JP2002161766A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents
内燃機関のバルブタイミング制御装置Info
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- JP2002161766A JP2002161766A JP2000364589A JP2000364589A JP2002161766A JP 2002161766 A JP2002161766 A JP 2002161766A JP 2000364589 A JP2000364589 A JP 2000364589A JP 2000364589 A JP2000364589 A JP 2000364589A JP 2002161766 A JP2002161766 A JP 2002161766A
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- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ロック機構によるロックがなされなくても、そ
の後の機関始動時の始動性及びエミッションの悪化を極
力抑制することのできる内燃機関のバルブタイミング制
御装置を提供する。 【解決手段】バルブタイミング制御装置は、吸気カムシ
ャフトの相対回転位相を中間位相θにロックするロック
機構を備える。電子制御装置は、IGスイッチが「OF
F」操作されてから所定期間、吸気カムシャフトの相対
回転位相を所定位相以上進角させる。そして、電子制御
装置は、上記所定期間における相対回転位相の最大値θ
maxが、中間位相θ以上に進角側にあるか否かを判断
する(ステップS13)。内燃機関の始動に際して、最
大値θmaxが中間位相θよりも遅角側にある場合(ス
テップS17:NO)には、ロック機構によるロック状
態を保持するための進角側圧力室への作動油供給を禁止
する。
の後の機関始動時の始動性及びエミッションの悪化を極
力抑制することのできる内燃機関のバルブタイミング制
御装置を提供する。 【解決手段】バルブタイミング制御装置は、吸気カムシ
ャフトの相対回転位相を中間位相θにロックするロック
機構を備える。電子制御装置は、IGスイッチが「OF
F」操作されてから所定期間、吸気カムシャフトの相対
回転位相を所定位相以上進角させる。そして、電子制御
装置は、上記所定期間における相対回転位相の最大値θ
maxが、中間位相θ以上に進角側にあるか否かを判断
する(ステップS13)。内燃機関の始動に際して、最
大値θmaxが中間位相θよりも遅角側にある場合(ス
テップS17:NO)には、ロック機構によるロック状
態を保持するための進角側圧力室への作動油供給を禁止
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のバルブ
タイミング制御装置に関するものである。
タイミング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車載用エンジン等の内燃機関
にあっては、出力の向上やエミッションの改善等を意図
して同機関のバルブタイミングを適宜に変更するバルブ
タイミング可変機構が設けられることがある(例えば、
特開平11―229828号公報参照)。こうしたバル
ブタイミング可変機構では、例えば内燃機関のカムシャ
フトに連結された可動部材と、可動部材を挟むように設
けられる進角側圧力室及び遅角側圧力室とを備えてい
る。そして、それら圧力室に選択的に作動油を供給して
油圧で可動部材を移動させることにより、同機関のクラ
ンクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を進
角側又は遅角側に変更する。このようにカムシャフトの
相対回転位相を変更することにより、同機関における機
関バルブのバルブタイミングが変更されるようになる。
にあっては、出力の向上やエミッションの改善等を意図
して同機関のバルブタイミングを適宜に変更するバルブ
タイミング可変機構が設けられることがある(例えば、
特開平11―229828号公報参照)。こうしたバル
ブタイミング可変機構では、例えば内燃機関のカムシャ
フトに連結された可動部材と、可動部材を挟むように設
けられる進角側圧力室及び遅角側圧力室とを備えてい
る。そして、それら圧力室に選択的に作動油を供給して
油圧で可動部材を移動させることにより、同機関のクラ
ンクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を進
角側又は遅角側に変更する。このようにカムシャフトの
相対回転位相を変更することにより、同機関における機
関バルブのバルブタイミングが変更されるようになる。
【0003】ところで、内燃機関の始動開始時には、上
記圧力室から作動油が抜けた状態になっていることがあ
り、機関始動開始と同時に圧力室に作動油を供給し始め
ても、可動部材に十分な油圧が作用しないことから、機
関バルブの開閉駆動に伴う反力によってカムシャフトの
相対回転位相(バルブタイミング)が最遅角状態となる
ことがある。従って、内燃機関の始動性を良好なものと
するためには、機関バルブのバルブタイミングが最遅角
状態となったとき、機関始動に適したバルブタイミング
(以下、始動タイミングという)が得られるよう同バル
ブタイミングの制御範囲を設定する必要が生じる。
記圧力室から作動油が抜けた状態になっていることがあ
り、機関始動開始と同時に圧力室に作動油を供給し始め
ても、可動部材に十分な油圧が作用しないことから、機
関バルブの開閉駆動に伴う反力によってカムシャフトの
相対回転位相(バルブタイミング)が最遅角状態となる
ことがある。従って、内燃機関の始動性を良好なものと
するためには、機関バルブのバルブタイミングが最遅角
状態となったとき、機関始動に適したバルブタイミング
(以下、始動タイミングという)が得られるよう同バル
ブタイミングの制御範囲を設定する必要が生じる。
【0004】しかし、上記のような要求が満たされるよ
うにバルブタイミングの制御範囲を設定すると、その制
御範囲が狭くなり内燃機関の全運転領域に亘ってバルブ
タイミングを最適に制御することが困難になる。そこ
で、機関始動時のバルブタイミングを最適にしつつ、バ
ルブタイミングの制御範囲の縮小を抑制する技術とし
て、機関始動時にはカムシャフトの相対回転位相を固定
するロック機構を設けたバルブタイミング制御装置が提
案されている。こうしたバルブタイミング制御装置で
は、機関停止に際してカムシャフトの相対回転位相をロ
ック機構により最遅角状態よりも所定量だけ進角した状
態でロックし、その後の機関始動時には、圧力室から供
給される作動油の油圧に基づいてロック機構のロック状
態が保持される。この結果、機関始動時においてバルブ
タイミングを始動タイミングに維持することができ、同
機関の始動性を良好なものとすることができる。
うにバルブタイミングの制御範囲を設定すると、その制
御範囲が狭くなり内燃機関の全運転領域に亘ってバルブ
タイミングを最適に制御することが困難になる。そこ
で、機関始動時のバルブタイミングを最適にしつつ、バ
ルブタイミングの制御範囲の縮小を抑制する技術とし
て、機関始動時にはカムシャフトの相対回転位相を固定
するロック機構を設けたバルブタイミング制御装置が提
案されている。こうしたバルブタイミング制御装置で
は、機関停止に際してカムシャフトの相対回転位相をロ
ック機構により最遅角状態よりも所定量だけ進角した状
態でロックし、その後の機関始動時には、圧力室から供
給される作動油の油圧に基づいてロック機構のロック状
態が保持される。この結果、機関始動時においてバルブ
タイミングを始動タイミングに維持することができ、同
機関の始動性を良好なものとすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように上記ロック
機構を備えることにより、バルブタイミングの制御範囲
を制限することなく、良好な機関始動性を確保すること
ができるようになる。
機構を備えることにより、バルブタイミングの制御範囲
を制限することなく、良好な機関始動性を確保すること
ができるようになる。
【0006】但し、何らかの理由でこうしたロック機構
によるロックがなされないまま内燃機関が始動される場
合には以下のような不都合も無視できないものとなる。
例えば、機関が停止され、その後直ぐに再始動されるよ
うな場合には、圧力室内に十分な作動油が残っているた
め、ロック機構のロック状態を保持するための作動油が
圧力室に供給されると同圧力室の油圧は速やかに上昇す
るようになる。その結果、上昇した圧力室の油圧によっ
てカムシャフトの相対回転位相がロック機構によりロッ
クすべき位相から大幅にずれてしまう状況が発生し得
る。
によるロックがなされないまま内燃機関が始動される場
合には以下のような不都合も無視できないものとなる。
例えば、機関が停止され、その後直ぐに再始動されるよ
うな場合には、圧力室内に十分な作動油が残っているた
め、ロック機構のロック状態を保持するための作動油が
圧力室に供給されると同圧力室の油圧は速やかに上昇す
るようになる。その結果、上昇した圧力室の油圧によっ
てカムシャフトの相対回転位相がロック機構によりロッ
クすべき位相から大幅にずれてしまう状況が発生し得
る。
【0007】また例えば、機関停止から長時間が経過し
た後に再始動されるような場合には、圧力室内に作動油
が殆ど残っておらず、またロック保持用の作動油が供給
されても同圧力室の油圧が直ぐには上昇しないため、カ
ムシャフトの相対回転位相は、機関バルブの開閉駆動に
伴う反力によって遅角側に変更され、ロック機構により
ロックすべき位相から外れて最遅角状態となる。
た後に再始動されるような場合には、圧力室内に作動油
が殆ど残っておらず、またロック保持用の作動油が供給
されても同圧力室の油圧が直ぐには上昇しないため、カ
ムシャフトの相対回転位相は、機関バルブの開閉駆動に
伴う反力によって遅角側に変更され、ロック機構により
ロックすべき位相から外れて最遅角状態となる。
【0008】このようにロック機構を備えたバルブタイ
ミング制御装置では、同ロック機構によるロックがなさ
れないまま機関が始動された場合には、バルブタイミン
グが機関始動に適したタイミングから大幅にずれるよう
になり、始動性やエミッションの悪化が避けきれないも
のとなっていた。
ミング制御装置では、同ロック機構によるロックがなさ
れないまま機関が始動された場合には、バルブタイミン
グが機関始動に適したタイミングから大幅にずれるよう
になり、始動性やエミッションの悪化が避けきれないも
のとなっていた。
【0009】この発明は、こうした従来の実情に鑑みて
なされたものであり、その目的は機関停止に際してロッ
ク機構によるロックがなされなかったとしても、その後
の機関始動時の始動性及びエミッションの悪化を極力抑
制することのできる内燃機関のバルブタイミング制御装
置を提供することにある。
なされたものであり、その目的は機関停止に際してロッ
ク機構によるロックがなされなかったとしても、その後
の機関始動時の始動性及びエミッションの悪化を極力抑
制することのできる内燃機関のバルブタイミング制御装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段及びその作用効果について以下に記載する。請求
項1に記載の発明は、進角側圧力室及び遅角側圧力室の
流体圧に基づき内燃機関のクランクシャフトに対するカ
ムシャフトの相対回転位相を変更するバルブタイミング
可変機構と、前記カムシャフトの相対回転位相を最遅角
状態と最進角状態との間の中間位相にロックし、前記進
角側圧力室及び遅角側圧力室の少なくとも一方の圧力室
の流体圧に基づいて同ロック状態を保持するロック手段
と、該ロック手段のロック状態を保持すべく機関始動か
ら所定期間が経過するまで前記一方の圧力室の流体圧を
制御する制御手段とを備える内燃機関のバルブタイミン
グ制御装置において、前記カムシャフトの相対回転位相
が前記ロック手段によりロックされていないことを判断
する判断手段と、前記判断手段により前記相対回転位相
が前記ロック手段によりロックされていない旨判断され
ることに基づいて前記制御手段による前記一方の圧力室
の流体圧制御を禁止する禁止手段とを備えることを要旨
とする。
の手段及びその作用効果について以下に記載する。請求
項1に記載の発明は、進角側圧力室及び遅角側圧力室の
流体圧に基づき内燃機関のクランクシャフトに対するカ
ムシャフトの相対回転位相を変更するバルブタイミング
可変機構と、前記カムシャフトの相対回転位相を最遅角
状態と最進角状態との間の中間位相にロックし、前記進
角側圧力室及び遅角側圧力室の少なくとも一方の圧力室
の流体圧に基づいて同ロック状態を保持するロック手段
と、該ロック手段のロック状態を保持すべく機関始動か
ら所定期間が経過するまで前記一方の圧力室の流体圧を
