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JP2002264484A - 非水系インク用インクジェット記録媒体及びその記録方法 - Google Patents

非水系インク用インクジェット記録媒体及びその記録方法

Info

Publication number
JP2002264484A
JP2002264484A JP2001071645A JP2001071645A JP2002264484A JP 2002264484 A JP2002264484 A JP 2002264484A JP 2001071645 A JP2001071645 A JP 2001071645A JP 2001071645 A JP2001071645 A JP 2001071645A JP 2002264484 A JP2002264484 A JP 2002264484A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
ink
jet recording
ink jet
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001071645A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideya Arisue
英也 有末
Masao Uchiumi
正雄 内海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP2001071645A priority Critical patent/JP2002264484A/ja
Publication of JP2002264484A publication Critical patent/JP2002264484A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】炭化水素系溶剤などの非水系溶剤中に着色剤を
溶解または分散させたインクを用いるインクジェット記
録に好適であり、かつ高い光沢を有する非水系インク用
インクジェット記録媒体を提供すること。 【解決手段】支持体上に溶剤吸収性を有する光沢発現層
を設けてなる非水系インク用インクジェット記録媒体に
おいて、下記一般式(1)および(2)で示される化合
物から選ばれる化合物の少なくとも1種を含有するこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録媒体およびインクジェット記録方法に関するものであ
る。より詳しくは、非水系溶剤である炭化水素系溶剤中
に着色剤を溶解または分散させたインクを用いるインク
ジェット記録に好適なインクジェット記録媒体、および
記録画像の精細性の高いインクジェット記録方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は、種々の作動原理
によりインクの微小液滴を飛翔させて紙などの記録媒体
に付着させ、画像・文字などの記録を行なうものであ
る。インクジェット記録には、高速、低騒音、多色化が
容易、記録パターンの融通性が大きい、現像−定着が不
要などの特徴があり、文字や図形、カラー画像などの記
録装置として、種々の用途において急速に普及してい
る。
【0003】従来、インクジェット記録では、水性イン
ク、すなわち水あるいは水と親水性溶剤の混合溶媒に、
染料・顔料などの着色剤を分散あるいは溶解したインク
が用いられてきた。しかし、水性インクを用いたインク
ジェット記録には、記録媒体の印字部が、インク中の溶
剤を吸収して伸長することによって発生する種々の問題
がある。かかる記録媒体の伸長は、支持体の機械的強度
を維持している繊維間の水素結合が、水性インクの溶
媒、特に水によって切断されることにより生じ、記録媒
体のプリンター内での搬送に悪影響を及ぼすばかりでな
く、記録媒体とプリントヘッドの相対的な位置関係の精
度を悪化させて、得られる図面の寸法精度が低下した
り、画像にムラが生じるなどの好ましくない現象を引き
起こしている。
【0004】このような問題に対して、特開昭57−1
0660号公報、同57−10661号公報、特開平5
−202324号公報、同5−331397号公報等で
は、イソパラフィン系炭化水素などの非水系溶剤中に着
色剤を溶解または分散させた非水系インクを用いること
が提案されている。これらの提案によれば、記録媒体の
伸長をまったく伴わず、寸法精度が高く、また画像にム
ラが生じないインクジェット記録を行うことが可能であ
る。さらに、非水系溶剤の特徴である低粘度・低表面張
力によって、水性インクを用いたインクジェット記録と
比較して、プリントヘッドの駆動周波数を高くすること
が可能になり、非常に高速なインクジェット記録を行う
ことができる。
【0005】かかる非水系インクを用いたインクジェッ
ト記録に用いる記録媒体として、特開昭64−2478
5号公報等では吸油性無機顔料、有機顔料および水系接
着剤からなる記録媒体が提案されており、また特開平1
