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JP2002128603A - 水面浮遊型農薬組成物用拡展剤及び水面浮遊型農薬組成物 - Google Patents

水面浮遊型農薬組成物用拡展剤及び水面浮遊型農薬組成物

Info

Publication number
JP2002128603A
JP2002128603A JP2000326403A JP2000326403A JP2002128603A JP 2002128603 A JP2002128603 A JP 2002128603A JP 2000326403 A JP2000326403 A JP 2000326403A JP 2000326403 A JP2000326403 A JP 2000326403A JP 2002128603 A JP2002128603 A JP 2002128603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
weight
surface tension
floating
spreader
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000326403A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuaki Mori
宣彰 森
Hideyuki Yasue
秀幸 安江
Katsuyoshi Kondo
勝義 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Original Assignee
Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takemoto Oil and Fat Co Ltd filed Critical Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Priority to JP2000326403A priority Critical patent/JP2002128603A/ja
Publication of JP2002128603A publication Critical patent/JP2002128603A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/22Improving land use; Improving water use or availability; Controlling erosion

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】水面浮遊型農薬組成物に優れた拡展性を経済的
に付与できる拡展剤及びかかる拡展剤を含有する拡展性
に優れた水面浮遊型農薬組成物を提供する。 【解決手段】水面浮遊型農薬組成物用拡展剤として、所
定の静的表面張力及び動的表面張力を有する特定のポリ
オキシアルキレンモノアルキルエーテルを用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水面浮遊型農薬組成
物用拡展剤及び水面浮遊型農薬組成物に関する。水田、
イグサ田、湿地帯等の水が存在する場所に主に発生する
病害虫、雑草等を水面施用で防除する投げ込み型農薬製
剤として、各種形状に成形した水面浮遊型農薬組成物が
使用される。かかる水面浮遊型農薬組成物には、その性
質上、これを水面施用したときに、そこに成育中の植物
葉茎等による影響を受けることなく、短時間で広範囲に
拡展することが求められ、そのため拡展剤が使用され
る。本発明はかかる拡展剤及びこれを用いた水面浮遊型
農薬組成物の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような水面浮遊型農薬組成
物用拡展剤として、アセチレン誘導体(特開平6−33
6403、特開平9−118602、特開2000−9
5603)、スルホン酸系界面活性剤のような界面張力
低下能の大きい界面活性剤(特開平7−82102、特
