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JP2002159574A - ガスケットおよびシリンジ - Google Patents

ガスケットおよびシリンジ

Info

Publication number
JP2002159574A
JP2002159574A JP2000356688A JP2000356688A JP2002159574A JP 2002159574 A JP2002159574 A JP 2002159574A JP 2000356688 A JP2000356688 A JP 2000356688A JP 2000356688 A JP2000356688 A JP 2000356688A JP 2002159574 A JP2002159574 A JP 2002159574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gasket
skirt
gasket according
outer cylinder
skirt portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000356688A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaomi Imai
正臣 今井
Hisao Yabe
久夫 矢部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2000356688A priority Critical patent/JP2002159574A/ja
Publication of JP2002159574A publication Critical patent/JP2002159574A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/315Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
    • A61M5/31511Piston or piston-rod constructions, e.g. connection of piston with piston-rod
    • A61M5/31513Piston constructions to improve sealing or sliding
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/315Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
    • A61M5/31511Piston or piston-rod constructions, e.g. connection of piston with piston-rod
    • A61M2005/31521Pistons with a forward extending skirt at their front end

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Abstract

(57)【要約】 【課題】摺動性に優れるガスケットおよびかかるガスケ
ットを備えたシリンジを提供すること。 【解決手段】本発明のシリンジは、外筒2と、外筒2内
で摺動し得るガスケット3と、ガスケット3を移動操作
するプランジャ4とを備えている。ガスケット3は、外
形がほぼ円柱状の部材で構成され、その先端側外周部に
は、スカート部31が形成されている。スカート部31
は、外筒2の内面26と接触する部分であり、その外径
は先端方向に向かって漸減している。即ち、スカート部
31の外周面311は、テーパ状をなしている。スカー
ト部31の内周側には、断面がU字状をなすリング状の
凹部32が形成されている。ガスケット3の基端側外周
部には、スカート部31より変形抵抗の大きい当接部3
3として、リング状の凸部が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ガスケットおよび
該ガスケットを備えるシリンジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬液の注入・吸引、血液の採取な
どには、シリンジが用いられている。このシリンジは、
一般に、外筒と、この外筒内で摺動し得るガスケット
と、このガスケットを移動操作するプランジャとで構成
されている。
【0003】ガスケットは、ゴム材料のような弾性材料
で構成されているが、外筒内面に対する密着性(液密
性、気密性)を向上するために、その外周部に複数のリ
ング状の凸部が形成されている。
【0004】しかしながら、この凸部を設けたことによ
り、ガスケットの摺動性が低下し、プランジャによる押
し込み、引き抜きの操作がし難いという問題がある。
【0005】特に、軽微な力、例えばシリンジの内圧の
増減により作用する軽微な力でガスケットが軸方向に移
動することが求められる場合には、前述した従来構造の
ガスケットでは、対応できなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、摺動
性に優れるガスケットおよびかかるガスケットを備えた
シリンジを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(15)の本発明により達成される。
