JP2002131859A - 撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料及び赤外感光性ハロゲン化銀乳剤 - Google Patents
撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料及び赤外感光性ハロゲン化銀乳剤Info
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- JP2002131859A JP2002131859A JP2000319326A JP2000319326A JP2002131859A JP 2002131859 A JP2002131859 A JP 2002131859A JP 2000319326 A JP2000319326 A JP 2000319326A JP 2000319326 A JP2000319326 A JP 2000319326A JP 2002131859 A JP2002131859 A JP 2002131859A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、カラー写真感光材料と共通
な現像処理適性を有し、高感度で、粒状性、赤外効果、
長期保存性に優れた赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料及びそれに用いる赤外感光性ハロゲン化銀乳剤を提供
することにある。 【解決手段】 支持体上に、赤外感光性層及び非感光性
層を有する撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料
において、該赤外感光性層の少なくとも1層が、全投影
面積の50%以上がアスペクト比5以上の平板状ハロゲ
ン化銀粒子であり、等価円換算直径の変動係数が20%
以下であり、下記一般式(1)で表される増感色素によ
り分光増感されており、かつノボラック型樹脂を含有し
ている感光性ハロゲン化銀乳剤を含有していることを特
徴とする撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】
な現像処理適性を有し、高感度で、粒状性、赤外効果、
長期保存性に優れた赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料及びそれに用いる赤外感光性ハロゲン化銀乳剤を提供
することにある。 【解決手段】 支持体上に、赤外感光性層及び非感光性
層を有する撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料
において、該赤外感光性層の少なくとも1層が、全投影
面積の50%以上がアスペクト比5以上の平板状ハロゲ
ン化銀粒子であり、等価円換算直径の変動係数が20%
以下であり、下記一般式(1)で表される増感色素によ
り分光増感されており、かつノボラック型樹脂を含有し
ている感光性ハロゲン化銀乳剤を含有していることを特
徴とする撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影用赤外感光性
ハロゲン化銀写真感光材料(以降、単に感光材料あるい
はフィルムともいう)及びそれに用いる赤外感光性ハロ
ゲン化銀乳剤に関し、詳しくは発色現像処理が可能な撮
影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料及びそれに用
いる赤外感光性ハロゲン化銀乳剤に関する。
ハロゲン化銀写真感光材料(以降、単に感光材料あるい
はフィルムともいう)及びそれに用いる赤外感光性ハロ
ゲン化銀乳剤に関し、詳しくは発色現像処理が可能な撮
影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料及びそれに用
いる赤外感光性ハロゲン化銀乳剤に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、一般に広く普及している写真画像
形成方法としては、撮影用ハロゲン化銀カラー感光材
料、いわゆるカラーネガフィルムで撮影し、発色現像に
より形成したカラーネガ画像を、カラー印画紙(カラー
ネガペーパー)にプリントしてポジカラープリントを作
製する、ネガ−ポジ写真システムである。一方、反転処
理タイプの撮影用ハロゲン化銀カラー感光材料、いわゆ
るカラーリバーサルフィルムで撮影し、現像処理するだ
けでポジ画像が得られ、直接鑑賞したり、カラー印画紙
(カラーリバーサルペーパー)にプリントしてポジカラ
ープリントを得る、いわゆるポジ−ポジ写真システムも
ある。一方、カラー写真システムにとって代わられた感
の強い白黒ネガ−ポジ写真システムとしては、撮影用ハ
ロゲン化銀白黒感光材料(白黒ネガフィルム)で撮影
し、白黒印画紙(白黒ネガペーパー)にプリントする方
式もある。この白黒ネガフィルムは、カラーネガフィル
ムと異なる方法で現像処理が施されるため、それに対応
した現像処理が可能な現像所の数も極端に少ないことか
ら、特に自家現像処理を行わない場合には、最終的な白
黒プリントを手にするまでに要する時間は、広く普及し
ているカラーネガ−ポジシステムにおいては、最も早い
店では1時間以内で手に入れられるのに対して、白黒写
真システムに関しては数日を要し、かつ単価も高くなる
という大きな弱点を有しているのが現状である。
形成方法としては、撮影用ハロゲン化銀カラー感光材
料、いわゆるカラーネガフィルムで撮影し、発色現像に
より形成したカラーネガ画像を、カラー印画紙(カラー
ネガペーパー)にプリントしてポジカラープリントを作
製する、ネガ−ポジ写真システムである。一方、反転処
理タイプの撮影用ハロゲン化銀カラー感光材料、いわゆ
るカラーリバーサルフィルムで撮影し、現像処理するだ
けでポジ画像が得られ、直接鑑賞したり、カラー印画紙
(カラーリバーサルペーパー)にプリントしてポジカラ
ープリントを得る、いわゆるポジ−ポジ写真システムも
ある。一方、カラー写真システムにとって代わられた感
の強い白黒ネガ−ポジ写真システムとしては、撮影用ハ
ロゲン化銀白黒感光材料(白黒ネガフィルム)で撮影
し、白黒印画紙(白黒ネガペーパー)にプリントする方
式もある。この白黒ネガフィルムは、カラーネガフィル
ムと異なる方法で現像処理が施されるため、それに対応
した現像処理が可能な現像所の数も極端に少ないことか
ら、特に自家現像処理を行わない場合には、最終的な白
黒プリントを手にするまでに要する時間は、広く普及し
ているカラーネガ−ポジシステムにおいては、最も早い
店では1時間以内で手に入れられるのに対して、白黒写
真システムに関しては数日を要し、かつ単価も高くなる
という大きな弱点を有しているのが現状である。
【0003】これら白黒ネガフィルムの普及の妨げとな
っている欠点の解消に対する幾つかの対策も提案、実施
されている。その一つは、現在、最も普及しているカラ
ーネガフィルムと同一の現像処理に適合する撮影用モノ
トーン画像形成ハロゲン化銀感光材料を提供することで
あり、米国特許2,592,514号、同4,348,
474号、特公昭63−59136号、特開昭61−2
36550号等にはブラックカプラーを用いたモノトー
ン画像形成ハロゲン化銀感光材料が開示されている。
っている欠点の解消に対する幾つかの対策も提案、実施
されている。その一つは、現在、最も普及しているカラ
ーネガフィルムと同一の現像処理に適合する撮影用モノ
トーン画像形成ハロゲン化銀感光材料を提供することで
あり、米国特許2,592,514号、同4,348,
474号、特公昭63−59136号、特開昭61−2
36550号等にはブラックカプラーを用いたモノトー
ン画像形成ハロゲン化銀感光材料が開示されている。
【0004】また、通常のハロゲン化銀カラー感光材料
に用いられるイエローカプラー、マゼンタカプラー及び
シアンカプラーを混合して黒色色素画像を形成する技術
については、米国特許2,181,944号、同2,1
86,736号、同4,368,255号、同5,14
1,844号、特開昭57−56838号、同57−5
8147号、同58−215645号、特開平3−10
7144号、同6−214357号、同7−19942
1号、特表平6−505580号等に開示されている。
に用いられるイエローカプラー、マゼンタカプラー及び
シアンカプラーを混合して黒色色素画像を形成する技術
については、米国特許2,181,944号、同2,1
86,736号、同4,368,255号、同5,14
1,844号、特開昭57−56838号、同57−5
8147号、同58−215645号、特開平3−10
7144号、同6−214357号、同7−19942
1号、特表平6−505580号等に開示されている。
【0005】しかしながら、これらの技術はいずれも、
現像処理の共通化はできても印画紙へのプリントが煩雑
であるという欠点を有していた。その後、特開平9−3
19042号等に開示されている技術を持って上記記載
の欠点を解決し、市場でも話題となったカラーネガフィ
ルムと同一の現像処理に適合したセピア調のモノトーン
画像形成ハロゲン化銀感光材料が展開されている。
現像処理の共通化はできても印画紙へのプリントが煩雑
であるという欠点を有していた。その後、特開平9−3
19042号等に開示されている技術を持って上記記載
の欠点を解決し、市場でも話題となったカラーネガフィ
ルムと同一の現像処理に適合したセピア調のモノトーン
画像形成ハロゲン化銀感光材料が展開されている。
【0006】一方で、特殊な撮影効果を表現する為の白
黒画像形成ハロゲン化銀感光材料として、赤外用ハロゲ
ン化銀白黒感光材料(赤外白黒ネガフィルムともいう)
が知られている。この赤外白黒ネガフィルムは、赤外光
による赤外効果を出す為に、感光波長域が一般白黒感光
材料に比べ、かなり長波長な領域であることが特徴であ
る。赤外効果とは、撮影される被写体によって赤外線に
対する吸収・反射、透過性が可視光のそれと異なり、一
般的な白黒ネガフィルムでは表現できない独特な描写を
かもし出す効果である。この赤外白黒ネガフィルムの用
途は、主に、科学写真、鑑定写真、考古学写真等の業務
用途に広く用いられている。また、青空、海、木の葉や
草の赤外光に対する吸収・反射率の違いの写真に与える
効果が、幻想的な表現を醸し出すことから、風景写真や
山岳写真を好むユーザーにも愛用され、更には人物の肌
の反射率の違いによる効果を生かしたポートレート写真
にも使用されている。この赤外白黒ネガフィルムもま
た、前記の一般用白黒ネガフィルムと同じ現像処理を行
うものであり、前記白黒システム同様の弱点を有してい
る。
黒画像形成ハロゲン化銀感光材料として、赤外用ハロゲ
ン化銀白黒感光材料(赤外白黒ネガフィルムともいう)
が知られている。この赤外白黒ネガフィルムは、赤外光
による赤外効果を出す為に、感光波長域が一般白黒感光
材料に比べ、かなり長波長な領域であることが特徴であ
る。赤外効果とは、撮影される被写体によって赤外線に
対する吸収・反射、透過性が可視光のそれと異なり、一
般的な白黒ネガフィルムでは表現できない独特な描写を
かもし出す効果である。この赤外白黒ネガフィルムの用
途は、主に、科学写真、鑑定写真、考古学写真等の業務
用途に広く用いられている。また、青空、海、木の葉や
草の赤外光に対する吸収・反射率の違いの写真に与える
効果が、幻想的な表現を醸し出すことから、風景写真や
山岳写真を好むユーザーにも愛用され、更には人物の肌
の反射率の違いによる効果を生かしたポートレート写真
にも使用されている。この赤外白黒ネガフィルムもま
た、前記の一般用白黒ネガフィルムと同じ現像処理を行
うものであり、前記白黒システム同様の弱点を有してい
る。
【0007】また一方で、赤外白黒フィルムは、感光波
長域が長波長領域で有るが故に冷蔵保存が好ましい保存
方法とされるほど取り扱い上の注意が必要とされてい
る。これは、長波長域に分光感度分布を形成するための
増感色素によるところであり、写真性能的にはカブリ易
く、さらには長期保存によりカブリが発生し易い等の問
題が生じる。カブリの発生は、画質、特に粒状性の劣化
につながるなど画質に与える影響は非常に大きい。ま
た、これらの増感色素は、現像処理後のフィルムに残存
し、いわゆる残色汚染と言われる問題が発生し易く、画
像保存性劣化やプリント時の濃度バランスに支障をきた
す問題もある。
長域が長波長領域で有るが故に冷蔵保存が好ましい保存
方法とされるほど取り扱い上の注意が必要とされてい
る。これは、長波長域に分光感度分布を形成するための
増感色素によるところであり、写真性能的にはカブリ易
く、さらには長期保存によりカブリが発生し易い等の問
題が生じる。カブリの発生は、画質、特に粒状性の劣化
につながるなど画質に与える影響は非常に大きい。ま
た、これらの増感色素は、現像処理後のフィルムに残存
し、いわゆる残色汚染と言われる問題が発生し易く、画
像保存性劣化やプリント時の濃度バランスに支障をきた
す問題もある。
【0008】最近、白黒ネガフィルムのこれらの弱点に
対しては解消する幾つかの対策も提案、実施されてい
る。その例として、特開平9−319042号等に開示
されている技術をもって、市場でも話題となったカラー
ネガフィルムと同一の現像処理に適合した白黒画像形成
ハロゲン化銀感光材料の展開があげられる。また、上記
特開平9−319042号等に開示されている技術を赤
外白黒ネガフィルムに適用した例が特開平10−148
919号等に開示されている。
対しては解消する幾つかの対策も提案、実施されてい
る。その例として、特開平9−319042号等に開示
されている技術をもって、市場でも話題となったカラー
ネガフィルムと同一の現像処理に適合した白黒画像形成
ハロゲン化銀感光材料の展開があげられる。また、上記
特開平9−319042号等に開示されている技術を赤
外白黒ネガフィルムに適用した例が特開平10−148
919号等に開示されている。
【0009】赤外白黒ネガフィルムに用いられるハロゲ
ン化銀の増感技術としては、化学増感に関するもの、分
光増感に関するものがある。化学増感には硫黄増感、セ
レン増感、テルル増感などのカルコゲン増感、貴金属を
用いる貴金属増感等が有るが、いままでに赤外感光性乳
剤にカルコゲン増感、貴金属増感を適用した例はなく、
特開平3−84545号、同4−146431号、同5
−281645号等に開示されている化学増感法は硫
黄、硫黄/金増感であり、本発明の目的を達成するため
には不十分であった。また、分光増感においては、前述
したように赤外領域に感光波長域を持たせるための従来
の増感色素は非常に不安定であり、かつハロゲン化銀へ
の吸着性の問題もあり、一般的なカラーネガフィルムに
導入されている増感色素に比べ分光増感効率の低さが問
題であった。さらに、赤外効果をより引き出すために設
計上、階調を硬くする方が良く、例えばハロゲン化銀の
付量を多くする、各種カプラーの付量を多くするなどの
階調を硬くする手段はあるがカブリの上昇が懸念点とし
てあり、粒状性劣化による画質の低下等、他の写真性能
への悪影響を引き起こす。
ン化銀の増感技術としては、化学増感に関するもの、分
光増感に関するものがある。化学増感には硫黄増感、セ
レン増感、テルル増感などのカルコゲン増感、貴金属を
用いる貴金属増感等が有るが、いままでに赤外感光性乳
剤にカルコゲン増感、貴金属増感を適用した例はなく、
特開平3−84545号、同4−146431号、同5
−281645号等に開示されている化学増感法は硫
黄、硫黄/金増感であり、本発明の目的を達成するため
には不十分であった。また、分光増感においては、前述
したように赤外領域に感光波長域を持たせるための従来
の増感色素は非常に不安定であり、かつハロゲン化銀へ
の吸着性の問題もあり、一般的なカラーネガフィルムに
導入されている増感色素に比べ分光増感効率の低さが問
題であった。さらに、赤外効果をより引き出すために設
計上、階調を硬くする方が良く、例えばハロゲン化銀の
付量を多くする、各種カプラーの付量を多くするなどの
階調を硬くする手段はあるがカブリの上昇が懸念点とし
てあり、粒状性劣化による画質の低下等、他の写真性能
への悪影響を引き起こす。
【0010】しかしながら、前述した特開平10−14
8919号等に開示された技術においても、上記の保存
性、粒状性等の写真性能改良までは言及されておらず、
更なる改良が要望されている。
8919号等に開示された技術においても、上記の保存
性、粒状性等の写真性能改良までは言及されておらず、
更なる改良が要望されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
鑑みなされたものであり、その目的は、カラー写真感光
材料と共通な現像処理適性を有し、高感度で、かつ粒状
性、赤外効果及び長期保存性に優れた撮影用赤外感光性
ハロゲン化銀写真感光材料及びそれに用いる赤外感光性
ハロゲン化銀乳剤を提供することにある。
鑑みなされたものであり、その目的は、カラー写真感光
材料と共通な現像処理適性を有し、高感度で、かつ粒状
性、赤外効果及び長期保存性に優れた撮影用赤外感光性
ハロゲン化銀写真感光材料及びそれに用いる赤外感光性
ハロゲン化銀乳剤を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成により達成された。
下の構成により達成された。
【0013】1.支持体上に、赤外感光性層及び非感光
性層を有する撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料において、該赤外感光性層の少なくとも1層が、全投
影面積の50%以上がアスペクト比5以上の平板状ハロ
ゲン化銀粒子であり、等価円換算直径の変動係数が20
%以下であり、前記一般式(1)で表される増感色素に
より分光増感されており、かつノボラック型樹脂を含有
している感光性ハロゲン化銀乳剤を含有していることを
特徴とする撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料。
性層を有する撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料において、該赤外感光性層の少なくとも1層が、全投
影面積の50%以上がアスペクト比5以上の平板状ハロ
ゲン化銀粒子であり、等価円換算直径の変動係数が20
%以下であり、前記一般式(1)で表される増感色素に
より分光増感されており、かつノボラック型樹脂を含有
している感光性ハロゲン化銀乳剤を含有していることを
特徴とする撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料。
【0014】2.支持体上に、赤外感光性層及び非感光
性層を有する撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料において、該赤外感光性層の少なくとも1層が、平均
沃化銀含有率が0.5〜8モル%の沃臭化銀粒子からな
り、前記一般式(1)で表される増感色素により分光増
感されており、かつノボラック型樹脂を含み、かつ前記
一般式(2)で表される化合物を含む感光性ハロゲン化
銀乳剤を含有していることを特徴とする撮影用赤外感光
性ハロゲン化銀写真感光材料。
性層を有する撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料において、該赤外感光性層の少なくとも1層が、平均
沃化銀含有率が0.5〜8モル%の沃臭化銀粒子からな
り、前記一般式(1)で表される増感色素により分光増
感されており、かつノボラック型樹脂を含み、かつ前記
一般式(2)で表される化合物を含む感光性ハロゲン化
銀乳剤を含有していることを特徴とする撮影用赤外感光
性ハロゲン化銀写真感光材料。
【0015】3.支持体上に、赤外感光性層及び非感光
性層を有する撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料において、該赤外感光性層の少なくとも1層が、平均
沃化銀含有率が0.5〜8モル%の沃臭化銀粒子からな
り、前記一般式(1)で表される増感色素により分光増
感されており、ノボラック型樹脂を含む感光性ハロゲン
化銀乳剤を含有し、かつ数平均分子量500以上200
00以下のビニルピロリドン重合体を含有していること
を特徴とする撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料。
性層を有する撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料において、該赤外感光性層の少なくとも1層が、平均
沃化銀含有率が0.5〜8モル%の沃臭化銀粒子からな
り、前記一般式(1)で表される増感色素により分光増
感されており、ノボラック型樹脂を含む感光性ハロゲン
化銀乳剤を含有し、かつ数平均分子量500以上200
00以下のビニルピロリドン重合体を含有していること
を特徴とする撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料。
【0016】4.前記赤外感光性層の少なくとも1層に
含有される感光性ハロゲン化銀乳剤が、赤外増感色素の
J会合体による極大分光感度波長を、30nm以上長波
長側にシフトさせて分光増感したことを特徴とする前記
1〜3項のいずれか1項に記載の撮影用赤外感光性ハロ
ゲン化銀写真感光材料。
含有される感光性ハロゲン化銀乳剤が、赤外増感色素の
J会合体による極大分光感度波長を、30nm以上長波
長側にシフトさせて分光増感したことを特徴とする前記
1〜3項のいずれか1項に記載の撮影用赤外感光性ハロ
ゲン化銀写真感光材料。
【0017】5.前記赤外感光性層の少なくとも1層
が、イエロー発色カプラー、マゼンタ発色カプラー及び
シアン発色カプラーを含有することを特徴とする前記1
〜4項のいずれか1項に記載の撮影用赤外感光性ハロゲ
ン化銀写真感光材料。
が、イエロー発色カプラー、マゼンタ発色カプラー及び
シアン発色カプラーを含有することを特徴とする前記1
〜4項のいずれか1項に記載の撮影用赤外感光性ハロゲ
ン化銀写真感光材料。
【0018】6.前記赤外感光性層が感度の異なる複数
の層からなり、該複数の層のすべてがイエロー発色カプ
ラー、マゼンタ発色カプラー及びシアン発色カプラーを
含有することを特徴とする前記1〜5項のいずれか1項
に記載の撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。
の層からなり、該複数の層のすべてがイエロー発色カプ
ラー、マゼンタ発色カプラー及びシアン発色カプラーを
含有することを特徴とする前記1〜5項のいずれか1項
に記載の撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。
【0019】7.前記赤外感光性層の少なくとも一層
が、イエロー発色カプラー、マゼンタ発色カプラー及び
シアン発色カプラーを含有し、かつ該カプラーの総量に
対して0.3質量%以上5.0質量%以下のDIRカプ
ラーを含有することを特徴とする前記1〜6項のいずれ
か1項に記載の撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光
材料。
が、イエロー発色カプラー、マゼンタ発色カプラー及び
シアン発色カプラーを含有し、かつ該カプラーの総量に
対して0.3質量%以上5.0質量%以下のDIRカプ
ラーを含有することを特徴とする前記1〜6項のいずれ
か1項に記載の撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光
材料。
【0020】8.前記赤外感光性層が感度の異なる複数
の層からなり、該複数の層のすべてがイエロー発色カプ
ラー、マゼンタ発色カプラー及びシアン発色カプラーを
含有し、かつカプラーの総量に対して0.3質量%以上
5.0質量%以下のDIRカプラーを含有することを特
徴とする前記1〜7項のいずれか1項に記載の撮影用赤
外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。
の層からなり、該複数の層のすべてがイエロー発色カプ
ラー、マゼンタ発色カプラー及びシアン発色カプラーを
含有し、かつカプラーの総量に対して0.3質量%以上
5.0質量%以下のDIRカプラーを含有することを特
徴とする前記1〜7項のいずれか1項に記載の撮影用赤
外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。
【0021】9.前記赤外感光性層が感度の異なる複数
