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JP2002219335A - 排ガス処理装置 - Google Patents

排ガス処理装置

Info

Publication number
JP2002219335A
JP2002219335A JP2001022070A JP2001022070A JP2002219335A JP 2002219335 A JP2002219335 A JP 2002219335A JP 2001022070 A JP2001022070 A JP 2001022070A JP 2001022070 A JP2001022070 A JP 2001022070A JP 2002219335 A JP2002219335 A JP 2002219335A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
melting furnace
catalyst
flue
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001022070A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoki Sasaki
郷紀 佐々木
Yoshinori Nagai
良憲 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Babcock Hitachi KK filed Critical Babcock Hitachi KK
Priority to JP2001022070A priority Critical patent/JP2002219335A/ja
Publication of JP2002219335A publication Critical patent/JP2002219335A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】有機化合物類、特に有害な芳香族炭化水素およ
びダイオキシン類、焼却飛灰等のばい塵類、重金属類、
酸性ガス、窒素酸化物を総合的に処理でき、かつ長期間
にわたってその性能を維持できる排ガス処理装置を提供
する。 【解決手段】焼却炉、溶融炉などの炉から排出される排
ガスを冷却するガス冷却手段と、該ガス冷却手段により
冷却された排ガス中の有害成分を除去する触媒担持バグ
フィルタと、前記ガス冷却手段および触媒担持フィルタ
を連通する排ガス煙道とを備えた排ガス処理装置におい
て、前記排ガス煙道に排ガス除塵装置を設けるととも
に、該排ガス除塵装置の前流の煙道に酸性ガス除去剤お
よび吸着剤を供給する手段および該排ガス除塵装置の後
流の煙道に還元剤を供給する手段を設けたことを特徴と
する排ガス処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排ガス処理装置に関
し、特に排ガス中に含まれる重金属類、アルカリ金属
類、酸性ガス、窒素酸化物、ダイオキシン類などの有機
化合物を総合的に低減するのに好適な排ガス処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ等の廃棄物処理は、今日では焼
却処理が主流となっており、この焼却処理で発生する排
ガスには、ばい塵、塩化水素、硫黄酸化物、窒素酸化物
などのほか、ダイオキシン類などの有機化合物等の有害
物質が含まれているため、これらの有害物質を除去する
方法が種々提案されている。例えば、特開平1−155
937号公報には、燃焼排ガス中の酸性成分の除去率を
向上させて有害な有機塩素化合物の生成を抑制し、かつ
該化合物を効率よく低減することができるごみ焼却炉の
排ガス処理方法が提案されている。上記従来技術による
排ガス処理装置の系統図を図12に示す。図12におい
て、排ガス処理装置は、焼却炉1aと、これに排ガス煙
道を介して順に連設されたガス冷却装置3、減温塔4、
排ガス脱塵装置5aおよびバグフィルタ6cとで主とし
て構成され、前記排ガス脱塵装置5aとバグフィルタ6
cを連通する煙道17には、排ガス中の酸性ガスを中和
除去するための酸性ガス除去剤15が供給される。
【0003】このような構成において、都市ごみ等は供
給装置2により焼却炉1aに供給されて燃焼、焼却され
る。このときに発生する750〜950℃の燃焼排ガス
は、ガス冷却装置3および減温塔4で約250〜150
