JP2002251581A - 総合管理装置および車両融通活用システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手軽に低料金でレンタカーを利用することが
可能な車両融通活用システムを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 不使用車両の車種の情報、不使用駐車場
の情報、希望車両の情報を受信する手段と、不使用車両
の車種の情報を記録する手段と、不使用駐車場の情報を
記録する手段と、希望車種の情報を記録する手段と、希
望車種の情報が上記記録手段にあるか検索する検索手段
と、車両のドアロックを解除するためのコード番号を作
成する作成手段と、検索結果の情報およびコード番号を
端末装置に送信する手段と、車両の現在の位置を知るた
めの位置情報を受信する手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、社会にある遊休車
両（利用時間外の車両）を利用してレンタルサービスを
行なうことが可能な車両融通活用システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】現代の車社会において、車両を購入する
動機は、自営における移動手段に使用するため、買い物
に使用するため、セカンド車両とするため、家族が其々
独占車を所有したいため等が挙げられる。このように、
車を購入したいと思う理由は、車の持つ利便性によるも
のが一般的である。そして、マイカーを持つ人の全ての
人が移動手段に自分の車を利用するとは限らず、一般に
は、たとえ車を所有していても普段は、電車、バス、タ
クシーを使い自分の車を利用しない場合が多い。この傾
向は特に都市部で多く見られ、近距離を移動する場合に
は、電車、バス、タクシーを使い、長距離を移動する場
合に自分の車を使うということが少なくない。ところ
で、車両を購入できない動機としては、免許を持ってい
ないため、駐車場がないため、経済的理由のため、運転
に自信がないため等が挙げられる。これら車両を購入で
きない理由の内、駐車場がないためや経済的な理由に対
しては、車を一時的に貸すなどのレンタルサービスを行
なうレンタカー会社が利用されている。一般に、このよ
うなレンタカー業務のシステムは、レンタカー会社が提
示する車種の中から自分の借りたい車を選び、その車に
対応するレンタル料金を支払うことで車を借りることが
できるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、レンタカー会社においてレンタカーとして提供して
いる車両のほとんどがメイカー系列の新車であることか
ら比較的高いレンタル料金となっている。そのため、一
時的に少ない時間で借りるのであれば費用も少なくて済
むが、頻繁にレンタカーを利用したいということはなか
なか難しい。また、一般に、レンタカー会社で車を借り
るには、事前にレンタカー会社に行って予約が必要であ
ったり、車を返す際にもレンタカー会社に行って手続が
必要であったりといろいろと手間がかかり、レンタカー
を借りること自体が少々面倒なところがある。

【０００４】そこで、本発明は上記の課題に鑑み、車を
利用したいと思う人が手軽に低料金で車両を借りること
が可能な車両融通活用システムを提供することを目的と
する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、以下のような構成を採用した。すなわ
ち、本発明の一態様によれば、本発明の総合管理装置
は、使用されていない車両の車種および該車両の保管場
所の情報、使用されていない駐車場の場所の情報、車両
を借りたいと思う利用者の操作する端末装置からの希望
車種、希望時間、および希望地域の情報を受信する車両
情報受信手段と、使用されていない車両の車種および該
車両の保管場所の情報を記録する車両情報記録手段と、
使用されていない駐車場の場所の情報を記録する駐車場
記録手段と、上記端末装置からの希望車種、希望時間、
および希望地域の情報を記録する希望情報記録手段と、
上記端末装置から受信した希望車種、希望時間、および
希望地域の情報が上記車両情報記録手段に記録されてい
る情報と合うものがあるか検索する検索手段と、上記車
両のドアロックを解除するためのコード番号を作成する
作成手段と、上記検索手段による検索結果の情報および
上記コード番号を上記端末装置に送信する送信手段と、
上記車両の現在の位置を知るための位置情報を受信する
位置情報受信手段とを備える。

【０００６】ここで、使用されていない車両とは、自分
の所有する車両において使用していない時間帯の車両の
ことであり、その車両を貸し出したい者は、その車両の
車種および保管場所の情報を総合管理装置に送信する。
また、使用されていない駐車場とは、個人（または団
体）の所有する車両を保管するスペースのことであり、
どのくらいの大きさでその場所はどこかということを総
合管理装置に送信する。

【０００７】また、コード番号とは、たとえば、アルフ
ァベットや数字などを組み合わせたもので、車両のドア
ロックを解除する際、この番号を専用の装置に入力する
ことでドアロックを解除する。また、本発明の一態様に
よれば、本発明の車両融通活用システムは、使用されて
いない車両の車種および該車両の保管場所の情報を送信
する車両情報送信手段と、使用されていない駐車場の場
所の情報を送信する駐車場所情報送信手段と、車両を借
りたいと思う者が希望する希望車種、希望時間、および
希望地域の情報を送信する利用者情報送信手段と、上記
使用されていない車両の車種および該車両の保管場所の
情報、上記使用されていない駐車場の場所の情報、上記
希望車種、希望時間、および希望地域の情報を受信する
車両情報受信手段と、上記使用されていない車両の車種
および該車両の保管場所の情報を記録する車両情報記録
手段と、上記使用されていない駐車場の場所の情報を記
録する駐車場記録手段と、上記希望車種、希望時間、お
よび希望地域の情報を記録する希望情報記録手段と、上
記希望車種、希望時間、および希望地域の情報が上記車
両情報記録手段に記録されている情報と合うものがある
か検索する検索手段と、上記車両のドアロックを解除す
るためのコード番号を作成する作成手段と、上記検索手
段による検索結果の情報および上記コード番号を前記端
末装置に送信する送信手段と、上記車両の現在の位置を
認識する車両位置認識手段とを備える。