の層からなり、該複数の層のすべてがイエロー発色カプ
ラー、マゼンタ発色カプラー、シアン発色カプラー及び
DIRカプラーを含有し、かつ該複数の層におけるイエ
ロー発色カプラー、マゼンタ発色カプラー、シアン発色
カプラーの質量比率がすべて同一であることを特徴とす
る前記1〜8項のいずれか1項に記載の撮影用赤外感光
性ハロゲン化銀写真感光材料。
の層からなり、該複数の層のすべてがイエロー発色カプ
ラー、マゼンタ発色カプラー、シアン発色カプラー及び
DIRカプラーを含有し、かつ該複数の層におけるイエ
ロー発色カプラー、マゼンタ発色カプラー、シアン発色
カプラーの質量比率がすべて同一であることを特徴とす
る前記1〜8項のいずれか1項に記載の撮影用赤外感光
性ハロゲン化銀写真感光材料。
【0022】10.前記赤外感光性層が感度の異なる複
数の層からなり、該複数の層のすべてがイエロー発色カ
プラー、マゼンタ発色カプラー、シアン発色カプラー及
びDIRカプラーを含有し、かつ該複数の層にけるDI
Rカプラー/発色カプラー総量の質量比率がすべて同一
であることを特徴とする前記1〜9項のいずれか1項に
記載の撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。
数の層からなり、該複数の層のすべてがイエロー発色カ
プラー、マゼンタ発色カプラー、シアン発色カプラー及
びDIRカプラーを含有し、かつ該複数の層にけるDI
Rカプラー/発色カプラー総量の質量比率がすべて同一
であることを特徴とする前記1〜9項のいずれか1項に
記載の撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。
【0023】11.前記1〜4項のいずれか1項に記載
の感光性ハロゲン化銀乳剤が、化学増感剤、ノボラック
型樹脂、前記一般式(1)で表される増感色素の順に添
加する化学増感工程により調製されたことを特徴とする
赤外感光性ハロゲン化銀乳剤。
の感光性ハロゲン化銀乳剤が、化学増感剤、ノボラック
型樹脂、前記一般式(1)で表される増感色素の順に添
加する化学増感工程により調製されたことを特徴とする
赤外感光性ハロゲン化銀乳剤。
【0024】12.前記一般式(1)で表される増感色
素の含有量が、ハロゲン化銀乳剤に対する吸着飽和被覆
量の30%以上80%以下であることを特徴とする前記
11項に記載の赤外感光性ハロゲン化銀乳剤。
素の含有量が、ハロゲン化銀乳剤に対する吸着飽和被覆
量の30%以上80%以下であることを特徴とする前記
11項に記載の赤外感光性ハロゲン化銀乳剤。
【0025】13.前記一般式(3)で表される化合物
を含有することを特徴とする前記11又は12項記載の
赤外感光性ハロゲン化銀乳剤。
を含有することを特徴とする前記11又は12項記載の
赤外感光性ハロゲン化銀乳剤。
【0026】前述したように、赤外領域に感光波長域を
有する従来の増感色素は、その構造上非常に不安定であ
り、かつ吸着性が弱い点、分光増感効率が低いという大
きな課題があった。本発明者は、上記の課題を鑑み鋭意
検討を行った結果、赤外領域における分光増感として
は、ハロゲン化銀粒子と増感色素の構造との組み合わせ
に選択性があり、特に特定の平板状ハロゲン化銀粒子
が、吸着性、分光増感効率に対して極めて効果的である
ことを見出した。さらに、増感色素の吸着サイトの改
良、化学増感剤及び増感色素等の添加順序が、増感色素
の吸着性、安定性及びJ会合体形成に予想以上に大きな
効果を及ぼし、かつ増感色素量の低減が可能となり、残
色汚染改良の可能性が見出され、その結果、保存安定
性、分光増感効率等の大幅な性能向上を実現するに至っ
た。また、ハロゲン化銀カラー写真感光材料と共通な現
像処理適性を付与するとともに、赤外効果を発揮させる
ための重要な要因である階調の硬調性を実現し、かつ硬
調化に伴い懸念される粒状性上昇を改良する手段とし
て、各カプラーの構成比、DIRカプラーの使用比率等
を特定の範囲に設定することにより、硬調でかつ粒状性
に優れた撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料を
実現することができた。
有する従来の増感色素は、その構造上非常に不安定であ
り、かつ吸着性が弱い点、分光増感効率が低いという大
きな課題があった。本発明者は、上記の課題を鑑み鋭意
検討を行った結果、赤外領域における分光増感として
は、ハロゲン化銀粒子と増感色素の構造との組み合わせ
に選択性があり、特に特定の平板状ハロゲン化銀粒子
が、吸着性、分光増感効率に対して極めて効果的である
ことを見出した。さらに、増感色素の吸着サイトの改
良、化学増感剤及び増感色素等の添加順序が、増感色素
の吸着性、安定性及びJ会合体形成に予想以上に大きな
効果を及ぼし、かつ増感色素量の低減が可能となり、残
色汚染改良の可能性が見出され、その結果、保存安定
性、分光増感効率等の大幅な性能向上を実現するに至っ
た。また、ハロゲン化銀カラー写真感光材料と共通な現
像処理適性を付与するとともに、赤外効果を発揮させる
ための重要な要因である階調の硬調性を実現し、かつ硬
調化に伴い懸念される粒状性上昇を改良する手段とし
て、各カプラーの構成比、DIRカプラーの使用比率等
を特定の範囲に設定することにより、硬調でかつ粒状性
に優れた撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料を
実現することができた。
【0027】以下、本発明を詳細に説明する。はじめ
に、本発明に係る感光性ハロゲン化銀乳剤について、以
下説明する。
に、本発明に係る感光性ハロゲン化銀乳剤について、以
下説明する。
【0028】本発明で用いるハロゲン化銀粒子は、立方
体、八面体、十四面体などの規則的な結晶を有するも
の、球状、板状など不規則な形状を有するもの、双晶面
などの結晶欠陥を有するもの、或いはそれらの複合系の
ハロゲン化銀粒子を用いてもよいが、請求項1に係る発
明においては、赤外感光性層で用いられる感光性ハロゲ
ン化銀乳剤として、全投影面積の50%以上がアスペク
ト比5以上の平板状ハロゲン化銀粒子(以降、単に平板
状粒子ともいう)であることが1つの特徴であり、該ア
スペクト比としては、全投影面積の50%以上が5〜1
00であることが好ましく、より好ましくは全投影面積
の50%以上がアスペクト比5〜50であり、特に好ま
しくは全投影面積の50%以上がアスペクト比5〜20
である。
体、八面体、十四面体などの規則的な結晶を有するも
の、球状、板状など不規則な形状を有するもの、双晶面
などの結晶欠陥を有するもの、或いはそれらの複合系の
ハロゲン化銀粒子を用いてもよいが、請求項1に係る発
明においては、赤外感光性層で用いられる感光性ハロゲ
ン化銀乳剤として、全投影面積の50%以上がアスペク
ト比5以上の平板状ハロゲン化銀粒子(以降、単に平板
状粒子ともいう)であることが1つの特徴であり、該ア
スペクト比としては、全投影面積の50%以上が5〜1
00であることが好ましく、より好ましくは全投影面積
の50%以上がアスペクト比5〜50であり、特に好ま
しくは全投影面積の50%以上がアスペクト比5〜20
である。
【0029】平板状粒子とは、結晶学的には双晶に分類
される。双晶とは、一つの粒子内に一つ以上の双晶面を
有するハロゲン化銀結晶であるが、双晶の形態の分類は
クラインとモイザーによる報文フォトグラフィッシェ
コレスポンデンツ(Photographishe K
orrespondenz)第99巻、p100、同第
100巻、p57に詳しく述べられている。
される。双晶とは、一つの粒子内に一つ以上の双晶面を
有するハロゲン化銀結晶であるが、双晶の形態の分類は
クラインとモイザーによる報文フォトグラフィッシェ
コレスポンデンツ(Photographishe K
orrespondenz)第99巻、p100、同第
100巻、p57に詳しく述べられている。
【0030】本発明に係る平板状粒子は、主平面に平行
な双晶面を2枚有するものが好ましい。双晶面は、透過
型電子顕微鏡により観察することができる。具体的な方
法は次の通りである。まず、含有される平板状粒子が、
支持体上にほぼ主平面が平行に配向するようにハロゲン
化銀写真乳剤を塗布し、試料を作製する。これをダイヤ
モンド・カッターを用いて切削し、厚さ0.1μm程度
の薄切片を得る。この切片を透過型電子顕微鏡で観察す
ることにより双晶面の存在を確認することができる。
な双晶面を2枚有するものが好ましい。双晶面は、透過
型電子顕微鏡により観察することができる。具体的な方
法は次の通りである。まず、含有される平板状粒子が、
支持体上にほぼ主平面が平行に配向するようにハロゲン
化銀写真乳剤を塗布し、試料を作製する。これをダイヤ
モンド・カッターを用いて切削し、厚さ0.1μm程度
の薄切片を得る。この切片を透過型電子顕微鏡で観察す
ることにより双晶面の存在を確認することができる。
【0031】本発明に係る平板状粒子における2枚の双
晶面間距離は、上記の透過型電子顕微鏡を用いた切片の
観察において、主平面に対しほぼ垂直に切断された断面
を示す平板粒子を任意に1000個以上選び、主平面に
平行な偶数枚の双晶面の内、最も距離の短い2枚の双晶
面間距離をそれぞれの粒子について求め、加算平均する
ことにより得られる。
晶面間距離は、上記の透過型電子顕微鏡を用いた切片の
観察において、主平面に対しほぼ垂直に切断された断面
を示す平板粒子を任意に1000個以上選び、主平面に
平行な偶数枚の双晶面の内、最も距離の短い2枚の双晶
面間距離をそれぞれの粒子について求め、加算平均する
ことにより得られる。
【0032】本発明において、双晶面間距離は、核形成
時の過飽和状態に影響を及ぼす因子、例えばゼラチン濃
度、ゼラチン種、温度、沃素イオン濃度、pBr、p
H、イオン供給速度、攪拌回転数等の諸因子の組み合わ
せにおいて適切に選択することにより制御することがで
きる。一般に核形成を高過飽和状態で行なうほど、双晶
面間距離を狭くすることができる。過飽和因子に関して
の詳細は、例えば特開昭63−92924号、あるいは
特開平1−213637号等の記述を参考にすることが
できる。双晶面間距離の平均は0.01〜0.05μm
が好ましく、更に好ましくは0.013〜0.025μ
mである。
時の過飽和状態に影響を及ぼす因子、例えばゼラチン濃
度、ゼラチン種、温度、沃素イオン濃度、pBr、p
H、イオン供給速度、攪拌回転数等の諸因子の組み合わ
せにおいて適切に選択することにより制御することがで
きる。一般に核形成を高過飽和状態で行なうほど、双晶
面間距離を狭くすることができる。過飽和因子に関して
の詳細は、例えば特開昭63−92924号、あるいは
特開平1−213637号等の記述を参考にすることが
できる。双晶面間距離の平均は0.01〜0.05μm
が好ましく、更に好ましくは0.013〜0.025μ
mである。
【0033】本発明の平板状粒子の厚さは、前述の透過
型電子顕微鏡を用いた切片の観察により、同様にしてそ
れぞれの粒子について厚さを求め、加算平均することに
より得られる。平板状粒子の厚さは0.05〜1.5μ
mが好ましく、更に好ましくは0.07〜0.50μm
である。
型電子顕微鏡を用いた切片の観察により、同様にしてそ
れぞれの粒子について厚さを求め、加算平均することに
より得られる。平板状粒子の厚さは0.05〜1.5μ
mが好ましく、更に好ましくは0.07〜0.50μm
である。
【0034】本発明においては、ハロゲン化銀粒子の全
投影面積の50%以上がアスペクト比(粒径/粒子厚
さ)が5以上の平板粒子であることが特徴の1つである
が、好ましくは全投影面積の60%以上がアスペクト比
7以上の平板粒子であり、更に好ましくは全投影面積の
70%以上がアスペクト比9以上の平板粒子である。
投影面積の50%以上がアスペクト比(粒径/粒子厚
さ)が5以上の平板粒子であることが特徴の1つである
が、好ましくは全投影面積の60%以上がアスペクト比
7以上の平板粒子であり、更に好ましくは全投影面積の
70%以上がアスペクト比9以上の平板粒子である。
【0035】また、請求項1に係る発明では、等価円換
算直径の変動係数が20%以下であることが1つの特徴
である。本発明に係る平板状粒子の粒径は、該ハロゲン
化銀粒子の投影面積の円相当直径(該ハロゲン化銀粒子
と同じ投影面積を有する円の直径、これを等価円換算直
径あるいた単に粒径ともいう)で示されるが、0.1〜
5.0μmが好ましく、更に好ましくは0.5〜3.0
μmである。等価円換算直径の測定方法としては、支持
体上に内部標準となる粒径既知のラテックスボールと主
平面が平行に配向するようにハロゲン化銀粒子を塗布し
た試料を作製し、ある角度からカーボン蒸着法によりシ
ャドーイングを施した後、通常のレプリカ法によってレ
プリカ試料を作製する。同試料の電子顕微鏡写真を撮影
し、現像処理装置などを用いて個々の粒子の投影面積と
厚さを求める。この場合、粒子の投影面積は内部標準の
投影面積から求め、算出することができる。本発明にお
いて、アスペクト比、粒径、粒子厚さの平均値は、上記
シャドーイング法を用いてハロゲン化銀乳剤に含まれる
ハロゲン化銀粒子を任意に1000個以上測定し、それ
らの算術平均として求めらえる平均値をいう。
算直径の変動係数が20%以下であることが1つの特徴
である。本発明に係る平板状粒子の粒径は、該ハロゲン
化銀粒子の投影面積の円相当直径(該ハロゲン化銀粒子
と同じ投影面積を有する円の直径、これを等価円換算直
径あるいた単に粒径ともいう)で示されるが、0.1〜
5.0μmが好ましく、更に好ましくは0.5〜3.0
μmである。等価円換算直径の測定方法としては、支持
体上に内部標準となる粒径既知のラテックスボールと主
平面が平行に配向するようにハロゲン化銀粒子を塗布し
た試料を作製し、ある角度からカーボン蒸着法によりシ
ャドーイングを施した後、通常のレプリカ法によってレ
プリカ試料を作製する。同試料の電子顕微鏡写真を撮影
し、現像処理装置などを用いて個々の粒子の投影面積と
厚さを求める。この場合、粒子の投影面積は内部標準の
投影面積から求め、算出することができる。本発明にお
いて、アスペクト比、粒径、粒子厚さの平均値は、上記
シャドーイング法を用いてハロゲン化銀乳剤に含まれる
ハロゲン化銀粒子を任意に1000個以上測定し、それ
らの算術平均として求めらえる平均値をいう。
【0036】本発明において、ハロゲン化銀粒子の等価
円換算直径(粒径)の変動係数は、上記測定から得られ
る値を用いて下記式によって定義される値である。
円換算直径(粒径)の変動係数は、上記測定から得られ
る値を用いて下記式によって定義される値である。
【0037】粒径の変動係数(%)=(粒径の標準偏差
/粒径の平均値)×100本発明のハロゲン化銀粒子の
粒子の変動係数は、20%以下であることが特徴である
が、16%以下であることがより好ましい。
/粒径の平均値)×100本発明のハロゲン化銀粒子の
粒子の変動係数は、20%以下であることが特徴である
が、16%以下であることがより好ましい。
【0038】本発明に係る平板状粒子の平均沃化銀含有
率は、0.1mol%以上であるのが好ましく、より好
ましくは0.5〜10mol%であり、特に、請求項2
又3に係る発明では、平均沃化銀含有率が0.5〜8m
ol%の沃臭化銀乳剤であることが1つの特徴であり、
更に好ましくは平均沃化銀含有率が0.5〜5mol%
の沃臭化銀乳剤である。本発明に係る平板状粒子は、上
記のように沃臭化銀を主として含有する乳剤であるが、
本発明の効果を損なわない範囲で他の組成のハロゲン化
銀、例えば塩化銀を含有させることができる。
率は、0.1mol%以上であるのが好ましく、より好
ましくは0.5〜10mol%であり、特に、請求項2
又3に係る発明では、平均沃化銀含有率が0.5〜8m
ol%の沃臭化銀乳剤であることが1つの特徴であり、
更に好ましくは平均沃化銀含有率が0.5〜5mol%
の沃臭化銀乳剤である。本発明に係る平板状粒子は、上
記のように沃臭化銀を主として含有する乳剤であるが、
本発明の効果を損なわない範囲で他の組成のハロゲン化
銀、例えば塩化銀を含有させることができる。
【0039】ハロゲン化銀粒子における沃化銀の分布状
態は、各種の物理的測定法によって検知することがで
き、例えば日本写真学会・1981年度年次大会講演要
旨集に記載されているような、低温でのルミネッセンス
の測定やEPMA法、X線回折法によって調べることが
できる。本発明において、個々のハロゲン化銀粒子の沃
化銀含有率及び平均沃化銀含有率は、EPMA法(El
ectron Probe Micro Analyz
er法)を用いることにより求めることが可能である。
この方法は、乳剤粒子を互いに接触しないようによく分
散したサンプルを作製し、電子ビームを照射する電子線
励起によるX線分析より極微小な部分の元素分析が行え
る。この方法により、各粒子から放射される銀及び沃度
の特性X線強度を求めることにより、個々の粒子のハロ
ゲン組成が決定できる。少なくとも50個の粒子につい
てEPMA法により沃化銀含有率を求めれば、これらの
平均から平均沃化銀含有率が求められる。また、平均沃
化銀含有率の測定は、蛍光X線分析法、ICP(誘導プ
ラズマ)発光分析法、ICP質量分析法など、よく知ら
れた他の方法で、乳剤全体の沃化銀含有率を測定するこ
とによっても求めることができる。
態は、各種の物理的測定法によって検知することがで
き、例えば日本写真学会・1981年度年次大会講演要
旨集に記載されているような、低温でのルミネッセンス
の測定やEPMA法、X線回折法によって調べることが
できる。本発明において、個々のハロゲン化銀粒子の沃
化銀含有率及び平均沃化銀含有率は、EPMA法(El
ectron Probe Micro Analyz
er法)を用いることにより求めることが可能である。
この方法は、乳剤粒子を互いに接触しないようによく分
散したサンプルを作製し、電子ビームを照射する電子線
励起によるX線分析より極微小な部分の元素分析が行え
る。この方法により、各粒子から放射される銀及び沃度
の特性X線強度を求めることにより、個々の粒子のハロ
ゲン組成が決定できる。少なくとも50個の粒子につい
てEPMA法により沃化銀含有率を求めれば、これらの
平均から平均沃化銀含有率が求められる。また、平均沃
化銀含有率の測定は、蛍光X線分析法、ICP(誘導プ
ラズマ)発光分析法、ICP質量分析法など、よく知ら
れた他の方法で、乳剤全体の沃化銀含有率を測定するこ
とによっても求めることができる。
【0040】本発明における平板状粒子は、1種類の平
板粒子内においては粒子間の沃化銀含有率がより均一に
なっていることが好ましい。EPMA法により粒子間の
沃化銀含有率の分布を測定した時に、相対標準偏差が3
0%以下、更に20%以下であることが好ましい。
板粒子内においては粒子間の沃化銀含有率がより均一に
なっていることが好ましい。EPMA法により粒子間の
沃化銀含有率の分布を測定した時に、相対標準偏差が3
0%以下、更に20%以下であることが好ましい。
【0041】また、本発明の平板状粒子の好ましい態様
のひとつとして、粒子中心部に粒子の平均沃化銀含有率
よりも低い平均沃化銀含有率を有する低沃化銀領域を有
する平板状粒子であることが挙げられる。該条件に関し
ても、測定ビーム径を充分絞った、EPMA法で測定す
ることができる。該低沃化銀領域の、粒子の総銀量に対
する比率は、40%以上であることが好ましく、50%
以上であることがより好ましく、60%以上であること
がさらに好ましい。
のひとつとして、粒子中心部に粒子の平均沃化銀含有率
よりも低い平均沃化銀含有率を有する低沃化銀領域を有
する平板状粒子であることが挙げられる。該条件に関し
ても、測定ビーム径を充分絞った、EPMA法で測定す
ることができる。該低沃化銀領域の、粒子の総銀量に対
する比率は、40%以上であることが好ましく、50%
以上であることがより好ましく、60%以上であること
がさらに好ましい。
【0042】本発明の平板粒子の表面のハロゲン組成
は、XPS法(X−ray Photoelectro
n Spectroscopy法:X線光電子分光法)
によって求めることができる。平板状粒子の表面の沃化
銀含有率は、好ましくは1mol%以上であり、より好
ましくは2〜20mol%であり、更に好ましくは3〜
15mol%である。
は、XPS法(X−ray Photoelectro
n Spectroscopy法:X線光電子分光法)
によって求めることができる。平板状粒子の表面の沃化
銀含有率は、好ましくは1mol%以上であり、より好
ましくは2〜20mol%であり、更に好ましくは3〜
15mol%である。
【0043】本発明に係る平板状粒子は、主平面の中心
領域と外周領域の両方に転位線を有してもよい。ここで
いう平板状粒子の主平面の中心領域とは、平板状粒子の
主平面と等しい面積をもつ円の半径の80%の半径を有
し、中心を共有したときの円形部分にある平板状粒子の
厚さを有する領域の事である。一方、平板状粒子の外周
領域とは、前記中心領域の外側の環状領域に相当する面
積を有する、平板状粒子の周辺に存在し、かつ平板状粒
子の厚さを有する領域をいう。
領域と外周領域の両方に転位線を有してもよい。ここで
いう平板状粒子の主平面の中心領域とは、平板状粒子の
主平面と等しい面積をもつ円の半径の80%の半径を有
し、中心を共有したときの円形部分にある平板状粒子の
厚さを有する領域の事である。一方、平板状粒子の外周
領域とは、前記中心領域の外側の環状領域に相当する面
積を有する、平板状粒子の周辺に存在し、かつ平板状粒
子の厚さを有する領域をいう。
【0044】1粒子中に存在する転位線の本数の測定は
次のようにして行う。入射電子に対して傾斜角度を変え
た一連の粒子写真を各粒子について撮影し、転位線の存
在を確認する。このとき、転位線の本数を数えられるも
のについてはその本数を数える。転位線が密集して存在
したり、又は転位線が互いに交わっているときなど、1
粒子当たりの転位線の本数を数える事ができない場合は
多数の転位線が存在すると数える。
次のようにして行う。入射電子に対して傾斜角度を変え
た一連の粒子写真を各粒子について撮影し、転位線の存
在を確認する。このとき、転位線の本数を数えられるも
のについてはその本数を数える。転位線が密集して存在
したり、又は転位線が互いに交わっているときなど、1
粒子当たりの転位線の本数を数える事ができない場合は
多数の転位線が存在すると数える。
【0045】本発明に係る平板状粒子は、個数比率の3
0%以上が、その主平面の中心領域と外周領域の両方に
転位線を有し、かつ外周領域の転位線の本数が1粒子当
たり20本以上を有するものが好ましく、50%以上
(個数比率)の平板状粒子がその主平面の中心領域と外
周領域の両方に転位線を有しかつ外周領域の転位線の本
数が1粒子当たり30本以上を有することが好ましく、
70%以上(個数比率)の平板状粒子がその主平面の中
心領域と外周領域の両方に転位線を有し、かつ外周領域
の転位線の本数が1粒子当たり40本以上を有すること
が更に好ましい。
0%以上が、その主平面の中心領域と外周領域の両方に
転位線を有し、かつ外周領域の転位線の本数が1粒子当
たり20本以上を有するものが好ましく、50%以上
(個数比率)の平板状粒子がその主平面の中心領域と外
周領域の両方に転位線を有しかつ外周領域の転位線の本
数が1粒子当たり30本以上を有することが好ましく、
70%以上(個数比率)の平板状粒子がその主平面の中
心領域と外周領域の両方に転位線を有し、かつ外周領域
の転位線の本数が1粒子当たり40本以上を有すること
が更に好ましい。
【0046】ハロゲン化銀粒子への転位線の導入法とし
ては、例えば、沃化カリウムのような沃素イオンを含む
水溶液と水溶性銀塩溶液をダブルジェットで添加する方
法、もしくは沃化銀を含む微粒子乳剤を添加する方法、
沃素イオンを含む溶液のみを添加する方法、特開平6−
11781号に記載されているような沃素イオン放出剤
を用いる方法等の、公知の方法を使用して所望の位置で
転位線の起源となる転位を形成することができる。これ
らの方法の中では、沃化銀を含む微粒子乳剤を添加する
方法や沃素イオン放出剤を用いる方法が特に好ましい。
沃素イオン放出剤を用いる場合は、p−ヨードアセトア
ミドベンゼンスルホン酸ナトリウム、2−ヨードエタノ
ール、2−ヨードアセトアミドなどを好ましく用いる事
ができる。ハロゲン化銀粒子が有する転位線は、例えば
J.F.Hamilton,Photo.Sci.En
g.11(1967)57や、T.Shiozawa,
J.Soc.Phot.Sci.Japan35(19
72)213に記載の低温での透過型電子顕微鏡を用い
た直接的な方法により観察できる。本発明の平板状粒子
