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JP2002274770A - エレベータ用ギヤーレス巻上機 - Google Patents

エレベータ用ギヤーレス巻上機

Info

Publication number
JP2002274770A
JP2002274770A JP2001072309A JP2001072309A JP2002274770A JP 2002274770 A JP2002274770 A JP 2002274770A JP 2001072309 A JP2001072309 A JP 2001072309A JP 2001072309 A JP2001072309 A JP 2001072309A JP 2002274770 A JP2002274770 A JP 2002274770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
outer rotor
cantilever
cantilever shaft
elevator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001072309A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Hotta
剛 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001072309A priority Critical patent/JP2002274770A/ja
Publication of JP2002274770A publication Critical patent/JP2002274770A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アウターロータの回転軸である中実軸を機外
に取り出せる構造とし、中実軸に直結するタイプの精密
な回転検出器等を取付けることのできるアウターロータ
型巻上機を提供する。 【解決手段】 第1の軸受台13に片持ち支持された第
1の片持軸10と、一端側が第1の片持軸10に間隙を
有して対向し、他端側が第2の軸受台19に片持ち支持
され、中空孔を有する第2の片持軸17と、第1の片持
軸10の外周と第2の片持軸17の外周に摺動可能に支
持され、第1の片持軸10と第2の片持軸17に回転自
在のアウターロータと、アウターロータに形成され、ア
ウターロータと共に回転する綱車1と、第1の片持軸1
0と第2の片持軸17との間に形成された間隙を介して
アウターロータに固定され、第2の片持軸17の中空孔
を貫通する中実軸18と、第2の片持軸17の他端側に
て中実軸に接続され、中実軸の回転を検出する回転検出
器12とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータ用ギヤ
ーレス巻上機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、例えば特開平11−29920
1号公報に示された従来の永久磁石式アウター回転型エ
レベータ用ギヤーレス巻上機の部分断面図である。図に
おいて1はエレベータを吊り下げるロープを巻付ける綱
車、2は一端が第1の締結部33によって綱車1に接続
されたアウターロータフレーム、3はアウターロータフ
レーム2の内周面に固定された永久磁石、4はステータ
コア支持ボルト34によって後述する支持軸30に固定
されたステータコア、5はステータコイルであり、これ
らステータコア4及びステータコイル5は、両端支持さ
れた支持軸30を介して全体支持軸受枠31に固定され
ていることとなる。尚、永久磁石3とステータコア4と
はモータエアギャップ37の間隔を有している。
【0003】また、14はアウターロータフレーム2の
他端に第2の締結部35によって接続されたアウターロ
ータフレーム支え枠であり、アウターロータフレーム支
え枠14及び綱車1は外輪回転荷重型軸受32を介して
支持軸30に回転自在に支持されている。尚、アウター
ロータは、綱車1、アウターロータフレーム2及びアウ
ターロータフレーム支え枠14から構成されている。
【0004】また、21は支持軸30の外周側且つ全体
支持軸受枠31内側に配置されたモータの回転速度を検
