JP2002242835A - 気体圧縮機 - Google Patents
気体圧縮機Info
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- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/02—Lubrication; Lubricant separation
- F04C29/026—Lubricant separation
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/30—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members
- F04C18/34—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members
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- F04C18/3446—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes reciprocating with respect to the inner member the inner and outer member being in contact along more than one line or surface
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- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
- Compressor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷凍サイクルの性能の向上と、気体圧縮機の
耐久性の向上を図るのに好適な気体圧縮機を提供する。 【解決手段】 吐出室19内に油戻り通路22を設け、
この油戻り通路22はその上端が油分離フィルタ23の
底部側に開口し、かつその下端が油溜り24の液面下に
開口するものとする。これにより油分離フィルタ23で
分離捕捉された油滴は、吐出室19の室内とは物理的に
完全に切り離され独立した油戻り通路22だけを通って
油溜り24に回収されることから、高圧冷媒ガスの吐出
噴流による油滴の巻き上げ現象が防止され、高圧冷媒ガ
スと一緒にエアコンシステムの高圧部側へ持ち出される
油の量が大幅に低減され、気体圧縮機のオイル保持能力
が高くなるものとする。
耐久性の向上を図るのに好適な気体圧縮機を提供する。 【解決手段】 吐出室19内に油戻り通路22を設け、
この油戻り通路22はその上端が油分離フィルタ23の
底部側に開口し、かつその下端が油溜り24の液面下に
開口するものとする。これにより油分離フィルタ23で
分離捕捉された油滴は、吐出室19の室内とは物理的に
完全に切り離され独立した油戻り通路22だけを通って
油溜り24に回収されることから、高圧冷媒ガスの吐出
噴流による油滴の巻き上げ現象が防止され、高圧冷媒ガ
スと一緒にエアコンシステムの高圧部側へ持ち出される
油の量が大幅に低減され、気体圧縮機のオイル保持能力
が高くなるものとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーエアコンシス
テム等の冷凍サイクルを構成する気体圧縮機に関し、特
に、その気体圧縮機のオイル保持能力を高めて、冷凍サ
イクルのオイル循環率を低減することにより、冷凍サイ
クルの性能の向上と、気体圧縮機の耐久性の向上を図れ
るようにしたものである。
テム等の冷凍サイクルを構成する気体圧縮機に関し、特
に、その気体圧縮機のオイル保持能力を高めて、冷凍サ
イクルのオイル循環率を低減することにより、冷凍サイ
クルの性能の向上と、気体圧縮機の耐久性の向上を図れ
るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】カーエアコンシステム等の冷凍サイクル
には、冷媒のほか、気体圧縮機の摺動部の潤滑等に用い
られる油が含まれている。気体圧縮機では、冷凍サイク
ルの低圧部(エバポレータ)側から供給される低圧冷媒
ガスを圧縮し高圧冷媒ガスとして冷凍サイクルの高圧部
(コンデンサ)側へ吐出するが、このように吐出される
高圧冷媒ガスが多量の油を含んだまま冷凍サイクルの高
圧部側へ供給されると、冷凍サイクルの性能の低下や気
体圧縮機の潤滑不良による耐久性の低下等、各種の不具
合が生じる。そこで、従来の気体圧縮機では、その内部
に油分離器を設けるとともに、この油分離器により高圧
冷媒ガスから油を分離し、これを吐出室底部の油溜りに
滴下させ回収するという構造を採用している。
には、冷媒のほか、気体圧縮機の摺動部の潤滑等に用い
られる油が含まれている。気体圧縮機では、冷凍サイク
ルの低圧部(エバポレータ)側から供給される低圧冷媒
ガスを圧縮し高圧冷媒ガスとして冷凍サイクルの高圧部
(コンデンサ)側へ吐出するが、このように吐出される
高圧冷媒ガスが多量の油を含んだまま冷凍サイクルの高
圧部側へ供給されると、冷凍サイクルの性能の低下や気