【0008】(1) 基端側にプランジャを装着して使
用され、筒体内に摺動可能に設置されるガスケットであ
って、先端側の外周部に、先端に向かって外径が漸増す
るスカート部を有することを特徴とするガスケット。
【0009】(2) 前記スカート部は、その先端面の
軸に対する角度が、90°未満である上記(1)に記載
のガスケット。
【0010】(3) スカート部の径方向の変形を助け
る変形補助手段を有する上記(1)または(2)に記載
のガスケット。
【0011】(4) 前記変形補助手段は、スカート部
の内側に形成された凹部である上記(3)に記載のガス
ケット。
【0012】(5) 前記凹部は、その断面形状がU字
状をなしている上記(4)に記載のガスケット。
【0013】(6) 前記スカート部の軸方向の長さを
、前記凹部の深さをLとしたとき、L/L
0.85以下である上記(1)ないし(5)のいずれか
に記載のガスケット。
【0014】(7) ガスケットを前記筒体内に挿入し
たときに、それらの軸同士がズレるのを防止する位置決
め手段を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記
載のガスケット。
【0015】(8) 前記位置決め手段は、ガスケット
の外周部に形成され、前記スカート部より変形抵抗の大
きい当接部である上記(7)に記載のガスケット。
【0016】(9) 前記当接部は、ガスケットの基端
側の外周部に形成されたリング状の凸部である上記
(8)に記載のガスケット。
【0017】(10) 前記リング状の凸部の横断面形
状がぼぼ半円状である上記(9)に記載のガスケット。
【0018】(11) ガスケットの少なくとも外周面
付近の材料中に、低摩擦樹脂材料または潤滑成分を含む
上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のガスケッ
ト。
【0019】(12) 射出成形により製造されたもの
である上記(1)ないし(11)のいずれかに記載のガ
スケット。
【0020】(13) メルトフローインデックスが
3.6g/10分以上の高分子材料で構成されている上
記(1)ないし(12)のいずれかに記載のガスケッ
ト。
【0021】(14) 少なくとも前記スカート部の外
面に、潤滑剤が付与されている上記(1)ないし(1
3)のいずれかに記載のガスケット。
【0022】(15) 外筒と、前記外筒内に挿入され
た上記(1)ないし(14)のいずれかに記載のガスケ
ットと、前記ガスケットに装着されたプランジャとを備
えることを特徴とするシリンジ。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のガスケットおよび
シリンジを添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細
に説明する。
【0024】図1は、本発明のシリンジの実施形態を示
す部分縦断面図、図2および図3は、それぞれ、本発明
のガスケットの部分縦断面図(半断面図)である。以下
の説明では、図1〜図3中の上側を「基端」、下側を
「先端」という。
【0025】図1に示すように、シリンジ1は、外筒
(筒体)2と、外筒2内で摺動し得る本発明のガスケッ
ト3と、ガスケット3を移動操作するプランジャ4とを
備えている。
【0026】外筒2は、有底筒状の部材で構成され、底
部21の中央部には、外筒2の胴部に対し縮径した縮径
部22が一体的に形成されている。この縮径部22に
は、例えば、薬液投与用、採血用等の針管のハブ、各種
コネクタ、チューブ、カテーテル等(図示せず)が嵌
合、装着されて使用される。
【0027】外筒2は、その内部に内腔部24を有し、
この内腔部24は、前記縮径部22の内腔23と連通し
ている。
【0028】また、内腔部24には、後述のガスケット
3およびプランジャ4が挿入され、この内腔部24のう
ち、底部21とガスケット3とで囲まれる空間241
は、無菌性が保持されているのが好ましい。
【0029】また、外筒2の基端外周には、板状のフラ
ンジ25が外筒2と一体的に形成されている。プランジ
ャ4を外筒2に対し相対的に移動操作する際などには、
このフランジ25に指を掛けて操作を行うことができ
る。
【0030】この外筒2は、好ましくは透明(無色透
明)、有色透明または半透明の樹脂で構成され、内腔部
24(空間241)の視認性が確保されている。
【0031】外筒2の構成材料としては、特に限定され
ず、例えば、ポリエチレンテレフタレート、共重合ポリ
エチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアクリ
ロニトリル、ポリメチルメタアクリレート、ポリメタア
クリル酸等のアクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチ
レン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ナイロン等
のポリアミド、ポリスチレン、ポリエチレンナフタレー
ト、環状ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリメチルペンテン、ポリカーボネート、ポリスル
ホンのような熱可塑性樹脂が用いられる。
【0032】このような熱可塑性樹脂を用いると、外筒
2の軽量化および形状選択の幅の拡大といった点におい
て有利であるとともに、外筒2の耐破損性が向上する。
【0033】外筒2の内腔部24内には、弾性材料で構
