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JP2002101428A - 画像立体視表示装置 - Google Patents

画像立体視表示装置

Info

Publication number
JP2002101428A
JP2002101428A JP2000289307A JP2000289307A JP2002101428A JP 2002101428 A JP2002101428 A JP 2002101428A JP 2000289307 A JP2000289307 A JP 2000289307A JP 2000289307 A JP2000289307 A JP 2000289307A JP 2002101428 A JP2002101428 A JP 2002101428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image data
projection
display
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000289307A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhei Kondo
泰平 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000289307A priority Critical patent/JP2002101428A/ja
Publication of JP2002101428A publication Critical patent/JP2002101428A/ja
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 三次元画像データを効率良く参照できる画像
立体視表示装置を提供すること。 【解決手段】 設定された表示範囲に存在する三次元画
像データに基づいて、右目用投影画像及び左目用投影画
像を生成し、当該各投影画像に基づいて前記被写体を立
体視表示する画像立体視表示装置である。三次元画像デ
ータに対する表示範囲の相対的位置の移動、及び表示範
囲の大きさの変更を実行することで、所望の画像を立体
視することが可能である。当該移動・変更に関する操作
は、表示部に表示されるユーザインタフェース部によっ
て容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を立体視表示
する表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】医療における画像診断は、被検体につい
ての多くの情報を画像により提供するものであり、疾病
の診断、治療や手術計画等を初めとする多くの医療行為
において重要な役割を果たしている。現在では、超音波
診断装置、X線CT装置、磁気共鳴イメージング(MR
I)装置、核医学診断装置等の主な医療用画像機器によ
って様々な手法による画像データの収集が可能である。
特に、近年では、マルチスライスCTやコーンビームC
Tの登場により、体軸方向の空間分解能の高いボリュー
ムデータ収集が可能となっている。その結果、画像診断
のための大量かつ高分解能の画像データを容易に得るこ
とができる。これらの医療用画像機器で収集された被写
体の三次元画像データは、所定の表示装置によって種々
の表示形態(例えば、2次元断面表示、投影表示、ボリ
ュームレンダリングやサーフェイスレンダリング、ま
た、両眼視差や運動視差を利用して立体視表示等)にて
表示され、診断に利用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
マルチスライスCT等によって得られた大量の画像デー
タを従来の各手法により表示する場合には、次のような
問題が存在する。
【0004】2次元断面表示で読影する場合には、画像
枚数が増加した分の読影負荷が増加する。投影表示やM
IP(Mnximum Intensity Proj
ection)表示では、奥行き方向の情報が失われて
しまい、三次元の高空間分解能データのメリットを活か
せない。
【0005】また、ボリュームレンダリングやサーフェ
イスレンダリングなどは、画像作成のパラメータ設定の
手間と画像作成処理の時間がかかり、また、画像作成に
診断能力が必要であり、画像を読影する医師の負担の増
加につながってしまうことがある。
【0006】また、投影画像を使った立体視表示におい
ては、画像データの奥行き方向の幅が厚い場合には奥行
き方向のデータが重なってしまい奥行き情報が失われて
しまうことがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記事情に鑑
みてなされたものであり、三次元画像データを効率良く
参照できる画像立体視表示装置を提供することを目的と
する。
【0008】本発明の第1の視点は、被写体に関する三
次元画像データに対して表示範囲を設定するための設定
手段と、設定された前記表示範囲に存在する前記三次元
画像データに基づいて、右目用投影画像及び左目用投影
画像を生成する画像生成手段と、前記右目用投影画像及
び前記左目用投影画像に基づいて前記被写体を立体視表
示する表示手段とを具備することを特徴とする画像立体
視表示装置である。
【0009】本発明の第2の視点は、第1の視点に係る
装置において、前記三次元画像データに対する前記表示
範囲の相対的位置を移動する表示範囲移動手段をさらに
具備することを特徴とするものである。
【0010】本発明の第3の視点は、第1の視点に係る
装置において、前記表示範囲の大きさを変更する表示範
囲変更手段をさらに具備することを特徴とするものであ
る。
【0011】本発明の第4の視点は、第2又は第3の視
点に係る装置において、前記画像生成手段は、前記表示
範囲移動手段が連続して動作する場合、前記右目用投影
画像或いは前記左目用投影画像のうちいずれか一方の画
像を生成し、前記表示手段は、当該一方の画像に基づい
