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JP2002353058A - コイル巻線機とこれを用いたコイル装置 - Google Patents

コイル巻線機とこれを用いたコイル装置

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Publication number
JP2002353058A
JP2002353058A JP2001156556A JP2001156556A JP2002353058A JP 2002353058 A JP2002353058 A JP 2002353058A JP 2001156556 A JP2001156556 A JP 2001156556A JP 2001156556 A JP2001156556 A JP 2001156556A JP 2002353058 A JP2002353058 A JP 2002353058A
Authority
JP
Japan
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wire
coil
winding machine
machine according
coil winding
Prior art date
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Application number
JP2001156556A
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English (en)
Other versions
JP3997726B2 (ja
Inventor
Masamichi Ara
正道 荒
Toshio Kuwabara
俊雄 桑原
Tsutomu Koda
勉 香田
Haruki Owaki
春樹 大脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001156556A priority Critical patent/JP3997726B2/ja
Publication of JP2002353058A publication Critical patent/JP2002353058A/ja
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  • Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性の高いコイルを製造するコイル巻線機
を得る。 【解決手段】 線材11を送る線送り部13と、この線
送り部13の下流に設けられるとともに線材11を直線
状にガイドする線ガイド15と、この線ガイド15の出
口16の近傍に設けられた曲げパンチ17と、線送り部
12と曲げパンチ17を制御する制御部とを有したもの
である。これにより、生産効率の高いコイル巻線機を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波装置等に使
用されるコイル巻線機とこれを用いたコイル装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の空芯コイルは、図13に示すよう
に、円筒状の空芯コイル1が用いられていた。そして、
この空芯コイル1は半田付部2をプリント基板3の孔4
に挿入して半田付により固定していた。
【0003】しかし、このような空芯コイル1では、作
業員が空芯コイル1を手で掴んで挿入するにしても自動
挿入機で挿入するにしても、コイル1を掴んで小さな孔
4に半田付部2を挿入しなければならず、その挿入は大
変困難であった。
【0004】そこで、図14に示すように、挿入を不要
とした面実装の空芯コイル5が用いられるようになっ
た。即ち、この空芯コイル5は、リード部6の先端に半
田付部7が設けられ、この半田付部7がプリント基板8
のランド9にリフロー半田で半田付されていた。いずれ
にしても空芯コイル5は円形のものであり、この製造に
おいては、円柱状の芯にコイルを回巻し、その両端を切
断してリード部6を形成し、更に半田付部7を手作業で
折り曲げて形成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の形状では、半田付部7は内側へ折り曲げるため
機械化は難しく手作業で形成していた。従って、生産効
