JP2002186446A - 焼きいもの製造法 - Google Patents
焼きいもの製造法Info
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- JP2002186446A JP2002186446A JP2000404363A JP2000404363A JP2002186446A JP 2002186446 A JP2002186446 A JP 2002186446A JP 2000404363 A JP2000404363 A JP 2000404363A JP 2000404363 A JP2000404363 A JP 2000404363A JP 2002186446 A JP2002186446 A JP 2002186446A
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- producing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 紅いも系さつまいもは一般のさつまいもと比
較して柔らかく保型性が悪く、かつベチャッとしたテク
スチャアになり易く「焼きいも」には不適なものであっ
た。本発明は、保型性にすぐれ、かつ良好なテクスチャ
アを有する「焼きいも」を得る方法を提供する。 【解決手段】以下の3工程よりなる焼きいもの製造法 第一工程:さつまいも100℃以上300℃以下の過熱
蒸気で蒸煮する。 第二工程:糖及び糖アルコールを1種若しくは2種以上
さつまいもに対して5%以上30%以下加える。 第三工程:焼成・乾燥温度180℃以上300℃以下に
て焼成し、さつまいも原料比40%以上60%以下に水
分を減ずる。
較して柔らかく保型性が悪く、かつベチャッとしたテク
スチャアになり易く「焼きいも」には不適なものであっ
た。本発明は、保型性にすぐれ、かつ良好なテクスチャ
アを有する「焼きいも」を得る方法を提供する。 【解決手段】以下の3工程よりなる焼きいもの製造法 第一工程:さつまいも100℃以上300℃以下の過熱
蒸気で蒸煮する。 第二工程:糖及び糖アルコールを1種若しくは2種以上
さつまいもに対して5%以上30%以下加える。 第三工程:焼成・乾燥温度180℃以上300℃以下に
て焼成し、さつまいも原料比40%以上60%以下に水
分を減ずる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は保型性の弱い、紅い
も系のさつまいもを原料にして保型性がよくかつ、嗜好
性の高い焼きいもに加工する方法に関するものである。
も系のさつまいもを原料にして保型性がよくかつ、嗜好
性の高い焼きいもに加工する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近来、さつまいもの品質改良が進み、紅
いも種の健康に良いとされる、アントシアニン含有の高
い紫色を呈するもの、カロチン含有量の高い橙色を呈す
るのの量産が可能になってきている。前者は通称ムラサ
キイモ、後者はニンジンイモと言われ品種として備前・
宮農36号・ハワイ種・山川紫・紅ハヤト・豊ムラサキ
・沖縄100号がある。(以降、これらのさつまいもを
総称して紅いもと称する。)しかしこれらの紅いも系の
さつまいもは加工適性、すなわち保型性が著しく悪いた
め通常の方法で焼成するとつぶれ易くなる。また、焼い
もの内部組織もベチャとしたテクスチュアになり、ホク
ホク感がなく風味に欠け嗜好性の悪いものとなる傾向に
ある。
いも種の健康に良いとされる、アントシアニン含有の高
い紫色を呈するもの、カロチン含有量の高い橙色を呈す
るのの量産が可能になってきている。前者は通称ムラサ
キイモ、後者はニンジンイモと言われ品種として備前・
宮農36号・ハワイ種・山川紫・紅ハヤト・豊ムラサキ
・沖縄100号がある。(以降、これらのさつまいもを
総称して紅いもと称する。)しかしこれらの紅いも系の