制御する制御手段とを備える内燃機関のバルブタイミン
グ制御装置において、前記カムシャフトの相対回転位相
が前記ロック手段によりロックされていないことを判断
する判断手段と、前記判断手段により前記相対回転位相
が前記ロック手段によりロックされていない旨判断され
ることに基づいて前記制御手段による前記一方の圧力室
の流体圧制御を禁止する禁止手段とを備えることを要旨
とする。
【0011】上記構成では、機関始動から所定期間が経
過するまで両圧力室の少なくとも一方の圧力室の流体圧
が制御される。その結果、ロック手段によるロックがな
されていれば、同ロック状態が保持されるようになる。
しかしながら、何らかの理由でロックが行われず、その
状態のまま前記一方の圧力室の流体圧が制御されること
があると、カムシャフトの相対回転位相は同圧力室の流
体圧に応じて機関始動に適した位相と大きく異なる位相
に変更されてしまうおそれがある。
過するまで両圧力室の少なくとも一方の圧力室の流体圧
が制御される。その結果、ロック手段によるロックがな
されていれば、同ロック状態が保持されるようになる。
しかしながら、何らかの理由でロックが行われず、その
状態のまま前記一方の圧力室の流体圧が制御されること
があると、カムシャフトの相対回転位相は同圧力室の流
体圧に応じて機関始動に適した位相と大きく異なる位相
に変更されてしまうおそれがある。
【0012】この点、上記構成によれば、ロック手段に
よる相対回転位相のロックが行われていない場合には、
こうしたロック状態を保持するための流体圧制御が禁止
されるため、上述したように、カムシャフトの相対回転
位相が機関始動に適した位相と大きく異なる位相に変更
されてしまうようなことがない。この結果、内燃機関の
始動時の始動性及びエミッションの悪化を抑えることが
できるようになる。
よる相対回転位相のロックが行われていない場合には、
こうしたロック状態を保持するための流体圧制御が禁止
されるため、上述したように、カムシャフトの相対回転
位相が機関始動に適した位相と大きく異なる位相に変更
されてしまうようなことがない。この結果、内燃機関の
始動時の始動性及びエミッションの悪化を抑えることが
できるようになる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、前記
判断手段は、機関始動時の前記相対回転位相が前記中間
位相よりも遅角側の位相であることに基づいて前記ロッ
ク手段によるロックがなされていない旨判断することを
要旨とする。
の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、前記
判断手段は、機関始動時の前記相対回転位相が前記中間
位相よりも遅角側の位相であることに基づいて前記ロッ
ク手段によるロックがなされていない旨判断することを
要旨とする。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置におい
て、前記制御手段は、前記相対回転位相が前記中間位相
よりも進角側の位相になるように前記両圧力室の流体圧
を機関停止に際して所定期間制御するものであり、前記
判断手段は前記制御手段により前記両圧力室の流体圧が
制御される前記所定期間において前記相対回転位相が前
記中間位相に達しないことに基づいて前記ロック手段に
よるロックがなされていない旨判断することを要旨とす
る。
に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置におい
て、前記制御手段は、前記相対回転位相が前記中間位相
よりも進角側の位相になるように前記両圧力室の流体圧
を機関停止に際して所定期間制御するものであり、前記
判断手段は前記制御手段により前記両圧力室の流体圧が
制御される前記所定期間において前記相対回転位相が前
記中間位相に達しないことに基づいて前記ロック手段に
よるロックがなされていない旨判断することを要旨とす
る。
【0015】機関始動時にカムシャフトの相対回転位相
が前記中間位相と一致していればロック手段によるロッ
クがなされていることになる。但し、機関始動時にカム
シャフトの相対回転位相が前記中間位相よりも進角側の
位相になっていれば、機関バルブの開閉駆動に伴う反力
によってカムシャフトの相対回転位相が遅角側に変更さ
れるため、前記中間位相に達したときにロック手段によ
るロックがなされるようになる。一方、機関始動時のカ
ムシャフトの相対回転位相が前記中間位相よりも遅角側
の位相になっている場合には、機関始動に伴ってロック
手段によるロックがなされることはない。
が前記中間位相と一致していればロック手段によるロッ
クがなされていることになる。但し、機関始動時にカム
シャフトの相対回転位相が前記中間位相よりも進角側の
位相になっていれば、機関バルブの開閉駆動に伴う反力
によってカムシャフトの相対回転位相が遅角側に変更さ
れるため、前記中間位相に達したときにロック手段によ
るロックがなされるようになる。一方、機関始動時のカ
ムシャフトの相対回転位相が前記中間位相よりも遅角側
の位相になっている場合には、機関始動に伴ってロック
手段によるロックがなされることはない。
【0016】請求項2又は請求項3記載の発明の構成に
よれば、機関始動時におけるカムシャフトの相対回転位
相が前記中間位相よりも遅角側の位相であること、或い
は機関停止に際して両圧力室の流体圧が制御される期間
にカムシャフトの相対回転位相が前記中間位相に達しな
いことに基づいて、ロック手段によるロックがなされて
いない旨判断するようにしているため、同判断をより正
確に行うことができるようになる。
よれば、機関始動時におけるカムシャフトの相対回転位
相が前記中間位相よりも遅角側の位相であること、或い
は機関停止に際して両圧力室の流体圧が制御される期間
にカムシャフトの相対回転位相が前記中間位相に達しな
いことに基づいて、ロック手段によるロックがなされて
いない旨判断するようにしているため、同判断をより正
確に行うことができるようになる。
【0017】請求項4に記載の発明は、進角側圧力室及
び遅角側圧力室の流体圧に基づき内燃機関のクランクシ
ャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を変更する
バルブタイミング可変機構と、該バルブタイミング可変
機構により前記カムシャフトの相対回転位相を目標位相
に変更すべく前記両圧力室の流体圧を制御する制御手段
と、前記カムシャフトの相対回転位相を最遅角状態と最
進角状態との間の中間位相にロックするロック手段とを
備える内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記カムシャフトの相対回転位相が前記ロック手段によ
りロックされていないことを判断する判断手段を備え、
前記制御手段は前記判断手段により前記相対回転位相が
前記ロック手段によりロックされていない旨判断される
ことに基づいて、前記目標位相を機関始動から所定期間
が経過するまで前記中間位相に設定するものであること
を要旨とする。
び遅角側圧力室の流体圧に基づき内燃機関のクランクシ
ャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を変更する
バルブタイミング可変機構と、該バルブタイミング可変
機構により前記カムシャフトの相対回転位相を目標位相
に変更すべく前記両圧力室の流体圧を制御する制御手段
と、前記カムシャフトの相対回転位相を最遅角状態と最
進角状態との間の中間位相にロックするロック手段とを
備える内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記カムシャフトの相対回転位相が前記ロック手段によ
りロックされていないことを判断する判断手段を備え、
前記制御手段は前記判断手段により前記相対回転位相が
前記ロック手段によりロックされていない旨判断される
ことに基づいて、前記目標位相を機関始動から所定期間
が経過するまで前記中間位相に設定するものであること
を要旨とする。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、前記
制御手段は、前記カムシャフトの実際の相対回転位相と
前記目標位相との乖離度合に基づき前記両圧力室の流体
圧をフィードバック制御するものであることを要旨とす
る。
の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、前記
制御手段は、前記カムシャフトの実際の相対回転位相と
前記目標位相との乖離度合に基づき前記両圧力室の流体
圧をフィードバック制御するものであることを要旨とす
る。
【0019】上記請求項4又は5記載の発明の構成によ
れば、カムシャフトの相対回転位相がロック手段により
ロックされていない場合には、相対回転位相がロック手
段によりロックされるべき中間位相となるように両圧力
室の流体圧が制御される。このため、機関バルブの開閉
駆動に伴う反力によって相対回転位相が最遅角状態に移
行するのを抑制して同相対回転位相を機関始動に適した
前記中間位相に近づけることができ、内燃機関の始動時
の始動性及びエミッションの悪化を抑えることができる
ようになる。
れば、カムシャフトの相対回転位相がロック手段により
ロックされていない場合には、相対回転位相がロック手
段によりロックされるべき中間位相となるように両圧力
室の流体圧が制御される。このため、機関バルブの開閉
駆動に伴う反力によって相対回転位相が最遅角状態に移
行するのを抑制して同相対回転位相を機関始動に適した
前記中間位相に近づけることができ、内燃機関の始動時
の始動性及びエミッションの悪化を抑えることができる
ようになる。
【0020】尚、カムシャフトの相対回転位相が目標位
相となるように両圧力室の流体圧を制御する際には、請
求項5記載の発明によるように、カムシャフトの実際の
相対回転位相と前記目標位相との乖離度合に基づき両圧
力室の流体圧をフィードバック制御するのが好ましい。
相となるように両圧力室の流体圧を制御する際には、請
求項5記載の発明によるように、カムシャフトの実際の
相対回転位相と前記目標位相との乖離度合に基づき両圧
力室の流体圧をフィードバック制御するのが好ましい。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、前記
制御手段は前記目標位相を機関始動から所定期間が経過
するまで前記中間位相に設定して前記両圧力室の流体圧
をフィードバック制御する際にはそのフィードバックゲ
インを前記所定期間が経過した後のフィードバックゲイ
ンよりも大きく設定することを要旨とする。
の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、前記
制御手段は前記目標位相を機関始動から所定期間が経過
するまで前記中間位相に設定して前記両圧力室の流体圧
をフィードバック制御する際にはそのフィードバックゲ
インを前記所定期間が経過した後のフィードバックゲイ
ンよりも大きく設定することを要旨とする。
【0022】上記構成によれば、機関始動時のように両
圧力室に供給される流体の量が十分に確保できない場合
にあって、カムシャフトの実際の相対回転位相を前記中
間位相にまで極力早く近づけることができるようにな
る。
圧力室に供給される流体の量が十分に確保できない場合
にあって、カムシャフトの実際の相対回転位相を前記中
間位相にまで極力早く近づけることができるようにな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の内燃機関のバルブタイミング制御装置の第1の実施形
態を図1〜図6に従って説明する。
の内燃機関のバルブタイミング制御装置の第1の実施形
態を図1〜図6に従って説明する。
【0024】図1に示すように、内燃機関11のシリン
ダブロック11aには、各気筒毎にピストン12(図1
には一つのみ図示)が往復移動可能に設けられている。
このピストン12は、コネクティングロッド13を介し
て内燃機関11の出力軸であるクランクシャフト14に
連結されている。
ダブロック11aには、各気筒毎にピストン12(図1
には一つのみ図示)が往復移動可能に設けられている。
このピストン12は、コネクティングロッド13を介し
て内燃機関11の出力軸であるクランクシャフト14に
連結されている。
【0025】また、シリンダブロック11aの上端に設
けられたシリンダヘッド15と上記ピストン12との間
には燃焼室16が設けられている。シリンダヘッド15
にはこの燃焼室16に開口する吸気ポート17及び排気
ポート18が形成され、これら吸気ポート17及び排気
ポート18はそれぞれ吸気通路19及び排気通路20に
接続される。それら吸気ポート17及び排気ポート18
には、それぞれ吸気バルブ21及び排気バルブ22が設
けられている。また、吸気通路19の途中には、スロッ
トルバルブ(図示略)が設けられ、このスロットルバル
