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JP2002097267A - 新規半芳香族ポリアミドおよびその製造法 - Google Patents

新規半芳香族ポリアミドおよびその製造法

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Publication number
JP2002097267A
JP2002097267A JP2000291341A JP2000291341A JP2002097267A JP 2002097267 A JP2002097267 A JP 2002097267A JP 2000291341 A JP2000291341 A JP 2000291341A JP 2000291341 A JP2000291341 A JP 2000291341A JP 2002097267 A JP2002097267 A JP 2002097267A
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JP
Japan
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aromatic polyamide
group
semi
formula
aromatic
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000291341A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Uchida
誠 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】芳香族ポリアミドが本来有する優れた耐熱性等
を損なうことなく、着色が抑えられ、多くの溶剤、アク
リル類やエポキシ類モノマー、オリゴマーや、他のポリ
マー類への溶解性や相溶性に優れ、加工性が良く、種々
の分野に有用な、新規半芳香族ポリアミドを提供するこ
と。 【解決手段】構造中にフェノール性水酸基を含有する式
(A)で表される繰り返し単位を有する新規半芳香族ポ
リアミドおよび、該半芳香族ポリアミドを無機塩存在下
で縮合剤を用い比較的温和な条件下で得る製造法。 【化1】 (式(A)中R1は1つ以上のフェノール性水酸基を含
有する2価の芳香族基を表し、R2は炭素数2〜20の
2価の脂肪族基または脂環族基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は着色が少なく、溶剤
等への溶解性が優れた耐熱性新規半芳香族ポリアミド
と、その製造法に関する。更に詳しくは、特定の芳香族
ジカルボン酸と、特定の脂肪族ジアミンとを重合させて
得られる、半芳香族ポリアミドおよび、重合時に縮合剤
を用いることで、比較的温和な条件で該半芳香族ポリア
ミドを得る製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族環を主鎖中に有するポリアミド
は、従来より、ジアミンとジカルボン酸ジクロリド、ジ
イソシアネートとジカルボン酸あるいは、これら誘導体
の反応で得られ、一般に軟化温度が極めて高く高耐熱性
で、難燃性や、強度・弾性率等に優れた特性を有し注目
されている。しかしながら、従来開発されてきた芳香族
含有ポリアミドは、ガラス転移温度が高く、溶解し得る
溶剤が非常に少ないため、加工性に乏しい。また、吸湿
性が高く、多くの場合着色が大きいという欠点を有す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、芳香
族ポリアミドが本来有する優れた耐熱性等を損なうこと
なく、着色が抑えられ、多くの溶剤、アクリル類やエポ
キシ類モノマー、オリゴマーや、他のポリマー類への溶
解性や相溶性に優れ、加工性が良く、種々の分野に有用
な、新規半芳香族ポリアミドを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、鋭意研究の結果、多くの溶剤、アクリ
ル類やエポキシ類モノマー、オリゴマーや、他のポリマ
ー類への溶解性や相溶性に優れ、かつ着色が抑えた半芳
香族ポリアミドを見出し、さらに比較的温和な条件で該
半芳香族ポリアミドを製造し得る方法も見出し、本発明
を完成した。すなわち本発明は、 (1)一般式(A)
【0005】
【化4】 (式(A)中R1は1つ以上のフェノール性水酸基を含
有する2価の芳香族基を表し、R2は炭素数2〜20の
2価の脂肪族基または脂環族基を表す。)で表される繰
り返し単位を有する半芳香族ポリアミド (2)一般式(1)
【0006】
【化5】 (式(1)中R1は前記と同じである。)で表される芳
香族ジカルボン酸またはそれと他のジカルボン酸との混
合物と、一般式(2)
【0007】
【化6】 (式(2)中R2は前記と同じである。)で表されるジ
アミンまたはそれと他のジアミンとの混合物とを、無機
塩存在下で縮合剤を用い、重合させることを特徴とする
請求項1記載の半芳香族ポリアミドの製造方法 (3)上記(1)記載の半芳香族ポリアミドに硬化性官
能基を修飾した、硬化性官能基含有半芳香族ポリアミド
に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の半芳香族ポリアミドを得
るため用いる一般式(1)で表される芳香族ジカルボン
酸は、構造中に1つ以上のフェノール性水酸基を含有す
るジカルボン酸化合物であれば、特に制限はないが、一
般式(3)
【0009】
【化7】
