JP2002299872A - 電子機器用冷却装置及び電子機器 - Google Patents
電子機器用冷却装置及び電子機器Info
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Abstract
のCPUチップ71を効率的に冷却するCPU用冷却装
置24を提供する。 【解決手段】 アルミニウムダイキャスト28は、CP
Uパッケージ72の上方を覆う右部分30と、右部分3
0に同一高さで連設されファン配置空間46を形成する
左部分31とを備える。帯状ヒートパイプ52は、右部
分30及び左部分31の下面側に取り付けられ、直線で
延びる。銅板61は、右部分30の下面と共に帯状ヒー
トパイプ52を覆い隠す第1の水平板部62と、第2の
上面33に高さ方向へ対峙してファン配置空間46の下
側を画定する第2の水平板部63とを備える。
Description
ク型パーソナルコンピュータにおいてCPUを冷却する
のに使用される電子機器用冷却装置及びそれを装備する
電子機器に関し、詳しくは冷却性能を向上させた電子機
器用冷却装置及びそれを装備する電子機器に関するもの
である。
では、CPUの高速化に伴い、CPUの発熱量が増大す
るため、CPUの冷却が要望されており、種々の電子機
器用冷却装置がすでに提案されている。
却装置では、ヒートパイプが、利用され、ヒートパイプ
は、一方では、CPUの熱をキーボードの全体へ移送
し、キーボード全体から外部へ放出し、また、他方で
は、冷却ファンの方へも移送して、強制空冷により熱を
放出している。
装置では、CPU及びファンが、水平方向へ近接して、
配置され、ヒートシンクがCPU及ファンの上面側を覆
うとともに、ヒートパイプがヒートシンクの側縁に沿っ
て延び、CPUの熱が、ヒートシンク及びヒートパイプ
を介してファンの方へ伝えられ、強制空冷により放出さ
れるようになっている。
却装置では、ヒートシンクが、一方の部分ではCPUの
上方を覆い、他方の部分では、ファン配置空間を内側に
画定し、ヒートパイプが、ヒートシンクに取り付けられ
つつ、CPU側からファン配置空間の空気排出口へ延
び、空気排出口の冷却風により冷却されるようになって
いる。
880のCPU用冷却装置では、ヒートパイプだけがC
PUの熱をファンの方へ伝達しており、冷却性能が不十
分である。
装置では、ヒートパイプがヒートシンクの側縁に沿って
直角に曲がって延び、ヒートパイプは、ヒートシンクを
介してヒートシンクの中央部から周辺部へ伝達され熱を
移送しているので、ヒートパイプ及びヒートシンクの全
体の冷却性能は高くない。
却装置では、ヒートパイプの冷却は、排出口において行
うようになっているので、ヒートパイプが、長くかつ屈
折の大きいものとなり、伝熱性能が低下する。また、該
ヒートパイプは、丸パイプ型であり、放熱面積を確保す
るために、大きな冷却板の装備が必要となっている。
制空冷により排出する電子機器用冷却装置において、ヒ
ートシンク及びヒートパイプの性能を向上させることで
ある。本発明の他の目的は、性能の向上したヒートシン
ク及びヒートパイプを装備する電子機器を提供すること
である。
冷却装置は次のものを有している。・発熱体に直接接触
又は所定値以上の熱伝導率でかつ厚さが所定値以下の材
料を間に介在させて接触(以下、該直接接触又はこの材
料介在接触を「導熱接触」と言う。)する第1の部分と
ファン配置空間の少なくとも一部を画定する第2の部分
とをもつヒートシンク ・ファン配置空間に配置されるファン ・第1の部分では発熱体に導熱接触し第2の部分ではフ
ァン配置空間に露出するようにヒートシンクに取り付け
られているヒートパイプ
