JP2002009760A - 情報暗号化伝送方法およびその装置 - Google Patents
情報暗号化伝送方法およびその装置Info
- Publication number
- JP2002009760A JP2002009760A JP2000181866A JP2000181866A JP2002009760A JP 2002009760 A JP2002009760 A JP 2002009760A JP 2000181866 A JP2000181866 A JP 2000181866A JP 2000181866 A JP2000181866 A JP 2000181866A JP 2002009760 A JP2002009760 A JP 2002009760A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- code
- code length
- length random
- finite
- signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】簡単・安価でかつ極めて高度な秘匿性を確保で
きる情報暗号化伝送方法およびその装置の提供。 【解決手段】送信部1において、データ発生手段11で
発生された源データと、有限符号長ランダム符号とを乗
積して1次暗号化信号を作り、次に完全ランダムの無限
符号長ランダム符号と1次暗号化信号とを第2の乗算器
13で乗積して2次暗号化信号を作る。2次暗号化信号
と無限符号長ランダム符号を合成手段16で一つの合成
信号にして送出手段17から送出する。受信部2におい
て、受信した信号から、分離手段21が2次暗号化信号
と無限符号長ランダム符号とを分離し、第3の乗算器2
4で2次暗号化信号と乗積して2次暗号化信号を復調
し、第2の有限符号長ランダム符号発生手段60の有限
符号長ランダム符号を同期回路26で受信信号に同期さ
せ、第4の乗算器25で両信号を乗積して1次暗号化を
解除して源データを復元する。
きる情報暗号化伝送方法およびその装置の提供。 【解決手段】送信部1において、データ発生手段11で
発生された源データと、有限符号長ランダム符号とを乗
積して1次暗号化信号を作り、次に完全ランダムの無限
符号長ランダム符号と1次暗号化信号とを第2の乗算器
13で乗積して2次暗号化信号を作る。2次暗号化信号
と無限符号長ランダム符号を合成手段16で一つの合成
信号にして送出手段17から送出する。受信部2におい
て、受信した信号から、分離手段21が2次暗号化信号
と無限符号長ランダム符号とを分離し、第3の乗算器2
4で2次暗号化信号と乗積して2次暗号化信号を復調
し、第2の有限符号長ランダム符号発生手段60の有限
符号長ランダム符号を同期回路26で受信信号に同期さ
せ、第4の乗算器25で両信号を乗積して1次暗号化を
解除して源データを復元する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声情報伝送、各
種データ伝送、インターネット等々の情報伝送におい
て、伝送情報の機密性を確保するための暗号化伝送に関
するものである。
種データ伝送、インターネット等々の情報伝送におい
て、伝送情報の機密性を確保するための暗号化伝送に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、情報化社会の急速な進展に伴っ
て、伝送情報を第三者による傍受・解読・漏洩から如何
に守るか、いわゆる秘匿性の確保が大きな課題としてク
ローズアップされている。特にビジネス分野や政治・経
済・法律分野での情報漏洩は甚大な被害に繋がるため、
この問題は一層深刻である。かかる秘匿性確保のため
に、伝送情報を暗号化する技術が広く導入されている。
て、伝送情報を第三者による傍受・解読・漏洩から如何
に守るか、いわゆる秘匿性の確保が大きな課題としてク
ローズアップされている。特にビジネス分野や政治・経
済・法律分野での情報漏洩は甚大な被害に繋がるため、
この問題は一層深刻である。かかる秘匿性確保のため
に、伝送情報を暗号化する技術が広く導入されている。
【0003】図15に従来の情報暗号化伝送における原
理構成の一例を示す。この暗号化システムでは、高速の
CPUによる演算のもとに暗号化処理、復号化処理が行
われる。送信側では、暗号符号には必ず何らかの数学的
法則性を持った有限符号長疑似ランダム符号が用いら
れ、複雑で高度な暗号化アルゴリズムのもとに、データ
の暗号化処理が行われて送信手段により送信される。受
信側では、受信信号を前置処理した後、同等の有限符号
長疑似ランダム符号を発生し、受信信号と同期を確保し
た後、復号アルゴリズムのもとにデータの復号化処理が
行われてデータの再生が行なわれる。
理構成の一例を示す。この暗号化システムでは、高速の
CPUによる演算のもとに暗号化処理、復号化処理が行
われる。送信側では、暗号符号には必ず何らかの数学的
法則性を持った有限符号長疑似ランダム符号が用いら
れ、複雑で高度な暗号化アルゴリズムのもとに、データ
の暗号化処理が行われて送信手段により送信される。受
信側では、受信信号を前置処理した後、同等の有限符号
長疑似ランダム符号を発生し、受信信号と同期を確保し
た後、復号アルゴリズムのもとにデータの復号化処理が
行われてデータの再生が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の暗号化シ
ステムにおいては、使用される符号があくまでも数学的
な法則性を持った有限符号長の疑似ランダム符号であ
り、また、暗号化アルゴリズムも何らかの法則性を有し
ているため、必然的に第三者(ハッカー)による傍受・
解読の危険性を有していた。
ステムにおいては、使用される符号があくまでも数学的
な法則性を持った有限符号長の疑似ランダム符号であ
り、また、暗号化アルゴリズムも何らかの法則性を有し
ているため、必然的に第三者(ハッカー)による傍受・
解読の危険性を有していた。
【0005】このため、ハッカーによる解読被害と、そ
れに対抗する暗号システムのグレードアップとの悪循環
を繰り返し、暗号システムの高度化・複雑化はエスカレ
ートの一途を辿り、いきおい、CPUの処理能力に対す
る負担が増大し、ハードウェア・ソフトウェア共に高度
のものが要求されるようになっている。
れに対抗する暗号システムのグレードアップとの悪循環
を繰り返し、暗号システムの高度化・複雑化はエスカレ
ートの一途を辿り、いきおい、CPUの処理能力に対す
る負担が増大し、ハードウェア・ソフトウェア共に高度
のものが要求されるようになっている。
【0006】その結果、システムコストが増大するばか
りか、初期投資額も莫大な費用となる問題を有してい
た。それでもなお、上述したハッカーによる解読の危険
性を拭い切れていないという問題点も残されている。そ
こで本発明はかかる問題を解決し、簡単で安価でありな
がら極めて高度な秘匿性を確保できる暗号化システムを
提供しようとするものである。
りか、初期投資額も莫大な費用となる問題を有してい
た。それでもなお、上述したハッカーによる解読の危険
性を拭い切れていないという問題点も残されている。そ
こで本発明はかかる問題を解決し、簡単で安価でありな
がら極めて高度な秘匿性を確保できる暗号化システムを
提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1、請
求項4に係る情報暗号化伝送方法およびその装置は、送
信部において、データ発生手段で発生された伝送すべき
源データと、所定の符号長を持ち、その1周期内は完全
にランダムである有限符号長ランダム符号を発生する第
1の有限符号長ランダム符号発生手段からの有限符号長
ランダム符号とを第1の乗算器で乗積して一次暗号化信
号を作り、無限符号長ランダム符号発生手段で発生する
繰り返し周期を持たず(符号長が無限長)完全にランダ
ムである無限符号長ランダム符号と前記一次暗号化信号
とを第2の乗算器で乗積して二次暗号化信号を作り、二
次暗号化信号と無限符号長ランダム符号を合成手段で一
つの合成信号に合成して所定の出力様式に処理して送出
手段を介して送出される。そして、受信部において、受
信した信号から、分離手段が二次暗号化信号と無限符号
長ランダム符号とを分離し、第3の乗算器は分離された
二次暗号化信号と無限符号長ランダム符号を乗積して一
次暗号化信号を復調し、送信部の第1の有限符号長ラン
ダム符号と同等の符号を発生する第2の有限符号長ラン
ダム符号発生手段の有限符号長ランダム符号を同期回路
で受信信号に同期させ、第4の乗算器で前記復調一次暗
号化信号と同期した有限符号長ランダム符号とを乗積し
て一次暗号化を解除して源データを再生し、データ再生
手段により所定の様式に処理するように構成した。
求項4に係る情報暗号化伝送方法およびその装置は、送
信部において、データ発生手段で発生された伝送すべき
源データと、所定の符号長を持ち、その1周期内は完全
にランダムである有限符号長ランダム符号を発生する第
1の有限符号長ランダム符号発生手段からの有限符号長
ランダム符号とを第1の乗算器で乗積して一次暗号化信
号を作り、無限符号長ランダム符号発生手段で発生する
繰り返し周期を持たず(符号長が無限長)完全にランダ
ムである無限符号長ランダム符号と前記一次暗号化信号
とを第2の乗算器で乗積して二次暗号化信号を作り、二
次暗号化信号と無限符号長ランダム符号を合成手段で一
つの合成信号に合成して所定の出力様式に処理して送出
手段を介して送出される。そして、受信部において、受
信した信号から、分離手段が二次暗号化信号と無限符号
長ランダム符号とを分離し、第3の乗算器は分離された
二次暗号化信号と無限符号長ランダム符号を乗積して一
次暗号化信号を復調し、送信部の第1の有限符号長ラン
ダム符号と同等の符号を発生する第2の有限符号長ラン
