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JP2002258774A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2002258774A
JP2002258774A JP2001058955A JP2001058955A JP2002258774A JP 2002258774 A JP2002258774 A JP 2002258774A JP 2001058955 A JP2001058955 A JP 2001058955A JP 2001058955 A JP2001058955 A JP 2001058955A JP 2002258774 A JP2002258774 A JP 2002258774A
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panel
light
emitting panel
organic
electronic device
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JP2001058955A
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Masahiro Uchida
昌宏 内田
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/80Constructional details
    • H10K59/87Passivation; Containers; Encapsulations
    • H10K59/871Self-supporting sealing arrangements
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/84Passivation; Containers; Encapsulations
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/84Passivation; Containers; Encapsulations
    • H10K50/841Self-supporting sealing arrangements

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Details Of Measuring Devices (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より簡略化された製造工程によって製造可能
な発光パネル及びその製造方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】 有機ELパネル10は、その構成部品の
1つとしてカバーガラス1を含んで構成されている。即
ち、有機ELパネル10は、図面上方から下方に向かっ
て、カバーガラス1、陽極11、発光性有機層12、陰
極13、封止剤14及び封止基板15が順に積層された
透明パネルとして構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機ELパネルを
搭載する電子機器をより簡略化された製造工程で製造す
るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自発光型パネルとして、図5の断面図に
示すような有機EL(Electro Luminescence)パネル
が知られている。この有機ELパネルにおいては、図5
に示すように、透明なガラス基板101の上(図面下
方、以下同じ)に陽極102が形成され、この陽極10
2の上に絶縁層103が形成され、これら陽極102及
び絶縁層103の上に有機EL素子を含む発光性有機層
104が形成され、さらに、この発光性有機層104の
上に陰極105が形成されている。そして、この陰極1
05の上には、封止剤106及び封止基板107が形成
されている。陽極102は、例えばITO(indium tin
oxide)によって形成された透明電極であり、陰極10
5は、例えばカルシウム等の低仕事関数の金属薄膜によ
って形成されている。これら陽極102と陰極105と
の間に直流電圧が印加されることにより、これらの間に
位置する発光性有機層104が発光するようになってい
る。
【0003】上述した発光性有機層104を形成する有
機素子や、陰極105に用いられる金属材料は、酸素や
水分との接触によって、発光機能の低下や、電極として
の導電機能の低下を引き起こすことが知られている。こ
のため、これら発光性有機層104や陰極105は、酸
素や水分を通しにくいとされるガラス基板101と、封
止剤106及び封止基板107とによって狭持された構
造となっている。即ち、ガラス基板101、封止剤10
6及び封止基板107は、パネル内部への酸素や水分の
進入を妨げる機能を果たしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、有機ELパネル
を製造し電子機器へ搭載するためには、陽極、少なくと
