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JP2002230553A - 個人認証装置 - Google Patents

個人認証装置

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Publication number
JP2002230553A
JP2002230553A JP2001025368A JP2001025368A JP2002230553A JP 2002230553 A JP2002230553 A JP 2002230553A JP 2001025368 A JP2001025368 A JP 2001025368A JP 2001025368 A JP2001025368 A JP 2001025368A JP 2002230553 A JP2002230553 A JP 2002230553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
biometric information
information
matching
input
biological information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001025368A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Matsuyama
好幸 松山
Masato Nishizawa
眞人 西澤
Katsumasa Onda
勝政 恩田
Yoshito Aoki
芳人 青木
Misa Sano
みさ 佐野
Chikei Ide
稚恵 井出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001025368A priority Critical patent/JP2002230553A/ja
Publication of JP2002230553A publication Critical patent/JP2002230553A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の生体情報を用いて、セキュリティと利
便性を向上させ、個人認証にハンディを有する使用者で
も使用可能な個人認証装置を提供すること。 【解決手段】 第1の生体情報を入力する生体情報1入
力手段と、生体情報1入力手段から入力された生体情報
と生体情報1登録データとの照合を行う生体情報1照合
手段と、第2の生体情報を入力する生体情報2入力手段
と、生体情報2入力手段から入力された生体情報と生体
情報2登録データとの照合を行う生体情報2照合手段
と、生体情報1照合手段の照合結果である生体情報1照
合結果および生体情報2照合手段の照合結果である生体
情報2照合結果とを用いて本人か他人かの判定である本
人判定を行う複合判定手段とを備え、この複合判定手段
は、第1の生体情報の類似度分布と第2の生体情報の類
似度分布に応じて、本人判定に用いるしきい値を設定す
るように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体情報を用いて
個人を特定する装置に関する。特に、複数の生体情報を
用いて認証精度を向上させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、入退出管理やパソコンアクセス等
の用途において、指紋、虹彩、声紋、顔、掌型等の生体
情報を用いた個人認証装置が採用されている。生体情報
を用いた認証は、パスワードやICカード等の非生体情報
による認証と比較して忘却、紛失、盗難の恐れが無い反
面、周囲の環境や本人の体調の変化により必ずしも本人
を特定できるとは限らない。
【0003】一般に生体情報を用いた認証の精度評価指
標として、他人を誤って本人と判定する確率(他人受入
率)と本人を誤って他人と判定する確率(本人拒否率)
の2つを用いる。他人受入率が小さければセキュリティ
が高く、本人拒否率が小さければ利便性が高い。この2
つの指標値が小さいほど高性能であるが、図7に示すよ
うに一般に本人と他人を判定するしきい値を大きくする
と他人受入率が減少し、本人拒否率が増加する。両者は
トレードオフの関係にあるため、一方を小さくするよう
にしきい値設定すると他方が大きくなり、セキュリティ
と利便性を両方重視した設定を行うことが難しい。
【0004】また、すべての人が生体情報を用いた認証
装置を使えるとは限らない。例えば、指紋認証の場合
は、もともと特徴が少ない人や怪我をしたときに認証不
