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JP2002349697A - 車両用変速機のギア変速装置 - Google Patents

車両用変速機のギア変速装置

Info

Publication number
JP2002349697A
JP2002349697A JP2001160057A JP2001160057A JP2002349697A JP 2002349697 A JP2002349697 A JP 2002349697A JP 2001160057 A JP2001160057 A JP 2001160057A JP 2001160057 A JP2001160057 A JP 2001160057A JP 2002349697 A JP2002349697 A JP 2002349697A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
shaft
shift
planetary
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001160057A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Okubo
正博 大窪
Yasuhiko Eguchi
康彦 江口
Toru Kakehi
亨 懸樋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Exedy Corp filed Critical Exedy Corp
Priority to JP2001160057A priority Critical patent/JP2002349697A/ja
Priority to DE2002123501 priority patent/DE10223501A1/de
Publication of JP2002349697A publication Critical patent/JP2002349697A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/26Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms
    • F16H61/28Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms with at least one movement of the final actuating mechanism being caused by a non-mechanical force, e.g. power-assisted
    • F16H61/2807Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms with at least one movement of the final actuating mechanism being caused by a non-mechanical force, e.g. power-assisted using electric control signals for shift actuators, e.g. electro-hydraulic control therefor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/26Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms
    • F16H61/28Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms with at least one movement of the final actuating mechanism being caused by a non-mechanical force, e.g. power-assisted
    • F16H61/32Electric motors actuators or related electrical control means therefor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H2001/2881Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion comprising two axially spaced central gears, i.e. ring or sun gear, engaged by at least one common orbital gear wherein one of the central gears is forming the output

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで力の制御が容易な変速機のギア
変速装置を提供する。 【解決手段】 ギア変速装置14は、シャフト11と、
シフトヨーク12と、ギアセレクト機構と、ギアシフト
機構14とを備える。シフトヨーク12は、シャフト1
1に、シャフト11の長手方向に移動可能・相対回転不
能に装着されている。ギアシフト機構14は、遊星キャ
リア41と、遊星ギア42と、第1・第2リングギア4
3,44と、ハウジング45と、連結部46と、サンギ
ア47と、モータ48とを有している。第1リングギア
43の歯数と第2リングギア44との歯数は、互いに異
なっている。ハウジング45は、第1リングギア43を
固定している。連結部46は、第2リングギア44をシ
