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JP2002224917A - 放電加工用制御装置 - Google Patents

放電加工用制御装置

Info

Publication number
JP2002224917A
JP2002224917A JP2001020120A JP2001020120A JP2002224917A JP 2002224917 A JP2002224917 A JP 2002224917A JP 2001020120 A JP2001020120 A JP 2001020120A JP 2001020120 A JP2001020120 A JP 2001020120A JP 2002224917 A JP2002224917 A JP 2002224917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
machining
processing
command
electric discharge
stop
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001020120A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisanori Yamada
久典 山田
Tatsuo Kuroda
達雄 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sodick Co Ltd
Original Assignee
Sodick Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sodick Co Ltd filed Critical Sodick Co Ltd
Priority to JP2001020120A priority Critical patent/JP2002224917A/ja
Publication of JP2002224917A publication Critical patent/JP2002224917A/ja
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】放電加工の数値制御による自動運転が一時停止
や加工終了等の状態の時におけるマニュアル操作を行う
場合に、操作を誤っても主軸と被加工物とが衝突しない
ようにできる。 【構成】自動運転を一時的に停止などさせた時には、主
軸と被加工物とを相対接近させるマニュアル操作を制限
し、該マニュアル操作で相対接近動作を行いたい場合に
は、確認ボタンを押しながらでないと、または加工開始
時主軸位置よりも主軸位置が被加工物から開離した位置
にある状態でないと、相対接近が出来ないようにした加
工制御装置を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】数値制御装置を備えた放電加工機
において、放電加工の数値制御による自動運転を一時的
に停止や中断した場合のマニュアル操作による軸送り指
令の一部を制限する放電加工用制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、数値制御装置を備えたワイヤカッ
ト放電加工装置あるいは形彫放電加工装置にあっては、
数値制御装置を含む放電加工機用制御装置に入力された
加工プログラムに従って放電加工装置を自動運転できる
が、数値制御装置には更に、何らかのエラーに応じて、
または作業者の指令に応じて自動運転を一時停止等させ
られるようになっている。また更に一時停止等させた時
にはマニュアル操作を行えるようにマニュアル操作装置
が設けられている。これは、例えばワイヤ電極が切れて
加工溝に挟まってしまったときや、ワイヤ電極の残量が
無くなってしまったとき、自動運転を開始してから加工
プログラムの誤りに気づいたときなど、制御技術が進歩
したとはいえ、完全であるとはいえないため設けられた
機能である。
【0003】しかしながら、数値制御による放電加工中
にその放電加工を一時停止等させ、作業者の任意の作業
の邪魔にならない位置にマニュアル操作で主軸を一時的
に退避させようとしたとき、しばしば主軸を上昇させよ
うとして逆に下降させてしまい、型彫電極やノズルブロ
ックと、被加工物とを衝突させて破損させるということ
があった。
【0004】加工ヘッド全体の質量mと、前記Z軸移動
時の加減速のための加速度およびZ軸移動が重力方向の
移動であるために働く重力加速度からなる合計の加速度