ば、グリース及び/又は後述の高熱伝導性金属部材が含
まれる。発熱体は例えば半導体であり、該半導体には、
半導体チップ(例:CPUチップ)及び該半導体チップ
を少なくとも部分的に内部に収容するパッケージ(半導
体パッケージ)が含まれる。電子機器は例えばノートブ
ック型パーソナルコンピュータや携帯型電子機器等であ
る。ヒートシンクは例えばアルミニウムや銅のダイカス
トから成る。アルミニウムダイカストは、熱伝導率で
は、銅より劣るが、軽量化上は銅より優れている。
熱により気化して、発熱体を冷却し、蒸気は、ヒートパ
イプのヒートシンク側部分においてヒートシンクの内面
へのファン冷却風により冷却されて、液化し、液体とな
って、発熱体の方へ戻る。ヒートシンクは、発熱体から
の熱をファン配置空間の方へ伝導し、ファン配置空間に
おいてファンの冷却風により冷却される。
イプは、表面側、すなわち発熱体及びファンとは反対側
の面に取り付けられるが、本発明では、ヒートパイプ
は、発熱体側及びファン配置空間側に露出するので、ヒ
ートパイプによる発熱体からの吸熱及びファン配置空間
における放熱は効率化される。これにより、電子機器用
冷却装置の性能が大幅に向上する。
ば、第1の発明の電子機器用冷却装置において、ファン
は、ヒートシンクの上下方向を軸に回転して上下方向へ
吸入した空気を水平方向としての放射方向へ吐出する複
数の回転ブレードを備え、ファン及び発熱体は、ヒート
シンクの水平方向へ並んで配置されている。第1及び第
2の部分は、相互に連なって、発熱体及びファンより上
側においてほぼ水平に広がり、ヒートパイプは、第1及
び第2の部分の下面側をほぼ水平に延びている。
ータでは、軽量化と共に、本体の薄型化が望まれる。フ
ァンは、回転ブレードの存在のために、一般に、回転軸
方向寸法の方が放射方向寸法より大幅に小であるので、
回転ブレードは、回転軸を上下方向へ揃えられ、結果、
電子機器用冷却装置の搭載される電子機器の厚さを抑制
できる。ヒートシンクの第1及び第2の部分は、水平に
広がり、電子機器用冷却装置の高さを抑制しつつ、発熱
体の熱をファン配置空間へ伝導する。ヒートパイプも水
平に延び、この段差を途中に有しない、ヒートパイプの
水平構造により、ヒートパイプ内における発熱体からフ
ァン配置空間の方への蒸気の移動、及びファン配置空間
から発熱体の方への液の戻りが円滑化される。このよう
に、ヒートパイプは、第1及び第2の下面側を水平に延
びて、性能を大幅に向上できる。
ば、第2の発明の電子機器用冷却装置において、第2の
部分は、隣接領域より上面の高さを低くした低い上面領
域を備え、該低い上面領域には、ファン配置空間を上方
へ連通する上側吸入口が形成され、かつ該低い上面領域
はヒートシンクの少なくとも1つの側面へ達している。
ータでは、電子機器用冷却装置の配備される本体の厚さ
は小さく、本体のハウジング上壁とヒートシンクの上面
との間隙は小さい。ヒートシンク少なくとも1つの側面
へ開口する低い上面領域の部位がヒートシンクの上面側
に形成され、該低い上面領域の部位に上側吸入口が形成
されることにより、該低い上面領域とハウジング上壁と
の間に所定の上下寸法の空気流れ通路が確保され、空気
が、上側吸入口を介してファン配置空間内へ支障なく、
導入される。
又は第3の発明の電子機器用冷却装置において、ヒート
シンクの第1の部分の下面側は、ヒートシンクの材料よ
り熱伝導率の大きい材料から成る高熱伝導性金属部材で
被覆されており、該高熱伝導性金属部材は、第2の部分
と共働してファン配置空間を画定するファン配置空間下
面部分を形成している。
である場合、高熱伝導性金属部材(=熱伝導率の高い金
