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JP2002297058A - アクティブマトリクス型表示装置 - Google Patents

アクティブマトリクス型表示装置

Info

Publication number
JP2002297058A
JP2002297058A JP2001098281A JP2001098281A JP2002297058A JP 2002297058 A JP2002297058 A JP 2002297058A JP 2001098281 A JP2001098281 A JP 2001098281A JP 2001098281 A JP2001098281 A JP 2001098281A JP 2002297058 A JP2002297058 A JP 2002297058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
layer
data line
display device
active matrix
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001098281A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Miyajima
康志 宮島
Ryoichi Yokoyama
良一 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2001098281A priority Critical patent/JP2002297058A/ja
Priority to TW91103817A priority patent/TW575777B/zh
Priority to US10/113,693 priority patent/US6812912B2/en
Priority to CNB021084394A priority patent/CN1282023C/zh
Priority to KR10-2002-0017335A priority patent/KR100501128B1/ko
Priority to EP02252387A priority patent/EP1245996A3/en
Publication of JP2002297058A publication Critical patent/JP2002297058A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高開口率のアクティブマトリクス型表示装置
の実現。 【解決手段】 各画素がトップゲート型の薄膜トランジ
スタ(TFT)と補助容量Cscと液晶容量Clcを備える
アクティブマトリクス型表示装置であり、補助容量Csc
の第1電極30は、TFT1のp−Si能動層14と一
体で該能動層14からデータラインと重ならないように
該ラインに沿って引き出され、第2電極32は、第1電
極30の下層に絶縁層12を挟んで形成され、第1及び
第2電極30,32の対向領域に補助容量Cscを構成す
る。第2電極32は、該能動層14の少なくともチャネ
ル領域とも重ね、チャネルを遮光することが好適であ
る。第1電極30をデータラインの下層に引き出す場
合、ゲートライン20等と一体で導電性シールド層20
eを第1電極30とデータライン22との層間に形成し
て両者のカップリングを防止し、高開口率を維持しなが
ら大きな補助容量を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各画素に薄膜ト
ランジスタを備えるアクティブマトリクス型表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置(以下LCD)等のフラッ
トパネルディスプレイは、薄型化、小型化、軽量化が可
能で低消費電力であり、LCDなどは、既に、様々な機
器の表示部として、携帯情報機器をはじめ、多くの機器
に採用されている。LCDなどにおいて、各画素に、ス
イッチ素子として薄膜トランジスタ等を設けたものは、
アクティブマトリクス型と称され、このパネルは、画素
毎の表示内容の維持が確実であるため、高精細な表示や
高い表示品質を実現するための表示装置として用いられ
ている。
【0003】図6は、アクティブマトリクス型LCDの
画素についての等価回路を示している。各画素は、ゲー
トラインとデータラインに接続された薄膜トランジスタ
1(TFT)を備え、ゲートラインに出力される選択信
