JP2002247701A - 補機駆動装置 - Google Patents
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Abstract
ンプ26を用いて燃料ガスを供給する。補機ポンプ26
はプラネタリギヤ装置のリングギヤ24に接続され、サ
ンギヤ20にポンプモータ22が接続され、ピニオンギ
ヤ18には駆動モータ12の動力の一部が入力される。
ポンプモータ22だけでなく、駆動モータ12の動力の
一部を利用することで、ポンプモータ22を小型化する
ことができる。
Description
動力源を駆動するための補機系の駆動機構に関する。
ンジンの回転駆動を変速してエンジンの補機に伝達する
エンジン補機駆動用変速装置が開示されている。この技
術では、補機の駆動軸に回転自在に支持され、外周面に
入力係合部を有し、内周面に遊星歯車が回転自在に取り
付けられた中空回転体と、駆動軸に固着され中空回転体
内で遊星歯車に噛み合う第1歯車と、駆動軸に回転自在
に取り付けられ中空回転体内で遊星歯車に噛み合う第2
歯車と、補機の固定部と第2歯車とを係合離脱し第2歯
車に制動力を与えるクラッチを有している。そして、ク
ラッチが開放状態にあるときには第2歯車の回転は拘束
されず中空回転体の回転は遊星歯車の公転のみとなり、
補機は中空回転体と同一回転速度で同一方向に回転する
が、クラッチが係合状態にあるときには第2歯車の回転
は拘束され、第1歯車は遊星歯車の公転と同一速度の回
転に遊星歯車の自転による回転が加えられた増速回転速
度で回転し、補機は増速されて回転することになる。し
たがって、クラッチの係合状態を適宜調整することで、
補機の回転速度を調整することができる。
駆動力をクラッチを用いて調整する構成では、クラッチ
が完全係合と完全開放の間にあるとき、いわゆるすべり
状態にあるときにはすべりによる損失が生じるため、補
機駆動の効率が低下する問題もある。
補機を駆動することも考えられるが、十分な動力を提供
するために駆動源が大型化し、コストも増大する問題も
ある。特に、最近では燃料電池車両の実用化が進められ
ているが、燃料電池用補機を駆動するために多数のモー
タやインバータが必要となってシステムが大型化、複雑
化しており、補機駆動系の簡略化が重要な課題となって
いる。
みなされたものであり、その目的は、補機駆動系を簡略
化することができ、これによりシステムのコスト低減を
図ることができる装置を提供することにある。
に、本発明の補機駆動装置は、動力源と、前記動力源を
駆動するための補機系と、前記補機系を駆動する補機駆
動源と、前記動力源からの動力の一部を前記補機系に伝
達する動力合成分配機構とを有し、前記動力源からの動
力の一部を用いて前記補機系を駆動することにより前記
補機駆動源の負荷を低減することを特徴とする。
して遊星歯車(プラネタリギヤ)装置を用いることがで
き、前記プラネタリギヤ装置のサンギアに前記補機駆動
源または前記補機系が接続され、前記プラネタリギヤ装
置のキャリアに前記動力源からの動力の一部が入力さ
れ、前記プラネタリギヤ装置のリングギヤに前記補機系
または前記補機駆動源が接続される。
電池車両の燃料電池及び駆動モータを含み、前記補機系
は前記燃料電池に燃料ガスを供給するポンプを含み、前
記補機駆動源は前記ポンプを駆動するモータを含み、前
記駆動モータの出力の一部が前記動力合成分配機構に入
力されることが好適である。
配機構は差動歯車とすることもできる。
らの動力の一部を用いて補機系を駆動することにより補
機駆動源に要求されるパワーを低減するものであるが、
動力源からの動力の一部をプラネタリギヤ装置を巧みに
用いて伝達することで、動力伝達損失をなくして効率的
に補機系を駆動することができる。補機駆動源に要求さ
れるパワーが低減することで、補機駆動源を小型化ある
いは簡易化することができる。なお、補機駆動源は任意
であるが、その代表例はモータである。
は一般にキャリアトルク>リングギアトルク>サンギヤ
トルクが成立する。したがって、サンギヤに補機駆動源
を接続し、キャリアに動力源からの動力を入力すること
で補機駆動源のトルクを小さくすることができる。動力
源の動力は、車両においては走行用動力を用いることが
できる。
形態について、燃料電池車両を例にとり説明する。
要部構成図である。燃料電池(FC)システム10が車
両に搭載され、走行に必要な電力を駆動モータ12に供
給する。駆動モータ12の出力軸は車輪14に接続され
る一方、プラネタリギヤ装置のキャリア16にも接続さ
れる。すなわち、駆動モータ12の動力は車輪14に伝
達される一方、プラネタリギヤ装置にも伝達される。
ニオンギヤ18、サンギヤ20及びリングギヤ24を含
んで構成される。サンギヤ20、ピニオンギヤ18及び
リングギヤ24は互いに噛合しており、サンギヤ20は
中心軸回りに回転自在に軸支され、ピニオンギヤ18は
サンギヤ20の回りを公転しながら自転できるように支
持される。また、リングギヤ24はサンギヤ20と同一
中心軸の回りに回転自在に軸支される。
は上述したように駆動モータ12からの動力の一部が伝
達されるが、図2の詳細図に示されるように、プラネタ
リギヤ装置のサンギヤ20には補機駆動源としてのポン
プモータ22が接続される。また、プラネタリギヤ装置
のリングギヤ24には燃料電池システム10に燃料ガス
を供給するための補機ポンプ26が接続されており、ポ
ンプモータ22は補機電池28からの電力で駆動され
る。
駆動することでサンギヤ20を駆動し、これによりピニ
オンギヤ18さらにはリングギヤ24を駆動して補機ポ
ンプ26を作動させて補機動作を行うことが可能である