【０００８】これより、車両を借りたいと思う利用者に
レンタカー会社が提供する車両よりも低料金で借りるこ
とができるようになる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図１は、本発明の一実施例に係る車
両融通活用システム（以下、車両システムという）１を
説明する図である。同図において、車両システム１は、
利用時間外の使用されていない車両（この車両システム
１に登録される車両のことであり、以下、登録車両とい
う）の情報や登録車両を借りたいと思う人（以下、ユー
ザーという）の希望する車両の情報を管理したり、その
他車両システム１に係わる各種関連会社に設置される各
種装置からの情報を処理したりする総合管理装置２と、
登録車両を保管する場所に設置される車両保管先情報装
置３と、ユーザー宅に設置される情報端末装置４と、人
工衛星であって登録車両の位置を確認するための登録車
両通信衛星５と、登録車両６とを備え、総合管理装置２
と車両保管先情報装置４および情報端末装置４とがイン
ターネット７を介して双方向にデータを送受信してい
る。なお、図では定かにしていないが、上記車両保管先
情報装置３、情報端末装置４および登録車両６は、複数
存在し、それぞれの装置内は同様の構成をとる。

【００１０】上記総合管理装置２は、車両保管先情報装
置３または情報端末装置４からの情報をインターネット
７を介して送受信するためのセンターモデム２１と、外
部からの不正アクセスなどを防止するためのファイアウ
ォール部２２と、車両保管先情報装置３から送られてく
る登録車両についての登録情報および保管場所情報、情
報端末装置４から送られてくる個人情報および依頼情
報、登録車両通信衛星５から送られてくる登録車両の現
在の位置情報などを処理するデータサーバ２３と、ＷＷ
Ｗ（Ｗｏｒｌｄ Ｗｉｄｅ Ｗｅｂ：ワールドワイドウ
エブ）サーバ２４ー１とＤＮＳ（Ｄｏｍａｉｎ Ｎａｍ
ｅ Ｓｙｓｔｅｍ：ドメインネームシステム）サーバ２
４ー２とＭａｉｌ（メール）サーバ２４ー３とＦＴＰ
（ＦｉｌｅＴｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ：ファ
イル転送プロトコル）サーバ２４ー４を備え総合管理装
置２が提供するサービスをホームページにするためのセ
ンターサーバ２４と、課金テーブル２５−１を備え各種
料金を算出する課金サーバ２５と、上記各種サーバに格
納された情報を検索する検索手段２６と、登録車両通信
衛星５から送られてくる登録車両の位置情報を受信する
ためのアンテナ２７と、登録車両のドアロックを解除す
るための利用者コードを作成する作成手段２８とを備え
る。

【００１１】また、上記データサーバ２３は、自分の所
有する車両を貸し出したい者（以下、車両融通者とい
う）の個人情報や登録情報を蓄積する車両融通者用デー
タテーブル２３−１と、車両を駐車する場所を貸し出し
たい者（以下、保管場所提供者という）の所有する保管
場所の位置や保管可能時間などの保管場所情報を蓄積す
る保管場所提供者用データテーブル２３−２と、ユーザ
ーの個人情報や利用情報を蓄積するユーザー用データテ
ーブル２３−３とを備える。

【００１２】なお、上記総合管理装置２をＣＡＴＶ（Ｃ
Ａｂｌｅ ＴｅｌｅＶｉｓｉｏｎ：ケーブルテレビジョ
ン）サービスを行なうＣＡＴＶ会社に設置し、そのＣＡ
ＴＶ会社が持つＣＡＴＶ網を利用して車両保管先情報装
置３および情報端末装置４とデータを送受信するように
してもよい。

【００１３】次に、上記車両保管先情報装置３は、車両
システム１において登録された車両を保管する場所に設
置されるものであって、インターネット７を介して総合
管理装置２とデータを送受信するためのモデム３１と、
車両融通者に関する登録情報と保管場所提供者に関する
保管場所情報とを管理または処理するためのパソコン
（パーソナルコンピュータ）３２とを備える。上記登録
情報とは、車両融通者が登録車両として希望する希望レ
ンタル料金、利用可能期間などのことであり、上記保管
場所情報とは、保管場所提供者が提供する保管場所とそ
の保管場所の希望レンタル料金のことである。車両融通
者は、この車両保管先情報装置３から登録情報をインタ
ーネット７を介して総合管理装置２に送信し、保管場所
提供者の所有する駐車場に登録した車両を保管する。な
お、車両融通者は、個人であっても運搬会社やレンタカ
ー会社などの企業であってもよく、運搬会社やレンタカ
ー会社であれば、車両保管先情報装置３はそれらの会社
に設置される。また、後述するが車両融通者は、車検
証、車両保険証、運転免許証などにより個人情報を証明
し、ユーザーは、運転免許証、クレジットカードなどの
カード会員証などにより個人情報を証明する。また、上
記車両保管先情報装置３は、曜日や時間帯によって使用
されていない駐車場などの車両保管場所に設置されるも
のであり、その保管場所は、たとえば、ガソリンスタン
ド、コンビニエンスストアー、ＦＣ（フランチャイズ）
駐車場、上述した運搬会社、レンタカー会社などの駐車
スペースが考えられる。

【００１４】次に、上記情報端末装置４は、総合管理装
置２が提供するサービス（登録車両）を利用したいと思
うユーザー宅に設置されるものであって、インターネッ
ト７を介して総合管理装置２とデータを送受信するため
のモデム４１と、ユーザーの個人情報やレンタルしたい
登録車両の車種、利用期間、利用地域などの依頼情報を
処理するパソコン（パーソナルコンピュータ）４２と、
携帯電話またはＰＨＳ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｈａｎｄｙ
ｐｈｏｎｅ Ｓｙｓｔｅｍ：パーソナルハンディホン
システム）４３とを備える。

【００１５】なお、パソコン４２、携帯電話またはＰＨ
Ｓ４３のどちらを使用しても総合管理装置２が提供する
サービスを利用できるように、それぞれ専用のホームペ
ージを用意している。また、当然ながら携帯電話または
ＰＨＳ４３であれば外出先でデータを送受信することが
可能である。

【００１６】上記登録車両６は、鍵を使わずに総合管理
装置２が作成する利用者コードによりドアロックの開閉
が行なえるロック装置６１と、登録車両通信衛星５によ
るＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓ
ｙｓｔｅｍ：汎地球測位システム）と携帯電話との両方
の送受信機能を持つ端末装置６２と、盗難などを防ぐ防
犯器６３とを備える。なお、端末装置６２は、ＧＰＳや
携帯電話などの無線通信網を利用する位置情報のための
送受信機能以外に利用者コードの受信したり、盗難や事
故を知らせる情報を総合管理装置２に送信したりするこ
とができる機能も備える。