号によってTFTがオンすると、データラインからこの
TFTを介して表示内容に応じたデータが液晶容量Clc
に供給される。ここで、TFTが選択されてデータが書
き込まれてから次にTFTが再び選択されるまでの期
間、書き込まれた表示データを確実に保持することが必
要であるため、TFTに対して液晶容量2(Clc)と並
列に補助容量3(Csc)が接続されている。
【0004】図7は、従来のLCDのTFT形成基板
(第1基板100)における画素部の平面構成を表して
おり、図8は、図7のX−X線に沿った位置でのLCD
の断面構成を示している。LCDは第1及び第2基板の
間に液晶が封入された構成を備え、第1基板上にマトリ
クス状にゲートライン、データライン、TFT1、画素
電極74等が配置され、第1基板100と対向配置され
る第2基板500には共通電圧Vcomの印加される共通
電極56や、カラーフィルタ54などが形成されてい
る。そして、各画素電極74と、液晶を挟んで対向する
共通電極56との間に印加する電圧により画素毎に液晶
容量Clcを駆動する。
【0005】第1基板100側に、画素毎に設けられる
TFTは、図8に示すように、ゲート電極60が能動層
64より上層に位置するいわゆるトップゲート型TFT
である。TFTの能動層64は、基板100上に図7に
示すようにパターニングされ、この能動層64を覆って
ゲート絶縁膜66が形成され、ゲート絶縁膜66上には
ゲート電極60を兼用するゲートラインが形成されてい
る。能動層64は、ゲート電極60と対向する位置がチ
ャネル領域であり、このチャネル領域64cを挟む両側
に不純物の注入されたドレイン領域64d及びソース領
域64sが形成されている。
【0006】能動層64のドレイン領域64dは、ゲー
ト電極60を覆って形成される層間絶縁膜68に形成さ
れたコンタクトホールを介し、データラインを兼用する
ドレイン電極70に接続されている。
【0007】また、上記ドレイン電極及びデータライン
70を覆って平坦化絶縁膜72が形成されており、能動
層64のソース領域64sは、この平坦化絶縁膜72の
上にITO(Indium Tin Oxide)などからなる画素電極
74と、コンタクトホールを介して接続されている。
【0008】能動層64のソース領域64sは、さら
に、各画素に設けられる補助容量Cscの第1電極80を
兼用しており、図7に示すように、画素電極74とのコ
ンタクト領域からさらに延びている。補助容量Cscの第
2電極84は、図8に示すようにゲート電極60と同層
で同時に形成されており、第1電極80と第2電極84
との層間の誘電体はゲート絶縁膜66が兼用している。
また、補助容量Cscの第2電極84は、図7に示すよう
に、画素毎に独立しておらず、ゲートライン60と平行
して画素領域を行方向に延び、所定の補助容量電圧Vsc
が印加されている。
【0009】このように各画素に、補助容量Cscを設け
ることで、TFTの非選択期間中、液晶容量Clcに印加
すべき表示内容に応じた電荷を補助容量Cscにおいて保
持する。従って、画素電極74の電位変動を抑制し、表
示内容を保持することを可能としている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】表示装置の小型化、高
精細化が強く要求される用途においては、1画素あたり
の面積を小さくせざるを得ず、1画素当たりの液晶容量
Clcも小さくなる。従って、各画素における表示データ
を単位表示期間中、確実に保持するためには、上述のよ
うな補助容量Cscの存在が必要になる。
【0011】しかし、その一方で、補助容量Csc自体は
表示領域として機能しないため、透過型LCDの場合、
補助容量Cscを各画素に形成すれば、それにより1画素
当たりの表示可能面積の縮小、つまり開口率の低下がさ
けられない。特に、図7及び図8に示すように、補助容
量Cscの第2電極84はゲートライン60と同層で形成
するので、ゲートライン60と第2電極84とが短絡し
ないように絶縁スペースが必要となる。さらに、ゲート
ライン60と同一材料であるため、第2電極領域は不透
明であり、その分、開口率は低下し、高輝度表示が難し
くなるという問題が起きる。
【0012】上記課題を解決するために本発明は、十分
な補助容量を確保しつつ開口率の高いアクティブマトリ
クス型表示装置を実現することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、アクティブマトリクス型表示装置におい
て、マトリクス状に配置される画素のそれぞれはゲート