−255580号公報等では、シリカおよび接着剤から
なる記録媒体が提案されている。これらの記録媒体は、
記録面がつや消し状の外観を有する、いわゆるマットコ
ートタイプの記録媒体であった。
【0006】いっぽう、近年のインクジェットプリンタ
ーの進歩に伴い、銀塩写真に匹敵する高精細の画像を得
ることが可能になってきている。これに伴い、銀塩写真
のプリントに類似した質感、すなわち表面に光沢をもつ
インクジェット記録媒体が望まれるようになってきてい
る。当然のことながら、このような記録媒体には、光沢
を有すると同時に、記録画像の濃度が高いこと、記録画
像の精細性が高い、すなわち各ドットの周囲がなめらか
でありかつ輪郭が鮮明で、かつインクのはじきや流れが
ないこと、また画像の保存性に優れる、すなわち着色剤
の定着性が高いことなどが要求される。
【0007】このような要求に対し、水性インクを使用
したインクジェット記録においては、特開昭63−26
5680号公報、特開平5−59694号公報等で、キ
ャストコート法によって塗工層を設けたインクジェット
記録媒体が提案されており、同平6−155892号公
報等では同様の記録媒体上にポリビニルアルコール等の
水溶性ポリマーからなる皮膜を形成した記録媒体が提案
されている。さらに、特開平6−199035号公報等
では、支持体上に擬ベーマイトからなるインク受容層を
設けた記録媒体が提案されている。これらの提案によれ
ば、高い光沢を有し、水性インクに対して高い吸収性を
有するインクジェット記録媒体が得られるものの、これ
らの記録媒体に対し非水系インクで記録を行おうとして
も、記録媒体を形成している素材とインクに含まれる溶
剤あるいは着色剤との間に親和性がないため、記録媒体
表面からインク成分が記録媒体中に浸透できず、記録媒
体の表面でインクがはじかれて低い画像濃度しか得られ
ない、ムラが生じる、着色剤がわずかな摩擦で容易に脱
落してしまうなど、濃度、精細性が高く、また保存性に
優れた記録画像を得ることは全く不可能であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、かか
る非水系インクを用いたインクジェット記録に使用する
ための、光沢を有し、記録画像の濃度、精細性が高く、
また着色剤の定着性が高いインクジェット記録媒体を提
供することにある。また、本発明のもう一つの課題は、
印字物の光沢、記録画像の精細性などの点で、極めて優
れたインクジェット記録方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者らは、か
かる課題を解決するためにさまざまな構成のインクジェ
ット記録媒体について検討し、以下の構成を用いること
により、本発明の課題である、光沢を有し、記録画像の
濃度、精細性が高く、また着色剤の定着性が高い非水系
インク用インクジェット記録媒体を提供することを可能
にした。
【0010】すなわち、支持体上に、溶剤吸収性を有す
る光沢発現層を設け、かつ下記一般式(1)および
(2)で示される化合物から選ばれる化合物の少なくと
も1種を含有することを特徴とする非水系インク用イン
クジェット記録媒体を提供するものである。
【0011】
【化3】
【0012】一般式(1)中、R1は置換されていても
よい炭素数2から20のアルキル基、置換されていても
よい炭素数1から20のアルコキシル基、及び置換され
ていてもよいフェニル基から選択され、mは0から50
の整数である。
【0013】
【化4】
【0014】一般式(2)中、R2は置換されていても
よい炭素数2から20のアルキル基、置換されていても
よいフェニル基から選択され、pは0ではなく、p+q
は1から50の整数である。
【0015】更に、上記の本発明の非水系インク用イン
クジェット記録媒体において、該支持体と該光沢発現層
との間にインク吸収層を設けることが好ましい。
【0016】加えて、該光沢発現層が、キャスト法によ
り形成せしめられたものであることが好ましい。
【0017】また、支持体上に、溶剤吸収性を有する光
沢発現層を設けてなる非水系インク用インクジェット記
録媒体であって、一般式(1)および(2)で示される
化合物から選ばれる化合物の少なくとも1種を含有する
記録媒体に、炭化水素系溶剤を分散媒とした着色粒子分
散液を付与して画像を形成することを特徴とするインク
ジェット記録方法を提供するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明において、光沢発現層は、
記録媒体表面の平滑度を向上させ、光沢を発現せしめる
効果を有している。
【0019】一般式(1)および(2)で示される化合
物はインク中の溶媒である炭化水素系溶剤あるいは着色
剤に親和性を有する化合物である。該化合物を記録媒体
中に含有せしめることにより、なぜ印字後の記録画像の
濃度・精細性が高く、着色剤の定着性が高くなるのかは
定かではないが、該化合物はその親和性により、印字
後、インク中の溶媒および着色剤が該化合物が含有され
る層まで浸透することを促進し、それらが記録媒体表面
に留まる時間を短縮することや記録媒体内部の着色剤分