率が低いものであった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、生産効率の高いコイルを得るためのコイル巻線機
を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のコイル巻線機は、線材を送る線送り部と、こ
の線送り部の下流に設けられるとともに前記線材を直線
状にガイドする線ガイドと、この線ガイドの出口近傍に
設けられるとともにこの出口から送出される前記線材を
押圧することにより直線的に折り曲げる曲げパンチと、
前記線送り部と前記曲げパンチを制御する制御部とを有
し、前記線送り部で前記線材を送り出して、前記線材が
前記出口から予め定められた寸法が導出された時点で前
記線材の導出を停止させ、その後前記曲げパンチを移動
させて前記線材を折り曲げ、次に前記曲げパンチを元に
戻すとともに、この動作を予め定められた回数繰り返す
ことによりコイルを形成するコイル巻線機であり、出口
から直線状に送り出された線材を折り曲げてコイルを形
成するものである。これにより、生産効率の高いコイル
巻線機を得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、線材を送る線送り部と、この線送り部の下流に設け
られるとともに前記線材を直線状にガイドする線ガイド
と、この線ガイドの出口近傍に設けられるとともにこの
出口から送出される前記線材を押圧することにより直線
的に折り曲げる曲げパンチと、前記線送り部と前記曲げ
パンチを制御する制御部とを有し、前記線送り部で前記
線材を送り出して、前記線材が前記出口から予め定めら
れた寸法が導出された時点で前記線材の導出を停止さ
せ、その後前記曲げパンチを移動させて前記線材を折り
曲げ、次に前記曲げパンチを元に戻すとともに、この動
作を予め定められた回数繰り返すことによりコイルを形
成するコイル巻線機であり、出口から直線状に送り出さ
れた線材を折り曲げてコイルを形成するので、同一の工
程でコイル本体と半田付部とを形成することができる。
従って、従来のように、半田付部を改めて別の工程で造
る必要はなく、生産効率が向上する。
【0009】また、線送り部による線材の送り量を制御
部で制御することにより、コイル形状を自由に変更する
ことができる。また、コイルの種類切り替えも容易にで
きる。
【0010】更に、面実装可能なコイルであり、折り曲
げにより平坦部を有するので、安定して装着されるコイ
ルを得ることができる。また、従来のコイルのように容
易に調整をすることができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、出口の近傍に設
けられるとともに線材を切断するカット刃が設けられた
請求項1に記載のコイル巻線機であり、適宜切断するこ
とにより所望のインダクタンスを有するコイルを容易に
得ることができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、曲げパンチには
線材を導く溝が設けられた請求項1に記載のコイル巻線
機であり、溝を有しているので、線材に傷を付けること
は無い。また、安定した曲げ角度を得ることができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、出口に設けられ
た壁に曲げパンチで線材を押圧することにより、前記線
材を折り曲げるとともに、前記壁にはコイルの回巻ピッ
チを形成するガイドが設けられた請求項1に記載のコイ
ル巻線機であり、回巻ピッチを形成するガイドが設けら
れているので、回巻ピッチの安定したコイルを得ること
ができる。
【0014】請求項5に記載の発明は、線送り部の上流
に線材の被覆を剥離する剥離具を設けるとともに、この
剥離具と出口との距離は予め定められた寸法とした請求
項1に記載のコイル巻線機であり、剥離具を有している
ので、被覆線材であってもその被覆を剥離しながらコイ
ルを形成することができる。
【0015】請求項6に記載の発明は、剥離具と出口と
の距離は制御部からの指示で可変可能とした請求項5に
記載のコイル巻線機であり、この距離を可変することに
より、色々の種類のコイルを製造することができる。
【0016】請求項7に記載の発明は、線送り部と剥離
具との間に、両者の処理速度の違いを調整するテンショ
ン部が設けられた請求項5に記載のコイル巻線機であ
り、テンション部を設けているので、両者の処理速度の
違いを吸収することができ、効率良くコイルを製造する
ことができる。
【0017】請求項8に記載の発明の線送り部は、対向
