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JP2002029103A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JP2002029103A
JP2002029103A JP2000214784A JP2000214784A JP2002029103A JP 2002029103 A JP2002029103 A JP 2002029103A JP 2000214784 A JP2000214784 A JP 2000214784A JP 2000214784 A JP2000214784 A JP 2000214784A JP 2002029103 A JP2002029103 A JP 2002029103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image data
page buffer
area
image processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000214784A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Furusawa
潤一 古澤
Osamu Kobayashi
修 小林
Kazuhito Tanimoto
一仁 谷本
Hideo Kimura
英雄 木村
Nobuhiko Kanbara
信彦 神原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2000214784A priority Critical patent/JP2002029103A/ja
Publication of JP2002029103A publication Critical patent/JP2002029103A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 用紙を反転させて両面に画像形成を行う
画像形成装置に適用される画像処理装置において、画像
の出力順序とページバッファに読み込んだ画像データの
順序がずれた場合であっても、ページバッファ内に空き
領域が散在したり、生産性が低下することがなく、しか
も、簡単なアルゴリズムで画像処理を実行することがで
き、処理時間の遅延やコストアップを招くことを回避す
ることが可能な画像処理装置を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 記憶手段に記憶された両面の画像データ
を読み出す場合には、前記一時記憶手段を第1面の画像
データを記憶する領域と第2面の画像データを記憶する
領域に分割して、画像データを一時記憶するように構成
して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式を
採用したプリンタや複写機等の画像形成装置に用いられ
る画像処理装置に関し、特に、原稿の画像を読み取るこ
となどによって得られた画像データを、一時的に蓄積す
るページバッファ等の記憶手段を備えた画像処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記電子写真方式を採用したプリ
ンタや複写機等の画像形成装置においては、高画質化及
び高機能化は勿論のこと、白黒やフルカラーの画像を高
い生産性で用紙の両面に形成可能な装置が要望されてい
る。かかる要望に応えるため、用紙を反転させてその両
面に画像形成を行うプリンタや複写機等の画像形成装置
では、用紙の第1面に画像を形成した後、当該用紙の表
裏を反転させて第2面に画像を形成する間に、別の用紙
の第1面に画像を形成することにより、画像形成動作を
可能な限り連続して行い、高い生産性を実現する方法が
採用されている。
【0003】このような画像形成装置では、画像の形成
に先立って、予め原稿の画像を読み取った後、当該原稿
の画像データを圧縮した状態でハードディスク等に一旦
記憶させ、画像の形成を行う際に、ハードディスク等に
記憶された画像データを読み出して、ページバッファ
(画像メモリ)上に出力する画像を複数準備し、当該ペ
ージバッファ上に準備された複数の画像データを順次伸
張した状態で、画像出力部に出力する処理を行う画像処
理装置が用いられている。この画像処理装置では、ペー
ジバッファ上に出力する画像を複数準備する際に、画像
サイズに関わらずページバッファを効率良く使用するた
めに、ページバッファをリング(環状)バッファとして
用い、ページバッファの使用領域を画像のデータサイズ
により可変させて使用する方式が利用されている。
【0004】しかし、上記方式の画像処理装置において
は、リングバッファとして原稿の画像の第1面、第2面
を交互に読み込んでいき、画像出力後にページバッファ
の開放処理を行っていくと、画像を出力する順序にずれ
が生じるため、ページバッファ内の空き領域が散在して
しまうことになる。このように、ページバッファ内に空
き領域が散在すると、画像メモリとしてのページバッフ
ァを効率的に利用することができず、より多くの画像を
格納することができないため、画像出力の生産性を低下
させてしまうという問題点があった。
【0005】更に説明すると、上記方式を採用した画像
形成装置においては、高い生産性を実現するため、用紙
の第1面に画像を形成した後、当該用紙の表裏を反転さ
せて第2面に画像を形成する間に、別の用紙の第1面に
画像を形成するように構成されている。そのため、かか
る画像形成装置に使用される画像処理装置では、ハード
ディスク等に原稿の画像データを入力する際、リングバ
ッファとして1枚目の原稿の第1面及び第2面、2枚目
の原稿の第1面及び第2面というように、原稿の第1面
及び第2面の画像を交互に読み込んでいくことになる。
しかし、上記画像処理装置では、画像データを出力する
際に、1枚目の原稿の第1面の画像データを出力した後
に、1枚目の原稿の第2面の画像データを出力するので
はなく、2枚目の原稿の第1面の画像データや3枚目の
原稿の第1面の画像データ等を出力する必要がある。そ
のため、画像出力後にページバッファの開放処理を行っ
ていくと、ページバッファの開放されるメモリ領域が、
1枚目の原稿の第1面、2枚目の原稿の第1面、3枚目
の原稿の第1面・・・、1枚目の原稿の第2面というよ
うに、ページバッファ内の空き領域が散在してしまい、
ページバッファを効率的に利用することができないとい
う問題点を生ずる。
【0006】そこで、かかる問題点に対処して、ページ
バッファ上で空き領域が分散化してしまい、次の画像デ
ータを格納できなくなる問題点を解消するため、特開平
9−224134号公報に開示されているように、原稿
の第1面と第2面との間に別の画像を何面出力するかを
考慮して、ページバッファに画像を書き込む方法が、本
出願人によって既に提案されている。
【0007】この特開平9−224134号公報に係る
画像処理装置は、複数の画像データが書き込まれる記憶
部と、前記記憶部へ画像データを書き込む書込み手段
と、前記記憶部から画像データを読み出す読出し手段