aとにより、F=maの慣性力Fが主軸に働く。
【0005】すると、作業者が放電加工を一時停止させ
て行っていた任意のマニュアル作業を終え、数値制御に
よる放電加工を再開させるため、一時的に退避させた主
軸をマニュアル操作で加工中断位置まで移動させる際
に、その移動が近接位置からの下降移動であると、前記
慣性力により、Z軸はすぐには停止できず、その結果、
主軸と被加工物とが衝突してしまう事があった。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は上記のよ
うな問題点を解消するためになされたもので、放電加工
の数値制御による自動運転を一時的に停止などさせた時
におけるマニュアル操作を行う場合に、誤って主軸と被
加工物とが衝突しないように主軸と被加工物とを相対接
近させるマニュアル操作を制限する加工制御装置を備え
た放電加工機を提供する。
【0007】また、上記マニュアル操作で相対接近動作
を行いたい場合には、確認ボタンを押しながらでない
と、または加工開始時主軸位置よりも主軸位置が被加工
物から開離した位置にある状態からでないと、相対接近
移動が出来ないようにした放電加工用制御装置を備えた
放電加工機を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の第一の特徴は、所定作成の加工プログラムに
従って数値制御された加工を実行する放電加工機の加工
用制御装置に於いて、主軸位置を検出する位置検出手段
と、前記位置検出手段により検出した加工開始時の主軸
位置を記憶する記憶手段と、加工開始後の加工停止を、
加工の再開継続が可能な一時停止か、それ以外の加工の
中断、中止、または加工終了かに判別する判別手段と、
加工停止が、上記一時停止であるときの一時停止解除処
理の入力移動指令中にある主軸のワーク近接移動指令の
実行を制限する指令制限手段と、前記一時停止解除処理
により再実行を指令してプログラムの数値制御放電加工
を再開させるとき、前記Z軸主軸を前記加工開始時の検
出記憶主軸位置に一旦復帰させた後、再開するように制
御する復帰移動制御手段、および上記加工停止が、上記
一時停止以外の停止である時、数値制御放電加工を終了
させる加工終了処理手段を備えた点にある。
【0009】また、本発明の第二の特徴は、所定作成の
加工プログラムに従って数値制御された加工を実行する
放電加工機の加工用制御装置に於いて、主軸位置を検出
する位置検出手段と、前記位置検出手段により検出した
加工開始時の主軸位置を記憶する記憶手段と、加工開始
後の加工停止を、加工の再開継続が可能な一時停止か、
それ以外の加工の中断、中止、または加工終了かに判別
する判別手段と、加工停止が、上記一時停止であるとき
の一時停止解除処理の入力移動指令中にある主軸のワー
ク近接移動指令の実行を制限する指令制限手段と、前記
一時停止解除処理により再実行を指令してプログラムの
数値制御放電加工を再開させるとき、前記Z軸主軸を前
記加工開始時の検出記憶主軸位置に一旦復帰させた後、
再開するように制御する復帰移動制御手段と、上記加工
停止が、上記一時停止以外の停止である時の終了処理操
作の入力移動指令中にある主軸のワーク近接移動指令の
実行を制限する、前記指令制限手段と同一の指令制限手
段であっても良い第二の指令制限手段、および前記指令
制限手段によって制限されない前記終了処理操作の入力
により数値制御放電加工を終了させる加工終了処理手段
を備えた点にある。
【0010】また、本発明の第三の特徴は、前記指令制
限手段が、主軸のワーク近接移動指令入力を制限したの
ち、確認ボタンの操作がある場合と、前記加工開始時主
軸位置よりも主軸位置が被加工物から開離した位置にあ
る場合との両方又は片方の場合には前記近接移動指令入
力を有効とする前記の指令制限手段である点にある。
【0011】
【実施の形態】以下、図面を参照して、この発明の実施
形態について詳しく説明する。
【0012】図1と図2は放電加工装置の加工ヘッド主
軸廻りと加工テーブルを含む被加工物廻りの概略を正面
図として表したものであり、図1、2はそれぞれワイヤ
カット放電加工機と形彫放電加工機である。
【0013】ワイヤカット放電加工機1はワイヤ電極4
によって、また、形彫放電加工機2は型彫り電極5によ
ってそれぞれ、被加工物3を所定の加工形状に放電加工
する装置である。
【0014】両放電加工装置1、2は図1、2に示すよ
うに、テーブル6と、X軸駆動装置7と、X軸位置検出
手段8と、Y軸駆動装置9と、Y軸位置検出手段10
と、主軸11と、主軸11のZ軸駆動装置12と、Z軸
位置検出手段13と、を備えている。