【0010】(式(3)中R3はハロゲン原子、炭素数
1〜4のアルキル基又はハロゲン化アルキル基、炭素数
1〜4のアルコキシ基又はハロゲン化アルコキシ基、炭
素数1〜4のアルキルチオ基又はハロゲン化アルキルチ
オ基、アセチル基、ニトロ基、シアノ基、メチルスルホ
ニル基からなる群から選ばれる1種以上を、R4は直接
結合、酸素原子、硫黄原子、炭素数1〜4のアルキレン
基およびハロゲン化アルキレン基、カルボニル基、スル
ホニル基、スルホキシル基、アゾ基、ジチオ基からなる
群から選ばれる1種以上を、aは0〜3の整数を、bは
0〜5の整数をそれぞれ表す。)で表される化合物から
選ばれる1種以上が好ましく、具体例としては、5−ヒ
ドロキシイソフタル酸、4−ヒドロキシイソフタル酸、
2−ヒドロキシイソフタル酸、4,6−ジヒドロキシイ
ソフタル酸、2−ヒドロキシテレフタル酸、2,5−ジ
ヒドロキシテレフタル酸や、4−ヒドロキシフタル酸な
どが挙げられる。本発明の半芳香族ポリアミドを調製す
るにあたって 式(1)の芳香族ジカルボン酸以外の、
別のジカルボン酸を混合して使用しても支障はない。他
のジカルボン酸としては、ジカルボン酸であれば特に制
限はないが、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、イソフ
タル酸や、テレフタル酸等が挙げられ、その混合比は全
ジカルボン酸成分の50モル%以下が好ましい。
【0011】一般式(2)で表されるジアミンは、炭素
数2〜20の脂肪族または脂環族ジアミン化合物であれ
ば、特に制限はないが、一般式(4)
【0012】
【化8】
【0013】(式(4)中R5は炭素数2〜20の酸
素、硫黄、窒素、ハロゲンを含んでも良い炭化水素基
を、R6は直接結合または、炭素数1〜5のアルキレン
基およびハロゲン化アルキレン基をそれぞれ表す。)で
表される構造が好ましく、具体例としては、エチレンジ
アミン、1,3−プロピレンジアミン、1,4−ブタン
ジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジア
ミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミ
ン、デカメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミ
ン、ドデカメチレンジアミン、シクロペンタンジアミ
ン、シクロヘキサンジアミン、ビスアミノメチルシクロ
ペンタン、ビスアミノメチルシクロヘキサン、ビスアミ
ノメチルノルボルナンや、ビスアミノメチルトリシクロ
デカンなどが挙げられる。 本発明の半芳香族ポリアミ
ドを調製するにあたって 式(1)のジアミン以外の、
別のジアミンを混合して使用しても支障はない。他のジ
アミンとしては、ジアミンであれば特に制限はないが、
フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルエーテル、ジ
アミノジフェニルスルホン、ジアミノビフェニル、ジア
ミノベンゾフェノン、ジアミノジフェニルメタン、ビス
(アミノジエチルフェニル)メタンや、ジアミノナフタ
レン等が挙げられ、その混合比は全ジアミン成分の50
モル%以下が好ましい。
【0014】式(A)で表される半芳香族ポリアミド
は、式(1)の芳香族ジカルボン酸化合物またはそれと
他のジカルボン酸との混合物と、式(2)のジアミン化
合物またはそれと他のジアミンとの混合物とを、無機塩
存在下で縮合剤を用い、反応させることによって、温和
な条件下で得られる。無機塩の具体例としては、塩化リ
チウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウムや、これらの
混合物が挙げられる。これら無機塩の使用量は、式
(1)の芳香族ジカルボン酸化合物1.0モルに対し
て、通常0.5〜5.0モル、好ましくは1.0〜3.
0モルである。
【0015】縮合剤としては、亜リン酸エステル系縮合
剤が好ましく、通常三級アミンと共に用いられる。反応
は、必要により不活性溶媒、例えばN−メチル−2−ピ
ロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N−メチルカプロラクタム、N,
N−ジメチルイミダゾリドン、ジメチルスルホキシド、
テトラメチル尿素、ピリジンのような非プロトン性極性
溶媒、トルエン、ヘキサン、ヘプタン等の無極性溶媒、
テトラヒドロフラン、ジグライム、ジオキサンや、トリ
オキサンなど、またはこれらの混合溶媒中で行ってもよ
い。これら溶媒の使用量は、芳香族ジカルボン酸化合物
0.1モルに対して、通常0〜500ml、好ましくは
50〜300mlである。また、反応温度は通常20〜
150℃、好ましくは50〜120℃である。反応時間
は通常30分〜24時間、好ましくは1〜10時間であ
る。
【0016】用い得る亜リン酸エステル系縮合剤の具体
例としては、亜リン酸トリフェニル、亜リン酸ジフェニ
ル、亜リン酸トリ−o−トリル、亜リン酸ジ−o−トリ
ル、亜リン酸トリ−m−トリル、亜リン酸ジ−m−トリ
ル、亜リン酸トリ−p−トリル、亜リン酸ジ−p−トリ
ルや、亜リン酸トリ−p−クロロフェニルなどが挙げら
れ、その使用量は、用い得るジアミン化合物1.0モル
に対して、通常1.0〜3.0モル、好ましくは1.5
〜2.5モルである。
【0017】上記亜リン酸エステル系縮合剤と共に用い
得る三級アミンの具体例としては、ピリジン、ピコリ
ン、ルチジンや、トリエチルアミンなどが挙げられ、そ
の使用量は、用い得るジアミン化合物1.0モルに対し
て、通常1.0〜3.0モル、好ましくは1.5〜2.