開平7−233002、特開平10−81603、特開
平10−182303)等、各種が提案されている。と
ころが、アセチレン誘導体には、これを用いて調製した
水面浮遊型農薬組成物に相応の拡展性を付与できるもの
の、それ自体が高価であるため、非経済的であり、また
拡展剤として従来提案されている界面活性剤には、これ
を用いて調製した水面浮遊型農薬組成物に付与できる拡
展性が著しく不充分という問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、それを用いて調製した水面浮遊型組成物に
優れた拡展性を経済的に付与でき、したがって該水面浮
遊型農薬組成物を水面施用したときに、そこに成育中の
植物葉茎等による影響を受けることなく、該水面浮遊型
農薬組成物に含まれる農薬薬効成分を短時間で広範囲に
拡展させることができる拡展剤、及びそのような水面浮
遊型農薬組成物を提供する処にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかして本発明者らは、
上記の課題を解決すべく研究した結果、拡展剤として特
定のポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルを用い
ることが正しく好適であることを見出した。
【0005】すなわち本発明は、0.1重量%水溶液の
20℃における静的表面張力が25〜50mN/mであ
り且つ0.1重量%水溶液の20℃における動的表面張
力と静的表面張力との差が0〜10mN/mであるポリ
オキシアルキレンモノアルキルエーテルから成ることを
特徴とする水面浮遊型農薬組成物用拡展剤に係る。
【0006】また本発明は、上記のような水面浮遊型農
薬組成物用拡展剤、農薬薬効成分、浮遊助剤及び増量剤
を合計で90重量%以上含有し、且つ該水面浮遊型農薬
組成物用拡展剤を0.1〜10重量%、該農薬薬効成分
を0.1〜80重量%、該浮遊助剤を1〜80重量%及
び該増量剤を1〜80重量%の割合で含有して成ること
を特徴とする水面浮遊型農薬組成物に係る。
【0007】本発明に係る水面浮遊型農薬組成物用拡展
剤(以下、単に拡展剤という)は、ポリオキシアルキレ
ンモノアルキルエーテルから成るものであるが、本発明
では、該ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルと
して、その0.1重量%水溶液の20℃における静的表
面張力が25〜50mN/m、好ましくは30〜45m
N/mであり且つその0.1重量%水溶液の20℃にお
ける動的表面張力と静的表面張力との差が0〜10mN
/m、好ましくは1〜4mN/mであるものを用いる。
かかる静的表面張力は、公知の垂直板法により、また動
的表面張力は公知の最大泡圧法によりそれぞれ測定で
き、動的表面張力と静的表面張力との差は前者の測定値
から後者の測定値を差し引いた値を意味する。
【0008】上記のようなポリオキシアルキレンモノア
ルキルエーテルにおいて、アルキル基としては炭素数8
又は9のものが好ましく、なかでも分岐鎖を持つものが
好ましい。またポリオキシアルキレンモノアルキルエー
テルのポリオキシアルキレン基を構成するオキシアルキ
レン単位としては、オキシエチレン単位、オキシプロピ
レン単位、オキシブチレン単位等の単独又は混合が挙げ
られるが、なかでもオキシエチレン単位単独が好まし
い。かかるオキシアルキレン単位の繰り返し数として
は、2〜5が好ましく、3〜5がより好ましい。これら
のポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルのなかで
も、アルキル基として2−エチルヘキシル基又は3,
5,5−トリメチルヘキシル基を有し、且つポリオキシ
アルキレン基としてオキシエチレン単位の繰り返し数3
又は4のポリオキシエチレン基を有するものが特に好ま
しい。以上説明したポリオキシアルキレンモノアルキル
エーテルは単独でも又は混合でもよい。
【0009】拡展剤として用いる以上説明したようなポ
リオキシアルキレンモノアルキルエーテルは公知の方法
で合成できる。例えば、脂肪族アルコールに、水酸化ナ
