JP2003339480A - クッション材 - Google Patents
クッション材Info
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- JP2003339480A JP2003339480A JP2002149146A JP2002149146A JP2003339480A JP 2003339480 A JP2003339480 A JP 2003339480A JP 2002149146 A JP2002149146 A JP 2002149146A JP 2002149146 A JP2002149146 A JP 2002149146A JP 2003339480 A JP2003339480 A JP 2003339480A
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- JP
- Japan
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- knitted fabric
- dimensional
- hardness
- mattress
- cushion material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47C—CHAIRS; SOFAS; BEDS
- A47C31/00—Details or accessories for chairs, beds, or the like, not provided for in other groups of this subclass, e.g. upholstery fasteners, mattress protectors, stretching devices for mattress nets
- A47C31/006—Use of three-dimensional fabrics
Landscapes
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】従来からの敷布団用クッション材は、敷布団と
して使用を重ねるうちに、人が横たわる部分が徐々にへ
たり、敷布団中央部と周辺部に高低差が発現し、寝心地
が悪くなるという問題があった。本発明は、底つき感が
なく、クッション性が良好でしかも透湿性や通気性に優
れ、製造工程を簡略化でき、長期間の使用にもへたるこ
とのない敷布団用クッション材を提供するものである。 【解決手段】互いに離間して配置された表編地と裏編地
とを連結糸でつないだ、三次元立体編物で形成された敷
布団用クッション材で、使用部位によって編成密度を多
段階に変え、使用部位に適した硬度の三次元立体編物を
敷布団用クッション材とする。
して使用を重ねるうちに、人が横たわる部分が徐々にへ
たり、敷布団中央部と周辺部に高低差が発現し、寝心地
が悪くなるという問題があった。本発明は、底つき感が
なく、クッション性が良好でしかも透湿性や通気性に優
れ、製造工程を簡略化でき、長期間の使用にもへたるこ
とのない敷布団用クッション材を提供するものである。 【解決手段】互いに離間して配置された表編地と裏編地
とを連結糸でつないだ、三次元立体編物で形成された敷
布団用クッション材で、使用部位によって編成密度を多
段階に変え、使用部位に適した硬度の三次元立体編物を
敷布団用クッション材とする。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、通気性及びクッシ
ョン性に優れ、特にへたりの起こりにくい敷布団用のク
ッション材に関するものである。
ョン性に優れ、特にへたりの起こりにくい敷布団用のク
ッション材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】敷布団用のクッション材には、繊維シー
トを複数枚積層したものや、ポリウレタンフォーム、三
次元立体編物等が所定の厚さ大きさに形成され、袋状に
形成した布製の外装体につめ込む方法で敷布団が製造さ
れている。
トを複数枚積層したものや、ポリウレタンフォーム、三
次元立体編物等が所定の厚さ大きさに形成され、袋状に
形成した布製の外装体につめ込む方法で敷布団が製造さ
れている。
【0003】しかし、これらのクッション材は、敷布団
として使用を重ねるうちに、人が横たわる部分が徐々に
へたり、敷布団中央部と周辺部に高低差が発現し、寝心
地が悪くなるという問題があった。この問題解決のため
に種々の技術が提案されており、クッション性を向上す
るために、例えば、繊維シートの場合、特開昭58−2
12413、特開平11−123126のように、布団
の中央部の綿の充填密度を側部よりも大きくなるように
したり、人間の横たわる中央部の中綿の高さを高くして