て前記被写体を立体視表示することを特徴とするもので
ある。
【0012】本発明の第5の視点は、第1の視点に係る
装置において、前記画像生成手段は、前記投影画像の向
きと前記被写体の向きとの対応が判断可能な方向情報を
生成し、前記表示手段は、前記方向情報と前記各投影画
像とを同時に立体視表示することを特徴とするものであ
る。
【0013】本発明の第6の視点は、第5の視点に係る
装置において、前記方向情報は前記表示範囲に対応した
位置に設けられており、前記表示手段は、前記方向情報
を立体視表示することを特徴とするものである。
【0014】このような構成によれば、三次元画像デー
タを効率良く参照できる画像表示装置を実現することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態及び
第2実施形態を図面に従って説明する。なお、以下の説
明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素に
ついては、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にの
み行う。
【0016】[第1実施形態]まず、本発明に係る立体表
示装置のブロック構成を、図1を参照しながら説明す
る。
【0017】図1は、本発明に係る立体表示装置のブロ
ック構成図を示している。
【0018】本立体表示装置1は、ユーザインタフェー
ス部10、CRTモニタ12、画面切り替え制御部2
0、画像処理部30、偏光眼鏡40、偏光シャッタ4
2、マウス装置44を有している。以下、各構成要素に
ついて詳説する。
【0019】<画像処理部>次に、図1に基づいて画像
処理部30の概略構成を説明する。
【0020】画像処理部30は、画像データ保存部30
0、画像データ選択リスト作成部302、画像データ読
み込み部304、メモリ306、投影画像作成部30
8、画像データ座標変換部310、画像方向表示作成部
312、画面データ作成部314、左目用画面ビデオメ
モリ316、右目用画面ビデオメモリ318、操作入力
処理部320、CPU322、を有している。
【0021】画像データ保存部300は、医用画像診断
装置で撮影された画像データを保存する。
【0022】画像データ選択リスト作成部302は、画
像データ保存部に保存されている画像データの付帯情報
から患者ID、忠者名、検査日時、モダリティ名、撮影
条件を読み出してリストを作成する。
【0023】画像データ読み込み部304は、画像デー
タ選択部で操作者が選択した画像データをメモリに読み
込む。
【0024】メモリ306は、画像データを保持する。
画像データは画像データ座標系において三次元座標で画
素を指定できるよう管理される(図10)。
【0025】投影画像作成部308は、投影方法選択部
において操作者が選択した投影画像作成における投影方
法(透視投影又は平行投影)に応じて処理を行う。各投
影方法による具体的な処理については、後で詳しく説明
する。
【0026】画像データ座標変換部310は、後述する
ようにデフォルトの座標変換、画像データの移動操作に
応じた変換処理を行う。
【0027】画像方向表示作成部312は、座標返還後
の画像データに対して、次のような処理を行う。
【0028】画像データは、図12(a)に示す例のよ
うに、被検体と対応する画像の方向を持っている。画像
方向表示作成部312は、この被検体と対応する方向の
認識を容易にするために、図12(b)に示す三次元図
形(これを画像方向表示という)で表し、これを、仮想
視界座標系の立体視可能な画像データ表示範囲内に配置
して、投影面にその図形を投影して投影画像作成部30
8で作成した投影画像にはめ込む。観察者は、この三次
元図形を立体視することで、画像データの方向をより立
体感を持って把握できるようになる。画像方向表示(三
次元図形)は、画像データと共に座標変換した後、例え
ば図13に示す位置に平行移動して配置する。
【0029】図13に示すように仮想視界座標系におい
て、奥行き(y方向)方向において立体視可能領域と近
い位置に画像方向表示を配置することによって、立体視
の特性により画像データの立体視から画像方向表示の立
体視ヘの移行が容易に行えるというメリットがある。
【0030】画面データ作成部314は、投影画像作成
部及び画像方向表示作成部で作成された左右目用それぞ
れの投影画像データを後述する画像表示部104に表示
するための左目用及び右目用の画面データを作成して、
それぞれ左目用画面ビデオメモリ310及び右目用画面
ビデオメモリ318に登録する。
【0031】左目用画面ビデオメモリ316は、画面デ
ータ作成部の作成した左目用画面データを保持する。
【0032】右目用画面ビデオメモリ318は、画面デ
ータ作成部の作成した右目用画面データを保持する。
【0033】操作入力処理部320は、マウス装置の操
作の入力処理を行う。
【0034】CPU322は、各構成を制御する。
【0035】<ユーザインターフェイス部>ユーザイン
ターフェイス部10はCRTモニタ12画面に表示され
る本画像立体視表示装置に特徴的な部分であり、図2及
び図3に示す各操作手段を有している。すなわち、図2
及び図3に示すようにユーザインターフェイス部10
は、画像データ選択部100、画像データ情報表示部1
02、画像表示部104、仮想視界設定パラメータ設定
部106、画像データ表示範囲幅設定部108、画像デ
ータ奥行き方向移動量設定部110、画像データ奥行き
方向移動操作部112、画像表示階調設定部114、画
像拡大率設定部116、投影画像種選択部118、画像
データ平行移動量設定部120、画像データ平行移動操
作部122、画像データ回転移動量設定部124、画像
データ回転移動操作部126、投影方法選択部128、
デフォルト画像観察方向選択部130、を有している。
なお、本立体視表示装置は、当該ユーザインターフェイ
ス部10を介してマウス装置40あるいは図示していな
いキーボード等の入力手段によって操作される。
【0036】画像データ選択部100は、後述する画像
データ選択リスト作成部302が作成したリストを表示
