JP2002078281A - 電動機の軸受取り付けの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】電動機の軸受部のグリースの量を増し、軸受の
異音を防止する。 【解決手段】ボールベアリング１４ｂを収納するハウジ
ング２ａの収納面に、グリース７を充填するためのグリ
ースポケット６を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】ボールベアリングを用いた電
動機の軸受の取り付け構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来におけるボールベアリングを用いた
電動機について、モールド樹脂にてモールドされたモー
ルドモータを例に、図３を用いて説明する。図３は、従
来におけるモールドモータの側断面図である。

【０００３】図３において、モールドフレーム１１は、
モールド樹脂１２によって椀状に形成され、内部に巻線
１３が巻回された筒状の固定子１４を内蔵している。ま
た、底部には軸受１５ｂを収納するハウジング１１ａが
形成されている。

【０００４】電動機１６は、モールドフレーム１１と、
このモールドフレーム１１の内部に収納された回転子１
７と、この回転子１７を回転自在に支持する２個のボー
ルベアリング１５ａ、１５ｂと、一方のボールベアリン
グ１５ａを収納するハウジング１８ａを設けたベアリン
グブラケット１８とで構成されている。ベアリングブラ
ケット１８は、モールドフレーム１１に固定されてい
る。

【０００５】また、モールドフレーム１１に形成された
ボールベアリング１５ａを収納するハウジング１１ａの
内周面と、ボールベアリング１１ｂの外周面との間は、
数μｍの隙間が設けられている。

【０００６】この隙間にグリース１９が塗布してあり、
このグリース１９によって、ハウジング１１ａとボール
ベアリング１１ｂの間で起こる微小振動を防止し、異音
の発生を防いでいる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電動機
を長時間使用していると、グリースが劣化、あるいは揮
発して無くなり、ボールベアリングのハウジングとボー
ルベアリングとの間で微小振動が起こり異音が発生する
ことがある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明によれ
ば、ボールベアリングを収納するハウジングの収納面
に、グリースを充填するためのグリースポケットを設け
たことを特徴とする電動機の軸受の取り付け構造を提供
する。

【０００９】

【作用】ハウジングの内周面に１カ所、あるいは数カ所
のグリースポケットを設け、このポケットにグリースを
充填することにより、ボールベアリングのハウジングと
ボールベアリングとの間に常にグリースが充満されるこ
とになり、振動を防止することができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明における電動機の実施例を
図１および図２を用いて説明する。図１は、本発明にお
けるモールドモータの側断面図である。図２は、図１の
モールドフレームに形成されたボールベアリングのハウ
ジングの拡大正面図である。

【００１１】図１において、電動機１は、従来の電動機
と同様に、モールドフレーム２と、このモールドフレー
ム２の内部に収納された回転子３と、この回転子３を回
転自在に支持する２個のボールベアリング４ａ、４ｂ
と、一方のボールベアリング４ａを収納するハウジング
５ａを設けたベアリングブラケット５とで構成されてい
る。

【００１２】ベアリングブラケット５は、モールドフレ
ーム２に固定されており、もう一方のボールベアリング
４ｂは、モールドフレーム２の底部に設けられたハウジ
ング２ａに収納されている。このボールベアリング４ｂ
が収納されたハウジング２ａとボールベアリング４ｂと
の間には、隙間が形成されており、回転子３が回転する
と、この回転に比例してボールベアリング４ｂは、任意
の回転数で回転する。

【００１３】図１および図２において、モールドフレー
ム２に形成されたハウジング２ａの内周面には、凹状に
切り取られたグリースポケット６が１カ所、（あるいは
数カ所）設けられている。そして、このポケット６内に
は、グリース７が充填されており、ハウジング２ａとボ
ールベアリング４ｂとの間のグリース７が減少すると、
このポケット６内のグリース７が補充される。

【００１４】そして、ボールベアリング４ｂが回転子３
に合わせて回転することにより、グリース７が隙間Ｄに
入り込み、グリース７は、常に、そして均一にボールベ
アリングの外周に塗布された状態となる。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば、軸受の収納部にグリー
スポケットを設けることにより、電動機の軸受部のグリ
ースの量を増し、軸受の異音を防止することができる。

【００１６】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明におけるモールドモータの側断面図。

【図２】図１のモールドフレームに形成されたボールベ
アリングのハウジングの拡大正面図。

【図３】従来におけるモールドモータの側断面図。

【符号の説明】

１、１６…電動機 ２、１１…モールドフレーム ３、１７…回転子 ４ａ、４ｂ、１５ａ、１５ｂ…ボールベアリング ５、１８…ベアリングブラケット ６…グリースポケット ７、１９…グリース １２…モールド樹脂 １３…巻線 １４…固定子

フロントページの続き Ｆターム(参考） 5H604 AA05 BB01 BB10 BB14 CC01 CC05 CC16 DB02 5H605 AA05 BB05 CC04 EB10 EB16 EB23 EB31 EC13 GG18 5H615 AA01 BB01 BB07 PP12 PP25 SS19 SS44

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ボールベアリングを用いた電動機の軸受の
   取り付け構造において、 ボールベアリングを収納するハウジングの収納面に、グ
   リースを充填するためのグリースポケットを設けたこと
   を特徴とする電動機の軸受の取り付け構造。