JP2002081349A - 燃料蒸気パージシステムの故障診断装置 - Google Patents
燃料蒸気パージシステムの故障診断装置Info
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Landscapes
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- Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】無駄な判定操作をなくして故障診断時間の長時
間化を抑制することができる燃料蒸気パージシステムの
故障診断装置を提供する。 【解決手段】燃料タンク1内で発生する燃料蒸気はキャ
ニスタ2に捕集され、大気導入弁13を介してキャニス
タ2に大気を導入しつつ捕集した燃料蒸気をエンジンの
吸気通路9へパージする。ECU10はパージ経路の差
圧形成前においてパージ経路に大気圧を導入した後第2
の所定期間パージ経路を密閉して燃料タンク1内での燃
料蒸気の発生量に基づく圧力変化を測定し、その測定結
果が所定値よりも大きいときには漏れ診断を禁止し、そ
の判定結果が所定値未満のときには漏れ診断を許可す
る。
間化を抑制することができる燃料蒸気パージシステムの
故障診断装置を提供する。 【解決手段】燃料タンク1内で発生する燃料蒸気はキャ
ニスタ2に捕集され、大気導入弁13を介してキャニス
タ2に大気を導入しつつ捕集した燃料蒸気をエンジンの
吸気通路9へパージする。ECU10はパージ経路の差
圧形成前においてパージ経路に大気圧を導入した後第2
の所定期間パージ経路を密閉して燃料タンク1内での燃
料蒸気の発生量に基づく圧力変化を測定し、その測定結
果が所定値よりも大きいときには漏れ診断を禁止し、そ
の判定結果が所定値未満のときには漏れ診断を許可す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
搭載される内燃機関に用いられる燃料蒸気パージシステ
ムの故障診断装置に関する。
搭載される内燃機関に用いられる燃料蒸気パージシステ
ムの故障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両に搭載される内燃機関の
燃料蒸気パージシステムとして、燃料タンク内で発生す
る燃料蒸気をキャニスタに捕集し、その捕集された燃料
蒸気を適宜キャニスタから吸気通路へパージし、蒸発し
た燃料が大気中へ放出されるのを防止するようにしたも
のがある。こうした燃料蒸気パージシステムは、燃料タ
ンク内にて発生した燃料蒸気を捕集するキャニスタと、
燃料タンクとキャニスタとを常時連通する燃料蒸気導入
通路と、キャニスタと吸気通路とを連通するパージ通路
とを備えるシステムとして構成される。また同システム
において、パージ通路の通路途中には開閉制御の可能な
パージ制御弁が、キャニスタには大気導入の可能な圧力
封鎖弁が備えられる。
燃料蒸気パージシステムとして、燃料タンク内で発生す
る燃料蒸気をキャニスタに捕集し、その捕集された燃料
蒸気を適宜キャニスタから吸気通路へパージし、蒸発し
た燃料が大気中へ放出されるのを防止するようにしたも
のがある。こうした燃料蒸気パージシステムは、燃料タ
ンク内にて発生した燃料蒸気を捕集するキャニスタと、
燃料タンクとキャニスタとを常時連通する燃料蒸気導入
通路と、キャニスタと吸気通路とを連通するパージ通路
とを備えるシステムとして構成される。また同システム
において、パージ通路の通路途中には開閉制御の可能な
パージ制御弁が、キャニスタには大気導入の可能な圧力
封鎖弁が備えられる。
【0003】このような燃料蒸気パージシステムを備え
た内燃機関においては、何らかの原因で配管に穴が空い
たり配管が外れた場合には燃料蒸気がキャニスタや燃料
タンクから大気中に漏洩してしまう。そのため、このよ
うな燃料蒸気パージシステムのキャニスタ及び燃料タン
クを含むパージ経路の漏れの有無を自動的に診断するこ
とが必要とされる。
た内燃機関においては、何らかの原因で配管に穴が空い
たり配管が外れた場合には燃料蒸気がキャニスタや燃料
タンクから大気中に漏洩してしまう。そのため、このよ
うな燃料蒸気パージシステムのキャニスタ及び燃料タン
クを含むパージ経路の漏れの有無を自動的に診断するこ
とが必要とされる。
【0004】このため、従来、燃料蒸気パージシステム
のパージ経路内に内燃機関の吸気系の負圧(大気圧より
も低い圧力)を導いてパージ経路を密閉した後の内圧の
挙動と、パージ経路内に大気圧を導いてパージ経路を密
閉して測定した燃料タンク内での燃料蒸気の発生に基づ
くタンク内圧変化とに基づいて、パージ経路の漏れ故障
を診断するシステムが提案されている。これは、パージ
経路の故障診断を行う際にパージ経路内の圧力を負圧状
態にして同経路内における内圧の経時変化を検出するの
であるが、パージ経路の穴開きや裂傷等に起因して大気
圧が導入されてパージ経路内の内圧が上昇したのか、燃
料蒸気の発生量が多いためにパージ経路内の内圧が上昇
したのかを診断することができないことによる。
のパージ経路内に内燃機関の吸気系の負圧(大気圧より
も低い圧力)を導いてパージ経路を密閉した後の内圧の
挙動と、パージ経路内に大気圧を導いてパージ経路を密
閉して測定した燃料タンク内での燃料蒸気の発生に基づ
くタンク内圧変化とに基づいて、パージ経路の漏れ故障
を診断するシステムが提案されている。これは、パージ
経路の故障診断を行う際にパージ経路内の圧力を負圧状
態にして同経路内における内圧の経時変化を検出するの
であるが、パージ経路の穴開きや裂傷等に起因して大気
圧が導入されてパージ経路内の内圧が上昇したのか、燃
料蒸気の発生量が多いためにパージ経路内の内圧が上昇
したのかを診断することができないことによる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な燃料蒸気パージシステムの故障診断装置においては、
パージ経路への負圧導入によるパージ経路の漏れ判定の
後に燃料蒸気の発生に基づくタンク内圧の測定を行って
いる。従って、燃料タンク内での燃料蒸気の発生量が多
く、パージ経路の漏れ判定が困難である場合にも漏れ診
断を実行してしまい、無駄な判定操作となっており、故
障診断時間が長くなる。また、上記のように燃料タンク
とキャニスタとを常時連通する燃料蒸気パージシステム
においては、燃料蒸気の発生に基づくタンク内圧変化を
測定するために圧力封鎖弁及びパージ制御弁を閉弁して
パージ経路を密閉する必要があり、この間においてはパ
ージがカットされる。そのため、燃料タンク内での燃料
蒸気の発生量が多く、パージ経路の漏れ判定が困難であ
る場合にも漏れ診断を実行すると、パージを停止してい
る時間が長くなり、キャニスタ内の燃料蒸気の所要のパ
ージ流量を確保することができなくなることがある。
な燃料蒸気パージシステムの故障診断装置においては、
パージ経路への負圧導入によるパージ経路の漏れ判定の
後に燃料蒸気の発生に基づくタンク内圧の測定を行って
いる。従って、燃料タンク内での燃料蒸気の発生量が多
く、パージ経路の漏れ判定が困難である場合にも漏れ診
断を実行してしまい、無駄な判定操作となっており、故
障診断時間が長くなる。また、上記のように燃料タンク
とキャニスタとを常時連通する燃料蒸気パージシステム
においては、燃料蒸気の発生に基づくタンク内圧変化を
測定するために圧力封鎖弁及びパージ制御弁を閉弁して
パージ経路を密閉する必要があり、この間においてはパ
ージがカットされる。そのため、燃料タンク内での燃料
蒸気の発生量が多く、パージ経路の漏れ判定が困難であ
る場合にも漏れ診断を実行すると、パージを停止してい
る時間が長くなり、キャニスタ内の燃料蒸気の所要のパ
ージ流量を確保することができなくなることがある。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、無駄な判定操作をなくして故障診
断時間の長時間化を抑制することができる燃料蒸気パー
ジシステムの故障診断装置を提供することにある。
であり、その目的は、無駄な判定操作をなくして故障診
断時間の長時間化を抑制することができる燃料蒸気パー
ジシステムの故障診断装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の発明は、燃料タンク内で発生する燃料蒸気
をキャニスタに捕集し、その捕集した燃料蒸気を同燃料
タンクを含むパージ経路を介して内燃機関の吸気通路へ
パージするようにした燃料蒸気パージシステムと、前記
パージ経路の内圧と外圧との間に差圧を設けてパージ経
路を密閉して内圧の挙動を測定し、前記パージ経路の差
圧形成後において前記パージ経路に大気圧を導入した後
第1の所定期間パージ経路を密閉して測定した燃料タン
ク内での燃料蒸気の発生量に基づく圧力変化とに基づい
てパージ経路の漏れ診断を行う診断手段とを備える燃料
蒸気パージシステムの故障診断装置において、前記パー
ジ経路の差圧形成前において前記パージ経路に大気圧を
導入した後第2の所定期間パージ経路を密閉して燃料タ
ンク内での燃料蒸気の発生量に基づく圧力変化を測定
し、その測定結果が所定値よりも大きいときには前記診