℃に冷却された後、排ガス脱塵装置5aに供給されて排
ガス中のばい塵が捕集され、排ガス中のばい塵濃度は3
0〜50mg/Nm3 程度にまで低減される。さらに排
ガスは煙道17を通過中に消石灰などの酸性ガス除去剤
15と混合されてバグフィルタ6cに供給され、該バグ
フィルタ6cを通過した排ガスは清浄ガスとして吸引ブ
ロア7を介して煙突8から系外に排出される。上記バグ
フィルタ6cでは、排ガスに含まれる少量のばい塵とと
もに酸性ガス除去剤15が捕集されて層を形成する。こ
の層の形成により排ガス中の酸性ガスと酸性ガス除去剤
15の接触効率が向上するため、排ガス中の酸性成分が
高効率で除去され、また排ガス温度が250〜150℃
の範囲にあるために有害な有機塩素化合物の生成が抑制
される。さらに大部分のばい塵が排ガス脱塵装置5aに
より捕集されて除去されているため、バグフィルタ6c
に付着するばい塵量が減少し、バグフィルタの負荷が軽
減される。
【0004】一方、ガス冷却装置3、減温塔4、排ガス
脱塵装置5aおよびバグフィルタで捕集された焼却飛灰
9は灰クレーン10で回収され、飛灰供給装置11を経
て灰処理装置12で処理され、処理灰13として系外に
排出される。またバグフィルタ6cで捕集された未反応
の酸性ガス除去剤15を含む捕集灰は、酸性ガス除去剤
循環配管33を介して煙道17に循環されて再使用され
る。上記従来技術では、バグフィルタ内の排ガス温度を
有機化合物類の生成温度以下に冷却し、さらに排ガス中
の焼却飛灰9をあらかじめ除去して酸性ガス除去剤15
と排ガス中の酸性成分(HCl、SOx等)を効率よく
反応させて酸性成分を低減させることによりダイオキシ
ン等の有機化合物類の生成が抑制される。しかし、ガス
冷却装置3等での有機化合物類の再生成は抑制できず、
また有機化合物類自体をバグフィルターで直接分解除去
することはできず、ガス状の有機化合物類はバグフィル
タを通過して系外に排出されるという問題があった。
【0005】図13は他の従来技術を示す排ガス処理装
置の系統図である。この装置は特公平7−103980
号公報に提案されている。図13において、図12と異
なる点は、排ガス脱塵装置5aとして第1バグフィルタ
5cを、バグフィルタ6cとして第2バグフィルタ6b
を用い、かつ該第1バグフィルタ5aと第2バグフィル
タ6bの間の排ガス煙道17に中和反応塔34を設置し
た点である。なお、酸性排ガス除去剤循環配管33は設
けていない。このような構成では、第1バグフィルタ5
cで排ガス中のばい塵が除去された排ガスに酸性ガス除
去剤15が供給され、中和反応等34で生成した中和生
成物を第2バグフィルタ6bで捕集、除去するため、上
記塩化物等の中和生成物を含む飛灰の捕集量が大幅に低
減し、灰処理コストの低減を図ることができる。しか
し、図12の場合と同様に、第2バグフィルタで除去で
きるのは、酸性ガス除去剤15に吸着した有機化合物類
のみであり、その量は少なく、ガス状の有機化合物類は
除去できないという問題があった。
【0006】図14はさらに他の従来技術を示す排ガス
処理装置の系統図である。この装置は特公平4−367
29号公報に提案されている。図14において、図12
と異なる点は、バグフィルタ6cの代わりに触媒担持バ
グフィルタ6aを用い、減温塔4と触媒担持バグフィル
タ6aを連通するス煙道14に排ガス脱塵装置5aを設
けずに該煙道14に酸性ガス除去剤15、還元剤18お
よびろ過助剤35を投入し、触媒担持バグフィルタ6a
で、焼却飛灰9の除去とともに、酸性成分の除去および
窒素酸化物の除去を同時に行わせるようにした点であ
る。なお、酸性ガス除去剤循環配管33は設けていな
い。
【0007】この排ガス処理装置は、多機能一体型の装
置であり、設備費の低減、省スペース化、省エネルギー
化などを図ることができる。しかし、このような構成で
は、排ガス中の酸性成分と酸性ガス除去剤15の中和反
応は主として触媒担持フィルタ上で行われるため、煙道
14に未反応の酸性成分が多量に存在し、該酸性成分
は、アンモニアや尿素等の還元剤18と優先的に反応し
てしまうため、窒素酸化物の還元反応を十分に行わせる
ために多量の還元剤を添加する必要があった。また酸性
成分と反応して生成する中和物は吸湿性を有し、触媒担
持バグフィルタに付着して触媒成分の細孔を閉塞させ、
触媒活性を低下させることから、ろ過助剤35を添加
し、触媒担持バグフィルタ6aの表面にろ過助剤層を形
成させる必要があった。このろ過助剤層は、触媒担持バ
グフィルタの逆洗時に同時に払い落とされるため、その