成されたガスケット3が収納(設置)されている。ガス
ケット3を内腔部24内で外筒2の軸方向(長手方向)
に摺動すると、それに伴い空間241の容積が増減す
る。ガスケット3の構造等については、後に詳述する。
【0034】ガスケット3の基端側には、ガスケット3
を移動操作するプランジャ4が連結(装着)されてい
る。
【0035】プランジャ4は、その横断面形状がほぼ十
文字をなす部材で構成され、その先端部には、きのこ状
のヘッド部41が形成されている。一方、ガスケット3
の中央部には、ガスケット3の基端面に開放する凹部で
構成された嵌入部30が形成されている。この嵌入部3
0に、ヘッド部41が嵌入され、プランジャ4とガスケ
ット3が連結されている。これにより、プランジャ4を
基端方向および先端方向に移動したとき、それに追従し
てガスケット3も移動する。
【0036】なお、プランジャ4のガスケット3に対す
る固定方法は、図示のものに限定されず、例えば、カシ
メ、融着、接着剤による接着、ねじ込み等の方法であっ
てもよい。
【0037】また、プランジャ4の基端には、円盤状の
フランジ42がプランジャ4と一体的に形成されてい
る。プランジャ4を外筒2に対し相対的に移動操作する
際などには、このフランジ42に指を掛けて操作を行う
ことができる。
【0038】プランジャ4の構成材料としては、例え
ば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポ
リカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブ
タジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレ
ート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合
体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・
6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹
脂が挙げられるが、その中でも、成形が容易であるとい
う点で、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ−(4−
メチルペンテン−1)のような樹脂が好ましい。
【0039】図2、図3に示すように、ガスケット3
は、外形がほぼ円柱状の部材で構成され、その先端側外
周部には、スカート部31が形成されている。スカート
部31は、外筒2の内面26と接触する部分であり、そ
の外径は先端方向に向かって漸増している。即ち、スカ
ート部31の外周面311は、テーパ状をなしている。
【0040】スカート部31の外周面311の、軸(中
心軸)5に対するテーパ角度θは、特に限定されない
が、0.4〜60°程度であるのが好ましく、15〜4
5°程度であるのがより好ましい。このテーパ角度θが
小さ過ぎると、スカート部31としての機能が十分に発
揮されないことがあり、また、大き過ぎると、ガスケッ
ト3の摺動性を十分に低減することができず、また気密
性も低下するおそれがある。
【0041】また、図3に示すように、ガスケット3の
最外周の軸5方向の長さをL、スカート部31の軸5
方向の長さをLとしたとき、L/Lは、0.05
〜0.65であるのが好ましく、0.1〜0.3である
のがより好ましい。L/L がこのような範囲で、摺
動性の向上が著しい。特に、L/Lが0.05未満
であると、相対的にスカート部31の長さが短くなり、
摺動性の向上が不十分となるおそれがある。
【0042】また、図3に示すように、スカート部31
の軸5方向の長さをL、ガスケット3を外筒2内に同
心的に挿入した状態でスカート部31の外周面311が
外筒2の内面26と接触する部分の軸5方向の長さをL
としたとき、L/Lは、0.02〜0.88であ
るのが好ましく、0.12〜0.58であるのがより好
ましい。L/Lが小さ過ぎると、摺動性は高いが、
スカート部31の外周面311と外筒2の内面26との
密着性(気密性、液密性)が劣ることがあり、L/L
が大き過ぎると、摺動性が低下することがある。
【0043】なお、Lは、ガスケット3の中心軸と外
筒2の中心軸とがズレた場合、スカート部31の周方向
に沿ってバラツキが生じるが、ここでいうLは、ガス
ケット3の中心軸と外筒2の中心軸とを一致させた場合
に生じる外周面311と内面26との接触部分の長さ
(平均長さ)を言う。
【0044】図2に示すように、スカート部31の先端
面312の、軸(中心軸)5に対する角度αは、特に限
定されないが、90°未満であるのが好ましく、30〜
88°程度であるのが好ましく、45〜85°程度であ
るのがさらに好ましい。この角度αを小さくすることに
より、スカート部31の曲げ剛性が低減され、スカート
部31の外径が減少する方向への変形抵抗が小さくな
る。そのため、ガスケット3の摺動抵抗がより低減し、
さらなる摺動性の向上が図れる。角度αが90°または
90°以上であると、スカート部31の曲げ剛性が大き
くなり、ガスケット3の摺動抵抗が増大する傾向を示
す。
【0045】また、ガスケット3は、スカート部31の
径方向の変形を助ける変形補助手段を有しているのが好
ましい。本実施形態では、変形補助手段は、スカート部
31の内側(内周側)に形成された凹部32で構成され
ている。この凹部32は、スカート部31の内側に全周
にわたって、リング状に形成されている。このような凹