布を均一化することにより、記録画像の濃度、精細性を
向上させ、また着色剤の記録媒体への定着性を向上させ
る効果をもたらしているのではないかと考えられる。
【0020】本発明の非水系インク用インクジェット記
録媒体を使用してインクジェット記録を行うにあたり、
とりわけ高い精細性が要求される場合には、支持体と光
沢発現層の間に、インク吸収層を設けることが好まし
い。該インク吸収層を設けることにより、記録媒体中の
着色剤の定着能力が向上し、記録媒体中で着色剤が移動
して記録画像の濃度低下やムラが生じることを防ぐこと
が可能になるからである。
【0021】また、本発明における光沢発現層の形成方
法として、光沢発現層の塗工組成物を塗工した後、該塗
工組成物が湿潤状態にある間に、もしくは一旦乾燥後再
湿潤してから鏡面ロールに圧接し、鏡面ロール表面の形
状を光沢発現層に転写する、いわゆるキャスト法を用い
た場合、本発明の非水系インク用インクジェット記録媒
体の光沢発現が更に優れ、印字後の記録画像の濃度、精
細性が更に高く、着色剤の定着性もまた更に高くなるた
め好ましい。これは、本法によって形成された光沢発現
層には、亀裂状細孔が多数内在されており、その内部に
一般式(1)および(2)で示される化合物が浸透する
ためと推定される。該亀裂状細孔の走査型電子顕微鏡に
より観察される幅方向の大きさが50nm〜5μmの範
囲である場合に、光沢があり、かつ印字後の記録画像の
濃度、精細性が高く、着色剤の定着性が高い記録媒体を
得ることができる。
【0022】本発明の発明者らは、支持体上に、少なく
とも溶剤吸収性を有する光沢発現層を有し、一般式
(1)および(2)で示される化合物から選ばれる化合
物の少なくとも1種を含む記録媒体に、炭化水素系溶剤
を分散媒とした着色粒子分散液を付与して画像を形成す
ることによって、従来の記録方式では不可能であった精
細性の高い記録画像を得ることが可能になることを見出
した。インクジェット記録におけるインクが非水系溶剤
からなることによって得られる利点については前記した
とおりであるが、さらに着色剤を、染料ではなく、顔料
などの着色粒子とすることによって、画像のにじみ等が
生じず、より精細性の高い記録画像を得ることが可能に
なった。
【0023】以下、本発明の構成要素について詳細に説
明する。
【0024】本発明の非水系インク用インクジェット記
録媒体に含有せしめる一般式(1)で示される化合物の
具体例を化学式(3)から(12)に示すが、これによ
って限定されるものではない。
【0025】
【化5】
【0026】
【化6】
【0027】
【化7】
【0028】
【化8】
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】
【0031】
【化11】
【0032】
【化12】
【0033】
【化13】
【0034】
【化14】
【0035】本発明の非水系インク用インクジェット記
録媒体に含有せしめる一般式(2)で示される化合物の
具体例を化学式(13)から(18)に示すが、これに
よって限定されるものではない。
【0036】
【化15】
【0037】
【化16】
【0038】
【化17】
【0039】
【化18】
【0040】
【化19】
【0041】
【化20】
【0042】本発明において、一般式(1)および
(2)で示される化合物から選ばれる化合物の少なくと
も1種が含まれる層が該化合物以外の成分をも含む場合
に、より記録画像の濃度や精細性が高い非水系インク用
インクジェット記録媒体を得るためには、該化合物は、
それ以外の成分から既に形成されている層に、揮発性成
分を除いた有効成分の50体積%以上、より好ましくは
75体積%以上が該化合物である塗工組成物を塗工する
ことにより含有せしめられることが好ましい。これは、
該化合物を、記録媒体表面からの液体の浸透がもっとも
速やかに行われる部分に集中的に存在させることによ
り、該化合物を含有せしめた効果をより好ましく発揮さ
せることができるからである。
【0043】一般式(1)および(2)で示される化合
物を塗工する方法としては、該化合物の単体での溶液粘
度が低く塗工に適している場合は単体のまま、単体での
溶液粘度が高い場合は該化合物を適切な有機溶剤に溶解
して、あるいは、微粒子の水分散液いわゆるラテックス
とするなど、様々な形態の塗工組成物とした上で、周知
の様々な方法の塗工方法を用いることができる。
【0044】本発明の非水系インク用インクジェット記
録媒体における一般式(1)および(2)で示される化
合物の含有量は、0.3〜50g/m2とすることが好
ましく、1〜20g/m2とすることが特に好ましい。
含有量がこの範囲より少ない場合には記録媒体中の着色
剤の分布の不均一や浸透不十分が起こり、記録画像の精
細性や濃度の低下や定着性の低下が生じるようになり、
該含有量がこの範囲よりも多い場合には、インクの吸収
速度が不十分になって、好ましくないムラが画像に生じ
るようになる。
【0045】さらに本発明における一般式(1)および
(2)で示される化合物から選ばれる化合物の少なくと