5モルである。反応は、芳香族ジカルボン酸化合物、無
機塩、亜リン酸エステル系縮合剤、三級アミンと、必要
により不活性溶媒とを所定量仕込み、均一に溶解または
分散させた後、必要により窒素置換を行い、所定温度に
昇温後、ジアミン化合物を所定量滴下あるいは、芳香族
ジカルボン酸化合物、ジアミン化合物、無機塩、三級ア
ミンと、必要により不活性溶媒とを所定量仕込み、均一
に溶解または分散させた後、必要により窒素置換を行
い、所定温度に昇温後、亜リン酸エステル系縮合剤を所
定量滴下し行う。
【0018】上記半芳香族ポリアミドは、反応混合液を
室温まで冷却した後、貧溶媒の使用や溶媒除去等で析出
させ、再溶解再沈殿および/または洗浄後、濾過し、乾
燥させ単離することができる。用い得る貧溶媒は半芳香
族ポリアミドが溶解しにくい溶媒であれば良く、具体例
としては、水、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノンや、これらを含有する混合溶媒等が挙げら
れる。また、半芳香族ポリアミドを単離した後、構造中
に有するフェノール性水酸基を、硬化性官能基で修飾す
ることもできる。例えば、不活性溶媒等に単離した半芳
香族ポリアミドを溶解させ、塩基性化合物存在下で、
(メタ)アクリロイルクロリドやエピクロロヒドリン等
を、フェノール性水酸基と反応させ、硬化性官能基含有
半芳香族ポリアミドが得られる。
【0019】ここで、硬化性官能基とは、(メタ)アク
リル基、ビニル基や、エポキシ基等、加熱操作または紫
外線や電子線などのエネルギー線照射により硬化する官
能基を表し、必要により、上記反応中または反応後に硬
化性官能基を修飾できる。例えば、用いる芳香族ジカル
ボン酸化合物に対し、等モル以上のジアミン化合物を反
応させ、末端アミンの半芳香族ポリアミドとし、更に
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル基含有カルボン
酸化合物や、エポキシ基含有カルボン酸化合物を反応さ
せ、または、用いるジアミン化合物に対し、等モル以上
の芳香族ジカルボン酸化合物を反応させ、末端カルボン
酸の半芳香族ポリアミドとし、更に(メタ)アクリル基
含有ジアミン化合物やエポキシ基含有ジアミン化合物を
反応させ末端硬化性官能基含有半芳香族ポリアミドが得
られる。
【0020】本発明の半芳香族ポリアミドは、着色が少
なく、フェノール性水酸基を有するため、多くの溶剤等
への溶解性、他ポリマーとの相溶性や、種々基盤への密
着性が優れ、耐熱性にも優れるため、種々の用途に有用
である。また、機能性添加剤として、本樹脂含有組成物
を容易に形成でき、例えば、不活性な有機又は無機顔
料、染料、カブリ防止剤、退色防止剤、ハレーション防
止剤、蛍光増白剤、界面活性剤、可塑剤、難燃剤、酸化
防止剤、充填剤、静電防止剤、消泡剤、流動調整剤、促
進剤、遅延剤、光安定剤、防かび剤、抗菌剤、磁性体
や、ゴム弾性を持たせるためポリマールその他の可とう
性プレポリマー等と、必要により溶剤を混合することが
できる。
【0021】さらに硬化性官能基含有半芳香族ポリアミ
ドは、他硬化性モノマーやオリゴマー類と反応し得るた
め、重合開始剤と、本硬化性官能基含有半芳香族ポリア
ミドとを含有する重合性組成物として有用である。重合
開始剤としては、熱重合開始剤、光重合開始剤などのラ
ジカル重合を起こしうるものであれば特に制限はく、熱
重合開始剤の具体例としては、過酸化ベンゾイル、過酸
化アセチル、過酸化ラウロイル、t−ブチルハイドロパ
ーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、アゾビ
スイソブチロニトリル、アゾビス−2,4−ジメチルバ
レロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル
等が挙げられ、光重合開始剤の具体例としては、2,4
−ジエチルチオキサントン、ベンゾフェノン、4−ジメ
チルアミノイソアミルベンゾエート、4−ジメチルアミ
ノエチルベンゾエート等が挙げられる。
【0022】上記重合性組成物は通常、硬化性官能基含
有半芳香族ポリアミド100重量部に対して、通常重合
開始剤0.01〜20重量部を必須の成分とするが、好
適な比率は、重合開始剤の種類や硬化方法、混在物の種
類や量、温度、湿度(水分量)、塗膜厚等さまざまな要