体圧縮機の潤滑不良による耐久性の低下等、各種の不具
合が生じる。そこで、従来の気体圧縮機では、その内部
に油分離器を設けるとともに、この油分離器により高圧
冷媒ガスから油を分離し、これを吐出室底部の油溜りに
滴下させ回収するという構造を採用している。
【0003】上記のような油分離器における具体的な油
分離法については、たとえば、高圧冷媒ガスを筒状の通
路内に導き旋回させることにより遠心分離の効果を利用
したものや、バッフルプレートとも称する邪魔板と高圧
冷媒ガスとの衝突による効果を利用したものがある。ま
た、この種の油分離器は、圧縮機構部から吐出室へ高
圧冷媒ガスを導く吐出通路の吐出室側開口端に設けるこ
とができるほか、気体圧縮機の出口、すなわち吐出室
と冷凍サイクルの高圧部側とを結ぶ吐出ポートの吐出室
側開口端や、そのとの両部分に設けることができ
る。吐出ポート付近に油分離器を設けた例としては特開
平9−60591号公報があり、この公報の例は、図4
に示したように、吐出ポート20付近に筒状の油分離フ
ィルター23からなる油分離器21を装着している。
分離法については、たとえば、高圧冷媒ガスを筒状の通
路内に導き旋回させることにより遠心分離の効果を利用
したものや、バッフルプレートとも称する邪魔板と高圧
冷媒ガスとの衝突による効果を利用したものがある。ま
た、この種の油分離器は、圧縮機構部から吐出室へ高
圧冷媒ガスを導く吐出通路の吐出室側開口端に設けるこ
とができるほか、気体圧縮機の出口、すなわち吐出室
と冷凍サイクルの高圧部側とを結ぶ吐出ポートの吐出室
側開口端や、そのとの両部分に設けることができ
る。吐出ポート付近に油分離器を設けた例としては特開
平9−60591号公報があり、この公報の例は、図4
に示したように、吐出ポート20付近に筒状の油分離フ
ィルター23からなる油分離器21を装着している。
【0004】しかしながら、上記のような従来の油分離
器21によると、図4に示したように、高圧冷媒ガスか
ら分離した油分を重力で吐出室19底部の油溜り24に
滴下させる構造のため、一旦油分離器21で分離捕捉さ
れた油分が、油溜り24の液面まで滴下する間に高圧冷
媒ガスの吐出噴流によって巻き上げられ、再び細かな油
滴となって吐出ポート20から高圧冷媒ガスと一緒にエ
アコンシステムの高圧部側へ持ち出されることから、潤
滑用等の油を気体圧縮機内に十分に保持することができ
ず、その結果、冷凍サイクルのオイル循環率が高くなっ
て冷凍サイクルの性能が低下するとともに、気体圧縮機
の摺動部等へ供給される潤滑用の油が不足し、気体圧縮
機の耐久性が低下する。
器21によると、図4に示したように、高圧冷媒ガスか
ら分離した油分を重力で吐出室19底部の油溜り24に
滴下させる構造のため、一旦油分離器21で分離捕捉さ
れた油分が、油溜り24の液面まで滴下する間に高圧冷
媒ガスの吐出噴流によって巻き上げられ、再び細かな油
滴となって吐出ポート20から高圧冷媒ガスと一緒にエ
アコンシステムの高圧部側へ持ち出されることから、潤
滑用等の油を気体圧縮機内に十分に保持することができ
ず、その結果、冷凍サイクルのオイル循環率が高くなっ
て冷凍サイクルの性能が低下するとともに、気体圧縮機
の摺動部等へ供給される潤滑用の油が不足し、気体圧縮
機の耐久性が低下する。
【0005】特に、吐出ポート20付近は、そのポート
通路断面積の制限により高圧冷媒ガスの流速が速く、分
離された油分の巻き上げ現象が生じやすい場所であるこ
とから、吐出ポート20付近に油分離器21を設けた構
造の場合は、吐出ポート20を介して冷凍サイクルの高
圧部側へ高圧冷媒ガスと一緒に持ち出される油の量が多
く、油分離効果が小さく、潤滑用等の油を気体圧縮機内
に十分保持することがより一層困難である。
通路断面積の制限により高圧冷媒ガスの流速が速く、分
離された油分の巻き上げ現象が生じやすい場所であるこ
とから、吐出ポート20付近に油分離器21を設けた構
造の場合は、吐出ポート20を介して冷凍サイクルの高
圧部側へ高圧冷媒ガスと一緒に持ち出される油の量が多
く、油分離効果が小さく、潤滑用等の油を気体圧縮機内
に十分保持することがより一層困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するためになされたもので、その目的とするところ
は、気体圧縮機のオイル保持能力を高め、冷凍サイクル
のオイル循環率を低減することにより、冷凍サイクルの
性能の向上と、気体圧縮機の耐久性の向上を図るのに好
適な気体圧縮機を提供することにある。
解決するためになされたもので、その目的とするところ
は、気体圧縮機のオイル保持能力を高め、冷凍サイクル
のオイル循環率を低減することにより、冷凍サイクルの
性能の向上と、気体圧縮機の耐久性の向上を図るのに好
適な気体圧縮機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、冷凍サイクルの低圧部側から吸入ポート
を介して油含有の低圧冷媒ガスが導入される吸入室と、
上記吸入室内に導入された油含有の低圧冷媒ガスを吸気
し圧縮して高圧冷媒ガスとする圧縮機構部と、上記圧縮
機構部から高圧冷媒ガスが吐出される吐出室と、上記吐
出室内に設置されるとともに、該吐出室に吐出される高
