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JP2002005611A - 歪み検知装置及び歪み検知システム - Google Patents

歪み検知装置及び歪み検知システム

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JP2002005611A
JP2002005611A JP2000187407A JP2000187407A JP2002005611A JP 2002005611 A JP2002005611 A JP 2002005611A JP 2000187407 A JP2000187407 A JP 2000187407A JP 2000187407 A JP2000187407 A JP 2000187407A JP 2002005611 A JP2002005611 A JP 2002005611A
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distortion
transponder
bridge
flat plate
circuit
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昭 菅野
Mamoru Tanaka
守 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな歪みを容易に増幅し、検知することが
できる歪み検知システムを提供する。 【解決手段】 両側に固定脚部を有するブリッジ状平板
と該ブリッジ状平板に固着されたトランスポンダとから
なり、前記ブリッジ状平板の略中央部は平面視幅狭状態
で繋がった形状に形成されており、当該略中央部にトラ
ンスポンダの歪みセンサーが位置付けられている歪み検
知装置及び該歪み検知装置を用いた歪み検知システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歪みを力学的に増
幅させて検知する歪み検知装置及び該歪み検知装置を用
いた歪み検知システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平10−25710号公報には、ゴ
ム支承にトランスポンダを設けてゴム支承に加わる歪み
を検出するようにしたゴム支承が開示されており、特開
平9−237398号公報には、タイヤ内にトランスポ
ンダを埋め込んでタイヤの変形によって発生する応力を
電気エネルギーに変換するタイヤ装着用トランスポンダ
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記各トランスポンダ
は、いずれも歪みが発生する元の部材に直付けされて該
元の部材に発生した歪みを直接トランスポンダで検知し
ているので、小さな歪みを検知するためには増幅回路を
工夫しなければならないという問題点があった。
【0004】そこで、本発明者は、小さな歪みを容易に
検知することができる歪み検知システムを提供すること
を技術的課題として、その具現化をはかるべく研究・実
験を重ねた結果、元の部材に発生する歪みを力学的に増
幅させて、当該増幅された歪みを検知すればよいという
刮目すべき知見を得、前記技術的課題を達成したもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は、次の
通りの本発明によって解決できる。
【0006】即ち、本発明に係る歪み検知装置は、両側
に固定脚部を有するブリッジ状平板と該ブリッジ状平板
に固着されたトランスポンダとからなり、前記ブリッジ
状平板の略中央部は平面視幅狭状態で繋がった形状に形
成されており、当該略中央部にトランスポンダの歪みセ
ンサーが位置付けられているものである。
【0007】また、本発明は、前記歪み検知装置におい
て、略中央部を平面視幅狭の凹状に形成したものであ
る。
【0008】また、本発明に係る歪み検知装置は、両側
に固定脚部を有するブリッジ状平板と該ブリッジ状平板
に固着されたトランスポンダとからなり、前記ブリッジ
状平板の略中央部を幅方向両側部を残して開口し、当該
略中央部の幅細両側部にトランスポンダの歪みセンサー
がそれぞれ位置付けられているものである。
【0009】さらに、本発明に係る歪み検知システム
は、前記いずれかの歪み検知装置と該歪み検知装置のト
ランスポンダとの間で送受信できる電波送受信器との組
み合わせからなるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0011】実施の形態1.