属部材)を構成しかつヒートシンクの材料より熱伝導率
の大きい材料とは例えば銅である。高熱伝導性金属部材
は、典型的には板状の金属部材である。
と、ドライアウトが起きて、ヒートパイプの機能が停止
することがある。高熱伝導性金属部材がヒートパイプと
発熱体との間に介在して、発熱体からヒートパイプへの
伝熱を適当に抑制して、ヒートパイプのドライアウトを
防止できる。高熱伝導性金属部材は、ヒートシンクの第
2の部分と共働して、ファン配置空間を形成する。した
がって、発熱体の熱の一部は、高熱伝導性金属部材を介
してファン配置空間へ伝達され、ファン配置空間におい
てファンの生成風により冷却される。
ば、第2〜第4のいずれかの発明の電子機器用冷却装置
によれば、第1及び第2の部分の連設方向を第1の水平
方向、該第1の水平方向に対して直角の水平方向を第2
の水平方向とそれぞれ定義すると、ファン配置空間は、
第2の水平方向へファンより張り出した部分を備え、ヒ
ートパイプは、張り出し部分まで延びている。
る部分を確保するために、第2の部分の下面は、所定の
面積を必要とする。ファン配置空間の平面視の大きさ
を、ファンの大きさに一致させると、特に上側吸気口の
あるときは、ヒートパイプのファン配置空間下面部分の
配置場所の確保が難しくなる。ファン配置空間が、ファ
ンの放射方向へ張り出した部分を備えることにより、ヒ
ートパイプのファン配置空間下面部分を該張り出し部分
に配置し、配置上の支障を回避できる。
ば、第2〜第5のいずれかの発明の電子機器用冷却装置
において、ヒートパイプは、延び方向に対して直角の水
平方向を幅方向とする帯形状である。
イプの吸熱面積及び放熱面積が増大し、発熱体からのヒ
ートパイプの吸熱性能及びファン配置空間におけるヒー
トパイプの放熱性能が向上する。
ば、第5又は第6の発明の電子機器用冷却装置におい
て、ヒートパイプは直線的に延びている。
る結果、上側吸気口を確保しつつ、ヒートパイプを直線
にすることが可能になる。また、直線のヒートパイプ
は、蒸気及び液の循環が円滑であり、ヒートパイプを直
線的に延びる形状にして、ヒートパイプの性能が高ま
る。
ば、第2の発明又は第2の発明を直接若しくは間接に引
用する先行のいずれかの発明の電子機器用冷却装置にお
いて、ファン配置空間は、ファンに対して発熱体とは反
対側の側方において排気口を備え、該排気口は、ファン
配置空間内のファンの部位の少なくとも一部及び張り出
し部分の部位の少なくとも一部を露出する寸法に設定さ
れている。
空気は排気口より電子機器用冷却装置の外部へ放出され
る。好ましくは、電子機器用冷却装置の装備される筐体
では、電子機器用冷却装置の排気口に合わせて通孔が形
成され、該通孔を介して冷却風が筐体外へ放出される。
排気口はファン配置空間のファンの部位及び張り出し部
分の部位に臨んでいるので、ファンの部位のみへ臨んで
いる構造に比して、ファンの吸入空気は、ファン配置空
間内でヒートパイプ及びヒートシンクを冷却した後、効
率的に排気口から排出される。
ば、第4の発明又は第4の発明を直接若しくは間接に引
用する先行のいずれかの発明の電子機器用冷却装置にお
いて、高熱伝導性金属部材のファン配置空間下面部分
は、ファンの直下において、ファン配置空間を下方へ連
通する下側吸入口を備えている。
れヒートシンクの第2の部分及び高熱伝導性金属部材の
ファン配置空間下面部分に画定される。これにより、ヒ
ートシンクの第2の部分及び高熱伝導性金属部材のファ
ン配置空間下面部分は、ファン配置空間において十分な
面積を確保され、ファン配置空間における放熱効率が向
上する。
ば、第4の発明又は第4の発明を直接若しくは間接に引