ラインとデータラインとの交差付近に構成され、薄膜ト
ランジスタと、表示素子と、補助容量とを備え、基板上
には、画素毎にトップゲート型として前記薄膜トランジ
スタが形成されており、前記補助容量の第1電極は、前
記薄膜トランジスタの能動層を前記データラインに沿っ
て延出させて構成し、前記補助容量の第2電極は、前記
第1電極と前記基板との間に絶縁層を挟んで重なるよう
に形成されていることを特徴とする。
【0014】以上のように、本発明では、補助容量の第
2電極を、ゲートラインと別層で、TFTの能動層から
延出した第1電極より下に配置する。よって第2電極と
ゲートラインとの間の十分な絶縁スペースなどを考慮す
る必要がなく、効率的に能動層と一体の第1電極と、第
2電極とが重なる領域を広くすることができる。また、
データラインに沿った領域は多くの場合、非表示領域で
あり、この領域に第1電極を設けて補助容量を形成すれ
ば、開口率を落とすことなく大きな容量を得ることが容
易となる。また絶縁層を挟んで上下に位置することにな
る第1電極とデータラインとが平面的に重ならないレイ
アウトとすることで、データラインと第1電極との間に
カップリングが発生することを未然に防ぐことができ
る。
【0015】本発明の他の特徴は、アクティブマトリク
ス型表示装置において、マトリクス状に配置される画素
のそれぞれはゲートラインとデータラインとの交差付近
に構成され、薄膜トランジスタと、表示素子と、補助容
量とを備え、基板上には、画素毎にトップゲート型とし
て前記薄膜トランジスタが形成されており、前記補助容
量の第1電極は、前記薄膜トランジスタの能動層から前
記データラインの下層領域に延在し、前記補助容量の第
2電極は、前記第1電極と絶縁層を挟んで重なるように
該第1電極と前記基板との間に形成され、前記データラ
インと前記補助容量の第1電極とが重なる領域には、前
記データラインと前記第1電極との層間に絶縁層を挟ん
で導電性シールド層が形成されていることである。
【0016】データライン形成領域の下層に補助容量の
第1電極及び第2電極を設けることにより、補助容量を
形成することによる開口率低下を最小限とできる。ま
た、導電性シールド層をデータラインと第1電極との間
に設けることで、第1電極とデータラインとにカップリ
ングが発生することが防止できる。さらに、第1電極と
上記導電性シールド層との間でも補助容量を構成するこ
とができる。
【0017】本発明の他の特徴は、上記アクティブマト
リクス型表示装置において、前記導電性シールド層は、
他の行の画素の薄膜トランジスタに選択信号を供給する
ゲートラインが兼用することである。
【0018】このように導電性シールド層を次段のゲー
トラインで兼用させることにより、工程の増加なくデー
タライン下層にデータライン電圧に影響を受けない補助
容量を構成することができる。また、ゲートラインが導
電性シールド層を兼用するため、ゲートラインとこの導
電性シールド層との間で絶縁性確保のためのレイアウト
余裕等を考慮する必要が無く、最小限のスペースで導電
性シールド層を形成することができる。
【0019】本発明のさらに別の特徴は、上記アクティ
ブマトリクス型表示装置において、前記補助容量の第2
電極は、画素開口領域を除く領域に遮光性材料により形
成されていることである。
【0020】このように第2電極を画素開口領域を除く
パターンとすれば、補助容量第1電極と一体のTFTの
能動層の領域でも第2電極との間で補助容量を構成する
ことができ、容量を大きくすることができる。また、第
2電極の存在によって、TFTの能動層をその下方側か
らの光から遮蔽することができ、TFTの光リーク電流
の発生を防止できる。また、ブラックマトリクスとして
用いることが可能で、一層のコントラスト向上も可能と
なる。
【0021】本発明の別の特徴は、アクティブマトリク
ス型表示装置において、絶縁層を挟んで第2電極の上層
に形成される薄膜トランジスタの能動層は、成膜したア
モルファスシリコン層にレーザを照射することで、多結
晶化したポリシリコン層が用いられていることである。
【0022】多結晶化のためのレーザアニールに際し、
アモルファスシリコン層の能動層領域、特にTFTチャ
ネル領域の下層に一様に第2電極層が形成されていれ
ば、チャネル領域に対するアニール条件が一致するた
め、ポリシリコン層の粒径が揃い、TFT間での特性ば
らつきを防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の好
適な実施の形態(以下実施形態という)について説明す
