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JP2002062766A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JP2002062766A
JP2002062766A JP2000249264A JP2000249264A JP2002062766A JP 2002062766 A JP2002062766 A JP 2002062766A JP 2000249264 A JP2000249264 A JP 2000249264A JP 2000249264 A JP2000249264 A JP 2000249264A JP 2002062766 A JP2002062766 A JP 2002062766A
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Japan
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paper
image
image data
job
remaining
Prior art date
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Application number
JP2000249264A
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Yoshito Ikeda
田 芳 人 池
Koji Shirosugi
杉 浩 司 白
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000249264A priority Critical patent/JP4059420B2/ja
Publication of JP2002062766A publication Critical patent/JP2002062766A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4059420B2 publication Critical patent/JP4059420B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予約コピーのコピー中断を回避。そのための
情報をユーザに提示。予約コピー群全体としてのコピー
遂行能率の向上。 【解決手段】 画像データ入力手段(200/136);プリン
タ(400);用紙送給装置(500/600);用紙残量情報管理手
段(20);画像メモリ(66,75,76);画像データを蓄積する
とき、そのプリントに必要な用紙量を求め、そのプリン
トを開始する時の用紙残量を求めて、用紙残量が所要用
紙量に不足するかをチェック(図8,9)する蓄積管理手段
(68);および、不足報知手段(59:図7の(b),(c));を備
える。又、画像メモリの、順位が高いジョブからその所
要用紙量が用紙残量以内かをチェックしそうであるとプ
リントを開始し、用紙不足であると該ジョブをスキップ
してチェック対象を次順位ジョブに振変える(図11の34
-36-33)蓄積プリント管理手段(68);を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成作業中に
も、他のプリントジョブのための画像情報蓄積記憶を行
って現行ジョブの終了後に蓄積情報を読み出してプリン
トアウトすることができる、デジタル複写機,プリン
タ,ファクシミリなどの画像形成装置に関する。このよ
うな蓄積機能は、例えば複写機の場合は予約機能とも呼
ばれる。
【0002】
【従来技術】例えば、複写機がふさがっている場合、複
写動作終了を待って新たに原稿セットを行う場合があっ
た。この場合、次にきたユーザーは動作終了する迄の時
間を無駄としていた。この問題を解消すべく現在、予約
コピーモードが存在し、このモードは複写機動作中にお
いても次の原稿セットがおこなえ、予約をしたコピー
は、動作中のコピー動作が終了次第、順次、開始され
る。これによりユーザーはすでに動作中である複写動作
が停止するのを待つ必要が無くコピー設定が行え、それ
により複写機から離れることが可能となった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ユーザーが複
