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JP2002179543A - 消臭剤組成物 - Google Patents

消臭剤組成物

Info

Publication number
JP2002179543A
JP2002179543A JP2000374105A JP2000374105A JP2002179543A JP 2002179543 A JP2002179543 A JP 2002179543A JP 2000374105 A JP2000374105 A JP 2000374105A JP 2000374105 A JP2000374105 A JP 2000374105A JP 2002179543 A JP2002179543 A JP 2002179543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
odor
group
amidobetaine
hair
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000374105A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Tsuchikura
圭二 土藏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2000374105A priority Critical patent/JP2002179543A/ja
Publication of JP2002179543A publication Critical patent/JP2002179543A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の一般式(1) 【化1】 (式中、R1及びR2は互いに独立して、水素原子又は炭
素数1〜36の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしく
はアルケニル基を示し、nは0〜10の数を示し、n=
0のときはR3は炭素数21〜36の直鎖又は分岐鎖の
アルキル基又はアルケニル基を示し、n≠0のときはR
3は炭素数1〜36の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又は
アルケニル基を示し、R4は炭素数1〜36の直鎖又は
分岐鎖のアルキレン基を示し、Aは炭素数2〜4の直鎖
又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Yは炭素数1〜4の
直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示す。)で表されるア
ミドベタインを含有する消臭剤組成物。 【効果】 身体に付着したタバコ臭、調理臭、汗臭、頭
皮臭等の不快臭のマスキング及び消臭に優れる。 頭皮

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体に付着したタ
バコ臭、調理臭、汗臭、頭皮臭等の不快な臭いの消臭に
優れた消臭剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】美しくきれいな毛髪の状態を維持し、洗
髪後の心地良い香りが毛髪からすることは、日常生活を
快適に営む上で重要なことである。これらを妨げる原因
として、空間に発せられたタバコ臭や調理臭が挙げられ
るが、これらは毛髪に付着しやすく、特に毛髪の長い女
性などは非常に不快に感じる機会が多かった。また頭部
に発生した汗臭や頭皮臭も不快臭の原因となっている。
これら不快臭は、トリメチルアミン等のアミン類、メチ
ルメルカプタン等のメルカプタン類及び酢酸、プロピオ
ン酸、吉草酸等の低級脂肪酸、コレステロール、スクワ
レン、高級脂肪酸、アミノ酸等が主たる成分である。従
来、これらのタバコ臭や調理臭、汗臭、頭皮臭に対して
は、ヘアコロンやスタイリング剤等を使用して、その香
料によってマスキングするといった方法が一般的であっ
た。身体に対しても同じようにタバコ臭、調理臭、汗臭
が付着して快適な生活が妨げられ、コロン等を使用し
て、その香料によってマスキングする方法が一般的であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの場合
においても、使用したコロンやスタイリング剤と不快臭
が混じり合って、十分に不快臭を解消できなかったり、
不快臭を感じさせないような強い匂いのヘアコロン等を