ャフト11に連結する。モータ48は、サンギア47を
回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用変速機のギ
ア変速装置、特に、モータによってギアシフト機構を作
動させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バスやトラック等の大型車両では、現在
でも主として手動変速機が採用されている。手動変速機
では、運転席の変速レバーと変速機とがコントロールロ
ッド等のリンク機構によって機械的に連結されている。
そして、ギア変速時には、運転手がレバー操作をするこ
とで、ギア機構が物理的に駆動される。このため、頻繁
に変速を要求される場合には、ある程度の力を必要とす
るレバー操作は運転者にとって大きな負担になる。
【0003】この問題を解決するために、モータにより
作動するギア変速装置を手動変速機に設けるとともに、
そのギア変速装置を電気信号によって制御するためのト
ランスミッションECUを設けた遠隔操作式の手動変速
機が開発されている。この変速機では、モータがギア機
構の駆動を行うため、単に変速レバーを操作するだけの
小さな力で変速を行えるようになり、変速のレバー操作
に関する運転者の負担が軽減される。
【0004】一般に、手動変速機では、複数のスプール
がセレクト方向に並んで設けられている。そして、手動
変速機に設けられるギア変速装置は、ギアセレクト機構
により選択したスプールをシフト方向に駆動すること
で、ギアの断接を行う。ギア変速装置は、通常、一端が
各スプールに係合可能なシフトヨーク、シフトヨークが
回転不能にスプライン係合するシャフト、シャフト上の
シフトヨークをセレクト方向に移動させるギアセレクト
機構、シフトヨークを揺動させてスプールをシフト方向
に移動させるギアシフト機構などを備えている。ギアセ
レクト機構やギアシフト機構には、例えば電動ボールネ
ジ機構が採用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】また、手動変速機に
は、通常、コーンクラッチと噛み合い機構とから成るシ
ンクロ装置が付いている。シンクロ装置では、スプール
に固定されたスプールフォークによって一定範囲内の荷
重(個々の変速機によって異なる)をかけてコーンクラ
ッチを押し、回転を同期させた後に噛み合わせる方法で
変速を行う。スプールは、シャフトとスプライン係合し
ているシフトヨークの10度前後の角度の揺動運動によ
って、直線的に押される。したがって、シャフト(シフ
トヨーク)の回転(揺動)に対して、シンクロ荷重相応
の回転力制御が必要となる。
【0006】しかし、従来の電動のギアシフト機構で
は、電動モータの回転をネジ送り機構を用いて直線運動
に変換してシャフトと連結しているレバーをリンケージ
で揺動させるか、あるいは高減速比のウオームギア機構
を用いて電動モータの回転を揺動に変換させる構造が採
られている。これらのネジ送り機構やウオームギア機構
は、シフトヨークを保持するシャフトと直角に配する必
要があるため、大きなスペースが必要になるとともに、
力の伝達において効率が落ちることになる。また、シン
クロ荷重に対するシャフトの回転力を電動モータの電流
制御によって制御することが難しいこと、回転力以外の
曲げ力がシャフトに作用することなど、不具合が存在す
る。
【0007】本発明の課題は、モータを使ってギアシフ
トを行う変速機のギア変速装置であって、コンパクトで
力の制御が容易となる装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の車両用
変速機のギア変速装置は、シャフトと、シフトヨーク
と、ギアセレクト機構と、ギアシフト機構とを備えてい
る。シフトヨークは、シャフトに装着されており、シャ
フトの長手方向に移動可能である。また、シフトヨーク
は、シャフトとの相対回転が不能となるようにシャフト
に装着されている。ギアセレクト機構は、シフトヨーク
をシャフトの長手方向に移動させ、シフトヨークを任意
のスプールに選択的に対応させる機構である。ギアシフ
ト機構は、シャフトを揺動させることでシフトヨークか
らスプールに力を作用させ、スプールの動きによって変
速用ギアの断接を行わせる機構である。このギアシフト
機構は、遊星キャリアと、遊星ギアと、第1リングギア
と、第2リングギアと、ハウジングと、連結部と、サン
ギアと、モータとを有している。遊星ギアは、遊星キャ
リアに軸支されている。第1リングギア及び第2リング
ギアは、それぞれ、遊星ギアに噛み合う。また、第1リ
ングギアの歯数と第2リングギアとの歯数は、互いに異
なっている。ハウジングは、第1リングギアを固定して
いる。連結部は、第2リングギアをシャフトに連結す
る。サンギアは、遊星ギアと噛み合う。モータは、サン
ギアを回転させる。このような構成により、ギアシフト
機構は、モータの回転をシャフトの揺動運動に変換す
る。
【0009】この請求項1に係る装置では、モータによ
るサンギアの回転を、固定されている第1リングギアに
より遊星ギアの旋回・回転運動に変換し、その遊星ギア
に噛み合う第2リングギア(第1リングギアと歯数が異
なるもの)から減速された回転をシャフトに伝達してい
る。このような構成の減速構造を用いているため、本装
置のギアシフト機構は、高減速比を保持しつつコンパク
トとなり、従来のネジ送り機構やウオームギア機構によ
うにシャフトと直角に配するのではなく、シャフトと同
軸に配することができるようになる。
【0010】また、ギアシフト機構をシャフトと同軸に
配し、モータの回転力を減速してそのままシャフトに伝
えることで、力の伝達効率が従来よりも向上し、シャフ
トの回転力をモータの電流制御によって制御することも
容易となる。さらに、シャフトに回転力以外の曲げ力が