する。立体視表示する画像データは、当該リストから選
択される。
【0037】画像データ情報表示部102は、画像デー
タ選択部100から選択された画像データの情報(患者
ID、患者名、検査日時、モダリティ名(CT、MRI
等の撮影手段)、撮影条件)を表示する。
【0038】画像表示部104は、左目用の投影画像と
左目用の投影画像及び、表示されている画像の方向を示
すための画像方向表示を同時に表示する。この画像方向
表示については後述する。
【0039】仮想視界設定パラメータ設定部(図3参
照)106は、仮想視界を定義するためのパラメータを
設定する操作部である。この仮想視界設定パラメータ設
定部106は、図2に示したユーザインターフェイス部
10の左上に表示される「option」をクリックす
ることで図3に示す内容を表示させ、「view pa
rameter」を選択することで画面に表示される。
なお、本実施形態では、仮想視界を定義するための「仮
想視界設定パラメータ」として、左右の仮想視点間距離
de、仮想視点から画像データ表示範囲の中心までの距
離dr、画像データの表示範囲幅wr、さらに、仮想視
点からの投影面までの距離dp、投影面の高さhp、投
影面の幅wpを導入する。このうち、オペレータが当該
仮想視界設定パラメータ設定部106によって制御され
るのは、左右の仮想視点間距離de、仮想視点から画像
データ表示範囲の中心までの距離drである。
【0040】画像データ表示範囲幅設定部108は、操
作者が立体視する画像データの表示範囲幅(以下、変数
wrとする)を設定する操作部である(例えば、図4
(a)参照)。
【0041】画像データ奥行き方向移動量設定部110
は、画像データ奥行き方向移動操作部112からの一回
の移動操作によって移動させる画像データの移動量を設
定する操作部である。
【0042】画像データ奥行き方向移動操作部112
は、画面に対して奥行き方向に画像データ移動させる移
動操作を行うための操作部である。操作者は、手前方向
或いは奥行き方向の矢印にカーソルを合わせ、マウス装
置44のボタンをクリックする度に、画像データ奥行き
方向移動量設定部110で設定した移動量で、画像デー
タを手前(又は奥)に移動させることができる。
【0043】画像表示階調設定部114は、画像表示部
104に表示される投影画像の表示階調を設定するため
の操作部である。操作者は、例えば所定のレベルにカー
ソルを合わせ、マウス装置44のボタンをクリックする
ことで、所望するレベルに階調設定することができる。
【0044】画像拡大率設定部116は、操作者が画像
表示部104に表示される投影画像の拡大率を設定する
操作部である。拡大率に対応したパラメータaの値を決
めることで、拡大率を決定することができる。この点に
ついては後述する。
【0045】投影画像種選択部118は、操作者が投影
画像の種類(単純投影、MIP(最大値投影)、Min
−IP(最小値投影)等)を選択するための操作部であ
る。
【0046】画像データ平行移動量設定部120は、画
像データ平行移動操作部122からの一回の移動操作に
よって移動させる投影画像の平行移動ステップ量を設定
する操作部である。
【0047】画像データ平行移動操作部122は、画像
表示部104に表示される投影画像を平行移動させる移
動操作を行うための操作部である。なお、ここで言う平
行移動とは、画面に沿った方向の移動を指す。ここでの
一回の操作によるデータ移動量は、画像データ平行移動
量設定部120での設定量に従う。
【0048】画像データ回転移動量設定部124は、画
像データ平行移動操作部122からの一回の移動操作に
よって移動させる投影画像の回転移動ステップ量を設定
するための操作部である。なお、回転とは、仮想視界座
標系における回転を意味する。この回転については、後
で詳しく説明する。
【0049】画像データ回転移動操作部126は、画像
表示部104に表示される投影画像の回転移動させる移
動操作を行うための操作部である。
【0050】投影方法選択部128(図3参照)は、投
影画像作成部308が実行する投影画像作成における投
影方法(透視投影又は平行投影)を選択するための操作
部である。
【0051】デフォルト画像観察方向選択部130(図
3参照)は、操作者がデフォルトの画像データ観察方向
(Axial/Sagittal/Coronal)を
選択する操作部である。
【0052】<画面切り換え制御部>画面切り換え制御
部20は、CRTモニタに表示する画面を1フレ―ムず
つ左目用と右目用画面ビデオメモリが保持する画面を交
互に切り替える(フレ−ムレ−トは60回/秒以上が望
ましい)制御を行う。また、それに同期させて、右目用
の画面を表示しているときは、偏向シャッターを90度
に、左目用の画面を表示しているときは0度に切り換え
る。
【0053】<その他>偏向眼鏡40は、左目用に0
度、右目に90度の偏向フィルタを付けた眼鏡である。
観察者は、この眼鏡をかけてCRTモニタの画面を観察
することで画像データを立体視できる。
【0054】偏向シャッター42は、画面切り換え制御
部の制御により、本構成の持つ偏向フィルタが0度、9
0度に交互に切り換わる機能を有している。CRTモニ
タの前面に配置する。
【0055】CRTモニタ12は、左目用及び右目用画
面ビデオメモリの保持する画面を画面切り換え制御部の
制御により交互に表示する。
【0056】マウス装置44は、操作者からの指示情報
を装置に入力するための入力手段である。
【0057】次に、本立体視表示装置が実行する画像処
理について説明する。本実施形態に係る画像立体視表示
装置の特徴的な点は、立体視する画像データの範囲を任
意に設定・変更可能なことであり、当該設定・変更に関
する操作を容易ならしめるユーザインタフェースを有す
ることである。
【0058】<投影画像作成処理>投影画像作成処理
は、投影画像作成部308において実行される。当該投
影画像作成は、立体視表示のため、右目用と左目用とそ
れぞれ作成される。以下、透視投影と平行投影との場合
について詳説する。
【0059】(1)透視投影の場合 まず、投影する画像データの範囲について説明する。