ダム符号発生手段の有限符号長ランダム符号を同期回路
で受信信号に同期させ、第4の乗算器で前記復調一次暗
号化信号と同期した有限符号長ランダム符号とを乗積し
て一次暗号化を解除して源データを再生し、データ再生
手段により所定の様式に処理するように構成した。
【0008】これにより、有限符号長ランダム符号と無
限符号長ランダム符号とにより2重に暗号化処理を行っ
ているので、伝送路に送出される信号は合い鍵としての
有限符号長ランダム符号の情報を内包しながらも、実質
的には何の周期性・法則性をもたない完全ランダム化さ
れることになり、第三者が解読・生成することを極めて
困難とすることができる。
限符号長ランダム符号とにより2重に暗号化処理を行っ
ているので、伝送路に送出される信号は合い鍵としての
有限符号長ランダム符号の情報を内包しながらも、実質
的には何の周期性・法則性をもたない完全ランダム化さ
れることになり、第三者が解読・生成することを極めて
困難とすることができる。
【0009】また、源データをアナログ信号のまま、直
接、純ハードウェアのみで暗号化処理を行うことがで
き、多くをソフトウェア処理に頼る従来の暗号化システ
ムでは実現できない、簡単な構成で、CPUも不要であ
る情報暗号化伝送装置を実現でき、初期投資も含めて極
めて安価に、最上級の機密性・秘匿性を確保できる。
接、純ハードウェアのみで暗号化処理を行うことがで
き、多くをソフトウェア処理に頼る従来の暗号化システ
ムでは実現できない、簡単な構成で、CPUも不要であ
る情報暗号化伝送装置を実現でき、初期投資も含めて極
めて安価に、最上級の機密性・秘匿性を確保できる。
【0010】この発明の請求項2、請求項5に係る情報
暗号化伝送方法およびその装置は、送信部において、デ
ータ発生手段で発生された伝送すべき源データと、所定
の符号長を持ち、その1周期内は完全にランダムである
有限符号長ランダム符号を発生する第1の有限符号長ラ
ンダム符号発生手段からの有限符号長ランダム符号とを
第1の乗算器で乗積して一次暗号化信号を作り、無限符
号長ランダム符号発生手段が発生する繰り返し周期を持
たず(符号長が無限長)完全にランダムである無限符号
長ランダム符号と前記一次暗号化信号とを第2の乗算器
で乗積して二次暗号化信号を作り、符号変換手段により
有限符号長ランダム符号を所定の処理により、相関関係
のない変換有限符号長ランダム符号に変換する。次に、
第5の乗算器は該変換有限符号長ランダム符号と前記無
限符号長ランダム符号を乗積して無限符号長ランダム符
号を相関関係のない変換無限符号長ランダム符号に変換
する。合成手段で二次暗号化信号と変換無限符号長ラン
ダム符号とを一つの合成信号に合成して所定の出力様式
に処理して送出手段から送出する。そして、受信部にお
いて、分離手段は受信した信号から、二次暗号化信号と
変換無限符号長ランダム符号とを分離し、送信部の符号
変換手段と同等の機能を有する符号変換手段は同期した
有限符号長ランダム符号を変換有限符号長ランダム符号
に変換する。第6の乗算器は分離手段で分離された変換
無限符号長ランダム符号と変換有限符号長ランダム符号
を乗積して、元の無限符号長ランダム符号を復元し、分
離された二次暗号化信号と無限符号長ランダム符号とを
第3の乗算器で乗積して一次暗号化信号を復調する。送
信部の第1の有限符号長ランダム符号発生手段の有限符
号長ランダム符号と同等の符号を発生する第2の有限符
号長ランダム符号発生手段の有限符号長ランダム符号を
受信信号に同期回路で同期させ、第4の乗算器で前記復
調一次暗号化信号と同期した有限符号長ランダム符号と
を乗積して一次暗号化を解除して源データを再生し、デ
ータ再生手段により所定の様式に処理するように構成し
た。
暗号化伝送方法およびその装置は、送信部において、デ
ータ発生手段で発生された伝送すべき源データと、所定
の符号長を持ち、その1周期内は完全にランダムである
有限符号長ランダム符号を発生する第1の有限符号長ラ
ンダム符号発生手段からの有限符号長ランダム符号とを
第1の乗算器で乗積して一次暗号化信号を作り、無限符
号長ランダム符号発生手段が発生する繰り返し周期を持
たず(符号長が無限長)完全にランダムである無限符号
長ランダム符号と前記一次暗号化信号とを第2の乗算器
で乗積して二次暗号化信号を作り、符号変換手段により
有限符号長ランダム符号を所定の処理により、相関関係
のない変換有限符号長ランダム符号に変換する。次に、
第5の乗算器は該変換有限符号長ランダム符号と前記無
限符号長ランダム符号を乗積して無限符号長ランダム符
号を相関関係のない変換無限符号長ランダム符号に変換
する。合成手段で二次暗号化信号と変換無限符号長ラン
ダム符号とを一つの合成信号に合成して所定の出力様式
に処理して送出手段から送出する。そして、受信部にお
いて、分離手段は受信した信号から、二次暗号化信号と
変換無限符号長ランダム符号とを分離し、送信部の符号
変換手段と同等の機能を有する符号変換手段は同期した
有限符号長ランダム符号を変換有限符号長ランダム符号
に変換する。第6の乗算器は分離手段で分離された変換
無限符号長ランダム符号と変換有限符号長ランダム符号
を乗積して、元の無限符号長ランダム符号を復元し、分
離された二次暗号化信号と無限符号長ランダム符号とを
第3の乗算器で乗積して一次暗号化信号を復調する。送
信部の第1の有限符号長ランダム符号発生手段の有限符
号長ランダム符号と同等の符号を発生する第2の有限符
号長ランダム符号発生手段の有限符号長ランダム符号を
受信信号に同期回路で同期させ、第4の乗算器で前記復
調一次暗号化信号と同期した有限符号長ランダム符号と
を乗積して一次暗号化を解除して源データを再生し、デ
ータ再生手段により所定の様式に処理するように構成し
た。
【0011】これにより、伝送情報が有限符号長ランダ
ム符号と無限符号長ランダム符号とによって2重に暗号
化処理が行われるばかりでなく、送出信号中に含まれる
変換無限符号長ランダムコード自体が、無限符号長ラン
ダム符号を変換有限符号長ランダム符号によって暗号化
処理されたものであるので、合い鍵となる有限符号長ラ
ンダム符号がない限り、無限符号長ランダム符号さえも
解読することはできなくなり、秘匿性と安全性を一層高
めることができる。
ム符号と無限符号長ランダム符号とによって2重に暗号
化処理が行われるばかりでなく、送出信号中に含まれる
変換無限符号長ランダムコード自体が、無限符号長ラン
ダム符号を変換有限符号長ランダム符号によって暗号化
処理されたものであるので、合い鍵となる有限符号長ラ
ンダム符号がない限り、無限符号長ランダム符号さえも
解読することはできなくなり、秘匿性と安全性を一層高
めることができる。
【0012】また、従来暗号化システムで用いられてい
る、複雑で高度な暗号化アルゴリズムを必要としないの
で、極めて簡単な純ハードウェア構成により、安価に、
最上級の機密性・秘匿性を確保できる。そして、システ
ムをハードウェアのみで構成することが可能なので、初
期投資額も低く押さえられ、ローエンドシステムにも容
易に導入することができる。
る、複雑で高度な暗号化アルゴリズムを必要としないの
で、極めて簡単な純ハードウェア構成により、安価に、
最上級の機密性・秘匿性を確保できる。そして、システ
ムをハードウェアのみで構成することが可能なので、初
期投資額も低く押さえられ、ローエンドシステムにも容
易に導入することができる。
【0013】この発明の請求項3、請求項6に係る情報
暗号化伝送方法およびその装置は、請求項1、請求項
2、請求項4、請求項5に係る基本構成に、更に保安手
段を付加したものであり、装置の保安上の異常を検出し
て異常信号を発生する異常検出手段と、第1、第2の有
限符号長ランダム符号発生手段内に記憶された符号デー
タを消去する符号消去手段と、装置の主電源が断になっ
た後も所定の時間にわたって、少なくとも前記異常検出
手段、符号消去手段及び夫々の有限符号長ランダム符号
発生手段に所定の電圧を供給しうる補助電源とを備え、
前記異常検出手段が装置の保安上の異常を検出したとき
に、符号消去手段によって、第1、第2の有限符号長ラ
ンダム符号発生手段内に記憶された符号データを消去す
るように構成した。
暗号化伝送方法およびその装置は、請求項1、請求項
2、請求項4、請求項5に係る基本構成に、更に保安手
段を付加したものであり、装置の保安上の異常を検出し
て異常信号を発生する異常検出手段と、第1、第2の有
限符号長ランダム符号発生手段内に記憶された符号デー
タを消去する符号消去手段と、装置の主電源が断になっ
た後も所定の時間にわたって、少なくとも前記異常検出
手段、符号消去手段及び夫々の有限符号長ランダム符号
発生手段に所定の電圧を供給しうる補助電源とを備え、
前記異常検出手段が装置の保安上の異常を検出したとき
に、符号消去手段によって、第1、第2の有限符号長ラ
ンダム符号発生手段内に記憶された符号データを消去す
るように構成した。
【0014】これにより、例えば、接続異常検出手段が
回線信号を監視して、盗難等によって接続が外されて接
続異常となる等の装置の保安上の異常を検出したとき
に、例え電源が外されても補助電源を電源として、符号
消去手段によって有限符号長ランダム符号発生手段内に
記憶された符号データを消去するので、万一、装置が盗
難にあっても第三者に合い鍵を知られることがないよう
にし、結果として解読さることを防止できる。
回線信号を監視して、盗難等によって接続が外されて接
続異常となる等の装置の保安上の異常を検出したとき
に、例え電源が外されても補助電源を電源として、符号
消去手段によって有限符号長ランダム符号発生手段内に
記憶された符号データを消去するので、万一、装置が盗
難にあっても第三者に合い鍵を知られることがないよう
にし、結果として解読さることを防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図面を参照して実
