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JP2002187816A - 美白化粧料 - Google Patents

美白化粧料

Info

Publication number
JP2002187816A
JP2002187816A JP2001212937A JP2001212937A JP2002187816A JP 2002187816 A JP2002187816 A JP 2002187816A JP 2001212937 A JP2001212937 A JP 2001212937A JP 2001212937 A JP2001212937 A JP 2001212937A JP 2002187816 A JP2002187816 A JP 2002187816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
plant
acid
components
whitening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001212937A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuhiro Iwamoto
敦弘 岩本
Hisashi Tachibana
尚志 橘
Fumiko Masuzaki
詞子 増崎
Hiromi Yamashita
洋美 山下
Shoichi Ueno
省一 上野
Susumu Matsuda
晋 松田
Ei Yamaguchi
映 山口
Kazutoshi Tanda
一利 丹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noevir Co Ltd filed Critical Noevir Co Ltd
Priority to JP2001212937A priority Critical patent/JP2002187816A/ja
Publication of JP2002187816A publication Critical patent/JP2002187816A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メラニンの生成抑制作用が相乗的
に増強され、日焼け後の色素沈着・しみ・ソバカス・肝
斑等の予防及び改善に有効で、皮膚美白効果が著しく改
良された、安全性の高い美白化粧料を提供する。 【解決手段】 A成分及びB成分を美白化粧料に
配合する。またさらに抗炎症剤,抗酸化剤,美白剤から
選択される1種又は2種以上を配合した美白化粧料に配
合する。A成分;クワ属,ボタン属,エンジュ属,カン
ゾウ属から選択される1種又は2種以上の植物抽出物、
B成分;ジュズダマ属植物抽出物,リンドウ属植物抽出
物,タツナミソウ属植物抽出物,ラベンダー抽出物,オ
ウレン属植物抽出物,シソ抽出物,糖蜜から抽出され着
色成分を除去して得られるエキスから選択される1種又
は2種以上の成分。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、メラニンの産生
阻害作用が相乗的に増強され、日焼け後の色素沈着・し
み・ソバカス・肝斑等の予防及び改善に有効で、皮膚美
白効果が著しく改良された、安全性の高い美白化粧料に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、紫外線による皮膚の黒化や、
シミ,ソバカスといった皮膚の色素沈着を防止又は改善
するため、メラニン産生を阻害したり、生成したメラニ
ン色素を還元する作用を有する成分がスクリーニングさ
れ、美白化粧料に配合されてきた。例えば、アスコルビ
ン酸,システイン,ハイドロキノン,2−ヒドロキシ酸
及びこれらの誘導体、胎盤抽出物、植物,藻類よりの抽
出物などが利用されている。
【0003】しかしながら、アスコルビン酸,システイ
ン,ハイドロキノンは、酸化還元反応を受けやすく不安
定であり、2-ヒドロキシ酸は有効量を配合すると皮膚に
対する安全性に問題があり、胎盤抽出物や植物,藻類よ
りの抽出物は有効量を配合すると美白化粧料に好ましく
ない臭いや色を付与しかねない、等の問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上
記のような問題点を解決し、非常に強い皮膚のメラニン
産生阻害作用を有し、かつ皮膚刺激性や皮膚感作性とい
った安全性上の問題もない美白化粧料を得ることを目的
とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するに
あたり、種々検討を行ったところ、下記のA成分,B成
分を併用することにより,また抗炎症剤,抗酸化剤,美
白剤から選択される1種又は2種以上をさらに併用する
ことにより、美白効果が相乗的に増強され、しかも皮膚
刺激性や皮膚感作性といった安全性上の問題のない美白
化粧料が得られることを見いだし、本発明を完成するに
至った。ここで、A成分は、クワ属植物抽出物,ボタン
属植物抽出物,エンジュ属植物抽出物,カンゾウ属植物
抽出物から選択される1種又は2種以上の植物抽出物で
あり、B成分はジュズダマ属植物抽出物,リンドウ属植
物抽出物,タツナミソウ属植物抽出物,ラベンダー抽出
物,オウレン属植物抽出物,シソ抽出物,糖蜜から抽出
され着色成分を除去して得られるエキスから選択される
1種又は2種以上の成分である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
【0007】本発明で用いるA成分の1種であるクワ属
植物は、クワ科(Moraceae)に属する双子葉植物であり、
特にその種類は問わないが、マグワ(Morus alba L. ; M
orusatropurpure Roxb.),シマグワ(Morus australis P
oir. ; Morus acidosa Griff.),ヤマグワ(Morus bomby
cis Koidz. ; Morus alba L. var. stylosa Bur. ;Moru
s japonica Bailey non Sieb.),ハチジョウグワ(Morus
lagayamae Koidz.),ログワ(Morus latifolia (Bur.)
Poir. ; Morus alba L. var. latifolia Bur. ; Morus
multicaulis Perr. ; Morus alba L. var. multicaulis
Loud.),モウコグワ(Morus mongolica (Bur.) Schnei
d. ; Morus alba var. mongolica Bur.),クロミグワ(M
orus nigra L.),アカミグワ(Morus rubra L.)等が例示
される。これらのクワ属植物の中では、原料供給の面か
ら、マグワ(Morus alba L. ; Morus atropurpure Rox
b.)若しくはヤマグワ(Morus bombycis Koidz. ; Morus
alba L. var. stylosa Bur. ; Morus japonica Bailey
non Sieb.)、及びこれらの栽培用の品種を用いることが
好ましい。クワ属植物から抽出物を得る際の使用部位は
特に限定されないが、根皮,樹皮,葉が好ましく、その
効果の点から根皮が特に好ましい。
【0008】本発明で用いるA成分の1種であるボタン
属植物は、ボタン科(Paeoniaceae)に属する双子葉植
物であり、特にその種類は問わないが、シャクヤク(Pa
eonia lactiflora Pall.),オランダシャクヤク(Paeo
nia officinalis L.),ボタン(Paeonia suffruticosa
