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JP2002268617A - 電子黒板アプリケーションシステム - Google Patents

電子黒板アプリケーションシステム

Info

Publication number
JP2002268617A
JP2002268617A JP2001064210A JP2001064210A JP2002268617A JP 2002268617 A JP2002268617 A JP 2002268617A JP 2001064210 A JP2001064210 A JP 2001064210A JP 2001064210 A JP2001064210 A JP 2001064210A JP 2002268617 A JP2002268617 A JP 2002268617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
function
input
screen
electronic blackboard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001064210A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Fujita
克彦 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001064210A priority Critical patent/JP2002268617A/ja
Publication of JP2002268617A publication Critical patent/JP2002268617A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦横方向のスクロールをボタン操作で従来の
電子黒板装置の使い勝手で利用でき、従来かけなかった
大きな図を描画可能な電子黒板アプリケーションシステ
ムの実現を課題とする。 【解決手段】 大型ディスプレイ101の表示画面より
も大きな描画用画面を記憶する画面表示用メモリー10
7を有し、この画面表示用メモリー107の描画用画面
の任意の位置を表示するための縦横方向のスクロール機
能を有し、そのスクロール機能への指示を、大型ディス
プレイ101の周囲の枠部分に設けられた縦スクロール
・ボタン102、横スクロール・ボタン103で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子黒板アプリケ
ーションシステムに関し、特に表示手段の表示画面より
も大きな描画用画面を表示可能な電子黒板アプリケーシ
ョンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】大画面にペンで描画したものを記録・印
刷できるいわゆる「電子黒板(事務機械工業会の商品分
類で用いられている用語)」には、ペンによる描画が可
能な面(スクリーン)を複数ページ分有しているものが
ある。このような従来型の「電子黒板装置」において
は、あるページへの書きこみを終えて、別のページに移
ろうとする場合には、装置本体についているボタンを押
すことでスクリーンが移動し、次のページに移ることが
できるようになっている。その際のページの移動方向
は、2種類に大別できる。一つは、縦方向に画面スクロ
ールするものであり、もう一方は、横方向にスクロール
するものである。
【0003】ところで「電子黒板」では、スクロール方
向に違いはあるが、基本的に複数のページ(スクリー
ン)が帯状につながっているという物理的制約のため
に、縦方向または横方向へのスクロールのどちらかしか
許されていなかった。このため、縦スクロールが可能な
システムでは、縦につながった表などを複数ページにわ
たって書くことはできるが、横に長い表を書くことはで
きず、横スクロールが可能なシステムでは、縦に長いリ
ストなどは書くことができなかった。スクリーンの形状
とそのスクロール方向が物理的に定められているがゆえ
に、こうした限界をわきまえた上で、ユーザーは使用す
るほかなかった。たとえば、縦方向、横方向それぞれ
が、表示されている画面のサイズより大きな図などを書
くことは、はじめからあきらめなければならないという
問題があった。
【0004】一方、パーソナル・コンピュータ上のアプ
リケーションにおいては、縦方向、横方向のどちらのス
クロールも許すものが多数存在している(文書作成ソフ
トや表計算ソフトなど多くのアプリケーションがそうな
っている)。これは、画面に一度に表示できるよりもは
るかに量の多い情報を扱わせるための方法の一つであ