施例にもとづいて説明する。図1は本発明の第1の基本
構成図であり、図2は本発明の第2の基本構成図であ
る。まず、図1により本発明の第1の情報暗号化伝送方
法及びその装置の基本構成を説明する。本発明の装置
は、大別して送信部1と受信部2からなる。
施例にもとづいて説明する。図1は本発明の第1の基本
構成図であり、図2は本発明の第2の基本構成図であ
る。まず、図1により本発明の第1の情報暗号化伝送方
法及びその装置の基本構成を説明する。本発明の装置
は、大別して送信部1と受信部2からなる。
【0016】図1の本発明の第1の基本構成を説明する
前にその基本原理を説明する。ここで伝送する暗号信号
(源データ)をS(t)、合い鍵となる有限符号長ラン
ダム符号をH(t)、無限符号長ランダム符号をR
(t)とする。また、有限符号長ランダム符号及び無限
符号長ランダム符号に使用される関数には、H(t)・
H(t)=1,R(t)・R(t)=1の関係がある。
前にその基本原理を説明する。ここで伝送する暗号信号
(源データ)をS(t)、合い鍵となる有限符号長ラン
ダム符号をH(t)、無限符号長ランダム符号をR
(t)とする。また、有限符号長ランダム符号及び無限
符号長ランダム符号に使用される関数には、H(t)・
H(t)=1,R(t)・R(t)=1の関係がある。
【0017】そこで、まず送信部1において、暗号信号
S(t)に有限符号長ランダム符号H(t)を乗算して
S(t)に有限符号長ランダム符号H(t)を乗算して
【数1】 S(t)・H(t) (1) の1次暗号化信号を作成する。
【0018】次に、(1)式の1次暗号化信号に無限符
号長ランダム符号R(t)を乗算して
号長ランダム符号R(t)を乗算して
【数2】 S(t)・H(t)・R(t) (2) の2次暗号化信号を作成する。
【0019】更に、(2)式に無限符号長ランダム符号
R(t)を合成付加して、例えば次の(3)式に示すよ
うな形態の信号を作成する。
R(t)を合成付加して、例えば次の(3)式に示すよ
うな形態の信号を作成する。
【数3】 S(t)・H(t)・R(t)+R(t) (3) 得られた(3)式の信号を送信部1から暗号受け相手の
受信部2に送出する。
受信部2に送出する。
【0020】受信部2では、まず、無限符号長ランダム
符号をR(t)を分離する。得られたR(t)を(2)
式に乗算すると、R(t)・R(t)=1であるので、
符号をR(t)を分離する。得られたR(t)を(2)
式に乗算すると、R(t)・R(t)=1であるので、
【数4】 S(t)・H(t) (4) が復調される。
【0021】そこで暗号の授受を行うもの同士のみが持
っている、合い鍵である有限符号長ランダム符号H
(t)を(4)式に乗算することにより目標とする暗号
信号S(t)を復元することができるものである。
っている、合い鍵である有限符号長ランダム符号H
(t)を(4)式に乗算することにより目標とする暗号
信号S(t)を復元することができるものである。
【0022】図1の送信部1において、データ発生手段
11は伝送すべき源データを発生する。1方、第1の有
限符号長ランダム符号発生手段50からは所定の符号長
を持ち、その1周期内は完全にランダムである有限符号
長ランダム符号を発生する。源データと有限符号長ラン
ダム符号とを第1の乗算器12で乗積して1次暗号化信
号を作成する。
11は伝送すべき源データを発生する。1方、第1の有
限符号長ランダム符号発生手段50からは所定の符号長
を持ち、その1周期内は完全にランダムである有限符号
長ランダム符号を発生する。源データと有限符号長ラン
ダム符号とを第1の乗算器12で乗積して1次暗号化信
号を作成する。
【0023】無限符号長ランダム符号発生手段14で発
生する繰り返し周期を持たず(符号長が無限長)完全に
ランダムである無限符号長ランダム符号と前記1次暗号
化信号とを第2の乗算器13で乗積して2次暗号化信号
を作成する。次に、2次暗号化信号と無限符号長ランダ
ム符号を合成手段16で一つの合成信号に合成し、所定
の出力様式に処理して送出手段17を介して送出され
る。
生する繰り返し周期を持たず(符号長が無限長)完全に
ランダムである無限符号長ランダム符号と前記1次暗号
化信号とを第2の乗算器13で乗積して2次暗号化信号
を作成する。次に、2次暗号化信号と無限符号長ランダ
ム符号を合成手段16で一つの合成信号に合成し、所定
の出力様式に処理して送出手段17を介して送出され
る。
【0024】受信部2において、受信した信号から、分
離手段21が2次暗号化信号と無限符号長ランダム符号
とを分離する。第3の乗算器24は分離された2次暗号
化信号と無限符号長ランダム符号を乗積して1次暗号化
信号を復調する。
離手段21が2次暗号化信号と無限符号長ランダム符号
とを分離する。第3の乗算器24は分離された2次暗号
化信号と無限符号長ランダム符号を乗積して1次暗号化
信号を復調する。
【0025】次に、送信部1の第1の有限符号長ランダ
ム符号50と同等の符号を発生する第2の有限符号長ラ
ンダム符号発生手段60の有限符号長ランダム符号を同
期回路26で受信信号に同期させ、第4の乗算器25で
前記復調1次暗号化信号と同期した有限符号長ランダム
符号とを乗積し、1次暗号化を解除して源データを再生
する。その後、データ再生手段27により所定の様式に
処理している。
ム符号50と同等の符号を発生する第2の有限符号長ラ
ンダム符号発生手段60の有限符号長ランダム符号を同
期回路26で受信信号に同期させ、第4の乗算器25で
前記復調1次暗号化信号と同期した有限符号長ランダム
符号とを乗積し、1次暗号化を解除して源データを再生
する。その後、データ再生手段27により所定の様式に
処理している。
【0026】次に、図2により本発明の第2の情報暗号
化伝送方法および装置の基本構成を説明する。図2の本
発明の第2の基本構成を説明する前にその基本原理を説
明する。ここで伝送する暗号信号をS(t)、合い鍵と
なる有限符号長ランダム符号をH(t)、無限符号長ラ
ンダム符号をR(t)とする。
化伝送方法および装置の基本構成を説明する。図2の本
発明の第2の基本構成を説明する前にその基本原理を説
明する。ここで伝送する暗号信号をS(t)、合い鍵と
なる有限符号長ランダム符号をH(t)、無限符号長ラ
ンダム符号をR(t)とする。
【0027】そこで、まず送信部1において、暗号信号
S(t)に有限符号長ランダム符号H(t)を乗算して
S(t)に有限符号長ランダム符号H(t)を乗算して
【数5】 S(t)・H(t) (5) の1次暗号化信号を作成する。
【0028】次に、(5)式の1次暗号化信号に無限符
号長ランダム符号R(t)を乗算して
号長ランダム符号R(t)を乗算して
【数6】 S(t)・H(t)・R(t) (6) の2次暗号化信号を作成する。
【0029】更に、合い鍵となる有限符号長ランダム符
号H(t)を所定の処理により、H(t)とは相関のな
い変換有限符号長ランダム符号Hc(t)に変換する。
ここで、H(t)・Hc(t)≠1である。これに無限
符号長ランダム符号R(t)を乗算して次式の変換無限
符号長ランダム符号を得る。
号H(t)を所定の処理により、H(t)とは相関のな
い変換有限符号長ランダム符号Hc(t)に変換する。
ここで、H(t)・Hc(t)≠1である。これに無限
符号長ランダム符号R(t)を乗算して次式の変換無限
符号長ランダム符号を得る。
【数7】 Hc(t)・R(t) (7)
【0030】次に、(6)式の2次暗号化信号に(7)
式の変換無限符号長ランダム符号を合成付加して
式の変換無限符号長ランダム符号を合成付加して
【数8】 S(t)・H(t)・R(t)+Hc(t)・R(t) (8) の暗号化信号を作成し、得られた(8)式の信号を送信
部1から暗号受け相手の受信部2に送出する。
部1から暗号受け相手の受信部2に送出する。
【0031】受信部2では、まず、送信された暗号化信
号から(7)式の変換無限符号長ランダム符号をHc
(t)・R(t)を分離し、これに合い鍵であるH
(t)が変換されたHc(t)を乗算すると、Hc
(t)・Hc(t)=1であるので、無限符号長ランダ
ム符号R(t)が得られる。
号から(7)式の変換無限符号長ランダム符号をHc
(t)・R(t)を分離し、これに合い鍵であるH
(t)が変換されたHc(t)を乗算すると、Hc
(t)・Hc(t)=1であるので、無限符号長ランダ
ム符号R(t)が得られる。
【0032】次に、得られたR(t)を(6)式の2次
暗号化信号に乗算すると、R(t)・R(t)=1であ
るので、
暗号化信号に乗算すると、R(t)・R(t)=1であ
るので、
【数9】 S(t)・H(t) (9) の1次暗号化信号を復調できる。そこで暗号の授受を行
うもの同士のみが持っている、合い鍵である有限符号長
ランダム符号H(t)を(9)式に乗算することにより
目標とする暗号信号S(t)を復元できるものである。
うもの同士のみが持っている、合い鍵である有限符号長
ランダム符号H(t)を(9)式に乗算することにより
目標とする暗号信号S(t)を復元できるものである。
【0033】図2の送信部1において、データ発生手段
11は伝送すべき源データを発生する。一方、第1の有
限符号長ランダム符号発生手段50からは所定の符号長
を持ち、その1周期内は完全にランダムである有限符号
長ランダム符号を発生する。源データと有限符号長ラン
ダム符号とを第1の乗算器12で乗積して一次暗号化信
号を作成する。
11は伝送すべき源データを発生する。一方、第1の有
限符号長ランダム符号発生手段50からは所定の符号長
を持ち、その1周期内は完全にランダムである有限符号
長ランダム符号を発生する。源データと有限符号長ラン
ダム符号とを第1の乗算器12で乗積して一次暗号化信
号を作成する。
【0034】無限符号長ランダム符号発生手段14が発
生する繰り返し周期を持たず(符号長が無限長)完全に