Andr.)、及びこれらの栽培用の品種を用いることが好
ましい。ボタン属植物から抽出物を得る際の使用部位は
特に限定されないが、その効果の点から根又は根皮を用
いることが好ましい。
【0009】本発明で用いるA成分の1種であるエンジ
ュ属植物は、マメ科(Leguminosae)に属する双子葉植
物であり、特にその種類は問わないが、クララ(Sophor
a flavescens Ait.),エンジュ(Sophora japonica
L.)を用いることが好ましい。エンジュ属植物から抽出
物を得る際の使用部位は特に限定されないが、その効果
の点からクララの根,エンジュの蕾を用いることが、そ
の効果の点から好ましい。
【0010】本発明で用いるA成分の1種であるカンゾ
ウ属植物は、マメ科(Leguminosae)に属する双子葉植
物であり、特にその種類は問わないが、スペインカンゾ
ウ(Glycyrrhiza glabra L.),キカンゾウ(Glycyrrhi
za kansuensis Chang et peng),カンゾウ(Glycyrrhi
za urarensis Fisch.)を用いることが好ましい。カン
ゾウ属植物から抽出物を得る際の使用部位は特に限定さ
れないが、その効果の点から根を用いることが好まし
い。また、抽出物から精製した、グラブリジンやヒスパ
グラブリジンなどのカンゾウフラボノイドを用いること
もできる。
【0011】これらのA成分の美白化粧料への配合量
は、その効果や添加した際の臭い,色調の点から考え、
0.0001〜5重量%の濃度範囲とすることが望まし
い。
【0012】本発明で用いるB成分の1種であるジュズ
ダマ属植物は、イネ科(Gramineae)に属する単子葉植
物であり、特にその種類は問わないが、ハトムギ(Coix
lachryma-jobi L. var. ma-yuen (Roman.) Stapf ; Coi
x lachryma-jobi var. frumentacea Makino ; Coix ma-
yuen Roman.)を用いることが好ましい。ジュズダマ属植
物から抽出物を得る際の使用部位は特に限定されない
が、その効果の点から種実を精白して用いることが好ま
しい。
【0013】本発明で用いるB成分の1種であるリンド
ウ属植物は、リンドウ科(Gentianaceae)に属する双子
葉植物であり、特にその種類は問わないが、トウヤクリ
ンドウ(Gentiana algida Pall.),インディアンゲン
チアン(Gentiana kurroo Royle),ゲンチアナ(Genti
ana lutea L.),リンドウ(Gentiana scabra Bunge va
r. buergeri (Miq.) Maxim. subvar. orientalis (Har
a) Toyokuni),エゾリンドウ(Gentiana triflora Pal
las. var. japonica (Kusn.) Hara),三花竜胆(Gentia
na triflora Pallas. var. triflora)等が用いられ、
その効果の点からゲンチアナ(Gentiana lutea L.)が
特に好ましい。また、リンドウ属植物から抽出物を得る
際の使用部位は特に限定されないが、その効果の点から
根又は根茎を用いることが好ましい。
【0014】本発明で用いるB成分の1種であるタツナ
ミソウ属植物は、シソ科に属する双子葉植物であり、特
にその種類は問わないが、コガネヤナギ(Scutellaria b
aicalensis Georgi),オカタツナミソウ(Scutellaria b
rachyspica Nakai et Hara),タツナミソウ(Scutellari
a indica L.),シソバタツナミ(Scutellaria laeteviol
acea Koidz.),ホナガタツナミ(Scutellaria maekawae
Hara),ヤマタツナミソウ(Scutellaria pekinensis Max
im. var. transitra (Makino) Hara),エゾタツナミ(Sc
utellaria pekinensis Maxim. var. transitra (Makin
o) Hara Var. ussuriensis (Regel) Hara),ナミキソウ
(Scutellaria strigillosa Hemel.)等が例示され、特に
コガネヤナギが好ましく用いられる。また植物抽出物を
得る際の抽出部位としては、根が好ましい。
【0015】本発明で用いるB成分の1種であるラベン
ダー(Lavandula angustifolia (L.) Mill. ; Lavandul
a spica L.,p.p. ; Lavandula officinalis Chaix ; La
vandula spica var. angustifolia L. f.)は、シソ科
ラベンダー属に属する植物である。ラベンダーから抽出
物を得る際の使用部位及び抽出方法は特に限定されない
が、その効果の点から生の花穂を水蒸気蒸留して得られ
る精油を用いることが好ましい。この精油はラベンダー
油と呼ばれ、鎮静効果を有していることが知られてい
る。
【0016】本発明で用いるB成分の1種であるオウレ
ン属植物としては、オウレン(Coptis japonica (Thun
b.) Makino),キクバオウレン(Coptis japonica (Thun
b.) Makino var. japonica),セリバオウレン(Coptis j
aponica (Thunb.) Makino var.dissecta (Yatabe) Naka
i),コセリバオウレン(Coptis japonica (Thunb.) Maki
no var. major (Miq.) Satake),バイカオウレン(Copti
s quinquefolia Miq.),ミツバオウレン(Coptis trifol
ia (L.) Salisb.)等が例示され特に限定されない。また
植物抽出物を得る際の抽出部位としては、根茎が好まし
い。
【0017】本発明で用いるB成分の1種であるシソ
Perilla frutescens Britt. var. crispa (Thunb.) D
ecne. ; Perilla crispa (Thunb.) Nakai)は、シソ科
Labiatae)シソ属に属する双子葉植物で、その葉や実
が食用として広く用いられている。シソ抽出物を得る際
の使用部位は特に限定されないが、その効果の点から葉
又は実を用いることが好ましい。
【0018】本発明で用いるB成分の1種である、糖蜜
から抽出され着色成分を除去して得られるエキスとして
は、例えば太陽化学株式会社が製造しているモラシズリ
キッドを使用することができる。
【0019】これらのB成分の美白化粧料への配合量
は、その効果や添加した際の臭い,色調の点から考え、
0.0001〜5重量%の濃度範囲とすることが望まし
い。
【0020】上記A成分及びB成分の植物抽出物は、各
種の全草又はその葉,樹皮,根,花,枝等の1又は2以
上の箇所を生のまま若しくは乾燥させて使用する。抽出
溶媒としては特に限定されず、水、エタノール,メタノ
ール,イソプロパノール,イソブタノール,n-ヘキサノ
ール,メチルアミルアルコール,2-エチルブタノール,
n-オクチルアルコール等の1価アルコール類、グリセリ
ン,エチレングリコール,エチレングリコールモノメチ
ルエーテル,プロピレングリコール,プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル,プロピレングリコールモノエ
チルエーテル,トリエチレングリコール,1,3-ブチレン
グリコール,へキシレングリコール等の多価アルコール
又はその誘導体、アセトン,メチルエチルケトン,メチ
