JP2002179451A - スラグ骨材を用いたコンクリートまたはモルタル - Google Patents
スラグ骨材を用いたコンクリートまたはモルタルInfo
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Abstract
用い、普通コンクリートと同様の配合、および打設作業
ができ、凍結融解作用に対する耐久性などの諸性能も普
通コンクリートと同等以上のコンクリート、あるいはモ
ルタルを提供する。 【解決手段】 製鋼スラグと、製鋼スラグの20質量%
以上70質量%以下の高炉水砕スラグを含有する骨材を
用いることを特徴とするコンクリートまたはモルタルに
より解決される。
Description
はモルタルに関し、詳しくは膨張・崩壊によって有効利
用が妨げられていた製鋼スラグを、高炉水砕スラグと混
合することで確実に膨張・崩壊を抑制し、JIS規定の
骨材粒度範囲内に適合する骨材として用いるコンクリー
トまたはモルタルに関するものである。
ル材料としてJISに規定されるに至っているが、製鋼
スラグは膨張・崩壊するといった問題があるためにコン
クリートまたはモルタル材料として利用することは不可
能であった。そこで、特開平10-152364号公報では、潜
在水硬性を有するシリカ含有物質とポゾラン反応性を有
するシリカ含有物質のうち1種または2種をセメントの5
0%以上含有させることによって製鋼スラグの膨張・崩
壊を抑制し、コンクリートあるいはモルタルのような水
和固化体として利用する方法が記載されている。
スラグ100容量部と含有するシリカとアルミナの合計
が80%以上の石炭灰14〜400容量部、若しくは製
鋼スラグ100容量部と、高炉スラグ10〜400容量
部と、シリカとアルミナの合計が80%以上の石炭灰1
0〜600容量部とからなることを特徴とする細骨材を
用いてコンクリートあるいはモルタル等として利用する
方法が記載されている。
である未反応CaOが水和して著しく体積膨張する代わ
りに、潜在水硬性を有するシリカ含有物質やポゾラン反
応性を有するシリカ含有物質あるいはシリカとアルミナ
を含む石炭灰から溶出したシリカ、アルミナといったポ
ゾラン物質と未反応CaOをポゾラン反応させることに
よって体積膨張を抑制させるものである。ポゾラン反応
とは、ポゾラン(シリカ質またはシリカおよびアルミナ
質の微粉末)が、水酸化カルシウムと水の存在のもとで
常温で結合し、不溶性の化合物をつくるというものであ
る。
上記2つの公報においては異なっており、特開平10-152
364号公報では、潜在水硬性を有するシリカ含有物質や
ポゾラン反応性を有するシリカ含有物質は、潜在水硬性
を有するシリカ含有物質が高炉水砕スラグを4000c
m2/gの微粉末としたものの他、ポゾラン反応性を有
するシリカ含有物質もフライアッシュまたはシリカフュ
ームという粉末状のものであるため、これら製鋼スラグ
の膨張を抑制する材料はセメントの混和材としてと扱
い、結合材としている。しかし、これでは製鋼スラグの
膨張・崩壊を抑制する材料である潜在水硬性を有するシ
リカ含有物質やポゾラン反応性を有するシリカ含有物質
を、骨材として用いる製鋼スラグに一定の割合で配合す
るのが困難となる。即ち、確実な製鋼スラグの膨張抑制
を保証しにくいという課題がある。
は、シリカとアルミナの合計が80%以上の石炭灰を製
鋼スラグと同じ細骨材として扱うことにより、製鋼スラ
グに対してその膨張抑制を行う物質(シリカとアルミナ
の合計が80%以上の石炭灰)を一定の割合で配合する
こととしている。しかし、結合材であるセメントと細骨
材の一部となる石炭灰が粉分であるため、全体的に粉分
が多いコンクリートとなり、コンクリート配合の際に、
一般コンクリートで得られている細骨材率、単位粗骨材
容積および単位水量の概略値は用いることができず、独
自の配合を見出す必要がある。特に単位水量は多くなる
