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JP2002276210A - 防犯錠 - Google Patents

防犯錠

Info

Publication number
JP2002276210A
JP2002276210A JP2001075403A JP2001075403A JP2002276210A JP 2002276210 A JP2002276210 A JP 2002276210A JP 2001075403 A JP2001075403 A JP 2001075403A JP 2001075403 A JP2001075403 A JP 2001075403A JP 2002276210 A JP2002276210 A JP 2002276210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
sensing
picking
switch
lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001075403A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Yamaguchi
昌男 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Shutter Co Ltd
Original Assignee
Toyo Shutter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Shutter Co Ltd filed Critical Toyo Shutter Co Ltd
Priority to JP2001075403A priority Critical patent/JP2002276210A/ja
Publication of JP2002276210A publication Critical patent/JP2002276210A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピッキングが行なわれた場合に、直ちに、こ
れを感知することができるシリンダー錠を提供する。 【解決手段】 キー挿入側からみて最後部の上ピンとし
て感知ピン11が設けられている。施錠時では、感知ピ
ン11は下方にあり、感知スイッチ13を作動させるこ
とはない(A)。正常のキーが挿入されたときも、感知
ピンの上端は感知スイッチを作動させるに至っていない
(B)。特殊工具15を用いてピッキングが行なわれる
と、感知ピンが感知スイッチを作動させる高さまで移動
させることがある。感知スイッチの作動によって感知信
号を発して報知や警報を行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋や車両などの
ドア等、例えば玄関扉に取り付けられて施錠を行なう防
犯錠、特に、ピッキングによる被害を防止できるシリン
ダー錠を用いた防犯錠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】盗難等の被害を防止するために、例え
ば、マンションや金庫のドア等にシリンダー錠が取り付
けられている。シリンダー錠は、複数の上ピンと下ピン
とにより内筒の回動が規制される構造であり、下ピンの
長さの組合せでキーの形状が決定されるので、多種類の
キーと錠の組合せを作製できる利点がある。
【0003】しかし、最近、ピッキングによる盗難被害
が、テレビや新聞等で報じられている。ピッキングと
は、内筒に解錠方向にテンションをかけながら、特殊な
工具で下ピンを押し上げて、上ピンと下ピンの境目を内
筒と外筒の境目(これを一般的にシヤーライン(she
ar line)という。)に位置させるようにし、こ
れを各下ピンに対して順次行なっていくことで、内筒を
回転させて、解錠をする行為をいう。上ピンと下ピンの
境目が内筒と外筒の境目にきたかどうかは、下ピンの外
周面が外筒にかかるときの指の感触で判断している。
【0004】ピッキング被害を防止するため、現在市場
に出回っている、アンチピッキングピンを用いたピンシ
リンダー錠がある。図9は、アンチピッキングピンの一
例を説明するためのもので、図9(A)はシリンダー錠
の要部の施錠状態の断面図、図9(B)はピッキングし
た状態の断面図、図9(C)は上ピンの斜視図である。
図中、1は外筒、1aは切欠部、2は内筒、2aは鍵
孔、3はアンチピッキングピン、3aは鍔部、4は下ピ
ン、5はスプリングである。
【0005】このシリンダー錠は、上ピンの形状に特徴
があり、アンチピッキングピン3が上ピンとして用いら
れている。アンチピッキングピン3は、図9(C)に示
すように、先端に鍔部3aが形成されたマッシュルーム
形状を呈している。図9(A)に示す施錠状態において
は、通常のシリンダー錠と同様に、上ピンであるアンチ
ピッキングピン3が内筒2まで貫通しているので内筒2
の回動は阻止されている。この施錠状態で内筒2に回動
力をかけながら下ピン4を押し上げていくと、図9
(B)に示すように、アンチピッキングピン3の鍔部が
外筒1の境目に設けられた切欠部1aに引っ掛かってし
まう。これを外そうとして内筒2にかけた回動力を緩め
ると、すでに押し上げていた他の上ピンが落ちてしまう
というものである。
【0006】図10は、上述したアンチピッキングピン
を用いたシリンダー錠の一例を説明するためのもので、