が、補機ポンプ26に要求されるパワーを得るために駆
動源としてのポンプモータ22が大型化する問題があ
る。
の動力の一部をプラネタリギヤ装置のキャリア16に供
給し、これによりポンプモータ22のトルクアシストを
行ってポンプモータ22の負荷低減を図っている。
明する。
を行うので、車速を制御する駆動モータ12の出力軸と
リンクさせておくことが可能となる。この事実が制御の
前提となる。以下のように記号を定めることとする。
装置の回転数制限図が示されている。図において、横軸
Pは補機ポンプ(エアーポンプ)26の速度、縦軸Mt
は駆動モータ(負荷モータ)12の速度である。図中斜
線部分が、サンギヤ20を駆動するポンプモータ(エア
ーポンプ)22とピニオンギヤ18を駆動する駆動モー
タ(負荷モータ)12とリングギヤ24に接続される補
機ポンプ26それぞれの動作範囲で規定される、プラネ
タリギヤ装置としての作動範囲である。
(サンギヤの歯数)/(リングギヤの歯数)とすると、
に比例するとし、
0)、ωpは補機ポンプ26の回転数、αは比例係数
(<0)とする。
タ)22を駆動して補機ポンプ26を任意に駆動する場
合を想定する。車速と必要なポンプパワーが与えられた
とすると(図示しない制御装置で計算することができ
る)、駆動モータ12の角速度をωc1、ポンプパワー
をPp1(Pp1<0)とすると、(6)式より
のトルクはそれぞれ(3)式、(4)式より
より
パワーを算出すると
た、駆動モータ12の角速度とポンプモータ22のパワ
ーの関係が補機ポンプ26のパワーをパラメータとして
示されている。図において、横軸は駆動モータ12の角
速度であり、縦軸はポンプモータ22のパワーである。
ポンプモータ22のパワーは、切片−Pp1、傾き−
(1+ρ)(αPp1)0.5の直線で与えられることに
なり、Pp1を変えることにより切片と傾きがともに変
化することになる。駆動モータ12の角速度が0の場合
(駆動モータ12によるトルクアシストを行わない場合
と等価)とそうでない場合(例えば角速度が400ra
d/s)の場合とでは、同一ポンプパワーを得るのに必
要なポンプモータパワーは異なり、駆動モータ12を駆
動させた角速度400rad/sの方が少なくて済むこ
とが分かる。
り、図5のような特性を実現することが可能となる。図
5では、図4よりも傾きが急峻となっており、駆動モー
タ12の角速度が0の場合とそうでない場合のポンプモ
ータ22のパワー差異が顕著となる。このことは、駆動
モータ12のトルクアシストにより、ポンプモータ22
に要求されるパワーがより少なくて済むことを示してい
る。なお、図5において、駆動モータ12の角速度に対
する必要な補機ポンプ26のパワーをプロットすること
で、ポンプモータ22の定格パワーを一義的に決定する
ことができる。
は出力軸に必要なトルク(走行に必要なトルク)が与え
られるから、このトルクに(11)式で定まるトルクを
加算したものを駆動モータ12の目標トルクとして図示
しない制御装置でトルク制御を行う一方、ポンプモータ
22は、(13)式で定まる目標回転数となるようにト
ルク制御を行えばよい。
ステム10を駆動するために必要な補機ポンプ26のパ
ワーに対し、ポンプモータ22のパワーを低減すること
ができ、ポンプモータ22並びにインバータを小型化す
ることができる。
系に伝達する際に、クラッチではなくプラネタリギヤ装
置を用いているため、動力損失がほとんどなく、効率的
に補機ポンプ26を駆動することができる。
2は十分なトルクを有しているため、補機駆動分だけ余
分なトルクが必要となっても駆動モータ12本体あるい
はインバータの容量増大はほとんど無視できる。
示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、動
力源を駆動するための補機系を備える任意のシステムに
適用することができる。
機駆動系を簡略でき、これによりコスト低減を図ること
ができる。
ラッチを用いるのではなく、プラネタリギヤ装置を用い
て動力を伝達しているため、効率良く補機系を駆動する
ことができる。
ある。
る。
関係を示すグラフ図である。
関係を示すグラフ図である。
14 車輪、16 キャリア、18 ピニオンギヤ、2
0 サンギヤ、22 ポンプモータ、24 リングギ
ヤ、26 補機ポンプ、28 補機電池。
Claims (3)
- 【請求項1】 動力源と、 前記動力源を駆動するための補機系と、 前記補機系を駆動する補機駆動源と、 前記動力源からの動力の一部を前記補機系に伝達する動
力合成分配機構と、 を有し、前記動力源からの動力の一部を用いて前記補機
系を駆動することにより前記補機駆動源の負荷を低減す
ることを特徴とする補機駆動装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記動力合成分配機構は遊星歯車であり、 前記遊星歯車装置のサンギアに前記補機駆動源または前
記補機系が接続され、 前記遊星歯車装置のキャリアに前記動力源からの動力の
一部が入力され、 前記遊星歯車装置のリングギヤに前記補機系または前記
補機駆動源が接続されることを特徴とする補機駆動装
置。 - 【請求項3】 請求項1、2のいずれかに記載の装置に
おいて、 前記動力源は燃料電池車両の燃料電池及び駆動モータを
含み、 前記補機系は前記燃料電池に燃料ガスを供給するポンプ
を含み、 前記補機駆動源は前記ポンプを駆動するモータを含み、 前記駆動モータの出力の一部が前記動力合成分配機構に
入力されることを特徴とする補機駆動装置。
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