も1層の発光層を有する有機層、及び陰極を形成し、更
に封止工程を経て、実装された後、電子機器等へ配置さ
れている。そのため、このように有機ELパネルを搭載
する電子機器全体の製造工程は複雑化している。
【0005】本発明は、このような背景の下になされた
ものであり、有機ELパネルを搭載した電子機器をより
簡略化された製造工程によって製造することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明の電子機器の第1の構成は、透明部材を有
する筐体の内側に発光パネルが形成された電子機器であ
って、前記透明部材の一方の面に電極が設けられ、前記
透明部材と前記発光パネルとが一体に形成されているこ
とを特徴とする。この構成によれば、透明部材と発光パ
ネルと別体に製造してこれらを別々に電子機器に組み込
んでいた従来工程を削減することができる。
【0007】上記発光パネルは透明部材によって構成さ
れた透明パネルであってもよい。このようにすれば、電
子機器のユーザから見た場合、発光パネルによって視野
を邪魔されることなく、その下方にある対象物を参照す
ることができる。
【0008】また、透明部材の一方の面が湾曲してお
り、発光パネルはその一方の面に沿って湾曲した状態で
形成されていてもよい。
【0009】また、発光パネルの発光素子が形成されて
いない領域に対応する、透明部材の領域には、紫外線を
透過させない処理が施されていてもよい。これにより、
紫外線による発光素子の劣化をできる限り防ぐことがで
きる。
【0010】また、本発明の電子機器の第2の構成は、
発光パネルを内蔵した電子機器であって、前記発光パネ
ルが形成された領域には不活性ガスが封入されているこ
とを特徴とする。この構成によれば、発光パネルが形成
された領域に不活性ガスを封入しているので、水分や酸
素による発光パネルの機能劣化を防止するための製造工
程を簡略化できる。
【0011】また、本発明の電子機器の第3の構成は、
発光パネルを内蔵した電子機器であって前記発光パネル
が形成された領域は真空状態であることを特徴とする。
この構成によれば、発光パネルが形成された領域を真空
状態としているので、水分や酸素による発光パネルの機
能劣化を防止するための製造工程を簡略化できる。
【0012】第2の構成又は第3の構成において、発光
パネルは、透明性と可撓性を有した透明部品を含んで形
成されてもよい。
【0013】また、発光パネルが透明性と可撓性を有し
た透明部材を備えている場合、発光パネルの非表示面と
対向する位置に、当該パネルの駆動制御を行う制御装置
を備え、前記発光パネルの表示面側が凸になるように当
該パネルが湾曲し、かつ、当該パネルの湾曲方向の端部
に設けられた電極接続部が前記制御装置に接続されてい
てもよい。これにより、発光パネルと制御装置との間の
電気抵抗が極力減少させることができる。
【0014】また、その湾曲方向は、好適には、前記発
光パネルが備える電極の長手方向とほぼ直交する方向で
ある。これにより、電極が曲げ応力によって破損するこ
とを避けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好適な実施形態について説明する。以下に示す第1
及び第2実施形態においては、有機ELパネルを腕時計
型情報機器に搭載した場合を例に挙げて説明する。 A:第1実施形態 A−1:構成 図1は、本発明の第1実施形態に係る、有機ELパネル
を搭載した腕時計型情報機器100の断面図である。図
1に示すように、腕時計型情報機器100は、カバーガ
ラス1とケーシング2と裏蓋3とによって形成された筐
体内に、有機ELパネル10、文字盤4、有機EL駆動
回路5、及びアナログ計時駆動回路6を備えて構成され
ている。
【0016】この有機ELパネル10は、その構成部品
の1つとしてカバーガラス1を含んで構成されている。
即ち、有機ELパネル10は、図面上方から下方に向か
って、カバーガラス1、陽極11、絶縁層(図示略)、
発光性有機層12、陰極13、封止剤14及び封止基板
15が順に積層された透明パネルとして構成されてい
る。陽極11は、ITO等の導電性を有する透明材料で
あり、陰極13は、例えばカルシウム、マグネシウム、
アルミニウム等の低仕事関数の金属薄膜によって形成さ
れている。これら陽極11及び陰極13には、電圧印加
のための電極取出し部11a、13aがそれぞれ形成さ
れており、この電極取り出し部11a、13aには、そ
れぞれ異方性導電ゴム7a、7bが接続されている。さ
らに、異方性導電ゴム7a、7bは、有機ELパネル駆
動回路5に設けられた端子5a、5bに接続されてい
る。発光性有機層14は、正孔注入層としてBaytron P
(バイエル社商標VP Al4083)等の導電性高分
子を成膜し、その上に各色に対応したポリフルオレン系
やポリパラフェニレンビニレン系などのπ共役を有する
発光性高分子を積層した構造をとる。
【0017】有機ELパネル駆動回路5は、図示せぬマ
イクロプロセッサから供給されるキャラクタデータに基
づき、異方性導電ゴム7a、7bを介して有機ELパネ
ル10の陽極11及び陰極13間に直流電圧を印加し、
上記キャラクタによって表現される各種情報を上記パネ
ル10に表示させる。アナログ計時駆動回路6は、図示