たびにろ過助剤層を形成させる必要があり、実用的では
なかった。また有機化合物類の除去については記載され
ていないが、上記のような触媒の活性低下により有機化
合物類の除去性能も低下するものと思われる。
【0008】図15はさらに他の従来技術による排ガス
処理装置の系統図である。図15において、炉1cで発
生した排ガスは、ガス冷却装置3および減温塔4で20
0℃程度に冷却され、煙道14に酸性ガス除去剤15、
吸着剤16およびろ過助剤35が投入され、後流のバグ
フィルタ6b上で塩化水素などの酸性成分や重金属類が
除去された後、エアヒータ36で350〜450℃の触
媒活性の適正温度に再加熱され、煙道38に吹き込まれ
るアンモニアなどの還元剤18とともに触媒塔37で脱
硝反応が行われる。この触媒塔37では触媒をダイオキ
シン類の除去に有効な触媒を用いて脱硝およびダイオキ
シン類除去も行われる。
【0009】上記従来技術では、バグフィルタ6b出口
の排ガスを再度触媒活性温度である350〜450℃に
再加熱する必要があるため、熱効率の点で問題があっ
た。また排ガスを再加熱するとダイオキシン類の再合成
が進むため、触媒塔37に充填する触媒量を増加させる
必要があった。さらに重金属類濃度が高い排ガスを処理
する場合、排ガス中の重金属類の存在形態(微粒子、蒸
気、フューム)にも依存するが、バグフィルタを通過す
る重金属類の濃度は大きくなる傾向にあり、バグフィル
タ6bを通過したさまざまな形態の重金属類が、エアヒ
ータ36による再加熱で気化またはフューム化し、触媒
塔37に充填された触媒に作用し、その活性を低下させ
るという問題があった。さらに排ガス中のカルシウムや
アンモニアはバグフィルタを通過し、触媒塔37に少量
ずつであるが付着していくために経時的に触媒活性の低
下が生じ易い。触媒塔37の触媒は板状、ハニカム状な
どの固体担体に塗布された状態で充填されており、排ガ
スはその触媒の塗布表面と衝突、反射して通過する過程
で排ガス中の有機化合物類等が触媒と反応して分解され
るが、触媒として作用する部分はその触媒担体の塗布表
面のみであるため、その表面にばい塵などが付着すると
触媒活性は著しく低下する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術の問題点を改善し、有機化合物類、特に有害な
芳香族炭化水素およびダイオキシン類、焼却飛灰等のば
い塵類、重金属類、酸性ガス、窒素酸化物を総合的に処
理でき、かつ長期間にわたってその性能を維持できる排
ガス処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について鋭意検討し、実機による実証試験の結果、触媒
担持バグフィルタを用いることにより、排ガス中のばい
塵に付着した有機化合物類が触媒担持バグフィルタで捕
集されるばい塵とともに除去され、またガス化した一部
の該有機化合物類は担持された触媒によって分解され、
さらに触媒担持バグフィルタの前流に脱塵装置を設け、
その前流の排ガス煙道に酸性ガス除去剤等を供給して排
ガス中の酸性ガスを中和させ、中和生成物等をばい塵と
ともに脱塵装置で捕集、除去し、触媒劣化の原因となる
物質をあらかじめ除去することにより、触媒担持バグフ
ィルタの触媒劣化を効果的に防止できることを見いだ
し、本発明に到達したものである。上記課題を達成する
ために本願で特許請求される発明は次の通りである。
【0012】(1)焼却炉、溶融炉などの炉から排出さ
れる排ガスを冷却するガス冷却手段と、該ガス冷却手段
により冷却された排ガス中の有害成分を除去する触媒担
持バグフィルタと、前記ガス冷却手段および触媒担持フ
ィルタを連通する排ガス煙道とを備えた排ガス処理装置
において、前記排ガス煙道に排ガス除塵装置を設けると
ともに、該排ガス除塵装置の前流の煙道に酸性ガス除去
剤および吸着剤を供給する手段および該排ガス除塵装置
の後流の煙道に還元剤を供給する手段を設けたことを特
徴とする排ガス処理装置。 (2)前記排ガス除塵装置がバグフィルタであることを
特徴とする(1)に記載の排ガス処理装置。 (3)前記排ガス除塵装置および触媒担持バグフィルタ
で捕集された灰を溶融する灰溶融炉と、該灰溶融炉で発
生した灰溶融炉排ガスを冷却する灰溶融炉排ガス用冷却
手段をさらに設けるとともに、該灰溶融炉排ガス用冷却
手段により冷却された灰溶融炉排ガスを、前記ガス冷却
手段のガス出口近傍の煙道に合流させる手段をさらに設
けたことを特徴とする(1)または(2)に記載の排ガ
ス処理装置。
【0013】(4)前記灰溶融炉排ガス用冷却手段の後