して設けられたローラで線材を送るように構成された請
求項1に記載のコイル巻線機であり、簡単な構成で線材
を送ることができる。
【0018】請求項9に記載の発明は、ローラの表面は
摩擦部材で形成された請求項8に記載のコイル巻線機で
あり、摩擦部材を有しているので、線材が滑ることは無
く、正確な線材の送り量を得ることができる。
【0019】請求項10に記載の発明は、コイルの断面
形状が3角形となるように、線送り部で線材の送り長さ
が制御されて折り曲げられる請求項1に記載のコイル巻
線機であり、断面形状が3角形のコイルを得ることがで
きるので形状が安定する。また、コイルの天面に角を有
することになり、コイルの離脱時にノズル等での吸引時
における位置決めが容易となる。
【0020】請求項11に記載の発明は、コイルの断面
形状が4角形となるように、線送り部で線材の送り長さ
が制御されて折り曲げられる請求項1に記載のコイル巻
線機であり、断面形状が4角形なので、同一の占有面積
においては大きなインダクタンス値を有するコイルを得
ることができる。
【0021】請求項12に記載の発明は、コイルの断面
形状が横長の長方形となるように、線送り部で線材の送
り長さが制御されて折り曲げられる請求項1に記載のコ
イル巻線機であり、コイルの形状が横長なので、プリン
ト基板に実装する場合薄型化を図ることができる。
【0022】請求項13に記載の発明は、コイルの断面
形状が縦長の長方形状となるように、線送り部で線材の
送り長さが制御されて折り曲げられる請求項1に記載の
コイル巻線機であり、コイルの形状が縦長なので、プリ
ント基板に実装する場合プリント基板の実装面積を小さ
くすることができる。
【0023】請求項14に記載の発明は、コイルの両端
のみ長くなるように、線送り部で線材の送り長さが制御
される請求項1に記載のコイル巻線機であり、コイルの
両端のみが長くなっているので、コイルの端部以外のコ
イル本体部はプリント基板から浮かせることができる。
従って、コイルの短絡を防ぐことができるとともに、コ
イルの下方にもプリント基板に配線パターンを設けるこ
とができる。
【0024】請求項15に記載の発明は、コイルの断面
形状が5角形となるように折り曲げられた請求項1に記
載のコイル巻線機であり、断面積が5角形なので、円形
のコイルと略同一の占有面積を有するコイルを得ること
ができる。また、コイルの天面に角を有することにな
り、コイルの離脱時にノズル等での吸引時における位置
決めが容易となる。
【0025】請求項16に記載の発明の線材の折り曲げ
は、線材の折り曲げ角より略15度余分に折り曲げる請
求項1に記載のコイル巻線機であり、略15度余分に折
り曲げるので、スプリングバックによる曲げ形状の変化
は無い。
【0026】請求項17に記載の発明は、線送り部の上
流に線材の被覆を剥離する剥離具を設けるとともに、前
記線送り部と線ガイドとの間に線材の剥離を検出する検
出部が設けられ、前記剥離具と前記線送り部との間にテ
ンション部が設けられた請求項1に記載のコイル巻線機
であり、線材の剥離状態を検出する検出部を有している
ので、線材の剥離状態の品質の向上を図ることができ
る。
【0027】請求項18に記載の発明の線送り部は、線
材を挟んで送る請求項17に記載のコイル巻線機であ
り、線材を挟んで送るので、送り量が正確となる。
【0028】請求項19に記載の発明は、線材を挟む部
材の少なくとも一方は回転可能な円形にするとともにそ
の表面には摩擦部材が設けられた請求項18に記載のコ
イル巻線機であり、摩擦部材を有しているので、線材が
滑ることは無く、正確な線材の送り量を得ることができ
る。
【0029】また、線材を挟む部材の少なくとも一方は
回転可能な円形であり、例え摩擦部材が磨り減っても部
材を回転させることにより、新たな摩擦を得ることがで
き、正確な線材の送り量が何時までも得られるとともに
経済的である。
【0030】請求項20に記載の発明は、請求項2に記
載のコイルをノズルで吸引し、その後直接プリント基板
に装着するコイル装置であり、コイルを製造するととも
にプリント基板に装着するので、製造工程の合理化がで
きる。
【0031】請求項21に記載の発明は、請求項2に記
載のコイルをノズルで吸引し、その後エンボステープに
挿入するコイル装置であり、コイルを製造するとともに
エンボステープに挿入するので、テープ製造工程の合理
化ができる。
【0032】(実施の形態1)以下、本発明の一実施の
形態について、図面を用いて説明する。図1は本発明の
実施の形態1におけるコイル巻線機を用いてコイルを製