【００１７】次に、ユーザーが車両システム１の登録車
両を借りる場合の一連の流れを簡単に説明する。まず、
ユーザーは、情報端末装置４よりユーザーの個人情報
（氏名、住所、電話番号など）を証明する運転免許証の
コピーまたはカード会員証などのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｆ
ｉｃａｔｉｏｎ ｎｕｍｂｅｒ：ユーザー識別符号）を
総合管理装置２に送信する。そして、総合管理装置２
は、その個人情報を蓄積する（ＩＤ登録）。なお、上述
したように、このユーザーの個人情報を総合管理装置２
に送る場合、パソコン３２、携帯電話またはＰＨＳ４３
のどちらで送信してＩＤ登録の手続を行なっても構わな
く、以下に述べる情報端末装置４の処理動作についても
同様である。

【００１８】次に、ＩＤ登録を終え、車両システム１を
利用することが可能となったユーザーは、個人情報と共
に希望車種、利用地域、利用時間、その他の条件などを
情報端末装置４より総合管理装置２に送信し車両システ
ム１の利用を依頼する。そして、情報端末装置４よりユ
ーザーの個人情報および各種希望条件を受信した総合管
理装置２は、個人情報からユーザーを確認し、各種希望
条件に合う登録車両を検索し、車両システム１において
ユーザーを認識するための利用者コードを作成手段２８
において作成する。この利用者コードは、ＩＤ登録時に
作成されるのではなく、ユーザーが登録車両を利用する
毎に新たに違うコードが作成される。そして、総合管理
装置２は、検索した登録車両の車種、保管場所、料金な
どの情報と利用者コードを登録車両６および情報端末装
置４に送信する。なお、ここで情報端末装置４に送信す
る車種の情報は、車両の名前、色、ナンバープレートの
番号のことであり、また、情報端末装置４に送信する料
金の情報には、各種保険料も含まれている。

【００１９】そして、ユーザーは、情報端末装置４で受
信した登録車両の車種、保管場所、料金、利用者コー
ド、登録車両を確認し、登録車両のロック装置６１に利
用者コードを入力してドアロックを解除し登録車両の利
用を開始する。なお、利用者コードは、あくまでユーザ
ーを認識するものとして作成し、登録車両のドアロック
は、普通の鍵で解除するようにしてもよい。その際、鍵
は、保管場所提供者に登録車両と一緒に預けておき、ユ
ーザーは、利用者コードにより本人であることを確認し
てもらってから鍵を受け取る。

【００２０】そして、ユーザーは、登録車両の利用を終
了すると、情報端末装置４から利用を終了した旨の情報
を総合管理装置２に送信する。また、登録車両通信衛星
５は、現在の登録車両の位置を示す情報を総合管理装置
２に送信する。利用終了の通知を受けた総合管理装置２
は、登録車両通信衛星５から受信した位置情報が正しい
返却場所にあるかを確認し、ユーザーの利用コードや登
録データを無効にする。また、この時、総合管理装置２
は、車両融通者にも同様な情報を送る。なお、登録デー
タは、その利用を無効にするだけであって、データはそ
のまま蓄積しておき同じユーザーが次回利用する際に同
じようにサービスを提供できるようにする。

【００２１】そして、総合管理装置２は、課金サーバ２
５において料金を算出し利用請求書をユーザーの情報端
末装置４に送信する。なお、この利用請求書は、郵便に
よりユーザー宅に送るようにしてもよい。次に、総合管
理装置２における動作について説明する。図２は、総合
管理装置２の動作を説明するフローチャートである。

【００２２】まず、車両融通者は、車検証、車両保険
証、運転免許証のコピーまたは登録番号などの身元を証
明するための個人情報と貸し出したい車両の車種（車両
の名前、色、ナンバープレートなど）、保管場所、利用
可能時間（曜日、時間）などの登録情報を総合管理装置
２に送る。そして、ステップＳ１において、総合管理装
置２は、車両融通者の個人情報および登録情報をデータ
サーバ２３が持つ車両融通者用データテーブル２３−１
に蓄積する。ここで、図３（ａ）は、車両融通者用デー
タテーブル２３−１を示す図である。同図に示すよう
に、車両融通者用データテーブル２３−１は、車両融通
者の氏名、住所、電話番号などの個人情報と貸し出した
い車両の車種、保管場所、希望料金、利用可能期間など
の登録情報を蓄積できるようになっている。また、保管
場所提供者が車両保管先情報装置３より貸し出したい場
所に関する情報や利用可能期間などの保管場所情報を総
合管理装置２に送信し、ステップＳ２において、総合管
理装置２は、データサーバ２３が持つ保管場所提供者用
データテーブル２３−２にそれらの情報を蓄積する。こ
こで、図３（ｂ）は、保管場所提供者用データテーブル
２３−２を示す図である。同図に示すように、保管場所
提供者用データテーブル２３−２は、保管場所を所有す
る個人または団体の名称、住所、電話番号などの情報と
駐車スペースの広さ、希望料金、利用可能期間（曜日、
時間）などの保管場所情報を蓄積できるようになってい
る。

【００２３】そして、ユーザーは、予め個人情報が本人
であることを証明するＩＤ登録を済ませておく。まず、
ユーザーは、運転免許証のコピー、信販会社のクレジッ
トカードのＩＤなどをユーザーの個人情報を証明するも
のとして総合管理装置２に送信する。そして、ステップ
Ｓ３において、総合管理装置２は、ユーザーの個人情報
をデータサーバ２３が持つユーザー用データテーブル２
３−３に蓄積する。ここで、図３（ｃ）は、ユーザー用
データテーブル２３−３を示す図である。同図におい
て、ユーザー用データテーブル２３−３は、ユーザーの
氏名、住所、電話番号などの個人情報と、利用したい車
両の車種、利用期間（曜日、時間）、利用地域などの依
頼情報を蓄積できるようになっている。

【００２４】次に、ステップＳ４において、情報端末装
置４から個人情報および依頼情報（車種、利用期間、利
用地域）を受信し、一旦ユーザー用データテーブル２３
−３に蓄積する。そして、個人情報からユーザーを確認
し、ユーザーの確認が終わると依頼情報の条件に合った
登録車両を車両融通者用データテーブル２３−１から検
索手段２５によって検索する。ここで、ユーザーが希望
する利用地域において、登録車両を返したい場所が元の
保管場所でない場合、ユーザーの希望する返却場所を保
管場所提供者用データテーブル２３−２から検索する。