る。この場合、スクロールは、一般的な使用者インタフ
ェースの一つとして用意された、ポインティング・デバ
イス(マウスなど)により、いわゆるスクロール・バー
を操作することで行なうのが普通である。
【0005】ところで、パーソナル・コンピュータで制
御され、ペン・デバイスによる描画機能を有する、大型
ディスプレイを利用した「電子黒板アプリケーションシ
ステム(電子黒板と同様、ペンによる書き込みができ、
書きこんだページの画像を保存したり、印刷したりでき
るアプリケーションシステム)」においては、いまだ縦
方向のスクロールと横方向のスクロールを自由に行なえ
るように構成されたものはない。これらは、従来型「電
子黒板」におけるスクロール方式をそのまま採用してい
るためである。これについては、「電子黒板アプリケー
ション」においても、画面の端(たとえば右端と、下端
の2箇所)に縦スクロール用のスクロール・バーと横ス
クロール・バーを表示し、それをポインティング・デバ
イスで操作すれば、自由なスクロールが可能になり、大
きな図も描けるようになる、という改善が考えられる。
これによって、1画面に収まりきらない、しかも縦横そ
れぞれについて画面の幅よりも大きな表や図を書くこと
ができるようになる。
【0006】しかし、これでは利用者にとっては、実用
面では不充分である。というのも、「電子黒板アプリケ
ーションシステム」は、本来利用者が立った状態で、ペ
ン・デバイスを使用して書きこみを行なうことが想定さ
れ、また実際においてもそのように利用されるケースが
多い。そこでマウスを利用してスクロールするという利
用者インタフェースを採用すると、1)マウスを操作さ
せるための平面が必要になる、2)ペン・デバイスとマ
ウスという2種類の道具の持ち替えを行なわなければな
らない、などの不具合が出て、利用者に大きな負荷をか
けることになる。
【0007】従来型「電子黒板装置」では、ペンによっ
て書きこみ、装置本体にあるボタンを利用して画面のス
クロール(スクリーンの移動)を行なっている。これ
は、画面上のスクロールバーを操作するよりも馴染みの
ある、また、マウスなどのいらない自然な利用者インタ
フェースであり、ひろく受け入れられ利用されていた。
この方式が、「電子黒板アプリケーションシステム」に
おいても、利用者にとって慣れ親しみのある、自然な利
用者インタフェースと考えられる。これを、パーソナル
・コンピュータで制御され、ペン・デバイスによる描画
機能を有する、大型ディスプレイを利用した「電子黒板
アプリケーションシステム」においても採用すること
で、従来型「電子黒板装置」で不可能であった、縦方
向、横方向のスクロールを可能にし、なおかつ、電子黒
板利用時の利用者にとって自然な利用者インタフェース
を備えた「電子黒板アプリケーションシステム」を提供
することができる。
【0008】そのほか、従来例として、特開平11−4
5143号公報の発明では、携帯型情報端末においてそ
の側面に、画面の上下左右のスクロールを制御するため
のダイアルまたはボタンを設け、保持している側の指で
このダイアルまたはボタンを操作することにより、画面
のスクロールを行なえるようにしている。これは小さい
画面の携帯情報端末に大きな画像を表示したいときに、
ペンまたは指による画面上のスクロールバーの操作が煩
雑であることを解消する目的であり、本発明と基本的な
発想は類似しているが、用途は「電子黒板アプリケーシ
ョン」ではなく、本体の側面ではなく、前面にボタンを
配置することで、立ち姿での操作が容易になるような
「電子黒板」の用途に適したような発想は含まれていな
い。さらに「電子黒板」の用途を対象にした同様の発明
は現在のところ見られない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、従来の
「電子黒板アプリケーションシステム」においては、画
面の上下左右のスクロールを可能にするものはなく、さ
らに、利用者の立った状態での使用に適したものは見ら
れなかった。本発明は、比較的簡単な方法でこの問題を
解決して、縦方向、横方向のスクロールをボタン操作に
よって行なうことができ、従来型「電子黒板装置」の使
い勝手で利用できるとともに、従来書けなかった大きな
図を書くことが可能な使い勝手の良い電子黒板アプリケ
ーションシステムの実現を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明は、コンピュータからなる制御手段と、大型
ディスプレイからなる表示手段と、ペン・デバイスから
なる入力手段を具備し、前記入力手段による画像データ
の入力機能と、前記入力手段によって入力された画像デ
ータの保存機能と、前記入力手段によって入力された画