出するロータリーエンコーダとしての回転検出器であ
り、回転検出器21は、アウターロータフレーム支え枠
14を軸方向内側に大きく変形させ、抱き込むようにし
て乗せ、全体支持軸受枠31の機内側に配置している。
【0005】また、30はステータ全体とブレーキ全体
を支える支持軸、31は第3の締結部36によって支持
軸30を回転自在に保持し、全体を支持する全体支持軸
受枠、32は綱車1とアウターロータフレーム2及び回
転部全体を支える外輪回転荷重型軸受である。
【0006】また、38は支持軸30内を通って機外に
通じる本ギヤーレス巻上機用のコイルリード用ダクト、
39は後述するブレーキ操作機構42によってアウター
ロータの回転を制御するブレーキ装置、40はを支持キ
ャリパ43を介して支持軸30に設置されているステー
タ側ブレーキディスク、41はアウターロータフレーム
2の内周面に設置されたロータ側ブレーキディスク、4
2はブレーキ用コイル44が作動するとステータ側ブレ
ーキディスク40を側面から回転軸方向に押圧し、ステ
ータ側ブレーキディスク40とロータ側ブレーキディス
ク41とを接触させることによりアウターロータの回転
を制御するブレーキ操作機構である。
【0007】次に、動作について説明する。従来例は、
綱車1を直接駆動して、エレベータを巻き上げるギヤー
レス型巻上機であり、永久磁石3を使用して回転電機を
コンパクトに作り、更にこの永久磁石3を綱車1と結合
されたアウターロータフレーム2の内側に配置したアウ
ターロータ型永久磁石式のエレベータ用ギヤーレス巻上
機である。
【0008】ロータ側ブレーキディスク41と結合され
たアウターロータフレーム2が、綱車1をその上に結合
し、更にその内側に取付けた永久磁石3により駆動され
ることにより、ギヤーレス型巻として綱車1を駆動して
エレベータを巻き上げている。
【0009】また、ブレーキ装置39が同支持軸30上
にブレーキ部支持キャリパ43を介して、軸方向に移動
可能な制動装置を持つ多板ディスクブレーキ装置39と
して取付けられており、アウターロータフレーム2の回
転側とステータ側の固定支持軸の間で制動装置として動
作することにより、回転の制動が行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、アウタ
ーロータフレーム及び綱車は固定された軸上に外輪回転
荷重式軸受を介して回転支持されており、回転軸を支持
軸から外に取り外せない構造であった。そのため、アウ
ターロータ型の巻上機に回転軸に直結するタイプの精密
回転検出器を採取付ける場合、支持軸受の機内側に取付
けるしかなく、点検や取替え作業を行なうには、支持軸
と支持軸受を取り外す必要があり、非常に作業が大掛か
りで困難になるという欠点があった。また、回転検出器
の外形が大きく、特殊な形状となるため市場性が無く、
注文品となるため、コストが高いという欠点があった。
【0011】また、ディスクブレーキ装置の操作機構が
機内側配置のため、点検や取り替えの作業が非常に行な
いづらかった。また、従来のアウターロータ型永久磁石
式のエレベータ用ギヤーレス巻上機は水密、防水等の密
閉構造になっていなかった。
【0012】この発明は上記の問題点を解決するために
なされたもので、アウターロータ型永久磁石式でありな
がらアウターロータの回転軸である中実軸を機外に取り
出せる構造とし、中実軸に直結するタイプの精密な回転
検出器等を取付けることができ、ブレーキ装置の点検や
取り替えの作業が行ない易く、更に水密密閉構造のエレ
ベータ用ギヤーレス巻上機を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明のエレベータ用
ギヤーレス巻上機は、第1の軸受台に片持ち支持された
第1の片持軸と、一端側が第1の片持軸に間隙を有して
対向し、他端側が第2の軸受台に片持ち支持され、中空
孔を有する第2の片持軸と、第1の片持軸の外周及び第
2の片持軸の外周に摺動可能に支持され、第1の片持軸
及び第2の片持軸に対して回転自在のアウターロータ
と、アウターロータの内周面に取付けられた永久磁石
と、第1の片持軸に固定され、永久磁石と対向して配置
された電機子巻線と、アウターロータに形成され、アウ
ターロータと共に回転する綱車と、第1の片持軸と第2
の片持軸との間に形成された間隙を介してアウターロー