ブを迂回するように同バルブの上流側及び下流側で吸気
通路19に接続するバイパス通路(図示略)が設けられ
ている。このバイパス通路の途中には、図示しないアイ
ドルスピードコントロールバルブ(図示略)が設けら
れ、このバルブの開度に応じてアイドル運転時の吸入空
気量が調整される。
けられたシリンダヘッド15と上記ピストン12との間
には燃焼室16が設けられている。シリンダヘッド15
にはこの燃焼室16に開口する吸気ポート17及び排気
ポート18が形成され、これら吸気ポート17及び排気
ポート18はそれぞれ吸気通路19及び排気通路20に
接続される。それら吸気ポート17及び排気ポート18
には、それぞれ吸気バルブ21及び排気バルブ22が設
けられている。また、吸気通路19の途中には、スロッ
トルバルブ(図示略)が設けられ、このスロットルバル
ブを迂回するように同バルブの上流側及び下流側で吸気
通路19に接続するバイパス通路(図示略)が設けられ
ている。このバイパス通路の途中には、図示しないアイ
ドルスピードコントロールバルブ(図示略)が設けら
れ、このバルブの開度に応じてアイドル運転時の吸入空
気量が調整される。
【0026】また、シリンダヘッド15には、上記吸気
バルブ21及び排気バルブ22を開閉駆動するための吸
気カムシャフト23及び排気カムシャフト24が回転可
能に支持されている。これらカムシャフト23,24に
は、クランクシャフト14の回転力がチェーン28及び
ギア31(図2参照)を介して伝達される。そして、吸
気カムシャフト23が回転すると、図示しない吸気カム
を介して吸気バルブ21が開閉駆動され、吸気ポート1
7と燃焼室16とが連通・遮断される。また、排気カム
シャフト24が回転すると、これも図示しない排気カム
を介して排気バルブ22が開閉駆動され、排気ポート1
8と燃焼室16とが連通・遮断される。
バルブ21及び排気バルブ22を開閉駆動するための吸
気カムシャフト23及び排気カムシャフト24が回転可
能に支持されている。これらカムシャフト23,24に
は、クランクシャフト14の回転力がチェーン28及び
ギア31(図2参照)を介して伝達される。そして、吸
気カムシャフト23が回転すると、図示しない吸気カム
を介して吸気バルブ21が開閉駆動され、吸気ポート1
7と燃焼室16とが連通・遮断される。また、排気カム
シャフト24が回転すると、これも図示しない排気カム
を介して排気バルブ22が開閉駆動され、排気ポート1
8と燃焼室16とが連通・遮断される。
【0027】一方、吸気通路19の下流端には、吸気ポ
ート17内に燃料を噴射するための燃料噴射弁25が設
けられている。この燃料噴射弁25は、内燃機関11の
吸気行程にて吸気通路19内の空気が燃焼室16へ吸入
されるとき、吸気ポート17内に燃料を噴射して燃料及
び空気からなる混合気を形成する。
ート17内に燃料を噴射するための燃料噴射弁25が設
けられている。この燃料噴射弁25は、内燃機関11の
吸気行程にて吸気通路19内の空気が燃焼室16へ吸入
されるとき、吸気ポート17内に燃料を噴射して燃料及
び空気からなる混合気を形成する。
【0028】また、シリンダヘッド15には、燃焼室1
6内に充填された混合気に対して点火を行うための点火
プラグ26が設けられている。そして、燃焼室16内の
混合気に対し点火が行われて混合気が燃焼すると、その
燃焼エネルギーによってピストン12が往復移動してク
ランクシャフト14が回転し、内燃機関11が駆動され
る。燃焼室16内で燃焼した混合気は、内燃機関11の
排気行程中にピストン12の上昇により排気として排気
通路20へ送り出される。
6内に充填された混合気に対して点火を行うための点火
プラグ26が設けられている。そして、燃焼室16内の
混合気に対し点火が行われて混合気が燃焼すると、その
燃焼エネルギーによってピストン12が往復移動してク
ランクシャフト14が回転し、内燃機関11が駆動され
る。燃焼室16内で燃焼した混合気は、内燃機関11の
排気行程中にピストン12の上昇により排気として排気
通路20へ送り出される。
【0029】次に、上記内燃機関11における吸気バル
ブ21のバルブタイミングを可変とするバルブタイミン
グ可変機構30について図2を参照して説明する。図2
に示すように、バルブタイミング可変機構30は、上記
ギア31と、吸気カムシャフト23の先端面にボルト3
2によって一体回転可能に固定された回転部材33とを
備えている。上記ギア31は、その中心部を貫通する吸
気カムシャフト23に対して相対回転可能となってい
る。
ブ21のバルブタイミングを可変とするバルブタイミン
グ可変機構30について図2を参照して説明する。図2
に示すように、バルブタイミング可変機構30は、上記
ギア31と、吸気カムシャフト23の先端面にボルト3
2によって一体回転可能に固定された回転部材33とを
備えている。上記ギア31は、その中心部を貫通する吸
気カムシャフト23に対して相対回転可能となってい
る。
【0030】また、ギア31の先端面(図中左側面)に
は回転部材33を囲うように設けられたリングカバー3
4が当接し、同リングカバー34の先端開口部は閉塞板
35によって塞がれている。そして、ギア31、リング
カバー34、及び閉塞板35は、ボルト36によって一
体回転可能に固定されている。従って、吸気カムシャフ
ト23及び回転部材33とに対し上記ギア31、リング
カバー34、及び閉塞板35は吸気カムシャフト23の
軸線Lを中心に相対回転可能となっている。
は回転部材33を囲うように設けられたリングカバー3
4が当接し、同リングカバー34の先端開口部は閉塞板
35によって塞がれている。そして、ギア31、リング
カバー34、及び閉塞板35は、ボルト36によって一
体回転可能に固定されている。従って、吸気カムシャフ
ト23及び回転部材33とに対し上記ギア31、リング
カバー34、及び閉塞板35は吸気カムシャフト23の
軸線Lを中心に相対回転可能となっている。
【0031】バルブタイミング可変機構30には、上記
シリンダヘッド15や吸気カムシャフト23等に図示の
ごとく形成された進角側油路37や遅角側油路38から
作動油が供給される。このように作動油が供給されてバ
ルブタイミング可変機構30が作動すると、クランクシ
ャフト14に対する吸気カムシャフト23の相対回転位
相が進角側又は遅角側に変更され、これに伴い吸気バル
ブ21のバルブタイミングも変更されるようになる。
シリンダヘッド15や吸気カムシャフト23等に図示の
ごとく形成された進角側油路37や遅角側油路38から
作動油が供給される。このように作動油が供給されてバ
ルブタイミング可変機構30が作動すると、クランクシ
ャフト14に対する吸気カムシャフト23の相対回転位
相が進角側又は遅角側に変更され、これに伴い吸気バル
ブ21のバルブタイミングも変更されるようになる。
【0032】上記進角側油路37及び遅角側油路38
は、オイルコントロールバルブ(OCV)40に接続さ
れている。また、OCV40には供給通路50及び排出
通路51が接続されている。そして、供給通路50はク
ランクシャフト14の回転に伴って駆動されるオイルポ
ンプ52を介して内燃機関11の下部に設けられたオイ
ルパン11bに繋がっており、排出通路51は直接オイ
ルパン11bに繋がっている。
は、オイルコントロールバルブ(OCV)40に接続さ
れている。また、OCV40には供給通路50及び排出
通路51が接続されている。そして、供給通路50はク
ランクシャフト14の回転に伴って駆動されるオイルポ
ンプ52を介して内燃機関11の下部に設けられたオイ
ルパン11bに繋がっており、排出通路51は直接オイ
ルパン11bに繋がっている。
【0033】OCV40は、所定数(この例では4つ)
の弁部41を有してコイルスプリング42及び電磁ソレ
ノイド43により、それぞれ逆の方向に付勢されるスプ
ール44を備えている。このOCV40においては、そ
の電磁ソレノイド43に対する電圧印加が電子制御ユニ
ット(以下、ECUという)80によってデューティ制
御されることに基づき、スプール44の位置(弁位置)
が制御される。
の弁部41を有してコイルスプリング42及び電磁ソレ
ノイド43により、それぞれ逆の方向に付勢されるスプ
ール44を備えている。このOCV40においては、そ
の電磁ソレノイド43に対する電圧印加が電子制御ユニ
ット(以下、ECUという)80によってデューティ制
御されることに基づき、スプール44の位置(弁位置)
が制御される。
【0034】即ち、ECU80により電磁ソレノイド4
3に対する電圧印加のデューティ比Dが(50%<D≦
100%)の範囲に設定されると、スプール44がコイ
ルスプリング42の付勢力に抗して一端側(図中左側)
に配置される。この状態にあっては、進角側油路37と
供給通路50とが連通してオイルパン11b内の作動油
がオイルポンプ52により進角側油路37へ送り出され
るとともに、遅角側油路38と排出通路51とが連通し
て遅角側油路38内の作動油がオイルパン11b内へ戻
される。
3に対する電圧印加のデューティ比Dが(50%<D≦
100%)の範囲に設定されると、スプール44がコイ
ルスプリング42の付勢力に抗して一端側(図中左側)
に配置される。この状態にあっては、進角側油路37と
供給通路50とが連通してオイルパン11b内の作動油
がオイルポンプ52により進角側油路37へ送り出され
るとともに、遅角側油路38と排出通路51とが連通し
て遅角側油路38内の作動油がオイルパン11b内へ戻
される。
【0035】また、ECU80により電磁ソレノイド4
3に対する電圧印加のデューティ比Dが(0%≦D<5
0%)の範囲に設定されると、スプール44がコイルス
プリング42の付勢力により他端側(図中右側)に配置
される。この状態にあっては、遅角側油路38と供給通
路50とが連通してオイルパン11b内の作動油がオイ
ルポンプ52により遅角側油路38に送り出されるとと
もに、進角側油路37と排出通路51とが連通して進角
側油路37内の作動油がオイルパン11b内へ戻され
る。
3に対する電圧印加のデューティ比Dが(0%≦D<5
0%)の範囲に設定されると、スプール44がコイルス
プリング42の付勢力により他端側(図中右側)に配置
される。この状態にあっては、遅角側油路38と供給通
路50とが連通してオイルパン11b内の作動油がオイ
ルポンプ52により遅角側油路38に送り出されるとと
もに、進角側油路37と排出通路51とが連通して進角
側油路37内の作動油がオイルパン11b内へ戻され
る。
【0036】また、ECU80により電磁ソレノイド4
3に対する電圧印加のデューティ比Dが50%に設定さ
れると、電磁ソレノイド43の電磁力とコイルスプリン
グ42の付勢力との釣合いによりスプール44が前記一
端側の位置と他端側の位置の略中間位置に配置される。
この状態にあっては、進角側油路37及び遅角側油路3
8の双方が供給通路50に連通され、作動油がこれら各
油路37,38の双方に送り出される。
3に対する電圧印加のデューティ比Dが50%に設定さ
れると、電磁ソレノイド43の電磁力とコイルスプリン
グ42の付勢力との釣合いによりスプール44が前記一
端側の位置と他端側の位置の略中間位置に配置される。
この状態にあっては、進角側油路37及び遅角側油路3
8の双方が供給通路50に連通され、作動油がこれら各
油路37,38の双方に送り出される。
【0037】次に、バルブタイミング可変機構30にお
ける回転部材33及びリングカバー34の詳細構造につ
いて図3を参照して説明する。図3に示すように、リン
グカバー34の内周面34aには、吸気カムシャフト2
3の前記軸線L(図2参照)へ向かって突出する四つの
凸部34bが、リングカバー34の周方向について所定
間隔毎に形成されている。この各凸部34b間には、そ
れぞれ凹部34cがリングカバー34の周方向について
所定間隔毎に形成されている。また、回転部材33は、
その外周面から各凹部34cに挿入されるように外側方
へ突出する四つのベーン33aを備えている。各凹部3
4c及びギア31、閉塞板35によって形成される空間
は、ベーン33aにより進角側圧力室53及び遅角側圧
力室54に区画されている。これら進角側圧力室53及
び遅角側圧力室54は、ベーン33aを回転部材33の
周方向両側から挟むように位置している。そして、進角
側圧力室53には回転部材33内を通過するように形成
された上記進角側油路37が連通され、遅角側圧力室5
4にはギア31内を通過するように形成された上記遅角
側油路38が連通されている。
ける回転部材33及びリングカバー34の詳細構造につ
いて図3を参照して説明する。図3に示すように、リン
グカバー34の内周面34aには、吸気カムシャフト2
3の前記軸線L(図2参照)へ向かって突出する四つの
凸部34bが、リングカバー34の周方向について所定
間隔毎に形成されている。この各凸部34b間には、そ
れぞれ凹部34cがリングカバー34の周方向について
所定間隔毎に形成されている。また、回転部材33は、
