JP2002231326A - 光電変換素子及びその製造方法 - Google Patents
光電変換素子及びその製造方法Info
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- JP2002231326A JP2002231326A JP2001030014A JP2001030014A JP2002231326A JP 2002231326 A JP2002231326 A JP 2002231326A JP 2001030014 A JP2001030014 A JP 2001030014A JP 2001030014 A JP2001030014 A JP 2001030014A JP 2002231326 A JP2002231326 A JP 2002231326A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フレキシブルで軽量な光電変換効率の高い光
電変換素子及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、透明導電体基板上1に形成し
た酸化物半導体電極4、この酸化物半導体電極4上に吸
着された色素、電荷移動層、及び、対極を有する色素増
感された光電変換素子において、金属有機化合物と有機
高分子材料8の混合物を溶媒に溶解させて溶液状とし、
該溶液を、透明導電膜2を積層した高分子フィルム基板
上に塗布し、乾燥させた後に紫外線を照射することによ
って酸化物半導体電極4を形成する。従って、紫外線照
射法により低温で酸化物半導体電極を形成するので、高
分子フィルム基板上にフレキシブルで軽量な光電変換素
子を作製することができる。
電変換素子及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明は、透明導電体基板上1に形成し
た酸化物半導体電極4、この酸化物半導体電極4上に吸
着された色素、電荷移動層、及び、対極を有する色素増
感された光電変換素子において、金属有機化合物と有機
高分子材料8の混合物を溶媒に溶解させて溶液状とし、
該溶液を、透明導電膜2を積層した高分子フィルム基板
上に塗布し、乾燥させた後に紫外線を照射することによ
って酸化物半導体電極4を形成する。従って、紫外線照
射法により低温で酸化物半導体電極を形成するので、高
分子フィルム基板上にフレキシブルで軽量な光電変換素
子を作製することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光エネルギーを電
気エネルギーに直接変換する光電変換素子及びその製造
方法に関する。
気エネルギーに直接変換する光電変換素子及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光エネルギーを電気エネルギーに変換す
る光電変換素子または太陽電池には幾つかの種類がある
が、シリコン半導体や砒素化ガリウム半導体の接合を利
用したダイオード型のものがほとんどである。これらの
光電変換素子や太陽電池は、現状ではコストが高いた
め、家庭用電力等に広く普及するためのネックとなって
いる。1991年にグレッツェルらが発明した色素増感
型湿式太陽電池(Nature 353(1991)7
37)は、シリコン半導体の太陽電池とは異なる光電変
換メカニズムによって動作し、光電変換効率も10%程
度と比較的高いことから、将来シリコン系太陽電池に置
き換えられる可能性のある素子として期待されている。
る光電変換素子または太陽電池には幾つかの種類がある
が、シリコン半導体や砒素化ガリウム半導体の接合を利
用したダイオード型のものがほとんどである。これらの
光電変換素子や太陽電池は、現状ではコストが高いた
め、家庭用電力等に広く普及するためのネックとなって
いる。1991年にグレッツェルらが発明した色素増感
型湿式太陽電池(Nature 353(1991)7
37)は、シリコン半導体の太陽電池とは異なる光電変
換メカニズムによって動作し、光電変換効率も10%程
度と比較的高いことから、将来シリコン系太陽電池に置
き換えられる可能性のある素子として期待されている。
【0003】図2は、色素増感型湿式太陽電池の基本構
造を示す断面図である。図2によれば、この色素増感型
湿式太陽電池は、透明基板1上に形成された透明導電膜
2からなる電極と白金等が蒸着された対電極3の二つの
電極を張り合わせて構成される。
造を示す断面図である。図2によれば、この色素増感型
湿式太陽電池は、透明基板1上に形成された透明導電膜
2からなる電極と白金等が蒸着された対電極3の二つの
電極を張り合わせて構成される。
【0004】通常、透明基板1及び対電極3の下地には
厚さ1mm程度のガラスが用いられる。透明導電膜2上
には、酸化物半導体電極4が形成され、さらにこの酸化
物半導体電極4の表面には色素5が吸着されている。そ
して、この二つの電極の間には、酸化還元対を有する電
解質溶液6が注入されている。色素5としては、ルテニ
ウム(Ru)錯体などの太陽光を効率的に吸収できる増
感色素が用いられる。
厚さ1mm程度のガラスが用いられる。透明導電膜2上
には、酸化物半導体電極4が形成され、さらにこの酸化
物半導体電極4の表面には色素5が吸着されている。そ
して、この二つの電極の間には、酸化還元対を有する電
解質溶液6が注入されている。色素5としては、ルテニ
ウム(Ru)錯体などの太陽光を効率的に吸収できる増
感色素が用いられる。
【0005】この色素増感型湿式太陽電池に光が照射さ
れると、増感色素5が励起され、電子が酸化物半導体電
極4に注入されて電流を発生することができる。なお、
電子の授受のために必要とされる電解質溶液6には、一
般的にヨウ素系電解質が用いられる。
れると、増感色素5が励起され、電子が酸化物半導体電
極4に注入されて電流を発生することができる。なお、
電子の授受のために必要とされる電解質溶液6には、一
般的にヨウ素系電解質が用いられる。
【0006】このような原理の色素増感型湿式太陽電池
は、グレッツェルらの発明以前からも盛んに研究されて
いた。しかし、一般的に光電変換効率が1%以下と低い
ものであった。これは、増感色素5の部分での光の補足
確率が低いことが原因であった。このため、上記の太陽
電池は実用化の可能性が低い技術であると考えられてい
た。
は、グレッツェルらの発明以前からも盛んに研究されて
いた。しかし、一般的に光電変換効率が1%以下と低い
ものであった。これは、増感色素5の部分での光の補足
確率が低いことが原因であった。このため、上記の太陽
電池は実用化の可能性が低い技術であると考えられてい
た。
【0007】一方、グレッツェルらは酸化物半導体電極
4を多孔質化して表面積を大きくした酸化チタン(Ti
O2 )電極を用いた。これによって、酸化物半導体電極
4の表面に吸着された色素の量が多くなるので、増感色
素での光の補足確率を高くすることが可能となった。こ
のような改良を行うことによって、図2に示されるよう
な構造の太陽電池で10%程度の光電変換効率が実現さ
れている。
4を多孔質化して表面積を大きくした酸化チタン(Ti
O2 )電極を用いた。これによって、酸化物半導体電極
4の表面に吸着された色素の量が多くなるので、増感色
素での光の補足確率を高くすることが可能となった。こ
のような改良を行うことによって、図2に示されるよう
な構造の太陽電池で10%程度の光電変換効率が実現さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述するように、図2
に示される色素増感型湿式太陽電池は、酸化物半導体電
極4を多孔質化することで表面積が増加し、表面に吸着
する増感色素5の量が増えて色素での光の補足確率が高
まるので、10%程度の高い光電変換効率を得ることが
できる。通常、単結晶シリコンやアモルファスシリコン
を用いた太陽電池は、製造時に1000℃を越える高温
や真空プロセスを用いるため、コストが高いことが問題
となっていた。
に示される色素増感型湿式太陽電池は、酸化物半導体電
極4を多孔質化することで表面積が増加し、表面に吸着
する増感色素5の量が増えて色素での光の補足確率が高
まるので、10%程度の高い光電変換効率を得ることが
できる。通常、単結晶シリコンやアモルファスシリコン
を用いた太陽電池は、製造時に1000℃を越える高温
や真空プロセスを用いるため、コストが高いことが問題
となっていた。
【0009】しかし、図2の構造の太陽電池は、プロセ
ス温度が400〜500℃程度とシリコン系よりも低い
こと、真空プロセスを必要としないこと、さらには、材
料に安価な酸化チタンを用いることなどの理由から、低