ランダムである無限符号長ランダム符号と前記1次暗号
化信号とを第2の乗算器13で乗積して2次暗号化信号
を作成する。次に、符号変換手段51により有限符号長
ランダム符号を所定の処理により、相関関係のない変換
有限符号長ランダム符号に変換する。
生する繰り返し周期を持たず(符号長が無限長)完全に
ランダムである無限符号長ランダム符号と前記1次暗号
化信号とを第2の乗算器13で乗積して2次暗号化信号
を作成する。次に、符号変換手段51により有限符号長
ランダム符号を所定の処理により、相関関係のない変換
有限符号長ランダム符号に変換する。
【0035】次に、第5の乗算器15は該変換有限符号
長ランダム符号と前記無限符号長ランダム符号を乗積し
て無限符号長ランダム符号を相関関係のない変換無限符
号長ランダム符号に変換する。
長ランダム符号と前記無限符号長ランダム符号を乗積し
て無限符号長ランダム符号を相関関係のない変換無限符
号長ランダム符号に変換する。
【0036】合成手段16で2次暗号化信号と変換無限
符号長ランダム符号とを一つの合成信号に合成して所定
の出力様式に処理して送出手段17から送出する。
符号長ランダム符号とを一つの合成信号に合成して所定
の出力様式に処理して送出手段17から送出する。
【0037】受信部2において、分離手段21は受信し
た信号から、2次暗号化信号と変換無限符号長ランダム
符号とを分離し、送信部の符号変換手段50と同等の機
能を有する符号変換手段61は同期した有限符号長ラン
ダム符号を変換有限符号長ランダム符号に変換する。
た信号から、2次暗号化信号と変換無限符号長ランダム
符号とを分離し、送信部の符号変換手段50と同等の機
能を有する符号変換手段61は同期した有限符号長ラン
ダム符号を変換有限符号長ランダム符号に変換する。
【0038】第6の乗算器22は分離手段21で分離さ
れた変換無限符号長ランダム符号と変換有限符号長ラン
ダム符号を乗積して、元の無限符号長ランダム符号を復
元し、分離された2次暗号化信号と無限符号長ランダム
符号とを第3の乗算器24で乗積して一次暗号化信号を
復調する。
れた変換無限符号長ランダム符号と変換有限符号長ラン
ダム符号を乗積して、元の無限符号長ランダム符号を復
元し、分離された2次暗号化信号と無限符号長ランダム
符号とを第3の乗算器24で乗積して一次暗号化信号を
復調する。
【0039】送信部1の第1の有限符号長ランダム符号
発生手段50の有限符号長ランダム符号と同等の符号を
発生する、第2の有限符号長ランダム符号発生手段60
の有限符号長ランダム符号を受信信号に同期回路26で
同期させ、第4の乗算器25で前記復調1次暗号化信号
と同期した有限符号長ランダム符号とを乗積して一次暗
号化を解除して源データを再生する。その後、データ再
生手段27により所定の様式に処理している。
発生手段50の有限符号長ランダム符号と同等の符号を
発生する、第2の有限符号長ランダム符号発生手段60
の有限符号長ランダム符号を受信信号に同期回路26で
同期させ、第4の乗算器25で前記復調1次暗号化信号
と同期した有限符号長ランダム符号とを乗積して一次暗
号化を解除して源データを再生する。その後、データ再
生手段27により所定の様式に処理している。
【0040】本発明の第3の情報暗号化伝送方法および
装置の基本構成は上記基本構成1及び基本構成2に保安
手段を付加したものであり、基本構成1、2については
説明を省略するが、保安手段の構成を図10を参照して
説明する。
装置の基本構成は上記基本構成1及び基本構成2に保安
手段を付加したものであり、基本構成1、2については
説明を省略するが、保安手段の構成を図10を参照して
説明する。
【0041】装置の保安上の異常を検出して異常信号を
発生する異常検出手段70と、有限符号長ランダム符号
発生手段50、60内に記憶された符号データを消去す
る符号消去手段71と、装置の主電源が断になった後も
所定の時間にわたって、少なくとも前記異常検出手段7
0、符号消去手段71及び有限符号長ランダム符号発生
手段50、60に所定の電圧を供給しうる補助電源72
とを備え、そして、前記異常検出手段70が装置の保安
上の異常を検出したときに、符号消去手段71によっ
て、有限符号長ランダム符号発生手段50,60内に記
憶された符号データを消去する。
発生する異常検出手段70と、有限符号長ランダム符号
発生手段50、60内に記憶された符号データを消去す
る符号消去手段71と、装置の主電源が断になった後も
所定の時間にわたって、少なくとも前記異常検出手段7
0、符号消去手段71及び有限符号長ランダム符号発生
手段50、60に所定の電圧を供給しうる補助電源72
とを備え、そして、前記異常検出手段70が装置の保安
上の異常を検出したときに、符号消去手段71によっ
て、有限符号長ランダム符号発生手段50,60内に記
憶された符号データを消去する。
【0042】次に、本発明の実施の形態を図11を参照
して、第2の基本構成(図2に対応)に保安装置を組込
んで電話における秘話アダプターに適用した例を用いて
説明する。
して、第2の基本構成(図2に対応)に保安装置を組込
んで電話における秘話アダプターに適用した例を用いて
説明する。
【0043】送信部1において、データ発生手段11は
マイクからの音声信号をアナログ信号のまま、1500
Hzに帯域圧縮されたLo信号とHi信号の2系統の信
号に変換して伝送すべき源データを発生する。即ち、マ
イクからの音声信号(帯域幅3000Hz)を帯域中心
周波数で低域成分と高域成分に分離し、各々に1500
Hzを乗じた下側波帯のみを取り出してLo信号および
Hi信号としているのであり、例えば音声信号中の10
00Hz成分はLo信号中の500Hz成分に、また音
声信号中の2000Hz成分はHi信号中の500Hz
成分に変換されるのである。従って、乗算器12、乗算
器13、乗算器24、乗算器25はそれぞれLo信号お
よびHi信号に対応するように構成されている。
マイクからの音声信号をアナログ信号のまま、1500
Hzに帯域圧縮されたLo信号とHi信号の2系統の信
号に変換して伝送すべき源データを発生する。即ち、マ
イクからの音声信号(帯域幅3000Hz)を帯域中心
周波数で低域成分と高域成分に分離し、各々に1500
Hzを乗じた下側波帯のみを取り出してLo信号および
Hi信号としているのであり、例えば音声信号中の10
00Hz成分はLo信号中の500Hz成分に、また音
声信号中の2000Hz成分はHi信号中の500Hz
成分に変換されるのである。従って、乗算器12、乗算
器13、乗算器24、乗算器25はそれぞれLo信号お
よびHi信号に対応するように構成されている。
【0044】一方、第1の有限符号長ランダム符号発生
手段50からは所定の符号長を持ち、その1周期内は完
全にランダムである有限符号長ランダム符号を発生す
る。この有限符号長ランダム符号は、図4の有限符号長
ランダム符号発生手段50、60の詳細構成図のよう
に、外部の書込器によって有限符号長ランダム符号を書
き込まれた有限符号長ランダム符号記憶手段501、6
01及びそこから符号を読み出す符号読出手段502、
602により作成する。尚、ここでは有限符号長ランダ
ム符号記憶手段としてEEPROMを用いているが、こ
れに限定されることなく他の手段を用いてもよい。要は
有限符号長ランダム符号記憶手段が特定当事者間での合
い鍵のハードウェア手段として機能するに適したもので
あればよい。
手段50からは所定の符号長を持ち、その1周期内は完
全にランダムである有限符号長ランダム符号を発生す
る。この有限符号長ランダム符号は、図4の有限符号長
ランダム符号発生手段50、60の詳細構成図のよう
に、外部の書込器によって有限符号長ランダム符号を書
き込まれた有限符号長ランダム符号記憶手段501、6
01及びそこから符号を読み出す符号読出手段502、
602により作成する。尚、ここでは有限符号長ランダ
ム符号記憶手段としてEEPROMを用いているが、こ
れに限定されることなく他の手段を用いてもよい。要は
有限符号長ランダム符号記憶手段が特定当事者間での合
い鍵のハードウェア手段として機能するに適したもので
あればよい。
【0045】図5は上記有限符号長ランダム符号記憶手
段501、601に外部の書込器より符号を書き込む様
子を示したものであり、外部書込器は図3に示す無限符
号長ランダム符号記憶手段14と同等の構成を内包し、
さらに符号長設定手段と書込制御手段とで構成される。
即ち、白色雑音発生手段141が、図6(a)に示すラ
ンダムノイズを無限に連続して発生し、これに帯域制限
手段142により所定の帯域制限処理およびサンプリン
グ手段143で所定のチップレートでサンプリングを行
って、図6(b)の生成ランダム符号を得た後、所定の
符号長分の符号データを有限符号長ランダム符号記憶手
段501、601に書き込んでいる(ここでは、チップ
タイム=3ms、符号長=128チップ)。
段501、601に外部の書込器より符号を書き込む様
子を示したものであり、外部書込器は図3に示す無限符
号長ランダム符号記憶手段14と同等の構成を内包し、
さらに符号長設定手段と書込制御手段とで構成される。
即ち、白色雑音発生手段141が、図6(a)に示すラ
ンダムノイズを無限に連続して発生し、これに帯域制限
手段142により所定の帯域制限処理およびサンプリン
グ手段143で所定のチップレートでサンプリングを行
って、図6(b)の生成ランダム符号を得た後、所定の
符号長分の符号データを有限符号長ランダム符号記憶手
段501、601に書き込んでいる(ここでは、チップ
タイム=3ms、符号長=128チップ)。
【0046】このようにして得られた有限符号長ランダ
ム符号は、元々が何の法則性を持たない完全なランダム
符号であるため、一度書込み作業を終了した後は2度と
同じ符号を作ることはできない。言い換えれば、第三者