その外周面から各凹部34cに挿入されるように外側方
へ突出する四つのベーン33aを備えている。各凹部3
4c及びギア31、閉塞板35によって形成される空間
は、ベーン33aにより進角側圧力室53及び遅角側圧
力室54に区画されている。これら進角側圧力室53及
び遅角側圧力室54は、ベーン33aを回転部材33の
周方向両側から挟むように位置している。そして、進角
側圧力室53には回転部材33内を通過するように形成
された上記進角側油路37が連通され、遅角側圧力室5
4にはギア31内を通過するように形成された上記遅角
側油路38が連通されている。
【0038】こうしたバルブタイミング可変機構30に
あって、ECU80によりOCV40の電磁ソレノイド
43に対する電圧印加のデューティ比Dが(50%<D
≦100%)の範囲に設定されると、進角側油路37か
ら進角側圧力室53へ作動油が供給されるとともに、遅
角側圧力室54から遅角側油路38を介して作動油が排
出される。その結果、各ベーン33aが矢印A方向へ相
対移動することにより回転部材33が図中右方向に相対
回動し、ギア31(クランクシャフト14)に対する吸
気カムシャフト23の相対回転位相が変更される。因み
に同バルブタイミング可変機構30にあっては、クラン
クシャフト14の回転がチェーン28等を介してギア3
1に伝達されると、このギア31及び吸気カムシャフト
23は共に図中右方向に回転する。従って、上記矢印A
方向についての各ベーン33aの相対移動が行われる
と、吸気カムシャフト23がクランクシャフト14に対
して進角側に相対回転し、その結果、吸気バルブ21の
バルブタイミングも進角するようになる。
あって、ECU80によりOCV40の電磁ソレノイド
43に対する電圧印加のデューティ比Dが(50%<D
≦100%)の範囲に設定されると、進角側油路37か
ら進角側圧力室53へ作動油が供給されるとともに、遅
角側圧力室54から遅角側油路38を介して作動油が排
出される。その結果、各ベーン33aが矢印A方向へ相
対移動することにより回転部材33が図中右方向に相対
回動し、ギア31(クランクシャフト14)に対する吸
気カムシャフト23の相対回転位相が変更される。因み
に同バルブタイミング可変機構30にあっては、クラン
クシャフト14の回転がチェーン28等を介してギア3
1に伝達されると、このギア31及び吸気カムシャフト
23は共に図中右方向に回転する。従って、上記矢印A
方向についての各ベーン33aの相対移動が行われる
と、吸気カムシャフト23がクランクシャフト14に対
して進角側に相対回転し、その結果、吸気バルブ21の
バルブタイミングも進角するようになる。
【0039】また、ECU80によりOCV40の電磁
ソレノイド43に対する電圧印加のデューティ比Dが
(0%≦D<50%)の範囲に設定されると、遅角側油
路38から遅角側圧力室54へ作動油が供給されるとと
もに、進角側圧力室53から進角側油路37を介して作
動油が排出される。その結果、各ベーン33aが矢印A
と逆方向へ相対移動することにより回転部材33が同中
左方向に相対回動し、ギア31(クランクシャフト1
4)に対する吸気カムシャフト23の相対回転位相が上
記と逆方向に変更される。同バルブタイミング可変機構
30にあっては、この場合、吸気カムシャフト23がク
ランクシャフト14に対して遅角側に相対回転し、その
結果、吸気バルブ21のバルブタイミングも遅角するよ
うになる。
ソレノイド43に対する電圧印加のデューティ比Dが
(0%≦D<50%)の範囲に設定されると、遅角側油
路38から遅角側圧力室54へ作動油が供給されるとと
もに、進角側圧力室53から進角側油路37を介して作
動油が排出される。その結果、各ベーン33aが矢印A
と逆方向へ相対移動することにより回転部材33が同中
左方向に相対回動し、ギア31(クランクシャフト1
4)に対する吸気カムシャフト23の相対回転位相が上
記と逆方向に変更される。同バルブタイミング可変機構
30にあっては、この場合、吸気カムシャフト23がク
ランクシャフト14に対して遅角側に相対回転し、その
結果、吸気バルブ21のバルブタイミングも遅角するよ
うになる。
【0040】また、ECU80により電磁ソレノイド4
3に対する電圧印加のデューティ比Dが50%に設定さ
れると、各油路37,38から双方の圧力室53,54
に作動油が供給される。その結果、各圧力室53,54
の油圧に応じて各ベーン33aに対して作用する力が釣
合い、回転部材33の相対回転が停止されるようにな
る。従って、この場合には、吸気バルブ21のバルブタ
イミングは現状のタイミングのまま維持されるようにな
る。
3に対する電圧印加のデューティ比Dが50%に設定さ
れると、各油路37,38から双方の圧力室53,54
に作動油が供給される。その結果、各圧力室53,54
の油圧に応じて各ベーン33aに対して作用する力が釣
合い、回転部材33の相対回転が停止されるようにな
る。従って、この場合には、吸気バルブ21のバルブタ
イミングは現状のタイミングのまま維持されるようにな
る。
【0041】従って、ECU80により電磁ソレノイド
43に対する電圧印加のデューティ比Dを吸気カムシャ
フト23の実際の相対回転位相と目標位相との偏差に基
づいて0〜100%の間で変更することにより、進角側
圧力室53及び遅角側圧力室54に対する作動油の供給
・排出が制御され、これら圧力室53,54内の油圧が
フィードバック制御されることとなる。こうして進角側
圧力室53及び遅角側圧力室54内の油圧をフィードバ
ック制御することにより、吸気バルブ21のバルブタイ
ミングを変更したり所定の状態に維持したりすることが
可能になる。
43に対する電圧印加のデューティ比Dを吸気カムシャ
フト23の実際の相対回転位相と目標位相との偏差に基
づいて0〜100%の間で変更することにより、進角側
圧力室53及び遅角側圧力室54に対する作動油の供給
・排出が制御され、これら圧力室53,54内の油圧が
フィードバック制御されることとなる。こうして進角側
圧力室53及び遅角側圧力室54内の油圧をフィードバ
ック制御することにより、吸気バルブ21のバルブタイ
ミングを変更したり所定の状態に維持したりすることが
可能になる。
【0042】ここで、内燃機関11の始動時には、進角
側圧力室53及び遅角側圧力室54から作動油が抜けた
状態になっていることがあり、その場合、機関始動開始
と同時に、それら圧力室53,54に作動油を供給し始
めても、回転部材33に十分な油圧が作用しない。その
ため、内燃機関11の始動開始から所定期間が経過する
までは、後述するロック機構60によりカムシャフト2
3の相対回転位相を上記最遅角状態と最進角状態との間
の中間位相θにロック(以下、中間止めという)するよ
うにしている。なお、本実施形態では、この中間位相θ
を内燃機関11の始動に適した位相、すなわち吸気バル
ブ21のバルブタイミングを機関11の始動に適したタ
イミング(以下、始動タイミングという)に設定してい
る。
側圧力室53及び遅角側圧力室54から作動油が抜けた
状態になっていることがあり、その場合、機関始動開始
と同時に、それら圧力室53,54に作動油を供給し始
めても、回転部材33に十分な油圧が作用しない。その
ため、内燃機関11の始動開始から所定期間が経過する
までは、後述するロック機構60によりカムシャフト2
3の相対回転位相を上記最遅角状態と最進角状態との間
の中間位相θにロック(以下、中間止めという)するよ
うにしている。なお、本実施形態では、この中間位相θ
を内燃機関11の始動に適した位相、すなわち吸気バル
ブ21のバルブタイミングを機関11の始動に適したタ
イミング(以下、始動タイミングという)に設定してい
る。
【0043】次に、吸気バルブ21のバルブタイミング
を上記のように中間止めするための構造、即ちクランク
シャフト14に対する吸気カムシャフト23の相対回転
位相をロックするための構造について図3及び図4を参
照して説明する。
を上記のように中間止めするための構造、即ちクランク
シャフト14に対する吸気カムシャフト23の相対回転
位相をロックするための構造について図3及び図4を参
照して説明する。
【0044】図3に示すように、バルブタイミング可変
機構30には、バルブタイミングが始動タイミングとな
る状態で、吸気カムシャフト23の相対回転位相を進角
側と遅角側との両方についてロックするためのロック機
構60が設けられている。このロック機構60の詳細構
造を図4に示す。なお、図4は、図3の4―4線部に沿
った断面図であり、吸気カムシャフト23の相対回転位
相を同ロック機構60によりロックした状態を示してい
る。
機構30には、バルブタイミングが始動タイミングとな
る状態で、吸気カムシャフト23の相対回転位相を進角
側と遅角側との両方についてロックするためのロック機
構60が設けられている。このロック機構60の詳細構
造を図4に示す。なお、図4は、図3の4―4線部に沿
った断面図であり、吸気カムシャフト23の相対回転位
相を同ロック機構60によりロックした状態を示してい
る。
【0045】図4に示されるように、各ベーン33aの
一つには吸気カムシャフト23の軸方向に延びる収容孔
64が形成されている。この収容孔64には、同孔64
内で往復動可能なロックピン62と、同ロックピン62
をギア31側に付勢するコイルスプリング61とが収容
されている。また、ギア31には、同ギア31及びベー
ン33aが前記始動タイミングに対応する位置にあると
きに前記ロックピン62の先端部が挿入可能な穴63が
形成されている。
一つには吸気カムシャフト23の軸方向に延びる収容孔
64が形成されている。この収容孔64には、同孔64
内で往復動可能なロックピン62と、同ロックピン62
をギア31側に付勢するコイルスプリング61とが収容
されている。また、ギア31には、同ギア31及びベー
ン33aが前記始動タイミングに対応する位置にあると
きに前記ロックピン62の先端部が挿入可能な穴63が
形成されている。
【0046】また、ロックピン62の外周面にはフラン
ジ62aが形成され、収容孔64にはフランジ62aよ
りも閉塞板35寄りの位置でロックピン62を内嵌する
筒状の保持部材65が配設されている。収容孔64にお
いてこの保持部材65及びロックピン62により区画さ
れる環状の空間により進角側油室66が形成されてい
る。この油室66は、通路67を介して進角側圧力室5
3に連通されており、同進角側圧力室53から作動油が
供給されるようになっている。また、フランジ62aは
ロックピン62の往復動に伴って通路67の開口よりも
ギア31側の位置から同開口よりも保持部材65側の位
置まで、その位置が変化する。一方、ギア31の穴63
において、その底部とロックピン62の先端面との間に
は遅角側油室68が形成されている。この油室68は、
通路69を介して遅角側圧力室54に連通しており、こ
の遅角側圧力室54から作動油が供給されるようになっ
ている。
ジ62aが形成され、収容孔64にはフランジ62aよ
りも閉塞板35寄りの位置でロックピン62を内嵌する
筒状の保持部材65が配設されている。収容孔64にお
いてこの保持部材65及びロックピン62により区画さ
れる環状の空間により進角側油室66が形成されてい
る。この油室66は、通路67を介して進角側圧力室5
3に連通されており、同進角側圧力室53から作動油が
供給されるようになっている。また、フランジ62aは
ロックピン62の往復動に伴って通路67の開口よりも
ギア31側の位置から同開口よりも保持部材65側の位
置まで、その位置が変化する。一方、ギア31の穴63
において、その底部とロックピン62の先端面との間に
は遅角側油室68が形成されている。この油室68は、
通路69を介して遅角側圧力室54に連通しており、こ
の遅角側圧力室54から作動油が供給されるようになっ
ている。
【0047】こうしたロック機構60は、進角側圧力室
53及び遅角側圧力室54に供給される作動油の圧力、
即ちこれら圧力室53,54内の油圧に応じて、吸気カ
ムシャフト23の相対回転位相の上記中間止め及び同中
間止めの解除を行う。
53及び遅角側圧力室54に供給される作動油の圧力、
即ちこれら圧力室53,54内の油圧に応じて、吸気カ
ムシャフト23の相対回転位相の上記中間止め及び同中
間止めの解除を行う。
【0048】すなわち、機関稼動中にあって、ロックピ
ン62が穴63から抜け、フランジ62aが通路67の
開口よりも保持部材65側に位置しているときには(図
4(b)参照)、進角側油室66の油圧によってフラン
ジ62aは保持部材65側に付勢する付勢力あるいは遅
角側油室68の油圧によりロックピン62の先端部を閉
塞板35側に付勢する付勢力のいずれかにより、ロック
ピン62はコイルスプリング61の付勢力に抗して穴6
3から抜き出た状態に維持される。このときには、ロッ
ク機構60による吸気カムシャフト23の相対回転位相
の進角側及び遅角側についてのロック(中間止め)が解
除された状態に維持される。