価格の太陽電池であるという特徴がある。このため、そ
の応用範囲は、住宅用太陽電池だけではなく、携帯端末
用の電池としても非常に有望であると考えられている。
ス温度が400〜500℃程度とシリコン系よりも低い
こと、真空プロセスを必要としないこと、さらには、材
料に安価な酸化チタンを用いることなどの理由から、低
価格の太陽電池であるという特徴がある。このため、そ
の応用範囲は、住宅用太陽電池だけではなく、携帯端末
用の電池としても非常に有望であると考えられている。
【0010】しかしながら、携帯端末等への応用を考え
た場合、従来の太陽電池は大きな問題を抱えている。す
なわち、図2に示す基本構造の中で、透明基板1と対電
極3の下地にガラスを用いることである。ガラスの厚さ
は0.5〜2mm程度の物が用いられるのが一般的であ
る。このように両方の電極にガラスを用いるため、太陽
電池の重量が重くなるという問題がある。これは、グラ
ム単位での軽量化が重要な差別化技術となっている携帯
端末応用としては致命的な問題である。
た場合、従来の太陽電池は大きな問題を抱えている。す
なわち、図2に示す基本構造の中で、透明基板1と対電
極3の下地にガラスを用いることである。ガラスの厚さ
は0.5〜2mm程度の物が用いられるのが一般的であ
る。このように両方の電極にガラスを用いるため、太陽
電池の重量が重くなるという問題がある。これは、グラ
ム単位での軽量化が重要な差別化技術となっている携帯
端末応用としては致命的な問題である。
【0011】また、上記太陽電池の中で最もコスト比率
の高い部分が透明導電膜2を形成した透明基板1である
ため、この部分の低コスト化を図ることにより、さらに
太陽電池の低価格化が期待される。
の高い部分が透明導電膜2を形成した透明基板1である
ため、この部分の低コスト化を図ることにより、さらに
太陽電池の低価格化が期待される。
【0012】次に、上記太陽電池を携帯端末等に応用す
る場合、上述する太陽電池がフレキシブルであれば、複
雑な形状の任意の場所に設置することが可能となり非常
にメリットが大きい。しかし、従来のガラス基板上に形
成する太陽電池によりフレキシブル性を実現することは
極めて難しい。そこで、ガラスの変わりに高分子フィル
ム基板を用い、この上に透明導電膜2を積層し、さら
に、この上に酸化物半導体電極4を形成するという方法
が考えられる。
る場合、上述する太陽電池がフレキシブルであれば、複
雑な形状の任意の場所に設置することが可能となり非常
にメリットが大きい。しかし、従来のガラス基板上に形
成する太陽電池によりフレキシブル性を実現することは
極めて難しい。そこで、ガラスの変わりに高分子フィル
ム基板を用い、この上に透明導電膜2を積層し、さら
に、この上に酸化物半導体電極4を形成するという方法
が考えられる。
【0013】この方法では、酸化物半導体電極4の形成
時に400〜500℃程度で焼成する必要があった。こ
の程度の温度で焼成しないと微細な結晶粒からなる酸化
物半導体電極4の結晶粒間の電気的なつながりが悪くな
り、酸化物半導体電極4が非常に高抵抗になって電極と
して使用できないためである。
時に400〜500℃程度で焼成する必要があった。こ
の程度の温度で焼成しないと微細な結晶粒からなる酸化
物半導体電極4の結晶粒間の電気的なつながりが悪くな
り、酸化物半導体電極4が非常に高抵抗になって電極と
して使用できないためである。
【0014】しかしながら、高分子フィルム基板の耐熱
性が一般的に200℃程度であるため、この基板を上記
太陽電池の透明基板1に用いるのは難しいという問題点
があった。
性が一般的に200℃程度であるため、この基板を上記
太陽電池の透明基板1に用いるのは難しいという問題点
があった。
【0015】本発明は、このような問題点を改善するた
めになされたものであり、高分子フィルム基板上に低温
で多孔質酸化物半導体電極を形成することによって、光
電変換効率が高く、かつ、フレキシブルな光電変換素子
及びその製造方法を提供することを目的とする。
めになされたものであり、高分子フィルム基板上に低温
で多孔質酸化物半導体電極を形成することによって、光
電変換効率が高く、かつ、フレキシブルな光電変換素子
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、透明導電基板上に形成した
酸化物半導体電極と、該酸化物半導体電極上に吸着され
た色素と、電荷移動層と、対電極と、を備える色素増感
された光電変換素子において、酸化物半導体電極は、金
属有機化合物と有機高分子材料の混合物を溶媒に溶解さ
せて溶液とし、該溶液を、透明導電膜を積層した高分子
フィルム基板上に塗布して乾燥し、紫外線を照射して形
成されたことを特徴とする。
に、請求項1記載の発明は、透明導電基板上に形成した
酸化物半導体電極と、該酸化物半導体電極上に吸着され
た色素と、電荷移動層と、対電極と、を備える色素増感
された光電変換素子において、酸化物半導体電極は、金
属有機化合物と有機高分子材料の混合物を溶媒に溶解さ
せて溶液とし、該溶液を、透明導電膜を積層した高分子
フィルム基板上に塗布して乾燥し、紫外線を照射して形
成されたことを特徴とする。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、酸化物半導体電極は、酸化チタン(TiO
2 )、酸化ニオブ(Nb2 O5 )、酸化亜鉛(Zn
O)、酸化スズ(SnO2 )のいずれか、または、これ
らの混合物であることを特徴とする。
明において、酸化物半導体電極は、酸化チタン(TiO
2 )、酸化ニオブ(Nb2 O5 )、酸化亜鉛(Zn
O)、酸化スズ(SnO2 )のいずれか、または、これ
らの混合物であることを特徴とする。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、金属有機化合物と有機高分子材料
の混合物に、さらに粒径50nm以上の酸化チタン(T
iO 2 )、酸化ニオブ(Nb2 O5 )、酸化亜鉛(Zn
O)、酸化スズ(SnO2 )の粒子を混合させた溶液を
用いることを特徴とする。
記載の発明において、金属有機化合物と有機高分子材料
の混合物に、さらに粒径50nm以上の酸化チタン(T
iO 2 )、酸化ニオブ(Nb2 O5 )、酸化亜鉛(Zn
O)、酸化スズ(SnO2 )の粒子を混合させた溶液を
用いることを特徴とする。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれか1項に記載の発明において、金属有機化合物
は、金属アルコキシドまたは金属アセチルアセトナート
錯体であり、金属としてチタン(Ti)、ニオブ(N
b)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)のうちのいずれか、
または、これらの複合物を用いることを特徴とする。
いずれか1項に記載の発明において、金属有機化合物
は、金属アルコキシドまたは金属アセチルアセトナート
錯体であり、金属としてチタン(Ti)、ニオブ(N
b)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)のうちのいずれか、
または、これらの複合物を用いることを特徴とする。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれか1項に記載の発明において、有機高分子材料
は、ポリエチレングリコール、または、ジアゾアミノベ
ンゼン、アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチ
レンテトラミンのうちのいずれかの発泡剤であることを
特徴とする。
いずれか1項に記載の発明において、有機高分子材料
は、ポリエチレングリコール、または、ジアゾアミノベ
ンゼン、アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチ
レンテトラミンのうちのいずれかの発泡剤であることを
特徴とする。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項1から5の
いずれか1項に記載の発明において、紫外線を照射する
際に、金属有機化合物と有機高分子材料の混合物を塗布
したフィルムを200℃以下の温度に加熱することを特
徴とする。
いずれか1項に記載の発明において、紫外線を照射する
際に、金属有機化合物と有機高分子材料の混合物を塗布
したフィルムを200℃以下の温度に加熱することを特
徴とする。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項1から6の
いずれか1項に記載の発明において、透明導電膜は、酸