ルイソブチルケトン,メチル-n-プロピルケトン等のケ
トン類、酢酸エチル,酢酸イソプロピル等のエステル
類、エチルエーテル,イソプロピルエーテル,n-ブチル
エーテル等のエーテル類、スクワラン,ワセリン,パラ
フィンワックス,パラフィン油などの炭化水素類、オリ
ーブ油,小麦胚芽油,米油,ゴマ油,マカダミアンナッ
ツ油,アルモンド油,ヤシ油等の植物油脂、牛脂,豚
脂,鯨油等の動物油脂などが例示される。また、リン酸
緩衝生理食塩水等の無機塩類を添加した極性溶媒、界面
活性剤を添加した溶媒を用いることもでき、特に限定さ
れない。
【0021】さらに抽出方法としては、室温,冷却又は
加熱した状態で含浸させて抽出する方法、水蒸気蒸留な
どの蒸留法を用いて抽出する方法、植物を圧搾して抽出
物を得る圧搾法などが例示され、これらの方法を単独
で、又は2種以上を組み合わせて抽出を行う。
【0022】抽出の際の植物と溶媒との比率は特に限定
されないが、植物1に対して溶媒0.1〜1000重量
倍、特に抽出操作,効率の点で、0.5〜100重量倍
が好ましい。また抽出圧力及び抽出温度は常圧下で0℃
から溶媒の沸点以下の範囲とするのが便利であり、抽出
時間は抽出温度などにより異なるが2時間〜2週間の範
囲とするのが好ましい。
【0023】このようにして得られた植物の抽出物は、
抽出物をそのまま用いることもできるが、その効果を失
わない範囲で、脱臭,脱色,濃縮などの精製操作を加え
たり、さらにはカラムクロマトグラフィーなどを用いて
分画物として用いてもよい。これらの抽出物や精製物,
分画物は、これらから溶媒を除去することによって乾固
物とすることもでき、さらに、アルコールなどの溶媒に
可溶化した形態、或いは乳剤の形態で用いることができ
る。
【0024】本発明における美白化粧料は、上記A成分
とB成分を併用して用いることにより、高い美白作用が
得られるが、さらに抗炎症剤,抗酸化剤,美白剤から選
択される1種又は2種以上の成分を併用することによ
り、より高い美白作用が得られる。
【0025】かかる抗炎症剤としては、通常皮膚外用剤
に用いられるものであれば、その種類,基原を問わない
が、コルチゾン,ヒドロコルチゾン,プレドニゾロン,
メチルプレドニゾロン,デキサメタゾン,ベタメタゾ
ン,トリアムシノロン,トリアムシノロンアセトニド,
フルオシノロンアセトニド,フルオシノニド,ベクロメ
タゾン及びこれらのリン酸塩,プロピオン酸塩,酢酸
塩,コハク酸塩等のステロイド性抗炎症剤、サリチル酸
及びアスピリン,サリチルアミド,エテンザミド,サリ
チル酸メチル等のサリチル酸誘導体、インドメタシン,
スリンダク等のインドール酢酸誘導体、フェニルブタゾ
ン,オキシフェンブタゾン等のピラゾリジンジオン誘導
体、メフェナム酸,フルフェナム酸等のアントラニル酸
誘導体、イブプロフェン,ケトプロフェン,ナプロキセ
ン等のプロピオン酸誘導体、ジクロフェナック,フェン
ブフェン等のフェニル酢酸誘導体、ピロキシカム等のベ
ンゾチアジン誘導体といった非ステロイド性抗炎症剤、
グリチルリチン酸及びグリチルリチン酸ジカリウム,グ
リチルリチン酸モノアンモニウム等のグリチルリチン酸
の塩並びに誘導体、グリチルレチン酸及びグリチルレチ
ン酸ステアリル,ステアリン酸グリチルレチニル,3-サ
クシニルオキシグリチルレチン酸二ナトリウム等のグリ
チルレチン酸の塩並びに誘導体、グアイアズレン,グア
イアズレンスルホン酸エチル,グアイアズレンスルホン
酸ナトリウム,カマズレン等のアズレン誘導体、アラン
トイン、アロイン、アロエエモジン、シコニン及びイソ
ブチルシコニン,アセチルシコニン,イソバレリルシコ
ニン等のシコニン誘導体、ギンセノシドRa1,ギンセノ
シドRa2,ギンセノシドRb1等のギンセノシド,20-グ
ルコギンセノシドRf等のギンセノシド誘導体、ペオニ
フロリン、ペオノール及びペオノシド,ペオノリド等の
ペオノール誘導体などが挙げられる。
【0026】また本発明においては抗炎症剤として、シ
コン(Lithospermi Radix),ニンジン(Ginseng Radi
x)等、抗炎症剤として用いられる生薬抽出物を用いる
こともできる。
【0027】本発明で用いる抗酸化剤は、通常皮膚外用
剤に用いられるものであれば、その種類,基原を問わな
いが、例えば、カロテノイド類、フラボノイド類、タン
ニン類及び没食子酸及びその塩並びにエステル類、トコ
フェロール及びその誘導体類、スーパーオキシドディス
ムターゼ、チオレドキシン、チオレドキシンリダクター
ゼ、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニ
ソール等が用いられる。
【0028】本発明で用いるカロテノイド類としては、
その種類,基原を問わず、α-カロテン,β-カロテン,
γ-カロテン,リコペン,クリプトキサンチン,ルテイ
ン(キサントフィル),ゼアキサンチン,ロドキサンチ
ン,クロセチン等が例示される。また、これらのカロテ
ノイド類をそのまま用いてもよいが、配糖体,エステル
等の誘導体を用いてもよい。
【0029】本発明で用いるフラボノイド類としてはそ
の種類,基原を問わず、フラボン,クリシン,プリメチ
ン,アピゲニン,ルテオリン等のフラボン及フラボン配
糖体類、ガランギン,ケンフェロール,フィセチン,ク
ェルセチン,ミリセチン,ルチン等のフラボノール及び
フラボノール配糖体類、ダイゼイン,ゲニステイン等の
イソフラボン及びイソフラボン配糖体類、フラバノン,
ピノセンブリン,ナリンゲニン,サクラネチン,ヘスペ
レチン,エリオジクチオール,マットイシノール等のフ
ラバノン及びフラバノン配糖体類、フラバノノール,ピ
ノバンクシン,アロマデンドリン,フスチン,タキシホ
リン,アンペロプチン等のフラバノノール及びフラバノ
ノール配糖体類、カルコン,ブテイン,カルコノカルタ
ミジン,ペジシン,ペジシニン等のカルコン及びカルコ
ン配糖体類、べンザルクマラノン,スルフレチン,レプ
トシジン,オーロイジン等のベンザルクマラノン及びベ
ンザルクマラノン配糖体類、ペラルゴニジン,シアニジ
ン,デルフィニジン等のアントシアン及びアントシアン
配糖体類等が例示される。
【0030】本発明で用いるタンニン類は、多数の植
物、特にカシワ,ナラ等ブナ科植物の樹皮、ハゼ,ヌル
デ,ウルシ等ウルシ科植物の葉、カリロクの果実などに
存在する広義のタンニン酸で、ガロタンニン,ガロタン
ニン酸等ともよばれる。タンニン類は、これら広く植物
界に分布する多数のフェノール性水酸基を持つ複雑な芳
香族化合物の総称で、アルカリ分解するとフェノール
類,フェノールカルボン酸が得られる。本発明において
は、これらの植物由来のタンニン類をそのままもしくは
精製したものを用いることができ、さらに人工的に合成
したものを用いることもできる。また、タンニンの構成
成分である没食子酸及びその塩、並びにそのエステル類
を用いることもできる。これらのタンニン類の中でも、
ハマメリス抽出物中に含まれるハマメリタンニンを用い
ることが最も好ましい。
【0031】本発明で用いるトコフェロール及びその誘
導体類としては特に限定されず、α-トコフェロール,
β-トコフェロール,γ-トコフェロール,d-δ-トコフ
ェロール,酢酸トコフェロール,ニコチン酸DL-α-ト
コフェロール,コハク酸DL-α-トコフェロール等が例
示される。
【0032】本発明においては、その他の抗酸化成分と
して、スーパーオキシドディスムターゼ,チオレドキシ
ン,チオレドキシンリダクターゼ、ブチルヒドロキシト
ルエン、ブチルヒドロキシアニソール等を配合すること
もできる。
【0033】本発明においては、上記の抗酸化成分から
選択した1種を単独で若しくは2種以上を組み合わせて
用いることができる。また、これらの抗酸化成分の皮膚
外用剤への配合量は、各抗酸化成分の抗酸化活性に依存
するが、概ね0.0001〜5重量%,好ましくは0.
