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JP2002186332A - 果実用採取具 - Google Patents

果実用採取具

Info

Publication number
JP2002186332A
JP2002186332A JP2000387536A JP2000387536A JP2002186332A JP 2002186332 A JP2002186332 A JP 2002186332A JP 2000387536 A JP2000387536 A JP 2000387536A JP 2000387536 A JP2000387536 A JP 2000387536A JP 2002186332 A JP2002186332 A JP 2002186332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
finger
shaft
pipe rod
fruit
rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000387536A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsunosuke Takahashi
辰之助 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
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Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000387536A priority Critical patent/JP2002186332A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 果実の大きさが異なっても容易に対応できる
ようにし、果実採取の汎用性を増加させることができる
ようにする。 【解決手段】 先端開口11を有した管状のパイプ杆1
0と、パイプ杆10に軸方向に相対移動可能かつ軸回り
に相対回転可能に挿通されるシャフト15と、シャフト
15の基端部16に固定されシャフト15と同動してパ
イプ杆10に対して軸方向に相対移動可能かつ相対回転
可能な管状のグリッパ20と、シャフト15の先端部に
一端部32が回転可能に支持されパイプ杆10の進出移
動により縮閉させられて果実を把持しかつパイプ杆10
の先端開口11に摩擦的に係合してパイプ杆10ととも
にシャフト15及びグリッパ20に対して回転可能なフ
ィンガ31を有したフィンガ部30と、グリッパ20に
内装されパイプ杆10を突出方向に付勢するスプリング
50とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、林檎,梨,柿,蜜
柑やサクランボ等の樹木になる果実を下から採取するた
めの果実用採取具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の果実用採取具としては、
例えば、実開平6−23418号公報に掲載されたもの
が知られている。図5に示すように、この従来の果実用
採取具Sは、主に、林檎や梨等の比較的大きい果実Fを
採取するものであり、管状の把持体1に対して回転可能
に設けられた管状のパイプ杆2の先端に、果実を包持す
る開閉可能な一対の包持体3を備えて構成されている。
一対の包持体3は、その閉位置でカップ状に形成されて
果実を包持する。一方の包持体3は固定されており、他
方の包持体3は回動可能にパイプ杆2の先端に設けられ
ており、パイプ杆2を引き通されたワイヤ4をパイプ杆
2の基端部に設けられた操作レバー5によって引っ張り
あるいは緩めることによって他方の包持体3を開閉さ
せ、果実Fの包持及び包持解除をする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
の果実用採取具にあっては、一対の包持体3がその閉位
置でカップ状に形成されてしまうので、包持体3によっ
て包持する果実Fの大きさが限定されてしまい、果実F
の大きさに対応できにくいという問題があった。即ち、