写機から離れたあと、そのユーザーが設定した予約コピ
ー作業を開始したものの、必要な用紙(転写紙)がペー
パーエンドとなり、コピー作業が中断してしまう場合が
あった。この様な場合、予約コピーを設定したユーザー
は、コピー動作終了予定時間にできあがりコピー原稿を
取りにきて、初めてコピー作業が中断していることに気
づくことになり、結果、この中断時間が無駄になってい
た。
【0004】例えば特開平10−307510号公報に
は、複数のジョブの予約を受け付けて該ジョブを順次実
行する複写機において、予約された各ジョブの処理時間
および出力条件を液晶パネルに表示することが開示され
ている。これによれば、予約されている複数のジョブの
処理時間を個別に容易に把握する事ができる。
【0005】しかしながら、どの予約ジョブで何枚の量
の転写紙を使用するかは判断不能であり、しかも、用紙
残量も不明であるので、例えばある予約ジョブの実行中
に、用紙不足でコピー動作を停止してしまうこともあり
得る。その場合、複写機の近くにオペレータがいない
と、そのまま長時間中断のままとなることも考えられ
る。
【0006】本発明は、予約コピーの中断を回避するこ
とを第1の目的とし、そのための情報をユーザに提示す
ることを第2の目的とし、予約コピー群全体としてのジ
ョブ遂行能率を高くすることを第3の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)画像データ入力手
段(200/136); 画像データを用紙上にプリントアウトするプリンタ(40
0); 該プリンタに用紙を送給する装置(500/600); 該用紙送給装置の用紙残量を表す用紙残量情報を保持す
る用紙残量情報管理手段(20); 画像データを蓄積記憶するメモリ手段(66,75,76); 該メモリ手段に画像データを蓄積するとき、そのプリン
トアウトに必要な所要用紙量を求め、そのプリントアウ
トを開始する時の用紙残量を求めて、用紙残量が所要用
紙量に不足するかをチェック(図8,9)する蓄積管理手
段(68);および、 不足を報知する手段(59:図7の(b),(c));を備
える画像形成装置。
【0008】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応事項
の記号を、参考までに付記した。以下も同様である。
【0009】これによれば、メモリ手段に画像データを
蓄積するとき、そのプリントアウトに必要な用紙残量が
あるかをチェックして、不足のときにはそれが報知され
るので、予約蓄積時点にユーザは、用紙の補充が可能で
あればそれを行う、不可能であれば現行のプリントアウ
トが終了した時点に用紙の補充を行う、あるいは予約蓄
積をキャンセルする、などの、その後のプリントアウト
動作の中断を避ける手当てを取ることが出来る。これに
より、予約コピーの中断を回避することができ、予約ジ
ョブ群全体としてのジョブ遂行能率を高くすることが出
来る。
【0010】
【発明の実施の形態】(2)画像データ入力手段(200/1
36); 画像データを用紙上にプリントアウトするプリンタ(40
0); 該プリンタに用紙を送給する装置(500/600); 該用紙送給装置の用紙残量を表す用紙残量情報を保持す
る用紙残量情報管理手段(20); 画像データをジョブ区分で蓄積記憶するメモリ手段(66,
75,76); 該メモリ手段に画像データを蓄積するとき、そのプリン
トアウトに必要な所要用紙量を求めてジョブ宛てにメモ
リする(図8)蓄積管理手段(68);および、前記プリン
タが前記メモリ手段の蓄積画像データのプリントアウト
に使用可になった時、メモリ手段の、プリントアウト順
位が高いジョブからその所要用紙量が用紙残量以内かを
チェックしてそうであると該ジョブの画像データのプリ
ントアウトを開始し、所要用紙量が用紙残量を超えると
きには該ジョブをスキップしてチェック対象を次順位の
ジョブに振り変える(図11の34−36−33)蓄積
プリント管理手段(68);を備える画像形成装置。
【0011】これによれば、プリンタが蓄積画像データ
のプリントアウトに使用可になった時、メモリ手段の予
約ジョブの高順位のものから、その画像データのプリン
トアウトに必要な用紙量を満たす用紙残量があるかチエ
ックされ、ある場合のみそのジョブのプリントアウトが
開始される。用紙残量が不足のときには、該ジョブのそ