も1種を含有する塗工組成物には、必要に応じて炭化水
素系溶剤に可溶なポリマーを混合して用いることができ
る。それらの一例をあげると、ポリブタジエン・ポリイ
ソプレンなどのポリ(1,3−ジエン)、ポリアルキル
(C4以上)ビニルエーテル、ポリアルキル(C4以上)カ
ルボン 酸ビニル、ポリアルキル(C4以上)(メタ)アク
リレート、ポリアルキル(C6以上)(メタ)アクリルアミ
ド、ポリオキシアルキレン(C4以上)、ポリジメチルシ
ロキサン、石油樹脂(C5系、C9系)、ノボラック樹
脂、グッタペルカなどのポリマー、およびこれらのポリ
マーを構成するモノマーから構成されるコポリマーなど
がある。
【0046】これらのポリマーには、炭化水素系溶剤に
対する溶解性が失われない範囲で各種の変性を施しても
良い。一例をあげると、低級アルキルビニルエーテル、
低級アルキルカルボン酸ビニル、低級アルキル(メタ)ア
クリレート、(メタ)アクリル酸、テトラヒドロフルフリ
ル(メタ)アクリレート、アルキルオキシエチル(メタ)ア
クリレート、ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、低級アルキル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリ
ルアミド、低級(ジ)アルキル(メタ)アクリルアミド、ジ
アセトン(メタ)アクリルアミド、2−(メタ)アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸 、ジアルキルア
ミノプロピル(メタ)アクリルアミド、スチレンなどのモ
ノマーを、上記のポリマーを構成するモノマーと共重合
することにより、炭化水素系溶剤に可溶なポリマーを変
性することができる。
【0047】本発明のインクジェット記録媒体の溶剤吸
収性を有する光沢発現層は、通常、各種のコロイド粒子
から形成され、コロイド粒子間に存在する空隙によって
溶剤吸収性が発現される。
【0048】光沢発現層を形成するコロイド粒子として
は、さまざまなものを用いることができる。その一例と
しては、擬ベーマイト、ベーマイトなどのアルミナ(水
和物)、シリカ、チタニアなどからなる無機コロイド粒
子があげられ、この中でも、アルミナおよびシリカから
なるコロイド粒子は、コロイド粒子間の結合力が強くて
機械的強度の高い光沢発現層が得られることから特に好
ましく使用される。
【0049】このようなコロイド粒子より本発明の光沢
発現層を形成する方法としては、さまざまな方法を用い
ることができる。例えば、アルミナゾル、シリカゾルな
どのコロイド粒子分散液を、単独または適切なバインダ
ーと混合した塗工組成物を支持体上に塗工したのち、単
に乾燥せしめる方法や、キャスト法によって、本発明の
非水系インク用インクジェット記録媒体の光沢発現層を
形成せしめることが可能である。
【0050】本発明の非水系インク用インクジェット記
録媒体の支持体と光沢発現層の間にインク吸収層を設け
る場合、該インク吸収層は、さまざまな材料から形成せ
しめることができる。とりわけ多孔質顔料は、インクの
吸収容量が大きく、また支持体の表面を隠蔽して高い白
色度が得られることから好ましく使用される。
【0051】このような多孔質顔料の例としては、シリ
カ、チタニア、アルミナなどからなる多孔質顔料があげ
られ、この中でも、シリカおよびアルミナからなる多孔
質顔料は、インク中に含まれる溶剤の吸収容量が高く、
白色度も高いことから特に好ましく使用される。
【0052】インク吸収層がこれらの多孔質顔料から形
成される場合、インク吸収性の観点から、該多孔質顔料
を水中に分散した場合のコールターカウンター法による
平均粒径は0.3μm〜15μmであることが好まし
く、0.5μm〜10μmであることがより好ましい。
該平均粒径をこの範囲とすることによって、多孔質顔料
粒子内部の細孔のみならず、多孔質顔料粒子間の間隙に
インクを吸収させることで、インク吸収層を設けた効果
がより好ましく発揮される。これらの多孔質顔料は、単
独で、または適切なバインダーと混合して塗工される。
【0053】本発明における非水系インク用インクジェ
ット記録媒体の支持体としてはさまざまなものを用いる
ことができる。一例をあげると、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、ポリエチレンテレナフタレートフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリエチレンフィルムなどの各種プラスチックフィ
ルム、アルミニウム箔、すず箔などの各種金属箔、紙、
布、不織布などの繊維質材料などを、本発明のインクジ
ェット記録媒体の支持体として用いることができる。
【0054】また、ポリエチレン被覆紙、ポリエチレン
テレフタレート上にアルミニウムを蒸着したフィルムな
どの金属蒸着プラスチックフィルムなどの、異種材料を
積層したシートも本発明の非水溶性インク用インクジェ
ット記録媒体の支持体として用いることができる。
【0055】これらのうち、紙を支持体として用いた場