図10(A)は施錠状態の軸方向の断面図、図10
(B)は上面図、図10(C)は正面図、図10(D)
はキーを挿入した状態の軸方向の断面図である。図中、
図9と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。6は上ピン、7はクリックボール、7aはスプリン
グ、8はキー、9はピンホールカバー、10はシヤーラ
インである。
【0007】この例では、6組のピンのうち、4組の上
ピンにアンチピッキングピン3が用いられている。他の
2組、すなわち、最前部と最後部の上ピン6は、通常の
円柱状のピンが用いられている。図10(A)に示すよ
うに、キーを挿入しない施錠状態においては、アンチピ
ッキングピン3と上ピン6が内筒2を貫通して、内筒2
の回動を阻止している。キー8を挿入した図10(D)
の状態では、アンチピッキングピン3とその下方の下ピ
ン4との境界、および、上ピン6と下ピン4との境界が
シヤーラインと一致し、内筒2を回動させることができ
る。
【0008】このようなアンチピッキングピンを数多く
設けることで、ピッキングが困難になるが、ピッキング
の技術が向上していくと万全とは言い難い。また、ピッ
キングは上述した方法で行なわれ、痕跡がほとんど残ら
ないため、ピッキングによって錠が開けられたかどうか
が不明になるケースも多々発生するという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、ピッキングが行なわれた場
合に、これを感知することができる防犯錠を提供するこ
とを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、防犯錠において、シリンダー錠における複数の上ピ
ンのうち、少なくとも1つの上ピンを感知ピンとし、該
感知ピンが所定の距離以上移動することを感知するセン
サ手段を有するシリンダー錠と、シリンダー錠によって
作動されるデッドボルトの施錠開錠状態を感知する施錠
開錠センサと、前記センサ手段の感知信号と前記施錠開
錠センサの感知信号とにより異常を判定する制御部を有
することを特徴とするものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の防犯錠において、前記感知ピンには、貫通する中空孔
が形成され、該中空孔にロッド状の作動部材が移動可能
に挿入されていることを特徴とするものである。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の防犯錠において、前記感知ピンと組み合わさ
れる下ピンは、上ピンに対向する側に縮径部が形成され
ていることを特徴とするものである。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
3のいずれか1項に記載の防犯錠において、前記所定の
距離は、感知ピンと下ピンとの境界がシヤーラインとな
る距離であることを特徴とするものである。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
3のいずれか1項に記載の防犯錠において、前記所定の
距離は、感知ピンと下ピンとの境界がシヤーラインを越
える距離であることを特徴とするものである。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれか1項に記載の防犯錠において、前記センサ
手段は、感知ピンにより作動される感知スイッチである
ことを特徴とするものである。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれか1項に記載の防犯錠において、前記センサ
手段は、感知ピンによって移動される作動部材により作
動される感知スイッチであることを特徴とするものであ
る。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
7のいずれか1項に記載の防犯錠において、前記制御部
は、前記センサ手段の感知信号と前記施錠開錠センサの
感知信号との時間差により異常を判定することを特徴と
するものである。
【0018】請求項9に記載の発明は、請求項2に記載
の防犯錠において、前記制御部は、前記センサ手段の感
知信号に継続時間により異常を判定することを特徴とす
るものである。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の防犯錠における
シリンダー錠部分の第1の実施の形態を説明するための
もので、図1(A)は施錠状態の軸方向の断面図、図1
(B)は正常のキーを挿入した状態の軸方向の断面図、
図1(C)はピッキングが行なわれている状態の軸方向
の断面図、図1(D)は感知ピンと下ピンの側面図、図
1(E)は感知ピンと下ピンの断面図である。図中、図
9,図10と同様の部分には同じ符号を付した。11は
感知ピン、11aは感知部、12は下ピン、13は感知
スイッチ、14は感知スイッチ押さえ板、15はテープ
電線、16は特殊工具である。
【0020】この実施の形態では、上ピンについては、
最前部に通常の円柱状の上ピン6を用い、その後に、図
9,図10で説明したアンチピッキングピン3を4つ用
い、最後部には感知ピン11を用いている。したがっ
て、上ピンと下ピンの組は6組設けられている。しか
し、この組合せや組数および位置は適宜でよい。もちろ
ん、全体の組数もこの実施の形態のように6組に限られ
るものではない。また、アンチピッキングピン3を用い
ることなく、これを通常の円柱状の上ピン6に置き換え