と、前記記憶部に格納された画像データを出力する出力
手段と、を含み書き込まれた順序と異なる順序で出力す
る画像処理装置において、前記書込み手段は、前記記憶
部上の空き領域をサーチする際の開始アドレスを管理す
る開始アドレス管理手段と、前記空き領域をサーチする
ために前記開始アドレスを含む前記バッファの一部のみ
を参照して次に格納すべき画像データを格納可能な有効
空き領域を特定する手段であって、前記開始アドレスか
らサーチを開始し、所定のサーチ終了条件に達するまで
サーチを行っても前記有効空き領域が発見されない場合
にサーチを終了する空き領域サーチ手段と、前記有効空
き領域が発見された場合にそこに前記次の画像データを
書き込み、前記有効空き領域が発見されなかった場合に
前記次の画像データの書き込み待ち状態を維持する書込
み制御手段と、を含むように構成したものである。
【0008】また、上記ページバッファ内に空き領域が
散在することによって、画像出力の生産性が低下すると
いう問題点に対処して、1ページずつの連続した両面印
刷のみならず、同一のページが複数部連続するような両
面印刷をもなし得るように構成したものとしては、特開
昭60−74768号公報に開示された技術が提案され
ている。
【0009】この特開昭60−74768号公報に係る
記録装置は、バッファメモリへ所定の順番パターンで記
録情報を書き込む第1手段と、前記記録情報を書き込み
の順に応じて複数のグループに分割する第2手段と、前
記書き込みに並行して前記バッファメモリから書き込み
時とは異なる所定の順番パターンで前記記録情報を読み
出す第3手段とを備え、両面記録をもなし得るように構
成したものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記特開平9−224134号公報に係る画像
処理装置の場合には、画像形成装置において、給紙トレ
イ内の用紙が無くなる用紙切れが生じた場合などに、ト
レイ切り替え等で用紙の空送りが生じると、画像の出力
順序とページバッファに読み込んだ順序がずれてしまう
ことがある。このとき、上記画像処理装置では、画像デ
ータの再読み出しを行わずにそのまま画像出力を続ける
と、画像データの出力の順序が異なってしまうため、ペ
ージバッファ内の空き領域が散在してしまうという問題
点が生じる。
【0011】また、上記特開平9−224134号公報
に係る画像処理装置において、ページバッファ内の空き
領域が散在しないように、用紙切れが生じた場合など、
画像データの出力順番を変更するため、新たなイメージ
スケジューリングにてハードディスク等のメモリから画
像デ−タの読み出しを再度行うと、画像データの再読み
出し自体に時間がかかるため、生産性がその分だけ低下
してしまうという新たな問題点を有している。
【0012】一方、上記特開昭60−74768号公報
に係る記録装置の場合には、バッファメモリへ所定の順
番パターンで記録情報を書き込む第1手段と、前記記録
情報を書き込みの順に応じて複数のグループに分割する
第2手段と、前記書き込みに並行して前記バッファメモ
リから書き込み時とは異なる所定の順番パターンで前記
記録情報を読み出す第3手段とを備えるように構成した
ものであるが、この記録装置の場合には、バッファ内の
空き領域が散在することは無いものの、1つのリングバ
ッファ内の領域を管理するアドレスが、書き込みの順番
パターン以外に、読み出しの順番パターンが必要とな
り、その分だけアドレスが増えるため、一般的なリング
バッファのアルゴリズムに比べて、アドレスの循環時の
判断が煩雑になってしまい、処理に時間を要するととも
にコストアップを招くという新たな問題点を有してい
る。
【0013】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものでり、その目的とする
ところは、用紙を反転させて両面に画像形成を行う画像
形成装置に適用される画像処理装置において、画像の出
力順序とページバッファに読み込んだ画像データの順序
がずれた場合であっても、ページバッファ内に空き領域
が散在したり、生産性が低下することがなく、しかも、
簡単なアルゴリズムで画像処理を実行することができ、
処理時間の遅延やコストアップを招くことを回避するこ
とが可能な画像処理装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載の発明は、画像データを記憶する記憶手段と、前記記
憶手段から少なくとも画像データを読み出す際に、当該
画像データを一時記憶する一時記憶手段とを備え、前記
記憶手段に記憶された順序と異なる順序で画像データを
出力することが可能な画像処理装置において、前記記憶
手段に記憶された両面の画像データを読み出す場合に
は、前記一時記憶手段を第1面の画像データを記憶する
領域と第2面の画像データを記憶する領域に分割して、
画像データを一時記憶するように構成したものである。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、前記一時
記憶手段がページバッファからなり、当該ページバッフ
ァをリングバッファとして使用することを特徴とする請
求項1記載の画像処理装置である。
【0016】さらに、請求項3に記載の発明は、前記記
憶手段から一時記憶手段への画像データの読み出しを、
両面画像データの第1面、第2面、次の両面画像データ
の第1面、第2面の如くシーケンシャルに行うことを特
徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
【0017】また更に、請求項4に記載の発明は、前記
一時記憶手段は、第2面の画像データを記憶する領域
が、第1面の画像データを記憶する領域よりも少なくと
も1画像分以上大きく確保されていることを特徴とする
請求項1記載の画像処理装置である。
【0018】さらに、請求項5に記載の発明は、前記一
時記憶手段の第2面の画像データを記憶する領域のサイ
ズを、同一の両面画像データの第1面と第2面との間
に、読み出される画像データの数に基づいて大きく確保
したことを特徴とする請求項4記載の画像処理装置であ
る。
【0019】又、請求項6に記載の発明は、前記一時記
憶手段は、画像データを記憶手段に書き込む際に、当該
画像データを一時記憶するための領域と、前記記憶手段
から画像データを読み出す際に、当該画像データを一時
記憶するための領域とに分割されていることを特徴とす
る請求項1記載の画像処理装置である。
【0020】更に、請求項7に記載の発明は、前記記憶
手段に画像データを記憶する際、前記画像データに予想
される最大サイズの領域を一時記憶手段に確保してお
き、前記一時記憶手段に画像データを記憶した後、当該
画像データの実際のサイズに応じた領域に切り詰めるこ
とを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0022】実施の形態1 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像処理装置を適
用した画像形成装置としてのタンデム型のデジタルカラ
ー複写機を示すものである。
【0023】このタンデム型のデジタルカラー複写機
