JP2002103097A - ハンドプレス - Google Patents
ハンドプレスInfo
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- JP2002103097A JP2002103097A JP2000290821A JP2000290821A JP2002103097A JP 2002103097 A JP2002103097 A JP 2002103097A JP 2000290821 A JP2000290821 A JP 2000290821A JP 2000290821 A JP2000290821 A JP 2000290821A JP 2002103097 A JP2002103097 A JP 2002103097A
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- punch
- die
- sheet metal
- vehicle sheet
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- Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
- Press Drives And Press Lines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両の修理後の接合部に外観が良好なスポッ
ト溶接痕を施す手持ち操作可能なハンドプレスを提供す
る。 【解決手段】 一方の操作レバー4を備え車両板金の接
合部に侵入可能な開口部3を有する対のアーム2と、こ
のアーム2の開口部3に設けられ車両板金の接合部に当
ててスポット溶接痕を形成するパンチ5およびダイス6
と、このパンチ5を倍力で駆動させる他方の操作レバー
74を有する倍力リンク機構7とを備えてなる。
ト溶接痕を施す手持ち操作可能なハンドプレスを提供す
る。 【解決手段】 一方の操作レバー4を備え車両板金の接
合部に侵入可能な開口部3を有する対のアーム2と、こ
のアーム2の開口部3に設けられ車両板金の接合部に当
ててスポット溶接痕を形成するパンチ5およびダイス6
と、このパンチ5を倍力で駆動させる他方の操作レバー
74を有する倍力リンク機構7とを備えてなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両板金の修理に
係る技術分野に属する。
係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の製造時における板金の接合
には一般にスポット溶接が広く行われている。スポット
溶接は、電極で被溶接材を圧接して溶接するため溶接後
にスポット溶接痕を残す。そして、外観が良好なスポッ
ト溶接痕は車両板金において意匠性を有する。
には一般にスポット溶接が広く行われている。スポット
溶接は、電極で被溶接材を圧接して溶接するため溶接後
にスポット溶接痕を残す。そして、外観が良好なスポッ
ト溶接痕は車両板金において意匠性を有する。
【0003】また、外観が良好なスポット溶接痕は、大
きな加圧、保持力が発生する大型のスポット溶接機によ
り形成される。
きな加圧、保持力が発生する大型のスポット溶接機によ
り形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、車両の補修の現場では、車両板金の接合を大型のス
ポット溶接機で行うことができず、接合はアーク溶接ま
たは接着接合で行われている。アーク溶接では、被接合
箇所に溶接金属の余盛りが生じるため、溶接後に余盛り
を削りとり車両板金の外観を整えている。また、接着接
合では車両板金の外観に形状上の変化を与えない。ま
た、簡易的にポータブルタイプのスポット溶接機が使用
されるが、被接合箇所への圧接力が小さいため外観が良
好なスポット溶接痕が形成されない。そのため、以上の
ような車両板金の接合では、修理後に外観が良好なスポ
ット溶接痕が残らず修理の前後で車両板金の意匠が異な
ってしまうという問題がある。
に、車両の補修の現場では、車両板金の接合を大型のス
ポット溶接機で行うことができず、接合はアーク溶接ま
たは接着接合で行われている。アーク溶接では、被接合