化スズ(SnO2 )薄膜またはインジウム・スズ酸化物
(ITO)薄膜であることを特徴とする。
いずれか1項に記載の発明において、透明導電膜は、酸
化スズ(SnO2 )薄膜またはインジウム・スズ酸化物
(ITO)薄膜であることを特徴とする。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項1から7の
いずれか1項に記載の発明において、対電極は、高分子
フィルム基板上に形成された白金(Pt)薄膜またはパ
ラジウム(Pd)薄膜であることを特徴とする。
いずれか1項に記載の発明において、対電極は、高分子
フィルム基板上に形成された白金(Pt)薄膜またはパ
ラジウム(Pd)薄膜であることを特徴とする。
【0024】請求項9記載の発明は、請求項1から8の
いずれか1項に記載の発明において、高分子フィルム基
板は、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテル
スルフォン、ポリアリレート、ポリイミドからなる群か
ら選択されたものであることを特徴とする。
いずれか1項に記載の発明において、高分子フィルム基
板は、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテル
スルフォン、ポリアリレート、ポリイミドからなる群か
ら選択されたものであることを特徴とする。
【0025】請求項10記載の発明は、請求項1から9
のいずれか1項に記載の発明において、色素は、ルテニ
ウム(Ru)系錯体色素であることを特徴とする。
のいずれか1項に記載の発明において、色素は、ルテニ
ウム(Ru)系錯体色素であることを特徴とする。
【0026】請求項11記載の発明は、請求項1から1
0のいずれか1項に記載の発明において、電荷移動層
は、ヨウ素(I- /I3-)イオンカップルを含むことを
特徴とする。
0のいずれか1項に記載の発明において、電荷移動層
は、ヨウ素(I- /I3-)イオンカップルを含むことを
特徴とする。
【0027】請求項12記載の発明は、透明導電基板上
に形成した酸化物半導体電極、該酸化物半導体電極上に
吸着された色素、電荷移動層、及び、対電極を有する色
素増感された光電変換素子の製造方法において、酸化物
半導体電極は、金属有機化合物と有機高分子材料の混合
物を溶媒に溶解させて溶液状とし、透明導電膜を積層し
た高分子フィルム基板上に塗布して乾燥させ、紫外線を
照射して形成されることを特徴とする。
に形成した酸化物半導体電極、該酸化物半導体電極上に
吸着された色素、電荷移動層、及び、対電極を有する色
素増感された光電変換素子の製造方法において、酸化物
半導体電極は、金属有機化合物と有機高分子材料の混合
物を溶媒に溶解させて溶液状とし、透明導電膜を積層し
た高分子フィルム基板上に塗布して乾燥させ、紫外線を
照射して形成されることを特徴とする。
【0028】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の発明において、酸化物半導体電極は、酸化チタン(T
iO2 )、酸化ニオブ(Nb2 O5 )、酸化亜鉛(Zn
O)、酸化スズ(SnO2 )のいずれか、または、これ
らの混合物であることを特徴とする。
の発明において、酸化物半導体電極は、酸化チタン(T
iO2 )、酸化ニオブ(Nb2 O5 )、酸化亜鉛(Zn
O)、酸化スズ(SnO2 )のいずれか、または、これ
らの混合物であることを特徴とする。
【0029】請求項14記載の発明は、請求項12また
は13記載の発明において、金属有機化合物と有機高分
子材料の混合物に、さらに粒径50nm以上の酸化チタ
ン(TiO2 )、酸化ニオブ(Nb2 O5 )、酸化亜鉛
(ZnO)、酸化スズ(SnO2 )の粒子を混合させた
溶液を用いることを特徴とする。
は13記載の発明において、金属有機化合物と有機高分
子材料の混合物に、さらに粒径50nm以上の酸化チタ
ン(TiO2 )、酸化ニオブ(Nb2 O5 )、酸化亜鉛
(ZnO)、酸化スズ(SnO2 )の粒子を混合させた
溶液を用いることを特徴とする。
【0030】請求項15記載の発明は、請求項12から
14のいずれか1項に記載の発明において、金属有機化
合物は、金属アルコキシドまたは金属アセチルアセトナ
ート錯体であり、金属としてチタン(Ti)、ニオブ
(Nb)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)のうちのいずれ
か、または、これらの複合物を用いることを特徴とす
る。
14のいずれか1項に記載の発明において、金属有機化
合物は、金属アルコキシドまたは金属アセチルアセトナ
ート錯体であり、金属としてチタン(Ti)、ニオブ
(Nb)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)のうちのいずれ
か、または、これらの複合物を用いることを特徴とす
る。
【0031】請求項16記載の発明は、請求項12から
15のいずれか1項に記載の発明において、有機高分子
材料は、ポリエチレングリコール、または、ジアゾアミ
ノベンゼン、アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタ
メチレンテトラミンのうちのいずれかの発泡剤であるこ
とを特徴とする。
15のいずれか1項に記載の発明において、有機高分子
材料は、ポリエチレングリコール、または、ジアゾアミ
ノベンゼン、アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタ
メチレンテトラミンのうちのいずれかの発泡剤であるこ
とを特徴とする。
【0032】請求項17記載の発明は、請求項12から
16のいずれか1項に記載の発明において、紫外線を照
射する際に、金属有機化合物と有機高分子材料の混合物
を塗布したフィルムを200℃以下の温度に加熱するこ
とを特徴とする。
16のいずれか1項に記載の発明において、紫外線を照
射する際に、金属有機化合物と有機高分子材料の混合物
を塗布したフィルムを200℃以下の温度に加熱するこ
とを特徴とする。
【0033】請求項18記載の発明は、請求項12から
17のいずれか1項に記載の発明において、透明導電膜
は、酸化スズ(SnO2 )薄膜またはインジウム・スズ
酸化物(ITO)薄膜であることを特徴とする。
17のいずれか1項に記載の発明において、透明導電膜
は、酸化スズ(SnO2 )薄膜またはインジウム・スズ
酸化物(ITO)薄膜であることを特徴とする。
【0034】請求項19記載の発明は、請求項12から
18のいずれか1項に記載の発明において、対電極は、
高分子フィルム基板上に形成された白金(Pt)薄膜ま
たはパラジウム(Pd)薄膜であることを特徴とする。
18のいずれか1項に記載の発明において、対電極は、
高分子フィルム基板上に形成された白金(Pt)薄膜ま
たはパラジウム(Pd)薄膜であることを特徴とする。
【0035】請求項20記載の発明は、請求項12から
19のいずれか1項に記載の発明において、高分子フィ
ルム基板は、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエ
ーテルスルフォン、ポリアリレート、ポリイミドからな
る群から選択されたものであることを特徴とする。
19のいずれか1項に記載の発明において、高分子フィ
ルム基板は、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエ
ーテルスルフォン、ポリアリレート、ポリイミドからな
る群から選択されたものであることを特徴とする。
【0036】請求項21記載の発明は、請求項12から
20のいずれか1項に記載の発明において、色素は、ル
テニウム(Ru)系錯体色素であることを特徴とする。
20のいずれか1項に記載の発明において、色素は、ル
テニウム(Ru)系錯体色素であることを特徴とする。
【0037】請求項22記載の発明は、請求項12から
21のいずれか1項に記載の発明において、電荷移動層
は、ヨウ素(I- /I3-)イオンカップルを含むことを
特徴とする。
21のいずれか1項に記載の発明において、電荷移動層
は、ヨウ素(I- /I3-)イオンカップルを含むことを
特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。本発明では、図
2に示される基本構造をもつ太陽電池において、透明基
板1及び対電極3の下地にフレキシブルな高分子フィル
ム基板を用いるために、図1に示す概略図を基本とする
製造方法を発明した。
て図面を参照しながら詳細に説明する。本発明では、図
2に示される基本構造をもつ太陽電池において、透明基