作用することも回避できる。
【0011】請求項2に記載の車両用変速機のギア変速
装置は、シャフトと、シフトヨークと、ギアセレクト機
構と、ギアシフト機構とを備えている。シフトヨーク
は、シャフトに装着されており、シャフトの長手方向に
移動可能である。また、シフトヨークは、シャフトとの
相対回転が不能となるようにシャフトに装着されてい
る。ギアセレクト機構は、シフトヨークをシャフトの長
手方向に移動させ、シフトヨークを任意のスプールに選
択的に対応させる機構である。ギアシフト機構は、シャ
フトを揺動させることでシフトヨークからスプールに力
を作用させ、スプールの動きによって変速用ギアの断接
を行わせる機構である。このギアシフト機構は、遊星キ
ャリアと、遊星ギアと、第1リングギアと、第2リング
ギアと、ハウジングと、連結部と、モータとを有してい
る。遊星ギアは、遊星キャリアに軸支されている。第1
リングギア及び第2リングギアは、それぞれ、遊星ギア
に噛み合う。また、第1リングギアの歯数と第2リング
ギアとの歯数は、互いに異なっている。ハウジングは、
第1リングギアを固定している。連結部は、第2リング
ギアをシャフトに連結する。モータは、遊星キャリアを
回転させる。このような構成により、ギアシフト機構
は、モータの回転をシャフトの揺動運動に変換する。
【0012】この請求項2に係る装置では、モータによ
る遊星キャリアの回転(遊星ギアの旋回)を、固定され
ている第1リングギアにより遊星ギアの回転運動に変換
し、その遊星ギアに噛み合う第2リングギア(第1リン
グギアと歯数が異なるもの)から減速された回転をシャ
フトに伝達している。このような構成の減速構造を用い
ているため、本装置のギアシフト機構は、高減速比を保
持しつつコンパクトとなり、従来のネジ送り機構やウオ
ームギア機構にようにシャフトと直角に配するのではな
く、シャフトと同軸に配することができるようになる。
【0013】また、ギアシフト機構をシャフトと同軸に
配し、モータの回転力を減速してそのままシャフトに伝
えることで、力の伝達効率が従来よりも向上し、シャフ
トの回転力をモータの電流制御によって制御することも
容易となる。さらに、シャフトに回転力以外の曲げ力が
作用することも回避できる。
【0014】請求項3に記載の車両用変速機のギア変速
装置は、請求項1又は2に記載の装置であって、遊星ギ
アは、第1及び第2リングギアのそれぞれと噛み合う単
一の歯数を持つ。
【0015】請求項4に記載の車両用変速機のギア変速
装置は、請求項1又は2に記載の装置であって、遊星ギ
アは、第1ギア部及び第2ギア部を含んでいる。第1ギ
ア部は、第1リングギアと噛み合う。第2ギア部は、第
2リングギアと噛み合う部分であり、第1ギア部とは歯
数が異なる。
【0016】ここでは、第1ギア部と第2ギア部との歯
数を異ならせているため、より高い減速比を得ることが
できる。請求項5に記載の車両用変速機のギア変速装置
は、請求項1から4のいずれかに記載の装置であって、
第1リングギアは、回転方向にダンパーを介してハウジ
ングに固定されている。
【0017】ここでは、ハウジングによる第1リングギ
アの固定部分に対してダンパーを挿入しているため、第
1リングギアが回転方向に衝撃を吸収する役割を果たす
ことができるようになる。これにより、変速時に生じる
恐れのあるモータやギアシフト機構の回転イナーシャに
よるショックが緩和される。
【0018】請求項6に記載の車両用変速機のギア変速
装置は、シャフトと、シフトヨークと、ギアセレクト機
構と、ギアシフト機構とを備えている。シフトヨーク
は、シャフトに装着されており、シャフトの長手方向に
移動可能である。また、シフトヨークは、シャフトとの
相対回転が不能となるようにシャフトに装着されてい
る。ギアセレクト機構は、シフトヨークをシャフトの長
手方向に移動させ、シフトヨークを任意のスプールに選
択的に対応させる機構である。ギアシフト機構は、シャ
フトを揺動させることでシフトヨークからスプールに力
を作用させ、スプールの動きによって変速用ギアの断接
を行わせる機構である。このギアシフト機構は、遊星キ
ャリアと、遊星ギアと、第1サンギアと、第2サンギア
と、ハウジングと、連結部と、リングギアと、モータと
を有している。遊星ギアは、遊星キャリアに軸支されて
いる。第1サンギア及び第2サンギアは、それぞれ遊星
ギアに噛み合っている。また、第1サンギアの歯数は、
第2サンギアの歯数と異なった歯数である。ハウジング
は、第1サンギアを固定している。連結部は、第2サン
ギアをシャフトに連結する。リングギアは、遊星ギアと
噛み合う。モータは、リングギアを回転させる。このよ
うな構成により、ギアシフト機構は、モータの回転をシ
ャフトの揺動運動に変換する。
【0019】この請求項6に係る装置では、モータによ
るリングギアの回転を、固定されている第1サンギアに
より遊星ギアの旋回・回転運動に変換し、その遊星ギア
に噛み合う第2サンギア(第1サンギアと歯数が異なる
もの)から減速された回転をシャフトに伝達している。
このような構成の減速構造を用いているため、本装置の
ギアシフト機構は、高減速比を保持しつつコンパクトと
なり、従来のネジ送り機構やウオームギア機構にように
シャフトと直角に配するのではなく、シャフトと同軸に
配することができるようになる。
【0020】また、ギアシフト機構をシャフトと同軸に
配し、モータの回転力を減速してそのままシャフトに伝
えることで、力の伝達効率が従来よりも向上し、シャフ
トの回転力をモータの電流制御によって制御することも
容易となる。さらに、シャフトに回転力以外の曲げ力が
作用することも回避できる。
【0021】請求項7に記載の車両用変速機のギア変速
装置は、シャフトと、シフトヨークと、ギアセレクト機
構と、ギアシフト機構とを備えている。シフトヨーク