箇所に溶接金属の余盛りが生じるため、溶接後に余盛り
を削りとり車両板金の外観を整えている。また、接着接
合では車両板金の外観に形状上の変化を与えない。ま
た、簡易的にポータブルタイプのスポット溶接機が使用
されるが、被接合箇所への圧接力が小さいため外観が良
好なスポット溶接痕が形成されない。そのため、以上の
ような車両板金の接合では、修理後に外観が良好なスポ
ット溶接痕が残らず修理の前後で車両板金の意匠が異な
ってしまうという問題がある。
【0005】本発明は、このような状況を鑑みてなされ
たもので、車両の補修の現場において、修理後の接合部
に外観が良好なスポット溶接痕を施す手持ち操作可能な
ハンドプレスを提供することを課題とする。
たもので、車両の補修の現場において、修理後の接合部
に外観が良好なスポット溶接痕を施す手持ち操作可能な
ハンドプレスを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明に係るハンドプレスは、次のような手段を採
用する。
め、本発明に係るハンドプレスは、次のような手段を採
用する。
【0007】即ち、請求項1記載のハンドプレスは、一
方の操作レバーを備え車両板金の接合部に侵入可能な開
口部を有する対のアームと、このアームの開口部に設け
られ車両板金の接合部に当ててスポット溶接痕を形成す
るパンチおよびダイスと、このパンチおよびダイスのい
ずれか一方を倍力で駆動する他方の操作レバーを有する
倍力リンク機構とを備えてなることにある。
方の操作レバーを備え車両板金の接合部に侵入可能な開
口部を有する対のアームと、このアームの開口部に設け
られ車両板金の接合部に当ててスポット溶接痕を形成す
るパンチおよびダイスと、このパンチおよびダイスのい
ずれか一方を倍力で駆動する他方の操作レバーを有する
倍力リンク機構とを備えてなることにある。
【0008】この手段では、手持ち操作でアームの開口
部に車両板金を侵入させて、車両板金の形状に応じてパ
ンチとダイスを車両板金の接合部に当てることができ
る。また、軽い駆動力で車両板金を圧接することができ
るため外観が良好なスポット溶接痕が形成される。
部に車両板金を侵入させて、車両板金の形状に応じてパ
ンチとダイスを車両板金の接合部に当てることができ
る。また、軽い駆動力で車両板金を圧接することができ
るため外観が良好なスポット溶接痕が形成される。
【0009】また、請求項2に記載のように、請求項1
のハンドプレスにおいて、パンチまたはダイスはアーム
に着脱可能に設けられていることを特徴とする。
のハンドプレスにおいて、パンチまたはダイスはアーム
に着脱可能に設けられていることを特徴とする。
【0010】この手段では、車両板金の接合部の形状に
応じたパンチとダイスの選択を可能とする。
応じたパンチとダイスの選択を可能とする。
【0011】また、請求項3に記載のように、請求項1
または2記載のハンドプレスにおいて、パンチとダイス
の対面する間隔が調節される調節機構を有することを特
徴とする。
または2記載のハンドプレスにおいて、パンチとダイス
の対面する間隔が調節される調節機構を有することを特
徴とする。
【0012】この手段では、車両板金の接合部の厚みに
応じた所望のスポット溶接痕の形成を可能とする。
応じた所望のスポット溶接痕の形成を可能とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るハンドプレス
の実施の形態を図面に基づいて説明する。
の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】ハンドプレス1は、車両板金の接合部に、
手持ち操作でスポット溶接痕を形成するものを示してい
る。
手持ち操作でスポット溶接痕を形成するものを示してい
る。
【0015】ハンドプレス1は、図1〜図4に示すよう
に、一方の操作レバー4を備え車両板金の接合部に侵入
可能な開口部3を有する対のアーム2と、このアーム2
の開口部3に設けられ車両板金の接合部に当ててスポッ
ト溶接痕を形成するパンチ5およびダイス6と、このパ
ンチ5を倍力で駆動させる他方の操作レバー74を有す
る倍力リンク機構7とを備えてなる。
に、一方の操作レバー4を備え車両板金の接合部に侵入
