JP2002221657A - 単焦点レンズ - Google Patents
単焦点レンズInfo
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Abstract
ら、全長が短く、主として撮影レンズに最適な光学性能
を得ることができる単焦点レンズを提供する。 【解決手段】 単焦点レンズ1は、物体側から順に、正
の屈折力を有するメニスカス形状の第1のレンズL1
と、少なくとも1つの面が非球面で構成されたメニスカ
ス形状の第2のレンズL2と、像面側に凸面を向けた正
の屈折力を有する第3のレンズL3と、像面側に凹面を
向け、少なくとも1つの面が非球面で構成されたメニス
カス形状の第4のレンズL4とを備えている。第2のレ
ンズL2と第4のレンズL4は、光学樹脂で構成されて
いることが望ましい。
Description
の撮影レンズとして用いられる単焦点レンズに関する。
(電荷結合素子)のような固体撮像素子を用いて被写体
を撮影するようにした電子カメラが普及してきている。
電子カメラには、一般に、静止画の撮影を行うためのス
チルカメラと動画の撮影を行うためのビデオカメラとが
ある。従来、このような電子カメラに使用される撮影レ
ンズとしては、例えば特開平8−152555号公報お
よび特開平9−90213号公報などに記載されたもの
がある。特開平8−152555号公報には、ガラス製
のレンズを6枚用いた構成の撮影レンズに関する発明が
記載されている。一方、特開平9−90213号公報に
は、ガラス製のレンズ4枚とプラスチック製のレンズ1
枚とを用いた5枚構成の撮影レンズに関する発明が記載
されている。特開平9−90213号公報記載の撮影レ
ンズでは、プラスチック製のレンズに非球面を用いてい
る。
には、銀塩フィルムを用いたカメラと同様、小型化への
要求がある。このため、電子カメラに使用される撮影レ
ンズについても、簡易な構成で、全長を短くして小型化
が図られていることが望ましい。また、製造コストが低
く抑えられていることが望ましい。しかしながら、従来
の撮影レンズは、このような条件を十分に満足していな
いという問題があった。例えば特開平8−152555
号公報記載の撮影レンズは、レンズの枚数が6枚と比較
的枚数の多いレンズ構成であるとともに、すべてのレン
ズにガラス材料を使用しているため、特に、製造コスト
が高くなってしまうという問題がある。また、例えば特
開平9−90213号公報記載の撮影レンズは、レンズ
の枚数を5枚にするとともに、5枚のうち1枚にプラス
チックレンズを用いて低コスト化を図っているものの、
特に、全長が長くコンパクト性に欠けるという問題があ
る。
少なく、且つ全長を短くするためには、複数のレンズ面
に積極的に非球面を用いた構成にすることが考えられ
る。このとき、非球面を用いるレンズには、そのレンズ
材料として、ガラスより光学樹脂(プラスチック)を用
いることがコストおよび製造性の点で望ましい。一方
で、プラスチックレンズは、ガラスレンズと比較して、
温度および湿度などの環境の変化に対する光学性能の変
化が大きいので、この光学性能の変化を小さくするため
に、パワーを小さくした方が良いと考えられる。以上の
ことを考慮すると、撮影レンズにおいて複数の非球面を
用いる場合には、プラスチックレンズを用いるととも
に、そのプラスチックレンズについて環境の変化を考慮
した適切なパワー配分を行うことが望ましいと考えられ
る。
切さ、構成の簡易さ、コストおよび全長の短かさなどの
条件を十分に満足したものが開発されていなかった。特
に、従来では、コスト面を考慮したレンズの開発が不十
分である。
ので、その目的は、きわめて低コスト且つ簡易な構成で
ありながら、全長が短く、主として撮影レンズに最適な
光学性能を得ることができる単焦点レンズを提供するこ
とにある。
ズは、物体側から順に、正の屈折力を有するメニスカス
形状の第1のレンズと、少なくとも1つの面が非球面で
構成されたメニスカス形状の第2のレンズと、像面側に
凸面を向けた正の屈折力を有する第3のレンズと、像面
側に凹面を向け、少なくとも1つの面が非球面で構成さ
れたメニスカス形状の第4のレンズとが配設されてなる
ものである。
として非球面の製造性の点から、第2のレンズおよび第
4のレンズが、光学樹脂で構成されていることが望まし
い。
樹脂を用いた第2のレンズおよび第4のレンズについ
て、屈折力を制限し、主として環境の変化に対する光学
性能の劣化を少なくするために、以下の条件式(1)お