流に灰溶融炉排ガス用除塵装置をさらに設け、かつ該灰
溶融炉排ガス用除塵装置の前流の灰溶融炉排ガス煙道に
酸性ガス除去剤および吸着剤を供給する手段をさらに設
けるとともに、該灰溶融炉排ガス用除塵装置により除塵
された灰溶融炉排ガスを、前記ガス冷却手段のガス出口
近傍または前記排ガス除塵装置のガス出口近傍の煙道に
合流させる手段を設けたことを特徴とする(3)に記載
の排ガス処理装置。 (5)焼却炉、溶融炉などの炉から排出される排ガスを
冷却するガス冷却手段と、該ガス冷却手段により冷却さ
れた排ガス中の有害成分を除去する触媒担持バグフィル
タと、前記ガス冷却手段および触媒担持フィルタを連通
する排ガス煙道と、該排ガス煙道に酸性ガス除去剤およ
び還元剤を供給する手段とを備えた排ガス処理装置にお
いて、前記触媒担持バグフィルタで捕集された灰を溶融
する灰溶融炉と、該灰溶融炉で発生した灰溶融炉排ガス
を冷却する灰溶融炉排ガス用冷却手段と、該灰溶融炉排
ガス用冷却手段で冷却された灰溶融炉排ガスを除塵する
灰溶融炉排ガス用除塵装置とを設けるとともに、前記灰
溶融炉排ガス用冷却手段と灰溶融炉排ガス用除塵装置を
連通する灰溶融炉排ガス煙道に酸性ガス除去剤および吸
着剤を供給する手段を設け、さらに該灰溶融炉排ガス用
除塵装置により除塵された灰溶融炉排ガスを、前記触媒
担持バグフィルタの前流であって還元剤を供給する手段
の前流の煙道に合流させる手段を設けたことを特徴とす
る排ガス処理装置。 (6)前記灰溶融炉排ガス用除塵装置がバグフィルタで
あることを特徴とする(4)または(5)に記載の排ガ
ス処理装置。
【0014】
【作用】本発明において、ガス冷却装置や減温塔などの
ガス冷却手段と、触媒担持バグフィルタとの間に排ガス
除塵装置を設けることにより、触媒担持バグフィルタの
前流でばい塵があらかじめ除去されるため、触媒担持バ
グフィルタのばい塵負荷が減少し、差圧はほとんど上昇
せず、逆洗などの処理頻度が少なくなり、担持触媒の逆
洗処理による脱落の問題がなくなり、触媒性能を長期間
維持することができる。またバグフィルタの負荷が低く
なるため、触媒担持バグフィルタでばい塵の捕集を行う
場合に比べ、炉布本数または炉布面積を小さくすること
ができる。またガス冷却手段と排ガス除塵装置を連通す
る排ガス煙道に消石灰等の酸性ガス除去剤および吸着剤
を投入し、塩化水素(HCl)や窒素酸化物(SOx)
等の酸性ガスを中和させ、また排ガス中の重金属類を吸
着剤に吸着させ、これらの生成物を後流の排ガス除塵装
置でばい塵とともに除去することにより、触媒劣化の原
因となる成分が除去され、触媒担持バグフィルタの触媒
性能を長期間維持することができる。また触媒担持バグ
フィルタの前流で有機化合物類の再生成因子である酸性
ガスや再生成時の触媒として作用重金属類等が除去され
るため、触媒担持バグフィルタ中における有機化合物類
の再生が抑えられ、有機化合物類濃度の低減が可能とな
る。
【0015】さらに排ガス除塵装置と触媒担持バグフィ
ルタの間の排ガス煙道に主に排ガス中の窒素酸化物を還
元するための還元剤が投入され、触媒担持バグフィルタ
で窒素酸化物が還元されて無害化されると同時に、排ガ
ス中の有機化合物類も触媒と接触して分解除去されるた
め、従来の電気集塵器とバグフィルタ、サイクロンとバ
グフィルタ、バグフィルタとバグフィルタなどの2段排
ガス処理で間接的に有機化合物類の再生を抑える方式と
較べて有機化合物類濃度をさらに減少させることが可能
となる。さらに触媒担持バグフィルタの前流で酸性ガス
を除去できるため、排ガス煙道に還元剤を投入しても酸
性ガスによって還元剤がむだに消費されることがなくな
り、触媒担持バグフィルタ上での窒素酸化物の還元反応
を有効に進めることができる。また酸性ガス濃度の変動
により還元剤の有効量が変化し、還元反応が充分に行わ
れないなどの問題がなくなり、還元剤の投入量の制御が
容易となる。また触媒塔のように排ガスの再加熱が必要
ではなく、熱効率上の無駄がなくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面により説明す
る。図1は本発明の一実施例を示す排ガス処理装置の系
統図である。図1において、図12と異なる点は、バグ
フィルタ6cを触媒担持バグフィルタ6aとし、減温塔
4と排ガス脱塵装置5aを連通する煙道14に酸性ガス
除去剤15および吸着剤16を供給し、さらに排ガス脱
塵装置5aと触媒担持バグフィルタ6aを連通する煙道
17に還元剤18を供給するようにした点である。な