【0060】図4(a)は、投影画像作成において設定
される三次元仮想視界座標系のx−y平面を示してい
る。また、図4(b)は、同座標系のz−y平面を示し
ている。
【0061】投影する画像データの範囲は、図4(a)
に示す仮想視界座標系において左右の仮想視点間距離d
e、仮想視点から画像データ表示範囲の中心までの距離
dr、操作者が立体視する画像データの表示範囲wrの
各パラメータ(de,dr,wr)の値、及び仮想視点
から投影面までの距離を示すパラメータdpの値、投影
面の高さhp(図4(b)参照)及び幅wpを決めるこ
とで一意的に決定される。
【0062】なお、本実施形態では、投影面の高さhp
として画像データの縦方向のマトリクスサイズIh(図
10参照)、投影面の幅wpを画像データの横方向のマ
トリクスサイズIw(図10参照)として設定する。
【0063】また、本実施形態では、図4(a)に示す
ように、画像データの中心を仮想視界座標系の(x,
y,z)=(0,dr,0)に設定する。そして投影面
は、この画像データの中心と仮想視点とを結ぶ直線が投
影面の中心を通るように設定される。
【0064】また、dpは、画像拡大率設定部116に
おいて操作者が設定する画像表示部に表示される画像の
拡大率に応じて変更される。本実施形態では、画像拡大
率がa倍のときはdp=(dr−wr)×aとする。従
って、倍率が1倍であるときは、a=1としてdp=d
r−wrとなる。
【0065】<投影テーブルの作成処理>次に、投影テ
ーブルの作成について説明する。投影テーブルとは、上
記画像データ表示範囲にある座標(xc,yc,zc)
の画素と投影面座標系の座標(xcp,ycp)の画素とを
対応付けるテーブルである。
【0066】本実施形態では、仮想視点座標系の上記画
像データ表示範囲にある座標(xc,yc,zc)の画
素(図5(a)、(b))は、以下に示す式(1)、
(2)に基づいて投影面座標系の座標(xcp,ycp)の
画素(図6(a))に投影される。
【0067】 xcp=(xc−xl)/(xh−xl)×wp …式(1) ycp=(zc−zl)/(zh−zl)×hp …式(2) where xl=de/2−(yc/dp×wp/2+yc/dr×de/2) xh=de/2+(yc/dp×wp/2−yc/dr×de/2) zl=−yc/dp×hp/2 zh=yc/dp×hp/2 当該式(1)、(2)に基づく投影の対応は、図7に示
すように各画素ごとに投影テーブルとして格納される。
なお、図7に示した投影テーブルは、画像データ表示範
囲の画素にx方向、y方向、z方向の順に付けた番号を
インデックスとして投影先の投影面上の座標を格納して
いる。このようにすることで、計算処理の負荷を軽減す
ることができる。
【0068】ところで、式(1)、(2)からわかるよ
うに、投影テーブルの内容(すなわち、画像データ表示
範囲の各画素が投影される投影面上の各画素の座標)
は、パラメータde,dr,wr,dp,hp,wpの
値が変更されない限り変わらない。従って、上述した画
像データの範囲を定義する各パラメータの変更毎に当該
投影テーブルは計算され、保持される構成であることが
好ましい。この様な構成であれば、各パラメータが変更
されない限りは新たな投影テーブル作成の計算は実行さ
れないから、画像データの平行移動や回転移動が行われ
て投影画像を再作成するときでも現行の投影テーブルを
使って画像の画素値の投影計算のみを行えば良い。
【0069】<画像データの投影処理>次に、画像デー
タの投影について説明する。
【0070】投影画像種選択部118を介して操作者に
より選択された投影画像の種類(単純投影、MIP等)
に応じて、上記投影テーブルに基づいて投影処理が実行
される。なお、仮想視界座標系における座標(xc,y
c,zc)に対応するの画素の画素値は、座標(xc,
yc,zc)画像データ座標変換部で算出した座標変換
行列Mn(式(5)参照)の逆行列Mn-1で座標変換し
た画像データ座標系(図10参照)における座標(Ix
c,Iyc,Izc)の画素の画素値を参照する。
【0071】次に、投影画像生成について、投影画像の
種類が単純投影である場合とMIPである場合とに分け
て説明する。
【0072】(単純投影の場合)まず、投影画像作成部
308は、メモリ306から画像データ表示範囲の画素
をx方向、y方向、z方向の順に順次読み出し、例えば
i番目の画素の画素値を、投影テーブルのインデックス
の番号がiのテーブルに格納されている投影面上の座標
(xcpi,ycpi)の画素の画素値に加算する。この加算
処理は、投影する画像データの範囲内の全画素について
実行される。
【0073】画像データ表示範囲の画素全てについて上
記の処理が終了したら、投影面上の各画素について加算
された回数で現時点での画素値(加算された画素値)を
割って加算平均を取る。得られた投影面の画像が投影画
像である。左右目用それぞれについて投影画像を作成す
る。
【0074】(MIPの場合)画像データ表示範囲の画
素をx方向、y方向、z方向の順に順次読み出し、i番
目の画素の画素値と、投影テーブルのインデックスの番
号がiのテーブルに格納されている投影面上の座標(x
cpi,ycpi)の画素の画素値を比較し、前者の値が大き
い場合は、前者の値を後者の値に設定する。それを画像
データ表示範囲の全画素に対して行う。得られた投影面
の画像が投影画像である。左右目用それぞれについて投
影画像を作成する。
【0075】<投影画像の階調変換>画像表示階調設定
部114で設定されたパラメータWL,WWにより、
(WL−WW/2)〜(WL+WW/2)の投影画像の
画素値を線形に0〜255階調に変換する。(WL−W
W/2)以下の画素値は0、(WL+WW/2)以上の
画素値は255に変換する。
【0076】(2)平行投影の場合 次に、平行投影による投影処理について説明する。
【0077】まず、投影する画像データの範囲について
説明する。投影する画像データの範囲は、図8(a)に
示す仮想視界座標系において左右の仮想視点間距離d
e、仮想視点から画像データ表示範囲の中心までの距離