は、潜像が主として表面に形成される粒子あるいは主と
して粒子内部に形成される粒子いずれであってもよい。
ては、例えば、沃化カリウムのような沃素イオンを含む
水溶液と水溶性銀塩溶液をダブルジェットで添加する方
法、もしくは沃化銀を含む微粒子乳剤を添加する方法、
沃素イオンを含む溶液のみを添加する方法、特開平6−
11781号に記載されているような沃素イオン放出剤
を用いる方法等の、公知の方法を使用して所望の位置で
転位線の起源となる転位を形成することができる。これ
らの方法の中では、沃化銀を含む微粒子乳剤を添加する
方法や沃素イオン放出剤を用いる方法が特に好ましい。
沃素イオン放出剤を用いる場合は、p−ヨードアセトア
ミドベンゼンスルホン酸ナトリウム、2−ヨードエタノ
ール、2−ヨードアセトアミドなどを好ましく用いる事
ができる。ハロゲン化銀粒子が有する転位線は、例えば
J.F.Hamilton,Photo.Sci.En
g.11(1967)57や、T.Shiozawa,
J.Soc.Phot.Sci.Japan35(19
72)213に記載の低温での透過型電子顕微鏡を用い
た直接的な方法により観察できる。本発明の平板状粒子
は、潜像が主として表面に形成される粒子あるいは主と
して粒子内部に形成される粒子いずれであってもよい。
【0047】本発明に係る平板状粒子は、分散媒の存在
下、即ち、分散媒を含む水溶液中で製造される。ここ
で、分散媒を含む水溶液とは、ゼラチンその他の親水性
コロイドを構成し得る物質(バインダーとなり得る物質
など)により保護コロイドが水溶液中に形成されている
ものをいい、好ましくはコロイド状の保護ゼラチンを含
有する水溶液である。上記保護コロイドとしてゼラチン
を用いる場合は、ゼラチンは石灰処理されたものでも、
酸を使用して処理されたものでもどちらでもよい。ゼラ
チンの製法の詳細はアーサー・グアイス著、ザ・マクロ
モレキュラー・ケミストリー・オブ・ゼラチン(アカデ
ミック・プレス、1964年発行)に記載がある。保護
コロイドとして用いることができるゼラチン以外の親水
性コロイドとしては、例えばゼラチン誘導体、ゼラチン
と他の高分子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼ
イン等の蛋白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、セルロース硫酸エステル類等の
如きセルロース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体
などの糖誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルア
ルコール部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル
アミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾー
ル等の単一又は共重合体の如き多種の合成親水性高分子
物質がある。ゼラチンの場合は、パギー法においてゼリ
ー強度200g以上のものを用いることが好ましい。
下、即ち、分散媒を含む水溶液中で製造される。ここ
で、分散媒を含む水溶液とは、ゼラチンその他の親水性
コロイドを構成し得る物質(バインダーとなり得る物質
など)により保護コロイドが水溶液中に形成されている
ものをいい、好ましくはコロイド状の保護ゼラチンを含
有する水溶液である。上記保護コロイドとしてゼラチン
を用いる場合は、ゼラチンは石灰処理されたものでも、
酸を使用して処理されたものでもどちらでもよい。ゼラ
チンの製法の詳細はアーサー・グアイス著、ザ・マクロ
モレキュラー・ケミストリー・オブ・ゼラチン(アカデ
ミック・プレス、1964年発行)に記載がある。保護
コロイドとして用いることができるゼラチン以外の親水
性コロイドとしては、例えばゼラチン誘導体、ゼラチン
と他の高分子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼ
イン等の蛋白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、セルロース硫酸エステル類等の
如きセルロース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体
などの糖誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルア
ルコール部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル
アミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾー
ル等の単一又は共重合体の如き多種の合成親水性高分子
物質がある。ゼラチンの場合は、パギー法においてゼリ
ー強度200g以上のものを用いることが好ましい。
【0048】本発明に係る平板状粒子の形成手段として
は、当該分野でよく知られている種々の方法を用いるこ
とができる。すなわち、シングル・ジェット法、コント
ロールド・ダブルジェット法、コントロールド・トリプ
ルジェット法等を任意に組み合わせて使用することがで
きるが、単分散粒子を得るためには、ハロゲン化銀粒子
の生成される液相中のpAgをハロゲン化銀粒子の成長
速度に合わせてコントロールすることが重要である。p
Ag値としては7.0〜12の領域を使用し、好ましく
は7.5〜11の領域を使用することができる。添加速
度の決定にあたっては、特開昭54−48521号、特
開昭58−49938号に記載の技術を参考にできる。
は、当該分野でよく知られている種々の方法を用いるこ
とができる。すなわち、シングル・ジェット法、コント
ロールド・ダブルジェット法、コントロールド・トリプ
ルジェット法等を任意に組み合わせて使用することがで
きるが、単分散粒子を得るためには、ハロゲン化銀粒子
の生成される液相中のpAgをハロゲン化銀粒子の成長
速度に合わせてコントロールすることが重要である。p
Ag値としては7.0〜12の領域を使用し、好ましく
は7.5〜11の領域を使用することができる。添加速
度の決定にあたっては、特開昭54−48521号、特
開昭58−49938号に記載の技術を参考にできる。
【0049】本発明に係る平板状粒子の調製工程は、核
形成工程、熟成工程(核の熟成工程)とそれに続く成長
工程に大別される。また、予め造り置いた核乳剤(或い
は種乳剤)を別途成長させることも可能である。該成長
工程は、第1成長工程、第2成長工程、というようにい
くつかの段階を含む場合もある。本発明に係る平板状粒
子の成長過程とは、核(或いは種)形成後から粒子成長
終了までの全ての成長工程を意味し、成長開始時とは成
長工程の開始時点を言う。本発明に係る平板状粒子の製
造時に、アンモニア、チオエーテル、チオ尿素等の公知
のハロゲン化銀溶剤を存在させることもできるし、ハロ
ゲン化銀溶剤を使用しなくても良い。
形成工程、熟成工程(核の熟成工程)とそれに続く成長
工程に大別される。また、予め造り置いた核乳剤(或い
は種乳剤)を別途成長させることも可能である。該成長
工程は、第1成長工程、第2成長工程、というようにい
くつかの段階を含む場合もある。本発明に係る平板状粒
子の成長過程とは、核(或いは種)形成後から粒子成長
終了までの全ての成長工程を意味し、成長開始時とは成
長工程の開始時点を言う。本発明に係る平板状粒子の製
造時に、アンモニア、チオエーテル、チオ尿素等の公知
のハロゲン化銀溶剤を存在させることもできるし、ハロ
ゲン化銀溶剤を使用しなくても良い。
【0050】本発明に係る平板状粒子において、主平面
の中心領域に選択的に転位線を形成させるためには、核
形成後の熟成工程においてpHを高め、平板状粒子の厚
みが増すように熟成させる事が重要であるが、pHを高
くしすぎるとアスペクト比が下がりすぎて、その後の成
長工程でアスペクト比を高めるための制御が難しくな
る。また、予期せぬカブリ劣化の原因にもなる。したが
って、熟成工程のpH/温度は7.0〜11.0/40
〜80℃が好ましく、8.5〜10.0/50〜70℃
が更に好ましい。
の中心領域に選択的に転位線を形成させるためには、核
形成後の熟成工程においてpHを高め、平板状粒子の厚
みが増すように熟成させる事が重要であるが、pHを高
くしすぎるとアスペクト比が下がりすぎて、その後の成
長工程でアスペクト比を高めるための制御が難しくな
る。また、予期せぬカブリ劣化の原因にもなる。したが
って、熟成工程のpH/温度は7.0〜11.0/40
〜80℃が好ましく、8.5〜10.0/50〜70℃
が更に好ましい。
【0051】本発明に係る平板状粒子において、外周領
域に選択的に転位線を形成させるためには、成長工程に
おいて、外周領域に転位線を導入するための沃素イオン
源(例えば、沃化銀微粒子、沃素イオン放出剤)を基盤
粒子に添加した後の粒子成長におけるpAgを高める事
が重要であるが、pAgを高くしすぎると、粒子成長と
同時にいわゆるオストワルド熟成が進行し、平板状粒子
の単分散性が劣化してしまう。したがって、成長工程に
おいて平板状粒子の外周領域を形成させるときのpAg
は、8〜12が好ましく、9.5〜11が更に好まし
い。また、沃素イオン源として沃素イオン放出剤を使用
する場合は、その添加量を増加させる事によっても外周
領域に有効に転位線を形成させる事ができる。沃素イオ
ン放出剤の添加量としては、ハロゲン化銀1モル当たり
0.5モル以上が好ましく、2〜5モルが更に好まし
い。
域に選択的に転位線を形成させるためには、成長工程に
おいて、外周領域に転位線を導入するための沃素イオン
源(例えば、沃化銀微粒子、沃素イオン放出剤)を基盤
粒子に添加した後の粒子成長におけるpAgを高める事
が重要であるが、pAgを高くしすぎると、粒子成長と
同時にいわゆるオストワルド熟成が進行し、平板状粒子
の単分散性が劣化してしまう。したがって、成長工程に
おいて平板状粒子の外周領域を形成させるときのpAg
は、8〜12が好ましく、9.5〜11が更に好まし
い。また、沃素イオン源として沃素イオン放出剤を使用
する場合は、その添加量を増加させる事によっても外周
領域に有効に転位線を形成させる事ができる。沃素イオ
ン放出剤の添加量としては、ハロゲン化銀1モル当たり
0.5モル以上が好ましく、2〜5モルが更に好まし
い。
【0052】本発明に係る平板状粒子は、ハロゲン化銀
粒子の成長終了後に、不要な可溶性塩類を除去したもの
であってもよいし、あるいは含有させたままのものでも
良い。また、特開昭60−138538号記載の方法の
ように、ハロゲン化銀成長の任意の点で脱塩を行なう事
も可能である。該塩類を除去する場合には、リサーチ・
ディスクロージャー17643号II項に記載の方法に基
づいて行なうことができる。さらに詳しくは、沈澱形成
後、あるいは物理熟成後の乳剤から可溶性塩を除去する
ためには、ゼラチンをゲル化させて行なうヌーデル水洗
法を用いても良く、また無機塩類、アニオン性界面活性
剤、アニオン性ポリマー(例えば、ポリスチレンスルホ
ン酸)、あるいはゼラチン誘導体(例えば、アシル化ゼ
ラチン、カルバモイル化ゼラチンなど)を利用した沈澱
法(フロキュレーション)を用いても良い。具体的な例
としては、特開平5−72658号に記載の方法を好ま
しく使用することができる。
粒子の成長終了後に、不要な可溶性塩類を除去したもの
であってもよいし、あるいは含有させたままのものでも
良い。また、特開昭60−138538号記載の方法の
ように、ハロゲン化銀成長の任意の点で脱塩を行なう事
も可能である。該塩類を除去する場合には、リサーチ・
ディスクロージャー17643号II項に記載の方法に基
づいて行なうことができる。さらに詳しくは、沈澱形成
後、あるいは物理熟成後の乳剤から可溶性塩を除去する
ためには、ゼラチンをゲル化させて行なうヌーデル水洗
法を用いても良く、また無機塩類、アニオン性界面活性
剤、アニオン性ポリマー(例えば、ポリスチレンスルホ
ン酸)、あるいはゼラチン誘導体(例えば、アシル化ゼ
ラチン、カルバモイル化ゼラチンなど)を利用した沈澱
法(フロキュレーション)を用いても良い。具体的な例
としては、特開平5−72658号に記載の方法を好ま
しく使用することができる。
【0053】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、多価金
属原子、並びにそのイオン及びその錯体からなる群から
選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。
属原子、並びにそのイオン及びその錯体からなる群から
選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。
【0054】より詳しくは、本発明に係るハロゲン化銀
乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子の内部または表面に、
ハロゲン化銀粒子を構成するハロゲン化銀の面心立方結
晶格子構造内に、含有される銀もしくはハロゲンイオン
以外の多価金属(ドーパント)を含有することが好まし
い。
乳剤に含まれるハロゲン化銀粒子の内部または表面に、
ハロゲン化銀粒子を構成するハロゲン化銀の面心立方結
晶格子構造内に、含有される銀もしくはハロゲンイオン
以外の多価金属(ドーパント)を含有することが好まし
い。
【0055】該多価金属(ドーパント)としては、F
e、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Re、Os、I
r、Pt、Mg、Al、Ca、Sc、Ti、V、Cr、
Mn、Cu、Zn、Ga、Ge、As、Se、Sr、
Y、Mo、Zr、Nb、Cd、In、Sn、Sb、B
a、La、W、Au、Hg、Tl、Pb、Bi、Ce及
ぴU等の元素の周期表の第3〜7周期(最も一般的には
第4〜6周期)からの金属、イオン及びこれらを含む塩
(錯塩を含む)、その他これらを含む化合物等から選ば
れる少なくとも1種を用いることができるが、単塩また
は金属錯体から選択することが好ましい。
e、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Re、Os、I
r、Pt、Mg、Al、Ca、Sc、Ti、V、Cr、
Mn、Cu、Zn、Ga、Ge、As、Se、Sr、
Y、Mo、Zr、Nb、Cd、In、Sn、Sb、B
a、La、W、Au、Hg、Tl、Pb、Bi、Ce及
ぴU等の元素の周期表の第3〜7周期(最も一般的には
第4〜6周期)からの金属、イオン及びこれらを含む塩
(錯塩を含む)、その他これらを含む化合物等から選ば
れる少なくとも1種を用いることができるが、単塩また
は金属錯体から選択することが好ましい。
【0056】金属錯体から選択する場合、6配位錯体、
5配位錯体、4配位錯体、2配位錯体が好ましく、八面
体6配位錯体、平面4配位錯体がより好ましい。
5配位錯体、4配位錯体、2配位錯体が好ましく、八面
体6配位錯体、平面4配位錯体がより好ましい。
【0057】錯体を構成する配位子としては、CN-、
CO、NO2 -、1,10−フェナントロリン、2,2′
−ビピリジン、SO3 -、エチレンジアミン、NH3、ピ
リジン、H2O、NCS-、NCO-、O3 -、SO4 -、O
H-、N3 -、S2 -、F-、Cl-、Br-、I-などを用い
ることができる。
CO、NO2 -、1,10−フェナントロリン、2,2′
−ビピリジン、SO3 -、エチレンジアミン、NH3、ピ
リジン、H2O、NCS-、NCO-、O3 -、SO4 -、O
H-、N3 -、S2 -、F-、Cl-、Br-、I-などを用い
ることができる。
【0058】本発明に係るハロゲン化銀乳剤に多価金属
を含有させるには、以下の公知の技術を適用できる。
を含有させるには、以下の公知の技術を適用できる。
【0059】B.H.Carroll;「Iridiu
m Sensitization:A Literat
ure Review」、Photographic
Science and Engineering、第
24巻、第6号、1980年11/12月、第265〜
267頁、米国特許第1,951,933号、同2,6
28,167号、同3,687,676号、同3,76
1,267号、同3,890,154号、同3,90
1,711、同3,901,713号、同4,173,
483号、同4,269,927号、同4,413,0
55号、同4,477,561号、同4,581,32
7号、同4,643,965号、同4,806,462
号、同4,828,962号、同4,835,093
号、同4,902,611号、同4,981,780
号、同4,997,751号、同5,057,402
号、同5,134,060号、同5,153,110
号、同5,164,292号、同5,166,044
号、同5,204,234号、同5,166,045
号、同5,229,263号、同5,252,451
号、同5,252,530号、EPO第0244184
号、同0488737号、同0488601号、同03
68304号、同0405938号、同0509674
号、同0563946号、及び特願平2−249588
号、WO第93/02390号に記載の技術。
m Sensitization:A Literat
ure Review」、Photographic
Science and Engineering、第
24巻、第6号、1980年11/12月、第265〜
267頁、米国特許第1,951,933号、同2,6
28,167号、同3,687,676号、同3,76
1,267号、同3,890,154号、同3,90
1,711、同3,901,713号、同4,173,
483号、同4,269,927号、同4,413,0
55号、同4,477,561号、同4,581,32
7号、同4,643,965号、同4,806,462
号、同4,828,962号、同4,835,093
号、同4,902,611号、同4,981,780
号、同4,997,751号、同5,057,402
号、同5,134,060号、同5,153,110
号、同5,164,292号、同5,166,044
号、同5,204,234号、同5,166,045
号、同5,229,263号、同5,252,451
号、同5,252,530号、EPO第0244184
号、同0488737号、同0488601号、同03
68304号、同0405938号、同0509674
号、同0563946号、及び特願平2−249588
号、WO第93/02390号に記載の技術。
【0060】本発明で好ましい多価金属化合物例として
は、K2IrCl6、K3IrCl6、2IrBr6、In
Cl3、K4Ru(CN)6、Pb(NO3)2等がある。
は、K2IrCl6、K3IrCl6、2IrBr6、In
Cl3、K4Ru(CN)6、Pb(NO3)2等がある。
【0061】本発明においては、多価金属原子並びにそ
のイオン及びその錯体からなる群から選ばれる少なくと
も1種が、Ru、Os、Rh、Co、In、Ir、G
a、Ge、Pd、Ptの原子、並びにそのイオン及びそ
の錯体からなる群から選ばれる少なくとも1種またはシ
アニドリガンドをもつ6配位錯体以外のFe原子、並び
にそのイオン及びその錯体からなる群から選ばれる少な
くとも1種であることがより好ましい。
のイオン及びその錯体からなる群から選ばれる少なくと
も1種が、Ru、Os、Rh、Co、In、Ir、G
a、Ge、Pd、Ptの原子、並びにそのイオン及びそ
の錯体からなる群から選ばれる少なくとも1種またはシ
アニドリガンドをもつ6配位錯体以外のFe原子、並び
にそのイオン及びその錯体からなる群から選ばれる少な
くとも1種であることがより好ましい。
【0062】本発明に係わるハロゲン化銀写真乳剤にお
いては、Irの原子、並びにそのイオン及びその錯体か
らなる群から選ばれる少なくとも1種とIr以外の多価
金属原子、並びにそのイオン及びその錯体からなる群か
ら選ばれる少なくとも1種とを含有することもできる。
いては、Irの原子、並びにそのイオン及びその錯体か
らなる群から選ばれる少なくとも1種とIr以外の多価
金属原子、並びにそのイオン及びその錯体からなる群か
ら選ばれる少なくとも1種とを含有することもできる。
【0063】本発明において、ハロゲン化銀写真乳剤に
多価金属を含有させるには、ハロゲン化銀粒子の物理熟
成中にドーピングを行ってもよいし、ハロゲン化銀粒子
の形成過程(一般に、水溶性銀塩および水溶性ハロゲン
化アルカリの添加中)にドーピングを行ってもよいし、
またハロゲン化銀粒子形成を一時止めた状態でドーピン
グを施し、その後さらに粒子形成継続してもよい。ま
た、ハロゲン化銀粒子形成終了後にドーピングを施し、
ハロゲン化銀粒子表面にドーパントを導入してもよい。
ドーパントの導入は、ドーパントの存在下で核形成や物
理熟成、粒子形成を行うことにより実施できる。ドーパ
ントの濃度としては、一般的にハロゲン化銀1モルあた
り1×10-7〜1×10-2モルの範囲が適当であり、よ
り好ましくは1×10-6〜1×10-3モルの範囲であ
り、2×10-6〜1×10-4モルの範囲が特に好まし
い。
多価金属を含有させるには、ハロゲン化銀粒子の物理熟
成中にドーピングを行ってもよいし、ハロゲン化銀粒子
の形成過程(一般に、水溶性銀塩および水溶性ハロゲン
化アルカリの添加中)にドーピングを行ってもよいし、
またハロゲン化銀粒子形成を一時止めた状態でドーピン
グを施し、その後さらに粒子形成継続してもよい。ま
た、ハロゲン化銀粒子形成終了後にドーピングを施し、
ハロゲン化銀粒子表面にドーパントを導入してもよい。
ドーパントの導入は、ドーパントの存在下で核形成や物
理熟成、粒子形成を行うことにより実施できる。ドーパ
ントの濃度としては、一般的にハロゲン化銀1モルあた
り1×10-7〜1×10-2モルの範囲が適当であり、よ
り好ましくは1×10-6〜1×10-3モルの範囲であ
り、2×10-6〜1×10-4モルの範囲が特に好まし
い。
【0064】上述のハロゲン化銀乳剤に対し、可視光域
に感光性を持たせるために添加する増感色素としては、
例えば、リサーチ・ディスクロージャー(以下、RDと
略することもある)No.308119 996、IV
A、A−J、RD No.17643 23〜24、R
D No.18716 648〜9等に記載のシアニン
色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロ
シアニン色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニ
ン色素、スチリル色素、ヘミオキソノール色素、オキソ
ノール、メロスチリルおよびストレプトシアニンを含む
ポリメチン染料を挙げることができる。
に感光性を持たせるために添加する増感色素としては、
例えば、リサーチ・ディスクロージャー(以下、RDと
略することもある)No.308119 996、IV
A、A−J、RD No.17643 23〜24、R
D No.18716 648〜9等に記載のシアニン
色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロ
シアニン色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニ
ン色素、スチリル色素、ヘミオキソノール色素、オキソ
ノール、メロスチリルおよびストレプトシアニンを含む
ポリメチン染料を挙げることができる。
【0065】また、赤外感光性増感色素としては、ハロ
ゲン化銀乳剤に赤外感光性を付与できるものであれば、
特に制限はないが、請求項1に係る発明では、赤外感光
性ハロゲン化銀乳剤が、前記一般式(1)で表される増
感色素により分光増感されていることが1つの特徴であ
る。一般式(1)で表される増感色素を用いることによ
り、本発明の効果をより発揮し、かつ高感度を得ること
ができる。その理由については、明確ではないが、これ
らの増感色素が本発明に係る平板状粒子に対する吸着性
に優れているためと推測している。
ゲン化銀乳剤に赤外感光性を付与できるものであれば、
特に制限はないが、請求項1に係る発明では、赤外感光
性ハロゲン化銀乳剤が、前記一般式(1)で表される増
感色素により分光増感されていることが1つの特徴であ
る。一般式(1)で表される増感色素を用いることによ
り、本発明の効果をより発揮し、かつ高感度を得ること
ができる。その理由については、明確ではないが、これ
らの増感色素が本発明に係る平板状粒子に対する吸着性
に優れているためと推測している。
【0066】本発明において赤外感光性層で用いられる