圧冷媒ガスから油分を分離するための油分離フィルタを
備えてなる油分離器とを有し、上記分離された油分は、
上記吐出室底部の油溜りに滴下し、上記油分離済みの高
圧冷媒ガスは、上記吐出室から吐出ポートを介してエア
コンシステムの高圧部側へ流出してなり、上記吐出室内
に、上記油分離フィルタの底部側に上端が開口しかつ下
端が上記油溜りの液面下に開口してなる油戻り通路を設
けたことを特徴とするものである。
に、本発明は、冷凍サイクルの低圧部側から吸入ポート
を介して油含有の低圧冷媒ガスが導入される吸入室と、
上記吸入室内に導入された油含有の低圧冷媒ガスを吸気
し圧縮して高圧冷媒ガスとする圧縮機構部と、上記圧縮
機構部から高圧冷媒ガスが吐出される吐出室と、上記吐
出室内に設置されるとともに、該吐出室に吐出される高
圧冷媒ガスから油分を分離するための油分離フィルタを
備えてなる油分離器とを有し、上記分離された油分は、
上記吐出室底部の油溜りに滴下し、上記油分離済みの高
圧冷媒ガスは、上記吐出室から吐出ポートを介してエア
コンシステムの高圧部側へ流出してなり、上記吐出室内
に、上記油分離フィルタの底部側に上端が開口しかつ下
端が上記油溜りの液面下に開口してなる油戻り通路を設
けたことを特徴とするものである。
【0008】本発明は、上記油戻り通路が、上記油分離
フィルタの底部側から上記油溜りの液面下に向って延び
るパイプからなることを特徴とするものである。
フィルタの底部側から上記油溜りの液面下に向って延び
るパイプからなることを特徴とするものである。
【0009】本発明は、上記油戻り通路が、上記油分離
フィルタの底部側から上記吐出室の壁内部を通って上記
油溜りの液面下に達する縦穴からなることを特徴とする
ものである。
フィルタの底部側から上記吐出室の壁内部を通って上記
油溜りの液面下に達する縦穴からなることを特徴とする
ものである。
【0010】本発明は、上記油分離器が、上記吐出ポー
トの吐出室側開口端に直接取り付けられた油分離フィル
タからなることを特徴とするものである。
トの吐出室側開口端に直接取り付けられた油分離フィル
タからなることを特徴とするものである。
【0011】本発明は、上記油分離器が、上記吐出ポー
トの直下に位置し該吐出ポートに連通する分離室を備え
るとともに、この分離室の側壁の一部に油分離フィルタ
を設置してなる構造であり、上記油戻り通路の上端が、
上記分離室の底面に開口してなることを特徴とするもの
である。
トの直下に位置し該吐出ポートに連通する分離室を備え
るとともに、この分離室の側壁の一部に油分離フィルタ
を設置してなる構造であり、上記油戻り通路の上端が、
上記分離室の底面に開口してなることを特徴とするもの
である。
【0012】本発明は、上記圧縮機構部側から吐出室側
へ高圧冷媒を吐出するための吐出通路を有し、上記吐出
通路の吐出室側開口端に上記油分離器とは別の油分離器
が取り付けられてなることを特徴とするものである。
へ高圧冷媒を吐出するための吐出通路を有し、上記吐出
通路の吐出室側開口端に上記油分離器とは別の油分離器
が取り付けられてなることを特徴とするものである。
【0013】本発明では、油戻り通路の内部は吐出室の
室内とは物理的に完全に切り離され独立した状態となっ
ているから、吐出室内に吐出される高圧冷媒ガスの吐出
噴流が油戻り通路の内部に作用することはない。また、
油戻り通路の下端は油溜りの液面下に開口しているの
で、油分離フィルタで分離捕獲された油滴は、高圧冷媒
ガスの吐出噴流が作用する吐出室内を直接一度も通るこ
となく、この油戻り通路だけを通って油溜り側に回収さ
れるものとなる。
室内とは物理的に完全に切り離され独立した状態となっ
ているから、吐出室内に吐出される高圧冷媒ガスの吐出
噴流が油戻り通路の内部に作用することはない。また、
油戻り通路の下端は油溜りの液面下に開口しているの
で、油分離フィルタで分離捕獲された油滴は、高圧冷媒
ガスの吐出噴流が作用する吐出室内を直接一度も通るこ
となく、この油戻り通路だけを通って油溜り側に回収さ
れるものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る気体圧縮機の
実施形態について図1乃至図3を基に詳細に説明する。
実施形態について図1乃至図3を基に詳細に説明する。
【0015】図1に示した本実施形態の気体圧縮機は、
一端開口型のコンプレッサケース1内に圧縮機構部2を
収納した構造であり、そのコンプレッサケース1の開口
端にはフロントヘッド3が取り付けられ、このフロント
ヘッド3の内側に吸入室4が設けられており、吸入室4
には、冷凍サイクルの低圧部側、たとえばカーエアコン
システムのエバポレーター側からフロントヘッド3の吸
入ポート5を介して油含有の低圧冷媒ガスが導入され
る。
一端開口型のコンプレッサケース1内に圧縮機構部2を
収納した構造であり、そのコンプレッサケース1の開口
端にはフロントヘッド3が取り付けられ、このフロント
ヘッド3の内側に吸入室4が設けられており、吸入室4
には、冷凍サイクルの低圧部側、たとえばカーエアコン
システムのエバポレーター側からフロントヘッド3の吸
入ポート5を介して油含有の低圧冷媒ガスが導入され
る。
【0016】圧縮機構部2は、吸入室4内に導入された