用する先行のいずれかの発明の電子機器用冷却装置にお
いて、高熱伝導性金属部材は、水平に広がって第1の部
分を被覆する被覆部分、被覆部分より下方において水平
に広がるファン配置空間下面部分、及び上下方向へ延び
て上側の被覆部分と下側のファン配置空間下面部分とを
相互に連結する垂下部分を備え、該垂下部分は、ファン
配置空間の発熱体側の側方を画定している。
ァン配置空間下面部分、及び垂下部分を一体に備え、ヒ
ートシンクに接合されるので、電子機器用冷却装置の良
好な組立て性を確保しつつ、ファン配置空間における良
好な冷却性を保証される。高熱伝導性金属部材は、ま
た、その垂下部分においても、ファン配置空間を画定す
ることになるので、ファン配置空間における高熱伝導性
金属部材の冷却効果が増大する。
のいずれかの発明の電子機器用冷却装置をハウジング内
に収容している。ハウジングには、ファンの空気吸入力
により空気をハウジングの外から内へ空気を通過させる
第1の空気通過部、及びファン配置空間の排気口に対峙
してファン配置空間からの排気をハウジングの内から外
へ追加させる第2の空気通過部が設けられている。
空間への空気を導入する吸気口に対峙するハウジングの
部位にあることが好ましいが、これに限定されない。電
子機器がノートブック型コンピュータである場合、第1
及び第2の空気通過部は本体ハウジングの側壁に穿設さ
れる。ファン配置空間におけるヒートシンク及びヒート
パイプの熱との熱交換により高温化した空気は、電子機
器用冷却装置の排気口からそれに対峙する、ハウジング
の第2の空気通過部を経て速やかにハウジング外へ放出
され、ハウジング内部への滞留を防止される。
図面を参照して説明する。図1はノートブック型パーソ
ナルコンピュータ10の斜視図である。ノートブック型
パーソナルコンピュータ10は、本体11と、本体11
の奥側の側縁部に回動自在に下側縁部を結合して本体1
1の上面を開閉自在となっているカバー12とを有して
いる。本体11の上面には、キーボード13、キーボー
ド13のほぼ中心部に設けられて液晶ディスプレイ20
の画面のカーソルを移動させるトラックポイント14、
左右方向中央部でかつキーボード13の手前側に相互に
左右に設けられる左クリックボタン16及び右クリック
ボタン17が配備される。液晶ディスプレイ20は、カ
バー12の内面側に装着され、画像を表示する。吸入口
22及び排出口23は、本体11のハウジングの左側部
においてそれぞれ前後方向中間部及び前後方向後部に設
けられ、ハウジングの内外を連通する。CPU用冷却装
置24は本体11のハウジングの左奥部に配置される。
ムダイキャスト28を左前方の斜め上方から見た斜視図
である。CPU用冷却装置24はアルミニウムダイキャ
スト28と後述の銅板61(図4)とを備えている。ア
ルミニウムダイキャスト28は、左右方向へ相互に連設
されそれぞれ右側及び左側に配置された右部分30及び
左部分31を有している。第1の上面32は、1個の水
平面から成り、右部分30及び左部分31にまたがって
形成され、右部分30及び左部分31の上面を構成す
る。第2の上面33は、第1の上面32との間に段差3
7をもち、第1の上面32より段差37の高さだけ低い
水平面として、左部分31に形成され、前縁は左部分3
1の前側の側壁に位置している。吸入口34は、第2の
上面33に形成され、左部分31の上壁を上下に連通す
る。ファン取付け部35は、第2の上面33の上面に高
さを揃えて、吸入口34の中央に設けられ、複数個の連
絡部36を介して第2の上面33に連結されている。冷
却ファン39は、ファン取付け部35の下面に回転自在
に取り付けられるボス40、及びボス40の周部の周方