感光性ハロゲン化銀乳剤は、赤外感光性ハロゲン化銀乳
剤であり、赤外光域に感光性を有していれば良く、可視
光域に感光性を有していても良い。具体的には、400
nmより長波の可視光域(青光〜緑光〜赤光)から10
00nmより短い近赤外光域に感光性を有していて良
い。上記の感光性を得るためには、赤外感光性ハロゲン
化銀乳剤を単独で用いても良いし、青感性ハロゲン化銀
乳剤、緑感性ハロゲン化銀乳剤、赤感性ハロゲン化銀乳
剤をある比率で混合して用いても良い。また、一つのハ
ロゲン化銀乳剤に対し赤外感性増感色素の他に青感性増
感色素、緑感性増感色素、赤感性増感色素を併用して感
光性を持たせても良い。
感光性ハロゲン化銀乳剤は、赤外感光性ハロゲン化銀乳
剤であり、赤外光域に感光性を有していれば良く、可視
光域に感光性を有していても良い。具体的には、400
nmより長波の可視光域(青光〜緑光〜赤光)から10
00nmより短い近赤外光域に感光性を有していて良
い。上記の感光性を得るためには、赤外感光性ハロゲン
化銀乳剤を単独で用いても良いし、青感性ハロゲン化銀
乳剤、緑感性ハロゲン化銀乳剤、赤感性ハロゲン化銀乳
剤をある比率で混合して用いても良い。また、一つのハ
ロゲン化銀乳剤に対し赤外感性増感色素の他に青感性増
感色素、緑感性増感色素、赤感性増感色素を併用して感
光性を持たせても良い。
【0067】以下に、一般式(1)で表される増感色素
について説明する。前記一般式(1)において、Rで表
されるアルキル基、アリール基および複素環基として
は、例えばメチル基、エチル基、カルボキシメチル基、
フェニル基、トリル基、ピリジル基、フリル基、チエニ
ル基等が挙げられる。
について説明する。前記一般式(1)において、Rで表
されるアルキル基、アリール基および複素環基として
は、例えばメチル基、エチル基、カルボキシメチル基、
フェニル基、トリル基、ピリジル基、フリル基、チエニ
ル基等が挙げられる。
【0068】R51、R52で表される脂肪族基の例として
は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ペンチル
基、スルホプロピル基、ヒドロキシエチル基、フェネチ
ル基、スルホブチル基、ジエチルアミノスルホプロピル
基、メトキシエチル基、ナフトキシエチル基、カルボキ
シメチル基、カルボキシエチル基等のアルキル基、プロ
ペニル基等のアルケニル基が挙げられる。R53及びR54
で表される水素原子、アルキル基、アリール基および複
素環基の内、アルキル基、アリール基および複素環基の
例としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ベンジル基等のアルキル基、フェニル
基、トリル基等のアリール基、チエニル基、フリル基等
の複素環基が挙げられる。
は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ペンチル
基、スルホプロピル基、ヒドロキシエチル基、フェネチ
ル基、スルホブチル基、ジエチルアミノスルホプロピル
基、メトキシエチル基、ナフトキシエチル基、カルボキ
シメチル基、カルボキシエチル基等のアルキル基、プロ
ペニル基等のアルケニル基が挙げられる。R53及びR54
で表される水素原子、アルキル基、アリール基および複
素環基の内、アルキル基、アリール基および複素環基の
例としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ベンジル基等のアルキル基、フェニル
基、トリル基等のアリール基、チエニル基、フリル基等
の複素環基が挙げられる。
【0069】R55で表される水素原子、アルキル基、ア
リール基、複素環基、ハロゲン原子、アルコキシ基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロアリールチオ基
およびアミノ基(置換アミノ基を含む)の内、アルキル
基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ベンジル基等の基、アリール基の例としては、
フェニル基、トリル基等の基、複素環基の例としては、
チエニル基、フリル基等の複素環基、アルコキシ基の例
としては、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基等
の基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロアリー
ルチオ基の例としては、メチルチオ基、フェニルチオ
基、チエニルチオ基等の基、およびアミノ基(置換アミ
ノ基を含む)の例としては、アミノ基、ジエチルアミノ
基、アニリノ基、ピペリジノ基、フリルアミノ基等の
基、が挙げられる。ハロゲン原子の例としては、フッ素
原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子が挙げられる。
リール基、複素環基、ハロゲン原子、アルコキシ基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロアリールチオ基
およびアミノ基(置換アミノ基を含む)の内、アルキル
基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ベンジル基等の基、アリール基の例としては、
フェニル基、トリル基等の基、複素環基の例としては、
チエニル基、フリル基等の複素環基、アルコキシ基の例
としては、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基等
の基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロアリー
ルチオ基の例としては、メチルチオ基、フェニルチオ
基、チエニルチオ基等の基、およびアミノ基(置換アミ
ノ基を含む)の例としては、アミノ基、ジエチルアミノ
基、アニリノ基、ピペリジノ基、フリルアミノ基等の
基、が挙げられる。ハロゲン原子の例としては、フッ素
原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子が挙げられる。
【0070】A51〜A58で表される水素原子又は置換し
得る基の内、置換し得る基としては、塩素原子、臭素原
子、沃素原子等のハロゲン原子、メチル基、エチル基、
ブチル基、トリフルオロメチル基、イソプロピル基等の
アルキル基、メトキシ基等のアルコキシ基、フェニル
基、トリル基等のアリール基、カルボキシル基等が挙げ
られる。
得る基の内、置換し得る基としては、塩素原子、臭素原
子、沃素原子等のハロゲン原子、メチル基、エチル基、
ブチル基、トリフルオロメチル基、イソプロピル基等の
アルキル基、メトキシ基等のアルコキシ基、フェニル
基、トリル基等のアリール基、カルボキシル基等が挙げ
られる。
【0071】A51〜A54、A55〜A58の間で結合して形
成する環としては、ベンゼン、2H−1,3−ジオキソ
ール等が挙げられる。
成する環としては、ベンゼン、2H−1,3−ジオキソ
ール等が挙げられる。
【0072】M51で表されるイオンの例としては、
F-、Cl-、Br-、I-、BF4 -、ClO4 -、PF6 -の
他、トリフルオロメタンスルホン酸イオン、p−トルエ
ンスルホン酸イオン等が挙げられる。
F-、Cl-、Br-、I-、BF4 -、ClO4 -、PF6 -の
他、トリフルオロメタンスルホン酸イオン、p−トルエ
ンスルホン酸イオン等が挙げられる。
【0073】以下に、上記一般式(1)で表される増感
色素の代表的なものを示すが、本発明はこれらの化合物
に限定されるものではない。
色素の代表的なものを示すが、本発明はこれらの化合物
に限定されるものではない。
【0074】
【化4】
【0075】
【化5】
【0076】
【化6】
【0077】
【化7】
【0078】
【化8】
【0079】
【化9】
【0080】
【化10】
【0081】
【化11】
【0082】
【化12】
【0083】上記の赤外感光性増感色素は、例えばエフ
・エム・ハーマー著、The Chemistry o
f Heterocylic Compounds第1
8巻、The Cyanine Dyes and R
elated Compounds(A.Weissh
erger ed.Interscience社刊、N
ew York 1964年)に記載の方法によって容
易に合成することができる。
・エム・ハーマー著、The Chemistry o
f Heterocylic Compounds第1
8巻、The Cyanine Dyes and R
elated Compounds(A.Weissh
erger ed.Interscience社刊、N
ew York 1964年)に記載の方法によって容
易に合成することができる。
【0084】これらの増感色素は単独に用いてもよい
が、それらの組み合わせを用いてもよく、増感色素の組
み合わせは特に強色増感の目的でしばしば用いられる。
増感色素とともに、それ自身分光増感作用を持たない色
素或いは可視光を実質的に吸収しない物質であって、強
色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよい。有用な増感
色素、強色増感を示す色素の組み合わせ及び強色増感を
示す物質はリサーチ・ディスクロージャー176巻17
643(1978年12月発行)第23頁IVのJ項、或
いは特公昭49−25500号、同43−4933号、
特開昭59−19032号、同59−192242号、
特開平3−15049号、特開昭62−123454号
に記載されている。
が、それらの組み合わせを用いてもよく、増感色素の組
み合わせは特に強色増感の目的でしばしば用いられる。
増感色素とともに、それ自身分光増感作用を持たない色
素或いは可視光を実質的に吸収しない物質であって、強
色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよい。有用な増感
色素、強色増感を示す色素の組み合わせ及び強色増感を
示す物質はリサーチ・ディスクロージャー176巻17
643(1978年12月発行)第23頁IVのJ項、或
いは特公昭49−25500号、同43−4933号、
特開昭59−19032号、同59−192242号、
特開平3−15049号、特開昭62−123454号
に記載されている。
【0085】本発明に用いられる上記増感色素は、ハロ
ゲン化銀1モル当たりそれぞれ1×10-6〜5×10-3
モル、好ましくは1×10-5〜2.5×10-3モル、更
に好ましくは4×10-5〜1×10-3モルの割合でハロ
ゲン化銀乳剤中に含有される。
ゲン化銀1モル当たりそれぞれ1×10-6〜5×10-3
モル、好ましくは1×10-5〜2.5×10-3モル、更
に好ましくは4×10-5〜1×10-3モルの割合でハロ
ゲン化銀乳剤中に含有される。
【0086】本発明に用いる増感色素は、直接乳剤中へ
分散することができる。また、これらはまず適当な溶
媒、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、n−
プロパノール、メチルセロソルブ、アセトン、水、ピリ
ジンあるいはこれらの混合溶媒などの中に溶解され、溶
液の形で乳剤へ添加することもできる。溶解に超音波を
使用することもできる。また、この増感色素の添加方法
としては米国特許第3,469,987号などに記載の
ごとく、色素を揮発性の有機溶媒に溶解し、該溶液を親
水性コロイド中に分散し、この分散物を乳剤中へ添加す
る方法;特公昭46−24185号などに記載のごと
く、水不溶性色素を溶解することなしに水溶性溶剤中に
分散させ、この分散物を乳剤へ添加する方法;米国特許
第3,822,135号に記載のごとく、界面活性剤に
色素を溶解し、該溶液を乳剤中へ添加する方法;特開昭
51−74624号に記載のごとく、長波長側にシフト
させる化合物を用いて溶解し、該溶液を乳剤中へ添加す
る方法;特開昭50−80826号に記載のごとく、色
素を実質的に水を含まない酸に溶解し、該溶液を乳剤中
へ添加する方法などが用いられる。その他、乳剤への添
加には米国特許第2,912,343号、同3,34
2,605号、同2,996,287号、同3,42
9,835号などに記載の方法を用いられる。また上記
増感色素は適当な支持体上に塗布される前にハロゲン化
銀乳剤中に一様に添加してよいが、勿論ハロゲン化銀乳
剤の調製のどの過程においても添加することができる。
分散することができる。また、これらはまず適当な溶
媒、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、n−
プロパノール、メチルセロソルブ、アセトン、水、ピリ
ジンあるいはこれらの混合溶媒などの中に溶解され、溶
液の形で乳剤へ添加することもできる。溶解に超音波を
使用することもできる。また、この増感色素の添加方法
としては米国特許第3,469,987号などに記載の
ごとく、色素を揮発性の有機溶媒に溶解し、該溶液を親
水性コロイド中に分散し、この分散物を乳剤中へ添加す
る方法;特公昭46−24185号などに記載のごと
く、水不溶性色素を溶解することなしに水溶性溶剤中に
分散させ、この分散物を乳剤へ添加する方法;米国特許
第3,822,135号に記載のごとく、界面活性剤に
色素を溶解し、該溶液を乳剤中へ添加する方法;特開昭
51−74624号に記載のごとく、長波長側にシフト
させる化合物を用いて溶解し、該溶液を乳剤中へ添加す
る方法;特開昭50−80826号に記載のごとく、色
素を実質的に水を含まない酸に溶解し、該溶液を乳剤中
へ添加する方法などが用いられる。その他、乳剤への添
加には米国特許第2,912,343号、同3,34
2,605号、同2,996,287号、同3,42
9,835号などに記載の方法を用いられる。また上記
増感色素は適当な支持体上に塗布される前にハロゲン化
銀乳剤中に一様に添加してよいが、勿論ハロゲン化銀乳
剤の調製のどの過程においても添加することができる。
【0087】また、請求項4に係る発明では、赤外増感
色素のJ会合体による極大分光感度波長(λmax)を、
30nm以上長波長側にシフトさせて分光増感したこと
が1つの特徴である。
色素のJ会合体による極大分光感度波長(λmax)を、
30nm以上長波長側にシフトさせて分光増感したこと
が1つの特徴である。
【0088】本発明でいう赤外増感色素のJ会合体によ
る極大分光感度波長λmaxとは、700nm以上に現
れ、以下の方法により求められる波長を指す。650〜
900nmまで5nm間隔で規定の露光量を与え、通常
のカラー像処理(例えば、コニカ製CNK−4)を施し
た後、最小濃度+0.3の濃度を与る露光量の逆数を感
度とし、縦軸−感度、横軸−波長からなる赤外感光性層
の分光感度曲線を作製し、得られた分光感度曲線の最大
感度を与える波長をλmaxと定義する。
る極大分光感度波長λmaxとは、700nm以上に現
れ、以下の方法により求められる波長を指す。650〜
900nmまで5nm間隔で規定の露光量を与え、通常
のカラー像処理(例えば、コニカ製CNK−4)を施し
た後、最小濃度+0.3の濃度を与る露光量の逆数を感
度とし、縦軸−感度、横軸−波長からなる赤外感光性層
の分光感度曲線を作製し、得られた分光感度曲線の最大
感度を与える波長をλmaxと定義する。
【0089】本発明において、一般式(1)で表される
増感色素により分光増感されていることを特徴とする
が、赤外効果を高める上では、可能な限り長波長側にλ
maxを有することが優位である。本発明において、λmax
を30nm以上長波長側にシフトさせる方法として、特
に制限はないが、本発明の請求項11に係る方法により
達成することが、最も効果的で好ましい。λmaxの長波
長側へのシフト幅は、30〜50nmの範囲で行うこと
が好ましい。
増感色素により分光増感されていることを特徴とする
が、赤外効果を高める上では、可能な限り長波長側にλ
maxを有することが優位である。本発明において、λmax
を30nm以上長波長側にシフトさせる方法として、特
に制限はないが、本発明の請求項11に係る方法により
達成することが、最も効果的で好ましい。λmaxの長波
長側へのシフト幅は、30〜50nmの範囲で行うこと
が好ましい。
【0090】また、請求項12に係る発明では、前記一
般式(1)で表される増感色素の含有量が、ハロゲン化
銀乳剤に対する吸着飽和被覆量の30%以上80%以下
であることを特徴とする。
般式(1)で表される増感色素の含有量が、ハロゲン化
銀乳剤に対する吸着飽和被覆量の30%以上80%以下
であることを特徴とする。
【0091】本発明でいう増感色素の被覆率、すなわち
吸着飽和被覆量に対する増感色素添加量の比は、通常の
吸着等温線から求めた飽和吸着量と実際の吸着量とから
容易に求めることができる。なお、上記の増感色素の飽
和吸着量は、従来公知の方法で求めることができ、例え
ば、増感色素の添加量を順に変化させたハロゲン化銀乳
剤を調製し、各々の乳剤を遠心分離処理して得られる上
澄み液の分光吸収スペクトルを測定する。するとある添
加量以上のところから増感色素の分光吸収スペクトルが
急激に増加する現象が見られるが、そのときの添加量を
吸着飽和被覆量として定義する。
吸着飽和被覆量に対する増感色素添加量の比は、通常の
吸着等温線から求めた飽和吸着量と実際の吸着量とから
容易に求めることができる。なお、上記の増感色素の飽
和吸着量は、従来公知の方法で求めることができ、例え
ば、増感色素の添加量を順に変化させたハロゲン化銀乳
剤を調製し、各々の乳剤を遠心分離処理して得られる上
澄み液の分光吸収スペクトルを測定する。するとある添
加量以上のところから増感色素の分光吸収スペクトルが
急激に増加する現象が見られるが、そのときの添加量を
吸着飽和被覆量として定義する。
【0092】本発明に係るハロゲン化銀乳剤に用いる増
感色素の被覆率は、増感色素の種類によって異なってく
る。
感色素の被覆率は、増感色素の種類によって異なってく
る。
【0093】また、増感色素を単独使用の場合は通常の
吸着等温線から飽和吸着量を求め、実際の被覆率を計算
可能であるが、増感色素を併用使用時には単独使用時よ
りも、一般的に飽和吸着量が低下するため、使用する増
感色素の組み合わせについてそれぞれ、実質的な飽和吸
着量から、被覆率を求めなければならない。
吸着等温線から飽和吸着量を求め、実際の被覆率を計算
可能であるが、増感色素を併用使用時には単独使用時よ
りも、一般的に飽和吸着量が低下するため、使用する増
感色素の組み合わせについてそれぞれ、実質的な飽和吸
着量から、被覆率を求めなければならない。
【0094】本発明においては、感光性ハロゲン化銀乳
剤が、ノボラック型樹脂を含有していることが特徴であ
る。
剤が、ノボラック型樹脂を含有していることが特徴であ
る。
【0095】本発明に係るノボラック型樹脂は、フェノ
ール類をアルデヒド類又はケトン類で縮合させたノボラ
ック型樹脂であって、かつ該ノボラック型樹脂の単分散
ポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマ
トグラフ(GPC)法により求めたポリスチレン換算の
重量平均分子量が6000〜30000、2000〜5
000及び100〜1000の範囲にあるGPCパター
ンの面積比がそれぞれ、全面積に対して30〜90%、
0〜40%及び20〜90%であるノボラック型樹脂で
ある。
ール類をアルデヒド類又はケトン類で縮合させたノボラ
ック型樹脂であって、かつ該ノボラック型樹脂の単分散
ポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマ
トグラフ(GPC)法により求めたポリスチレン換算の
重量平均分子量が6000〜30000、2000〜5
000及び100〜1000の範囲にあるGPCパター
ンの面積比がそれぞれ、全面積に対して30〜90%、
0〜40%及び20〜90%であるノボラック型樹脂で
ある。
【0096】上記ノボラック型樹脂の製造に用いられる
フェノール類の具体例としては、好ましくは、フェノー
ル及びm−又はp−アルキルフェノールが挙げられる。
フェノールとしては、カテコール、レゾルシン、ヒドロ
キノン、ピロガロール等の1価、2価及び3価のフェノ
ールが挙げられるが1価のフェノールが好ましい。m−
アルキルフェノールとしてはm−クレゾール、3,5−
キシレノール、カルバクロール、チモール等が挙げら
れ、p−アルキルフェノールとしてはp−クレゾール、
2,4−キシレノール等が挙げられる。これらのフェノ
ール類はそれぞれ単独でも混合しても使用できる。
フェノール類の具体例としては、好ましくは、フェノー
ル及びm−又はp−アルキルフェノールが挙げられる。
フェノールとしては、カテコール、レゾルシン、ヒドロ
キノン、ピロガロール等の1価、2価及び3価のフェノ
ールが挙げられるが1価のフェノールが好ましい。m−
アルキルフェノールとしてはm−クレゾール、3,5−
キシレノール、カルバクロール、チモール等が挙げら
れ、p−アルキルフェノールとしてはp−クレゾール、
2,4−キシレノール等が挙げられる。これらのフェノ
ール類はそれぞれ単独でも混合しても使用できる。
【0097】アルデヒド類としては、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、アクロレイ
ン、メタクロレイン、クロトンアルデヒド、アクロレイ
ンジメチルアセタール、フルフラール等が挙げられる
が、好ましいのはホルムアルデヒド又はベンズアルデヒ
ドである。ホルムアルデヒドとしては、ホルムアルデヒ
ド水溶液(ホルマリン)、ホルムアルデヒドのオリゴマ
ーであるパラホルムアルデヒドを用いることができる。
特に37%ホルマリンが工業的に多量に生産されており
好都合である。ケトン類としては、例えばアセトン、メ
チルエチルケトン等が挙げられる。
ド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、アクロレイ
ン、メタクロレイン、クロトンアルデヒド、アクロレイ
ンジメチルアセタール、フルフラール等が挙げられる
が、好ましいのはホルムアルデヒド又はベンズアルデヒ
ドである。ホルムアルデヒドとしては、ホルムアルデヒ
ド水溶液(ホルマリン)、ホルムアルデヒドのオリゴマ
ーであるパラホルムアルデヒドを用いることができる。
特に37%ホルマリンが工業的に多量に生産されており
好都合である。ケトン類としては、例えばアセトン、メ
チルエチルケトン等が挙げられる。
【0098】上記ノボラック型樹脂は、例えば特開昭5
5−57841号に記載されているようなフェノール・
クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、特開昭
55−127553号に記載されているような、p−置
換フェノールとフェノールもしくは、クレゾールとホル
ムアルデヒドとの共重縮合体樹脂等が挙げられる。
5−57841号に記載されているようなフェノール・
クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、特開昭
55−127553号に記載されているような、p−置
換フェノールとフェノールもしくは、クレゾールとホル
ムアルデヒドとの共重縮合体樹脂等が挙げられる。
【0099】特に、ハイオルソノボラック型樹脂を製造
する方法も、適宜適用して製造することができる。例え
ば、特公平4−2181号公報に示されているような特
定の二価金属の有機酸塩を触媒に用い、pH4〜7の条
件下で、m−/p−混合クレゾールを含むフェノール類
をアルデヒドと付加縮合する方法、或いは二価金属の有
機酸塩を触媒としてフェノール類とアルデヒド類を部分
的に付加縮合した後、更に酸を触媒に用いて付加縮合す
る方法を適用することができる。また、J.Appl.
Chem 1957年、第676〜688頁に記載され
ている通り、二価金属の水酸化物又は酸化物を触媒に用
いフェノール類をアルデヒドと付加縮合する方法、或い
は二価金属の水酸化物又は酸化物を触媒としてフェノー
ル類とアルデヒド類を部分的に付加縮合した後、更に酸
を触媒に用いて付加縮合する方法を適用することができ
る。
する方法も、適宜適用して製造することができる。例え
ば、特公平4−2181号公報に示されているような特
定の二価金属の有機酸塩を触媒に用い、pH4〜7の条
件下で、m−/p−混合クレゾールを含むフェノール類
をアルデヒドと付加縮合する方法、或いは二価金属の有
機酸塩を触媒としてフェノール類とアルデヒド類を部分
的に付加縮合した後、更に酸を触媒に用いて付加縮合す
る方法を適用することができる。また、J.Appl.