の時点でのプリントアウトは保留されて、次の順位のジ
ョブがプリントアウト完了可か、チェックされる。した
がって、その時点の用紙残量で完了しうるジョブがメモ
リ手段にあれば、そのプリントアウトが行われるので、
その時点の用紙残量で完了しうるジョブがあるにも係わ
らず、先行してプリントアウトをスタートしたジョブに
対して用紙がなくなって、プリントアウトが中断し待機
のままとなることがなくなる。予約ジョブのプリントア
ウトの中断がなくなり、予約ジョブ群全体としてのジョ
ブ遂行能率が高くなる。
【0012】(3)プリントアウト順位の変更(順位変
更モード)を指定するための入力手段(58)を更に備え、
前記蓄積プリント管理手段(68)は、該変更の指定がある
ときは、スキップしたジョブのプリントアウト順位を下
げる(図11の36)。
【0013】これによれば、プリンタが蓄積画像データ
のプリントアウトに使用可になる度に、前にスキップし
た高順位のジョブが実行可か否かをチェックする無駄を
繰返す可能性が低減し、蓄積プリント管理手段(68)のプ
リントアウトジョブ選択の能率が向上する。
【0014】(4)前記用紙残量情報管理手段(20)は、
前記用紙送給装置に用紙の補充があると、用紙残量情報
を補充後の用紙残量を表すものに更新し、前記蓄積プリ
ント管理手段(68)は、スキップしたジョブの所要用紙量
が用紙残量を超えるときにはそのプリントアウト順位を
上げる(図10の28)。
【0015】これによれば、用紙補充によってプリント
アウト可能となったジョブが高順位になるので、速やか
にプリントアウトされる可能性が高い。すなわち、高順
位のジョブを、そのプリントアウト完了が可能になり次
第プリントアウトし、待ち時間が短くなる。
【0016】(5)前記画像データ入力手段(200/136)
は、原稿画像を読取って画像データを生成するスキャナ
(200)を含む。
【0017】これによれば、プリンタのプリントアウト
動作中に、スキャナ(200)で原稿画像を読んでメモリ手
段に蓄積して、プリンタが使用可能になり次第メモリ手
段から読み出してプリンタでプリントアウトする予約コ
ピーが出来る。この予約コピーは、上記(1)から
(4)に記載した利点をもたらす。
【0018】(6)前記画像データ入力手段(200/136)
は、外部からのプリント指示コマンドを解析して外部か
らの画像情報を画像データに変換するプリンタコントロ
ーラ(136)を含む。
【0019】これによれば、パソコン,ワープロ,ファ
クシミリ或いは画像形成装置(たとえばデジタル複写
機)などのホストが与える画像情報を、プリンタが空い
ていると直ちにプリントアウトし、プリントアウト動作
中であれば、メモリ手段に蓄積記憶することが出来る。
蓄積記憶の場合、ホストが転送したいタイミングで一気
に画像情報の転送を完了出来るので、プリンタが空くま
でホストも待たせてしまうことがなくなる。そして、蓄
積記憶の場合には、上記(1)から(4)に記載した利
点をもたらす。
【0020】(7)前記スキャナ(200)に原稿を自動送
給し、送給した原稿サイズと原稿枚数を検出して前記蓄
積管理手段(20)に与える自動原稿供給装置(1)を、更に
備える。これによれば、蓄積ジョブの所要用紙量の算出
のために原稿サイズや原稿枚数をユーザが入力する必要
がなくなる。
【0021】(8)前記用紙送給装置(500/600)は、用
紙残量を検出する手段(484A〜484D)を有し、前記用紙残
量情報管理手段(20)は、プリンタが画像形成動作を停止
しているときに用紙送給装置より用紙残量情報の転送を
受け、次に転送を受けるまではプリンタへの用紙送給量
に対応して用紙残量情報を更新する。
【0022】プリンタが画像形成動作を停止していると
きには用紙送給装置の用紙残量情報は変化せず、用紙送
給装置が給紙をするタスクがないので、用紙送給装置は
正確に用紙残量を検出して確実に用紙残量情報管理手段
(20)に転送出来る。用紙送給装置が給紙をしなければな
らないプリント動作中には、用紙残量情報管理手段(20)
自身が、プリントアウト枚数に基づいて、1ジョブのプ
リントアウトの終了のときに一括して、あるいは1枚の
プリントアウト毎に、用紙残量情報を更新することによ
り、信頼性が高い用紙残量情報を常に保持出来る。
【0023】(9)前記用紙残量情報管理手段(20)は、
電源投入直後、ならびに用紙補充のときに開閉されるカ
バー又はドアの開閉があった直後に、前記用紙送給装置