dr、操作者が立体視する画像データの表示範囲wrの
各パラメータ(de,dr,wr)の値、投影面の大き
さによって一意的に決定される。なお、投影面の大きさ
は、表示画像サイズ(すなわち高さhp、幅wp)に等
しい。平行投影の場合は、仮想視点から投影面の距離は
関係しないからである。
【0078】また、本実施形態では、画像データの中心
を仮想視界座標系の(x,y,z)=(0,dr,0)
に設定する。そして投影面は、この画像データの中心と
仮想視点とを結ぶ直線が投影面の中心を通るように設定
される。
【0079】次に、投影テーブルの作成について説明す
る。
【0080】仮想視点座標系の画像データ表示範囲にあ
る座標(xc,yc,zc)の画素(図9(a)、
(b))は、次の式(3),(4)で算出される投影面
座標系の座標(xcp,ycp)の画素(図6(a))に投
影される。
【0081】 xcp=xc−xl …式(3) ycp=zc−zl …式(4) where xlは、y=ycにおける画像データ表示範囲の最も小
さいx座標 zlは、y=ycにおける画像データ表示範囲の最も小
さいz座標 投影テーブルの内容(すなわち、画像データ表示範囲の
各画素が投影される投影面上の各画素の座標)は、パラ
メータde,dr,wr,dp,hp,wpの値が変更
されない限り変わらない。従って、上述した透視投影の
場合と同様に、画像データの範囲を定義する各パラメー
タの変更毎に当該投影テーブルは計算され、保持される
構成であることが好ましい。この様な構成であれば、各
パラメータが変更されない限りは新たな投影テーブル作
成の計算は実行されないから、画像データの平行移動や
回転移動が行われて投影画像を再作成するときでも現行
の投影テーブルを使って画像の画素値の投影計算のみを
行えば良い。
【0082】なお、投影テーブルは、図7に示すよう
に、画像データ表示範囲の画素にx方向、y方向、z方
向の順に付けた番号をインデックスとして投影先の投影
面上の座標を格納する。このようにすることで、計算処
理の負荷を軽減することができる。
【0083】次に、画像データの投影については、透視
投影の場合と同様である。
【0084】次に、投影画像の拡大について説明する。
【0085】平行投影の場合の投影画像の拡大・縮小
は、画像拡大率設定部116において操作者が設定する
画像表示部に表示される画像の拡大率に応じて、上述し
たいずれかの方法にて作成された投影画像に対して拡大
・縮小を行う。
【0086】次に、投影画像の階調変換について説明す
る。
【0087】画像表示階調設定部114で設定されるパ
ラメータWL,WWにより、(WL−WW/2)〜(W
L+WW/2)の投影画像の画素値を線形に0〜255
階調に変換する。(WL−WW/2)以下の画素値は
0、(WL+WW/2)以上の画素値は255に変換す
る。
【0088】<画像データの移動操作に応じた座標変換
>本立体視表示装置によれば、表示された画像に対応す
るデータを仮想視界座標系において移動させることで、
所望の視線からの立体視が可能である。以下、画像デー
タ座標変換部310によって実行される、操作者の移動
操作に応じた座標変換処理を説明する。
【0089】まず、画像データの移動指示は、ユーザイ
ンタフェース部10を介して、それぞれ以下の様に入力
される。
【0090】(画像データの奥行き方向への平行移動)
画像データ奥行き方向移動操作部112のキーを一度ク
リックする毎に、画像データ奥行き方向移動量設定部1
10で設定した移動量で、奥行き方向、すなわち、仮想
視界座標系のy軸方向に画像データを手前(又は奥)に
平行移動する。キーを連続して押し続けた場合は移動が
繰り返される。
【0091】(画像データの画面に平行な平面上での平
行移動)画像データ平行移動操作部において、操作者が
画像表示部に表示される画像の平行移動操作を行うと、
UPキーを操作した場合、その向きに応じて画面の上
下、左右方向、すなわち、仮想視界座標系のZ軸方向、
および、X軸方向に画像データ平行移動量設定部で設定
した移動量で平行移動を行う。キーを連続して押し続け
た場合は移動が繰り返される。
【0092】(画像データの回転移動)画像データ回転
移動操作部126において、操作者が画像表示部に表示
される画像の回転移動操作を行うと、操作したUPキー
の方向に、仮想視界座標系の(0,dr,0)を回転中
心にして、画像データ回転移動量設定部124において
設定された回転移動ステップ量で回転する。
【0093】次に、各移動に応じた座標変換について説
明する。この座標変換は、上記移動操作に基づいて、画
像データ座標変換部310によって実行される。
【0094】画像データの座標変換行列Mnは、一般に
式(5)で表される。
【0095】 Mn=Mc(今回の移動操作に応じた座標変換行列) ×Mo(今回操作する前のMn) …式( 5) 以下、各移動操作に応じたMnの表現を示す。
【0096】(平行移動の場合:例えば、デフォルトの
座標変換や画像データの奥行き方向の移動、画像データ
の画面に平行な平面上での移動)
【0097】
【数1】
【0098】(仮想視界座標系の原点を回転中心とした
回転移動の場合:例えば、デフォルトの座標変換時の回
転移動)
【0099】
【数2】
【0100】(仮想視界座標系の(0,dr,0)を回
転中心とした回転移動の場合)この場合、既述の一次変
換を組み合わせることで実現できる。座標変換手順は次
のようである。
【0101】(1)y軸方向に−dr平行移動し、回転
中心を原点に移動する。
【0102】(2)原点を中心にした回転(x軸、y
軸、z軸回りの回転) (3)y軸方向に+dr平行移動し、回転中心を(0,
dr,0)に戻す。
【0103】したがって、座標変換行列Mcは、 Mc=(式(6):dy=+dr)×(式(7)or(8)or(9)) ×(式(6):dy=−dr) …式(10) と表現できる <基本動作>次に、上記構成を有する立体視表示装置の
基本的な動作例を説明する。
【0104】立体視表示装置によって実現される表示シ
ステムの起動は、画像データ選択リスト作成部302
は、操作者の指示に基づいて、画像データ保存部300