可能な開口部3を有する対のアーム2と、このアーム2
の開口部3に設けられ車両板金の接合部に当ててスポッ
ト溶接痕を形成するパンチ5およびダイス6と、このパ
ンチ5を倍力で駆動させる他方の操作レバー74を有す
る倍力リンク機構7とを備えてなる。
【0016】アーム2は、円弧状に形成された対のアー
ム2の内面26を対向させて一端に結合部25が設けら
れて内部空間33が形成され、他端には開口部3が設け
られてなる。このとき、内部空間33には開口部3の間
隔より広い間隔で車両板金が侵入可能な領域34が形成
されている。また、アーム2の結合部25からは内部空
間33の外方に延びて一方の操作レバー4が設けられて
いる。
ム2の内面26を対向させて一端に結合部25が設けら
れて内部空間33が形成され、他端には開口部3が設け
られてなる。このとき、内部空間33には開口部3の間
隔より広い間隔で車両板金が侵入可能な領域34が形成
されている。また、アーム2の結合部25からは内部空
間33の外方に延びて一方の操作レバー4が設けられて
いる。
【0017】また、アーム2の先端21,22には、パ
ンチ5とダイス6とが設けられている。詳しくは、一方
の先端21にはパンチホルダ27が設けられ、パンチホ
ルダ27に上下摺動自在にパンチ5が保持されている。
また、他方の先端22にはダイスホルダ28が設けら
れ、ダイスホルダ28にはダイス6が保持されており、
ダイス6はパンチ5と同軸線上に配置されている。な
お、上記パンチ5とダイス6は車両板金の接合部が侵入
できる間隔Wに離間されていることが望ましい。
ンチ5とダイス6とが設けられている。詳しくは、一方
の先端21にはパンチホルダ27が設けられ、パンチホ
ルダ27に上下摺動自在にパンチ5が保持されている。
また、他方の先端22にはダイスホルダ28が設けら
れ、ダイスホルダ28にはダイス6が保持されており、
ダイス6はパンチ5と同軸線上に配置されている。な
お、上記パンチ5とダイス6は車両板金の接合部が侵入
できる間隔Wに離間されていることが望ましい。
【0018】上記ホルダ27,28は、ブロック材に構
成され、このブロック材がアーム2の先端21,22に
固着されている。或いは、アーム2の先端21,22に
アーム2と一体に形成されてもよい。
成され、このブロック材がアーム2の先端21,22に
固着されている。或いは、アーム2の先端21,22に
アーム2と一体に形成されてもよい。
【0019】また、ダイスホルダ28の外形には、車両
板金の角部に当接可能にテーパ部29が設けられてい
る。
板金の角部に当接可能にテーパ部29が設けられてい
る。
【0020】パンチ5は、縦長柱形に形成され、例え
ば、パンチホルダ27の嵌合孔23に嵌合される円柱状
に形成される。一端51は倍力リンク機構7に連結さ
れ、他端52には端面にスポット溶接痕を形成する凸部
53が形成されている。凸部53の具体的形状として
は、先端角部をR面取りしたドーム形状とするのが望ま
しい。また、パンチ5は、倍力リンク機構7への連結を
外してアーム2のパンチホルダ27から着脱可能とされ
ている。具体的には倍力リンク機構の止めネジ725を
外すことでなされる。
ば、パンチホルダ27の嵌合孔23に嵌合される円柱状
に形成される。一端51は倍力リンク機構7に連結さ
れ、他端52には端面にスポット溶接痕を形成する凸部
53が形成されている。凸部53の具体的形状として
は、先端角部をR面取りしたドーム形状とするのが望ま
しい。また、パンチ5は、倍力リンク機構7への連結を
外してアーム2のパンチホルダ27から着脱可能とされ
ている。具体的には倍力リンク機構の止めネジ725を
外すことでなされる。
【0021】ダイス6は、例えば、ダイスホルダ28の
ネジ孔24に螺合するように外周面にネジ部が刻設され
た円柱形に形成される。一端61には端面にスポット溶
接痕を形成する凹部63が形成されて、他端62には端
面にパンチ5とダイス6が対面する間隔が調節される調
節溝64が形成されている。この調節は、ダイス6の調
整溝64を回動させダイス6を進退させることでなされ
る。また、ダイス6はさらに進退させることでネジ孔2
4から着脱可能とされている。なお、この調節機構およ
び着脱構造は、上記手段に限られず、他にダイスホルダ