可能なことがある。声紋の場合は、風邪を引いたときに
認証不可能なことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
生体情報単独による認証では、他人受入率と本人拒否率
の両方を小さくしてセキュリティと利便性を両方重視し
た設定を行うことが難しい。また、認証不可能のハンデ
ィを負う使用者は、認証装置を使用できないことも問題
であった。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、複数の生体情報を用いて、セキュリ
ティと利便性を向上させ、単独の生体情報を用いる認証
の場合に認証不可能とされるハンディを有する使用者で
も使用可能な個人認証装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の個人認証装置
は、第1の生体情報を入力する生体情報1入力手段と、
前記生体情報1入力手段から入力された生体情報と予め
登録されている前記第1の生体情報のデータである生体
情報1登録データとの照合を行う生体情報1照合手段
と、第2の生体情報を入力する生体情報2入力手段と、
前記生体情報2入力手段から入力された生体情報と予め
登録されている前記第2の生体情報のデータである生体
情報2登録データとの照合を行う生体情報2照合手段
と、前記生体情報1照合手段の照合結果である生体情報
1照合結果および前記生体情報2照合手段の照合結果で
ある生体情報2照合結果とを用いて本人か他人かの判定
である本人判定を行う複合判定手段とを備え、前記複合
判定手段は、前記第1の生体情報の類似度分布と前記第
2の生体情報の類似度分布に応じて、本人判定に用いる
しきい値を設定する構成を有している。この構成によ
り、他人を誤って本人と判定する確率(他人受入率)と
本人を誤って他人と判定する確率(本人拒否率)とを共
に低くして高精度に認証することが可能な、セキュリテ
ィと利便性共に十分優れた個人認証装置を実現すること
ができる。
【0008】また、本発明の個人認証装置は、第1の生
体情報を入力する生体情報1入力手段と、前記生体情報
1入力手段から入力された生体情報と予め登録されてい
る前記第1の生体情報のデータである生体情報1登録デ
ータとの照合を行う生体情報1照合手段と、第2の生体
情報を入力する生体情報2入力手段と、前記生体情報2
入力手段から入力された生体情報と予め登録されている
前記第2の生体情報のデータである生体情報2登録デー
タとの照合を行う生体情報2照合手段と、前記生体情報
1照合手段の照合結果である生体情報1照合結果および
前記生体情報2照合手段の照合結果である生体情報2照
合結果とを用いて本人か他人かの判定である本人判定を
行う複合判定手段とを備え、前記複合判定手段は、前記
第1の生体情報の類似度分布と前記第2の生体情報の類
似度分布に応じて、本人判定に用いるしきい値を設定
し、前記第1の生体情報および前記第2の生体情報は、
指紋、虹彩、声紋、顔、掌型、サインのいずれかについ
ての情報である構成を有している。この構成により、認
証精度を向上し、セキュリティと利便性共に十分優れた
個人認証装置を実現することができる。
【0009】また、本発明の個人認証装置は、第1の生
体情報を入力する生体情報1入力手段と、前記生体情報
1入力手段から入力された生体情報と予め登録されてい
る前記第1の生体情報のデータである生体情報1登録デ
ータとの照合を行う生体情報1照合手段と、第2の生体
情報を入力する生体情報2入力手段と、前記生体情報2
入力手段から入力された生体情報と予め登録されている
前記第2の生体情報のデータである生体情報2登録デー
タとの照合を行う生体情報2照合手段と、前記生体情報
1照合手段の照合結果である生体情報1照合結果および
前記生体情報2照合手段の照合結果である生体情報2照
合結果とを用いて本人か他人かの判定である本人判定を
行う複合判定手段とを備え、前記複合判定手段は、前記
第1の生体情報の類似度分布と前記第2の生体情報の類
似度分布に応じて、本人判定に用いるしきい値を設定
し、第1の生体情報または第2の生体情報のいずれか一
方の生体情報の類似度が低い場合でも、前記類似度の低
い一方の生体情報以外の他方の生体情報の類似度が所定
の値より高い場合は、本人と判定する構成を有してい
る。この構成により、単独の生体情報を用いる認証の場
合に認証不可能とされるハンディを有する使用者でも使
用可能な個人認証装置を実現することができる。
【0010】また、本発明の個人認証装置は、第1の生
体情報を入力する生体情報1入力手段と、前記生体情報
1入力手段から入力された生体情報と予め登録されてい
る前記第1の生体情報のデータである生体情報1登録デ