よび(2)を満足することが望ましい。 −0.2<f/f2<0.2 ……(1) −0.2<f/f4<0.2 ……(2) ただし、 f2:第2のレンズの焦点距離 f4:第4のレンズの焦点距離
として色収差を補正するために、以下の条件式(3)〜
(5)を満足することが望ましい。 1.70<Nd1 ……(3) 35>νd1 ……(4) 50<νd3 ……(5) ただし、 Nd1:第1のレンズのd線に対する屈折率 νd1:第1のレンズのd線に対するアッベ数 νd3:第3のレンズのd線に対するアッベ数
ンズ面に非球面を使用しているので、全長を短くしつ
つ、きわめて少ないレンズ枚数で良好な光学性能を得る
ことが容易となる。
て図面を参照して詳細に説明する。
点レンズの構成を示すものであり、光軸Z0を含む単一
の平面内における各レンズ要素の断面構造を示してい
る。なお、図1において、符号ZOBJで示す側が物体
側、すなわち、例えば撮影用の被写体が存在する側であ
る。また、図1において、符号ZIMGで示す側が結像側
(像面側)、すなわち、物体側の被写体像が結像される
側である。図1において、符号Riは、最も物体側のレ
ンズ面を1番目として、像面側に向かうに従い順次増加
するi番目のレンズ面の曲率半径を示す。符号Diは、
i番目のレンズ面とi+1番目のレンズ面との光軸上の
面間隔を示す。図1において、符号Stで示した部分
は、レンズ系の絞りを表している。本実施の形態に係る
単焦点レンズ1は、例えば電子カメラの撮影レンズとし
て用いられるものであり、結像面には、例えばCCDな
どの撮像素子の撮像面が配置される。
単焦点レンズ1は、正の屈折力(パワー)を有するメニ
スカス形状の第1のレンズL1と、少なくとも1つの面
が非球面で構成されたメニスカス形状の第2のレンズL
2と、像面側に凸面を向けた正の屈折力を有する第3の
レンズL3と、像面側に凹面を向け、少なくとも1つの
面が非球面で構成されたメニスカス形状の第4のレンズ
L4とを備えている。第1のレンズL1〜第4のレンズ
L4は、この順番で物体側から順次配置されている。絞
りStは、第2のレンズL2と第3のレンズL3との間
に位置している。第3のレンズL3は、像面側に強い凸
面を向けると共に、アッベ数が大きい材料で構成されて
いることが望ましい。
L4の結像側に配置されたカバーガラスLaを備えてい
る。カバーガラスLaは、CCDなどの撮像素子の撮像
面を保護するためのものである。カバーガラスLaの像
面側の面は、例えば結像面と一致するように配置されて
いる。カバーガラスLaの像面側の面を結像面に一致さ
せた場合には、カバーガラスLaの像面側の面に撮像素
子の撮像面が当接される。
2および第4のレンズL4は、主として非球面加工の製
造性を考慮して、光学樹脂からなるプラスチックレンズ
で構成されていることが望ましい。ここで、プラスチッ
クレンズとして使用可能な光学樹脂としては、例えば、
アクリル樹脂、エポキシ樹脂およびポリカーボネートな
どがある。ただし、プラスチックレンズとして用いる光
学樹脂は、複屈折性が小さい方が解像度が高い光学性能
を得ることができると考えられるので、第2のレンズL
2および第4のレンズL4には複屈折性の比較的小さい
アクリル樹脂を使用することが望ましい。
2と第4のレンズL4は、他のレンズ要素と比較して相
対的にパワーが弱い構成であることが望ましい。具体的
には、レンズ全系の焦点距離をf、第2のレンズL2の
焦点距離をf2、第4のレンズL4の焦点距離をf4とし
たときに、以下の条件式(1),(2)を満足するよう
に構成されていることが望ましい。
L1のd線(波長λd=587.6nm)に対する屈折
率をNd1、第1のレンズL1のd線に対するアッベ数を
νd1、第3のレンズL3のd線に対するアッベ数をνd3
とするときに、以下の条件式(3)〜(5)を満足する
ように構成されていることが望ましい。
によってもたらされる光学的な作用および効果について
説明する。
第2のレンズL2が非球面を有していることにより、主
として球面収差およびコマ収差の補正が有利に行われ
る。また、ガラス材料の第1のレンズL1の後ろ側に、
第2のレンズL2を配置することにより、第2のレンズ
L2を光学樹脂で構成したとしても、そのレンズ面の傷
つきを防ぐことができる。
に強い凸面を向けると共に、アッベ数が大きい材料で構
成された正の第3のレンズL3を配置することで、主と
して色収差と像面湾曲の補正を良好に行うことができ
る。また、この単焦点レンズ1では、像面に近い位置に
配置された第4のレンズL4が非球面を有しているとと