お、酸性ガス除去循環配管33は設けられていない。
【0017】このような構成において、焼却炉1aから
排出された排ガスは、ガス冷却装置3および減温塔4で
200℃前後に冷却され、煙道14で消石灰等の酸性ガ
ス除去剤15と混合され、排ガス中の塩化水素(HC
l)、硫黄酸化物(SOx)等の酸性ガスが中和され、
中和生成物は後流の排ガス脱塵装置5aでばい塵ととも
に焼却飛灰9として捕集、除去される。排ガス中のばい
塵濃度は、焼却されるごみの種類および燃焼条件に左右
されるが、通常6000〜8000mg/Nm3 であり、
これが排ガス脱塵装置5aにより例えば30〜50mg/
Nm3 まで除去される。また排ガス中に重金属類が多く
含まれる場合、活性炭、アマルガム合成反応を起こすよ
うな金属化合物、ハロゲン化金属化合物、珪藻土、ゼオ
ライト等の多孔性微粒子などの少なくとも1種を含む吸
着剤16が煙道14に吹き込まれ、該排ガス脱塵装置5
aで吸着剤16に吸着された重金属類が除去される。
【0018】排ガス脱塵装置5aでばい塵、酸性ガスお
よび重金属類が除去された排ガス中には、少量のばい
塵、窒素酸化物(NOx)および燃焼過程や排ガスの冷
却過程で生成した芳香族炭化水素、ダイオキシン類等の
有機化合物類、特にガス状となった有機化合物類(ダイ
オキシン類)が含まれる。これらの排ガスは、さらに煙
道17に供給されたアンモニア、尿素などの還元剤18
と混合されて触媒担持バグフィルタ6aに供給され、こ
こで排ガス中の窒素酸化物(NOx)や有機化合物類が
酸性ガスや重金属類による妨害を受けずに効率よく担持
触媒と接触して分解除去される。すなわち、排ガス脱塵
装置5aの種類にもよるが、排ガス脱塵装置5aを通過
した排ガス中にはまだ30〜50mg/Nm3 程度のばい
塵が残っており、また排ガス温度が煙道の通過に伴って
低下し、排ガス中のダイオキシン類等がフュームとして
ばい塵に付着して移動し、これらが後流の触媒担持バグ
フィルタで粒子状ダイオキシン類とともに除去され、さ
らにガス状ダイオキシン類が担持触媒の作用により分解
除去される。窒素酸化物は、還元剤18の投入条件下で
触媒による還元反応により無害化される。またばい塵濃
度もさらに低減する。
【0019】このように触媒担持バグフィルタの前流に
排ガス脱塵装置を設け、その前流の排ガス煙道に酸性ガ
ス除去剤および吸着剤を供給し、排ガス中の酸性ガスを
中和し、重金属類の吸着させ、触媒劣化の原因となる物
質をあらかじめ捕集、除去することにより、触媒担持バ
グフィルタの触媒劣化が防止され、また排ガス脱塵送致
の後流の排ガス煙道に還元剤を供給することにより触媒
担持バグフィルタにおける窒素酸化物の還元反応を効率
よく行わせることができ、さらに触媒担持バグフィルタ
の使用により、ばい塵に付着した有機化合物類のみなら
ず、ガス化した有機化合物類をも触媒作用により分解除
去することができる。従って、本発明の排ガス処理装置
によれば、排ガス中の芳香族炭化水素やダイオキシン類
等の有機化合物類、ばい塵、重金属類、酸性ガス、窒素
酸化物等を総合的に処理でき、かつ長期間にわたってそ
の性能を維持できる。
【0020】図1の装置は本発明の一例であり、焼却炉
1、ガス冷却装置3、減温塔4、排ガス脱塵装置5a等
の形式には多種多様なものが採用でき、上記形状の装置
に限定されるものではない。さらに触媒担持バグフィル
タ6aについてもその運転条件、材質、サイズ、形状な
どさまざまなものが使用でき、特に図示したような円筒
形のバグフィルタに限定するものではなく、平板状、ひ
だ折り状等さまざまな形態のフィルタが使用できる。ま
たガス冷却装置3と減温塔4は特に両者が必要となるわ
けではなく、必要に応じて同様の機能を有する装置が少
なくとも一方備わっていればよい。また排ガス脱塵装置
5aとして、一般的に使用されている電気集塵器、サイ
クロン等さまざまなものが用いられる。また図2に示す
ようにバグフィルタ5bを排ガス脱塵装置として用いて
もよく、さらにバグフィルタ5bに触媒を担持させて用
いてもよい。なお、後者の場合、触媒活性の経時的な低
下を抑えるため、必要に応じて濾過助剤やコーティング
剤等を煙道14に投入することが好ましい。一方、ガス
冷却装置3、減温塔4、排ガス脱塵装置5aおよび触媒
担持バグフィルタ6aで捕集される焼却飛灰9は灰クレ
ーン10、飛灰供給装置11を経て灰処理装置12で処
理され、処理灰13として回収されるが、灰処理装置1
2を灰溶融炉、セメント固化装置、薬剤処理装置、焼結
炉等に置き換えてもよい。