ータとの照合を行う生体情報1照合手段と、第2の生体
情報を入力する生体情報2入力手段と、前記生体情報2
入力手段から入力された生体情報と予め登録されている
前記第2の生体情報のデータである生体情報2登録デー
タとの照合を行う生体情報2照合手段と、前記生体情報
1照合手段の照合結果である生体情報1照合結果および
前記生体情報2照合手段の照合結果である生体情報2照
合結果とを用いて本人か他人かの判定である本人判定を
行う複合判定手段と、所定の生体情報を用いた再認証で
ある補助認証を実行するか否かの判定を行う補助認証判
定手段と、前記補助認証に用いる生体情報を複数入力す
る生体情報3入力手段と、前記生体情報3入力手段から
入力された生体情報と予め登録されている前記第3の生
体情報のデータである生体情報3登録データとの照合を
行う生体情報3照合手段とを備え、前記生体情報1照合
結果および前記生体情報2照合結果を用いた本人判定に
おいて本人と判定されない場合に、前記補助認証判定手
段は、前記補助認証を実行するか否かの判定を行い、前
記補助認証判定手段によって前記補助認証を実行すると
判定された場合に、前記生体情報3照合手段は、生体情
報3入力手段から入力された生体情報と予め登録されて
いる前記第3の生体情報のデータである生体情報3登録
データとの照合を行い、前記複合判定手段は、前記生体
情報3照合手段の照合結果を用いて本人判定を行う構成
を有している。この構成により、認証精度を向上し、セ
キュリティと利便性共に十分優れた個人認証装置を実現
することができる。
【0011】また、本発明の個人認証装置は、第1の生
体情報を入力する生体情報1入力手段と、前記生体情報
1入力手段から入力された生体情報と予め登録されてい
る前記第1の生体情報のデータである生体情報1登録デ
ータとの照合を行う生体情報1照合手段と、第2の生体
情報を入力する生体情報2入力手段と、前記生体情報2
入力手段から入力された生体情報と予め登録されている
前記第2の生体情報のデータである生体情報2登録デー
タとの照合を行う生体情報2照合手段と、前記生体情報
1照合手段の照合結果である生体情報1照合結果および
前記生体情報2照合手段の照合結果である生体情報2照
合結果とを用いて本人か他人かの判定である本人判定を
行う複合判定手段と、所定の生体情報を用いた再認証で
ある補助認証を実行するか否かの判定を行う補助認証判
定手段と、前記補助認証に用いる生体情報を複数入力す
る生体情報3入力手段と、前記生体情報3入力手段から
入力された生体情報と予め登録されている前記第3の生
体情報のデータである生体情報3登録データとの照合を
行う生体情報3照合手段とを備え、前記生体情報1照合
結果および前記生体情報2照合結果を用いた本人判定に
おいて本人と判定されない場合に、前記補助認証判定手
段は、前記補助認証を実行するか否かの判定を行い、前
記補助認証判定手段によって前記補助認証を実行すると
判定された場合に、前記生体情報3照合手段は、生体情
報3入力手段から入力された生体情報と予め登録されて
いる前記第3の生体情報のデータである生体情報3登録
データとの照合を行い、前記複合判定手段は、前記生体
情報3照合手段の照合結果を用いて本人判定を行い、前
記補助認証に用いる生体情報は、指紋、虹彩、声紋、掌
型またはサインのいずれかについての情報である構成を
有している。この構成により、認証精度を向上し、セキ
ュリティと利便性共に十分優れた個人認証装置を実現す
ることができる。
【0012】また、本発明の個人認証装置は、第1の生
体情報を入力する生体情報1入力手段と、前記生体情報
1入力手段から入力された生体情報と予め登録されてい
る前記第1の生体情報のデータである生体情報1登録デ
ータとの照合を行う生体情報1照合手段と、第2の生体
情報を入力する生体情報2入力手段と、前記生体情報2
入力手段から入力された生体情報と予め登録されている
前記第2の生体情報のデータである生体情報2登録デー
タとの照合を行う生体情報2照合手段と、前記生体情報
1照合手段の照合結果である生体情報1照合結果および
前記生体情報2照合手段の照合結果である生体情報2照
合結果とを用いて本人か他人かの判定である本人判定を
行う複合判定手段と、所定の生体情報を用いた再認証で
ある補助認証を実行するか否かの判定を行う補助認証判
定手段と、前記補助認証に用いる生体情報を複数入力す
る生体情報3入力手段と、前記生体情報3入力手段から
入力された生体情報と予め登録されている前記第3の生
体情報のデータである生体情報3登録データとの照合を
行う生体情報3照合手段とを備え、前記生体情報1照合
結果および前記生体情報2照合結果を用いた本人判定に
おいて本人と判定されない場合に、前記補助認証判定手