は、図2に示すように、画像形成装置本体1と、当該画
像形成装置本体1の一側(図中、左側)に配置され、画
像形成装置本体1に対して所定サイズの記録材としての
記録用紙を給紙する給紙装置2と、当該給紙装置2の上
部に載置された状態で設けられた画像読取装置3(Im
age Inpit Terminal)と、給紙装置
2と画像形成装置本体1の上部に渡って配置され、画像
形成動作の条件設定等を行なう表示画面を備えたユーザ
ーインターフェイス4(User Interfac
e)と、前記画像形成装置本体1の他側(図中、右側)
に配置され、当該画像形成装置本体1において画像が形
成された記録用紙に対して、必要に応じて用紙のカール
を取り除くデカール処理等の後処理を施した状態で排出
する用紙排出装置5とを備えている。
【0024】図3は上記タンデム型のデジタルカラー複
写機の画像形成装置本体1を示すものである。
【0025】この画像形成装置本体1には、例えば、上
述した画像読取装置3で読み取られた原稿の画像データ
が入力される。また、上記画像形成装置本体1は、必要
に応じて、LAN等のネットワークを介して、図示しな
いパーソナルコンピュータやワークステーション等のホ
ストコンピュータと接続され、当該ホストコンピュータ
などからも画像データが送られてくるようになってい
る。
【0026】この実施の形態において、上記画像読取装
置3は、図4に示すように、その上部に原稿を自動的に
スキャナー3のプラテンガラス上まで、1枚ずつ必要に
応じて表裏を反転した状態で搬送する図示しないADF
(Automatic Document Feede
r)を備えている。
【0027】上記ADFによって画像読取装置本体のプ
ラテンガラス6上に搬送された図示しない原稿は、図4
に示すように、画像読取装置3のスキャナー7によって
読み取られる。このスキャナー7は、プラテンガラス6
上に載置された原稿を照明する光源7aと、この光源7
aから出射される光を原稿に向けて反射する反射板7b
と、上記原稿からの反射光像をCCD等からなるイメー
ジセンサ8へと導く複数枚のミラー7c、7d、7e
と、これらのミラー7c、7d、7eによって導かれた
画像光をイメージセンサ8上に結像するための結像レン
ズ7fとを備えている。これらの光源7a、ミラー7
c、7d、7e、結像レンズ7fあるいはイメージセン
サ8等は、図4に示すように、スキャナー7として一体
的に組み込まれており、このスキャナー7は、図示しな
い駆動機構によって、プラテンガラス6の下方を副走査
方向に沿って、光源7aやミラー7c、7d、7eが往
復移動可能となっている。そして、スキャナー7は、プ
ラテンガラス6の下方を光源7aやミラー7c、7d、
7eが副走査方向に移動する間に、プラテンガラス6上
に載置された原稿の色材反射光像を、イメージセンサ8
によって所定のドット密度(例えば、16ドット/m
m)で読み取るように構成されている。
【0028】上記画像読取装置3によって読み取られた
原稿の色材反射光像は、図1に示すように、例えば、赤
(R)、緑(G)、青(B)(各8ビット)の3色の原
稿反射率データとして画像処理装置9(Image P
rocessing System)に送られ、この画
像処理装置9では、原稿の反射率データに対して、シェ
ーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガ
ンマ補正、枠消し、色/ 移動編集、及びイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各
8bit)の4色の原稿色材階調データへの変換等の所
定の画像処理が施される。なお、上記画像処理装置9
は、例えば、デジタルカラー複写機の画像形成装置本体
1の内部に配置されるが、当該デジタルカラー複写機の
画像形成装置本体1の外部などに配設しても良いことは
勿論である。
【0029】そして、上記の如く画像処理装置9でイエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)
(各8bit)の4色の原稿色材階調データに変換され
た画像データは、次に述べるように、画像形成装置本体
1の内部に配設された画像出力装置10(Image
Output Terminal)へ出力される。
【0030】この画像出力装置10は、用紙を反転させ
ることにより、用紙の両面にカラー画像を形成すること
が可能となっており、いわゆる”トレイレス方式”を採
用している。上記画像出力装置10は、図3に示すよう
に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
黒(K)に応じた4つの画像形成ユニット11Y、11
M、11C、11Kを備えており、これらの4つの画像
形成ユニット11Y、11M、11C、11Kは、画像
形成装置本体1の内部に、水平方向に沿って一定の間隔
をおいて並列的に配置されている。
【0031】これらの4つの画像形成ユニット11Y、
11M、11C、11Kは、すべて同様に構成されてお
り、大別して、矢印方向に沿って所定の速度で回転する
像担持体としての感光体ドラム12と、この感光体ドラ
ム12の表面を一様に帯電する一次帯電手段としてのス
コロトロン13と、当該感光体ドラム12の表面に所定
の色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する画像
露光手段としてのROS14(Raster Outp
ut Scanner)と、感光体ドラム12上に形成
された静電潜像を所定の色のトナーで現像する現像器1
5と、感光体ドラム12上に残留した未転写トナーを除
去するクリーニング装置16とから構成されている。
【0032】そして、上記画像出力装置10では、図3
に示すように、画像処理装置9から出力されるイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各
8bit)の4色の原稿色材階調データが、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各
色の画像形成ユニット11Y、11M、11C、11K
のROS14Y、14M、14C、14Kに送られ、こ
れらのROS14Y、14M、14C、14Kでは、所
定の色の原稿色材階調データに応じてレーザー光LBに
よる画像露光が行われる。
【0033】上記ROS14Y、14M、14C、14
Kでは、図3に示すように、半導体レーザー17が原稿
色材階調データに応じて変調され、この半導体レーザー
17からは、レーザー光LBが階調データに応じて出射
される。この半導体レーザー17から出射されたレーザ
ー光LBは、反射ミラー18、19を介して回転多面鏡
20によって偏向走査され、再び反射ミラー19及び複
数枚の反射ミラー21、22を介して感光体ドラム12
上に走査露光されるようになっている。
【0034】上記画像処理装置9からは、上述したよう
に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
黒(K)の各画像形成ユニット11Y、11M、11
C、11KのROS14Y、14M、14C、14Kに