板1及び対電極3の下地にフレキシブルな高分子フィル
ム基板を用いるために、図1に示す概略図を基本とする
製造方法を発明した。
【0039】本発明においては、まず、図1(a)に示
す透明基板1にフレキシブルな高分子フィルムを用い、
当該フィルム上に透明導電膜2からなる電極が形成され
る。高分子フィルムには、フレキシブルで、太陽光、特
に、波長400〜1000nm程度の光を透過する材質
が用いられる。具体的には、ポリエステル、ポリカーボ
ネート、ポリエーテルスルフォン、ポリアリレート、ポ
リイミドからなる群から選択されるものである。フィル
ムの厚さは0.025〜0.2mm程度であり、従来の
ガラス基板の厚さ0.5〜2mmと比べると非常に薄
く、また、軽量であるという特徴がある。また、これら
のフィルムは、200℃程度までの耐熱性を有してい
る。透明導電膜2は、スパッタリング法、または、CV
D法によって形成され、厚さは200〜1,000nm
程度が望ましい。通常、透明導電膜2には酸化スズ薄膜
またはインジウム・スズ酸化物(ITO)、望ましく
は、フッ素ドープした酸化スズ薄膜を用いる。透明導電
膜2に要求される特性は、可視光透過率が高く、かつ、
シート抵抗が小さいことである。
す透明基板1にフレキシブルな高分子フィルムを用い、
当該フィルム上に透明導電膜2からなる電極が形成され
る。高分子フィルムには、フレキシブルで、太陽光、特
に、波長400〜1000nm程度の光を透過する材質
が用いられる。具体的には、ポリエステル、ポリカーボ
ネート、ポリエーテルスルフォン、ポリアリレート、ポ
リイミドからなる群から選択されるものである。フィル
ムの厚さは0.025〜0.2mm程度であり、従来の
ガラス基板の厚さ0.5〜2mmと比べると非常に薄
く、また、軽量であるという特徴がある。また、これら
のフィルムは、200℃程度までの耐熱性を有してい
る。透明導電膜2は、スパッタリング法、または、CV
D法によって形成され、厚さは200〜1,000nm
程度が望ましい。通常、透明導電膜2には酸化スズ薄膜
またはインジウム・スズ酸化物(ITO)、望ましく
は、フッ素ドープした酸化スズ薄膜を用いる。透明導電
膜2に要求される特性は、可視光透過率が高く、かつ、
シート抵抗が小さいことである。
【0040】フレキシブルな高分子フィルム基板上に多
孔質の酸化物半導体電極4を形成するためには、高分子
フィルム基板の耐熱性を考慮し、従来技術の焼成温度と
比べて大幅な低温化を図る必要がある。そこで、本発明
では酸化物半導体電極4を以下の順序で製造する。
孔質の酸化物半導体電極4を形成するためには、高分子
フィルム基板の耐熱性を考慮し、従来技術の焼成温度と
比べて大幅な低温化を図る必要がある。そこで、本発明
では酸化物半導体電極4を以下の順序で製造する。
【0041】まず、金属有機化合物と有機高分子材料の
混合物を溶媒に溶解させて溶液状とする。金属有機化合
物には、例えば、金属アルコキシド、または、金属アセ
チルアセトナート錯体を用いる。これらの金属有機化合
物を構成する金属としては、Ti、Nb、Zn、Snの
うちのいずれか、または、これらの複合物を用いる。そ
の他にも、タングステン(W)、インジウム(In)、
ジルコニウム(Zr)、タンタル(Ta)、ハフニウム
(Hf)のいずれか、または、これらの複合物を用いて
もよい。
混合物を溶媒に溶解させて溶液状とする。金属有機化合
物には、例えば、金属アルコキシド、または、金属アセ
チルアセトナート錯体を用いる。これらの金属有機化合
物を構成する金属としては、Ti、Nb、Zn、Snの
うちのいずれか、または、これらの複合物を用いる。そ
の他にも、タングステン(W)、インジウム(In)、
ジルコニウム(Zr)、タンタル(Ta)、ハフニウム
(Hf)のいずれか、または、これらの複合物を用いて
もよい。
【0042】また、有機高分子材料には、ポリエチレン
グリコール、または、ジアゾアミノベンゼン、アゾジカ
ルボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミンな
どの発泡剤を用いる。これらの有機金属化合物と有機高
分子材料の混合物を溶解させる溶媒の種類や使用量は、
これらを溶解できるものや量を使用するが、例えば、ト
ルエン、キシレン、アセチルアセトン、エタノール、メ
タノール、酢酸ブチルなどの有機溶媒を用いる。
グリコール、または、ジアゾアミノベンゼン、アゾジカ
ルボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミンな
どの発泡剤を用いる。これらの有機金属化合物と有機高
分子材料の混合物を溶解させる溶媒の種類や使用量は、
これらを溶解できるものや量を使用するが、例えば、ト
ルエン、キシレン、アセチルアセトン、エタノール、メ
タノール、酢酸ブチルなどの有機溶媒を用いる。
【0043】以上のようにして作製した金属有機化合物
と有機高分子材料の混合物溶液を図1(a)のように透
明導電膜2上に塗布し、乾燥させる。この状態では、塗
布された薄膜には金属有機化合物7のなかに有機高分子
材料8が混在している。この薄膜の厚さは、最終的に1
〜15mm程度の間になるようにするのがよい。この薄
膜に紫外線9を照射する。紫外線としては強度の強い紫
外線ランプを用いるが、さらに、KrF(248nm)
やArF(193nm)などのエキシマレーザー光を用
いることも可能である。一例としては、数100Wの紫
外線を数時間程度照射する。この照射によって、金属有
機化合物は分解され、さらに、結晶化されて、低温で酸
化物半導体薄膜を得ることができる。例えば、金属有機
化合物の金属にTiを用いるとアナターゼまたはルチル
構造の酸化チタン(TiO2 )薄膜が得られる。
と有機高分子材料の混合物溶液を図1(a)のように透
明導電膜2上に塗布し、乾燥させる。この状態では、塗
布された薄膜には金属有機化合物7のなかに有機高分子
材料8が混在している。この薄膜の厚さは、最終的に1
〜15mm程度の間になるようにするのがよい。この薄
膜に紫外線9を照射する。紫外線としては強度の強い紫
外線ランプを用いるが、さらに、KrF(248nm)
やArF(193nm)などのエキシマレーザー光を用
いることも可能である。一例としては、数100Wの紫
外線を数時間程度照射する。この照射によって、金属有
機化合物は分解され、さらに、結晶化されて、低温で酸
化物半導体薄膜を得ることができる。例えば、金属有機
化合物の金属にTiを用いるとアナターゼまたはルチル
構造の酸化チタン(TiO2 )薄膜が得られる。
【0044】一方、有機高分子材料は紫外線照射によっ
て分解され、二酸化炭素のガス等になって薄膜内部から
抜ける。この抜けた後には微小な孔ができる。この結
果、図1(b)に示すように透明導電膜2上に非常に多
孔質で表面積の大きな酸化物半導体電極4を形成するこ
とができる。ここで、透明導電膜2上に塗布する薄膜と
して、有機高分子材料8を含まず、金属有機化合物7だ
けからなる薄膜を用いた場合には、照射後に微小な孔が
形成されない。このため、得られた酸化物半導体薄膜は
均一で緻密な構造となってしまう。したがって、本発明
の目的とする多孔質で表面積の大きな酸化物半導体電極
4を形成するためには、金属有機化合物と有機高分子材
料の混合物溶液を用いることは必須である。
て分解され、二酸化炭素のガス等になって薄膜内部から
抜ける。この抜けた後には微小な孔ができる。この結
果、図1(b)に示すように透明導電膜2上に非常に多
孔質で表面積の大きな酸化物半導体電極4を形成するこ
とができる。ここで、透明導電膜2上に塗布する薄膜と
して、有機高分子材料8を含まず、金属有機化合物7だ
けからなる薄膜を用いた場合には、照射後に微小な孔が
形成されない。このため、得られた酸化物半導体薄膜は
均一で緻密な構造となってしまう。したがって、本発明
の目的とする多孔質で表面積の大きな酸化物半導体電極
4を形成するためには、金属有機化合物と有機高分子材
料の混合物溶液を用いることは必須である。
【0045】なお、この紫外線照射に際して、紫外線の
照射強度が弱すぎると酸化物半導体の結晶化が起こら
ず、また、有機高分子材料の分解も起こらない。一方、
照射強度が強すぎるとアブレーションが起こって塗布さ
れた金属有機化合物7及び有機高分子材料8が蒸発して
しまう。したがって、紫外線の照射強度は使用する金属
有機化合物や有機高分子材料の種類に適したある範囲内
で行う必要がある。従来技術では、酸化物半導体電極の
形成の際、酸化物半導体のゾル溶液をガラス基板に塗布
後400〜500℃の温度範囲で焼成することによって
作製していた。一方、本発明によれば、紫外線照射によ
る有機成分の分解反応、及び、その後の酸化物半導体薄