せぬ発振回路から供給されるクロック信号に基づいて計
時カウントを行い、このカウント値に応じて文字盤4上
の時針、分針、秒針を駆動させる。
【0018】有機ELパネル10は上述したように透明
パネルであるので、腕時計型情報機器100のユーザか
ら見た場合、有機ELパネル10に何も表示されていな
い状態では、この有機ELパネル10によって視野を邪
魔されることなく、その下方にある文字盤4による時刻
表示を参照することができる。また、有機ELパネル1
0に情報が表示されている状態では、その情報を参照す
ることができると共に、文字盤4による時刻表示のおお
よその内容を参照することが可能である。
【0019】A−2:製造方法 上述した有機ELパネル10の製造方法について説明す
る。まず、カバーガラス1の内面(文字盤4と対向する
面)に対し平坦化・平滑化処理を施した後、十分に洗浄
処理を行う。ここで、このような事前処理を行うのは、
後述する陽極11等の形成時において水分、酸素、その
他の不純物の混入を防止する、という理由による
【0020】次いで、上記のような事前処理が施された
カバーガラス1に対して、例えば蒸着法によってITO
等からなる陽極膜を形成し、さらに、この陽極膜をエッ
チング等によって所望の形状にパターンニングして陽極
11及び電極取り出し部11aを形成する。
【0021】次に、カバーガラス1の内面に、例えばス
ピンコート法等によって絶縁層を形成する。この絶縁層
は、フォトエッチング法等により発光領域以外の領域に
形成される。
【0022】次いで、カバーガラス1に形成された陽極
11及び絶縁層の上に、例えばスピンコート法やインク
ジェット法等によって発光性有機層12を形成する。こ
のとき使用される溶解液は、水、キシレン、トルエン、
テトラヒドロフラン、メシチレン、テトラリン、ジオキ
サン等の溶媒に、前述した導電性高分子材料と、各色に
対応した発光性高分子材料を溶解してなるものである。
【0023】次に、発光性有機層12の上に、例えばマ
スクを用いた蒸着法やスパッタ法等によって陰極13を
所定のパターンに形成するとともに、陰極13の電極取
り出し部13aを形成する。
【0024】最後に、この陰極13の上に封止剤14を
塗布し、さらに、この上に封止基板15を発光領域全面
に設置する。そして、このようにして製造された有機E
Lパネル10を、従来のカバーガラスをはめ込むのと同
様の要領で、腕時計型情報機器100のケーシングには
め込み、この後、陽極11及び陰極13の電極取出し部
11a、11bにそれぞれ異方性導電ゴム7a、7bを
接続する。
【0025】以上述べた第1実施形態によれば、有機E
Lパネルの表示面を覆う透明ガラスとして、当該パネル
を搭載する腕時計型情報機器100のカバーガラス1を
代用することにより、これらカバーガラス1と有機EL
パネル10とを一体に形成することができる。これによ
り、カバーガラスと有機ELパネルと別体に製造してこ
れらを別々に腕時計型情報機器100に組み込んでいた
従来工程を削減することができる。また、従来の有機E
Lパネルに必要とされていた透明ガラスが必要なくなる
ので、腕時計型情報機器100の薄型化、軽量化が図れ
ると共に、製造コストの削減を図ることができる。
【0026】A−3:第1実施形態の変形例 (1)カバーガラス1の形状 第1実施形態では、カバーガラス1が平面の場合を示し
たが、これに限らず、湾曲形状のカバーガラス1であっ
てもよい。この場合、カバーガラス1の内側の湾曲面に
沿って有機ELパネル10が形成されることになる。
【0027】(2)カバーガラス上の紫外線対策 有機ELパネルの発光性有機層12が形成されていない
領域に対応する、カバーガラス1上の領域には、紫外線
を透過させない処理が施されていてもよい。これによ
り、紫外線による発光性有機層12の劣化をできる限り
防ぐことができる。
【0028】(3)陽極11及び陰極13の接続 第1実施形態では、陽極11及び陰極13を異方性導電
ゴム7a、7bを用いて有機EL駆動回路5側の端子5
a、5bと接続していたが、これに限らず、その他の実
装用テープを用いて接続するようにしてもよい。
【0029】(4)搭載機器の種類 第1実施形態では、有機ELパネル10を腕時計型表示
機器100に搭載した例を説明したが、これに限らず、
携帯電話機等の通信機器、MP3プレーヤ等の音楽再生
機器、PDAやパーソナルコンピュータ等の情報端末等
の様々な電子機器に搭載可能である。また、腕時計型情
報機器100の時刻表示はアナログ表示に限らず、デジ
タル表示であってもよい。この場合、図1に示す文字盤
4が配置されていた場所に、時刻を表示するための液晶
パネル或いはELパネルを配置する。
【0030】B:第2実施形態 B−1:構成 図2は、本発明の第2実施形態に係る、有機ELパネル
を搭載した腕時計型情報機器100の断面図である。図
2に示すように、腕時計型情報機器100は、カバーガ
ラス1とケーシング2と裏蓋3とによって形成された筐
体内に、有機ELパネル10、文字盤4、有機EL駆動
回路5、及びアナログ計時駆動回路6を備えて構成され
ている。この筐体内には不活性ガス(ここでは窒素ガ
ス)が封入されており、かつ、この不活性ガスが外部に
漏れ出すことがないように、この筐体内は密閉状態が保