トリウムや水酸化カリウム等の塩基性触媒存在下で、エ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド、1,2−ブ
チレンオキサイド等の炭素数2〜4のアルキレンオキサ
イドを逐次付加反応させる方法で合成できる。
【0010】本発明に係る水面浮遊型農薬組成物は、以
上説明した拡展剤、農薬薬効成分、浮遊助剤及び増量剤
を含有して成るものであるが、これらを合計で90重量
%以上、好ましくは100重量%含有し、且つ該拡展剤
を0.1〜10重量%、好ましくは1〜9重量%、該農
薬薬効成分を0.1〜80重量%、好ましくは1〜50
重量%、該浮遊助剤を1〜80重量%、好ましくは10
〜50重量%及び該増量剤を1〜80重量%、好ましく
は5〜60重量%の割合で含有して成るものである。
【0011】本発明に係る水面浮遊型農薬組成物に用い
る農薬薬効成分としては、それ自体は公知の各種の除草
剤、殺虫剤、殺菌剤等を適用できる。例えば、除草剤と
しては、1−(ジエチルカルバモイル)−3−(2,
4,6−トリメチルフェニルスルホニル)−1,2,4
−トリアゾール(カフェンストロール)、1−(α,α
−ジメチルベンジル)−3−(p−トリル)ウレア(ダ
イムロン)、2−クロロ−2’,6’−ジエチル−N−
(2−ブトキシメチル)アセトアニリド(ブタクロー
ル)、2−クロロ−2’,6’−ジエチル−N−(2−
プロポキシエチル)アセトアニリド(プレチラクロー
ル)、αー(2ーナフトキシ)プロピオンアニリド(ナ
プロアニリド)、2−メチルチオ−4,6−ビス(エチ
ルアミノ)−S−トリアジン(シメトリン)、S−ター
シャリーブチル−3−(2,4−ジクロロ−5−イソプ
ロポキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾリン−
2−オン(オキサジアゾン)、S−(2−メチル−1−
ピペリジル−カリボニルメチル−O,O−ジ−n−プロ
ピルジチオホスフェート(ピペロホス)、3−イソプロ
ピル−2,1,3−ベンゾ−チアジアノン−(4)−
2,2−ジオキシド(ベンタゾン)、2−メチルチオ−
4−エチルアミノ−6−(1,2−ジメチルプロピルア
ミノ)−s−トリアジン(ジメタメトリン)、3−
(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−1−
[(2−メトキシカルバニルベンジル)スルフォニル]
ウレア(ベンスルフロンメチル)等が挙げられる。
【0012】また殺虫剤としては、1−ナフチル−N−
メチルカーバメート(NAC)、メタトリル−N−メチ
ルカーバメート(MTMC)、2−イソプロピルフェニ
ル−N−メチルカーバメート(MIPC)、2−セカン
ダリーブチルフェニル−N−メチルカーバメート(BP
MC)、3,4−キシリル−N−メチルカーバメート
(MPMC)、2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベ
ンゾフラン−7−イル(ジブチルアミノチオ)メチルカ
ルバマート(カルボスルファン)、O−n−ブチル−
O’−(2,2−)ジメチル−2,3−ジヒドロベンゾ
フラン−7−イル)−N,N’−チオ−ジカルバマート
(フラチオカルブ)、(RS)α−シアノ−3−フェノ
キシベンジル=(RS)−2,2−1−(4−エトキシ
フェニル)シクロプロパンカルボキシラート(シクロプ
ロトリン)、2−タ−シャリ−ブチルイミノ−3−イソ
プロピル−5−フェニル−1,3,5−チアジアジナン
−4−オン(ブプロフェジン)、2−(4−エトキシフ
ェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジ
ルエーテル(エトフェンプロックス)、O,O−ジメチ
ル−O−(メチル−4−ニトロフェニル)チオフォスフ
ェート(MEP)、(2−イソプロピル−4−メチルピ
リミジル−6)−ジエチルチオフォスフェート(ダイア
ジノン)、S,S’−[2−(ジメチルアミノ)トリメ
チレン]ビス−ベンゼンチオスルフォネート(ベンスル
タップ)等が挙げられる。
【0013】更に殺菌剤としては、5−メチル−1,
2,4−トリアゾロ(3,4−b)ベンゾチアゾール
(トリシクラゾール)、ジメチル4,4−(o−フェニ
レン)ビス3−チオアロファネート(トップジンM)、