膜の結晶化によって、室温付近の低い温度でも多孔質の
酸化物半導体電極4を形成することができる。このた
め、ガラス基板と比べて耐熱性の低い透明高分子フィル
ム基板上にも作製可能となった。
照射強度が弱すぎると酸化物半導体の結晶化が起こら
ず、また、有機高分子材料の分解も起こらない。一方、
照射強度が強すぎるとアブレーションが起こって塗布さ
れた金属有機化合物7及び有機高分子材料8が蒸発して
しまう。したがって、紫外線の照射強度は使用する金属
有機化合物や有機高分子材料の種類に適したある範囲内
で行う必要がある。従来技術では、酸化物半導体電極の
形成の際、酸化物半導体のゾル溶液をガラス基板に塗布
後400〜500℃の温度範囲で焼成することによって
作製していた。一方、本発明によれば、紫外線照射によ
る有機成分の分解反応、及び、その後の酸化物半導体薄
膜の結晶化によって、室温付近の低い温度でも多孔質の
酸化物半導体電極4を形成することができる。このた
め、ガラス基板と比べて耐熱性の低い透明高分子フィル
ム基板上にも作製可能となった。
【0046】上記の酸化物半導体電極4の作製に際し
て、金属有機化合物と有機高分子材料の混合液に、さら
に粒径50nm以上のTiO2 等の粒子を混合させた溶
液を用いることによって、光電変換素子の光電変換効率
をさらに向上させることができる。酸化物半導体電極4
の中に粒径の大きなこの粒子が分散することによって、
電極に入射した光が粒子によって効率的に散乱され、実
効光路長が長くなって色素での光の補足確率が高まるた
めである。
て、金属有機化合物と有機高分子材料の混合液に、さら
に粒径50nm以上のTiO2 等の粒子を混合させた溶
液を用いることによって、光電変換素子の光電変換効率
をさらに向上させることができる。酸化物半導体電極4
の中に粒径の大きなこの粒子が分散することによって、
電極に入射した光が粒子によって効率的に散乱され、実
効光路長が長くなって色素での光の補足確率が高まるた
めである。
【0047】上記の紫外線を照射する際に、金属有機化
合物7と有機高分子材料8の混合物溶液を塗布した透明
基板1を200℃以下の温度に加熱することによって、
室温で照射した場合よりも酸化物半導体薄膜の電気特性
をより向上させることができる。なお、加熱温度は用い
る透明高分子フィルムの耐熱温度によって規定される。
合物7と有機高分子材料8の混合物溶液を塗布した透明
基板1を200℃以下の温度に加熱することによって、
室温で照射した場合よりも酸化物半導体薄膜の電気特性
をより向上させることができる。なお、加熱温度は用い
る透明高分子フィルムの耐熱温度によって規定される。
【0048】上記の製造方法によって作製される酸化物
半導体電極4には、この電極表面に吸着した色素で光照
射により発生した電子を受け取り、これを透明導電膜2
に伝達する役割を担うことが要求される。このための望
ましい酸化物としては、3eV程度のエネルギーギャッ
プを持つ、酸化チタン(TiO2 )、酸化ニオブ(Nb
2 O5 )、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO2 )
のいずれか、または、これらの混合物である。その他に
も、酸化タングステン(WO3 )、酸化インジウム(I
n2 O2 )、酸化ジルコニウム(ZrO2 )、酸化タン
タル(TaO2)、酸化ハフニウム(HfO2 )のいず
れか、またはこれらの混合物でもよい。
半導体電極4には、この電極表面に吸着した色素で光照
射により発生した電子を受け取り、これを透明導電膜2
に伝達する役割を担うことが要求される。このための望
ましい酸化物としては、3eV程度のエネルギーギャッ
プを持つ、酸化チタン(TiO2 )、酸化ニオブ(Nb
2 O5 )、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO2 )
のいずれか、または、これらの混合物である。その他に
も、酸化タングステン(WO3 )、酸化インジウム(I
n2 O2 )、酸化ジルコニウム(ZrO2 )、酸化タン
タル(TaO2)、酸化ハフニウム(HfO2 )のいず
れか、またはこれらの混合物でもよい。
【0049】対電極3には高分子フィルム基板上に形成
された白金(Pt)薄膜またはパラジウム(Pd)薄膜
を用いる。Pt薄膜あるいはPd薄膜は、電極としての
役割以外に、色素5によって吸収されず、酸化物半導体
電極4を通過してきた光を効率的に反射させて再び酸化
物半導体電極4中に戻す役割も担う。これによって、光
電変換素子の光電変換効率の向上に寄与することができ
る。なお、対電極3の高分子フィルム基板は、フレキシ
ブルなものであればよいが、例えば、ポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリエーテルスルフォン、ポリアリレ
ート、ポリイミドからなる群から選ばれるものが挙げら
れる。
された白金(Pt)薄膜またはパラジウム(Pd)薄膜
を用いる。Pt薄膜あるいはPd薄膜は、電極としての
役割以外に、色素5によって吸収されず、酸化物半導体
電極4を通過してきた光を効率的に反射させて再び酸化
物半導体電極4中に戻す役割も担う。これによって、光
電変換素子の光電変換効率の向上に寄与することができ
る。なお、対電極3の高分子フィルム基板は、フレキシ
ブルなものであればよいが、例えば、ポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリエーテルスルフォン、ポリアリレ
ート、ポリイミドからなる群から選ばれるものが挙げら
れる。
【0050】本発明に用いる色素5は、可視光領域に広
い吸収を持つものが好ましく、ルテニウム(Ru)系錯
体色素を用いる。吸着する色素は1種類でもよいし、ま
た、2種類以上の混合物でもよい。色素は、上記のよう
にして作製した酸化物半導体電極を色素のエタノール溶
液に浸すことによって図1(c)のように表面一層だけ
に吸着させることができる。また、電荷移動層6は電子
を放出して酸化され、電子を得て還元される反応を迅速
に行う複数の酸化状態のイオンカップルから構成され、
望ましくはヨウ素系(I- /I3-)イオンカップルを含
む電解質を用いる。
い吸収を持つものが好ましく、ルテニウム(Ru)系錯
体色素を用いる。吸着する色素は1種類でもよいし、ま
た、2種類以上の混合物でもよい。色素は、上記のよう
にして作製した酸化物半導体電極を色素のエタノール溶
液に浸すことによって図1(c)のように表面一層だけ
に吸着させることができる。また、電荷移動層6は電子
を放出して酸化され、電子を得て還元される反応を迅速
に行う複数の酸化状態のイオンカップルから構成され、
望ましくはヨウ素系(I- /I3-)イオンカップルを含
む電解質を用いる。
【0051】以下に本発明の光電変換素子の製造方法を
具体的な実施例に基づいて説明するが、これらに限定さ
れるものでない。
具体的な実施例に基づいて説明するが、これらに限定さ
れるものでない。
【0052】〈実施例1〉本発明の第1の実施例では、
酸化物半導体電極4を以下の手順により作製した。30
mm×30mmで厚さが0.05mmの透明でフレキシ
ブルなポリエステルを透明基板1とし、その上に、透明
導電膜2としてフッ素ドープ酸化スズ膜を化学気相成長
法によって成膜した。ポリエステルは、400〜100
0nmの波長の光を90%程度透過できるものを使用し
た。透明導電膜2の厚さは400nm程度とした。透明
導電膜2のシート抵抗は10W/cm2 であり、また、
波長550nmでの可視光透過率は80%以上であっ
た。
酸化物半導体電極4を以下の手順により作製した。30
mm×30mmで厚さが0.05mmの透明でフレキシ
ブルなポリエステルを透明基板1とし、その上に、透明
導電膜2としてフッ素ドープ酸化スズ膜を化学気相成長
法によって成膜した。ポリエステルは、400〜100
0nmの波長の光を90%程度透過できるものを使用し
た。透明導電膜2の厚さは400nm程度とした。透明
導電膜2のシート抵抗は10W/cm2 であり、また、
波長550nmでの可視光透過率は80%以上であっ
た。
【0053】このフレキシブルなポリエステル基板上に
多孔質の酸化物半導体電極4を次のように形成した。ま
ず、金属有機化合物としてTiテトライソプロポキシド
と分子量20,000のポリエチレングリコールをメタ
ノール中に溶解させて混合溶媒を作製させた。ポリエチ
レングリコールはTiテトライソプロポキシドに対して
数%から50%程度混合した。次に、この混合物溶液を
透明導電膜2上にスピンコーターで塗布し、150℃で
乾燥させ、この工程を3回繰り返した。この結果、厚さ
1〜2mm程度の金属有機化合物とポリエチレングリコ