に用紙残量情報の転送を要求する。
【0024】用紙残量情報管理手段(20)がを用紙残量情
報揮発メモリに保持する場合には電源遮断によって用紙
残量情報が消失してしまうし、不揮発メモリに保持する
場合でも電源遮断中に用紙の補充があると、用紙残量情
報が現実の用紙残量をあらわさないが、用紙残量情報管
理手段(20)が電源投入直後に用紙送給装置に用紙残量情
報の転送を要求するので、用紙残量情報管理手段(20)は
電源投入直後に現実の用紙残量を表す情報を保持するこ
とになる。また、用紙補充のときに開閉されるカバー又
はドアの開閉があったときも、用紙補充があった可能性
があり、用紙残量情報管理手段(20)がカバー開閉直後に
用紙送給装置に用紙残量情報の転送を要求するので、用
紙残量情報管理手段(20)はカバー開閉直後に現実の用紙
残量を表す情報を保持することになる。これらにより、
用紙残量情報管理手段(20)が保持する用紙残量情報の信
頼性が高い。
【0025】(10)転写紙サイズ,コピー部数,両面
等のコピーモードを操作部から設定できる多モード機能
を有するデジタル複写機であって、原稿枚数を計測する
原稿枚数計測手段(1);原稿枚数,コピー部数およびコ
ピーモードからそれに必要とされる転写紙枚数を算出す
る必要転写紙枚数算出手段(68);各トレイの転写紙残量
を計測する転写紙残量検出手段(484A〜484D);前記必要
枚数算出手段から得られた結果から複写作業終了後、各
給紙トレイに何枚の転写紙が残されるか計測する転写紙
残量計測手段(20);複写動作中に次の複写作業を受け付
ける予約手段(58の60g,20);報知手段(59);および、予
約手段にて設定されたコピーモードに必要な必要転写紙
枚数を算出し、転写紙残量計測手段により求めた転写紙
残枚数が必要転写紙枚数未満の場合その旨を報知手段で
報知する蓄積管理手段(68);を備えるデジタル複写機。
【0026】これによれば、予約コピーを設定すると
き、そのコピーモードに必要な転写紙枚数を算出して転
写紙残枚数が足らないとそれを報知するので、予約時点
にユーザは、転写紙の補充が可能であればそれを行う、
不可能であれば現行のコピーが終了した時点に転写紙の
補充を行う、あるいは予約コピーをキャンセルする、な
どの、その後のコピー動作の中断を避ける手当てを取る
ことが出来る。これにより、予約コピーの中断を回避す
ることができ、予約ジョブ群全体としてのジョブ遂行能
率を高くすることが出来る。
【0027】(11)上記(10)の蓄積管理手段(68)
は、コピー作業に必要な必要転写紙枚数が転写紙残枚数
を越えている場合、用紙の補給を指示する報知(図7の
(b),(c))を行う。これによれば予約コピーを設
定するときにユーザは用紙の補給が必要であることを容
易に認識出来る。その結果、ペーパエンドによる予約コ
ピー作業の中断を防止する可能性が高い。
【0028】(12)上記(10)の蓄積管理手段(68)
は、転写紙残枚数が必要転写紙枚数未満の場合、予約コ
ピーに必要な紙サイズが複写機動作中に転写紙の追加セ
ット可能か否かチェックして、転写紙の追加セットが不
可能な場合は、他の給紙トレイに必要転写紙をセットす
る旨の報知(図7の(c))を行う。
【0029】これによれば、、給紙補給の指示を行う
際、転写紙の補給を行うべき給紙トレイが使用中であ
り、そのトレイに補給不可能な場合は、他の給紙トレイ
への補給を促しているので、その結果、動作中のコピー
動作終了を待たず、また補給の為の複写動作中断をする
必要が無く、ダウンタイム無しで予約コピーの準備を行
うことが可能となる。
【0030】(13)転写紙サイズ,コピー部数,両面
等のコピーモードを操作部から設定できる多モード機能
を有するデジタル複写機であって、原稿枚数を計測する
原稿枚数計測手段(1);原稿枚数,コピー部数およびコ
ピーモードからそれに必要とされる転写紙枚数を算出す
る必要転写紙枚数算出手段(68);各トレイの転写紙残量
を計測する転写紙残量検出手段(484A〜484D);前記必要
枚数算出手段から得られた結果から複写作業終了後、各
給紙トレイに何枚の転写紙が残されるか計測する転写紙
残量計測手段(20);複写動作中に次の複写作業を受け付
ける予約手段(58の60g,20);報知手段(59);および、予
約手段にて設定された予約ジョブの高順位のものをチエ
ック対象にして、そのコピーモードに必要な必要転写紙