001〜5重量%が適当である。
【0034】本発明において使用する美白剤としては、
通常皮膚外用剤に用いられるものであれば、その種類,
基原を問わないが、例えば、L−アスコルビン酸及びそ
の塩又はその誘導体、ヒノキチオール及びその誘導体、
2−ヒドロキシカルボン酸及びその塩又はその誘導体、
ハイドロキノン及びその誘導体、システイン及びその誘
導体、グルコサミン及びその誘導体、アゼライン酸及び
その誘導体、胎盤抽出物、皮膚美白作用を有する植物・
藻類抽出物から選択される1種又は2種以上が例示され
る。
【0035】美白剤として用いるL−アスコルビン酸及
びその塩並びにその誘導体としては、例えばL−アスコ
ルビン酸,L−アスコルビン酸ナトリウム,L−アスコ
ルビン酸マグネシウム,L−アスコルビン酸カリウム,
L−アスコルビン酸カルシウム,L−アスコルビン酸モ
ノステアレート,L−アスコルビン酸モノパルミテー
ト,L−アスコルビン酸モノオレエート,L−アスコル
ビン酸-2-硫酸エステル,L−アスコルビン酸ジステア
レート,L−アスコルビン酸ジパルミテート,L−アス
コルビン酸ジオレエート,L−アスコルビン酸トリステ
アレート,L−アスコルビン酸トリパルミテート,L−
アスコルビン酸トリオレエート,L−アスコルビン酸リ
ン酸エステル,L−アスコルビン酸リン酸エステルナト
リウム塩,L−アスコルビン酸リン酸エステルカリウム
塩,L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム
塩,L−アスコルビン酸リン酸エステルカルシウム塩等
を挙げることができる。これらのL−アスコルビン酸及
びその塩又はその誘導体のうち、特に好ましいものとし
ては、L−アスコルビン酸,L−アスコルビン酸リン酸
エステル及びそのマグネシウム塩が挙げられる。
【0036】美白剤として用いるヒノキチオール及びそ
の誘導体としては、特に限定されず、ヒノキチオール,
ヒノキチオール亜鉛錯体等が例示される。
【0037】美白剤として用いる2−ヒドロキシカルボ
ン酸及びその塩又はその誘導体としては、特に限定され
ないが、炭素数2〜22の2−ヒドロキシカルボン酸が
好ましく、さらには炭素数2〜6の2−ヒドロキシカル
ボン酸が本発明の効果の点から好ましく用いられる。例
えば、2−ヒドロキシ酢酸,乳酸,リンゴ酸,酒石酸,
ピルビン酸,クエン酸及びこれらの塩、また2−ヒドロ
キシカルボン酸の皮膚親和性を改善した、2−ヒドロキ
シカルボン酸のアルキルエステル,コレステロールエス
テル,配糖体,ホスファチジルエステル,L−アルギニ
ン塩等が挙げられる。
【0038】美白剤として用いるハイドロキノン及びそ
の誘導体としては、特に限定されないが、ハイドロキノ
ン配糖体が好ましく用いられ、例えば、ハイドロキノン
−α−D−グルコース,ハイドロキノン−β−D−グル
コース,ハイドロキノン−α−L−グルコース,ハイド
ロキノン−β−L−グルコース,ハイドロキノン−α−
D−ガラクトース,ハイドロキノン−β−D−ガラクト
ース,ハイドロキノン−α−L−ガラクトース,ハイド
ロキノン−β−L−ガラクトース等の六炭糖配糖体、ハ
イドロキノン−α−D−リボース,ハイドロキノン−β
−D−リボース,ハイドロキノン−α−L−リボース,
ハイドロキノン−β−L−リボース,ハイドロキノン−
α−D−アラビノース,ハイドロキノン−β−D−アラ
ビノース,ハイドロキノン−α−L−アラビノース,ハ
イドロキノン−β−L−アラビノース等の五炭糖配糖
体、ハイドロキノン−α−D−グルコサミン,ハイドロ
キノン−β−D−グルコサミン,ハイドロキノン−α−
L−グルコサミン,ハイドロキノン−β−L−グルコサ
ミン,ハイドロキノン−α−D−ガラクトサミン,ハイ
ドロキノン−β−D−ガラクトサミン,ハイドロキノン
−α−L−ガラクトサミン,ハイドロキノン−β−L−
ガラクトサミン等のアミノ糖配糖体、ハイドロキノン−
α−D−グルクロン酸,ハイドロキノン−β−D−グル
クロン酸,ハイドロキノン−α−L−グルクロン酸,ハ
イドロキノン−β−L−グルクロン酸,ハイドロキノン
−α−D−ガラクツロン酸,ハイドロキノン−β−D−
ガラクツロン酸,ハイドロキノン−α−L−ガラクツロ
ン酸,ハイドロキノン−β−L−ガラクツロン酸等のウ
ロン酸配糖体等を挙げることができる。またその誘導体
としては、アセチル化物等のエステル体、メチル化物な
どのエーテル体等を挙げることができ、これらの中でも
ハイドロキノン−β−D−グルコースが本発明の効果の
面から最も好ましい。
【0039】美白剤として用いるシステイン及びその誘
導体としては、特に限定されないが、例えばシステイ
ン、又はシステインのリン脂質エステル、スフィンゴシ
ン及びその誘導体とのエステル、糖脂質エステル、糖エ
ステル、ステロールエステル及び炭素数8から20のア
ルキル若しくはアルケニルエステル等が挙げられる。
【0040】美白剤として用いるグルコサミン及びその
誘導体としては、特に限定されないが、例えばグルコサ
ミン、又はアセチルグルコサミン等のグルコサミンエス
テル類、グルコサミンメチルエーテル等のグルコサミン
エーテル類等が挙げられる。
【0041】美白剤として用いるアゼライン酸及びその
誘導体としては、特に限定されないが、例えばアゼライ
ン酸、又はアゼライン酸モノアルキルエステル等のアゼ
ライン酸モノエステル類、アゼライン酸ジアルキルエス
テル等のアゼライン酸ジエステル類等が挙げられる。
【0042】美白剤として用いる胎盤抽出物としては、
通常の皮膚外用剤に用いられるものであれば、特にその
基原は問わない。
【0043】本発明では、美白作用が知られている植物
及び藻類からの抽出物を美白剤として使用することもで
きる。かかる植物及び藻類としては、ユキノシタ(Saxi
frag a stolonifera Meerb.),ジンコウ(Aquilaria ag
allocha Roxb.),チャ(Camellia sinensis (L.) O. K
untze)及びその変種,イタドリ(Polygonum cuspidatu
m Sieb. et Zucc.),メリッサ(Melissa officinalis
L.),タイム(Thymusvulgaris L.),カワラヨモギ(A
rtemisia capillaris Thunb.),セイヨウノコギリソウ
Achillea milleifolium L.),オトギリソウ(Hyperi
cum erectumThunb.),セイヨウオトギリ(Hypericum p
erforatum L.),モウセンゴケ(Drosera routundifoli
a L.),ウワウルシ(Arctostaphylos uva-ursi (L.) S
preng.),ヘラヤハズ(Dictyopteris prolifera),ハ
リアミジ(Dictyota spinulosa),ヒジキ(Hizikia fu
siformis),ソゾsp.(Laurencia sp.),フシツナギ
Lomentaria catenata),イワヒゲ(Myelophycus cae
spitosus),ダルス(Palmaria palmata),ヤナギモク
(オオバモク:Sargassum ringgoldianum),エゾノネ
ジモク(Sargassum yezoense),フシスジモク(Sargas
sum confusum),イシモズク(Sphaerotrichia divaric
ata)から選択される1種又は2種以上の植物,藻類が
好ましく用いられる。
【0044】また、これらの植物抽出物から精製,分画
して得られる成分を配合することもできる。かかる成分
としては、イタドリ抽出物中に含まれる(-)-エピカテキ
ンが例示される。
【0045】これらの抗炎症剤,抗酸化剤,美白剤から
選択される1種又は2種以上の成分の美白化粧料への配
合量は、その効果や添加した際の臭い,色調の点から考
え、0.0001〜10重量%の濃度範囲とすることが
望ましい。
【0046】本発明の美白化粧料には、必要に応じて、
通常医薬品,医薬部外品,皮膚化粧料,及び洗浄料に配
合される、油脂,保湿剤,粉体,色素,乳化剤,可溶化
剤,洗浄剤,紫外線吸収剤,増粘剤,薬剤,香料,樹
脂,アルコール類等を適宜配合することができる。ま
た、本発明の美白化粧料の剤型は任意であり、例えば化
粧水などの可溶化系,クリーム,乳液などの乳化系,カ
ラミンローション等の分散系として、提供することもで
き、また噴射剤と共に充填したエアゾールの剤型をとっ
てもよい。
【0047】
【実施例】さらに実施例により、本発明の特徴について
詳細に説明する。まず、本発明で用いる植物抽出物等の
調製例を示す。
【0048】[クワ抽出物1]クワ(Morus alba L.)