【0015】また、ワイヤカット放電加工機1は、主軸
11にワイヤ電極への通電手段とワイヤガイド14を内
蔵した上ノズル装置15を、また、図示しないアームに
よって支持され被加工物を挟んで上ノズル装置15と対
向する位置にワイヤガイドを内蔵した下ノズル装置16
を、備えている。
【0016】更に、形彫放電加工機2は、主軸11に電
極取付手段17を備えている。
【0017】図3は、この発明の実施形態に係る放電加
工装置のブロック図である。
【0018】図中、放電加工装置はワイヤカット放電加
工機1で説明するが、形彫放電加工機2でも同様であ
る。
【0019】30は入出力装置であり、この入出力装置
30は作業者が放電加工装置に指令を与えるマニュアル
入力装置31や、外部からデータを入出力する外部記憶
装置32を備えている。
【0020】マニュアル入力装置31は、キーボード3
1aやマウス31b、確認ボタン31cや一時停止ボタ
ン31d、緊急加工中断又は中止ボタン31e、移動指
令ボタン31f、手動移動指令速度設定ボタン31g、
再実行ボタン31h等がある。
【0021】外部記憶装置32は、FDやCDなどのリ
ムーバブルメディアや、LANやモデムなどの通信装置
等であり、使用している放電加工装置以外のパソコン
や、工場から離れた場所のオフィス等と、データを受け
渡しする為の装置である。
【0022】確認ボタン31cは、作業者が制御装置に
対して、許可や確認等をする時に使用されるボタンであ
る。
【0023】一時停止ボタン31dは、放電加工を開始
させたあとに、加工部の検知、監視等の何らかの理由
で、作業者が現在進行中の放電加工を一時停止させる時
に使用されるボタンである。
【0024】緊急加工中断又は中止ボタン31eは、放
電加工を開始させたあとに、何らかの理由で、例えば、
放電加工を開始させた後で加工プログラムの不備に気付
いたとき等のやむを得ない時など、作業者が放電加工を
途中で終わらせる時に使用されるボタンである。
【0025】移動指令ボタン31fは、作業者が放電加
工装置の各駆動軸を任意に移動させたい時に使用される
ボタンである。移動指令ボタン31fには、X軸+方向
のボタン31fX+、X軸−方向のボタン31fX−、
Y軸+方向のボタン31Y+、Y軸−方向のボタン31
fY−、Z軸+方向のボタン31fZ+、Z軸−方向の
ボタン31fZ−等がある。
【0026】手動移動指令速度設定ボタン31gは、移
動指令ボタン31fを使用して軸移動する際の、軸の移
動速度を段階的に設定する為のボタンである。手動移動
指令速度設定ボタン31gには、遅い速度のボタン31
g1、中程度の速度のボタン31g2、速い速度のボタ
ン31g3等がある。
【0027】再実行指令ボタン31hは、一時停止ボタ
ン31dや異常検出、加工プログラム等によって一時停
止した放電加工を再実行する時に使用されるボタンであ
る。
【0028】放電加工機用制御装置40は、放電加工機
を制御する為の装置であり、数値制御装置41、加工プ
ログラム解析手段42、記憶手段43、指令制限手段4
4、復帰移動制御手段45、判別手段46、加工終了処
理手段47等を備えている。
【0029】数値制御装置41は、放電加工機用制御装
置40の制御機能を実際に行う装置であり、マニュアル
入力装置31や外部入力装置32から受け取った加工プ
ログラムや指令に従い、適宜にZ、X、Y軸制御装置5
1、52、53や放電電源装置54に指令を与え、放電
加工装置を制御する。
【0030】加工プログラム解析手段42は、マニュア
ル入力装置31や外部記憶装置32から受け取った加工
プログラムを読み込んで、実行する加工プログラムを解
析する手段である。
【0031】記憶手段43は、マニュアル入力装置31
や外部記憶装置32から受け取った加工条件や加工プロ
グラム、各軸の位置検出手段8、10、13で検出され
た位置データなど、各種のデータを記憶し、必要に応じ
て記憶内容を出力する手段である。
【0032】指令制限手段44は、進行中の数値制御放
電加工が特定の加工停止状態となった時に、前記移動指
令ボタン31fのうち、Z軸の−方向のボタン31fZ
−の入力を制限する手段である。主軸11の被加工物3
への近接移動指令を制限することで、手動操作時に誤っ
てZ軸の−方向のボタン31fZ−を押してしまって
も、その入力は制限されているので、ノズル15や型彫
電極5が被加工物3と衝突してしまうことが無い。指令
制限手段44は1つだけでも良いが、一時停止や終了、
中断などの加工停止状態に応じて複数備えられても良
い。
【0033】復帰移動制御手段45は、前記一時停止ボ
タン31dの入力があったときや、放電加工機の異常を