油含有の低圧冷媒ガスを吸気し圧縮して高圧冷媒ガスと
する機構からなり、このような冷媒圧縮機構の具体的な
構成については各種考えられるが、本実施形態では、ベ
ーンを用いて圧縮するベーンロータリー式の圧縮機構を
採用している。
油含有の低圧冷媒ガスを吸気し圧縮して高圧冷媒ガスと
する機構からなり、このような冷媒圧縮機構の具体的な
構成については各種考えられるが、本実施形態では、ベ
ーンを用いて圧縮するベーンロータリー式の圧縮機構を
採用している。
【0017】すなわち、本実施形態の圧縮機構部2は内
周略楕円状のシリンダ6を備えており、このシリンダ6
の両端面にはサイドブロック7、8がそれぞれ取り付け
られている。このように左右一対のサイドブロック7、
8間に配置されたシリンダ6の内側にはロータ9が配設
されており、このロータ9は、その軸心に一体に設けら
れたロータ軸10と、これを支持する両サイドブロック
7、8の軸受(図示省略)とを介して回転可能に設けら
れている。
周略楕円状のシリンダ6を備えており、このシリンダ6
の両端面にはサイドブロック7、8がそれぞれ取り付け
られている。このように左右一対のサイドブロック7、
8間に配置されたシリンダ6の内側にはロータ9が配設
されており、このロータ9は、その軸心に一体に設けら
れたロータ軸10と、これを支持する両サイドブロック
7、8の軸受(図示省略)とを介して回転可能に設けら
れている。
【0018】図2に示したように、ロータ9にはその径
方向にスリット状のベーン溝11が5つ切り込み形成さ
れ、その各ベーン溝11のそれぞれにベーン12が1つ
ずつ摺動可能に装着されており、これら5つのベーン1
2はそれぞれロータ9の外周面からシリンダ6の内壁に
向かって出没自在に設けられている。
方向にスリット状のベーン溝11が5つ切り込み形成さ
れ、その各ベーン溝11のそれぞれにベーン12が1つ
ずつ摺動可能に装着されており、これら5つのベーン1
2はそれぞれロータ9の外周面からシリンダ6の内壁に
向かって出没自在に設けられている。
【0019】シリンダ6の内側は、シリンダ6内壁、サ
イドブロック7、8、ロータ9外周面およびベーン12
先端側の両側面によって複数の小室に仕切られており、
この仕切り形成された小室が圧縮室13であり、圧縮室
13はロータ9が図中矢印イの方向へ回転することによ
り容積の大小変化を繰り返す。
イドブロック7、8、ロータ9外周面およびベーン12
先端側の両側面によって複数の小室に仕切られており、
この仕切り形成された小室が圧縮室13であり、圧縮室
13はロータ9が図中矢印イの方向へ回転することによ
り容積の大小変化を繰り返す。
【0020】上記のような構成からなる本実施形態の圧
縮機構部2においては、ロータ9の回転により圧縮室1
3の容積変化が生じると、その容積増加時に、吸入室4
内の低圧冷媒ガスがシリンダ6等の吸入通路14とサイ
ドブロック7、8の吸入口15を介して圧縮室13へ吸
入される。そして、圧縮室13の容積が減少し始める
と、その容積減少効果により圧縮室13内の冷媒ガスの
圧縮が開始される。その後、圧縮室13の容積が最小付
近に近づくと、圧縮された高圧冷媒ガスの圧力により、
シリンダ楕円短径部付近に穿孔形成されたシリンダ吐出
孔16のリードバルブ17が開き、これにより、圧縮室
13内の高圧冷媒ガスは、シリンダ吐出孔16、シリン
ダ外部空間の吐出チャンバ18に吐出される。
縮機構部2においては、ロータ9の回転により圧縮室1
3の容積変化が生じると、その容積増加時に、吸入室4
内の低圧冷媒ガスがシリンダ6等の吸入通路14とサイ
ドブロック7、8の吸入口15を介して圧縮室13へ吸
入される。そして、圧縮室13の容積が減少し始める
と、その容積減少効果により圧縮室13内の冷媒ガスの
圧縮が開始される。その後、圧縮室13の容積が最小付
近に近づくと、圧縮された高圧冷媒ガスの圧力により、
シリンダ楕円短径部付近に穿孔形成されたシリンダ吐出
孔16のリードバルブ17が開き、これにより、圧縮室
13内の高圧冷媒ガスは、シリンダ吐出孔16、シリン
ダ外部空間の吐出チャンバ18に吐出される。
【0021】上記のように圧縮機構部2側から吐出チャ
ンバ18へ吐出された高圧冷媒ガスは、さらに吐出室1
9側へ吐出し、この吐出室19からコンプレッサケース
1の吐出ポート20を介して冷凍サイクルの高圧部側へ
高圧冷媒ガスが流出するように構成されている。
ンバ18へ吐出された高圧冷媒ガスは、さらに吐出室1
9側へ吐出し、この吐出室19からコンプレッサケース
1の吐出ポート20を介して冷凍サイクルの高圧部側へ
高圧冷媒ガスが流出するように構成されている。
【0022】つまり、本実施形態の気体圧縮機において
は、吐出室19から冷凍サイクルの高圧部側へ高圧冷媒
ガスを供給するためのポートとして、吐出ポート20を
有しており、この吐出ポート20の一端は、吐出室19
の上部側に開口するように形成され、また、同吐出ポー
ト20の他端には、冷凍サイクルの高圧部側が接続され
る。
は、吐出室19から冷凍サイクルの高圧部側へ高圧冷媒
ガスを供給するためのポートとして、吐出ポート20を
有しており、この吐出ポート20の一端は、吐出室19
の上部側に開口するように形成され、また、同吐出ポー