の根皮350gを細切し、50容量%1,3-ブチレングリ
コール水溶液1,000ml中にて20℃で7日間浸漬
して抽出した。抽出液をろ過してろ液を回収してクワ抽
出物1とした。
【0049】[クワ抽出物2]クワ(Morus alba L.)
の根皮350gを細切し、50容量%エタノール水溶液
1,000ml中にて20℃で10日間浸漬して抽出し
た。抽出液をろ過してろ液を回収してクワ抽出物2とし
た。
【0050】[シャクヤク抽出物]シャクヤク(Paeoni
a lactiflora Pall.)の根300gを粉砕し、50容量
%1,3-ブチレングリコール水溶液1,000ml中にて
25℃で5日間撹拌抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を
回収してシャクヤク抽出物とした。
【0051】[ボタン抽出物]ボタン(Paeonia suffru
ticosa Andr.)の根皮300gを乾燥,粉砕し、95容
量%エタノール水溶液1,000ml中にて25℃で5
日間撹拌抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を回収してボ
タン抽出物とした。
【0052】[クララ抽出物]クララ(Sophora flaves
cens Ait.)の乾燥根405gを50容量%1,3-ブチレ
ングリコール水溶液2,500ml中にて25℃で5日
間撹拌抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を回収してクラ
ラ抽出物とした。
【0053】[カンゾウ抽出物]スペインカンゾウ(Gl
ycyrrhiza glabra L.)の根及び根茎500gを乾燥,
粉砕し、無水エタノール水溶液1,000ml中にて2
5℃で24時間撹拌抽出した。抽出液をろ過してろ液を
回収し、減圧濃縮した後、凍結乾燥により乾固させる。
乾固物を酢酸エチル1,000ml中にて20℃で2日
間撹拌抽出した。抽出後、減圧乾燥した後、得られた抽
出物5gを500mlの95容量%エタノール水溶液に
溶解し、カンゾウ抽出物とした。
【0054】[ゲンチアナ抽出物]ゲンチアナ(Gentia
na lutea L.)の根422gを50容量%1,3-ブチレン
グリコール水溶液2,500ml中にて25℃で5日間
撹拌抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を回収してゲンチ
アナ抽出物とした。
【0055】[オウゴン抽出物1]コガネヤナギ(Scute
llaria baicalensis Georgi)の根乾燥物である、生薬オ
ウゴン(Scutellariae Radix)215gを50容量%1,
3-ブチレングリコール水溶液2,500ml中にて25
℃で5日間撹拌抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を回収
してオウゴン抽出物1とした。
【0056】[オウゴン抽出物2]コガネヤナギ(Scute
llaria baicalensis Georgi)の根乾燥物である、生薬オ
ウゴン(Scutellariae Radix)150gを50容量%エ
タノール水溶液2,500ml中にて25℃で10日間
撹拌抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を回収してオウゴ
ン抽出物2とした。
【0057】[ハトムギ抽出物]ハトムギ(Coix lachry
ma-jobi L. var. ma-yuen (Roman.) Stapf)の精白種子
409gを50容量%1,3-ブチレングリコール水溶液
2,500ml中にて25℃で5日間撹拌抽出した。抽
出液をろ過し、ろ液を回収してハトムギ抽出物とした。
【0058】[ラベンダー油]ラベンダー(Lavandula
angustifolia (L.) Mill.)の生の花穂を、水蒸気蒸留
し、ラベンダー油とした。
【0059】[オウレン抽出物1]オウレン(Coptis ja
ponica (Thunb.) Makino)の乾燥根茎255gを50容
量%1,3-ブチレングリコール水溶液2,500ml中に
て25℃で5日間撹拌抽出した。抽出液をろ過し、ろ液
を回収してオウレン抽出物1とした。
【0060】[オウレン抽出物2]オウレン(Coptis ja
ponica (Thunb.) Makino)の乾燥根茎300gを50容
量%エタノール水溶液3,000ml中にて25℃で5
日間撹拌抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を回収してオ
ウレン抽出物2とした。
【0061】[ラベンダー抽出物]ラベンダー(Lavand
ula angustifolia (L.) Mill.)の乾燥花300gを5
0容量%エタノール水溶液3000ml中にて25℃で5
日間撹拌抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を回収してラ
ベンダー抽出物とした。
【0062】[シソ抽出物]シソ(Perilla frutescens
Britt. var. crispa (Thunb.) Decne. ; Perillacrisp
a (Thunb.) Nakai)の乾燥葉200gを50容量%1,3-
ブチレングリコール2,500ml中にて25℃で3日
間撹拌抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を回収してシソ
抽出物とした。
【0063】[トウミツ抽出物]太陽化学社製モラシズ
リキッドを用いた。
【0064】[胎盤抽出物]ニチレイ社製プラセンタエ
キスを用いた。
【0065】次に、上記の抽出物を用いた、本発明に係
る処方例を示す。
【0066】表1に示した処方にて、本発明の実施例1
〜実施例4に係る美白ローションを調製した。また同時
にA成分(クワ抽出物1),B成分(ハトムギ抽出
物),及び美白剤(アスコルビン酸リン酸エステルマグ
ネシウム塩),抗炎症剤(グリチルリチン酸ジカリウ
ム),抗酸化剤(ハマメリタンニン)の各成分のみを配
合した比較例1〜比較例5を表2に示した処方で同時に
調製した。なお、美白ローションは、精製水に全ての成
分を順次添加して、混合,均一化することにより調製し
た。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】表1及び表2に示した美白ローションにつ
いて、色素沈着症状の改善効果の評価を行った。色素沈
着症状の改善効果は、顕著なシミ,ソバカス等の色素沈
着症状を有する女性パネラー20名を一群とし、各群に
実施例1〜実施例4及び比較例1〜比較例5をそれぞれ
ブラインドにて1日2回ずつ2週間使用させ、2週間後
の皮膚の色素沈着の状態を観察して使用前と比較して評
価した。色素沈着の状態は、表3に示す判定基準に従っ
て評価し、20名の平均値を算出して表4に示した。
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】表4より明らかなように、本発明に係る実
施例1〜実施例4使用群では、顕著な色素沈着症状の改
善が認められており、使用試験終了後には、軽度若しく
はわずかな色素沈着が認められるにすぎない程度まで症
状が改善されていた。これに対し、A成分,B成分若し
くは美白剤,抗炎症剤,抗酸化剤をそれぞれ単独で配合
した比較例使用群においては、色素沈着症状の改善は認
められるものの、実施例使用群に比べ、改善の程度は明
らかに小さいものであった。
【0073】本発明の他の実施例を示す。
