JP2002071137A - 超小型ガスタービン - Google Patents
超小型ガスタービンInfo
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Abstract
ジタル機器類と共に旅行カバン、アタッシュケース等に
収納して持ち運びができ、かつ現有の最高性能のバッテ
リー電源と比べ、少なくとも十倍から数十倍の長時間に
わたり連続発電が可能な超小型ガスタービン発電装置を
提供することを目的とする。又、燃料電池の補助電源と
しても適用可能なものとする。 【解決手段】中空円盤または変形中空円盤の両面の中心
部から軸が延出して両端支持された回転軸の一方を中空
軸として円盤の空間部と連通し、端面を大気開放とし、
もう一方の回転軸の軸心から供給した燃料が、円盤最外
周部近傍で、中空回転円盤内で遠心圧縮された空気と混
合して燃焼し、生成した燃焼ガスを円盤の周方向に噴出
させて円盤を回転せしめるとともに、円盤状永久磁石を
担持した鋼製円盤を回転軸に一体的に取付け、円盤状永
久磁石に対面して静止部に固定した導電体からなる巻線
コイルから電気を取出すようにしたことを特徴とする超
小型ガスタービン発電装置。
Description
携帯用通信端末、ビデオカメラ、携帯用テレビなどの各
種携帯用電気電子機器を、屋内外の電源がない場所で長
時間にわたり連続使用する際に必要な電力の供給源とし
て、また燃料電池の欠点である起動からフルパワーに立
上るまでに要する時間を短縮するための補助電源を兼ね
た燃料電池予熱用熱源としての超小型ガスタービンに関
する。
用プリンター、携帯用ラジカセ、ビデオカメラ、携帯用
テレビ等に代表される携帯用電気機器を電源のない屋内
外で使用する際の電源は、従来から充電可能なバッテリ
ーもしくは乾電池が用いられてきた。これらの電源は、
より軽量でより多くの電気エネルギーを貯蔵するための
技術開発が進められている。
低減するための技術開発も進み、電力消費機器の性能向
上と電源の性能向上の相乗効果により、連続使用可能時
間も大幅に伸びつつあるが、このような継続的技術進歩
があってもなお、化学的エネルギーを貯蔵して電気エネ
ルギーに変換する方式であることに変わりなく、重量当
りの発電可能な能力には限界がある。従って、電源のな
い屋内外で携帯用電気機器を長時間連続して使用する場
合は、複数の予備バッテリーもしくは多数の予備乾電池
を携帯しなければならない欠点があった。
メラ及び通信端末を用いてスポーツもしくはライブショ
ウをインターネットで実況中継する場合、各々の機器に
通常内臓されているバッテリーで連続使用が可能な時間
は1〜2時間程度であり、数時間から十数時間に及ぶ実
況中継を行うには、必要な電力を長時間賄うため、重い
蓄電池もしくは発電機を別途搬入しなければならなかっ
た。
源及び中小規模コージェネレーション用動力源として期
待され、多くの技術開発が継続して行われているが、起
動からフルパワーに立ち上げるまでに要する時間を短縮
することが大きな技術的課題の1つとなっている。現状
では、従来技術であるガソリンエンジンもしくはディー
ゼルエンジン駆動の自動車のように、スターターキーを
廻して直ちに車を発進できるだけの起動特性に優れた燃
料電池を実現するまでには至っていない。
な普及と、携帯用パソコン、携帯用通信端末、デジタル
カメラ及びビデオカメラ等の映像機器の普及と相俟っ
て、業務用はもとより個人用の用途についても、電源の
無い屋内外でこれらの機器を長時間にわたり使用し、か
つ必要に応じてインターネットに接続し、データの受発
信を行う頻度は今後益々増加する傾向にある。
携帯用通信端末、デジタルカメラ及びビデオカメラ等の
映像機器一式が、1個のアタッシュケースもしくは旅行