タに固定されるとともに、第2の片持軸の中空孔を貫通
する中実軸と、第2の片持軸の他端側にて中実軸に接続
され、中実軸の回転を検出する回転検出器とを有するも
のである。
【0014】また、アウターロータの回転軸方向の長さ
は、アウターロータの直径よりも長いものである。
【0015】また、第1の片持軸は中空孔を有する軸で
あり、中実軸は第1の片持軸の内周で摺動可能に支持さ
れたものである。
【0016】また、アウターロータの回転軸方向の長さ
は、アウターロータの直径よりも短いものである。
【0017】また、第1の片持軸は中空孔を有する軸で
あり、電機子巻線を通電させるリード線を第1の片持軸
の内部を通して設けたものである。
【0018】また、アウターロータの内部に設けられ、
アウターロータの内周を押圧することでアウターロータ
の回転を制動する制動部と、アウターロータに設けられ
た制動部の点検孔とを有するものである。
【0019】また、アウターロータを第1の片持軸の間
に設けられた第1のシール部と、アウターロータを第2
の片持軸の間に設けられた第2のシール部と、第2の片
持軸の他端側にて、第2の片持軸の中空孔及び回転検出
器を覆うシールカバーとを有するものである。
【0020】また、アウターロータの外周に設けられた
放熱フィンとを有するものである。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本実施の形
態のおけるエレベータ用ギヤーレス巻上機を示す一部断
面図である。図において、1はエレベータを吊り下げる
ロープを巻付ける綱車であり、後述する片持中空軸10
に回転自在に支持されている。
【0022】また、2は一端が綱車1と隣接して、即ち
片持中空軸10の長手方向で接続されたフレームとして
のアウターロータフレームであり、アウターロータフレ
ーム2が回転するとともに綱車1も回転するようになっ
ている。
【0023】また、3はアウターロータフレーム2の内
周面に片持中空軸10に平行に設置された永久磁石、4
は永久磁石3と対向するように片持中空軸10に設置さ
れたステータコア、5はステータコア4を励磁する電機
子巻線としてのステータコイルであり、永久磁石3、ス
テータコア4、ステータコイル5によって駆動部が構成
されている。
【0024】また、6はコイルリード支え6aによって
支持されているステータコイル5及び後述するブレーキ
コイル9に通電するためのコイルリードであり、片持中
空軸10の内部へ通り、リード線口出しシール兼支持部
24を介してエレベータ用ギヤーレス巻上機の外部へ導
かれている。
【0025】また、7はブレーキコア8及びブレーキコ
イル9によって作動する内拡式ブレーキであり、これら
内拡式ブレーキ7は、ブレーキコア8、ブレーキコイル
9によって制動部としてのブレーキ装置が構成されてい
る。このブレーキ装置は、駆動部から片持中空軸10の
先端方向にずれて位置されている。また、このブレーキ
装置は、アウターロータフレーム2の内周面を押圧する
ことによって回転を制動するようになっている。
【0026】また、10は一端が後述する綱車側軸受台
13に片持ち支持され、アウターロータフレーム2の回
転軸に沿って突設され、中空孔を有する第1の片持軸と
しての片持中空軸、11は片持中空軸10に綱車1を回
転支持するための綱車側外輪回転荷重軸受、12は綱車
1と片持中空軸10とを気密に保つ第1のシール部とし
ての綱車側軸シール、13はベース部分20固定され片
持中空軸10を片持支持する第1の軸受台としての綱車
側軸受台である。
【0027】また、14は一端がアウターロータフレー
ム2の他端に接続され、後述するアウターロータフレー
ム支持軸受側中空支持軸17に回転支持するためのフレ
ーム支え枠としてのアウターロータフレーム支え枠、1
5はアウターロータフレーム支え枠14をアウターロー
タフレーム支持軸受側中空支持軸17に対して回転自在
にするためのアウターロータ支持軸受、16はアウター
ロータフレーム支え枠14とアウターロータフレーム支
持軸受側中空支持軸17とを気密に保つ第2のシール部
としてのアウターロータフレーム支え軸受側軸シール、
17は一端側が片持中空軸10に間隙を有して対向し、
他端側が後述するアウターロータフレーム側軸受台19
に片持ち支持され、中空孔を有する第2の片持軸として
のアウターロータフレーム支持軸受側中空支持軸、18