【0074】 [実施例5] 水中油乳化型クリーム (1)スクワラン 10.00(重量%) (2)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.00 (3)水素添加大豆リン脂質 0.20 (4)バチルアルコール 3.00 (5)硬化油 2.00 (6)ステアリン酸 1.50 (7)親油型モノステアリン酸グリセリン 1.50 (8)モノステアリン酸ポリグリセリル 0.70 (9)ベヘニルアルコール 0.80 (10)モノミリスチン酸ポリグリセリル 0.70 (11)サラシミツロウ 0.30 (12)混合脂肪酸トリグリセリド 0.10 (13)d-δ-トコフェロール 0.05 (14)グリチルレチン酸グリセリル 0.05 (15)精製水 45.80 (16)キサンタンガム 0.20 (17)水酸化ナトリウム 0.20 (18)1,3-ブチレングリコール 15.00 (19)パラオキシ安息香酸エステル 0.05 (20)精製水 7.60 (21)水酸化ナトリウム 0.20 (22)ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 0.20 (23)L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 2.00 (24)ハトムギ抽出物 0.10 (25)シャクヤク抽出物 0.10 (26)ボタン抽出物 0.10 (27)トウミツ抽出物 0.10 (28)ゲンチアナ抽出物 0.30 (29)サクシニルアテロコラーゲン液 0.10 (30)クエン酸 0.05 (31)精製水 2.00 製法:(1)〜(14)の油相成分及び(15)〜(19)の水相成分
をそれぞれ80℃に加熱し、混合均一化した後、油相に
水相を添加し、ホモミキサーにて乳化する。撹拌しなが
ら冷却し、40℃で予め混合,溶解した(20)〜(23)及び
(24)〜(31)の成分を添加し、撹拌,均一化する。
【0075】 [実施例6] 水中油乳化型美白美容液 (1)酢酸dl-αトコフェロール 0.10(重量%) (2)パラメトキシ桂皮酸-2-エチルヘキシル 10.00 (3)メチルポリシロキサン 7.00 (4)デカメチルシクロペンタシロキサン 10.50 (5)1,3-ブチレングリコール 5.00 (6)グリチルレチン酸ステアリル 0.10 (7)ジブチルヒドロキシトルエン 0.10 (8)ジステアリン酸ポリグリセリン 2.00 (9)親油型モノステアリン酸グリセリン 1.00 (10)ステアリン酸 1.00 (11)セタノール 1.00 (12)カルボキシビニルポリマー 0.30 (13)パラオキシ安息香酸メチル 0.20 (14)精製水 43.00 (15)N-ステアロイル-L-グルタミン酸ナトリウム 1.00 (16)水酸化ナトリウム 0.13 (17)ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム液 0.40 (18)精製水 14.67 (19)胎盤抽出物 0.10 (20)ハトムギ抽出物 1.00 (21)ゲンチアナ抽出物 1.00 (22)シャクヤク抽出物 0.10 (23)ボタン抽出物 0.10 (24)トウミツ抽出物 0.10 (25)サクシニルアテロコラーゲン液 0.10 製法:(1)〜(5),(6)〜(11),(12)〜(15),(16)〜(1
8)の成分をそれぞれ80℃に加熱,均一溶解した後、順
次混合し、ホモミキサーにて乳化し、混合しながら冷却
し40℃で(19)〜(25)の成分を順次添加して混合,均一
化する。
【0076】 [実施例7]美白化粧水 (1)スクワラン 0.40(重量%) (2)モノラウリン酸ポリグリセリル 0.10 (3)長鎖α-ヒドロキシ脂肪酸 0.01 (4)カンゾウ抽出物 0.01 (5)グリセリン 0.50 (6)グリセリン 1.50 (7)精製水 7.50 (8)フェノキシエタノール 0.20 (9)1,3-ブチレングリコール 10.00 (10)アラントイン 0.10 (11)胎盤抽出物 0.10 (12)シャクヤク抽出物 0.10 (13)ハトムギ抽出物 0.10 (14)ボタン抽出物 0.10 (15)トウミツ抽出物 0.10 (16)クエン酸 0.01 (17)ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム液 0.05 (18)ゲンチアナ抽出物 0.05 (19)サクシニルコラーゲン液 0.01 (20)精製水 79.06 製法:(1)〜(5)及び(6)〜(7)の成分をそれぞれ80
℃に加熱して混合均一化した後、両者を混合,均一化し
冷却する。35℃で(8)〜(20)の成分を順次添加し、混
合,均一化する。
【0077】 [実施例8] 美白美容液 (1)ジステアリン酸ポリグリセリル 2.5(重量%) (2)トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリル 8.0 (3)パルミチン酸デキストリン 1.0 (4)親油型モノステアリン酸グリセリン 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)グリセリン 7.5 (7)精製水 39.6 (8)キサンタンガム 0.4 (9)エタノール 8.0 (10)カンゾウ抽出物 0.1 (11)ハトムギ抽出物 0.1 (12)ゲンチアナ抽出物 0.1 (13)シャクヤク抽出物 0.1 (14)精製水 27.6 (15)L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 3.0 (16)クエン酸ナトリウム 1.0 製法:(1)〜(6)及び(7)〜(8)の成分をそれぞれ70
℃に加熱し混合,溶解した後、両成分を混合してホモミ
キサーで乳化する。撹拌しながら冷却し、40℃で予め
混合溶解した(14)〜(16)の成分、及び(9)〜(13)の成分
を順次添加し、混合,均一化する。
【0078】 [実施例9] 美白用美容液 (1)ジステアリン酸ポリグリセリル 2.5(重量%) (2)トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリル 8.0 (3)水素添加大豆リン脂質 0.5 (4)親油型モノステアリン酸グリセリン 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)グリセリン 7.5 (7)精製水 39.6 (8)キサンタンガム 0.4 (9)L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 3.0 (10)水酸化ナトリウム 0.2 (11)クエン酸ナトリウム 0.5 (12)精製水 27.8 (13)エタノール 8.0 (14)カンゾウ抽出物 0.1 (15)オウゴン抽出物1 0.1 (16)オウレン抽出物1 0.1 (17)シソ抽出物 0.1 (18)ゲンチアナ抽出物 0.5 (19)ラベンダー油 0.1 製法:(1)〜(6)、及び(7)〜(8)の成分をそれぞれ7
0℃に加熱し混合,溶解した後、両成分を混合してホモ
ミキサーで乳化する。撹拌しながら冷却し、40℃で予
め混合溶解した(9)〜(12)の成分、及び(13)〜(19)の成
分を順次添加し、混合,均一化する。
【0079】 [実施例10] 美白用乳液 (1)スクワラン 3.00(重量%) (2)N-ステアロイル-L-グルタミン酸ナトリウム 0.40 (3)ベヘニルアルコール 0.80 (4)親油型モノステアリン酸グリセリン 0.80 (5)ステアリン酸 0.40 (6)グリチルレチン酸ステアリル 0.05 (7)精製水 71.40 (8)L-アルギニン 0.15 (9)グリセリン 1.00 (10)無水ケイ酸 1.00 (11)結晶セルロース 0.10 (12)1,3-ブチレングリコール 5.00 (13)キサンタンガム 0.05 (14)カルボキシビニルポリマー 0.05 (15)精製水 9.90 (16)八アセチル化蔗糖変性エタノール 4.00 (17)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (18)胎盤抽出物 0.10 (19)サクシニル化可溶性コラーゲン液 0.10 (20)精製水 0.90 (21)ハトムギ抽出物 0.10 (22)シャクヤク抽出物 0.10 (23)ボタン抽出物 0.10 (24)トウミツ抽出物 0.10 (25)ゲンチアナ抽出物 0.30 製法:(1)〜(6)及び(7)〜(12)の成分をそれぞれ70
℃に加熱し混合,溶解した後、両成分を混合してホモミ
キサーで乳化する。撹拌しながら冷却し、40℃で予め
混合溶解した(13)〜(17)の成分、及び(18)〜(25)の成分
を順次添加し、混合,均一化する。
【0080】 [実施例11] 美白用化粧水 (1)精製水 80.83(重量%) (2)L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 2.00 (3)グリセリン 7.00 (4)エタノール 8.00 (5)クエン酸ナトリウム 0.20 (6)水酸化ナトリウム 0.24 (7)アルギン酸ナトリウム 0.03 (8)ラベンダー抽出物 0.70 (9)ゲンチアナ抽出物 0.50 (10)シソ抽出物 0.10 (11)カンゾウ抽出物 0.10 (12)クワ抽出物1 0.10 (13)オウゴン抽出物1 0.10 (14)オウレン抽出物1 0.10 製法:(1)に(2)〜(14)の成分を順次添加して、混合,