検出した時など放電加工が一時停止した後、作業者が一
時停止要因を取り除く等して放電加工を再開させても良
い時に、作業者の再実行ボタン31hの入力操作によ
り、主軸を加工開始時記憶位置に復帰させ一時停止した
放電加工を再開する為の自動制御を行う手段である。
【0034】判別手段46は、放電加工用制御装置40
による放電加工を開始した後に何らかの理由で加工停止
した際に、その加工停止が、加工の再開継続が可能な前
述のような一時停止なのか、それとも一時停止以外の加
工の中断、中止または加工終了なのかを判別する手段で
ある。
【0035】加工終了処理手段47は、放電加工を終了
する際に、ポンプ動作等も停止させると共に電源を落し
て放電加工を終了させる手段である。
【0036】Z軸制御装置51は、Z軸位置検出装置1
3からの検出位置信号のフィードバックを受ける放電加
工用制御装置40が出力する移動位置指令に従って、Z
軸駆動装置12による主軸11のZ軸移動を制御する装
置である。
【0037】X軸制御装置52は、X軸位置検出装置8
からの検出位置信号のフィードバックを受ける放電加工
用制御装置40が出力する移動位置指令に従って、X軸
駆動装置7によるテーブル6のX軸移動を制御する装置
である。
【0038】Y軸制御装置53は、Y軸位置検出装置1
0からの検出位置信号のフィードバックを受ける放電加
工用制御装置40が出力する移動位置指令に従って、Y
軸駆動装置9によるテーブル6のY軸移動を制御する装
置である。
【0039】放電電源装置54は、放電加工の為の電気
エネルギーを、電極4、5と被加工物3に供給する為の
装置である。
【0040】異常検出手段55は、加工間隙の放電状態
や放電加工機各部の状態を監視し、何らかの異常、例え
ば加工間隙の異常放電や、ワイヤ電極の断線等を検出し
た際に、異常検出信号を放電加工用制御装置40に送る
手段である。放電加工用制御装置40は前記異常検出信
号を受け取ったら、放電加工を一時停止させるととも
に、表示装置56に異常を知らせる警告表示をしたり、
アラームやランプその他警告手段で警告を出す。
【0041】表示装置56は、各種情報を表示する為の
装置である。
【0042】次に、この発明の実施形態に係る放電加工
装置の動作を説明する。
【0043】図4から5は、この発明の第一の実施形態
に係る放電加工装置のフローチャートである。このフロ
ーチャートについて説明すると、まずステップ(以下、
Sとする)100において放電加工装置が動作を開始す
ると、S200に進む。
【0044】S200では、加工プログラムや加工条件
が入出力装置30から記憶手段43に入力されたあと、
加工プログラム解析手段42に入力され、加工プログラ
ム等が解析され、S300に進む。
【0045】S300において、放電加工開始時の主軸
位置が、Z軸位置検出装置13によって検出されたあと
記憶手段43に記憶され、S400に進む。
【0046】S400において、放電加工用制御装置4
0により数値制御された放電加工を開始し、S500に
進む。
【0047】S500において、S400で放電加工を
開始したのちに、常時乃至は所定のサンプリングタイム
毎に、一時停止ボタン31dによる一時停止や、緊急加
工中断又は中止ボタン31eによる放電加工中断、異常
検出手段55の異常検出による一時停止、S200で入
力された加工プログラムによる一時停止又は加工終了な
ど、停止要求の有無を判断する。停止要求があった場合
はS600に進み、停止要求が無かった場合は放電加工
を継続しS500を繰り返す。
【0048】S600において、S500で停止要求が
あったと判断されたので、放電加工用制御装置40は実
行中の放電加工動作を停止し、S700に進む。
【0049】S700において、判別手段46によっ
て、S500で判断した停止要求が、マニュアル処理操
作等によって加工の再開継続が可能な一時停止であった
か、それとも加工の再開継続が原則的に出来ない加工の
中断、中止、又は加工終了などの前記一時停止以外のも
のであったかを判断する。停止要求が一時停止以外の場
合はS1200に進む。前記の停止要求が一時停止の場
合は一時停止解除処理に入り、S800に進んで作業者
が一時停止の要因を取り除く為の作業を行う。ただし、
上記加工終了や中断の場合でも、ケースによっては、ま
た処理操作によっては、加工の再開継続が可能な一時停
止に切り換えられる場合がある事は勿論である。
【0050】S800において、作業者が一時停止の要
因を取り除く為作業を行う際のマニュアル操作に対し、
指令入力制限手段44により制限を加える。この指令入
力制限処理のフローチャートを図5に示す。