ン62が穴63から抜け、フランジ62aが通路67の
開口よりも保持部材65側に位置しているときには(図
4(b)参照)、進角側油室66の油圧によってフラン
ジ62aは保持部材65側に付勢する付勢力あるいは遅
角側油室68の油圧によりロックピン62の先端部を閉
塞板35側に付勢する付勢力のいずれかにより、ロック
ピン62はコイルスプリング61の付勢力に抗して穴6
3から抜き出た状態に維持される。このときには、ロッ
ク機構60による吸気カムシャフト23の相対回転位相
の進角側及び遅角側についてのロック(中間止め)が解
除された状態に維持される。
【0049】一方、内燃機関11の停止過程にあって、
クランクシャフト14の回転速度が低下すると、前記オ
イルポンプ52により各圧力室53,54に送り出され
る作動油の量が低下する。このため、これら各圧力室5
3,54の油圧が低下し、それに応じてロック機構60
の各油室66,68内における油圧も低下するようにな
る。これらの油圧がロックピン62をコイルスプリング
61の付勢力に抗して収容孔64に挿入させておくこと
が不可能な値まで低下すると、ロックピン62がコイル
スプリング61の付勢力によって収容孔64から突出し
ようとする。このような状態にあって、収容孔64が穴
63と重なるとき、すなわちバルブタイミングが始動タ
イミングとなるときには、ロックピン62が突出して穴
63に挿入され、吸気カムシャフト23の相対回転位相
が進角側と遅角側との両方についてロック(中間止め)
される。
クランクシャフト14の回転速度が低下すると、前記オ
イルポンプ52により各圧力室53,54に送り出され
る作動油の量が低下する。このため、これら各圧力室5
3,54の油圧が低下し、それに応じてロック機構60
の各油室66,68内における油圧も低下するようにな
る。これらの油圧がロックピン62をコイルスプリング
61の付勢力に抗して収容孔64に挿入させておくこと
が不可能な値まで低下すると、ロックピン62がコイル
スプリング61の付勢力によって収容孔64から突出し
ようとする。このような状態にあって、収容孔64が穴
63と重なるとき、すなわちバルブタイミングが始動タ
イミングとなるときには、ロックピン62が突出して穴
63に挿入され、吸気カムシャフト23の相対回転位相
が進角側と遅角側との両方についてロック(中間止め)
される。
【0050】なお、内燃機関11が停止する際に上記ロ
ック状態に至らなくても、吸気カムシャフト23の相対
回転位相が上記中間位相θよりも進角側にあれば、その
後の同機関11の始動に際して、吸気カムシャフト23
の相対回転位相が吸気バルブ21の開閉に伴う反力によ
って遅角側に変更されて中間位相θとなるときに、ロッ
クピン62が穴63に挿入されてロック(中間止め)さ
れるようになる。
ック状態に至らなくても、吸気カムシャフト23の相対
回転位相が上記中間位相θよりも進角側にあれば、その
後の同機関11の始動に際して、吸気カムシャフト23
の相対回転位相が吸気バルブ21の開閉に伴う反力によ
って遅角側に変更されて中間位相θとなるときに、ロッ
クピン62が穴63に挿入されてロック(中間止め)さ
れるようになる。
【0051】また、ロックピン62により吸気カムシャ
フト23の相対回転位相が中間位相で中間止めされた状
態で、上記デューティ比Dが100%に設定され進角側
圧力室53にのみ作動油が供給されると、上記進角側油
室66の油圧によりロックピン62のフランジ62aが
ギア31側に付勢され、その付勢力とコイルスプリング
61の付勢力とによってロックピン62が穴63側に付
勢されるため、上記中間止めされた状態が維持される
(強制中間止め)。
フト23の相対回転位相が中間位相で中間止めされた状
態で、上記デューティ比Dが100%に設定され進角側
圧力室53にのみ作動油が供給されると、上記進角側油
室66の油圧によりロックピン62のフランジ62aが
ギア31側に付勢され、その付勢力とコイルスプリング
61の付勢力とによってロックピン62が穴63側に付
勢されるため、上記中間止めされた状態が維持される
(強制中間止め)。
【0052】また内燃機関11には、吸気カムシャフト
23の相対回転位相を検出したり、上記強制中間止め制
御を行うタイミングを判断するための各種センサが設け
られている。
23の相対回転位相を検出したり、上記強制中間止め制
御を行うタイミングを判断するための各種センサが設け
られている。
【0053】即ち、図1に示したように、内燃機関11
のシリンダブロック11aにはその冷却水の温度を検出
するための水温センサ55が設けられている。また、ク
ランクシャフト14の近傍にはその回転角度を検出する
ためのクランクポジションセンサ56が設けられ、吸気
カムシャフト23の近傍にはその回転角度を検出するた
めのカムポジションセンサ57が設けられている。そし
て、これら各センサ55〜57の出力信号は、ECU8
0に入力される。ECU80は、こうして入力される各
センサ56,57の出力信号に基づいて吸気カムシャフ
ト23の実際の相対回転位相を算出する。また、ECU
80には、上記燃料噴射弁25、点火プラグ26及びO
CV40が接続されている。そして、同ECU80は、
これら燃料噴射弁25、点火プラグ26及びOCV40
に対して駆動信号を出力している。このECU80は、
CPU、メモリ、及び入出力ポート(いずれも図示略)
等を備えて構成されている。
のシリンダブロック11aにはその冷却水の温度を検出
するための水温センサ55が設けられている。また、ク
ランクシャフト14の近傍にはその回転角度を検出する
ためのクランクポジションセンサ56が設けられ、吸気
カムシャフト23の近傍にはその回転角度を検出するた
めのカムポジションセンサ57が設けられている。そし
て、これら各センサ55〜57の出力信号は、ECU8
0に入力される。ECU80は、こうして入力される各
センサ56,57の出力信号に基づいて吸気カムシャフ
ト23の実際の相対回転位相を算出する。また、ECU
80には、上記燃料噴射弁25、点火プラグ26及びO
CV40が接続されている。そして、同ECU80は、
これら燃料噴射弁25、点火プラグ26及びOCV40
に対して駆動信号を出力している。このECU80は、
CPU、メモリ、及び入出力ポート(いずれも図示略)
等を備えて構成されている。
【0054】また、図5に示されるように、このECU
80は、IGスイッチ58及びメインリレー81を介し
てバッテリ83に接続されている。メインリレー81
は、接点81aと同接点81aを開閉駆動するための励
磁コイル81bとを備えている。ECU80は、外部か
らのIGスイッチ58の「ON」・「OFF」操作に基
づき、メインリレー駆動回路80aを通じてメインリレ
ー81を制御することにより、ECU80自身への電力
供給を制御する。
80は、IGスイッチ58及びメインリレー81を介し
てバッテリ83に接続されている。メインリレー81
は、接点81aと同接点81aを開閉駆動するための励
磁コイル81bとを備えている。ECU80は、外部か
らのIGスイッチ58の「ON」・「OFF」操作に基
づき、メインリレー駆動回路80aを通じてメインリレ
ー81を制御することにより、ECU80自身への電力
供給を制御する。
【0055】また、本実施形態では、前記燃料噴射弁2
5及び点火プラグ26への電力供給を行う点火・噴射リ
レー82が、メインリレー81とは別に設けられてい
る。この点火・噴射リレー82は、メインリレー81と
同様、接点82aと同接点82aを開閉駆動するための
励磁コイル82bとを備えている。そして、ECU80
は、外部からのIGスイッチ58の「ON」・「OF
F」操作に基づき、メインリレー駆動回路80aとは別
に設けられた点火・噴射リレー駆動回路80bを通じて
点火・噴射リレー82を制御することにより、燃料噴射
弁25及び点火プラグ26への電力供給を制御する。
5及び点火プラグ26への電力供給を行う点火・噴射リ
レー82が、メインリレー81とは別に設けられてい
る。この点火・噴射リレー82は、メインリレー81と
同様、接点82aと同接点82aを開閉駆動するための
励磁コイル82bとを備えている。そして、ECU80
は、外部からのIGスイッチ58の「ON」・「OF
F」操作に基づき、メインリレー駆動回路80aとは別
に設けられた点火・噴射リレー駆動回路80bを通じて
点火・噴射リレー82を制御することにより、燃料噴射
弁25及び点火プラグ26への電力供給を制御する。
【0056】例えば、IGスイッチ58が「ON」操作
されると、ECU80は、メインリレー駆動回路80a
とともに点火・噴射リレー駆動回路80bへの通電を行
い、励磁コイル81b,82bをそれぞれ励磁する。そ
の結果、接点81a,82aが閉成され、ECU80と
ともに燃料噴射弁25及び点火プラグ26にバッテリ8
3から電力が供給される。この状態にあっては、燃料噴
射弁25及び点火プラグ26は作動可能な状態となり、
ECU80からの噴射要求及び点火要求に応じてそれぞ
れ作動するようになる。
されると、ECU80は、メインリレー駆動回路80a
とともに点火・噴射リレー駆動回路80bへの通電を行
い、励磁コイル81b,82bをそれぞれ励磁する。そ
の結果、接点81a,82aが閉成され、ECU80と
ともに燃料噴射弁25及び点火プラグ26にバッテリ8
3から電力が供給される。この状態にあっては、燃料噴
射弁25及び点火プラグ26は作動可能な状態となり、
ECU80からの噴射要求及び点火要求に応じてそれぞ
れ作動するようになる。
【0057】一方、IGスイッチ58が「OFF」操作
されると、ECU80は、その「OFF」操作時から所
定期間t1が経過した後に、メインリレー駆動回路80
aとともに点火・噴射リレー駆動回路80bに対する通
電を停止し、励磁コイル81b,82bをそれぞれ消磁
する。その結果、ECU80、燃料噴射弁25及び点火
プラグ26に対して所定期間(t1)、電力が供給され
た後、接点81a,82aがそれぞれ開成され、バッテ
リ83からこれらECU80自身、燃料噴射弁25及び
点火プラグ26への電力供給が停止される。
されると、ECU80は、その「OFF」操作時から所
定期間t1が経過した後に、メインリレー駆動回路80
aとともに点火・噴射リレー駆動回路80bに対する通
電を停止し、励磁コイル81b,82bをそれぞれ消磁
する。その結果、ECU80、燃料噴射弁25及び点火
プラグ26に対して所定期間(t1)、電力が供給され
た後、接点81a,82aがそれぞれ開成され、バッテ
リ83からこれらECU80自身、燃料噴射弁25及び
点火プラグ26への電力供給が停止される。
【0058】因みに、上記のように、IGスイッチ58
の「OFF」操作時から所定期間(t1)、ECU8
0、燃料噴射弁25及び点火プラグ26への電力供給を
継続するようにしているのは、内燃機関11の停止過程
におけるクランクシャフト14の回転を維持することで
オイルポンプ52を作動させ、進角側圧力室53に作動
油を供給することにより前記吸気バルブ21のバルブタ
イミングを前記始動タイミングよりも進角させるためで
ある。
の「OFF」操作時から所定期間(t1)、ECU8
0、燃料噴射弁25及び点火プラグ26への電力供給を
継続するようにしているのは、内燃機関11の停止過程
におけるクランクシャフト14の回転を維持することで
オイルポンプ52を作動させ、進角側圧力室53に作動
油を供給することにより前記吸気バルブ21のバルブタ
イミングを前記始動タイミングよりも進角させるためで
ある。
【0059】尚、上記実施形態では、メインリレー81
と点火・噴射リレー82とを各別に設けたため、メイン
リレー81の接点81aが閉固着してECU80から燃
料噴射弁25及び点火プラグ26に対して駆動要求が出
力され続けても、所定期間t1経過後は点火・噴射リレ
ー82の開成によりこれらへの電力供給が遮断されるた
め、内燃機関11を停止させることができる。
と点火・噴射リレー82とを各別に設けたため、メイン
リレー81の接点81aが閉固着してECU80から燃
料噴射弁25及び点火プラグ26に対して駆動要求が出
力され続けても、所定期間t1経過後は点火・噴射リレ
ー82の開成によりこれらへの電力供給が遮断されるた
め、内燃機関11を停止させることができる。
【0060】一方、点火・噴射リレー82の接点82a
が閉固着して燃料噴射弁25及び点火プラグ26への電
力供給が遮断されなくなっても、メインリレー81の開
成によりECU80による各種制御が停止し、これに伴
い燃料噴射弁25及び点火プラグ26への駆動要求も停
止されるため、内燃機関11を停止させることができ
る。
が閉固着して燃料噴射弁25及び点火プラグ26への電
力供給が遮断されなくなっても、メインリレー81の開
成によりECU80による各種制御が停止し、これに伴
い燃料噴射弁25及び点火プラグ26への駆動要求も停
止されるため、内燃機関11を停止させることができ
る。
【0061】また、メインリレー駆動回路80aと点火