は片持中空軸10とアウターロータフレーム支持軸受側
中空支持軸17との間に形成された間隙を介してアウタ
ーロータに固定されるとともに、アウターロータフレー
ム支持軸受側中空支持軸17の中空孔を貫通し、更に片
持中空軸10の内周で摺動可能に支持された中実軸とし
てのアウターロータフレーム振止兼回転検出器駆動用継
軸である。
【0028】このアウターロータフレーム振止兼回転検
出器駆動用継軸18は、両端の間でアウターロータフレ
ーム支え枠14のアウターロータフレーム支持軸受側中
空支持軸17側の他端に固定されている。更に、このア
ウターロータフレーム振止兼回転検出器駆動用継軸18
は、一端がアウターロータフレーム支持軸受側中空支持
軸17貫通するように突出し、先端に後述する回転検出
器21が設置されており、他端が片持中空軸10の内部
へ突出し、一端の外周と片持中空軸10の内周面との間
に設けられたアウターロータフレーム振止軸受22を介
して片持中空軸10に対して回転自在となっている。即
ち、アウターロータフレーム振止兼回転検出器駆動用継
軸18はアウターロータの回転軸となっている。
【0029】尚、アウターロータは、綱車1、アウター
ロータフレーム2及びアウターロータフレーム支え枠1
4から構成されている。即ち、アウターロータは、片持
中空軸10の外周及びアウターロータフレーム支持軸受
側中空支持軸17の外周に摺動可能に支持され、片持中
空軸10及びアウターロータフレーム支持軸受側中空支
持軸17に対して回転自在となっている。
【0030】尚、アウターロータは、本実施の形態では
綱車1、アウターロータフレーム2及びアウターロータ
フレーム支え枠14の別の部材から構成しているが、同
一の部材で構成しても構わない。
【0031】また、19はベース部分20固定されアウ
ターロータフレーム支持軸受側中空支持軸17を片持支
持する第2の軸受台としてのアウターロータフレーム側
軸受台、20はエレベータ用ギヤーレス巻上機を設置す
るベース部分である。
【0032】また、23はアウターロータフレーム2の
外周に設けられた放熱フィン、25は回転検出器21を
覆うシールカバー、26はアウターロータフレーム支え
枠14に設けられたブレーキ装置の点検等に用いられる
内部点検孔であり、透明な部材、例えばガラスやプラス
チックで構成されている。
【0033】尚、上述したように綱車1、アウターロー
タフレーム2、アウターロータフレーム支え枠14から
構成されるアウターロータは綱車側軸シール12、アウ
ターロータフレーム支え軸受側軸シール16、リード線
口出しシール兼支持部24によってアウターロータの内
部は気密に保たれている。
【0034】また、アウターロータの内部を気密にする
ことにより内部に熱がこもるが、アウターロータフレー
ム2に設けられた放熱フィン23によって放熱されるよ
うになっている。
【0035】尚、アウターロータの直径(回転軸に垂直
な方向の長さ)は、アウターロータの長さ(回転軸に平
行な方向の長さ)より短い構成している。
【0036】次に、動作について説明する。ステータコ
イル5に通電することによりステータコア4が励磁さ
れ、アウターロータフレーム2の内周に設置された永久
磁石3と作用することによりアウターロータフレーム
2、即ち綱車1が回転し、ロープを巻き上げ下げするよ
うになっている。
【0037】また、アウターロータフレーム支え枠14
に接続されているこの回転検出器駆動用継軸18も連動
して回転し、回転検出器21によって回転が検出される
こととなる。
【0038】このように、アウターロータ型永久磁石式
でありながらアウターロータの回転軸端を機外に取り出
せる構造としたので、回転軸に直結するタイプの精密回
転検出器を点検、交換容易な構造で取付けることができ
る。そのことにより、保守作業性を損なわずに正確な回
転検出を行なうことが可能となり、高精度の回転制御が
でき、エレベータの高速化、高着床精度化等のように運
転の高精度化を実現することができる。また、回転検出
器の外形が小さくなり、市場性があり、コストを下げる
ことができる。
【0039】更に、ブレーキ装置をブレーキ装置を内拡
式とし、駆動部の横に配置し、更にアウターロータフレ
ーム支え枠14に設置した内部点検孔26を介して機外
から見えるようにしたので、ブレーキ装置の点検や取り
替えの作業が容易に行なうことができる。