造するコイル巻線機の正面図である。
【0033】本実施の形態1におけるコイル巻線機は図
1に示すように、被覆された線材11の被覆を剥離する
剥離具12と、この剥離具12の下流に設けられるとと
もに対向して設けられたローラ13aで線材11を挟ん
で線材11を送る線送り部13と、この線送り部13の
下流に設けられるとともに線材11を折り曲げる折り曲
げ部14とから構成されている。
【0034】ここで折り曲げ部14は、以下のように構
成されている。即ち、線送り部13の下流に線ガイド1
5が一直線上に設けられている。15aは線材11が挿
入されてガイドされる孔であり、16はその出口であ
る。この出口16の近傍には曲げパンチ17が孔15a
に対して直角に設けられている。この出口16と曲げパ
ンチ17との隙間は線材11の直径の1.0倍程度にし
ている。そして、この曲げパンチ17は図面において上
下方向に移動できるようになっている。
【0035】また、線送り部13のローラ13aは2個
のローラ13aが対向して設けられており、このローラ
13aの表面にはウレタンゴムが貼り付けられている。
これはローラ13aと線材11との摩擦抵抗を増すため
のものであり、例えば、ローラ13aを鉄で形成して、
その表面を粗面にしても良い。
【0036】なお、出口16と剥離具12との間はコイ
ルの形状によって決まる一定の距離に設定してある。こ
の距離は、コイルの両端が線材11の剥離部11aにな
るように決定されている。また、コイルの形状の変化に
対応するため、コイルの両端に剥離部11aが来るよう
に制御部で可変可能にしている。
【0037】次に、コイル巻線機の動作について説明す
る。先ず、図1(a)に示すように、線材11の剥離部
11aで切断する。
【0038】次に、図1(b)に示すように、線材11
の剥離部11aの距離だけ線材11を下流側へ線送り部
13で送る。
【0039】次に、図1(c)に示すように、曲げパン
チ17を上方(A)方向に移動させて線材11を90度
折り曲げる。
【0040】次に、図1(d)に示すように、曲げパン
チ17を下方(B)方向に移動させて元の状態にもど
す。そして、線材11を線送り部13で予め定められた
距離送る。
【0041】以下同様に、図1の(e),(f),
(g),(h),(i),(j)と線材11を予め定め
られた距離送り出して、その度に曲げパンチ17で線材
11を折り曲げ断面4角形をしたコイルを得る。
【0042】なお、図1においては、線ガイド15と線
パンチ17との角度を90度にして、断面4角形のコイ
ルを造る例を示した。ここで、断面3角形のコイルを形
成するには、線ガイド15と線パンチ17との角度を6
0度にする必要があるし、断面5角形のコイルを形成す
るには、線ガイド15と線パンチ17との角度を108
度にする必要がある。ここでは、断面4角形のコイルの
製造を中心に説明する。
【0043】図2(a)は、コイルのスプリングバック
を防止するための、線ガイド15と曲げパンチ17の関
係を示すコイル巻線機の正面図である。即ち、線ガイド
15の出口16における壁18の角度19を略15度と
している。言い換えると線ガイド15の孔15aと曲げ
パンチ17との角度19を15度として、線材11を曲
げパンチ17でA方向に上昇させて押圧することによ
り、例えスプリングバックが生じたとしても最終的には
線材11の曲げ角度が略90度になるようにしている。
【0044】図2(b)は、曲げ角度19を確実にする
ために、曲げパンチ17をA方向に上昇させた後、壁1
8方向(C方向)に線材11を更に押圧して曲げ角度1
9の確実化を図っている。
【0045】図3はコイル巻線機の上面図である。図3
において、15は線ガイドであり、17は曲げパンチで
ある。そして、20は線ガイド15と曲げパンチ17と
に対して夫々直角関係に設けられたカット刃であり、コ
イル21の巻き始めと巻き終わりとを切断して、予め定
められたインダクタンス値とするものである。
【0046】図4はコイル巻線機の要部側面図である。
図4において、18は線ガイド15の壁であり、17は
曲げパンチである。そして、20は線ガイド15と曲げ
パンチ17とに対して夫々直角関係に設けられたカット
刃であり、それを側面から見た関係を示している。22
は曲げパンチ17に設けられた溝であり、押圧して折り
曲げる線材11を導くものである。このように溝22を
設けているので、線材11は安定して導かれる。また、
溝22は設けなくても良い。
【0047】図5(a)は曲げパンチ17の上面図であ
り、22は溝である。この溝22の大きさは、線材11