【００２５】次に、ステップＳ５において、ステップＳ
４の検索結果を情報端末装置４に送信する。次に、ステ
ップＳ６において、検索結果の中からユーザーが選択し
た登録車両の情報を受信し、そのユーザーに対して登録
車両のドアロックを解除することが可能な利用者コード
を作成手段２８により作成し、利用者コードと共にもう
一度検索結果を情報端末装置４に送信する。

【００２６】そして、ステップＳ７において、ユーザー
の情報端末装置４から利用を終了したことを伝える情報
と、登録車両通信衛星５から現在の登録車両の位置を知
らせる位置情報とを受信し、最初にユーザーが希望した
返却場所と一致するかを確認する。そして、サービスの
利用を無効にするために登録車両６に利用者コードを無
効にするデータを送信する。なお、上述したように、個
人情報は統計をとることでユーザー一人ひとりに対する
サービスを提供することができるようになる。

【００２７】そして、ステップＳ８において、最終的な
料金を課金サーバ２５の持つ課金テーブル２５−１より
算出し、後日、情報端末装置４に送信する。そして、車
両融通者には、車両融通者が指定する金融機関などに希
望した料金が振り込まれる。なお、ユーザーが最初に設
定した終了時間を過ぎた場合や設定した返却場所とは違
う場所に返した場合などは、最初に設定された料金より
その分の料金が加算されることになる。また、上述のよ
うに、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明
してきたが、本発明が適用される総合管理装置２、車両
保管先情報装置３、情報端末装置４は、その機能が実行
されるのであれば、上述の実施の形態に限定されること
なく、単体の装置であっても、複数の装置からなるシス
テムあるいは統合装置であっても、ＬＡＮ、ＷＡＮ等の
ネットワークを介して処理が行われるシステムであって
もよいことは言うまでもない。

【００２８】また、バスに接続されたＣＰＵ、ＲＯＭや
ＲＡＭのメモリ、入力装置、出力装置、外部記録装置、
媒体駆動装置、可搬記録媒体、ネットワーク接続装置で
構成されるシステムでも実現できる。即ち、前述してき
た実施の形態のシステムを実現するソフトウェアのプロ
グラムコードを記録したＲＯＭやＲＡＭのメモリ、外部
記録装置、可搬記録媒体を、総合管理装置２または情報
端末装置４に供給し、その総合管理装置２または情報端
末装置４のコンピュータがプログラムコードを読み出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。

【００２９】この場合、記録媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記録した可搬記録媒体
等は本発明を構成することになる。プログラムコードを
供給するための可搬記録媒体としては、例えば、フロッ
ピー（登録商標）ディスク、ハードディスク、光ディス
ク、光磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＤＶＤ
ーＲＯＭ、ＤＶＤーＲＡＭ、磁気テープ、不揮発性のメ
モリーカード、ＲＯＭカード、電子メールやパソコン通
信等のネットワーク接続装置（言い換えれば、通信回
路）を介して記録した種々の記録媒体などを用いること
ができる。

【００３０】また、コンピュータがメモリ上に読み出し
たプログラムコードを実行することによって、前述した
実施の形態の機能が実現される他、そのプログラムコー
ドの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているＯＳ
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よっても前述した実施に形態に機能が実現される。

【００３１】さらに、可搬記録媒体から読み出されたプ
ログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張
ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに
備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコード
の指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニッ
トに備わるＣＰＵなどが実際の処理に一部または全部を
行い、その処理によっても前述した実施の形態に機能が
実現され得る。

【００３２】即ち、本発明は、以上に述べた実施に形態
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲内で種々の構成または形状を取ることができる。

【００３３】

【発明の効果】以上、本発明によれば、使用していない
時の車両や駐車場を低料金で登録（提供）してもらうこ
とで、その登録車両をレンタルしたいと思う人に低料金
でレンタカーとして提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の車両融通活用システムを説明する図で
ある。

【図２】総合管理装置２の動作を説明するフローチャー
トである。

【図３】（ａ）車両融通者用データテーブル２３−１を
示す図である。（ｂ）保管場所提供者用データテーブル
２３−２を示す図である。（ｃ）ユーザー用データテー
ブル２３−３を示す図である。

【符号の説明】

１ 車両融通活用システム ２ 総合管理装置 ３ 車両保管先情報装置 ４ 情報端末装置 ５ 登録車両通信衛星 ６ 登録車両 ７ インターネット ２１ センターモデム ２２ ファイアウォール部 ２３ データサーバ ２３−１ 車両融通者用データテーブル ２３−２ 保管場所提供者用データテーブル ２３−３ ユーザー用データテーブル ２４ センターサーバ ２４−１ ＷＷＷサーバ ２４−２ ＤＮＳサーバ ２４−３ Ｍａｉｌサーバ ２４−４ ＦＴＰサーバ ２５ 課金サーバ ２６ 検索手段 ２７ アンテナ ２８ 作成手段 ３１ モデム ３２ パソコン ４１ モデム ４２ パソコン ４３ 携帯電話またはＰＨＳ ６１ ロック装置 ６２ 端末装置 ６３ 防犯器

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１３年１２月６日（２００１．１２．
６）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】 明細書

【発明の名称】 総合管理装置および車両融通活用シス
テム

【特許請求の範囲】

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、社会にある遊休車
両（利用時間外の車両）を利用してレンタルサービスを
行なうことが可能な車両融通活用システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】現代の車社会において、車両を購入する
動機は、自営における移動手段に使用するため、買い物
に使用するため、セカンド車両とするため、家族が其々
独占車を所有したいため等が挙げられる。このように、
車を購入したいと思う理由は、車の持つ利便性によるも
のが一般的である。

【０００３】そして、マイカーを持つ人の全ての人が移
動手段に自分の車を利用するとは限らず、一般には、た
とえ車を所有していても普段は、電車、バス、タクシー
を使い自分の車を利用しない場合が多い。この傾向は特
に都市部で多く見られ、近距離を移動する場合には、電
車、バス、タクシーを使い、長距離を移動する場合に自
分の車を使うということが少なくない。