各色の画像データが順次出力され、これらのROS14
Y、14M、14C、14Kから画像データに応じて変
調されたレーザー光LBが、それぞれの感光体ドラム1
2の表面に走査露光されて静電潜像が形成される。上記
各感光体ドラム12上に形成された静電潜像は、各々の
現像器15Y、15M、15C、15Kによって、それ
ぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
黒(K)の各色のトナー像として現像される。
【0035】上記各画像形成ユニット11Y、11M、
11C、11Kの感光体ドラム12上に、順次形成され
たイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒
(K)の各色のトナー像は、各画像形成ユニット11
Y、11M、11C、11Kの下方にわたって配置され
た中間転写体としての中間転写ベルト25上に、一次転
写ロール26Y、26M、26C、26Kによって多重
に転写される。この中間転写ベルト25は、ドライブロ
ール27と、テンションロール28と、ステアリングロ
ール29と、バックアップロール30と、アイドルロー
ル31との間に一定のテンションで掛け回されており、
図示しない定速性に優れた専用の駆動モーターによって
回転駆動されるドライブロール27により、矢印方向に
沿って所定の速度で循環駆動されるようになっている。
上記中間転写ベルト25としては、例えば、可撓性を有
するPET等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この
帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手
段によって接続することにより、無端ベルト状に形成し
たものが用いられる。
【0036】上記中間転写ベルト25上に多重に転写さ
れたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
黒(K)の各色のトナー像は、バックアップロール30
に中間転写ベルト25を介して圧接される二次転写ロー
ル32によって、圧力及び静電気力で記録用紙33上に
二次転写され、これらの各色のトナー像が転写された記
録用紙33は、2連の用紙吸引搬送ベルト34、35に
よって定着器36へと搬送される。そして、上記各色の
トナー像が転写された記録用紙33は、定着器36によ
って熱及び圧力で定着処理を受け、片面プリントの場合
には、図2に示すように、そのまま画像形成装置本体1
の外部に設けられた用紙排出装置5を介して、排出トレ
イ37上に排出される。
【0037】その際、上記記録用紙33は、図2に示す
ように、画像形成装置本体1の一側(図2中、左側)に
配置された給紙装置2の複数の給紙カセット38、3
9、40の何れかから、所定のサイズのものが給紙ロー
ラ41によって給紙され、用紙搬送用のローラ対42を
備えた給紙経路43を介して、画像形成装置本体1の内
部へと搬送される。この画像形成装置本体1の内部へと
搬送された記録用紙33は、複数の用紙搬送用のローラ
対44を備えた用紙搬送経路45を介して、レジストロ
ーラ46まで一端搬送されて停止される。そして、この
記録用紙33は、中間転写ベルト25上に転写されたト
ナー像と同期して、所定のタイミングで回転駆動される
レジストローラ46によって、中間転写ベルト25上の
バックアップロール30と二次転写ロール32が圧接す
る二次転写位置へと送出される。
【0038】また、上記画像形成装置本体1において、
記録用紙33の両面にカラー画像を記録する場合には、
片面に画像が記録された記録用紙33を、用紙排出装置
5を介してそのまま排出トレイ37上に排出せずに、当
該画像形成装置本体1の排紙部に設けられた用紙反転搬
送部材47によって、記録用紙33の搬送方向が下方へ
と変更される。そして、上記片面に画像が記録された記
録用紙33は、用紙反転搬送部材47によって用紙排出
装置5内の下端部に設けられた用紙反転経路48へ一旦
搬送されて停止され、当該記録用紙33の搬送方向を反
転した状態で、画像形成装置本体1の内部へと再度搬送
され、当該画像形成装置本体1の底部に設けられた複数
の用紙搬送用のローラ対49を備えた用紙反転搬送経路
50を介して、給紙装置2の内部へと搬送される。その
後、上記片面に画像が記録された転写用紙33は、給紙
装置2の内部に設けられた用紙反転搬送経路51を介し
て、今度は裏面を上にした状態で通常の転写用紙33と
同様に、ふたたび複数の用紙搬送用のローラ対44を備
えた用紙搬送経路45及びレジストロール46を介し
て、所定のタイミングで中間転写ベルト25上の二次転
写位置へと搬送され、当該転写用紙33の裏面に画像が
記録されるようになっている。この表裏両面にカラー画
像が記録された転写用紙33は、用紙排出装置5を介し
て排出トレイ37上に排出され、両面カラー画像記録工
程が終了する。
【0039】ところで、上記の如く構成されるデジタル
カラー複写機において、表裏両面にカラー画像等の画像
を有する複数枚の原稿を、ADFを備えた画像読取装置
によって連続的に読み取り、これら表裏両面にカラー画
像等の画像を有する複数枚の原稿の画像を、両面複写す
る場合には、次のような画像形成動作が実行される。
【0040】まず、上記デジタルカラー複写機では、A
DFを備えた画像読取装置3によって、表裏両面にカラ
ー画像等の画像を有する複数枚の原稿の画像が連続的に
読み取られる。上記画像読取装置2によって読み取られ
た複数枚の原稿の画像データは、後に詳述するように、
画像処理装置9における画像処理を経て、画像出力装置
10に送られ、当該画像出力装置10によって記録用紙
33上に画像が形成される。
【0041】1枚目の原稿の第1面の画像は、給紙装置
2から給紙される記録用紙33の第1面に記録される
が、当該第1面に画像が記録された1枚目の記録用紙3
3が、上述したように、用紙反転搬送部材47→用紙排
出装置5内の用紙反転経路48→用紙反転搬送経路50
→用紙反転搬送経路51→用紙搬送経路45及びレジス
トロール46を介して、表裏を反転した状態で中間転写
ベルト25上の二次転写位置へと再度搬送されるまで
に、ある程度の時間を要する。そこで、上記デジタルカ
ラー複写機では、生産性を向上するために、第1面に画
像が記録された1枚目の記録用紙33が、中間転写ベル
ト25上の二次転写位置へと再度搬送され、同一の記録
用紙33の第2面に画像を記録するまでの間に、最大8
回の画像形成が可能となるように設定されている。
【0042】すなわち、このデジタルカラー複写機で
は、図5に示すように、1枚目の記録用紙33の第1面
に画像を記録した後、1枚の記録用紙33に相当するス
ペースを空けた状態で、2〜5枚目の記録用紙332
335 の第1面に画像を印字し、その後、1枚目の記録
用紙331 の第2面、6枚目の記録用紙336 の第1
面、2枚目の記録用紙の第2面、7枚目の記録用紙33
7 の第1面というように、1〜2面を交互に印字するよ
うに構成されている。
【0043】例えば、11枚の原稿の画像を両面複写す
る場合には、画像イメージの出力順序は、図5に示すよ
うな順序になる。