は、シャフトに装着されており、シャフトの長手方向に
移動可能である。また、シフトヨークは、シャフトとの
相対回転が不能となるようにシャフトに装着されてい
る。ギアセレクト機構は、シフトヨークをシャフトの長
手方向に移動させ、シフトヨークを任意のスプールに選
択的に対応させる機構である。ギアシフト機構は、シャ
フトを揺動させることでシフトヨークからスプールに力
を作用させ、スプールの動きによって変速用ギアの断接
を行わせる機構である。このギアシフト機構は、遊星キ
ャリアと、遊星ギアと、第1サンギアと、第2サンギア
と、ハウジングと、連結部と、モータとを有している。
遊星ギアは、遊星キャリアに軸支されている。第1サン
ギア及び第2サンギアは、それぞれ、遊星ギアに噛み合
っている。また、第1サンギアの歯数は、第2サンギア
の歯数とは異なった歯数である。ハウジングは、第1サ
ンギアを固定している。連結部は、第2サンギアをシャ
フトに連結する。モータは、遊星キャリアを回転させ
る。このような構成により、ギアシフト機構は、モータ
の回転をシャフトの揺動運動に変換する。
【0022】この請求項7に係る装置では、モータによ
る遊星キャリアの回転を、固定されている第1サンギア
により遊星ギアの回転運動に変換し、その遊星ギアに噛
み合う第2サンギア(第1サンギアと歯数が異なるも
の)から減速された回転をシャフトに伝達している。こ
のような構成の減速構造を用いているため、本装置のギ
アシフト機構は、高減速比を保持しつつコンパクトとな
り、従来のネジ送り機構やウオームギア機構にようにシ
ャフトと直角に配するのではなく、シャフトと同軸に配
することができるようになる。
【0023】また、ギアシフト機構をシャフトと同軸に
配し、モータの回転力を減速してそのままシャフトに伝
えることで、力の伝達効率が従来よりも向上し、シャフ
トの回転力をモータの電流制御によって制御することも
容易となる。さらに、シャフトに回転力以外の曲げ力が
作用することも回避できる。
【0024】請求項8に記載の車両用変速機のギア変速
装置は、請求項6又は7に記載の装置であって、遊星ギ
アは、第1及び第2サンギアのそれぞれと噛み合う単一
の歯数を持つ。
【0025】請求項9に記載の車両用変速機のギア変速
装置は、請求項6又は7に記載の装置であって、遊星ギ
アは、第1ギア部及び第2ギア部を含んでいる。第1ギ
ア部は、第1サンギアと噛み合う。第2ギア部は、第2
サンギアと噛み合う部分であり、第1ギア部とは歯数が
異なる。
【0026】ここでは、第1ギア部と第2ギア部との歯
数を異ならせているため、より高い減速比を得ることが
できる。請求項10に記載の車両用変速機のギア変速装
置は、請求項5から9のいずれかに記載の装置であっ
て、第1サンギアは、回転方向にダンパーを介してハウ
ジングに固定されている。
【0027】ここでは、ハウジングによる第1サンギア
の固定部分に対してダンパーを挿入しているため、第1
サンギアが回転方向に衝撃を吸収する役割を果たすこと
ができるようになる。これにより、変速時に生じる恐れ
のあるモータやギアシフト機構の回転イナーシャによる
ショックが緩和される。
【0028】
【発明の実施の形態】<マニュアルトランスミッション
自動変速システムの概要>図1に、本発明の一実施形態
に係るトランスミッション(車両用変速機)を含むマニ
ュアルトランスミッション自動変速システムを示す。
【0029】図1において、エンジン1とトランスミッ
ション2との間には、乾式単板クラッチディスクを含む
クラッチ3が配置されている。トランスミッション2を
駆動するアクチュエータとしては、ギア変速装置4が設
けられている。クラッチ3を駆動するアクチュエータと
しては、クラッチアクチュエータ5が設けられている。
クラッチアクチュエータ5は、クラッチ3の近傍に設け
られたスレーブシリンダ6に油圧回路を介して接続され
たマスタシリンダを有している。
【0030】このシステムには、エンジンECU51と
トランスミッションECU52とが設けられており、互
いに通信可能となっている。例えば、両者は、エンジン
回転情報やアクセル開度情報をやりとりすることができ
る。
【0031】エンジンECU51は、エンジン1の制御
を行っており、アクセルペダル54からのアクセル開度
信号が入力されるようになっている。トランスミッショ
ンECU52は、主にクラッチ制御と変速制御を行うた
めのものであり、クラッチアクチュエータ5にクラッチ
制御信号を、ギア変速装置4に変速制御信号を出力する
ようになっている。これら制御信号は、各種モータを駆
動するための信号である。
【0032】また、トランスミッションECU52に
は、各種センサからの信号が入力される。具体的には、
アクセルペダル54からアイドル信号、シフトレバー5
5からシフトポジション信号、クラッチペダル56から
クラッチストローク信号、クラッチアクチュエータ5か
らのクラッチストローク信号及び液圧信号、クラッチ3
からクラッチ回転信号、トランスミッション2から車速
信号、ギア変速装置4からシフト・セレクトストローク
信号が、トランスミッションECU52に入力される。
【0033】以上に述べたシステムでは、トランスミッ
ションECU52によってクラッチ操作とギア変速操作
が自動的に制御される。また、シフトレバー55の操作
によってギア変速操作を行う手動操作を選択的に用いる
こともできる。
【0034】クラッチペダル56に連動する第2マスタ
シリンダ57は、油路を介してスレーブシリンダ6に接
続されている。したがって、運転者がクラッチペダル5
6を操作すると、第2マスタシリンダ57からスレーブ
シリンダ6に油圧が供給され、クラッチ断接動作が行わ
れる。なお、この実施形態では、クラッチペダル56は
クラッチアクチュエータ5等の電気関係に不具合が生じ
たときのみに使用する緊急用であり、通常走行時には折