てもよい。また、第3の実施の形態で説明するように、
感知ピンを用いた組も1組に限られず、複数組としても
よい。
【0021】感知ピン11には、作動部材として感知部
11aが設けられている。ロッド状の感知部11aは、
後部において感知スイッチ13を作動させるが、施錠時
の位置から所定の距離だけ移動したときに、感知スイッ
チ13を作動させる所定の長さに選定されている。感知
ピン11の構造の一例を図1(D),(E)で説明す
る。感知部11aは、感知ピン11を貫通する中空孔に
移動可能に挿入されており、下端が感知ピン11の下端
とともに下ピン12に衝合し、上端が感知スイッチ13
を作動させるよう上述した所定の長さにされている。感
知ピン11は、上端をスプリング5により下ピン12に
向けて押圧されている。したがって、施錠時において感
知ピン11の下端は下ピン12に接触し、感知部11a
は、重力によって下降して、その下端が下ピン12に接
触している。
【0022】なお、この実施の形態では、アンチピッキ
ングピン3および上ピン6ともに、スプリング5に対向
する側に、スプリング5の端部を挿入できる穴を設け
た。しかし、スプリング5に対向する端面に穴を設ける
ことなくフラットな面としてもよい。
【0023】クリックボール7は、スプリング7aで押
圧され、内筒2に形成された穴部に係合している。内筒
2に回動力が加えられながらピッキングされる時に、回
動力に緩みが生じた場合、内筒2を正規の状態(元の状
態)にもどす役割があり、ピッキングを行ないにくくし
ている。
【0024】ピッキングの感知について説明する。図1
(A)に示す通常の施錠状態においては、感知ピン11
に内挿された感知部11aは感知スイッチ13を作動さ
せる位置にはない。正常のキー8が挿入されると、図1
(B)に示すように、各組の下ピンがキー8により押し
上がられ、上ピンも同様に移動し、すべての組の上ピン
と下ピンの境界がシヤーライン10に一致し、内筒2を
回動させることができる。正常のキー8の挿入によって
は、感知ピン11の位置は、シヤーライン10の位置で
あり、この位置において、感知部11aは、感知スイッ
チ13を作動させる。
【0025】ピッキングが行なわれて、感知ピン11と
下ピンの境界がシヤーライン10の位置まで移動させら
れたときに、内筒2に加えられている回動力で、感知ピ
ン11が係止されることがある。すなわち、感知ピン1
1は、図1(C)に示す位置となる。この移動によっ
て、感知部11aの上端がピンホールカバー9に開けら
れた孔を通り抜けて感知スイッチ13を作動させる。こ
の状態で、例えば、特殊工具16が、次の下ピンを移動
させるために最後部の下ピンから離れて、最後部より1
つ手前の下ピンを持ち上げようとする。この状態が図1
(C)である。そうすると、特殊工具16によって持ち
上げられていた最後部の下ピンは、特殊工具16が外さ
れたことによって重力により落下し、それにつれて、感
知部16も落下する。したがって、感知スイッチ13は
非作動となる。感知スイッチ13が作動状態においてオ
ン、非作動状態においてオフとなるようにされていれ
ば、感知スイッチ13は、オンになった後にオフとな
る。このオン、オフに応じた感知信号を発生させること
ができる。シリンダー錠に正常のキー8が挿入された場
合は、感知スイッチ13は作動状態を継続する。上述の
例でいえば、感知スイッチ13はオンが継続する。ピッ
キングの場合は、感知スイッチ13の作動状態が長く継
続することはないと考えられるから、感知スイッチ13
が作動状態となってから、所定時間以内、例えば、2秒
以内に、感知スイッチ13が非作動状態となる場合の信
号の判定により、ピッキングが行なわれているとして、
ピッキングを検出することができる。
【0026】この実施の形態では、最後部の上ピンを感
知ピンとしたが、中間部の上ピンを感知ピンとしてもよ
い。また、複数箇所の上ピンを感知ピンとしてもよいこ
とは上述したが、この場合には、中間部の上ピンも感知
ピンとされる。このように、中間部の上ピンが感知ピン
とされた場合には、正常のキーを挿入した場合でも、キ
ーの挿入過程において、感知ピンが一旦上昇されて感知
スイッチを作動させた後、キーの凹部の通過により上昇
された感知ピンが下降して、感知スイッチを非作動状態
とし、さらに、キーが最終のセット位置になった場合
に、感知スイッチが再び作動状態となるようなものが想
定できる。このような感知ピンについては、上述したよ
うに、感知スイッチ13が作動状態となってから、所定
時間以内、例えば、2秒以内に、感知スイッチ13が非
作動状態となる場合の信号の判定によれば、ピッキング
が行なわれているとしてしまうが、ピッキングの場合に
は、感知スイッチの非作動状態が継続するのに対して、
正常のキーを挿入した場合には、非作動状態の継続はな
く、直ちに、再び作動状態となり、その後も作動状態が
継続するから、再度の作動状態の継続を検出することに
より、正常のキー挿入と区別してピッキングを検出する
ことができる。
【0027】図2は、感知スイッチの取付の一例を説明
するためのもので、図2(A)は上面図、図2(B)は
側面図である。図中、図1と同じ部分には同じ部号を付
して説明を省略する。この例では、感知スイッチ13に
はテープ電線15が接続され、感知スイッチ13は、外
筒1に取り付けられている。外筒1には、感知スイッチ
が納まるように適時位置に段付溝が彫り込まれ、この段
付溝にピンホールカバー9を差し込み、ピンホールカバ
ー9に設けられたスイッチ穴に感知スイッチ13の作動