ト20の他端には、冷凍サイクルの高圧部側が接続され
る。
【0023】吐出室19は、コンプレッサケース1の密
閉端とリア側のサイドブロック8との間に形成される空
間からなり、この吐出室19内に油分離器21と油戻り
通路22が設置されている。
閉端とリア側のサイドブロック8との間に形成される空
間からなり、この吐出室19内に油分離器21と油戻り
通路22が設置されている。
【0024】油分離器21は、金網または多孔質の燒結
金属等により形成された円筒状の油分離フィルタ23か
らなり、このような円筒状の油分離フィルタ23が吐出
ポート20の吐出室側開口端に直接取り付けられてお
り、その油分離フィルタ23の円筒上端は、吐出ポート
20の吐出室側開口端に向って開口し、また、同油分離
フィルタ23の円筒下端は、吐出室19底部の油溜り2
4に向って開口するように配置されている。このような
構成からなる油分離フィルタ23は、吐出室19に吐出
される高圧冷媒ガスから油分を分離する手段として設け
られている。
金属等により形成された円筒状の油分離フィルタ23か
らなり、このような円筒状の油分離フィルタ23が吐出
ポート20の吐出室側開口端に直接取り付けられてお
り、その油分離フィルタ23の円筒上端は、吐出ポート
20の吐出室側開口端に向って開口し、また、同油分離
フィルタ23の円筒下端は、吐出室19底部の油溜り2
4に向って開口するように配置されている。このような
構成からなる油分離フィルタ23は、吐出室19に吐出
される高圧冷媒ガスから油分を分離する手段として設け
られている。
【0025】油戻り通路22は、その上端が油分離フィ
ルタ23の底部側に開口するとともに、その下端が油溜
り24の液面下に開口するように構成されている。この
ような通路構造の油戻り通路22を形成するにあたり、
本実施形態においては、油分離フィルタ23の底部から
油溜り24の液面下に向って延びるストレート形状のパ
イプ25を用いている。このパイプ構造の場合、パイプ
25の上端は、油分離フィルタ23の底部(円筒下端)
に取り付けられ、同パイプ25の下端は、油溜り24の
液面下に完全に没入するように設置されており、このよ
うに取り付け設置されたパイプ25の内部が油戻り通路
22となる。
ルタ23の底部側に開口するとともに、その下端が油溜
り24の液面下に開口するように構成されている。この
ような通路構造の油戻り通路22を形成するにあたり、
本実施形態においては、油分離フィルタ23の底部から
油溜り24の液面下に向って延びるストレート形状のパ
イプ25を用いている。このパイプ構造の場合、パイプ
25の上端は、油分離フィルタ23の底部(円筒下端)
に取り付けられ、同パイプ25の下端は、油溜り24の
液面下に完全に没入するように設置されており、このよ
うに取り付け設置されたパイプ25の内部が油戻り通路
22となる。
【0026】次に、上記の如く構成された気体圧縮機の
動作について、図1を用いて説明する。
動作について、図1を用いて説明する。
【0027】この気体圧縮機の運転を開始すると、圧縮
機構部2の圧縮室13において油含有の低圧冷媒ガスが
圧縮される。この圧縮された高圧冷媒ガスは、圧縮機構
部2から吐出室19側へ吐出されるとともに、その吐出
室19内、油分離フィルタ23、および、吐出ポート2
0を順に通過して冷凍サイクルの高圧部側へ供給され
る。
機構部2の圧縮室13において油含有の低圧冷媒ガスが
圧縮される。この圧縮された高圧冷媒ガスは、圧縮機構
部2から吐出室19側へ吐出されるとともに、その吐出
室19内、油分離フィルタ23、および、吐出ポート2
0を順に通過して冷凍サイクルの高圧部側へ供給され
る。
【0028】このとき、高圧冷媒ガスに含まれている油
成分は、高圧冷媒ガスが油分離フィルタ23を通過する
ときの衝突の効果により、その油分離フィルタ23の内
壁面等に油滴の状態となって分離捕獲される。
成分は、高圧冷媒ガスが油分離フィルタ23を通過する
ときの衝突の効果により、その油分離フィルタ23の内
壁面等に油滴の状態となって分離捕獲される。
【0029】そして、上記のように分離捕獲された油滴
は、油分離フィルタ23の底部から油戻り通路22(パ
イプ25)に入り、かつ、この油戻り通路22を伝って
吐出室19底部の油溜り24へ自重で降下し回収され
る。
は、油分離フィルタ23の底部から油戻り通路22(パ
イプ25)に入り、かつ、この油戻り通路22を伝って
吐出室19底部の油溜り24へ自重で降下し回収され
る。
【0030】この際、油戻り通路22の内部は吐出室1
9の室内とは物理的に完全に切り離され独立した状態と
なっているから、吐出室19内に吐出される高圧冷媒ガ
スの吐出噴流が油戻り通路22の内部に作用することは
ない。また、油戻り通路22の下端は油溜り24の液面
下に開口しているので、油分離フィルタ23で分離捕獲
された油滴は、高圧冷媒ガスの吐出噴流が作用する吐出
室19内を直接一度も通ることなく、この油戻り通路2
2だけを通って油溜り24側に回収されることから、こ
の種の油滴が高圧冷媒ガスの吐出噴流によって巻き上げ
られることはない。
9の室内とは物理的に完全に切り離され独立した状態と
なっているから、吐出室19内に吐出される高圧冷媒ガ