【0044】図6は、上記のように11枚の原稿の画像
を両面複写する場合に、デジタルカラー複写機の内部で
記録用紙が搬送される状態を示したものである。
【0045】この図6では、1枚目の記録用紙331
第1面及び第2面、並びに6枚目の記録用紙336 の第
1面に印字が既に終了しており、続いて2枚目の記録用
紙332 の第2面に画像の印字を行う直前の状態を示し
ている。この図6から判るように、1枚目の記録用紙3
1 の第1面及び第2面に印字が終了した状態では、そ
の直前に5枚目の記録用紙335 の第1面に印字が終了
しており、当該第1面に印字が終了した5枚目の記録用
紙335 は、用紙反転搬送部材47から用紙排出装置5
内の用紙反転経路48に位置している。また、それに先
立って、第1面に印字が終了した3枚目及び4枚目の記
録用紙333 、334 は、用紙反転搬送経路50に位置
している。さらに、まさに第2面に画像が印字される直
前の2枚目の記録用紙332 の後には、連続して、新た
な7枚目の記録用紙337 が給紙装置2から、用紙搬送
経路45へと給紙されつつある。
【0046】このように、上記デジタルカラー複写機で
は、両面用の中間トレイを用いることなく、記録用紙3
3の両面に可能な限り連続して画像の形成を行うことに
より、高い生産性を実現することができるように構成さ
れているが、その結果、画像出力装置10における画像
の出力順序が、1枚目の記録用紙の第1面、1枚目の記
録用紙の第2面、2枚目の記録用紙の第1面、2枚目の
記録用紙の第2面、・・・・・というように、記録用紙
の枚数及び表裏の順にはならず、図5に示すように、例
えば、1枚目の記録用紙331 の第1面、2〜5枚目の
記録用紙332〜335 の第1面、1枚目の記録用紙3
1 の第2面、6枚目の記録用紙336の第1面、2枚
目の記録用紙332 の第2面、7枚目の記録用紙337
の第1面というように、予め設定された所定の順序で記
録用紙33の1〜2面を交互に印字するようになってい
る。
【0047】図1は上記の如く構成されたデジタルカラ
ー複写機に適用された本発明に係る画像処理装置の一実
施の形態を示すものである。
【0048】図1において、7は画像読取装置3のスキ
ャナーを示すものであり、このスキャナーによって読み
取られた原稿の画像データは、画像処理装置9に入力さ
れる。この画像処理装置9は、スキャナー7から入力さ
れる原稿の反射率データに対して、シェーデイング補
正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠
消し、色/ 移動編集、及びイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の原稿色材階調
データへの変換等の所定の画像処理を行う画像処理部6
0と、画像データを記憶する電子ソート部(Elect
ric Pre−Collatin)61とを備えてい
る。上記電子ソート部61は、原稿の画像データをイエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)
の各色毎に記憶する4つの電子ソート部61Y、61
M、61C、61Kからなる。
【0049】上記スキャナー7から入力された原稿の画
像データは、画像処理部60によって、シェーデイング
補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、
枠消し、色/ 移動編集等の所定の画像処理が施された
後、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
黒(K)の4色の画像データに変換され、画像処理装置
9の各色に対応した電子ソート部61Y、61M、61
C、61Kに送られる。これらの電子ソート部61Y、
61M、61C、61Kは、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応して、合
計4つ設けられているが、これらの各色の電子ソート部
61Y、61M、61C、61Kは、すべて同様に構成
されている。
【0050】上記各色の画像記憶部61Y、61M、6
1C、61Kは、画像処理部60から出力される対応す
る色の画像データを圧縮する圧縮器62と、この圧縮器
62によって圧縮され、イメージバス63を介して送ら
れてくる画像データを一時記憶し、後述するハードディ
スク等の記憶装置と同期をとって当該記憶装置に画像情
報を記憶させたり、当該記憶装置から読み出した画像デ
ータを一時記憶するための一時記憶手段としてのページ
バッファ64と、このページバッファ64から送られて
くる画像データを記憶するためのハードディスク65
と、このハードディスク65の記憶動作を制御するため
のハードディスクコントローラ66と、上記ハードディ
スク65に圧縮して記憶された画像データを一時ページ
バッファ64に記憶し、ページバッファ64を介して送
られてくる画像データを伸張して、元の画像情報に変換
して画像出力装置10に出力する伸張器67とを備えて
いる。
【0051】尚、10はこの伸張器67によって伸張さ
れた画像データに必要に応じて二次的処理を施した後、
画像の記録を行って出力する前記画像出力装置である。
【0052】一方、図1において、68はデジタルカラ
ー複写機全体の動作を制御するシステムコントローラで
あり、このシステムコントローラ68は、上記スキャナ
ー7、画像処理部60、画像記憶部61、画像出力装置
10等の動作を制御するためのCPU69と、このCP
U69が実行する種々の制御動作で使用されるパラメ−
タ等を記憶するためのメモリ70と、上記CPU69で
実行される制御動作を予め記録したプログラムを記憶す
るためのROM71と、外部のユーザーインターフェイ
ス4等とデータのやり取りを行なう外部インターフェイ
ス72と、これらCPU69、メモリ70、ROM7
1、及び外部インターフェイス72と、画像処理装置9
とを接続するシステムバス73とを備えている。
【0053】ところで、この実施の形態では、画像デー
タを記憶する記憶手段と、前記記憶手段から少なくとも
画像データを読み出す際に、当該画像データを一時記憶
する一時記憶手段とを備え、前記記憶手段に記憶された
順序と異なる順序で画像データを出力することが可能な
画像処理装置において、前記記憶手段に記憶された両面
の画像データを読み出す場合には、前記一時記憶手段を
第1面の画像データを記憶する領域と第2面の画像デー
タを記憶する領域に分割して、画像データを一時記憶す
るように構成されている。
【0054】また、この実施の形態では、前記一時記憶
手段がページバッファからなり、当該ページバッファを
リングバッファとして使用するように構成されている。
【0055】さらに、この実施の形態では、前記記憶手
段から一時記憶手段への画像データの読み出しを、両面
画像データの第1面、第2面、次の両面画像データの第
1面、第2面の如くシーケンシャルに行うように構成さ
れている。
【0056】また更に、この実施の形態では、前記一時
記憶手段は、第2面の画像データを記憶する領域が、第
1面の画像データを記憶する領域よりも少なくとも1画
像分以上大きく確保される。その際、前記一時記憶手段