28に対してダイス6が上下進退および着脱自在な構造
であればよい。
ネジ孔24に螺合するように外周面にネジ部が刻設され
た円柱形に形成される。一端61には端面にスポット溶
接痕を形成する凹部63が形成されて、他端62には端
面にパンチ5とダイス6が対面する間隔が調節される調
節溝64が形成されている。この調節は、ダイス6の調
整溝64を回動させダイス6を進退させることでなされ
る。また、ダイス6はさらに進退させることでネジ孔2
4から着脱可能とされている。なお、この調節機構およ
び着脱構造は、上記手段に限られず、他にダイスホルダ
28に対してダイス6が上下進退および着脱自在な構造
であればよい。
【0022】倍力リンク機構7は、アーム2のパンチ5
側に設けられ、他方の操作レバー74と、この他方の操
作レバー74とアーム2とを回動自在に連結する連結プ
レート73と、他方の操作レバー74とアーム2とを回
動自在に連結してかつパンチを連結して他方の操作レバ
ー74で倍力に駆動される圧力レバー72とからなる。
側に設けられ、他方の操作レバー74と、この他方の操
作レバー74とアーム2とを回動自在に連結する連結プ
レート73と、他方の操作レバー74とアーム2とを回
動自在に連結してかつパンチを連結して他方の操作レバ
ー74で倍力に駆動される圧力レバー72とからなる。
【0023】他方の操作レバー74は、細長状に形成さ
れるものであって、一端に所定の間隔を介して軸孔71
1と軸孔722が設けられている。軸孔711は連結軸
75と回動可能に嵌合され連結軸75は連結プレート7
3にスペーサ733を介して軸孔731に係止される。
係止手段としては、例えば、連結軸75を連結プレート
73の端面から突出させて連結軸75の両端にE形止め
輪734を嵌設することでなされる。軸孔712は連結
軸76と回動可能に嵌合され連結軸76は圧力レバー7
2の軸孔722に係止される。係止手段としては、例え
ば、圧力レバー72にネジ溝を刻設して連結軸76の側
面から止めネジ724で固定することでなされる。
れるものであって、一端に所定の間隔を介して軸孔71
1と軸孔722が設けられている。軸孔711は連結軸
75と回動可能に嵌合され連結軸75は連結プレート7
3にスペーサ733を介して軸孔731に係止される。
係止手段としては、例えば、連結軸75を連結プレート
73の端面から突出させて連結軸75の両端にE形止め
輪734を嵌設することでなされる。軸孔712は連結
軸76と回動可能に嵌合され連結軸76は圧力レバー7
2の軸孔722に係止される。係止手段としては、例え
ば、圧力レバー72にネジ溝を刻設して連結軸76の側
面から止めネジ724で固定することでなされる。
【0024】なお、他方の操作レバー74は、連結軸7
5を支点として、連結軸76を作用点として圧力レバー
72を駆動する。すなわち、他方の操作レバ−74の連
結軸75から手持ちされる箇所までの距離と連結軸75
から連結軸76までの距離の比で駆動力が倍力とされ
る。
5を支点として、連結軸76を作用点として圧力レバー
72を駆動する。すなわち、他方の操作レバ−74の連
結軸75から手持ちされる箇所までの距離と連結軸75
から連結軸76までの距離の比で駆動力が倍力とされ
る。
【0025】圧力レバー72は、アーム2と他方の操作
レバー74を挟む対の部材の一端を連結して形成される
ものであって、他端に軸孔721と所定位置に軸孔72
2が設けられている。軸孔721はアーム2と回動可能
に嵌合される連結軸77と嵌合する。連結軸77は軸孔
722に止めネジ等で係止される。
レバー74を挟む対の部材の一端を連結して形成される
ものであって、他端に軸孔721と所定位置に軸孔72
2が設けられている。軸孔721はアーム2と回動可能
に嵌合される連結軸77と嵌合する。連結軸77は軸孔
722に止めネジ等で係止される。
【0026】また、圧力レバー72には、圧力レバー7
2の回転方向を長手方向としてパンチ5が係止されてい
る。係止手段としては、例えば、圧力レバー72の対の
部材の間をパンチ5を遊嵌合して止めネジ725で固定
することでなされる。
2の回転方向を長手方向としてパンチ5が係止されてい
る。係止手段としては、例えば、圧力レバー72の対の
部材の間をパンチ5を遊嵌合して止めネジ725で固定