部を落とし込み、その上部に感知スイッチ押さえ板14
を差し込んで感知スイッチ13が固定されている。
【0028】図3,図4は、本発明の防犯錠の実施の形
態の一例を説明するためのもので、図3は断面図、図4
は室内側から見た正面図である。図中、20はシリンダ
ー錠、21はシリンダ受け、21aはシリンダー固定用
ピン、22は表座、22aは固定桿、23は扉、24は
取付板、24aはビス、25はテールピース、26はシ
リンダーカム、26aはスプリング、27はデッドボル
ト、27aは突起、28はケース、28aはビス、29
は施錠開錠感知スイッチ、30は振動センサ、31はリ
ード線、32は回路基板、33は発信部、33aはリー
ド線、34は電池である。なお、図3,図4では、細部
を見易くするため、隠れた部分は、点線の代わりに細線
で図示した。
【0029】図3においては、左側が室内側であり、右
側が室外側である。室外側には、シリンダー錠20のキ
ー挿入口が露出している。シリンダー錠20は、図1で
説明したように、感知ピン11と感知スイッチ13が設
けられたものである。図3のシリンダー錠は、扉框に彫
り込まずに扉面に取り付けるようにされた面付錠として
構成されたものであるが、本発明の防犯錠は面付錠に限
られるものではない。錠ケースが扉框に彫り込んで取り
付けられるようにされた彫込錠として構成されてもよ
く、あるいは、半彫込錠として構成されてもよい。
【0030】表座22は、扉23の室内側に配置された
取付板24と扉23を挟むようにして、表座22から伸
びる固定桿22aのネジ孔に取付板24側からビス24
aがねじ込まれることによって取付板24とともに扉1
2に固定される。シリンダー錠20は、ケース28の裏
面から突出して設けられたシリンダー受け21に納めら
れ、シリンダー固定用ピン21aにより、シリンダー受
け21に固定される。ケース28は、扉23の室内側か
ら差し込まれた、ビス28aによって取付板24に固定
される。
【0031】シリンダー20の内筒の回動は、テールピ
ース25によりシリンダーカム26に伝達され、シリン
ダーカム26の回動によりデッドボルト27を施錠位置
または開錠位置に移動させる。シリンダーカム26の施
錠位置と開錠位置は、スプリング26aの付勢力によっ
て、確保される。したがって、シリンダーカム26が、
施錠位置と開錠位置の一方の位置から他方の位置へ回動
するときには、一方の位置から中間位置まではスプリン
グ26aに抗して移動し、中間位置を越えると、スプリ
ング26aの付勢力によって他方の位置への移動が容易
となり、他方の位置においては、スプリング26aの付
勢力が働いて、戻りにくくして、施錠位置または開錠位
置を確保できる。シリンダー錠の施錠と開錠は、室外側
からキーを挿入して行なうことができるが、室内側から
は、デッドボルト27を指で移動させることによって行
なうことができる。また、もちろんケース表面にシリン
ダーカム26と連動するサムターンを取り付けて施錠と
開錠ができるようにしてもよい。
【0032】室内側には、取付板24をカバーするよう
にケース28がビス28aを取付板24のネジ孔に螺合
することによって固定されている。ケース28と取付板
24との間の空間には、上述したシリンダーカム26や
デッドボルト27が納められている。また、施錠開錠感
知スイッチ29、振動センサ30が設けられている。施
錠開錠感知スイッチ29は、デッドボルト27に設けら
れた突起27aの移動によって作動されるマイクロスイ
ッチとして構成されている。施錠開錠感知スイッチ29
としては、マイクロスイッチなどの機械的接点を有する
スイッチに限られるものではなく、近接スイッチや光電
スイッチ等の感知スイッチ手段を用いることができるこ
とはいうまでもない。振動センサ30は、電磁型,コン
デンサ型,圧電型等のマイクロフォン構造の振動検出器
を用いて、検出出力を例えば1〜3kHzの周波数帯域
に共振特性をもつ共振回路により検出するなど、扉に加
えられた振動を検出することができるものを用いる。
【0033】感知スイッチ13,施錠開錠感知スイッチ
29,振動センサ30は、適当なリード線31等により
回路基板32の端子に接続されている。回路基板32に
は、後述する検出動作を行なうための制御回路が搭載さ
れているが、この制御回路は、CPUを用いたマイクロ
コンピュータで構成されてもよい。制御回路の出力は、
発信部33から室内の適宜の箇所に設置した受信装置に
対して発信される。発信部33の出力は、電波信号、光
信号や超音波信号等とすることができるが、発信出力と
せずに、あるいは、発信出力に加えて、警報装置を直接
作動させるようにしてもよい。この場合、警報装置は、
ケース28内に内蔵させてもよく、ドアの室内側に取り
付けるようにしてもよい。もちろん、室外に警報装置を
取り付けてもよい。発信部33は、回路基板32に取り
付けてもよいが、この実施の形態では、ケース28に回
動可能に取り付けられており、リード線33aで回路基
板の端子に接続されている。発信部33の回動自在の取
付構造としては、半球面状に形成された取付部に半球面
状の発信部33を収納し、取付部と発信部33との間に
は、ゴム材等を介在させて、発信部33を半固定状態に
している。したがって、図示しない受信部の取付位置に
応じた向きに発信部33をセットすることができる。も
ちろん、電波信号で発信する場合は、発信部33は固定
してもよい。
【0034】回路基板に供給する電源は、この実施の形
態では、電池34を用いて、ケース28の下部に内蔵さ
せた。電池34には、充電式の電池を用いて、商用電源