さつまいもは加工適性、すなわち保型性が著しく悪いた
め通常の方法で焼成するとつぶれ易くなる。また、焼い
もの内部組織もベチャとしたテクスチュアになり、ホク
ホク感がなく風味に欠け嗜好性の悪いものとなる傾向に
ある。
【0003】したがって最も嗜好性が高いと言われてい
る焼いもへの需要はなく、ペーストにしてパン菓子原料
にまた乾燥いもへの利用に限られていた。焼いも製造法
に関する技術の一例として(特開昭61−104762
号公報)、又(特開昭52−108047号公報)があ
るが、これらの方法は加工適性の良いさつまいもには適
正であるが本発明にいう加工適性の悪い紅いもには前述
した理由により適さない。
る焼いもへの需要はなく、ペーストにしてパン菓子原料
にまた乾燥いもへの利用に限られていた。焼いも製造法
に関する技術の一例として(特開昭61−104762
号公報)、又(特開昭52−108047号公報)があ
るが、これらの方法は加工適性の良いさつまいもには適
正であるが本発明にいう加工適性の悪い紅いもには前述
した理由により適さない。
【0004】又、(特開平6−62787)にはさつま
いもにの身を練り、焼いも様の食品を、又、(特開平1
0−162)(特開2000−37306)(特開20
00−41863)に紹介された方法は効率よく焼いも
を得るための技術を提供するものであり、本発明にいう
紅いもには、前述した理由により適さない。
いもにの身を練り、焼いも様の食品を、又、(特開平1
0−162)(特開2000−37306)(特開20
00−41863)に紹介された方法は効率よく焼いも
を得るための技術を提供するものであり、本発明にいう
紅いもには、前述した理由により適さない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】焼いもが蒸いもと比較
して好まれる理由は焼成の初期にさつまいもに含まれる
酵素が、適度にゆっくり加熱によって活性化し、澱粉を
糖化し甘味を増大するからと言われている。一般的に3
0分から60分加熱される。しかし、紅いもは元来一般
のさつまいもと比較して柔らかく、更に酵素を働かせる
と、保型性の主役である澱粉の保形性が弱くなり、より
柔らかくベチャとしたものになってしまい次の加工が更
に困難となる。
して好まれる理由は焼成の初期にさつまいもに含まれる
酵素が、適度にゆっくり加熱によって活性化し、澱粉を
糖化し甘味を増大するからと言われている。一般的に3
0分から60分加熱される。しかし、紅いもは元来一般
のさつまいもと比較して柔らかく、更に酵素を働かせる
と、保型性の主役である澱粉の保形性が弱くなり、より
柔らかくベチャとしたものになってしまい次の加工が更
に困難となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの課題
を解決するために工夫されたものであり、第一工程とし
てさつまいも100℃以上300℃以下の過熱蒸気で蒸
煮することを特徴としている。酵素が働く余地を与えず
一挙に加熱し、澱粉をα化し、保形性を高める。加熱の
手段として従来から常用される常圧下に発生する飽和蒸
気及び水滴を含んだ蒸気では、澱粉のα化も緩慢でかつ
さつまいもに水分を与え、柔らかさを促進するので望ま
しくない。
を解決するために工夫されたものであり、第一工程とし
てさつまいも100℃以上300℃以下の過熱蒸気で蒸
煮することを特徴としている。酵素が働く余地を与えず
一挙に加熱し、澱粉をα化し、保形性を高める。加熱の
手段として従来から常用される常圧下に発生する飽和蒸
気及び水滴を含んだ蒸気では、澱粉のα化も緩慢でかつ
さつまいもに水分を与え、柔らかさを促進するので望ま
しくない。
【0007】本発明は、100℃以上300℃以下、望
ましくは120℃以上250℃の過熱蒸気を用い、速や
かに澱粉のα化を進めかつ水分を減ずる作用が加わり保
形性を更に良好にさせている。
ましくは120℃以上250℃の過熱蒸気を用い、速や
かに澱粉のα化を進めかつ水分を減ずる作用が加わり保