することでなされる。
【0027】なお、圧力レバー72は、連結軸77を支
点として他方の操作レバー74で駆動され、この駆動力
が圧力レバー72に係止されているパンチ5に連結部7
26を介して伝達される。
点として他方の操作レバー74で駆動され、この駆動力
が圧力レバー72に係止されているパンチ5に連結部7
26を介して伝達される。
【0028】連結プレート73は、アーム2と他方の操
作レバー74を挟む細長状の対の部材から構成され、そ
れぞれ軸孔731と軸孔732が両端に設けられてい
る。軸孔732はアーム2と回動可能に嵌合される連結
軸78とスペーサ733を介して嵌合する。連結軸78
は軸孔732にE形止め輪等で係止される。なお、スペ
ーサ733は連結プレート73と一体に形成されてもよ
い。
作レバー74を挟む細長状の対の部材から構成され、そ
れぞれ軸孔731と軸孔732が両端に設けられてい
る。軸孔732はアーム2と回動可能に嵌合される連結
軸78とスペーサ733を介して嵌合する。連結軸78
は軸孔732にE形止め輪等で係止される。なお、スペ
ーサ733は連結プレート73と一体に形成されてもよ
い。
【0029】また、以上に図示した実施の形態の外に、
パンチ5とダイス6を置換した構成とすることも可能で
ある。具体的には、ダイス6がパンチホルダ27に保持
されて倍力リンク機構7に連結され、パンチ5がダイス
ホルダ28に保持されることでなされる。
パンチ5とダイス6を置換した構成とすることも可能で
ある。具体的には、ダイス6がパンチホルダ27に保持
されて倍力リンク機構7に連結され、パンチ5がダイス
ホルダ28に保持されることでなされる。
【0030】また、パンチ5およびダイス6の端面の形
状は凹凸形状に限られず所定の形状とすることで所望の
スポット溶接痕が形成される。
状は凹凸形状に限られず所定の形状とすることで所望の
スポット溶接痕が形成される。
【0031】このように構成された実施の形態では、例
えば、図5〜図10に示すような使用態様が採られる。
えば、図5〜図10に示すような使用態様が採られる。
【0032】即ち、まず、ハンドプレス1の一方の操作
レバー4と他方の操作レバー74を手持ちして双方のレ
バーの間隔を開く方向(矢印A)に駆動させる。これに
より、図5に示すように、パンチ5とダイス6の間隔が
開いている状態となる。
レバー4と他方の操作レバー74を手持ちして双方のレ
バーの間隔を開く方向(矢印A)に駆動させる。これに
より、図5に示すように、パンチ5とダイス6の間隔が
開いている状態となる。
【0033】次に、図6に示すように、アーム2の開口
部3に接合された車両板金8を侵入させてダイス6を車
両板金8の接合部9に当てる。このとき、車両板金の形
状が函状或いは袋状等であっても、図7に示すように、
アーム2の内部空間33の領域34に車両板金88の形
状L等を侵入されることができるためダイス6を接合部
99に当てることができる。また、アーム2の係合部2
7にテーパを施すことにより、図8(図7の矢視X)に
示すように、車両板金88の角部89にテーパ部29の
一方を当てて接合部99にスポット溶接痕を形成するこ
とも可能となる。
部3に接合された車両板金8を侵入させてダイス6を車
両板金8の接合部9に当てる。このとき、車両板金の形
状が函状或いは袋状等であっても、図7に示すように、
アーム2の内部空間33の領域34に車両板金88の形
状L等を侵入されることができるためダイス6を接合部
99に当てることができる。また、アーム2の係合部2
7にテーパを施すことにより、図8(図7の矢視X)に
示すように、車両板金88の角部89にテーパ部29の
一方を当てて接合部99にスポット溶接痕を形成するこ
とも可能となる。
【0034】続いて、一方の操作レバー4と他方の操作
レバー74の双方のレバーの間隔を閉じる方向(矢印
B)に駆動させ、パンチ5の凸部を車両板金8を介して
ダイスの凹部63に圧接する。これにより、図9に示す
ように、車両板金がパンチ5とダイス6の形状に沿って
変形する。
レバー74の双方のレバーの間隔を閉じる方向(矢印
B)に駆動させ、パンチ5の凸部を車両板金8を介して
ダイスの凹部63に圧接する。これにより、図9に示す
ように、車両板金がパンチ5とダイス6の形状に沿って