【0051】S810において、加工一時停止解除のた
めのマニュアル操作指令入力があったかどうか判断さ
れ、マニュアル操作が無かったと判断された場合はS8
10に戻り、マニュアル操作があったと判断された場合
はS820に進む。
【0052】S820において、S810であったと判
断されたマニュアル操作がZ軸−方向のボタン31fZ
−の入力操作であるかまたは、その指令を含んでいるか
どうか判断する。ここで、Z軸−方向のボタン入力操作
であったと判断された場合は、そのままS810に戻
り、指令等の再入力を要求する。しかしZ軸−方向のボ
タン入力操作でなかった場合はS830に進む。
【0053】S830において、前記マニュアル操作
が、こんどは再実行ボタン31hの入力操作による一時
停止解除であるかどうか判断され、一時停止解除でない
場合はマニュアル操作に従った動作を行い、S810に
戻る。
【0054】このようにすることで、マニュアル操作の
うち、Z軸の−方向のボタン31fZ−の入力が無効と
されるのである。S700で一時停止と判断された場
合、作業者が一時停止となった要因を取り除くべく作業
を行う。その時に、被加工物3に数mm〜数μm単位で
近接したノズル15や型彫電極5が作業の邪魔となる場
合もある。その為、マニュアル操作で主軸11を被加工
物3から離そうと、Z軸の+方向のボタン31fZ+を
操作する。その際、誤ってボタン31fZ+でなくボタ
ン31fZ−を操作してしまっても、Z軸の−方向のボ
タン入力を無効としている為、Z軸は−方向に移動しな
いので、誤操作によってノズル15や型彫電極5が被加
工物3と衝突してしまうことが無い。
【0055】ところで、S830においてマニュアル操
作が一時停止解除操作であると判断された場合は、復帰
移動制御手段45によって、S600で停止した放電加
工の続きを行う為の準備を開始する。その為にまずS9
00でZ軸位置を、記憶手段43に記憶しておいた放電
加工開始時のZ軸位置に復帰移動させてから、S100
0において、動作停止させていた数値制御放電加工の続
きを再開し、S500に戻る。
【0056】また、S700で停止要求が加工終了や中
断など一時停止以外であると判断された場合、被加工物
を取り出す等の作業で作業者が入力するマニュアル操作
に従って動作を行い、作業が済んだらS1200におい
て加工終了処理手段47によって、S600で停止させ
た放電加工動作以外に、ポンプ動作等も停止させて放電
加工を終了させる。
【0057】以上が第一の実施形態である。
【0058】次に、図6から7は、第二の実施形態に係
る放電加工装置の動作を示すフローチャートである。
【0059】第二の実施形態は第一の実施形態の一部を
変更したものであり、第一の実施形態と異なる点は、図
4においてS700で停止要求が加工終了や中断など一
時停止以外であると判断された場合のS1200で放電
加工を終了するまでの間に、被加工物を取り出す作業を
行う際にもZ軸の−方向ボタン31fZ−の入力操作を
制限する点にある。
【0060】その他の部分は第一の実施形態と同一であ
る。第一の実施形態と同一の部分は、同一の符号および
同一の図の態様であるから説明を省略する。
【0061】図6においてS700で停止要求が加工終
了や中断など一時停止以外であると判断されたあと、S
1100において、前記移動指令ボタン31fのうち、
Z軸の−方向のボタン31fZ−の入力が指令制限手段
44により制限され、作業者が被加工物を取り出す等の
作業を行う。この時の指令制限処理のフローチャートを
図7に示す。
【0062】S1110において、マニュアル操作があ
ったかどうか判断され、マニュアル操作が無かったと判
断された場合はS1110に戻り、マニュアル操作があ
ったと判断された場合はS1120に進む。
【0063】S1120において、S1110であった
と判断されたマニュアル操作がZ軸−方向のボタン31
fZ−の入力操作であるかどうか判断する。ここで、Z
軸−方向のボタン入力操作でなかった場合はS1130
に進む。しかし、前記マニュアル操作がZ軸−方向のボ
タン入力操作であったと判断された場合は、そのままS
1110に戻る。
【0064】S1130において、前記マニュアル操作
が、こんどは作業を終了させるための指令の入力操作で
あるかどうか判断され、終了指令の入力操作でない場合
はマニュアル操作に従った動作を行いS1110に戻
る。
【0065】こうすることで、加工の終了した被加工物
を取り出す為にZ軸を上昇させようと手動操作を行う際
に、誤ってボタン31fZ+でなくボタン31fZ−を
操作してしまっても、第一の実施形態の一時停止してい