部32を設けることにより、スカート部31の曲げ剛性
が低減され、スカート部31の外径が減少する方向への
変形抵抗が小さくなる。そのため、ガスケット3の摺動
抵抗がより低減し、さらなる摺動性の向上が図れる。
【0046】凹部32の断面形状は、特に限定されない
が、図2および図3に示すように、U字状(半円状、楕
円状、砲弾形状、円弧状などを含む)をなしているのが
好ましい。これにより、凹部32の底部が円弧状の曲面
となるため、スカート部31の強度を十分に保ち、亀
裂、破断等を有効に防止しつつ、ガスケット3の摺動性
の向上を図ることができる。
【0047】凹部32の深さLは、特に限定されない
が、前記Lとの比率で、L/L が、0.85以下
であるのが好ましく、0.03〜0.64以下であるの
がより好ましく、0.08〜0.55程度であるのがさ
らに好ましい。L/Lが大き過ぎると、凹部32の
深さLが相対的に深くなるが、スカート部31の厚さ
が薄い場合に、スカート部31の曲げ剛性が小さくなり
過ぎ、密着性(気密性、液密性)が不十分となることが
ある。
【0048】また、ガスケット3は、ガスケット3を外
筒2内に挿入したとき、外筒2の中心軸とガスケット3
の中心軸とがズレるのを可及的に防止することができる
位置決め手段を有しているのが好ましい。本実施形態で
は、位置決め手段は、ガスケット3の基端側外周部に形
成され、スカート部31より変形抵抗の大きい当接部3
3で構成されている。
【0049】この当接部33は、ガスケット3の全周に
わたって形成されたリング状の凸部であり、その頂部は
外筒2の内面26と接触する。
【0050】この当接部(凸部)33の断面形状は、ほ
ぼ半円状(円弧状、楕円状、砲弾形状等を含む)をなし
ており、スカート部31に比べ、図2中矢印で示す径方
向の圧縮力F(外筒2の内面26からの反力)に対する
変形抵抗が大きい。そのため、ガスケット3を外筒2内
に挿入したとき、ガスケット3の中心軸が外筒2の中心
軸と可及的に一致するように、ガスケット3を位置決め
することができる。その結果、スカート部31の外周面
311が外筒2の内面26と接触する部分の軸5方向の
長さをLの、周方向におけるバラツキをより小さくす
ることができ、優れた摺動性と密着性(気密性、液密
性)とを両立することができる。
【0051】ガスケット3の構成材料としては、特に限
定されず、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム
(IR)、ブタジエンゴム(BR、1,2−BR)、ス
チレン−ブタジエンゴム(SBR)等のブタジエン系ゴ
ム、クロロプレンゴム(CR)、ブタジエン−アクリロ
ニトリルゴム(NBR)等のジエン系特殊ゴム、ブチル
ゴム(IIR)、エチレン−プロピレンゴム(EPM、
EPDM)、アクリル系ゴム(ACM、ANM)、ハロ
ゲン化ブチルゴム(X−IIR)等のオレフィン系ゴ
ム、ウレタンゴム(AU、EU)等のウレタン系ゴム、
ヒドリンゴム(CO、ECO、GCO、EGCO)等の
エーテル系ゴム、多硫化ゴム(T)等のポリスルフィド
系ゴム、シリコーンゴム(Q)、フッ素ゴム(FKM、
FZ)、塩素化ポリエチレン(CM)等の各種ゴムや、
スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポ
リウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブ
タジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム
系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマ
ーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混
合(ブレンド)して用いることができる。
【0052】また、ガスケット3は、その少なくとも外
周面が、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(テフロ
ン(登録商標))、ポリフッ化ビニリデン、四フッ化エ
チレン−パーフルオロアルコキシエチレンコポリマー、
パークロロアルコキシ側鎖含有ポリテトラフルオロエチ
レン、ポリテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレンコポリマー、ポリフッ化ビニルエチレン−四フ
ッ化エチレンコポリマー、高密度ポリエチレン、超高分
子量ポリエチレン等の低摩擦樹脂材料で構成されている
か、あるいはこのような低摩擦樹脂材料を含んでいるも
のでもよい。これにより、ガスケット3の摺動性をさら
に向上することができる。
【0053】また、ガスケット3は、その少なくとも外
周面付近の材料中に、例えば、シリコーンオイル、脂肪
酸アミド系滑材、パラフィン、ポリエチレンワックス等
の炭化水素系滑材、金属石鹸等の潤滑成分を含有するも
のでもよい。これにより、ガスケット3の摺動性をさら
に向上することができる。
【0054】また、ガスケット3は、単一材料で構成さ
れている場合に限らず、複合材料や積層体等で構成され
ていてもよい。
【0055】ガスケット3の製造方法としては、特に限
定されないが、例えば、射出成形法、押出成形法、圧縮
成形法、ブロー成形法等が挙げられる。この中でも、ガ
スケット3の製造方法としては、射出成形法がより好ま
しい。ガスケット3と摺動性と密着性とを両立するため
には、外筒2の内面26と接触する部位、即ちスカート