形性を更に良好にさせている。
【0008】過熱蒸気を得る手段としては、一般に蒸気
圧2kg/cm2以上概ね120℃の蒸気を一気に大気
下すなわち蒸し器内に放出することによって得られる。
蒸気圧2kg/cm2以上の蒸気をボイラーの過熱器
(スーパーヒーターとも称する。)で再加熱したり、又
大気圧下に放出した蒸気を加熱器で再加熱すれば更によ
い結果が得られる。この場合の蒸気温度は再加熱の程度
によって任意に変えられるが120℃以上250℃以下
が、さつまいもの好ましいクッキングフレーバーを与え
るために望ましいため第二工程で糖及び糖アルコールを
1種若しくは2種以上さつまいもに対し5%以上20%
以下加えることによって好む甘味に調整する。
圧2kg/cm2以上概ね120℃の蒸気を一気に大気
下すなわち蒸し器内に放出することによって得られる。
蒸気圧2kg/cm2以上の蒸気をボイラーの過熱器
(スーパーヒーターとも称する。)で再加熱したり、又
大気圧下に放出した蒸気を加熱器で再加熱すれば更によ
い結果が得られる。この場合の蒸気温度は再加熱の程度
によって任意に変えられるが120℃以上250℃以下
が、さつまいもの好ましいクッキングフレーバーを与え
るために望ましいため第二工程で糖及び糖アルコールを
1種若しくは2種以上さつまいもに対し5%以上20%
以下加えることによって好む甘味に調整する。
【0009】本発明に用いられる糖は通常砂糖及び澱粉
分解糖が用いられるが、低カロリーの目的にはソルビト
ール・還元水飴が濃厚な味付には、グリセリンを併用す
るのが望ましい。乳糖又はトレハロースを用いれば淡白
な味付けに仕上がる。黒砂糖若しくは黒砂糖を含む糖蜜
の、紅いもに対する嗜好の親和性すなわち好ましい香り
と雑味を賊与するため特にすぐれており[請求項2]を
考案した。
分解糖が用いられるが、低カロリーの目的にはソルビト
ール・還元水飴が濃厚な味付には、グリセリンを併用す
るのが望ましい。乳糖又はトレハロースを用いれば淡白
な味付けに仕上がる。黒砂糖若しくは黒砂糖を含む糖蜜
の、紅いもに対する嗜好の親和性すなわち好ましい香り
と雑味を賊与するため特にすぐれており[請求項2]を
考案した。
【0010】糖添加の方法は、単純にまぶしてもよい
が、均一に吸収させるために20%〜50%程度の高濃
度の液中に5分〜30分浸透させる方法が望ましい。適
当なサイズに切断後浸漬することがより効果的である。
が、均一に吸収させるために20%〜50%程度の高濃
度の液中に5分〜30分浸透させる方法が望ましい。適
当なサイズに切断後浸漬することがより効果的である。
【0011】第三工程で常法に従って焼成乾燥するが第
一・第二工程でしっかり保形性のあるさつまいもに仕上
がっているので容易に焼成加工できる。焼成乾燥温度1
80℃以上300℃以下焼成時間5分〜30分程度の加
熱で良品質の焼いもが得られる。さつまいも原料比40
%〜70%の重量になるように水分を調整することも本
発明の特徴であり、官能的に好ましい硬さ、すなわち
「ホクホク」とした焼いもに仕上げる。
一・第二工程でしっかり保形性のあるさつまいもに仕上
がっているので容易に焼成加工できる。焼成乾燥温度1
80℃以上300℃以下焼成時間5分〜30分程度の加
熱で良品質の焼いもが得られる。さつまいも原料比40
%〜70%の重量になるように水分を調整することも本
発明の特徴であり、官能的に好ましい硬さ、すなわち
「ホクホク」とした焼いもに仕上げる。
【0012】本発明方法によって得られた焼いもは保形
性がよいために容易に次の方法によって、バラエティー
に富む製品化が可能になる。すなわち[請求項3]の如
く、[請求項1]又は[請求項2]に記載の方法により
加工した焼いもを1cm以上5cmの厚さに切り揃えて
耐熱耐圧容器もしくは袋に含気率30%以上50%にな
るように充填し、中心温度120℃4分以上、若しくは
同等以上の条件で加熱加圧殺菌することを特徴とした焼
いも製品が可能となる。