の1.2倍程度にしている。図5(b)は曲げパンチ1
7の側面図である。溝22はこの側面図のように曲げパ
ンチ17の垂直方向に沿って垂直に設けても良いし、曲
げパンチの対角線上に設けても良い。この場合、この溝
22で線材11をガイドすることにより、コイルの回巻
ピッチを形成することができる。
【0048】図6は、線ガイド15の壁18面から見た
要部側面図であり、23は壁18に設けられたガイドで
あり線材11をガイドする。このガイド23は出口16
から上方に向って設けられており、線材11を斜め上方
へガイドする。そして、このガイド23により、コイル
は安定した回巻ピッチを得ることができる。
【0049】図7は剥離具12と線送り部13との間に
設けられたテンション部24近傍の正面図である。テン
ション部24は、上方に設けられた3個の固定プーリ2
5a,25b,25cと、錘の働きも有している2個の
可動プーリ26a,26bで形成されている。なお、可
動プーリ26aは1個でも良い。固定プーリ25a,2
5b,25cは断面「H」形状にしており、その「H」
形状を形成する凹部の底面に線材11を通過させるよう
にしている。そのため、千鳥状に配置することができ小
型化に貢献できる。
【0050】また、27はテンション部24の上方に設
けられたセンサであり、28はテンション部24の下方
に設けられたセンサである。そして、このセンサ27で
可動プーリ26a,26bの上死点を検出し、センサ2
8で可動プーリ26a,26bの下死点を検出する。こ
のテンション部24により、上流と下流とでの処理速度
を調整することができる。29は被覆された線材11が
回巻されたリールであり、30は固定プーリである。従
って、リール29に巻き付けられた線材11は固定プー
リ30を介して剥離具12に供給される。
【0051】図8は、このコイル巻線機で製造したコイ
ルの断面形状を示した図である。本発明のコイル巻線機
は線送り部13で線材11の送り量を制御部で自由に制
御できるので、種々形状をしたコイルを製造することが
できる。図8では、断面4角形のコイルについて代表し
て説明している。
【0052】図8(a)は断面正方形をしたコイル31
の側面図である。この場合、線送り部13による線材1
1の送り量は全て等しい。このことにより、断面が正方
形のコイル31を得ることができる。なお、31aはコ
イル31の端部に設けられた半田付部であり、線材11
の被覆が剥離具12で剥離してある。そして、この半田
付部31aでプリント基板にリフロー半田付される。
【0053】図8(b)は断面正方形をしたコイル32
の側面図である。この場合、線送り部13による線材1
1の送り量は全て等しい。このことにより、断面が正方
形のコイル32を得ることができる。この場合コイル3
2の端部32bのみ他より長くしている。このことによ
り、コイル32をプリント基板に装着したときコイル本
体部をプリント基板から32cだけ浮かすことができ
る。従って、コイル32がプリント基板上のパターンに
触れることは無い。また、プリント基板上ではコイル3
2の下でも自由にパターンを設けることができる。な
お、32aはコイル32の端部に設けられた半田付部で
あり、線材11の被覆が剥離具12で剥離してある。そ
して、この半田付部32aでプリント基板にリフロー半
田付される。
【0054】図8(c)は断面長方形をしたコイル33
の側面図である。この場合、線送り部13による線材1
1の送り量は交互に長短を繰り返す。このことにより、
断面が長方形のコイル33を得ることができる。この場
合コイル33の縦寸法33bより横寸法33cの方を長
くしている。従って、コイル33はプリント基板上では
大きな面積を必要とするが、縦寸法33bは短いのでコ
イルが実装されたプリント基板の薄型化を図ることがで
きる。なお、33aはコイル33の端部に設けられた半
田付部であり、線材11の被覆が剥離具12で剥離して
ある。そして、この半田付部33aでプリント基板にリ
フロー半田付される。
【0055】図8(d)は断面長方形をしたコイル34
の側面図である。この場合、線送り部13による線材1
1の送り量は交互に長短を繰り返す。このことにより、
断面が長方形のコイル34を得ることができる。この場
合コイル34の縦寸法34bは横寸法34cより長くし
ている。従って、コイル34はプリント基板上での占有
面積は小さくなる。なお、34aはコイル34の端部に
設けられた半田付部であり、線材11の被覆が剥離具1
2で剥離してある。そして、この半田付部34aでプリ