【0021】図3は、バグフィルタと触媒担持バグフィ
ルタが内蔵されたバグハウスの断面説明図であり、本発
明では、このような排ガス除塵装置と触媒担持バグフィ
ルタを一体化した装置を用いることができる。図3にお
いて、排ガスは、酸性ガス除去剤15と吸着剤16が吹
き込まれる煙道14を経てバグハウス60内に供給さ
れ、バグフィルタ39、仕切板43と44で形成された
煙道45および触媒担持バグフィルタ40に順に供給さ
れ、処理されて清浄ガスとしてバグハウス60の系外に
排出される。一方、バグフィルタ39および触媒担持バ
グフィルタ40の底部からは焼却飛灰9が回収される。
なお、41、42はバッフル板であり、煙道45には還
元剤46が供給される。このバグハウス60内部は、経
方向に設置した仕切板44で2分割されているが、2分
割以上に分割しても同様の効果が得られる。
【0022】図4は、サイクロン式脱塵器と触媒担持バ
グフィルタが内蔵されたバグハウスの断面説明図であ
り、図5は、図4のA−A線矢視断面図である。このバ
グハウス60の内部は、緯方向に設置した中央部凸状の
上向き円錐状バッフル板48と下向き円錐状バッフル板
49で形成される煙道50によって上下に2分割され、
下部にサイクロン室を有し、上部に触媒担持バグフィル
タ40が配置されている。このような構成において、排
ガスは、煙道14からバグハウス60の接線方向に吹込
まれ、サイクロン室で簡易的に脱塵され、煙道50には
還元剤供給装置46から還元剤が供給され混合されて煙
道54を経て触媒担持バグフィルタ40に供給され、清
浄化されたガスが系外に排出される。上記バッフル板4
8、49の仕様には限定はなく、材質も、ばい塵を通過
させない材質、例えばバグフィルタに使用されるような
織布、フェルトなどの布、セラミック、金属などの多孔
板、平板などの材質が使用可能である。またバグハウス
のA−A断面形状も円形である必要はなく、さまざま形
状にできるが、円形のほうがサイクロンとして最適であ
る。
【0023】図6は、本発明の他の実施例に示す排ガス
処理装置の系統図である。図6において、図1と異なる
点は、灰処理装置12の代わりに溶融炉19を設け、さ
らにその後流に煙道21および減温塔22を設け、該減
温塔22で200℃前後に冷却し、溶融炉排ガスを煙道
23を介して減温塔4のガス出口近傍の煙道14に合流
させるようにした点である。このような装置によれば、
図1に示す排ガス処理装置と同様に、排ガス中の有害成
分を総合的に除去でき、かつその性能を長期にわたって
維持できるとともに、捕集、回収される焼却飛灰9が溶
融炉19で溶融処理されて溶融スラグ20として系外に
排出されるため、灰処理コストの著しい低減が可能とな
る。
【0024】また、溶融炉排ガス中のNa、K、Ca等
のアルカリ金属類、重金属類および酸性ガスが、再度排
ガス脱塵装置5aで捕集され、溶融炉19に戻されるた
め、上記物質の濃縮が進行する場合がある。この場合に
は、図7に示すように、減温塔22の後流に排ガス脱塵
装置26を設け、その前流の溶融炉排ガス煙道24に、
酸性ガス除去剤15および吸着剤16を供給し、該排ガ
ス脱塵装置26で、溶融炉排ガス中の酸性ガスおよび重
金属類等を溶融飛灰27としてを回収するようにするこ
とが好ましい。また、焼却炉1aから発生する焼却排ガ
ス中のNa、K、Ca等のアルカリ金属類、重金属類や
HCl、SOx等の酸性ガスの濃度が高くない場合は、
図8に示すように、排ガス脱塵装置5aを省き、触媒担
持バグフィルタ6aの前流の煙道14に溶融排ガス煙道
23を合流させてもよい。この場合はできれば酸性ガス
除去剤15、吸着剤16および還元剤18の投入口より
前流側で合流させるのが好ましい。
【0025】図9は、本発明のさらに他の実施例を示す
排ガス処理装置の系統図である。図9において図1と異
なる点は、焼却炉1aの代わりに溶融炉1bを設け、溶
融処理された固形分を溶融スラグ20として該溶融炉1
bの底部から回収するとともに、ガス冷却手段として減
温塔4のみを設置し、これらの装置から排出される溶融
飛灰27を灰クレーン11で回収処理するようにした点
である。溶融飛灰27の処理は、一般的に使用されてい
る薬剤固化、セメント固化、還元法などの方法により行
うことができる。このような装置においても、図1に示
した排ガス処理装置と同様に有害成分を総合的に処理で
き、かつ長期間にわたりその性能を維持することができ
る。上記装置は、アルミ溶融炉などの金属処理炉、溶鉱
炉、産業廃棄物焼却炉などのさまざまな方式の燃焼炉、