性がよいために容易に次の方法によって、バラエティー
に富む製品化が可能になる。すなわち[請求項3]の如
く、[請求項1]又は[請求項2]に記載の方法により
加工した焼いもを1cm以上5cmの厚さに切り揃えて
耐熱耐圧容器もしくは袋に含気率30%以上50%にな
るように充填し、中心温度120℃4分以上、若しくは
同等以上の条件で加熱加圧殺菌することを特徴とした焼
いも製品が可能となる。
【0013】前述したように特開昭61−104676
2の方法は紅いもに適用すると保形性が悪いためにつぶ
れ易く製品化は困難である。特に、さつまいものテクス
チュアもベチャつき商品価値のないものしか得られな
い。焼いもを1cm以上5cmの厚さに切りそろえるこ
とは食べ易くなる効果以上に上品なスナック食品に仕切
る利点もある。
2の方法は紅いもに適用すると保形性が悪いためにつぶ
れ易く製品化は困難である。特に、さつまいものテクス
チュアもベチャつき商品価値のないものしか得られな
い。焼いもを1cm以上5cmの厚さに切りそろえるこ
とは食べ易くなる効果以上に上品なスナック食品に仕切
る利点もある。
【0014】又、含気率30%以上50%に定めた理由
は30%以下では製品片どうしが圧着し見苦しくなるた
め、又50%以上では製品片が動き易く運送時壊れ易く
なるため選んだものである。
は30%以下では製品片どうしが圧着し見苦しくなるた
め、又50%以上では製品片が動き易く運送時壊れ易く
なるため選んだものである。
【0015】[請求項4]では、[請求項1又は2]に
記載の方法により加工した焼いもを小さいサイズのさつ
まいもは全形を、大きなサイズのさつまいもは1/2〜
1/5に切断し耐冷・耐熱容器もしくは袋に400mm
Hg以上の条件で減圧充填し−18℃以下に冷凍するこ
とによって「冷凍食品」の焼いもが得られる。
記載の方法により加工した焼いもを小さいサイズのさつ
まいもは全形を、大きなサイズのさつまいもは1/2〜
1/5に切断し耐冷・耐熱容器もしくは袋に400mm
Hg以上の条件で減圧充填し−18℃以下に冷凍するこ
とによって「冷凍食品」の焼いもが得られる。
【0016】前述したように特開昭52−108047
の方法は紅いもに適用させるには処理条件の設定が不十
分で明確に選定されていないために「冷凍焼いも」より
むしろ「ふかしいも」風に仕上がる傾向にある。本発明
が提供にした処理方法及び処理条件によって、紅いもを
原料にして良質の焼いもとなる。
の方法は紅いもに適用させるには処理条件の設定が不十
分で明確に選定されていないために「冷凍焼いも」より
むしろ「ふかしいも」風に仕上がる傾向にある。本発明
が提供にした処理方法及び処理条件によって、紅いもを
原料にして良質の焼いもとなる。
【0017】
【作用】保形性の弱い、紅いも系のさつまいもを100
℃以上300℃以上の過熱蒸気で蒸煮してさつまいもの
持つ酵素が働く温度と時間を与えず、すみやかに澱粉を
α化し、かつ過熱蒸気のもつ水分を少なくする作用で紅
いもを保形性よく加工する第一工程と第一工程のために
生成不充分の糖分、すなわち甘味を糖及び糖アルコール
を1種もしくは2種以上、さつまいもに対して5%以上
20%以下加える第二工程と焼成乾燥温度180℃以上
300℃にて焼成しさつまいも原料費40%以上70%
以下に水分を減ずる第三工程を組み合わせて保形性のよ
いかつホクホクしたテクステュアを有する焼いもを得
る。
℃以上300℃以上の過熱蒸気で蒸煮してさつまいもの
持つ酵素が働く温度と時間を与えず、すみやかに澱粉を
α化し、かつ過熱蒸気のもつ水分を少なくする作用で紅
いもを保形性よく加工する第一工程と第一工程のために
生成不充分の糖分、すなわち甘味を糖及び糖アルコール
を1種もしくは2種以上、さつまいもに対して5%以上
20%以下加える第二工程と焼成乾燥温度180℃以上
300℃にて焼成しさつまいも原料費40%以上70%
以下に水分を減ずる第三工程を組み合わせて保形性のよ
いかつホクホクしたテクステュアを有する焼いもを得