カバンに、書類や旅行用品と共に収納して持ち運びがで
き、かつ、外部電源による充電なしに十数時間から数十
時間の連続使用を可能とする超小型かつ軽量の携帯用ガ
スタービン発電装置を供給することにある。
合、従来のガソリンエンジン及びディーゼルエンジンと
の競合上、起動後数秒以内に発進可能な電力を発生させ
なければならないが、このような短時間に燃料電池が発
進に必要な電力を発生できる構成にすることは極めて難
しい。
燃料電池が、起動からフルパワーに至るまでの間、不足
する電力を供給するための補助電源として機能し、かつ
排気を燃料電池に導入して、燃料電池の予熱もしくは改
質ガス発生器としても機能することのできる超小型かつ
軽量の燃料電池補助電源用ガスタービン発電装置を供給
することにある。
め、請求項1に係る超小型ガスタービン発電装置を実現
するための手段を、基本原理を示す図1及び図2をもと
に説明する。
は変形中空円盤2内部に構成される盤空間部3が連通し
た円筒状第I中空軸4と、中空円盤2の壁面に沿って中
心部から外周方向に向けて設けた燃料流路5と連通した
燃料供給孔6を中心部に有する第II軸7が、中空円盤2
の中心部の両側にそれぞれ延出した構成とし;
0により支持して回転自在となし、第I中空軸4の端面
11を外気開放として盤空間部3を外気と連通せしめる
とともに、第II軸中心部の燃料供給孔6に、外部から燃
料を供給するための燃料供給管12を挿入し、燃料供給
管12と燃料供給孔6の間はシール装置13により外気
と遮断しかつ回転自在な構成となし;
5は、中空円盤2の外周部近傍に設けた燃料ノズル13
に連通し、燃料ノズル13から噴出した燃料を、盤空間
部3内で遠心圧縮された外気と混合せしめるための混合
部14、燃焼部15及び燃焼ガス噴射ノズル部16から
なる燃焼器17を、該中空円盤2の最外周部の回転対称
位置に少なくとも2以上設けるとともに、燃焼ガス噴射
ノズル部16の出口近傍のケーシング側壁18に点火プ
ラグもしくは点火用パイロットバーナ19を設け、燃焼
ガス噴射ノズル部16から噴出される燃焼ガスが、中空
円盤2の略周方向に噴出するようになしたことを特徴と
する。
た対を少なくとも1以上持つ円盤状永久磁石20を担持
した鋼製円盤21を、第I中空軸4及び第II軸7の何れ
か一方又は両方に回転軸を一致させて一体的に取り付
け、導電体からなる巻線コイル22aを円盤状永久磁石
20に対面して、円周方向に少なくとも1以上設け、該
巻線コイル22aを静止部35に固定して該巻線コイル
22aの両端の端子23a及び24aから単相交流電気
を取出すようにするか;
△結線で連結した巻線コイル群22bとなし、該巻線コ
イル群22bを静止部に固定して該巻線コイル群22b
の両端23b及び24bから3相交流電気を取出すよう
になしたことを特徴とする。なお、図1及び図2は第2
軸7側に1組の発電機を設けた一例を示す。
端面11から矢印25の方向に吸引された外気は、矢印
26の方向に流れつつ、案内翼1の作用により遠心圧縮
され、混合部14に達する。
された燃料は、シール装置13により外気と遮断されつ
つ、第2軸7の中心に設けた燃料供給孔6を通り、中空
円盤2に設けた燃料流路5内を矢印28の方向に流れつ
つ遠心圧縮され、燃料ノズル13から噴出し、混合部1
4で遠心圧縮された外気と混合しつつ燃焼部15内で連
続的に燃焼し、高温の燃焼ガスとなって燃焼ガス噴射ノ
ズル部16から矢印29の方向に亜音速もしくは超音速
で噴出する。
円盤2、第I中空軸4第II軸7及び発電機ディスク21
から成る回転体8は、燃焼ガス噴射ノズル部16から矢
印29の方向に噴出する燃焼ガスの反動により矢印30
の方向に回転する。
部16から相対的に矢印29の方向に速度Vで噴出した
燃焼ガスは、噴射ノズル部16の周速Uとのベクトル和
