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JP2002010881A - クッション材及びこれを使用した床ずれ防止マット - Google Patents

クッション材及びこれを使用した床ずれ防止マット

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JP2002010881A
JP2002010881A JP2000195811A JP2000195811A JP2002010881A JP 2002010881 A JP2002010881 A JP 2002010881A JP 2000195811 A JP2000195811 A JP 2000195811A JP 2000195811 A JP2000195811 A JP 2000195811A JP 2002010881 A JP2002010881 A JP 2002010881A
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JP
Japan
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mesh
cushioning material
knitted fabric
dimensional
material according
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JP2000195811A
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Kiyoshi Yoshikawa
喜代司 吉川
Keiji Uchida
恵二 内田
Masaji Inoue
正次 井上
Takamitsu Matsubayashi
孝充 松林
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Kanebo Synthetic Fibers Ltd
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Synthetic Fibers Ltd
Kanebo Ltd
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Publication date
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C31/00Details or accessories for chairs, beds, or the like, not provided for in other groups of this subclass, e.g. upholstery fasteners, mattress protectors, stretching devices for mattress nets
    • A47C31/006Use of three-dimensional fabrics

Landscapes

  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 病臥人の状態及び個人差に関係なく、また、
看護人による手当てを必要としないで、床ずれによる壊
疽を防止することができる床ずれ防止マットに有用なク
ッション材を提供する。 【解決手段】 表地と裏地がつなぎ糸で接合されてなる
ダンボールニットを表層とし、その下に通気性あるウレ
タンフォームを介して表面がメッシュ状で厚み方向にス
プリング効果を有する立体メッシュ及び堅綿を積層した
ものをクッション材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表地と裏地がつな
ぎ糸で接合されてなるダンボールニットを使用したクッ
ション材及びそれにより製造される床ずれ防止マットに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、床ずれの防止には、病臥時看護人
が強制的に体位変換をし、身体の圧迫を受けやすい部分
に、タオル、毛布等をあてて壊疽の防止をするか、又は
市販の床ずれ防止用エアーマット、ウレタンフォームマ
ット等を使用している。しかし、床ずれによる壊疽は個
人差が大きく、特に多く使用されているエアーマットは
製品の構造上、通気性のないものが多く、床ずれによる
壊疽を完全に防止できるものはなかった。また、マット
にかかる体圧は、身体の部位により、非常に異なるた
め、この体圧を分散することが必要であるが、従来のク
ッション材では、満足する結果を得ることはできなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、病臥人の状
態及び個人差に関係なく、また、看護人による手当てを
必要としないで、床ずれによる壊疽を防止することがで
きる床ずれ防止マットに有用なクッション材を提供する
ことを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、表地と裏地
がつなぎ糸で接合されてなるダンボールニットが通気性
に優れ、しかも表地と裏地をつなぎ糸の先端で密に点状
に支持しているため、スプリング性にも優れることに着
眼し、これを使用することによって、上記課題を解決し
た。
【0005】すなわち、本発明のクッション材は、特許
第3025310号公報及び特開平7−316959号
公報に記載されるようなダンボールニット(表地と裏地
をつなぎ糸で、点支持するような状態のものであれば、
後に示す立体メッシュと称されるものであってもよい)
を表層とし、その下に、通気性あるウレタンフォームを
介して表面がメッシュ状で厚み方向にスプリング効果を
有する立体メッシュ及び堅綿を積層してなるものであ
る。
【0006】ダンボールニット、立体メッシュ及び堅綿
の厚さは、この順で厚くなるように積層するのが好まし
く、また、ダンボールニットは一層だけでなく、二層以