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、実施例により詳細に説明す
る。
る。
【0019】
【実施例】<実施例1>沖縄産紅いも品種名宮農36号
5kgをよく洗浄し、50リットルの容器に入れ密閉
し、容器の下部より3kg/cm2の圧の蒸気を入れ、
容器の上部より、余った蒸気を飛散させた。蒸気の温度
は吹き込み口で110℃であった。10分間蒸煮し容器
よりさつまいもを取り出したところ4.8kgであっ
た。
5kgをよく洗浄し、50リットルの容器に入れ密閉
し、容器の下部より3kg/cm2の圧の蒸気を入れ、
容器の上部より、余った蒸気を飛散させた。蒸気の温度
は吹き込み口で110℃であった。10分間蒸煮し容器
よりさつまいもを取り出したところ4.8kgであっ
た。
【0020】蒸煮いもは60℃に放冷した後2cm巾に
切断し、切断くずを除いて1.5kgずつ3等分とし、
それぞれテスト区1、テスト区2、テスト区3に分け
た、糖処理前の蒸煮紅いもの糖濃度はB’x法で13%
であった。 テスト区1には 砂糖 50%濃液 2リットル テスト区2には 黒糖 25% 砂糖 25%混合濃液 2リットル テスト区3には トレハロース 25% 砂糖 25%混合濃液 2リットル 準備し、3等分した蒸煮紅いもをそれぞれ10分浸漬
し、取り上げ30分間常温で風乾した。
切断し、切断くずを除いて1.5kgずつ3等分とし、
それぞれテスト区1、テスト区2、テスト区3に分け
た、糖処理前の蒸煮紅いもの糖濃度はB’x法で13%
であった。 テスト区1には 砂糖 50%濃液 2リットル テスト区2には 黒糖 25% 砂糖 25%混合濃液 2リットル テスト区3には トレハロース 25% 砂糖 25%混合濃液 2リットル 準備し、3等分した蒸煮紅いもをそれぞれ10分浸漬
し、取り上げ30分間常温で風乾した。
【0021】一部をサンプリングし糖濃度を測定したと
ころ テスト区1 25%(12%加糖となる) テスト区2 23%(10%加糖となる) テスト区3 26%(13%加糖となる)
ころ テスト区1 25%(12%加糖となる) テスト区2 23%(10%加糖となる) テスト区3 26%(13%加糖となる)
【0022】尚、それぞれのテスト区の紅いも糖浸漬物
をガスオーブンにて280℃20分焼成し テスト区1 1.0kg(原料比66.7%) テスト区2 1.0kg(原料比66.7%) テスト区3 0.9kg(原料比60.0%) の焼いもが得られた。
をガスオーブンにて280℃20分焼成し テスト区1 1.0kg(原料比66.7%) テスト区2 1.0kg(原料比66.7%) テスト区3 0.9kg(原料比60.0%) の焼いもが得られた。
【0023】これらのテスト区の焼いもの官能上の評価
を示す。 テスト区1 標準的甘味 テスト区2 濃厚な甘味と雑味あり、ねっとりとし
たテクスチュアとなっている テスト区3 淡白な甘味でありテクスチュアは最も
ホクホクしている いづれも保形性はよく商品価値が高いものであった。
を示す。 テスト区1 標準的甘味 テスト区2 濃厚な甘味と雑味あり、ねっとりとし
たテクスチュアとなっている テスト区3 淡白な甘味でありテクスチュアは最も
ホクホクしている いづれも保形性はよく商品価値が高いものであった。
【0024】対象区として第一工程・第二工程を省略し
た。紅いも5kgを2cmに切断し、ガスオーブンにて
280℃30分焼成し、3.5kgの焼いもが得られた
が保形性が悪く半分以上崩れており商品価値のないもの
であった。
た。紅いも5kgを2cmに切断し、ガスオーブンにて
280℃30分焼成し、3.5kgの焼いもが得られた
が保形性が悪く半分以上崩れており商品価値のないもの
であった。
【0025】官能上の評価も甘味不足、香り不良であり
好まれなかった。テスト区1及び対象区の焼いもを耐熱
耐圧容器PET製10cm×10cm厚さ2cmに10
0g充填し含気率45%になるように、フタ(構成PE