り畳まれている。
【0035】<ギア変速装置>図2〜図4を用いて、ギ
ア変速装置4について詳細に説明する。 (概要)ギア変速装置4は、トランスミッションECU
52からの変速制御信号に基づいて、トランスミッショ
ン2の変速用ギアの断接を行う装置である。図2及び図
3に示すように、それぞれシフトレール9によって直線
移動するように保持されているトランスミッション2の
スプール10は、セレクト方向Ds(図2参照)に並ん
でいる。ギア変速装置4は、これらのスプール10の1
つを選択して押すことで、そのスプール10をシフトレ
ール9に沿って移動させる。具体的には、ギア変速装置
4のシフトヨーク12の爪12b(後述)が、スプール
10のスプールヨーク10aの切欠き部10bに入り、
シャフト11の揺動運動によりスプール10が移動す
る。そして、スプール10の直線移動により、図示しな
いコーンクラッチを含むシンクロ機構を介して変速用ギ
アの断接が行われる。
【0036】ギア変速装置4は、主として、シャフト1
1と、シフトヨーク12と、ギアセレクト機構13と、
ギアシフト機構14とを備えている。 (シャフト)シャフト11は、両端近傍がベアリングを
介してハウジング45に軸支されている。また、シャフ
ト11の中央部分の外周面には、スプライン11aが形
成されている。
【0037】(シフトヨーク)シフトヨーク12は、内
周のスプライン12aがシャフト11のスプライン11
aに係合している。したがって、シフトヨーク12は、
シャフト11の長手方向に移動可能であるが、シャフト
11に対して回転が拘束されている。また、シフトヨー
ク12は、揺動によって各スプール10の切欠き部10
bに入り得る爪12bを有している。
【0038】(ギアセレクト機構)ギアセレクト機構1
3は、シフトヨーク12をシャフト11の長手方向(セ
レクト方向Ds)に移動させ、シフトヨーク12を任意
のスプール10に選択的に対応させる機構である。ここ
では、電動ボールネジ機構(図示せず)を使ってギアセ
レクト機構13を構成している。
【0039】(ギアシフト機構)ギアシフト機構14
は、シャフト11を揺動させることでシフトヨーク12
からスプール10に力を作用させ、スプール10を移動
させて変速用ギアの断接を行わせる機構である。このギ
アシフト機構14は、主として、遊星キャリアプレート
41と、遊星ギア42と、第1リングギア43と、第2
リングギア44と、ハウジング45と、連結部46と、
サンギア47と、電動モータ48とを有している。
【0040】遊星キャリアプレート41には、3本の軸
支ピン40が圧入されている。そして、3つの遊星ギア
42は、ブッシュを介して軸支ピン40に回転自在に装
着されている。すなわち、3つの遊星ギア42は、軸支
ピン40を介して遊星キャリアプレート41に軸支され
ている。
【0041】第1リングギア43及び第2リングギア4
4は、それぞれ、遊星ギア42に噛み合っている。ま
た、第1リングギア43の歯数Zr1と第2リングギア4
4との歯数Zr2は、転移により互いに異なっている。
【0042】ハウジング45は、固定部材45aによっ
て第1リングギア43を固定している。但し、図3及び
図4に示すように、スプリングシート49a及びスプリ
ング49bから成るダンパー機構49が、ハウジング4
5の固定部材45aと第1リングギア43との間に挿入
されている。具体的には、第1リングギア43の外周部
に3箇所の切欠きが設けられており、それらの切欠きに
ダンパー機構49が挿入されている。また、固定部材4
5aには、第1リングギア43の揺動を許容する内部ス
リットが形成されている。すなわち、第1リングギア4
3は、回転方向に作用するダンパー機構49を介して、
ハウジング45に固定されている。このため、第1リン
グギア43は、所定角度だけハウジング45に対して回
転(揺動)が許容される。
【0043】連結部46は、第2リングギア44をシャ
フト11の端部に連結する役割を果たす。この連結部4
6は、第2リングギア44と一体に成形されている。連
結部46は、圧入あるいは溶着によってシャフト11に
連結される。
【0044】サンギア47は、遊星ギア42と噛み合う
ものであり、電動モータ48の作動によって回転する。
また、サンギア47は、歯数Zs1を有している。なお、
遊星キャリアプレート41に軸支される長めの遊星ギア
42に対して、転移により歯数の異なる第1リングギア
43(歯数Zr1)及び第2リングギア44(歯数Zr2)
とサンギア47(歯数Zs1)とが噛み合っているが、こ
れらのギア43,44,47が遊星ギア42に噛み合う
歯数の条件は、遊星ギア42の等分配置をn個とすると
以下のようになる。 噛み合い条件(1):(Zr1−Zr2)がnの倍数である
こと 噛み合い条件(2):(Zr1+Zs1)がnの倍数である
こと また、シャフト11への出力回転数Noutは、電動モー
タ48の入力回転数をNinとすると、 Nout=(1−Zr1/Zr2)×{1/(1+Zr1/Zs
1)}×Nin となる。したがって、遊星ギア42の等分配置が3個
(n=3)である本実施形態の場合において、 Zr1=72、Zr2=75、Zs1=15、 とすれば、 Nout=0.006897×Nin:減速比145 となる。
【0045】(特徴)本実施形態のギアシフト機構14
では、電動モータ48によるサンギア47の回転を、固
定されている第1リングギア43により遊星ギア42の
回転運動に変換し、その遊星ギア42に噛み合う第2リ
ングギア44から減速された回転をシャフト11に伝達
している。このような構成の高減速構造を用いているた
め、ギアシフト機構14は、高減速比を保持しつつ軽量
コンパクトとなり、従来のネジ送り機構やウオームギア
機構にようにシャフトと直角に配するのではなく、図3
に示すようにシャフト11と同軸に配することができて