使用した場合には、逆に他人に不快な香りとして受け取
られるといった問題があった。そこで、本発明の目的
は、毛髪や身体に付着したタバコ臭や調理臭、汗臭、頭
皮臭等の不快臭を効果的に消臭する消臭剤組成物を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特定のアミ
ドベタインを使用すると、毛髪や身体に付着したタバコ
臭や調理臭、頭部等の汗臭、頭皮臭等の不快臭を消臭す
る効果が優れていることを見い出した。本発明は、次の
一般式(1)
【0005】
【化3】
【0006】(式中、R1及びR2は互いに独立して、水
素原子又は炭素数1〜36の直鎖もしくは分岐鎖のアル
キル基もしくはアルケニル基を示し、nは0〜10の数
を示し、n=0のときはR3は炭素数21〜36の直鎖
又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、n≠
0のときはR3は炭素数1〜36の直鎖又は分岐鎖のア
ルキル基又はアルケニル基を示し、R4は炭素数1〜3
6の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Aは炭素数
2〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキレンを示し、Yは炭素
数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示す。)で
表されるアミドベタインを含有する消臭剤組成物を提供
するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は一般式(1)で表される
アミドベタインを使用するが、一般式(1)中のアルキ
ル基、アルケニル基、アルキレン基は置換基を有してい
てもよく、置換基としては、フェニル基等のアリール
基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、フェノ
キシ基等のアリールオキシ基等が挙げられる。
【0008】R1及びR2としては、炭素数1〜4のアル
キル基がより好ましく、特にメチル基が好ましい。nは
0〜3が好ましい。n=0のときのR3としては炭素数
21〜26のものがより好ましい。n≠0のときのR3
としては炭素数1〜24のもの、特に炭素数21〜24
のものが好ましい。R4としては炭素数1〜10のも
の、特に4〜10のものが好ましい。Aとしてはエチレ
ン基、プロピレン基が特に好ましい。
【0009】アミドベタイン(1)は、例えば一般式
(3)で表される化合物(以下化合物(3)という)と
一般式(4)で表される化合物(以下化合物(4)とい
う)とを、溶媒存在下、反応させることにより得られ
る。
【0010】
【化4】
【0011】(式中、R1、R2、R3、R4、Y、A及び
nは前記と同じ意味を示し、Xはハロゲン原子を示
す。) ここで用いられる溶媒は、原料の溶解性に応じてジエチ
ルエーテル、アセトン、クロロホルム等が用いられる。
反応温度は、15〜100℃の範囲内で用いる溶媒の沸
点に応じて選択することができ、25〜50℃が好まし
く、特に40〜45℃が好ましい。化合物(3)と
(4)の仕込み比率は、反応率を上げまた生成物の精製
を容易にするために化合物(4)を過剰に用いるのが好
ましく、実用的にはモル比1:1〜1:1.2の範囲内
が好ましい。
【0012】アミドベタイン(1)の中で特に好ましい
ものは、次の一般式(2)で表される化合物(以下アミ
ドベタイン(2)という)である。
【0013】
【化5】
【0014】(式中、R1、R2、R3及びnは前記と同
じ意味を示し、R5は水素原子又はメチル基を示し、m
は1又は2を示す。)
【0015】これらのアミドベタインの中で具体的に
は、N−カルボキシメチル−N,N−ジメチル−N’−
(3−(オクタデカノイルアミノ)プロピル)アンモニ
ウム、N−カルボキシメチル−N,N−ジメチル−N’
−(3−(ドコサノイルアミノ)プロピル)アンモニウ
ム、N−カルボキシメチル−N,N−ジメチル−N’−
(3−(トリコサノイルアミノ)プロピル)アンモニウ
ム、N−カルボキシメチル−N,N−ジメチル−N’−
(3−(テトラコサノイルアミノ)プロピル)アンモニ
ウムが好ましい。
【0016】本発明の消臭剤組成物中の一般式(1)で
表されるアミドベタインの含有量は30〜100重量%
(以下単に%と記載する)、特に50〜100%、更に
70〜100%が好ましい。
【0017】本発明の消臭剤組成物に、機能性香料を含
有させると更に消臭効果が増強され好ましい。香料の消
臭剤組成物中の含有量は0.001〜70%、特に0.