【０００４】ところで、車両を購入できない動機として
は、免許を持っていないため、駐車場がないため、経済
的理由のため、運転に自信がないため等が挙げられる。
これら車両を購入できない理由の内、駐車場がないため
や経済的な理由に対しては、車を一時的に貸すなどのレ
ンタルサービスを行なうレンタカー会社が利用されてい
る。一般に、このようなレンタカー業務のシステムは、
レンタカー会社が提示する車種の中から自分の借りたい
車を選び、その車に対応するレンタル料金を支払うこと
で車を借りることができるようになっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、レンタカー会社においてレンタカーとして提供して
いる車両のほとんどがメイカー系列の新車であることか
ら比較的高いレンタル料金となっている。そのため、一
時的に少ない時間で借りるのであれば費用も少なくて済
むが、頻繁にレンタカーを利用したいということはなか
なか難しい。

【０００６】また、一般に、レンタカー会社で車を借り
るには、事前にレンタカー会社に行って予約が必要であ
ったり、車を返す際にもレンタカー会社に行って手続が
必要であったりといろいろと手間がかかり、レンタカー
を借りること自体が少々面倒なところがある。

【０００７】そこで、本発明は上記の課題に鑑み、車を
利用したいと思う人が手軽に低料金で車両を借りること
が可能な車両融通活用システムを提供することを目的と
する。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、以下のような構成を採用した。すなわ
ち、本発明の一態様によれば、本発明の総合管理装置
は、使用されていない車両の車種および該車両の保管場
所の情報、使用されていない駐車場の場所の情報、車両
を借りたいと思う利用者の操作する端末装置からの希望
車種、希望時間、および希望地域の情報を受信する車両
情報受信手段と、使用されていない車両の車種および該
車両の保管場所の情報を記録する車両情報記録手段と、
使用されていない駐車場の場所の情報を記録する駐車場
記録手段と、上記端末装置からの希望車種、希望時間、
および希望地域の情報を記録する希望情報記録手段と、
上記端末装置から受信した希望車種、希望時間、および
希望地域の情報が上記車両情報記録手段に記録されてい
る情報と合うものがあるか検索する検索手段と、上記車
両のドアロックを解除するためのコード番号を作成する
作成手段と、上記検索手段による検索結果の情報および
上記コード番号を上記端末装置に送信する送信手段と、
上記車両の現在の位置を知るための位置情報を受信する
位置情報受信手段とを備える。

【０００９】ここで、使用されていない車両とは、自分
の所有する車両において使用していない時間帯の車両の
ことであり、その車両を貸し出したい者は、その車両の
車種および保管場所の情報を総合管理装置に送信する。
また、使用されていない駐車場とは、個人（または団
体）の所有する車両を保管するスペースのことであり、
どのくらいの大きさでその場所はどこかということを総
合管理装置に送信する。

【００１０】また、コード番号とは、たとえば、アルフ
ァベットや数字などを組み合わせたもので、車両のドア
ロックを解除する際、この番号を専用の装置に入力する
ことでドアロックを解除する。また、本発明の一態様に
よれば、本発明の車両融通活用システムは、使用されて
いない車両の車種および該車両の保管場所の情報を送信
する車両情報送信手段と、使用されていない駐車場の場
所の情報を送信する駐車場所情報送信手段と、車両を借
りたいと思う者が希望する希望車種、希望時間、および
希望地域の情報を送信する利用者情報送信手段と、上記
使用されていない車両の車種および該車両の保管場所の
情報、上記使用されていない駐車場の場所の情報、上記
希望車種、希望時間、および希望地域の情報を受信する
車両情報受信手段と、上記使用されていない車両の車種
および該車両の保管場所の情報を記録する車両情報記録
手段と、上記使用されていない駐車場の場所の情報を記
録する駐車場記録手段と、上記希望車種、希望時間、お
よび希望地域の情報を記録する希望情報記録手段と、上
記希望車種、希望時間、および希望地域の情報が上記車
両情報記録手段に記録されている情報と合うものがある
か検索する検索手段と、上記車両のドアロックを解除す
るためのコード番号を作成する作成手段と、上記検索手
段による検索結果の情報および上記コード番号を前記端
末装置に送信する送信手段と、上記車両の現在の位置を
認識する車両位置認識手段とを備える。

【００１１】これにより、車両を借りたいと思う利用者
にレンタカー会社が提供する車両よりも低料金で借りる
ことができるようになる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図１は、本発明の一実施例に係る車
両融通活用システム（以下、車両システムという）１を
説明する図である。同図において、車両システム１は、
利用時間外の使用されていない車両（この車両システム
１に登録される車両のことであり、以下、登録車両とい
う）の情報や登録車両を借りたいと思う人（以下、ユー
ザーという）の希望する車両の情報を管理したり、その
他車両システム１に係わる各種関連会社に設置される各
種装置からの情報を処理したりする総合管理装置２と、
登録車両を保管する場所に設置される車両保管先情報装
置３と、ユーザー宅に設置される情報端末装置４と、人
工衛星であって登録車両の位置を確認するための登録車
両通信衛星５と、登録車両６とを備え、総合管理装置２
と車両保管先情報装置４および情報端末装置４とがイン
ターネット７を介して双方向にデータを送受信してい
る。なお、図では定かにしていないが、上記車両保管先
情報装置３、情報端末装置４および登録車両６は、複数
存在し、それぞれの装置内は同様の構成をとる。

【００１３】上記総合管理装置２は、車両保管先情報装
置３または情報端末装置４からの情報をインターネット
７を介して送受信するためのセンターモデム２１と、外
部からの不正アクセスなどを防止するためのファイアウ
ォール部２２と、車両保管先情報装置３から送られてく
る登録車両についての登録情報および保管場所情報、情
報端末装置４から送られてくる個人情報および依頼情
報、登録車両通信衛星５から送られてくる登録車両の現
在の位置情報などを処理するデータサーバ２３と、ＷＷ
Ｗ（Ｗｏｒｌｄ Ｗｉｄｅ Ｗｅｂ：ワールドワイドウ
エブ）サーバ２４ー１とＤＮＳ（Ｄｏｍａｉｎ Ｎａｍ
ｅ Ｓｙｓｔｅｍ：ドメインネームシステム）サーバ２
４ー２とＭａｉｌ（メール）サーバ２４ー３とＦＴＰ
（ＦｉｌｅＴｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ：ファ
イル転送プロトコル）サーバ２４ー４を備え総合管理装
置２が提供するサービスをホームページにするためのセ
ンターサーバ２４と、課金テーブル２５−１を備え各種
料金を算出する課金サーバ２５と、上記各種サーバに格
納された情報を検索する検索手段２６と、登録車両通信
衛星５から送られてくる登録車両の位置情報を受信する
ためのアンテナ２７と、登録車両のドアロックを解除す
るための利用者コードを作成する作成手段２８とを備え
る。