ント基板にリフロー半田付される。
【0056】図8(e)は、半田付部35aを除いて図
8(a)と同様としたコイル35である。半田付部35
aが大きいので、プリント基板のランドに確りとリフロ
ー半田付することができる。
【0057】図9(a)に断面四角形のコイル31の斜
視図を示す。31aは半田付部である。また、図9
(b)は断面3角形のコイル36の斜視図である。36
aは半田付部である。このように断面を3角形とする
と、形状を安定化させることができる。また、頂点36
bの位置は安定するので、ノズル等で吸着するとき位置
合わせが容易となる。なお、この場合、孔15aと壁1
8との角度を60度(正三角形の場合)にする必要があ
る。
【0058】また、孔15aと壁18との角度を108
度にすれば断面5角形のコイルを製造することができ
る。断面を正5角形にすれば略円形のコイルに近い性能
を有することになる。
【0059】図10は、本発明のコイル巻線機を用いた
コイル装置の正面図である。図10において、本発明の
コイル装置は、コイル巻線機の折り曲げ部14で形成さ
れたコイル21を吸引ノズル37で吸引し、そのままプ
リント基板38に装着するものである。
【0060】このように、コイル21を製造するととも
に直接プリント基板38に装着できるので、工程の合理
化を図ることができる。なお、図10には記載されてい
ないが剥離具12の上流にはテンション部24を設けて
も良い。
【0061】図11は、他の例による本発明のコイル巻
線機を用いたコイル装置の正面図である。図11におい
て、本発明のコイル装置はコイル巻線機の折り曲げ部1
4で形成されたコイル21を吸引ノズル37で吸引し、
そのままエンボステープ39に挿入するものである。
【0062】このように、コイル21を製造するととも
に直接エンボステープ39に挿入して、これをリール4
0に巻き付けてリール部品として完成させている。この
ことにより、工程の合理化を図ることができる。なお、
図11には記載されていないが剥離具12の上流にはテ
ンション部24を設けても良い。
【0063】なお、本発明におけるコイルは、概略VH
F帯のHバンド(170MHzから220MHz)用、
或はUHF帯(470MHzから770MHz)用に開
発されたものである。
【0064】(実施の形態2)図12は、実施の形態2
におけるコイル巻線機の正面図である。図12におい
て、線送り部51と折り曲げ部52との間に線材11の
剥離部11aを検出する検出部53が設けられている。
【0065】折り曲げ部52を形成する線ガイド54に
は、導電体で形成された延在部55が一体的に設けられ
ている。そして検出部53は、延在部55と、この延在
部55に対向して導電体で形成されたローラ56と、こ
のローラ56が取り付けられるとともに回動自在に設け
られたアーム57とで構成されている。
【0066】そして、検出部53は、延在部55とロー
ラ56の間に線材11が挿入され、アーム57とローラ
56と線材11の剥離部11aと延在部55と電流が流
れることにより、線材11の剥離部11aを検出するよ
うに構成されている。
【0067】なお、この検出部53は電気的な検出に限
ることは無く、レーザ光線などを用いて、線材11の被
覆部と剥離部11aの太さの差で検出することができ
る。
【0068】線送り部51は、線材11を挟んで移動す
る2つの部材58と59とで形成されてチャックを構成
している。この部材58と59の表面には摩擦抵抗を大
きくすべくウレタンゴムが貼り付けられている。なお、
このウレタンゴムの代わりに、部材58,59の表面を
粗面にして摩擦抵抗を大きくしても良い。
【0069】なお、この部材58は固定としている。し
かし、部材59は、回転自在にしている。従って、回転
自在となっているので、使用によりウレタンゴムの摩擦
抵抗が小さくなったとき、この部材59を回転させるこ
とができ、新たな摩擦抵抗を得ることができる。
【0070】なお、ここには図示されていないが、線送
り部51の上流にはテンション部が設けられている。
【0071】次に、実施の形態2におけるコイル巻線機
の動作を説明する。まず、図12(a)において、検出
部53のローラ56を線材11に押圧して剥離部11a
を検出する。
【0072】次に、図12(b)に示すように、アーム
57をD方向に回動して、ローラ56を線材11から離
す。そして、線送り部51の部材58と59で線材11
を挟んで送り(60)、折り曲げ部52で実施の形態1
で説明したように線材11を折り曲げてコイルを形成す
る。
【0073】次に、図12(c)に示すように、ローラ