部31や凸部33の形状、寸法が重要となるが、射出成
形法により、ガスケット3を製造した場合、より複雑で
微細な形状を、容易かつ確実に、しかも、高い寸法精度
で製造することができる。
【0056】また、このような成形方法に着目した場
合、ガスケットの構成材料のメルトフローインデックス
は、3.6g/10分以上であるのが好ましく、5g/
10分以上であるのがより好ましく、9g/10分以上
であるのがさらに好ましい。メルトフローインデックス
が前記の範囲内の材料は、特に、射出成形法による成形
性が優れる。よって、より複雑で微細な形状のガスケッ
ト3を、高い寸法精度で、容易かつ確実に成形すること
ができる。
【0057】また、ガスケット3は、その少なくともス
カート部31の外面に、潤滑剤が付与(塗布)されてい
てもよい。この潤滑材としては、前記潤滑成分と同様の
ものが挙げられ、その中でも特にシリコーンオイルが好
ましい。また、このような潤滑材は、外筒2の内面に付
与(塗布)されていてもよい。
【0058】以上、本発明のガスケットおよびシリンジ
を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これ
に限定されるものではない。
【0059】本発明のガスケット、シリンジの用途は、
特に限定されず、例えば、薬液、輸液、栄養物質等の投
与用、血液等の体液採取用、硬膜外腔確認用として用い
ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、摺
動性が優れ、軽微な力で移動することができるガスケッ
トおよびこれを備えたシリンジを提供することができ
る。
【0061】また、本発明のガスケットは、筒体内面へ
の密着性も十分確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリンジの実施形態を示す部分縦断面
図である。
【図2】本発明のガスケットの実施形態を示す部分縦断
面図である。
【図3】本発明のガスケットの実施形態を示す部分縦断
面図である。
【符号の説明】
1 シリンジ 2 外筒 21 底部 22 縮径部 23 内腔 24 内腔部 241 空間 25 フランジ 26 内面 3 ガスケット 30 嵌入部 31 スカート部 311 外周面 312 先端面 32 凹部 33 当接部(凸部) 4 プランジャ 41 ヘッド部 42 フランジ 5 軸
フロントページの続き Fターム(参考) 3J043 AA02 AA12 BA05 CA02 CB13 DA11 4C066 BB01 CC01 DD07 DD08 EE14 HH12 HH14

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端側にプランジャを装着して使用さ
    れ、筒体内に摺動可能に設置されるガスケットであっ
    て、 先端側の外周部に、先端に向かって外径が漸増するスカ
    ート部を有することを特徴とするガスケット。
  2. 【請求項2】 前記スカート部は、その先端面の軸に対
    する角度が、90°未満である請求項1に記載のガスケ
    ット。
  3. 【請求項3】 スカート部の径方向の変形を助ける変形
    補助手段を有する請求項1または2に記載のガスケッ
    ト。
  4. 【請求項4】 前記変形補助手段は、スカート部の内側
    に形成された凹部である請求項3に記載のガスケット。
  5. 【請求項5】 前記凹部は、その断面形状がU字状をな
    している請求項4に記載のガスケット。
  6. 【請求項6】 前記スカート部の軸方向の長さをL
    前記凹部の深さをL としたとき、L/Lが0.8
    5以下である請求項1ないし5のいずれかに記載のガス
    ケット。
  7. 【請求項7】 ガスケットを前記筒体内に挿入したとき
    に、それらの軸同士がズレるのを防止する位置決め手段
    を有する請求項1ないし6のいずれかに記載のガスケッ
    ト。
  8. 【請求項8】 前記位置決め手段は、ガスケットの外周
    部に形成され、前記スカート部より変形抵抗の大きい当
    接部である請求項7に記載のガスケット。
  9. 【請求項9】 前記当接部は、ガスケットの基端側の外
    周部に形成されたリング状の凸部である請求項8に記載
    のガスケット。
  10. 【請求項10】 前記リング状の凸部の横断面形状がぼ
    ぼ半円状である請求項9に記載のガスケット。
  11. 【請求項11】 ガスケットの少なくとも外周面付近の
    材料中に、低摩擦樹脂材料または潤滑成分を含む請求項
    1ないし10のいずれかに記載のガスケット。
  12. 【請求項12】 射出成形により製造されたものである
    請求項1ないし11のいずれかに記載のガスケット。
  13. 【請求項13】 メルトフローインデックスが3.6g
    /10分以上の高分子材料で構成されている請求項1な
    いし12のいずれかに記載のガスケット。
  14. 【請求項14】 少なくとも前記スカート部の外面に、
    潤滑剤が付与されている請求項1ないし13のいずれか
    に記載のガスケット。
  15. 【請求項15】 外筒と、前記外筒内に挿入された請求
    項1ないし14のいずれかに記載のガスケットと、前記
    ガスケットに装着されたプランジャとを備えることを特
    徴とするシリンジ。
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