T12Ny15CPP50)をし、シールし中心温度1
20℃5分加熱加圧殺菌した。
好まれなかった。テスト区1及び対象区の焼いもを耐熱
耐圧容器PET製10cm×10cm厚さ2cmに10
0g充填し含気率45%になるように、フタ(構成PE
T12Ny15CPP50)をし、シールし中心温度1
20℃5分加熱加圧殺菌した。
【0026】テスト区2及び対象区の焼いもを耐熱耐圧
袋(構成PET12Ny15AL7CPP50)寸法1
6cm×20cm平袋に150g含気率35%になるよ
うに充填し中心温度120℃5分加熱加圧殺菌した。テ
スト区3及び対象区の焼いもを寸法16cm×20cm
(構成Ny15CPP50)平袋に150g充填し55
0mmHgの条件で減圧下シールし、−40℃下で冷凍
した。
袋(構成PET12Ny15AL7CPP50)寸法1
6cm×20cm平袋に150g含気率35%になるよ
うに充填し中心温度120℃5分加熱加圧殺菌した。テ
スト区3及び対象区の焼いもを寸法16cm×20cm
(構成Ny15CPP50)平袋に150g充填し55
0mmHgの条件で減圧下シールし、−40℃下で冷凍
した。
【0027】各試験すべて1ヶ月保管した後、加熱殺菌
品は常温下開封、冷凍品は100℃の熱水で20分加熱
した後開封し評価した。いづれのテスト区においても対
象区と比較して保形性及び風味にすぐれ、対象区は商品
価値に劣るものであった。
品は常温下開封、冷凍品は100℃の熱水で20分加熱
した後開封し評価した。いづれのテスト区においても対
象区と比較して保形性及び風味にすぐれ、対象区は商品
価値に劣るものであった。
【0028】<実施例2>鹿児島産紅いも品種山川紫1
5kgをよく洗浄し巾90cm長さ8mベルトスピード
1m/秒の連続蒸煮機で蒸煮する。まず5分間5kg/
cm2の蒸気を紅いもを入れない状態で入れ蒸煮機内温
度を110℃に保持し、過熱蒸気下とした。
5kgをよく洗浄し巾90cm長さ8mベルトスピード
1m/秒の連続蒸煮機で蒸煮する。まず5分間5kg/
cm2の蒸気を紅いもを入れない状態で入れ蒸煮機内温
度を110℃に保持し、過熱蒸気下とした。
【0029】次いで蒸煮機内温度を110℃±5℃下に
保持し紅いもを連続供給した。ベルトスピード1m/秒
で供給し、8分で蒸煮を完了し、14.5kgの蒸煮紅
いもを得る。蒸煮紅いもは50℃に放冷した後、5cm
巾に切断し、切断くずを除いて3kgづつに4等分しそ
れぞれテスト区1、テスト区2、テスト区3に分けた。
糖処理前の蒸煮紅いもの糖濃度はB’x法で10%であ
った。
保持し紅いもを連続供給した。ベルトスピード1m/秒
で供給し、8分で蒸煮を完了し、14.5kgの蒸煮紅
いもを得る。蒸煮紅いもは50℃に放冷した後、5cm
巾に切断し、切断くずを除いて3kgづつに4等分しそ
れぞれテスト区1、テスト区2、テスト区3に分けた。
糖処理前の蒸煮紅いもの糖濃度はB’x法で10%であ
った。
【0030】 テスト区1には 乳糖 20% トレハロース 20% 混合溶液 3リットル テスト区2には 黒糖 20% 砂糖 20% 混合溶液 3リットル テスト区3には 粉末ソルビット 15% グリセリン 15% 混合溶液 3リットル 黒糖 15% テスト区4には 還元水飴 15% 澱粉分解物 15% 混合溶液 3リットル 黒糖 15%
【0031】それぞれ30分浸漬し、取り上げ常温で1
時間水切りを行った。一部をサンプリングし糖濃度を測
定したところ テスト区1 20%(10%加糖となる) テスト区2 22%(12%加糖となる) テスト区3 28%(18%加糖となる) テスト区4 28%(18%加糖となる)であ
った。
時間水切りを行った。一部をサンプリングし糖濃度を測
定したところ テスト区1 20%(10%加糖となる) テスト区2 22%(12%加糖となる) テスト区3 28%(18%加糖となる) テスト区4 28%(18%加糖となる)であ
った。
【0032】それぞれのテスト区の紅いもの糖浸漬物を