56で被覆部11aを検出した後、カット刃61で線材
11の剥離部11aを切断する。その後、アーム57を
線材11から離す。そして、線送り部51の部材58と
59を線材11から離して、元の位置まで線送り部51
を戻す(62)。
【0074】このように、本実施の形態では、検出部5
3を有しているので、線材11の剥離部11aを検出す
ることができ、剥離状態の品質を保証することができ
る。また、線送り部51は線材11を挟んで送るので、
正確な送り量を得ることができる。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明のコイル巻線機は、
線材を送る線送り部と、この線送り部の下流に設けられ
るとともに前記線材を直線状にガイドする線ガイドと、
この線ガイドの出口近傍に設けられるとともにこの出口
から送出される前記線材を押圧することにより直線的に
折り曲げる曲げパンチと、前記線送り部と前記曲げパン
チを制御する制御部とを有し、前記線送り部で前記線材
を送り出して、前記線材が前記出口から予め定められた
寸法が導出された時点で前記線材の導出を停止させ、そ
の後前記曲げパンチを移動させて前記線材を折り曲げ、
次に前記曲げパンチを元に戻すとともに、この動作を予
め定められた回数繰り返すことによりコイルを形成する
ものであり、出口から直線状に送り出された線材を折り
曲げてコイルを形成するので、同一の工程でコイル本体
と半田付部とを形成することができる。従って、従来の
ように、半田付部を改めて別の工程で造る必要はなく、
生産効率が向上する。
【0076】また、線送り部による線材の送り量を制御
部で制御することにより、コイル形状を自由に変更する
ことができる。また、コイルの種類切り替えも容易にで
きる。
【0077】更に、面実装可能なコイルであり、折り曲
げにより平坦部を有するので、安定して装着されるコイ
ルを得ることができる。また、従来のコイルのように容
易に調整をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施の形態1におけるコイ
ル巻線機の折り曲げの第1の状態を示す正面図 (b)は、同折り曲げの第2の状態を示す正面図 (c)は、同折り曲げの第3の状態を示す正面図 (d)は、同折り曲げの第4の状態を示す正面図 (e)は、同折り曲げの第5の状態を示す正面図 (f)は、同折り曲げの第6の状態を示す正面図 (g)は、同折り曲げの第7の状態を示す正面図 (h)は、同折り曲げの第8の状態を示す正面図 (i)は、同折り曲げの第9の状態を示す正面図 (j)は、同折り曲げの第10の状態を示す正面図
【図2】(a)は、同コイル巻線機の折り曲げ詳細の第
1の例を示す正面図 (b)は、同折り曲げ詳細の第2の例を示す正面図
【図3】同、コイル巻線機の上面図
【図4】同、コイル巻線機の要部側面図
【図5】(a)は、同コイルの折り曲げ部を構成する曲
げパンチの上面図 (b)は、同曲げパンチの側面図
【図6】同、コイルの折り曲げ部を構成する線ガイドの
側面図
【図7】同、テンション部を含めたコイル巻線機の正面
【図8】(a)は、同コイル巻線機で製造した第1の例
によるコイルの断面形状を示す側面図 (b)は、同第2の例によるコイルの断面形状を示す側
面図 (c)は、同第3の例によるコイルの断面形状を示す側
面図 (d)は、同第4の例によるコイルの断面形状を示す側
面図 (e)は、同第5の例によるコイルの断面形状を示す側
面図
【図9】(a)は、同コイル巻線機で製造した第1の例
によるコイルの斜視図 (b)は、同第2の例によるコイルの斜視図
【図10】本発明のコイル巻線機を用いたコイル装置の
正面図
【図11】同、他の例によるコイル装置の正面図
【図12】(a)は、本発明の実施の形態2におけるコ
イル巻線機の第1の状態を示す正面図 (b)は、同第2の状態を示す正面図 (c)は、同第3の状態を示す正面図
【図13】従来のコイル巻線機で製造したコイルの斜視
【図14】同、他の例によるコイルの斜視図
【符号の説明】
11 線材 13 線送り部 15 線ガイド 16 出口 17 曲げパンチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香田 勉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大脇 春樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E002 AA06 AA14 AA19 AC01 5E062 FF01 FG15