からの配線を行なって、常時、充電状態としておくよう
にしてもよい。乾電池を用いた場合の電池交換について
の配慮をする必要がない。また、電源に電池を用いた場
合の寿命のことを考慮して、施錠時のみ電源スイッチを
オンさせるようにするのがよい。例えば、施錠開錠感知
スイッチ29を利用して、電源スイッチをオンオフさせ
てもよいが、開錠された場合に、電源がオフされてしま
う問題があるので、所定時間の遅延を持たせてオフさせ
る方法、あるいは、オフは開錠と関係なく、手動によっ
て行なわせる方法などを採用してもよい。
【0035】図5は、制御回路の一例を説明するための
ブロック図である。図中、図3,図4と同様の部分には
同じ符号を付して説明を省略する。41,42,43は
入力処理部、44は制御部、45は送信部、46は表示
部である。感知スイッチ13、施錠開錠感知スイッチ2
9、振動センサ30の作動状態は、それぞれ、インター
フェイスを含む入力処理部41,42,43により、デ
ジタル信号に変換されて制御部44に送られる。この実
施の形態では、制御部44は、CPUと制御プログラム
や固定データを記憶したROM、RAM等で構成されて
いるが、リレー回路等によるアナログ回路によって構成
されてもよい。入力処理部41,42,43からの各セ
ンサからの出力信号に基づくデータは、制御部44で信
号処理が行なわれて、送信部45に送出される。図示し
ない警報装置を同時に作動させるようにしてもよい。送
信部45の出力は、発信部33から図示しない受信部に
送信される。表示部46は、LCDやLEDなどをもち
いて構成されている。表示部46により、電源として用
いている電池34の劣化や、各部の動作状況などの表示
を行なわせるが、感知スイッチ13、施錠開錠感知スイ
ッチ29、振動センサ30のいずれが作動したか、など
の制御出力の表示も行なわせるようにしてもよい。
【0036】制御部における信号処理の一例について説
明する。図1で説明した感知ピンを用いた場合の感知ス
イッチの作動については、上述したが、正常のキーを挿
入したときには、作動が継続状態となり、ピッキングが
行なわれた場合には、作動した後に非作動となる。
【0037】信号処理の第1の実施例では、上述した感
知スイッチの作動状態を検出するため、制御部44は、
感知スイッチが作動をした時から時間をカウント(例え
ば、クロックパルスのカウント)し、所定時間、例え
ば、2秒以内に感知スイッチが非作動となった場合にピ
ッキングが行なわれたと判定して、出力信号を出力して
送信部45に送る。
【0038】この第1の実施例でピッキングの検出が可
能であるが、手慣れた侵入者は、この判定条件を知る
と、感知ピンに対応する下ピンを持ち上げる時間を十分
にとった後に次の下ピンに対する作業にとりかかること
が考えられる。信号処理の第2の実施例は、施錠開錠感
知スイッチ29の作動をも判定条件に加える。すなわ
ち、感知スイッチの作動の開始から時間をカウントし、
所定時間、例えば、2秒以内に施錠開錠感知スイッチ2
9からの開錠の信号が得られない場合にもピッキングが
行なわれたと判定する。これにより第1の実施例による
問題点を解消できる。もっとも、正常のキーを挿入した
まま、開錠動作を行なわない場合には、ピッキングと判
定してしまうことになるが、通常のキー操作では、キー
を挿入したまま長い時間をおいてからキーを回動させる
ようなことはまずないといえる。このような場合は、施
錠してキーを抜くのを忘れた場合がこの状態となるの
で、ピッキングと判定した場合に、警報を発し、これを
外部からも分かるようにすれば、キーの抜き忘れを防止
できるという効果をももたらすことができる。
【0039】振動センサ30の出力により、扉に加えら
れた衝撃や振動を感知できる。自動販売機において、ド
リルを用いてシリンダー錠を破壊して扉を開けるなど、
錠を破壊する犯罪に対して、警報を発することができ
る。振動センサが扉の内部に設置されていることによ
り、確実に検出できるとともに、複雑な振動に対して
も、感度のよい検出が可能である。正常のキーを挿入し
た場合や、ピッキングが行なわれた場合の振動も検出で
きる。正常のキーを挿入した場合は、短時間、例えば2
秒以内に、施錠開錠感知スイッチ29から開錠の信号が
得られると考えられるから、振動センサ30が微細な振
動を検出してから、所定時間、例えば2秒以内に施錠開
錠感知スイッチ29から開錠の信号が検出されないこと
を制御部44において判定条件としてピッキングが行な
われたことを判定し、警報を発することもできる。
【0040】図6は、本発明の防犯錠におけるシリンダ
ー錠部分の第2の実施の形態を説明するためのもので、
図6(A)は施錠状態の軸方向の断面図、図6(B)は
正常のキーを挿入した状態の軸方向の断面図、図6
(C)はピッキングが行なわれている状態の軸方向の断
面図、図6(D)は感知ピンと下ピンの側面図、図6
(E)は感知ピンと下ピンの断面図である。図中、図
1,図9,図10と同様の部分には同じ符号を付した。
11bは筒部、11cはスプリング収容溝部、12aは
縮径部である。
【0041】この実施の形態では、上ピンについては、
最前部に通常の円柱状の上ピン6を用い、その後に、図
9,図10で説明したアンチピッキングピン3を4つ用
い、最後部には感知ピン11を用いている。したがっ
て、上ピンと下ピンの組は第1の実施の形態と同様に、
6組設けられている。しかし、この組合せや組数および
位置は適宜でよい。もちろん、全体の組数も6組に限ら
れるものではない。また、アンチピッキングピン3を用
