JP2002136387A - 椅子における背板の取付構造 - Google Patents
椅子における背板の取付構造Info
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Abstract
よく、かつ簡単に取り付けることができるとともに、耐
久性のよい椅子における背板の取付構造を提供する。 【解決手段】 座の下方より後上方に延出する左右1対
の背杆6の上部に、前面が開口する上下方向を向く凹条
6aを設け、この凹条6aに、背板5の両側部に形成し
た上下方向を向く側枠部の下部12b後面に形成した後
向き突部15を嵌合して、背杆6の上部と側枠部の下部
12bとを互いに固着し、かつ側枠部の上部を、背杆6
の上端より背杆6とほぼ同一形状をなして上方に連続す
る形状とする。
Description
方に延出する左右1対の背杆の上端部に、背板を取り付
ける取付構造に関する。
パイプにより形成した左右1対の背杆を、背板の後面ま
たは両側面に当接させてねじ止めしたものが一般的であ
る。
板の取付構造によると、背板に掛る下向きの荷重が、固
着手段であるねじ等に直接掛るので、固着手段の耐久性
が悪く、また背杆の上端をキャップやカバーにより覆わ
なければ体感が悪く、さらに固着手段のみで背板を支持
しているので強度的に弱い等の問題がある。
な問題点に鑑み、左右の背杆の上端部に、背板を強固
に、体裁良く、かつ簡単に取り付けることができるとと
もに、耐久性のよい椅子における背板の取付構造を提供
することを目的としている。
と、その両側部を支持する剛性の高い側枠部とを合成樹
脂材料により一体成形して背板を形成することに関連し
てなされたもので、そのような背板の背杆への最適な取
付構造を提供することをも目的としている。
題は次のようにして解決される。 (1)座の下方より後上方に延出する左右1対の背杆の
上部に、前面が開口する上下方向を向く凹条を設け、前
記凹条に、背板の両側部に形成した上下方向を向く側枠
部の下部後面に形成した後向き突部を嵌合して、前記背
杆の上部と側枠部の下部とを互いに固着し、かつ前記側
枠部の上部を、背杆の上端より背杆とほぼ同一形状をな
して上方に連続する形状とする。
側枠部の下部とを、止めねじをもって互いに固着する。
枠部の上部及び背杆の上部の横断面形状を、前方に開口
するV字状もしくは半円弧状、またはそれらの中間的な
形状とする。
て、後向き突部を、側枠部の下部後面に突設され、かつ
中央のものを最も高寸としたほぼ上下方向を向く複数の
リブにより形成する。
て、 側枠部の上部と下部との間に段差部を形成し、こ
の段差部に、背杆の上端を当接させる。
て、背板を、両側近傍に上下方向を向くスリットを形成
し、該スリットにより、その外側の剛性の高い側枠部
と、内側の可撓性を有する背受け部とを区分するように
して、合成樹脂製材料により一体成形する。
付図面を参照して説明する。図1に示すように、中心部
から放射状に延出する支持脚(1)の先端部には、キャス
タ(2)がそれぞれ設けられ、支持脚(1)の中心部には、
脚柱(3)が立設され、かつ脚柱(3)の上端には、支基
(4)が固着されている。
方に延出し、背板(5)を支持する左右1対の背杆(6)の
下部前端が、左右方向を向く軸(7)をもって枢着され、
背板(5)及び背杆(6)は、支基(4)内に設けられた弾性
リクライニング機構(図示略)により、図1に示す起立位
置から後方へ、所望角度傾動しうるようになっている。
(9)を介して、背板(5)及び背杆(6)の後傾に連動し
て、後下方へ移動するようにして支持されている。
する支杆(9a)を介して、肘掛け(10)が設けられている。
樹脂材料により一体成形されて、正面形がほぼ縦長方形
をなし、その両側近傍に上下方向を向く上下のスリット
(11)(11a)を切設することにより、スリット(11)(11a)よ
り外側方の部分を、容易に変形しない高剛性の側枠部(1
2)とし、スリット(11)(11a)より内方の部分を、可撓性