に保存されている画像データの付帯情報から患者ID、
患者名、検査日時、モダリティ名、撮影条件を読み出し
てリストを作成する。画像データ選択リスト作成部30
2によって作成されたリストは、画像データ選択部10
0によってモニタに表示される。
【0105】操作者によって画像データ選択部100か
ら画像データが選択されると、該選択された画像データ
は、画像データ読み込み部304によって画像データ保
存部300から読み出され、メリ306に一時記憶され
る。画像データ情報表示部102は、メモリ上の選択さ
れた画像データに関する情報(既述のように、例えば患
者ID、検査日時、モダリティ等)をモニタ12表示す
る。
【0106】次に、画像データ座標変換部310は、選
択された画像データに対してデフォルトの座標変換処理
を施す。すなわち、画像データ座標変換部310は、操
作者によって画像データが選択され、画像データ読み込
み部304が当該選択された画像データをメモリ306
に読み込んだ時点で、デフォルト画像観察方向選択部1
30で選択されているデフォルトの画像データ観察方向
に応じてデフォルトの座標変換を行う。例えば、デフォ
ルトの画像データ観察方向がAxial断面の場合、メ
モリ306に保持されている画像データに対して、1)
x軸回りに−90度回転、2)y軸方向に+dp平行移
動、3)x軸方向に−Iw/2平行移動、4)z軸方向
に+Ih/2平行移動を行い、仮想視界座標系において
画像データが図11に示すように置かれるようにする。
【0107】続いて、投影画像作成部308は、投影方
法選択部128において操作者が選択した投影画像作成
における投影方法(透視投影又は平行投影)に応じて処
理を行い、右目用及び左目用の各投影画像を生成する。
また、画像方向表示作成部312によって作成された画
像方向表示が、投影画像作成部308において各投影画
像に合成される。画面データ作成部314は、画像表示
部104に表示するための左目用及び右目用の画面デー
タを作成し、それぞれのデータを左目用画面ビデオメモ
リ316、及び右目用画面ビデオメモリ318に登録す
る。
【0108】立体視装置は、登録された左目用画面デー
タ及び右目用画面データを画像表示部104に画面切り
換え制御部20の制御により切り換え表示する。このと
き偏向眼鏡40の偏向シャッタを同期させることで立体
表示される。
【0109】本立体視表示装置は、以上述べた基本動作
中であれば、以下に示す各機能が実行可能である。これ
らの機能は、例えば操作者のマニュアル操作によって、
任意のタイミングで実行される。
【0110】(画像データ表示範囲幅変更)まず、操作
者によって画像データ表示範囲幅設定部108から立体
視する画像データの表示範囲wrの変更後の値が入力さ
れると、投影画像作成部308は、変更後の表示範囲w
rにもとづいて新たに投影画像を作成する。
【0111】また、画像方向表示作成部312は、現在
の視点の位置に基づいて画像方向表示を作成し投影画像
に合成する。
【0112】(画像データ奥行き方向移動)操作者によ
って画像データ奥行き方向移動操作部112にカーソル
を合わせ、マウス装置44をクリックすることで奥行き
方向の移動量が入力される。なお、この移動量は、画像
データ奥行き方向移動量設定部110にて設定された量
を単位として入力される。画像データ座標変換部310
は、当該入力された移動量に対応するように、画像デー
タに既述の座標変換を施す。
【0113】投影画像作成部308は、座標変換後の画
像データに基づいて投影画像を作成する。画像方向表示
作成部312は、画像方向表示を作成し投影画像に合成
する。
【0114】また、画像方向表示作成部312は、現在
の視点の位置に基づいて画像方向表示を作成し投影画像
に合成する。
【0115】(画像データ平行移動・回転移動)画像デ
ータを平行移動させる場合には、画像データ平行移動操
作部122の移動方向に対応した矢印ににカーソルを合
わせ、マウス装置44をクリックすることによって平行
移動量を入力する。また、画像データを回転移動させる
場合には、画像データ回転移動操作部126の移動方向
に対応した矢印ににカーソルを合わせ、マウス装置44
をクリックすることによって回転移動量を入力する。な
お、平行移動量は画像データ平行移動量設定部120、
回転移動量は画像データ回転移動量設定部124にてそ
れぞれ設定された移動量を単位として入力される。画像
データ座標変換部310は、当該入力された移動量に対
応するように、画像データに既述の座標変換を施す。
【0116】投影画像作成部308は、座標変換後の画
像データに基づいて投影画像を作成する。画像方向表示
作成部312は、画像方向表示を作成し投影画像に合成
する。また、画像方向表示作成部312は、現在の視点
の位置に基づいて画像方向表示を作成し投影画像に合成
する。
【0117】(画像拡大率変更)画像の表示拡大率を変
更する場合には、画像拡大率設定部116において画像
拡大率の値を所定の値に変更することで、上述したよう
に拡大率aに基づいて仮想視点から投影面までの新たな
距離dp´が定義される。投影画像作成部308は、当
該dp´に基づいて投影画像を作成し、また、画像方向
表示作成部312は、現在の視点の位置に基づいて画像
方向表示を作成し投影画像に合成する。
【0118】(投影画像種変更・選択)投影画像の種類
を変更する場合には、投影画像種選択部118において
新たな投影画像種の選択を行う。例えば、現在単純投影
による投影画像が表示されているとする。操作者は、投
影画像種選択部118において例えば「MIP」を選択
すれば、投影画像作成部308は、MIP法にて投影画
像を作成する。
【0119】(投影方法変更)本立体視表示装置によれ
ば、投影方法を変更することができる。投影方法選択部
128において投影方法の変更を行えば、透視投影、平
行投影等の切り替えが可能である。
【0120】(仮想視界設定パラメータの変更)本立体
視表示装置は、以下の手順に従って仮想視界設定パラメ
ータを変更することで、投影する画像データの範囲を変
更することが可能である。