Chem 1957年、第676〜688頁に記載され
ている通り、二価金属の水酸化物又は酸化物を触媒に用
いフェノール類をアルデヒドと付加縮合する方法、或い
は二価金属の水酸化物又は酸化物を触媒としてフェノー
ル類とアルデヒド類を部分的に付加縮合した後、更に酸
を触媒に用いて付加縮合する方法を適用することができ
る。
【0100】また、m−/p−クレゾールを所定の割合
で混合して調製したフェノール類にホルマリン水溶液を
添加し、トリエチルアミンを用いて縮合する方法(特開
平3−253859号、特開平3−253860号各公
報)、フェノール類とパラホルムアルデヒドをトルエン
のような非極性溶媒に溶解し、加圧条件下で高温に加熱
する方法等を適用することができる。
で混合して調製したフェノール類にホルマリン水溶液を
添加し、トリエチルアミンを用いて縮合する方法(特開
平3−253859号、特開平3−253860号各公
報)、フェノール類とパラホルムアルデヒドをトルエン
のような非極性溶媒に溶解し、加圧条件下で高温に加熱
する方法等を適用することができる。
【0101】また、請求項2に係る発明では、感光性ハ
ロゲン化銀乳剤が、前記一般式(2)で表される化合物
を含有していることが1つの特徴である。
ロゲン化銀乳剤が、前記一般式(2)で表される化合物
を含有していることが1つの特徴である。
【0102】前記一般式(2)で表される化合物として
は、酸解離定数が1×10-8以下、銀イオンとの溶解度
積が1×10-10以下の物性値を有するようなものが好
ましく、式中のZはヘテロ環を形成するのに必要な原子
群であり、該ヘテロ環は任意のヘテロ環を選ぶことがで
きるが、特に好ましいものとしてはベンゾイミダゾール
環、ベンゾトリアゾール環、プリン環、8−アザプリン
環、ピラゾロピリミジン環を挙げることができる。該ヘ
テロ環は置換基又は置換原子を有していてもよく、例え
ば、ハロゲン原子(例えば塩素、臭素、沃素等の各原
子)、ニトロ基、アミノ基、それぞれ置換されてもよい
C1〜C20のアルキル基、C1〜C16のアルキルチオ基、
アルキルアミノ基等が挙げられる。
は、酸解離定数が1×10-8以下、銀イオンとの溶解度
積が1×10-10以下の物性値を有するようなものが好
ましく、式中のZはヘテロ環を形成するのに必要な原子
群であり、該ヘテロ環は任意のヘテロ環を選ぶことがで
きるが、特に好ましいものとしてはベンゾイミダゾール
環、ベンゾトリアゾール環、プリン環、8−アザプリン
環、ピラゾロピリミジン環を挙げることができる。該ヘ
テロ環は置換基又は置換原子を有していてもよく、例え
ば、ハロゲン原子(例えば塩素、臭素、沃素等の各原
子)、ニトロ基、アミノ基、それぞれ置換されてもよい
C1〜C20のアルキル基、C1〜C16のアルキルチオ基、
アルキルアミノ基等が挙げられる。
【0103】一般式(2)で表される化合物の酸解離定
数は1×10-8〜1×10-18の範囲が好ましい。
数は1×10-8〜1×10-18の範囲が好ましい。
【0104】以下に本発明に用いられる一般式(2)で
表される化合物の具体例を挙げるが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
表される化合物の具体例を挙げるが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
【0105】
【化13】
【0106】
【化14】
【0107】
【化15】
【0108】
【化16】
【0109】上記一般式(2)で表される化合物のハロ
ゲン化銀乳剤に添加される添加量はハロゲン化銀1モル
当たり2×10-7〜1×10-2モルを用いるのが好まし
いが、更に好ましくは2×10-7〜5×10-3モルであ
る。上記一般式(2)で表される化合物のハロゲン化銀
乳剤への添加方法は、該乳剤に有害な作用を及ぼさない
適当な溶媒、例えば水或いはアルカリ水溶液に溶解し
て、溶液として添加する方法を挙げることができる。
又、固体微粒子状にして添加することもできる。上記一
般式(2)で表される化合物をハロゲン化銀乳剤に添加
する際の添加時期は、特に制限はなく、化学増感工程の
開始前、途中、終了後の何れの時期でもよい。
ゲン化銀乳剤に添加される添加量はハロゲン化銀1モル
当たり2×10-7〜1×10-2モルを用いるのが好まし
いが、更に好ましくは2×10-7〜5×10-3モルであ
る。上記一般式(2)で表される化合物のハロゲン化銀
乳剤への添加方法は、該乳剤に有害な作用を及ぼさない
適当な溶媒、例えば水或いはアルカリ水溶液に溶解し
て、溶液として添加する方法を挙げることができる。
又、固体微粒子状にして添加することもできる。上記一
般式(2)で表される化合物をハロゲン化銀乳剤に添加
する際の添加時期は、特に制限はなく、化学増感工程の
開始前、途中、終了後の何れの時期でもよい。
【0110】請求項3に係る発明では、赤外感光性ハロ
ゲン化銀写真感光材料が、数平均分子量500以上20
000以下のビニルピロリドン重合体を含有しているこ
とが特徴の1つである。
ゲン化銀写真感光材料が、数平均分子量500以上20
000以下のビニルピロリドン重合体を含有しているこ
とが特徴の1つである。
【0111】本発明で用いられるポリビニルピロリドン
重合体または共重合体とは、分子構造中にピロリドン核
を有する重合体または共重合体を言う。
重合体または共重合体とは、分子構造中にピロリドン核
を有する重合体または共重合体を言う。
【0112】ビニルピロリドン重合体または共重合体の
好ましい具体例として、以下のものが挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。
好ましい具体例として、以下のものが挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0113】P−1:ポリ(N−ビニルピロリドン) P−2:N−ビニルピロリドン−ビニルアルコール共重
合体(80:20) P−3:N−ビニルピロリドン−ビニルアルコール共重
合体(70:30) P−4:N−ビニルピロリドン−ビニルアセテート共重
合体(70:30) P−5:N−ビニルピロリドン−アクリル酸共重合体
(90:10) P−6:N−ビニルピロリドン−2−ヒドロキシエチル
アクリレート共重合体(70:30) P−7:N−ビニルピロリドン−アクリルアミド共重合
体(80:20) P−8:N−ビニルピロリドン−アクリルアミド共重合
体(60:40) P−9:N−ビニルピロリドン−ジメチルアクリルアミ
ド共重合体(70:30) P−10:N−ビニルピロリドン−ビニルアセトアミド
共重合体(70:30) P−11:N−ビニルピロリドン−ビニルアセテート−
ビニルアルコール共重合体(60:30:10) P−12:N−ビニルピロリドン−2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート−ビニルアセテート共重合体(70:2
0:10) P−13:ポリ(N−ビニルオキサゾリン) P−14:ポリ(N−ビニルピペリドン) P−15:ポリ(N−ビニルサクシンイミド) P−16:ポリ(N−ビニルグルタルイミド) P−17:N−ビニルピロリドン−2−メトキシエチル
アクリレート共重合体(70:30) P−18:N−ビニルピロリドン−メチルビニルエーテ
ル共重合体(80:20) P−19:N−ビニルピロリドン−N−ビニルピペリド
ン−2−ヒドロキシエチルアクリレート共重合体(5
0:30:20) P−20:N−ビニル−ε−カプロラクタム−アクリル
アミド共重合体(60:40) 本発明において、ビニルピロリドン重合体または共重合
体の数平均分子量は、500〜20,000のものが利
用できるが、1,000〜9,000であることが好ま
しい。ビニルピロリドン重合体または共重合体の好まし
い添加量は、ハロゲン化銀1モルに対して0.1g以上
であり、より好ましくは0.3g以上であり、更に好ま
しくは0.5g以上である。また10g以上の使用は、
感度や膜物性を損なうため好ましくないことがある。
合体(80:20) P−3:N−ビニルピロリドン−ビニルアルコール共重
合体(70:30) P−4:N−ビニルピロリドン−ビニルアセテート共重
合体(70:30) P−5:N−ビニルピロリドン−アクリル酸共重合体
(90:10) P−6:N−ビニルピロリドン−2−ヒドロキシエチル
アクリレート共重合体(70:30) P−7:N−ビニルピロリドン−アクリルアミド共重合
体(80:20) P−8:N−ビニルピロリドン−アクリルアミド共重合
体(60:40) P−9:N−ビニルピロリドン−ジメチルアクリルアミ
ド共重合体(70:30) P−10:N−ビニルピロリドン−ビニルアセトアミド
共重合体(70:30) P−11:N−ビニルピロリドン−ビニルアセテート−
ビニルアルコール共重合体(60:30:10) P−12:N−ビニルピロリドン−2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート−ビニルアセテート共重合体(70:2
0:10) P−13:ポリ(N−ビニルオキサゾリン) P−14:ポリ(N−ビニルピペリドン) P−15:ポリ(N−ビニルサクシンイミド) P−16:ポリ(N−ビニルグルタルイミド) P−17:N−ビニルピロリドン−2−メトキシエチル
アクリレート共重合体(70:30) P−18:N−ビニルピロリドン−メチルビニルエーテ
ル共重合体(80:20) P−19:N−ビニルピロリドン−N−ビニルピペリド
ン−2−ヒドロキシエチルアクリレート共重合体(5
0:30:20) P−20:N−ビニル−ε−カプロラクタム−アクリル
アミド共重合体(60:40) 本発明において、ビニルピロリドン重合体または共重合
体の数平均分子量は、500〜20,000のものが利
用できるが、1,000〜9,000であることが好ま
しい。ビニルピロリドン重合体または共重合体の好まし
い添加量は、ハロゲン化銀1モルに対して0.1g以上
であり、より好ましくは0.3g以上であり、更に好ま
しくは0.5g以上である。また10g以上の使用は、
感度や膜物性を損なうため好ましくないことがある。
【0114】また、請求項13に係る発明では、赤外感
光性ハロゲン化銀乳剤が前記一般式(3)で表される化
合物を含有していることが特徴である。
光性ハロゲン化銀乳剤が前記一般式(3)で表される化
合物を含有していることが特徴である。
【0115】前記一般式(3)においてR1,R2,
R3,R4で表されるアルキル基としては、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、t−ブ
チル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘ
キシル、オクチル、ドデシル等の各基が挙げられる。こ
れらのアルキル基はさらにハロゲン原子(例えば塩素、
臭素、弗素等)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エト
キシ、1,1−ジメチルエトキシ、ヘキシルオキシ、ド
デシルオキシ等の各基)、アリールオキシ基(例えばフ
ェノキシ、ナフチルオキシ等の各基)、アリール基(例
えばフェニル、ナフチル等の各基)、アルコキシカルボ
ニル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、ブトキシカルボニル、2−エチルヘキシルカルボニ
ル等の各基)、アリールオキシカルボニル基(例えばフ
ェノキシカルボニル、ナフチルオキシカルボニル等の各
基)、アルケニル基(例えばビニル、アリル等の各
基)、複素環基(例えば2−ピリジル、3−ピリジル、
4−ピリジル、モルホリル、ピペリジル、ピペラジル、
ピリミジル、ピラゾリル、フリル等の各基)、アルキニ
ル基(例えばプロパルギル基等)、アミノ基(例えばア
ミノ、N,N−ジメチルアミノ、アニリノ等の各基)、
シアノ基、スルホンアミド基(例えばメチルスルホニル
アミノ、エチルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルア
ミノ、オクチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニル
アミノ等の各基)等によって置換されても良い。
R3,R4で表されるアルキル基としては、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、t−ブ
チル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘ
キシル、オクチル、ドデシル等の各基が挙げられる。こ
れらのアルキル基はさらにハロゲン原子(例えば塩素、
臭素、弗素等)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エト
キシ、1,1−ジメチルエトキシ、ヘキシルオキシ、ド
デシルオキシ等の各基)、アリールオキシ基(例えばフ
ェノキシ、ナフチルオキシ等の各基)、アリール基(例
えばフェニル、ナフチル等の各基)、アルコキシカルボ
ニル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、ブトキシカルボニル、2−エチルヘキシルカルボニ
ル等の各基)、アリールオキシカルボニル基(例えばフ
ェノキシカルボニル、ナフチルオキシカルボニル等の各
基)、アルケニル基(例えばビニル、アリル等の各
基)、複素環基(例えば2−ピリジル、3−ピリジル、
4−ピリジル、モルホリル、ピペリジル、ピペラジル、
ピリミジル、ピラゾリル、フリル等の各基)、アルキニ
ル基(例えばプロパルギル基等)、アミノ基(例えばア
ミノ、N,N−ジメチルアミノ、アニリノ等の各基)、
シアノ基、スルホンアミド基(例えばメチルスルホニル
アミノ、エチルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルア
ミノ、オクチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニル
アミノ等の各基)等によって置換されても良い。
【0116】R1,R2,R3,R4で表されるアルケニル
基としては、例えばビニル基、アリル基等が挙げられ
る。
基としては、例えばビニル基、アリル基等が挙げられ
る。
【0117】R1,R2,R3,R4で表されるアルキニル
基としては,例えばプロパルギル基等が挙げられる。
基としては,例えばプロパルギル基等が挙げられる。
【0118】R1,R2,R3,R4で表されるアリール基
としては、例えばフェニル基、ナフチル基等が挙げられ
る。
としては、例えばフェニル基、ナフチル基等が挙げられ
る。
【0119】R1,R2,R3,R4で表される複素環基と
しては、例えばピリジル基(例えば2−ピリジル、3−
ピリジル、4−ピリジル等の各基)、チアゾリル基、オ
キサゾリル基、イミダゾリル基、フリル基、チエコル
基、ピロリル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリ
ダジニル基、セレナゾリル基、スルホラニル基、ピペリ
ジニル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基等が挙げられ
る。
しては、例えばピリジル基(例えば2−ピリジル、3−
ピリジル、4−ピリジル等の各基)、チアゾリル基、オ
キサゾリル基、イミダゾリル基、フリル基、チエコル
基、ピロリル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリ
ダジニル基、セレナゾリル基、スルホラニル基、ピペリ
ジニル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基等が挙げられ
る。
【0120】上記アルケニル基、アルキニル基、アリー
ル基、複素環基は、いずれもR1,R2,R3,R4で表さ
れるアルキル基及びアルキル基の置換基として示した基
と同様な基によって置換する事ができる。
ル基、複素環基は、いずれもR1,R2,R3,R4で表さ
れるアルキル基及びアルキル基の置換基として示した基
と同様な基によって置換する事ができる。
【0121】R5,R6,R7,R8で表される置換基とし
ては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリ
ール基、複素環基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、スルホンアミド基、スルファモイル
基、ウレイド基、アシル基、カルバモイル基、アミド
基、スルホニル基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、水
素原子、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アルケニルチオ基、ヘテロ環チオ基等を表す。これ
らの基は、R1,R2,R3,R4で表されるアルキル基及
びアルキル基の置換基として示した基と同様な基によっ
て置換する事ができる。
ては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリ
ール基、複素環基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、スルホンアミド基、スルファモイル
基、ウレイド基、アシル基、カルバモイル基、アミド
基、スルホニル基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、水
素原子、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アルケニルチオ基、ヘテロ環チオ基等を表す。これ
らの基は、R1,R2,R3,R4で表されるアルキル基及
びアルキル基の置換基として示した基と同様な基によっ
て置換する事ができる。
【0122】R1,R2で形成できる環としては、例えば
ベンゼン、ナフタレン、チオフェン、ピリジン、フラ
ン、ピリミジン、シクロヘキセン、ピラン、ピロール、
ピラジン、インドール等の環が挙げられる。
ベンゼン、ナフタレン、チオフェン、ピリジン、フラ
ン、ピリミジン、シクロヘキセン、ピラン、ピロール、
ピラジン、インドール等の環が挙げられる。
【0123】R3とR4は環を形成することがより好まし
いが、R3,R4で形成できる環としては、例えばピペリ
ジン、ピロリジン、モルホリン、ピロール、ピラゾー
ル、ピペラジン等の環が挙げられる。
いが、R3,R4で形成できる環としては、例えばピペリ
ジン、ピロリジン、モルホリン、ピロール、ピラゾー
ル、ピペラジン等の環が挙げられる。
【0124】R5とR6、R7とR8で形成できる環として
は、例えばベンゼン、ナフタレン、チオフェン、ピリジ
ン、フラン、ピリミジン、シクロヘキセン、ピラン、ピ
ロール、ピラジン、インドール等の環が挙げられる。
は、例えばベンゼン、ナフタレン、チオフェン、ピリジ
ン、フラン、ピリミジン、シクロヘキセン、ピラン、ピ
ロール、ピラジン、インドール等の環が挙げられる。
【0125】以上の環は、R1,R2,R3,R4で表され
るアルキル基及びアルキル基の置換基として挙げられる
環と同様な基によって置換することができる。
るアルキル基及びアルキル基の置換基として挙げられる
環と同様な基によって置換することができる。
【0126】L1,L2で表されるメチン基は置換基を有
してもよく、置換基として例えばアルキル基、アリール
基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、
アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基
等が挙げられる。これらの基は、さらにR1,R2,
R3,R4で表されるアルキル基及びアルキル基の置換基
として挙げられる基と同様な置換基によって置換するこ
とができる。
してもよく、置換基として例えばアルキル基、アリール
基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、
アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基
等が挙げられる。これらの基は、さらにR1,R2,
R3,R4で表されるアルキル基及びアルキル基の置換基
として挙げられる基と同様な置換基によって置換するこ
とができる。
【0127】以下に本発明に用いられる一般式(3)で
表される化合物(以下、本発明の化合物ともいう)の具
体例を挙げるが、これらに限定されるものではない。
表される化合物(以下、本発明の化合物ともいう)の具
体例を挙げるが、これらに限定されるものではない。
【0128】
【化17】
【0129】
【化18】
【0130】
【化19】
【0131】
【化20】
【0132】
【化21】
【0133】
【化22】
【0134】
【化23】
【0135】
【化24】
【0136】
【化25】
【0137】本発明の一般式(3)で表される化合物
は、当業者公知の方法により容易に合成することができ
る。
は、当業者公知の方法により容易に合成することができ
る。
【0138】本発明の一般式(3)で表される化合物の
添加量はハロゲン化銀1モル当たり2×10-7〜1×1
0-2モルを用いるのが好ましく、さらには2×10-7〜
5×10-3モルが好ましい。
添加量はハロゲン化銀1モル当たり2×10-7〜1×1
0-2モルを用いるのが好ましく、さらには2×10-7〜
5×10-3モルが好ましい。
【0139】本発明の一般式(3)で表される化合物を
ハロゲン化銀乳剤中に添加する方法としては、当業界で
よく知られた方法を用いることができる。例えば、化合
物を直接乳剤に分散する事もできるし、或はピリジン、
メタノール、エタノール、メチルセロソルブ、アセト
ン、弗素化アルコール、ジメチルホルムアミド又はこれ
らの混合物等の水可溶性溶媒に溶解し、或は水で希釈、
又は水の中で溶解し、溶液の形で乳剤へ添加することが
できる。溶解の過程で超音波振動を用いる事もできる。
ハロゲン化銀乳剤中に添加する方法としては、当業界で
よく知られた方法を用いることができる。例えば、化合
物を直接乳剤に分散する事もできるし、或はピリジン、
メタノール、エタノール、メチルセロソルブ、アセト
ン、弗素化アルコール、ジメチルホルムアミド又はこれ
らの混合物等の水可溶性溶媒に溶解し、或は水で希釈、
又は水の中で溶解し、溶液の形で乳剤へ添加することが
できる。溶解の過程で超音波振動を用いる事もできる。
【0140】又、本発明の一般式(3)で表される化合
物を、米国特許3,469,987号等に記載される如
く揮発性有機溶媒に溶解し、この溶液を親水性コロイド
中に分散した分散物を乳剤に添加する方法、特公昭46
−24185号等に記載されている如く水不溶性色素を
溶解することなしに水溶性溶媒中に分散させ、この分散
液を乳剤に添加する方法も用いられる。
物を、米国特許3,469,987号等に記載される如
く揮発性有機溶媒に溶解し、この溶液を親水性コロイド
中に分散した分散物を乳剤に添加する方法、特公昭46
−24185号等に記載されている如く水不溶性色素を
溶解することなしに水溶性溶媒中に分散させ、この分散
液を乳剤に添加する方法も用いられる。
【0141】又、本発明の一般式(3)で表される化合
物を、酸溶解分散法による分散物の形で乳剤へ添加する
ことができる。
物を、酸溶解分散法による分散物の形で乳剤へ添加する
ことができる。
【0142】本発明の一般式(3)で表される化合物
は、ハロゲン化銀粒子形成時から塗布工程までの期間で
あればどこで添加してもかまわないが、特にはハロゲン
化銀乳剤工程で添加することが好ましい。
は、ハロゲン化銀粒子形成時から塗布工程までの期間で
あればどこで添加してもかまわないが、特にはハロゲン
化銀乳剤工程で添加することが好ましい。
【0143】請求項11に係る発明では、赤外感光性ハ
ロゲン化銀乳剤が、化学増感工程において、化学増感
剤、ノボラック型樹脂、前記一般式(1)で表される化
合物の順に各々を添加して調製されたことを特徴とす
る。本発明に係る化合物を、上記の順序で添加すること
により、高感度でかつ赤外効果に優れたハロゲン化銀乳
剤を得ることができる。
ロゲン化銀乳剤が、化学増感工程において、化学増感
剤、ノボラック型樹脂、前記一般式(1)で表される化
合物の順に各々を添加して調製されたことを特徴とす
る。本発明に係る化合物を、上記の順序で添加すること