005〜50%、更に0.01〜30%が好ましい。
【0018】機能性香料としては、α−ピネン、β−ピ
ネン、メチルアンスラニレート、イソブチルキノリン、
オイゲノール、アルデヒドC−10、クマリン、バニリ
ン、トリプラール、シス−3−ヘキセノール、α−ヨノ
ン、β−ヨノン、γ−ヨノン、α−イソメチルヨノン、
アリルヨノン、α−メチルヨノン、β−メチルヨノン、
γ−メチルヨノン、α−イロン、β−イロン、γ−イロ
ン、メチルヨノン−G、サンダルマイソールコア、アル
デヒドC−14ピーチ、α−ダマスコン、β−ダマスコ
ン、γ−ダマスコン、α−ダイナスコン、β−ダイナス
コン、リリアール、チューベローズ、カラナール、アン
ブロキサン、p−クレゾール、マラクジャ、モスシン
ス、オリバナムレジノイド、ゲラニルニトリル、フェノ
キシエチルアルコール、フロローザ、ヘリオトロピン、
アニシルアセテート、アニシルアセトン、アセチルオイ
ゲノール、アセチルイソオイゲノール、ペンタライド及
びシクロヘキシルサリシレートが用いられ、これらは、
頭皮臭のマスキングに優れた効果を有し、毛髪や頭部に
付着したタバコ臭や調理臭及び頭部に発生した汗臭等の
悪臭以外の頭皮臭をマスキングする効果を有する。
【0019】更に、機能性香料単体のうち、l−カルボ
ン、ゲラニオール、シトラール、チモール、1,8−シ
ネオール、ぺパーミントオイル、スペアミントオイル、
レモングラス、ヒバオイルは、抗菌作用を有するため、
毛髪や身体等に付着した皮脂・汗成分からの細菌等の繁
殖による悪臭の発生を抑制する香料として好ましい。
【0020】本発明の消臭剤組成物を化粧料に使用する
場合の賦香として用いる香料は、特に限定されず上記機
能性香料に含まれる香料を1種以上含有してもよい。そ
の含有量は、化粧料中に0.01〜30%、特に0.0
01〜5%が好ましい。
【0021】機能性香料及び賦香として用いる香料は、
更に希釈剤で希釈して用いることが出来る。その場合、
用いる希釈剤としては、2−メチル−2,4−ジヒドロ
キシブタン、2−メチル−2,4−ジヒドロキシペンタ
ン、2,4−ジヒドロキシブタン、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、エタノール、流動パラフィン、3−メトキシ−3−
メチルブタノール、ジエチルフタレート、IPソルベン
トから選ばれる1種以上の化合物が好ましい。
【0022】更に、抗菌作用を有する機能性香料単体以
外の抗菌剤は、例えば、ジンクピリチオン(2−ピリジ
ンチオール−1−オキシド亜鉛塩)、塩化アルミニウ
ム、酸化亜鉛、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベ
ンザルコニウム、トリクロサン、塩酸クロルヘキシジ
ン、ハロカルバン、塩化ベンゼトニウム、クロルヒドロ
キシアルミニウム、アラントインクロキシアルミニウ
ム、p−フェノールスルホン酸亜鉛等を化粧料中に0.
001〜10%、好ましくは0.01〜1%含有しても
よい。
【0023】本発明の消臭剤組成物は、これらの成分を
水、エタノール、流動パラフィン、ベンジルアルコー
ル、ベンジルオキシエタノール、メントール、リモネ
ン、エキセパール、エキセル(モノ脂肪酸グリセライ
ド)等の溶剤又は種々の界面活性剤中に溶解分離して製
造され、特にエキセパール、エタノール、メントール中
に溶解分散して製造される。
【0024】本発明の消臭剤組成物は、化粧料組成物中
に0.01〜50%、好ましくは0.01〜20%含有
させることができる。
【0025】本発明の化粧料組成物には、更に界面活性
剤を含有できる。これらの界面活性剤は、タバコ臭や調
理臭、汗臭等の悪臭を臭わせないように保留する効果を
有するため、含有することが好ましい。界面活性剤の具
体的な例としては、以下のものが挙げられる。まずアニ
オン界面活性剤としては、例えば、グリコール酸N−ア
ルキル(又はアルケニル)アミド硫酸エステル塩、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩、アルキル(又は
アルケニル)硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカ
ンスルホン酸塩、飽和又は不飽和の脂肪酸塩、アルキル
(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩、α−スルホ
ン酸塩又はエステル、N−アシルアミノ酸型界面活性
剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコ
ハク酸エステル等が挙げられる。
【0026】ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポ
リオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)エーテ
ル、高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレン
オキシド付加物、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂
肪酸モノエステル等が挙げられる。これらのうち、ポリ
オキシエチレン(1〜30)ラウリルエーテル、グリセ
リン脂肪酸モノエステルが、増粘作用を示さず好まし
い。
【0027】カチオン界面活性剤としては、第四級アン
モニウム塩、特にモノ長鎖型又はジ長鎖型第四級アンモ
ニウムが好ましい。ここでモノ長鎖又はジ長鎖として
は、アルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル
基、アルキルカルボニルアミノアルキル基、アルケニル
カルボニルアミノアルキル基、アルキルアミノカルボニ
ルアルキル基、アルケニルアミノカルボニルアルキル
基、アルコキシアルキル基、アルケニルオキシアルキル
基、脂肪族アシルオキシアルキル基、アルコキシカルボ
ニルアルキル基、アルケニルオキシカルボニルアルキル
基等が挙げられる。ここで、アルキル部分やアルケニル
部分は、直鎖でも分岐鎖でもよい。より具体的には、特
開昭62−141176号、同63−50574号、同
63−260991号、同63−260992号、同6
3−295765号、特開平7−90773号、同7−
309723号、同7−309724号、同7−309
724号公報等に記載されている毛髪化粧料や柔軟剤に
用いられる第四級アンモニウム塩が挙げられる。好まし
い例としては、モノ長鎖(直鎖又は分岐鎖)アルキルト
リメチルアンモニウム塩、ジ長鎖(直鎖又は分岐鎖)ア
ルキルジメチルアンモニウム塩、モノ長鎖(直鎖又は分
岐鎖)アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ジ長
鎖(直鎖又は分岐鎖)アルキルメチルベンジルアンモニ
ウム塩、ジ長鎖(直鎖又は分岐鎖)アルキルメチルヒド
ロキシエチルアンモニウム塩等が挙げられる。
【0028】更に、両性界面活性剤の例としては、例え
ば、イミダゾリン型、アミドアミノ酸塩、カルボベタイ
ン型、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン
型、アルキルスルホベタイン型等が挙げられる。
【0029】界面活性剤は、2種以上を用いることもで
き、化粧料中に0.05〜30%、特に0.1〜10%
含有するのが好ましい。
【0030】また、本発明の化粧料組成物には、シリコ
ーン誘導体を含有することができ、感触の向上、残香性
の向上をはかることができる。かかるシリコーン誘導体
としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルシ
ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性
シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、脂肪酸変性
シリコーン、フッ素型変性シリコーン、環状シリコー
ン、アルキル変性シリコーン、アルコール変性シリコー
ン、脂肪族変性シリコーン、エポキシ変性シリコーンな
どが挙げられる。
【0031】シリコーン誘導体は、2種以上を用いるこ
ともでき、化粧料中に0.01〜15%、特に0.1〜
10%含有するのが好ましい。
【0032】さらに、本発明の化粧料組成物には、カチ
オン性ポリマーを含有でき、すべり性及び香り立ちを向