【0121】すなわち、仮想視界設定パラメータを変更
する場合には、仮想視界設定パラメータ設定部106に
よって左右の仮想視点間距離de、仮想視点から画像デ
ータ表示範囲の中心までの距離drを変更することで、
新たな画像データの範囲を定義することができる。投影
画像作成部312は、この新たに設定された画像データ
の範囲における投影画像を作成する。
【0122】(画像表示階調変更)画像表示階調変更を
行う場合には、画像表示階調設定部114において表示
階調をマニュアル設定すればよい。
【0123】以上述べた構成によれば、以下の効果を得
ることができる。
【0124】第1に、本画像立体視表示装置は、画像表
示範囲を任意のサイズに限定することが可能である。そ
の結果、画像データの重なりを抑えることができ、観察
者は表示の奥行き方向の情報をより把握し易くなる。ま
た、表示範囲を1つの操作でステップ移動できるので効
率良く画像データを観察することができる。
【0125】具体的例として、従来は、2次元断面像で
厚みが10mm(奥行き方向の分解能が10mm)の画
像を1枚づつ読影していたが、本実施形態において画像
表示範囲の幅を10mmに設定して観察した場合、2次
元断面像を読影するのと同等の負荷(視線移動量)で、
奥行き方向の情報も取得することができる。よって、本
実施形態により、三次元画像データを効率良く参照する
ことが可能となる。
【0126】第2に、本画像立体視表示装置は、立体視
する画像データの範囲を任意に設定・変更可能であり、
当該設定・変更に関する操作を容易ならしめるユーザイ
ンタフェースを有している。従って、操作者は所望の画
像を簡単な操作で取得することができ、操作性を向上さ
せることができる。
【0127】第3に、本画像立体視表示装置において、
表示されている画像の方向を示す図形を画像データと同
じ仮想空間に配置し、それを投影して画像と一緒に立体
視表示することにより、画像の方向の把握が容易にな
る。また、視線の奥行き(y方向)方向において立体視
可能領域と近い位置に画像方向表示を配置することによ
って、立体視の特性により画像データの立体視から画像
方向表示の立体視ヘの視線の移行が容易に行えるという
メリットがある。
【0128】[第2の実施形態]第2の実施形態では、第
1の実施形態に示した構成に、連続画像データ移動操作
判定部324を画像処理部30に追加した立体視表示装
置を示す。第2の実施形態に係る立体視表示装置は、画
像表示において第1の実施形態に係る立体視表示装置よ
りさらに迅速なレスポンスを実現するものである。な
お、以下の説明では、画像データ回転移動操作部126
等によって実行される連続移動操作を例に説明するが、
例えば360度回転ボタン等を別途設け、一回の操作で
連続移動操作をする等の構成であってもよい。
【0129】すなわち、連続画像データ移動操作判定部
324は、画像データ奥行き方向移動操作部112、画
像データ平行移動操作部122、画像データ回転移動操
作部126における移動操作のキーが押されている時間
を計測し、それがある時間以上の場合には連続移動操作
中であると判定する。また、連続画像データ移動操作判
定部324は、画像データ奥行き方向移動操作部112
等が所定時間以下の時間間隔にて複数回連続的に押され
た場合も同様に、各移動操作のキーが押されている時間
を計測し、それがある時間以上の場合には連続移動操作
中であると判定する。
【0130】連続画像データ移動操作判定部324が連
続移動操作中である判定した場合には、投影画像作成部
308は、左右目用どちらか一方の投影画像のみを作成
する。この投影画像は、左右目用の投影画像として画像
表示部104に表示される。
【0131】さらに、上記連続移動操作が終了した場合
(すなわち、上記連続移動操作から画像データ奥行き方
向移動操作部112、画像データ平行移動操作部12
2、画像データ回転移動操作部126のすべてが操作さ
れなくなった場合)、投影画像作成部308は左右目用
それぞれについて投影画像を作成し、第1の実施形態と
同様の立体視表示が実行される。
【0132】以上述べた構成によれば、両眼視差を利用
した立体視表示装置において、画像データの連続移動操
作中、すなわち、観察の視線移動中は、運動視差を利用
した立体視表示に切り換え、立体視を可能としつつ、実
際の処理においては、左右どちらか一方の投影画像を作
成し、他方はそれをコピーして使用するため、画像作成
の処理の負荷が半分になり、結果として画像表示のレス
ポンスが向上する。さらに、画像作成のみならず、画像
表示の処理に関しても左右どちらか一方のみ実行する構
成であってもよい。
【0133】以上、本発明を実施形態に基づき説明した
が、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各
種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら
変形例及び修正例についても本発明の範囲に属するもの
と了解される。例えば以下に示す(1)、(2)のよう
に、その要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
【0134】(1)上述した実施形態では、投影画像に
単純投影画像、MIP画像を例として説明した。しかし
これに限定されず、ボリュームレンダリング像やサーフ
ェイスレンダリング像、MIN−MIP(最小値投影)
像であってもかまわない。
【0135】(2)立体視装置は、上記実施形態に限定
されることなく、レンチキュラーレンズなどを用いた立
体視モニタであってもよい。また、左目用及び右目用の
画像を並べて表示し、立体眼鏡で観察する構成であって
もよい。
【0136】なお、本願発明は上記実施形態に限定され
るものではなく、実施段階ではその趣旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形
態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その
場合組合わせた効果が得られる。さらに、上記実施形態
