JP2002069781A - 連続フィラメントの開繊方法および開繊装置 - Google Patents
連続フィラメントの開繊方法および開繊装置Info
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- D—TEXTILES; PAPER
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Abstract
維層の品質が安定せず、またトウの種類が変ったときに
種々の開繊条件を変更するのが困難であった。 【解決手段】 移送ロール4aと5a,5b間で移送さ
れる捲縮されたトウ2Aに、摺動プレート11と12が
当てられる。トウ2Aが摺動プレート11と12を摺動
する際の摺動力により、トウ2Aの厚み方向に並ぶ連続
フィラメントにずれが与えられて開繊され、連続フィラ
メントが幅方向に分散した繊維層2Bを得ることができ
る。
Description
どの吸収性物品の表面層などに使用される連続フィラメ
ントを、捲縮されたトウから開繊する開繊方法および開
繊装置に関する。
層として、例えばPE/PP、PE/PETなどの芯鞘
構造の複合合成繊維が使用される。また、この前記複合
合成繊維として、連続フィラメントを用いる場合があ
る。
互いに密着するように収束し且つ捲縮されたトウ(TO
W)の状態で、前記吸収性物品などの製造工程に供給さ
れる。そして前記製造工程では、前記トウの連続フィラ
メントを幅方向に互いに分離させて見かけ幅を広げる開
繊が行われる。前記開繊工程で連続フィラメントが幅方
向へばらばらにほぐされて、幅方向にほぼ均一な嵩とな
った状態で、前記吸収性物品の前記表面層などが製造さ
れる。
法が実施されている。まず、下流側のロールの周速度が
速くなるように構成された移送ロール群にトウを供給し
て、ロール間においてトウに張力を与え、次に下流側の
周速度が遅くなるように構成された移送ロール群でトウ
を移送して前記張力を解除し、前記張力の付与と張力の
解除とを、少なくとも1工程ずつ与える方法である。こ
の方法では、トウを形成する連続フィラメントに捲縮を
伸ばす張力が与えられ、その次に前記捲縮が復元するよ
うに弾性的に収縮させ、この捲縮の伸びと縮みを与える
ことで、連続フィラメントに幅方向への分散力が与えら
れる。
ピッチで形成されたスレッテッドロールを回転させ、こ
のロールの表面に前記トウを供給して開繊する方法があ
る。この方法では、前記スレッテッドロールの溝の存在
している部分と溝の存在していない部分で、連続フィラ
メントに与えられる張力が変化し、この張力の変化で前
記トウを構成する連続フィラメントの一部に伸びを一部
に収縮を与えることで、前記トウに対し幅方向への分散
力が与えられる。
アージェットを与える方法がある。この方法では、前記
エアーの吹き付け力で、前記トウの連続フィラメントに
幅方向への分散力が与えられる。
ル群のロールに周速差を与える方法では、トウの開繊状
態が、ロールの周速、ロールのニップ圧、ロール表面の
材質などの条件により定まる。同様に、スレッテッドロ
ールを用いる方法では、同様にロールのニップ圧、ロー
ル表面の材質、さらには溝の大きさなどの条件により開
繊状態が定まる。
らには連続フィラメントの繊度、あるいは連続フィラメ
ントの材質が変わった場合、同じ条件下で最適な開繊が
できない場合もあり、このような場合に、前記各種条件
を変更する段取りがきわめて困難であり、設備変更に多
大なコストを要する。
法では、空気流で連続フィラメントをばらばらにしてい
るため、開繊の均一性を維持するのが困難である。
であり、捲縮されたトウに対して、均一な分離力を与え
ることが可能であり、またトウの材質や種類が変ったと
きにも、開繊条件を容易に変更できる連続フィラメント
の開繊方法および開繊装置を提供することを目的として
いる。
トの開繊方法は、捲縮したトウを開繊する方法におい
て、複数段のロールで前記トウを移送し、前記ロールと