像データの印刷機能と、前記入力手段によって入力され
た画像データの前記表示手段への表示機能を有する電子
黒板アプリケーションシステムにおいて、前記表示手段
の表示画面よりも大きな描画用画面を内在し、この描画
用画面内の任意の位置を表示させるため、縦方向および
横方向に移動可能なスクロール機能を有し、そのスクロ
ール機能への指示を行う前記表示手段の周囲の枠相当部
分に設けられたボタンスイッチ手段を具備することを特
徴とする。これにより、縦横のスクロールを利用して、
画面に表示できるよりも大きな図や表をペン・デバイス
を用いて作成することができ、スクロール操作を、従来
の電子黒板と同様の慣れ親しんだ作法で実行可能な電子
黒板アプリケーションシステムを実現することができ
る。
【0011】またこの電子黒板アプリケーションシステ
ムにおいて、前記表示手段の表示画面よりも大きな描画
用画面を内在し、この描画用画面を任意の縮尺で表示さ
せるための拡大縮小機能を有し、その拡大縮小機能への
指示を行う前記表示手段の周囲の枠相当部分に設けられ
たボタンスイッチ手段を具備することを特徴とする。こ
れにより、拡大縮小機能を利用して、画面に表示できる
よりも大きな図や表をペン・デバイスを用いて作成する
ことができ、拡大縮小操作を、従来の電子黒板と同様の
慣れ親しんだ作法で実行可能な電子黒板アプリケーショ
ンシステムを実現することができる。
【0012】またこの電子黒板アプリケーションシステ
ムにおいて、前記表示手段の表示画面よりも大きな描画
用画面を内在し、この描画用画面内の任意の位置を表示
させるため、縦方向および横方向に移動可能なスクロー
ル機能を有し、そのスクロール機能への指示を行うボタ
ンスイッチ手段を設けたリモート制御装置を具備するこ
とを特徴とする。これにより、縦横のスクロールを利用
して、画面に表示できるよりも大きな図や表をペン・デ
バイスを用いて作成することができ、スクロール操作
を、操作性の良いリモート制御装置で実行可能な電子黒
板アプリケーションシステムを実現することができる。
【0013】またこの電子黒板アプリケーションシステ
ムにおいて、前記表示手段の表示画面よりも大きな描画
用画面を内在し、この描画用画面を任意の縮尺で表示さ
せるための拡大縮小機能を有し、その拡大縮小機能への
指示を行うボタンスイッチ手段を設けたリモート制御装
置を具備することを特徴とする。これにより、拡大縮小
機能を利用して、画面に表示できるよりも大きな図や表
をペン・デバイスを用いて作成することができ、拡大縮
小操作を、操作性の良いリモート制御装置で実行可能な
電子黒板アプリケーションシステムを実現することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる電子黒板ア
プリケーションシステムを添付図面を参照にして詳細に
説明する。
【0015】図1は、本発明の電子黒板アプリケーショ
ンシステムの一実施の形態のブロック構成図である。こ
のアプリケーション・システムは、縦方向および横方向
へのスクロール・ボタン102、103と拡大・縮小表
示指示のためのボタン104とを前面に備えた大型ディ
スプレイ101と、ペン・デバイス105、それに各種
の処理を行なう処理ルーチン108から112を実行で
きる中央演算処理装置106からなり、表示される内容
は画面表示用メモリー107を介して、ディスプレイに
表示されるようになっている。なお、各処理ルーチン
は、バスによって中央演算処理装置と結ばれている。外
部記憶装置113および印刷装置114は、それぞれ書
かれたものの記録保管、印刷のために用いられる。
【0016】利用者は、大型ディスプレイ101の前に
立ち、ペン・デバイス105を用いて、ディスプレイ画
面上に文字や図を書く。具体的には、ディスプレイに対
する相対的なペンの位置とその動きを、ペン・デバイス
105がデータとして、中央演算処理装置106に送
り、そのデータを描画管理ルーチン111、スクリーン
管理ルーチン112が処理することで、画面上のどの位
置でどのようにペン・デバイス105の先が動いたかを
判断することで可能になる。この結果得られるペンの軌
跡情報が、中央演算処理装置106を介して、表示用メ
モリー107に書きこまれ、それがディスプレイ101
上に表示されることになる。このうち、ディスプレイに
対する相対的なペンの時々刻々の位置座標の取得だが、
これは公知技術によって容易に実現できる。
【0017】図2は、このアプリケーション・システム
におけるディスプレイ101の画面表示領域203と表
示向け座標空間202、さらに実際にデータが保持され
るスクリーン座標空間201の関係の模式図である。こ
こで、最終的に描かれた図などは、実際にデータが保持