傾向にある。この他、粉分の増加はコンクリートの粘性
増を招いて微細な気泡を入りにくくし、コンシステンシ
ー(やわらかさの程度で示されるまだ固まらないコンク
リートの性質)の悪化や凍結融解作用に対する耐久性低
下を引き起こす他、さらにはフライアッシュがポゾラン
であることも微細な空気が入らないことと相俟って、ブ
リージング(コンクリートを打設した後、水が分離上昇
してコンクリートの上面に浮いてくる現象)を極めて少
なくし、コンクリートの表面仕上げを困難なものとして
しまう。
富であるため、水田の土壌改良材として用いられる他、
多量の石灰、珪酸、苦土分を持っていることから酸性土
壌の改良材として用いられている。また、製鋼スラグに
は燐酸が含まれているため、土壌改良とともに肥料とし
ての役割も果す。
ラグ生成量の1%程度でしかなく、現状は、大半が土木
工事での仮設材料といった低級な用途に利用されてい
る。これは、製鋼スラグは製鋼工程で発生するものであ
り、製銑工程で発生する高炉スラグが非常に均質なのと
比べると、鋼種が異なると製鋼スラグ品質も異なるとい
った問題があるのに加え、何よりも製鋼スラグには遊離
石灰が含有されており、その水和反応によってスラグ自
体が膨張・崩壊するためである。
用は強く望まれており、それに対応して製鋼スラグの膨
張・崩壊を抑制してコンクリート骨材として利用可能と
する技術が本発明である。しかし、製鋼スラグを確実に
膨張抑制して骨材として用い、普通コンクリートと同様
の配合、および打設作業ができ、凍結融解作用に対する
耐久性などの諸性能も普通コンクリートと同等以上のコ
ンクリート、あるいはモルタルを提供する技術は、未だ
開示されていない。
になされたもので、骨材として製鋼スラグに高炉水砕ス
ラグを混ぜたものを用い、製鋼スラグの膨張因子である
フリーCaOを高炉水砕スラグの水硬反応材料に置き換
えることによってコンクリートやモルタルを提供するこ
とを目的とする。
と、製鋼スラグの20質量%以上70質量%以下の高炉
水砕スラグを含有する骨材を用いることを特徴とするコ
ンクリートまたはモルタルにより解決される。本発明者
らが上記目的を達成すべく検討した結果、製鋼スラグを
コンクリートもしくはモルタルの骨材に用いる場合、製
鋼スラグの20質量%以上から70質量%以下にあたる
高炉水砕スラグを細骨材として加えることで、硬化後の
コンクリートあるいはモルタルが製鋼スラグの膨張・崩
壊によって破壊することを防ぎ得ることを新規に知見し
た。
関係さえ満たしていれば、細骨材には高炉徐冷スラグ、
フェロニッケルスラグ、銅スラグ、スラグレータによっ
て粉化・崩壊しないように加工された電気炉スラグ、
砂、砕砂、人工軽量骨材のうち1種あるいは2種類以上
の組み合わせを混合でき、粗骨材には高炉徐冷スラグ、
砂利、砕石、人工軽量骨材のうち1種あるいは2種類以
上の組み合わせを混合させることができる。また、製鋼
スラグを細骨材のみに用いる場合、高炉水砕スラグは粒
径の都合上、細骨材のみに混合するものであるから、粗
骨材の全量にこれらの骨材を用いることになる。これら
の骨材のうちで好ましいものは、省資源と大量発生する
高炉スラグの利用につながる高炉徐冷スラグである。
は、水浸膨張比が0%超から3.0%以下が好ましい。
水浸膨張比とは、JIS A 5015:1992附属書2に規定された
鉄鋼スラグの水浸膨張試験方法に準拠して測定するもの
である。3.0%以下とした理由は、実験によって骨材
利用が可能な水浸膨張比の上限を確認した際、用いた製
鋼スラグの膨張比が3.0%であり、これ以上の膨張比
における骨材利用の可否を把握できていないためであ
る。
グ処理によって予め3.0%以下の水浸膨張比にする必
要がある。エージングの処理方法には、自然エージング
や蒸気エージングがあり、どちらを用いてもよい。課題
を解決するために用いる高炉水砕スラグは、粒径が0.