ロールの間で前記トウに摺動体を摺動させてトウの一方
の側に抵抗力を与え、トウの厚み方向に並ぶ連続フィラ
メントに移送方向へのずれを生じさせることで、前記ト
ウを開繊し且つ連続フィラメントをトウの幅方向へ分散
させることを特徴とするものである。
トウに押し付け、前記トウを前記摺動体に摺動させるこ
とで、トウの厚み方向において連続フィラメントに移送
方向への位置ずれ力を効果的に与えることができ、これ
により、トウを開繊できる。開繊によりばらばらになっ
た連続フィラメントは捲縮の山と谷が当たるように互い
に反発し、その結果幅方向に効果的に分散するようにな
る。
とも1個の摺動体に摺動させ、前記トウの前記一方の側
と逆の側を少なくとも1個の摺動体に摺動させることが
好ましい。
向に対する傾斜角度およびトウへの入り込み量を調整可
能とすることが好ましい。この調整は手動で行なうこと
も可能であるが、前記摺動体を摺動した後の連続フィラ
メントの広がり幅寸法を検出し、前記検出値に基づい
て、前記トウの流れ方向に対する前記摺動体の傾斜角度
およびトウへの入り込み量を自動調整することが好まし
い。
の周速度を同じとしてもよいが、前記摺動体の前後に位
置するロールのうち、トウの移送方向の下流側に位置す
るロールの周速度を、上流側に位置するロールの周速度
よりも速くして、前記ロール間のトウに張力を与えるこ
とが好ましい。
は、捲縮されたトウを移送する移送ロール群と、前記移
送ロール群のロールとロールとの間に配置されて、移送
される前記トウが摺動する摺動体と、が設けられている
ことを特徴とするものである。
された前記摺動体と、他方の側に配置された前記摺動体
とが、少なくとも1個ずつ設けられているものとして構
成される。
ラメントの広がり幅寸法を検出する検出手段と、前記ト
ウの流れ方向に対する前記摺動体の傾斜角度およびトウ
への入り込み量を調整する調整手段と、前記検出手段の
検出値に基づいて前記調整手段を制御して前記摺動体の
前記傾斜角度および前記入り込み量を変化させる制御手
段と、が設けられているものが好ましい。
は、その周速度が同じとなるように回転駆動されていて
もよいが、前記摺動体の前後に位置するロールは、移送
方向の下流側に位置するロールの方が上流側に位置する
ロールよりも周速度が速くなるようにそれぞれ回転駆動
されているものが好ましい。
よび開繊装置、ならびに開繊された連続フィラメントを
用いた吸収性物品の表面層の製造方法および製造装置を
示す説明図、図2は前記開繊方法および開繊装置を示す
部分拡大斜視図である。
工程1では、連続フィラメントが収束されて且つ捲縮さ
れたトウ(TOW)2Aが供給されて、前記トウが幅方
向に均一になるように開繊される。
は、PE/PET、PE/PPなどの芯鞘構造の複合合
成繊維、PE/PET、PE/PPなどのサイドバイサ
イド型複合繊維、あるいはPE、PP、PETなどの単
繊維である。
ー加工されたもので、さらに予熱カレンダーまたは熱風
処理により捲縮数が増加されたものが使用される。トウ
の捲縮状態は、例えば1本のフィラメントの1インチ長
さ当り、捲縮数が5〜40個の範囲、または15〜30
個の範囲である。また開繊後の1本の連続フィラメント
の捲縮弾性率が70%以上である。
率はJISL1074に基づくものであり、繊度5.5
dtex未満のフィラメントの場合は、引張り方向へ
0.49mNの初期荷重を与え、繊度5.5dtex以
上のフィラメントの場合は、引張り方向へ0.98mN
の初期荷重を与える。前記捲縮数は、前記初期荷重を与
えたときの1インチ(25mm)長あたりの捲縮の山数
である。
メントの長さをa、さらに1.1dtexあたり4.9
mNの張力を30秒間与えて捲縮を伸ばしたときの長さ
をb、前記張力を除去し2分間経過した後に、再度前記
初期荷重を与えたときの長さをcとしたとき、前記捲縮
弾性率は{(b−c)/(b−a)}×100(%)で
表される。
収性物品の表面層として使用する場合には、連続フィラ
