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JP2002002322A - コラムシフト装置の衝撃吸収機構 - Google Patents

コラムシフト装置の衝撃吸収機構

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Publication number
JP2002002322A
JP2002002322A JP2000186542A JP2000186542A JP2002002322A JP 2002002322 A JP2002002322 A JP 2002002322A JP 2000186542 A JP2000186542 A JP 2000186542A JP 2000186542 A JP2000186542 A JP 2000186542A JP 2002002322 A JP2002002322 A JP 2002002322A
Authority
JP
Japan
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shift lever
bracket
shift
mounting flange
column
Prior art date
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JP2000186542A
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English (en)
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Inventor
Yoji Miki
洋司 三木
Takushi Wakao
拓史 若尾
Hisaaki Watase
久朗 渡瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シフトレバーの支持剛性を低下させずに、2次
衝突による運転者の膝への衝撃を緩和できるコラムシフ
ト装置の衝撃吸収機構を提供する。 【解決手段】シフトレバー20の基端部20aをその軸
線を中心として回転自在に支持する支持部材10を、ス
テアリングコラム3に設けられたブラケット5に固定す
る。支持部材10には、ブラケット5の取付面5aとシ
フトレバー20の基端部20aの軸線とがほぼ平行とな
るように、ブラケット5の取付面5aに対して取り付け
られる取付フランジ12が一体に設けられ、取付フラン
ジ12のシフトレバー20の基端部先端側に対応する部
分に脆弱部12aを設けた。前面衝突時に運転者の膝が
シフトレバー20に2次衝突すると、取付フランジ12
が破断して膝への負担を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコラムシフト装置の
衝撃吸収機構、特に運転者の2次衝突時の衝撃吸収機能
を有するコラムシフト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】変速機のシフト装置は、一般にフロアシ
フト装置とコラムシフト装置に大別される。コラムシフ
ト装置はフロアシフト装置に比べて、運転席周辺のスペ
ースを広く確保できることから、トラックやタクシーな
どに広く使用されている。このようなコラムシフト装置
の中でも、比較的構造が簡単なものとして、特開200
0−25480号公報には、シフトレバーの一端部を回
転自在に支持するリテーナをステアリングコラムのブラ
ケットなどに固定した構造のコラムシフト装置が提案さ
れている。このコラムシフト装置の場合、シフトレバー
の他端部に設けられたノブの押しボタンによるセレクト
操作と、シフトレバーをリテーナを中心として回転させ
るシフト操作とによって、P,R,N,Dなどの各シフ
ト位置へ切り替えることができるようになっている。
【0003】この種のコラムシフト装置の場合、リテー
ナから突出するシフトレバーの根元部分が運転者の膝の
高さとほぼ同等な高さに位置しているため、車両の衝突
時に運転者の膝がシフトレバーの根元部に2次衝突する
恐れがある。そこで、2次衝突時における運転者への損
傷を軽減するため、特開2000−62492号公報の
ように、衝突時にシフトレバー組立体がボルト締結部か
ら離脱する構造のものが提案されている。この従来技術
は、主にインパネに取り付けられるシフトレバー組立体
に関するものであり、コラムシフト装置とは直接関連性
はないが、締結部に変形容易にするための切欠を設ける
ことで、シフトレバー組立体を車体から離脱可能とし、
衝撃吸収を行うようになっている。また、特開2000
−118416号公報には、衝突時にコラムシフトレバ
ーのシフトリンクプレートを破壊するための脆弱部を設