いることなく、これを通常の円柱状の上ピン6に置き換
えてもよい。また、第3の実施の形態で説明するよう
に、感知ピンを用いた組も1組に限られず、複数組とし
てもよいことは、第1の実施の形態と同様である。
【0042】感知ピン11は、後部において感知スイッ
チを作動させるが、施錠時の位置から所定の距離だけ移
動したときに、感知スイッチ13を作動させる所定の長
さに選定されている。したがって、この実施の形態にお
いては、正常のキーが挿入されたときには、感知スイッ
チは作動することはない。感知ピンと下ピンとの境界が
シヤーラインを越える所定の位置まで移動したときに感
知スイッチが作動する。構造の一例を図6(D),
(E)で説明する。この例では、感知ピン11は、2つ
の部材から構成されている。感知部11aは、先端が下
ピン12に衝合し、後端が感知スイッチを作動させるよ
う上述した所定の長さにされている。感知部11aは、
筒部11bに挿入されている。筒部11bは、上部にス
プリング5の先端部を収容できるスプリング収容溝部1
1cが形成されている。しかし、スプリング収容溝部1
1cは必ずしも必要ではなく、スプリング収容溝部11
cを設けずに、図10に示すように、筒部11bの上端
面がフラットになるようにして、中央に感知部11aを
突出させるようにして、スプリング5の先端を衝合させ
るようにしてもよい。なお、筒部11bの上端面に対し
て、感知部11aの上端が突出する長さを選定して、ピ
ッキングによって筒部11bの上端面がピンホールカバ
ー9に衝合した場合に、感知部11aの先端が感知スイ
ッチ13に作動ストロークの限界を超えないようにする
ように、d(図6(D))の値を選定するようにすれ
ば、作動限界をもつ感知スイッチを破損させることがな
いという利点をもたらすことができる。感知部11aと
筒部11bについては、これらを一体として形成しても
よいが、別体として形成すれば、感知部を交換するだけ
で、ピッキングの感知位置を選択することができる。ま
た、スプリング収容溝部11cの形成加工が容易であ
る。
【0043】なお、この実施の形態では、アンチピッキ
ングピン3および上ピン6ともに、スプリング5に対向
する側に筒部11bのスプリング収容溝部と同様の作用
をもたらすように、スプリング5の端部を挿入できる穴
を設けた。しかし、スプリング5に対向する端面に穴を
設けることなくフラットな面としてもよいことは、感知
ピン11と同様である。
【0044】下ピンについては、アンチピッキングピン
3および上ピン6の組については、上面まで同じ外径の
通常の円筒状の下ピン4を用いているが、感知ピン11
に組み合わされる下ピンには、上部が縮径されて段部が
形成された下ピン12を用いた。図6(D),(E)に
示すように、下ピン12の感知ピン11に接する側に外
径を小さくした縮径部12aが形成されている。下ピン
12に縮径部が形成されていることにより、ピッキング
時の触感を遅らせることで、感知スイッチを押圧するま
で、下ピンを持ち上げる可能性を大きくして、感知スイ
ッチ13を作動させる可能性を大きくしている。また、
下ピンの上部を段付形状としていることで、アンチピッ
キンクピンとしての作用もある。したがって、下ピン4
に代えて、縮径部が形成された下ピン12を用いるよう
にしてもよい。
【0045】ピッキングの感知について説明する。図6
(A)に示す通常の施錠状態においては、感知ピン11
は感知スイッチ13を作動させる位置にはない。正常の
キー8が挿入されると、図6(B)に示すように、各組
の下ピンがキー8により押し上がられ、上ピンも同様に
移動し、すべての組の上ピンと下ピンの境界がシヤーラ
イン10に一致し、内筒2を回動させることができる。
正常のキー8の挿入によっては、感知ピン11の位置
は、シヤーライン10の位置であり、この位置までの移
動距離では、感知ピン11は、感知スイッチ13を作動
させるものではない。
【0046】ピッキングが行なわれると、図6(C)に
示すように、感知ピン11がシヤーライン10を越えて
さらに上方まで移動させられることがある。この移動に
よって、感知ピン11の上部がピンホールカバー9に開
けられた孔を通り抜けて感知スイッチ13を作動させる
ので、感知スイッチ13によって、感知信号を発生させ
ることができる。シリンダー錠の使用にあたっては、通
常は、正常のキー8が挿入されるだけである。したがっ
て、感知スイッチ13が作動されることは、異常である
といえるから、この信号によりピッキングなどの異常を
感知することができる。
【0047】図7は、本発明の防犯錠におけるシリンダ
ー錠部分の第3の実施の形態を説明するための施錠状態
の軸方向の断面図である。図中、図6と同様の部分には
同じ符号を付して説明を省略する。17はスペーサであ
る。
【0048】この実施の形態では、感知ピン11を用い
た組を2組設けた点が第2の実施の形態と相違する。し
たがって、正常のキーを挿入した場合には、感知スイッ
チ13が作動することはなく、ピッキングが行なわれた
場合に感知スイッチ13が作動する。感知スイッチ13
も2組の感知ピン11に対応して、2箇所に設けられて
いる。この実施の形態では、感知スイッチ押さえ板14
を、2つの感知スイッチ13に共通に用いたから、スペ
ーサ17を挿入して、テープ電線10の段差を埋めてい
る。この場合、感知スイッチ信号は、シリアルデータと
しても、パラレルデータとしてもよい。
【0049】なお、上述した実施の形態では、内筒2の
上面に上ピンと下ピンの組が位置する構造となっている