O,O−ジイソプロピル−S−ベンジルチオフォスフェ
ート(IBP)、3−アリルオキシ−1,2−ベンゾイ
ソチアゾール−1,1−ジオキシド(プロペナゾー
ル)、O−エチル−S,S−ジフェニルジチオフォスフ
ェート(EDDP)、ジイソプロピル−1,3−ジチオ
ラン−2−イリデン−マロネート(イソプロチオラ
ン)、3−イソプロポキシ−2−メチルベンズアニリド
(メプロニル)、(E,Z)−4,6−ジメチル−2−
[1−(O−トリル)−1−エチリデン−ヒドラジノ]
ピリミジン(フェリムゾン)、1−(4−クロロベンジ
ル)−1−シクロペンチル−3−フェニル尿素(ペンシ
クロン)等が挙げられる。
【0014】本発明に係る水面浮遊型農薬組成物に用い
る浮遊助剤としては、いずれも比重が1未満で浮力を有
するそれ自体は公知の各種の無機質浮遊助剤、有機質浮
遊助剤を適用できる。例えば、無機質浮遊助剤として
は、発泡シラス、発泡軽石、発泡パーライト、中空ガラ
ス等が挙げられる。また有機質浮遊助剤としては、動植
物由来のろう状物質、パラフィンワックス、コルク、木
粉、発泡合成樹脂、ポリエチレン粉末やポリプロピレン
粉末等の合成樹脂粉末等が挙げられる。なかでも発泡シ
ラス、中空ガラス、発泡合成樹脂が好ましい。
【0015】本発明に係る水面浮遊型農薬組成物に用い
る増量剤としては、それ自体は公知の各種の無機質粉
末、低分子水溶性化合物、合成樹脂粉末、有機質粉末を
適用できる。例えば、無機質粉末としては、ベントナイ
ト、タルク、クレー、珪藻土、無晶形二酸化ケイ素、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。また
低分子水溶性化合物としては、硫酸ナトリウム、硫酸ア
ンモニウム、塩化カリウム、尿素等が挙げられる。更に
合成樹脂粉末としては、塩化ビニル、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン等が挙げられる。更にまた有
機質粉末としては、グルコース、果糖、蔗糖、乳糖等の
糖類、カルボキシメチルセルロース及びその塩類、澱粉
及びその誘導体、微結晶セルロース、木粉、米糠、ふす
ま、モミガラ等が挙げられる。なかでも無機質粉末、低
分子水溶性化合物が好ましい。
【0016】以上説明したような本発明に係る水面浮遊
型農薬組成物は、公知の方法で調製できる。例えば1)
拡展剤、農薬薬効成分、浮遊助剤、増量剤及び水を撹拌
混合機で混練した後、造粒機を用いて造粒し、乾燥する
方法、2)拡展剤、浮遊助剤、増量剤及び水を撹拌混合
機で混練した後、造粒機を用いて造粒し、その造粒物に
農薬薬効成分を含浸、吸着させ、乾燥する方法等が挙げ
られる。ここで撹拌混合機としては、ナウタミキサー、
リボンブレンダー、ロータリーブレンダー、V型混合機
等を適用でき、また造粒機としては、押し出し造粒機、
混合造粒機、転動造粒機、流動層造粒機等を適用でき
る。
【0017】本発明に係る水面浮遊型農薬組成物は、通
常の農薬粒剤と同様、手播き散布、機械散布、振込散布
のような方法で散布できるが、畦や畔等から散布する所
謂額縁散布をすることもでき、また水溶紙に分包して畦
や畔等から投げ込み施用することもできる。投げ込み施
用に用いる水溶紙は、水中での溶解性又は分散性を有す
るフィルム又はシートであり、例えば、ポリビニルアル
コール又はその誘導体、プルラン、カルボキシメチルセ
ルロースのナトリウム塩、セルロース、ポリエチレンオ
キサイド又はその誘導体から成形されたフィルム又はシ
ート等が挙げられるが、なかでもポリビニルアルコール
又はその誘導体から成形されたフィルム又はシートが好
ましい。
【0018】本発明に係る水面浮遊型農薬組成物には、
以上説明したような拡展剤、農薬薬効成分、浮遊助剤及
び増量剤の他に、結合剤、造粒性向上剤、崩壊剤、分散
剤、乳化剤、溶剤等を併用することもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る拡展剤の実施形態と
しては、次の1)〜4)挙げられる。 1)0.1重量%水溶液の20℃における静的表面張力
が36.4mN/mであり且つ0.1重量%水溶液の2
0℃における動的表面張力と静的表面張力との差が3.