が模倣作成することが事実上不可能な、極めて高度の秘
匿性を確保しうる合い鍵となるのである。
ム符号は、元々が何の法則性を持たない完全なランダム
符号であるため、一度書込み作業を終了した後は2度と
同じ符号を作ることはできない。言い換えれば、第三者
が模倣作成することが事実上不可能な、極めて高度の秘
匿性を確保しうる合い鍵となるのである。
【0047】次に、源データと有限符号長ランダム符号
とを第1の乗算器12で乗積して一次暗号化信号を作成
する。ここでは第1の乗算器12はLo信号用とHi信
号用の2個の乗算器で構成しており、ここでLo信号お
よびHi信号の源データはそれぞれ有限符号長ランダム
符号で暗号化されたものであるので、このままでも高度
の秘匿性を備えているが、厳密に見れば有限符号長ラン
ダム符号が持つ周期性がそのまま現れることになる。
とを第1の乗算器12で乗積して一次暗号化信号を作成
する。ここでは第1の乗算器12はLo信号用とHi信
号用の2個の乗算器で構成しており、ここでLo信号お
よびHi信号の源データはそれぞれ有限符号長ランダム
符号で暗号化されたものであるので、このままでも高度
の秘匿性を備えているが、厳密に見れば有限符号長ラン
ダム符号が持つ周期性がそのまま現れることになる。
【0048】即ち、有限符号長ランダム符号の自己相関
特性は、図8に1例を示すように、符号長毎に鋭い自己
相関ピークを持つと同時に、1チップ以上位相が離れる
と、もはや相関がなくなり、互いに干渉することのない
別符号として扱うことができると言う性質を持ってい
る。従って、一次暗号化信号もこれと同等の自己相関ピ
ークを持つ可能性があり、厳密な意味では完全ランダム
化されたとは言えなくなる。しかしながら、この有限符
号長ランダム符号を特定の当事者間での合い鍵として機
能させる以上、符号長を有限とすることは避けられな
い。
特性は、図8に1例を示すように、符号長毎に鋭い自己
相関ピークを持つと同時に、1チップ以上位相が離れる
と、もはや相関がなくなり、互いに干渉することのない
別符号として扱うことができると言う性質を持ってい
る。従って、一次暗号化信号もこれと同等の自己相関ピ
ークを持つ可能性があり、厳密な意味では完全ランダム
化されたとは言えなくなる。しかしながら、この有限符
号長ランダム符号を特定の当事者間での合い鍵として機
能させる以上、符号長を有限とすることは避けられな
い。
【0049】そこで、有限符号長ランダム符号の上記欠
点を克服するために、本発明では有限符号長ランダム符
号と無限符号長ランダム符号とにより2重に暗号化処理
を行っている。即ち、無限符号長ランダム符号発生手段
14が発生する、繰り返し周期を持たず(符号長が無限
長)完全にランダムである無限符号長ランダム符号と、
前記1次暗号化信号とを第2の乗算器13で乗積して2
次暗号化信号を作成する。
点を克服するために、本発明では有限符号長ランダム符
号と無限符号長ランダム符号とにより2重に暗号化処理
を行っている。即ち、無限符号長ランダム符号発生手段
14が発生する、繰り返し周期を持たず(符号長が無限
長)完全にランダムである無限符号長ランダム符号と、
前記1次暗号化信号とを第2の乗算器13で乗積して2
次暗号化信号を作成する。
【0050】ここで、本発明の主要な構成要素である無
限符号長ランダム符号について説明する。上述した有限
符号長ランダム符号の作成プロセスと共通する部分もあ
るが、図3は無限符号長ランダム符号発生手段14の詳
細構成図であり、図6に動作波形例を示す。
限符号長ランダム符号について説明する。上述した有限
符号長ランダム符号の作成プロセスと共通する部分もあ
るが、図3は無限符号長ランダム符号発生手段14の詳
細構成図であり、図6に動作波形例を示す。
【0051】白色雑音発生手段141では、図6(a)
の波形例に示すようなランダムノイズを無限に連続して
発生する。これを帯域制限手段142で帯域制限した
後、サンプリング手段143において所定のチップレー
ト(ここではチップタイム=3ms)でサンプリング
し、図6(b)に1例を示すようなランダム符号を生成
している。
の波形例に示すようなランダムノイズを無限に連続して
発生する。これを帯域制限手段142で帯域制限した
後、サンプリング手段143において所定のチップレー
ト(ここではチップタイム=3ms)でサンプリング
し、図6(b)に1例を示すようなランダム符号を生成
している。
【0052】このようにして得られるランダム符号は、
その生成過程からも明らかなように、無限に周期性・法
則性も持たない、換言すれば無限符号長のランダム符号
である。図7は上記無限符号長ランダム符号の自己相関
特性の1例を示すものであるが、無限に自己相関を持た
ないランダム符号であることを示している。従って、第
三者がこれと同等のランダム符号を新規に生成すること
は極めて困難であり、実質上不可能である。
その生成過程からも明らかなように、無限に周期性・法
則性も持たない、換言すれば無限符号長のランダム符号
である。図7は上記無限符号長ランダム符号の自己相関
特性の1例を示すものであるが、無限に自己相関を持た
ないランダム符号であることを示している。従って、第
三者がこれと同等のランダム符号を新規に生成すること
は極めて困難であり、実質上不可能である。
【0053】図9はこのような無限符号長ランダム符号
を用いて、無限符号長ランダム符号と、前記1次暗号化
信号とを第2の乗算器13で乗積して2次暗号化信号を
作成した結果を示す自己相関特性例であり、有限符号長
ランダム符号の自己相関ピークは完全に消失し、無限符
号長ランダム符号と同等の自己相関特性が得られること
を示している。
を用いて、無限符号長ランダム符号と、前記1次暗号化
信号とを第2の乗算器13で乗積して2次暗号化信号を
作成した結果を示す自己相関特性例であり、有限符号長
ランダム符号の自己相関ピークは完全に消失し、無限符
号長ランダム符号と同等の自己相関特性が得られること
を示している。
【0054】即ち、この2重暗号化処理によって、伝送
路に送出される信号は合い鍵としての有限符号長ランダ
ム符号の情報を内包しながらも、実質的には何の周期性
・法則性をも持たない完全ランダム化されることにな
り、もはや第三者による解読の糸口はなくなるのであ
る。
路に送出される信号は合い鍵としての有限符号長ランダ
ム符号の情報を内包しながらも、実質的には何の周期性
・法則性をも持たない完全ランダム化されることにな
り、もはや第三者による解読の糸口はなくなるのであ
る。
【0055】このように完全ランダム化された信号を、
復号処理を行うためには、受信側に全く等しい無限符号
長ランダム符号が必要になるが、無限符号長ランダム符
号はその性格上、別の系で同等の符号を発生することは
不可能である。
復号処理を行うためには、受信側に全く等しい無限符号
長ランダム符号が必要になるが、無限符号長ランダム符
号はその性格上、別の系で同等の符号を発生することは
不可能である。
【0056】そこで、本発明の第1の基本構成(図1に
対応)では、送信側で2次暗号化信号と無限符号長ラン
ダム符号を合成して送出し、受信側でこれを分離するこ
とにより復号用の無限符号長ランダム符号を得ている。
これに対して本発明の第2の基本構成(図2に対応)に
おいては、2次暗号化信号に合成する符号を無限符号長
ランダム符号の代わりに、変換有限符号長ランダム符号
によって暗号化された変換無限符号長ランダム符号を用
いて、より一層の秘匿性を確保し、安全性を高めてい
る。以下、本発明の第2の基本構成に基づく図11の実
施態様に戻って詳細に説明する。
対応)では、送信側で2次暗号化信号と無限符号長ラン
ダム符号を合成して送出し、受信側でこれを分離するこ
とにより復号用の無限符号長ランダム符号を得ている。
これに対して本発明の第2の基本構成(図2に対応)に
おいては、2次暗号化信号に合成する符号を無限符号長
ランダム符号の代わりに、変換有限符号長ランダム符号
によって暗号化された変換無限符号長ランダム符号を用
いて、より一層の秘匿性を確保し、安全性を高めてい
る。以下、本発明の第2の基本構成に基づく図11の実
施態様に戻って詳細に説明する。
【0057】次に、有限符号長ランダム符号発生手段5
0から発生された有限符号長ランダム符号は、その一部
は前記した1次暗号化処理に用いられると同時に、他の
一部は符号変換手段51によって有限符号長ランダム符
号とは相関関係のない変換有限符号長ランダム符号に変
換される。本実施例においては符号変換手段として1チ
ップ遅延手段を用いている。図8の自己相関特性例に示
したように有限符号長ランダム符号は1チップ以上の位
相差があると相関がなくなるという性質を持っているの
で、上記の1チップ遅延した変換有限符号長ランダム符
号は有限符号長ランダム符号とは一定の関係を持ちなが
らも、互いに相関のない別符号として扱えるのである。
0から発生された有限符号長ランダム符号は、その一部
は前記した1次暗号化処理に用いられると同時に、他の
一部は符号変換手段51によって有限符号長ランダム符
号とは相関関係のない変換有限符号長ランダム符号に変
換される。本実施例においては符号変換手段として1チ
ップ遅延手段を用いている。図8の自己相関特性例に示
したように有限符号長ランダム符号は1チップ以上の位
相差があると相関がなくなるという性質を持っているの
で、上記の1チップ遅延した変換有限符号長ランダム符
号は有限符号長ランダム符号とは一定の関係を持ちなが
らも、互いに相関のない別符号として扱えるのである。
【0058】一方、無限符号長ランダム符号発生手段1
4から発生された無限符号長ランダム符号は、その一部
は前記した2次暗号化処理に用いられると同時に、他の
一部は第5の乗算器15において上記変換有限符号長ラ
ンダム符号と乗積されて、変換無限符号長ランダム符号
となる。ここで変換無限符号長ランダム符号は、変換有