製造している例がある。また、特開平11−12312
6のように、繊維シートを所定巾と敷布団の厚さに合わ
せた長さに切断した小ブロック体とし、該小ブロック体
を立てるように連結し、繊維方向を上下方向にすること
によって、通気性とクッション性が向上し、寝心地がよ
くなる旨の開示もある。
として使用を重ねるうちに、人が横たわる部分が徐々に
へたり、敷布団中央部と周辺部に高低差が発現し、寝心
地が悪くなるという問題があった。この問題解決のため
に種々の技術が提案されており、クッション性を向上す
るために、例えば、繊維シートの場合、特開昭58−2
12413、特開平11−123126のように、布団
の中央部の綿の充填密度を側部よりも大きくなるように
したり、人間の横たわる中央部の中綿の高さを高くして
製造している例がある。また、特開平11−12312
6のように、繊維シートを所定巾と敷布団の厚さに合わ
せた長さに切断した小ブロック体とし、該小ブロック体
を立てるように連結し、繊維方向を上下方向にすること
によって、通気性とクッション性が向上し、寝心地がよ
くなる旨の開示もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術で
は、敷布団を製造するのに、何工程かを経なければなら
ず、手間と時間を費やし、コストの問題や、充填密度を
あげることから重さの問題もあり、また長期間に亘る使
用によるへたりや底つき感、透湿性や通気性で満足の得
られるものではなかった。本発明は、底つき感がなく、
クッション性が良好でしかも透湿性や通気性に優れ、製
造工程を簡略化できる敷布団用クッション材を提供する
ものである。
は、敷布団を製造するのに、何工程かを経なければなら
ず、手間と時間を費やし、コストの問題や、充填密度を
あげることから重さの問題もあり、また長期間に亘る使
用によるへたりや底つき感、透湿性や通気性で満足の得
られるものではなかった。本発明は、底つき感がなく、
クッション性が良好でしかも透湿性や通気性に優れ、製
造工程を簡略化できる敷布団用クッション材を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な課題を解決するために鋭意検討の結果、優れたクッシ
ョン性と通気性をもち、しかも使用部位に応じて簡単に
硬度が変えられる三次元立体編物に着目し、本発明に到
達した。
な課題を解決するために鋭意検討の結果、優れたクッシ
ョン性と通気性をもち、しかも使用部位に応じて簡単に
硬度が変えられる三次元立体編物に着目し、本発明に到
達した。
【0006】すなわち第1の発明の敷布団用クッション
材は、互いに離間して配置された表編地と裏編地とを連
結糸でつないだ三次元立体編物で形成されたクッション
材で、使用部位によって硬度を変えたことを特徴とする
敷布団用クッション材である。この敷布団用クッション
材は、軽量でクッション性に富み、使用部位によって硬
度を変えているため長期間に亘る使用によるへたりや底
つき感のない敷布団用クッション材である。
材は、互いに離間して配置された表編地と裏編地とを連
結糸でつないだ三次元立体編物で形成されたクッション
材で、使用部位によって硬度を変えたことを特徴とする
敷布団用クッション材である。この敷布団用クッション
材は、軽量でクッション性に富み、使用部位によって硬
度を変えているため長期間に亘る使用によるへたりや底
つき感のない敷布団用クッション材である。
【0007】第2の発明は、上記三次元立体編物の厚さ
が10〜50mmで、表裏編地の地編糸が200〜25
00dtexのマルチフィラメントからなり、連結糸が
250〜1500dtexのモノフィラメントからなる
敷布団用クッション材である。前記地編糸と連結糸の組
み合わせで、軽量で適度のクッション性と圧縮硬さを保
有した敷布団用クッション材となる。
が10〜50mmで、表裏編地の地編糸が200〜25
00dtexのマルチフィラメントからなり、連結糸が
250〜1500dtexのモノフィラメントからなる
敷布団用クッション材である。前記地編糸と連結糸の組
み合わせで、軽量で適度のクッション性と圧縮硬さを保
有した敷布団用クッション材となる。
【0008】第3の発明は、使用部位を長手方向に足
部、腰部、頭部に3分割し、その部位に適した硬度とし
た敷布団用クッション材である。前記のように使用部位
を3分割し、人が敷布団の上に寝た状態において最も荷
重のかかる、腰部の硬度をあげ、荷重に応じて硬度を変
えたものである。このような構成により、長期間に亘る
使用により、敷布団が船底型にへたるようなことが軽減
され、寝心地のよい状態を維持することが可能となる。
部、腰部、頭部に3分割し、その部位に適した硬度とし
た敷布団用クッション材である。前記のように使用部位
を3分割し、人が敷布団の上に寝た状態において最も荷
重のかかる、腰部の硬度をあげ、荷重に応じて硬度を変