け、運転者への衝撃を緩和するようにしたものが開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
場合には、シフトレバー組立体をインパネに取り付ける
ためのリテーナのボルト締結部に脆弱部を設けるため、
通常のシフト操作時にも脆弱部には荷重がかかり、リテ
ーナのインパネに対する支持剛性が低下する可能性があ
った。また、後者の場合、2次衝突時にシフトリンクプ
レートを破壊するだけであり、シフトレバー自体が取付
部から離脱するわけではないので、衝撃緩和効果が必ず
しも十分ではない可能性があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、シフトレバーの
支持剛性を低下させずに、2次衝突による運転者の膝へ
の衝撃を緩和できるコラムシフト装置の衝撃吸収機構を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、シフトレバーの基端部を
その軸線を中心として回転自在に支持する支持部材を、
ステアリングコラム又は車体部材に設けられたブラケッ
トに固定してなるコラムシフト装置において、上記支持
部材には、上記ブラケットの取付面とシフトレバーの基
端部の軸線とがほぼ平行となるように、ブラケットの取
付面に対して取り付けられる取付フランジが一体に設け
られ、上記支持部材の取付フランジまたはブラケットの
取付面のうち、シフトレバーの基端部先端側に対応する
部分に脆弱部を設けたことを特徴とするコラムシフト装
置の衝撃吸収機構を提供する。
【0007】通常のシフト操作においては、シフトレバ
ーのノブを操作することにより、シフトレバーが支持部
材に対してその軸線を中心として回転する。この時、シ
フトレバーの操作荷重は支持部材の取付フランジとブラ
ケットの取付面とに作用するが、シフトレバーの基端部
の軸線を中心とするモーメントが主に作用するので、取
付フランジとブラケットに対して主に曲げ応力として作
用し、脆弱部があってもシフトレバーの支持剛性を低下
させない。一方、車両が前面衝突を起こすと、慣性によ
って運転者は前方へ押され、運転者の膝が支持部材から
突出するシフトレバーの根元部に2次衝突することがあ
る。このとき、膝によるシフトレバーの根元部への荷重
入力によって、シフトレバーには倒れ方向への荷重が作
用し、取付フランジとブラケットに対しては曲げ応力よ
りも、むしろ捩れ応力が作用する。脆弱部はシフトレバ
ーの基端部先端側に対応する部分に設けられているの
で、この脆弱部がシフトレバーの倒れ力によって最も大
きく捩じられ、この脆弱部から亀裂が発生して取付フラ
ンジまたは取付面全体に波及する。その結果、支持部材
がブラケットから離脱し、運転者の膝への損傷を軽減で
きる。
【0008】支持部材の取付フランジ、またはブラケッ
トの取付面は、運転者の膝の2次衝突による荷重入力方
向に対して、角度をもって配置するのが望ましい。さら
に好ましくは、取付フランジまたはブラケットの取付面
を膝の2次衝突による荷重入力方向に対してほぼ直交方
向とするのがよい。このように角度をもって配置するこ
とにより、膝の2次衝突による荷重が、取付フランジと
ブラケットに対して捩れ応力として効果的に作用し、取
付フランジまたはブラケットの脆弱部を容易に破断させ
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例である自動変速
機用コラムシフト装置について、図を参照して説明す
る。図1,図2は本発明にかかるコラムシフト装置の周
辺部の構造を示し、図3はその斜め下方から見た斜視図
であり、図4〜図7はシフトレバー組立体7の構造を示
し、図8,図9は支持部材の構造を示す。
【0010】ステアリングホイール1に連結されたステ
アリングシャフト2はステアリングコラム3内に挿通さ
れ、ステアリングコラム3はその上面に固定された第1
のブラケット4によって車体に固定されている。また、
ステアリングコラム3の下面には、シフトレバー組立体
7を取り付けるための第2のブラケット5が固定されて
いる。
【0011】上記ステアリングコラム3およびシフトレ
バー組立体7の一部は、樹脂よりなるコラムカバー6で
覆われている。また、コラムカバー6の周囲にはインパ
ネのホールカバー8が設けられ、このホールカバー8に
はシフトレバー20が外部へ突出する窓穴(図示せず)
が形成され、この窓穴はシフトレバー20をP,R,
N,D,3,2などの各シフト位置へシフトした時に干
渉しない大きさに形成されている。
【0012】シフトレバー組立体7は、図3〜図7に示
すように、シフトレバー20とシフトレバー20を回転
自在に支持するリテーナ(支持部材)10とを備えてい
る。リテーナ10は、シフトレバー20の基端部20a