15mm以上5mm以下である。なお、実用上、0.1
5mmふるいに85%以上とどまり、5mmふるいを重
量で85%以上とおるものとし、15%の許容範囲を見
るものとする。0.15mm未満のみにすると、コンク
リートやモルタル中の粉分の増加によってまだ固まらな
いコンクリートの粘性が増加し、ワーカビリチー(打ち
込み易さの程度で示されるまだ固まらないコンクリート
の性質)が悪化する他、コンクリート配合における単位
水量の増加により耐久性の低下が心配される。また、5
mm以下である理由は、現状では5mm超の粒径のもの
が製造されていないためである。製造プロセスの変化に
よって5mm超の粒径のものが発生した場合は、利用が
可能と思われる。
以下としているのは、製鋼スラグの利用量を確保するた
めである。20質量%以上としたのは、20質量%未満
の混合割合でコンクリートを製作した結果、製鋼スラグ
の膨張・崩壊を抑制しきれずにコンクリートが破壊した
ためである。高炉スラグとは、銑鉄を製造する高炉で溶
融された鉄鉱石のうち、鉄以外の成分を副原料の石灰石
やコークス中の灰分と一緒に分離回収したものであり、
天然の岩石に類似した成分を有しているものである。高
炉から取り出されたばかりのスラグは約1,500℃の
溶融状態であるが、冷却の方法により、徐冷スラグ(徐
冷処理)と水砕スラグ(急冷処理)になる。それぞれの
性状は、徐冷スラグが結晶質の岩質状スラグであるのに
対し、水砕スラグは急激な冷却によってガラス質(非結
晶)の粒状スラグとなるのが特徴である。
脆い銑鉄から、不要な成分を除去し、靭性・加工性のあ
る鋼にする製鋼過程で生じるものである。コンクリート
は、セメント、水、細骨材、粗骨材および必要に応じて
混和材を練り混ぜ、一体化したものをいう。なお、モル
タルはコンクリートのうち粗骨材を欠くものである。
4.76mm)を通るもの、粗骨材は5mm網ふるいに
とどまるものであり、実用上不都合が起こらないよう
に、細骨材は10mmふるいを全部通り、5mmふるい
を重量で85%以上通るもの、粗骨材は5mmふるいに
重量で85%以上とどまるものとし、15%の許容範囲
が設定されている。
を抑制するための材料として、細骨材と同様の粒径を持
つ高炉水砕スラグを用いることができるため、JISや
土木学会の標準粒径を逸脱しない骨材粒径を保つことが
でき、また、同じ骨材の中に製鋼スラグと膨張・崩壊抑
制材料を用いることができるため、コンクリートのワー
カビリチーを損なうことなく、確実に製鋼スラグの膨張
・崩壊を抑制可能な膨張・崩壊抑制材(高炉水砕スラ
グ)量を保たせながら容易にコンクリート配合を行うこ
とができる。
ある高炉水砕スラグが製鋼スラグの膨張・崩壊を抑制す
る理由は、高炉水砕スラグが製鋼スラグやセメントのア
ルカリ刺激を受けて水硬する際、水硬に寄与する物質で
ある生石灰(CaO)、シリカ(SiO2)そしてアル
ミナ(Al203)のうち、シリカやアルミナの含有量に
比べて生石灰含有量が不足しており、この生石灰を補う
ために製鋼スラグ中の膨張因子であるフリーCaOを奪
い取るためであると考えられる。
スラグの20質量%以上70質量%以下の高炉水砕スラ
グを含有する骨材を用いることを特徴とするコンクリー
トまたはモルタルのセメント、粗骨材、細骨材、水の割
合は、通常のコンクリートの場合と同様に決定すればよ
い。
スラグおよび電気炉スラグを用いることができる。高炉
水砕スラグは、炉前水砕および炉外水砕を用いることが
でき、その粒径は0.15mm以上5mm以下である。
これより小さな粒径のものを用いると、JISおよび土
木学会の標準粒径と比べて粉分が多くなり、コンクリー
ト配合の際の単位水量を増加させるばかりでなく、ワー
カビリチーを損なう原因となる。このようなことを回避