えたものである。このような構成により、長期間に亘る
使用により、敷布団が船底型にへたるようなことが軽減
され、寝心地のよい状態を維持することが可能となる。
【0009】第4の発明は、使用部位を長手方向に足
部、腰部、頭部に3分割し、かつ幅方向に中央部、左側
部、右側部に3分割し、その部位に適した硬度とした敷
布団用クッション材である。前記のように使用部位を9
分割し、人が敷布団の上に寝た状態において最も荷重の
かかる、腰部中央部の硬度をあげ、他の部位について
も、荷重に応じて硬度を変えたものである。このような
構成により、長期間に亘る使用により、敷布団が船底型
にへたるようなことが軽減され、さらに寝心地のよい状
態を維持することが可能となる。
部、腰部、頭部に3分割し、かつ幅方向に中央部、左側
部、右側部に3分割し、その部位に適した硬度とした敷
布団用クッション材である。前記のように使用部位を9
分割し、人が敷布団の上に寝た状態において最も荷重の
かかる、腰部中央部の硬度をあげ、他の部位について
も、荷重に応じて硬度を変えたものである。このような
構成により、長期間に亘る使用により、敷布団が船底型
にへたるようなことが軽減され、さらに寝心地のよい状
態を維持することが可能となる。
【0010】第5の発明は、三次元立体編物の幅方向の
各部位に応じて編組織を変化させ、35〜85の硬度に
おいて2段階乃至4段階に変化させた敷布団用クッショ
ン材である。三次元立体編物は、編成組織を変えること
により、編成密度を自由に設定することが出来、前記各
部位に応じた硬度に一工程で編み上げるものである。
各部位に応じて編組織を変化させ、35〜85の硬度に
おいて2段階乃至4段階に変化させた敷布団用クッショ
ン材である。三次元立体編物は、編成組織を変えること
により、編成密度を自由に設定することが出来、前記各
部位に応じた硬度に一工程で編み上げるものである。
【0011】第6の発明は、三次元立体編物の長手方向
の各部位に応じて連結糸の太さおよび/または本数を変
えることにより編成密度を変化させ、35〜85の硬度
において2段階乃至4段階に変化させた敷布団用クッシ
ョン材である。三次元立体編物の長手方向の各部位に応
じて連結糸の太さおよび/または本数を変えることによ
り編成密度を変え、前記各部位に応じた硬度に一工程で
編み上げるものである。
の各部位に応じて連結糸の太さおよび/または本数を変
えることにより編成密度を変化させ、35〜85の硬度
において2段階乃至4段階に変化させた敷布団用クッシ
ョン材である。三次元立体編物の長手方向の各部位に応
じて連結糸の太さおよび/または本数を変えることによ
り編成密度を変え、前記各部位に応じた硬度に一工程で
編み上げるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、三次元立体編物の特徴
である、クッション性と通気性に着目し、軽量で寝心地
のよい敷布団用のクッション材を提供するに至ったもの
であり、以下本発明にかかわる三次元立体編物による敷
布団用のクッション材の実施例を図面に従って説明す
る。
である、クッション性と通気性に着目し、軽量で寝心地
のよい敷布団用のクッション材を提供するに至ったもの
であり、以下本発明にかかわる三次元立体編物による敷
布団用のクッション材の実施例を図面に従って説明す
る。
【0013】図2は、本発明の敷布団のクッション材に
用いる三次元立体編物の概略断面図である。表編地1、
裏編地3は、互いに所定間隔を離間して配置され、この
両編地の相互間を往復するように連結糸2が設けられて
いる。表編地1、裏編地3はともにウェール方向、コー
ス方向のいずれにも連続したフラットな編地組織で形成
されても良いし、メッシュ等の透孔組織に編成しても良
い。表裏編地の地編糸の繊維は、特に限定されることは
ないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレートなどに代表されるポリエステル系繊維、ナ
イロン6、ナイロン66などに代表されるポリアミド系
繊維、ポリエチレン、ポリプロピレンなどに代表される
ポリオレフィン系繊維、あるいはこれらの繊維を2種類
以上組み合わせた、200〜2500dtexのマルチ
フィラメントから構成するのが望ましい。200dte
x未満の細い糸で編成すると、立体編地に所要の好まし
い腰の強さを具備せしめることが困難であり、好ましく
ない。2500dtexを超える太さの編糸を用いる時
は、編成作業が困難になることに加えて編地の表面感触
の柔らかさの観点から、硬くなり過ぎ好ましくない。な
お、地編糸にモノフィラメント糸を用いても良いが、風
合いが硬くなり、圧縮するとギシギシと音が鳴るのでマ
ルチフィラメントから構成するのが望ましい。
用いる三次元立体編物の概略断面図である。表編地1、
裏編地3は、互いに所定間隔を離間して配置され、この