上することができる。かかるカチオン性ポリマーとして
は、例えばカチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱
粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル四級アンモ
ニウム塩重合物、ジアリル四級アンモニウム塩/アクリ
ルアミド共重合物、四級化ポリビニルピロリドン誘導体
等が挙げられる。
【0033】カチオン性ポリマーは、化粧料中に0.0
1〜30%、特に0.1〜15%含有するのが好まし
い。
【0034】本発明の化粧料組成物の形態は、液状、粉
末状、ゲル状、顆粒状等に適宜選択して使用するのが、
消臭効果を有効に発揮するためには、溶剤として水又は
炭素数1〜4の低級アルコール、好ましくは水性低級ア
ルコール溶液、更に好ましくは、水性エタノール溶液を
使用する液状のものが良い。
【0035】本発明の化粧料組成物の消臭効果は、特に
洗い流して使用しないヘアトニック、ヘアリキッド、ヘ
アフォーム、スタイリング剤、ヘアトリートメント、ヘ
アスプレー等の整髪料及び育毛・養毛料に使用すると優
れた消臭効果が得られる。また、デオドラント剤、制汗
剤等の身体化粧料に使用しても優れた消臭効果が得られ
る。
【0036】
【実施例】(合成例) (1)N−カルボキシメチル−N,N−ジメチル−N’
−(3−(オクタデカノイルアミノ)プロピル)アンモ
ニウム(アミドベタイン(a))1Lフラスコに塩化
N,N−ジメチル−N−エチルオキシカルボニルメチル
−N'−(3−(オクタデカノイルアミノ)プロピル)
アンモニウム12.28g(25mmol)と99.5
%エタノール(HPLCグレード)35gを入れて室温
で攪拌し、均一に溶解したのを確認後、1N水酸化ナト
リウム水溶液250mLを加えて、35〜36℃で12
時間攪拌した。室温で反応物に1mol/L塩酸220
〜230mLを加えて中和し、反応物のpH6.5〜
6.7であることを確認後、反応物を5分割してエバポ
レーターを用いて水とエタノールを減圧留去した。残っ
た残さに2−プロパノールを添加して、淡褐色〜白色の
沈殿(塩化ナトリウム)をデカンテーションで除去し
た。デカンテーションの操作は残渣一塊毎に3回繰り返
した。集めた2−プロパノールをエバポレーターで減圧
濃縮し、塩化ナトリウムの結晶が沈む場合は、再度デカ
ンテーションを繰り返した。その後、ポンプで一夜吸引
乾燥して、アミドベタイン(1)を白色粉末として得
た。1 H-NMR(200MHz,DMSO-d6);δ[ppm] 0.86(3H,t,J=6.4Hz,-(CH2)16-CH3 ),1.24(28H,br s,-(CH
2)14 -CH3),1.48(2H,t,J=6.4Hz, -CH2 -CH2-CONH-),1.8(2
H,m,N-C-CH2-C-N),2.05(2H,t,J=7.3Hz,-CH2-CH2 -CONH
-), 3.05(2H,-CONH-CH2 -C-), 3.09(6H,s,CH3-N+-CH3),
3.46(2H,t,J=7.3Hz,-CH2-CH2 -N+-),3.52(2H,s, N+-CH2-
C=O),7.92(1H,t,J=6.2Hz,-CONH-). (2)N−カルボキシメチル−N,N−ジメチル−N'
−(3−(ドコサノイルアミノ)プロピル)アンモニウ
ム(アミドベタイン(b)) 上記アミドベタイン(1)の合成法と同様に行った。1 H-NMR(500MHz,benzene-d6:CD3OD=3:2);δ[ppm] 0.86(3H,t,J=6.4Hz,-(CH2)20-CH3 ),1.24(36H,br s,-(CH
2)18 -Me),1.67(2H,m,N-C-CH2-C-N),1.72(2H,t,J=6.4Hz,
-CH2 -CH2-CONH-),2.23(2H,t,J=7.3Hz,-CH2-CH2 -CONH
-), 2.80(6H,s,CH3-N+-CH3), 3.15(2H,t,-CONH-CH2 -C
-), 3.32(2H,t,J=7.3Hz,-CH2-CH2 -N+-),3.52(2H,s, N+-
CH2-C=O),7.92(1H,t,J=6.2Hz,-CONH-).