断手段による漏れ診断を禁止し、その判定結果が所定値
未満のときには前記診断手段による漏れ診断を許可する
予備診断手段を設けたことを要旨とする。
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の発明は、燃料タンク内で発生する燃料蒸気
をキャニスタに捕集し、その捕集した燃料蒸気を同燃料
タンクを含むパージ経路を介して内燃機関の吸気通路へ
パージするようにした燃料蒸気パージシステムと、前記
パージ経路の内圧と外圧との間に差圧を設けてパージ経
路を密閉して内圧の挙動を測定し、前記パージ経路の差
圧形成後において前記パージ経路に大気圧を導入した後
第1の所定期間パージ経路を密閉して測定した燃料タン
ク内での燃料蒸気の発生量に基づく圧力変化とに基づい
てパージ経路の漏れ診断を行う診断手段とを備える燃料
蒸気パージシステムの故障診断装置において、前記パー
ジ経路の差圧形成前において前記パージ経路に大気圧を
導入した後第2の所定期間パージ経路を密閉して燃料タ
ンク内での燃料蒸気の発生量に基づく圧力変化を測定
し、その測定結果が所定値よりも大きいときには前記診
断手段による漏れ診断を禁止し、その判定結果が所定値
未満のときには前記診断手段による漏れ診断を許可する
予備診断手段を設けたことを要旨とする。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、パージ経
路の差圧形成前においてパージ経路に大気圧を導入した
後第2の所定期間パージ経路を密閉して燃料タンク内で
の燃料蒸気の発生量に基づく圧力変化が測定される。そ
して、その測定結果が所定値よりも大きいときには診断
手段による漏れ診断が禁止され、その判定結果が所定値
未満のときには診断手段による漏れ診断が許可される。
従って、燃料タンク内での燃料蒸気の発生量が多く、パ
ージ経路の漏れ判定が困難である場合にはパージ経路の
差圧形成に伴うタンク内圧の挙動測定及び燃料蒸気の発
生に基づくタンク内圧変化の測定という無駄な判定操作
をなくすことができ、故障診断時間の長時間化を抑制す
ることができる。
路の差圧形成前においてパージ経路に大気圧を導入した
後第2の所定期間パージ経路を密閉して燃料タンク内で
の燃料蒸気の発生量に基づく圧力変化が測定される。そ
して、その測定結果が所定値よりも大きいときには診断
手段による漏れ診断が禁止され、その判定結果が所定値
未満のときには診断手段による漏れ診断が許可される。
従って、燃料タンク内での燃料蒸気の発生量が多く、パ
ージ経路の漏れ判定が困難である場合にはパージ経路の
差圧形成に伴うタンク内圧の挙動測定及び燃料蒸気の発
生に基づくタンク内圧変化の測定という無駄な判定操作
をなくすことができ、故障診断時間の長時間化を抑制す
ることができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置において、前
記第2の所定期間は前記第1の所定期間よりも短く設定
されていることを要旨とする。
の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置において、前
記第2の所定期間は前記第1の所定期間よりも短く設定
されていることを要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、パージ経
路の差圧形成前における燃料蒸気の発生に基づくタンク
内圧変化の測定を行う第2の所定期間は第1の所定期間
よりも短く設定されている。そのため、第2の所定期間
のタンク内圧の測定処理を繰り返し実行しても故障診断
時間を長時間化させるようなことはなく、むしろ無駄な
漏れ診断を行わないことにより、故障診断を効率化する
ことができる。
路の差圧形成前における燃料蒸気の発生に基づくタンク
内圧変化の測定を行う第2の所定期間は第1の所定期間
よりも短く設定されている。そのため、第2の所定期間
のタンク内圧の測定処理を繰り返し実行しても故障診断
時間を長時間化させるようなことはなく、むしろ無駄な
漏れ診断を行わないことにより、故障診断を効率化する
ことができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置において、前
記燃料タンクとキャニスタとは常時連通する通路を介し
て接続されていることを要旨とする。
の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置において、前
記燃料タンクとキャニスタとは常時連通する通路を介し
て接続されていることを要旨とする。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、燃料タン
クとキャニスタとを常時連通する燃料蒸気パージシステ
ムにおいては、燃料タンク内での燃料蒸気の発生量が多
く、パージ経路の漏れ判定が困難である場合には漏れ診
断が禁止される。そのため、パージを停止している時間
が長くなるのを抑制でき、キャニスタ内の燃料蒸気のパ
ージ流量を確保することができる。
クとキャニスタとを常時連通する燃料蒸気パージシステ
ムにおいては、燃料タンク内での燃料蒸気の発生量が多
く、パージ経路の漏れ判定が困難である場合には漏れ診
断が禁止される。そのため、パージを停止している時間
が長くなるのを抑制でき、キャニスタ内の燃料蒸気のパ
ージ流量を確保することができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置において、前
記パージ経路は、前記キャニスタへ大気を導入するため
の通路に設けられた圧力封鎖弁と、前記キャニスタから
内燃機関の吸気通路へ燃料蒸気をパージするための通路
に設けられたパージ制御弁とを備え、圧力封鎖弁を閉弁
しパージ制御弁を開弁することによりパージ経路に吸気
通路の圧力を導入し、圧力封鎖弁を開弁しパージ制御弁
を閉弁することによりパージ経路に大気圧を導入し、さ
らに圧力封鎖弁を閉弁しパージ制御弁を閉弁することに
よりパージ経路を密閉するようにしたことを要旨とす
る。
の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置において、前
記パージ経路は、前記キャニスタへ大気を導入するため
の通路に設けられた圧力封鎖弁と、前記キャニスタから
内燃機関の吸気通路へ燃料蒸気をパージするための通路
に設けられたパージ制御弁とを備え、圧力封鎖弁を閉弁
しパージ制御弁を開弁することによりパージ経路に吸気
通路の圧力を導入し、圧力封鎖弁を開弁しパージ制御弁
を閉弁することによりパージ経路に大気圧を導入し、さ
らに圧力封鎖弁を閉弁しパージ制御弁を閉弁することに
よりパージ経路を密閉するようにしたことを要旨とす
る。
【0014】請求項4に記載の発明は、故障診断装置の
ベストモードを特定したものであり、その技術的意義は
以下の「発明の実施の形態」の説明で明らかとなる。
ベストモードを特定したものであり、その技術的意義は
以下の「発明の実施の形態」の説明で明らかとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる燃料蒸気パ
ージシステムの故障診断装置の一実施形態を、図面に従
って説明する。
ージシステムの故障診断装置の一実施形態を、図面に従
って説明する。
【0016】図1は、本実施形態としての燃料蒸気パー
ジシステム全体を表す概略説明図である。本燃料蒸気パ
ージシステムは自動車に搭載されているガソリンエンジ
ンに対して取り付けられている。
ジシステム全体を表す概略説明図である。本燃料蒸気パ
ージシステムは自動車に搭載されているガソリンエンジ
ンに対して取り付けられている。
【0017】ガソリンエンジンの燃料タンク1には、そ
の内部で発生する燃料蒸気をキャニスタ2に導入する燃
料蒸気導入通路3の一端がフロート3aを介して開口し
接続されている。この燃料蒸気導入通路3の他端はキャ
ニスタ2上部に設けられた圧力緩衝室4を介して、キャ
ニスタ2と接続されている。この圧力緩衝室4内には流
通抵抗としてのオリフィス4aが設けられている。オリ
フィス4aは燃料タンク1内部とキャニスタ2内部とを
常時連通させているが、キャニスタ2内の圧力変化を燃
料タンク1内に急激に伝えないようにするとともに、燃
料タンク1内の圧力とキャニスタ2の内圧とを漸次等し
くするようになっている。
の内部で発生する燃料蒸気をキャニスタ2に導入する燃
料蒸気導入通路3の一端がフロート3aを介して開口し
接続されている。この燃料蒸気導入通路3の他端はキャ
ニスタ2上部に設けられた圧力緩衝室4を介して、キャ
ニスタ2と接続されている。この圧力緩衝室4内には流
通抵抗としてのオリフィス4aが設けられている。オリ
フィス4aは燃料タンク1内部とキャニスタ2内部とを
常時連通させているが、キャニスタ2内の圧力変化を燃
料タンク1内に急激に伝えないようにするとともに、燃
料タンク1内の圧力とキャニスタ2の内圧とを漸次等し
くするようになっている。
【0018】また、燃料タンク1には給油時に開弁する
差圧弁5が設けられている。この差圧弁5はブリーザ通
路7によりキャニスタ2と接続されている。従って、給
油時に差圧弁5が開弁すると、燃料タンク1内の燃料蒸