されるスクリーン座標空間201上に保持されることに
なる。利用者が、その図の全体を見たい場合や小さく書
いた図を修正したい場合などのために、実際にデータが
保持されるスクリーン座標空間201上の図を縮小した
り、拡大したりすることも必要となるので、実際にデー
タが保持されるスクリーン座標空間201を線形変換
(縮尺の変更)により縮小・拡大した表示向け座標空間
202が用意されている。この表示向け座標空間上に描
かれた図(あるいは縮尺によっては図の一部)を、利用
者はディスプレイの画面表示領域203を表示向け座標
空間202がのぞけるいわば「窓」として見ることにな
るわけである。図2は、実際にデータが保持されるスク
リーン座標空間201上の大きな図をある縮尺で縮小し
たものの一部が表示されているところを表現している。
【0018】ここで、ディスプレイの画面表示領域20
3に表示向け座標空間202のどの部分を表示させるか
を操作するのが、大型ディスプレイ101の前面に設置
された縦スクロール・ボタン102と横スクロール・ボ
タン103である。縦スクロール・ボタン(上向き、下
向きの2種がある)を押すと、表示される領域が上下に
移動し、横スクロール・ボタン(左向き、右向きの2種
がある)を押すと、表示される領域が、左右に移動する
よう構成されている。このことを利用して、利用者は表
示向けの座標空間202上の任意の場所に描かれたもの
を見ることができ、ペン・デバイス105を利用して書
き込みを行なうこともできるわけである。
【0019】縮尺の変更は、大型ディスプレイ101の
前面に設置された拡大・縮小表示ボタン104を利用者
が操作することで可能となる。一方を押せば現在見てい
る縮尺よりも図が拡大され、一方を押せば現在の縮尺よ
り図が縮小される。これは、実際にデータが保持される
スクリーン座標空間201と表示向け座標空間202の
線形変換の係数の変更により実現される。スクリーン管
理ルーチン112は、以下の情報を管理する。A:実際
の描画データを保持するスクリーン201、B:その時
点での、実際にデータが保持されるスクリーン座標空間
201と表示向け座標空間202との間の線形変換係数
(縮尺)、C:表示向け座標空間202とディスプレイ
の画面表示領域203の相対位置情報。
【0020】描画ルーチン111は、以下の機能を有す
る。ペン・デバイス105から中央演算処理装置106
を介して送られてくるデータは、ディスプレイの画面表
示領域203に対する相対位置に関する情報を含んでい
る。それをもとに、描画ルーチン111は、スクリーン
管理ルーチン112の保持する情報を参照しつつ、スク
リーン管理ルーチン112の管理するスクリーンに図3
のような手順で描画を行なう。すなわち、ステップ10
0でルーチンがスタートすると、ステップ101でディ
スプレイ画面に対する相対位置情報を取得し、ステップ
102で表示向け座標空間202に置ける位置座標への
変換を行う。そうして、ステップ103でスクリーン座
標空間201に置ける位置座標への変換と描画を行い、
ステップ104で終了する。
【0021】画像表示用メモリー107は、以下の機能
を有する。描画されたスクリーン201上の情報は、逆
の手順を踏んで、画面表示用メモリー107を介して、
ディスプレイの画面表示領域203に表示されることに
なる。なおこの部分の表示処理は、一般に使用されてい
るグラフィック・カードなどを介して行なわれるもの
で、本発明の主旨とは直接関係しないので、ここでは詳
述しない。
【0022】ボタン入力処理ルーチン108は、以下の
機能を有する。ボタン入力処理ルーチン108は、大型
ディスプレイの前面(実際にはディスプレイの枠の部
分)に設置された各種のボタン102、103、104
が押下されたことを検知し、それがどの種類のボタンで
あるか、その継続時間はどうかなどを判定して、その結
果を中央演算処理装置106を介して、対応する処理ル
ーチンにわたす役割を有する。スクロール・ボタン10
2、103が押下されれば、その情報はスクロール処理
ルーチン109に渡され、拡大・縮小表示ボタン104
が押下されれば、その情報は拡大縮小処理ルーチン11
0に渡されるよう構成されている。この部分は、公知技
術で容易に実現される。
【0023】スクロール処理ルーチン109は、以下の
機能を有する。スクロール処理ルーチン109は、4種
のどのボタンがどれくらい継続して押されたかの情報を
受けて、対応するスクロールの処理を決めるためのルー
チンである。実際には、表示向け座標空間202とディ
スプレイの画面表示領域203との相対位置の変化量を
算出し、それをスクリーン管理ルーチン112に渡すこ
とになる。それを受けたスクリーン管理ルーチン112
は、自分の保持する「表示向け座標空間202とディス