たれている。この有機ELパネル10は、図面上方から
下方に向かって、透明で可撓性を有したフレキシブル基
板17、ITO等の導電性を有する陽極11、図示せぬ
絶縁層、発光性有機層12、カルシウム等の低仕事関数
の金属薄膜によって形成された陰極13が順に積層され
た透明パネルとして構成されている。このように、第2
実施形態が前述の第1実施形態と異なる点は、カバーガ
ラス1に代えて有機ELパネル10専用のフレキシブル
基板17を備えているところと、封止材14および封止
基板15を備えていないところと、筐体内に不活性ガス
が封入されているところにある。なお、その他の構成は
第1実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略す
る。
【0031】この第2実施形態では、腕時計型情報機器
100の筐体内に不活性ガスが封入されているので、水
分や酸素が排除された状態になっており、これらを要因
とする機能劣化を考慮する必要がない。従って、従来必
要とされていた封止剤や封止基板を備える必要がなく、
製造工程や製造コストを削減することができる。また、
フレキシブル基板17は、透明ガラスに比べて水分や酸
素を通しやすいとされているが、これを有機ELパネル
10の表示面に用いることができるので、腕時計型情報
機器100の軽量化に寄与する。
【0032】B−2:製造方法 上述した有機ELパネル10を製造する方法について説
明する。まず、洗浄されたフレキシブル基板17に対し
て蒸着法等によってITO等の陽極膜を形成し、次い
で、この陽極膜をエッチング等によって所望の形状にパ
ターンニングして陽極11及び電極取り出し部11aを
形成する。
【0033】次に、フレキシブル基板17の陽極11が
掲載された側に、例えばスピンコート法等によって絶縁
層を形成する。この絶縁層は、フォトエッチング法等に
より発光領域以外の領域に形成される。
【0034】次いで、フレキシブル基板17に形成され
た陽極11及び絶縁層の上に、例えばスピンコート法や
インクジェット法等によって発光性有機層12を形成す
る。
【0035】次に、発光性有機層12の上に、例えばマ
スクを用いた蒸着法やスパッタ法等によって陰極13を
所定のパターンに形成するとともに、陰極13の電極取
り出し部13aを形成する。
【0036】このようにして製造された有機ELパネル
10を腕時計型情報機器100に組み込み、陽極11及
び陰極13の電極取り出し部11a、11bにそれぞれ
異方性導電ゴム7a、7bを接続する。
【0037】以上述べた第2実施形態によれば、筐体内
部に不活性ガスを封入することによって、耐水分や耐酸
素のための構成を備える必要がなくなる。また、透明ガ
ラスに代えてフレキシブル基板を利用することができる
ので、腕時計型情報機器100の軽量化が図れると共
に、当該機器100を落としたときにフレキシブル基板
17が割れてしまうというような危険性を低減できる。
また、封止剤及び封止基板を備える必要が無いので、腕
時計型情報機器100の軽量化が図れるとともに、製造
工程及び製造コストを削減することも可能となる。
【0038】B−3:第2実施形態の変形例 (1)筐体内の状態 第2実施形態では、腕時計型情報機器100の筐体内に
不活性ガスを封入することにより、耐水分及び耐酸素の
他の構成を不要とした。この不活性ガスとしては、窒素
ガスのほか、アルゴンガス等の他の不活性ガスでもよ
い。また、腕時計型情報機器100の筐体内を真空状態
とすることによっても、水分や酸素を排除できるので、
上記と同様の効果が得られる。
【0039】(2)有機ELパネルの形状 第2実施形態においては、平面状の有機ELパネルを用
いたが、これに限らず、湾曲形状の有機ELパネルを用
いてもよい。この湾曲形状の有機ELパネル10の一例
を、図3の断面図及び図4の斜視図に示す。図3に示す
ように、有機ELパネル10は、その表示面側(図面上
方)が凸となるように湾曲している。また、有機ELパ
ネル10の湾曲方向(図4の参照)の端部18には陰極
11及び陽極13の電極取り出し部11a、13aが設
けられており、この電極取り出し部11a、13aが、
有機ELパネル10の非表示面側(図面下方)に位置す
る有機EL駆動回路5側の端子5a、5bに直接接続さ
れている。この結果、有機ELパネル10とその駆動回
路5との間の電気抵抗が、異方性導電ゴム7を用いた場
合のそれより減少し、低消費電力化を図ることができ
る。
【0040】なお、望ましくは、図4に示すように、有
機ELパネル10の湾曲方向は、陰極11及び陽極13
の長手方向と直交する方向とする。このような構成であ
れば、湾曲により生じる曲げ応力によって陰極11及び
陽極13が破損することを極力避けることができる。
【0041】(3)陽極11及び陰極13の接続 第2実施形態では、陽極11及び陰極13を異方性導電
ゴム7a、7bを用いて有機EL駆動回路5と接続して
いたが、これに限らず、その他の実装用テープを用いて
接続してもよい。
【0042】(4)搭載機器の種類 第2実施形態では、有機ELパネル10を腕時計型表示
機器100に搭載した例を説明したが、これに限らず、
携帯電話機等の通信機器、MP3プレーヤ等の音楽再生
機器、PDAやパーソナルコンピュータ等の情報端末等