【0012】図1は本実施の形態に係る歪み検知システ
ムを示す斜視図、図2は図1に示すトランスポンダのブ
ロック図、図3は図1に示す電波送受信器のブロック図
であり、これらの図において、1は被検査体2の表面に
固定される歪み検知装置であり、当該歪み検知装置1
は、両側をL字状に屈曲してなる固定脚部3、3を有す
るブリッジ状平板4と該ブリッジ状平板4に固着された
トランスポンダ5とから構成されており、ブリッジ状平
板4の略中央部6は平面視幅狭の凹状に形成されてお
り、ブリッジ状平板4の両固定脚部3,3が被検査体2
の表面に固定されている。そして、前記略中央部6には
後述するセンサー回路の歪みセンサー7が位置付けられ
ている。
【0013】前記トランスポンダ5は、電磁波を受信し
て電気エネルギーに変換するアンテナ回路8と該アンテ
ナ回路8に接続された検波回路9と該検波回路9に接続
された電源回路10とからなるアンテナ電力回路部11、被
検査体2に発生した歪みを検知して所定値を越えれば検
知信号を出力する歪みセンサー7が配線されたセンサー
回路12と該センサー回路12に接続された差動増幅回路13
と該差動増幅回路13に接続された演算回路14とからなる
センサー出力回路部15及び表示LED やブザーが配線され
た表示回路16と発信回路17とからなる表示発信回路部18
から構成されている。そして、センサー出力回路部15は
アンテナ電力回路部11に接続され、表示発信回路部18は
アンテナ電力回路部11とセンサー出力回路部15とに接続
されている。
【0014】また、19はトランスポンダ5に対して電磁
波を送信すると共に、トランスポンダ5の発信回路17か
ら送信された信号を受信して被検査体2の歪み状態を表
示する電波送受信器であり、当該電波送受信器19は、定
電圧電源回路20、被検査体2の歪み状態を予め定められ
た条件に従って表示LDE aを点灯させてブザーbを鳴ら
す定電圧電源回路20に接続された演算表示回路21、トラ
ンスポンダ5の発信回路17から送信された信号を受信す
る演算表示回路21と定電圧電源回路20とに接続された受
信回路22及び電磁波を送信する定電圧電源回路20に接続
された発信回路23から構成されている。
【0015】本実施の形態における歪み検知装置1によ
れば、ブリッジ状平板4の略中央部6を内方へ湾曲する
幅狭の凹状(平面視)に形成したから、ブリッジ状平板
4の両固定脚部3,3を被検査体2の表面に固定すれ
ば、被検査体2に発生した歪みが狭くなっている略中央
部6にて増幅され、略中央部6にトランスポンダ5の歪
みセンサー7が位置付けらているから、小さな歪みであ
っても容易に検知することができる。トランスポンダ5
に起電力を励起すれば、表示回路16の表示LED が点灯
し、或いは、ブザーが鳴り、これにより、被検査体2の
負荷状態を知ることができる。
【0016】また、本実施の形態における歪み検知シス
テムによれば、電波送受信器19の発信回路23から電磁波
を発信してトランスポンダ5に起電力を励起させれば、
離れた場所から何時でも被検査体2の負荷状態を知るこ
とができるから、地山に吹き付けられたコンクリートの
緩みやビル壁面のひび割れ及び剥がれや部材の繋ぎの緩
み等の有無を簡易に検査することができる。
【0017】なお、表示LED の点灯の有無によって歪み
を検知させる場合には、表示発信回路部18の発信回路17
はなくてもよい。また、被検査体2に発生した歪みを力
学的に増幅させる略中央部6の形状は、図1に示した形
状に限られるものではなく、両側から三角形に切り欠い
た凹部であってもよく、また、片側が凹状に切り欠いて
あってもよい。
【0018】実施の形態2.
【0019】図4は本実施の形態におけるブリッジ状平
板の斜視図であり、同図において図1〜図3と同一符号
は同一又は相当部分を示し、ブリッジ状平板4の略中央
部6には幅方向両側部6a,6aを残した状態で楕円の穴24
が開口しており、当該略中央部6の両側部6a,6aは幅細
に形成されている。そして、当該両側部6a,6aにトラン
スポンダ5の歪みセンサー7,7がそれぞれ位置付けら
れる。
【0020】なお、穴の形状は円或いは矩形等、幅方向
両側部が幅細に形成されるものであればよい。
【0021】
【実施例】
【0022】図5は歪み検知装置の平面図、図6は図5
に示す歪み検知装置の側面図であり、これらの図におい
て、図1〜図3と同一符号は同一又は相当部分を示し、
ブリッジ状平板4は長さ30mm,幅14.0mm,厚さ0.2mm の
ステンレス鋼板(JIS G4311,SUS321)を用い、図5に示
すように、長手方向の中心部を幅6.0mm で短手方向の中
心に向かって該中心において幅4.0mm を残して切り欠
き、さらに、奥の両角を長手方向に向かってR1.5 で深
切りし、歪みを増幅させるための凹状応力集中部(略中
央部)6を形成し、両側を幅1.5 mm残してL字状に屈曲
して固定脚部3,3を形成した。
【0023】そして、前記ブリッジ状平板4の一方のフ
ラット面1aにアンテナ電力回路部11を、他方のフラット
面1bに表示発信回路部18を、そして、応力集中部6の表