もに、像面側に凹面を向けたメニスカス形状となってい
るので、特に、ディストーションおよび像面湾曲の補正
が有利に行われる。
は、それぞれ第2のレンズL2および第4のレンズL4
の屈折力を制限するものである。一般に、光学樹脂を用
いたレンズは、温度および湿度などの環境の変化によっ
て焦点距離などの光学性能が変化しやすい。この光学性
能の変化は、レンズの屈折力が強いほど顕著になる。従
って、第2のレンズL2および第4のレンズL4に光学
樹脂を使用した場合には、条件式(1)および条件式
(2)の範囲を満足するようにレンズの屈折力を制限す
ることで、環境の変化に対する光学性能の劣化を低く抑
えることができる。条件式(1)および条件式(2)の
範囲を超えると、第2のレンズL2および第4のレンズ
L4の屈折力が強くなり、温度および湿度などの影響を
強く受け、環境の変化に対する光学性能の劣化が大きく
なるおそれがある。
ていないレンズ(第1のレンズL1および第3のレンズ
L3)におけるレンズ材(ガラス)の光学的な特性を制
限するためのものであり、主として色収差の補正に寄与
している。条件式(3)〜(5)の範囲を超えるガラス
レンズを使用すると、主として色収差の補正が困難にな
る。
点レンズ1によれば、複数のレンズ面に非球面を使用し
ているので、全長を短くしつつ、4枚というきわめて少
ないレンズ枚数で良好な光学性能を得ることが可能とな
る。また、非球面レンズ(第2のレンズL2および第4
のレンズL4)に光学樹脂を使用しているので、非球面
加工がしやすくなり、所望の光学性能を得ることが容易
となる。また、非球面加工の点で低コスト化を図ること
ができる。さらに、本実施の形態によれば、非球面レン
ズについて、環境の変化を考慮した適切なパワー配分を
行うようにしたので、例えば温度変化に伴い非球面レン
ズの形状や屈折率などが変化したとしても、レンズ系全
体の焦点距離の変化などを小さくすることができる。す
なわち、環境変化に対する光学性能の悪化の度合いを小
さくすることができる。
1によれば、上述の構成と条件式を満足することによ
り,全長が短く、例えば電子カメラ用の撮影レンズに最
適な光学性能をきわめて低コストで得ることが可能とな
る。
ンズの具体的な数値実施例について説明する。
の断面構造は、図1に示した単焦点レンズ1と同様とな
っている。
焦点レンズ1-1の具体的な数値実施例を示している。図
2(A),(B)における面番号Siは、最も物体側の
レンズ面を1番目として、像面側に向かうに従い順次増
加するレンズ面の番号を示している。屈折率Ndiおよ
びアッベ数νdiは、それぞれd線に対する値を示して
いる。曲率半径Riは、図1に示した符号Riと同様
に、物体側からi番目のレンズ面の曲率半径を示してい
る。面間隔Diについても、図1に示した符号Diと同
様であり、物体側からi番目のレンズ面Siとi+1番
目のレンズ面Si+1との光軸上の間隔を示す。曲率半
径Riおよび面間隔Diの値の単位はミリメートル(m
m)である。なお、図中、曲率半径Riの値が0(ゼ
ロ)のレンズ面は、面形状が平面であることを示す。ま
た、図2(A)には、この単焦点レンズ1-1における全
系の焦点距離f(=1.00mm)、Fナンバー(Fn
o.=5.6)および画角2ω(=51.0°)の値に
ついても示す。
れた記号「*」は、そのレンズ面が非球面であることを
示す。本実施例では、第2のレンズL2のレンズ面S
3,S4および第4のレンズL4のレンズ面S8,S9
が非球面形状となっている。この非球面を有する第2の
レンズL2および第4のレンズL4には、レンズ材とし
て、ポリメチルメタクリレート(PMMA)を使用して
いる。図2(A)では、これらの非球面の曲率半径とし
て、光軸近傍の曲率半径の数値を示している。
レンズ面S8,S9の非球面形状を表すための非球面係
数K,A4,A6,A8,A10の値を示している。これら
の非球面係数は、以下の式(A)によって表される非球
面多項式における係数である。式(A)の非球面多項式
は、光軸Z0に直交する方向にh軸を取って非球面の形
状を表したものである。式(A)の非球面多項式におい
て、hは、光軸Z0からレンズ面までの距離(高さ)
(単位:mm)を表す。Z(h)は、高さhにおけるレ
ンズ面のサグ(sag)量を表している。より詳しく
は、Z(h)は、光軸Z0から高さhの位置にある非球
面上の点から、非球面の頂点の接平面(光軸に垂直な平
面)に下ろした垂線の長さ(単位:mm)を示す。C
は、光軸近傍におけるレンズ面の近軸曲率半径Rの逆数