段は、前記補助認証を実行するか否かの判定を行い、前
記補助認証判定手段によって前記補助認証を実行すると
判定された場合に、前記生体情報3照合手段は、生体情
報3入力手段から入力された生体情報と予め登録されて
いる前記第3の生体情報のデータである生体情報3登録
データとの照合を行い、前記複合判定手段は、前記生体
情報3照合手段の照合結果を用いて本人判定を行い、前
記生体情報3入力手段から入力される生体情報は、指紋
の場合は異なる指の指紋の情報、虹彩の場合は左右両側
の虹彩の情報、声紋の場合は異なるキーワードについて
の声紋の情報、掌型の場合は左右両側の掌型の情報、サ
インの場合は異なる文字パターンについての情報とする
構成を有している。この構成により、複数の異なる生体
情報を入力した場合と同等の効果を得ることができる。
【0013】また、本発明の個人認証装置は、第1の生
体情報を入力する生体情報1入力手段と、前記生体情報
1入力手段から入力された生体情報と予め登録されてい
る前記第1の生体情報のデータである生体情報1登録デ
ータとの照合を行う生体情報1照合手段と、第2の生体
情報を入力する生体情報2入力手段と、前記生体情報2
入力手段から入力された生体情報と予め登録されている
前記第2の生体情報のデータである生体情報2登録デー
タとの照合を行う生体情報2照合手段と、前記生体情報
1照合手段の照合結果である生体情報1照合結果および
前記生体情報2照合手段の照合結果である生体情報2照
合結果とを用いて本人か他人かの判定である本人判定を
行う複合判定手段と、所定の生体情報を用いた再認証で
ある補助認証を実行するか否かの判定を行う補助認証判
定手段と、前記補助認証に用いる生体情報を複数入力す
る生体情報3入力手段と、前記生体情報3入力手段から
入力された生体情報と予め登録されている前記第3の生
体情報のデータである生体情報3登録データとの照合を
行う生体情報3照合手段とを備え、前記生体情報1照合
結果および前記生体情報2照合結果を用いた本人判定に
おいて本人と判定されない場合に、前記補助認証判定手
段は、前記補助認証を実行するか否かの判定を行い、前
記補助認証判定手段によって前記補助認証を実行すると
判定された場合に、前記生体情報3照合手段は、生体情
報3入力手段から入力された生体情報と予め登録されて
いる前記第3の生体情報のデータである生体情報3登録
データとの照合を行い、前記複合判定手段は、前記生体
情報3照合手段の照合結果を用いて本人判定を行い、前
記生体情報3照合手段で用いる生体情報は、前記生体情
報1入力手段から入力された生体情報または前記生体情
報2入力手段から入力された生体情報のいずれかから選
択される構成を有している。この構成により、装置の簡
素化が可能になり、また、生体情報3入力手段で入力す
る情報を減らすことも可能であり、利用者の生体情報入
力の負担も軽減することができる。
【0014】また、本発明の個人認証装置は、第1の生
体情報を入力する生体情報1入力手段と、前記生体情報
1入力手段から入力された生体情報と予め登録されてい
る前記第1の生体情報のデータである生体情報1登録デ
ータとの照合を行う生体情報1照合手段と、第2の生体
情報を入力する生体情報2入力手段と、前記生体情報2
入力手段から入力された生体情報と予め登録されている
前記第2の生体情報のデータである生体情報2登録デー
タとの照合を行う生体情報2照合手段と、前記生体情報
1照合手段の照合結果である生体情報1照合結果および
前記生体情報2照合手段の照合結果である生体情報2照
合結果とを用いて本人か他人かの判定である本人判定を
行う複合判定手段と、所定の生体情報を用いた再認証で
ある補助認証を実行するか否かの判定を行う補助認証判
定手段と、前記補助認証に用いる生体情報を複数入力す
る生体情報3入力手段と、前記生体情報3入力手段から
入力された生体情報と予め登録されている前記第3の生
体情報のデータである生体情報3登録データとの照合を
行う生体情報3照合手段とを備え、前記生体情報1照合
結果および前記生体情報2照合結果を用いた本人判定に
おいて本人と判定されない場合に、前記補助認証判定手
段は、前記補助認証を実行するか否かの判定を行い、前
記補助認証判定手段によって前記補助認証を実行すると
判定された場合に、前記生体情報3照合手段は、生体情
報3入力手段から入力された生体情報と予め登録されて
いる前記第3の生体情報のデータである生体情報3登録
データとの照合を行い、前記複合判定手段は、前記生体
情報3照合手段の照合結果を用いて本人判定を行い、前
記生体情報3照合手段で用いる生体情報は、前記生体情
報1入力手段により取得された生体情報の類似度と前記
生体情報2入力手段により取得された生体情報の類似度