・噴射リレー駆動回路80bとを各別に設けたため、メ
インリレー駆動回路80aの故障により接点81aを開
成できなくなっても、所定期間t1経過後は点火・噴射
リレー駆動回路80bにより燃料噴射弁25及び点火プ
ラグ26への電力供給が停止されるため、内燃機関11
を停止させることができる。
・噴射リレー駆動回路80bとを各別に設けたため、メ
インリレー駆動回路80aの故障により接点81aを開
成できなくなっても、所定期間t1経過後は点火・噴射
リレー駆動回路80bにより燃料噴射弁25及び点火プ
ラグ26への電力供給が停止されるため、内燃機関11
を停止させることができる。
【0062】一方、点火・噴射リレー駆動回路80bの
故障により接点82aを開成できなくなっても、メイン
リレー駆動回路80aへの通電停止により燃料噴射弁2
5及び点火プラグ26に対する駆動要求が停止されるた
め、内燃機関11を停止させることができる。
故障により接点82aを開成できなくなっても、メイン
リレー駆動回路80aへの通電停止により燃料噴射弁2
5及び点火プラグ26に対する駆動要求が停止されるた
め、内燃機関11を停止させることができる。
【0063】次に、図6に示すモード判定ルーチンにつ
いてのフローチャートを参照して、吸気バルブ21の相
対回転位相をロック機構60により上記中間位相θにロ
ックする中間止めの制御、及び同バルブタイミングをロ
ック機構60により上記中間位相θに強制的に保持する
強制中間止めの制御にかかる処理手順について説明す
る。
いてのフローチャートを参照して、吸気バルブ21の相
対回転位相をロック機構60により上記中間位相θにロ
ックする中間止めの制御、及び同バルブタイミングをロ
ック機構60により上記中間位相θに強制的に保持する
強制中間止めの制御にかかる処理手順について説明す
る。
【0064】まず始めに、上記中間止めの制御にかかる
処理手順について説明する。なお、この中間止めの制御
は、内燃機関11の停止過程において行われる。図6に
示されるように、中間止めの制御に際しては、内燃機関
11の運転時、ステップS10の処理として、ECU8
0は、中間止め実行モードか否かを判断する。この際、
ECU80は、上記IGスイッチ58が「OFF」操作
されているか否かを判断する。そして、同IGスイッチ
58が「OFF」操作された状態であれば、ECU80
は、機関停止要求があると判断し(ステップS10:Y
ES)、中間止め実行モードに移行する。
処理手順について説明する。なお、この中間止めの制御
は、内燃機関11の停止過程において行われる。図6に
示されるように、中間止めの制御に際しては、内燃機関
11の運転時、ステップS10の処理として、ECU8
0は、中間止め実行モードか否かを判断する。この際、
ECU80は、上記IGスイッチ58が「OFF」操作
されているか否かを判断する。そして、同IGスイッチ
58が「OFF」操作された状態であれば、ECU80
は、機関停止要求があると判断し(ステップS10:Y
ES)、中間止め実行モードに移行する。
【0065】中間止め実行モードに移行すると、ECU
80は、上記OCV40の電磁ソレノイド43に対する
電圧印加をデューティ制御し、吸気カムシャフト23の
相対回転位相(吸気バルブ21のバルブタイミング)を
現在の状態から所定位相θ1以上進角させる。なお、こ
の所定位相θ1は、吸気カムシャフト23の最遅角状態
から前記中間位相θまでの位相より大きい値に設定され
ている。そして、ECU80は、この進角制御と平行し
て、ステップS11〜S15の処理を行う。
80は、上記OCV40の電磁ソレノイド43に対する
電圧印加をデューティ制御し、吸気カムシャフト23の
相対回転位相(吸気バルブ21のバルブタイミング)を
現在の状態から所定位相θ1以上進角させる。なお、こ
の所定位相θ1は、吸気カムシャフト23の最遅角状態
から前記中間位相θまでの位相より大きい値に設定され
ている。そして、ECU80は、この進角制御と平行し
て、ステップS11〜S15の処理を行う。
【0066】ステップS11の処理として、ECU80
は、IGスイッチ58の「OFF」操作が行われてから
の経過時間が上記所定期間t1以内か否かを判断する。
そして、この経過時間が所定期間t1以内の場合(ステ
ップS11:YES)、ECU80は、次のステップS
12の処理を行う。
は、IGスイッチ58の「OFF」操作が行われてから
の経過時間が上記所定期間t1以内か否かを判断する。
そして、この経過時間が所定期間t1以内の場合(ステ
ップS11:YES)、ECU80は、次のステップS
12の処理を行う。
【0067】ステップS12の処理として、ECU80
は、中間止め実行モード中、すなわち、IGスイッチ5
8の「OFF」操作が行われてから所定期間t1内にお
ける吸気カムシャフト23の相対回転位相の最大値(最
遅角状態からの進角量の最大値)θmaxを記憶する。
は、中間止め実行モード中、すなわち、IGスイッチ5
8の「OFF」操作が行われてから所定期間t1内にお
ける吸気カムシャフト23の相対回転位相の最大値(最
遅角状態からの進角量の最大値)θmaxを記憶する。
【0068】そして、次のステップS13の処理とし
て、ECU80は、記憶した上記最大値θmaxが上記
中間位相θ以上であるか否か、すなわち、吸気カムシャ
フト23の相対回転位相が上記中間位相θ以上に進角側
に変更されか否かを判断する。そして、この最大値θm
axが所定位相θ1以上の場合(ステップS13:YE
S)、ECU80は、上記ロック機構60による吸気カ
ムシャフト23の相対回転位相(吸気バルブ21のバル
ブタイミング)のロックが行われた、あるいは、次の機
関始動に際してロックが行われると判断し、次のステッ
プS14の処理を行う。
て、ECU80は、記憶した上記最大値θmaxが上記
中間位相θ以上であるか否か、すなわち、吸気カムシャ
フト23の相対回転位相が上記中間位相θ以上に進角側
に変更されか否かを判断する。そして、この最大値θm
axが所定位相θ1以上の場合(ステップS13:YE
S)、ECU80は、上記ロック機構60による吸気カ
ムシャフト23の相対回転位相(吸気バルブ21のバル
ブタイミング)のロックが行われた、あるいは、次の機
関始動に際してロックが行われると判断し、次のステッ
プS14の処理を行う。
【0069】ステップS14の処理として、ECU80
は、中間止め完了フラグFを「ON」状態にする。一
方、先のステップS13の処理において、上記記憶した
最大値θmaxが上記中間位相θ未満の場合(ステップ
S13:NO)、ECU80は、上記ロック機構60に
よるロックが行われていないと判断し、次のステップS
15の処理として、中間止め完了フラグFを「OFF」
状態にする。
は、中間止め完了フラグFを「ON」状態にする。一
方、先のステップS13の処理において、上記記憶した
最大値θmaxが上記中間位相θ未満の場合(ステップ
S13:NO)、ECU80は、上記ロック機構60に
よるロックが行われていないと判断し、次のステップS
15の処理として、中間止め完了フラグFを「OFF」
状態にする。
【0070】そして、IGスイッチ58の「OFF」操
作が行われてからの経過時間が上記所定期間t1を経過
すると(ステップS11:NO)、ECU80は、本ル
ーチンを終了するとともに、上記各駆動回路80a,8
0bに対する通電を停止し、ECU80自身、並びに燃
料噴射弁25及び点火プラグ26への電力供給を停止す
る。
作が行われてからの経過時間が上記所定期間t1を経過
すると(ステップS11:NO)、ECU80は、本ル
ーチンを終了するとともに、上記各駆動回路80a,8
0bに対する通電を停止し、ECU80自身、並びに燃
料噴射弁25及び点火プラグ26への電力供給を停止す
る。
【0071】一方、先のステップS10において、中間
止め実行モードではないと判断された場合、すなわち、
IGスイッチ58が「ON」操作されている状態にある
場合、(ステップS10:NO)、次のステップS16
の処理を行う。
止め実行モードではないと判断された場合、すなわち、
IGスイッチ58が「ON」操作されている状態にある
場合、(ステップS10:NO)、次のステップS16
の処理を行う。
【0072】ステップS16の処理として、ECU80
は、強制中間止めモードか否かを判断する。この際、E
CU80は、 ・内燃機関11が始動されてからの経過時間が所定期間
t2以内 ・内燃機関11の冷却水温度が所定温度以下 の両条件が満たされているか否かを判断する。そして、
これら両条件が満たされていれば、ECU80は、内燃
機関11が始動過程にあると判断し(ステップS16:
YES)、強制中間止めモードに移行する。
は、強制中間止めモードか否かを判断する。この際、E
CU80は、 ・内燃機関11が始動されてからの経過時間が所定期間
t2以内 ・内燃機関11の冷却水温度が所定温度以下 の両条件が満たされているか否かを判断する。そして、
これら両条件が満たされていれば、ECU80は、内燃
機関11が始動過程にあると判断し(ステップS16:
YES)、強制中間止めモードに移行する。
【0073】強制中間止めモードに移行すると、まず、
ステップS17の処理として、中間止め完了フラグFが
「ON」状態にあるか否かを判断する。そして、この中
間止め完了フラグFが「ON」状態にある場合(ステッ
プS17:YES)、ECU80は、次のステップS1
8の処理を行う。
ステップS17の処理として、中間止め完了フラグFが
「ON」状態にあるか否かを判断する。そして、この中
間止め完了フラグFが「ON」状態にある場合(ステッ
プS17:YES)、ECU80は、次のステップS1
8の処理を行う。
【0074】ステップS18の処理として、ECU80
は、上記デューティ比Dを100%に設定して強制中間
止め制御を実行する。なお、このステップS18の処理
は、強制中間止めモードの移行条件が満たされる間は次
のステップS15の処理に移行することなく、継続して
行われる。この状態にあっては、吸気カムシャフト23
の相対回転位相(吸気バルブ21のバルブタイミング)
がロック機構60によりロックされたままその状態が維
持される。
は、上記デューティ比Dを100%に設定して強制中間
止め制御を実行する。なお、このステップS18の処理
は、強制中間止めモードの移行条件が満たされる間は次
のステップS15の処理に移行することなく、継続して
行われる。この状態にあっては、吸気カムシャフト23
の相対回転位相(吸気バルブ21のバルブタイミング)
がロック機構60によりロックされたままその状態が維
持される。
【0075】一方、先のステップS17の処理におい
て、中間止め完了フラグFが「OFF」状態にある場合
(ステップS17:NO)、ECU80は、ステップS
19の処理を行う。
て、中間止め完了フラグFが「OFF」状態にある場合
(ステップS17:NO)、ECU80は、ステップS
19の処理を行う。
【0076】ステップS19の処理として、ECU80
は、上記デューティ比Dを0%に設定する。すなわちこ
の場合には、強制中間止め制御の実行が禁止される。こ
の状態にあっては、ロック状態を保持するための進角側
圧力室53への作動油の供給が禁止され、吸気バルブ2
1の開閉駆動に伴う反力によって吸気カムシャフト23
の相対回転位相が最遅角状態となり、その状態が維持さ
れることとなる。このため、ロック状態を保持するため
作動油が進角側圧力室53に供給され、それに伴って吸
気カムシャフト23の相対回転位相が最進角状態となり
上記始動タイミングと大きく異なる位相に変更されてし
まうようなことがない。この結果、内燃機関11の始動
時の始動性及びエミッションの悪化を抑えることができ
るようになる。
は、上記デューティ比Dを0%に設定する。すなわちこ
の場合には、強制中間止め制御の実行が禁止される。こ
の状態にあっては、ロック状態を保持するための進角側
圧力室53への作動油の供給が禁止され、吸気バルブ2
1の開閉駆動に伴う反力によって吸気カムシャフト23
の相対回転位相が最遅角状態となり、その状態が維持さ
れることとなる。このため、ロック状態を保持するため
作動油が進角側圧力室53に供給され、それに伴って吸
気カムシャフト23の相対回転位相が最進角状態となり
上記始動タイミングと大きく異なる位相に変更されてし
まうようなことがない。この結果、内燃機関11の始動
時の始動性及びエミッションの悪化を抑えることができ
るようになる。
【0077】ECU80は、ステップS18またはステ
ップS19の処理を行うと、次のステップS15の処理
として、中間止め完了フラグFを「OFF」状態にす
る。そして、ECU80は、このステップS15の処理
を行った後、あるいは先のステップS16の処理におけ
る上記両条件の少なくとも一方を満たしていないと判断
した場合(ステップS16:NO)、本ルーチンを終了
し、通常のバルブタイミング制御を行う。
ップS19の処理を行うと、次のステップS15の処理