【0037】本発明の消臭剤組成物の消臭効果は次の方
法で評価した。 (1)頭皮臭のマスキング効果 毛束かもじ約21g(15cm)を用い、このかもじに、
表1及び表2に示すモデル頭皮臭を1回噴霧(スプレ
ー:マークIIスプレーK−24−410)した状態で、
消臭組成物又は毛髪化粧料を1回噴霧(スプレー:マー
クIIスプレーK−24−410)又は1g塗布し、ブラ
シで全体に伸ばした後、その処理前後、30分後、1時
間後及び翌日のマスキング効果を、モデル頭皮臭を5と
して、以下の基準で評価した後、平均点を求めた。平均
点1以上2未満を◎、平均点2以上3未満を○、3以上
4未満を△、4以上を×とした。 1:完全に消臭又はマスキングできている。 2:ほぼ消臭又はマスキングできている。 3:かすかに頭皮臭がする。 4:頭皮臭がする(マスキングやや不十分)。 5:はっきり頭皮臭がする(マスキング不十分)。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】(2)体臭及び足臭のマスキング効果 温度25℃、湿度65HRに保たれた、10m×10m
×10mの密閉されたトレーニングルーム室で、10人
の男性が約一時間走行トレーニングを行い、汗をかいた
後、更に6時間経過した後に、両腕、首筋、胸部、背
部、両足それぞれに本発明の身体化粧料5g塗布し、そ
の処理直後、2時間後及び身体化粧料を洗い流した後の
マスキング効果を、処理前の汗臭及び足臭を5として、
以下の基準で評価した後、平均点を求めた。平均点1以
上2未満を◎、平均点2以上3未満を○、3以上4未満
を△、4以上を×とした。 1:完全に消臭又はマスキングできている。 2:ほぼ消臭又はマスキングできている。 3:かすかに汗臭又は足臭がする。 4:汗臭又は足臭がする(消臭又はマスキングやや不十
分)。 5:はっきり汗臭又は足臭がする(消臭又はマスキング
不十分)。
【0041】実施例1 表3に示す毛髪化粧料を調製し、頭皮臭マスキング効果
を測定した。
【0042】
【表3】
【0043】 香料組成物Aの組成: リモネン 15% cis−3−ヘキサノール 1 リグストラール 0.5 ヘリオナール 1.5 ベンジルアルコール 15 ベンズアルデヒド 0.1 リリアール 3 リラール 2 α−ダマスコン 0.1 ジヒドロジャスモン酸メチル 6 リナロール 20 ベンジルサリシレート 5 クマリン 0.1 バニリン 0.2 テンタローム 8 β−ヨノン 2 γ−ウンデカラクトン 0.8 cis−ジャスモン 0.2ジプロピレングリコール 19.5 100
【0044】 香料組成物B組成: ヘキシルアセテート 1.5% トリプラール 0.9 ヘリオナール 0.3 マグノール 1.5 アリルアプロエイト 0.3 ベンズアルデヒド(10%ジプロピレングリコール溶液) 0.6 iso-アミルアセテート(10%ジプロピレングリコール溶液) 1.5 ユーカリプトール 3 メントール 18 ハッカ油 6 ペパーミント油 0.6 カンファー 3 α−ピネン 9 iso-ボロニルアセテート 6 バジル油 0.6 オイゲノール(10%ジプロピレングリコール溶液) 0.6 ゲラニオール 1.5 フェニルエチルアルコール 3 エディオン 9 ジャスモピランフォルテ 0.3 リリアール 3 リナロール 6 フェニルアセトアルデヒド 0.3 セダーウッド 1.5 エチレンブラッシュレート 3 パールライド(ムスクケトン) 6 インドール(10%ジプロピレングリコール溶液) 0.6 アミルサリシレート 6プロピレングリコール 6.4 100
【0045】表3に示すように、本発明品はいずれも優
れた頭皮臭マスキング効果を示した。
【0046】実施例2 表4に示した身体化粧料を調製し、体臭及び足臭のマス
キング効果を測定した。
【0047】
【表4】
【0048】表4に示すように本発明品はいずれも優れ
た体臭及び足臭のマスキング効果を示した。
【0049】 実施例3(ローション剤) アミドベタイン(b) 2% スチレン・メタクリル酸メチル・ジメチルポリシロキサン グラウト共重合体 3.5 メチルポリシロキサン(シリコーンKF-96A、信越シリコーン社製) 1 アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 (PEMULEN TR-1 B.F.グッドリッチ社製) 0.2 L−アルギニン 0.2 酢酸dl−α−トコフェロール 0.1 PEG600 1 l−メントール 0.3 エタノール 30 パラオキシ安息香酸エチル 0.2 香料組成物A 0.1 精製水 全100
【0050】 実施例4(育毛剤) アミドベタイン(b) 2% ニコチン酸アミド 0.1 酢酸dl−α−トコフェロール 0.05 β−グリチルレチン酸 0.1 センブリ抽出液 1.2 ニンジンエキス 0.3 オトギリソウエキス 0.5 l−メントール 0.2 黄杞エキス 0.3 ポリオキシエチレン(25)硬化ヒマシ油 0.2 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム (コータミン86W;花王社製) 0.5 エタノール 50 香料組成物A 0.1 精製水 全100 炭酸ガス:噴射剤(原液/噴射剤) 98/2