をその軸線を中心として回転自在に支持する軸受部11
を備え、この軸受部11から半径方向に取付フランジ1
2が一体に突設されている。この取付フランジ12が3
本のボルト13によってステアリングコラム3の下面に
固定された第2のブラケット5の取付面5aに締結され
ている。取付フランジ12には、上記ボルト13を挿通
するため、シフトレバー20の基端部20aの先端側に
1個、反対側に2個のボルト挿通穴14が形成され、取
付フランジ12の上面にはブラケット5の取付面5aに
嵌合する2本の位置決め突起15が突設されている。取
付ブラケット12は、ブラケット5の取付面5aとシフ
トレバー20の基端部の軸線とがほぼ平行となるよう
に、ブラケット5の取付面5aに対して取り付けられ
る。本実施例では、取付フランジ12(ブラケット5の
取付面5a)は、図5に示すように、後述する運転者の
膝Nがシフトレバー20に2次衝突した時の荷重入力方
向Fに対して、ほぼ直交方向に配置されている。
【0013】図8,図9に示すように、取付フランジ1
2の下面中央部と軸受部11との間には補強用リブ16
が一体に形成され、取付フランジ12の曲げ強度は十分
に高く設定されている。一方、取付フランジ12の下面
であって、シフトレバー20の基端部20aの先端側に
対応する部分に切欠溝17(図0参照)が形成されてお
り、この切欠溝17によって取付フランジ12の一端側
に脆弱部12aが形成されている。そのため、取付フラ
ンジ12の捩れ強度は曲げ強度に比べて低く設定されて
いる。リテーナ10の一端部には、半径方向に突出する
2つの腕部18,19が一体に設けられている。一方の
腕部18には、後述するディテントプレート26が固定
され、他方の腕部19には、シフトロックケーブル25
を取り付けるためのケーブルブラケット24が固定され
る。
【0014】シフトレバー20は、金属パイプを2箇所
で屈曲形成したものであり、その先端部には樹脂製のノ
ブ21が固定され、ノブ21には押ボタン22が装備さ
れている。押ボタン22を押すと、シフトレバー20の
中に挿通されたケーブル(図示せず)を介して、シフト
レバー20の基端部20aに設けられたディテントピン
23(図5,図7参照)がシフトレバー20の軸方向に
操作される。ケーブルブラケット24に固定されたシフ
トロックケーブル25の先端は、ディテントプレート2
6の側面に回転可能に取り付けられたシフトロックプレ
ート27に連結されている。シフトロックプレート27
には半径方向の開口部27aが形成されており、この開
口部27aに上記ディテントピン23が係合して、シフ
トロックプレート27を回転させるようになっている。
【0015】シフトレバー20の基端部20aは上記リ
テーナ10の軸受部11に回転自在に支持されている。
シフトレバー20の基端部20aの近傍にはコントロー
ルレバー30が固定されており、コントロールレバー3
0にはケーブル取付軸31が突設されている。ケーブル
取付軸31にはシフト用コントロールケーブル32の一
端部が取り付けられ、コントロールケーブル32の他端
は自動変速機に連結されている。シフトレバー20をリ
テーナ10を中心として回転操作すると、コントロール
レバー30も一体に回動し、コントロールケーブル32
を介して自動変速機が操作される。また、コントロール
レバー30には板ばねよりなるディテントスプリング3
3の基端部が固定されている。ディテントスプリング3
3の先端部に取り付けられたローラ34(図7参照)
は、リテーナ10の第1腕部18に固定されたディテン
トプレート26のディテント溝26aに弾性的に係合
し、所定の節度感が得られるようになっている。ディテ
ント溝25aは、P,R,N,D,3,2の各シフト位
置に対応している。
【0016】次に、上記構造を有するコラムシフト装置
Aの作動について説明する。上述のように、本発明のシ
フトレバー組立体7は、シフトレバー20の基端部20
aがリテーナ10によって回転自在に支持された構造の
ものであり、しかもシフトレバー20はリテーナ10に
よって片持ち支持されている。そのため、シフトレバー
20にかかる荷重がリテーナ10の取付フランジ12に
直接的に作用する。通常のシフト操作時には、図8,図
9に矢印で示すように、シフトレバー20をその基端部
20aを中心として回転させようとする力Bが働くの
で、取付フランジ12には曲げ応力と捩れ応力とが作用
する。曲げ応力に対しては、取付フランジ12の一端側
(図8の左側)への負担が大きいが、取付フランジ12
は十分な強度を有するので、リテーナ10のブラケット
5に対する支持剛性が低下するおそれがない。また、シ
フトレバー20のリテーナ10から突出する屈曲した根
元部20bは、図5に示すように、運転者の左膝Nの前
方位置にあるため、前面衝突時に膝Nがホールカバー8
を介して根元部20b付近に2次衝突する可能性があ