る。なお、表示装置としては、以下、液晶表示装置(L
CD)を例に説明する。
【0024】[実施形態1]図1は、実施形態1に係る
アクティブマトリクス型LCDの表示画素における平面
構造を示している。また、図2は、図1のA−A線に沿
った位置におけるLCDの概略断面構成、図3は図1の
B−B線に沿った位置での第1基板上の断面構成を示し
ている。
【0025】LCDは、ガラスなどの透明絶縁材料が用
いられた第1基板100と第2基板500とが間に液晶
200を挟んで貼り合わされて構成されている。
【0026】各画素は、等価回路的には上述の図6と同
等の構成であり、ゲートライン(20)とデータライン
(22)に接続されたTFT1と、TFT1のソース
(ドレイン)側に並列接続された表示素子(液晶容量C
lc)2及び補助容量3(Csc)とを備える。図2に示す
ように、液晶容量(表示素子)Clcは、液晶200を挟
んで配される第1基板100側の画素電極24と、第2
基板500側の対向電極(共通電極)56とで構成され
ている。画素電極24にはデータライン22とTFT1
を介して表示内容に応じた電圧が印加され、共通電極5
6には共通電位Vcomが印加され、画素毎に液晶容量Cl
cへの印加電圧が制御され、画面全体で所望のイメージ
が表示される。
【0027】第1基板100上には、上記液晶容量Clc
の一部をなす画素電極24がマトリクス状に配置され
る。また、図1に示すように、各画素電極24に対応し
てトップゲート型TFT1及び補助容量Cscが設けられ
ている。TFT1のゲートは、行方向に延びるゲートラ
イン20に接続され(但し図1の例では、ゲートライン
20の一部がそのままゲートを構成している)、ドレイ
ン(又はソース)14dは列方向に延びるデータライン
22に接続され、ソース(又はドレイン)14sには、
上述のように画素電極24が接続され、さらに補助容量
の第1電極30が電気的に接続されている。なお、上述
のように、各画素の等価回路は、図6とほぼ同じである
が、本実施形態1では、各画素のTFTは、マルチゲー
ト型TFTを採用しており、ゲートが共通で、データラ
インと画素電極との間に電気的に複数のTFT能動層が
直列接続された構成となっている。もちろん、図6と同
じく、各画素に単一のTFTを設けた構成でも良い。
【0028】補助容量Cscは、第1電極30と第2電極
32とが絶縁層12を挟んで重なる領域に構成されてい
る。本実施形態1において、第1電極30は、TFT1
の能動層14と一体で形成されており、この第1電極3
0は、能動層14から画素の脇を通るデータライン22
に沿うように引き出された突出部により構成されてい
る。第2電極32は、第1基板100上に形成されてお
り、その上には絶縁層(バッファ層)12が形成され、
さらにこの絶縁膜12上に上記第1電極30が形成され
ている。以上のようにして絶縁膜12を挟んで対向する
第1及び第2電極30,32により補助容量Cscが構成
され、第1電極30には、TFT1を介してデータライ
ン22から供給される表示内容に応じた電圧が印加さ
れ、第2電極32には例えば表示領域内で共通の補助容
量電圧Vscが印加される。
【0029】本実施形態1において、補助容量Cscの第
1電極30は、データライン22に沿うように能動層1
4が延出して構成されているが、より厳密には、図1及
び図3に示すように、データライン22と重ならないよ
うにレイアウトされている。データライン22と第1電
極30とは、後述するようにゲート絶縁膜16及び層間
絶縁膜17によって膜厚方向に絶縁されているが、表示
内容に応じた高電圧の印加されるデータライン22と第
1電極30とが絶縁層を挟んで重なると、カップリング
が発生し、補助容量Cscの保持電荷がデータライン22
の電圧の影響を受けてしまう。しかし、本実施形態1の
ようにデータライン22と重ならないようレイアウトす
ることで、上記カップリングの発生を防止しながら、下
層の第2電極32との間に補助容量Cscを構成してい
る。
【0030】補助容量Cscの第2電極32は、従来の補
助容量第2電極のようにゲートラインと同層とする必要
がないので、使用材料はゲート材料に制限されない。こ
のため、導電性材料であれば通常遮光性である金属材料
に限らず、ITOなどの透明導電材料を採用することも
できる。
【0031】しかし、本実施形態1の例では、透明導電
材料ではなく、遮光性の金属材料を用いて第2電極32
を形成している。また、この遮光性の第2電極32は、
第1電極30の下層領域だけでなく、トップゲート型T
FT1の能動層14の少なくともチャネル領域14cの