いる。
【0046】また、ギアシフト機構14をシャフト11
と同軸に配し、電動モータ48の回転力を減速してその
ままシャフト11に回転を伝えているため、力の伝達効
率が従来よりも向上し、シャフト11の回転力を電動モ
ータ48の電流制御によって制御することも容易となっ
ている。さらに、シャフト11に回転力以外の曲げ力が
作用することも回避できており、シャフト11のコスト
ダウンも図ることができる。
【0047】また、図示しないシンクロ装置のコーンク
ラッチが接触してコーンクラッチの回転が同期するまで
の間は電動モータ48の回転が0となるが、コーンクラ
ッチが接触して電動モータ48の回転が0となる瞬間に
は、電動モータ48や各ギアの回転イナーシャでショッ
クが発生してコーンクラッチにダメージを与える恐れが
ある。しかし、上記のギアシフト機構14ではダンパー
機構49を第1リングギア43の固定部分に設けている
ため、ショックが緩和されてコーンクラッチへのダメー
ジが抑えられる。
【0048】また、上記のギアシフト機構14において
は、電動モータ48の電流制御によってシンクロ荷重の
制御が可能であるが、ダンパー機構49を用いたシンク
ロ荷重の制御も可能である。
【0049】[他の実施形態]ギア変速装置において
は、通常、最大回転速度が2000〜7000[rp
m]で、トルクが0.5〜5.0[N・m]の小型直流
式モータが用いられる。一方、シャフトに要求されるト
ルクは50〜100[N・m]であるため、ギアシフト
機構に求められる減速比は10〜200程度となる。
【0050】これに対して、上記実施形態では減速比1
45のギアシフト機構14となっているが、必要に応じ
て以下に示すような他の構造及び減速比を選択すること
もできる。
【0051】(他の実施形態A)図2等に示す上記ギア
シフト機構14が遊星ギア42に噛み合うサンギア47
を電動モータ48で回転させているのに対し、図5に示
すギアシフト機構14aでは、サンギアを省き電動モー
タ48で遊星キャリアプレートを直接回転させることで
遊星ギア42を旋回・回転させている。
【0052】この場合には、 Nout=(1−Zr1/Zr2)×Nin となる。したがって、 Zr1=72、Zr2=75、 とすれば、 Nout=0.04×Nin:減速比25 となる。
【0053】(他の実施形態B)図2等に示す上記ギア
シフト機構14が単一の歯数を持つ遊星ギア42を採用
しているのに対し、図6に示すギアシフト機構14bで
は、歯数の異なる第1ギア部42b1及び第2ギア部4
2b2が形成された遊星ギア42bを採用している。第
1ギア部42b1は、第1リングギア43と噛み合う部
分であり、歯数Zp1を有する。第2ギア部42b2
は、第2リングギア44と噛み合う部分であり、歯数Z
p2を有する。
【0054】この場合には、各ギア43,44,47が
遊星ギア42bに噛み合う歯数の条件は、遊星ギア42
bの等分配置をn個とすると以下のようになる。噛み合
い条件(1):(Zr1+Zs1)がnの倍数であること 噛み合い条件(2):(Zr1−Zp1)=(Zr2−Zp2) そして、出力回転数Noutは、 Nout={1−(Zp2/Zp1)(Zr1/Zr2)}×{1
/(1+Zr1/Zs1)}×Nin となる。したがって、遊星ギア42bの等分配置が3個
(n=3)である本実施形態の場合において、 Zr1=75、Zr2=74、Zp1=30、Zp2=29、Z
s1=15、 とすれば、 Nout=0.00338×Nin:減速比296 となる。
【0055】このように、ここでは第1ギア部42b1
と第2ギア部42b2とで歯数が異なるような遊星ギア
42bを用いているため、図2のギアシフト機構14
(減速比145)よりも高い減速比を得ることができて
いる。
【0056】(他の実施形態C)上記の実施形態Bのギ
アシフト機構14bが遊星ギア42bに噛み合うサンギ
ア47を電動モータ48で回転させているのに対し、図
7に示すギアシフト機構14cでは、サンギアを省き電
動モータ48で遊星キャリアプレートを直接回転させる
ことで遊星ギア42bを旋回・回転させている。
【0057】この場合には、 Nout={1−(Zp2/Zp1)(Zr1/Zr2)}×Nin となる。したがって、 Zr1=75、Zr2=74、Zp1=30、Zp2=29、 とすれば、 Nout=0.0202×Nin:減速比49 となる。
【0058】(他の実施形態D)図2等に示す上記ギア
シフト機構14に代えて、図8に示す以下のようなギア
シフト機構14dを採用する。
【0059】ギアシフト機構14dは、主として、遊星
キャリアプレート141と、遊星ギア142と、第1サ
ンギア143と、第2サンギア144と、ハウジング1
45と、連結部146と、リングギア147と、電動モ
ータ48とを有している。
【0060】遊星ギア142は、軸支ピンを介して遊星
キャリアプレート41に軸支されている。第1サンギア
143及び第2サンギア144は、それぞれ、遊星ギア
142に噛み合っている。また、第1サンギア143の
歯数Zs1と第2サンギア144との歯数Zs2は、転移に
より互いに異なっている。
【0061】ハウジング145は、第1サンギア143
を、回転方向に作用するダンパー機構を介して固定して
いる。このため、第1サンギア143は、所定角度だけ
ハウジング145に対して回転(揺動)が許容される。
【0062】連結部146は、第2サンギア144をシ
ャフト11の端部に連結する役割を果たす。この連結部
146は、第2サンギア144と一体に成形されてい
る。リングギア147は、遊星ギア142と噛み合うも
のであり、電動モータ48の作動によって回転する。ま
た、サンギア147は、歯数Zr1を有している。
【0063】なお、遊星キャリアプレート141に軸支