先ず、同じ種類の果実F、例えば林檎の場合には、果実
Fの大きさが揃っているときは良いが、大小様々の大き
さがあると、この大きさの違いに対応できない。また、
果実Fの種類が異なる場合、例えば、林檎よりも極端に
果実が小さいさくらんぼを採取しようとしても、大きさ
が極端に異なってしまって、全く対応できなくなる。本
発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、果
実の大きさが異なっても容易に対応できるようにし、果
実採取の汎用性を増加させることができる果実用採取具
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明の果実用採取具は、先端開口を有した管
状のパイプ杆と、該パイプ杆に軸方向に相対移動可能か
つ軸回りに相対回転可能に挿通されるとともに基端部が
該パイプ杆の基端よりも突出し先端部が該パイプ杆の先
端開口よりも内側に位置するシャフトと、上記パイプ杆
の基端及び上記シャフトの基端部が挿通されて該シャフ
トの基端部に固定され該シャフトと同動して上記パイプ
杆に対して軸方向に相対移動可能かつ相対回転可能な管
状のグリッパと、上記シャフトの先端部に一端部が回転
可能に支持され他端部がわが上記パイプ杆の先端開口か
ら拡開して突出しかつ拡開方向に付勢されるとともに上
記パイプ杆の進出移動により縮閉させられて果実を把持
しかつ該パイプ杆の先端開口に摩擦的に係合して該パイ
プ杆とともに上記シャフト及びグリッパに対して回転可
能な2以上のフィンガを有したフィンガ部と、上記グリ
ッパに内装され上記パイプ杆を突出方向に付勢するスプ
リングとを備えた構成としている。
【0005】この果実用採取具を使用して果実を採取す
るときは、先ず、片方の手でグリッパをつかみ、他方の
手でパイプ杆を把持し、フィンガ部を採取しようとする
果実に近づけ、パイプ杆をスプリングの付勢力に抗して
グリッパの基端側に引っ張る。これにより、フィンガ部
が徐々にパイプ杆の先端開口から開放されていき拡開す
る。そして、拡開度が採取しようとする果実の大きさ程
度になったならば、この状態で、果実をフィンガ部のフ
ィンガ内に入れ、この状態で、パイプ杆の引っ張りを緩
めるとともに、更に、パイプ杆を進出移動させる。これ
により、パイプ杆がフィンガの先端側に突出していき、
パイプ杆の先端開口によりフィンガ部のフィンガが縮閉
させられ、フィンガ部が果実を把持する。また、パイプ
杆の先端開口は、フィンガ部のフィンガの外側に摩擦的
に係合する。次に、グリッパを把持したままパイプ杆を
左右に回転させる。これにより、フィンガ部がパイプ杆
の先端開口に摩擦的に係合しているので、このパイプ杆
とともにシャフト及びグリッパに対して相対回転する。
そのため、果実もフィンガによって左右に回転させら
れ、果実の柄が捩じられるので、幹から果実がもぎ取ら
れる。そして、採取具を下に降ろし、パイプ杆を上記と
同様にスプリングの付勢力に抗してグリッパの基端側に
引っ張ってフィンガ部を拡開させ、果実の把持を緩めて
果実を取出す。このようにして、順次果実を採取してい
く。この場合、フィンガの拡開度をパイプ杆の先端開口
によりフィンガが最大開いた状態の大きさから限りなく
小さくできるので、どのような大きさの果実でも容易に
把持することができるようになり果実の大きさが異なっ
ても容易に対応することができるようになる。そして、
必要に応じ、上記シャフトの先端部及びフィンガ部の一
端部のいずれか一方に回転軸部を設け、いずれか他方に
回転軸受部を設けた構成としている。フィンガ部の回転
を確実に行なわせることができ、より一層果実を容易に
採取することができる。
【0006】そしてまた、必要に応じ、上記シャフトの
先端部に該シャフトと同軸で固定され上記フィンガ部の
フィンガ内に臨むロッドと、該ロッドの先端に設けられ
上記フィンガ部が把持する果実を支承する支承体とを備
えた構成としている。果実をフィンガで把持することに
加えて支承体で支承できるので、それだけ、安定が良く
容易にフィンガ部から外れ落ちる事態が防止される。こ
の場合、上記シャフトの先端部に該シャフトの軸線と同
軸の雌ネジ部を設け、上記ロッドに雄ネジ部を形成し、
該ロッドを上記雌ネジ部に螺合して取付け、上記ロッド
の雄ネジ部に螺合するロックナットでロックしたことが