により、高感度でかつ赤外効果に優れたハロゲン化銀乳
剤を得ることができる。
【0144】本発明の赤外感光性ハロゲン化銀乳剤で用
いることのできる化学増感剤としては、特に制限はな
く、例えば、硫黄増感やセレン増感等のカルコゲン増感
剤、金増感やパラジウム増感等の貴金属増感剤等を適宜
選択して、ハロゲン化銀乳剤の化学増感工程で用いるこ
とができる。また、2種以上の増感法を組み合せること
も好ましい。本発明の赤外感光性ハロゲン化銀乳剤は、
目的に応じて化学増感核の場所を選ぶことができる。一
般に好ましいのは表面近傍に少なくとも一種の化学増感
核を形成する場合である。
いることのできる化学増感剤としては、特に制限はな
く、例えば、硫黄増感やセレン増感等のカルコゲン増感
剤、金増感やパラジウム増感等の貴金属増感剤等を適宜
選択して、ハロゲン化銀乳剤の化学増感工程で用いるこ
とができる。また、2種以上の増感法を組み合せること
も好ましい。本発明の赤外感光性ハロゲン化銀乳剤は、
目的に応じて化学増感核の場所を選ぶことができる。一
般に好ましいのは表面近傍に少なくとも一種の化学増感
核を形成する場合である。
【0145】本発明の赤外感光性ハロゲン化銀乳剤に対
して好ましく実施しうる化学増感方法の一つは、カルコ
ゲン化合物を用いた増感と貴金属を用いた増感の単独又
は組合せであり、ジェームス(T.H.James)
著、ザ・フォトグラフィック・プロセス、第4版、マク
ミラン社刊、1977年、(T.H.James,Th
e Theory of the Photograp
hic Process,4th ed,Macmil
lan,1977)67−76頁に記載されるように活
性ゼラチンを用いて行うことができるし、またRD12
0巻、1974年4月、12008;RD34巻、19
75年6月、13452、米国特許第2,642,36
1号、同第3,297,446号、同第3,773,0
3l号、同第3,857,711号、同第3,901,
714号、同第4,226,018号、および同第3,
904,415号、並びに英国特許第1,315,75
5号に記載されるようにpAg5〜10、pH5〜8お
よび温度30〜80℃において硫黄、セレン、テルル、
金、白金、パラジウムまたはこれら増感剤の複数の組合
せとすることができる。
して好ましく実施しうる化学増感方法の一つは、カルコ
ゲン化合物を用いた増感と貴金属を用いた増感の単独又
は組合せであり、ジェームス(T.H.James)
著、ザ・フォトグラフィック・プロセス、第4版、マク
ミラン社刊、1977年、(T.H.James,Th
e Theory of the Photograp
hic Process,4th ed,Macmil
lan,1977)67−76頁に記載されるように活
性ゼラチンを用いて行うことができるし、またRD12
0巻、1974年4月、12008;RD34巻、19
75年6月、13452、米国特許第2,642,36
1号、同第3,297,446号、同第3,773,0
3l号、同第3,857,711号、同第3,901,
714号、同第4,226,018号、および同第3,
904,415号、並びに英国特許第1,315,75
5号に記載されるようにpAg5〜10、pH5〜8お
よび温度30〜80℃において硫黄、セレン、テルル、
金、白金、パラジウムまたはこれら増感剤の複数の組合
せとすることができる。
【0146】貴金属増感においては、例えば、金、白
金、パラジウムの貴金族塩を用いることができ、中でも
特に金増感、パラジウム増感あるいは両者の併用が好ま
しい。本発明のハロゲン化銀乳剤に対して好ましく実施
しうるカルコゲン増感法の一つに硫黄増感がある。硫黄
増感剤としては、ハイポ、チオ尿素系化合物、ロダニン
系化合物および米国特許第3,857,711号、同第
4,226,018号および同第4,054,457号
に記載されている硫黄含有化合物を用いることができ
る。また、本発明のハロゲン化銀乳剤に対して好ましく
実施しうるカルコゲン増感法の一つにセレン増感があ
る。セレン増感において、公知の不安定セレン化合物を
用い、具体的には、例えば、コロイド状金属セレニウ
ム、セレノ尿素類(例えば、N,N−ジメチルセレノ尿
素、N,N−ジエチルセレノ尿素等)、セレノケトン
類、セレノアミド類のようなセレン化合物を用いること
ができる。セレン増感は硫黄増感あるいは貴金族増感あ
るいはその両方と組み合せて用いた方が好ましい。
金、パラジウムの貴金族塩を用いることができ、中でも
特に金増感、パラジウム増感あるいは両者の併用が好ま
しい。本発明のハロゲン化銀乳剤に対して好ましく実施
しうるカルコゲン増感法の一つに硫黄増感がある。硫黄
増感剤としては、ハイポ、チオ尿素系化合物、ロダニン
系化合物および米国特許第3,857,711号、同第
4,226,018号および同第4,054,457号
に記載されている硫黄含有化合物を用いることができ
る。また、本発明のハロゲン化銀乳剤に対して好ましく
実施しうるカルコゲン増感法の一つにセレン増感があ
る。セレン増感において、公知の不安定セレン化合物を
用い、具体的には、例えば、コロイド状金属セレニウ
ム、セレノ尿素類(例えば、N,N−ジメチルセレノ尿
素、N,N−ジエチルセレノ尿素等)、セレノケトン
類、セレノアミド類のようなセレン化合物を用いること
ができる。セレン増感は硫黄増感あるいは貴金族増感あ
るいはその両方と組み合せて用いた方が好ましい。
【0147】請求項5に係る発明では、赤外感光性層の
少なくとも1層が、イエローカプラー、マゼンタカプラ
ー及びシアンカプラーを同一層に含有していることが特
徴である。カプラーについては、特に好ましくは一般の
ハロゲン化銀カラー写真感光材料と同様に、イエロー、
マゼンタ及びシアンの3種類の2当量カプラーからな
り、それぞれの2当量カプラーを同一油滴中に含有する
ことである。
少なくとも1層が、イエローカプラー、マゼンタカプラ
ー及びシアンカプラーを同一層に含有していることが特
徴である。カプラーについては、特に好ましくは一般の
ハロゲン化銀カラー写真感光材料と同様に、イエロー、
マゼンタ及びシアンの3種類の2当量カプラーからな
り、それぞれの2当量カプラーを同一油滴中に含有する
ことである。
【0148】本発明に好ましく用いられる上記2当量カ
プラーは、次の一般式〔K〕で示される。
プラーは、次の一般式〔K〕で示される。
【0149】
【化26】
【0150】式中Cpはカプラー残基を表し、★印はカ
プラーのカップリング位を表し、Xは芳香族第1級アミ
ン発色現像主薬の酸化体とカップリングして色素が形成
される時に離脱する原子、基を表す。
プラーのカップリング位を表し、Xは芳香族第1級アミ
ン発色現像主薬の酸化体とカップリングして色素が形成
される時に離脱する原子、基を表す。
【0151】Cpで表されるカプラー残基において、イ
エローカプラー残基として代表的なものは、米国特許第
2,298,443号、同2,407,210号、同
2,875,057号、同3,048,194号、同
3,265,506号、同3,447,928号及び
“ファルブクプラーアイネ・リテラトウルヴェルジッヒ
ト・アグファ・ミッタイルング(バンドII)”{Far
bkupplereineLiteraturuber
siecht Agfa Mitteilung(Ba
ndII)}112〜126頁(1961年)などに記載
されている。これらのうちアシルアセトアニリド類、例
えば、ベンゾイルアセトアニリドやピバロイルアセトア
ニリド類が好ましい。
エローカプラー残基として代表的なものは、米国特許第
2,298,443号、同2,407,210号、同
2,875,057号、同3,048,194号、同
3,265,506号、同3,447,928号及び
“ファルブクプラーアイネ・リテラトウルヴェルジッヒ
ト・アグファ・ミッタイルング(バンドII)”{Far
bkupplereineLiteraturuber
siecht Agfa Mitteilung(Ba
ndII)}112〜126頁(1961年)などに記載
されている。これらのうちアシルアセトアニリド類、例
えば、ベンゾイルアセトアニリドやピバロイルアセトア
ニリド類が好ましい。
【0152】マゼンタカプラー残基として代表的なもの
は、米国特許第2,369,489号、同2,343,
703号、同2,311,082号、同2,600,7
88号、同2,908,573号、同3,062,65
3号、同3,152,896号、同3,519,429
号、同3,725,067号、同4,540,654
号、特開昭59−162548号及び前記のAgfa
Mitteilung(BandII)126〜156頁
(1961年)などに記載されている。これらのうち、
ピラゾロンあるいはピラゾロアゾール(例えば、ピラゾ
ロイミダゾール、ピラゾロトリアゾールなど)類が好ま
しい。
は、米国特許第2,369,489号、同2,343,
703号、同2,311,082号、同2,600,7
88号、同2,908,573号、同3,062,65
3号、同3,152,896号、同3,519,429
号、同3,725,067号、同4,540,654
号、特開昭59−162548号及び前記のAgfa
Mitteilung(BandII)126〜156頁
(1961年)などに記載されている。これらのうち、
ピラゾロンあるいはピラゾロアゾール(例えば、ピラゾ
ロイミダゾール、ピラゾロトリアゾールなど)類が好ま
しい。
【0153】シアンカプラー残基として代表的なものは
米国特許第2,367,531号、同2,423,73
0号、同2,474,293号、同2,772,162
号、同2,895,826号、同3,002,836
号、同3,034,892号、同3,041,236号
及び前記のAgfa Mitteilung(Band
II)156〜175頁(1961年)などに記載されて
いる。これらのうちフェノール類あるいはナフトール類
が好ましい。
米国特許第2,367,531号、同2,423,73
0号、同2,474,293号、同2,772,162
号、同2,895,826号、同3,002,836
号、同3,034,892号、同3,041,236号
及び前記のAgfa Mitteilung(Band
II)156〜175頁(1961年)などに記載されて
いる。これらのうちフェノール類あるいはナフトール類
が好ましい。
【0154】Xで表される離脱原子、基としては、例え
ばハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘ
テロ環オキシ基、アシルオキシ基、アルキルチオ基、ア
リールチオ基、ヘテロ環チオ基、
ばハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘ
テロ環オキシ基、アシルオキシ基、アルキルチオ基、ア
リールチオ基、ヘテロ環チオ基、
【0155】
【化27】
【0156】(X1は式中の窒素原子及び炭素原子、酸
素原子、窒素原子、イオウ原子の中から選ばれた少なく
とも1つの原子と共に5ないし6員環を形成するに要す
る原子群を表す)、アシルアミノ基、スルホンアミド基
等の1価基及びアルキレン基等の2価基などであり、2
価基の場合はXで2量体を形成する。
素原子、窒素原子、イオウ原子の中から選ばれた少なく
とも1つの原子と共に5ないし6員環を形成するに要す
る原子群を表す)、アシルアミノ基、スルホンアミド基
等の1価基及びアルキレン基等の2価基などであり、2
価基の場合はXで2量体を形成する。
【0157】イエローカプラー残基、マゼンタカプラー
残基およびシアンカプラー残基の骨格、脱離基(原
子)、例示化合物の詳細については、特開平10−14
8919号に開示されたものを挙げることができる。
残基およびシアンカプラー残基の骨格、脱離基(原
子)、例示化合物の詳細については、特開平10−14
8919号に開示されたものを挙げることができる。
【0158】また、請求項7に係る発明では、赤外感光
性層の少なくとも一層が、イエロー発色カプラー、マゼ
ンタ発色カプラー及びシアン発色カプラーを含有し、か
つ該カプラーの総量に対して0.3質量%以上5.0質
量%以下のDIRカプラーを含有することを特徴とす
る。
性層の少なくとも一層が、イエロー発色カプラー、マゼ
ンタ発色カプラー及びシアン発色カプラーを含有し、か
つ該カプラーの総量に対して0.3質量%以上5.0質
量%以下のDIRカプラーを含有することを特徴とす
る。
【0159】本発明で用いることのできるDIRカプラ
ー(抑制剤放出型カプラー)は、その構造に特に制限は
ないが、DIRカプラーの具体例としては、例えば、特
開平4−114153号公報に記載のD−1〜D−34
が挙げられ、本発明はこれらの化合物を好ましく用いる
ことができる。更に、他のDIRカプラーの具体例とし
ては、例えば、米国特許第4,234,678号明細
書、同第3,227,554号明細書、同第3,64
7,291号明細書、同第3,958,993号明細
書、同第4,419,886号明細書、同第3,93
3,500号明細書、特開昭57−56837号公報、
同51−13239号公報、米国特許第2,072,3
63号明細書、同第2,070,266号明細書、RD
40145のXIV項などに記載されているものを挙げる
ことができる。
ー(抑制剤放出型カプラー)は、その構造に特に制限は
ないが、DIRカプラーの具体例としては、例えば、特
開平4−114153号公報に記載のD−1〜D−34
が挙げられ、本発明はこれらの化合物を好ましく用いる
ことができる。更に、他のDIRカプラーの具体例とし
ては、例えば、米国特許第4,234,678号明細
書、同第3,227,554号明細書、同第3,64
7,291号明細書、同第3,958,993号明細
書、同第4,419,886号明細書、同第3,93
3,500号明細書、特開昭57−56837号公報、
同51−13239号公報、米国特許第2,072,3
63号明細書、同第2,070,266号明細書、RD
40145のXIV項などに記載されているものを挙げる
ことができる。
【0160】本発明においては、請求項9に係る発明で
は、赤外感光性層に含まれるイエロー発色カプラー、マ
ゼンタ発色カプラー、シアン発色カプラーの質量比率が
同一であることが特徴であり、また請求項10に係る発
明では、発色カプラー総量に対するDIRカプラーの質
量比率が同一であることが特徴である。本発明でいう質
量比率が同一とは、それぞれの比率が、0.95〜1.
05の範囲にあることをいう。
は、赤外感光性層に含まれるイエロー発色カプラー、マ
ゼンタ発色カプラー、シアン発色カプラーの質量比率が
同一であることが特徴であり、また請求項10に係る発
明では、発色カプラー総量に対するDIRカプラーの質
量比率が同一であることが特徴である。本発明でいう質
量比率が同一とは、それぞれの比率が、0.95〜1.
05の範囲にあることをいう。
【0161】本発明の撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写
真感光材料の構成として、赤外感光性層及び非感光性を
有していれば、特に制限はないが、請求項6、8〜10
に係る発明では、赤外感光性層が感度の異なる複数の層
より構成されていることが1つの特徴である。例えば、
高感度乳剤層及び低感度乳剤層からなる2層構成、ある
いは高感度乳剤層、中間度乳剤層及び低感度乳剤層から
なる3層構成などを挙げることができ、その各構成層の
配置は、支持体に遠い方から高感度乳剤層を配置して
も、あるいは支持体に近い方から高感度乳剤層を配置し
ても良い。非感光性層としては、ハレーション防止層、
中間層、保護層等を必要に応じて、任意設けて良い。
真感光材料の構成として、赤外感光性層及び非感光性を
有していれば、特に制限はないが、請求項6、8〜10
に係る発明では、赤外感光性層が感度の異なる複数の層
より構成されていることが1つの特徴である。例えば、
高感度乳剤層及び低感度乳剤層からなる2層構成、ある
いは高感度乳剤層、中間度乳剤層及び低感度乳剤層から
なる3層構成などを挙げることができ、その各構成層の
配置は、支持体に遠い方から高感度乳剤層を配置して
も、あるいは支持体に近い方から高感度乳剤層を配置し
ても良い。非感光性層としては、ハレーション防止層、
中間層、保護層等を必要に応じて、任意設けて良い。
【0162】本発明の撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写
真感光材料においては、優れた赤外効果を発揮させるた
め、可視光吸収剤を用いることができる。可視光吸収剤
とは可視領域の光を効率的に吸収し、近赤外光を透過す
るものであれば何でもよい。500nmより短波の光を
効率的に吸収する物質が好ましく、580nmより短波
の光を効率的に吸収する物質がより好ましく、650n
mより短波の光を効率的に吸収する物質が更に好まし
い。
真感光材料においては、優れた赤外効果を発揮させるた
め、可視光吸収剤を用いることができる。可視光吸収剤
とは可視領域の光を効率的に吸収し、近赤外光を透過す
るものであれば何でもよい。500nmより短波の光を
効率的に吸収する物質が好ましく、580nmより短波
の光を効率的に吸収する物質がより好ましく、650n
mより短波の光を効率的に吸収する物質が更に好まし
い。
【0163】本発明に用いられる可視光吸収剤として
は、水溶性染料、油溶性染料、アルカリ可溶性染料や、
固体微粒子分散による方法で添加する染料等、各種染料
の他に、イエローコロイド銀やマゼンタコロイド銀等の
微粒子コロイド銀を用いることも出来る。また、増感色
素や増感色素を吸着させたハロゲン化銀粒子を可視光吸
収剤として用いてもよい。或いは、上記手段をいくつか
組み合わせて使用することもできる。
は、水溶性染料、油溶性染料、アルカリ可溶性染料や、
固体微粒子分散による方法で添加する染料等、各種染料
の他に、イエローコロイド銀やマゼンタコロイド銀等の
微粒子コロイド銀を用いることも出来る。また、増感色
素や増感色素を吸着させたハロゲン化銀粒子を可視光吸
収剤として用いてもよい。或いは、上記手段をいくつか
組み合わせて使用することもできる。
【0164】本発明において可視光吸収剤は、効率的に
可視光をカットできる位置であれば何処に含有させても
よいが、支持体より最も遠い赤外感光性層より遠い位置
に存在する非感光性層に添加するのが、油溶性染料や固
体微粒子分散による方法で添加する染料、或いは微粒子
コロイド銀等の場合、好ましい。
可視光をカットできる位置であれば何処に含有させても
よいが、支持体より最も遠い赤外感光性層より遠い位置
に存在する非感光性層に添加するのが、油溶性染料や固
体微粒子分散による方法で添加する染料、或いは微粒子
コロイド銀等の場合、好ましい。
【0165】本発明の撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写
真感光材料は、通常のカラーネガフィルムと同様にラボ
のカラーネガ−ポジシステム用処理機器で現像し、カラ
ーペーパーにプリントすることによって、モノクロ画像
を得ることが出来る。この際に一般のカラーネガフィル
ムに近いプリント条件でプリント出来るように、カラー
ドカプラーを含有させてネガの濃度バランスを調整する
ことは有効である。
真感光材料は、通常のカラーネガフィルムと同様にラボ
のカラーネガ−ポジシステム用処理機器で現像し、カラ
ーペーパーにプリントすることによって、モノクロ画像
を得ることが出来る。この際に一般のカラーネガフィル
ムに近いプリント条件でプリント出来るように、カラー
ドカプラーを含有させてネガの濃度バランスを調整する
ことは有効である。
【0166】カラードカプラーはカラーネガ−ポジ写真
の分野では周知のものであり、未反応の状態で色相を有
し、発色現像主薬の酸化体との反応により、イエロー、
マゼンタ、シアン等の色素画像を形成してもよいし、無
色になってもよい。一般的には未反応の色相と反応後の
色相が異なるものを言う。カラードカプラーは、イエロ
ーカラードマゼンタカプラー、マゼンタカラードシアン
カプラー、イエローカラードシアンカプラーである。こ
れらは目的に応じて使用すれば良く、2種以上のカラー
ドカプラーを組み合わせて使用してもよい。カラードカ
プラーの骨格と使用条件、例示化合物としては、特開平
10−148919号に記載のものを挙げることが出来
る。
の分野では周知のものであり、未反応の状態で色相を有
し、発色現像主薬の酸化体との反応により、イエロー、
マゼンタ、シアン等の色素画像を形成してもよいし、無
色になってもよい。一般的には未反応の色相と反応後の
色相が異なるものを言う。カラードカプラーは、イエロ
ーカラードマゼンタカプラー、マゼンタカラードシアン
カプラー、イエローカラードシアンカプラーである。こ
れらは目的に応じて使用すれば良く、2種以上のカラー
ドカプラーを組み合わせて使用してもよい。カラードカ
プラーの骨格と使用条件、例示化合物としては、特開平
10−148919号に記載のものを挙げることが出来
る。
【0167】以上説明した本発明の撮影用赤外感光性ハ
ロゲン化銀写真感光材料の構成因子以外の項目について
は、下記のものを用いることができる。
ロゲン化銀写真感光材料の構成因子以外の項目について
は、下記のものを用いることができる。
【0168】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、同一赤
外感光性層中で単独で用いることもできるし、あるいは
本発明の効果を損なわない範囲で、本発明に係るハロゲ
ン化銀乳剤に相当しないハロゲン化銀乳剤が含まれてい
ても構わない。それらのハロゲン化銀乳剤に関しては、
RD308119に記載されているものを用いることが
できる。
外感光性層中で単独で用いることもできるし、あるいは
本発明の効果を損なわない範囲で、本発明に係るハロゲ
ン化銀乳剤に相当しないハロゲン化銀乳剤が含まれてい
ても構わない。それらのハロゲン化銀乳剤に関しては、
RD308119に記載されているものを用いることが
できる。
【0169】本発明のハロゲン化銀乳剤を用いてカラー
感光材料を構成する際には、ハロゲン化銀乳剤には、前
述した以外にも物理熟成、化学熟成及び分光増感を行っ
たものを使用することができる。このような工程で使用
される添加剤は、RD38957のIV及びV項、RD4
0145のXV項等に記載されている。
感光材料を構成する際には、ハロゲン化銀乳剤には、前
述した以外にも物理熟成、化学熟成及び分光増感を行っ
たものを使用することができる。このような工程で使用
される添加剤は、RD38957のIV及びV項、RD4
0145のXV項等に記載されている。
【0170】本発明に使用できる公知の写真用添加剤
は、同じくRD38957のII〜X項項、RD4014
5のI〜XIII項のものを用いることができる。
は、同じくRD38957のII〜X項項、RD4014
5のI〜XIII項のものを用いることができる。
【0171】本発明に使用する添加剤は、RD4014
5のVIII項に記載されている分散法などにより添加する
ことができる。
5のVIII項に記載されている分散法などにより添加する
ことができる。
【0172】本発明においては、前述RD38957の
XV項等に記載される公知の支持体を使用することができ
る。
XV項等に記載される公知の支持体を使用することができ
る。
【0173】本発明の感光材料には、前述RD3895
7のXI項に記載されるフィルター層や中間層等の補助層
を設けることができる。
7のXI項に記載されるフィルター層や中間層等の補助層
を設けることができる。
【0174】感光材料は、前述RD38957のXI項に
記載の順層、逆層、ユニット構成等の様々な層構成を採
ることができる。
記載の順層、逆層、ユニット構成等の様々な層構成を採
ることができる。
【0175】本発明の感光材料には、例えば、写真感光
材料の種類・製造番号、メーカー名、乳剤No.等の写
真感光材料に関する各種の情報、例えば、撮影日・時、
絞り、露出時間、照明の条件、使用フィルター、天候、
撮影枠の大きさ、撮影機の機種、アナモルフィックレン
ズの使用等のカメラ撮影時の各種の情報、例えば、プリ
ント枚数、フィルターの選択、顧客の色の好み、トリミ
ング枠の大きさ等のプリント時に必要な各種の情報、例
えば、プリント枚数、フィルターの選択、顧客の色の好
み、トリミング枠の大きさ等のプリント時に得られた各
種の情報、その他顧客情報等を入力するために、磁気記
録層を設けてもよい。
材料の種類・製造番号、メーカー名、乳剤No.等の写
真感光材料に関する各種の情報、例えば、撮影日・時、