下層領域に延在し、チャネル領域14cを遮光してい
る。図1に示すレイアウトでは、TFT1の能動層14
はデータライン22の下層付近からゲートライン20の
下をくぐっており(図1では2回)、チャネル領域14
cは、このような能動層14のゲートライン20との交
差領域に形成される。よって、本実施形態1のように補
助容量Cscの第2電極32を少なくともチャネル領域1
4cの遮光層としても機能させるためには、第2電極3
2はゲート(ゲートライン)と重なる位置に形成するこ
とが必要である。なお、第2電極32は、位置合わせ余
裕を考慮し、ゲートライン20の下層において、少なく
ともこのゲートライン幅より多少広い幅(例えばそれぞ
れ2μm)とすることがより好しい。このように本実施
形態1では、遮光性でかつチャネル領域と重なるように
第2電極32をレイアウトすることにより、第1基板側
からの入射光がTFT1のチャネル領域14cに到達す
ることを防止している。このため、第1基板側からの外
光による光リーク電流の発生を抑制し、表示コントラス
トの一層の向上が図られる。
【0032】能動層の遮光を兼用させるのであれば、第
2電極32は、第1電極30の下層に加え能動層の下層
領域に広がっていればよい。しかし、本実施形態1にお
いて、第2電極32は、さらに、表示領域内で画素電極
対応領域だけ開口し(図1参照)、他の領域を覆うパタ
ーンとしている。第2電極32に遮光性材料を用い、図
1のようなマトリクスパターンとすれば、この第2電極
32と、能動層14と一体の第1電極30との重畳面積
を増加させることができ、また、能動層14に対する遮
光をより確実とできる。さらに、このようなパターンで
あれば、この第2電極32をパネルのブラックマトリク
スとしても利用することができる。即ち、第1基板の外
側(図2の下側)を表示装置の観察面としたり、プロジ
ェクタのライトバルブの用途などにおいて、光源側に第
1基板を配置することができ、その場合に能動層14へ
の光照射などを防止して一層のコントラスト向上を可能
としている。
【0033】次、TFT1の能動層14としては、後述
するようにレーザアニールなどによって多結晶化された
ポリシリコン(p−Si)層が採用可能である。本実施
形態1では、補助容量Cscの第2電極32をこのp−S
i層の下層に形成しているため、多結晶の粒径を揃え、
特性ばらつきの少ないTFTを形成することが可能とな
っている。
【0034】その理由は以下のとおりである。即ち、レ
ーザアニールによりアモルファスシリコンを多結晶化す
る場合、アモルファスシリコン膜の下層で熱伝導率に差
があるとアニール条件が変わり、能動層14内で粒径が
ばらついてしまう。特に、チャネル領域内での粒径のば
らつきはTFT特性に大きな影響を及ぼす。能動層14
の下層に形成する補助容量Cscの第2電極32には、高
融点金属であるCr等を用いることができるが、これら
の金属材料は第1基板を構成するガラスなどよりも熱伝
導性が高い。従って、レーザアニールによりp−Si能
動層14を形成する場合、能動層14の下層に、熱伝導
性の高い第2電極32が存在したり、しなかったりする
ことはアニール条件が変わるため好ましくない。本実施
形態1では、図1及び図2に示すように、第2電極32
を能動層14の少なくともチャネル領域の下層には一様
に形成しておくため、アモファスシリコン層に対するア
ニール条件を等しくし、各TFTの特性ばらつきを抑制
している。
【0035】次に、本実施形態1に係るLCDの第1基
板側の各要素の製造方法について説明する。
【0036】第1基板100としては、ガラス基板、石
英基板、サファイア基板などの透明絶縁性基板を用い
る。まず、この第1基板100上にCr等の高融点金属
層を形成し、画素電極形成予定領域部分を開口すること
で、図1のようなパターンの補助容量第2電極32を形
成する。次に、この第2電極32を覆う基板全面にSi
2や、SiNx等の絶縁層12を形成する。
【0037】絶縁層12の上にはアモルファスシリコン
層を形成し、第1基板100の上方からエキシマレーザ
を照射し、アモルファスシリコン層をアニールして多結
晶化させる。なお、このエキシマレーザアニールの際、
アモルファスシリコン層の少なくともチャネル形成領域
の下には、上述のように第2電極32が一様に形成され
ている。従って、チャネル形成領域は等しい条件でレー
ザアニールを実行でき、この領域には粒径のそろった多
結晶シリコン層が形成される。このようにして得られた
多結晶シリコン層は、次に、要求されるTFT能動層及
び補助容量の第1電極の形状にパターニングし、さら