される長めの遊星ギア142に対して、転移により歯数
の異なる第1サンギア143(歯数Zs1)及び第2サン
ギア144(歯数Zs2)とリングギア147(歯数Zr
1)とが噛み合っているが、これらのギア143,14
4,147が遊星ギア142に噛み合う歯数の条件は、
遊星ギア142の等分配置をn個とすると以下のように
なる。 噛み合い条件(1):(Zs1−Zs2)がnの倍数である
こと 噛み合い条件(2):(Zr1+Zs1)がnの倍数である
こと また、シャフト11への出力回転数Noutは、電動モー
タ48の入力回転数をNinとすると、 Nout=(1−Zs1/Zs2)×{1/(1+Zs1/Zr
1)}×Nin となる。したがって、遊星ギア42の等分配置が3個
(n=3)で、 Zr1=48、Zr2=51、Zs1=84、 とすれば、 Nout=0.03743×Nin:減速比27 となる。
【0064】(他の実施形態E)上記の実施形態Dのギ
アシフト機構14dが遊星ギア142に噛み合うリング
ギア147を電動モータ48で回転させているのに対
し、図9に示すギアシフト機構14eでは、リングギア
を省き電動モータ48で遊星キャリアプレート141を
直接回転させることで遊星ギア142を旋回・回転させ
ている。
【0065】この場合には、 Nout=(1−Zs1/Zs2)×Nin となる。したがって、 Zs1=48、Zs2=51、 とすれば、 Nout=0.0588×Nin:減速比17 となる。
【0066】(他の実施形態F)上記の実施形態Dのギ
アシフト機構14dが単一の歯数を持つ遊星ギア142
を採用しているのに対し、図10に示すギアシフト機構
14fでは、歯数の異なる第1ギア部142f1及び第
2ギア部142f2が形成された遊星ギア142fを採
用している。第1ギア部142f1は、第1サンギア1
43と噛み合う部分であり、歯数Zp1を有する。第2
ギア部142f2は、第2サンギア144と噛み合う部
分であり、歯数Zp2を有する。
【0067】この場合には、各ギア143,144,1
47が遊星ギア142fに噛み合う歯数の条件は、遊星
ギア142fの等分配置をn個とすると以下のようにな
る。 噛み合い条件(1):(Zr1+Zs1)がnの倍数である
こと 噛み合い条件(2):(Zs1+Zp1)=(Zs2+Zp2) そして、出力回転数Noutは、 Nout={1−(Zp2/Zp1)(Zs1/Zs2)}×{1
/(1+Zs1/Zr1)}×Nin となる。したがって、遊星ギア142fの等分配置が3
個(n=3)である本実施形態の場合において、 Zs1=48、Zs2=49、Zp1=18、Zp2=17、Z
r1=84、 とすれば、 Nout=0.0476×Nin:減速比21 となる。
【0068】(他の実施形態G)上記の実施形態Fのギ
アシフト機構14fが遊星ギア142fに噛み合うリン
グギア147を電動モータ48で回転させているのに対
し、図11に示すギアシフト機構14gでは、リングギ
アを省き電動モータ48で遊星キャリアプレート141
を直接回転させることで遊星ギア142fを旋回・回転
させている。
【0069】この場合には、 Nout={1−(Zp2/Zp1)(Zs1/Zs2)}×Nin となる。したがって、 Zs1=48、Zs2=49、Zp1=18、Zp2=17、 とすれば、 Nout=0.0748×Nin:減速比13 となる。
【0070】
【発明の効果】本発明に係るギア変速装置を用いれば、
高減速比を保持しつつギアシフト機構がコンパクトとな
り、従来のネジ送り機構やウオームギア機構にようにギ
アシフト機構をシャフトと直角に配するのではなく、シ
ャフトと同軸に配することができるようになる。また、
ギアシフト機構をシャフトと同軸に配し、モータの回転
力を減速してそのままシャフトに伝えることで、力の伝
達効率が従来よりも向上し、シャフトの回転力をモータ
の電流制御によって制御することも容易となる。さら
に、シャフトに回転力以外の曲げ力が作用することも回
避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るトランスミッション
(車両用変速機)を含むマニュアルトランスミッション
自動変速システム図。
【図2】ギア変速装置の模式図。
【図3】ギアシフト機構の断面図。
【図4】図3のIV-IV矢視断面図。
【図5】他の実施形態Aに係るギアシフト機構の模式
図。
【図6】他の実施形態Bに係るギアシフト機構の模式
図。
【図7】他の実施形態Cに係るギアシフト機構の模式
図。
【図8】他の実施形態Dに係るギアシフト機構の模式
図。
【図9】他の実施形態Eに係るギアシフト機構の模式
図。
【図10】他の実施形態Fに係るギアシフト機構の模式
図。
【図11】他の実施形態Gに係るギアシフト機構の模式
図。
【符号の説明】
2 トランスミッション 10 スプール 11 シャフト 12 シフトヨーク 13 ギアセレクト機構 14 ギアシフト機構 41,141 遊星キャリアプレート 42,42b,142,142f 42b1,142f1 42b2,142f2 43 第1リングギア 44 第2リングギア 45,145 ハウジング 46,146 連結部 47 サンギア 48 電動モータ 143 第1サンギア 144 第2サンギア 147 リングギア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 懸樋 亨 大阪府寝屋川市木田元宮1丁目1番1号 株式会社エクセディ内 Fターム(参考) 3J067 AA01 AA21 AB23 AC01 BA52 BA58 BB14 CA02 CA09 CA23 DA43 DB32 EA31 FB83 GA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャフトと、 前記シャフトの長手方向に移動可能であり且つ前記シャ