として、中間止め完了フラグFを「OFF」状態にす
る。そして、ECU80は、このステップS15の処理
を行った後、あるいは先のステップS16の処理におけ
る上記両条件の少なくとも一方を満たしていないと判断
した場合(ステップS16:NO)、本ルーチンを終了
し、通常のバルブタイミング制御を行う。
【0078】以上詳述したように、この実施形態にかか
るバルブタイミング制御装置によれば、以下に示す効果
が得られるようになる。 (1)ロック機構60による吸気カムシャフト23の相
対回転位相のロックが行われていない場合には、進角側
圧力室53への作動油の供給が禁止されるため、同相対
回転位相が最進角状態となって上記始動タイミングと大
きく異なる位相に変更されてしまうようなことがない。
この結果、内燃機関11の始動時の始動性及びエミッシ
ョンの悪化を抑えることができるようになる。
るバルブタイミング制御装置によれば、以下に示す効果
が得られるようになる。 (1)ロック機構60による吸気カムシャフト23の相
対回転位相のロックが行われていない場合には、進角側
圧力室53への作動油の供給が禁止されるため、同相対
回転位相が最進角状態となって上記始動タイミングと大
きく異なる位相に変更されてしまうようなことがない。
この結果、内燃機関11の始動時の始動性及びエミッシ
ョンの悪化を抑えることができるようになる。
【0079】(2)内燃機関11の停止に際して、吸気
カムシャフト23の相対回転位相が中間位相θよりも進
角側の位相になるように進角側圧力室53及び遅角側圧
力室54内の油圧を所定期間t1制御し、その所定期間
t1におけるカムシャフト23の相対回転位相の最大値
θmaxが所定位相θ1に達しないことに基づいて、ロ
ック機構60によるロックがなされていない旨判断する
ため、機関停止時にはロック状態にならないものの、次
の機関始動時に、確実にロック状態に移行する場合につ
いてこれをロックがなされていると判断することができ
るため、同判断をより正確に行うことができるようにな
る。
カムシャフト23の相対回転位相が中間位相θよりも進
角側の位相になるように進角側圧力室53及び遅角側圧
力室54内の油圧を所定期間t1制御し、その所定期間
t1におけるカムシャフト23の相対回転位相の最大値
θmaxが所定位相θ1に達しないことに基づいて、ロ
ック機構60によるロックがなされていない旨判断する
ため、機関停止時にはロック状態にならないものの、次
の機関始動時に、確実にロック状態に移行する場合につ
いてこれをロックがなされていると判断することができ
るため、同判断をより正確に行うことができるようにな
る。
【0080】なお、上記実施形態は、例えば以下のよう
に適宜変更することもできる。 ・上記実施形態では、内燃機関11の始動過程におい
て、ロック機構60による吸気カムシャフト23の相対
回転位相の中間止めが行われていない場合には、進角側
圧力室53への作動油の供給を禁止するようにした。し
かし、この場合、この作動油の供給禁止処理に加えて、
例えば図7に示すように、ステップS20の処理とし
て、 ・燃料噴射量の増量 ・点火時期を進角側に変更 ・アイドルスピードコントロールによる吸入空気量を増
加 のうちの少なくとも1つの処理を行うようにしてもよ
い。このようにすれば、上記効果に加えて、内燃機関1
1の始動過程における前記混合気の燃焼が安定して、エ
ミッション並びにドライバビリティの悪化を抑制するこ
とができるようになる。
に適宜変更することもできる。 ・上記実施形態では、内燃機関11の始動過程におい
て、ロック機構60による吸気カムシャフト23の相対
回転位相の中間止めが行われていない場合には、進角側
圧力室53への作動油の供給を禁止するようにした。し
かし、この場合、この作動油の供給禁止処理に加えて、
例えば図7に示すように、ステップS20の処理とし
て、 ・燃料噴射量の増量 ・点火時期を進角側に変更 ・アイドルスピードコントロールによる吸入空気量を増
加 のうちの少なくとも1つの処理を行うようにしてもよ
い。このようにすれば、上記効果に加えて、内燃機関1
1の始動過程における前記混合気の燃焼が安定して、エ
ミッション並びにドライバビリティの悪化を抑制するこ
とができるようになる。
【0081】・上記実施形態では、ロック機構60のロ
ックがなされたか否かの判断(ステップS13)を内燃
機関11を停止させる際に行う構成としたが、吸気カム
シャフト23の相対回転位相の最大値θmaxを次の機
関始動時まで記憶しておき、この判断を、同機関11の
始動に際して行う構成としてもよい。
ックがなされたか否かの判断(ステップS13)を内燃
機関11を停止させる際に行う構成としたが、吸気カム
シャフト23の相対回転位相の最大値θmaxを次の機
関始動時まで記憶しておき、この判断を、同機関11の
始動に際して行う構成としてもよい。
【0082】(第2の実施形態)次に、本発明のバルブ
タイミング制御装置の第2の実施形態について図8に従
って説明する。
タイミング制御装置の第2の実施形態について図8に従
って説明する。
【0083】本実施形態では、内燃機関11の停止に際
して上記ロック機構60のロックが行われなかった場
合、次の機関始動に際して、吸気カムシャフト23の相
対回転位相が上記中間位相θ(始動タイミング)となる
ように両圧力室53,54の油圧をフィードバック制御
するようにしている。尚以下の説明では、こうした機関
始動に際しての制御態様について第1の実施形態と異な
る部分についてのみ説明し、第1の実施形態と同一の部
分についてはその詳細な説明を省略する。
して上記ロック機構60のロックが行われなかった場
合、次の機関始動に際して、吸気カムシャフト23の相
対回転位相が上記中間位相θ(始動タイミング)となる
ように両圧力室53,54の油圧をフィードバック制御
するようにしている。尚以下の説明では、こうした機関
始動に際しての制御態様について第1の実施形態と異な
る部分についてのみ説明し、第1の実施形態と同一の部
分についてはその詳細な説明を省略する。
【0084】図8は、本実施形態のモード判定ルーチン
の一部を示すフローチャートである。なお、同図8に示
される一連の処理においても、先の図6に示したステッ
プS10〜S16の一連の処理は、図6と同様に行われ
る。
の一部を示すフローチャートである。なお、同図8に示
される一連の処理においても、先の図6に示したステッ
プS10〜S16の一連の処理は、図6と同様に行われ
る。
【0085】図8に示されるように、強制中間止めモー
ドへの移行条件が成立し(ステップS16:YES)、
同機関11の停止に際して中間止めが行われている場合
(ステップS17:YES)、ECU80は、強制中間
止めを実行する(ステップS18)。
ドへの移行条件が成立し(ステップS16:YES)、
同機関11の停止に際して中間止めが行われている場合
(ステップS17:YES)、ECU80は、強制中間
止めを実行する(ステップS18)。
【0086】一方、ステップS17の処理において、中
間止めが行われていないと判断される場合(ステップS
17:NO)、ECU80は、吸気カムシャフト23の
相対回転位相を上記中間位相θに変更すべく、吸気カム
シャフト23の実際の相対回転位相と目標とする中間位
相θとの偏差に基づき前記進角側圧力室53及び遅角側
圧力室54の油圧をフィードバック制御(以下、異常時
フィードバック制御という)している。
間止めが行われていないと判断される場合(ステップS
17:NO)、ECU80は、吸気カムシャフト23の
相対回転位相を上記中間位相θに変更すべく、吸気カム
シャフト23の実際の相対回転位相と目標とする中間位
相θとの偏差に基づき前記進角側圧力室53及び遅角側
圧力室54の油圧をフィードバック制御(以下、異常時
フィードバック制御という)している。
【0087】この際、まずステップS21の処理とし
て、ECU80は、吸気カムシャフト23相対回転移動
についての目標位相θtを中間位相θに設定する。次
に、ステップS22の処理として、ECU80は、上記
異常時フィードバック制御の上記デューティ比Dの算出
に用いるフィードバックゲインを、機関始動から前記所
定期間t2が経過した後(同図7においては、ステップ
S16:NOの場合)に行われる通常のフィードバック
制御に用いるフィードバックゲインKaよりも大きい異
常時フィードバックゲインKb(Kb>Ka)に設定す
る。
て、ECU80は、吸気カムシャフト23相対回転移動
についての目標位相θtを中間位相θに設定する。次
に、ステップS22の処理として、ECU80は、上記
異常時フィードバック制御の上記デューティ比Dの算出
に用いるフィードバックゲインを、機関始動から前記所
定期間t2が経過した後(同図7においては、ステップ
S16:NOの場合)に行われる通常のフィードバック
制御に用いるフィードバックゲインKaよりも大きい異
常時フィードバックゲインKb(Kb>Ka)に設定す
る。
【0088】尚、上記デューティ比Dは、例えば以下の
演算式に基づいて算出される。 D←50%−Kb(θa−θt) θa:吸気カムシャフトの実際の相対回転位相 θt:目標位相 そして、これらステップS21及びステップS22の処
理が行われると、ECU80は、異常時フィードバック
制御を実行する。この異常時フィードバック制御による
バルブタイミングの制御は、強制中間止めモードの移行
条件が満たされる間は次のステップS15の処理に移行
することなく、継続して行われる。そして、ECU80
は、ステップS16における前記両条件の少なくとも一
方を満たしていないと判断した場合(ステップS16:
NO)、本ルーチンを終了し、通常のバルブタイミング
制御(フィードバック制御)を行う。
演算式に基づいて算出される。 D←50%−Kb(θa−θt) θa:吸気カムシャフトの実際の相対回転位相 θt:目標位相 そして、これらステップS21及びステップS22の処
理が行われると、ECU80は、異常時フィードバック
制御を実行する。この異常時フィードバック制御による
バルブタイミングの制御は、強制中間止めモードの移行
条件が満たされる間は次のステップS15の処理に移行
することなく、継続して行われる。そして、ECU80
は、ステップS16における前記両条件の少なくとも一
方を満たしていないと判断した場合(ステップS16:
NO)、本ルーチンを終了し、通常のバルブタイミング
制御(フィードバック制御)を行う。
【0089】以上詳述したように、この実施形態にかか
るバルブタイミング制御装置によれば、以下に示すよう
な優れた効果が得られるようになる。 (1)カムシャフト23の相対回転位相がロック機構6
0によりロックされていない場合、同相対回転位相をロ
ックされるべき中間位相θとなるよう、進角側圧力室5
3及び遅角側圧力室54の油圧がフィードバック制御さ
れる。このため、吸気バルブ21の開閉駆動に伴う反力
によって相対回転位相が最遅角状態に移行するのを抑制
して同相対回転位相を機関始動に適した中間位相θに近
づけることができ、内燃機関11の始動時の始動性及び
エミッションの悪化を抑えることができるようになる。
るバルブタイミング制御装置によれば、以下に示すよう
な優れた効果が得られるようになる。 (1)カムシャフト23の相対回転位相がロック機構6
0によりロックされていない場合、同相対回転位相をロ
ックされるべき中間位相θとなるよう、進角側圧力室5
3及び遅角側圧力室54の油圧がフィードバック制御さ
れる。このため、吸気バルブ21の開閉駆動に伴う反力
によって相対回転位相が最遅角状態に移行するのを抑制
して同相対回転位相を機関始動に適した中間位相θに近
づけることができ、内燃機関11の始動時の始動性及び
エミッションの悪化を抑えることができるようになる。
【0090】(2)また、このようにフィードバック制
御を行う際、異常時フィードバックゲインKbを通常の
フィードバックゲインKaよりも大きく設定したため、
機関始動時のように進角側圧力室53及び遅角側圧力室
54に供給される作動油の量が十分に確保できない場合
にあって、カムシャフト23の実際の相対回転位相を目
標位相θtである中間位相θにまで極力早く近づけるこ
とができるようになる。
御を行う際、異常時フィードバックゲインKbを通常の
フィードバックゲインKaよりも大きく設定したため、
機関始動時のように進角側圧力室53及び遅角側圧力室
54に供給される作動油の量が十分に確保できない場合
にあって、カムシャフト23の実際の相対回転位相を目
標位相θtである中間位相θにまで極力早く近づけるこ
とができるようになる。
【0091】なお、上記第2の実施形態は、例えば以下
のように適宜変更することもできる。 ・上記実施形態では、異常時フィードバック制御に際し
て目標位相θtを前記始動タイミングである中間位相θ
に設定する構成としたが、この目標位相θtは任意に設
定可能である。同位相θtは例えば、中間位相θ近傍の
位相であってもよい。
のように適宜変更することもできる。 ・上記実施形態では、異常時フィードバック制御に際し