ールの混合物からなる塗布膜が得られる。この塗布膜に
窒素雰囲気中室温で、8kWの紫外線ランプを3時間照
射した。この工程を合計5回繰り返し、厚さ5〜10m
mの薄膜を作製した。
多孔質の酸化物半導体電極4を次のように形成した。ま
ず、金属有機化合物としてTiテトライソプロポキシド
と分子量20,000のポリエチレングリコールをメタ
ノール中に溶解させて混合溶媒を作製させた。ポリエチ
レングリコールはTiテトライソプロポキシドに対して
数%から50%程度混合した。次に、この混合物溶液を
透明導電膜2上にスピンコーターで塗布し、150℃で
乾燥させ、この工程を3回繰り返した。この結果、厚さ
1〜2mm程度の金属有機化合物とポリエチレングリコ
ールの混合物からなる塗布膜が得られる。この塗布膜に
窒素雰囲気中室温で、8kWの紫外線ランプを3時間照
射した。この工程を合計5回繰り返し、厚さ5〜10m
mの薄膜を作製した。
【0054】以上の工程により得られた薄膜の構造をX
線回折法によって評価したところ、アナターゼ型の結晶
構造に対応する回折ピークのみが観察され、上記の紫外
線照射によって室温でも目的とするTiO2 薄膜が得ら
れることが確認された。また、走査型電子顕微鏡によっ
て薄膜の表面を観察したところ、ポリエチレングリコー
ルが分解されて抜けたことに対応して薄膜中には微細な
孔が分散しており、非常に多孔質な薄膜が得られている
のが確認された。さらに、比表面積測定装置によって、
このTiO2 薄膜の面積に対する表面積、すなわち比表
面積を測定したところ1000程度の高い値が観察され
た。このように本発明による製造方法を用いた結果、フ
レキシブルなポリエステル基板上に非常に多孔質の酸化
物半導体電極4を室温で作製できることがわかった。
線回折法によって評価したところ、アナターゼ型の結晶
構造に対応する回折ピークのみが観察され、上記の紫外
線照射によって室温でも目的とするTiO2 薄膜が得ら
れることが確認された。また、走査型電子顕微鏡によっ
て薄膜の表面を観察したところ、ポリエチレングリコー
ルが分解されて抜けたことに対応して薄膜中には微細な
孔が分散しており、非常に多孔質な薄膜が得られている
のが確認された。さらに、比表面積測定装置によって、
このTiO2 薄膜の面積に対する表面積、すなわち比表
面積を測定したところ1000程度の高い値が観察され
た。このように本発明による製造方法を用いた結果、フ
レキシブルなポリエステル基板上に非常に多孔質の酸化
物半導体電極4を室温で作製できることがわかった。
【0055】次に、このTiO2 薄膜からなる酸化物半
導体電極4の表面に色素を吸着させた。色素には、波長
550nm付近に広い吸収をもつRuビピリジン錯体色
素を、2×10-4M程度の濃度で無水エタノール中に溶
かしたものを用いた。この色素溶液中にTiO2 薄膜を
浸して一晩保管した。色素の吸着が終了したところで、
TiO2 薄膜を色素溶液から取り出し、アセトニトリル
でリンスして余分の色素を除去し、その後、空気中で乾
燥させた。この電極に電荷移動層6としてヨウ素系電解
質を一滴垂らした。ヨウ素系電解質としては、イオンカ
ップル(I- /I3-)としてヨウ素とヨウ化リチウム
を、また、溶媒にはアセトニトリルと炭酸エチレンの混
合溶液を用いた。なお、イオンカップル及び溶媒につい
ては、他の組み合わせを用いても問題はない。
導体電極4の表面に色素を吸着させた。色素には、波長
550nm付近に広い吸収をもつRuビピリジン錯体色
素を、2×10-4M程度の濃度で無水エタノール中に溶
かしたものを用いた。この色素溶液中にTiO2 薄膜を
浸して一晩保管した。色素の吸着が終了したところで、
TiO2 薄膜を色素溶液から取り出し、アセトニトリル
でリンスして余分の色素を除去し、その後、空気中で乾
燥させた。この電極に電荷移動層6としてヨウ素系電解
質を一滴垂らした。ヨウ素系電解質としては、イオンカ
ップル(I- /I3-)としてヨウ素とヨウ化リチウム
を、また、溶媒にはアセトニトリルと炭酸エチレンの混
合溶液を用いた。なお、イオンカップル及び溶媒につい
ては、他の組み合わせを用いても問題はない。
【0056】次に、このように作製した電極を対電極3
と図2のように張り合わせ、端部を樹脂で封止して光電
変換素子を完成させた。対電極3にはポリカーボネート
基板上に白金を100nm程度蒸着したものを用いた。
と図2のように張り合わせ、端部を樹脂で封止して光電
変換素子を完成させた。対電極3にはポリカーボネート
基板上に白金を100nm程度蒸着したものを用いた。
【0057】この光電変換素子にソーラーシミュレータ
でAM1.5条件下の100mW/cm2 の強度の光を
照射して、発生した電気を電流電圧測定装置で測定し、
光電変換特性を評価した。その結果、9.5%の光電変
換効率が得られ、アモルファスシリコン太陽電池と同レ
ベルの光電変換効率が得られることが確認された。この
光電変換素子は電極部が透明高分子フィルムで構成され
ているため、非常にフレキシブルであり、90度以上の
曲率で折り曲げることができた。また、折り曲げた状態
でも光電変換効率にはほとんど変化がないことが確認さ
れた。
でAM1.5条件下の100mW/cm2 の強度の光を
照射して、発生した電気を電流電圧測定装置で測定し、
光電変換特性を評価した。その結果、9.5%の光電変
換効率が得られ、アモルファスシリコン太陽電池と同レ
ベルの光電変換効率が得られることが確認された。この
光電変換素子は電極部が透明高分子フィルムで構成され
ているため、非常にフレキシブルであり、90度以上の
曲率で折り曲げることができた。また、折り曲げた状態
でも光電変換効率にはほとんど変化がないことが確認さ
れた。
【0058】〈第2の実施例〉本発明の第2の実施例で
は、酸化物半導体電極4を以下の手順により作製した。
まず、20mm×20mmで厚さが0.02mmの透明
でフレキシブルなポリイミドを透明基板1とし、その上
に、透明導電膜2としてフッ素ドープ酸化スズ膜を化学
気相成長法によって作製した。ポリイミドは、400〜
1000nmの波長の光を90%程度透過できるものを
使用した。透明導電膜2の厚さは500nm程度とし
た。透明導電膜2のシート抵抗は15W/cm2 であ
り、また、波長550nmでの可視光透過率は80%以
上であった。このフレキシブルなポリイミド基板上に多
孔質の酸化物半導体電極4を次のように形成した。
は、酸化物半導体電極4を以下の手順により作製した。
まず、20mm×20mmで厚さが0.02mmの透明
でフレキシブルなポリイミドを透明基板1とし、その上
に、透明導電膜2としてフッ素ドープ酸化スズ膜を化学
気相成長法によって作製した。ポリイミドは、400〜
1000nmの波長の光を90%程度透過できるものを
使用した。透明導電膜2の厚さは500nm程度とし
た。透明導電膜2のシート抵抗は15W/cm2 であ
り、また、波長550nmでの可視光透過率は80%以
上であった。このフレキシブルなポリイミド基板上に多
孔質の酸化物半導体電極4を次のように形成した。
【0059】まず、金属有機化合物としてTiアセチル
アセトナートと発泡剤ジアゾアミノベンゼンをキシレン
中に溶解させ、さらに少量の粒径50nm程度のルチル
型TiO2 粉末を加えて十分に分散させ、混合溶媒を作
製した。ジアゾアミノベンゼンはTiアセチルアセトナ
ートに対して数%から50%程度混合した。次に、この
混合物溶液を透明導電膜2上にスピンコーターで塗布
し、150℃で乾燥させ、この工程を2回繰り返した。
この結果、厚さ1〜2mm程度の金属有機化合物とジア
ゾアミノベンゼンの混合物からなる塗布膜が得られる。
この塗布膜に150℃の乾燥空気中で、8kWの紫外線
ランプを3時間照射した。この工程を合計5回繰り返
し、厚さ5〜10mmの薄膜を作製した。
アセトナートと発泡剤ジアゾアミノベンゼンをキシレン
中に溶解させ、さらに少量の粒径50nm程度のルチル
型TiO2 粉末を加えて十分に分散させ、混合溶媒を作
製した。ジアゾアミノベンゼンはTiアセチルアセトナ
ートに対して数%から50%程度混合した。次に、この
混合物溶液を透明導電膜2上にスピンコーターで塗布
し、150℃で乾燥させ、この工程を2回繰り返した。
この結果、厚さ1〜2mm程度の金属有機化合物とジア
ゾアミノベンゼンの混合物からなる塗布膜が得られる。
この塗布膜に150℃の乾燥空気中で、8kWの紫外線
ランプを3時間照射した。この工程を合計5回繰り返
し、厚さ5〜10mmの薄膜を作製した。
【0060】以上の工程により得られた薄膜は、アナタ
ーゼとルチルの回折ピークが混ざって観察され、紫外線
照射によってTiO2 薄膜を得ることができた。この場
合には、照射時の温度を150℃と高くしたため、回折