変形する。
【0035】この後、一方の操作レバー4および他方の
操作レバー74を戻してパンチ5とダイス6を開き、図
10に示すように、凹凸形状80が形成される。この凹
凸形状80がスポット溶接後のスポット溶接痕と同形状
となる。
操作レバー74を戻してパンチ5とダイス6を開き、図
10に示すように、凹凸形状80が形成される。この凹
凸形状80がスポット溶接後のスポット溶接痕と同形状
となる。
【0036】この実施の形態によると、接合された車両
板金8の形状に応じてアーム2の開口部3に車両板金8
を侵入させ、ダイス5とパンチ6を車両板金8の接合部
9に当てることができる。
板金8の形状に応じてアーム2の開口部3に車両板金8
を侵入させ、ダイス5とパンチ6を車両板金8の接合部
9に当てることができる。
【0037】また、車両板金8にダイス6が侵入する領
域34が小さい場合には、長さの異なるパンチ5または
ダイス6に交換することができる。具体的には、図11
に示すように、まず、ダイス6を回動してアーム2から
取り外し、次に、パンチ5を倍力リンク機構7の止めネ
ジ725を外してパンチホルダ27の嵌合孔23および
ダイスホルダ28のネジ孔24を挿通して抜き取る。そ
して、長さの短いパンチ55と長いダイス66を上述と
は逆の順序で取り付ける。この結果として、図12に示
すように、車両板金87の形状L等が長い場合でも車両
板金87の接合部97にダイス66を当てることが可能
となる。
域34が小さい場合には、長さの異なるパンチ5または
ダイス6に交換することができる。具体的には、図11
に示すように、まず、ダイス6を回動してアーム2から
取り外し、次に、パンチ5を倍力リンク機構7の止めネ
ジ725を外してパンチホルダ27の嵌合孔23および
ダイスホルダ28のネジ孔24を挿通して抜き取る。そ
して、長さの短いパンチ55と長いダイス66を上述と
は逆の順序で取り付ける。この結果として、図12に示
すように、車両板金87の形状L等が長い場合でも車両
板金87の接合部97にダイス66を当てることが可能
となる。
【0038】さらに、車両板金8の接合部9の厚さに応
じてパンチ5とダイス6の対面する間隔を調節すること
ができる。具体的には、図13に示すように、ダイス6
の調整溝64にドライバー等の工具90の先端91を差
し込み工具を回転させダイス6を進退させることでなさ
れる。この結果として、車両板金8の接合部9の厚さに
応じて所望のスポット溶接痕が形成される。
じてパンチ5とダイス6の対面する間隔を調節すること
ができる。具体的には、図13に示すように、ダイス6
の調整溝64にドライバー等の工具90の先端91を差
し込み工具を回転させダイス6を進退させることでなさ
れる。この結果として、車両板金8の接合部9の厚さに
応じて所望のスポット溶接痕が形成される。
【0039】また、倍力リンク機構7により、軽い駆動
力で他方の操作レバー74が駆動され、この駆動力が倍
力で圧力レバー72に連結されたパンチ5に伝達され、
パンチ5とダイス6間の車両板金8の接合部9を圧接し
て外観が良好なスポット溶接痕が形成される。
力で他方の操作レバー74が駆動され、この駆動力が倍
力で圧力レバー72に連結されたパンチ5に伝達され、
パンチ5とダイス6間の車両板金8の接合部9を圧接し
て外観が良好なスポット溶接痕が形成される。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るハンドプレ
スは、車両の修理後において、接合された車両板金の形
状および厚みに応じてパンチとダイスを手持ち操作で車
両板金の接合部に当てることができ、倍力リンク機構に
より軽い駆動力で外観が良好なスポット溶接痕を施すこ
とができる。
スは、車両の修理後において、接合された車両板金の形
状および厚みに応じてパンチとダイスを手持ち操作で車
両板金の接合部に当てることができ、倍力リンク機構に
より軽い駆動力で外観が良好なスポット溶接痕を施すこ
とができる。
【図1】 本発明に係るハンドプレスの実施の形態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】 図1の正面図である。
【図3】 図1の側面図である。
【図4】 図3の矢視Yを示す図である。