気はブリーザ通路7を通じてキャニスタ2内に導入され
る。
差圧弁5が設けられている。この差圧弁5はブリーザ通
路7によりキャニスタ2と接続されている。従って、給
油時に差圧弁5が開弁すると、燃料タンク1内の燃料蒸
気はブリーザ通路7を通じてキャニスタ2内に導入され
る。
【0019】キャニスタ2の内部はパージ通路8によっ
て吸気通路9の一部をなすサージタンク9aと連通され
ている。このパージ通路8には、パージ制御弁11が設
けられている。パージ制御弁11はマイクロコンピュー
タとして構成されているECU(電子制御ユニット)1
0からの制御信号に基づいて駆動回路11aにより開閉
駆動される。
て吸気通路9の一部をなすサージタンク9aと連通され
ている。このパージ通路8には、パージ制御弁11が設
けられている。パージ制御弁11はマイクロコンピュー
タとして構成されているECU(電子制御ユニット)1
0からの制御信号に基づいて駆動回路11aにより開閉
駆動される。
【0020】例えば、パージ制御弁11は、パージ制御
において、パージによりキャニスタ2側から吸気通路9
へ供給される燃料量を調整し、故障診断制御ではパージ
通路8の遮断・開放を行う。このパージ制御弁11とし
ては例えばバキュームスイッチングバルブ(VSV)等
が用いられる。
において、パージによりキャニスタ2側から吸気通路9
へ供給される燃料量を調整し、故障診断制御ではパージ
通路8の遮断・開放を行う。このパージ制御弁11とし
ては例えばバキュームスイッチングバルブ(VSV)等
が用いられる。
【0021】キャニスタ2の内部は上下方向に延びる仕
切板15によって、2つの室に区画され、圧力緩衝室4
の下方に位置する主室16と、大気制御弁14の下方に
位置し内容積が前記主室16より小さい副室17とがそ
れぞれ形成されている。また、主室16及び副室17上
部にはそれぞれ空気層18a,18bが形成され、空気
層18a,18bの下方には活性炭吸着材19a,19
bが充填された吸着材層20a,20bがそれぞれ形成
されている。
切板15によって、2つの室に区画され、圧力緩衝室4
の下方に位置する主室16と、大気制御弁14の下方に
位置し内容積が前記主室16より小さい副室17とがそ
れぞれ形成されている。また、主室16及び副室17上
部にはそれぞれ空気層18a,18bが形成され、空気
層18a,18bの下方には活性炭吸着材19a,19
bが充填された吸着材層20a,20bがそれぞれ形成
されている。
【0022】吸着材層20a,20bの上方及び下方に
はフィルタ20c,20dが設けられており、活性炭吸
着材19a,19bは両フィルタ20c,20dの間に
充填されている。また、フィルタ20dから下方の空間
は拡散室21とされ、この拡散室21により主室16と
副室17とは連通されている。
はフィルタ20c,20dが設けられており、活性炭吸
着材19a,19bは両フィルタ20c,20dの間に
充填されている。また、フィルタ20dから下方の空間
は拡散室21とされ、この拡散室21により主室16と
副室17とは連通されている。
【0023】主室16の上方におけるキャニスタ2上面
にはブリーザ通路7の一端が接続されている。ブリーザ
通路7の開口位置の図示左側にはパージ通路8が同様に
主室16に接続されている。
にはブリーザ通路7の一端が接続されている。ブリーザ
通路7の開口位置の図示左側にはパージ通路8が同様に
主室16に接続されている。
【0024】そして、特にパージ制御弁11が開弁状態
にあり、キャニスタ2内に大気圧よりも低い圧力が導入
されている状態で、パージ通路8内の空間が、順次、主
室16→圧力緩衝室4→燃料蒸気導入通路3→燃料タン
ク1に連通することとなる。また、ブリーザ通路7内の
空間も本来主室16と連通しているため、パージ通路8
と同一空間を共有することとなる。以下、本明細書にお
いて、大気圧を基準としてそれよりも低い圧力を負圧と
いい、大気圧を基準としてそれよりも高い圧力を正圧と
いう。このように、キャニスタ2内に負圧が導入されて
いる状態で互いに連通する燃料蒸気パージシステム内の
共有空間がパージ経路となる。本実施の形態にかかる燃
料蒸気パージシステムの故障診断装置は、このパージ経
路の漏れの有無を判定することによってその故障の有無
を診断することとなる。
にあり、キャニスタ2内に大気圧よりも低い圧力が導入
されている状態で、パージ通路8内の空間が、順次、主
室16→圧力緩衝室4→燃料蒸気導入通路3→燃料タン
ク1に連通することとなる。また、ブリーザ通路7内の
空間も本来主室16と連通しているため、パージ通路8
と同一空間を共有することとなる。以下、本明細書にお
いて、大気圧を基準としてそれよりも低い圧力を負圧と
いい、大気圧を基準としてそれよりも高い圧力を正圧と
いう。このように、キャニスタ2内に負圧が導入されて
いる状態で互いに連通する燃料蒸気パージシステム内の
共有空間がパージ経路となる。本実施の形態にかかる燃
料蒸気パージシステムの故障診断装置は、このパージ経
路の漏れの有無を判定することによってその故障の有無
を診断することとなる。
【0025】更に、副室17の上方におけるキャニスタ
2上面には、通気ポート25が形成されている。この通
気ポート25の中間部には圧力封鎖弁25aが配置され
ている。この圧力封鎖弁25aは通常は開かれている
が、ECU10により後述のごとく故障診断時に開閉制
御される。圧力封鎖弁25aとしては例えばVSV等が
用いられる。
2上面には、通気ポート25が形成されている。この通
気ポート25の中間部には圧力封鎖弁25aが配置され
ている。この圧力封鎖弁25aは通常は開かれている
が、ECU10により後述のごとく故障診断時に開閉制
御される。圧力封鎖弁25aとしては例えばVSV等が
用いられる。
【0026】通気ポート25に連通するように圧力封鎖
弁25aと直列に大気制御弁14が設けられている。大
気制御弁14は、大気開放弁12と大気導入弁13とが
図示左右に対向して配置されることで形成されている。
大気開放弁12に備えられたダイヤフラム12aの図示
左側には大気圧室12bが形成され、大気導入弁13に
備えられたダイヤフラム13aの図示右側には圧力室と
しての負圧室13bが形成されている。これら2つのダ
イヤフラム12a,13aによって挟まれた空間は、隔
壁28により2つの圧力室に区画されている。そして、
両圧力室の一方は大気開放弁12の正圧室12dとさ
れ、他方は大気導入弁13の大気圧室13dとされてい
る。
弁25aと直列に大気制御弁14が設けられている。大
気制御弁14は、大気開放弁12と大気導入弁13とが
図示左右に対向して配置されることで形成されている。
大気開放弁12に備えられたダイヤフラム12aの図示
左側には大気圧室12bが形成され、大気導入弁13に
備えられたダイヤフラム13aの図示右側には圧力室と
しての負圧室13bが形成されている。これら2つのダ
イヤフラム12a,13aによって挟まれた空間は、隔
壁28により2つの圧力室に区画されている。そして、
両圧力室の一方は大気開放弁12の正圧室12dとさ
れ、他方は大気導入弁13の大気圧室13dとされてい
る。
【0027】前記隔壁28の一部には圧力ポート28a
が形成されるとともに、その先端開口部はダイヤフラム
13aによって閉塞可能とされている。大気圧室13d
には大気導入通路27が連通している。そして、ダイヤ
フラム13aは負圧室13bに配設されたスプリング1
3cの付勢力によって圧力ポート28aの先端開口部側
に押圧されているため、大気導入弁13は閉弁状態とな
っている。
が形成されるとともに、その先端開口部はダイヤフラム
13aによって閉塞可能とされている。大気圧室13d
には大気導入通路27が連通している。そして、ダイヤ
フラム13aは負圧室13bに配設されたスプリング1
3cの付勢力によって圧力ポート28aの先端開口部側
に押圧されているため、大気導入弁13は閉弁状態とな
っている。
【0028】また、負圧室13bは負圧導入通路40を
介して前記パージ制御弁11とキャニスタ2との間にお
いて前記パージ通路8に接続されており、負圧室13b
内には吸気通路9のサージタンク9aにて発生する圧力
が導入されうる構成となっている。すなわち、エンジン
運転中、かつパージ実行時にはエンジンへの吸気に伴っ
てサージタンク9a内に生じる負圧が負圧室13bに導
入される。そのため、負圧室13b内の負圧がスプリン
グ13cの押圧力以上になり、ダイヤフラム13aが圧
力ポート28aの開口部から離間して大気導入弁13は
開弁しその状態に保持される。エンジン停止時又はエン
ジン運転時でもパージ制御弁11が閉じられている時に
は、負圧室13bの圧力はキャニスタ2内の圧力と一致
することとなる。そのため、大気導入弁13は大気開放
弁12とともに、キャニスタ2内の圧力を、大気圧に対
して所定範囲内に維持されるように制御する。
介して前記パージ制御弁11とキャニスタ2との間にお
いて前記パージ通路8に接続されており、負圧室13b
内には吸気通路9のサージタンク9aにて発生する圧力
が導入されうる構成となっている。すなわち、エンジン
運転中、かつパージ実行時にはエンジンへの吸気に伴っ