溶融炉、焼成炉においても同様に利用できる。
【0026】図10および図11は本発明のさらに他の
実施例を示す排ガス処理装置の系統図である。図10に
おいて、図9と異なる点は、溶融炉1bを廃棄物ガス化
溶融炉に変更して適用した例である。本装置は、焼却炉
1aの代わりにガス化炉1cを備え、ガス火炉1cで生
成したガスは、セパレータ28でチャーと分離されて発
電タービン29に供給されて発電処理などが行われる。
一方、分離されたチャーはチャー供給管30を経て溶融
炉31に供給されて溶融され、溶融スラグ32が系外に
排出され、チャーが除去された排ガスは、減温塔4など
の排ガス処理装置に供給されて9図の装置と同様の処理
が施される。また、図11に示すように、生成ガスをチ
ャーとともに溶融炉31に投入し、チャーの自己熱溶融
の補助としてもよい。この場合は特にセパレータ28は
設けなくてもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果がある。 1)触媒担持バグフィルタの前流で排ガスに含まれるば
い塵があらかじめ除去されるため、触媒担持バグフィル
タのばい塵負荷が減少し、差圧はほとんど上昇せず、逆
洗などの処理頻度も少なくなるため、担持した触媒が逆
洗処理により脱落するなどの問題がなくなり、性能を長
期間維持できる。また、負荷が低くなるため触媒担持バ
グフィルタを単独に設置する場合よりも炉布本数、また
は濾過面積を小さくできる。 2)触媒担持バグフィルタの前流で、触媒劣化の原因と
なる酸性ガスおよび重金属類等が除去されるため、触媒
性能を長期間維持できる。 3)触媒担持バグフィルタの前流で、有機化合物類の再
生成因子である酸性ガスおよび再生成時の触媒として働
く重金属類等が除去されるため、触媒担持バグフィルタ
中において有機化合物類の再生が抑えられ、さらに担持
された触媒によって有機化合物類が分解除去されるた
め、有機化合物類濃度を大きく減少させることが可能と
なる。 4)従来の2段排ガス処理(電気集塵器+バグフィル
タ、サイクロン+バグフィルタ、バグフィルタ+バグフ
ィルタ)で、間接的に有機化合物類の再生を抑える方式
と較べ、触媒担持バグフィルタを後流に設置したため、
排ガス中のガス化した該有機化合物類も直接分解除去で
き、該有機化合物類濃度を大きく減少させることが可能
となる。 5)触媒担持バグフィルタの前流で酸性ガスを除去でき
るため、排ガス脱塵装置と触媒担持バグフィルタとの間
の煙道に還元剤を投入したときに、酸性ガスによって還
元剤がむだに消費されることがなくなり、触媒担持バグ
フィルタ上での窒素酸化物の還元反応を有効に進めるこ
とができる。また、酸性ガス濃度の変動により還元剤の
有効量が変化し、還元反応が充分に行われないなどの問
題がなくなり、還元剤の投入量の制御が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す排ガス処理装置の系統
図。
【図2】本発明の他の実施例を示す排ガス処理装置の系
統図。
【図3】本発明に用いることができる一体型ログハウス
の断面図。
【図4】本発明に用いることができる他の一体型ログハ
ウスの断面図。
【図5】図4のA−A線矢視断面図。
【図6】本発明のさらに他の実施例を示す排ガス処理装
置の系統図。
【図7】本発明のさらに他の実施例を示す排ガス処理装
置の系統図。
【図8】本発明のさらに他の実施例を示す排ガス処理装
置の系統図。
【図9】本発明のさらに他の実施例を示す排ガス処理装
置の系統図。
【図10】本発明のさらに他の実施例を示す排ガス処理
装置の系統図。
【図11】本発明のさらに他の実施例を示す排ガス処理
装置の系統図。
【図12】従来技術による2段排ガス処理装置の系統
図。
【図13】他の従来技術による2段排ガス処理装置の系
統図。
【図14】従来技術による触媒担持バグフィルタを備え
た排ガス処理装置の系統図。
【図15】従来による触媒塔を備えた排ガス処理装置の
系統図。
【符号の説明】
1a…焼却炉、1b…溶融炉、1c…ガス火炉、2…供
給装置、3…ガス冷却装置、4…減温塔、5a…排ガス
脱塵装置、5b…バグフィルタ、5c…第1バグフィル
タ、6a…触媒担持バグフィルタ、6b…第2バグフィ
ルタ、7…吸引ブロア、8…煙突、9…焼却飛灰、10
…灰クレーン、11…飛灰供給装置、12…灰処理装
置、12…処理灰、14…煙道、15…酸性ガス除去
剤、16…吸着剤、17…煙道、18…還元剤、19…
溶融炉、20…溶融スラグ、21、23…煙道、22…