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材を送る線送り部と、この線送り部の
    下流に設けられるとともに前記線材を直線状にガイドす
    る線ガイドと、この線ガイドの出口近傍に設けられると
    ともにこの出口から送出される前記線材を押圧すること
    により直線的に折り曲げる曲げパンチと、前記線送り部
    と前記曲げパンチを制御する制御部とを有し、前記線送
    り部で前記線材を送り出して、前記線材が前記出口から
    予め定められた寸法が導出された時点で前記線材の導出
    を停止させ、その後前記曲げパンチを移動させて前記線
    材を折り曲げ、次に前記曲げパンチを元に戻すととも
    に、この動作を予め定められた回数繰り返すことにより
    コイルを形成するコイル巻線機。
  2. 【請求項2】 出口の近傍に設けられるとともに線材を
    切断するカット刃が設けられた請求項1に記載のコイル
    巻線機。
  3. 【請求項3】 曲げパンチには線材を導く溝が設けられ
    た請求項1に記載のコイル巻線機。
  4. 【請求項4】 出口に設けられた壁に曲げパンチで線材
    を押圧することにより、前記線材を折り曲げるととも
    に、前記壁にはコイルの回巻ピッチを形成するガイドが
    設けられた請求項1に記載のコイル巻線機。
  5. 【請求項5】 線送り部の上流に線材の被覆を剥離する
    剥離具を設けるとともに、この剥離具と出口との距離は
    予め定められた寸法とした請求項1に記載のコイル巻線
    機。
  6. 【請求項6】 剥離具と出口との距離は制御部からの指
    示で可変可能とした請求項5に記載のコイル巻線機。
  7. 【請求項7】 線送り部と剥離具との間に、両者の処理
    速度の違いを調整するテンション部が設けられた請求項
    5に記載のコイル巻線機。
  8. 【請求項8】 線送り部は、対向して設けられたローラ
    で線材を送るように構成された請求項1に記載のコイル
    巻線機。
  9. 【請求項9】 ローラの表面は摩擦部材で形成された請
    求項8に記載のコイル巻線機。
  10. 【請求項10】 コイルの断面形状が3角形となるよう
    に、線送り部で線材の送り長さが制御されて折り曲げら
    れる請求項1に記載のコイル巻線機。
  11. 【請求項11】 コイルの断面形状が4角形となるよう
    に、線送り部で線材の送り長さが制御されて折り曲げら
    れる請求項1に記載のコイル巻線機。
  12. 【請求項12】 コイルの断面形状が横長の長方形とな
    るように、線送り部で線材の送り長さが制御されて折り
    曲げられる請求項1に記載のコイル巻線機。
  13. 【請求項13】 コイルの断面形状が縦長の長方形状と
    なるように、線送り部で線材の送り長さが制御されて折
    り曲げられる請求項1に記載のコイル巻線機。
  14. 【請求項14】 コイルの両端のみ長くなるように、線
    送り部で線材の送り長さが制御される請求項1に記載の
    コイル巻線機。
  15. 【請求項15】 コイルの断面形状が5角形となるよう
    に折り曲げられた請求項1に記載のコイル巻線機。
  16. 【請求項16】 線材の折り曲げは、線材の折り曲げ角
    より略15度余分に折り曲げる請求項1に記載のコイル
    巻線機。
  17. 【請求項17】 線送り部の上流に線材の被覆を剥離す
    る剥離具を設けるとともに、前記線送り部と線ガイドと
    の間に線材の剥離を検出する検出部が設けられ、前記剥
    離具と前記線送り部との間にテンション部が設けられた
    請求項1に記載のコイル巻線機。
  18. 【請求項18】 線送り部は、線材を挟んで送る請求項
    17に記載のコイル巻線機。
  19. 【請求項19】 線材を挟む部材の少なくとも一方は回
    転可能な円形にするとともにその表面には摩擦部材が設
    けられた請求項18に記載のコイル巻線機。
  20. 【請求項20】 請求項2に記載のコイルをノズルで吸
    引し、その後直接プリント基板に装着するコイル装置。
  21. 【請求項21】 請求項2に記載のコイルをノズルで吸
    引し、その後エンボステープに挿入するコイル装置。
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