スの吐出噴流が油戻り通路22の内部に作用することは
ない。また、油戻り通路22の下端は油溜り24の液面
下に開口しているので、油分離フィルタ23で分離捕獲
された油滴は、高圧冷媒ガスの吐出噴流が作用する吐出
室19内を直接一度も通ることなく、この油戻り通路2
2だけを通って油溜り24側に回収されることから、こ
の種の油滴が高圧冷媒ガスの吐出噴流によって巻き上げ
られることはない。
【0031】したがって、本実施形態の気体圧縮機によ
ると、高圧冷媒ガスの吐出噴流による油滴の巻き上げ現
象が防止されるから、高圧冷媒ガスと一緒にエアコンシ
ステムの高圧部側へ持ち出される油の量が大幅に低減さ
れ、気体圧縮機のオイル保持能力が高くなるとともに、
冷凍サイクルのオイル循環率を小さくすることができ、
冷凍サイクルの性能の向上と、気体圧縮機の耐久性の向
上を図れる。
ると、高圧冷媒ガスの吐出噴流による油滴の巻き上げ現
象が防止されるから、高圧冷媒ガスと一緒にエアコンシ
ステムの高圧部側へ持ち出される油の量が大幅に低減さ
れ、気体圧縮機のオイル保持能力が高くなるとともに、
冷凍サイクルのオイル循環率を小さくすることができ、
冷凍サイクルの性能の向上と、気体圧縮機の耐久性の向
上を図れる。
【0032】ところで、油溜り24の液面の高さは気体
圧縮機の運転状態により時々刻々と増減変化する。この
ような液面の増減変化により油戻り通路22の下端が油
溜り24の液面の上に大幅に露出する事態が生じると、
油戻り通路22の下端と油溜り24の液面との間に、高
圧冷媒ガスの吐出噴流が作用する大きな隙間空間がで
き、この大きな隙間空間を油が通過する際に、高圧冷媒
ガスの吐出噴流によって油の巻き上げ現象が生じる可能
性も考えられる。
圧縮機の運転状態により時々刻々と増減変化する。この
ような液面の増減変化により油戻り通路22の下端が油
溜り24の液面の上に大幅に露出する事態が生じると、
油戻り通路22の下端と油溜り24の液面との間に、高
圧冷媒ガスの吐出噴流が作用する大きな隙間空間がで
き、この大きな隙間空間を油が通過する際に、高圧冷媒
ガスの吐出噴流によって油の巻き上げ現象が生じる可能
性も考えられる。
【0033】したがって、この種油の巻き上げ現象を確
実に防止するには、どのような気体圧縮機の運転状態の
ときでも、常に油溜り24の液面下に油戻り通路22の
下端が沈んでいるように構成する必要があり、そのため
には、油戻り通路22の下端を図1に示したように油溜
り24の奥底深くに開口することが好ましい。
実に防止するには、どのような気体圧縮機の運転状態の
ときでも、常に油溜り24の液面下に油戻り通路22の
下端が沈んでいるように構成する必要があり、そのため
には、油戻り通路22の下端を図1に示したように油溜
り24の奥底深くに開口することが好ましい。
【0034】なお、上記実施形態では、円筒状の油分離
フィルタ23からなる油分離器21の例について説明し
たが、この種の油分離器21については、たとえば、図
3に示したように分離室26の側壁の一部に、金網や多
孔質の燒結金属等からなる油分離フィルタ23を設置し
た構造を採用することもでき、この構造の場合、分離室
26は、吐出ポート20の直下に設け、かつ該吐出ポー
ト20に連通するように構成される。
フィルタ23からなる油分離器21の例について説明し
たが、この種の油分離器21については、たとえば、図
3に示したように分離室26の側壁の一部に、金網や多
孔質の燒結金属等からなる油分離フィルタ23を設置し
た構造を採用することもでき、この構造の場合、分離室
26は、吐出ポート20の直下に設け、かつ該吐出ポー
ト20に連通するように構成される。
【0035】そして、図3に示した上記構造の油分離器
21が設置される吐出室19にも油戻り通路22を設け
ることができ、この場合、油戻り通路22は、上記実施
形態のようなパイプ構造のほか、図3に示した縦穴27
の構造を採用することができる。
21が設置される吐出室19にも油戻り通路22を設け
ることができ、この場合、油戻り通路22は、上記実施
形態のようなパイプ構造のほか、図3に示した縦穴27
の構造を採用することができる。
【0036】この縦穴構造の油戻り通路22を採用する
場合、縦穴27は、油分離フィルタ23の底部側から吐
出室19の壁内部を通って油溜り24の液面下に達する
ように形成する。このとき、縦穴27の上端は油分離フ
ィルタ23の直下に開口してもよいが、図3の例では、
縦穴27が吐出室19の壁内部を通る構造上、油分離フ
ィルタ23より少し離れた分離室26の底面に縦穴27
の上端が開口する構造を採用している。
場合、縦穴27は、油分離フィルタ23の底部側から吐
出室19の壁内部を通って油溜り24の液面下に達する
ように形成する。このとき、縦穴27の上端は油分離フ
ィルタ23の直下に開口してもよいが、図3の例では、
縦穴27が吐出室19の壁内部を通る構造上、油分離フ
ィルタ23より少し離れた分離室26の底面に縦穴27
の上端が開口する構造を採用している。
【0037】なお、図3に示した縦穴27は、コンプレ
ッサケース1の内壁と、分離室26の底から延長形成さ
れた仕切り板28とを互いに対向させるとともに、その
対向面間に形成される一定幅の隙間が縦穴となるように
構成したものである。