には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数
の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が
抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件
から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しよ
うとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果
の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる
場合には、この構成要件が削除された構成が発明として
抽出され得る。
【0137】
【発明の効果】以上本発明によれば、三次元画像データ
を効率良く参照できる画像立体視表示装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る立体表示装置のブロック
構成図を示している。
【図2】図2は、ユーザインタフェース部10を示した
図である。
【図3】図3は、ユーザインタフェース部10を示した
図である。
【図4】図4(a)、図4(b)は、投影画像作成処理
を説明するための図である。
【図5】図5(a)、図5(b)は、投影画像作成処理
を説明するための図である。
【図6】図6(a)、図6(b)は、投影画像作成処理
を説明するための図である。
【図7】図7は、投影テーブルを示した図である。
【図8】図8(a)、図8(b)は、投影画像作成処理
を説明するための図である。
【図9】図9(a)、図9(b)は、投影画像作成処理
を説明するための図である。
【図10】図10は、メモリ上の画像データを示してお
り、データ画像のマトリクスサイズ、及びAxial、
Coronal、Sagittalの各断面を説明する
ための図である。
【図11】図11は、デフォルトに基づいた仮想視界座
標系における画像データの配置を示した図である。
【図12】図12(a)は、画像データと被写体との方
向の対応を説明するための図であり、図12(b)は、
画像データの方向を示す三次元図形の一例を示した図で
ある。
【図13】図13は、透視投影の場合の画像方向表示の
配置を示した図である。
【図14】図14は、平行投影の場合の画像方向表示の
配置を示した図である。
【符号の説明】
10…ユーザインターフェイス部 20…画面切り換え制御部 30…画像処理部 40マウス装置 100…画像データ選択部 102…画像データ情報表示部 104…画像表示部 106…仮想視界設定パラメータ設定部 108…画像データ表示範囲幅設定部 110…画像データ奥行き方向移動量設定部 112…画像データ奥行き方向移動操作部 114…画像表示階調設定部 116…画像拡大率設定部 118…投影画像種選択部 120…画像データ平行移動量設定部 122…画像データ平行移動操作部 124…画像データ回転移動量設定部 126…画像データ回転移動操作部 128…投影方法選択部 130…デフォルト画像観察方向選択部 300…画像データ保存部 302…画像データ選択リスト作成部 304…画像データ読み込み部 306…メモリ 308…投影画像作成部 310…画像データ座標変換部 312…画像方向表示作成部 314…画面データ作成部 316…左目用画面ビデオメモリ 318…右目用画面ビデオメモリ 320…操作入力処理部 322…CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/36 510 G09G 5/36 510V Fターム(参考) 2H059 AA35 AA38 5B050 AA02 BA09 CA07 EA12 EA27 FA02 FA06 FA09 FA13 5C061 AA03 AB12 AB14 AB20 AB21 5C082 AA04 AA14 BA20 BA35 BA47 CA52 CA62 CB01 MM02 MM08 MM09 MM10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体に関する三次元画像データに対して
    表示範囲を設定するための設定手段と、 設定された前記表示範囲に存在する前記三次元画像デー
    タに基づいて、右目用投影画像及び左目用投影画像を生
    成する画像生成手段と、 前記右目用投影画像及び前記左目用投影画像に基づいて
    前記被写体を立体視表示する表示手段と、 を具備することを特徴とする画像立体視表示装置。
  2. 【請求項2】前記三次元画像データに対する前記表示範
    囲の相対的位置を移動する表示範囲移動手段をさらに具
    備することを特徴とする請求項1記載の画像立体視表示
    装置。
  3. 【請求項3】前記表示範囲の大きさを変更する表示範囲
    変更手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記
    載の画像立体視表示装置。
  4. 【請求項4】前記画像生成手段は、前記表示範囲移動手
    段が連続して動作する場合、前記右目用投影画像或いは
    前記左目用投影画像のうちいずれか一方の画像を生成
    し、 前記表示手段は、当該一方の画像に基づいて前記被写体
    を立体視表示すること、 を特徴とする請求項2又は3記載の画像立体視表示装
    置。
  5. 【請求項5】前記画像生成手段は、前記投影画像の向き
    と前記被写体の向きとの対応が判断可能な方向情報を生
    成し、 前記表示手段は、前記方向情報と前記各投影画像とを同
    時に立体視表示すること、 を特徴とする請求項1記載の画像立体視表示装置。
  6. 【請求項6】前記方向情報は前記表示範囲に対応した位
    置に設けられており、 前記表示手段は、前記方向情報を立体視表示すること、 を特徴とする請求項5記載の画像立体視表示装置。
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