JP2002067628A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JP2002067628A JP2002067628A JP2000264759A JP2000264759A JP2002067628A JP 2002067628 A JP2002067628 A JP 2002067628A JP 2000264759 A JP2000264759 A JP 2000264759A JP 2000264759 A JP2000264759 A JP 2000264759A JP 2002067628 A JP2002067628 A JP 2002067628A
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Abstract
るとともにビード部耐久性を向上させる。 【解決手段】 タイヤビード部1に配設した、横断面形
状が六角形をなすビードコア2の周りに、カーカスプラ
イ3の側部部分を巻き回すとともに、巻き回し部3aの
先端3bをビードコア2の近傍に位置させたところにお
いて、ビードコア2の外周面2aと、カーカスプライ3
の巻き回し先端部分3cとの間に介在するゴム4の最大
厚みを0.5〜8.0mmの範囲としてなる
Description
なかでも重荷重用偏平空気入りタイヤに関し、とくには
ビード部耐久性を向上させたものである。
る重荷重用タイヤにおいて、ビード部に配設した、横断
面形状が六角形をなすビードコアの回りで、カーカスプ
ライの側部部分を半径方向外方へ高く巻き上げることに
起因する経済上および省資源上の問題および、その巻き
上げ高さを低くすることに起因する、ビード部の耐久上
の問題を解決することを目的として、カーカスプライの
側部部分を、ビードコアの回りに実質的に一周巻回する
とともに、その側部部分をビードコアの回りで終端させ
る技術が、特開平11−321244号公報に開示され
ている。
術には、ビードコアの外周面に対し、カーカスプライの
側部部分がどのような相対位置を占めるかについての具
体的な説明がなく、これがため、この開示技術によって
なお、ビード部に十分すぐれた耐久性を付与することが
できず、また、カーカスプライコードそれ自体が早期に
破断する場合もあった。
されたものであり、カーカスプライコードの、フレッテ
ィング等に起因する早期の破断を十分に防止するととも
に、ビード部耐久性を大きく向上させた空気入りタイヤ
を提供することを目的とするものである。
造の空気入りタイヤは、タイヤビード部に配置した、横
断面形状が多角形、多くは四〜六角形をなすビードコア
の周りに、少なくとも一枚のカーカスプライの側部部分
を、タイヤ幅方向の内側から外側に向けてまたは、それ
とは逆方向に向けて巻き回すとともに、巻き回し部の先
端をビードコアの近傍に位置させたものであり、ビード
コアの外周面、より正確には、タイヤのリム組み姿勢の
下での外周面と、カーカスプライの巻き回し部との間に
介在するゴムの最大厚みを0.5〜8.0mmの範囲とし
たものであり、より好ましくは、その最大厚みを1.0
〜5.0mmの範囲としたものである。
面とカーカスプライ巻き回し部との間に介装したゴムの
最大厚みを0.5〜8.0mmの範囲とすることで、その
巻き回し部への、フレッティングその他による早期の破
断等の発生を十分に防止し、また、巻き回し部の剥離等
を十分に防止して、ビード部耐久性を大きく向上させる
ことができる。
(a)に示すように0mmであって、それら両者が接して
いる場合には、巻き回し部が早期に破断することにな
り、また、その厚みが、0mmを越えて0.5mm未満の範
囲では、上記相対運動の、ゴムによる緩和作用が小さす
ぎることによって巻き回し部が剥離されることになり、
さらに、ゴムの最大厚みが、図5(b)に示すように
8.0mmを越える場合には、負荷転動時のタイヤの変形
により、巻き回し部の先端部分の歪が大きくなって、巻
き回し部先端に早期の剥離が生じる他、タイヤの成型に
当って、介装ゴム中に空気を封じ込め易く、これが、巻
き回し部の接着不良等の原因になるなどの問題があっ
た。
プライ巻き回し部との間に介装するゴムの50%モジュ
ラスを1.0〜8.5MPaとした場合には、タイヤの
負荷転動に際する、ビードコア外周面と巻き回し部との
間の相対運動によるフレッティングによって巻き回し部
に発生する歪が緩和され、耐久性が向上する。
は、ゴムが柔らかすぎて歪の緩和作用が小さく、一方、
8.5MPaを越えると、ゴムが硬すぎて、ゴム内で破
壊が生じるおそれが高くなる。
とも一個所に、その巻き回し部がビードコア側に折れ曲
がる折曲部を設けることが、巻き回し部の、ビードコア
への巻き付けを、常に確実にかつ正確に行わせる上で好
ましく、さらに、その折曲部を、多角形をなすビードコ
アの隅部に対応させて位置させた場合には、ビードコア
の周面に正確に沿った、両者の間隙のばらつきの少ない
巻き付けを行うことができる。
面に示すところに基づいて説明する。図1は、この発明
の実施の形態を要部について示すタイヤ幅方向断面図で
ある。これは、タイヤビード部1に、横断面形状が多角
形、図では六角形をなすビードコア2を配設するととも
に、このビードコア2の周りに一枚のカーカスプライ3
の側部部分を、タイヤ幅方向の内側から外側に向けて巻
き回すとともに、このことによって形成された巻き回し
部3aの先端3bをビードコア2の近傍に位置させてな
るラジアルタイヤにおいて、ビードコア2の、タイヤの
リム組み姿勢で半径方向外方に向く外周面2aと、図で
はこの外周面2aとほぼ平行をなす巻き回し先端部分3
cとの間に介在させたゴム4、好ましくは、50%モジ
ュラスが1.0〜8.5MPaの範囲のゴムの最大厚み
tを、図1(a)に示すところで0.5mm、図1(b)
に示すところで8.0mmとしたものである。
部3aの二個所に、その巻き回し部3aをビードコア2
側に折り曲げるそれぞれの折曲部3d,3eを、ビード
コア2のそれぞれの隅部2b,2c、ここでは、前記外
周面2aおよび、それのタイヤ幅方向内側に隣接する面