合、支持体上に設けられた光沢発現層の、耐引っかき性
等の機械的強度が印字後に低下する問題が発生し難いた
めに、特に好ましく用いられる。これは、紙自身が溶剤
に対する吸収性を有するために、光沢発現層に溶剤が長
期間残存することによる光沢発現層の機械的強度の低下
を防ぐためであると推定される。
【0056】本発明の非水系インク用インクジェット記
録媒体には、必要に応じて、光沢発現層、インク吸収層
以外の層、例えばインク吸収層と支持体の接着性を向上
させるためのアンカーコート層、表面のブロッキングを
抑制するための耐ブロッキング層などを設けてもよい。
また、プリンター内における搬送性の向上、印字後に発
生するカールの抑制などの目的で、バックコート層を設
けることも可能である。
【0057】本発明における非水系インクとは、主とし
て非水系溶剤、着色剤(顔料及び/又は染料)及び分散
剤等を含むインクジェットプリンター用インクを言う。
非水系溶剤とは実質上水含量が5重量%以下のもので、
非極性溶剤のみならず極性有機溶剤をも含むものであ
る。
【0058】この非水系溶剤としては、インクジェット
記録装置のインク突出ヘッドの特性に適合するように、
あるいは安全性の観点から主に非極性溶剤である炭化水
素系溶剤が使用され、場合によっては複数種の溶剤を混
合して用いる場合もある。
【0059】このような炭化水素系溶剤の代表的な例を
以下に挙げれば、例えば、ペガゾール(モービル石油株
式会社製)、シェルSBR、シェルゾール(シェル石油
化学株式会社製)などの石油ナフサ系溶剤類、ハイソゾ
ール(日本石油株式会社製)などの芳香族系石油溶剤、
ソルトール(フィリップス石油株式会社製)、エクソゾ
ール、アイソパー(エクソン化学株式会社製)、IPソ
ルベント(出光石油化学株式会社製)などの脂肪族系石
油溶剤、インクソルベント(三菱石油株式会社製)など
のナフテン系石油溶剤などを挙げることができる。
【0060】また、極性有機溶剤としては、例えばアル
コール、特に長鎖アルコール、グリコール、ポリグリコ
ール、グリコール及びポリグリコールのエステル、エー
テル、特にグリコール及びポリグリコールのモノ−及び
ジ−アルキルエーテル、ケトン等が挙げられる。また、
ジカルボン酸のエステル、例えばセバシン酸ジオクチル
エステル等も使用される。
【0061】非水系インクに用いられる着色剤として、
例えば、ナフトール染料、アゾ染料、金属錯塩染料、ア
ントラキノン染料、キノイミン染料、インジゴ染料、シ
アニン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ染
料、ベンゾキノン染料、カーボニウム染料、ナフトキノ
ン染料、ナフタルイミド染料、フタロシアニン染料、ペ
リニン染料などの油溶性染料を溶解または分散したもの
や、ファーネストブラック、ランプブラック、アセチレ
ンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック
類、またはオルトニトロアニリンブラック等の有機顔
料、トルイジンレッド、パーマネントカーミンFB、フ
ァーストイエローAAA、ジスアゾオレンジPMP、レ
ーキレッドC、ブリリアントカーミン6B、フタロシア
ニンブルー、キナクリドンレッド、ジオキサンバイオレ
ット、ピクトリアピュアブルー、アルカリブルートナ
ー、ファーストイエロー10G、オルトニトロアニリン
オレンジ、トルイジンレッド、バリウムレッド2B、カ
ルシウムレッド2B、ピグメントスカーレッド3Bレー
キ、アンソシン3Bレーキ、ローダミン6Gレーキ、メ
チルバイオレッドレーキ、ベーシックブルー5Bレー
キ、ファーストスカイブルー、アルカリブルーRトナ
ー、紺青、群青、レフレックスブルー2G、ブリリアン
トグリーンレーキ、フタロシアニングリーンG、酸化鉄
粉、亜鉛華、炭酸カルシウム、クレー、硫酸バリウム、
アルミナホワイト、アルミニウム粉、昼光けい光顔料、
パール顔料などが挙げられ、その他これらを表面処理し
た加工顔料等が使用できるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0062】また、非水系インクには、その保存安定性
や印字後の耐擦過性などを向上させる目的で、例えば、
ポリアクリル酸エステル、アマニ油変性アルキッド樹
脂、ポリスチレン、ロジン系樹脂、テルペンフェノール
系樹脂、アルキルフェノール変性キシレン樹脂などの極
性樹脂を添加したり、金属封鎖剤、表面張力調整剤、界
面活性剤、粘度調整剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡
剤、浸透剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、防腐剤、耐水
化剤、レオロジーモデファイヤーおよび酸化防止剤など
の添加剤を適宜組み合わせ含有することもできる。
【0063】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。なお、本実施例
中、特に断らない限り、部、%はそれぞれ重量部、重量
%を表すものとする。