の第2面の画像データを記憶する領域のサイズは、例え
ば、同一の両面画像データの第1面と第2面との間に、
読み出される画像データの数に基づいて大きく確保され
る。
【0057】すなわち、この実施の形態では、図7に示
すように、大きく分けて、ページバッファ64が画像入
力用の領域75と画像出力用の領域76に分けられてお
り、画像出力用の領域76の方が画像入力用の領域75
よりもサイズが大きく確保されている。上記ページバッ
ファ64としては、例えば、記憶容量が128MBのも
のが用いられ、画像入力用の領域75に48MBが、画
像出力用の領域76に80MBがそれぞれ割り当てられ
る。このように、画像出力用の領域76は、1プレーン
当たり80MBであるが、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、黒(K)の全プレーンで320
MBが割り当てられている。
【0058】そして、片面印刷時は、図7(a)に示す
ように、ページバッファ64の1プレーン80MBを1
つのリングバッファとして使用するようになっている。
【0059】また、両面印刷時は、図7(b)に示すよ
うに、ページバッファ64の画像出力用の1プレーン8
0MBを、第1面(表面)の画像データを記憶する領域
76aと第2面(表面)の画像データを記憶する領域7
6bに分割して、画像データを一時記憶するように構成
されており、これら第1面用の記憶領域76aと第2面
用の記憶領域76bは、それぞれ個別に1つのリングバ
ッファとして使用するようになっている。
【0060】ここで、A4サイズの画像1プレーンを圧
縮した標準的なサイズを5MBとした場合、第2面のペ
ージバッファ領域76bを、同一用紙の第1面、第2面
の間に印刷する用紙枚数(図5参照)が4であるので、
5MB×4=20MB分、大きく確保し、ページバッフ
ァ1プレーンを第1面用の領域76aに30MB、第2
面用の領域76bに50MBに割り振るようになってい
る。
【0061】以上の構成において、この実施の形態に係
るデジタルカラー複写機では、次のようにして、用紙を
反転させて両面に画像形成を行う画像形成装置に適用さ
れる画像処理装置において、画像の出力順序とページバ
ッファに読み込んだ画像データの順序がずれた場合であ
っても、ページバッファ内に空き領域が散在したり、生
産性が低下することがなく、しかも、簡単なアルゴリズ
ムで画像処理を実行することができ、処理時間の遅延や
コストアップを招くことを回避することが可能となって
いる。
【0062】すなわち、上記デジタルカラー複写機で原
稿の複写を行う場合には、図2及び図3に示すように、
オペレータが複写したい原稿を、画像読取装置3の上部
に配置される図示しないADFの原稿送りトレイ上にセ
ットするとともに、どのような複写動作を行うかをUI
4のディスプレーやキーボード等によって指定し、スタ
ートボタンを押すことにより複写動作が開始する。
【0063】すると、上記ADFの原稿送りトレイ上に
セットされた原稿は、図4に示すように、1ページ目の
原稿から順にADFによって画像読取装置本体のプラテ
ンガラス6上に搬送され、原稿の画像がスキャナー7に
よって順次読み取られる。上記スキャナー7で読み取ら
れた原稿の画像データは、図1に示すように、画像処理
部60によって、シェーデイング補正、位置ズレ補正、
明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/ 移動編
集、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
黒(K)の4色の画像データへの変換等の所定の画像処
理が施された後、各色に対応した画像記憶部61Y、6
1M、61C、61Kに送られる。上記イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各
画像データは、圧縮器62によって圧縮処理され、ペー
ジバッファ64の入力用の記憶領域75に一時記憶され
た後、イメージバス63を介してハードディスク65に
記憶される。上記の如くして、画像読取装置2のスキャ
ナー7によって順次読み取られた一連の原稿の表裏両面
の画像データは、ハードディスク65にすべて記憶され
る。
【0064】次に、一連の両面原稿の画像を印刷する時
は、図1に示すように、CPU69の制御によって、圧
縮した状態でハードディスク65に記憶されたイメージ
ファイルを、1枚面の第1面、第2面、2枚面の第1
面、第2面、・・・といったように、実際の印字タイミ
ングに関わらずシーケンシャルに、ページバッファ64
に転送していく。
【0065】その際、上記ハードディスク65から画像
データを転送する処理の開始に伴って、CPU69は、
図8に示すように、両面出力か否かを判別し(ステップ
101)、両面出力の場合には、図7(b)に示すよう
に、ページバッファ64を第1面(表面)用の領域76
aと第2面(裏面)用の領域76bとに分割するととも
に(ステップ102)、両面出力でない場合には、図7
(a)に示すように、ページバッファ64の出力用の全
領域76を第1面(表面)用として使用する(ステップ
103)。
【0066】その後、CPU69は、図8に示すよう
に、次の用紙出力(最初は1枚目)があるか否かを判別
し(ステップ104)、次の用紙出力(最初は1枚目)
がある場合には、ページバッファ64の第1面の領域7
6aに画像データを転送する(ステップ105)。尚、
次の用紙出力(最初は1枚目)がない場合には、そのま
ま処理を終了する。
【0067】次に、CPU69は、図8に示すように、
用紙の第2面が白紙か否かを判別し(ステップ10
6)、用紙の第2面が白紙でない場合には、ページバッ
ファ64の第2面の領域76bに画像データを転送して
(ステップ107)、給紙の許可を行い(ステップ10
8)、ステップ104に戻る。また、用紙の第2面が白
紙である場合には、そのまま給紙の許可(ステップ10
8)を行うことになる。
【0068】このように、上記デジタルカラー複写機で
は、両面印刷を行うにあたって、ハードディスク65内
に記憶された画像データを順次読み出して、ページバッ
ファ64内に一旦読み込み、当該ページバッファ64か
ら画像出力装置10に、各ページの片面毎に画像データ
を出力する。その際、上記画像処理装置9では、図1に
示すように、ハードディスク65内に圧縮して記憶され
た画像データを、出力する画像の1枚目の第1面、第2
面、2枚面の第1面、第2面、といったように、実際の
印字タイミングに関わらず、シーケンシャルにページバ
ッファ64に転送していく。そして、1枚の記録用紙3
3に記録すべき両面のイメージを、ページバッファ64
に準備できた場合には、CPU69は、画像出力装置1
0に指令を送り、記録用紙33の搬送を開始する。
【0069】また、CPU69は、図9に示すように、
画像印字処理開始に伴って、最終用紙が排出済みか否か
を判別し(ステップ201)、最終用紙が排出済みでな
い場合には、印字タイミングかか否かを判別する(ステ
ップ202)。また、最終用紙が排出済みである場合に
は、そのまま処理を終了する。
【0070】次に、CPU69は、印字タイミングであ