枚数を算出し、転写紙残量計測手段により求めた転写紙
残枚数が必要転写紙枚数以上のときは該ジョブのコピー
を開始し、転写紙残枚数が必要転写紙枚数未満のときは
該ジョブをスキップして次の順位の予約ジョブをチェッ
ク対象に振り変える(図11の31〜36-33)予約出力管理
手段(68);を備えるデジタル複写機。
【0031】これによれば、予約コピーが複数ジョブ設
定された際、途中のジョブにてペーパーエンドが発生し
コピー動作が中断され、それ以降のジョブ(そのペーパ
ーエンドの影響を受けないジョブ)が全く実行されない
ことを防止できる。つまり、ペーパーエンドにて実行不
可能なジョブを予め判断し、そのジョブの実行をスター
トしないことで、複写動作の中断を防止し、複写機の生
産性の向上を図る。
【0032】(14)予約出力管理手段(68)は、スキッ
プした予約ジョブを最低優先順位に変更する(図11の3
6)。これによれば、スキップされたジョブは予約蓄積さ
れたジョブの最下位に位置付けする事で、他のジョブの
実行を妨げる事なく、適性な動作待ちが可能となる。
【0033】(15)スキップしたジョブが存在し、そ
の実行に必要な転写紙が補給された場合において、該ジ
ョブの優先順位を上げる(図10の28)。これによれ
ば、転写紙不足としてスキップした(優先順位が下げら
れた)ジョブの優先順位を、必要転写紙の補給にて元の
優順位に戻すことが可能であり、その結果、該ジョブの
作業順序を設定時の状態に戻すことができる。
【0034】(16)予約コピージョブの優先順位の変
更(順位変更モード)を行うか否かを設定可能なデジタ
ル複写機。これによれば、コピー作業を完了出来ない予
約ジョブの優先順位の変更を自動で行うかどうかの設定
をユーザが可能であり、使用用途にあわせ、予約コピー
の実行手順を選択可能となる。
【0035】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0036】
【実施例】本発明の一実施例の機構の概要を図1に示
す。この実施例は、デジタルフルカラー複写機である。
自動原稿送り装置(以下ADFと表現)1にある原稿台
2に、原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、操作
部58上のスタートキー60cが押下されると、一番下
の原稿から給送ローラ3および給送ベルト4によってコ
ンタクトガラス180上の所定の位置に給送される。カ
ラー画像読み取り装置(以下、スキャナという)200
によってコンタクトガラス180上の原稿の画像データ
を読み取り後、読み取りが終了した原稿は、給送ベルト
4及び排送ローラ5によって排出される。さらに、原稿
セット検知7にて原稿台2に次の原稿が有ることを検知
した場合、前原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送
される。給送ローラ3,給送ベルト4および排送ローラ
5はモータによって駆動される。
【0037】ADF1は、一枚の原稿をスキャナ200
に繰り出すときに、紙面に直交する方向に、略A4の縦
長の距離分離れた一対の紙センサ8のそれぞれを原稿が
通過する時間を計測して、原稿が、B5の縦/横,A4
の縦/横,B4の縦/横およびA3(縦)のいずれであ
るか、すなわち原稿サイズ、を判定し、紙かも、送り出
し数をカウントして、原稿枚数を判定する。原稿サイズ
と枚数は、メインコントローラ20(図2)に報知す
る。
【0038】スキャナ200は、コンタクトガラス20
2上の原稿180の画像を照明ランプ205、ミラー群
204A、204B、204Cなど、およびレンズ20
6を介してカラーセンサ207に結像して、原稿のカラ
ー画像情報を、例えば、ブルー(以下、Bという)、グ
リーン(以下、Gという)およびレッド(以下、Rとい
う)の色分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換
する。カラーセンサ207は、この例では、3ラインC
CDセンサで構成されており、B、G、Rの画像を色ご
とに読取る。スキャナ200で得たB、G、Rの色分解
画像信号強度レベルをもとにして、図示省略された画像
処理ユニットにて色変換処理を行い、ブラック(以下、
Bkという)、シアン(以下、Cという)、マゼンダ
(以下、Mという)およびイエロー(以下、Yという)
の記録色情報を含むカラー画像データを得る。