てサージタンク9a内に生じる負圧が負圧室13bに導
入される。そのため、負圧室13b内の負圧がスプリン
グ13cの押圧力以上になり、ダイヤフラム13aが圧
力ポート28aの開口部から離間して大気導入弁13は
開弁しその状態に保持される。エンジン停止時又はエン
ジン運転時でもパージ制御弁11が閉じられている時に
は、負圧室13bの圧力はキャニスタ2内の圧力と一致
することとなる。そのため、大気導入弁13は大気開放
弁12とともに、キャニスタ2内の圧力を、大気圧に対
して所定範囲内に維持されるように制御する。
【0029】従って、エンジン運転時においてサージタ
ンク9a内に生じる負圧によりキャニスタ2内の吸着燃
料が吸気通路9側にパージ(放出)される際には、外気
を大気導入通路27及び通気ポート25を介して副室1
7側からキャニスタ2内に導入することができる。この
外気の導入により、主室16及び副室17内の活性炭吸
着材19a,19bに吸着されている燃料蒸気がパージ
通路8側へ流れて、サージタンク9a内を流れる吸入空
気中にパージされる。
ンク9a内に生じる負圧によりキャニスタ2内の吸着燃
料が吸気通路9側にパージ(放出)される際には、外気
を大気導入通路27及び通気ポート25を介して副室1
7側からキャニスタ2内に導入することができる。この
外気の導入により、主室16及び副室17内の活性炭吸
着材19a,19bに吸着されている燃料蒸気がパージ
通路8側へ流れて、サージタンク9a内を流れる吸入空
気中にパージされる。
【0030】また、エンジン運転時において故障診断時
の負圧導入後に燃料タンク1内の圧力変化量、すなわち
燃料蒸気の発生量を測定するためにパージ制御弁11は
閉鎖されたまま圧力封鎖弁25aが開かれてキャニスタ
2及び燃料タンク1内の圧力が大気圧に戻される。負圧
室13b内(キャニスタ2内)の圧力が所定負圧以下の
ときには大気導入弁13は開弁状態に保持されるため、
大気導入弁13を介して大量の外気がキャニスタ2内に
導入され、さらに外気はオリフィス4aを介して燃料タ
ンク1内にも導入される。そのため、キャニスタ2内の
圧力が急速に上昇して大気圧に近づき、燃料タンク1内
の圧力はそれよりも遅れて上昇することとなるが、大気
導入弁13は開弁状態に保持されているので、キャニス
タ2内及び燃料タンク1内の圧力が大気圧まで短時間で
復帰することとなる。
の負圧導入後に燃料タンク1内の圧力変化量、すなわち
燃料蒸気の発生量を測定するためにパージ制御弁11は
閉鎖されたまま圧力封鎖弁25aが開かれてキャニスタ
2及び燃料タンク1内の圧力が大気圧に戻される。負圧
室13b内(キャニスタ2内)の圧力が所定負圧以下の
ときには大気導入弁13は開弁状態に保持されるため、
大気導入弁13を介して大量の外気がキャニスタ2内に
導入され、さらに外気はオリフィス4aを介して燃料タ
ンク1内にも導入される。そのため、キャニスタ2内の
圧力が急速に上昇して大気圧に近づき、燃料タンク1内
の圧力はそれよりも遅れて上昇することとなるが、大気
導入弁13は開弁状態に保持されているので、キャニス
タ2内及び燃料タンク1内の圧力が大気圧まで短時間で
復帰することとなる。
【0031】また、大気制御弁14の上部には大気開放
弁12の大気圧室12bに通じる大気開放ポート29が
形成され、大気圧室12bの内部は常時大気圧とされて
いる。大気制御弁14にはキャニスタ2内で燃料成分が
捕集された後の気体を外部に導出する大気排出ポート2
6が設けられている。大気排出ポート26の先端開口部
は大気開放弁12のダイヤフラム12aによって閉塞可
能とされている。そして、ダイヤフラム12aは、大気
圧室12bに配設されたスプリング12cの付勢力によ
り大気排出ポート26の開口部側に押圧されている。こ
のため、大気開放弁12はキャニスタ2の内圧が規定圧
以上になるまで閉弁状態に保持される。
弁12の大気圧室12bに通じる大気開放ポート29が
形成され、大気圧室12bの内部は常時大気圧とされて
いる。大気制御弁14にはキャニスタ2内で燃料成分が
捕集された後の気体を外部に導出する大気排出ポート2
6が設けられている。大気排出ポート26の先端開口部
は大気開放弁12のダイヤフラム12aによって閉塞可
能とされている。そして、ダイヤフラム12aは、大気
圧室12bに配設されたスプリング12cの付勢力によ
り大気排出ポート26の開口部側に押圧されている。こ
のため、大気開放弁12はキャニスタ2の内圧が規定圧
以上になるまで閉弁状態に保持される。
【0032】給油時にブリーザ通路7からキャニスタ2
内に圧力がかかると、大気開放弁12の正圧室12dの
圧力が高まる。そして、この正圧室12d内の圧力と大
気開放ポート29から大気圧室12bに導入される大気
圧との差圧が、規定圧差に達した時に大気開放弁12が
開弁する。このことにより、主室16と副室17とを経
て燃料蒸気を除かれた気体が通気ポート25及び大気排
出ポート26を介して外部に排出される。
内に圧力がかかると、大気開放弁12の正圧室12dの
圧力が高まる。そして、この正圧室12d内の圧力と大
気開放ポート29から大気圧室12bに導入される大気
圧との差圧が、規定圧差に達した時に大気開放弁12が
開弁する。このことにより、主室16と副室17とを経
て燃料蒸気を除かれた気体が通気ポート25及び大気排
出ポート26を介して外部に排出される。
【0033】次に、燃料タンク1の上部には嵌挿孔31
が形成され、この嵌挿孔31にはブリーザ通路7の一部
をなす筒状のブリーザ管32が挿入され固定されてい
る。ブリーザ管32の下部にはフロート弁33が形成さ
れている。また、燃料タンク1の上部にはブリーザ管3
2の上端開口部32aを覆うように差圧弁5が配設され
ている。差圧弁5の内部はダイヤフラム5aによって上
下に区画され、ダイヤフラム5aの上側には第1圧力室
5bが、下側には第2圧力室5cがそれぞれ形成されて
いる。ダイヤフラム5aは第1圧力室5bに配設された
スプリング5dの付勢力により、第2圧力室5c内に導
入されたブリーザ通路7の上端開口部7a側に押圧され
ている。このようにダイヤフラム5aによってブリーザ
通路7の上端開口部7aは閉塞可能とされている。
が形成され、この嵌挿孔31にはブリーザ通路7の一部
をなす筒状のブリーザ管32が挿入され固定されてい
る。ブリーザ管32の下部にはフロート弁33が形成さ
れている。また、燃料タンク1の上部にはブリーザ管3
2の上端開口部32aを覆うように差圧弁5が配設され
ている。差圧弁5の内部はダイヤフラム5aによって上
下に区画され、ダイヤフラム5aの上側には第1圧力室
5bが、下側には第2圧力室5cがそれぞれ形成されて
いる。ダイヤフラム5aは第1圧力室5bに配設された
スプリング5dの付勢力により、第2圧力室5c内に導
入されたブリーザ通路7の上端開口部7a側に押圧され
ている。このようにダイヤフラム5aによってブリーザ
通路7の上端開口部7aは閉塞可能とされている。
【0034】差圧弁5の第1圧力室5bは、圧力通路3
4によって燃料タンク1に設けられた燃料注入管36の
上部と連通されている。この燃料注入管36の下部側先
端部には絞り36aが形成されている。給油された燃料
がこの絞り36aを通過すると、燃料注入管36内部の
燃料蒸気の流れ方向は給油口36bから燃料タンク1側
に流れる方向に規制される。従って、給油口36bから
燃料蒸気が外部に漏出することを防止できる。なお、燃
料タンク1の上部と燃料注入管36の上部とを連通させ
る循環ライン管37が設けられており、給油時において
燃料タンク1内の燃料蒸気を燃料注入管36との間で循
環させて円滑な注油を可能としている。
4によって燃料タンク1に設けられた燃料注入管36の
上部と連通されている。この燃料注入管36の下部側先
端部には絞り36aが形成されている。給油された燃料
がこの絞り36aを通過すると、燃料注入管36内部の
燃料蒸気の流れ方向は給油口36bから燃料タンク1側
に流れる方向に規制される。従って、給油口36bから
燃料蒸気が外部に漏出することを防止できる。なお、燃
料タンク1の上部と燃料注入管36の上部とを連通させ
る循環ライン管37が設けられており、給油時において
燃料タンク1内の燃料蒸気を燃料注入管36との間で循
環させて円滑な注油を可能としている。
【0035】また、燃料タンク1の上部には燃料タンク
1内の圧力を検出するための圧力センサ1aが設けられ
ている。本実施形態において、圧力センサ1aは大気圧
を基準とする相対圧力を検出するものが用いられてい
る。圧力センサ1aによる検出信号はパージ制御や故障
診断制御を行っているECU10に出力されている。な
お、ECU10へは吸気通路9に設けられたエアフロー
メータ9c等の各種センサからの信号も出力されてい
る。
1内の圧力を検出するための圧力センサ1aが設けられ
ている。本実施形態において、圧力センサ1aは大気圧
を基準とする相対圧力を検出するものが用いられてい
る。圧力センサ1aによる検出信号はパージ制御や故障
診断制御を行っているECU10に出力されている。な
お、ECU10へは吸気通路9に設けられたエアフロー
メータ9c等の各種センサからの信号も出力されてい
る。
【0036】上記のように構成された燃料蒸気パージシ