が、上ピンと下ピンの組は、内筒2の側面に位置させる
ようにしてもよい。また、側面と上面の両方に位置させ
るようにしてもよい。また、上ピンと下ピンの組が位置
する場所は、内筒周面のどこでもよい。
【0050】図8は、本発明の防犯錠におけるシリンダ
ー錠部分の第4の実施の形態を説明するための施錠状態
の軸方向の断面図である。図中、図6,図7と同様の部
分には同じ符号を付して説明を省略する。18は作動部
材である。
【0051】防犯錠におけるシリンダー錠部分の第2お
よび第3の実施の形態では、感知ピン11の後端を作動
部として感知スイッチ13を直接作動させるようにし
て、感知ピン11の所定の距離以上の移動を感知するよ
うにしたが、この実施の形態では、感知ピン11の後端
に作動部材18を感知部として衝合させ、感知ピン11
の移動によって作動部材18を移動させて、感知ピン1
1の下ピン4との境界がシヤーラインを越える所定の位
置以上の移動により感知スイッチ13を作動させるよう
にした。したがって、正常のキーが挿入されたときに
は、感知スイッチ13が作動しないようにされており、
第2および第3の実施の形態と同じである。
【0052】感知ピン11を用いた組を2組設けたが、
1組でもよく、3組以上としてもよい。また、感知ピン
11としては、通常の円柱状のピンを用いたが、アンチ
ピッキングピンを用いてもよい。要は、作動部材18を
移動できればよいのである。感知ピン11に対向する下
ピンは、上述した縮径部が形成されたものではなく、上
部が円柱状の通常の下ピン4を用いたが、図6,図7で
説明した縮径部が形成された下ピン12を用いるように
してもよい。
【0053】なお、作動部材18が重力で感知ピン11
の後端に載せられる向きに外筒1に上ピンを納めるシリ
ンダーが形成されている場合は、作動部材18は、常に
感知ピン11に後端に載置されて問題はないが、シリン
ダーの向きが横向きや下向きに形成される場合は、作動
部材18にもスプリングを配置して、感知ピンの後端に
向けて付勢するようにするのがよい。
【0054】上述した実施の形態においては、感知ピン
の移動を感知するセンサ手段として、スイッチ手段を用
いた。スイッチ手段としては、マイクロスイッチなどの
機械的接点を有するスイッチに限られるものではなく、
近接スイッチや光電スイッチ等の感知スイッチ手段を用
いることができることはいうまでもない。センサ手段と
しては、スイッチ手段に限られるものではなく、要は、
感知ピンの所定の距離の移動を感知して信号出力が得ら
れればよいものである。なお、所定の距離の移動とは、
所定の距離を越えた移動も含まれる意味に用いている。
【0055】第1の実施の形態では、感知ピンと下ピン
との境界がシヤーラインとなる位置に移動する距離を所
定の距離の移動としたが、第2ないし第4の実施の形態
においても、第1の実施の形態と同様に、感知ピンと下
ピンとの境界がシヤーラインとなる位置に移動する距離
を所定の距離の移動としてもよい。このようにすると、
第2ないし第4の実施の形態においては、ピッキングが
上手に行なわれると、正常のキーを挿入した場合と同様
に、感知スイッチは作動を継続した状態となる。しか
し、正常のキーが挿入された場合は、感知スイッチが作
動を開始してから、短時間の後に開錠される。これに対
して、ピッキングが行なわれた場合は、感知スイッチが
作動してから、他の上ピンと下ピンを開錠位置に移動さ
せるまでに時間がかかる。したがって、第1の実施の形
態で説明したように、感知スイッチの作動の開始から時
間をカウントし、所定時間、例えば、2秒以内に施錠開
錠感知スイッチからの開錠の信号が得られない場合にピ
ッキングが行なわれたと判定するなど、施錠開錠感知ス
イッチの出力をも判定条件に加えるようにすることによ
り、ピッキングを検知できる。また、感知ピンと感知ス
イッチを2つ以上設けた場合には、正常のキーを挿入し
た場合は、複数の感知スイッチがさほどの時間差をおか
ずに作動されるが、ピッキングが行なわれた場合は、複
数の感知スイッチの作動が短時間の時間差で行なわれる
ことはないといえるから、例えば、2秒の時間差を設定
し、1つの感知スイッチが作動した後に次に作動された
感知スイッチの作動が、設定した時間差を越えた場合、
あるいは、1つの感知スイッチが作動した後に設定した
時間差が経過しても次の感知スイッチが作動しない場合
に、ピッキングと判定するようにしてもよい。
【0056】第2ないし第4の実施の形態では、感知ピ
ンと下ピンとの境界がシヤーラインを越える所定の位置
まで移動したときに、感知スイッチが作動するように
し、正常のキーが挿入された場合には、感知スイッチが
作動しないようにした。第1の実施の形態においても、
同様にしてもよい。最後部でない位置に感知ピンが設け
られた場合には、正常のキーの挿入過程において、感知
スイッチが作動されることがある。施錠開錠感知スイッ
チの出力をも判定条件に加えて、感知スイッチが作動し
た後、短時間、例えば、2秒以内に施錠開錠感知スイッ
チが開錠を検出した場合には、正常のキーの挿入と判定
し、そうでない場合は、ピッキングと判定するようにし
て、より精度のよい判定を行なうことができる。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、痕跡が残らず、ピッキングがされたかどうか
も不明となる問題点を解消して、ピッキングが行なわれ
ているときにピッキング感知することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防犯錠におけるシリンダー錠部分の第