    フトに相対回転不能であるように前記シャフトに装着さ
    れたシフトヨークと、 前記シフトヨークを前記シャフトの長手方向に移動さ
    せ、前記シフトヨークを任意のスプールに選択的に対応
    させるギアセレクト機構と、 前記シャフトを揺動させることで前記シフトヨークから
    前記スプールに力を作用させ、前記スプールの動きによ
    って変速用ギアの断接を行わせるギアシフト機構と、を
    備え、 前記ギアシフト機構は、遊星キャリアと、前記遊星キャ
    リアに軸支された遊星ギアと、前記遊星ギアに噛み合う
    互いに歯数の異なる第1及び第2リングギアと、前記第
    1リングギアを固定するハウジングと、前記第2リング
    ギアを前記シャフトに連結する連結部と、前記遊星ギア
    と噛み合うサンギアと、前記サンギアを回転させるモー
    タとを有し、前記モータの回転を前記シャフトの揺動運
    動に変換する、車両用変速機のギア変速装置。
  2. 【請求項2】シャフトと、 前記シャフトの長手方向に移動可能であり且つ前記シャ
    フトに相対回転不能であるように前記シャフトに装着さ
    れたシフトヨークと、 前記シフトヨークを前記シャフトの長手方向に移動さ
    せ、前記シフトヨークを任意のスプールに選択的に対応
    させるギアセレクト機構と、 前記シャフトを揺動させることで前記シフトヨークから
    前記スプールに力を作用させ、前記スプールの動きによ
    って変速用ギアの断接を行わせるギアシフト機構と、を
    備え、 前記ギアシフト機構は、遊星キャリアと、前記遊星キャ
    リアに軸支された遊星ギアと、前記遊星ギアに噛み合う
    互いに歯数の異なる第1及び第2リングギアと、前記第
    1リングギアを固定するハウジングと、前記第2リング
    ギアを前記シャフトに連結する連結部と、前記遊星キャ
    リアを回転させるモータとを有し、前記モータの回転を
    前記シャフトの揺動運動に変換する、車両用変速機のギ
    ア変速装置。
  3. 【請求項3】前記遊星ギアは、前記第1及び第2リング
    ギアのそれぞれと噛み合う単一の歯数を持つ、請求項1
    又は2に記載の車両用変速機のギア変速装置。
  4. 【請求項4】前記遊星ギアは、前記第1リングギアと噛
    み合う第1ギア部と、前記第2リングギアと噛み合い前
    記第1ギア部とは歯数が異なる第2ギア部とを含んでい
    る、請求項1又は2に記載の車両用変速機のギア変速装
    置。
  5. 【請求項5】前記第1リングギアは、回転方向にダンパ
    ーを介して前記ハウジングに固定されている、請求項1
    から4のいずれかに記載の車両用変速機のギア変速装
    置。
  6. 【請求項6】シャフトと、 前記シャフトの長手方向に移動可能であり且つ前記シャ
    フトに相対回転不能であるように前記シャフトに装着さ
    れたシフトヨークと、 前記シフトヨークを前記シャフトの長手方向に移動さ
    せ、前記シフトヨークを任意のスプールに選択的に対応
    させるギアセレクト機構と、 前記シャフトを揺動させることで前記シフトヨークから
    前記スプールに力を作用させ、前記スプールの動きによ
    って変速用ギアの断接を行わせるギアシフト機構と、を
    備え、 前記ギアシフト機構は、遊星キャリアと、前記遊星キャ
    リアに軸支された遊星ギアと、前記遊星ギアに噛み合う
    互いに歯数の異なる第1及び第2サンギアと、前記第1
    サンギアを固定するハウジングと、前記第2サンギアを
    前記シャフトに連結する連結部と、前記遊星ギアと噛み
    合うリングギアと、前記リングギアを回転させるモータ
    とを有し、前記モータの回転を前記シャフトの揺動運動
    に変換する、車両用変速機のギア変速装置。
  7. 【請求項7】シャフトと、前記シャフトの長手方向に移
    動可能であり且つ前記シャフトに相対回転不能であるよ
    うに前記シャフトに装着されたシフトヨークと、 前記シフトヨークを前記シャフトの長手方向に移動さ
    せ、前記シフトヨークを任意のスプールに選択的に対応
    させるギアセレクト機構と、 前記シャフトを揺動させることで前記シフトヨークから
    前記スプールに力を作用させ、前記スプールの動きによ
    って変速用ギアの断接を行わせるギアシフト機構と、を
    備え、 前記ギアシフト機構は、遊星キャリアと、前記遊星キャ
    リアに軸支された遊星ギアと、前記遊星ギアに噛み合う
    互いに歯数の異なる第1及び第2サンギアと、前記第1
    サンギアを固定するハウジングと、前記第2サンギアを
    前記シャフトに連結する連結部と、前記遊星キャリアを
    回転させるモータとを有し、前記モータの回転を前記シ
    ャフトの揺動運動に変換する、車両用変速機のギア変速
    装置。
  8. 【請求項8】前記遊星ギアは、前記第1及び第2サンギ
    アのそれぞれと噛み合う単一の歯数を持つ、請求項6又
    は7に記載の車両用変速機のギア変速装置。
  9. 【請求項9】前記遊星ギアは、前記第1サンギアと噛み
    合う第1ギア部と、前記第2サンギアと噛み合い前記第
    1ギア部とは歯数が異なる第2ギア部とを含んでいる、
    請求項6又は7に記載の車両用変速機のギア変速装置。
  10. 【請求項10】前記第1サンギアは、回転方向にダンパ
    ーを介して前記ハウジングに固定されている、請求項5
    から9のいずれかに記載の車両用変速機のギア変速装
    置。
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