ステムは以下のように機能する。燃料タンク1内におい
て燃料が蒸発し、燃料タンク1の内圧がキャニスタ2内
の圧力よりも大きくなると、燃料蒸気導入通路3内には
燃料タンク1からキャニスタ2に向かう燃料蒸気の流れ
が形成される。このため、燃料タンク1の燃料蒸気は圧
力緩衝室4のオリフィス4aを介してキャニスタ2側に
導入される。この場合、差圧弁5の第1圧力室5bと第
2圧力室5cの内圧は等しいため、差圧弁5は閉弁状態
に保持されブリーザ通路7は閉鎖されている。
ステムは以下のように機能する。燃料タンク1内におい
て燃料が蒸発し、燃料タンク1の内圧がキャニスタ2内
の圧力よりも大きくなると、燃料蒸気導入通路3内には
燃料タンク1からキャニスタ2に向かう燃料蒸気の流れ
が形成される。このため、燃料タンク1の燃料蒸気は圧
力緩衝室4のオリフィス4aを介してキャニスタ2側に
導入される。この場合、差圧弁5の第1圧力室5bと第
2圧力室5cの内圧は等しいため、差圧弁5は閉弁状態
に保持されブリーザ通路7は閉鎖されている。
【0037】燃料蒸気導入通路3を介してキャニスタ2
内部に到達した燃料蒸気は、まず、主室16側の吸着材
層20aに充填された活性炭吸着材19aによって燃料
成分が捕集される。続いて、燃料蒸気は吸着材層20a
を抜けて拡散室21に達する。さらに、燃料蒸気は拡散
室21を通過して副室17に導入され、副室17側の吸
着材層20bにおいて、主室16側の吸着材層20aで
捕集しきれなかった燃料成分が捕集される。このように
燃料蒸気はキャニスタ2内部をU字状の移動経路に沿っ
て流れるため、吸着材層20a,20bの活性炭吸着材
19a,19bに接触する時間が長くなり燃料成分が効
果的に捕集される。
内部に到達した燃料蒸気は、まず、主室16側の吸着材
層20aに充填された活性炭吸着材19aによって燃料
成分が捕集される。続いて、燃料蒸気は吸着材層20a
を抜けて拡散室21に達する。さらに、燃料蒸気は拡散
室21を通過して副室17に導入され、副室17側の吸
着材層20bにおいて、主室16側の吸着材層20aで
捕集しきれなかった燃料成分が捕集される。このように
燃料蒸気はキャニスタ2内部をU字状の移動経路に沿っ
て流れるため、吸着材層20a,20bの活性炭吸着材
19a,19bに接触する時間が長くなり燃料成分が効
果的に捕集される。
【0038】そして、燃料成分の大部分が吸着材層20
a,20bの活性炭吸着材19a,19bによって捕集
された気体は大気開放弁12を開弁するとともに、大気
排出ポート26を通じて外部に放出される。この時、大
気導入弁13の負圧室13bの内圧は大気圧室13dの
内圧より大きい正圧となっているため、大気導入弁13
は開弁しない。従って、大気導入弁13を介して、大気
導入通路27から燃料蒸気が外部に漏出することはな
い。
a,20bの活性炭吸着材19a,19bによって捕集
された気体は大気開放弁12を開弁するとともに、大気
排出ポート26を通じて外部に放出される。この時、大
気導入弁13の負圧室13bの内圧は大気圧室13dの
内圧より大きい正圧となっているため、大気導入弁13
は開弁しない。従って、大気導入弁13を介して、大気
導入通路27から燃料蒸気が外部に漏出することはな
い。
【0039】次に、キャニスタ2内に捕集された燃料成
分は以下のようにして吸気通路9に供給される。エンジ
ンが始動されるとパージ通路8のサージタンク9a側開
口部近傍は負圧に転じ、さらにパージ制御が開始され、
パージ制御弁11が開弁されると、大気導入弁13も開
弁する。そして、ECU10の制御信号によりパージ制
御弁11が開放駆動される毎に、パージ通路8の内部に
はキャニスタ2側からサージタンク9a側へ向かう燃料
蒸気の流れが形成される。
分は以下のようにして吸気通路9に供給される。エンジ
ンが始動されるとパージ通路8のサージタンク9a側開
口部近傍は負圧に転じ、さらにパージ制御が開始され、
パージ制御弁11が開弁されると、大気導入弁13も開
弁する。そして、ECU10の制御信号によりパージ制
御弁11が開放駆動される毎に、パージ通路8の内部に
はキャニスタ2側からサージタンク9a側へ向かう燃料
蒸気の流れが形成される。
【0040】従って、キャニスタ2内部は負圧となり、
大気導入通路27を通してキャニスタ2内部に副室17
側から空気が導入される。そして、活性炭吸着材19
a,19bに吸着されている燃料成分はその空気により
離脱され、空気中に吸収される。
大気導入通路27を通してキャニスタ2内部に副室17
側から空気が導入される。そして、活性炭吸着材19
a,19bに吸着されている燃料成分はその空気により
離脱され、空気中に吸収される。
【0041】このようにして導入された空気により燃料
蒸気はパージ通路8内に導かれ、パージ制御弁11を介
してサージタンク9a内に放出される。サージタンク9
a内において、燃料蒸気はエアクリーナ9b、エアフロ
ーメータ9c及びスロットルバルブ9dを通過した吸入
空気と混合され、シリンダ(図示略)内に供給される。
そして、吸入空気と混合された燃料蒸気は、燃料タンク
1内の燃料ポンプ38を介して燃料噴射弁39から吐出
された燃料とともに、シリンダ内において燃焼される。
蒸気はパージ通路8内に導かれ、パージ制御弁11を介
してサージタンク9a内に放出される。サージタンク9
a内において、燃料蒸気はエアクリーナ9b、エアフロ
ーメータ9c及びスロットルバルブ9dを通過した吸入
空気と混合され、シリンダ(図示略)内に供給される。
そして、吸入空気と混合された燃料蒸気は、燃料タンク
1内の燃料ポンプ38を介して燃料噴射弁39から吐出
された燃料とともに、シリンダ内において燃焼される。
【0042】一方、エンジン停止状態での長時間の駐車
等により、燃料タンク1が冷却され、燃料タンク1内の
燃料蒸気の発生が止まり、燃料タンク1内部の圧力が相
対的にキャニスタ2内部より低くなる。燃料タンク1内
部の圧力は、燃料蒸気導入通路3、圧力緩衝室4、オリ
フィス4a、さらにキャニスタ2を介して負圧室13b
に伝わり、その負圧が所定値を下回ると、スプリング1
3cの押圧力に抗してダイヤフラム13aが圧力ポート
28aの開口部から離間して大気導入弁13が開弁され
る。これにより、大気が大気導入弁13よりキャニスタ
2に流入し、キャニスタ2内の燃料蒸気はオリフィス4
aを介し燃料蒸気導入通路3を通じて燃料タンク1に戻
される。
等により、燃料タンク1が冷却され、燃料タンク1内の
燃料蒸気の発生が止まり、燃料タンク1内部の圧力が相
対的にキャニスタ2内部より低くなる。燃料タンク1内
部の圧力は、燃料蒸気導入通路3、圧力緩衝室4、オリ
フィス4a、さらにキャニスタ2を介して負圧室13b
に伝わり、その負圧が所定値を下回ると、スプリング1
3cの押圧力に抗してダイヤフラム13aが圧力ポート
28aの開口部から離間して大気導入弁13が開弁され
る。これにより、大気が大気導入弁13よりキャニスタ
2に流入し、キャニスタ2内の燃料蒸気はオリフィス4
aを介し燃料蒸気導入通路3を通じて燃料タンク1に戻
される。
【0043】次に、ECU10が実行する燃料蒸気パー
ジシステムに対する故障診断処理について説明する。図
2に故障診断処理のフローチャートを示す。また処理の
一例を図3のタイミングチャートに示す。なお、以下の
故障診断処理において、燃料タンク内圧は、大気圧を基
準とする相対圧力である。
ジシステムに対する故障診断処理について説明する。図
2に故障診断処理のフローチャートを示す。また処理の
一例を図3のタイミングチャートに示す。なお、以下の
故障診断処理において、燃料タンク内圧は、大気圧を基
準とする相対圧力である。
【0044】本診断処理はECU10の電源オン後に必
要な初期設定が行われ、その後、故障診断処理実行条件
が成立すると実行される。この故障診断処理実行条件
は、故障診断のために燃料蒸気パージシステム内に吸気
負圧を導入してもよい状態になったことを示すものであ
る。例えば、圧力センサ1aやその他のセンサに異常が
無く、エンジンが運転を開始してから、ある程度の時間
が経過して運転が安定した場合に故障診断処理実行条件
は成立する。
要な初期設定が行われ、その後、故障診断処理実行条件
が成立すると実行される。この故障診断処理実行条件
は、故障診断のために燃料蒸気パージシステム内に吸気
負圧を導入してもよい状態になったことを示すものであ
る。例えば、圧力センサ1aやその他のセンサに異常が
無く、エンジンが運転を開始してから、ある程度の時間
が経過して運転が安定した場合に故障診断処理実行条件
は成立する。
【0045】図2は、燃料蒸気パージシステムの故障を
検出するための「故障診断ルーチン」を示すフローチャ
ートである。本ルーチンは、ECU10により所定時間
毎に周期的に実行される。
検出するための「故障診断ルーチン」を示すフローチャ
ートである。本ルーチンは、ECU10により所定時間
毎に周期的に実行される。
【0046】さて、処理がこのルーチンに移行すると、
まずステップ100において、故障診断の前提条件成立
であるかどうかを判定する。前提条件は具体的には、パ
ージ実行中であること、標高が所定高さ(例えば240
0m)以下、すなわち気圧が所定値以上であること、エ