4mN/mであるα−2−エチルヘキシル−ω−ヒドロ
キシ−ポリオキシエチレン(オキシエチレン単位の繰り
返し数3、以下n=3と略記する)から成る拡展剤。
【0020】2)0.1重量%水溶液の20℃における
静的表面張力が39.0mN/mであり且つ0.1重量
%水溶液の20℃における動的表面張力と静的表面張力
との差が4.0mN/mであるα−2−エチルヘキシル
−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(n=4)から
成る拡展剤。
【0021】3)0.1重量%水溶液の20℃における
静的表面張力が37.1mN/mであり且つ0.1重量
%水溶液の20℃における動的表面張力と静的表面張力
との差が3.4mN/mである、α−2−エチルヘキシ
ル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(n=3)/
α−2−エチルヘキシル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシ
エチレン(n=4)=50/50(重量比)の混合物か
ら成る拡展剤。
【0022】4)0.1重量%水溶液の20℃における
静的表面張力が33.4mN/mであり且つ0.1重量
%水溶液の20℃における動的表面張力と静的表面張力
との差が3.6mN/mであるα−3,5,5−トリメ
チルヘキシル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン
(n=3)から成る拡展剤。
【0023】また本発明に係る水面浮遊型農薬組成物の
実施形態としては、次の5)〜7)挙げられる。 5)拡展剤として前記1)のα−2−エチルヘキシル−
ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(n=3)2重量
%、農薬薬効成分としてカフェンストロール20重量
%、浮遊助剤として中空性ガラス35重量%及び増量剤
としてベントナイト/クレー=20/80(重量比)の
混合物43重量%の割合で含有して成る水面浮遊型農薬
組成物。
【0024】6)拡展剤として前記2)のα−2−エチ
ルヘキシル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(n
=4)5重量%、農薬薬効成分としてダイアジノン10
重量%、浮遊助剤として中空性ガラス30重量%、増量
剤としてホワイトカーボン/ベントナイト/クレー=1
0/20/70(重量比)の混合物50重量%及びアル
キルナフタレンスルホン酸金属塩5重量%の割合で含有
して成る水面浮遊型農薬組成物。
【0025】7)拡展剤として前記4)のα−3,5,
5,−トリメチルヘキシル−ω−ヒドロキシ−ポリオキ
シエチレン(n=3)1重量%、農薬薬効成分としてト
リシクラゾール10重量%、浮遊助剤として発泡シラス
40重量%及び増量剤としてホワイトカーボン/ベント
ナイト/クレー=10/20/70(重量比)の混合物
49重量%の割合で含有して成る水面浮遊型農薬組成
物。
【0026】以下、本発明の構成と効果をより具体的に
するため、実施例等を挙げるが、本発明が該実施例に限
定されるというものではない。尚、以下の実施例等にお
いて、別に記載しない限り、部は重量部、%は重量%で
ある。
【0027】
【実施例】試験区分1(拡展剤の合成) 実施例1〜7及び比較例1〜5{拡展剤(A−1)〜
(A−7)及び(a−1)〜(a−3)の合成並びに
(a−4),(a−5)の準備} 2−エチルヘキシルアルコール260g(2モル)をオ
ートクレーブに仕込み、触媒として水酸化カリウム粉末
1gを加えた後、オートクレーブ内を充分に窒素で置換
した。撹拌下に反応温度を120℃〜140℃に維持し
つつエチレンオキサイド264g(6モル)を圧入して
付加重合反応を行ない、同温度で1時間熟成して付加重
合反応を終了した。触媒をリン酸で中和した後、副生物
を分子蒸留により分離して、アルキル基として2−エチ
ルヘキシル基を有し且つポリオキシアルキレン基として
オキシエチレン単位の繰り返し数3のポリオキシエチレ
ン基を有するα−2−エチルヘキシル−ω−ヒドロキシ
−ポリオキシエチレン(n=3)から成る拡展剤(A−
1)を得た。同様にして拡展剤(A−2)〜(A−7)