【図5】 図1の使用例を示す図である。
【図6】 図1の使用例を示す図である。
【図7】 図1の他の使用例を示す図である。
【図8】 図7の矢視Xを示す図である。
【図9】 図6の拡大断面図である。
【図10】 図6の拡大断面図である。
【図11】 図1のパンチおよびダイスの着脱例を示す
図である。
図である。
【図12】 図1のパンチおよびダイスの着脱例を示す
図である。
図である。
【図13】 図1の調節機構の一例を示す図である。
1 ハンドプレス 2 アーム 3 開口部 4,74 操作レバー 5,55 パンチ 6,66 ダイス 7 倍力リンク機構 8,87,88 車両板金 9,98,99 接合部 23 嵌合孔 24 ネジ孔 27 パンチホルダ 28 ダイスホルダ 33 内部空間 34 領域 53 凸部 63 凹部 64 調整溝 72 圧力レバー 73 連結プレート 75〜78 連結軸 80 凹凸形状 90 工具 A,B 矢印
Claims (3)
- 【請求項1】 一方の操作レバーを備え車両板金の接合
部に侵入可能な開口部を有する対のアームと、このアー
ムの開口部に設けられ車両板金の接合部に当ててスポッ
ト溶接痕を形成するパンチおよびダイスと、このパンチ
およびダイスのいずれか一方を倍力で駆動する他方の操
作レバーを有する倍力リンク機構とを備えてなるハンド
プレス。 - 【請求項2】 請求項1のハンドプレスにおいて、パン
チまたはダイスはアームに着脱可能に設けられているこ
とを特徴とするハンドプレス。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のハンドプレスに
おいて、パンチとダイスの対面する間隔が調節される調
節機構を有することを特徴とするハンドプレス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000290821A JP2002103097A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | ハンドプレス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000290821A JP2002103097A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | ハンドプレス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002103097A true JP2002103097A (ja) | 2002-04-09 |
Family
ID=18773989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000290821A Pending JP2002103097A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | ハンドプレス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002103097A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5361858B2 (ja) * | 2008-02-17 | 2013-12-04 | 昭平 森 | 紙を綴じ込むための綴じ部材及び綴じ部材を用いた紙製品 |
-
2000
- 2000-09-25 JP JP2000290821A patent/JP2002103097A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5361858B2 (ja) * | 2008-02-17 | 2013-12-04 | 昭平 森 | 紙を綴じ込むための綴じ部材及び綴じ部材を用いた紙製品 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040722 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040817 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041214 |