上積層してもよく、また、ウレタンフォームとの間に、
更に、表面がメッシュ状で厚み方向にスプリング効果を
有する立体メッシュの層を設けてもよい。この場合、上
層の立体メッシュの厚さは、ダンボールニットより厚
く、下層の立体メッシュより薄くするのが好ましい。
【0007】なお、ダンボールニットは、通常、表地と
裏地はポリエステル系仮撚加工糸等を使用した平滑で風
合いのよい織編組織からなるものであり、これらを一定
間隔を開けて平行に、つなぎ糸(モノ又はマルチフィラ
メント糸)で密に接合してなるものであるが、本発明で
は、厚さ3〜10mmで、JIS K 6401に記載の繰り返し圧
縮試験に準拠したヘタリ率が8%以下であるものを使用
するのが好ましい。
【0008】次に、ウレタンフォームの下に設けられる
立体メッシュ及び必要に応じてダンボールニットとウレ
タンフォームの間に積層される立体メッシュは共に、厚
み方向に繊維そのもののスプリング効果を発揮するもの
で、面積当たり60%以上の空隙率を有する、通気度に
優れたものであるのが好ましい。例えば、合成繊維を絡
めてカールさせ、三次元的に成形したものや、表裏二層
の編地を連結糸で連結した立体編地等がいずれも使用で
きる。
【0009】特に、好ましい立体メッシュは、ウレタン
フォームの上下いずれに積層されるものも、表裏二層の
編地と該二層の編地を連結する連結糸から構成された立
体編物で、表裏の編地がネット状となっており、かつ、
表裏の編地を連結する連結糸が編地に対して実質的に直
立して存在するものである。ここに実質的に直立とは、
表地と裏地の間に、連結糸が縦方向に線状に配置されて
いることを意味するものであり、連結糸が湾曲していて
も、またX状に配置されていてもよい。
【0010】立体メッシュを複数枚使用する場合、上層
より下層が厚く、また、上層より下層が、立体メッシュ
を形成する繊維が太くなるように、選択配置するのが、
好ましく、更に、空隙率も上層より下層が大となうよう
にするのがよい。例えば、立体メッシュとして,表裏の
編地がネット状であるものを使用する場合、該ネットの
網目は、上層より下層が大となるように配置するのがよ
い。
【0011】なお、ダンボールニットとウレタンフォー
ムの間に任意に設けられる立体メッシュの厚さは4〜1
2mm程度であるのが好ましく、また、表裏二層の編地を
連結糸で連結した立体編地で、編地がネット状であるも
のを使用する場合には、空隙部分が2〜6mm径である網
目が300〜800/100cm2 程度の割合で存在する
ものであるのが好ましい。また、ウレタンフォームの下
に設けられる立体メッシュは、厚さ10〜20mm程度で
あるのが好ましく、表裏二層の編地を連結糸で連結した
立体編地で、編地がネット状であるものを使用する場合
には、空隙部分が8〜35mm径である網目が30〜10
0/100cm2 程度の割合で存在するものが好ましい。
【0012】次に、ウレタンフォームは、本発明のクッ
ション材の当たりを和らげるために使用されるものであ
り、通常10〜30mm程度の厚さで使用されればよく、
必要に応じて、二層以上積層されてもよい。
【0013】本発明のクッション材の下層となる堅綿と
しては、通常ベット用マットに使用されるポリエステル
堅綿等を使用すればよく、その厚さは特に限定されない
が、20〜50mm程度であるのが好ましい。
【0014】このようにして形成された本発明のクッシ
ョン材は、それを構成するダンボールニット及び立体メ
ッシュがいずれも、厚手方向に繊維状のスプリング効果
を発揮するため、その上に、自力で体位を変換できない
患者が寝たり、座ったりしても、点接触による複数の層
で、身体が支持される結果となり、身体とクッション材
が接する各部位において、体圧を、動かないと床ずれを
生ずる可能性ある値─床ずれ予防値─30g/cm2 以下
に分散させることが可能となる。
【0015】従って、本発明のクッション材は、布製カ
バーで覆って床ずれ防止マットとして使用されるが、こ
のマットは寝具類としてだけでなく、車椅子等に使用し
てもよい。
【0016】なお、布製カバーを、抗菌性や消臭性ある
布帛で製造してよいのは勿論であるが、更に、クッショ
ン材のダンボールニットの上に、抗菌性、消臭性、吸水
性等の機能性ある布帛を積層してもよい。この布帛は、
不織布であってもよく、速乾性であるのがよい。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を示す。 実施例1 図1に示す如く、ダンボールニット1/立体メッシュ2
/ウレタンフォーム3/立体メッシュ4/堅綿5の五層
を積層したクッション材を、ポリエステル製編布からな
るカバーで覆いベット用のマットとした。なお、各層に
使用した素材は次の通りである。 (1) ダンボールニット1・・鐘紡株式会社製のクッショ
ンファブM2001A(厚さ3mm)−表地と裏地がポリ
エステルのレギュラー加工糸150D/48Fからな
り、つなぎ糸が芯鞘型の複合糸(鐘紡製のベルカップル
糸)250D/16Fからなる、210g/M2 のダン
ボールニット〔無数に編み込まれたつなぎ糸により、表
裏両面を点で支持する、クッション性に優れた製品〕。 (2) 立体メッシュ2・・旭化成工業株式会社製の立体編
物AKE64690(厚さ8mm)−フロント糸がポリエ
ステル150D/48F、ミドル糸がポリエステル25
0D/1F、バック糸がポリエステル150D/48F
である立体メッシュ(85cm幅で650g/M)〔優れ
たクッション性を有するもので、連結部にモノフィラメ
ントを使用した立体構造となっているため、空間を大量
に持つこおととなり、通気性及び通水性に優れ、かつ耐
衝撃性、耐弾性回復性にも優れた製品〕。 (3) ウレタンフォーム3−厚さ10mm−〔軽く、柔軟性
に富み、クッション性、保温性、緩衝性、吸音性に優れ
る〕。 (4) 立体メッシュ4・・旭化成工業株式会社製の立体編
物AKE67130(厚さ15mm)−フロント糸がポリ
エステル250D/1F、ミドル糸がポリエステル88