であるCの絶対速度および方向をもってディフューザー
部31に流出し、減速されてスクロール形状の排気室3
2を通り、燃焼ガス出口33から矢印34の方向に流出
する。
ら成る発電機ディスク21は、第1中空軸4及び第2軸
7の何れか一方又は両方に回転軸を一致させて一体的に
取り付けられ、導電体からなる巻線コイル22a又は巻
線コイル群22bは、円盤状永久磁石20に対面して、
円周方向に少なくとも1以上設け、該巻線コイル22a
又は巻線コイル群22bを静止部35に固定し、該巻線
コイル22a又は巻線コイル群22bの両端に設けた端
子23a及び24aもしくは23b及び24bから電気
を取出すことにより、回転体との機械的接触部のないブ
ラシレスにするとともに、励磁のための電圧を印加する
必要のない単相交流発電機もしくは3相交流発電機とす
ることができる。
bの両端に設けた端子23a及び24aもしくは23b
及び24bから取出される高周波の単相もしくは3相交
流電流は、図示しない交流/直流変換器を介して、直流
電気に変換して取出しても良い。
及び図2に基づき詳細に説明する。図1は本発明の実施
の形態に係る超小型ガスタービン発電装置の基本構造を
示す模式的正面断面図、図2は図1に示す断面A−Aに
よる平面断面図である。
径方向に向って案内翼1を持ち、円盤2の中心部から延
出した第I中空軸4の端面11が外気に開放され、円盤
2内部の盤空間部3が第I中空軸4の中空部分と連通し
た構造は、所謂遠心圧縮機であって、円盤2の中心部の
両側に延出した第I中空軸4及び第II軸7をそれぞれ軸
受9及び10により支持して回転自在となし、円盤2に
回転力を印加することによって、端面11から吸引され
た外気は、盤空間部3内で、案内翼1の作用により加速
され、遠心圧縮される。
て中心部から外周方向に向けて設けた燃料流路5と連通
した燃料供給孔6を軸中心部に設け、外部から気体燃料
を供給するための燃料供給管12を燃料供給孔6に挿入
し、燃料供給管12と燃料供給孔6の間はシール装置1
3により外気と遮断しかつ回転自在な構成とすることに
より、燃料ガスは外気に漏洩することなく、また、外気
を吸引することなく円盤2の壁面に沿って中心部から外
周方向に向けて設けた燃料流路5を経由して、円盤2の
最外周部にある燃料ノズル13に送気される。
通過する際に、回転力により遠心圧縮されるため、燃料
の吸引ブロアもしくはポンプとしての機能も果たすこと
となるので、高圧で燃料を圧送する必要がない。
ある燃料ノズル13にから噴出した気体状もしくは霧状
の燃料は、盤空間部3内で遠心圧縮された外気と、混合
部14で混合し、燃焼部15で燃焼し、高温の燃焼ガス
となって燃焼ガス噴射ノズル部16から亜音速もしくは
超音速で円盤2の略周方向に噴出する。円盤2、第I中
空軸4、第II軸から成る回転体8は、燃焼ガス噴射ノズ
ル部16から噴出する高速の燃焼ガスの反動により、矢
印30の方向に回転力を与える。
焼ガス噴射ノズル部16から成る燃焼器17の個数は、
回転対象位置に少なくとも2以上、好ましくは、振動に
対する安定性と単機出力増加の両方の利点を得られる3
以上とするのが良い。
側壁部18にはガスタービンを起動するための点火プラ
グもしくはパイロットバーナー19を設ける。
る回転体8を支持する軸受9及び10は、転がり軸受
け、滑り軸受け、磁気軸受け、気体軸受けの何れも適用
可能であるが、軸受け周速が高速であるため、気体軸受
とりわけ動圧型気体軸受とするのが望ましい。なお、回
転体8の軸方向変位を拘束するためのスラスト軸受け3
6及び37も動圧型気体軸受けとするのが望ましい。
は、常温で気体である必要はなく、燃料ノズル13から
気体状もしくは霧状に噴霧しうる燃料であって、酸化性