するため、製鋼スラグと高炉水砕スラグを混合して作る
細骨材は、JIS A 5011に示される高炉スラグ細骨材の粒
度に適合することが望ましい。
他、各種混合セメントを用いてもよい。まだ固まらない
コンクリート若しくはモルタル、または硬化したコンク
リート若しくはモルタルの性質を改善するため、コンク
リートに通常用いられる混和剤を添加してもよい。
法、養生は通常のコンクリートの場合と同様でよい。製
鋼スラグの膨張を促進させ、長期的なコンクリートある
いはモルタルの耐久性を調査する際には、100℃以
下、好ましくは80℃の恒温水槽における養生を行う必
要がある。これは、一般的な製鋼スラグの膨張促進方法
であるオートクレーブ養生では養生温度が高すぎ、高炉
水砕スラグの含有硫黄分が硫化水素に変化するためであ
る。硫化水素が発生すると、コンクリートのひび割れ発
生や破壊には至らないまでもモルタル部が劣化して強度
が著しく低下するため、製鋼スラグの微小な膨張による
強度低下が定量的に把握できなくなる。また、80℃は
JIS A 5015附属書2に規定されている水浸膨張試験の養
生温度と同じであるため、骨材として用いた製鋼スラグ
のみの水浸膨張試験結果と比較することができ、高炉水
砕スラグによる膨張抑制効果が定量的に把握できるとい
う利点もある。
とはないため、短時間で破壊の有無だけを調査し、簡単
な膨張抑制効果検討を行うにあたっては、オートクレー
ブ養生でもよいものと考える。発明者らが膨張量比の極
めて小さな製鋼スラグ(水浸膨張比が0.04%(水浸
2日目以降は膨張比の増加が見られず、一定値となっ
た)を用いてオートクレーブ養生を行った結果、水砕ス
ラグを膨張・崩壊抑制材量として用いなければオートク
レーブ後のコンクリートは破壊することが確認されたこ
とから考えると、オートクレーブ養生でも製鋼スラグの
ある程度小さな膨張まで見落とさずに確認できると思わ
れる。
径分の長期水浸膨張比(30日水浸)が3.0%である
製鋼スラグ(溶銑予備処理スラグ)と高炉水砕スラグ、
そして高炉徐冷スラグを混合した粗骨材と細骨材を、普
通ポルトランドセメント、水、粗骨材(高炉スラグ徐冷
材)と混練してコンクリートを作成した。表1の基準配
合をもとに、骨材中の製鋼スラグ、高炉水砕スラグ、高
炉徐冷スラグの配合割合を表2のように変えてコンクリ
ートを作成した。
m、空気量4.5%とした。コンクリート作成後は、JI
S A 1108に基づいて水中養生後に圧縮試験を行う他、製
鋼スラグの膨張を促進させるために80℃の水中養生を
行った後に圧縮試験を行い、コンクリートの品質を確認
した。80℃水中養生の期間を30日としたのは、製鋼
スラグの水浸膨張試験を行った結果、30日で膨張が止
まったため、30日で養生期間が十分であると判断した
ためである。
水砕スラグの量が足りず、80℃の水中養生で製鋼スラ
グの膨張を促進させるとコンクリートが破壊し、圧縮強
度は測定不可能であった。これに対し、実施例3から2
0に示すように、骨材中の製鋼スラグに対して高炉水砕
スラグ量を20質量%以上とすると、28日の水中養生
で水セメント比に見合う強度が発現しているのに加え、
80℃の水中養生で製鋼スラグの膨張を促進させてもコ
ンクリートは破壊しなかった。
の骨材の全てに、有効利用が望まれている鉄鋼スラグを
利用することが可能となり、さらに、鉄鋼スラグの中で
も特に有効利用が強く望まれている製鋼スラグも用いる
ことが可能となる。しかも、従来では不可能であった、
製鋼スラグを確実に膨張抑制して骨材として用いること
を可能とし、かつ普通コンクリートと同様の感覚で配
合、および打設作業が可能なコンクリート、あるいはモ
ルタルを作成することが可能となる。
として用いる高炉水砕スラグの水硬反応で抑制するた
め、普通のコンクリートよりも高い圧縮強度を得ること