向へ等角度間隔に配置され放射方向内側の端部をボス4
0に固定され放射方向外側へ張り出してボス40と一体
回転する複数個のブレード41を有している。冷却ファ
ン39の回転駆動部は、ファン取付け部35とボス40
との対峙部に設けられ、ボス40をファン取付け部35
に対して回転駆動する。左部分31は、上壁の他に、上
壁の前辺及び後辺から所定長さ垂下する前側側壁42及
び後ろ側側壁43を備えている。左部分31の上壁、前
側側壁42、及び後ろ側側壁43は、後述のファン配置
空間46の上側、前側、及び後ろ側を画定する。冷却フ
ァン39はファン配置空間46内に配置される。排気口
44は、左部分31において右部分30とは反対側の側
部に形成され、ファン配置空間46へ連通している。排
気口44は図1の排出口23に合わせられる。斜面部4
5は、第1の上面32から排気口44の上辺へ移行する
範囲に形成され、排気口44の方へ低下している。斜面
部45の排気口44側の側縁は第2の上面33と高さを
揃えられている。
8を裏返して示す斜視図である。右部分30及び左部分
31の第1の下面47は、1個の水平面を形成し、底板
接合用下面48は、前側側壁42及び後ろ側側壁43の
下面を構成し、後述の銅板61の第2の水平板部63を
接合される。帯型凹部51は、右部分30の中心と冷却
ファン39の中心とを結ぶ線分に対して斜めに中心線を
延ばして第1の下面47に形成されている。帯状ヒート
パイプ52は、帯型凹部51の深さに等しい厚さと帯型
凹部51の輪郭にほぼ一致する形状とを備え、帯型凹部
51に嵌合され、帯型凹部51の適宜個所でかしめによ
り帯型凹部51に固定されている。帯状ヒートパイプ5
2の露出面は第1の下面47と同一高さに揃えられてい
る。帯状ヒートパイプ52の右部分30側部分は吸熱部
53を構成し、左部分31側部分は放熱部54を構成す
る。放熱部54は、冷却ファン39の中心から放射方向
外側へずれている。計3個のフローティングナット埋設
部57は、右部分30の周辺に沿って配置され、第1の
下面47から所定長さ突出している。フローティングナ
ット埋設部57の構造は周知であり、フローティングナ
ット埋設部57は、例えば、該埋設部57からの抜けを
両端のフランジ部で阻止されつつ該埋設部57の貫通孔
内に軸方向へ移動自在に嵌挿されるナットと、該ナット
の中間部へ嵌装され該ナットへのビス(図示せず)の螺
合に対してビスとは反対方向へ該ナットを付勢する圧縮
コイルばねとを有している。
8に銅板61を装着した状態の斜視図である。銅板61
は、右部分30の下面に接合される第1の水平板部62
と、前側側壁42(図3)及び後ろ側側壁43の底板接合
用下面48に接合される第2の水平板部63と、第1の
水平板部62の第2の水平板部63側の側縁から垂下し
て第1の水平板部62と第2の水平板部63とを相互に
連結する垂下部64とを有している。当て部65は、第
2の水平板部63の前後の側縁から垂直に起立し、前側
側壁42(図3)及び後ろ側側壁43の外面に当てられ
る。銅板61は、図示していないビスによりアルミニウ
ムダイキャスト28に固定される。円形孔67は、冷却
ファン39の直径より少し小さい直径で冷却ファン39
の中心線上に中心を揃えて形成される。冷却ファン39
の回転駆動に伴い、上側の吸入口34及び下側の円形孔
67からファン配置空間46内へ空気が導入される。正
方形マーク線溝68は第1の水平板部62に形成され、
帯型凹部51は、正方形マーク線溝68の上面側におい
て正方形マーク線溝68を通過している。
気口44側から見た図である。排気口44は、ファン配
置空間46内の冷却ファン39及び張出し部分49へ臨