のそれぞれの画成に寄与する、互いに隣り合う二隅部に
対応させて位置させる。なお、巻き回し部3aの折曲部
は、図示の場合を含んで、または図示の場合を除いて、
他の隅部に対応させて形成できることはである。
とくには、ゴム4の最大厚みtを選択することで、前述
したように、巻き回し部3cの早期の破断および剥離の
他、巻き回し部先端3bの剥離等をもまた十分に防止し
てタイヤビード部1の耐久性を大きく向上させることが
できる。
これは、カーカスプライ3の巻き回し部3aの巻き回し
態様を、とくに、ビードコア2の外周面2aと対向する
巻き回し先端部分3cで変化させたものである。図2
(a)に示す態様は、巻き回し先端部分3cを、その中
間部がビードコア外周面2aから遠去かる向きに湾曲さ
せたものであり、図2(b)に示す態様は、図2(a)
に示す湾曲部分に、外周面2aとほぼ平行となる平坦部
を設けたものである。また、図2(c)に示す態様は、
図1に示すところに比し、巻き回し部先端3bの近傍部
分だけを、外周面2aから遠去かる方向に傾斜させたも
のに相当し、そして、図2(d)に示す態様は、図1に
示すところから巻き回し部3aの先端側の折曲部3eを
省いたものに相当する。
も、ビードコア外周面2aと、巻き回し先端部分3cと
の間に存在するゴム4の最大厚みtは、0.5〜8.0
mm、より好ましくは1.0〜5.0mmの範囲内にある。
これがため、これらのいずれの巻き回し態様によって
も、前述したところと同様の効果をもたらすことができ
る。
重車両用の空気入りタイヤであって、カーカスプライ3
の巻き回し先端部分3cと、ビードコア外周面2aとの
間のゴム4の最大厚みtを図3に示すように変化させた
実施例タイヤ1〜5のそれぞれにつき、9.00×2
2.5のリムを組付けるとともに、充填空気圧を900
kPaとしたところにおいて、最大負荷能力の二倍に相
当する負荷を作用させたドラム走行試験で、ビード部故
障(カーカスプライ端またはワイヤチェーファ端のセパ
レーション等)によって走行不能になるまでの走行距離
を測定することにより求め、従来タイヤをコントロール
として指数評価したところ、表1に示すビード部耐久性
が得られた。
部部分を、図4(a)に示すように巻き上げたものであ
り、比較タイヤ1、2はそれぞれ、カーカスプライの側
部部分を、図4(b)および(c)に示すように巻き回
すとともにゴムの最大厚みをそれぞれ0.2mmおよび1
0.0mmとしたものである。また、表中の指数値は、数
値が大きいほど耐久性にすぐれるものとした。
従来タイヤに比して極めてすぐれた耐久性を発揮し、こ
のことは、実施例タイヤ3〜5、いいかえれば、ゴムの
最大厚みが1.5〜4.5mmの範囲において顕著である
ことが解る。
この発明によれば、カーカスプライの、巻き回し部にお
ける早期の破断を十分に防止するとともに、ビード部耐
久性を大きく向上させることができる。
る。
図である。
す略線断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 タイヤビード部に配設した、横断面形状
が多角形をなすビードコアの周りに、カーカスプライの
側部部分を巻き回すとともに、巻き回し部の先端をビー
ドコアの近傍に位置させたタイヤであって、 ビードコアの外周面と、カーカスプライの巻き回し部と
の間に介在するゴムの最大厚みを0.5〜8.0mmの範
囲としてなる空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記最大厚みを1.0〜5.0mmの範囲
としてなる請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 前記ゴムの50%モジュラスを1.0〜
8.5MPaの範囲としてなる請求項1もしくは2に記
載の空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 前記巻き回し部の少なくとも一個所に、
その巻き回し部がビードコア側に折れ曲がる折曲部を設
けてなる請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイ
ヤ。 - 【請求項5】 前記折曲部を、ビードコアの隅部に対応
させて位置させてなる請求項4に記載の空気入りタイ
ヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000264759A JP2002067628A (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000264759A JP2002067628A (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002067628A true JP2002067628A (ja) | 2002-03-08 |
Family
ID=18752128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000264759A Pending JP2002067628A (ja) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002067628A (ja) |
Cited By (7)
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---|---|---|---|---|
JP2006044576A (ja) * | 2004-08-06 | 2006-02-16 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 重荷重用タイヤ |
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-
2000
- 2000-09-01 JP JP2000264759A patent/JP2002067628A/ja active Pending
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