に、これらを覆ってSiO2からなるゲート絶縁膜16
を形成する。
【0038】ゲート絶縁膜16形成後、例えばAlを用
いて金属層を形成、パターニングし、ゲート電極と一体
のゲートライン20を形成する。次に、ゲート側からゲ
ートをマスクとして能動層14に不純物を低濃度ドーピ
ングし、さらに、ゲートライン20をそのライン幅より
一定幅広いマスクで覆い、能動層14(及び第1電極3
0)に対し、高濃度に不純物をドーピングする。その
後、アニール処理を施してドープした不純物を活性化さ
せる。これにより、能動層14において、ゲートライン
20に対応する領域には、不純物がドープされない真性
のチャネル領域14cが形成され、チャネル領域14c
の両側には不純物が低濃度にドープされたLD領域14
ldが形成され、このLD領域の外側には不純物が高濃
度に注入されたドレイン領域14d及びソース領域14
sが形成される。また、この例では、ソース領域14s
からデータライン22に向かって引き出された領域にも
同じく不純物が高濃度に注入された第1電極30が得ら
れる。
【0039】次にゲートライン20を覆う全面に層間絶
縁膜17を形成し、TFT1のドレイン領域14d(或
いはソース領域14s)に対応した領域(本実施形態で
はドレイン)に層間絶縁膜17及びゲート絶縁膜16を
貫通するコンタクトホールを形成する。さらに、Al等
を用いてドレイン電極を兼用するデータライン22を形
成し、このデータライン22と能動層14のドレイン領
域14dとを上記コンタクトホールを介して接続する。
【0040】データライン22形成後、データライン2
2を覆う基板全体に樹脂などを用いて平坦化絶縁膜18
を形成し、TFT1のソース領域14sに対応する位置
に、平坦化絶縁膜18、層間絶縁膜17及びゲート絶縁
膜16を貫通するコンタクトホールを形成する。さら
に、ITOなどの透明導電性材料層を形成し、これをパ
ターニングして、上記コンタクトホールを介してソース
領域14sと接続された画素電極24を形成する。
【0041】画素電極24の形成後、必要に応じて全面
に液晶配向を制御する配向膜26を形成し、以上により
第1基板側に必要な要素が形成される。なお、第1基板
100の表示領域の外側(基板の外縁部分)には、上記
画素部のTFT1とほぼ同一工程を経て、多結晶シリコ
ン層を能動層とするTFTを形成し、これを用いた内蔵
駆動回路(ゲートドライバ、データドライバ)が形成さ
れていてもよい。
【0042】LCDの第2基板500側は、ガラスやプ
ラスチックなどの透明基板を用いた第2基板500上
に、カラー表示装置の場合R,G,B等のカラーフィル
タ54が形成される。そして、このカラーフィルタ54
の上に、第1基板100の各画素電極24とで液晶20
0に電圧を印加するためのITOなどからなる対向電極
(共通電極)56が形成される。この対向電極56の上
には、第1基板100側と同様に配向膜58が形成され
ている。なお、本実施形態1において上述のように第1
基板100にブラックマトリクスとしても機能しうる補
助容量Cscの第2電極32を形成しているため、第2基
板側には通常形成されるブラックマトリクスを設けなく
てもよい。
【0043】以上のようにして得られる第1基板100
と第2基板500とは、その外縁部分で一定のギャップ
を隔てて貼り合わせ、基板間の間隙に液晶200を封入
してLCDが完成する。なお、第2基板500の外側
(図2(a)では上面側)には偏光フィルム、位相差フ
ィルムなどが配されている。
【0044】[実施形態2]図4は実施形態2に係るア
クティブマトリクス型液晶表示装置の各表示画素におけ
る概略平面構成を示している。但し、画素電極24につ
いては図面を見やすくするため記載を省略している。ま
た、図5は、図4のC−C線に沿った位置での第1基板
上の断面構成を示している。上述の実施形態1と共通す
る部分には共通の符号を付している。
【0045】上記実施形態1では、カップリングの防止
のため、TFT能動層と一体の補助容量第1電極30は
データライン22と重ならないようにレイアウトしてい
る。これに対して、本実施形態2では、補助容量の第1
電極30をデータラインの形成領域に重ね、かつカップ
リングを防ぐために、第1電極30とデータラインとの
重畳領域において層間に導電性シールド層を形成してい
る。この導電性シールド層は、所定の電圧の印加される
層であればよい。本実施形態2では、図4に示すよう
に、次の行のTFTを選択するためのゲートライン20
が導電性シールド層20eを兼用している。具体的に