両編地の相互間を往復するように連結糸2が設けられて
いる。表編地1、裏編地3はともにウェール方向、コー
ス方向のいずれにも連続したフラットな編地組織で形成
されても良いし、メッシュ等の透孔組織に編成しても良
い。表裏編地の地編糸の繊維は、特に限定されることは
ないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレートなどに代表されるポリエステル系繊維、ナ
イロン6、ナイロン66などに代表されるポリアミド系
繊維、ポリエチレン、ポリプロピレンなどに代表される
ポリオレフィン系繊維、あるいはこれらの繊維を2種類
以上組み合わせた、200〜2500dtexのマルチ
フィラメントから構成するのが望ましい。200dte
x未満の細い糸で編成すると、立体編地に所要の好まし
い腰の強さを具備せしめることが困難であり、好ましく
ない。2500dtexを超える太さの編糸を用いる時
は、編成作業が困難になることに加えて編地の表面感触
の柔らかさの観点から、硬くなり過ぎ好ましくない。な
お、地編糸にモノフィラメント糸を用いても良いが、風
合いが硬くなり、圧縮するとギシギシと音が鳴るのでマ
ルチフィラメントから構成するのが望ましい。
【0014】連結糸2も特に限定されることはないが、
ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィ
ン系繊維等の250〜1500dtexのモノフィラメ
ントから構成するのが望ましい。連結糸2によって構成
される連結層の構造は、表裏編地の相対する編目から1
ないし複数ウェールおよび/または1ないし複数コース
離れた編目に向かって斜めに移行したトラス構造とする
のが好ましい。該三次元立体編物に人体の荷重がかかっ
た場合、連結糸2の倒れによる偏座屈が防止され、連結
糸2の座屈強度と、隣接した連結糸2のバネ特性により
発揮される復元力で表編地1を支持することで、広い面
積で剛性を保ち、応力集中が起きない柔構造体を形成し
ている。また連結糸2以外の部分は、空隙になってお
り、優れた透湿性や通気性を発揮できる軽量構造になっ
ている。
ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィ
ン系繊維等の250〜1500dtexのモノフィラメ
ントから構成するのが望ましい。連結糸2によって構成
される連結層の構造は、表裏編地の相対する編目から1
ないし複数ウェールおよび/または1ないし複数コース
離れた編目に向かって斜めに移行したトラス構造とする
のが好ましい。該三次元立体編物に人体の荷重がかかっ
た場合、連結糸2の倒れによる偏座屈が防止され、連結
糸2の座屈強度と、隣接した連結糸2のバネ特性により
発揮される復元力で表編地1を支持することで、広い面
積で剛性を保ち、応力集中が起きない柔構造体を形成し
ている。また連結糸2以外の部分は、空隙になってお
り、優れた透湿性や通気性を発揮できる軽量構造になっ
ている。
【0015】三次元立体編物の厚さは10〜50mmが
好ましく、10mmより薄ければ充分なクッション性が
得られず底つき感を感じる。また、50mmを越えると
連結糸2の弾性率によっては剛体に近い硬めのクッショ
ン特性となってしまうこと、連結糸2の角度によっては
偏座屈を起しクッション性が失われてしまうこと、重量
が増え実用的でないこと等の理由で好ましくない。
好ましく、10mmより薄ければ充分なクッション性が
得られず底つき感を感じる。また、50mmを越えると
連結糸2の弾性率によっては剛体に近い硬めのクッショ
ン特性となってしまうこと、連結糸2の角度によっては
偏座屈を起しクッション性が失われてしまうこと、重量
が増え実用的でないこと等の理由で好ましくない。
【0016】図1は、本発明の敷布団のクッション材に
用いる三次元立体編物の概略図である。人体の荷重のか
かる部位に応じて区分けし、長手方向に足部、腰部、頭
部にそれぞれ1/4、1/2、1/4の幅に区分し、幅
方向に左側部、中央部、右側部にそれぞれ1/6、2/
3、1/6の幅に区分し、その区分に適した硬度に編み
上げたものである。該硬度は使用部位によって、連結糸
2の密度を変えて得ることができ、最も荷重のかかりや
すい腰部・中央部の硬度を50〜85、頭部・中央部、
足部・中央部、腰部・両側部の硬度を45〜65、その
他の部位を35〜50とした。頭部、腰部、足部、中央
部、両側部の幅の区分は、上記のような幅には特に限定
されないが、敷布団の大きさに合わせ、自由に設定され
る。
用いる三次元立体編物の概略図である。人体の荷重のか
かる部位に応じて区分けし、長手方向に足部、腰部、頭
部にそれぞれ1/4、1/2、1/4の幅に区分し、幅
方向に左側部、中央部、右側部にそれぞれ1/6、2/
3、1/6の幅に区分し、その区分に適した硬度に編み