0D/1F、バック糸がポリエステル250D/1Fで
ある立体メッシュ(866g/M2 )〔前記(2) と同様
であるが、この層を厚くすることで、より空間が大きく
なり、通気性が保持される〕。 (5) ポリエステル製の堅綿5(厚さ30mm)〔この層
は、上方の(1) 〜(4) の層で体圧分散させた加圧(体
重)を最終的に吸収することとなる〕。ベットマットの
上に綿入りの敷布団を重ねたベットに病臥していたが、
肩及び臀部に壊疽ができたため、エアーマットを使用し
たが、壊疽は縮小せず、看護人が病人の患部にタオル等
を当てて進行を抑えていた病人に、実施例1のマットを
適用したところ、壊疽の進行が止まり、壊疽は約10日
で完治した。
【0018】比較例1 図2に示す如く、実施例1のクッション材から(1) と
(2) の二層を除き、実施例1の(3) (4) (5) の三層(ウ
レタンフォーム3/立体メッシュ4/堅綿5)のみから
なるクッション材を、ポリエステル製編布からなるカバ
ーで覆いベット用のマットとした。
【0019】実施例1と比較例1のマットを、床ずれ防
止マットとして使用した時の体圧分散特性を試験した。
その結果を表1に示す。なお、試験方法は下記の通りで
ある。 〔測定機器〕 接触圧力測定装置。 〔試験方法〕 身体に接触圧力が最大にかかる場所を選
び、10箇所の測定センサーで、横1列及び2列に配列
し、頸骨、肩胛骨から腰、臀部にかけて測定。 〔被験者〕 男性60歳、体重60kg
【0020】
【表1】
【0021】表1の試験結果から、本発明に従ったクッ
ション材からなる実施例のマットでは、体圧分散特性が
顕著に認められた(各測定部位の体圧がいずれも床ずれ
予防値30g/cm2 以下となった)が、クッション材の表
層にダンボールニットを使用しなかった比較例のマット
では、体圧が集中する箇所が多々認められ、床ずれ防止
が十分できないことがわかった。
【0022】
【発明の効果】本発明のクッション材は、全体に通気性
に富んでおり、しかも、表層に表面が平滑で風合いがよ
く、かつ、表地と裏地をつなぎ糸で点状に支持する、ス
プリング性に優れたダンボールニットを使用し、ウレタ
ンフォームを介して下層に積層される立体メッシュも、
繊維そのもののスプリング効果を発揮するものであるた
め、体圧分散特性に優れた床ずれ防止マットに非常に有
効に使用できるものとなる。更に、本発明では、各層の
材質や厚さを、使用者の体型や体重等にあわせて、自由
に変化させることができるので、どのような使用者に対
しても、安定して体圧分散特性に優れた床ずれ防止マッ
トを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例で使用するクッション
材の説明図である。
【図2】図2は、比較例で使用するクッション材の説明
図である。
【符号の説明】
1 ダンボールニット 2 立体メッシュ 3 ウレタンフォーム 4 立体メッシュ 5 堅綿
フロントページの続き (72)発明者 内田 恵二 大阪府大阪市北区梅田一丁目2番2号 カ ネボウ合繊株式会社内 (72)発明者 井上 正次 兵庫県三田市広沢127−9 (72)発明者 松林 孝充 大阪府枚方市山ノ上5−32−6 Fターム(参考) 3B096 AD04 AD07 4F100 AK01C AK01E AK41 AK51B BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D BA10E DG06D DG11E DG13A DG13C DG13E DG15C DG15E DJ01B GB66 GB72 JA20A JA20C JA20E JC00E JD02 JD02B JK05A JK10 JK11 YY00A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表地と裏地がつなぎ糸で接合されてなる
    ダンボールニットを表層とし、その下に通気性あるウレ
    タンフォームを介して表面がメッシュ状で厚み方向にス
    プリング効果を有する立体メッシュ及び堅綿を積層して
    なるクッション材。
  2. 【請求項2】 ダンボールニット、立体メッシュ及び堅
    綿が、この順に厚くなることを特徴とする請求項1のク
    ッション材。
  3. 【請求項3】 ダンボールニットとウレタンフォームの
    間に、表面がメッシュ状で厚み方向にスプリング効果を
    有する立体メッシュの層が設けれており、該立体メッシ
    ュの厚さが、ダンボールニットより厚く、下層の立体メ
    ッシュより薄いことを特徴とする請求項2のクッション
    材。
  4. 【請求項4】 ダンボールニットが、厚さ3〜10mm
    で、JIS K 6401に記載の繰り返し圧縮試験に準拠したヘ
    タリ率が8%以下であることを特徴とする請求項1〜3
    いずれか1項のクッション材。
  5. 【請求項5】 立体メッシが、表裏二層の編地と該二層
    の編地を連結する連結糸から構成された立体編物で、表
    裏の編地がネット状となっていること、及び表裏の編地
    を転結する連結糸が編地に対して実質的に直立して存在
    することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項のクッ
    ション材。
  6. 【請求項6】 立体メッシが、合成繊維を絡めてカール
    させ、三次元的に成形したものであることを特徴とする
    請求項1〜4いずれか1項のクッション材。
  7. 【請求項7】 ダンボールニットの上に抗菌性ある布帛
    が積層されていることを特徴とする請求項1〜6いずれ
    か1項のクッション材。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7いずれか1項に記載の
    クッション材を、布製カバーで覆ってなることを特徴と
    する床ずれ防止マット。
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