ピークの強度は第1の実施例の場合よりも強く、TiO
2 薄膜の結晶性が改善されていた。走査型電子顕微鏡に
よる観察の結果、ジアゾアミノベンゼンが紫外線によっ
て分解されて抜けたため、薄膜中には微細な孔が分散し
て、非常に多孔質の薄膜になっているのが確認された。
また、TiO2 薄膜は粒径10〜30nmの微細な結晶
粒の中に、粒径50nm程度の比較的大きな結晶粒が分
散した構造になっていた。微細な結晶粒は紫外線照射に
よって結晶化したTiO2 粒子であり、大きな結晶粒は
溶液に加えたルチル型TiO2 粒子であると考えられ
る。比表面積測定装置によって、このTiO2 薄膜の比
表面積を測定したところ1,200程度の高い値であっ
た。
ーゼとルチルの回折ピークが混ざって観察され、紫外線
照射によってTiO2 薄膜を得ることができた。この場
合には、照射時の温度を150℃と高くしたため、回折
ピークの強度は第1の実施例の場合よりも強く、TiO
2 薄膜の結晶性が改善されていた。走査型電子顕微鏡に
よる観察の結果、ジアゾアミノベンゼンが紫外線によっ
て分解されて抜けたため、薄膜中には微細な孔が分散し
て、非常に多孔質の薄膜になっているのが確認された。
また、TiO2 薄膜は粒径10〜30nmの微細な結晶
粒の中に、粒径50nm程度の比較的大きな結晶粒が分
散した構造になっていた。微細な結晶粒は紫外線照射に
よって結晶化したTiO2 粒子であり、大きな結晶粒は
溶液に加えたルチル型TiO2 粒子であると考えられ
る。比表面積測定装置によって、このTiO2 薄膜の比
表面積を測定したところ1,200程度の高い値であっ
た。
【0061】次に、このTiO2 薄膜からなる酸化物半
導体電極4の表面に色素を吸着させた。色素には、波長
550nm付近に広い吸収をもつRuターピリジン錯体
色素を、2×10-4M程度の濃度で無水エタノール中に
溶かしたものを用いた。この色素溶液中にTiO2 薄膜
を浸して一晩保管した。色素の吸着が終了したところ
で、TiO2 薄膜を色素溶液から取り出し、アセトニト
リルでリンスして余分の色素を除去し、その後、空気中
で乾燥させた。この電極に電荷移動層6としてヨウ素系
電解質を一滴垂らした。ヨウ素系電解質としては、イオ
ンカップル(I-/I3-)としてヨウ素とヨウ化リチウ
ムを、また、溶媒にはアセトニトリルと炭酸エチレンの
混合溶液を用いた。なお、イオンカップル及び溶媒につ
いては、他の組み合わせを用いても問題はない。
導体電極4の表面に色素を吸着させた。色素には、波長
550nm付近に広い吸収をもつRuターピリジン錯体
色素を、2×10-4M程度の濃度で無水エタノール中に
溶かしたものを用いた。この色素溶液中にTiO2 薄膜
を浸して一晩保管した。色素の吸着が終了したところ
で、TiO2 薄膜を色素溶液から取り出し、アセトニト
リルでリンスして余分の色素を除去し、その後、空気中
で乾燥させた。この電極に電荷移動層6としてヨウ素系
電解質を一滴垂らした。ヨウ素系電解質としては、イオ
ンカップル(I-/I3-)としてヨウ素とヨウ化リチウ
ムを、また、溶媒にはアセトニトリルと炭酸エチレンの
混合溶液を用いた。なお、イオンカップル及び溶媒につ
いては、他の組み合わせを用いても問題はない。
【0062】次に、このように作製した電極を対電極3
と図2のように張り合わせ、端部を樹脂で封止して光電
変換素子を完成させた。対電極3にはポリアリレート基
板上に白金を100nm程度蒸着したものを用いた。
と図2のように張り合わせ、端部を樹脂で封止して光電
変換素子を完成させた。対電極3にはポリアリレート基
板上に白金を100nm程度蒸着したものを用いた。
【0063】この光電変換素子にソーラーシミュレータ
でAM1.5条件下の100mW/cm2 の強度の光を
照射して、発生した電気を電流電圧測定装置で測定し、
光電変換特性を評価した。その結果、10.2%の光電
変換効率が得られた。この光電変換素子は90度以上の
曲率で折り曲げた後にも光電変換効率にはほとんど変化
が見られず、フレキシブルな太陽電池として利用可能な
ことが確認された。
でAM1.5条件下の100mW/cm2 の強度の光を
照射して、発生した電気を電流電圧測定装置で測定し、
光電変換特性を評価した。その結果、10.2%の光電
変換効率が得られた。この光電変換素子は90度以上の
曲率で折り曲げた後にも光電変換効率にはほとんど変化
が見られず、フレキシブルな太陽電池として利用可能な
ことが確認された。
【0064】〈第3の実施例〉本発明の第3の実施例で
は、酸化物半導体電極4を以下の手順により作製した。
まず、30mm×30mmで厚さが0.05mmのポリ
アリレート透明基板1上に、透明導電膜2を形成した。
このフレキシブルなポリアリレート基板上に多孔質の酸
化物半導体電極4を次のように形成した。
は、酸化物半導体電極4を以下の手順により作製した。
まず、30mm×30mmで厚さが0.05mmのポリ
アリレート透明基板1上に、透明導電膜2を形成した。
このフレキシブルなポリアリレート基板上に多孔質の酸
化物半導体電極4を次のように形成した。
【0065】まず、金属有機化合物としてTiテトライ
ソブトキシドと発泡剤アゾジカルボンアミドをブタノン
中に溶解させ、さらに少量の粒径50nm程度のルチル
型TiO2 粉末を加えて十分に分散させ、混合溶媒を作
製した。アゾジカルボンアミドはTiテトライソブトキ
シドに対して数%から50%程度混合した。次に、この
混合物溶液を透明導電膜2上にスピンコーターで塗布
し、150℃で乾燥させ、この工程を2回繰り返した。
この結果、厚さ1〜2mm程度の金属有機化合物とアゾ
ジカルボンアミドの混合物からなる塗布膜が得られる。
この塗布膜に150℃の乾燥空気中で、紫外線としてK
rFエキシマレーザー光を50mJ/cm 2 、25H
z、15分間照射した。この工程を合計5回繰り返し、
厚さ5〜10mmの薄膜を作製した。
ソブトキシドと発泡剤アゾジカルボンアミドをブタノン
中に溶解させ、さらに少量の粒径50nm程度のルチル
型TiO2 粉末を加えて十分に分散させ、混合溶媒を作
製した。アゾジカルボンアミドはTiテトライソブトキ
シドに対して数%から50%程度混合した。次に、この
混合物溶液を透明導電膜2上にスピンコーターで塗布
し、150℃で乾燥させ、この工程を2回繰り返した。
この結果、厚さ1〜2mm程度の金属有機化合物とアゾ
ジカルボンアミドの混合物からなる塗布膜が得られる。
この塗布膜に150℃の乾燥空気中で、紫外線としてK
rFエキシマレーザー光を50mJ/cm 2 、25H
z、15分間照射した。この工程を合計5回繰り返し、
厚さ5〜10mmの薄膜を作製した。
【0066】以上の工程により得られた薄膜は、アナタ
ーゼとルチルの回折ピークが混ざって観察され、紫外線
照射によってTiO2 薄膜を得ることができた。走査型
電子顕微鏡による観察の結果、第2の実施例の場合と同
様に、アゾジカルボンアミドが紫外線によって分解され
て抜けたため、薄膜中には微細な孔が分散して、非常に
多孔質の薄膜になっているのが確認された。また、Ti
O2 薄膜は粒径10〜30nmの微細な結晶粒の中に、
粒径50nm程度の比較的大きな結晶粒が分散してい
た。比表面積測定装置によって、このTiO2 薄膜の比
表面積を測定したところ1,200程度の高い値であっ
た。
ーゼとルチルの回折ピークが混ざって観察され、紫外線
照射によってTiO2 薄膜を得ることができた。走査型
電子顕微鏡による観察の結果、第2の実施例の場合と同
様に、アゾジカルボンアミドが紫外線によって分解され
て抜けたため、薄膜中には微細な孔が分散して、非常に
多孔質の薄膜になっているのが確認された。また、Ti
O2 薄膜は粒径10〜30nmの微細な結晶粒の中に、
粒径50nm程度の比較的大きな結晶粒が分散してい
た。比表面積測定装置によって、このTiO2 薄膜の比
表面積を測定したところ1,200程度の高い値であっ
た。
【0067】次に、このTiO2 薄膜からなる酸化物半
導体電極4の表面に第2の実施例と同様の方法で色素を
吸着させ、その後、ヨウ素系電解質を一滴垂らした。さ
らに、対電極3と図2のように張り合わせて光電変換素
子を完成させた。対電極3にはポリイミド基板上に白金
を100nm程度蒸着したものを用いた。
導体電極4の表面に第2の実施例と同様の方法で色素を
吸着させ、その後、ヨウ素系電解質を一滴垂らした。さ
らに、対電極3と図2のように張り合わせて光電変換素
子を完成させた。対電極3にはポリイミド基板上に白金
を100nm程度蒸着したものを用いた。
【0068】この光電変換素子にソーラーシミュレータ
でAM1.5条件下の100mW/cm2 の強度の光を
照射して、光電変換特性を評価した。その結果、10.