プレイの画面表示領域203の相対位置情報」(A)を
書きかえることになる。
【0024】拡大・縮小処理ルーチン110は、以下の
機能を有する。拡大・縮小処理ルーチン110は、押下
されたのが拡大ボタンか、縮小ボタンかという情報、ま
たその継続時間に関する情報を受けて、縮尺の変化率を
算出し、それをスクリーン管理ルーチン112に渡すこ
とになる。それを受けたスクリーン管理ルーチン112
は、自分の保持する「その時点での、実際にデータが保
持されるスクリーン座標空間201と表示向け座標空間
202との間の線形変換係数(縮尺)」(B)を書きか
えることになる。
【0025】なお、ボタンの配置については、別の構成
もある。図4に示したのは、ボタンをディスプレイの枠
の前面に設置するのではなく、小型のリモート・コント
ローラーに設置し、そこでのボタン押下に関わる情報を
送信部を経由して、中央演算処理装置に送るという構成
にした場合の、リモート・コントローラーの模式図であ
る。リモート・コントローラーには縦横それぞれのスク
ロール・ボタンと拡大・縮小表示ボタンとが備わってお
り、この装置の内部にボタン処理ルーチンを実行する別
の中央演算処理装置を有する形にすることで実現でき
る。
【0026】この場合には、従来型「電子黒板」の操作
作法(本体のボタンによるスクリーンの移動)とは異な
ることになるので、その点の効果は失われるが、本体の
前に立っていない人でも離れたところから画面のスクロ
ールや拡大縮小が指示できるという別の効果がある。こ
れも従来の、パーソナル・コンピュータ上のアプリケー
ション・ソフトをマウスで操作するという方式をそのま
ま大型ディスプレイを用いた複数人が使うアプリケーシ
ョンに適用した場合に考慮されていなかった使い勝手の
問題点の一つが解決できることになる。
【0027】なお、縦横のスクロールを、いわゆるペー
ジ単位に行なうよう構成することも可能である。スクロ
ール・ボタンを1画面分の移動を意味するボタンとして
解釈するようなスクロール処理ルーチンを用意すること
で可能になる。ブロック構成図自体には本質的な違いは
ない。また、拡大縮小を相対倍率ではなく、もとのスク
リーンの大きさに対する一定倍率を選択させるよう構成
することも可能である。この場合、ボタンは拡大、縮小
の2つの方向を示すものではなく、たとえば2倍、3
倍、5倍、全体表示(スクリーン全体がディスプレイの
表示領域に表示されるようにする)などのボタン(縮小
も同様で、2分の1、3分の1など)を用意し、そのど
れが押されたかをボタン入力処理ルーチンが判断し、そ
の結果を中央演算処理装置を介して受け取った拡大縮小
処理ルーチンが、その倍率の値をスクリーン管理ルーチ
ンにわたすだけで良い。ブロック構成図自体には本質的
な違いはない。
【0028】以下に、本発明の動作を順を追って説明す
る。最初にこのアプリケーションを起動してばかりで、
まだ何も書かれていないという状態では、スクリーン管
理ルーチン112の管理している情報は、以下のとおり
になる。 A:まだ何も書かれていない白紙状態のスクリーン、 B:その時点での、実際にデータが保持されるスクリー
ン座標空間201と表示向け座標空間202との間の線
形変換係数(縮尺)は、デフォルトで1、 C:表示向け座標空間202とディスプレイの画面表示
領域203の相対位置情報は、デフォルトで(0、
0)。 この情報に基づいて、現在表示されているディスプレイ
の画面表示領域203には、縮尺1で白紙状態の表示が
なされている。
【0029】ここで、利用者が、大型ディスプレイ10
1の前で、現在表示されているディスプレイの画面表示
領域203を見ながら、ペン・デバイス105を使った
描画を行なったとする。この場合、ペン・デバイス10
5からの情報は、図3に示した描画ルーチンによって処
理され、スクリーン管理ルーチン112の保持するスク
リーンに、描画が実行される。この結果できたスクリー
ンが、図3とは逆の手順で、画面表示用メモリー107
を介して、現在表示されているディスプレイの画面表示
領域203に目に見える形で現れることになる。
【0030】利用者が、スクロール・ボタン102、1
03を押した場合には、それがボタン処理ルーチン10
8を介してスクロール処理ルーチン109に渡され、ス
クロール処理ルーチン109は、そのボタンの種類と継
続時間に応じて、表示向け座標空間202とディスプレ
イの画面表示領域203の相対位置情報の変化量を算出
し(たとえばX軸方向に5だけ右に、など)、その結果
をスクリーン管理ルーチン112にわたす。スクリーン
管理ルーチン112は、それを受けて「表示向け座標空
間202とディスプレイの画面表示領域203の相対位
置情報」を変化させる。(たとえば、(0、0)から