【0064】作製例1 アルミナ水和物(擬ベーマイト)ゾル(触媒化学製AS−
3)を、入口温度200℃、出口温度80℃のスプレー
ドライヤーを用いて乾燥させ、擬ベーマイト粉末を得
た。水80部中に、この擬ベーマイト粉末20部を投入
し、ホモジナイザーを用いて分散した。この分散液に、
ポリビニルアルコール(重合度約2400,鹸化度98
〜99%;クラレ製クラレポバールPVA−124)の
10%水溶液30部を添加して塗液を調製した。この塗
液を、厚さ100μmの白色ポリエチレンテレフタレー
トフィルム(帝人製ULY−100)上に、ワイヤーバー
を用い乾燥後の塗工量が35g/m2となるように塗布
し、100℃の対流乾燥器で、塗液の流動性がなくなる
まで予備乾燥した後、120℃の熱風乾燥器で乾燥して
作製例1のインクジェット記録媒体を作製した。
【0065】作製例2 LBKP(濾水度400mlCSF)80部、NBKP
(濾水度400mlCSF)20部、軽質炭酸カルシウ
ム8部、重質炭酸カルシウム8部、タルク8部、アルキ
ルケテンダイマー0.1部、カチオン性ポリアクリルア
ミド0.03部、カチオン化デンプン0.8部、硫酸バ
ンド0.4部と、適量の水を配合してスラリーとし、長
網抄紙機を使用して坪量90g/m2の支持体を作製し
た。
【0066】水580部を攪拌しながら、シリカゾル
(固形分20%;日産化学工業製 スノーテックス−O)
150部、合成非晶質シリカ(水沢化学工業製ミズカシ
ルP78F)100部、蛍光増白剤(固形分50%;日本
曹達製ケイコールBBL)2部、ポリビニルアルコール
(重合度約1700,鹸化度98〜99%;クラレ製ク
ラレポバールPVA−117)の10%水溶液250
部、ジメチルアミン−エピクロロヒドリン縮合物(固形
分50%;四日市合成製カチオマスターPD−10)5
0部を順次配合し、塗液を調製した。上で作製した支持
体に、この塗液をワイヤーバーを用いて乾燥後の塗工量
が10g/m2となるように塗布し、120℃の熱風式
乾燥器で乾燥し、インク吸収層を作製した。
【0067】作製例1の塗液100部に、5%ホウ酸水
溶液1部を添加して塗液を調製した。この塗液を50℃
に加温し、上で作成したインク吸収層上に、ワイヤーバ
ーを用いて湿潤塗工量として200g/m2となるよう
に塗布し、直ちに0℃の冷風を吹き付けてゲル化させ、
次いで100℃の対流型乾燥器で予備乾燥した後、12
0℃の熱風式乾燥器で乾燥して、作製例2のインクジェ
ット記録媒体を作製した。
【0068】作製例3 水285.5部を攪拌しながら、シリカゾル(粒子径4
0〜60nm,固形分40%;日産化学工業製スノーテ
ックスXL)250部、スチレン−ブタジエン系ラテッ
クス(固形分48%;日本合成ゴム製JSR−0691)
62.5部、オレイン酸カリウム2部を順次配合し、塗
液を調製した。作製例2のインク吸収層上に、この塗液
を、ワイヤーバーを用いて乾燥後の塗工量が3g/m2
となるように塗布し、表面温度90℃の鏡面ロール に
圧接して乾燥し、作製例3のインクジェット記録媒体を
作製した。なお、この記録媒体の表面を走査型電子顕微
鏡により観察したところ、幅方向の大きさ100nm〜
2.5μm程度の亀裂状細孔を内在していた。
【0069】実施例1 例示化合物(5)10部を、炭化水素系溶剤(エクソン
化学製 アイソパーG)30部に均一に混合して塗液を調
製した。この塗液を、作製例1で作製したインクジェッ
ト記録媒体に、ワイヤーバーを用いて乾燥後の塗工量が
10g/m2となるように塗布し、実施例1のインクジ
ェット記録媒体を作製した。
【0070】実施例2 例示化合物(5)の代わりに例示化合物(6)を用いた
ほかは実施例1と同様にして、実施例2のインクジェッ
ト記録媒体を作製した。
【0071】実施例3 例示化合物(5)の代わりに例示化合物(9)を用いた
ほかは実施例1と同様にして、実施例3のインクジェッ
ト記録媒体を作製した。
【0072】実施例4 例示化合物(5)の代わりに例示化合物(13)を用い
たほかは実施例1と同様にして、実施例4のインクジェ
ット記録媒体を作製した。
【0073】実施例5 例示化合物(5)の代わりに例示化合物(14)を用い
たほかは実施例1と同様にして、実施例5のインクジェ
ット記録媒体を作製した。
【0074】比較例1 作製例1のインクジェット記録媒体をそのまま用いた。
【0075】比較例2 例示化合物(5)の代わりに下記比較化合物(19)を
用いたほかは実施例1と同様にして、比較例2のインク
ジェット記録媒体を作製した。
【0076】
【化21】
【0077】実施例6 作製例1で作製したインクジェット記録媒体の代わりに
作製例2で作製したインクジェット記録媒体を用いたほ
かは実施例1と同様にして、実施例6のインクジェット
記録媒体を作製した。
【0078】実施例7 例示化合物(5)の代わりに例示化合物(6)を用いた
ほかは実施例6と同様にして、実施例7のインクジェッ
ト記録媒体を作製した。
【0079】実施例8 例示化合物(5)の代わりに例示化合物(9)を用いた
ほかは実施例6と同様にして、実施例8のインクジェッ
ト記録媒体を作製した。