限符号長ランダム符号によって暗号化されたことにな
り、変換有限符号長ランダム符号の情報を内包しながら
も、その自己相関特性は第9図に示す如く無限に相関ピ
ークを持つことはなく、しかも無限符号長ランダム符号
とは相関関係がなくなるのである。
4から発生された無限符号長ランダム符号は、その一部
は前記した2次暗号化処理に用いられると同時に、他の
一部は第5の乗算器15において上記変換有限符号長ラ
ンダム符号と乗積されて、変換無限符号長ランダム符号
となる。ここで変換無限符号長ランダム符号は、変換有
限符号長ランダム符号によって暗号化されたことにな
り、変換有限符号長ランダム符号の情報を内包しながら
も、その自己相関特性は第9図に示す如く無限に相関ピ
ークを持つことはなく、しかも無限符号長ランダム符号
とは相関関係がなくなるのである。
【0059】従って、この変換無限符号長ランダム符号
では直接2次暗号化信号を復元することができず、合い
鍵である有限符号長ランダム符号に基づいて変換無限符
号長ランダム符号を復元して初めて2次暗号化信号の復
号が可能となるのであり、例え第三者が本装置のハード
ウエア構成を知ることとなっても、有限符号長ランダム
符号の合い鍵がない限り、何ら解読の糸口をなくすこと
ができるのである。
では直接2次暗号化信号を復元することができず、合い
鍵である有限符号長ランダム符号に基づいて変換無限符
号長ランダム符号を復元して初めて2次暗号化信号の復
号が可能となるのであり、例え第三者が本装置のハード
ウエア構成を知ることとなっても、有限符号長ランダム
符号の合い鍵がない限り、何ら解読の糸口をなくすこと
ができるのである。
【0060】上記変換無限符号長ランダム符号と、前記
2次暗号化信号とは合成手段16において合成された
後、キャリア発生手段と直交変調手段からなる送出手段
17においてLo信号系統とHi信号系統を一つに纏
め、電話機本体を介して電話回線に送出される。尚、上
記合成手段としてここではLo信号系に正極性、またH
i信号系に負極性の変換無限符号長ランダム符号を加算
することにより実現している。
2次暗号化信号とは合成手段16において合成された
後、キャリア発生手段と直交変調手段からなる送出手段
17においてLo信号系統とHi信号系統を一つに纏
め、電話機本体を介して電話回線に送出される。尚、上
記合成手段としてここではLo信号系に正極性、またH
i信号系に負極性の変換無限符号長ランダム符号を加算
することにより実現している。
【0061】受信部2において、キャリア同期手段、復
調回路と分離回路で構成される分離手段21は受信した
信号から、2次暗号化信号と変換無限符号長ランダム符
号とを分離し、送信部の符号変換手段50と同等の機能
を有する符号変換手段(1チップ遅延手段)61は同期
した有限符号長ランダム符号を変換有限符号長ランダム
符号に変換する。尚、ここでは上記分離回路として、L
o復調信号とHi復調信号の差成分を整形することによ
り実現している。
調回路と分離回路で構成される分離手段21は受信した
信号から、2次暗号化信号と変換無限符号長ランダム符
号とを分離し、送信部の符号変換手段50と同等の機能
を有する符号変換手段(1チップ遅延手段)61は同期
した有限符号長ランダム符号を変換有限符号長ランダム
符号に変換する。尚、ここでは上記分離回路として、L
o復調信号とHi復調信号の差成分を整形することによ
り実現している。
【0062】第6の乗算器22は分離手段21で分離さ
れた変換無限符号長ランダム符号と変換有限符号長ラン
ダム符号を乗積して、元の無限符号長ランダム符号を復
元し、分離された2次暗号化信号と無限符号長ランダム
符号とを第3の乗算器24で乗積して1次暗号化信号を
復調する。
れた変換無限符号長ランダム符号と変換有限符号長ラン
ダム符号を乗積して、元の無限符号長ランダム符号を復
元し、分離された2次暗号化信号と無限符号長ランダム
符号とを第3の乗算器24で乗積して1次暗号化信号を
復調する。
【0063】送信部1の第1の有限符号長ランダム符号
発生手段50の有限符号長ランダム符号と同等の符号を
発生する、第2の有限符号長ランダム符号発生手段60
の有限符号長ランダム符号を受信信号に同期回路26で
同期させ、第4の乗算器25で前記復調1次暗号化信号
と同期した有限符号長ランダム符号とを乗積して1次暗
号化を解除して源データを再生する。その後、帯域伸長
手段を有するデータ再生手段27により所定の様式に処
理してスピーカーに供給して再生する。
発生手段50の有限符号長ランダム符号と同等の符号を
発生する、第2の有限符号長ランダム符号発生手段60
の有限符号長ランダム符号を受信信号に同期回路26で
同期させ、第4の乗算器25で前記復調1次暗号化信号
と同期した有限符号長ランダム符号とを乗積して1次暗
号化を解除して源データを再生する。その後、帯域伸長
手段を有するデータ再生手段27により所定の様式に処
理してスピーカーに供給して再生する。
【0064】ここで、万一、装置が盗難にあっても第三
者に合い鍵を知られることなく、結果として解読するこ
とはできないようにするために、装置の保安上の異常を
検出して異常信号を発生する接続異常検出手段70と、
有限符号長ランダム符号発生手段50、60内に記憶さ
れた符号データを消去する符号消去手段(消去回路)7
1と、装置の主電源が断になった後も所定の時間にわた
って、少なくとも前記異常検出手段70、符号消去手段
71及び有限符号長ランダム符号発生手段50、60に
所定の電圧を供給しうる補助電源(二次電池)72を備
える。尚、補助電源としては二次電池に限らず、大容量
キャパシタ等を用いてもよい。
者に合い鍵を知られることなく、結果として解読するこ
とはできないようにするために、装置の保安上の異常を
検出して異常信号を発生する接続異常検出手段70と、
有限符号長ランダム符号発生手段50、60内に記憶さ
れた符号データを消去する符号消去手段(消去回路)7
1と、装置の主電源が断になった後も所定の時間にわた
って、少なくとも前記異常検出手段70、符号消去手段
71及び有限符号長ランダム符号発生手段50、60に
所定の電圧を供給しうる補助電源(二次電池)72を備
える。尚、補助電源としては二次電池に限らず、大容量
キャパシタ等を用いてもよい。
【0065】そして、前記接続異常検出手段70が回線
信号を監視して、盗難等によって接続が外されて接続異
常となる等の装置の保安上の異常を検出したときに、例
え電源が外されても補助電源72を電源として、符号消
去手段71によって有限符号長ランダム符号発生手段5
0,60内に記憶された符号データを消去するようにし
た保安対策を講じている。
信号を監視して、盗難等によって接続が外されて接続異
常となる等の装置の保安上の異常を検出したときに、例
え電源が外されても補助電源72を電源として、符号消
去手段71によって有限符号長ランダム符号発生手段5
0,60内に記憶された符号データを消去するようにし
た保安対策を講じている。
【0066】このように、本発明の情報暗号化伝送方法
およびその装置により正常に処理された情報の各部の動
作波形の一例を図12に示す。図において、(a)〜
(g)の波形は次のものを表わす。 (a):源信号 (b):Lo信号 (c):Hi信号 (d):Lo−2次暗号化信号 (e):Hi−2次暗号化信号 (f):送出信号 (g):再生信号
およびその装置により正常に処理された情報の各部の動
作波形の一例を図12に示す。図において、(a)〜
(g)の波形は次のものを表わす。 (a):源信号 (b):Lo信号 (c):Hi信号 (d):Lo−2次暗号化信号 (e):Hi−2次暗号化信号 (f):送出信号 (g):再生信号
【0067】図から明らかなように、図12(g)の再
生信号に源信号(a)が正しく再生されており、送受間
の合い鍵である有限符号長ランダム符号が一致していれ
ば同図(d),(e)の2次暗号化信号が正しく復号さ
れることを示している。これに対して、図13は送受間
の有限符号長ランダム符号が一致しない場合の一例であ
り、同図(g)の再生信号は全く無意味な信号になって
いる。即ち、この場合には無限符号長ランダム符号の復
元さえも正しく行われず、従って、2次、1次共に暗号
が解除されないことを物語っている。
生信号に源信号(a)が正しく再生されており、送受間
の合い鍵である有限符号長ランダム符号が一致していれ
ば同図(d),(e)の2次暗号化信号が正しく復号さ
れることを示している。これに対して、図13は送受間
の有限符号長ランダム符号が一致しない場合の一例であ
り、同図(g)の再生信号は全く無意味な信号になって
いる。即ち、この場合には無限符号長ランダム符号の復
元さえも正しく行われず、従って、2次、1次共に暗号
が解除されないことを物語っている。
【0068】一方、既に説明したように、送出信号
(f)は無限に自己相関のない2次暗号化信号を直交変
調した信号であり、この信号から解読の糸口を見出すこ
とは事実上不可能であることから、本発明による情報暗
号化伝送方法および装置によれば、同一の有限符号長ラ
ンダム符号を有する特定の当事者間でのみ情報の授受が
可能となり、それ以外の第三者に対しては極めて高い秘
匿性を発揮できるのである。同時に、本発明の実施例に
示す如く、CPUを用いる必要もなく、アナログ信号の
まま、直接、純ハードウェアのみで暗号化伝送が可能で
あり、多くをソフトウェア処理に頼る従来の暗号化シス
テムでは実現し得ない、簡単な構成で、、初期投資も含
めて極めて安価な情報暗号化伝送装置に実現できるもの
である。
(f)は無限に自己相関のない2次暗号化信号を直交変
調した信号であり、この信号から解読の糸口を見出すこ
とは事実上不可能であることから、本発明による情報暗
号化伝送方法および装置によれば、同一の有限符号長ラ
ンダム符号を有する特定の当事者間でのみ情報の授受が
可能となり、それ以外の第三者に対しては極めて高い秘