面にセンサー出力回路部15を位置付けてトランスポンダ
5をブリッジ状平板4に固着し、歪み検知装置1を得
た。なお、歪みセンサー7は抵抗1KΩ,超小形温度補
償型ストレーンゲージ(株式会社共和電業製)を使用し
た。
【0024】次に、一般構造用圧延鋼材(JIS G3105 ,
2種,長さ・幅・厚さ250 ×60×12mm)を被検査体2と
して、表面に前記歪み検知装置1を当て、ブリッジ状平
板4の脚部3,3と被検査体2とをスポット溶接した。
【0025】ストレーンゲージを600 マイクロストレー
ンに設定した後、被検査体2を万能試験機(200KN :株
式会社島津製作所製)のチャック間に取り付けてステッ
プ状態で引張負荷を漸増した。
【0026】その結果、負荷41.5KNに達したときに表面
にスポット溶接した歪み検知装置1の表示LED が点灯
し、ブザーが鳴った。このときの被検査体2の歪み量は
280 マイクロストレーンであった。
【0027】従って、実験値より歪み検知装置1の歪み
の増幅度は2.0 前後の値を示し、しきい値に対して誤差
10%以内で作動し、実用に供し得ることが確認できた。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、土木や建設は元より造
船や機械設備における各作業現場・工場において小さな
歪みを容易に検知することができる歪み検知システムを
提供することができる。
【0029】また、本発明に係る歪み検知装置を用いた
歪み検知システムはコンパクト且つ安価に構成できるか
ら、歪みを検出する計器類の製造コストが低減され、ま
た、トランスポンダを採用しているから、計測に要する
人件費を軽減することができる。
【0030】さらに、本発明に係る歪み検知装置よれ
ば、ブリッジ状平板にトランスポンダを固着してあるか
ら、被検査体の大きな歪みの生じやすい箇所を跨いで避
けた状態で取り付けることができるので、当該箇所に直
接トランスポンダを固着する必要がなく、溶接等による
強度低下を防止することができる。
【0031】従って、各産業分野での安全確保に大きく
貢献できるから、本発明の産業上利用性は非常に高いと
いえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における歪み検知システム
を示す斜視図である。
【図2】図1に示すトランスポンダのブロック図であ
る。
【図3】図1に示す電波送受信器のブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるブリッジ状平板を
示す斜視図である。
【図5】歪み検知装置の平面図である。
【図6】図5に示す歪み検知装置の側面図である。
【符号の説明】
1 歪み検知装置 2 被検査体 3 固定脚部 4 ブリッジ状平板 5 トランスポンダ 6 中央部(応力集中部) 7 歪みセンサー 8 アンテナ回路 9 検波回路 10 電源回路 11 アンテナ電力回路部 12 センサー回路 13 差動増幅回路 14 演算回路 15 センサー出力回路部 16 表示回路 17 発信回路 18 表示発信回路部 19 電波送受信器 20 定電圧電源回路 21 演算表示回路 22 受信回路 23 発信回路 24 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA25 BA14 BA15 BA16 CA01 CA34 CA40 CB01 DA02 DA04 DA05 DD02 DD03 EC13 EC16 KA02 LA11 LA23 LA30 MA03 MA08 2F073 AA36 AB02 AB12 BB02 BC02 CC01 EE12 FF02 GG01 GG04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側に固定脚部を有するブリッジ状平板
    と該ブリッジ状平板に固着されたトランスポンダとから
    なり、前記ブリッジ状平板の略中央部は平面視幅狭状態
    で繋がった形状に形成されており、当該略中央部にトラ
    ンスポンダの歪みセンサーが位置付けられていることを
    特徴とする歪み検知装置。
  2. 【請求項2】 略中央部が平面視幅狭の凹状に形成され
    ている請求項1記載の歪み検知装置。
  3. 【請求項3】 両側に固定脚部を有するブリッジ状平板
    と該ブリッジ状平板に固着されたトランスポンダとから
    なり、前記ブリッジ状平板の略中央部は幅方向両側部を
    残して開口しており、当該略中央部の幅細両側部にトラ
    ンスポンダの歪みセンサーがそれぞれ位置付けられてい
    ることを特徴とする歪み検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載の歪み検知装置と該
    歪み検知装置のトランスポンダとの間で送受信できる電
    波送受信器との組み合わせからなる歪み検知システム。
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