【0080】実施例9 例示化合物(5)の代わりに例示化合物(13)を用い
たほかは実施例6と同様にして、実施例9のインクジェ
ット記録媒体を作製した。
【0081】実施例10 例示化合物(5)の代わりに例示化合物(14)を用い
たほかは実施例6と同様にして、実施例10のインクジ
ェット記録媒体を作製した。
【0082】比較例3 作製例2のインクジェット記録媒体をそのまま用いた。
【0083】比較例4 例示化合物(5)の代わりに比較化合物(19)を用い
たほかは実施例6と同様にして、比較例4のインクジェ
ット記録媒体を作製した。
【0084】実施例11 作製例1で作製したインクジェット記録媒体の代わりに
作製例3で作製したインクジェット記録媒体を用いたほ
かは実施例1と同様にして、実施例11のインクジェッ
ト記録媒体を作製した。
【0085】実施例12 例示化合物(5)の代わりに例示化合物(6)を用いた
ほかは実施例11と同様にして、実施例12のインクジ
ェット記録媒体を作製した。
【0086】実施例13 例示化合物(5)の代わりに例示化合物(9)を用いた
ほかは実施例11と同様にして、実施例13のインクジ
ェット記録媒体を作製した。
【0087】実施例14 例示化合物(5)の代わりに例示化合物(13)を用い
たほかは実施例11と同様にして、実施例14のインク
ジェット記録媒体を作製した。
【0088】実施例15 例示化合物(5)の代わりに例示化合物(14)を用い
たほかは実施例11と同様にして、実施例15のインク
ジェット記録媒体を作製した。
【0089】比較例5 作製例3のインクジェット記録媒体をそのまま用いた。
【0090】比較例6 例示化合物(5)の代わりに比較化合物(19)を用い
たほかは実施例11と同様にして、比較例6のインクジ
ェット記録媒体を作製した。
【0091】インク調製例A アイソパーG70部に、安息香酸ブチル15部、ポリオ
キシエチレンラウリルアミン(オキシエチレン付加数
7;日本乳化剤製Newcol407)5部を加え、攪
拌混合した。ここに油溶性黒色染料(C.I.Solv
ent Black)10部を加え、十分に攪拌溶解し
て、炭化水素系溶剤中に油溶性染料が溶解したインク調
製例Aのインクを調製した。
【0092】インク調製例B テレピン油誘導体樹脂(ヤスハラケミカル製YSポリス
ターT80)16部を100℃に加熱し、ここに黒色顔
料(C.I.Pigment Black7)8部を加
え、3本ロールミルを用いて十分に混練した。ついで、
この混練物を室温まで冷却し、ジェットミルで粉砕して
表面処理顔料を得た。アイソパーG74部に分散剤(日
本サーファクタント製ニッコールTO−106)2部を
溶解し、ここに上記の表面処理顔料を加え、ボールミル
により十分に分散して、炭化水素系溶剤中に着色粒子が
分散したインク調製例Bのインクを調製した。
【0093】評価 各項目の評価方法は以下に、評価結果は表1〜3に示
す。 <光沢>各インクジェット記録媒体の75度表面鏡面光
沢度を、光沢度計(村上色彩技術研究所製GM−26D)
により測定した。(数値が大きい方が光沢が強い)
【0094】<濃度>各インクジェット記録媒体に過剰
量の調製例Aのインクを滴下し、液膜厚が10μmとな
るワイヤーバーを用いてインク滴を直ちに展開し、室温
中で1時間放置して乾燥させた。その後、展開部の中心
付近の光学濃度を光学濃度計(マクベス製RD−919)
で測定した。(数値が大きいほど濃度が高い)
【0095】<精細性>各インクジェット記録媒体を水
平に保ち、内径0.15mmの針を備えた内容量1μL
のマイクロシリンジ(ハミルトン製7101)を用いてイ
ンク調製例Aのインク1滴を滴下して、室温中で1時間
放置して乾燥させた。インク滴下部の表面を、顕微鏡
(100倍)で観察した画像を、LUZEX5000型画
像解析装置(ニレコ製)で解析処理し、下記数式1で計算
される形状係数を求めた。この形状係数が小さい(1に
近い)値であるほど真円性が高いことを意味しており、
プリンターで印字した際にボケや抜けのない高精細の画
像が得られる。
【0096】<インク吸収速度>各インクジェット記録
媒体を60゜に傾け、上記と同じマイクロシリンジを用
いてインク調製例Aのインク1滴を滴下した。インク滴
下部の傾斜方向の最大径および水平方向の最大径を測定
し、下記数式2で示される最大径比を求めた。この値が
小さい(1に近い)ほど、インクが記録媒体表面に接触し
てから吸収されるまでの間に記録媒体表面を流下しなか
ったこと、すなわちインクの吸収が速かったことを意味
しており、プリンターで印字した際にムラのない画像が
得られる。
【0097】<定着性>濃度測定に用いたインク展開部
の表面を人差し指で片方向に1回こすり、着色剤が元々
の展開部の周囲に拡がらなかったもの(定着性良好)を
○、着色剤が拡がったが元々の展開部の濃度に明らかな
変化がなかったものものを△、元々の展開部の濃度が低
下したもの(定着性不良)を×とした。
【0098】
【数1】 形状係数=(インク滴下部の輪郭長)2/(4π×インク滴下部の面積) ・・・(数式1)
【0099】