有効である。予め、ロッドの雌ネジ部に対する螺合位置
を調整して、支承体の支承位置を調整しておけば、果実
の大きさに合わせてフィンガ部の把持と支承体の支承を
円滑に行なわせることができる。
【0007】また、必要に応じ、上記フィンガ部のフィ
ンガを拡開方向に付勢するバネ部材を設けた構成として
いる。フィンガを積極的に拡開させることができ、拡開
の応答性を良くして、即座に拡開状態にすることができ
る。更に、必要に応じ、上記フィンガ部のフィンガを拡
開方向に付勢するバネ部材を設け、該バネ部材を、上記
ロッドに巻付けられて支持される巻付部と、該巻付部か
ら上記各フィンガに沿って延び該フィンガを拡開方向に
押圧するバネ棒とから構成している。フィンガを積極的
に拡開させることができ、拡開の応答性を良くして、即
座に拡開状態にすることができるとともに、簡易な構造
でバネ部材を作成できる。更にまた、必要に応じ、上記
フィンガ部を、一対のフィンガを備えるように略V字状
に折曲形成した細長板状のバネ材料で構成し、該バネ材
料により該一対のフィンガ自身に該フィンガを拡開させ
る付勢力を付与した構成としている。フィンガを積極的
に拡開させることができ、拡開の応答性を良くして、即
座に拡開状態にすることができる。特に、上記のバネ部
材と併用した場合には、フィンガを自らの付勢力及びバ
ネ部材の付勢力によって拡開することができるので、よ
り一層、応答性が良く、即座に拡開状態にすることがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態に係る果実用採取具を説明する。図1及び
図2に示すように、果実Fを採取する実施の形態に係る
果実用採取具Sにおいて、10は先端開口11を有した
管状のパイプ杆であり、手で握って持つことができる大
きさに形成されている。例えば、外径が30mm程度、
長さが1〜2m程度に形成されている。15はパイプ杆
10よりも小径でパイプ杆10と同程度の長さの管状の
シャフトである。このシャフト15は、パイプ杆10に
軸方向に相対移動可能かつ軸回りに相対回転可能に挿通
されるとともに基端部16がパイプ杆10の基端12よ
りも突出し先端部17がパイプ杆10の先端開口11よ
りも内側に位置している。20はパイプ杆10よりも大
径の管状のグリッパである。このグリッパ20は、パイ
プ杆10の基端12及びシャフト15の基端部16が挿
通されてシャフト15の基端部16に固定され、シャフ
ト15と同動してパイプ杆10に対して軸方向に相対移
動可能かつ相対回転可能に形成されている。21はグリ
ッパ20の基端22とシャフト15の基端部16とを固
定する溶接部である。グリッパ20は、例えば、長さが
30〜40cm程度に形成されている。
【0009】30は果実を把持するための2以上(実施
の形態では一対)のフィンガ31を有したフィンガ部で
ある。このフィンガ部30は、一対のフィンガ31を備
えるように略V字状に折曲形成した細長板状のバネ材料
で構成され、バネ材料により一対のフィンガ31自身に
フィンガ31を拡開させる付勢力を付与している。そし
て、フィンガ部30は、シャフト15の先端部17にバ
ネ材料の折曲部である一端部32が回転可能に支持され
るとともに、他端部33がわがパイプ杆10の先端開口
11から拡開して突出しかつ拡開方向に自らの付勢力及
び後述のバネ部材40の付勢力によって付勢されてい
る。また、フィンガ31の他端部33がわは内側に折曲
形成されている。35はシャフト15の先端部17にシ
ャフト15と同軸で固定されフィンガ部30のフィンガ
31内に臨むロッド、36はロッド35の先端に設けら
れフィンガ部30が把持する果実Fを支承する円盤状の
支承体である。そして、図3に詳しく示すように、シャ
フト15の先端部17にコマ37を溶接固定し、このコ
マ37にシャフト15の軸線と同軸の雌ネジ部37aを
設ける一方、ロッド35に雄ネジ部35aを形成し、こ
のロッド35を雌ネジ部37aに螺合して取付け、ロッ
ド35の雄ネジ部35aに螺合するロックナット38で
ロックしている。
【0010】更に詳しく説明すると、シャフト15の先
端部17及びフィンガ部30の一端部32のいずれか一
方(実施の形態ではシャフト15の先端部17)に回転
軸部としてのロッド35が設けられ、いずれか他方(実