上げたものである。該硬度は使用部位によって、連結糸
2の密度を変えて得ることができ、最も荷重のかかりや
すい腰部・中央部の硬度を50〜85、頭部・中央部、
足部・中央部、腰部・両側部の硬度を45〜65、その
他の部位を35〜50とした。頭部、腰部、足部、中央
部、両側部の幅の区分は、上記のような幅には特に限定
されないが、敷布団の大きさに合わせ、自由に設定され
る。
【0017】硬度はデュロメータ(スプリング式ゴム硬
度計、アスカーF型、高分子計器株式会社製)を用いて
測定し、5回の測定値の平均をその試料の硬度とした。
度計、アスカーF型、高分子計器株式会社製)を用いて
測定し、5回の測定値の平均をその試料の硬度とした。
【0018】本発明の敷布団用クッション材は、袋状に
形成した布製の外装体につめて敷布団としたもの、必要
に応じて反端をほつれ止めしシーツがけしそのまま敷布
団として使用するもの、または、従来の敷布団の上また
は下に敷いて使用するものなどを指す。
形成した布製の外装体につめて敷布団としたもの、必要
に応じて反端をほつれ止めしシーツがけしそのまま敷布
団として使用するもの、または、従来の敷布団の上また
は下に敷いて使用するものなどを指す。
【0019】
【実施例】つぎに本発明の三次元立体編物による敷布団
用のクッション材について具体的な実施例に沿って説明
する。編立て方向は、全て図1の矢印に示すように幅方
向で行なった。 <実施例1>三次元立体編物は、9ゲージ/インチ、釜
間距離23mmのダブルラッセル機によって編成した。
ウェール密度9本/インチ、コース密度13本/イン
チ、仕上がり厚み17mmとなった。表編地1に使用す
る地編糸は1000dtex/288filのポリエス
テルマルチフィラメント、裏編地3に使用する地編糸は
500dtex/144filのポリエステルマルチフ
ィラメントを使用した。連結糸は880dtexのポリ
エステルモノフィラメントを使用した。
用のクッション材について具体的な実施例に沿って説明
する。編立て方向は、全て図1の矢印に示すように幅方
向で行なった。 <実施例1>三次元立体編物は、9ゲージ/インチ、釜
間距離23mmのダブルラッセル機によって編成した。
ウェール密度9本/インチ、コース密度13本/イン
チ、仕上がり厚み17mmとなった。表編地1に使用す
る地編糸は1000dtex/288filのポリエス
テルマルチフィラメント、裏編地3に使用する地編糸は
500dtex/144filのポリエステルマルチフ
ィラメントを使用した。連結糸は880dtexのポリ
エステルモノフィラメントを使用した。
【0020】図3は腰部中央部の三次元立体編物の編成
組織図である。表編地の組織は1リピート4コース(L
1〜L2)の六角メッシュ、連結糸の組織は1リピート
2コース(L3〜L4)、裏編地の組織は1リピート2
コース(L5〜L6)の鎖挿入とし、目付け1100g
/m2の三次元立体編物を得た。硬度は72であった。
組織図である。表編地の組織は1リピート4コース(L
1〜L2)の六角メッシュ、連結糸の組織は1リピート
2コース(L3〜L4)、裏編地の組織は1リピート2
コース(L5〜L6)の鎖挿入とし、目付け1100g
/m2の三次元立体編物を得た。硬度は72であった。
【0021】図4は腰部両側部の三次元立体編物の編成
組織図である。表編地の組織は1リピート4コース(L
1〜L2)の六角メッシュ、連結糸の組織は1リピート
2コース(L3〜L4)、裏編地の組織は1リピート2
コース(L5〜L6)の鎖挿入とし、目付け990g/
m2の三次元立体編物を得た。硬度は59である。
組織図である。表編地の組織は1リピート4コース(L
1〜L2)の六角メッシュ、連結糸の組織は1リピート
2コース(L3〜L4)、裏編地の組織は1リピート2
コース(L5〜L6)の鎖挿入とし、目付け990g/
m2の三次元立体編物を得た。硬度は59である。
【0022】図5は頭部中央部、足部中央部の三次元立
体編物の編成組織図である。表編地の組織は1リピート
4コース(L1〜L2)の六角メッシュ、連結糸の組織
は1リピート2コース(L3〜L4)、裏編地の組織は
1リピート2コース(L5〜L6)の鎖挿入とし、目付
け850g/m2の三次元立体編物を得た。硬度は52
である。
体編物の編成組織図である。表編地の組織は1リピート
4コース(L1〜L2)の六角メッシュ、連結糸の組織
は1リピート2コース(L3〜L4)、裏編地の組織は
1リピート2コース(L5〜L6)の鎖挿入とし、目付
け850g/m2の三次元立体編物を得た。硬度は52
である。
【0023】図6は頭部両側部、足部両側部の三次元立
体編物の編成組織図である。表編地の組織は1リピート
4コース(L1〜L2)の六角メッシュ、連結糸の組織
は1リピート2コース(L3〜L4)、裏編地の組織は
1リピート2コース(L5〜L6)の鎖挿入とし、目付