【００１４】また、上記データサーバ２３は、自分の所
有する車両を貸し出したい者（以下、車両融通者とい
う）の個人情報や登録情報を蓄積する車両融通者用デー
タテーブル２３−１と、車両を駐車する場所を貸し出し
たい者（以下、保管場所提供者という）の所有する保管
場所の位置や保管可能時間などの保管場所情報を蓄積す
る保管場所提供者用データテーブル２３−２と、ユーザ
ーの個人情報や利用情報を蓄積するユーザー用データテ
ーブル２３−３とを備える。

【００１５】なお、上記総合管理装置２をＣＡＴＶ（Ｃ
Ａｂｌｅ ＴｅｌｅＶｉｓｉｏｎ：ケーブルテレビジョ
ン）サービスを行なうＣＡＴＶ会社に設置し、そのＣＡ
ＴＶ会社が持つＣＡＴＶ網を利用して車両保管先情報装
置３および情報端末装置４とデータを送受信するように
してもよい。

【００１６】次に、上記車両保管先情報装置３は、車両
システム１において登録された車両を保管する場所に設
置されるものであって、インターネット７を介して総合
管理装置２とデータを送受信するためのモデム３１と、
車両融通者に関する登録情報と保管場所提供者に関する
保管場所情報とを管理または処理するためのパソコン
（パーソナルコンピュータ）３２とを備える。

【００１７】上記登録情報とは、車両融通者が登録車両
として希望する希望レンタル料金、利用可能期間などの
ことであり、上記保管場所情報とは、保管場所提供者が
提供する保管場所とその保管場所の希望レンタル料金の
ことである。車両融通者は、この車両保管先情報装置３
から登録情報をインターネット７を介して総合管理装置
２に送信し、保管場所提供者の所有する駐車場に登録し
た車両を保管する。なお、車両融通者は、個人であって
も運搬会社やレンタカー会社などの企業であってもよ
く、運搬会社やレンタカー会社であれば、車両保管先情
報装置３はそれらの会社に設置される。

【００１８】また、後述するが車両融通者は、車検証、
車両保険証、運転免許証などにより個人情報を証明し、
ユーザーは、運転免許証、クレジットカードなどのカー
ド会員証などにより個人情報を証明する。また、上記車
両保管先情報装置３は、曜日や時間帯によって使用され
ていない駐車場などの車両保管場所に設置されるもので
あり、その保管場所は、たとえば、ガソリンスタンド、
コンビニエンスストアー、ＦＣ（フランチャイズ）駐車
場、上述した運搬会社、レンタカー会社などの駐車スペ
ースが考えられる。

【００１９】次に、上記情報端末装置４は、総合管理装
置２が提供するサービス（登録車両）を利用したいと思
うユーザー宅に設置されるものであって、インターネッ
ト７を介して総合管理装置２とデータを送受信するため
のモデム４１と、ユーザーの個人情報やレンタルしたい
登録車両の車種、利用期間、利用地域などの依頼情報を
処理するパソコン（パーソナルコンピュータ）４２と、
携帯電話またはＰＨＳ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｈａｎｄｙ
ｐｈｏｎｅ Ｓｙｓｔｅｍ：パーソナルハンディホン
システム）４３とを備える。

【００２０】なお、パソコン４２、携帯電話またはＰＨ
Ｓ４３のどちらを使用しても総合管理装置２が提供する
サービスを利用できるように、それぞれ専用のホームペ
ージを用意している。また、当然ながら携帯電話または
ＰＨＳ４３であれば外出先でデータを送受信することが
可能である。

【００２１】上記登録車両６は、鍵を使わずに総合管理
装置２が作成する利用者コードによりドアロックの開閉
が行なえるロック装置６１と、登録車両通信衛星５によ
るＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓ
ｙｓｔｅｍ：汎地球測位システム）と携帯電話との両方
の送受信機能を持つ端末装置６２と、盗難などを防ぐ防
犯器６３とを備える。なお、端末装置６２は、ＧＰＳや
携帯電話などの無線通信網を利用する位置情報のための
送受信機能以外に利用者コードを受信したり、盗難や事
故を知らせる情報を総合管理装置２に送信したりするこ
とができる機能も備える。

【００２２】次に、ユーザーが車両システム１の登録車
両を借りる場合の一連の流れを簡単に説明する。まず、
ユーザーは、情報端末装置４よりユーザーの個人情報
（氏名、住所、電話番号など）を証明する運転免許証の
コピーまたはカード会員証などのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｆ
ｉｃａｔｉｏｎ ｎｕｍｂｅｒ：ユーザー識別符号）を
総合管理装置２に送信する。そして、総合管理装置２
は、その個人情報を蓄積する（ＩＤ登録）。なお、上述
したように、このユーザーの個人情報を総合管理装置２
に送る場合、パソコン３２、携帯電話またはＰＨＳ４３
のどちらで送信してＩＤ登録の手続を行なっても構わな
く、以下に述べる情報端末装置４の処理動作についても
同様である。

【００２３】次に、ＩＤ登録を終え、車両システム１を
利用することが可能となったユーザーは、個人情報と共
に希望車種、利用地域、利用時間、その他の条件などを
情報端末装置４より総合管理装置２に送信し車両システ
ム１の利用を依頼する。そして、情報端末装置４よりユ
ーザーの個人情報および各種希望条件を受信した総合管
理装置２は、個人情報からユーザーを確認し、各種希望
条件に合う登録車両を検索し、車両システム１において
ユーザーを認識するための利用者コードを作成手段２８
において作成する。この利用者コードは、ＩＤ登録時に
作成されるのではなく、ユーザーが登録車両を利用する
毎に新たに違うコードが作成される。そして、総合管理
装置２は、検索した登録車両の車種、保管場所、料金な
どの情報と利用者コードを登録車両６および情報端末装
置４に送信する。なお、ここで情報端末装置４に送信す
る車種の情報は、車両の名前、色、ナンバープレートの
番号のことであり、また、情報端末装置４に送信する料
金の情報には、各種保険料も含まれている。