施の形態ではフィンガ部30の一端部32)にロッド3
5に挿通される回転軸受部としての挿通孔34が設けら
れ、更に、フィンガ部30の一端部32がロックナット
38に支持され、これにより、シャフト15の先端部1
7にフィンガ部30の一端部32が回転可能に支持され
ている。39はフィンガ部30の一端部32より上のロ
ッド35に固定され、フィンガ部30の一端部32の抜
け止めをするダブルナットからなるストッパである。こ
れにより、フィンガ部30は、パイプ杆10の進出移動
により縮閉させられて果実を把持し、かつ、パイプ杆1
0の先端開口11に摩擦的に係合してパイプ杆10とと
もにシャフト15及びグリッパ20に対して回転可能に
構成されている。
【0011】40はフィンガ部30のフィンガ31を拡
開方向に付勢するバネ部材である。このバネ部材40
は、図3に示すように、バネ線材を折曲加工して形成さ
れており、ロッド35に巻付けられて支持される巻付部
41と、巻付部41から各フィンガ31に沿って延びフ
ィンガ31を拡開方向に押圧するバネ棒42とから構成
されている。50はグリッパ20に内装されたコイルス
プリングである。このスプリング50は、溶接部21と
パイプ杆10の端面との間に押し縮められて介装されて
おり、パイプ杆10を突出方向に付勢してパイプ杆10
の先端開口11によりフィンガ部30のフィンガ31を
フィンガ31の他端部33同士が当接する方向に縮閉さ
せるものである。そして、このスプリング50の付勢力
に抗してパイプ杆10をグリッパ20の基端22側に引
っ張ったとき、フィンガ部30が徐々にパイプ杆10の
先端開口11から開放されていき、自らの付勢力及びバ
ネ部材40の付勢力によって拡開して、果実Fを把持可
能になる。
【0012】従って、この実施の形態に係る果実用採取
具Sを使用して果実Fを採取するときは、図4に示すよ
うに、先ず、片方の手でグリッパ20をつかみ、他方の
手でパイプ杆10を把持し、フィンガ部30を採取しよ
うとする果実Fに近づけ、パイプ杆10をスプリング5
0の付勢力に抗してグリッパ20の基端側に引っ張る。
これにより、フィンガ部30が徐々にパイプ杆10の先
端開口11から開放されていき、自らの付勢力及びバネ
部材40の付勢力によって拡開する。この場合、フィン
ガ31は自らの付勢力及びバネ部材40の付勢力の両方
の付勢力により拡開するので、それだけ、応答性が良
く、即座に拡開状態になることができる。
【0013】そして、拡開度が採取しようとする果実F
の大きさ程度になったならば、この状態で、果実Fをフ
ィンガ部30のフィンガ31内に入れ、パイプ杆10の
引っ張りを緩め、更に、パイプ杆10を進出移動させ
る。これにより、パイプ杆10がフィンガ31の先端側
に突出していき、パイプ杆10の先端開口11によりフ
ィンガ部30のフィンガ31が縮閉させられ、フィンガ
部30が果実Fを把持する。また、パイプ杆10の先端
開口11は、フィンガ部30のフィンガ31の外側に摩
擦的に係合する。この場合、果実Fはフィンガ31に把
持されていることに加えて支承体36で支承されてお
り、そのため安定が良く容易にフィンガ部30から外れ
落ちる事態が防止される。また、予め、ロッド35の雌
ネジ部37aに対する螺合位置を調整して、支承体36
の支承位置を調整しておけば、果実Fの大きさに合わせ
てフィンガ部30の把持と支承体36の支承を円滑に行
なわせることができる。
【0014】次に、グリッパ20を把持したままパイプ
杆10を左右に回転させる。これにより、フィンガ部3
0がパイプ杆10の先端開口11に摩擦的に係合してこ
のパイプ杆10とともにシャフト15及びグリッパ20
に対して回転する。そのため、果実Fもフィンガ31に
よって左右に回転させられ、果実Fの柄が捩じられるの
で、幹から果実Fがもぎ取られる。この場合、果実Fは
フィンガ31に把持されていることに加えて支承体36
で支承されており、そのため安定が良く容易にフィンガ
部30から外れ落ちる事態が防止される。そして、採取
具Sを下に降ろし、パイプ杆10を上記と同様にスプリ
ング50の付勢力に抗してグリッパ20の基端側に引っ
張ってフィンガ部30を拡開させ、果実Fの把持を緩め
て果実Fを取出す。
【0015】このようにして、順次果実Fを採取してい
く。この場合、フィンガ部30はフィンガ31同士が当