ることを判別した場合には、ページバッファ64から対
象とする画像データを出力した後(ステップ203)、
ページバッファ64から対象とする画像データを削除し
て(ステップ204)、ステップ201に戻る。なお、
印字タイミングでない場合には、ステップ201に戻
る。
【0071】このように、CPU69は、ページバッフ
ァ64に読み込んだ画像のうち、画像出力装置10にお
いて印字が終了した段階で、その面の画像データをペー
ジバッファ64上から開放する。その結果、ページバッ
ファ64上の開放された領域には、新たなイメージファ
イルを読み込むことが可能となる。
【0072】図10(a)は、ページバッファ64上
に、出力する画像の1枚目の第1面(1−1)、1枚目
の第2面(1−2)、2枚目の第1面(2−1)、2枚
目の第2面(2−2)、3枚目の第1面(3−1)・・
・・・といった順で、画像データをページバッファ64
の第1面用の領域76a及び第2面用の領域76bにそ
れぞれ転送し、出力する画像の3枚目の第1面(3−
1)まで読み込んだときのページバッファ64の様子を
表したものである。このとき、上記ページバッファ64
は、前述したように、リングバッファとして用いられて
いるため、当該ページバッファ64を効果的に使用する
ことができ、画像イメージのサイズや圧縮率によって
は、図10(a)に示した場合よりも、多くのイメージ
を格納することができる。即ち、図10(a)では、画
像の片面のデータが5MBの場合を示しているが、通
常、画像データを圧縮したものが5MBよりも小さい場
合がほとんどである。尚、図11は、ページバッファ6
4の入力(スキャン)用の領域に、予め大きめに領域を
確保し、スキャン・ 圧縮した画像を転送した後、確保し
たページバッファ64の領域を圧縮された実際の画像サ
イズに切り詰めた状態を示す説明図である。
【0073】ところで、この実施の形態では、第1面と
第2面の画像の出力ギャップに関わらず、ページバッフ
ァ64への画像イメージの転送を行うことにより、ハー
ドディスク65からの画像デ−タの読み出しに予想以上
に時間がかかる場合に備え、多くの画像イメージをペー
ジバッファ64に転送することが可能である。この例で
は、図10(b)に示すように、画像出力前までに記録
用紙33の6枚目までの画像イメージを準備することが
できる。そして、上述したように、ページバッファ64
上に1枚の記録用紙33に対して、画像イメージが両面
(第1面及び第2面)そろった段階で、給紙装置2から
の記録用紙33の搬送を許可するようになっている。し
たがって、図10(b)に示す状態であれば、6枚目の
記録用紙33までの搬送が可能となる。
【0074】上記の如くページバッファ64上に用意さ
れた画像データは、図12の左側から順に伸張器67へ
送られて伸張処理がなされ、画像出力装置10のROS
14に順次出力される。そして、上記画像出力装置10
において、画像が出力された後は、当該画像データは、
ページバッファ64上から消去される。従って、図12
(a)に示すようにページバッファ64上に準備された
画像データは、まず、1枚目の第1面の画像データが使
用され、消去される。ここで空いた領域に用紙7−1の
画像データの読み込みが可能になる。このとき、1−2
の画像が消去されるのは、図5に示すように、5枚目の
記録用紙33の第1面5−1が消去された後であるが、
ページバッファ64には、第2面用の領域76bを多く
とっているため、図12(a)に示すように、7枚目の
記録用紙33の第2面7−2の画像の読み込みが可能で
ある。
【0075】すなわち、ページバッファ64の第2面の
領域76bを、同一用紙の第1面、第2面の間に印字す
る枚数分(図示例では、4枚分)だけ多く確保している
ので、1枚目の記録用紙33の第2面1−2が消去され
るまでの間に、2−1、3−1、4−1、5−1までが
消去されるため、図12(b)に示すように、10−2
までの画像の転送が可能である。
【0076】このように、同一の用紙33の第1面と第
2面に印字される画像データの間にギャップがあって
も、ページバッファ64を効率的に利用しながら、ハー
ドディスク65から画像データを先に読み込むことが可
能となる。
【0077】次に、1枚目の記録用紙33の第2面1−
2以降の画像データの削除順は、図13に示すように、
6−1、2−2、7−1、3−2、といったように、第
1面の領域76a、第2面の領域76bそれぞれの内部
では、読み込んだ順で削除することになるため、それぞ
れの領域で空き領域が散在することがなく、リングバッ
ファとして効率的にページバッファ64を利用すること
ができる。
【0078】一方、上記デジタルカラー複写機におい
て、画像出力中に、トレイ切り替えなどで画像出力の順
序が変更された場合を考える。11枚の記録用紙33の
両面に画像を出力するジョブ中に、図14に示すよう
に、4枚目の記録用紙33の第1面4−1の出力順が、
1枚目の記録用紙33の第2面1−2の直後にずれた場
合、5枚目の記録用紙33の第1面5−1以降の第1面
画像の出力タイミングは、それぞれ4−1がずれた分と
同じピッチだけずれる。また、4枚目の記録用紙33の
第2面4−2以降の第2面画像の出力タイミングも同様
にずれるが、3−2までの出力タイミングは変動するこ
とはないため、図14にような出力順序となる
【0079】このときも、第1面のみの出力順序、第2
面のみの出力順序に注目すると、それぞれの面では出力
順序がずれることはないため、本発明の方法では、画像
の転送順序を変更することはなく、それぞれの領域で空
き領域が散在することはない。
【0080】更に説明すると、このように画像の出力順
序が変更された場合でも、ハードディスク65内に圧縮
して記憶された画像データは、出力する画像の1枚目の
第1面、第2面、2枚面の第1面、第2面、といったよ
うに、実際の印字タイミングに関わらず、シーケンシャ
ルにページバッファ64に転送されていき、このページ
バッファ64には、図10に示すように、出力する画像
の1枚目の第1面、第2面、2枚面の第1面、第2面と
いうように、画像データが順次書き込まれる。
【0081】その際、通常は、3枚目の記録用紙33の
第1面3−1の画像データが出力された後、4枚目の記
録用紙33の第1面4−1の画像データが出力される
が、画像の出力順序が変更された場合には、3枚目の記
録用紙33の第1面3−1の画像データが出力された
後、1枚目の記録用紙33の第2面1−2の画像データ
が出力される。
【0082】その結果、3枚目の記録用紙33の第1面
3−1の画像データが出力された後、図15(a)に示
すように、4枚目の記録用紙33の第1面4−1、及び
5枚目の記録用紙33の第1面5−1の画像データの代
わりに、1枚目の記録用紙33の第2面1−2の画像デ
ータが先に出力される。その後、ページバッファ64内
の第1面用の領域76a及び第2面用の領域76bは、
図15(b)(c)に示すように、4枚目の記録用紙3
3の第1面4−1、2枚目の記録用紙33の第2面2−
2の画像データの順に、ページバッファ64から画像デ
ータが出力される。
【0083】上記のように、画像出力中に、トレイ切り