メントとして、表面に親水剤が付着され、または親水剤
が樹脂に練り込まれて親水処理されたものが使用され
る。さらに連続フィラメントに酸化チタンなどの白色化
のための無機フィラーが0.5〜10質量%含まれてい
るものが好ましい。白色化処理されることで、吸収性物
品の液吸収層に吸収された経血を外観上で隠蔽しやすく
なる。また連続フィラメントの繊維断面は、丸型であっ
ても異形状であってもよい。
群を構成するロール3,4a,4b,5a,5b,6
a,6b,7,8,9により図示右方向へ移送される。
ロール4a,4bとロール5a,5bとの間には、摺動
部材として摺動プレート11と12が設けられている。
前記摺動プレート11と12は、トウ2Aを挟んで前後
両方に対向し且つトウの移送方向に位置をずらして配置
されている。図2に示すように、各摺動プレートの先辺
11a,12aは幅方向へ直線状に延びている。この先
辺11a,12aの形状は、エッジ形状、または所定幅
の平面形状あるいは曲面状に面取りされたものであり、
前記トウ2Aがその幅方向の全長に渡って摺動できる幅
寸法を有している。
中央部分がトウ2Aから離れるように幅方向に向って凹
曲線形状に形成されていてもよいし、トウ2Aに向う凸
部とトウ2Aから離れる凹部とが幅方向に向けて繰り返
して並ぶ凹凸辺形状であってもよい。
1の先辺11aと、摺動プレート12の先辺12aは、
移送されるトウ2Aに対し移送経路を横断する方向へ食
い込むように位置していることが好ましい。さらには前
記先辺11aと先辺12aとの間にオーバーラップ量
(オーバハング量)Oが設けられていることが好まし
い。さらに、先辺11a,12aとトウ2Aとの摺動摩
擦力を高めるために、図3に示すように、移送されるト
ウ2Aと直交する線(図では水平線)に対して前記摺動
プレート11と12に傾斜角度θが設定されていること
が好ましい。特に前記角度θは、先辺11aと12aが
上向きとなるように設定されていることが好ましい。た
だし、前記オーバラップ量Oを大きくし、先辺11aと
12aが下向きとなるように前記角度θを設定し、オー
バラップ量Oの増大に伴う摺動摩擦力の増大を、前記下
向きの角度で緩和するように設定することも可能であ
る。
ート11,12の先辺11a,12aと摺動して移動す
るとき、まず、トウ2Aの一方の側が一方の摺動プレー
ト11と摺動して抵抗力を受ける。この摺動抵抗力によ
り、トウ2Aの厚さ方向に並ぶ連続フィラメント間に移
送方向へのずれ力が作用する。このずれ力により個々の
フィラメントが分離される。開繊前のトウでは、個々の
フィラメントは捲縮の位相が一致した状態で互いに密着
しているが、フィラメントにずれ力が与えられると、個
々のフィラメントが分離され、このとき、隣接するフィ
ラメントは、捲縮の山と谷が当たるように互いに反発力
f,fが作用し合い、これによりフィラメントが幅方向
に均一に広げられる。
Aの反対側に摺動力が与えられ、ここでもトウの厚み方
向に並ぶ連続フィラメントに移送方向へのずれが与えら
れて、さらに開繊が行われ、幅寸法のさらに広げられて
見かけ幅の寸法Wが拡大する。図では、幅寸法がWとな
るように開繊された連続フィラメントを繊維層2Bとし
て示している。
を効果的に行なうためには、ロール4a,4bとロール
5a,5b間で連続フィラメントに張力が与えられてい
ることが好ましい。前記ロール4a,4bの周速度とロ
ール5a,5bの周速度は、同じであってもよいが、前
記張力を適度に与えるためには、ロール5a,5bの周
速度が、ロール4a,4bの周速度よりも速いことが好
ましい。
ト12は、図示しない支持部材に対して、個々に前記ト
ウ2Aへの入り込み量(前記オーバラップ量O)を調整
できるように取付けられ、また前記傾斜角度θを調整で
きるように取付けられることが好ましい。摺動プレート
11と12を用いた開繊方法および開繊装置では、摺動
プレート11と12の入り込み量(オーバラップ量O)
や傾斜角度θを調整するだけで、連続フィラメントの材