溶解,均一化する。
【0081】 [実施例12] 美白用ゲル剤 (1)精製水 90.9(重量%) (2)カルボキシビニルポリマー 0.5 (3)ジプロピレングリコール 8.0 (4)水酸化カリウム 0.1 (5)ヒノキチオール 0.2 (6)クララ抽出物 0.1 (7)シソ抽出物 0.1 (8)トウミツ抽出物 0.1 製法:(1)に(2)及び(3)を均一に溶解した後、(5)を
添加し、次いで(4)を加えて増粘させ、(6)〜(8)を添
加して均一に混合する。
【0082】 [実施例13] メイクアップベースクリーム (1)ステアリン酸 12.0(重量%) (2)セタノール 2.0 (3)グリセリルトリ-2-エチルヘキサン酸エステル 2.5 (4)自己乳化型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.0 (5)プロピレングリコール 10.0 (6)水酸化カリウム 0.3 (7)精製水 68.9 (8)酸化チタン 1.0 (9)ベンガラ 0.1 (10)黄酸化鉄 0.4 (11)香料 0.1 (12)ボタン抽出物 0.1 (13)オウゴン抽出物1 0.1 (14)胎盤抽出物 0.5 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃に加熱し
て均一とする。一方、(5)〜(7)の成分を混合し、75
℃に加熱,溶解して均一とし、これに(8)〜(10)の顔料
を添加し、ホモミキサーにて均一に分散させ水相成分と
する。この水相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキ
サーにて乳化した後冷却し、40℃にて(11)〜(14)の成
分を添加,混合する。
【0083】 [実施例14] 乳液状ファンデーション (1)ステアリン酸 2.0(重量%) (2)スクワラン 5.0 (3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0 (4)セタノール 1.0 (5)デカグリセリンモノイソパルミチン酸エステル 9.0 (6)1,3-ブチレングリコール 8.0 (7)水酸化カリウム 0.1 (8)精製水 51.1 (9)酸化チタン 9.0 (10)タルク 7.4 (11)ベンガラ 0.5 (12)黄酸化鉄 1.1 (13)黒酸化鉄 0.1 (14)香料 0.1 (15)胎盤抽出物 0.2 (16)クララ抽出物 0.1 (17)クワ抽出物1 0.1 (18)オウゴン抽出物1 0.1 (19)オウレン抽出物1 0.1 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合し、75℃に加熱し
て均一とする。一方、(6)〜(8)の水相成分を混合し、
75℃に加熱,溶解して均一とし、これに(9)〜(13)の
顔料を添加し、ホモミキサーにて均一に分散させる。油
相成分を添加して乳化した後冷却し、40℃にて(14)〜
(19)の成分を添加,混合する。
【0084】 [実施例15] ハンドクリーム (1)セタノール 4.0(重量%) (2)ワセリン 2.0 (3)流動パラフィン 10.0 (4)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.5 (5)ポリオキシエチレン(60EO) グリセリルイソステアリン酸エステル 2.5 (6)酢酸トコフェロール 0.5 (7)グリセリン 20.0 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)精製水 58.9 (10)ハイドロキノン-β-D-グルコシド 0.1 (11)シャクヤク抽出物 0.1 (12)カンゾウ抽出物 0.1 (13)シソ抽出物 0.1 (14)オウレン抽出物1 0.1 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,溶解して75℃に
加熱する。一方、(7)〜(9)の水相成分を混合,溶解し
て75℃に加熱する。ついで、水相成分に油相成分を添
加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化し
た後冷却し、40℃にて(10)〜(14)の成分を添加,混合
する。
【0085】 [実施例16] ゼリー状ピールオフパック (1)精製水 68.8(重量%) (2)1,3-ブチレングリコール 3.0 (3)ポリビニルアルコール 15.0 (4)カルボキシメチルセルロース 5.0 (5)エタノール 6.0 (6)ポリオキシエチレン(20EO)オレイルエーテル 0.5 (7)L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 1.0 (8)クエン酸ナトリウム 0.5 (9)クワ抽出物1 0.1 (10)ハトムギ抽出物 0.1 製法:(1)に(2)を加えて75℃に加熱する。これに
(3),(4)を添加して溶解させ、(5)〜(10)を添加して
可溶化する。
【0086】 [実施例17] マッサージゲル (1)ジプロピレングリコール 7.0(重量%) (2)グリセリン 8.0 (3)ポリオキシエチレン(15EO)オレイルエーテル 1.0 (4)カルボキシビニルポリマー 0.4 (5)メチルセルロース 0.2 (6)水酸化カリウム 0.1 (7)ボタン抽出物 1.0 (8)ゲンチアナ抽出物 1.0 (9)精製水 81.3 製法:75℃に加熱した(9)に、(1)〜(8)の成分を順
次添加,溶解,均一化する。
【0087】 [実施例18] 洗顔料 (1)ステアリン酸 2.0(重量%) (2)セタノール 3.0 (3)ワセリン 10.0 (4)流動パラフィン 33.0 (5)ミリスチン酸イソプロピル 7.5 (6)グリセリルモノステアリン酸エステル 2.5 (7)ポリオキシエチレン(20EO)ソルビタン モノステアリン酸エステル 2.5 (8)グリセリン 5.0 (9)水酸化カリウム 0.1 (10)精製水 33.2 (11)2-ヒドロキシ酢酸 0.5 (12)クララ抽出物 0.1 (13)胎盤抽出物 0.5 (14)ラベンダー抽出物 0.1 製法:(1)〜(7)の油相成分を混合,加熱溶解し、70
℃とする。一方、(8)〜(10)の水相成分を混合して加熱
溶解し、70℃とする。この水相成分に油相成分を徐々
に添加して予備乳化し、次いでホモミキサーにて均一に
乳化後冷却し、40℃で(11)〜(14)の成分を添加する。
【0088】 [実施例19] 美白化粧水 (1)精製水 85.4(重量%) (2)エタノール 5.5 (3)1,3-ブチレングリコール 3.0 (4)L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 3.0 (5)クエン酸ナトリウム 1.0 (6)ポリオキシエチレン(50EO)硬化ヒマシ油 0.3 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)香料 0.1 (9)クワ抽出物2 0.5 (10)オウゴン抽出物2 0.5 (11)オウレン抽出物2 0.5 (12)シリコーン樹脂 0.1 (東レダウコーニング社製 シリコーンSH5500) 製法:(1)〜(12)の成分を混合,均一化する。
【0089】 [実施例20] 洗顔料 (1)ミリスチン酸 26.0(重量%) (2)ステアリン酸 10.2 (3)パルミチン酸 1.8 (4)ラウリン酸ジエタノールアミド 1.5 (5)親油型モノステアリン酸グリセリン 0.5 (6)精製水 36.0 (7)グリセリン 15.0 (8)水酸化カリウム 7.8 (9)グリチルリチン酸ジカリウム 0.2 (10)香料 0.1 (11)クワ抽出物2 0.3 (12)オウゴン抽出物2 0.3 (13)オウレン抽出物2 0.3 製法:製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,溶解して7
5℃に加熱する。一方、(6)〜(9)の水相成分を混合,
溶解して75℃に加熱する。次いで、上記水相成分に油
相成分を添加してケン化した後、撹拌しながら冷却し、