んでいる。冷却ファン39の回転駆動に伴い、空気が冷
却ファン39の放射方向へ放出され、張出し部分49か
ら排気口44へ放出される。
プ71に組み付けた状態を示している。CPUパッケー
ジ72は上側にCPUチップ71を中央に備え、CPU
チップ71の頂面は上方へ露出している。CPUチップ
71及びCPUパッケージ72の頂面は、グリースを塗
布されて銅板61の第1の水平板部62に当てられ、C
PUチップ71の頂面は正方形マーク線溝68に接触す
る。銅板61の第1の水平板部62へのCPUチップ7
1及びCPUパッケージ72の頂面の所定の接触力を得
るために、ビス(図示せず)が基板73を貫通してフロー
ティングナット埋設部57に螺合され、これにより、基
板73は第1の水平板部62の方へ押圧される。
ン39は回転駆動し、吸入口34及び円形孔67から本
体11のハウジング内の空気をファン配置空間46内へ
導入する。本体11のハウジング内へは本体11の左側
部の吸入口22から本体11の外の空気が導入される。
ファン配置空間46内への導入空気は、ファン配置空間
46の内面及び放熱部54を冷却し、排気口44から排
出口23を経て、ハウジングの外へ放出される。一方、
CPUチップ71は、作動に伴い、熱を発生する。該熱
は、銅板61の第1の水平板部62を介して帯状ヒート
パイプ52の吸熱部53へ伝えられ、吸熱部53内の液
を蒸発させる。蒸気は、放熱部54の方へ移動し、放熱
部54において冷却ファン39による冷却風により冷却
され、液化し、液は毛細管現象により吸熱部53の方へ
移動する。銅板61の第1の水平板部62は、CPUチ
ップ71と帯状ヒートパイプ52の吸熱部53との間に
介在し、吸熱部53が過温になって、帯状ヒートパイプ
52にドライアウトが起きるのを抑止する。銅板61の
第1の水平板部62の熱の一部は、垂下部64へ経て第
2の水平板部63へ伝達され、熱の残りは、第1の水平
板部62からアルミニウムダイキャスト28の右部分3
0へ、さらに、右部分30から左部分31、前側側壁4
2、及び後ろ側側壁43へ伝達される。垂下部64、第
2の水平板部63、左部分31、前側側壁42、及び後
ろ側側壁43は、ファン配置空間46の壁面としてファ
ン配置空間46へ露出しているので、ファン配置空間4
6内の冷却風により冷却される。これにより、銅板61
の第1の水平板部62及びアルミニウムダイキャスト2
8の右部分30は、CPUチップ71の熱を効率的に奪
って、CPUチップ71を冷却する。
トパイプ52をアルミニウムダイキャスト28の下面側
ではなく、上面側に配備し、かつ銅板61を省略したも
のを仮に旧型CPU用冷却装置と仮に名付け、該旧型C
PU用冷却装置とCPU用冷却装置24との冷却性能を
対比した実験を行った。クロック周波数1GHzのCP
Uについての実験において、旧型CPU用冷却装置で
は、CPUは約100°Cとなったのに対し、CPU用
冷却装置24では、CPUが約90°Cと低下した。
図である。
を左前方の斜め上方から見た斜視図である。
す斜視図である。
した状態の斜視図である。
図である。
状態を示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 発熱体に直接接触又は所定値以上の熱伝
導率でかつ厚さが所定値以下の材料を間に介在させて接
触(以下、この直接接触又はこの材料介在接触を「導熱
接触」と言う。)する第1の部分とファン配置空間の少
なくとも一部を画定する第2の部分とをもつヒートシン
ク、 前記ファン配置空間に配置されるファン、及び前記第1
の部分では前記発熱体に導熱接触し前記第2の部分では
前記ファン配置空間に露出するように前記ヒートシンク