【0039】このカラー画像データを用い、次に述べる
カラー画像記録装置(以下、カラープリンタ又は単にプ
リンタという)400によって、Bk、C、M、Yの画
像を中間転写ベルト上に重ね形成し、そして転写紙に転
写する。スキャナ200は、カラープリンタ400の動
作とタイミングをとったスキャナースタート信号を受け
て、照明ランプ205やミラー群204A、204B、
204Cなどからなる照明・ミラー光学系が左矢印方向
へ原稿走査し、1回走査毎に1色の画像データを得る。
そして、その都度、カラープリンタ400で順次、顕像
化しつつ、これらを中間転写ベルト上に重ね合わせて、
4色のフルカラー画像を形成する。
【0040】カラープリンタ400の、露光手段として
の書き込み光学ユニット401は、スキャナ200から
のカラー画像データを光信号に変換して、原稿画像に対
応した光書き込みを行い、感光体ドラム414に静電潜
像を形成する。光書き込み光学ユニット401は、レー
ザー発光器441、これを発光駆動する発光駆動制御部
(図示省略)、ポリゴンミラー443、これを回転駆動
する回転用モータ444、fθレンズ442、反射ミラ
ー446などで構成されている。感光体ドラム414
は、矢印で示す如く反時計廻りの向きに回転するが、そ
の周りには、感光体クリーニングユニット421、除電
ランプ414M、帯電器419、感光体ドラム上の潜像
電位を検知する電位センサー414D、リボルバー現像
装置420の選択された現像器、現像濃度パターン検知
器414P、中間転写ベルト415などが配置されてい
る。
【0041】リボルバー現像装置420は、BK現像器
420K、C現像器420C、M現像器420M、Y現
像器420Yと、各現像器を矢印で示す如く反時計回り
の向きに回転させる、リボルバー回転駆動部(図示省
略)などからなる。これら各現像器は、静電潜像を顕像
化するために、現像剤の穂を感光体ドラム414の表面
に接触させて回転する現像スリーブ420KS、420
CS、420MS、420YSと、現像剤を組み上げ・
撹拌するために回転する現像パドルなどで構成されてい
る。待機状態では、リボルバー現像装置420はBK現
像器420で現像を行う位置にセットされており、コピ
ー動作が開始されると、スキャナ200で所定のタイミ
ングからBK画像データの読み取りがスタートし、この
画像データに基づき、レーザー光による光書き込み・潜
像形成が始まる。以下、Bk画像データによる静電潜像
をBk潜像という。C、M、Yの各画像データについて
も同じ。このBk潜像の先端部から現像可能とすべく、
Bk現像器420Kの現像位置に潜像先端部が到達する
前に、現像スリーブ420KSを回転開始して、Bk潜
像をBkトナーで現像する。そして、以後、Bk潜像領
域の現像動作を続けるが、潜像後端部がBk潜像位置を
通過した時点で、速やかに、Bk現像器420Kによる
現像位置から次の色の現像器による現像位置まで、リボ
ルバー現像装置420を駆動して回動させる。この回動
動作は、少なくとも、次の画像データによる潜像先端部
が到達する前に完了させる。
【0042】像の形成サイクルが開始されると、感光体
ドラム414は矢印で示すように反時計回りの向きに回
動し、中間転写ベルト415は図示しない駆動モータに
より、時計回りの向きに回動する。中間転写ベルト41
5の回動に伴って、BKトナー像形成、Cトナー像形
成、Mトナー像形成およびYトナー像形成が順次行わ
れ、最終的に、BK、C、M、Yの順に中間転写ベルト
415上に重ねてトナー像が形成される。BK像の形成
は、以下のようにして行われる。すなわち、帯電器41
9がコロナ放電によって、感光体ドラム414を負電荷
で約−700Vに一様に帯電する。つづいて、レーザー
ダイオード441は、Bk信号に基づいてラスタ露光を
行う。このようにラスタ像が露光されたとき、当初、一
様に荷電された感光体ドラム414の露光された部分に
ついては、露光光量に比例する電荷が消失し、静電潜像
が形成される。リボルバー現像装置420内のトナー
は、フェライトキャリアとの撹拌によって負極性に帯電
され、また、本現像装置のBK現像スリーブ420KS
は、感光体ドラム414の金属基体層に対して図示しな
い電源回路によって、負の直流電位と交流とが重畳され
た電位にバイアスされている。この結果、感光体ドラム
414の電荷が残っている部分には、トナーが付着せ
ず、電荷のない部分、つまり、露光された部分にはBk