のうち、高い方の類似度を有する生体情報である構成を
有している。この構成により、個人認証用に信頼性のあ
る情報を利用でき、認証精度を向上することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態の、複数の生体情報を用いた個人認証装置の基
本構成を示すブロック図である。図1において、生体情
報1入力手段1は認証に必要な指紋、虹彩、声紋、顔、
掌型、サイン等の生体情報のうちいずれか1つの情報を
取得する。生体情報2入力手段2は認証に必要な生体情
報のうち生体情報1入力手段1で入力した以外の生体情
報を取得する。
【0016】生体情報1照合手段3は、生体情報1入力
手段1で取得した生体情報から照合に必要な特徴量を抽
出し、あらかじめ登録済みの生体情報1登録データ6と
の照合を行って類似度を計算する。生体情報2照合手段
4は、生体情報2入力手段2で取得した生体情報から照
合に必要な特徴量を抽出し、あらかじめ登録済みの生体
情報2登録データ7との照合を行って類似度を計算す
る。複合判定手段5は、生体情報1照合手段3および生
体情報2照合手段4で計算された類似度を用いて総合的
に本人認証の判定を行う。複合判定手段5の動作につい
て図面を用いて詳細に説明する。
【0017】図3は、他人受入率および本人拒否率を共
に小さくするしきい値設定をしたときの識別境界の設定
例を示す図である。図3の横軸は生体情報1の類似度、
縦軸は生体情報2の類似度であり、2次元類似度平面で
ある。一般的に、単独認証の他人類似度分布は類似度の
低い値を平均とした正規分布となり、本人類似度分布は
類似度の高い値を平均とした正規分布となる傾向があ
る。
【0018】生体情報1の他人類似度分布と本人類似度
分布の交点をa0 、生体情報2の他人類似度分布と本人
類似度分布の交点をb0とする。2次元類似度平面におい
て、(a0 ,b0)を中心にして、(他人受入率)+(本人拒
否率)が最小となる直線を数値計算で求め、しきい値と
して設定する。この直線より高い領域は"本人"、低い領
域は"他人"と判定する。
【0019】これにより、生体情報単独による認証と比
較して、他人受入率および本人拒否率共に低くすること
ができ、セキュリティおよび利便性重視のシステムが構
築できる。また、このしきい値直線を左に平行移動させ
れば高利便性のシステムに、右に平行移動させれば高セ
キュリティのシステムが構築可能である。
【0020】図4は、一方の認証不可能のハンディを補
うしきい値設定をしたときの識別境界の設定例を示す図
である。生体特徴がもともと少ない人や、体調や環境の
変化により一方の認証が不可能な場合がある。このよう
な場合に対応するため、一方の照合において類似度が低
くても、他方の照合において類似度がある一定のしきい
値以上ならば"本人"と判定する。
【0021】図4に示すようにしきい値設定した場合、
生体情報1の類似度が低くても、生体情報2の類似度が
しきい値b1以上ならば"本人"と判定し、一方のハンディ
を補うことが可能である。したがって、生体情報1につ
いてハンディを有する者であっても、生体情報2の類似
度を用いて本人判定が可能となる。
【0022】以上のように、本発明の第1の実施の形態
の個人認証装置は、複合判定手段として、第1の生体情
報と第2の生体情報の類似度分布に応じて、本人と他人
を判断するしきい値設定を行うことにより、他人を誤っ
て本人と判定する確率(他人受入率)と本人を誤って他
人と判定する確率(本人拒否率)とを共に低くして高精
度に認証することが可能な、セキュリティと利便性共に
十分優れた個人認証装置を実現することができる。
【0023】また、複合判定手段として、一方の生体情
報の類似度が低い場合でも他方の類似度が高い場合に本
人と判定することにより、単独の生体情報を用いる認証
の場合に認証不可能とされるハンディを有する使用者で
も使用可能な個人認証装置を実現することができる。
【0024】次に、本発明の第2の実施の形態の、個人
認証装置について図面を用いて説明する。図2は、本発
明の第2の実施の形態の、複数の生体情報を用いた補助
認証による個人認証装置のブロック図である。図2にお
いて、生体情報1入力手段8は認証に必要な指紋、虹
彩、声紋、顔、掌型、サイン等の生体情報のうちいずれ
か1つの情報を取得する。
【0025】生体情報2入力手段9は認証に必要な生体
情報のうち生体情報1入力手段8で入力した以外の生体
情報を取得する。生体情報1照合手段10は、生体情報
1入力手段8で取得した生体情報から照合に必要な特徴
量を抽出し、あらかじめ登録済みの生体情報1登録デー
タ17との照合を行い、類似度を計算する。生体情報2
照合手段11は、生体情報2入力手段9で取得した生体