電気式遠赤外方式焼成機にて230℃15分焼成し テスト区1 1.6kg (原料比53.3%) テスト区2 1.6kg (原料比53.3%) テスト区3 1.7kg (原料比56.7%) テスト区4 1.7kg (原料比56.7%)の焼いもが得られた。 これらのテスト区の焼いもの官能上の評価を示す。
電気式遠赤外方式焼成機にて230℃15分焼成し テスト区1 1.6kg (原料比53.3%) テスト区2 1.6kg (原料比53.3%) テスト区3 1.7kg (原料比56.7%) テスト区4 1.7kg (原料比56.7%)の焼いもが得られた。 これらのテスト区の焼いもの官能上の評価を示す。
【0033】 テスト区1 淡白な甘味でありホクホクしている テスト区2 標準的甘味 テスト区3濃厚な甘味と雑味がありねっとりしたテクス
チュアとなっている テスト区4 バランスのとれた甘味でテクスチュアは
しっとりしている いづれも保形性はよく商品価値の高いものであった。
チュアとなっている テスト区4 バランスのとれた甘味でテクスチュアは
しっとりしている いづれも保形性はよく商品価値の高いものであった。
【0034】対象区として第一工程・第二工程と省略し
た紅いも3kgを5cm巾に切断し、同一の電気式遠赤
外方式焼成機にて240℃30分焼成し2.0kgの焼
いもが得られたが、保形性が悪く、半分以上崩れおり商
品価値の劣るものであった。官能上の評価も甘味不足、
香り不良であり好まれなかった。
た紅いも3kgを5cm巾に切断し、同一の電気式遠赤
外方式焼成機にて240℃30分焼成し2.0kgの焼
いもが得られたが、保形性が悪く、半分以上崩れおり商
品価値の劣るものであった。官能上の評価も甘味不足、
香り不良であり好まれなかった。
【0035】テスト区1・テスト区2の焼いもを耐熱耐
圧スタンディングタイプの袋(構成PET12、Ny1
5、AL7、CPP50 寸法10cm×16cm)に
50g含気率40%になるように充填し、中心温度12
0℃45分加熱加圧殺菌した。1ヶ月常温保管した後、
開封し評価したところ保形性良好、焼いもとしての風味
良好であった。
圧スタンディングタイプの袋(構成PET12、Ny1
5、AL7、CPP50 寸法10cm×16cm)に
50g含気率40%になるように充填し、中心温度12
0℃45分加熱加圧殺菌した。1ヶ月常温保管した後、
開封し評価したところ保形性良好、焼いもとしての風味
良好であった。
【0036】一方、対象区の焼いもを比較のため同一
袋、同一加熱殺菌し、1ヶ月常温保管した後開封し評価
したところ、ほとんど形をとどめて居らず商品価値のな
いものであった。テスト区3、テスト区4の焼いもを構
成Ny15、AL7、PE50 寸法 10cm×16
cmの平袋に50g充填し、−30℃下冷凍した。
袋、同一加熱殺菌し、1ヶ月常温保管した後開封し評価
したところ、ほとんど形をとどめて居らず商品価値のな
いものであった。テスト区3、テスト区4の焼いもを構
成Ny15、AL7、PE50 寸法 10cm×16
cmの平袋に50g充填し、−30℃下冷凍した。
【0037】1ヶ月保管した後、袋ごと100℃の熱水
中に入れ10分加熱し、開封し評価したところ製品1ヶ
づつ分離し、保形性良好、焼いもとしての風味良好であ
った。一方対称区の焼いもを比較のため同一袋、同一の
条件で充填し冷凍した。1ヶ月保管後同一条件で加熱し
開封して評価したところ、全体がくずれブロック状とな
って居り、商品価値のないものであった。
中に入れ10分加熱し、開封し評価したところ製品1ヶ
づつ分離し、保形性良好、焼いもとしての風味良好であ
った。一方対称区の焼いもを比較のため同一袋、同一の
条件で充填し冷凍した。1ヶ月保管後同一条件で加熱し
開封して評価したところ、全体がくずれブロック状とな
って居り、商品価値のないものであった。
【0038】
【発明の効果】アントシアニン含有の高い、又はカロチ
ン含有の高い紅いも系さつまいもを本発明の方法によっ