(5、0)へ。)この結果が、図3とは逆の手順で、画
面表示用メモリー107を介して、現在表示されている
ディスプレイの画面表示領域203に目に見える形で現
れることになる。
【0031】利用者が、拡大・縮小表示ボタン104を
押した場合には、それがボタン入力処理ルーチン108
を介して拡大縮小処理ルーチン110に渡され、拡大縮
小処理ルーチン110は、そのボタンの種類と継続時間
に応じて、縮尺の変化率を算出し(たとえば現在の2
倍、など)、その結果をスクリーン管理ルーチン112
にわたす。スクリーン管理ルーチン112は、それを受
けて「実際にデータが保持されるスクリーン座標空間2
01と表示向け座標空間202との間の線形変換係数
(縮尺)」を変化させる(もともとの1に2を掛けて2
にする、など)。この結果が、図3とは逆の手順で、画
面表示用メモリー107を介して、現在表示されている
ディスプレイの画面表示領域203に目に見える形で現
れることになる。
【0032】このようにして、縦スクロールや横スクロ
ールのどちらかに限られない自由なスクロールと、画面
に入りきらない大きな図や表の描画が可能になる。描い
たスクリーンの印刷は、印刷装置113で、保存は外部
記憶装置114で行なうことができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
発明は、縦横にスクロール可能なスクロール機能を有し
ているので、縦方向スクロールと横方向スクロールとを
利用して、画面に表示できるよりも大きな図や表をペン
・デバイスを用いて作成することができる。その際、ス
クロールの操作が本体の前に立った状態で、従来の電子
黒板と同様の慣れ親しんだ作法で実行できる。マウスな
どを使わないのでそのための机なども不要である。
【0034】本発明の請求項2の発明は、拡大、縮小の
機能を有しているので、これを利用して、画面に表示で
きるよりも大きな図や表をペン・デバイスを用いて作成
することでき、その結果を見ることもできる。その際、
拡大縮小の操作が本体の前に立った状態で、従来の電子
黒板におけるボタン操作という慣れ親しんだ作法で実行
できる。
【0035】本発明の請求項3の発明は、縦方向スクロ
ールと横方向スクロールとを利用して、画面に表示でき
るよりも大きな図や表をペン・デバイスを用いて作成す
ることができる。その際にスクロールの操作をリモート
・コントローラーのボタン操作で実行することができ
る。このことを利用して、離れたところに座っている人
などが、画面操作を実行できる効果もある。
【0036】本発明の請求項4の発明は、拡大、縮小の
機能を利用して、画面に表示できるよりも大きな図や表
をペン・デバイスを用いて作成でき、その結果を見るこ
ともできる。その際、拡大縮小の操作をリモート・コン
トローラーのボタン操作で実行することができる。この
ことを利用して、離れたところに座っている人などが、
画面操作を実行できる効果もある。
【0037】本発明の請求項5の発明は、スクロール操
作を一定量ずつ制御することができ、操作性を向上する
ことができる。
【0038】本発明の請求項6の発明は、拡大縮小操作
をあらかじめ定めた段階で制御でき、操作性を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子黒板アプリケーションシステムの
一実施の形態の構成を示すブロック図。
【図2】本発明でのディスプレイの画面表示領域と表示
向け座標空間、スクリーン座標空間の関係を示す模式
図。
【図3】本発明のスクリーン管理ルーチンの管理処理の
フローチャート。
【図4】本発明の他の実施の形態におけるリモート・コ
ントローラーのボタン配置を示す図。
【符号の説明】
101 大型ディスプレイ 102 縦スクロール・ボタン 103 横スクロール・ボタン 104 拡大・縮小表示ボタン 105 ペン・デバイス 106 中央演算処理装置 107 画面表示用メモリー 108 ボタン入力処理ルーチン 109 スクロール処理ルーチン 110 拡大縮小処理ルーチン 111 描画管理ルーチン 112 スクリーン管理ルーチン 113 外部記憶装置 114 印刷装置 201 スクリーン座標空間 202 表示向け座標空間 203 画面表示領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 3/033 370 G06F 3/033 370 3/14 360 3/14 360D G09G 5/34 G09G 5/34 M H04N 1/00 H04N 1/00 H Fターム(参考) 2C071 CA02 CA04 DB02 DC01 5B069 BC03 CA02 CA08 CA09 DD11 DD17 JA09 KA02 5B087 AB04 AE02 DD12 DD17 DE06 DE09 5C062 AA07 AB18 AB20 AB22 AB23 AB42 AC05 AC24 BA00 5C082 AA03 AA05 AA25 BA02 BB15 BB22 CA73 CA74 DA53 DA63 MM09 MM10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータからなる制御手段と、大型