ガスと混合し点火して発熱反応を起す全ての気体状もし
くは液体状物質が燃料となり得る。燃料として適用可能
な物質の例として、気体状及び液体状炭化水素、アルコ
ール、エーテルのほか、液体及び気体水素、ヒドラジン
などがある。また、酸化性ガスとして、空気のほか、純
酸素もしくは酸素混合ガス、過酸化水素混合ガスなどが
ある。
薄燃料に対しても失火せず安定な燃焼を維持できる触媒
燃焼器とすることがより好ましい。触媒燃焼器の材料と
して白金、銅、バナジウム、タングステン、モリブデ
ン、マンガン等の金属もしくはそれらの酸化物を基質に
コーティングしたハニカム状、格子状又は燒結品とする
のが良い。
室32は、燃焼ガス出口33に向って断面積が周方向に
徐々に増大するスクロール形状の1例を示しているが、
必ずしもスクロール形状にする必要はなく、ディフュー
ザー部31に連なる排気室32の容積を十分に確保した
上で、周方向の全周もしくはその一部から排気するよう
にしても良い。
に、周方向にN極とS極を交互に配列した対を少なくと
も1以上持つ円盤状永久磁石20を担持した鋼製円盤2
1を、第1中空軸4及び第2軸7の何れか一方又は両方
に回転軸を一致させて一体的に取り付け、導電体からな
る巻線コイル22を円盤状永久磁石20に対面して、円
周方向に少なくとも1以上設け、該巻線コイル22を静
止部35に固定して該巻線コイル22のガスタービンと
発電機が一体的に結合した構成とすることにより、軽
量、コンパクトかつ安価な超小型ガスタービン発電装置
としたことを特徴とする。なお、図1に示す巻線コイル
22aは単相交流電気を取出すための巻線コイル群を示
し、巻線コイル22bはY結線もしくは△結線にて連結
された巻線コイル群を示す。
小型ガスタービン発電機は、更に、巻線コイル群22a
から得られる単相交流電気、または、巻線コイル群22
bから得られる3相交流電気を12〜24ボルトの直流
電流に変換するための交流/直流変換器と、電力負荷の
多少に係らず出力電圧を一定に制御するための燃料流量
制御装置とを備えることにより、発電装置として必要な
全ての機能を持たせることができる。
装置のいずれも、本発明による超小型ガスタービン発電
機を収納する同一容器内に収納することにより、利便性
を更に高めることができる。
2の構造を更に発展させたもので、実際の構成により近
い構造となっている。図3は本発明の実施例に係る超小
型ガスタービン発電機の正面断面図、図4は図3に示す
断面A−Aによる平面断面図である。また、図1及び図
2に示す構造と図3及び図4に示す構造とは以下に示す
5点が異なるが、図1及び図2に示す基本原理を逸脱す
るものではない。 (1)振動に対する安定性と、単機出力の向上を目的と
して、燃焼器を円周上の回転対称位置に3個配置する構
成としたこと。 (2)燃焼器の高温による強度低下を防ぐため、燃焼器
を2重円筒構造にするとともに燃焼器壁面を冷却可能な
構造としたこと。 (3)燃料ノズルのヘッダー部を燃焼器の筒部の上流側
で、かつ、中空円盤の側壁と平行になる位置に移設して
燃焼器の短縮化を図ったこと。 (4)燃焼部に酸化触媒を配置して触媒燃焼せしめ、燃
料ガスが希薄な混合気に対しても失火せず、安定した燃
焼が得られる構成としたこと。 (5)第II軸を中空軸とし、中空軸の内面を軸受で支持
する構成として、軸方向の寸法を短縮し、よりコンパク
ト化を図ったこと。 以下に基本原理を示す図1及び図2と異なる構成の部分
について特に重点的に説明する。なお、図1及び図2と
同一の機能を有する部分には、図1及び図2と同一の記
号を付してある。
組の燃焼器17を配置した変形中空円盤2の内部に、三
角形の頂点方向に向け半径方向の案内翼1を設けて変形
中空円盤2を回転せしめることにより、盤空間部3が連