40℃で(10)〜(13)を添加して、混合,均質化する。
【0090】 [実施例21] 美白クリーム (1)精製水 54.0(重量%) (2)1,3-ブチレングリコール 9.0 (3)ヒドロキシエチルセルロース 0.1 (4)クエン酸ナトリウム 1.5 (5)流動パラフィン 7.0 (6)パーム硬化脂 5.0 (7)バチルアルコール 3.0 (8)パルミチン酸セチル 1.5 (9)親油型モノステアリン酸グリセリン 1.3 (10)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 0.7 (11)メチルポリシロキサン 0.1 (12)ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム液 0.2 (13)L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 (20重量%水溶液) 15.0 (14)香料 0.1 (15)クワ抽出物2 0.5 (16)オウゴン抽出物2 0.5 (17)オウレン抽出物2 0.5 製法:(1)〜(4)の水相成分を混合し75℃に加熱して
溶解,均一化する。一方(5)〜(11)の油相成分を混合,
溶解して75℃に加熱し、水相成分に徐々に添加して乳
化する。撹拌しながら冷却し、40℃にて(12)〜(17)を
添加し、混合,均一化する。
【0091】 [実施例22] 日中用クリーム (1)ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 0.6(重量%) (2)メチルフェニルポリシロキサン 5.3 (3)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3.0 (4)オクタメチルシクロテトラシロキサン 2.5 (5)デカメチルシクロペンタシロキサン 23.0 (6)流動パラフィン 0.5 (7)ステアリン酸 0.5 (8)d-δ-トコフェロール 0.1 (9)微粒子酸化チタン 6.0 (10)微粒子酸化亜鉛 1.0 (11)タルク/ケイフッ化カリウム焼成物 2.5 (12)無水ケイ酸 2.5 (13)フェノキシエタノール 0.3 (14)1,3-ブチレングリコール 6.0 (15)精製水 44.145 (16)クエン酸ナトリウム 0.05 (17)クエン酸 0.005 (18)塩化ナトリウム 1.0 (19)クワ抽出物2 0.3 (20)オウゴン抽出物2 0.3 (21)オウレン抽出物2 0.3 (22)香料 0.1 製法:(1)〜(8)を溶解,均一化した後、(9)〜(12)を
添加してコロイドミルにて処理し、充分分散させる。次
いで溶解,均一化した(13)〜(21)の成分を添加して乳化
し、(22)を添加して混合する。
【0092】 [実施例23] 美白乳液 (1)トリ2-エチルヘキサンサングリセリル 7.8(重量%) (2)ジステアリン酸ポリグリセリル 2.4 (3)水素添加大豆リン脂質 0.4 (4)バチルアルコール 0.1 (5)精製水 69.5 (6)グリセリン 7.5 (7)L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 3.0 (8)クエン酸ナトリウム 0.5 (9)キサンタンガム 0.4 (10)ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム 0.2 (11)1,3-ブチレングリコール 2.5 (12)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (13)エタノール 4.0 (14)香料 0.1 (15)クワ抽出物2 0.5 (16)オウゴン抽出物2 0.5 (17)オウレン抽出物2 0.5 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,溶解して75℃に
加熱する。一方、(5)〜(12)の水相成分を混合,溶解し
て75℃に加熱する。次いで、上記水相成分に油相成分
を添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳
化する。撹拌しながら冷却し、40℃で(13)〜(17)を添
加して、混合,均質化する。
【0093】本発明の実施例5〜実施例23について、
色素沈着症状の改善効果を、実施例1〜実施例4と同様
に評価し、結果を表5に示した。
【0094】
【表5】
【0095】表5より明らかなように、本発明に係る実
施例使用群では、全群で顕著な色素沈着症状の改善が認
められており、使用試験終了後には、軽度若しくはわず
かな色素沈着が認められるにすぎない程度まで症状が改
善されていた。
【0096】本発明の実施例1〜実施例23について、
皮膚刺激性を調べた。皮膚刺激性は、男性パネラー20
名による48時間の閉塞貼付試験を行い、その結果を表
6に示す判定基準に従って判定し、20名の皮膚刺激指
数の平均値にて示した。なお実施例13のゼリー状ピー
ルオフパックは、塗布後20分で皮膜を剥離した後閉塞
して、実施例15及び実施例20に示した洗顔料は1重
量%水溶液にてそれぞれ評価を行った。閉塞貼付試験の
結果を表7に示した。
【0097】
【表6】
【0098】
【表7】
【0099】表7に示したとおり、本発明の実施例1〜
実施例23は皮膚刺激性を示すことが無く安全性が良好
であることが示された。
【0100】なお、本発明の実施例1〜実施例23につ
いては、上記使用試験期間中に含有成分の析出,分離,
凝集,変臭,変色といった製剤の状態変化は全く見られ
なかった。
【0101】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、メ
ラニンの産生阻害作用が相乗的に増強され、日焼け後の
色素沈着・しみ・ソバカス・肝斑等の予防及び改善に有
効で、皮膚美白効果が著しく改良された、安全性の高い
美白化粧料を得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増崎 詞子 滋賀県八日市市岡田町112−1 株式会社 ノエビア製品研究所内 (72)発明者 山下 洋美 滋賀県八日市市岡田町112−1 株式会社 ノエビア製品研究所内 (72)発明者 上野 省一 滋賀県八日市市岡田町112−1 株式会社 ノエビア製品研究所内 (72)発明者 松田 晋 滋賀県八日市市岡田町112−1 株式会社 ノエビア製品研究所内 (72)発明者 山口 映 滋賀県八日市市岡田町112−1 株式会社 ノエビア滋賀研究所内 (72)発明者 丹田 一利 滋賀県八日市市岡田町112−1 株式会社 ノエビア滋賀研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA022 AA082 AA111 AA112 AA122 AB032 AB052 AB172 AB212 AB232 AB242 AB372 AB432 AB472 AC012 AC022 AC072 AC122 AC172 AC182 AC242 AC292 AC302 AC342 AC352 AC422 AC442 AC482 AC522 AC582 AC682 AC912 AD092 AD112 AD132 AD152 AD222 AD242 AD262 AD282 AD352 AD392 AD532 AD552 AD572 AD642 AD662 CC04 CC05 CC12 CC23 DD22 DD27 DD31 DD33 DD41 EE16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下に示すA成分及びB成分を併用した
    美白化粧料、A成分;クワ属植物抽出物,ボタン属植物
    抽出物,エンジュ属植物抽出物,カンゾウ属植物抽出物
    から選択される1種又は2種以上の植物抽出物、B成
    分;ジュズダマ属植物抽出物,リンドウ属植物抽出物,
    タツナミソウ属植物抽出物,ラベンダー抽出物,オウレ
    ン属植物抽出物,シソ抽出物,糖蜜から抽出され着色成
    分を除去して得られるエキスから選択される1種又は2
    種以上の成分。
  2. 【請求項2】 さらに、抗炎症剤,抗酸化剤,美白剤か
    ら選択される1種又は2種以上を含有する請求項1に記
    載の美白化粧料。
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