匿性を発揮できるのである。同時に、本発明の実施例に
示す如く、CPUを用いる必要もなく、アナログ信号の
まま、直接、純ハードウェアのみで暗号化伝送が可能で
あり、多くをソフトウェア処理に頼る従来の暗号化シス
テムでは実現し得ない、簡単な構成で、、初期投資も含
めて極めて安価な情報暗号化伝送装置に実現できるもの
である。
【0069】本発明の第2の実施形態として、デジタル
方式で同様の秘話アダプターを実現した場合の構成を図
14に示す。ここでは、図12のアナログ方式のものと
相違するのは、データ発生手段11のマイクからの信号
はAD変換され、圧縮ソフトによって帯域圧縮され、デ
ータ再生手段27の帯域伸長された信号がDA変換され
ることと、合成手段16と送出手段17は直交変調器に
よって両者を同時に実現していることである。そして動
作については信号処理がデジタル処理である以外は大筋
で図12のものと違いはない。
方式で同様の秘話アダプターを実現した場合の構成を図
14に示す。ここでは、図12のアナログ方式のものと
相違するのは、データ発生手段11のマイクからの信号
はAD変換され、圧縮ソフトによって帯域圧縮され、デ
ータ再生手段27の帯域伸長された信号がDA変換され
ることと、合成手段16と送出手段17は直交変調器に
よって両者を同時に実現していることである。そして動
作については信号処理がデジタル処理である以外は大筋
で図12のものと違いはない。
【0070】また、この実施形態では伝送帯域幅が3k
Hz程度に制限されているため、ランダム符号のチップ
速度をデータ速度に比べて低く設定して帯域幅の増大を
極力押さえているが、システムの伝送帯域幅に余裕があ
る場合は、データ速度に対してチップ速度を高く設定す
れば、処理利得は次の(10)式により得られ、この処
理利得を持ったスペクトラム拡散伝送を実現できるの
で、暗号化伝送と同時に外乱ノイズに強い高品質伝送効
果をも併せもつことができる。
Hz程度に制限されているため、ランダム符号のチップ
速度をデータ速度に比べて低く設定して帯域幅の増大を
極力押さえているが、システムの伝送帯域幅に余裕があ
る場合は、データ速度に対してチップ速度を高く設定す
れば、処理利得は次の(10)式により得られ、この処
理利得を持ったスペクトラム拡散伝送を実現できるの
で、暗号化伝送と同時に外乱ノイズに強い高品質伝送効
果をも併せもつことができる。
【数10】 処理利得=チップ速度/データ速度 (10)
【0071】このように、本発明は上記実施形態の電話
機の秘話アダプターの範疇にとどまらず、広くデータ伝
送、インターネットにおける情報伝送等々にも適用でき
ることは言うまでもない。
機の秘話アダプターの範疇にとどまらず、広くデータ伝
送、インターネットにおける情報伝送等々にも適用でき
ることは言うまでもない。
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明の情報暗号化伝送
方法およびその装置は、有限符号長ランダム符号と無限
符号長ランダム符号とにより2重に暗号化処理を行って
いるので、伝送路に送出される信号は合い鍵としての有
限符号長ランダム符号の情報を内包しながらも、実質的
には何の周期性・法則性を持たないように完全ランダム
化されることになり、もはや第三者による解読の糸口は
なくなるものである。
方法およびその装置は、有限符号長ランダム符号と無限
符号長ランダム符号とにより2重に暗号化処理を行って
いるので、伝送路に送出される信号は合い鍵としての有
限符号長ランダム符号の情報を内包しながらも、実質的
には何の周期性・法則性を持たないように完全ランダム
化されることになり、もはや第三者による解読の糸口は
なくなるものである。
【0073】また、無限符号長ランダム符号の復号処理
においても、合い鍵である有限符号長ランダム符号が必
要となり、たとえ第三者が同等のハードウェア装置を入
手・製作したとしても、合い鍵がない限り解読すること
ができず、何らの法則性を持たない完全ランダム符号で
あるので、第三者が解読・生成することを極めて困難な
ものとする。
においても、合い鍵である有限符号長ランダム符号が必
要となり、たとえ第三者が同等のハードウェア装置を入
手・製作したとしても、合い鍵がない限り解読すること
ができず、何らの法則性を持たない完全ランダム符号で
あるので、第三者が解読・生成することを極めて困難な
ものとする。
【0074】更に、本発明は、従来の暗号化システムで
用いられている、複雑で高度な暗号化アルゴリズムを必
要としないので、極めて簡単な純ハードウェア構成によ
り、安価に、最上級の機密性・秘匿性を確保することが
できる。そして、システムをハードウェアのみで構成す
ることが可能となるので、初期投資額も低く押さえら
れ、ローエンドシステムにも容易に導入することができ
る。
用いられている、複雑で高度な暗号化アルゴリズムを必
要としないので、極めて簡単な純ハードウェア構成によ
り、安価に、最上級の機密性・秘匿性を確保することが
できる。そして、システムをハードウェアのみで構成す
ることが可能となるので、初期投資額も低く押さえら
れ、ローエンドシステムにも容易に導入することができ
る。
【図1】本発明の第1の基本構成図。
【図2】本発明の第2の基本構成図。
【図3】無限符号長ランダム符号発生手段の構成例を示
す図。
す図。
【図4】有限符号長ランダム符号発生手段の構成例を示
す図。
す図。
【図5】有限符号長ランダム符号記憶手段への符号書込
みの構成例を示す図。
みの構成例を示す図。
【図6】白色雑音および生成されたランダム符号の波形
例を示す図。
例を示す図。
【図7】無限符号長ランダム符号の自己相関特性例を示
す図。
す図。
【図8】有限符号長ランダム符号の自己相関特性例を示
す図。
す図。
【図9】有限符号長ランダム符号と無限長ランダム符号
の乗積結果の自己相関特性例を示す図。
の乗積結果の自己相関特性例を示す図。
【図10】本発明の第3の基本構成図の主要部。
【図11】本発明の第1の実施形態の構成図。
【図12】本発明の第1の実施形態による正常動作波形
例を示す図。
例を示す図。
【図13】本発明の第1の実施形態による異常動作波形
例を示す図。
例を示す図。
【図14】本発明の第2の実施形態の構成図。
【図15】従来の暗号化伝送方式の1例を示す基本構成
図。
図。
1 送信部 11 データ発生手段 12 第1の乗算器 13 第2の乗算器 14 無限符号長ランダム符号発生手段 141 白色雑音発生手段 142 帯域制限手段 143 サンプリング手段 15 第5の乗算器 16 合成手段 17 送出手段 2 受信部 21 分離手段 22 第6の乗算器 24 第3の乗算器 25 第4の乗算器 26 同期回路 27 データ再生手段 50 第1の有限符号長ランダム符号発生手段 501 有限符号長ランダム符号記憶手段 502 符号読出手段 51 符号変換手段 60 第2の有限符号長ランダム符号発生手段 601 有限符号長ランダム符号記憶手段 602 符号読出手段 61 符号変換手段 70 異常検出手段 71 符号消去手段 72 補助電源
Claims (6)
- 【請求項1】 伝送すべき源データと、所定の符号長を
持ち、その1周期内は完全にランダムである有限符号長
ランダム符号とを乗積して一次暗号化信号を作り、繰り
返し周期を持たず(符号長が無限長)完全にランダムで
ある無限符号長ランダム符号と前記一次暗号化信号とを
乗積して二次暗号化信号を作り、二次暗号化信号と無限
符号長ランダム符号を一つの合成信号に合成して所定の
出力様式に処理して送信部で送出し、 受信部で受信した信号から、二次暗号化信号と無限符号
長ランダム符号とを分離し、分離された二次暗号化信号
と無限符号長ランダム符号を乗積して一次暗号化信号を
復調し、送信部の有限符号長ランダム符号と同等の符号
の有限符号長ランダム符号を受信信号に同期させ、前記
復調一次暗号化信号と同期した有限符号長ランダム符号
とを乗積して一次暗号化を解除して源データを再生し、
所定の様式に処理することを特徴とする情報暗号化伝送
方法。 - 【請求項2】 伝送すべき源データと、所定の符号長を
持ち、その1周期内は完全にランダムである有限符号長
ランダム符号とを乗積して一次暗号化信号を作り、繰り
返し周期を持たず(符号長が無限長)完全にランダムで
ある無限符号長ランダム符号と前記一次暗号化信号とを
乗積して二次暗号化信号を作り、有限符号長ランダム符
号を所定の処理により、相関関係のない変換有限符号長
ランダム符号に変換し、該変換有限符号長ランダム符号
と前記無限符号長ランダム符号を乗積して無限符号長ラ
ンダム符号を相関関係のない変換無限符号長ランダム符
号に変換し、二次暗号化信号と変換無限符号長ランダム
符号とを一つの合成信号に合成して所定の出力様式に処
理して送信部で送出し、 受信部で受信した信号から、二次暗号化信号と変換無限
符号長ランダム符号とを分離し、送信部の有限符号長ラ
ンダム符号と同等でかつ受信信号に同期した有限符号長
ランダム符号を変換有限符号長ランダム符号に変換し、
分離手段で分離された変換無限符号長ランダム符号と変
換有限符号長ランダム符号を乗積して、元の無限符号長
ランダム符号を復元し、分離された二次暗号化信号と無
限符号長ランダム符号とを乗積して一次暗号化信号を復
調し、送信部の有限符号長ランダム符号と同等の符号の
有限符号長ランダム符号を受信信号に同期させ、前記復
調一次暗号化信号と同期した有限符号長ランダム符号と
を乗積して一次暗号化を解除して源データを再生し、所
定の様式に処理することを特徴とする情報暗号化伝送方
法。 - 【請求項3】 装置の主電源が断になった後も所定の時
間にわたって、少なくとも異常検出手段、符号消去手段
および有限符号長ランダム符号発生手段に所定の電圧を
供給し、装置の保安上の異常を検出して異常信号を発生
し、記憶された有限符号長ランダム符号データを消去す