通した第I中空軸の端面11から吸引された外気は、遠
心圧縮されつつ変形中空円盤2の最外周部近傍に位置す
る混合部14に到達する。
は、シール装置13で外気と遮断されつつ第II軸7の中
心部に設けた燃料供給孔6を経由し、変形中空円盤2の
壁面に沿って中心部から半径方向に向けて設けた燃料流
路5を通り、燃焼器17の近傍に位置する燃料ノズル1
3から噴出する。
中空軸の端面11から吸引され盤空間部3内で遠心圧縮
された外気と混合部14で混合し、混合気体となって触
媒燃焼部38に流入する。
クスからなる格子状又はハニカム状基質に、白金、金、
バナジウム、銅、マンガン、パラジウムから選ばれた単
一成分もしくは複合成分からなる金属もしくはそれらの
酸化物を被覆したもので、燃料濃度が極端に低い場合で
あっても失火せずに安定した燃焼が得られる利点があ
る。また、特に高負荷運転に際して、吹き消え現象を起
すことなく安定した燃焼を得ることもできる。
炎を保持するための燃焼部15の長さを短縮し、燃焼器
17を小型化することができるので、回転によって変形
中空円盤2に生ずる遠心応力を軽減できる利点もある。
2の円筒殻39の内部に配置した2重殻構造とし、殻と
殻の間に冷却空気を導入するための開口部40を設ける
と共に、燃焼器17の内面をフィルム冷却するための冷
却孔41を設けたので、燃焼器17が高温に曝される部
分の温度を低減し、十分な強度が確保できる構成として
いる。
称位置に3個配置する構成としているが、図1及び図2
に示す180°対称位置に2個の燃焼器を配置する構成
に比べ、略50%の出力増加が得られる利点に加えて、
振動に対する安定性が増す利点も期待できる。
て、中空軸の内面を軸受10で支持する構成としたの
で、図1及び図2に示すように、第II軸の外面を軸受1
0で支持する場合に比べ、更に軸方向寸法を短縮するこ
とができ、装置の小型軽量化を実現する上で大きな効果
が期待できる。
遠心圧縮機の最外周部近傍に燃焼器を配置し、高温の燃
焼ガスが遠心圧縮機の最外周部から略周方向に高速で噴
出せしめ、噴出した燃焼ガスの反動で遠心圧縮機を駆動
するようにしたので、従来のガスタービンのように、圧
縮機を用いて空気を圧力エネルギーに変換して外部に取
出し、燃料を加えて高温・高圧の燃焼ガスをとした後、
ガスタービンに導入して圧力エネルギーを速度エネルギ
ーに変換して動力を取出していた方式に比べ、中間の工
程が省略され、1個の回転体内部で、圧縮・燃焼及び噴
射ガスの反動による回転体の駆動が実現され、小型かつ
軽量で安価なガスタービンを得ることができる。加え
て、本発明によるガスタービンに、円盤状の超薄型交流
発電機を一体的に組付ける構成としたので、装置全体が
小型かつ軽量で安価な点に加え、ごく薄型の円盤形ガス
タービン発電装置を構成することが可能となった。
の最も小型のものは、ビデオカセットテープと略同一寸
法である縦150mm、横190mm、高さ25mmの
容積の中に、ガスタービン本体、発電機、カセット燃料
ボンベ、直流変換器及び燃焼制御装置を収納することが
でき、カセット燃料ボンベ1本で約40Wの電力を約3
0時間にわたり連続発電が可能である。
発電が可能となったので、スポーツ、各種イベント等の
実況映像中継のための業務用電源としての用途のほか、
ビジネス、レジャー、屋外での学術調査、軍事用途、非
常用電源など、個人及び業務レベルで、多方面にわたり
その効果が期待できる。
電装置は、燃料電池とりわけ車両用燃料電池の起動特性
の向上に大きな効果が期待できる。燃料電池は化学的エ
ネルギーを電気エネルギーに変換するものであるため、
従来の車両用原動機であるガソリンエンジンまたはディ
ーゼルエンジンのように、スターターキーを廻して直ち
に発進できる状態に立ち上げることは極めて難しい。従