の様々な電子機器に搭載可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、発光パネルに対して電
圧を印加するための電極を、電子機器の筐体を形成する
透明部材の内面に設けることにより、透明部材と発光パ
ネルとを一体に形成し、これにより、製造工程をより簡
略化することができる。
【0044】また、本発明によれば、発光パネルを内蔵
する領域に不活性ガスを封入しているので、水分や酸素
による発光パネルの機能劣化を防止するための製造工程
を簡略化することができる。
【0045】また、本発明によれば、発光パネルを内蔵
する領域を真空状態としているので、水分や酸素による
発光パネルの機能劣化を防止するための製造工程を簡略
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る腕時計型情報機
器の断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態に係る腕時計型情報機
器の断面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態の変形例における腕時
計型情報機器の断面図である。
【図4】 同変形例における有機ELパネルの斜視図で
ある。
【図5】 従来例における有機ELパネルの断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・カバーガラス(透明部材)、 2・・・ケーシング、 3・・・裏蓋、 4・・・文字盤、 5・・・有機EL駆動回路(制御装置)、 5a、5b・・・端子 6・・・アナログ計時駆動回路、 7a、7b・・・異方性導電ゴム、 10・・・有機ELパネル(発光パネル)、 11・・・陽極(電極)、 11a・・・電極取り出し部、 12・・・発光性有機層(発光素子)、 13・・・陰極、 13a・・・電極取り出し部、 14・・・封止材、 15・・・封止基板、 17・・・フレキシブル基板 18・・・端部、 100・・・腕時計型情報機器(電子機器)。
フロントページの続き Fターム(参考) 2F074 AA01 AA06 AA10 BB07 DD04 3K007 AB00 AB11 AB18 BB01 BB04 BB07 CA01 CA06 DA01 DB03 EB00 5C094 AA38 AA43 AA45 AA48 BA29 DA05 DA06 DA07 DA13 DB02 DB05 EA05 EB02 FA01 FA04 FB01 FB02 FB12 HA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明部材を有する筐体の内側に発光パネ
    ルが形成された電子機器であって、 前記透明部材の一方の面に電極が設けられ、前記透明部
    材と前記発光パネルとが一体に形成されていることを特
    徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子機器において、 前記発光パネルは透明部品によって構成された透明パネ
    ルであることを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電子機器において、 前記透明部材の一方の面は湾曲形状をなし、 前記発光パネルは前記一方の面に沿って湾曲した状態で
    形成されていることを特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電子機器において、 前記発光パネルの発光素子が形成されていない領域に対
    応する、前記透明部材の領域には、紫外線を透過させな
    い処理が施されていることを特徴とする電子機器。
  5. 【請求項5】 発光パネルを内蔵した電子機器であっ
    て、 前記発光パネルが形成された領域には不活性ガスが封入
    されていることを特徴とする電子機器。
  6. 【請求項6】 発光パネルを内蔵した電子機器であっ
    て、 前記発光パネルが形成された領域は真空状態であること
    を特徴とする電子機器。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の電子機器におい
    て、 前記発光パネルは、透明性と可撓性を備える透明部品を
    含んで形成されていることを特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電子機器において、 前記発光パネルの非表示面と対向する位置に、当該パネ
    ルの駆動制御を行う制御装置を備え、 前記発光パネルの表示面側が凸になるように当該パネル
    が湾曲し、かつ、当該パネルの湾曲方向の端部に設けら
    れた電極取り出し部が前記制御装置に接続されているこ
    とを特徴とする電子機器。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の電子機器において、 前記湾曲方向は、前記発光パネルが備える電極の長手方
    向とほぼ直交する方向であることを特徴とする電子機
    器。
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