減温塔、24…煙道、26…排ガス脱塵装置、27…溶
融飛灰、28…セパレータ、29…発電タービン、31
溶融炉、32…溶融スラグ、33…排ガス除去剤循環配
管、34…中和反応塔、35…ろ過助剤、36…エアヒ
ータ、37…触媒塔、38…煙道、39…バグフィル
タ、40…触媒担持バグフィルタ、41、42…バッフ
ル板、43、44…仕切板、45…煙道、46…還元剤
供給装置、47…仕切板、48、49…バッフル板、5
0…煙道。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D002 AA02 AA19 AA28 AB01 AC04 AC10 BA03 BA04 BA14 CA13 DA05 DA12 DA41 DA45 EA01 FA03 4D004 AA37 AB03 CA29 4D048 AA06 AA11 AA17 AC03 AC04 BC04 CA07 CC39 CC41 CC61 CD01 CD03 CD05 CD08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却炉、溶融炉などの炉から排出される
    排ガスを冷却するガス冷却手段と、該ガス冷却手段によ
    り冷却された排ガス中の有害成分を除去する触媒担持バ
    グフィルタと、前記ガス冷却手段および触媒担持フィル
    タを連通する排ガス煙道とを備えた排ガス処理装置にお
    いて、前記排ガス煙道に排ガス除塵装置を設けるととも
    に、該排ガス除塵装置の前流の煙道に酸性ガス除去剤お
    よび吸着剤を供給する手段および該排ガス除塵装置の後
    流の煙道に還元剤を供給する手段を設けたことを特徴と
    する排ガス処理装置。
  2. 【請求項2】 前記排ガス除塵装置がバグフィルタであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の排ガス処理装置。
  3. 【請求項3】 前記排ガス除塵装置および触媒担持バグ
    フィルタで捕集された灰を溶融する灰溶融炉と、該灰溶
    融炉で発生した灰溶融炉排ガスを冷却する灰溶融炉排ガ
    ス用冷却手段をさらに設けるとともに、該灰溶融炉排ガ
    ス用冷却手段により冷却された灰溶融炉排ガスを、前記
    ガス冷却手段のガス出口近傍の煙道に合流させる手段を
    さらに設けたことを特徴とする請求項1または2に記載
    の排ガス処理装置。
  4. 【請求項4】 前記灰溶融炉排ガス用冷却手段の後流に
    灰溶融炉排ガス用除塵装置をさらに設け、かつ該灰溶融
    炉排ガス用除塵装置の前流の灰溶融炉排ガス煙道に酸性
    ガス除去剤および吸着剤を供給する手段をさらに設ける
    とともに、該灰溶融炉排ガス用除塵装置により除塵され
    た灰溶融炉排ガスを、前記ガス冷却手段のガス出口近傍
    または前記排ガス除塵装置のガス出口近傍の煙道に合流
    させる手段を設けたことを特徴とする請求項3に記載の
    排ガス処理装置。
  5. 【請求項5】 焼却炉、溶融炉などの炉から排出される
    排ガスを冷却するガス冷却手段と、該ガス冷却手段によ
    り冷却された排ガス中の有害成分を除去する触媒担持バ
    グフィルタと、前記ガス冷却手段および触媒担持フィル
    タを連通する排ガス煙道と、該排ガス煙道に酸性ガス除
    去剤および還元剤を供給する手段とを備えた排ガス処理
    装置において、前記触媒担持バグフィルタで捕集された
    灰を溶融する灰溶融炉と、該灰溶融炉で発生した灰溶融
    炉排ガスを冷却する灰溶融炉排ガス用冷却手段と、該灰
    溶融炉排ガス用冷却手段で冷却された灰溶融炉排ガスを
    除塵する灰溶融炉排ガス用除塵装置とを設けるととも
    に、前記灰溶融炉排ガス用冷却手段と灰溶融炉排ガス用
    除塵装置を連通する灰溶融炉排ガス煙道に酸性ガス除去
    剤および吸着剤を供給する手段を設け、さらに該灰溶融
    炉排ガス用除塵装置により除塵された灰溶融炉排ガス
    を、前記触媒担持バグフィルタの前流であって還元剤を
    供給する手段の前流の煙道に合流させる手段を設けたこ
    とを特徴とする排ガス処理装置。
  6. 【請求項6】 前記灰溶融炉排ガス用除塵装置がバグフ
    ィルタであることを特徴とする請求項4または5に記載
    の排ガス処理装置。
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