絞り、露出時間、照明の条件、使用フィルター、天候、
撮影枠の大きさ、撮影機の機種、アナモルフィックレン
ズの使用等のカメラ撮影時の各種の情報、例えば、プリ
ント枚数、フィルターの選択、顧客の色の好み、トリミ
ング枠の大きさ等のプリント時に必要な各種の情報、例
えば、プリント枚数、フィルターの選択、顧客の色の好
み、トリミング枠の大きさ等のプリント時に得られた各
種の情報、その他顧客情報等を入力するために、磁気記
録層を設けてもよい。
【0176】本発明においては、磁気記録層は支持体に
対して写真構成層とは反対側に塗設されることが好まし
く、支持体側から順に、下引き層、帯電防止層(導電
層)、磁気記録層、滑り層が構成されることが好まし
い。
対して写真構成層とは反対側に塗設されることが好まし
く、支持体側から順に、下引き層、帯電防止層(導電
層)、磁気記録層、滑り層が構成されることが好まし
い。
【0177】本発明の感光材料を現像処理するには、例
えば、T.H.ジェームズ著、セオリイ オブ ザ ホ
トグラフイック プロセス第4版(The Theor
yof The Photografic Proce
ss Forth Edition)第291頁〜第3
34頁及びジャーナル オブ ザ アメリカン ケミカ
ル ソサエティ(Journal of the Am
erican Chemical Society)第
73巻、第3,100頁(1951)に記載されてい
る、それ自体公知の現像剤を使用することができ、ま
た、前述のRD38957のXVII〜XX項及びRD401
45のXXIII項に記載された通常の方法によって、現像
処理することができる。
えば、T.H.ジェームズ著、セオリイ オブ ザ ホ
トグラフイック プロセス第4版(The Theor
yof The Photografic Proce
ss Forth Edition)第291頁〜第3
34頁及びジャーナル オブ ザ アメリカン ケミカ
ル ソサエティ(Journal of the Am
erican Chemical Society)第
73巻、第3,100頁(1951)に記載されてい
る、それ自体公知の現像剤を使用することができ、ま
た、前述のRD38957のXVII〜XX項及びRD401
45のXXIII項に記載された通常の方法によって、現像
処理することができる。
【0178】本発明においては、カラー現像処理済の本
発明のモノクロ画像ネガフィルムから、白黒印画紙やカ
ラー印画紙にプリントして、モノクロ画像を得ることが
できるが、特にカラー印画紙にプリントしてモノクロ
調、セピア調のモノクロ画像プリントを得ることが好ま
しい。
発明のモノクロ画像ネガフィルムから、白黒印画紙やカ
ラー印画紙にプリントして、モノクロ画像を得ることが
できるが、特にカラー印画紙にプリントしてモノクロ
調、セピア調のモノクロ画像プリントを得ることが好ま
しい。
【0179】未露光の本発明の撮影用赤外感光性ハロゲ
ン化銀写真感光材料を、撮影可能な状態に包装した撮影
ユニットとして使用することは赤外写真を誰でも簡単に
楽しめるという点で好ましい。撮影ユニット本体として
は、カラーフィルム用の撮影ユニットとなんら変更する
必要はなく、公知の技術を適用できる。
ン化銀写真感光材料を、撮影可能な状態に包装した撮影
ユニットとして使用することは赤外写真を誰でも簡単に
楽しめるという点で好ましい。撮影ユニット本体として
は、カラーフィルム用の撮影ユニットとなんら変更する
必要はなく、公知の技術を適用できる。
【0180】
【実施例】次に、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明の態様はこれらに限定されるもので
はない。
説明するが、本発明の態様はこれらに限定されるもので
はない。
【0181】実施例1 《感光性ハロゲン化銀乳剤の調製》下記に示す方法に従
って、感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1〜EM−3を調
製した。
って、感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1〜EM−3を調
製した。
【0182】[感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1の調
製] 〔核形成工程〕反応容器内の下記反応母液(Gr−1)
を30℃に保ち、特開昭62−160128号に記載の
混合撹拌装置を用いて撹拌回転数400回転/分で撹拌
しながら、0.5モル/Lの硫酸を用いてpHを1.9
6に調整した。その後、ダブルジェット法を用いて(S
−1)液と(H−1)液各々180mlを一定の流量で
1分間で添加し核形成を行った。
製] 〔核形成工程〕反応容器内の下記反応母液(Gr−1)
を30℃に保ち、特開昭62−160128号に記載の
混合撹拌装置を用いて撹拌回転数400回転/分で撹拌
しながら、0.5モル/Lの硫酸を用いてpHを1.9
6に調整した。その後、ダブルジェット法を用いて(S
−1)液と(H−1)液各々180mlを一定の流量で
1分間で添加し核形成を行った。
【0183】 (Gr−1) アルカリ処理不活性ゼラチン(平均分子量10万) 40.50g 臭化カリウム 12.40g 蒸留水で16.2Lに仕上げる (S−1) 硝酸銀 862.5g 蒸留水で4.06Lに仕上げる (H−1) 臭化カリウム 604.5g 蒸留水で4.06Lに仕上げる 〔熟成工程〕上記核形成工程終了後に、(G−1)液を
加え、30分間を要して60℃に昇温した。この間、反
応容器内の乳剤の銀電位(飽和銀−塩化銀電極を比較電
極として銀イオン選択電極で測定)を2モル/Lの臭化
カリウム溶液を用いて6mVに制御した。続いて、アン
モニア水溶液を加えてpHを9.3に調整し、更に7分
間保持した後、酢酸水溶液を用いてpHを6.1に調整
した。この間の銀電位を2モル/Lの臭化カリウム溶液
を用いて6mVに制御した。
加え、30分間を要して60℃に昇温した。この間、反
応容器内の乳剤の銀電位(飽和銀−塩化銀電極を比較電
極として銀イオン選択電極で測定)を2モル/Lの臭化
カリウム溶液を用いて6mVに制御した。続いて、アン
モニア水溶液を加えてpHを9.3に調整し、更に7分
間保持した後、酢酸水溶液を用いてpHを6.1に調整
した。この間の銀電位を2モル/Lの臭化カリウム溶液
を用いて6mVに制御した。
【0184】 (G−1) アルカリ処理不活性ゼラチン(平均分子量10万) 173.9g 界面活性剤(*EO−1)の10質量%メタノール溶液 5.80ml *EO−1:HO(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2 CH2O)nH (m+n=9.77) 蒸留水で4.22Lに仕上げる 〔成長工程〕熟成工程終了後、続いてダブルジェット法
を用いて前記(S−1)液と(H−1)液の各残液を、
流量を加速しながら(開始時と終了時の添加流量の比が
約12倍)37分間で添加した。添加終了後に(G−
2)液を加え、撹拌回転数を550回転/分に調整した
後、引き続いて(S−2)液の2.11リットルと(H
−2)液を流量を加速しながら(開始時と終了時の添加
流量の比が約2倍)、40分間で添加した。この間乳剤
の銀電位を2モル/Lの臭化カリウム溶液を用いて6m
Vに制御した。上記添加終了後に、反応容器内の乳剤温
度を15分間を要して40℃に降温した。その後、(Z
−1)液、次いで(SS)液を添加し、水酸化カリウム
水溶液を用いてpHを9.3に調整し、4分間熟成しな
がら沃素イオンを放出させた。その後、酢酸水溶液を用
いてpHを5.0に調整し、次いで3モル/Lの臭化カ
リウム溶液を用いて反応容器内の銀電位を−39mVに
調整した後、(S−2)液の残液と(H−3)液を流量
を加速しながら(開始時と終了時の添加流量の比が約
1.2倍)、25分間で添加した。
を用いて前記(S−1)液と(H−1)液の各残液を、
流量を加速しながら(開始時と終了時の添加流量の比が
約12倍)37分間で添加した。添加終了後に(G−
2)液を加え、撹拌回転数を550回転/分に調整した
後、引き続いて(S−2)液の2.11リットルと(H
−2)液を流量を加速しながら(開始時と終了時の添加
流量の比が約2倍)、40分間で添加した。この間乳剤
の銀電位を2モル/Lの臭化カリウム溶液を用いて6m
Vに制御した。上記添加終了後に、反応容器内の乳剤温
度を15分間を要して40℃に降温した。その後、(Z
−1)液、次いで(SS)液を添加し、水酸化カリウム
水溶液を用いてpHを9.3に調整し、4分間熟成しな
がら沃素イオンを放出させた。その後、酢酸水溶液を用
いてpHを5.0に調整し、次いで3モル/Lの臭化カ
リウム溶液を用いて反応容器内の銀電位を−39mVに
調整した後、(S−2)液の残液と(H−3)液を流量
を加速しながら(開始時と終了時の添加流量の比が約
1.2倍)、25分間で添加した。
【0185】 (S−2) 硝酸銀 2.10kg 蒸留水で3.53Lに仕上げる (H−2) 臭化カリウム 808.5g 沃化カリウム 98.1g 蒸留水で2.11Lに仕上げる (H−3) 臭化カリウム 582.6g 沃化カリウム 12.4g 蒸留水で1.42Lに仕上げる (G−2) オセインゼラチン 284.9g EO−1の10質量%メタノール溶液 7.75ml 蒸留水で1.93Lに仕上げる (Z−1) p−ヨードアセトアミドベンゼンスルホン酸ナトリウム 83.4g 蒸留水で1.00Lに仕上げる (SS) 亜硫酸ナトリウム 29.0g 蒸留水で0.30Lに仕上げる 上記粒子成長終了後に、特開平5−72658号に記載
の方法に従い脱塩処理を施し、その後ゼラチンを加え分
散し、40℃にてpHを5.80、pAgを8.06に
調整して、平均沃化銀含有率が5.00mol%の沃臭
化銀乳剤である感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1を調製
した。
の方法に従い脱塩処理を施し、その後ゼラチンを加え分
散し、40℃にてpHを5.80、pAgを8.06に
調整して、平均沃化銀含有率が5.00mol%の沃臭
化銀乳剤である感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1を調製
した。
【0186】得られた乳剤粒子の電子顕微鏡写真から、
平均粒径1.51μm(投影面積の円換算直径の平均
値)、平均アスペクト比7.2(全投影面積の60%が
アスペクト比5以上である)、等価円直径の変動係数が
14.5%の平板粒子であることが確認された。
平均粒径1.51μm(投影面積の円換算直径の平均
値)、平均アスペクト比7.2(全投影面積の60%が
アスペクト比5以上である)、等価円直径の変動係数が
14.5%の平板粒子であることが確認された。
【0187】[感光性ハロゲン化銀乳剤EM−2の調
製]上記感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1の調製におい
て、〔核形成工程〕の銀電位を0mVに制御し、〔成長
工程〕における(H−2)液に代えて、下記(H−2
a)液を用い、かつ(S−2)液の2.11リットルの
添加時の銀電位を0mVに変更した以外は同様にして、
感光性ハロゲン化銀乳剤EM−2を調製した。
製]上記感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1の調製におい
て、〔核形成工程〕の銀電位を0mVに制御し、〔成長
工程〕における(H−2)液に代えて、下記(H−2
a)液を用い、かつ(S−2)液の2.11リットルの
添加時の銀電位を0mVに変更した以外は同様にして、
感光性ハロゲン化銀乳剤EM−2を調製した。
【0188】 (H−2a) 臭化カリウム 859.5g 沃化カリウム 24.45g 蒸留水で2.11Lに仕上げる 以上のようにして調製した感光性ハロゲン化銀乳剤EM
−2は、平均沃化銀含有率が2.00mol%の沃臭化
銀乳剤であり、得られた乳剤粒子の電子顕微鏡写真によ
る評価の結果、平均粒径2.01μm(投影面積の円換
算直径の平均値)、平均アスペクト比15.7(全粒子
の投影面積の80%以上がアスペクト比5以上であっ
た)、等価円直径の変動係数が15.0%の平板粒子で
あることが確認された。
−2は、平均沃化銀含有率が2.00mol%の沃臭化
銀乳剤であり、得られた乳剤粒子の電子顕微鏡写真によ
る評価の結果、平均粒径2.01μm(投影面積の円換
算直径の平均値)、平均アスペクト比15.7(全粒子
の投影面積の80%以上がアスペクト比5以上であっ
た)、等価円直径の変動係数が15.0%の平板粒子で
あることが確認された。
【0189】[感光性ハロゲン化銀乳剤EM−3の調
製]上記感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1の調製におい
て、〔成長工程〕における(S−1)、(S−2)、
(H−1)〜(H−3)の添加速度、添加時間と粒子成
長時の制御銀電位を適宜調整し、かつ(H−2)液に代
えて下記(H−2b)液を用いた他は同様にして、平均
沃化銀含有率が7.90mol%の沃臭化銀乳剤で、平
均粒径1.38μm(投影面積の円換算直径の平均
値)、平均アスペクト比3.9(全粒子の投影面積の2
0%以上がアスペクト比5以上であった)、等価円直径
の変動係数が13.0%の平板粒子である感光性ハロゲ
ン化銀乳剤EM−3を調製した。
製]上記感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1の調製におい
て、〔成長工程〕における(S−1)、(S−2)、
(H−1)〜(H−3)の添加速度、添加時間と粒子成
長時の制御銀電位を適宜調整し、かつ(H−2)液に代
えて下記(H−2b)液を用いた他は同様にして、平均
沃化銀含有率が7.90mol%の沃臭化銀乳剤で、平
均粒径1.38μm(投影面積の円換算直径の平均
値)、平均アスペクト比3.9(全粒子の投影面積の2
0%以上がアスペクト比5以上であった)、等価円直径
の変動係数が13.0%の平板粒子である感光性ハロゲ
ン化銀乳剤EM−3を調製した。
【0190】 (H−2b) 臭化カリウム 747.0g 沃化カリウム 183.9g 蒸留水で2.11Lに仕上げる 《各感光性ハロゲン化銀乳剤の化学増感、分光増感》上
記調製した感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1〜EM−3
を、それぞれ52℃に昇温した後、表1に記載の組み合
わせで、ハロゲン化銀1モル当たり、チオ硫酸ナトリウ
ムを5.5×10-6モル、塩化金酸を3.2×10-6モ
ル、チオシアン酸カリウムを3.5×10-4モル添加し
て15分保った後、ノボラック型樹脂(表1に記載)を
2.5×10-4モルを添加して、15分後に増感色素
(表1に記載)を1.0×10-4モルを添加して、1/
100秒露光における感度、カブリ濃度が最適となるよ
うに熟成を施した。熟成終了時に、安定剤ST−1及び
カブリ防止剤AF−1を添加して降温し、冷却固化させ
て化学増感済みの赤外感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1
A〜8Aを調製した。なお、上記作製した各乳剤におけ
る増感色素の吸着率は、EM−1を用いた乳剤で吸着飽
和被覆量の68%、EM−2を用いた乳剤で42%、E
M−3を用いた乳剤で83%であった。
記調製した感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1〜EM−3
を、それぞれ52℃に昇温した後、表1に記載の組み合
わせで、ハロゲン化銀1モル当たり、チオ硫酸ナトリウ
ムを5.5×10-6モル、塩化金酸を3.2×10-6モ
ル、チオシアン酸カリウムを3.5×10-4モル添加し
て15分保った後、ノボラック型樹脂(表1に記載)を
2.5×10-4モルを添加して、15分後に増感色素
(表1に記載)を1.0×10-4モルを添加して、1/
100秒露光における感度、カブリ濃度が最適となるよ
うに熟成を施した。熟成終了時に、安定剤ST−1及び
カブリ防止剤AF−1を添加して降温し、冷却固化させ
て化学増感済みの赤外感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1
A〜8Aを調製した。なお、上記作製した各乳剤におけ
る増感色素の吸着率は、EM−1を用いた乳剤で吸着飽
和被覆量の68%、EM−2を用いた乳剤で42%、E
M−3を用いた乳剤で83%であった。
【0191】
【表1】
【0192】
【化28】
【0193】《単一乳剤層試料の作製》上記作製した赤
外感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1A〜8Aに、酢酸エ
チル、トリクレジルホスフェートに溶解したマゼンタカ
プラーM−1を加え、分散助剤(SU−1)、ゼラチン
を含む水溶液中に乳化分散した分散物、延展剤(SU−
2)及び硬膜剤(H−1、H−2)を加えて塗布液を調
製し、それぞれを下引加工を施した厚さ120μmの透
明トリアセチルセルロース支持体上に常法により塗布、
乾燥して、表2に記載の構成よりなる試料101〜10
8を作製した。
外感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1A〜8Aに、酢酸エ
チル、トリクレジルホスフェートに溶解したマゼンタカ
プラーM−1を加え、分散助剤(SU−1)、ゼラチン
を含む水溶液中に乳化分散した分散物、延展剤(SU−
2)及び硬膜剤(H−1、H−2)を加えて塗布液を調
製し、それぞれを下引加工を施した厚さ120μmの透
明トリアセチルセルロース支持体上に常法により塗布、
乾燥して、表2に記載の構成よりなる試料101〜10
8を作製した。
【0194】以下に、単一乳剤層試料の作製方法を示
す。 (塗布処方)順次、支持体側から 〔第1層:赤外感光性ハロゲン化銀乳剤層〕 各赤外感光性ハロゲン化銀乳剤(表2に記載) 塗布銀量1.5g/m2 マゼンタカプラー(M−1) 0.33g/m2 トリクレジルホスフェート 0.50g/m2 ゼラチン 3.5g/m2 〔第2層:表面保護層〕 PM−1 0.15g/m2 ゼラチン 0.65g/m2
す。 (塗布処方)順次、支持体側から 〔第1層:赤外感光性ハロゲン化銀乳剤層〕 各赤外感光性ハロゲン化銀乳剤(表2に記載) 塗布銀量1.5g/m2 マゼンタカプラー(M−1) 0.33g/m2 トリクレジルホスフェート 0.50g/m2 ゼラチン 3.5g/m2 〔第2層:表面保護層〕 PM−1 0.15g/m2 ゼラチン 0.65g/m2
【0195】
【化29】
【0196】《各試料の特性評価》以上のようにして作
製した各試料を、5400°Kの光源を用い、(株)ケ
ンコー製のケンコー黒白用R−1フィルターを介して1
/100秒でウエッジ露光を行い、次いで特開平10−
123652号の段落[0220]〜[0227]記載
の現像処理工程に従ってカラー現像処理を行った。
製した各試料を、5400°Kの光源を用い、(株)ケ
ンコー製のケンコー黒白用R−1フィルターを介して1
/100秒でウエッジ露光を行い、次いで特開平10−
123652号の段落[0220]〜[0227]記載
の現像処理工程に従ってカラー現像処理を行った。
【0197】(感度の測定)得られた各現像済み試料
を、X−rite社製濃度計によりマゼンタ濃度測定を
行い、濃度D−露光量LogEよりなる特性曲線を作製
し、最小濃度(Dmin1)及び感度を測定した。感度は、
マゼンタ濃度の最小濃度+0.10の光学濃度を与える
露光量の逆数で定義し、試料101の感度を100とし
た相対値で示した。
を、X−rite社製濃度計によりマゼンタ濃度測定を
行い、濃度D−露光量LogEよりなる特性曲線を作製
し、最小濃度(Dmin1)及び感度を測定した。感度は、
マゼンタ濃度の最小濃度+0.10の光学濃度を与える
露光量の逆数で定義し、試料101の感度を100とし
た相対値で示した。
【0198】(粒状性の測定)粒状性は、各現像処理済
み試料を、グリーンフィルターを介してRMS粒状度
(カブリ濃度+0.20の濃度を開口走査面積250μ
m2のコニカ社製マイクロデンシトメーターで走査した
ときに生じる濃度値の変動の1000倍値)を測定し、
試料101のRMS粒状度を100とする相対値で示し
た。なお、粒状性は、数値が小さいほど良いことを示
す。
み試料を、グリーンフィルターを介してRMS粒状度
(カブリ濃度+0.20の濃度を開口走査面積250μ
m2のコニカ社製マイクロデンシトメーターで走査した
ときに生じる濃度値の変動の1000倍値)を測定し、
試料101のRMS粒状度を100とする相対値で示し
た。なお、粒状性は、数値が小さいほど良いことを示
す。
【0199】(保存性の評価)上記作製した各試料の一
部を、40℃、相対湿度80%の雰囲気下で7日間保存
して強制劣化処理を施した後、上記と同様な方法で露
光、現像及び最小濃度(Dmin2)を測定した。保存性の
評価は、〔強制劣化処理後のDmin2−未処理試料のD
min1=ΔDmin〕として表し、数値が小さいほど保存性
に優れていることを示す。
部を、40℃、相対湿度80%の雰囲気下で7日間保存
して強制劣化処理を施した後、上記と同様な方法で露
光、現像及び最小濃度(Dmin2)を測定した。保存性の
評価は、〔強制劣化処理後のDmin2−未処理試料のD
min1=ΔDmin〕として表し、数値が小さいほど保存性
に優れていることを示す。
【0200】以上により得られた結果を表2に示す。
【0201】
【表2】
【0202】表2より明らかなように、本発明に係る試
料104〜108は、比較試料101〜103に対し
て、高感度が得られると共に、粒状性並びに保存性に優
れていることが判る。
料104〜108は、比較試料101〜103に対し
て、高感度が得られると共に、粒状性並びに保存性に優
れていることが判る。
【0203】実施例2 《感光性ハロゲン化銀乳剤EM−4の調製》実施例1で
調製した感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1において、
〔成長工程〕の(H−2)及び(H−3)の臭化カリウ
ム及び沃化カリウムの添加量を変更して、平均沃化銀含
有率が9.85mol%の沃臭化銀乳剤である感光性ハ
ロゲン化銀乳剤EM−4を調製した。
調製した感光性ハロゲン化銀乳剤EM−1において、
〔成長工程〕の(H−2)及び(H−3)の臭化カリウ
ム及び沃化カリウムの添加量を変更して、平均沃化銀含
有率が9.85mol%の沃臭化銀乳剤である感光性ハ
ロゲン化銀乳剤EM−4を調製した。
【0204】得られた乳剤粒子の電子顕微鏡写真から、
平均粒径1.48μm(投影面積の円換算直径の平均
値)、平均アスペクト比6.9(全投影面積の58%が
アスペクト比5以上である)、等価円直径の変動係数が
16.5%の平板粒子であることが確認された。
平均粒径1.48μm(投影面積の円換算直径の平均
値)、平均アスペクト比6.9(全投影面積の58%が
アスペクト比5以上である)、等価円直径の変動係数が
16.5%の平板粒子であることが確認された。
【0205】《各感光性ハロゲン化銀乳剤の化学増感、
分光増感》上記調製した感光性ハロゲン化銀乳剤EM−
4及び実施例1で調製したEM−1、EM−3を用い
て、それぞれ52℃に昇温した後、表3に記載の組み合
わせで、ハロゲン化銀1モル当たり、一般式(2)の化
合物を2.5×10-5モル、チオ硫酸ナトリウムを5.
5×10-6モル、塩化金酸を3.2×10-6モル、チオ
シアン酸カリウムを3.5×10-4モル添加して15分
保った後、ノボラック樹脂NR−1を2.5×10-4モ
ルを添加して、15分後に増感色素(例示化合物1−6
1)を1.0×10-4モルを添加して、1/100秒露
光における感度、カブリ濃度が最適となるように熟成を
施した。熟成終了時に、安定剤ST−1及びカブリ防止
剤AF−1を添加して降温し、冷却固化させて化学増感
済みの赤外感光性ハロゲン化銀乳剤EM−9A〜17A
を調製した。上記作製した各乳剤における増感色素の吸
着率は、EM−1、EM−4を用いた乳剤で吸着飽和被
覆量の68%、EM−3を用いた乳剤で83%であっ
た。
分光増感》上記調製した感光性ハロゲン化銀乳剤EM−
4及び実施例1で調製したEM−1、EM−3を用い
て、それぞれ52℃に昇温した後、表3に記載の組み合
わせで、ハロゲン化銀1モル当たり、一般式(2)の化
合物を2.5×10-5モル、チオ硫酸ナトリウムを5.