【0040】更に、ブレーキ装置を駆動部の横に配置し
たので、アウターロータの長さ(回転軸に平行な方向の
長さ)よりその直径(回転軸に垂直な方向)を短くする
ことができる。そのため、エレベータ用ギヤーレス巻上
機を設置する際に昇降路の高さ方向に対する自由度を高
めることができる。
【0041】更に、片持中空軸10の内部にアウターロ
ータフレーム支持軸受側中空支持軸17の一端をアウタ
ーロータフレーム振止軸受22を介して回転自在となる
ように挿入しているので、片持中空軸10の振れを抑制
することができ、より安定した回転をえることができ
る。
【0042】更に、アウターロータ型永久磁石式のエレ
ベータ用ギヤーレス巻上機に対して、コンパクト性を損
なうことなく水密密閉構造を可能とし、更に、片持中空
軸の振れ止め構造を可能としている。そのため、設置場
所の自由性、特に機械室の縮小化、エレベータの昇降路
内設置の可能性を拡大することができる。特に、ピット
に設置する場合、何らかの原因で昇降路内に水が浸水す
ると巻上機が水没してエレベータを作動することが不可
能となる可能性があったが、本発明のように水密密閉構
造にしたことにより、巻上機のピットへの設置の可能性
が高めることができる。
【0043】また、アウターロータフレーム2に放熱フ
ィン23を設けているので、水密密閉構造としても内部
の熱を容易に放熱することができる。また、電機子巻線
のリード線を片持中空軸10の中空孔を通して配線して
いるので、別途リード線を通すための構造にする必要が
なく、コスト削減を図ることができる。
【0044】実施の形態2.本実施の形態において、実
施の形態1と同一の符号を付した箇所は同一または相当
部分を示す。図1は本実施の形態のおけるエレベータ用
ギヤーレス巻上機を示す一部断面図である。図におい
て、18はアウターロータの回転軸である中実軸として
の回転検出器駆動用継軸であり、片持中空軸10とアウ
ターロータフレーム支持軸受側中空支持軸17との間に
形成された間隙を介してアウターロータに固定されると
ともに、アウターロータフレーム支持軸受側中空支持軸
17の中空孔を貫通ている。
【0045】この回転検出器駆動用継軸18は、一端が
アウターロータフレーム支持軸受側中空支持軸17に貫
通するように突出し、先端に後述する回転検出器21が
設置されており、他端がアウターロータフレーム支え枠
14のアウターロータフレーム支持軸受側中空支持軸1
7側の他端に固定されている。
【0046】尚、アウターロータの長さ(回転軸に平行
な方向の長さ)は、アウターロータの直径(回転軸に垂
直な方向の長さ)より短い構成している。
【0047】次に、動作について説明する。ステータコ
イル5に通電することによりステータコア4が励磁さ
れ、アウターロータフレーム2の内周に設置された永久
磁石3と作用することによりアウターロータフレーム
2、即ち綱車1が回転し、ロープを巻き上げ下げするよ
うになっている。
【0048】また、アウターロータフレーム支え枠14
に接続されているアウターロータフレーム支持軸受側中
空支持軸17も連動して回転し、回転検出器21によっ
て回転が検出されることとなる。
【0049】このように、アウターロータ型永久磁石式
でありながらアウターロータの回転軸端を機外に取り出
せる構造としたので、回転軸に直結するタイプの精密回
転検出器を点検、交換容易な構造で取付けることができ
る。そのことにより、保守作業性を損なわずに正確な回
転検出を行なうことが可能となり、高精度の回転制御が
でき、エレベータの高速化、高着床精度化等のように運
転の高精度化を実現することができる。また、回転検出
器の外形が小さくなり、市場性があり、コストを下げる
ことができる。
【0050】また、回転検出器21が、アウターロータ
フレーム側軸受台19の側壁に設けられているため、点
検や取り替えの作業が容易に行なうことができる。
【0051】更に、ブレーキ装置をブレーキ装置を内拡
式とし、駆動部の横に配置し、更にアウターロータフレ
ーム支え枠14に設置した内部点検孔26を介して機外
から見えるようにしたので、ブレーキ装置の点検や取り
替えの作業が容易に行なうことができる。
【0052】更に、ブレーキ装置を駆動部の横に配置し
たので、アウターロータの長さ(回転軸に平行な方向の
長さ)をその直径(回転軸に垂直な方向)を短くするこ