ができる。この圧縮強度を考慮してコンクリート配合を
行えば、単位セメント量を減らした経済的なコンクリー
ト配合を行うことも可能である他、単に固化体を得たい
のであれば、セメントを全く使用しない固化体を作れる
可能性もある。
Claims (13)
- 【請求項1】 細骨材として高炉水砕スラグ及び製鋼ス
ラグを含むことを特徴とするコンクリートまたはモルタ
ル。 - 【請求項2】 細骨材として高炉水砕スラグ、製鋼スラ
グ及び高炉徐冷スラグを含むことを特徴とするコンクリ
ートまたはモルタル。 - 【請求項3】 粗骨材として製鋼スラグ、細骨材として
高炉水砕スラグを含むことを特徴とするコンクリートま
たはモルタル。 - 【請求項4】 粗骨材として製鋼スラグ、細骨材として
高炉水砕スラグ及び製鋼スラグを含むことを特徴とする
コンクリートまたはモルタル。 - 【請求項5】 粗骨材として製鋼スラグ、細骨材として
高炉水砕スラグ及び高炉徐冷スラグを含むことを特徴と
するコンクリートまたはモルタル。 - 【請求項6】 粗骨材として製鋼スラグ、細骨材として
高炉水砕スラグ、製鋼スラグ及び高炉徐冷スラグを含む
ことを特徴とするコンクリートまたはモルタル。 - 【請求項7】 粗骨材として製鋼スラグ及び高炉徐冷ス
ラグ、細骨材として高炉水砕スラグを含むことを特徴と
するコンクリートまたはモルタル。 - 【請求項8】 粗骨材として製鋼スラグ及び高炉徐冷ス
ラグ、細骨材として高炉水砕スラグ及び製鋼スラグを含
むことを特徴とするコンクリートまたはモルタル。 - 【請求項9】 粗骨材として製鋼スラグ及び高炉徐冷ス
ラグ、細骨材として高炉水砕スラグ及び高炉徐冷スラグ
を含むことを特徴とするコンクリートまたはモルタル。 - 【請求項10】 粗骨材として製鋼スラグ及び高炉徐冷
スラグ、細骨材として高炉水砕スラグ、製鋼スラグ及び
高炉徐冷スラグを含むことを特徴とするコンクリートま
たはモルタル。 - 【請求項11】 前記高炉水砕スラグの粒径が、0.1
5mmふるいに85%以上とどまり、5mmふるいを重
量で85%以上とおるものであることを特徴とする請求
項1から10に記載のコンクリートまたはモルタル。 - 【請求項12】 前記高炉水砕スラグの使用量が、細骨
材と粗骨材に用いられる製鋼スラグに対して20質量%
以上70質量%以下であることを特徴とする請求項1か
ら11に記載のコンクリートまたはモルタル。 - 【請求項13】 前記製鋼スラグの水浸膨張比が、0%
超から3.0%以下であることを特徴とする請求項1か
ら12に記載のコンクリートまたはモルタル。
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JP2000374637A JP4171173B2 (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | スラグ骨材を用いたコンクリート |
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JP2002179451A true JP2002179451A (ja) | 2002-06-26 |
JP4171173B2 JP4171173B2 (ja) | 2008-10-22 |
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JP2000374637A Expired - Lifetime JP4171173B2 (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | スラグ骨材を用いたコンクリート |
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