を有する低剛性の背受け部(13)としてある。なお、上方
のスリット(11)の上下の端部は閉じられ、下方のスリッ
ト(11a)の上端は閉じられ、下端は背板(5)の下端に開
口している。
前面が開口するほぼV字状もしくは半円弧状、またはそ
れらの中間的な形状とすることにより、同部の前後方向
の厚さを大として、剛性を高めてある。
は、前面が平板状をなし、かつ後面に、中央のものを高
寸とした上下方向を向く複数(図示の例では3条)のリブ
(14)を突設することにより、後方に向かって山形に突出
する後向き突部(15)が形成されている。
方に向かって突出するボス(16)が形成され、このボス(1
6)の中央には、その後端から背杆部(12)の前面まで貫通
するねじ挿通孔(17)が穿設されている。
たはその他の金属材料によりなり、その上部の前面に前
方に開口する上下方向を向く凹条(6a)を形成することに
より、上部の横断面形状を、前面が開口するほぼV字状
もしくは半円弧状、またはそれらの中間的な形状として
ある。
における後向き突部(15)を嵌合し、背杆(6)の上端を、
側枠部(12)における上部(12a)と下部(12b)との段差部(1
2c)に当接し、かつ前面より各ねじ挿通孔(17)に挿通し
た止めねじ(18)(図7参照)を、背杆(6)における上記ボ
ス(16)と対応する部分に設けたボス部(19)の中央におけ
るねじ孔(20)に螺合することにより、側枠部(12)の下部
(12b)は、背杆(6)の上部に強固に結合されている。
かけては、低段部(21)が形成されており、ここに、外面
形状が側枠部(12)の上部(12a)の一部とほぼ同一形状を
なし、かつ低段部(21)の深さとほぼ同一厚さとした弾性
を有する合成性樹脂製またはゴム等の材料のカバー(22)
を嵌合し、このカバー(22)の前面に突設され、かつ先端
部に弾性変形可能な係止爪(23)を有する係合突起(24)
を、背杆(6)の後面要所に穿設した係合孔(25)に嵌合す
ることにより、カバー(22)は背杆(6)に止着されてい
る。
り、背杆(6)に穿設されたねじ孔(20)の後端が覆われ
て、体裁がよくなるとともに、金属製である背杆(6)は
防護されて、背杆(6)が机やキャビネット等に衝突し
て、それらを損傷させるのを防止することができる。
の背杆(6)の一部または延長部をなし、背板(5)の両側
部を強固に支持するフレームの役目をしている。
と背杆(6)とカバー(22)とは、互いに一体となって、全
体として、ゆるやかなS字状を呈し、洗練された外観を
呈している。
の厚さは、側枠部(12)の前後方向の厚さより小としてあ
り、それによって、背受け部(13)に可撓性を持たせてあ
る。
央と左右の3個の可撓片(26)を残して他を切除すること
により、屈曲部(27)が形成されている。
3)は、上部(13a)と下部(13b)とに区分され、着座者が背
受け部(13)に強く凭れたとき、特に背板(5)を後傾させ
た状態でそのようにしたとき、屈曲部(27)が他部より後
方に移動して、上部(13a)と下部(13b)とが側面視く字状
に屈曲する。それによって、背板(5)を後傾させても、
着座者の頭が後傾しないで、ほぼ垂直に維持され、楽な
姿勢で、目線を常に前方を向くように維持することがで
きる。
前方を向く山形またはU字状としてある。それによっ
て、上部(13a)下部(13b)とは、可撓片(26)の頂部を回動
中心として、互いに屈曲し易くなる。すなわち、可撓片
(26)をその頂部が後方を向くように配設すると、背受け
部(13)の上述のような屈曲時に、可撓片(26)が閉じ勝手
となり、その頂部に上下方向の引張力が作用し、上下部
(13a)(13b)が屈曲しにくくなるが、本実施形態のように
すると、可撓片(26)が開き勝手となり、上下部(13a)(13
b)が屈曲し易くなる。
は、横長六角形またはその他の任意の形状の多数の肉抜
き孔(28)(または薄肉部としてもよい)が穿設され、全体