って、本発明によるガスタービン発電機と燃料電池との
ハイブリッド構成とすることにより、燃料電池がウオー
ミングアップするまでの間、本発明によるガスタービン
発電機が燃料電池の補助電源として機能させることで、
燃料電池の持つ最大の欠点を補うことができる。また、
ガスタービンの排気を燃料電池に供給することにより、
燃料電池のウオーミングアップ時間を短縮する副次的な
効果も期待できる。
ある。
である。
Claims (7)
- 【請求項1】中空部分内部に案内翼を持つ中空円盤又は
変形中空円盤内部に構成される盤空間部が連通した円筒
状第I中空軸と、該中空円盤の壁面に沿って中心部から
外周方向に向けて設けた燃料流路に連通した燃料供給孔
を中心部に有する第II軸が、中空円盤中心部の両側にそ
れぞれ延出した構成とし、第I中空軸及び第II軸を軸受
により支持して回転自在となし、第I中空軸の端面を外
気開放として盤空間部を外気と連通せしめるとともに、
第II軸中心部の燃料供給孔に外部から気体燃料を供給す
るための燃料供給管を挿入し、該燃料供給孔と該燃料供
給管の間はシール装置により外気と遮断しかつ回転自在
な構成となし、該中空円盤の壁面に沿って設けた燃料流
路は、該中空円盤外周部近傍に設けた燃料ノズルに連通
し、該燃料ノズルから噴出した燃料を、盤空間部内で遠
心圧縮された外気と混合せしめるための混合部、燃焼部
及び燃焼ガス噴射ノズル部からなる燃焼器を、該中空円
盤最外周部の回転対称位置に少なくとも2以上設けると
ともに、該燃焼ガス噴射ノズル部出口近傍のケーシング
側壁に点火プラグもしくは点火用パイロットバーナを設
け、該燃焼ガス噴射ノズル部から噴出される燃焼ガスが
中空円盤の略周方向に噴出するようになしたことを特徴
とする超小型ガスタービン。 - 【請求項2】外気が、空気もしくは酸化剤を含む酸化性
ガスであることを特徴とする請求項1記載の超小型ガス
タービン。 - 【請求項3】燃焼器が白金、金、バナジウム、銅、マン
ガン、パラジウムから成る金属もしくは金属酸化物触媒
を用いた触媒燃焼器であることを特徴とする請求項1記
載の超小型ガスタービン。 - 【請求項4】軸受に転がり軸受、滑り軸受、磁気軸受、
静圧型もしくは動圧型気体軸受を用いたことを特徴とす
る請求項1記載の超小型ガスタービン。 - 【請求項5】周方向にN極とS極を交互に配列した対を
少なくとも1対以上持つ円盤状永久磁石を担持した鋼製
円盤を、第1中空軸及び第2軸の何れか一方又は両方に
回転軸を一致させて一体的に取り付け、導電体からなる
巻線コイルを円盤状永久磁石に対面して、円周方向に少
なくとも1以上設け、該巻線コイルを静止部に固定し、
該巻線コイルの両端から単相交流電気を取出すようにす
るか、又は、各々の巻線コイル群をY結線もしくは△結
線した巻線コイル群となし、該巻線コイル群を静止部に
固定し、該巻線コイル群の両端から3相交流電気を取出
すようになした発電機を備えたことを特徴とする請求項
1記載の超小型ガスタービン。 - 【請求項6】巻線コイル群の両端から得られる単相もし
くは3相交流電気を、直流電流に変換するための交流/
直流変換器を備えたことを特徴とする請求項1及び請求
項5記載の超小型ガスタービン。 - 【請求項7】巻線コイル群の両端から得られる単相もし
くは3相交流電気の電圧及び周波数を検知して、電圧及
び周波数を一定の値に保持するための燃料流量制御装置
を備えるか、もしくは、交流/直流変換器出口端子から
得られる出力電圧を検知して、該出力電圧を一定の値に
保持するための燃料流量制御装置の何れかを備えたこと
を特徴とする請求項1、請求項5及び請求項6記載の超
小型ガスタービン。
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