ッサケース1の内壁と、分離室26の底から延長形成さ
れた仕切り板28とを互いに対向させるとともに、その
対向面間に形成される一定幅の隙間が縦穴となるように
構成したものである。
【0038】上記のような縦穴構造の油戻り通路22を
採用した場合にも、図1に示したパイプ構造の油戻り通
路22と同等な作用効果が得られる。
採用した場合にも、図1に示したパイプ構造の油戻り通
路22と同等な作用効果が得られる。
【0039】上記実施形態の気体圧縮機にあっては、い
ずれも吐出ポート20に油分離器21を1つ設けた例に
ついて説明したが、この油分離器21と金網、邪魔板ま
たは多孔板等からなる別の油分離器(図示省略)とを組
み合わせて用いてもよく、また、圧縮機構部2側から吐
出室19側へ高圧冷媒を吐出するための吐出通路を有す
る構造の場合は、この吐出通路の吐出室側開口端に、本
実施形態の油分離器21とは別の油分離器を設けること
により、これら2つの油分離器で高圧冷媒ガスから油を
分離する構造を採用してもよい。
ずれも吐出ポート20に油分離器21を1つ設けた例に
ついて説明したが、この油分離器21と金網、邪魔板ま
たは多孔板等からなる別の油分離器(図示省略)とを組
み合わせて用いてもよく、また、圧縮機構部2側から吐
出室19側へ高圧冷媒を吐出するための吐出通路を有す
る構造の場合は、この吐出通路の吐出室側開口端に、本
実施形態の油分離器21とは別の油分離器を設けること
により、これら2つの油分離器で高圧冷媒ガスから油を
分離する構造を採用してもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る気体圧縮機にあっては、上
記の如く、吐出室内に、油分離フィルタの底部側に上端
が開口しかつ下端が油溜りの液面下に開口してなる油戻
り通路を設けたものである。このため、油分離フィルタ
で分離捕捉された油滴は、吐出室の室内とは物理的に完
全に切り離され独立した油戻り通路だけを通って油溜り
に回収されるから、高圧冷媒ガスの吐出噴流による油滴
の巻き上げ現象を防止することができ、これにより、高
圧冷媒ガスと一緒にエアコンシステムの高圧部側へ持ち
出される油の量が大幅に低減され、気体圧縮機のオイル
保持能力が高くなるとともに、冷凍サイクルのオイル循
環率を小さくすることができ、冷凍サイクルの性能の向
上と、気体圧縮機の耐久性の向上を図れる。
記の如く、吐出室内に、油分離フィルタの底部側に上端
が開口しかつ下端が油溜りの液面下に開口してなる油戻
り通路を設けたものである。このため、油分離フィルタ
で分離捕捉された油滴は、吐出室の室内とは物理的に完
全に切り離され独立した油戻り通路だけを通って油溜り
に回収されるから、高圧冷媒ガスの吐出噴流による油滴
の巻き上げ現象を防止することができ、これにより、高
圧冷媒ガスと一緒にエアコンシステムの高圧部側へ持ち
出される油の量が大幅に低減され、気体圧縮機のオイル
保持能力が高くなるとともに、冷凍サイクルのオイル循
環率を小さくすることができ、冷凍サイクルの性能の向
上と、気体圧縮機の耐久性の向上を図れる。
【図1】本発明の一実施形態を示した断面図。
【図2】図1に示した気体圧縮機のA−A線断面図。
【図3】図1に示した気体圧縮機をB−B線で切断した
ときの本発明の要部に係る他の実施形態を示した断面
図。
ときの本発明の要部に係る他の実施形態を示した断面
図。
【図4】従来の気体圧縮機の断面図。
1 コンプレッサケース 2 圧縮機構部 3 フロントヘッド 4 吸入室 5 吸入ポート 6 シリンダ 7、8 サイドブロック 9 ロータ 10 ロータ軸 11 ベーン溝 12 ベーン 13 圧縮室 14 吸入通路 15 吸入口 16 シリンダ吐出孔 17 リードバルブ 18 吐出チャンバ 19 吐出室 20 吐出ポート 21 油分離器 22 油戻り通路 23 油分離フィルタ 24 油溜り 25 パイプ 26 分離室 27 縦穴 28 仕切り板
フロントページの続き (72)発明者 紙谷 秀司 千葉県習志野市屋敷4丁目3番1号 セイ コー精機株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA05 AB07 AC03 BD13 BH05 CD05 3H029 AA05 AA06 AA15 AA17 AA21 AB03 BB35 CC43 3H040 AA09 BB04 BB05 BB14 CC15 DD25
Claims (6)
- 【請求項1】 冷凍サイクルの低圧部側から吸入ポート
を介して油含有の低圧冷媒ガスが導入される吸入室と、 上記吸入室内に導入された油含有の低圧冷媒ガスを吸気
し圧縮して高圧冷媒ガスとする圧縮機構部と、 上記圧縮機構部から高圧冷媒ガスが吐出される吐出室
と、 上記吐出室内に設置されるとともに、該吐出室に吐出さ
れる高圧冷媒ガスから油分を分離するための油分離フィ
ルタを備えてなる油分離器とを有し、 上記分離された油分は、上記吐出室底部の油溜りに滴下
し、 上記油分離済みの高圧冷媒ガスは、上記吐出室から吐出
ポートを介してエアコンシステムの高圧部側へ流出して
なり、 上記吐出室内に、上記油分離フィルタの底部側に上端が
開口しかつ下端が上記油溜りの液面下に開口してなる油