    ディスプレイからなる表示手段と、ペン・デバイスから
    なる入力手段を具備し、 前記入力手段による画像データの入力機能と、前記入力
    手段によって入力された画像データの保存機能と、前記
    入力手段によって入力された画像データの印刷機能と、
    前記入力手段によって入力された画像データの前記表示
    手段への表示機能を有する電子黒板アプリケーションシ
    ステムにおいて、 前記表示手段の表示画面よりも大きな描画用画面を内在
    し、 この描画用画面内の任意の位置を表示させるため、縦方
    向および横方向に移動可能なスクロール機能を有し、 そのスクロール機能への指示を行う前記表示手段の周囲
    の枠相当部分に設けられたボタンスイッチ手段を具備す
    ることを特徴とする電子黒板アプリケーションシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 コンピュータからなる制御手段と、大型
    ディスプレイからなる表示手段と、ペン・デバイスから
    なる入力手段を具備し、 前記入力手段による画像データの入力機能と、前記入力
    手段によって入力された画像データの保存機能と、前記
    入力手段によって入力された画像データの印刷機能と、
    前記入力手段によって入力された画像データの前記表示
    手段への表示機能を有する電子黒板アプリケーションシ
    ステムにおいて、 前記表示手段の表示画面よりも大きな描画用画面を内在
    し、 この描画用画面を任意の縮尺で表示させるための拡大縮
    小機能を有し、 その拡大縮小機能への指示を行う前記表示手段の周囲の
    枠相当部分に設けられたボタンスイッチ手段を具備する
    ことを特徴とする電子黒板アプリケーションシステム。
  3. 【請求項3】 コンピュータからなる制御手段と、大型
    ディスプレイからなる表示手段と、ペン・デバイスから
    なる入力手段を具備し、 前記入力手段による画像データの入力機能と、前記入力
    手段によって入力された画像データの保存機能と、前記
    入力手段によって入力された画像データの印刷機能と、
    前記入力手段によって入力された画像データの前記表示
    手段への表示機能を有する電子黒板アプリケーションシ
    ステムにおいて、 前記表示手段の表示画面よりも大きな描画用画面を内在
    し、 この描画用画面内の任意の位置を表示させるため、縦方
    向および横方向に移動可能なスクロール機能を有し、 そのスクロール機能への指示を行うボタンスイッチ手段
    を設けたリモート制御装置を具備することを特徴とする
    電子黒板アプリケーションシステム。
  4. 【請求項4】 コンピュータからなる制御手段と、大型
    ディスプレイからなる表示手段と、ペン・デバイスから
    なる入力手段を具備し、 前記入力手段による画像データの入力機能と、前記入力
    手段によって入力された画像データの保存機能と、前記
    入力手段によって入力された画像データの印刷機能と、
    前記入力手段によって入力された画像データの前記表示
    手段への表示機能を有する電子黒板アプリケーションシ
    ステムにおいて、 前記表示手段の表示画面よりも大きな描画用画面を内在
    し、 この描画用画面を任意の縮尺で表示させるための拡大縮
    小機能を有し、 その拡大縮小機能への指示を行うボタンスイッチ手段を
    設けたリモート制御装置を具備することを特徴とする電
    子黒板アプリケーションシステム。
  5. 【請求項5】 前記スクロール機能はスクロールをあら
    かじめ定められ一定の値単位で行なうことを特徴とする
    請求項1または請求項3に記載の電子黒板アプリケーシ
    ョンシステム。
  6. 【請求項6】 前記拡大縮小機能は拡大縮小をあらかじ
    め定めた絶対倍率に応じて行なうことを特徴とする請求
    項2または請求項4に記載の電子黒板アプリケーション
    システム。
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