とができる。そのため、エレベータ用ギヤーレス巻上機
を設置する際に昇降路の水平方向に対する自由度を高め
ることができる。
【0053】更に、アウターロータ型永久磁石式のエレ
ベータ用ギヤーレス巻上機に対して、コンパクト性を損
なうことなく水密密閉構造を可能とし、更に、片持中空
軸10の振れ止め構造を可能としている。そのため、設
置場所の自由性、特に機械室の縮小化、エレベータの昇
降路内設置の可能性を拡大することができる。特に、ピ
ットに設置する場合、何らかの原因で昇降路内に水が浸
水すると巻上機が水没してエレベータを作動することが
不可能となる可能性があったが、本発明のように水密密
閉構造にしたことにより、巻上機のピットへの設置の可
能性が高めることができる。
【0054】また、片持中空軸10を短くすることによ
りアウターロータフレーム振止を使用しない構造として
いるので、コスト削減を図ることができる。
【0055】
【発明の効果】この発明のエレベータ用ギヤーレス巻上
機は、第1の軸受台に片持ち支持された第1の片持軸
と、一端側が第1の片持軸に間隙を有して対向し、他端
側が第2の軸受台に片持ち支持され、中空孔を有する第
2の片持軸と、第1の片持軸の外周及び第2の片持軸の
外周に摺動可能に支持され、第1の片持軸及び第2の片
持軸に対して回転自在のアウターロータと、アウターロ
ータの内周面に取付けられた永久磁石と、第1の片持軸
に固定され、永久磁石と対向して配置された電機子巻線
と、アウターロータに形成され、アウターロータと共に
回転する綱車と、第1の片持軸と第2の片持軸との間に
形成された間隙を介してアウターロータに固定されると
ともに、第2の片持軸の中空孔を貫通する中実軸と、第
2の片持軸の他端側にて中実軸に接続され、中実軸の回
転を検出する回転検出器とを有するものなので、アウタ
ーロータの回転軸である中実軸に直結するタイプの精密
回転検出器を取付けることができる。
【0056】また、アウターロータの回転軸方向の長さ
は、アウターロータの直径よりも長いものなので、設置
する際に高さ方向に対する自由度を高めることができ
る。
【0057】また、第1の片持軸は中空孔を有する軸で
あり、中実軸は第1の片持軸の内周で摺動可能に支持さ
れたものなので、片持中空軸の振れを抑制することがで
きる。
【0058】また、アウターロータの回転軸方向の長さ
は、アウターロータの直径よりも短いものなので、設置
する際に昇降路の水平方向に対する自由度を高めること
ができる。
【0059】また、第1の片持軸は中空孔を有する軸で
あり、電機子巻線を通電させるリード線を第1の片持軸
の内部を通して設けたものなので、別途リード線を通す
ための構造にする必要がない。
【0060】また、アウターロータの内部に設けられ、
アウターロータの内周を押圧することでアウターロータ
の回転を制動する制動部と、アウターロータに設けられ
た制動部の点検孔とを有するものなので、ディスクブレ
ーキ装置の点検や取り替えの作業を容易に行なうことが
できる。
【0061】また、アウターロータを第1の片持軸の間
に設けられた第1のシール部と、アウターロータを第2
の片持軸の間に設けられた第2のシール部と、第2の片
持軸の他端側にて、第2の片持軸の中空孔及び回転検出
器を覆うシールカバーとを有するものなので、水密、防
水等の密閉構造にすることができる。
【0062】また、アウターロータの外周に設けられた
放熱フィン23とを有するものなので、水密、防水等の
密閉構造としても内部の熱を容易に放熱することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1におけるエレベータ用ギヤーレ
ス巻上機を示す部分断面図。
【図2】 実施の形態2におけるエレベータ用ギヤーレ
ス巻上機を示す部分断面図。
【図3】 従来のエレベータ用ギヤーレス巻上機を示す
部分断面図。
【符号の説明】
1 綱車、2 アウターロータフレーム、3 永久磁
石、4 ステータコア、5ステータコイル、6 コイル
リード、6a コイルリード支え、7 内拡式ブレー
キ、8 ブレーキコア、9 ブレーキコイル、10 片
持中空軸、11 綱車側外輪回転荷重軸受、12 綱車
側軸シール、13 綱車側軸受台、14 アウターロー
タフレーム支え枠、15 アウターロータ支持軸受、1
6 アウターロータフレーム支え軸受側軸シール、17
アウターロータフレーム支持軸受側中空支持軸、18