ンジンの始動時の冷却水温が所定の範囲(例えば、−1
0℃〜35℃)の範囲内にあること、登降坂走行中でな
いこと等である。前提条件におけるすべての条件が全て
満たされているときにのみ前提条件が成立しているもの
とみなす。
まずステップ100において、故障診断の前提条件成立
であるかどうかを判定する。前提条件は具体的には、パ
ージ実行中であること、標高が所定高さ(例えば240
0m)以下、すなわち気圧が所定値以上であること、エ
ンジンの始動時の冷却水温が所定の範囲(例えば、−1
0℃〜35℃)の範囲内にあること、登降坂走行中でな
いこと等である。前提条件におけるすべての条件が全て
満たされているときにのみ前提条件が成立しているもの
とみなす。
【0047】そして、ステップ100ですべての条件が
満たされていると判定すると、その処理をステップ10
5に移行し、1つでも満たされていないと判定すると一
旦本ルーチンを終了する。
満たされていると判定すると、その処理をステップ10
5に移行し、1つでも満たされていないと判定すると一
旦本ルーチンを終了する。
【0048】ステップ105において、漏れ判定が終了
したかどうかを判定し、肯定判定の場合には処理を終了
し、漏れ判定が終了していないと判定すると、ステップ
110に進む。
したかどうかを判定し、肯定判定の場合には処理を終了
し、漏れ判定が終了していないと判定すると、ステップ
110に進む。
【0049】ステップ110において、パージ制御弁1
1を閉鎖し圧力封鎖弁25aを開放してパージ経路内に
大気圧を導入した後、圧力封鎖弁25aを閉鎖してパー
ジ経路を密閉する。そして、パージ経路の差圧形成前の
燃料蒸気の発生に基づく第2の所定期間(例えば5秒)
におけるタンク内圧変化量ΔP1Bを測定する。
1を閉鎖し圧力封鎖弁25aを開放してパージ経路内に
大気圧を導入した後、圧力封鎖弁25aを閉鎖してパー
ジ経路を密閉する。そして、パージ経路の差圧形成前の
燃料蒸気の発生に基づく第2の所定期間(例えば5秒)
におけるタンク内圧変化量ΔP1Bを測定する。
【0050】従って、図3に示すように、時刻t1にて
パージが開始されるとキャニスタ2にはパージ通路8か
らサージタンク9a内の負圧が導入され、燃料タンク1
の内圧は0kPaから負側に低下する。時刻t11にお
いて圧力封鎖弁25aを開放したままパージ制御弁11
が閉鎖されるとパージ経路内に外気が導入されてパージ
経路内が大気圧に戻される。そして、時刻t2において
パージ制御弁11を閉鎖したまま圧力封鎖弁25aが閉
鎖されてパージ経路が密閉されると、燃料タンク1の内
圧は燃料蒸気の発生に伴って0kPaから変化する。時
刻t2から所定期間(5秒)経過後の時刻t3において
タンク内圧変化量ΔP1Bが測定される。
パージが開始されるとキャニスタ2にはパージ通路8か
らサージタンク9a内の負圧が導入され、燃料タンク1
の内圧は0kPaから負側に低下する。時刻t11にお
いて圧力封鎖弁25aを開放したままパージ制御弁11
が閉鎖されるとパージ経路内に外気が導入されてパージ
経路内が大気圧に戻される。そして、時刻t2において
パージ制御弁11を閉鎖したまま圧力封鎖弁25aが閉
鎖されてパージ経路が密閉されると、燃料タンク1の内
圧は燃料蒸気の発生に伴って0kPaから変化する。時
刻t2から所定期間(5秒)経過後の時刻t3において
タンク内圧変化量ΔP1Bが測定される。
【0051】次にステップ115において、タンク内圧
変化量ΔP1Bが所定値Pα以下かどうかを判定する。
タンク内圧変化量ΔP1Bが所定値Pαより大きいと判
定すると、一旦本ルーチンを抜ける。タンク内圧変化量
ΔP1Bが所定値Pα以下であると判定すると、ステッ
プ120に進む。
変化量ΔP1Bが所定値Pα以下かどうかを判定する。
タンク内圧変化量ΔP1Bが所定値Pαより大きいと判
定すると、一旦本ルーチンを抜ける。タンク内圧変化量
ΔP1Bが所定値Pα以下であると判定すると、ステッ
プ120に進む。
【0052】ステップ120において、圧力封鎖弁25
aを閉鎖し、パージ制御弁11を開放する。圧力封鎖弁
25aが閉状態であるので燃料蒸気パージシステム内は
外気が入らない状態となる。そして、パージ制御弁11
は開弁状態であるのでキャニスタ2にはパージ通路8か
らサージタンク9a内の負圧が導入される。また、燃料
タンク1内には、キャニスタ2、オリフィス4a及び燃
料蒸気導入通路3を介して負圧が導入される。
aを閉鎖し、パージ制御弁11を開放する。圧力封鎖弁
25aが閉状態であるので燃料蒸気パージシステム内は
外気が入らない状態となる。そして、パージ制御弁11
は開弁状態であるのでキャニスタ2にはパージ通路8か
らサージタンク9a内の負圧が導入される。また、燃料
タンク1内には、キャニスタ2、オリフィス4a及び燃
料蒸気導入通路3を介して負圧が導入される。
【0053】従って、図3に示すように、時刻t3にて
燃料蒸気パージシステムに負圧の導入が開始された後、
圧力センサ1aにて検出される燃料タンク1の内圧は急
速に下降する。この状態で時刻t4において一旦パージ
制御弁11を閉弁すると、パージ経路内が負圧状態のま
まで密閉される。このときパージ経路に異常がなけれ
ば、燃料タンク1内の燃料が蒸発することにより、パー
ジ経路内の圧力は、徐々に経路内に残った空気及び燃料
蒸気が平衡状態に達したときの圧力に近づいていくこと
となる。一方、パージ経路に漏れがある場合には、パー
ジ経路内の圧力は急速に外気圧(大気圧)に近づいてい
くこととなる。
燃料蒸気パージシステムに負圧の導入が開始された後、
圧力センサ1aにて検出される燃料タンク1の内圧は急
速に下降する。この状態で時刻t4において一旦パージ
制御弁11を閉弁すると、パージ経路内が負圧状態のま
まで密閉される。このときパージ経路に異常がなけれ
ば、燃料タンク1内の燃料が蒸発することにより、パー
ジ経路内の圧力は、徐々に経路内に残った空気及び燃料
蒸気が平衡状態に達したときの圧力に近づいていくこと
となる。一方、パージ経路に漏れがある場合には、パー
ジ経路内の圧力は急速に外気圧(大気圧)に近づいてい
くこととなる。
【0054】ステップ125において、圧力上昇に基づ
き、パージ経路内圧が所定負圧(−2.0kPa=−1
5mmHg)に達した時刻t5から、その圧力変化速度
ΔP(−15)(mmHg/秒、またはkPa/秒)を
所定期間(例えば5秒)経過後の時刻t6にわたって計
測する。
き、パージ経路内圧が所定負圧(−2.0kPa=−1
5mmHg)に達した時刻t5から、その圧力変化速度
ΔP(−15)(mmHg/秒、またはkPa/秒)を
所定期間(例えば5秒)経過後の時刻t6にわたって計
測する。
【0055】そして、次のステップ130において、計
測した圧力変化速度ΔP(−15)が正常判定値Pa以
下かどうかを判定する。ステップ130において圧力変
化速度ΔP(−15)が正常判定値以下であると判定す
るとステップ135に進み、圧力変化速度ΔP(−1
5)が正常判定値Paより大きいと判定するとステップ
140に進む。ステップ135では穴故障なしとの正常
判定を行い、本ルーチンを終了する。ステップ135に
て穴故障なしとの正常判定が行われると、図3の実線に
示すように、時刻t6において圧力封鎖弁25aを開放
するとともに、パージ制御弁11を開弁状態にすること
によりパージが開始される。
測した圧力変化速度ΔP(−15)が正常判定値Pa以
下かどうかを判定する。ステップ130において圧力変
化速度ΔP(−15)が正常判定値以下であると判定す
るとステップ135に進み、圧力変化速度ΔP(−1
5)が正常判定値Paより大きいと判定するとステップ
140に進む。ステップ135では穴故障なしとの正常
判定を行い、本ルーチンを終了する。ステップ135に
て穴故障なしとの正常判定が行われると、図3の実線に
示すように、時刻t6において圧力封鎖弁25aを開放
するとともに、パージ制御弁11を開弁状態にすること
によりパージが開始される。
【0056】ステップ140では、圧力変化速度ΔP
(−15)が異常判定値Pb以上かどうかを判定する。
ステップ140において圧力変化速度ΔP(−15)が
異常判定値Pb未満であると判定すると正常異常の判定
を行わずステップ145に進み、圧力変化速度ΔP(−
15)が異常判定値Pb以上であると判定するとステッ
プ150に進む。ステップ145では判定保留の判定を
行い、本ルーチンを終了する。
(−15)が異常判定値Pb以上かどうかを判定する。
ステップ140において圧力変化速度ΔP(−15)が
異常判定値Pb未満であると判定すると正常異常の判定
を行わずステップ145に進み、圧力変化速度ΔP(−
15)が異常判定値Pb以上であると判定するとステッ
プ150に進む。ステップ145では判定保留の判定を
行い、本ルーチンを終了する。
【0057】ステップ150ではパージ経路内の負圧抜
き制御を行う。すなわち、図3に示すように時刻t6か
ら時刻t7までの期間、パージ制御弁11を閉鎖したま
ま圧力封鎖弁25aを開放してパージ経路内に大気圧を
導入することによりパージ経路内の負圧抜きが行われ
る。
き制御を行う。すなわち、図3に示すように時刻t6か
ら時刻t7までの期間、パージ制御弁11を閉鎖したま