(1/R)である。また、Kは、離心率を表し、A4,
A6,A8,A10は、それぞれ4次,6次,8次,10次
の非球面係数を表す。なお、図2(B)に示した非球面
係数を表す数値において、記号“E”は、その次に続く
数値が10を底とした指数であることを示し、その10
を底とした指数関数で表される数値が“E”の前の数値
に乗算されることを示す。例えば、「1.0E−02」
は、「1.0×10-2」であることを示す。
のそれぞれについて、上述の条件式(1)〜(5)に対
応する値をまとめて示したものである。本実施例の単焦
点レンズ1-1では、「f/f2」の値が「−0.012」
であり、「f/f4」の値が「0.014」であるか
ら、条件式(1),(2)の条件を満たしている。ま
た、第1のレンズL1のd線に対する屈折率Nd1が、
「1.84666」であるから、条件式(3)の条件を
満たしている。また、第1のレンズL1のd線に対する
アッベ数νd1が「23.8」、第3のレンズL3のd線
に対するアッベ数νd3が「58.1」であるから、条件
式(4),(5)の条件を満たしている。
焦点レンズ1-1の諸収差を示している。より詳しくは、
図3(A)は球面収差を示し、図3(B)は非点収差を
示し、図3(C)はディストーション(歪曲収差)を示
し、図3(D)は倍率色収差を示している。これらの図
において、各収差はe線を基準としたものを示してい
る。各収差図において、符号g,e,Cを付した曲線
は、それぞれg線、e線、C線についての収差を示して
いる。g線、e線、C線の波長は、それぞれ、435.8n
m,546.1nm,656.3nmである。図3(B)において、実
線はサジタル像面に対する収差を示し、点線はタンジェ
ンシャル(メリジオナル)像面に対する収差を示してい
る。なお、各収差図において、ωは半画角を示してい
る。
焦点レンズ1の第2の実施例について説明する。
焦点レンズ1Aの具体的な数値実施例を示している。図
4は、単焦点レンズ1Aの断面構造を図5に示した数値
実施例に対応させて描いたものである。図5(A),
(B)に示した各数値の示す意味は、実施例1(図2
(A),(B))の場合と同様である。
第2のレンズL2のレンズ面S3,S4および第4のレ
ンズL4のレンズ面S8,S9が非球面形状となってい
る。第2のレンズL2および第4のレンズL4には、レ
ンズ材として、PMMAを使用している。
たように、「f/f2」の値が「0.001」であり、
「f/f4」の値が「0.040」であるから、条件式
(1),(2)の条件を満たしている。また、第1のレ
ンズL1のd線に対する屈折率Nd1が、「1.8466
6」であるから、条件式(3)の条件を満たしている。
また、第1のレンズL1のd線に対するアッベ数νd1が
「23.8」、第3のレンズL3のd線に対するアッベ
数νd3が「81.6」であるから、条件式(4),
(5)の条件を満たしている。
焦点レンズ1Aの諸収差を示している。より詳しくは、
図6(A)は球面収差を示し、図6(B)は非点収差を
示し、図6(C)はディストーションを示し、図6
(D)は倍率色収差を示している。図6(B)におい
て、実線はサジタル像面に対する収差を示し、点線はタ
ンジェンシャル像面に対する収差を示している。これら
の収差図に付した各符号の意味は、実施例1(図3
(A)〜(D))の場合と同様である。
焦点レンズ1の第3の実施例について説明する。
焦点レンズ1Bの具体的な数値実施例を示している。図
7は、本実施例の単焦点レンズ1Bの断面構造を図8に
示した数値実施例に対応させて描いたものである。図8
(A),(B)に示した各数値の示す意味は、実施例1
(図2(A),(B))の場合と同様である。
レンズ面S3,S4および第4のレンズL4のレンズ面
S8,S9が非球面形状となっている。第2のレンズL
2および第4のレンズL4には、レンズ材として、PM
MAを使用している。
に、「f/f2」の値が「−0.015」であり、「f
/f4」の値が「0.018」であるから、条件式
(1),(2)の条件を満たしている。また、第1のレ
ンズL1のd線に対する屈折率Nd1が、「1.9228
6」であるから、条件式(3)の条件を満たしている。
また、第1のレンズL1のd線に対するアッベ数νd1が
「20.9」、第3のレンズL3のd線に対するアッベ
数νd3が「58.1」であるから、条件式(4),
(5)の条件を満たしている。
焦点レンズ1Bの諸収差を示している。より詳しくは、
図9(A)は球面収差を示し、図9(B)は非点収差を