アウターロータフレーム振止兼回転検出器駆動用継
軸、19アウターロータフレーム側軸受台、20 ベー
ス部分、21 回転検出器、22 アウターロータフレ
ーム振止軸受、23 放熱フィン、24 リード線口出
しシール兼支持部、25 シールカバー、26 内部点
検孔、30 支持軸、31 全体支持軸受枠、32 外
輪回転荷重型軸受、33 第1の締結部、34ステータ
コア支持ボルト、35 第2の締結部、36 第3の締
結部、37 モータエアギャップ、38 コイルリード
用ダクト、39 ブレーキ装置、40ステータ側ブレー
キディスク、41 ロータ側ブレーキディスク、42
ブレーキ操作機構、43 支持キャリパ、44 ブレー
キ用コイル。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の軸受台に片持ち支持された第1の
    片持軸と、一端側が前記第1の片持軸に間隙を有して対
    向し、他端側が第2の軸受台に片持ち支持され、中空孔
    を有する第2の片持軸と、前記第1の片持軸の外周及び
    前記第2の片持軸の外周に摺動可能に支持され、前記第
    1の片持軸及び前記第2の片持軸に対して回転自在のア
    ウターロータと、前記アウターロータの内周面に取付け
    られた永久磁石と、前記第1の片持軸に固定され、前記
    永久磁石と対向して配置された電機子巻線と、前記アウ
    ターロータに形成され、当該アウターロータと共に回転
    する綱車と、前記第1の片持軸と前記第2の片持軸との
    間に形成された間隙を介して前記アウターロータに固定
    されるとともに、前記第2の片持軸の中空孔を貫通する
    中実軸と、前記第2の片持軸の前記他端側にて前記中実
    軸に接続され、前記中実軸の回転を検出する回転検出器
    とを有することを特徴とするエレベータ用ギヤーレス巻
    上機。
  2. 【請求項2】 前記アウターロータの回転軸方向の長さ
    は、前記アウターロータの直径よりも長いことを特徴と
    する請求項1記載のエレベータ用ギヤーレス巻上機。
  3. 【請求項3】 前記第1の片持軸は中空孔を有する軸で
    あり、前記中実軸は前記第1の片持軸の内周で摺動可能
    に支持されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載のエレベータ用ギヤーレス巻上機。
  4. 【請求項4】 前記アウターロータの回転軸方向の長さ
    は、前記アウターロータの直径よりも短いことを特徴と
    する請求項1記載のエレベータ用ギヤーレス巻上機。
  5. 【請求項5】 前記第1の片持軸は中空孔を有する軸で
    あり、前記電機子巻線を通電させるリード線を前記第1
    の片持軸の内部を通して設けたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のいずれかに記載のエレベータ用ギヤー
    レス巻上機。
  6. 【請求項6】 前記アウターロータの内部に設けられ、
    前記アウターロータの内周を押圧することで前記アウタ
    ーロータの回転を制動する制動部と、前記アウターロー
    タに設けられた前記制動部の点検孔とを有することを特
    徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のエレ
    ベータ用ギヤーレス巻上機。
  7. 【請求項7】 前記アウターロータを前記第1の片持軸
    の間に設けられた第1のシール部と、前記アウターロー
    タを前記第2の片持軸の間に設けられた第2のシール部
    と、前記第2の片持軸の前記他端側にて、当該第2の片
    持軸の中空孔及び前記回転検出器を覆うシールカバーと
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいず
    れかに記載のエレベータ用ギヤーレス巻上機。
  8. 【請求項8】 前記アウターロータの外周に設けられた
    放熱フィンとを有することを特徴とする請求項1乃至請
    求項7のいずれかに記載のエレベータ用ギヤーレス巻上
    機。
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