るように構成したことを特徴とする請求項1または請求
項2に記載の情報暗号化伝送方法。 - 【請求項4】 送信部と受信部からなり、 送信部は、伝送すべき源データを発生するデータ発生手
段と、所定の符号長を持ち、その1周期内は完全にラン
ダムである有限符号長ランダム符号を発生する第1の有
限符号長ランダム符号発生手段と、有限符号長ランダム
符号と源データを乗積して一次暗号化信号を作る第1の
乗算器と、繰り返し周期を持たず(符号長が無限長)完
全にランダムである無限符号長ランダム符号を発生する
無限符号長ランダム符号発生手段と、前記一次暗号化信
号と無限符号長ランダム符号を乗積して二次暗号化信号
を作る第2の乗算器と、二次暗号化信号と無限符号長ラ
ンダム符号を一つの合成信号に合成する合成手段と、合
成信号を所定の出力様式に処理して送出する送出手段と
から構成され、 受信部は、受信した信号から、二次暗号化信号と無限符
号長ランダム符号とを分離する分離手段と、分離された
二次暗号化信号と無限符号長ランダム符号を乗積して一
次暗号化信号を復調する第3の乗算器と、前記第1の有
限符号長ランダム符号発生手段と同等の符号を発生する
第2の有限符号長ランダム符号発生手段と、前記第2の
有限符号長ランダム符号発生手段からの符号を受信信号
に同期させる同期回路と、前記復調一次暗号化信号と同
期した有限符号長ランダム符号とを乗積して一次暗号化
を解除する第4の乗算器と、源データを再生し、所定の
様式に処理するデータ再生手段とにより構成されること
を特徴とする情報暗号化伝送装置。 - 【請求項5】 送信部と受信部からなり、 送信部は、伝送すべき源データを発生するデータ発生手
段と、所定の符号長を持ち、その1周期内は完全にラン
ダムである有限符号長ランダム符号を発生する第1の有
限符号長ランダム符号発生手段と、有限符号長ランダム
符号と源データを乗積して一次暗号化信号を作る第1の
乗算器と、繰り返し周期を持たず(符号長が無限長)完
全にランダムである無限符号長ランダム符号を発生する
無限符号長ランダム符号発生手段と、前記一次暗号化信
号と無限符号長ランダム符号を乗積して二次暗号化信号
を作る第2の乗算器と、有限符号長ランダム符号を所定
の処理により、相関関係のない変換有限符号長ランダム
符号に変換する符号変換手段と、変換有限符号長ランダ
ム符号と無限符号長ランダム符号を乗積して、無限符号
長ランダム符号を相関関係のない変換無限符号長ランダ
ム符号に変換する第5の乗算器と、二次暗号化信号と変
換無限符号長ランダム符号とを一つの合成信号に合成す
る合成手段と、合成信号を所定の出力様式に処理して送
出する送出手段とから構成され、 受信部は、受信した信号から、二次暗号化信号と変換無
限符号長ランダム符号とを分離する分離手段と、第1の
符号変換手段と同等の機能を有し、同期した有限符号長
ランダム符号を変換有限符号長ランダム符号に変換する
符号変換手段と、分離手段で分離された変換無限符号長
ランダム符号と変換有限符号長ランダム符号を乗積し
て、元の無限符号長ランダム符号を復元する第6の乗算
器と、分離された二次暗号化信号と復元された無限符号
長ランダム符号とを乗積して一次暗号化信号を復調する
第3の乗算器と、第1の有限符号長ランダム符号発生手
段と同等の符号を発生する第2の有限符号長ランダム符
号発生手段と、該第2の有限符号長ランダム符号発生手
段からの符号を受信信号に同期させる同期回路と、前記
復調一次暗号化信号と同期した有限符号長ランダム符号
とを乗積して一次暗号化を解除する第4の乗算器と、源
データを再生し、所定の様式に処理するデータ再生手段
とにより構成されることを特徴とする情報暗号化伝送装
置。 - 【請求項6】 装置の保安上の異常を検出して異常信号
を発生する異常検出手段と、上記第1、第2の有限符号
長ランダム符号発生手段内に記憶された符号データを消
去する符号消去手段と、装置の主電源が断になった後も
所定の時間にわたって、少なくとも前記異常検出手段、
符号消去手段および有限符号長ランダム符号発生手段に
所定の電圧を供給しうる補助電源とを備え、 前記異常検出手段が異常を検出したときに、符号消去手
段によって、上記第1、第2の有限符号長ランダム符号
発生手段内に記憶された符号データを消去するように構
成したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載
の情報暗号化伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000181866A JP2002009760A (ja) | 2000-06-16 | 2000-06-16 | 情報暗号化伝送方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000181866A JP2002009760A (ja) | 2000-06-16 | 2000-06-16 | 情報暗号化伝送方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002009760A true JP2002009760A (ja) | 2002-01-11 |
Family
ID=18682729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000181866A Pending JP2002009760A (ja) | 2000-06-16 | 2000-06-16 | 情報暗号化伝送方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002009760A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017169017A (ja) * | 2016-03-16 | 2017-09-21 | 本田技研工業株式会社 | 車両用通信網装置及び通信方法 |
-
2000
- 2000-06-16 JP JP2000181866A patent/JP2002009760A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017169017A (ja) * | 2016-03-16 | 2017-09-21 | 本田技研工業株式会社 | 車両用通信網装置及び通信方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1258092B1 (en) | System and method for protecting data streams in hardware components | |
JP3815950B2 (ja) | デジタルデータ書込装置、デジタルデータ記録装置、デジタルデータ利用装置 | |
EP1049287A2 (en) | Encryption/decryption method and authentication method using multi-affine key system and apparatuses using the same | |
CA2165874A1 (en) | Method for Secure Session Key Generation | |
CN104393994B (zh) | 一种音频数据安全传递方法、系统及终端 | |
JP3575951B2 (ja) | 機器認証方法及び装置並びに認証システム | |
CN111818522A (zh) | 一种语音通话加密的方法及装置 | |
JP2002009760A (ja) | 情報暗号化伝送方法およびその装置 | |
KR20030091239A (ko) | 휴대 단말기간 컨텐츠 보호 방법 및 구성, 휴대 단말기의동작 방법 | |
CN111010491A (zh) | 一种基于隐藏技术的图像数据传输方法、装置和系统 | |
KR101839701B1 (ko) | 데이터의 단방향 송수신 방법 및 장치 | |
JP3067144B2 (ja) | 秘匿通信方式および送受信機 | |
JP2001308845A (ja) | 多重アファイン鍵を用いる暗号化・復号化方法、認証方法、及びこれを用いる各装置 | |
JP5110942B2 (ja) | 情報保護システム | |
JP4624638B2 (ja) | デジタルデータ書込装置、デジタルデータ記録装置、デジタルデータ利用装置 | |
JP2001156771A (ja) | 暗号化情報伝送方法、暗号化情報伝送装置、及び伝送媒体 | |
CN209642681U (zh) | 一种新型语音加密器 | |
KR100364751B1 (ko) | 디지탈자기기록재생시스템의데이타보호장치 | |
JP4544203B2 (ja) | 情報伝送方法、電子装置および半導体集積回路 | |
US4651205A (en) | Television transmission system | |
JP2001156772A (ja) | 暗号化情報再生方法及び暗号化情報再生装置 | |
JP2000083020A (ja) | カオス力学系の同期を用いた暗号装置、復号装置、暗号システム、暗号方法、復号方法、暗号プログラムを記録した記録媒体、および復号プログラムを記録した記録媒体 | |
JP2002271301A (ja) | 情報伝送システム | |
CN118573399A (zh) | 一种基于比特币支付系统的隐蔽通信方法 | |
CN115694804A (zh) | 一种实现设备间安全通信的方法、装置及设备 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060330 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060509 |