戻り通路を設けたことを特徴とする気体圧縮機。 - 【請求項2】 上記油戻り通路が、上記油分離フィルタ
の底部側から上記油溜りの液面下に向って延びるパイプ
からなることを特徴とする請求項1に記載の気体圧縮
機。 - 【請求項3】 上記油戻り通路が、上記油分離フィルタ
の底部側から上記吐出室の壁内部を通って上記油溜りの
液面下に達する縦穴からなることを特徴とする請求項1
に記載の気体圧縮機。 - 【請求項4】 上記油分離器が、上記吐出ポートの吐出
室側開口端に直接取り付けられた油分離フィルタからな
ることを特徴とする請求項1に記載の気体圧縮機。 - 【請求項5】 上記油分離器が、上記吐出ポートの直下
に位置し該吐出ポートに連通する分離室を備えるととも
に、この分離室の側壁の一部に油分離フィルタを設置し
てなる構造であり、 上記油戻り通路の上端が、上記分離室の底面に開口して
なることを特徴とする請求項1に記載の気体圧縮機。 - 【請求項6】 上記圧縮機構部側から吐出室側へ高圧冷
媒を吐出するための吐出通路を有し、 上記吐出通路の吐出室側開口端に上記油分離器とは別の
油分離器が取り付けられてなることを特徴とする請求項
1に記載の気体圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001042877A JP2002242835A (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | 気体圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001042877A JP2002242835A (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | 気体圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002242835A true JP2002242835A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=18905124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001042877A Withdrawn JP2002242835A (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | 気体圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002242835A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008008259A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-17 | Calsonic Compressor Inc | 気体圧縮機 |
CN102536827A (zh) * | 2010-12-16 | 2012-07-04 | 康奈可关精株式会社 | 气体压缩机 |
EP3584443A4 (en) * | 2017-02-14 | 2020-09-02 | Valeo Japan Co., Ltd. | COMPRESSOR |
IT201900009213A1 (it) * | 2019-06-17 | 2020-12-17 | Vhit Spa | Macchina volumetrica |
-
2001
- 2001-02-20 JP JP2001042877A patent/JP2002242835A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008008259A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-17 | Calsonic Compressor Inc | 気体圧縮機 |
CN102536827A (zh) * | 2010-12-16 | 2012-07-04 | 康奈可关精株式会社 | 气体压缩机 |
US9115583B2 (en) | 2010-12-16 | 2015-08-25 | Calsonic Kansei Corporation | Compressor |
EP3584443A4 (en) * | 2017-02-14 | 2020-09-02 | Valeo Japan Co., Ltd. | COMPRESSOR |
IT201900009213A1 (it) * | 2019-06-17 | 2020-12-17 | Vhit Spa | Macchina volumetrica |
WO2020254387A1 (en) * | 2019-06-17 | 2020-12-24 | Vhit S.P.A. Societa Unipersonal | Displacement machine |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040617 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080513 |