質、繊度、トウ2Aの目付けなどの変更に対応でき、ま
た前記調整を随時行なうことにより、開繊された繊維層
2Bの品質を安定化させることができる。
図1および図2に示す実施の形態のように、前記摺動プ
レート11と摺動プレート12の前記入り込み量および
前記傾斜角度θを自動調整できるようにすることが可能
である。
動調整のために、ロール6a,6bとロール7との間
に、開繊された連続フィラメントの繊維層2Bの幅寸法
Wを検出するために検出手段15が設けられている。
近傍に対向する一対のCCDカメラ16と、前記カメラ
16と逆側から前記繊維層2Bに対向する背景板17と
を有している。連続フィラメントは白色または半透明で
あるため、前記背景板17は黒色や濃緑色などのよう
に、前記連続フィラメントとの間で色彩のコントラスト
を形成できる色のものが使用される。
1にて画像処理され、繊維層2Bの両側部の境界線が検
出される。前記画像処理部21で検出された前記境界線
の位置情報は、CPUを主体とした制御部22に与えら
れ、制御部22では、境界線の位置情報が、予め設定さ
れたしきい値と比較され、さらにその補正値が演算され
る。
ト12の支持部には、各摺動プレート11,12の水平
方向の移動量を可変でき、さらに前記傾斜角度θを可変
できる調整手段(調整アクチュエータ)24a,24b
が設けられている。この調整手段24a,24bは、前
記摺動プレート11と12のトウ2Aへに入り込み量を
可変するステッピングモータと、前記摺動プレート11
と12の前記傾斜角度θを可変するステッピングモータ
などを有している。
は、調整手段24a,24bを制御するドライバー23
に与えられ、ドライバー23では、前記補正値に基づい
て前記調整手段24a,24bを動作させる。
連続フィラメントの材質、繊度、トウ2Aの目付けなど
に応じて、開繊後の繊維層2Bの最適な幅寸法Wを予め
予測し、この幅寸法Wに関する情報を制御部22に入力
しておく、この入力値に基づいて前記しきい値が決定さ
れる。そのため、開繊後の繊維層2Bの幅寸法Wが狭す
ぎるときには、図3に示すオーバラップ量Oおよび/ま
たは傾斜角度θが大きくなるように、前記調整手段24
a,24bによる調整がなされ、逆に前記幅寸法Wが広
すぎる場合には、前記オーバラップ量Oおよび/または
傾斜角度θが小さくなるように、前記調整手段24a,
24bによる調整が行なわれる。
ィラメントの材質や繊度、あるいはトウ2Aの目付けな
どに応じて、常に最適な開繊が行われるように制御さ
れ、開繊された繊維層2Bの品質を安定でき、またトウ
2Aの材質や目付けなどが変更されたときに、前記制御
部22に入力する設定値を変えるだけで、自動的に追従
させることができる。
1の後に、吸収性物品の表面層の製造工程30が連続し
て配置されている。
で且つ熱融着可能な基材31が、移送ロール32,33
および34により移送される。前記基材31は、ポイン
トボンド、エアスルー、スパンボンド、エアレイド、ス
パンレースなどの不織布である。この場合の繊維は、親
水処理を施したPE/PP、PE/PET、PP/PP
の芯鞘構造の複合繊維またはサイドバイサイド型の複合
繊維が使用される。または前記基材31として、熱可塑
性合成樹脂で形成されたフィルム、あるいはフィルムと
不織布とのラミネートシートなどを使用してもよい。ま
た、熱溶融/半溶融樹脂にスクリーンドラム上で真空圧
を与えて多数の孔を形成したフォームフィルム、熱ニー
ドルによる延伸歪によって孔を形成したフィルムなどが
使用可能である。
合には、その移送方向(Yy方向に沿って収縮しやすい
ように、凹凸皺が前記移送方向に沿って繰り返すように
コルゲート加工されていることが好ましい。
路で弾性部材35が供給される。この弾性部材35は糸
状または帯状の合成ゴムまたは天然ゴムである。この弾
性部材35は基材31にY方向への十分な収縮力を与え
るために、引張り方向に歪量を5〜50%の範囲で与え
たときの、1本の弾性部材の収縮張力が1.86〜7.