【００２４】そして、ユーザーは、情報端末装置４で受
信した登録車両の車種、保管場所、料金、利用者コー
ド、登録車両を確認し、登録車両のロック装置６１に利
用者コードを入力してドアロックを解除し登録車両の利
用を開始する。なお、利用者コードは、あくまでユーザ
ーを認識するものとして作成し、登録車両のドアロック
は、普通の鍵で解除するようにしてもよい。その際、鍵
は、保管場所提供者に登録車両と一緒に預けておき、ユ
ーザーは、利用者コードにより本人であることを確認し
てもらってから鍵を受け取る。

【００２５】そして、ユーザーは、登録車両の利用を終
了すると、情報端末装置４から利用を終了した旨の情報
を総合管理装置２に送信する。また、登録車両通信衛星
５は、現在の登録車両の位置を示す情報を総合管理装置
２に送信する。利用終了の通知を受けた総合管理装置２
は、登録車両通信衛星５から受信した位置情報が正しい
返却場所にあるかを確認し、ユーザーの利用コードや登
録データを無効にする。また、この時、総合管理装置２
は、車両融通者にも同様な情報を送る。なお、登録デー
タは、その利用を無効にするだけであって、データはそ
のまま蓄積しておき同じユーザーが次回利用する際に同
じようにサービスを提供できるようにする。

【００２６】そして、総合管理装置２は、課金サーバ２
５において料金を算出し利用請求書をユーザーの情報端
末装置４に送信する。なお、この利用請求書は、郵便に
よりユーザー宅に送るようにしてもよい。次に、総合管
理装置２における動作について説明する。図２は、総合
管理装置２の動作を説明するフローチャートである。

【００２７】まず、車両融通者は、車検証、車両保険
証、運転免許証のコピーまたは登録番号などの身元を証
明するための個人情報と貸し出したい車両の車種（車両
の名前、色、ナンバープレートなど）、保管場所、利用
可能時間（曜日、時間）などの登録情報を総合管理装置
２に送る。

【００２８】そして、ステップＳ１において、総合管理
装置２は、車両融通者の個人情報および登録情報をデー
タサーバ２３が持つ車両融通者用データテーブル２３−
１に蓄積する。ここで、図３（ａ）は、車両融通者用デ
ータテーブル２３−１を示す図である。同図に示すよう
に、車両融通者用データテーブル２３−１は、車両融通
者の氏名、住所、電話番号などの個人情報と貸し出した
い車両の車種、保管場所、希望料金、利用可能期間など
の登録情報を蓄積できるようになっている。

【００２９】また、保管場所提供者が車両保管先情報装
置３より貸し出したい場所に関する情報や利用可能期間
などの保管場所情報を総合管理装置２に送信し、ステッ
プＳ２において、総合管理装置２は、データサーバ２３
が持つ保管場所提供者用データテーブル２３−２にそれ
らの情報を蓄積する。ここで、図３（ｂ）は、保管場所
提供者用データテーブル２３−２を示す図である。同図
に示すように、保管場所提供者用データテーブル２３−
２は、保管場所を所有する個人または団体の名称、住
所、電話番号などの情報と駐車スペースの広さ、希望料
金、利用可能期間（曜日、時間）などの保管場所情報を
蓄積できるようになっている。

【００３０】そして、ユーザーは、予め個人情報が本人
であることを証明するＩＤ登録を済ませておく。まず、
ユーザーは、運転免許証のコピー、信販会社のクレジッ
トカードのＩＤなどをユーザーの個人情報を証明するも
のとして総合管理装置２に送信する。そして、ステップ
Ｓ３において、総合管理装置２は、ユーザーの個人情報
をデータサーバ２３が持つユーザー用データテーブル２
３−３に蓄積する。ここで、図３（ｃ）は、ユーザー用
データテーブル２３−３を示す図である。同図におい
て、ユーザー用データテーブル２３−３は、ユーザーの
氏名、住所、電話番号などの個人情報と、利用したい車
両の車種、利用期間（曜日、時間）、利用地域などの依
頼情報を蓄積できるようになっている。

【００３１】次に、ステップＳ４において、情報端末装
置４から個人情報および依頼情報（車種、利用期間、利
用地域）を受信し、一旦ユーザー用データテーブル２３
−３に蓄積する。そして、個人情報からユーザーを確認
し、ユーザーの確認が終わると依頼情報の条件に合った
登録車両を車両融通者用データテーブル２３−１から検
索手段２５によって検索する。ここで、ユーザーが希望
する利用地域において、登録車両を返したい場所が元の
保管場所でない場合、ユーザーの希望する返却場所を保
管場所提供者用データテーブル２３−２から検索する。

【００３２】次に、ステップＳ５において、ステップＳ
４の検索結果を情報端末装置４に送信する。次に、ステ
ップＳ６において、検索結果の中からユーザーが選択し
た登録車両の情報を受信し、そのユーザーに対して登録
車両のドアロックを解除することが可能な利用者コード
を作成手段２８により作成し、利用者コードと共にもう
一度検索結果を情報端末装置４に送信する。

【００３３】そして、ステップＳ７において、ユーザー
の情報端末装置４から利用を終了したことを伝える情報
と、登録車両通信衛星５から現在の登録車両の位置を知
らせる位置情報とを受信し、最初にユーザーが希望した
返却場所と一致するかを確認する。そして、サービスの
利用を無効にするために登録車両６に利用者コードを無
効にするデータを送信する。なお、上述したように、個
人情報は統計をとることでユーザー一人ひとりに対する
サービスを提供することができるようになる。

【００３４】そして、ステップＳ８において、最終的な
料金を課金サーバ２５の持つ課金テーブル２５−１より
算出し、後日、情報端末装置４に送信する。そして、車
両融通者には、車両融通者が指定する金融機関などに希
望した料金が振り込まれる。なお、ユーザーが最初に設
定した終了時間を過ぎた場合や設定した返却場所とは違
う場所に返した場合などは、最初に設定された料金より
その分の料金が加算されることになる。