接する縮閉位置から拡開していくので、果実Fの大きさ
が異なっても容易に対応することができるようになる。
即ち、同じ種類の果実F、例えば林檎の場合に果実Fの
大きさが揃っていないで大小様々の大きさがあっても、
あるいはまた、果実の種類が異なる場合、例えば、林檎
よりも極端に果実Fが小さいさくらんぼを採取しようと
しても、フィンガ31の拡開度をパイプ杆10の先端開
口11によりフィンガ31が最大開いた状態の大きさか
ら限りなく小さくできるので、どのような大きさの果実
Fでも容易に把持することができるようになる。そのた
め、果実採取の汎用性が増加する。
【0016】尚、上記実施の形態において、フィンガ部
30のフィンガ31を一対設けたが、必ずしもこれに限
定されるものではなく、3以上設けて良く、適宜変更し
て良い。また、各部材の材質は、金属あるいはプラスチ
ック等適宜のものを用いて良い。また、上記実施の形態
において、シャフト15の先端部17に回転軸部として
のロッド35を設け、フィンガ部30の一端部32に回
転軸受部としての挿通孔34を設けて構成したが必ずし
もこれに限定されるものではなく、例えば、フィンガ部
30の一端部32をロッド35に固定してロッド35を
フィンガ部30の回転軸部とし、コマ37をシャフト1
5の回転軸受部として構成しても良く、どのように構成
しても良い。また、軸受部にベアリングを使用しても良
い。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の果実用採
取具によれば、拡開方向に付勢され果実を把持するため
のフィンガ部のフィンガをパイプ杆の先端開口によりフ
ィンガを縮閉させるようにしたので、フィンガの拡開度
をフィンガが最大開いた状態の大きさから限りなく小さ
くでき、そのため、果実の大きさが異なっても容易に把
持して対応することができ、果実採取の汎用性が増加す
る。また、フィンガ部をパイプ杆とともにシャフト及び
グリッパに対して回転可能にしたので果実をフィンガに
よって左右に回転させて果実の柄を捩じって果実をもぎ
取ることができ、果実を容易に採取することができる。
そして、シャフトの先端部及びフィンガ部の一端部のい
ずれか一方に回転軸部を設け、いずれか他方に回転軸受
部を設けた場合には、回転を確実に行なわせることがで
きる。
【0018】更に、シャフトの先端部にロッドを介して
フィンガ部が把持する果実を支承する支承体を備えた場
合には、果実をフィンガで把持することに加えて支承体
で支承できるので、それだけ、安定が良く容易にフィン
ガ部から外れ落ちる事態を防止することができる。この
場合、ロッドに雄ネジ部を形成してシャフト先端の雌ネ
ジ部に螺合して取付けるようにした場合には、予め、ロ
ッドの雌ネジ部に対する螺合位置を調整して、支承体の
支承位置を調整しておけば、果実の大きさに合わせてフ
ィンガ部の把持と支承体の支承を円滑に行なわせること
ができる。
【0019】更にまた、フィンガ部のフィンガを拡開方
向に付勢するバネ部材を設けた場合には、フィンガを積
極的に拡開させることができ、拡開の応答性を良くし
て、即座に拡開状態にすることができる。この場合、バ
ネ部材を、ロッドに巻付けられて支持される巻付部と巻
付部から各フィンガに沿って延びフィンガを拡開方向に
押圧するバネ棒とから構成すれば、簡易な構造でバネ部
材を作成できる。また、フィンガ部を、一対のフィンガ
を備えるように略V字状に折曲形成した細長板状のバネ
材料で構成し、このバネ材料により一対のフィンガ自身
に拡開させる付勢力を付与した場合には、フィンガを積
極的に拡開させることができ、拡開の応答性を良くし
て、即座に拡開状態にすることができる。特に、上記の
バネ部材と併用した場合には、フィンガを自らの付勢力
及びバネ部材の付勢力によって拡開することができるの
で、より一層、応答性が良く、即座に拡開状態にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る果実用採取具を示す
断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る果実用採取具を示す
斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る果実用採取具を示す