【0051】 実施例5(トニック剤) アミドベタイン(b) 2% 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム (コータミン86PC;花王社製) 0.2 ポリオキシエチレン(25)硬化ヒマシ油 1 ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンステアリルエーテル 0.7 酢酸dl−α−トコフェロール 0.05 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 トリクロサン 0.1 エタノール 60 香料組成物A 0.1 精製水 全100
【0052】 実施例6(シャンプー組成物) アミドベタイン(b) 2% ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 10 ラウリル硫酸ナトリウム 5 ポリオキシエチレン(15)ラウリルエーテル 1 ラウリン酸ジエタノールアミド 1 ラウリン酸アミドプロピルベタイン 1 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1 香料組成物A 0.4 精製水 全100
【0053】 実施例7(リンス) アミドベタイン(b) 2% 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.1 セタノール 3 パルミチン酸イソプロピル 0.5 ジメチルポリシロキサンエマルション 4 ヒドロキシエチルセルロース 0.1 香料組成物A 0.3 精製水 全100
【0054】 実施例8(スプレー) アミドベタイン(b) 2% グリセリン 2 セタノール 4 軽質流動イソパラフィン(日石三菱アイソゾール400) 4 ポリオキシエチレン(20)イソセチルエーテル 0.5 イソステアリルグリセリルエーテル 2 ジメチルポリシロキサン 1 95%エタノール 85.4 香料組成物A 0.1
【0055】 実施例9(ヘアミスト) アミドベタイン(b) 2% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.2 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(28%) 0.5 ソフタノール 0.1 グリセリン 3 95%エタノール 10 香料組成物A 0.05 精製水 全100
【0056】 実施例10(ヘアクリーム) アミドベタイン(b) 2% ジメチルポリシロキサン 5 ソルビトール 10 α−モノイソステアリルグリセリルエーテル 1 高級アルコール(オレイルアルコール) 7 プロピレングリコール 2 95%エタノール 2 ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート 4 グリセロールモノステアレート 2 香料組成物A 0.1 精製水 全100
【0057】 実施例11(育毛剤) アミドベタイン(b) 2% 95%エタノール 60 l−メントール 0.15 ニコチン酸アミド 0.15 β−グリチルレチン酸 0.12 スエルチアニン 1.5 黄杞抽出液 0.95 オトギリ草エキス 0.09 感触向上剤 0.2 pH調整剤 適量 香料組成物A 0.1 精製水 全100
【0058】 実施例12(育毛剤) アミドベタイン(b) 2% 95%エタノール 74 l−メントール 0.7 デシルテトラデシルジメチルアミンオキサイド 0.15 1,3−ブタンジオール 0.12 パントテニルエチルエーテル 0.4 ニコチン酸アミド 0.1 ニコチン酸ベンジル 0.01 β−グリチルレチン酸 0.2 l−ドデセン 0.01 酸化チタン 0.5 pH調整剤 適量 香料組成物A 0.1 精製水 全100
【0059】 実施例13(ヘアリキッド) アミドベタイン(b) 2% アクリル酸アミド・アクリル酸・メタクリル酸メトキシポリ エチレングリコール共重合体 2 ポリオキシプロピレン(21)ブチルエーテルリン酸 7 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 5 ジプロピレングリコール 3 ポリオキシエチレン(20)イソセチルエーテル 0.4 ジエチレングリコールモノエチルエーテル 0.6 2−ヒドロキソ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸 0.1 香料組成物A 0.3 水酸化ナトリウム 3 95%エタノール 60 緩衝剤 0.4 毛髪浸透剤 0.2 精製水 全100
【0060】実施例3〜13の毛髪化粧料は、いずれも
頭皮臭のマスキング及び消臭効果に優れていた。
【0061】 実施例14(全身洗浄料) アミドベタイン(b) 2% N−ラウリル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン 6 N−ラウリルメチルタウリンナトリウム 3 ラウリル酸トリエタノールアミン 10 ミリスチン酸トリエタノールアミン 10 ラウリルイミダゾリニウムベタイン 5 ラウロイルジエタノールアミド 5 プロピレングリコール 7 香料組成物B 0.5 防腐剤、キレート剤 適量 精製水 全100