は、各ゲートライン20から、これと交差するデータラ
イン22の位置で該データライン22に沿って前段方向
に突出部を設け、この突出部が導電性シールド層20e
を構成している。
【0046】本実施形態2においてTFTは実施形態1
と同様トップゲート型であり、補助容量Cscの第1電極
30はp−Si能動層14と一体である。従って、補助
容量Cscの形成領域における断面構成は、図5に示すよ
うになる。即ち、第1基板100上に実施形態1と同様
に第2電極32が形成され、これを覆って絶縁膜12が
形成され、この絶縁膜12の上に能動層14からデータ
ライン形成領域に延びた第1電極30が形成される。第
1電極30は、ゲート絶縁膜16で覆われ、ゲート絶縁
膜16上には次段のゲートライン20から延びたシール
ド層20eが配置され、このシールド層20eの上に層
間絶縁膜17が形成され、さらにその上層にデータライ
ン22が形成されている。
【0047】以上のように、本実施形態2では、データ
ライン22と補助容量Cscの第1電極30との間にシー
ルド層20eを設けており、データラインと第1電極3
0とのカップリングが防止されている。さらに、補助容
量Cscの第1及び第2電極30,32の重畳領域だけで
なく、補助容量Cscの第1電極30と上記シールド層2
0eとの間にも補助容量を構成し、開口率を低下させる
ことなく大きな容量を形成することが可能となってい
る。
【0048】ここで、補助容量Cscの第2電極32とし
ては、実施形態1と同様にCrなどの高融点の遮光材料
が用いることができ、この第2電極32は、さらに、T
FTの能動層14の少なくともチャネル領域と重なり、
TFTを第1基板側からの光から遮蔽していることが好
ましい。特に、図4に示すように、第2画素電極32を
画素開口領域を除く領域を覆うパターンとすれば、第1
電極30との重畳面積が増大して補助容量Cscが大きく
なり、またTFTの遮光効果も増大し、表示品質の向上
に寄与することが可能となる。
【0049】なお、上記実施形態1及び2において、ア
クティブマトリクス型表示装置としてLCDを例にあげ
たが、本発明は補助容量を各画素に必要とする他のアク
ティブマトリクス型表示装置、例えば、表示素子として
EL素子を有するアクティブマトリクス型のエレクトロ
ルミネッセンス表示装置などにも採用可能であり、同様
の効果を得ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、ア
クティブマトリクス型表示装置の各画素に設ける補助容
量の第1電極は、データラインに沿って該データライン
と重なることなくトップゲート型のTFTの能動層から
延出する。そして、補助容量の第2電極は、絶縁膜を挟
んでTFT能動層の下層に形成する。このような構成に
より、開口率の向上と、補助容量値の向上の両方を実現
することが容易となる。
【0051】また、第1電極をデータライン形成領域に
延出させてここで下層の第2電極との間で補助容量を構
成すると共に、データラインと該第1電極との間に次段
のゲートライン等から延ばした導電性シールドを設ける
ことで、データラインと補助容量第1電極との間のカッ
プリングを防止し、かつ効率的に大きな補助容量を各画
素に設けることができる。このため、高コントラスト
で、かつ表示品質の高い表示装置を実現することができ
る。
【0052】さらに、第2電極には遮光性材料を用い、
第1電極と重なるように配置するだけでなく少なくとも
TFTの能動層領域を覆うように形成することで、TF
Tを第1基板側からの入射光から確実に遮蔽することが
でき、光リーク電流の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係るアクティブマトリ
クス型LCDの各表示画素における概略平面構成を示す
図である。
【図2】 図1のA−A線に沿った位置における実施形
態1に係るLCDの概略断面構成を示す図である。
【図3】 図1のB−B線に沿った位置におけるLCD
の第1基板側の概略断面構成を示す図である。
【図4】 本発明の実施形態2に係るアクティブマトリ
クス型LCDの各表示画素における概略平面構成を示す
図である。
【図5】 図4のC−C線に沿った位置における実施形
態2に係るLCDの概略断面構成を示す図である。
【図6】 アクティブマトリクス型LCDの1画素当た
りの等価回路を示す図である。
【図7】 従来のアクティブマトリクス型LCDにおけ
る画素領域の概略平面構造を示す図である。
【図8】 図7のX−X線に沿った位置での従来のLC
Dの概略断面構造を示す図である。
【符号の説明】