情報から照合に必要な特徴量を抽出し、あらかじめ登録
済みの生体情報2登録データ18との照合を行い、類似
度を計算する。
【0026】複合判定手段12は、生体情報1照合手段
10および生体情報2照合手段12で計算された類似度
を用いて総合的に本人認証の判定を行う。複合判定手段
12の動作について図面を用いて詳細に説明する。
【0027】図5は、固定しきい値による複合判定にお
ける識別境界の設定例を示す図である。図5の横軸は生
体情報1の類似度、縦軸は生体情報2の類似度であり、
2次元類似度平面である。図5のように生体情報1の類
似度の固定しきい値をth_a、生体情報2の類似度の固定
しきい値をth_bと設定する。2次元類似度平面におい
て、生体情報1類似度がth_a以上かつ生体情報2類似度
がth_b以上の領域Aに存在する場合"本人"と判定し、認
証処理を終了する。
【0028】生体情報1類似度がth_a未満かつ生体情報
2類似度がth_b未満の領域Cに存在する場合"他人"と判
定し、認証処理を終了する。それ以外の領域(領域Bま
たは領域D)に存在する場合はこの時点では本人とも他
人とも決定するには確信がもてないため、"未確定"領域
として次の補助認証判定手段13に移行する。
【0029】補助認証判定手段13は、新たな生体情報
入力による再認証の実行可否の判定を行う。図6は、補
助認証判定手段13の動作の説明図である。図6におい
て、複合判定手段12で領域Bの"未確定"領域に存在し
た場合、生体情報1の類似度があるしきい値th_a2以上
の領域B1に存在する場合は補助認証を行う。生体情報
1の類似度があるしきい値th_a2未満の領域B2に存在
する場合は"他人"と判断して処理を終了する。
【0030】また、複合判定手段12で領域Dの"未確
定"領域に存在した場合、生体情報2の類似度があるし
きい値th_b2以上の領域D1に存在する場合は補助認証
を行う。生体情報2の類似度があるしきい値th_b2未満
の領域D2に存在する場合は"他人"と判断して処理を終
了する。この補助認証実行可否の判定しきい値の設定
は、固定しきい値th_a2, th_b2の設定方法以外にも任意
の直線または曲線による設定も可能である。
【0031】生体情報3入力手段14は、補助認証を行
う生体情報を取得する。補助認証判定手段13で補助認
証実行と判定された場合(図6において領域B1または
D1に存在する場合)、認証に必要な生体情報のうち生
体情報1入力手段8および生体情報2入力手段9で入力
した以外の生体情報を2パターン以上取得する。ここで
2パターン以上の生体情報とは、指紋の場合は異なる
指、虹彩の場合は左右両側、声紋の場合は異なるキーワ
ード、掌型の場合は左右両側、サインの場合は異なる文
字パターンを意味する。
【0032】補助認証に使用する生体情報3としては、
生体情報1入力手段8で取得した生体情報1をそのまま
用いて、その他に1つ以上の異なるパターンの生体情報
1を取得しても良い。同様に生体情報2入力手段9で取
得した生体情報2をそのまま用いて、その他に1つ以上
の異なるパターンの生体情報2を取得しても良い。この
場合、生体情報3入力手段として生体情報1入力手段ま
たは生体情報2入力手段とする構成が可能である。
【0033】生体情報1と生体情報2のどちらの生体情
報を使用するかの決定は、次の2つの方法がある。第1
の方法は、本装置使用前に予め利用者が認証し易い方の
生体情報を補助認証に使用する生体情報として設定する
方法である。第2の方法は、生体情報1照合手段10で
計算された生体情報1類似度と生体情報2照合手段11
で計算された生体情報2類似度を比較して相対的に類似
度が高い方の生体情報を自動的に補助認証に使用する生
体情報として設定する方法である。
【0034】生体情報3照合手段15は、生体情報3入
力手段14で取得した2パターン以上の生体情報から照
合に必要な特徴量をそれぞれ抽出し、あらかじめ登録済
みの生体情報3登録データ19との照合を行い、それぞ
れのパターンの類似度を計算する。
【0035】同生体情報複合判定16は、生体情報3照
合手段15で計算された2パターン以上の生体情報3の
類似度を用いて総合的に本人認証の判定を行う。パター
ンAおよびパターンBの2パターンの生体情報3が入力
された場合には、複合判定手段5と同様の方法により本
人認証の判定を行う。図3および図4の2次元類似度平
面において、横軸・縦軸の生体情報1類似度・生体情報
2類似度を生体情報3照合手段15で計算されたパター
ンA類似度・パターンB類似度に置き換えて同様の判定
を行う。
【0036】生体情報3の入力が3パターン以上の場合
は、どれか2パターンがあるしきい値を超えた場合に"