て目標位相θtを前記始動タイミングである中間位相θ
に設定する構成としたが、この目標位相θtは任意に設
定可能である。同位相θtは例えば、中間位相θ近傍の
位相であってもよい。
【0092】・上記実施形態では、異常時フィードバッ
ク制御に際して異常時フィードバックゲインKbを、所
定期間t2が経過した後の通常のフィードバック制御の
際に用いられるフィードバックゲインKaよりも大きく
設定する構成とした。しかし、この異常時フィードバッ
クゲインKbを通常のフィードバックゲインKaよりも
小さく設定するようにしてもよい。このようにすれば、
吸気カムシャフト23の実際の相対回転位相を中間位相
θに収束させる際の収束性を高めてハンチングの発生を
抑制することができるようになる。
ク制御に際して異常時フィードバックゲインKbを、所
定期間t2が経過した後の通常のフィードバック制御の
際に用いられるフィードバックゲインKaよりも大きく
設定する構成とした。しかし、この異常時フィードバッ
クゲインKbを通常のフィードバックゲインKaよりも
小さく設定するようにしてもよい。このようにすれば、
吸気カムシャフト23の実際の相対回転位相を中間位相
θに収束させる際の収束性を高めてハンチングの発生を
抑制することができるようになる。
【0093】・上記実施形態では、吸気カムシャフト2
3の相対回転位相がロック機構60によりロックされて
いない場合、フィードバック制御を行う構成としたが、
この制御はオープンループ制御であってもよい。
3の相対回転位相がロック機構60によりロックされて
いない場合、フィードバック制御を行う構成としたが、
この制御はオープンループ制御であってもよい。
【0094】その他、前記各実施形態に共通した変更可
能な要素としては、以下のようなものがある。 ・上記各実施形態では、ロック機構60による吸気カム
シャフト23の相対回転位相のロックが行われたか否か
の判断(ステップS13)を、上記相対回転位相の最大
値θmaxが中間位相θ以上か否か、すなわち、同最大
値θmaxが中間位相θと同じ若しくは中間位相θより
も進角側にあるか否かで判断するようにした。しかし、
この判断はこれには限定されない。これを例えば、内燃
機関11が停止した状態(始動開始時の状態)での吸気
カムシャフト23の相対回転位相が中間位相θと同じ若
しくは中間位相θよりも進角側にあるか否かで判断する
ようにしてもよい。
能な要素としては、以下のようなものがある。 ・上記各実施形態では、ロック機構60による吸気カム
シャフト23の相対回転位相のロックが行われたか否か
の判断(ステップS13)を、上記相対回転位相の最大
値θmaxが中間位相θ以上か否か、すなわち、同最大
値θmaxが中間位相θと同じ若しくは中間位相θより
も進角側にあるか否かで判断するようにした。しかし、
この判断はこれには限定されない。これを例えば、内燃
機関11が停止した状態(始動開始時の状態)での吸気
カムシャフト23の相対回転位相が中間位相θと同じ若
しくは中間位相θよりも進角側にあるか否かで判断する
ようにしてもよい。
【0095】・また、この判断を上記相対回転位相の最
大値θmaxが所定の範囲内にあるか否か、例えば、同
最大値θmaxが上記中間位相θを中心とする所定の範
囲内にあるか否かで行うようにしてもよい。また、この
場合においても、最大値θmaxの代わりに、内燃機関
11が停止した状態(始動時の状態)での吸気カムシャ
フト23の相対回転位相を用いることもできる。
大値θmaxが所定の範囲内にあるか否か、例えば、同
最大値θmaxが上記中間位相θを中心とする所定の範
囲内にあるか否かで行うようにしてもよい。また、この
場合においても、最大値θmaxの代わりに、内燃機関
11が停止した状態(始動時の状態)での吸気カムシャ
フト23の相対回転位相を用いることもできる。
【0096】・上記各実施形態では、各リレー81,8
2はそれぞれ、接点81a,82aと励磁コイル81
b,82bとを備える構成とした。しかし、これら各リ
レー81,82は機械式のものには限られない。これら
リレーとしては例えば、スイッチング素子等の半導体素
子を用いたものであってもよい。
2はそれぞれ、接点81a,82aと励磁コイル81
b,82bとを備える構成とした。しかし、これら各リ
レー81,82は機械式のものには限られない。これら
リレーとしては例えば、スイッチング素子等の半導体素
子を用いたものであってもよい。
【0097】・上記各実施形態では、燃料噴射弁25及
び点火プラグ26への電力供給を行うリレーとして点火
・噴射リレー82を設けたが、これら燃料噴射弁25及
び点火プラグ26に対して電力供給を行うリレーをそれ
ぞれ各別に設けるようにしてもよい。
び点火プラグ26への電力供給を行うリレーとして点火
・噴射リレー82を設けたが、これら燃料噴射弁25及
び点火プラグ26に対して電力供給を行うリレーをそれ
ぞれ各別に設けるようにしてもよい。
【0098】・上記各実施形態では、点火・噴射リレー
82の励磁コイル81bをECU80の点火・噴射リレ
ー駆動回路80bに接続する構成としたが、この構成に
は限定されない。これを例えば、点火・噴射リレー駆動
回路80bを省略して上記励磁コイル81bを、メイン
リレー81の接点81aとともにECU80のメインリ
レー駆動回路80aに接続するようにしてもよい。
82の励磁コイル81bをECU80の点火・噴射リレ
ー駆動回路80bに接続する構成としたが、この構成に
は限定されない。これを例えば、点火・噴射リレー駆動
回路80bを省略して上記励磁コイル81bを、メイン
リレー81の接点81aとともにECU80のメインリ
レー駆動回路80aに接続するようにしてもよい。
【0099】・上記各実施形態では、バルブタイミング
可変機構30を吸気カムシャフト23のみに設けた例を
示したが、このバルブタイミング可変機構を排気カムシ
ャフト24のみに、あるいは吸気カムシャフト23と排
気カムシャフト24との両方に設けるようにしてもよ
い。これら各カムシャフトに設けられるバルブタイミン
グ可変機構を制御するに際しても、上記各実施形態にお
いて示した制御態様を適用することができる。
可変機構30を吸気カムシャフト23のみに設けた例を
示したが、このバルブタイミング可変機構を排気カムシ
ャフト24のみに、あるいは吸気カムシャフト23と排
気カムシャフト24との両方に設けるようにしてもよ
い。これら各カムシャフトに設けられるバルブタイミン
グ可変機構を制御するに際しても、上記各実施形態にお
いて示した制御態様を適用することができる。
【図1】本発明のバルブタイミング制御装置の第1の実
施形態が適用される内燃機関の全体構成を示す略図。
施形態が適用される内燃機関の全体構成を示す略図。
【図2】同実施形態のバルブタイミング可変機構への作
動油の供給構造を示す断面図。
動油の供給構造を示す断面図。
【図3】同バルブタイミング可変機構の内部構造を示す
断面図。
断面図。
【図4】図3の4―4線部に沿った断面図。
【図5】バルブタイミング制御装置の電気的構成を示す
ブロック図。
ブロック図。
【図6】内燃機関のモード判定にかかる処理手順を示す
フローチャート。
フローチャート。
【図7】他の例にかかるモード判定に関し、その処理手
順の一部を示すフローチャート。
順の一部を示すフローチャート。
【図8】第2の実施形態にかかるモード判定に関し、そ
の処理手順の一部を示すフローチャート。
の処理手順の一部を示すフローチャート。
11…内燃機関、14…クランクシャフト、21…吸気
バルブ、22…排気バルブ、23…吸気カムシャフト、
24…排気カムシャフト、30…バルブタイミング可変
機構、33…回転部材、37…進角側油路、38…遅角
側油路、40…オイルコントロールバルブ(OCV)、
52…オイルポンプ、55…クランクポジションセン
サ、56…水温センサ、57…カムポジションセンサ、
53…進角側油圧室、54…遅角側油圧室、80…電子
制御ユニット(ECU)。
バルブ、22…排気バルブ、23…吸気カムシャフト、
24…排気カムシャフト、30…バルブタイミング可変
機構、33…回転部材、37…進角側油路、38…遅角
側油路、40…オイルコントロールバルブ(OCV)、
52…オイルポンプ、55…クランクポジションセン
サ、56…水温センサ、57…カムポジションセンサ、
53…進角側油圧室、54…遅角側油圧室、80…電子
制御ユニット(ECU)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/22 320 F02D 41/22 320 Fターム(参考) 3G018 AB07 AB17 BA09 BA10 BA33 CA19 DA57 DA74 DA77 EA02 EA16 EA21 EA33 FA01 FA07 GA09 GA11 GA38 GA40 3G092 AA11 BA09 BB02 DA09 DE01Y DG05 EA03 EA13 EC01 FA11 FA15 FA31 FA44 GA01 HA01Z HA13Z HE01Z HE03Z HE08Z 3G301 HA19 JA03 JA08 JB02 KA01 LA07 LB01 LC01 MA11 ND01 NE16 PE01Z PE03Z PE08Z PE10Z
Claims (6)
- 【請求項1】進角側圧力室及び遅角側圧力室の流体圧に
基づき内燃機関のクランクシャフトに対するカムシャフ
トの相対回転位相を変更するバルブタイミング可変機構
と、前記カムシャフトの相対回転位相を最遅角状態と最
進角状態との間の中間位相にロックし、前記進角側圧力
室及び遅角側圧力室の少なくとも一方の圧力室の流体圧
に基づいて同ロック状態を保持するロック手段と、該ロ
ック手段のロック状態を保持すべく機関始動から所定期
間が経過するまで前記一方の圧力室の流体圧を制御する
制御手段とを備える内燃機関のバルブタイミング制御装
置において、 前記カムシャフトの相対回転位相が前記ロック手段によ
りロックされていないことを判断する判断手段と、 前記判断手段により前記相対回転位相が前記ロック手段
によりロックされていない旨判断されることに基づいて
前記制御手段による前記一方の圧力室の流体圧制御を禁
止する禁止手段とを備える内燃機関のバルブタイミング
制御装置。 - 【請求項2】前記判断手段は、機関始動時の前記相対回
転位相が前記中間位相よりも遅角側の位相であることに
基づいて前記ロック手段によるロックがなされていない
旨判断する請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミン
グ制御装置。 - 【請求項3】前記制御手段は、前記相対回転位相が前記
中間位相よりも進角側の位相になるように前記両圧力室
の流体圧を機関停止に際して所定期間制御するものであ
り、 前記判断手段は前記制御手段により前記両圧力室の流体
圧が制御される前記所定期間において前記相対回転位相
が前記中間位相に達しないことに基づいて前記ロック手
段によるロックがなされていない旨判断する請求項1記
載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。 - 【請求項4】進角側圧力室及び遅角側圧力室の流体圧に
基づき内燃機関のクランクシャフトに対するカムシャフ
トの相対回転位相を変更するバルブタイミング可変機構
と、該バルブタイミング可変機構により前記カムシャフ
トの相対回転位相を目標位相に変更すべく前記両圧力室
の流体圧を制御する制御手段と、前記カムシャフトの相
対回転位相を最遅角状態と最進角状態との間の中間位相
にロックするロック手段とを備える内燃機関のバルブタ
イミング制御装置において、 前記カムシャフトの相対回転位相が前記ロック手段によ
りロックされていないことを判断する判断手段を備え、 前記制御手段は前記判断手段により前記相対回転位相が
前記ロック手段によりロックされていない旨判断される
ことに基づいて、前記目標位相を機関始動から所定期間
が経過するまで前記中間位相に設定するものであること
を特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 - 【請求項5】請求項4に記載の内燃機関のバルブタイミ
ング制御装置において、 前記制御手段は、前記カムシャフトの実際の相対回転位
相と前記目標位相との乖離度合に基づき前記両圧力室の
流体圧をフィードバック制御するものである内燃機関の
バルブタイミング制御装置。 - 【請求項6】請求項5に記載の内燃機関のバルブタイミ
ング制御装置において、 前記制御手段は前記目標位相を機関始動から所定期間が
経過するまで前記中間位相に設定して前記両圧力室の流
体圧をフィードバック制御する際にはそのフィードバッ
クゲインを前記所定期間が経過した後のフィードバック
ゲインよりも大きく設定する内燃機関のバルブタイミン
グ制御装置。
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