ま圧力封鎖弁25aを開放してパージ経路内に大気圧を
導入することによりパージ経路内の負圧抜きが行われ
る。
【0058】次のステップ155において、パージ制御
弁11及び圧力封鎖弁25aを閉鎖してパージ経路を密
閉する。そして、パージ経路の差圧形成後の燃料蒸気の
発生に基づく第1の所定期間(例えば15秒)における
タンク内圧変化量ΔP1Aを測定する。従って、図3の
一点鎖線に示すように時刻t7にてパージ制御弁11及
び圧力封鎖弁25aを閉鎖すると、燃料タンク1の内圧
は燃料蒸気の発生に伴って0kPa(0mmHg)から
変化し、時刻t8にて燃料タンク1内のタンク内圧変化
量ΔP1Aが算出される。
弁11及び圧力封鎖弁25aを閉鎖してパージ経路を密
閉する。そして、パージ経路の差圧形成後の燃料蒸気の
発生に基づく第1の所定期間(例えば15秒)における
タンク内圧変化量ΔP1Aを測定する。従って、図3の
一点鎖線に示すように時刻t7にてパージ制御弁11及
び圧力封鎖弁25aを閉鎖すると、燃料タンク1の内圧
は燃料蒸気の発生に伴って0kPa(0mmHg)から
変化し、時刻t8にて燃料タンク1内のタンク内圧変化
量ΔP1Aが算出される。
【0059】次のステップ160において、タンク内圧
変化量ΔP1Aが所定値Pβ(例えば0.267kPa
=2mmHg)以下かどうかを判定する。これは、圧力
変化速度ΔP(−15)が前記異常判定値Pbより大き
くなった原因が、パージ経路の漏れによるものか、燃料
タンク1での燃料蒸気の発生量が多いことによるものか
を判定するためである。ステップ160においてタンク
内圧変化量ΔP1Aが所定値Pβより大きいと判定する
と、正常異常の判定を行わず本ルーチンを一旦終了し、
タンク内圧変化量ΔP1Aが所定値Pβ以下であると判
定するとステップ165に進む。
変化量ΔP1Aが所定値Pβ(例えば0.267kPa
=2mmHg)以下かどうかを判定する。これは、圧力
変化速度ΔP(−15)が前記異常判定値Pbより大き
くなった原因が、パージ経路の漏れによるものか、燃料
タンク1での燃料蒸気の発生量が多いことによるものか
を判定するためである。ステップ160においてタンク
内圧変化量ΔP1Aが所定値Pβより大きいと判定する
と、正常異常の判定を行わず本ルーチンを一旦終了し、
タンク内圧変化量ΔP1Aが所定値Pβ以下であると判
定するとステップ165に進む。
【0060】ステップ165では穴故障ありとの異常判
定を行い、漏れ診断を完了し、時刻t8において、圧力
封鎖弁25aを開放するとともに、パージ制御弁11を
開弁状態にすることによりパージが開始される。
定を行い、漏れ診断を完了し、時刻t8において、圧力
封鎖弁25aを開放するとともに、パージ制御弁11を
開弁状態にすることによりパージが開始される。
【0061】以上説明した本実施形態によれば、以下の
効果が得られる。 ・ 本実施形態では、パージ経路の差圧形成前において
パージ経路に大気圧を導入した後第2の所定期間にわた
って燃料タンク1内での燃料蒸気の発生量に基づく圧力
変化を測定する。そして、その測定結果が所定値よりも
大きいときには漏れ診断を禁止し、その判定結果が所定
値未満のときには漏れ診断を許可するようにした。従っ
て、燃料タンク1内での燃料蒸気の発生量が多く、パー
ジ経路の漏れ判定が困難である場合にはパージ経路の差
圧形成に伴うタンク内圧の挙動測定及び燃料蒸気の発生
に基づくタンク内圧変化の測定という無駄な判定操作を
なくすことができる。よって、燃料蒸気パージシステム
の故障診断時間の長時間化を抑制することができる。
効果が得られる。 ・ 本実施形態では、パージ経路の差圧形成前において
パージ経路に大気圧を導入した後第2の所定期間にわた
って燃料タンク1内での燃料蒸気の発生量に基づく圧力
変化を測定する。そして、その測定結果が所定値よりも
大きいときには漏れ診断を禁止し、その判定結果が所定
値未満のときには漏れ診断を許可するようにした。従っ
て、燃料タンク1内での燃料蒸気の発生量が多く、パー
ジ経路の漏れ判定が困難である場合にはパージ経路の差
圧形成に伴うタンク内圧の挙動測定及び燃料蒸気の発生
に基づくタンク内圧変化の測定という無駄な判定操作を
なくすことができる。よって、燃料蒸気パージシステム
の故障診断時間の長時間化を抑制することができる。
【0062】・ 本実施形態では、パージ経路の差圧形
成前における燃料蒸気の発生に基づくタンク内圧変化の
測定を行う第2の所定期間は第1の所定期間よりも短く
設定されている。そのため、第2の所定期間のタンク内
圧の測定処理を繰り返し実行しても燃料蒸気パージシス
テムの故障診断時間を長時間化させるようなことはな
く、むしろ無駄な漏れ診断を行わないことにより、故障
診断を効率化することができる。
成前における燃料蒸気の発生に基づくタンク内圧変化の
測定を行う第2の所定期間は第1の所定期間よりも短く
設定されている。そのため、第2の所定期間のタンク内
圧の測定処理を繰り返し実行しても燃料蒸気パージシス
テムの故障診断時間を長時間化させるようなことはな
く、むしろ無駄な漏れ診断を行わないことにより、故障
診断を効率化することができる。
【0063】・ 本実施形態では、燃料タンク1とキャ
ニスタ2とを常時連通するように構成されているが、燃
料タンク1内での燃料蒸気の発生量が多く、パージ経路
の漏れ判定が困難である場合には漏れ診断が禁止され
る。そのため、パージ制御を停止している時間が長くな
るのを抑制でき、キャニスタ2内の燃料蒸気のパージ流
量を確保することができる。
ニスタ2とを常時連通するように構成されているが、燃
料タンク1内での燃料蒸気の発生量が多く、パージ経路
の漏れ判定が困難である場合には漏れ診断が禁止され
る。そのため、パージ制御を停止している時間が長くな
るのを抑制でき、キャニスタ2内の燃料蒸気のパージ流
量を確保することができる。
【0064】・ 本実施形態の故障診断処理において
は、燃料タンク1とキャニスタ2とはオリフィス4aを
介して連結して、それぞれの内圧が常時等しくなるよう
にされている。従って、パージ経路の差圧形成前におけ
る燃料タンク1のタンク内圧変化量ΔP1B計測時と燃
料蒸気パージシステムの故障診断時とにおいて、同様の
連結状態となる。よって、ステップ130において圧力
変化速度ΔP(−15)が正常判定値以下であると判定
されたとき、故障診断後にタンク内圧変化量ΔP1Aを
用いた故障判定を行わずに済むとともに、タンク内圧変
化量ΔP1Aをあらためて測定せずに済むため、故障診
断時間をより短縮化することができる。そして、燃料蒸
気パージシステムの故障診断後にタンク内圧変化量ΔP
1Aの測定を行わずに済むため、パージカット時間の増
加を抑制することができ、キャニスタ2の燃料蒸気のパ
ージ量不足になるおそれを低減することができる。
は、燃料タンク1とキャニスタ2とはオリフィス4aを
介して連結して、それぞれの内圧が常時等しくなるよう
にされている。従って、パージ経路の差圧形成前におけ
る燃料タンク1のタンク内圧変化量ΔP1B計測時と燃
料蒸気パージシステムの故障診断時とにおいて、同様の
連結状態となる。よって、ステップ130において圧力
変化速度ΔP(−15)が正常判定値以下であると判定
されたとき、故障診断後にタンク内圧変化量ΔP1Aを
用いた故障判定を行わずに済むとともに、タンク内圧変
化量ΔP1Aをあらためて測定せずに済むため、故障診
断時間をより短縮化することができる。そして、燃料蒸
気パージシステムの故障診断後にタンク内圧変化量ΔP
1Aの測定を行わずに済むため、パージカット時間の増
加を抑制することができ、キャニスタ2の燃料蒸気のパ
ージ量不足になるおそれを低減することができる。
【0065】なお、上記実施形態は、以下のようにその
構成を変更して実施してもよい。 ・ 上記実施形態では、圧力センサ1aは燃料タンク1
に取り付けられていたが、燃料蒸気パージシステムの内
圧を検出できるのであれば他の場所でもよい。例えば、
キャニスタ2内でもよい。
構成を変更して実施してもよい。 ・ 上記実施形態では、圧力センサ1aは燃料タンク1
に取り付けられていたが、燃料蒸気パージシステムの内
圧を検出できるのであれば他の場所でもよい。例えば、
キャニスタ2内でもよい。
【0066】・ 上記実施形態では、キャニスタ2に大
気導入弁13及び大気開放弁12を持つシステムを前提
としているが、大気導入弁13及び大気開放弁12の少
なくとも一方を持たないシステムにも有効である。
気導入弁13及び大気開放弁12を持つシステムを前提
としているが、大気導入弁13及び大気開放弁12の少
なくとも一方を持たないシステムにも有効である。
【0067】・ 上記実施形態では故障診断として漏れ
診断に実施したが、パージ制御弁11や圧力封鎖弁25
aの診断等の故障診断に実施する場合にも有効である。 ・ 上記実施形態では、燃料蒸気パージシステムの故障
診断にあたり、パージ経路に負圧を導入して漏れ診断を
行うようにしたが、パージ経路に正圧(大気圧を基準と
してそれよりも高い圧力)を導入してその正圧の低下度
合いを計測することにより漏れ診断を行うようにしても
よい。
診断に実施したが、パージ制御弁11や圧力封鎖弁25