本人"と判定する等の方法が考えられる。
【0037】以上説明したように、本発明の第2の実施
の形態の個人認証装置は、第1の実施の形態の個人認証
装置に補助認証のための手段を設けているので、認証精
度を向上し、セキュリティと利便性共に十分優れた個人
認証装置を実現することができる。
【0038】また、同生体情報として指紋の場合は異な
る指、虹彩の場合は左右両側、声紋の場合は異なるキー
ワード、掌型の場合は左右両側、サインの場合は異なる
文字パターンを入力することによって、複数の異なる生
体情報を入力した場合と同等の効果を得ることができ
る。
【0039】また、本認証装置使用前に予め利用者が認
証し易い方の生体情報を補助認証に使用する生体情報と
して設定し、生体情報3入力手段として生体情報1入力
手段または生体情報2入力手段を使用することによっ
て、装置の簡素化が可能になり、また、生体情報3入力
手段で入力する情報を減らすことも可能であり、利用者
の生体情報入力の負担も軽減することができる。
【0040】また、生体情報1照合手段で計算された生
体情報1類似度と生体情報2照合手段で計算された生体
情報2類似度とを比較して相対的に類似度が高い方の生
体情報を自動的に補助認証に使用する生体情報として設
定することによって、個人認証用に信頼性のある情報を
利用でき、認証精度を向上することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複合判
定手段として、第1の生体情報と第2の生体情報の類似
度分布に応じて、本人と他人を判断するしきい値設定を
行うことにより、他人を誤って本人と判定する確率(他
人受入率)と本人を誤って他人と判定する確率(本人拒
否率)とを共に低くして高精度に認証することが可能
な、セキュリティと利便性共に十分優れた個人認証装置
を実現することができる。
【0042】また、複合判定手段として、一方の生体情
報の類似度が低い場合でも他方の類似度が高い場合に本
人と判定することににより、単独の生体情報を用いる認
証の場合に認証不可能とされるハンディを有する使用者
でも使用可能な個人認証装置を実現することができる。
【0043】また、複合判定後にさらに補助認証を行う
ための手段を設けているので、認証精度を向上し、セキ
ュリティと利便性共に十分優れた個人認証装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の、複数の生体情報
を用いた個人認証装置の基本構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施の形態の、複数の生体情報
を用いた補助認証による個人認証装置のブロック図
【図3】他人受入率および本人拒否率を共に小さくする
しきい値設定をしたときの識別境界の設定例を示す図
【図4】一方の認証不可能のハンディを補うしきい値設
定をしたときの識別境界の設定例を示す図
【図5】固定しきい値による複合判定における識別境界
の設定例を示す図
【図6】補助認証判定手段13の動作の説明図
【図7】生体情報を用いた個人認証装置の本人認証しき
い値と2つの性能評価指標の一般的な関係を示す図
【符号の説明】
1,8 生体情報1入力手段 2,9 生体情報2入力手段 3,10 生体情報1照合手段 4,11 生体情報2照合手段 5,12 複合判定手段 6,17 生体情報1登録データ 7,18 生体情報2登録データ 13 補助認証判定手段 14 生体情報3入力手段 15 生体情報3照合手段 16 同生体情報複合判定
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 恩田 勝政 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 青木 芳人 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 佐野 みさ 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 井出 稚恵 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5B043 AA09 BA01 BA05 GA01 GA13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の生体情報を入力する生体情報1入
    力手段と、前記生体情報1入力手段から入力された生体
    情報と予め登録されている前記第1の生体情報のデータ
    である生体情報1登録データとの照合を行う生体情報1
    照合手段と、第2の生体情報を入力する生体情報2入力