部分拡大断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る果実用採取具の使用
過程を示す図である。
【図5】従来の果実用採取具の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
S 果実用採取具 F 果実 10 パイプ杆 11 先端開口 12 基端 15 シャフト 16 基端部 17 先端部 20 グリッパ 21 溶接部 22 基端 30 フィンガ部 31 フィンガ 32 一端部 33 他端部 34 挿通孔(回転軸受部) 35 ロッド(回転軸部) 35a 雄ネジ部 36 支承体 37 コマ 37a 雌ネジ部 38 ロックナット 40 バネ部材 41 巻付部 42 バネ棒 50 コイルスプリング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端開口を有した管状のパイプ杆と、該
    パイプ杆に軸方向に相対移動可能かつ軸回りに相対回転
    可能に挿通されるとともに基端部が該パイプ杆の基端よ
    りも突出し先端部が該パイプ杆の先端開口よりも内側に
    位置するシャフトと、上記パイプ杆の基端及び上記シャ
    フトの基端部が挿通されて該シャフトの基端部に固定さ
    れ該シャフトと同動して上記パイプ杆に対して軸方向に
    相対移動可能かつ相対回転可能な管状のグリッパと、上
    記シャフトの先端部に一端部が回転可能に支持され他端
    部がわが上記パイプ杆の先端開口から拡開して突出しか
    つ拡開方向に付勢されるとともに上記パイプ杆の進出移
    動により縮閉させられて果実を把持しかつ該パイプ杆の
    先端開口に摩擦的に係合して該パイプ杆とともに上記シ
    ャフト及びグリッパに対して回転可能な2以上のフィン
    ガを有したフィンガ部と、上記グリッパに内装され上記
    パイプ杆を突出方向に付勢するスプリングとを備えたこ
    とを特徴とする果実用採取具。
  2. 【請求項2】 上記シャフトの先端部及びフィンガ部の
    一端部のいずれか一方に回転軸部を設け、いずれか他方
    に回転軸受部を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    果実用採取具。
  3. 【請求項3】 上記シャフトの先端部に該シャフトと同
    軸で固定され上記フィンガ部のフィンガ内に臨むロッド
    と、該ロッドの先端に設けられ上記フィンガ部が把持す
    る果実を支承する支承体とを備えたことを特徴とする請
    求項1または2記載の果実用採取具。
  4. 【請求項4】 上記シャフトの先端部に該シャフトの軸
    線と同軸の雌ネジ部を設け、上記ロッドに雄ネジ部を形
    成し、該ロッドを上記雌ネジ部に螺合して取付け、上記
    ロッドの雄ネジ部に螺合するロックナットでロックした
    ことを特徴とする請求項3記載の果実用採取具。
  5. 【請求項5】 上記フィンガ部のフィンガを拡開方向に
    付勢するバネ部材を設けたことを特徴とする請求項1,
    2,3または4記載の果実用採取具。
  6. 【請求項6】 上記フィンガ部のフィンガを拡開方向に
    付勢するバネ部材を設け、該バネ部材を、上記ロッドに
    巻付けられて支持される巻付部と、該巻付部から上記各
    フィンガに沿って延び該フィンガを拡開方向に押圧する
    バネ棒とから構成したことを特徴とする請求項3または
    4記載の果実用採取具。
  7. 【請求項7】 上記フィンガ部を、一対のフィンガを備
    えるように略V字状に折曲形成した細長板状のバネ材料
    で構成し、該バネ材料により該一対のフィンガ自身に該
    フィンガを拡開させる付勢力を付与したことを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,5または6記載の果実用採取
    具。
JP2000387536A 2000-12-20 2000-12-20 果実用採取具 Pending JP2002186332A (ja)

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