5×10-6モル、塩化金酸を3.2×10-6モル、チオ
シアン酸カリウムを3.5×10-4モル添加して15分
保った後、ノボラック樹脂NR−1を2.5×10-4モ
ルを添加して、15分後に増感色素(例示化合物1−6
1)を1.0×10-4モルを添加して、1/100秒露
光における感度、カブリ濃度が最適となるように熟成を
施した。熟成終了時に、安定剤ST−1及びカブリ防止
剤AF−1を添加して降温し、冷却固化させて化学増感
済みの赤外感光性ハロゲン化銀乳剤EM−9A〜17A
を調製した。上記作製した各乳剤における増感色素の吸
着率は、EM−1、EM−4を用いた乳剤で吸着飽和被
覆量の68%、EM−3を用いた乳剤で83%であっ
た。
【0206】なお、EM−15Aは、熟成終了直前に、
一般式(3)で表される例示化合物3−21をハロゲン
化銀1モル当たり、2.0×10-5モル、またEM−1
7Aは、第1層の赤外感光性ハロゲン化銀乳剤層に、ポ
リビニルピロリドン重合体である例示化合物P−1をハ
ロゲン化銀1モル当たり、2.5×10-5モル添加し
た。また、EM−16Aは、増感色素を添加した後、2
0分後に上記各化学増感剤及びノボラック樹脂を添加す
るパターンで熟成を施した。
一般式(3)で表される例示化合物3−21をハロゲン
化銀1モル当たり、2.0×10-5モル、またEM−1
7Aは、第1層の赤外感光性ハロゲン化銀乳剤層に、ポ
リビニルピロリドン重合体である例示化合物P−1をハ
ロゲン化銀1モル当たり、2.5×10-5モル添加し
た。また、EM−16Aは、増感色素を添加した後、2
0分後に上記各化学増感剤及びノボラック樹脂を添加す
るパターンで熟成を施した。
【0207】
【表3】
【0208】表3中の熟成時添加順序としては、 パターンA:化学増感剤→ノボラック樹脂→増感色素 パターンB:増感色素→化学増感剤→ノボラック樹脂 を表す。
【0209】《単一乳剤層試料の作製及び評価》実施例
1と同一の方法により、表4に示すように、第1層の赤
外感光性ハロゲン化銀乳剤として上記調製したEM−9
A〜17Aを用いた以外は同様にして、単一乳剤層試料
201〜209を作製し、実施例1と同様の方法により
相対感度、粒状性及び保存性の評価を行い、得られた結
果を同じく表4に示す。なお、評価において、感度及び
粒状性は、試料201を基準とした相対値で表示した。
1と同一の方法により、表4に示すように、第1層の赤
外感光性ハロゲン化銀乳剤として上記調製したEM−9
A〜17Aを用いた以外は同様にして、単一乳剤層試料
201〜209を作製し、実施例1と同様の方法により
相対感度、粒状性及び保存性の評価を行い、得られた結
果を同じく表4に示す。なお、評価において、感度及び
粒状性は、試料201を基準とした相対値で表示した。
【0210】
【表4】
【0211】表4より明らかなように、本発明に係る試
料204〜209は、比較試料である201〜203に
対して、高感度が得られると共に、粒状性並びに保存性
に優れていることが判る。また、試料204〜209に
おいて、ポリビニルピロリドン重合体あるいは、一般式
(3)で表される化合物を併せて用いることにより、そ
の効果はより一層高まっていることが判る。また、試料
205と試料208との比較においては、熟成時の各化
合物の添加方法としては、パターンBに対しパターンA
の方がより優れていることが判る。
料204〜209は、比較試料である201〜203に
対して、高感度が得られると共に、粒状性並びに保存性
に優れていることが判る。また、試料204〜209に
おいて、ポリビニルピロリドン重合体あるいは、一般式
(3)で表される化合物を併せて用いることにより、そ
の効果はより一層高まっていることが判る。また、試料
205と試料208との比較においては、熟成時の各化
合物の添加方法としては、パターンBに対しパターンA
の方がより優れていることが判る。
【0212】実施例3 《多層ハロゲン化銀写真感光材料試料の作製》下引層を
施した厚さ120μmの透明トリアセチルセルロース支
持体上に、表5に示すような組成の各層を順次、支持体
側から形成して多層ハロゲン化銀感光材料の試料301
を作製した。
施した厚さ120μmの透明トリアセチルセルロース支
持体上に、表5に示すような組成の各層を順次、支持体
側から形成して多層ハロゲン化銀感光材料の試料301
を作製した。
【0213】なお、表5において、特に断りが無い限
り、塗布量はg/m2で、ハロゲン化銀は金属銀に換算
して、増感色素はハロゲン化銀1モル当たりの添加モル
数で示す。
り、塗布量はg/m2で、ハロゲン化銀は金属銀に換算
して、増感色素はハロゲン化銀1モル当たりの添加モル
数で示す。
【0214】
【表5】
【0215】なお上記組成物の他に、塗布助剤SU−
2、SU−3、SU−4、分散助剤SU−1、粘度調整
剤V−1、安定剤ST−2、カブリ防止剤AF−1、硬
膜剤H−1、H−2及び防腐剤D−1を添加した。尚、
Oil−1はジオクチルフタレート、Oil−2はジブ
チルフタレートである。
2、SU−3、SU−4、分散助剤SU−1、粘度調整
剤V−1、安定剤ST−2、カブリ防止剤AF−1、硬
膜剤H−1、H−2及び防腐剤D−1を添加した。尚、
Oil−1はジオクチルフタレート、Oil−2はジブ
チルフタレートである。
【0216】上記試料作製に用いた各乳剤は下記の通り
である。 乳剤名 平均AgI含有率 平均粒径 晶癖 アスペクト比 沃臭化銀乳剤A 2.0モル% 0.40μm 双晶平板 4.0 沃臭化銀乳剤B 7.0モル% 0.65μm 双晶平板 5.0 沃臭化銀乳剤C 3.0モル% 0.05μm 正八面体 − なお、沃臭化銀乳剤A、Bは、表中に記載の増感色素及
び化学増感剤を用いて、常法に従い熟成を施した。ま
た、第5層で用いた赤外感光性ハロゲン化銀乳剤EM−
1Aは、実施例1で作製した乳剤である。
である。 乳剤名 平均AgI含有率 平均粒径 晶癖 アスペクト比 沃臭化銀乳剤A 2.0モル% 0.40μm 双晶平板 4.0 沃臭化銀乳剤B 7.0モル% 0.65μm 双晶平板 5.0 沃臭化銀乳剤C 3.0モル% 0.05μm 正八面体 − なお、沃臭化銀乳剤A、Bは、表中に記載の増感色素及
び化学増感剤を用いて、常法に従い熟成を施した。ま
た、第5層で用いた赤外感光性ハロゲン化銀乳剤EM−
1Aは、実施例1で作製した乳剤である。
【0217】次いで、上記作製した試料301におい
て、第5層(高感度乳剤層)の赤外感光性乳剤の種類、
第3層〜第5層の各カプラーの添加量、DIRカプラー
(DI−3)添加の有無を表6に記載の構成に変更した
以外は同様にして、試料302〜308を作製した。
て、第5層(高感度乳剤層)の赤外感光性乳剤の種類、
第3層〜第5層の各カプラーの添加量、DIRカプラー
(DI−3)添加の有無を表6に記載の構成に変更した
以外は同様にして、試料302〜308を作製した。
【0218】
【表6】
【0219】上記試料に用いた化合物の構造を以下に示
す。
す。
【0220】
【化30】
【0221】
【化31】
【0222】
【化32】
【0223】
【化33】
【0224】《各試料の特性評価》以上のようにして作
製した多層ハロゲン化銀写真感光材料である試料301
〜308について、実施例1に記載の方法により、露光
及び現像処理を施した後、下記に記載の方法により、感
度、粒状性、保存性及び赤外効果の評価を行った。
製した多層ハロゲン化銀写真感光材料である試料301
〜308について、実施例1に記載の方法により、露光
及び現像処理を施した後、下記に記載の方法により、感
度、粒状性、保存性及び赤外効果の評価を行った。
【0225】(感度の測定)上記作製した試料301〜
308に対し、(株)ケンコー製のケンコー黒白用R−
1フィルターを介した白色光でセンシトメトリー評価用
ウエッジ露光(露光時間1/100秒)を施し、実施例
1に記載の発色現像処理を行った。ついで、得られた処
理済み試料の濃度をX−rite社製濃度計を用いて測
定し、イエロー、マゼンタ、シアン3色の縦軸:濃度
(D)−横軸:露光量(logE)からなる特性曲線を
求めた。得られた特性曲線において、その代表としてマ
ゼンタ濃度の最小濃度+0.3の値を得るのに必要な露
光量(真数)の逆数を求め、これを感度と定義した。各
試料の感度は、試料301における感度値を100とす
る相対値で示した。
308に対し、(株)ケンコー製のケンコー黒白用R−
1フィルターを介した白色光でセンシトメトリー評価用
ウエッジ露光(露光時間1/100秒)を施し、実施例
1に記載の発色現像処理を行った。ついで、得られた処
理済み試料の濃度をX−rite社製濃度計を用いて測
定し、イエロー、マゼンタ、シアン3色の縦軸:濃度
(D)−横軸:露光量(logE)からなる特性曲線を
求めた。得られた特性曲線において、その代表としてマ
ゼンタ濃度の最小濃度+0.3の値を得るのに必要な露
光量(真数)の逆数を求め、これを感度と定義した。各
試料の感度は、試料301における感度値を100とす
る相対値で示した。
【0226】(粒状性の評価)実施例1記載の方法で、
マゼンタ発色画像の粒状性を評価し、試料301の粒状
度を100とした相対値で示した。
マゼンタ発色画像の粒状性を評価し、試料301の粒状
度を100とした相対値で示した。
【0227】(保存性の評価)上記作製した各試料の一
部を、40℃、相対湿度80%の雰囲気下で7日間保存
して強制劣化処理を施した後、上記と同様な方法で露
光、現像及びマゼンタ最小濃度(Dmin2)を測定した。
保存性の評価は、〔強制劣化処理後のマゼンタD min2−
未処理試料のマゼンタDmin1=ΔDmin〕として表し、
数値が小さいほど保存性に優れていることを示す。
部を、40℃、相対湿度80%の雰囲気下で7日間保存
して強制劣化処理を施した後、上記と同様な方法で露
光、現像及びマゼンタ最小濃度(Dmin2)を測定した。
保存性の評価は、〔強制劣化処理後のマゼンタD min2−
未処理試料のマゼンタDmin1=ΔDmin〕として表し、
数値が小さいほど保存性に優れていることを示す。
【0228】(赤外効果の評価)試料301〜308
を、通常の135サイズ24枚撮りのフィルム規格に裁
断し、それをフィルムパトローネに収納した後、コニカ
(株)製コンパクトカメラ「Big Mini Nou
135」に装填し、通常の風景撮影を行った。試料3
01〜308の撮影時には、レンズの前にケンコー製の
ケンコー黒白用R−1フィルターを装着して撮影を行っ
た。撮影を終了した試料は、ノーリツ社製フィルムプロ
セッサー「V30J」でカラーネガティブ現像処理を行
い、モノクロームネガ画像を得た後、カラーペーパーに
プリントしてモノクロームプリントを作製した。赤外効
果の評価は、得られたモノクロームプリントについて、
パネラー10人により、下記に示す4段階の目視による
主観評価を行い、その平均値を求めた。
を、通常の135サイズ24枚撮りのフィルム規格に裁
断し、それをフィルムパトローネに収納した後、コニカ
(株)製コンパクトカメラ「Big Mini Nou
135」に装填し、通常の風景撮影を行った。試料3
01〜308の撮影時には、レンズの前にケンコー製の
ケンコー黒白用R−1フィルターを装着して撮影を行っ
た。撮影を終了した試料は、ノーリツ社製フィルムプロ
セッサー「V30J」でカラーネガティブ現像処理を行
い、モノクロームネガ画像を得た後、カラーペーパーに
プリントしてモノクロームプリントを作製した。赤外効
果の評価は、得られたモノクロームプリントについて、
パネラー10人により、下記に示す4段階の目視による
主観評価を行い、その平均値を求めた。
【0229】 ×:木々の描写等に赤外効果がほとんど感じられない △:木々の描写等に若干の赤外効果が認められるが、そ
の程度は弱い ○:木々の描写等に赤外効果が認められる ◎:木々の描写等に顕著な赤外効果が認められる 上記評価ランクの内、○及び◎の評価が、赤外感光性ハ
ロゲン化銀写真感光材料として、実用上好ましいと判断
した。
の程度は弱い ○:木々の描写等に赤外効果が認められる ◎:木々の描写等に顕著な赤外効果が認められる 上記評価ランクの内、○及び◎の評価が、赤外感光性ハ
ロゲン化銀写真感光材料として、実用上好ましいと判断
した。
【0230】以上により得られた結果を表7に示す。
【0231】
【表7】
【0232】表7より明らかなように、実施例1の単層
構成試料における評価と同様に、本発明に係る試料30
4〜308は、比較試料である301〜303に対し
て、感度、粒状性、保存性及び赤外効果に優れているこ
とがわかる。特に、ハロゲン化銀乳剤層にDIR化合物
を用いること、あるいは、Y、M、Cカプラー含有層す
べての各カプラー比を同一にすることにより、本発明の
効果がより発揮されていることが判る。
構成試料における評価と同様に、本発明に係る試料30
4〜308は、比較試料である301〜303に対し
て、感度、粒状性、保存性及び赤外効果に優れているこ
とがわかる。特に、ハロゲン化銀乳剤層にDIR化合物
を用いること、あるいは、Y、M、Cカプラー含有層す
べての各カプラー比を同一にすることにより、本発明の
効果がより発揮されていることが判る。
【0233】実施例4 実施例3で作製した多層ハロゲン化銀写真感光材料であ
る試料301において、第5層(高感度乳剤層)の赤外
感光性ハロゲン化銀乳剤の種類、及び第3層〜第5層の
各カプラーの添加量、DIRカプラー(DI−3)添加
の有無を表8に記載の構成に変更した以外は同様にし
て、試料401〜409を作製し、実施例3と同様の方
法で、露光、現像処理を施した後、同様に感度、粒状
性、保存性及び赤外効果の評価を行った。なお、感度
は、試料401の感度を100とした相対感度で表示し
た。
る試料301において、第5層(高感度乳剤層)の赤外
感光性ハロゲン化銀乳剤の種類、及び第3層〜第5層の
各カプラーの添加量、DIRカプラー(DI−3)添加
の有無を表8に記載の構成に変更した以外は同様にし
て、試料401〜409を作製し、実施例3と同様の方
法で、露光、現像処理を施した後、同様に感度、粒状
性、保存性及び赤外効果の評価を行った。なお、感度
は、試料401の感度を100とした相対感度で表示し
た。
【0234】以上により得られた結果を表9に示す。
【0235】
【表8】
【0236】
【表9】
【0237】表9より明らかなように、実施例2の単層
構成試料における評価と同様に、本発明に係る構成を有
する試料404〜409は、比較試料である401〜4
03に対して、感度、粒状性、保存性及び赤外効果に優
れていることがわかる。特に、ハロゲン化銀乳剤層にD
IR化合物を用いること、あるいは、Y、M、Cカプラ
ー含有層すべての各カプラー比を同一にすることによ
り、本発明の効果がより発揮されていることが判る。
構成試料における評価と同様に、本発明に係る構成を有
する試料404〜409は、比較試料である401〜4
03に対して、感度、粒状性、保存性及び赤外効果に優
れていることがわかる。特に、ハロゲン化銀乳剤層にD
IR化合物を用いること、あるいは、Y、M、Cカプラ
ー含有層すべての各カプラー比を同一にすることによ
り、本発明の効果がより発揮されていることが判る。
【0238】
【発明の効果】本発明により、カラー写真感光材料と共
通な現像処理適性を有し、高感度で、かつ粒状性、赤外
効果及び長期保存性に優れた撮影用赤外感光性ハロゲン
化銀写真感光材料及びそれに用いる赤外感光性ハロゲン
化銀乳剤を提供することができた。
通な現像処理適性を有し、高感度で、かつ粒状性、赤外
効果及び長期保存性に優れた撮影用赤外感光性ハロゲン
化銀写真感光材料及びそれに用いる赤外感光性ハロゲン
化銀乳剤を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 1/06 502 G03C 1/06 502 1/12 1/12 1/20 1/20 7/305 7/305
Claims (13)
- 【請求項1】 支持体上に、赤外感光性層及び非感光性
層を有する撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料
において、該赤外感光性層の少なくとも1層が、全投影
面積の50%以上がアスペクト比5以上の平板状ハロゲ
ン化銀粒子であり、等価円換算直径の変動係数が20%
以下であり、下記一般式(1)で表される増感色素によ
り分光増感されており、かつノボラック型樹脂を含有し
ている感光性ハロゲン化銀乳剤を含有していることを特
徴とする撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 〔式中、Y51およびY52は各々、酸素原子、硫黄原子、
セレン原子又は>N−Rを表し、ここでRはアルキル
基、アリール基又は複素環基を表す。R51及びR52は各
々脂肪族基を表す。R53及びR54は各々、水素原子、ア
ルキル基、アリール基又は複素環基を表し、R55は、水
素原子、アルキル基、アリール基、複素環基、ハロゲン
原子、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、ヘテロアリールチオ基、又はアミノ基を表す。A51
〜A58は各々水素原子又は置換しうる基を表し、A51〜
A54,A55〜A58の間で結合して環を形成してもよい。
M51は分子内の電荷を相殺するに必要なイオンを表し、
m51は分子内の電荷を相殺するに必要なイオンの数を
表す。〕 - 【請求項2】 支持体上に、赤外感光性層及び非感光性
層を有する撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料
において、該赤外感光性層の少なくとも1層が、平均沃
化銀含有率が0.5〜8モル%の沃臭化銀粒子からな
り、前記一般式(1)で表される増感色素により分光増
感されており、かつノボラック型樹脂を含み、かつ下記
一般式(2)で表される化合物を含む感光性ハロゲン化
銀乳剤を含有していることを特徴とする撮影用赤外感光
性ハロゲン化銀写真感光材料。 【化2】 〔式中、Zはヘテロ環を形成するに必要な原子群を表
す。〕 - 【請求項3】 支持体上に、赤外感光性層及び非感光性
層を有する撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料
において、該赤外感光性層の少なくとも1層が、平均沃
化銀含有率が0.5〜8モル%の沃臭化銀粒子からな
り、前記一般式(1)で表される増感色素により分光増
感されており、ノボラック型樹脂を含む感光性ハロゲン
化銀乳剤を含有し、かつ数平均分子量500以上200
00以下のビニルピロリドン重合体を含有していること
を特徴とする撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料。 - 【請求項4】 前記赤外感光性層の少なくとも1層に含
有される感光性ハロゲン化銀乳剤が、赤外増感色素のJ
会合体による極大分光感度波長を、30nm以上長波長
側にシフトさせて分光増感したことを特徴とする請求項
1〜3のいずれか1項に記載の撮影用赤外感光性ハロゲ
ン化銀写真感光材料。 - 【請求項5】 前記赤外感光性層の少なくとも1層が、
イエロー発色カプラー、マゼンタ発色カプラー及びシア
ン発色カプラーを含有することを特徴とする請求項1〜
4のいずれか1項に記載の撮影用赤外感光性ハロゲン化
銀写真感光材料。 - 【請求項6】 前記赤外感光性層が感度の異なる複数の
層からなり、該複数の層のすべてがイエロー発色カプラ
ー、マゼンタ発色カプラー及びシアン発色カプラーを含
有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
記載の撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項7】 前記赤外感光性層の少なくとも一層が、
イエロー発色カプラー、マゼンタ発色カプラー及びシア
ン発色カプラーを含有し、かつ該カプラーの総量に対し
て0.3質量%以上5.0質量%以下のDIRカプラー
を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
項に記載の撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材
料。 - 【請求項8】 前記赤外感光性層が感度の異なる複数の
層からなり、該複数の層のすべてがイエロー発色カプラ
ー、マゼンタ発色カプラー及びシアン発色カプラーを含
有し、かつカプラーの総量に対して0.3質量%以上
5.0質量%以下のDIRカプラーを含有することを特
徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の撮影用赤
外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項9】 前記赤外感光性層が感度の異なる複数の
層からなり、該複数の層のすべてがイエロー発色カプラ
ー、マゼンタ発色カプラー、シアン発色カプラー及びD
IRカプラーを含有し、かつ該複数の層におけるイエロ
ー発色カプラー、マゼンタ発色カプラー、シアン発色カ
プラーの質量比率がすべて同一であることを特徴とする
請求項1〜8のいずれか1項に記載の撮影用赤外感光性
ハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項10】 前記赤外感光性層が感度の異なる複数
の層からなり、該複数の層のすべてがイエロー発色カプ
ラー、マゼンタ発色カプラー、シアン発色カプラー及び
DIRカプラーを含有し、かつ該複数の層におけるDI
Rカプラー/発色カプラー総量の質量比率がすべて同一
であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に
記載の撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項11】 前記請求項1〜4のいずれか1項に記
載の感光性ハロゲン化銀乳剤が、化学増感剤、ノボラッ
ク型樹脂、前記一般式(1)で表される増感色素の順に
添加する化学増感工程により調製されたことを特徴とす
る赤外感光性ハロゲン化銀乳剤。 - 【請求項12】 前記一般式(1)で表される増感色素
の含有量が、ハロゲン化銀乳剤に対する吸着飽和被覆量
の30%以上80%以下であることを特徴とする請求項
11に記載の赤外感光性ハロゲン化銀乳剤。 - 【請求項13】 下記一般式(3)で表される化合物を
含有することを特徴とする請求項11又は12記載の赤
外感光性ハロゲン化銀乳剤。 【化3】 〔式中、R1,R2,R3及びR4は各々、水素原子、アル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基又は
複素環基を表し、R5,R6,R7及びR8は各々、置換基
を表す。L1及びL2は各々メチン基を表し、Z1は酸素
原子,硫黄原子,セレン原子,テルル原子,−C
(R9)(R10)−又は−N(R9)−を表す。R 9及び
R10は各々、水素原子,アルキル基,アルケニル基,ア
ルキニル基,アリール基又は複素環基を表す。又、R1
とR2、R3とR4、R5とR6、R7とR8、R 9とR10は、
それぞれ結合して環を形成しても良い。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000319326A JP2002131859A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | 撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料及び赤外感光性ハロゲン化銀乳剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000319326A JP2002131859A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | 撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料及び赤外感光性ハロゲン化銀乳剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002131859A true JP2002131859A (ja) | 2002-05-09 |
Family
ID=18797807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000319326A Pending JP2002131859A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | 撮影用赤外感光性ハロゲン化銀写真感光材料及び赤外感光性ハロゲン化銀乳剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002131859A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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