    手段と、前記生体情報2入力手段から入力された生体情
    報と予め登録されている前記第2の生体情報のデータで
    ある生体情報2登録データとの照合を行う生体情報2照
    合手段と、前記生体情報1照合手段の照合結果である生
    体情報1照合結果および前記生体情報2照合手段の照合
    結果である生体情報2照合結果とを用いて本人か他人か
    の判定である本人判定を行う複合判定手段とを備え、前
    記複合判定手段は、前記第1の生体情報の類似度分布と
    前記第2の生体情報の類似度分布に応じて、本人判定に
    用いるしきい値を設定することを特徴とする個人認証装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1の生体情報および前記第2の生
    体情報は、指紋、虹彩、声紋、顔、掌型、サインのいず
    れかについての情報であることを特徴とする請求項1記
    載の個人認証装置。
  3. 【請求項3】 前記複合判定手段は、第1の生体情報ま
    たは第2の生体情報のいずれか一方の生体情報の類似度
    が低い場合でも、前記類似度の低い一方の生体情報以外
    の他方の生体情報の類似度が所定の値より高い場合は、
    本人と判定することを特徴とする請求項1記載の個人認
    証装置。
  4. 【請求項4】 第1の生体情報を入力する生体情報1入
    力手段と、前記生体情報1入力手段から入力された生体
    情報と予め登録されている前記第1の生体情報のデータ
    である生体情報1登録データとの照合を行う生体情報1
    照合手段と、第2の生体情報を入力する生体情報2入力
    手段と、前記生体情報2入力手段から入力された生体情
    報と予め登録されている前記第2の生体情報のデータで
    ある生体情報2登録データとの照合を行う生体情報2照
    合手段と、前記生体情報1照合手段の照合結果である生
    体情報1照合結果および前記生体情報2照合手段の照合
    結果である生体情報2照合結果とを用いて本人か他人か
    の判定である本人判定を行う複合判定手段と、所定の生
    体情報を用いた再認証である補助認証を実行するか否か
    の判定を行う補助認証判定手段と、前記補助認証に用い
    る生体情報を複数入力する生体情報3入力手段と、前記
    生体情報3入力手段から入力された生体情報と予め登録
    されている前記第3の生体情報のデータである生体情報
    3登録データとの照合を行う生体情報3照合手段とを備
    え、前記生体情報1照合結果および前記生体情報2照合
    結果を用いた本人判定において本人と判定されない場合
    に、前記補助認証判定手段は、前記補助認証を実行する
    か否かの判定を行い、前記補助認証判定手段によって前
    記補助認証を実行すると判定された場合に、前記生体情
    報3照合手段は、生体情報3入力手段から入力された生
    体情報と予め登録されている前記第3の生体情報のデー
    タである生体情報3登録データとの照合を行い、前記複
    合判定手段は、前記生体情報3照合手段の照合結果を用
    いて本人判定を行うことを特徴とする個人認証装置。
  5. 【請求項5】 前記補助認証に用いる生体情報は、指
    紋、虹彩、声紋、掌型またはサインのいずれかについて
    の情報であることを特徴とする請求項4記載の個人認証
    装置。
  6. 【請求項6】 前記生体情報3入力手段から入力される
    生体情報は、指紋の場合は異なる指の指紋の情報、虹彩
    の場合は左右両側の虹彩の情報、声紋の場合は異なるキ
    ーワードについての声紋の情報、掌型の場合は左右両側
    の掌型の情報、サインの場合は異なる文字パターンにつ
    いての情報とすることを特徴とする請求項4記載の個人
    認証装置。
  7. 【請求項7】 前記生体情報3照合手段で用いる生体情
    報は、前記生体情報1入力手段から入力された生体情報
    または前記生体情報2入力手段から入力された生体情報
    のいずれかから選択されること特徴とする請求項4記載
    の個人認証装置。
  8. 【請求項8】 前記生体情報3照合手段で用いる生体情
    報は、前記生体情報1入力手段により取得された生体情
    報の類似度と前記生体情報2入力手段により取得された
    生体情報の類似度のうち、高い方の類似度を有する生体
    情報であることを特徴とする請求項4記載の個人認証装
    置。
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