1の実施の形態を説明するためのもので、図1(A)は
施錠状態の軸方向の断面図、図1(B)は正常のキーを
挿入した状態の軸方向の断面図、図1(C)はピッキン
グが行なわれている状態の軸方向の断面図、図1(D)
は感知ピンと下ピンの側面図、図1(E)は感知ピンと
下ピンの断面図である。
【図2】感知スイッチの取付の一例を説明するためのも
ので、図2(A)は上面図、図2(B)は側面図であ
る。
【図3】本発明の防犯錠の実施の形態の一例を説明する
ための断面図である。
【図4】本発明の防犯錠の実施の形態の一例を説明する
ための室内側から見た正面図である。
【図5】制御回路の一例を説明するためのブロック図で
ある。
【図6】本発明の防犯錠におけるシリンダー錠部分の第
2の実施の形態を説明するためのもので、図6(A)は
施錠状態の軸方向の断面図、図6(B)は正常のキーを
挿入した状態の軸方向の断面図、図6(C)はピッキン
グが行なわれている状態の軸方向の断面図、図6(D)
は感知ピンと下ピンの側面図、図6(E)は感知ピンと
下ピンの断面図である。
【図7】本発明の防犯錠におけるシリンダー錠部分の第
3の実施の形態を説明するための施錠状態の軸方向の断
面図である。
【図8】本発明の防犯錠におけるシリンダー錠部分の第
4の実施の形態を説明するための施錠状態の軸方向の断
面図である。
【図9】アンチピッキングピンの一例を説明するための
もので、図9(A)はシリンダー錠の要部の施錠状態の
断面図、図9(B)はピッキングした状態の断面図、図
9(C)は上ピンの斜視図である。
【図10】アンチピッキングピンを用いたシリンダー錠
の一例を説明するためのもので、図10(A)は施錠状
態の軸方向の断面図、図10(B)は上面図、図10
(C)は正面図、図10(D)はキーを挿入した状態の
軸方向の断面図である。
【符号の説明】
1…外筒、1a…切欠部、2…内筒、2a…鍵孔、3…
アンチピッキングピン、3a…鍔部、4…下ピン、5…
スプリング、6…上ピン、7…クリックボール、7a…
スプリング、8…キー、9…ピンホールカバー、10…
シヤーライン、11…感知ピン、11a…感知部、11
b…筒部、11c…スプリング収容溝部、12…下ピ
ン、12a…縮径部、13…感知スイッチ、14…感知
スイッチ押さえ板、15…テープ電線、16…特殊工
具、17…スペーサ、18…作動部材、20…シリンダ
ー錠、21…シリンダー受け、21a…シリンダー固定
用ピン、22…表座、22a…固定桿、23…扉、24
…取付板、24a…ビス、25…テールピース、26…
シリンダーカム、26a…スプリング、27…デッドボ
ルト、27a…突起、28…ケース、28a…ビス、2
9…施錠開錠感知スイッチ、30…振動センサ、31…
リード線、32…回路基板、33…発信部、33a…リ
ード線、34…電池、41,42,43…入力処理部、
44…制御部、45…送信部、46…表示部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダー錠における複数の上ピンのう
    ち、少なくとも1つの上ピンを感知ピンとし、該感知ピ
    ンが所定の距離以上移動することを感知するセンサ手段
    を有するシリンダー錠と、シリンダー錠によって作動さ
    れるデッドボルトの施錠開錠状態を感知する施錠開錠セ
    ンサと、前記センサ手段の感知信号と前記施錠開錠セン
    サの感知信号とにより異常を判定する制御部を有するこ
    とを特徴とする防犯錠。
  2. 【請求項2】 前記感知ピンには、貫通する中空孔が形
    成され、該中空孔にロッド状の作動部材が移動可能に挿
    入されていることを特徴とする請求項1に記載の防犯
    錠。
  3. 【請求項3】 前記感知ピンと組み合わされる下ピン
    は、上ピンに対向する側に縮径部が形成されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の防犯錠。
  4. 【請求項4】 前記所定の距離は、感知ピンと下ピンと
    の境界がシヤーラインとなる距離であることを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか1項に記載の防犯錠。
  5. 【請求項5】 前記所定の距離は、感知ピンと下ピンと
    の境界がシヤーラインを越える距離であることを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の防犯錠。
  6. 【請求項6】 前記センサ手段は、感知ピンにより作動
    される感知スイッチであることを特徴とする請求項1な
    いし5のいずれか1項に記載の防犯錠。
  7. 【請求項7】 前記センサ手段は、感知ピンによって移
    動される作動部材により作動される感知スイッチである
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記
    載の防犯錠。
  8. 【請求項8】 前記制御部は、前記センサ手段の感知信
    号と前記施錠開錠センサの感知信号との時間差により異
    常を判定することを特徴とする請求項1ないし7のいず
    れか1項に記載の防犯錠。
  9. 【請求項9】 前記制御部は、前記センサ手段の感知信
    号に継続時間により異常を判定することを特徴とする請
    求項2に記載の防犯錠。
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