【００３５】また、上述のように、本発明の実施の形態
を、図面を参照しながら説明してきたが、本発明が適用
される総合管理装置２、車両保管先情報装置３、情報端
末装置４は、その機能が実行されるのであれば、上述の
実施の形態に限定されることなく、単体の装置であって
も、複数の装置からなるシステムあるいは統合装置であ
っても、ＬＡＮ、ＷＡＮ等のネットワークを介して処理
が行われるシステムであってもよいことは言うまでもな
い。

【００３６】また、バスに接続されたＣＰＵ、ＲＯＭや
ＲＡＭのメモリ、入力装置、出力装置、外部記録装置、
媒体駆動装置、可搬記録媒体、ネットワーク接続装置で
構成されるシステムでも実現できる。即ち、前述してき
た実施の形態のシステムを実現するソフトウェアのプロ
グラムコードを記録したＲＯＭやＲＡＭのメモリ、外部
記録装置、可搬記録媒体を、総合管理装置２または情報
端末装置４に供給し、その総合管理装置２または情報端
末装置４のコンピュータがプログラムコードを読み出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。

【００３７】この場合、記録媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記録した可搬記録媒体
等は本発明を構成することになる。プログラムコードを
供給するための可搬記録媒体としては、例えば、フロッ
ピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気デ
ィスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＤＶＤーＲＯＭ、Ｄ
ＶＤーＲＡＭ、磁気テープ、不揮発性のメモリーカー
ド、ＲＯＭカード、電子メールやパソコン通信等のネッ
トワーク接続装置（言い換えれば、通信回路）を介して
記録した種々の記録媒体などを用いることができる。

【００３８】また、コンピュータがメモリ上に読み出し
たプログラムコードを実行することによって、前述した
実施の形態の機能が実現される他、そのプログラムコー
ドの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているＯＳ
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よっても前述した実施の形態に機能が実現される。

【００３９】さらに、可搬記録媒体から読み出されたプ
ログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張
ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに
備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコード
の指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニッ
トに備わるＣＰＵなどが実際の処理に一部または全部を
行い、その処理によっても前述した実施の形態に機能が
実現され得る。

【００４０】即ち、本発明は、以上に述べた実施に形態
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲内で種々の構成または形状を取ることができる。

【００４１】

【発明の効果】以上、本発明によれば、使用していない
時の車両や駐車場を低料金で登録（提供）してもらうこ
とで、その登録車両をレンタルしたいと思う人に低料金
でレンタカーとして提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の車両融通活用システムを説明する図で
ある。

【図２】総合管理装置２の動作を説明するフローチャー
トである。

【図３】（ａ）車両融通者用データテーブル２３−１を
示す図である。（ｂ）保管場所提供者用データテーブル
２３−２を示す図である。（ｃ）ユーザー用データテー
ブル２３−３を示す図である。

【符号の説明】 １ 車両融通活用システム ２ 総合管理装置 ３ 車両保管先情報装置 ４ 情報端末装置 ５ 登録車両通信衛星 ６ 登録車両 ７ インターネット ２１ センターモデム ２２ ファイアウォール部 ２３ データサーバ ２３−１ 車両融通者用データテーブル ２３−２ 保管場所提供者用データテーブル ２３−３ ユーザー用データテーブル ２４ センターサーバ ２４−１ ＷＷＷサーバ ２４−２ ＤＮＳサーバ ２４−３ Ｍａｉｌサーバ ２４−４ ＦＴＰサーバ ２５ 課金サーバ ２６ 検索手段 ２７ アンテナ ２８ 作成手段 ３１ モデム ３２ パソコン ４１ モデム ４２ パソコン ４３ 携帯電話またはＰＨＳ ６１ ロック装置 ６２ 端末装置 ６３ 防犯器

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 使用されていない車両の車種および該車
   両の保管場所の情報、使用されていない駐車場の場所の
   情報、車両を借りたいと思う利用者の操作する端末装置
   からの希望車種、希望時間、および希望地域の情報を受
   信する車両情報受信手段と、使用されていない車両の車
   種および該車両の保管場所の情報を記録する車両情報記
   録手段と、 使用されていない駐車場の場所の情報を記録する駐車場
   記録手段と、 前記端末装置からの希望車種、希望時間、および希望地
   域の情報を記録する希望情報記録手段と、 前記端末装置から受信した希望車種、希望時間、および
   希望地域の情報が前記車両情報記録手段に記録されてい
   る情報と合うものがあるか検索する検索手段と、 前記車両のドアロックを解除するためのコード番号を作
   成する作成手段と、 前記検索手段による検索結果の情報および前期コード番
   号を前記端末装置に送信する送信手段と、 前記車両の現在の位置を知るための位置情報を受信する
   位置情報受信手段と、 を備えることを特徴とする総合管理装置。
2. 【請求項２】 使用されていない車両の車種および該車
   両の保管場所の情報を送信する車両情報送信手段と、 使用されていない駐車場の場所の情報を送信する駐車場
   所情報送信手段と、 車両を借りたいと思う者が希望する希望車種、希望時
   間、および希望地域の情報を送信する利用者情報送信手
   段と、 前記使用されていない車両の車種および該車両の保管場
   所の情報、前記使用されていない駐車場の場所の情報、
   前記希望車種、希望時間、および希望地域の情報を受信
   する車両情報受信手段と、前記使用されていない車両の
   車種および該車両の保管場所の情報を記録する車両情報
   記録手段と、 前記使用されていない駐車場の場所の情報を記録する駐
   車場記録手段と、 前記希望車種、希望時間、および希望地域の情報を記録
   する希望情報記録手段と、 前記希望車種、希望時間、および希望地域の情報が前記
   車両情報記録手段に記録されている情報と合うものがあ
   るか検索する検索手段と、 前記車両のドアロックを解除するためのコード番号を作
   成する作成手段と、前記検索手段による検索結果の情報
   および前記コード番号を前記端末装置に送信する送信手
   段と、前記車両の現在の位置を認識する車両位置認識手
   段と、を備えることを特徴とする車両融通活用システ
   ム。