に取り付けられているヒートパイプ、を有していること
を特徴とする電子機器用冷却装置。 - 【請求項2】 前記ファンは、前記ヒートシンクの上下
方向を軸に回転して上下方向へ吸入した空気を水平方向
としての放射方向へ吐出する複数の回転ブレードを備
え、 前記ファン及び前記発熱体は、前記ヒートシンクの水平
方向へ並んで配置され、 前記第1及び前記第2の部分は、相互に連なって、前記
発熱体及び前記ファンより上側においてほぼ水平に広が
り、 前記ヒートパイプは、前記第1及び前記第2の部分の下
面側をほぼ水平に延びている、ことを特徴とする請求項
1記載の電子機器用冷却装置。 - 【請求項3】 前記第2の部分は、隣接領域より上面の
高さを低くした低い上面領域を備え、該低い上面領域に
は、前記ファン配置空間を上方へ連通する上側吸入口が
形成され、かつ該低い上面領域は前記ヒートシンクの少
なくとも1つの側面へ達していることを特徴とする請求
項2記載の電子機器用冷却装置。 - 【請求項4】 前記ヒートシンクの前記第1の部分の下
面側は、前記ヒートシンクの材料より熱伝導率の大きい
材料から成る高熱伝導性金属部材で被覆されており、 該高熱伝導性金属部材は、前記第2の部分と共働して前
記ファン配置空間を画定するファン配置空間下面部分を
形成していることを特徴とする請求項2記載の電子機器
用冷却装置。 - 【請求項5】 前記第1及び前記第2の部分の連設方向
を第1の水平方向、該第1の水平方向に対して直角の水
平方向を第2の水平方向とそれぞれ定義し、 前記ファン配置空間は、前記第2の水平方向へファンよ
り張り出した部分を備え、 前記ヒートパイプは、前記張り出し部分まで延びている
ことを特徴とする請求項4記載の電子機器用冷却装置。 - 【請求項6】 前記ヒートパイプは、延び方向に対して
直角の水平方向を幅方向とする帯形状である、ことを特
徴とする請求項5記載の電子機器用冷却装置。 - 【請求項7】 前記ヒートパイプは直線的に延びている
ことを特徴とする請求項6記載の電子機器用冷却装置。 - 【請求項8】 前記ファン配置空間は、前記ファンに対
して前記発熱体とは反対側の側方において排気口を備
え、 該排気口は、前記ファン配置空間内の前記ファンの部位
の少なくとも一部及び前記張り出し部分の部位の少なく
とも一部を露出する寸法に設定されている、ことを特徴
とする請求項7記載の電子機器用冷却装置。 - 【請求項9】 前記高熱伝導性金属部材のファン配置空
間下面部分は、前記ファンの直下において、前記ファン
配置空間を下方へ連通する下側吸入口を備えていること
を特徴とする請求項4記載の電子機器用冷却装置。 - 【請求項10】 前記高熱伝導性金属部材は、水平に広
がって前記第1の部分を被覆する被覆部分、前記被覆部
分より下方において水平に広がる前記ファン配置空間下
面部分、及び上下方向へ延びて上側の前記被覆部分と下
側の前記ファン配置空間下面部分とを相互に連結する垂
下部分を備え、 該垂下部分は、前記ファン配置空間の発熱体側の側方を
画定していることを特徴とする請求項9記載の電子機器
用冷却装置。 - 【請求項11】 請求項1の電子機器用冷却装置をハウ
ジング内に収容している電子機器において、 前記ハウジングには、前記ファンの空気吸入力により空
気を前記ハウジングの外から内へ空気を通過させる第1
の空気通過部、及び前記ファン配置空間の排気口に対峙
して前記ファン配置空間からの排気を前記ハウジングの
内から外へ追加させる第2の空気通過部が設けられてい
ることを特徴とする電子機器。
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