け750g/m2の三次元立体編物を得たこのようにし
て得た。硬度は41である。
体編物の編成組織図である。表編地の組織は1リピート
4コース(L1〜L2)の六角メッシュ、連結糸の組織
は1リピート2コース(L3〜L4)、裏編地の組織は
1リピート2コース(L5〜L6)の鎖挿入とし、目付
け750g/m2の三次元立体編物を得たこのようにし
て得た。硬度は41である。
【0024】表面及び裏面の組織はすべて共通で、連結
糸の組織で硬度をかえた。
糸の組織で硬度をかえた。
【0025】<実施例2>連結糸としてL3に980d
texのポリエステルモノフィラメントを、L4に58
0dtexのポリエステルモノフィラメントを使用した
以外は実施例1と同様にして三次元立体編物を得た。
texのポリエステルモノフィラメントを、L4に58
0dtexのポリエステルモノフィラメントを使用した
以外は実施例1と同様にして三次元立体編物を得た。
【0026】頭部中央部、足部中央部の三次元立体編物
の目付けは、850g/m2硬度は56であった。頭部
両側部、足部両側部の三次元立体編物の目付けは、78
0g/m2硬度は47であった。腰部両側部の三次元立
体編物の目付けは、1050g/m2硬度は63であっ
た。腰部中央部の三次元立体編物の目付けは、1120
g/m2硬度は75であった。実施例1よりも硬度の高
い三次元立体編物を得ることが出来た。
の目付けは、850g/m2硬度は56であった。頭部
両側部、足部両側部の三次元立体編物の目付けは、78
0g/m2硬度は47であった。腰部両側部の三次元立
体編物の目付けは、1050g/m2硬度は63であっ
た。腰部中央部の三次元立体編物の目付けは、1120
g/m2硬度は75であった。実施例1よりも硬度の高
い三次元立体編物を得ることが出来た。
【0027】<実施例3>三次元立体編物は、実施例1
と同様なダブルラッセル機によって編成し、糸仕立ても
同様とした。編組織において、頭部、足部の編組織を図
8のようにし、腰部の編組織を図7のようにした。実施
例1及び実施例2のように、中央部と両側部との間で編
組織を変更しないようにして三次元立体編物を得た。
と同様なダブルラッセル機によって編成し、糸仕立ても
同様とした。編組織において、頭部、足部の編組織を図
8のようにし、腰部の編組織を図7のようにした。実施
例1及び実施例2のように、中央部と両側部との間で編
組織を変更しないようにして三次元立体編物を得た。
【0028】頭部、足部の三次元立体編物の目付けは、
850g/m2硬度は50であった。腰部の三次元立体
編物の目付けは、1100g/m2硬度は72であっ
た。2段階の硬度を得ることが出来た。
850g/m2硬度は50であった。腰部の三次元立体
編物の目付けは、1100g/m2硬度は72であっ
た。2段階の硬度を得ることが出来た。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、通気性及びクッシ
ョン性に優れ、特にへたりの起こりにくい、寝心地のよ
い敷布団用のクッション材を得ることができ、しかも、
1工程で使用部位によって硬度を変えたものが得られ、
製造工程を簡略化できる敷布団用クッション材を提供す
るものである。
ョン性に優れ、特にへたりの起こりにくい、寝心地のよ
い敷布団用のクッション材を得ることができ、しかも、
1工程で使用部位によって硬度を変えたものが得られ、
製造工程を簡略化できる敷布団用クッション材を提供す
るものである。
【図1】本発明の敷布団のクッション材に用いる三次元
立体編物の全体概略図で使用部位で硬度が変わることを
示す。
立体編物の全体概略図で使用部位で硬度が変わることを
示す。
【図2】本発明の敷布団のクッション材に用いる三次元
立体編物の編組織の概略断面図である。
立体編物の編組織の概略断面図である。
【図3】実施例1、実施例2における腰部中央部及び実
施例3における中央部の三次元立体編物の編成組織図で
ある。
施例3における中央部の三次元立体編物の編成組織図で
ある。
【図4】実施例1、実施例2における腰部両側部の三次
元立体編物の編成組織図である。
元立体編物の編成組織図である。
【図5】実施例1、実施例2における頭部中央部、足部
中央部の三次元立体編物の編成組織図である。
中央部の三次元立体編物の編成組織図である。
【図6】実施例1、実施例2における頭部両側部、足部
両側部の三次元立体編物の編成組織図である。
両側部の三次元立体編物の編成組織図である。
【図7】実施例3における腰部の三次元立体編物の編成
組織図である。
組織図である。
【図8】実施例3における頭部、足部の三次元立体編物
の編成組織図である。
の編成組織図である。
1…表編地
2…連結糸
3…裏編地
L1…ガイド1
L2…ガイド2
L3…ガイド3
L4…ガイド4
L5…ガイド5
L6…ガイド6
Claims (6)