る時と同じように主軸11の被加工物3への近接移動指
令を無効とすれば主軸11は被加工物3へ近接移動しな
いので、ノズル15や型彫電極5がせっかく加工が終了
した被加工物3と衝突してしまい加工が無駄になってし
まうということが無い。
【0066】ところで、S1110でZ軸−方向移動指
令以外の、放電加工作業終了の為のマニュアル操作が為
されていると、S1120を経て、S1130で処理終
了と判断された場合はS1200に進み、放電加工用制
御装置40によって、S600で停止させた放電加工動
作以外に、ポンプ動作等も停止させて放電加工を終了す
る。然らざる場合はS1130からS1110に戻り、
加工作業終了の為の正しい終了処理操作を要請する。
【0067】図8から9は、この発明の第三の実施形態
に係る放電加工装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【0068】第一の実施形態と異なる点は、指令入力制
限のフロー中に、Z軸の−方向ボタン31fZ−の入力
操作を、条件付きで受けるという所にある。
【0069】図8において、図5の第一の実施形態の指
令入力制限のフローと同一部分は、同一符号を付与し説
明を省略する。
【0070】第一の実施形態と異なる部分は、S820
において、Z軸−方向のボタン31fZ−の入力操作で
あったと判断された場合に、S840のZ軸下降制限フ
ローに進むという部分である。
【0071】Z軸下降制限のフローチャートを図9に示
す。
【0072】S841において、S820でZ軸−方向
のボタン31fZ−の入力操作であったと判断された場
合、確認ボタン31cが押されているかどうかを判断
し、確認ボタン31cが押されていれば、S843に進
み、確認ボタン31cが押されている間だけZ軸−方向
ボタン31fZ−の操作を受け付ける。
【0073】また、S841で確認ボタン31cが押さ
れていなければS842に進む。ここでは、記憶手段4
3に記憶しておいた加工開始時のZ軸位置と、Z軸位置
検出手段13が現在示しているZ軸位置とを比較し、加
工開始時位置より現在位置の方がZ軸+方向に遠いとき
のみ、S843に進み、加工開始位置より現在位置のほ
うがZ軸+方向に遠い状態にある間だけZ軸−方向ボタ
ン31fZ−の操作を受け付ける。操作を受け付け主軸
が下がっていき、前記加工開始位置に達した場合、加工
開始位置より現在位置のほうがZ軸+方向に遠い状態で
はなくなったので、S842ではS843に進まなくな
りZ軸−方向ボタン31fZ−の操作を受け付けなくな
る。
【0074】このようにすることで、S842でマニュ
アル操作では被加工物から一定距離までしかZ軸が近づ
けないようになり、更にS841で、前記一定距離以内
にマニュアル操作で近付けたい場合には、確認ボタン3
1cを押すことで作業者が注意している間のみマニュア
ル操作によるZ軸下降を受け付ける事になるので、一時
停止中のマニュアル操作によるZ軸下降が、誤操作によ
ってノズル15や型彫電極5が被加工物3と衝突してし
まうことなく行えるようになる。
【0075】上記第三の実施形態ではS841とS84
2の両方を備えたが、いずれか一方だけでも良い。
【0076】図10は、この発明の第四の実施形態に係
る放電加工装置の動作を示すフローチャートである。
【0077】第二の実施形態と異なる点は、図7の指令
入力制限のフロー中のS1120のあとに、第三の実施
形態と同様の、Z軸の−方向ボタン31fZ−の入力操
作を条件付きで受けるという所にある。
【0078】図10において、図7の第二の実施形態の
指令入力制限のフローと同一部分は、同一符号を付与し
説明を省略する。
【0079】第二の実施形態と異なる部分は、S112
0において、Z軸−方向のボタン31fZ−の入力操作
であったと判断された場合に、S840のZ軸下降制限
のフローに進むという部分である。
【0080】このZ軸下降制限フローS840は、第三
の実施形態のZ軸下降制限S840と同一であるので、
その説明を省略する。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、放電加工の数値制御に
よる自動運転を一時的に停止などさせた時におけるマニ
ュアル操作を行う場合に、主軸と被加工物とを相対接近
させるマニュアル操作を制限する構成としたので、誤っ
てノズルや型彫電極と、被加工物とが衝突しないように
マニュアル操作を行うことができる。
【0082】また、確認ボタンを押しながらか、または
加工開始時主軸位置よりも主軸位置が被加工物から開離
した位置にある状態のときは、上記マニュアル操作で相