64mNであることが好ましい。
7,38,39および41により送られるが、移送ロー
ルは36よりも37の方が周速度が速く、さらに移送ロ
ール37よりも38の方が、移送ロール38よりも39
の方が、さらに移送ロール39よりも41の方が周速度
が速く設定されて、移送ロール36と移送ロール41と
の間で、弾性部材35に対して5〜50%の引張り歪が
与えられる。そして弾性部材35は、前記引張り歪が与
えられた状態で、前記基材31に対して接合される。こ
のとき個々の糸状または帯状の弾性部材35は、移送方
向と直交する方向に一定の間隔を空けて平行に前記基材
31にホットメルト型接着剤などで接合される。
2Bは、拡幅ガイド42により幅方向へ均一な嵩となる
ように広げられ、その後に、移送ロール33により、前
記弾性部材35が接合された基材31の表面に供給され
る。
て、融着ロール44と45で挟持される。一方の融着ロ
ールには図7に示すような接合線52のパターンを形成
するためのエンボスが設けられており、融着ロール44
と45を通過したときに、基材31に対して繊維層2B
が、図7に示す接合線52により部分的に接合される。
このときの接合方法は加熱シールまたはソニックシール
である。
5に対する伸長力が解除されると、弾性部材35の弾性
収縮力により、基材31がY方向へ均一に収縮し、接合
線52と接合線52との間が接近して、繊維層2Bによ
り多数のループ部51が形成され、表面層50が製造さ
れる。
8は前記表面層50およびこれを用いた吸収性物品を断
面図で示している。
る接合線52は、Y方向へ一定のピッチで形成され、ま
た接合線52はX方向へ互い違いとなるように配列して
いる。よって、前記弾性部材35の弾性収縮力により基
材31がY方向へ収縮した結果、各接合線52と52と
の間に、比較的嵩の大きいループ部51が形成される。
しかも各ループ部51は、互いに独立して挙動できるよ
うになる。
プキン60を示している。図8に示すように、生理用ナ
プキン60は、液不透過性の裏面シート61の上に液吸
収層62が重ねられ、この液吸収層62の上に液透過性
の表面シート63が重ねられた構造である。
は、例えば前記生理用ナプキン60の受液側表面の中央
領域または全領域にわたって設置され、表面シート63
と前記基材31とがホットメルト型接着剤により部分的
に接着される。
の間にループ部51が形成され、このループ部51を形
成する繊維層2Bの連続フィラメントがX方向とY方向
へ自由度を有し、また圧縮方向への圧力に対しても回復
性を持つ。よって装着者の肌に対して表面層50が柔軟
に追従し、肌への刺激性を和らげることができる。また
ループ部51に与えられた経血などは、ループ部51の
連続フィラメントを伝わって、基材31に至り、基材3
1と表面シート63を透過して液吸収層62に吸収され
る。
態を示す説明図である。図4に示す開繊工程では、前記
摺動プレート11と12とがそれぞれ複数ずつ設けられ
ている。トウ2Aに対して互いに逆の向きに対向する摺
動プレート11と12の双方を複数ずつ設けると、トウ
2Aに対する開繊をさらに効果的に行うことができる。
ート11と12によって開繊された繊維層2Bが、さら
に徐々に周速が速くなる移送ロール71,72,73,
74,75で移送されて、繊維層2Bに引張り力が与え
られ、その後に徐々に周速が遅くなる移送ロール76と
77により前記引張り力が解除される。
1と12により開繊された繊維層2Bに対して、さらに
引張り力と引張り力の解除を行うことで、さらに開繊を
進めることができる。
おいて、弾性部材35を用いずに弾性収縮性の基材31
を用いてもよいし、あるいは基材31として熱収縮性の
素材を使用し、繊維層2Bを図7の接合線52により接