- 【請求項1】 互いに離間して配置された表編地と裏編
地とを連結糸でつないだ三次元立体編物で形成されたク
ッション材で、使用部位によって硬度を変えたことを特
徴とする敷布団用クッション材。 - 【請求項2】 三次元立体編物の厚さが10〜50mm
で、表裏編地の地編糸が200〜2500dtexのマ
ルチフィラメントからなり、連結糸が250〜1500
dtexのモノフィラメントからなる請求項1記載の敷
布団用クッション材。 - 【請求項3】 使用部位を長手方向に足部、腰部、頭部
に3分割し、その部位に適した硬度とした請求項1又は
2記載の敷布団用クッション材。 - 【請求項4】 使用部位を長手方向に足部、腰部、頭部
に3分割し、かつ幅方向に中央部、左側部、右側部に3
分割し、その部位に適した硬度とした請求項1乃至3記
載の敷布団用クッション材。 - 【請求項5】 該硬度は、三次元立体編物の幅方向の各
部位に応じて編組織を変化させ35〜85の硬度におい
て2段階乃至4段階に変化させた請求項1乃至4記載の
敷布団用クッション材。 - 【請求項6】 該硬度は、三次元立体編物の長手方向の
各部位に応じて連結糸の太さおよび/または本数を変え
ることにより編成密度を変化させ、35〜85の硬度に
おいて2段階乃至4段階に変化させた請求項1乃至5記
載の敷布団用クッション材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002149146A JP2003339480A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | クッション材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002149146A JP2003339480A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | クッション材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003339480A true JP2003339480A (ja) | 2003-12-02 |
Family
ID=29767409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002149146A Pending JP2003339480A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | クッション材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003339480A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006109896A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-04-27 | Kurabo Ind Ltd | 敷きパッド |
JP2015008871A (ja) * | 2013-06-28 | 2015-01-19 | 日の本寝具株式会社 | 敷寝具 |
JP2018196565A (ja) * | 2017-05-24 | 2018-12-13 | 住江織物株式会社 | 寝具用クッション材及びその製造方法 |
JP2020084365A (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | 住江織物株式会社 | 内装材 |
-
2002
- 2002-05-23 JP JP2002149146A patent/JP2003339480A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006109896A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-04-27 | Kurabo Ind Ltd | 敷きパッド |
JP2015008871A (ja) * | 2013-06-28 | 2015-01-19 | 日の本寝具株式会社 | 敷寝具 |
JP2018196565A (ja) * | 2017-05-24 | 2018-12-13 | 住江織物株式会社 | 寝具用クッション材及びその製造方法 |
JP2020084365A (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | 住江織物株式会社 | 内装材 |
JP7268831B2 (ja) | 2018-11-26 | 2023-05-08 | 住江織物株式会社 | 内装材 |
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