因を考慮することにより決められる。硬化性官能基含有
半芳香族ポリアミドと重合開始剤の溶解を容易にするた
め、予め両者を適当な溶媒(例えば、プロピレンカーボ
ネート、カルビトール、カルビトールアセテート、ブチ
ロラクトン等)に溶解して使用することができ、混合、
溶解あるいは混練等の方法により調製することもでき
る。
【0023】本発明の半芳香族ポリアミド含有組成物
は、電気材料、金属、木材、ゴム、プラスチック、ガラ
ス、セラミックス製品等に使用することができる。さら
に、本発明の具体的用途としては、フォトレジスト、液
状レジスト、電子写真、ダイレクト刷版材料、ホログラ
ム材料、接着剤、粘着剤、粘接着剤、封止剤、塗料、コ
ーティング剤、インキ、成形材料、注型材料、パテ、ガ
ラス繊維含浸剤、目止め剤等が挙げられる。
【0024】
【実施例】以下に実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0025】実施例1 温度計、環流冷却器、滴下ロート、窒素導入装置、攪拌
装置のついた500mlの反応器に、5−ヒドロキシイ
ソフタル酸29.136g(0.160モル)、塩化リ
チウム7.00g(0.165モル)と、亜リン酸トリ
フェニル99.29g(0.320モル)を仕込み、乾
燥窒素を流しながら、N−メチル−2−ピロリドン23
5gと、ピリジン32.00g(0.405モル)を加
え、攪拌しながら反応器内が95℃になるまで徐々に加
熱し、固形分を溶解させた。その後、反応器内を攪拌し
95℃に保ち、2,5−ビス(アミノメチル)ノルボル
ナン24.677g(0.160モル)を2時間で滴下
し、さらに1時間反応させた。次に、反応器内が120
℃になるまで徐々に加熱し、さらに120℃で2時間反
応させた。
【0026】反応終了後、反応溶液を室温まで冷却した
後、1,000ml容器に移し、室温で攪拌しながら、
蒸留水200gを加えた後、3,000ml容器に蒸留
水2,000gを仕込み、激しく攪拌しながら、前記溶
液を加え、生成物を析出させた。析出物を濾過した後、
2,000ml容器にメタノール600gを仕込、攪拌
しながら、前記析出物を徐々に加え、1時間攪拌洗浄し
た。その後、蒸留水600gを加え、さらに1時間攪拌
洗浄した後、濾過した。次に、この析出物を1,000
ml容器に仕込み、蒸留水700gを加え、室温で1時
間攪拌洗浄し、乾燥させて式(5)
【0027】
【化9】 (式中nは繰り返し数を表す。)で表される半芳香族ポ
リアミドを得た(収率91.3%)。この半芳香族ポリ
アミド樹脂粉末0.100gをN,N−ジメチルアセト
アミド20.0mlに溶解させ、30℃で測定した対数
粘度は、0.23dl/gであった。
【0028】
【発明の効果】本発明の半芳香族ポリアミドは、芳香族
ポリアミドが本来有する優れた耐熱性等を損なうことな
く、着色が抑えられ、多くの溶剤、アクリル類やエポキ
シ類モノマー、オリゴマーや、他のポリマー類への溶解
性や相溶性に優れ、種々基盤への密着性にも優れ、加工
性が良く、作業性の良好な機能性添加剤として、コーテ
ィング剤、インキ、塗料、接着剤、レジスト、封止剤、
製版材、絶縁材などの種々の分野で極めて有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(A) 【化1】 (式(A)中R1は1つ以上のフェノール性水酸基を含
    有する2価の芳香族基を表し、R2は炭素数2〜20の
    2価の脂肪族基または脂環族基を表す。)で表される繰
    り返し単位を有する半芳香族ポリアミド。
  2. 【請求項2】一般式(1) 【化2】 (式(1)中R1は前記と同じである。)で表される芳
    香族ジカルボン酸またはそれと他のジカルボン酸との混
    合物と、一般式(2) 【化3】 (式(2)中R2は前記と同じである。)で表されるジ
    アミンまたはそれと他のジアミンとの混合物とを、無機
    塩存在下で縮合剤を用い、重合させることを特徴とする
    請求項1記載の半芳香族ポリアミドの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の半芳香族ポリアミドに硬化
    性官能基を修飾した、硬化性官能基含有半芳香族ポリア
    ミド。
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