る。2次衝突に伴い、シフトレバー20の基端部20a
には倒れ方向の力Tが作用し(図6参照)、取付フラン
ジ12は基端部20aの軸線とほぼ平行でかつ2次衝突
の入力方向Fに対してほぼ直交方向に配置されているの
で、取付フランジ12には殆ど捩れ応力のみが作用す
る。このような捩れ力Tに対しては、取付フランジ12
の他端側(図8の右側)への負担が大きく、この取付フ
ランジ12の部位には脆弱部12aが設けられているの
で、捩れ応力によって脆弱部12aが最も大きく変位す
る。そのため、脆弱部12aを起点として取付フランジ
12が破断し、シフトレバー組立体7がステアリングコ
ラム3から離脱することができる。そのため、膝Nにか
かる荷重ピークが抑えられ、運転者の損傷を軽減でき
る。
【0017】上記実施例では、リテーナ10の取付フラ
ンジ12の一端部に脆弱部12aを形成したが、取付フ
ランジ12が締結されるブラケット5の取付面5aの一
端側に脆弱部を形成しても、同様の作用効果を奏する。
また、支持部材(リテーナ10)を締結するためのブラ
ケット5をステアリングコラム3に固定したが、車体部
材に固定してもよい。
【0018】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、支持部材にブラケットの取付面
とシフトレバーの基端部の軸線とがほぼ平行となるよう
に、ブラケットの取付面に対して取り付けられる取付フ
ランジを一体に設け、支持部材の取付フランジまたはブ
ラケットの取付面のうち、シフトレバーの基端部先端側
に対応する部分に脆弱部を設けたので、通常のシフト操
作時には十分な支持剛性を発揮し、シフトレバーに運転
者の膝が2次衝突した場合には、脆弱部を起点として取
付フランジまたは取付面を破断させ、運転者の損傷を軽
減できるという作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコラムシフト装置を搭載した車
両の運転席前方の平面図である。
【図2】図1に示す車両の運転席前方の側部断面図であ
る。
【図3】本発明のコラムシフト装置の斜め下方から見た
斜視図である。
【図4】本発明にかかるコラムシフト装置のシフトレバ
ー組立体の平面図である。
【図5】図4に示すシフトレバー組立体の左側面図であ
る。
【図6】図4に示すシフトレバー組立体の後方から見た
正面図である。
【図7】図4に示すシフトレバー組立体の斜め前方から
見た側面図である。
【図8】リテーナの正面図である。
【図9】リテーナの右側面図である。
【符号の説明】
A コラムシフト装置 3 ステアリングコラム 5 ブラケット 10 リテーナ 12 取付フランジ 12a 脆弱部 17 切欠溝 20 シフトレバー 20a 基端部 20b 根元部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡瀬 久朗 大阪府池田市桃園2丁目1番1号ダイハツ 工業株式会社内 Fターム(参考) 3D040 AA01 AA05 AA12 AA33 AC17 AC21 AC29 AC55 AC57 AC60 AC65 AD15 AE19

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シフトレバーの基端部をその軸線を中心と
    して回転自在に支持する支持部材を、ステアリングコラ
    ム又は車体部材に設けられたブラケットに固定してなる
    コラムシフト装置において、上記支持部材には、上記ブ
    ラケットの取付面とシフトレバーの基端部の軸線とがほ
    ぼ平行となるように、ブラケットの取付面に対して取り
    付けられる取付フランジが一体に設けられ、上記支持部
    材の取付フランジまたはブラケットの取付面のうち、シ
    フトレバーの基端部先端側に対応する部分に脆弱部を設
    けたことを特徴とするコラムシフト装置の衝撃吸収機
    構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008037297A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Tokai Rika Co Ltd コラムシフト装置

Cited By (3)

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US7077432B2 (en) 2003-09-30 2006-07-18 Delphi Technologies, Inc. Steering column assembly having break-away device
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