5%の光電変換効率が得られた。この光電変換素子は、
90度以上の曲率で折り曲げた後でも光電変換効率には
ほとんど変化が見られず、フレキシブルな太陽電池とし
て利用可能なことが確認された。
でAM1.5条件下の100mW/cm2 の強度の光を
照射して、光電変換特性を評価した。その結果、10.
5%の光電変換効率が得られた。この光電変換素子は、
90度以上の曲率で折り曲げた後でも光電変換効率には
ほとんど変化が見られず、フレキシブルな太陽電池とし
て利用可能なことが確認された。
【0069】なお、上述した各実施例は、本発明の好適
な実施例であり、本発明の技術思想の範囲内において種
々変形して実施することが可能である。
な実施例であり、本発明の技術思想の範囲内において種
々変形して実施することが可能である。
【0070】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の光電変換素子及びその製造方法によれば、紫外線照射
法により低温で酸化物半導体電極を形成することによっ
て、高分子フィルム基板上にフレキシブルで軽量な光電
変換素子を作製することができ、フレキシブルな太陽電
池として携帯端末等への応用が可能となる。
の光電変換素子及びその製造方法によれば、紫外線照射
法により低温で酸化物半導体電極を形成することによっ
て、高分子フィルム基板上にフレキシブルで軽量な光電
変換素子を作製することができ、フレキシブルな太陽電
池として携帯端末等への応用が可能となる。
【図1】本発明の実施形態である光電変換素子及びその
製造方法を示す断面図である。
製造方法を示す断面図である。
【図2】色素増感太陽電池の基本構造を示す断面図であ
る。
る。
1 透明基板 2 透明導電膜 3 対電極 4 酸化物半導体電極 5 色素 6 酸化還元対を有する電解質溶液 7 金属有機化合物 8 有機高分子材料 9 紫外線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒島 貞則 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA14 5H032 AA06 AS16 BB02 BB05 BB10 CC11 CC16 EE01 EE02 EE03 EE04 EE06 EE07 EE11 EE17 HH06
Claims (22)
- 【請求項1】 透明導電基板上に形成した酸化物半導体
電極と、該酸化物半導体電極上に吸着された色素と、電
荷移動層と、対電極と、を備える色素増感された光電変
換素子において、 前記酸化物半導体電極は、 金属有機化合物と有機高分子材料の混合物を溶媒に溶解
させて溶液とし、 該溶液を、透明導電膜を積層した高分子フィルム基板上
に塗布して乾燥し、 紫外線を照射して形成されたことを特徴とする光電変換
素子。 - 【請求項2】 前記酸化物半導体電極は、 酸化チタン(TiO2 )、酸化ニオブ(Nb2 O5 )、
酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO2 )のいずれ
か、または、これらの混合物であることを特徴とする請
求項1記載の光電変換素子。 - 【請求項3】 前記金属有機化合物と前記有機高分子材
料の混合物に、 さらに粒径50nm以上の酸化チタン(TiO2 )、酸
化ニオブ(Nb2 O5)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ス
ズ(SnO2 )の粒子を混合させた溶液を用いることを
特徴とする請求項1または2記載の光電変換素子。 - 【請求項4】 前記金属有機化合物は、 金属アルコキシドまたは金属アセチルアセトナート錯体
であり、 金属としてチタン(Ti)、ニオブ(Nb)、亜鉛(Z
n)、スズ(Sn)のうちのいずれか、または、これら
の複合物を用いることを特徴とする請求項1から3のい
ずれか1項に記載の光電変換素子。 - 【請求項5】 前記有機高分子材料は、 ポリエチレングリコール、または、ジアゾアミノベンゼ
ン、アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチレン
テトラミンのうちのいずれかの発泡剤であることを特徴
とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光電変換
素子。 - 【請求項6】 前記紫外線を照射する際に、 前記金属有機化合物と前記有機高分子材料の混合物を塗
布したフィルムを200℃以下の温度に加熱することを
特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光電
変換素子。 - 【請求項7】 前記透明導電膜は、 酸化スズ(SnO2 )薄膜またはインジウム・スズ酸化
物(ITO)薄膜であることを特徴とする請求項1から
6のいずれか1項に記載の光電変換素子。 - 【請求項8】 前記対電極は、 前記高分子フィルム基板上に形成された白金(Pt)薄
膜またはパラジウム(Pd)薄膜であることを特徴とす
る請求項1から7のいずれか1項に記載の光電変換素
子。 - 【請求項9】 前記高分子フィルム基板は、 ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテルスルフ
ォン、ポリアリレート、ポリイミドからなる群から選択
されたものであることを特徴とする請求項1から8のい
ずれか1項に記載の光電変換素子。 - 【請求項10】 前記色素は、 ルテニウム(Ru)系錯体色素であることを特徴とする
請求項1から10のいずれか1項に記載の光電変換素
子。 - 【請求項11】 前記電荷移動層は、 ヨウ素(I- /I3-)イオンカップルを含むことを特徴
とする請求項1から11のいずれか1項に記載の光電変
換素子。 - 【請求項12】 透明導電基板上に形成した酸化物半導
体電極、該酸化物半導体電極上に吸着された色素、電荷
移動層、及び、対電極を有する色素増感された光電変換
素子の製造方法において、 前記酸化物半導体電極は、 金属有機化合物と有機高分子材料の混合物を溶媒に溶解
させて溶液状とし、 透明導電膜を積層した高分子フィルム基板上に塗布して
乾燥させ、 紫外線を照射して形成されることを特徴とする光電変換
素子の製造方法。 - 【請求項13】 前記酸化物半導体電極は、 酸化チタン(TiO2 )、酸化ニオブ(Nb2 O5 )、
酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO2 )のいずれ
か、または、これらの混合物であることを特徴とする請
求項12記載の光電変換素子の製造方法。 - 【請求項14】 前記金属有機化合物と前記有機高分子
材料の混合物に、 さらに粒径50nm以上の酸化チタン(TiO2 )、酸
化ニオブ(Nb2 O5)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ス
ズ(SnO2 )の粒子を混合させた溶液を用いることを
特徴とする請求項12または13記載の光電変換素子の
製造方法。 - 【請求項15】 前記金属有機化合物は、 金属アルコキシドまたは金属アセチルアセトナート錯体
であり、 金属としてチタン(Ti)、ニオブ(Nb)、亜鉛(Z
n)、スズ(Sn)のうちのいずれか、または、これら
の複合物を用いることを特徴とする請求項12から14
のいずれか1項に記載の光電変換素子の製造方法。 - 【請求項16】 前記有機高分子材料は、 ポリエチレングリコール、または、ジアゾアミノベンゼ
ン、アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチレン
テトラミンのうちのいずれかの発泡剤であることを特徴
とする請求項12から15のいずれか1項に記載の光電
変換素子の製造方法。 - 【請求項17】 前記紫外線を照射する際に、 前記金属有機化合物と前記有機高分子材料の混合物を塗
布したフィルムを200℃以下の温度に加熱することを
特徴とする請求項12ら16のいずれか1項に記載の光
電変換素子の製造方法。 - 【請求項18】 前記透明導電膜は、 酸化スズ(SnO2 )薄膜またはインジウム・スズ酸化
物(ITO)薄膜であることを特徴とする請求項12か
ら17のいずれか1項に記載の光電変換素子の製造方
法。 - 【請求項19】 前記対電極は、 前記高分子フィルム基板上に形成された白金(Pt)薄
膜またはパラジウム(Pd)薄膜であることを特徴とす
る請求項12から18のいずれか1項に記載の光電変換
素子の製造方法。 - 【請求項20】 前記高分子フィルム基板は、 ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテルスルフ
ォン、ポリアリレート、ポリイミドからなる群から選択
されたものであることを特徴とする請求項12から19
のいずれか1項に記載の光電変換素子の製造方法。 - 【請求項21】 前記色素は、 ルテニウム(Ru)系錯体色素であることを特徴とする
請求項12から20のいずれか1項に記載の光電変換素
子の製造方法。 - 【請求項22】 前記電荷移動層は、 ヨウ素(I- /I3-)イオンカップルを含むことを特徴
とする請求項12から21のいずれか1項に記載の光電
変換素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001030014A JP2002231326A (ja) | 2001-02-06 | 2001-02-06 | 光電変換素子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001030014A JP2002231326A (ja) | 2001-02-06 | 2001-02-06 | 光電変換素子及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002231326A true JP2002231326A (ja) | 2002-08-16 |
Family
ID=18894287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001030014A Withdrawn JP2002231326A (ja) | 2001-02-06 | 2001-02-06 | 光電変換素子及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002231326A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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-
2001
- 2001-02-06 JP JP2001030014A patent/JP2002231326A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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