合した後に、基材31を熱収縮させてループ部51を形
成してもよい。
ント束のトウを、効果的に開繊でき、開繊後の繊維層の
品質も安定する。またトウの目付けや、連続フィラメン
トの材質や繊度が変更されたときも、容易に追従させる
ことが可能である。
品の表面層の製造方法および製造装置を示す説明図、
す斜視図、
面図、
す部分側面図、
す部分側面図、
Claims (11)
- 【請求項1】 捲縮したトウを開繊する方法において、 複数段のロールで前記トウを移送し、前記ロールとロー
ルの間で前記トウに摺動体を摺動させてトウの一方の側
に抵抗力を与え、トウの厚み方向に並ぶ連続フィラメン
トに移送方向へのずれを生じさせることで、前記トウを
開繊し且つ連続フィラメントをトウの幅方向へ分散させ
ることを特徴とする連続フィラメントの開繊方法。 - 【請求項2】 前記トウの一方の側を少なくとも1個の
摺動体に摺動させ、前記トウの前記一方の側と逆の側を
少なくとも1個の摺動体に摺動させる請求項1記載の連
続フィラメントの開繊方法。 - 【請求項3】 前記各摺動体の、前記トウの流れ方向に
対する傾斜角度およびトウへの入り込み量を調整可能と
する請求項1または2記載の連続フィラメントの開繊方
法。 - 【請求項4】 前記摺動体を摺動した後の連続フィラメ
ントの広がり幅寸法を検出し、前記検出値に基づいて、
前記トウの流れ方向に対する前記摺動体の傾斜角度およ
びトウへの入り込み量を自動調整する請求項3記載の連
続フィラメントの開繊方法。 - 【請求項5】 前記摺動体の前後に位置するロールの周
速度を同じとする請求項1ないし4のいずれかに記載の
連続フィラメントの開繊方法。 - 【請求項6】 前記摺動体の前後に位置するロールのう
ち、トウの移送方向の下流側に位置するロールの周速度
を、上流側に位置するロールの周速度よりも速くして、
前記ロール間のトウに張力を与える請求項1ないし4の
いずれかに記載の連続フィラメントの開繊方法。 - 【請求項7】 捲縮されたトウを移送する移送ロール群
と、 前記移送ロール群のロールとロールとの間に配置され
て、移送される前記トウが摺動する摺動体と、 が設けられていることを特徴とする連続フィラメントの
開繊装置。 - 【請求項8】 前記トウの一方の側に配置された前記摺
動体と、他方の側に配置された前記摺動体とが、少なく
とも1個ずつ設けられている請求項7記載の連続フィラ
メントの開繊装置。 - 【請求項9】 前記摺動体を摺動した後の連続フィラメ
ントの広がり幅寸法を検出する検出手段と、前記トウの
流れ方向に対する前記摺動体の傾斜角度およびトウへの
入り込み量を調整する調整手段と、前記検出手段の検出
値に基づいて前記調整手段を制御して前記摺動体の前記
傾斜角度および前記入り込み量を変化させる制御手段
と、が設けられている請求項7または8記載の連続フィ
ラメントの開繊装置。 - 【請求項10】 前記摺動体の前後に位置するロール
は、その周速度が同じとなるように回転駆動されている
請求項7ないし9のいずれかに記載の連続フィラメント
の開繊装置。 - 【請求項11】 前記摺動体の前後に位置するロール
は、移送方向の下流側に位置するロールの方が上流側に
位置するロールよりも周速度が速くなるようにそれぞれ
回転駆動されている請求項7ないし9のいずれかに記載
の連続フィラメントの開繊装置。
Priority Applications (11)
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---|---|---|---|
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