1 薄膜トランジスタ(TFT)、2 液晶容量(Cl
c)、3 補助容量(Csc)、12 絶縁膜(バッファ
層)、14 能動層(ドレイン領域、チャネル領域、ソ
ース領域)、16 ゲート絶縁膜、17 層間絶縁膜、
18 平坦化絶縁膜、20 ゲートライン(ゲート兼
用)、20e ゲートの延出部(導電性シールド層)、
22 データライン(ドレイン兼用)、24 画素電
極、26、58配向膜、30 補助容量の第1電極、3
2 補助容量の第2電極、54 カラーフィルタ、56
共通電極(対向電極)、100 第1基板、200
液晶、500 第2基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 627G Fターム(参考) 2H092 JA25 JA38 JB63 JB69 KA04 KA05 KA18 KB04 KB25 MA12 MA30 NA01 NA07 PA09 5C094 AA06 AA09 AA10 AA13 AA25 AA48 AA53 BA03 BA43 CA19 DA13 DB01 DB04 EA04 EA07 EB02 FA01 FA02 FB12 FB14 FB15 GB10 5F052 AA02 BB07 DA02 EA11 JA01 5F110 AA04 AA06 BB02 CC02 DD02 DD03 DD04 DD13 DD14 EE03 EE28 EE37 FF02 GG02 GG13 GG35 HJ23 HL03 HL07 HL11 HM15 NN03 NN05 NN27 NN44 NN46 NN72 NN73 PP03 QQ11 QQ19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクティブマトリクス型表示装置におい
    て、 マトリクス状に配置される画素のそれぞれはゲートライ
    ンとデータラインとの交差付近に構成され、薄膜トラン
    ジスタと、表示素子と、補助容量とを備え、 基板上には、画素毎にトップゲート型として前記薄膜ト
    ランジスタが形成されており、 前記補助容量の第1電極は、前記薄膜トランジスタの能
    動層を前記データラインに沿って延出させて構成され、 前記補助容量の第2電極は、前記第1電極と前記基板と
    の間に該第1電極と絶縁層を挟んで重なるように形成さ
    れていることを特徴とするアクティブマトリクス型表示
    装置。
  2. 【請求項2】 アクティブマトリクス型表示装置におい
    て、 マトリクス状に配置される画素のそれぞれはゲートライ
    ンとデータラインとの交差付近に構成され、薄膜トラン
    ジスタと、表示素子と、補助容量とを備え、 基板上には、画素毎にトップゲート型として前記薄膜ト
    ランジスタが形成されており、 前記補助容量の第1電極は、前記薄膜トランジスタの能
    動層を前記データラインの下層領域に延出させて構成さ
    れ、 前記補助容量の第2電極は、前記第1電極と絶縁層を挟
    んで重なるように該第1電極と前記基板との間に形成さ
    れ、 前記データラインと前記補助容量の第1電極とが重なる
    領域には、前記データラインと前記第1電極との層間に
    絶縁層を挟んで導電性シールド層が形成されていること
    を特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のアクティブマトリクス
    型表示装置において、 前記導電性シールド層は、他の行の画素の薄膜トランジ
    スタに選択信号を供給するゲートラインが兼用すること
    を特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか一つに記
    載のアクティブマトリクス型表示装置において、 前記補助容量の第2電極は、画素開口領域を除く領域に
    遮光性材料により形成されていることを特徴とするアク
    ティブマトリクス型表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のアクティブマトリクス
    型表示装置において、 前記絶縁層を挟んで前記第2電極の上層に形成される前
    記薄膜トランジスタの能動層は、成膜したアモルファス
    シリコン層にレーザを照射することで、多結晶化したポ
    リシリコン層が用いられていることを特徴とするアクテ
    ィブマトリクス型表示装置。
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