aの診断等の故障診断に実施する場合にも有効である。 ・ 上記実施形態では、燃料蒸気パージシステムの故障
診断にあたり、パージ経路に負圧を導入して漏れ診断を
行うようにしたが、パージ経路に正圧(大気圧を基準と
してそれよりも高い圧力)を導入してその正圧の低下度
合いを計測することにより漏れ診断を行うようにしても
よい。
【0068】・ 上記実施形態では、燃料蒸気パージシ
ステムとして燃料タンク1とキャニスタ2とを常時連通
するタイプのものに具体化した。これに代えて燃料タン
クとキャニスタとの間にはタンク内圧制御弁を設けると
ともに、パージ経路内への負圧導入時及び負圧導入後に
燃料タンクとキャニスタとを連通するバイパス通路を設
けたタイプの燃料蒸気パージシステムに具体化してもよ
い。
ステムとして燃料タンク1とキャニスタ2とを常時連通
するタイプのものに具体化した。これに代えて燃料タン
クとキャニスタとの間にはタンク内圧制御弁を設けると
ともに、パージ経路内への負圧導入時及び負圧導入後に
燃料タンクとキャニスタとを連通するバイパス通路を設
けたタイプの燃料蒸気パージシステムに具体化してもよ
い。
【0069】次に、上記実施形態から把握できる他の技
術的思想を、以下に記載する。 (イ) 請求項3又は請求項4に記載の燃料蒸気パージ
システムの故障診断装置において、前記通路は所定の流
通抵抗を有することを特徴とする燃料蒸気パージシステ
ムの故障診断装置。
術的思想を、以下に記載する。 (イ) 請求項3又は請求項4に記載の燃料蒸気パージ
システムの故障診断装置において、前記通路は所定の流
通抵抗を有することを特徴とする燃料蒸気パージシステ
ムの故障診断装置。
【0070】(ロ) 請求項1〜4及び上記(イ)のい
ずれかに記載の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置
において、前記診断手段は、パージ経路の漏れ有りと診
断したときにのみ、燃料蒸気の発生量の測定を行う燃料
蒸気パージシステムの故障診断装置。この構成によれ
ば、漏れ診断において穴開きのない正常診断時にはその
診断後において燃料蒸気の発生量の測定を行わずにすむ
ため、故障診断時間を短縮化することができ、パージを
効率的に行うことができるようになる。
ずれかに記載の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置
において、前記診断手段は、パージ経路の漏れ有りと診
断したときにのみ、燃料蒸気の発生量の測定を行う燃料
蒸気パージシステムの故障診断装置。この構成によれ
ば、漏れ診断において穴開きのない正常診断時にはその
診断後において燃料蒸気の発生量の測定を行わずにすむ
ため、故障診断時間を短縮化することができ、パージを
効率的に行うことができるようになる。
【図1】一実施形態の燃料蒸気パージシステム全体を表
す概略構成図。
す概略構成図。
【図2】同じくECUが実行する故障診断ルーチンのフ
ローチャート。
ローチャート。
【図3】同じく故障診断態様を示すタイムチャート。
1…燃料タンク、2…キャニスタ、3…燃料蒸気導入通
路、8…パージ通路、9…吸気通路、10…診断手段及
び予備診断手段としてのECU(電子制御ユニット)、
11…パージ制御弁、13…大気導入弁、25a…圧力
封鎖弁、27…大気導入通路。
路、8…パージ通路、9…吸気通路、10…診断手段及
び予備診断手段としてのECU(電子制御ユニット)、
11…パージ制御弁、13…大気導入弁、25a…圧力
封鎖弁、27…大気導入通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井殿 則幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 2G087 AA19 BB25 CC11 CC31 3G044 BA22 CA04 CA13 DA02 DA04 EA06 EA18 EA32 EA40 EA53 EA55 FA02 FA06 FA13 FA39 GA06 GA09 GA10 GA13 GA20
Claims (4)
- 【請求項1】燃料タンク内で発生する燃料蒸気をキャニ
スタに捕集し、その捕集した燃料蒸気を同燃料タンクを
含むパージ経路を介して内燃機関の吸気通路へパージす
るようにした燃料蒸気パージシステムと、 前記パージ経路の内圧と外圧との間に差圧を設けてパー
ジ経路を密閉して内圧の挙動を測定し、前記パージ経路
の差圧形成後において前記パージ経路に大気圧を導入し
た後第1の所定期間パージ経路を密閉して測定した燃料
タンク内での燃料蒸気の発生量に基づく圧力変化とに基
づいてパージ経路の漏れ診断を行う診断手段とを備える
燃料蒸気パージシステムの故障診断装置において、 前記パージ経路の差圧形成前において前記パージ経路に
大気圧を導入した後第2の所定期間パージ経路を密閉し
て燃料タンク内での燃料蒸気の発生量に基づく圧力変化
を測定し、その測定結果が所定値よりも大きいときには
前記診断手段による漏れ診断を禁止し、その判定結果が
所定値未満のときには前記診断手段による漏れ診断を許
可する予備診断手段を備えることを特徴とする燃料蒸気
パージシステムの故障診断装置。 - 【請求項2】前記第2の所定期間は前記第1の所定期間
よりも短く設定されていることを特徴とする請求項1に
記載の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置。 - 【請求項3】前記燃料タンクとキャニスタとは常時連通
する通路を介して接続されていることを特徴とする請求
項2に記載の燃料蒸気パージシステムの故障診断装置。 - 【請求項4】前記パージ経路は、前記キャニスタへ大気
を導入するための通路に設けられた圧力封鎖弁と、前記
キャニスタから内燃機関の吸気通路へ燃料蒸気をパージ
するための通路に設けられたパージ制御弁とを備え、圧
力封鎖弁を閉弁しパージ制御弁を開弁することによりパ
ージ経路に吸気通路の圧力を導入し、圧力封鎖弁を開弁
しパージ制御弁を閉弁することによりパージ経路に大気
圧を導入し、さらに圧力封鎖弁を閉弁しパージ制御弁を
閉弁することによりパージ経路を密閉するようにしたこ
とを特徴とする請求項3に記載の燃料蒸気パージシステ
ムの故障診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001177936A JP2002081349A (ja) | 2000-06-23 | 2001-06-13 | 燃料蒸気パージシステムの故障診断装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-189635 | 2000-06-23 | ||
JP2000189635 | 2000-06-23 | ||
JP2001177936A JP2002081349A (ja) | 2000-06-23 | 2001-06-13 | 燃料蒸気パージシステムの故障診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002081349A true JP2002081349A (ja) | 2002-03-22 |
Family
ID=26594559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001177936A Pending JP2002081349A (ja) | 2000-06-23 | 2001-06-13 | 燃料蒸気パージシステムの故障診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002081349A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100659995B1 (ko) | 2004-09-07 | 2006-12-22 | 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 | 증발 연료 처리 장치의 고장 진단 장치 |
US7255093B2 (en) | 2003-06-30 | 2007-08-14 | Hitachi, Ltd. | Device and method for diagnosing evaporation leak, and control device of internal combustion engine |
US10006411B2 (en) | 2015-03-10 | 2018-06-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel vapor treatment system |
JP2019027429A (ja) * | 2017-08-03 | 2019-02-21 | 株式会社デンソー | 蒸発燃料処理装置 |
-
2001
- 2001-06-13 JP JP2001177936A patent/JP2002081349A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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