替えなどで画像出力の順序が変更された場合でも、ペー
ジバッファ64内の第1面のみの出力順序、及び第2面
のみの出力順序に注目すると、それぞれの面では出力順
序がずれることはないため、本発明の方法では、画像の
転送順序を変更することはなく、それぞれの領域で空き
領域が散在することはない。
【0084】したがって、上記実施の形態では、用紙を
反転させて両面に画像形成を行うデジタルカラー複写機
に適用される画像処理装置において、画像の出力順序と
ページバッファ64に読み込んだ画像データの順序がず
れた場合であっても、ページバッファ64内に空き領域
が散在したり、生産性が低下することがなく、しかも、
簡単なアルゴリズムで画像処理を実行することができ、
処理時間の遅延やコストアップを招くことを回避するこ
とが可能となる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、用紙を反転させて両面に画像形成を行う画像形成装
置に適用される画像処理装置において、画像の出力順序
とページバッファに読み込んだ画像データの順序がずれ
た場合であっても、ページバッファ内に空き領域が散在
したり、生産性が低下することがなく、しかも、簡単な
アルゴリズムで画像処理を実行することができ、処理時
間の遅延やコストアップを招くことを回避することが可
能な画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る画像処
理装置を示すブロック図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像処
理装置を適用した画像形成装置としてのデジタルカラー
複写機を示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る画像処
理装置を適用した画像形成装置としてのデジタルカラー
複写機を示す構成図である。
【図4】 図4は画像読取装置を示す構成図である。
【図5】 図5(a)(b)はこの発明の実施の形態1
に係る画像処理装置を適用した画像形成装置としてのデ
ジタルカラー複写機において、11枚目の両面出力を行
うときの画像出力順序をそれぞれ示す説明図である。
【図6】 図6はこの発明の実施の形態1に係る画像処
理装置を適用した画像形成装置としてのデジタルカラー
複写機において、両面出力を行うときの画像出力順序を
それぞれ示す説明図である。
【図7】 図7(a)(b)はページバッファの記憶領
域をそれぞれ示す説明図である。
【図8】 図8は画像データの転送処理を示すフロチャ
ートである。
【図9】 図9は画像印字処理の動作を示すフロチャー
トである。
【図10】 図10(a)(b)はこの発明の実施の形
態1に係る画像処理装置において、ページバッファへの
画像データを記憶する順序をそれぞれ示す説明図であ
る。
【図11】 図11はページバッファの記憶領域を示す
説明図である。
【図12】 図12(a)(b)はこの発明の実施の形
態1に係る画像処理装置において、ページバッファへの
画像データを記憶する順序をそれぞれ示す説明図であ
る。
【図13】 図13はこの発明の実施の形態1に係る画
像処理装置において、ページバッファへの画像データを
記憶する順序を示す説明図である。
【図14】 図14はこの発明の実施の形態1に係る画
像処理装置を適用した画像形成装置としてのデジタルカ
ラー複写機において、11枚目の両面出力を行うときの
画像出力順序を示す説明図である。
【図15】 図15(a)〜(c)はこの発明の実施の
形態1に係る画像処理装置において、ページバッファへ
の画像データを記憶する順序をそれぞれ示す説明図であ
る。
【符号の説明】
64:ページバッファ(一時記憶手段)、65:ハード
ディスク、76:出力用の領域、76a:出力用の領域
(第1面用)、76b:出力用の領域(第2面用)。
フロントページの続き (72)発明者 谷本 一仁 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 木村 英雄 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 神原 信彦 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2C087 AA15 AC08 BC05 BC06 BC07 BC14 BD40 CA13 CB12 5C073 AA04 AA06 BB09 CA01 CC04 CE01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを記憶する記憶手段と、前記
    記憶手段から少なくとも画像データを読み出す際に、当
    該画像データを一時記憶する一時記憶手段とを備え、前
    記記憶手段に記憶された順序と異なる順序で画像データ
    を出力することが可能な画像処理装置において、前記記
    憶手段に記憶された両面の画像データを読み出す場合に
    は、前記一時記憶手段を第1面の画像データを記憶する
    領域と第2面の画像データを記憶する領域に分割して、
    画像データを一時記憶することを特徴とする画像処置装
    置。
  2. 【請求項2】 前記一時記憶手段がページバッファから
    なり、当該ページバッファをリングバッファとして使用
    することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段から一時記憶手段への画像
    データの読み出しを、両面画像データの第1面、第2
    面、次の両面画像データの第1面、第2面の如くシーケ
    ンシャルに行うことを特徴とする請求項1記載の画像処
    理装置。
  4. 【請求項4】 前記一時記憶手段は、第2面の画像デー
    タを記憶する領域が、第1面の画像データを記憶する領
    域よりも少なくとも1画像分以上大きく確保されている
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記一時記憶手段の第2面の画像データ
    を記憶する領域のサイズを、同一の両面画像データの第
    1面と第2面との間に、読み出される画像データの数に
    基づいて大きく確保したことを特徴とする請求項4記載
    の画像処理装
  6. 【請求項6】 前記一時記憶手段は、画像データを記憶
    手段に書き込む際に、当該画像データを一時記憶するた
    めの領域と、前記記憶手段から画像データを読み出す際
    に、当該画像データを一時記憶するための領域とに分割
    されていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記記憶手段に画像データを記憶する
    際、前記画像データに予想される最大サイズの領域を一
    時記憶手段に確保しておき、前記一時記憶手段に画像デ
    ータを記憶した後、当該画像データの実際のサイズに応
    じた領域に切り詰めることを特徴とする請求項1記載の
    画像処理装置。
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