【数2】 最大径比=傾斜方向の最大径/水平方向の最大径 ・・・(数式2)
【0100】
【表1】
【0101】
【表2】
【0102】
【表3】
【0103】実施例16〜20 実施例11〜15と同一の記録媒体に、インク調製例A
の代わりにインク調製例Bを用いた以外は上記と同様に
して評価を行った。評価結果は表4に示す。
【0104】
【表4】
【0105】実施例1〜5と比較例1、2、実施例6〜
10と比較例3、4、実施例11〜15と比較例5、6
を比較すれば明らかであるように、支持体上に溶剤吸収
性を有する光沢発現層を設けた非水系インク用インクジ
ェット記録媒体において、一般式(1)および(2)で
示される化合物から選ばれる化合物の少なくとも1種を
含有せしめることによって、表面の光沢感、炭化水素系
溶剤を溶媒とした非水系インクを用いたインクジェット
記録に使用した場合の高い記録画像の濃度、精細性、着
色剤の定着性を併せ持つ非水系インク用インクジェット
記録媒体を提供することが可能になった。
【0106】実施例1〜5と実施例6〜10を比較すれ
ば明らかであるように、本発明の非水系インク用インク
ジェット記録媒体の支持体と光沢発現層の間に、インク
吸収層を設けることによって、記録画像の濃度が高く、
ムラが少ない非水系インク用インクジェット記録媒体を
提供することが可能になった。
【0107】実施例6〜10と実施例11〜15を比較
すれば明らかであるように、本発明の非水系性インク用
インクジェット記録媒体のインク吸収性を有する光沢発
現層がキャスト法により形成されていることにより、光
沢発現が優れ、印字後の記録画像の濃度、精細性が更に
高く、着色剤の定着性もまた更に高い非水系インク用イ
ンクジェット記録媒体を提供することが可能になった。
【0108】実施例11〜15と実施例16〜20を比
較すれば明らかであるように、本発明の非水系インク用
インクジェット記録媒体に、炭化水素系溶剤を分散媒と
した着色粒子分散液を付与して画像を形成する方法によ
って、従来の記録方式では不可能であった精細性の高い
記録画像を得ることが可能になった。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、非水系インクを用いた
インクジェット記録に使用するための、光沢を有し、記
録画像の濃度、精細性が高く、また着色剤の定着性が高
いインクジェット記録媒体を提供することができる。ま
た、印字物の光沢、記録画像の精細性などの点で、極め
て優れたインクジェット記録方法を提供することができ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、溶剤吸収性を有する光沢発
    現層を設けてなる非水系インク用インクジェット記録媒
    体であって、下記一般式(1)および(2)で示される
    化合物から選ばれる化合物の少なくとも1種を含有する
    ことを特徴とする非水系インク用インクジェット記録媒
    体。 【化1】 (一般式(1)中、R1は置換されていてもよい炭素数
    2から20のアルキル基、置換されていてもよい炭素数
    1から20のアルコキシル基、及び置換されていてもよ
    いフェニル基から選択され、mは0から50の整数であ
    る。) 【化2】 (一般式(2)中、R2は置換されていてもよい炭素数
    2から20のアルキル基、置換されていてもよいフェニ
    ル基から選択され、pは0ではなく、p+qは1から5
    0の整数である。)
  2. 【請求項2】 支持体と光沢発現層との間に、インク吸
    収層を設けたことを特徴とする請求項1記載の非水系イ
    ンク用インクジェット記録媒体。
  3. 【請求項3】 該光沢発現層が、キャスト法により形成
    せしめられたことを特徴とする請求項1又は2記載の非
    水系インク用インクジェット記録媒体。
  4. 【請求項4】 支持体上に、溶剤吸収性を有する光沢発
    現層を設けてなる非水系インク用インクジェット記録媒
    体であって、一般式(1)および(2)で示される化合
    物から選ばれる化合物の少なくとも1種を含有する記録
    媒体に、炭化水素系溶剤を分散媒とした着色粒子分散液
    を付与して画像を形成することを特徴とするインクジェ
    ット記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005088410A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法
JP2006192617A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Mitsubishi Paper Mills Ltd インクジェット記録材料
US7875263B1 (en) * 2006-12-26 2011-01-25 O'lenick Kevin Polymeric structured gels

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