示し、図9(C)はディストーションを示し、図9
(D)は倍率色収差を示している。図9(B)におい
て、実線はサジタル像面に対する収差を示し、点線はタ
ンジェンシャル像面に対する収差を示している。これら
の収差図に付した各符号の意味は、実施例1(図3
(A)〜(D))の場合と同様である。
単焦点レンズについて、上述の各条件式を満足した状態
で諸収差が良好に補正されており、例えば電子カメラ用
の撮影レンズに最適な光学性能となっていることが分か
る。
れず種々の変形実施が可能である。例えば、各レンズ成
分の曲率半径R、面間隔D、屈折率Nおよびアッベ数ν
の値は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他
の値を取り得る。
ズに限らず、いわゆる銀塩フィルムを用いたカメラ用の
撮影レンズなどにも適用することが可能である。
のいずれか1項に記載の単焦点レンズによれば、物体側
から順に、正の屈折力を有するメニスカス形状の第1の
レンズと、少なくとも1つの面が非球面で構成されたメ
ニスカス形状の第2のレンズと、像面側に凸面を向けた
正の屈折力を有する第3のレンズと、像面側に凹面を向
け、少なくとも1つの面が非球面で構成されたメニスカ
ス形状の第4のレンズとを配設した構成にしたので、レ
ンズ枚数が少なく、きわめて低コスト且つ簡易な構成で
ありながら、全長が短く、主として撮影レンズに最適な
光学性能を得ることができる。
ば、請求項1記載の単焦点レンズにおいて、非球面を有
する第2のレンズおよび第4のレンズを光学樹脂で構成
するようにしたので、非球面加工がしやすくなり、低コ
ストで所望の光学性能を得ることが容易となる。
よれば、光学樹脂を用いた第2のレンズおよび第4のレ
ンズについて、「−0.2<f/f2<0.2」と「−
0.2<f/f4<0.2」とで表される条件式
(1),(2)を満足するようにしたので、第2のレン
ズおよび第4のレンズの屈折力が低めに制限され、温度
および湿度などの環境の変化に対する光学性能の劣化を
低く抑えることができる。
成を示す断面図である。
1の具体的な数値実施例(実施例1)を示す説明図であ
る。
球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収
差を示す収差図である。
2の具体的な数値実施例(実施例2)の構成を示す断面
図である。
2の具体的な数値実施例を示す説明図である。
球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収
差を示す収差図である。
3の具体的な数値実施例(実施例3)の構成を示す断面
図である。
3の具体的な数値実施例を示す説明図である。
球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収
差を示す収差図である。
いて示す説明図である。
のレンズ、L3…第3のレンズ、L4…第4のレンズ、
Z0…光軸、St…絞り、1,1A,1B…単焦点レン
ズ。
Claims (4)
- 【請求項1】 物体側より順に、 正の屈折力を有するメニスカス形状の第1のレンズと、 少なくとも1つの面が非球面で構成されたメニスカス形
状の第2のレンズと、 像面側に凸面を向けた正の屈折力を有する第3のレンズ
と、 像面側に凹面を向け、少なくとも1つの面が非球面で構
成されたメニスカス形状の第4のレンズとが配設されて
なることを特徴とする単焦点レンズ。 - 【請求項2】 前記第2のレンズおよび前記第4のレン
ズは、光学樹脂で構成されていることを特徴とする請求
項1記載の単焦点レンズ。 - 【請求項3】 さらに、以下の条件式(1)および
(2)を満足するように構成されていることを特徴とす
る請求項2記載の単焦点レンズ。 −0.2<f/f2<0.2 ……(1) −0.2<f/f4<0.2 ……(2) ただし、 f:全系の焦点距離 f2:第2のレンズの焦点距離 f4:第4のレンズの焦点距離 - 【請求項4】 さらに、以下の条件式(3)〜(5)を
満足するように構成されていることを特徴とする請求項
1ないし3のいずれか1項に記載の単焦点レンズ。 1.70<Nd1 ……(3) 35>νd1 ……(4) 50<νd3 ……(5) ただし、 Nd1:第1のレンズのd線に対する屈折率 νd1:第1のレンズのd線に対するアッベ数 νd3:第3のレンズのd線に対するアッベ数
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