をメッシュ状とすることにより、上部(13a)及び下部(13
b)の可撓性をさらに高めるようにしてある。
出する屈曲片(29)が設けられている。この屈曲片(29)に
より、背板(5)の上端の剛性が高められ、屈曲片(29)が
上部フレームとして機能するとともに、後述するクッシ
ョン体(30)の上縁を係止させるための突片としての機能
と、椅子を移動する際の取手としての機能をも果たすこ
とができる。
右のスリット(11a)によりフレーム部(12)から完全に切
り離されて前下方に延出し、座(8)の後端に連結されて
いる。
をほぼ覆うような形状をなし、その上端に、背板(5)の
屈曲片(29)の後端を巻き込む巻き込み部(30a)が形成さ
れている。
ることができる。請求項1記載の発明によると、側枠部
の下部の後向き突部が背杆の上部の凹条に嵌合すること
により、側枠部が背杆に強固に結合されるとともに、側
枠部の上部が背杆の上端より同一形状をなして上方に延
出することにより、側枠部が背杆の一部または延長部を
なし、背板全体を強力に支持することができる。
と側枠部の下部とを、単純な構造で、しかも強固に結合
することができる。
部と背杆の上部との強度を向上させることができる。
で高強度の後向き突部を形成することができる。
下向きの荷重を、段差部を介して背杆の上端で受けるこ
とができるので、背杆に曲げモーメントが掛りにくく、
また背杆と背板の側枠部との固着手段、例えば止めねじ
等に応力が集中するのを防止することができるととも
に、その固着作業時に、背板と背杆とを位置決めするこ
とができる。
料により個別に形成していた背凭れのフレームと背当て
とを、合成樹脂材料により背板として一体成形すること
すができ、製造工程の短縮、及び製造コストの低減をは
図ることができる。ができる。
る。
る。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 座の下方より後上方に延出する左右1対
の背杆の上部に、前面が開口する上下方向を向く凹条を
設け、前記凹条に、背板の両側部に形成した上下方向を
向く側枠部の下部後面に形成した後向き突部を嵌合し
て、前記背杆の上部と側枠部の下部とを互いに固着し、
かつ前記側枠部の上部を、背杆の上端より背杆とほぼ同
一形状をなして上方に連続する形状としたことを特徴と
する椅子における背板の取付構造。 - 【請求項2】 背杆の上部と側枠部の下部とを、止めね
じをもって互いに固着した請求項1記載の椅子における
背板の取付構造。 - 【請求項3】 側枠部の上部及び背杆の上部の横断面形
状を、前方に開口するV字状もしくは半円弧状、または
それらの中間的な形状とした請求項1または2記載の椅
子における背板の取付構造。 - 【請求項4】 後向き突部を、側枠部の下部後面に突設
され、かつ中央のものを最も高寸としたほぼ上下方向を
向く複数のリブにより形成した請求項1〜3のいずれか
に記載の椅子における背板の取付構造。 - 【請求項5】 側枠部の上部と下部との間に段差部を形
成し、この段差部に、背杆の上端を当接させた請求項1
〜4のいずれかに記載の椅子における背板の取付構造。 - 【請求項6】 背板を、両側近傍に上下方向を向くスリ
ットを形成し、該スリットにより、その外側の剛性の高
い側枠部と、内側の可撓性を有する背受け部とを区分す
るようにして、合成樹脂製材料により一体成形した請求
項1〜5のいずれかに記載の椅子における背板の取付構
造。
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JP2008132297A (ja) * | 2006-08-30 | 2008-06-12 | Itoki Corp | 椅子 |
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2000
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