及び(a−1)〜(a−3)を合成し、別に拡展剤(a
−4)及び(a−5)を準備した。以上で合成又は準備
した各拡展剤の内容を表1にまとめて示した。
【0028】
【表1】
【0029】表1において、 静的表面張力:拡展剤をイオン交換水で希釈して0.1
重量%水溶液とし、これを垂直板法表面張力測定装置
(協和界面科学社製のKYOWA CBVP SURF
ACE TENSIOMETER)に供して、その20
℃における静的表面張力を測定するという操作を5回行
ない、かくして求めた5回の測定値の平均値(mN/
m)。 動的表面張力:拡展剤をイオン交換水で希釈して0.1
重量%水溶液とし、これを最大泡圧表面張力測定装置
(Chem−Dyne Reseach社製のセンサダ
イン6000)に供して、プローブ径1mmでバブルレー
ト5バブル/秒の条件下に、その20℃における動的表
面張力を測定するという操作を5回行ない、かくして求
めた5回の測定値の平均値(mN/m)。 D−S:動的表面張力から静的表面張力を差し引いた値 n:オキシエチレン単位の繰り返し数 m:オキシプロピレン単位の繰り返し数
【0030】試験区分2(水面浮遊型農薬組成物の調
製) 実施例8〜22及び比較例6〜10{水面浮遊型農薬組
成物(P−1)〜(P−15)及び(R−1)〜(R−
5)の調製} 試験区分1で合成した拡展剤(A−1)2部、農薬薬効
成分としてカフェンストロール20部、浮遊助剤として
中空性ガラス35部及び増量剤としてベントナイト9部
並びにクレー34部を混合し、その混合物に水40部を
加えて充分混練した。得られた混練物を目開き1.0mm
のスクリーンを装着したバスケット型造粒機に供して成
形し、切断した後、50℃の流動層乾燥機で乾燥した。
得られた乾燥物を長さ約3mmに整粒して水面浮遊型農薬
組成物(P−1)を調製した。同様にして、水面浮遊型
農薬組成物(P−2)〜(P−15)及び(R−1)〜
(R−5)を調製した。以上で調製した各水面浮遊型農
薬組成物の内容を表2にまとめて示した。
【0031】
【表2】
【0032】表2において、 割合:% A−1〜A−7,a−1〜a−5:試験区分1で合成し
た表1に記載の拡展剤 Z−1:カフェンストロール Z−2:ダイムロン Z−3:ブタクロール M−1:NAC M−2:ダイアジノン K−1:プロペナゾール K−2:トリシクラゾール G−1:中空性ガラス(東海工業社製のCEL−STA
R Z−27) G−2:発泡シラス(カルシード社製のシラスバルー
ン) I−1:ベントナイト(クニミネ工業社製のクニゲルV
1)/クレー(昭和鉱業社製の昭和微粉クレー)=20
/80(重量比)の混合物 I−2:ホワイトカーボン(トクヤマ社製のトクシール
NR)/ベントナイト(クニミネ工業社製のクニゲルV
1)/クレー(昭和鉱業社製の昭和微粉クレー)=10
/20/70(重量比)の混合物 I−3:ホワイトカーボン(トクヤマ社製のトクシール
NR)/ベントナイト(クニミネ工業社製のクニゲルV
1)/炭酸カルシウム(丸尾カルシウム社製の重質炭酸
カルシウム)=10/20/70(重量比)の混合物 I−4:ベントナイト(クニミネ工業社製のクニゲルV
1)/炭酸カルシウム(丸尾カルシウム社製の重質炭酸
カルシウム)=20/80(重量比)の混合物H−1:
アルキルナフタレンスルホン酸金属塩(竹本油脂社製の
ニューカルゲンBX−C) H−2:ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物
金属塩(竹本油脂社製のニューカルゲンPS−P)
【0033】試験区分3(水面浮遊型農薬組成物の評
価) 縦200cm、横10cm、深さ4cmのステンレス製直方容
器を用い、この容器の縦方向に沿う内底面中央部に、1
0cm間隔で、直径2.5cm、長さ5.5cmの円筒形障害
物を合計19本立設し、容器内に深さ2cmまで水を入れ
た。容器の縦方向一端中央部から試験区分2で調製した
水面浮遊型農薬組成物0.2gを投入し、その拡展距
離、拡展速度及び拡展状況を下記のように評価した。結
果を表3にまとめて示した。
【0034】・拡展距離の評価:投入後、2分間で拡展
した縦方向の距離を測定した。測定は5回行ない、その
平均値を下記の基準で評価した。 評価基準: ◎:170cm以上 ○:150cm以上、170cm未満 △:130cm以上、150cm未満 ×:130cm未満