て処理する事によって、保形性がよくかつホクホクした
テクスチュアを有する高品質の焼いもが得られ、商業上
高付加価値商品となる。
ン含有の高い紅いも系さつまいもを本発明の方法によっ
て処理する事によって、保形性がよくかつホクホクした
テクスチュアを有する高品質の焼いもが得られ、商業上
高付加価値商品となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B016 LC05 LG06 LK08 LP03 LP05 LP06 LP08 LP10 LP11
Claims (4)
- 【請求項1】 以下の3工程からなる焼きいもの製造法 第一工程:さつまいも100℃以上300℃以下の過熱
蒸気で蒸煮する。 第二工程:糖及び糖アルコールを1種若しくは2種以上
さつまいもに対して5%以上30%以下加える。 第三工程:焼成・乾燥温度180℃以上300℃以下に
て焼成し、さつまいも原料比40%以上60%以下に水
分を減ずる。 - 【請求項2】 前記第2工程に使用する糖に黒砂糖、若
しくは黒砂糖を含む糖蜜とすることを特徴とする焼きい
もの製造法 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の方法により加工
した焼きいもを1cm以上5cmの厚さに切り揃え耐熱
耐圧容器もしくは袋に含気率30%以上50%以下にな
るように充填し、中心温度120℃4分以上若しくは同
等以上の条件で加熱加圧殺菌することを特徴とする焼き
いも製造法 - 【請求項4】 請求項1又は2に記載の方法により、加
工した焼きいもを小さいサイズのさつまいもは全形を、
大きなサイズのさつまいもは1/2〜1/5に切断し耐
冷耐圧容器もしくは袋に400mmHg以上の条件で減
圧充填し、−18℃以下に冷凍することを特徴とする焼
きいもの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000404363A JP2002186446A (ja) | 2000-12-20 | 2000-12-20 | 焼きいもの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000404363A JP2002186446A (ja) | 2000-12-20 | 2000-12-20 | 焼きいもの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002186446A true JP2002186446A (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=18868332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000404363A Pending JP2002186446A (ja) | 2000-12-20 | 2000-12-20 | 焼きいもの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002186446A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115886218A (zh) * | 2022-11-30 | 2023-04-04 | 邯郸市金三农农业生产资料有限公司 | 一种预煮处理的红薯烤制工艺及加工设备 |
-
2000
- 2000-12-20 JP JP2000404363A patent/JP2002186446A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115886218A (zh) * | 2022-11-30 | 2023-04-04 | 邯郸市金三农农业生产资料有限公司 | 一种预煮处理的红薯烤制工艺及加工设备 |
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