対接近移動を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るワイヤカット放電加工機の構成
図である。
【図2】この発明に係る型彫放電加工機の構成図であ
る。
【図3】この発明に係る放電加工装置のブロック図であ
る。
【図4】この発明の第一の実施形態に係るフローチャー
トである。
【図5】この発明の第一の実施形態に係る放電加工装置
の指令制限処理のフローチャートである。
【図6】この発明の第二の実施形態に係るフローチャー
トである。
【図7】この発明の第二の実施形態に係る放電加工装置
の指令制限処理のフローチャートである。
【図8】この発明の第三の実施形態に係る放電加工装置
の指令制限処理のフローチャートである。
【図9】この発明の第三の実施形態に係る放電加工装置
の指令制限処理のZ軸下降制限のフローチャートであ
る。
【図10】この発明の第四の実施形態に係る放電加工装
置の指令制限処理のフローチャートである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定作成の加工プログラムに従って数値制
    御された加工を実行する放電加工機の加工用制御装置に
    於いて、 主軸位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出した加工開始時の主軸位置
    を記憶する記憶手段と、 加工開始後の加工停止を、加工の再開継続が可能な一時
    停止か、それ以外の加工の中断、中止、または加工終了
    かに判別する判別手段と、 加工停止が、上記一時停止であるときの一時停止解除処
    理の入力移動指令中にある主軸のワーク近接移動指令の
    実行を制限する指令制限手段と、 前記一時停止解除処理により再実行を指令してプログラ
    ムの数値制御放電加工を再開させるとき、前記Z軸主軸
    を前記加工開始時の検出記憶主軸位置に一旦復帰させた
    後、再開するように制御する復帰移動制御手段、 および上記加工停止が、上記一時停止以外の停止である
    時、数値制御放電加工を終了させる加工終了処理手段を
    備えて成ることを特徴とする放電加工機の加工用制御装
    置。
  2. 【請求項2】所定作成の加工プログラムに従って数値制
    御された加工を実行する放電加工機の加工用制御装置に
    於いて、 主軸位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出した加工開始時の主軸位置
    を記憶する記憶手段と、 加工開始後の加工停止を、加工の再開継続が可能な一時
    停止か、それ以外の加工の中断、中止、または加工終了
    かに判別する判別手段と、 加工停止が、上記一時停止であるときの一時停止解除処
    理の入力移動指令中にある主軸のワーク近接移動指令の
    実行を制限する指令制限手段と、 前記一時停止解除処理により再実行を指令してプログラ
    ムの数値制御放電加工を再開させるとき、前記Z軸主軸
    を前記加工開始時の検出記憶主軸位置に一旦復帰させた
    後、再開するように制御する復帰移動制御手段と、 上記加工停止が、上記一時停止以外の停止である時の終
    了処理操作の入力移動指令中にある主軸のワーク近接移
    動指令の実行を制限する、前記指令制限手段と同一の指
    令制限手段であっても良い第二の指令制限手段、 および前記指令制限手段によって制限されない前記終了
    処理操作の入力により数値制御放電加工を終了させる加
    工終了処理手段を備えて成ることを特徴とする放電加工
    機の加工用制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1ないし2において、前記指令制限
    手段は、主軸のワーク近接移動指令入力を制限したの
    ち、確認ボタンの操作がある場合と、前記加工開始時主
    軸位置よりも主軸位置が被加工物から開離した位置にあ
    る場合との両方又は片方の場合には前記近接移動指令入
    力を有効とする前記の指令制限手段であることを特徴と
    する請求項1または2のいずれかに記載の放電加工機の
    加工用制御装置。
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JP2008000846A (ja) * 2006-06-22 2008-01-10 Sodick Co Ltd ワイヤカット放電加工方法
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