【0062】 実施例15(ボディローション) アミドベタイン(b) 2% ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油 0.7 トリクロサン 0.2 ビサボロール 0.01 テトラヒドロキシベンゾフェノン 0.04 クエン酸トリエチル 0.2 アジピン酸ジイソブチル 0.15 イソプロピレングリコール 0.05 dl−カンフル 0.02 メントール 0.6 ユーカリ油 0.15 チョウジエキス 0.005 香料組成物B 0.1 95% 8アセチル化ショ糖変性アルコール 50 エデト酸2ナトリウム 0.01 クエン酸 0.05 クエン酸ナトリウム 0.02 精製水 全100
【0063】 実施例16(ジェルローション) アミドベタイン(b) 2% スチレン・メタクリル酸メチル・ジメチルポリシロキサン 4 グラフト共重合体 メチルポリシロキサン 0.5 95% 8アセチル化ショ糖変性アルコール 25 1,3−ブチレングリコール 1 ポリエチレングリコール400 0.1 メントール 0.1 イソプロピルメチルフェノール 0.1 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 香料組成物B 0.1 pH調整剤(炭酸ナトリウム) 適量 精製水 全100
【0064】 実施例17(ボディシート) アミドベタイン(b) 2% エマノーン1112 8 86%グリセリン 4 95% 8アセチル化ショ糖変性アルコール 15 メントール 0.15 アミノ変性シリコーンエマルジョンSM8704C 1 香料組成物B 0.02 防腐剤(メチルパラベン) 0.05 pH調整剤(48%水酸化ナトリウム) 適量 精製水 全100
【0065】実施例14〜17の身体化粧料は、いずれ
も体臭及び足臭のマスキング及び消臭効果に優れてい
た。
【0066】
【発明の効果】身体に付着したタバコ臭、調理臭、汗
臭、頭皮臭等の不快臭のマスキング及び消臭に優れる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA112 AA122 AB032 AB222 AB242 AB312 AB442 AC022 AC032 AC072 AC102 AC122 AC132 AC182 AC212 AC242 AC352 AC422 AC432 AC442 AC472 AC482 AC532 AC562 AC582 AC642 AC692 AC711 AC712 AC782 AC792 AC812 AC842 AC852 AC902 AD042 AD072 AD092 AD152 AD222 AD252 AD282 AD532 AD662 BB01 BB41 CC01 CC04 CC22 CC23 CC32 CC33 CC37 CC38 CC39 DD08 DD12 DD23 DD27 DD31 DD41 EE03 EE18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 (式中、R1及びR2は互いに独立して、水素原子又は炭
    素数1〜36の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしく
    はアルケニル基を示し、nは0〜10の数を示し、n=
    0のときはR3は炭素数21〜36の直鎖又は分岐鎖の
    アルキル基又はアルケニル基を示し、n≠0のときはR
    3は炭素数1〜36の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又は
    アルケニル基を示し、R4は炭素数1〜36の直鎖又は
    分岐鎖のアルキレン基を示し、Aは炭素数2〜4の直鎖
    又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Yは炭素数1〜4の
    直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示す。)で表されるア
    ミドベタインを含有する消臭剤組成物。
  2. 【請求項2】 一般式(1)が次の一般式(2) 【化2】 (式中、R1、R2、R3及びnは前記と同じ意味を示
    し、R5は水素原子又はメチル基を示し、mは1又は2
    を示す。)で表されるアミドベタインである請求項1記
    載の消臭剤組成物。
  3. 【請求項3】 更に香料を含有する請求項1又は2記載
    の消臭剤組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項記載の消臭剤
    組成物を含有する化粧料組成物。
  5. 【請求項5】 更に、界面活性剤を含有する請求項4記
    載の化粧料組成物。
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