【0035】・拡展速度の評価:投入した水面浮遊型農
薬組成物が縦方向で100cmまで拡展するまでの所要時
間を測定した。測定は5回行ない、その平均値から下記
の計算式により拡展速度を算出し、下記の基準で評価し
た。 拡展速度(cm/秒)=100(cm)/所要時間(秒) 評価基準: ◎:6cm/秒以上 ○:5cm/秒以上、6cm/秒未満 △:3cm/秒以上、5cm/秒未満 ×:3cm/秒未満
【0036】・拡展状態の評価:投入した水面浮遊型農
薬組成物が拡展する状態を観察し、下記の基準で評価し
た。 評価基準: ◎:水面に波紋が広がりながら非常に激しく拡展する、
拡展性が優れている ○:水面に少し波紋が広がりながら拡展する、拡展性が
良好 △:水面に波紋の発生はないが、粒の崩壊直前に少し波
紋が広がる、拡展性がやや悪い ×:水面に波紋の発生は全くなく、ゆっくり拡展する、
拡展性が悪い
【0037】
【表3】
【0038】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、水面浮遊型農薬組成物に優れた拡展性を経済的
に付与できるという効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 47/22 A01N 47/22 B 47/30 47/30 C 47/38 47/38 A 57/08 103 57/08 103C (72)発明者 近藤 勝義 愛知県蒲郡市港町2番5号 竹本油脂株式 会社内 Fターム(参考) 4H011 AA01 AB02 AC01 BA01 BB06 BB09 BB13 BB17 BC19 DA04 DB02 DD02 DF03 DF04 DG15 DH03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.1重量%水溶液の20℃における静
    的表面張力が25〜50mN/mであり且つ0.1重量
    %水溶液の20℃における動的表面張力と静的表面張力
    との差が0〜10mN/mであるポリオキシアルキレン
    モノアルキルエーテルから成ることを特徴とする水面浮
    遊型農薬組成物用拡展剤。
  2. 【請求項2】 ポリオキシアルキレンモノアルキルエー
    テルが、その0.1重量%水溶液の20℃における静的
    表面張力が30〜45mN/mであり且つその0.1重
    量%水溶液の20℃における動的表面張力と静的表面張
    力との差が1〜4mN/mであるものである請求項1記
    載の水面浮遊型農薬組成物用拡展剤。
  3. 【請求項3】 ポリオキシアルキレンモノアルキルエー
    テルが、炭素数8又は9のアルキル基を有し且つオキシ
    アルキレン単位の繰り返し数2〜5のポリオキシアルキ
    レン基を有するものである請求項1又は2記載の水面浮
    遊型農薬組成物用拡展剤。
  4. 【請求項4】 ポリオキシアルキレンモノアルキルエー
    テルが、分岐鎖を持つアルキル基を有し且つポリオキシ
    アルキレン基としてオキシエチレン単位の繰り返し数3
    〜5のポリオキシエチレン基を有するものである請求項
    3記載の水面浮遊型農薬組成物用拡展剤。
  5. 【請求項5】 ポリオキシアルキレンモノアルキルエー
    テルが、アルキル基として2−エチルヘキシル基又は
    3,5,5−トリメチルヘキシル基を有し且つオキシエ
    チレン単位の繰り返し数3又は4のポリオキシエチレン
    基を有するものである請求項4記載の水面浮遊型農薬組
    成物用拡展剤。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一つの項記載の
    水面浮遊型農薬組成物用拡展剤、農薬薬効成分、浮遊助
    剤及び増量剤を合計で90重量%以上含有し、且つ該水
    面浮遊型農薬組成物用拡展剤を0.1〜10重量%、該
    農薬薬効成分を0.1〜80重量%、該浮遊助剤を1〜
    80重量%及び該増量剤を1〜80重量%の割合で含有
    して成ることを特徴とする水面浮遊型農薬組成物。
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