トナーが吸着され、潜像と相似なBk可視像が形成され
る。中間転写ベルト415は、駆動ローラ415D、転
写対向ローラ415T、クリーニング対向ローラ415
Cおよび従動ローラ群に張架されており、図示しない駆
動モータにより回動駆動される。さて、感光体ドラム4
14上に形成したBkトナー像は、感光体と接触状態で
等速駆動している中間転写ベルト415の表面に、ベル
ト転写コロナ放電器(以下、ベルト転写部という。)4
16によって転写される。以下、感光体ドラム414か
ら中間転写ベルト415へのトナー像転写を、ベルト転
写と称する。感光体ドラム414上の若干の未転写残留
トナーは、感光体ドラム414の再使用に備えて、感光
体クリーニングユニット421で清掃される。ここで回
収されたトナーは、回収パイプを経由して図示しない排
トナータンクに蓄えられる。
【0043】なお、中間転写ベルト415には、感光体
ドラム414に順次形成する、Bk、C、M、Yのトナ
ー像を、同一面に順次、位置合わせして、4色重ねのベ
ルト転写画像を形成し、その後、転写紙にコロナ放電転
写器にて一括転写を行う。ところで、感光体ドラム41
4側では、BK画像の形成工程のつぎに、C画像の形成
工程に進むが、所定のタイミングから、スキャナ200
によるC画像データの読み取りが始まり、その画像デー
タによるレーザー光書き込みで、C潜像の形成を行う。
C現像器420Cは、その現像位置に対して、先のBk
潜像後端部が通過した後で、かつ、C潜像先端が到達す
る前に、リボルバー現像装置の回転動作を行い、C潜像
をCトナーで現像する。以降、C潜像領域の現像をつづ
けるが、潜像後端部が通過した時点で、先のBk現像器
の場合と同様にリボルバー現像装置420を駆動して、
C現像器420Cを送り出し、つぎのM現像器420M
を現像位置に位置させる。この動作もやはり、つぎのM
潜像先端部が現像部に到達する前に行う。なお、Mおよ
びYの各像の形成工程については、それぞれの画像デー
タの読み取り、潜像形成、現像の動作が、上述のBk像
や、C像の工程に準ずるので、説明は省略する。
【0044】ベルトクリーニング装置415Uは、入口
シール、ゴムブレード、排出コイルおよび、これら入口
シールやゴムブレードの接離機構により構成される。1
色目のBk画像をベルト転写した後の、2、3、4色目
を画像をベルト転写している間は、ブレード接離機構に
よって、中間転写ベルト面から入口シール、ゴムブレー
ドなどは離間させておく。
【0045】紙転写コロナ放電器(以下、紙転写器とい
う。)417は、中間転写ベルト415上の重ねトナー
像を転写紙に転写するべく、コロナ放電方式にて、AC
+DCまたは、DC成分を転写紙および中間転写ベルト
に印加するものである。
【0046】給紙バンク内の転写紙カセット482に
は、各種サイズの転写紙が収納されており、指定された
サイズの用紙を収納しているカセットから、給紙コロ4
83によってレジストローラ対418R方向に給紙・搬
送される。なお、符号412B2は、OHP用紙や厚紙
などを手差しするための給紙トレイを示している。像形
成が開始される時期に、転写紙は前記いずれかの給紙ト
レイから給送され、レジストローラ対418Rのニップ
部にて待機している。そして、紙転写器417に中間転
写ベルト415上のトナー像の先端がさしかかるとき
に、丁度、転写紙先端がこの像の先端に一致する如くに
レジストローラ対418Rが駆動され、紙と像との合わ
せが行われる。このようにして、転写紙が中間転写ベル
ト上の色重ね像と重ねられて、正電位につながれた紙転
写器417の上を通過する。このとき、コロナ放電電流
で転写紙が正電荷で荷電され、トナー画像の殆どが転写
紙上に転写される。つづいて、紙転写器417の左側に
配置した図示しない除電ブラシによる分離除電器を通過
するときに、転写紙は除電され、中間転写ベルト415
から剥離されて紙搬送ベルト422に移る。中間転写ベ
ルト面から4色重ねトナー像を一括転写された転写紙
は、紙搬送ベルト422で定着器423に搬送され、所
定温度にコントロールされた定着ローラ423Aと加圧
ローラ423Bのニップ部でトナー像を溶融定着され、
排出ロール対424で本体外に送り出され、図示省略の
コピートレイに表向きにスタックされる。
【0047】なお、ベルト転写後の感光体ドラム414
は、ブラシローラ、ゴムブレードなどからなる感光体ク
リーニングユニット421で表面をクリーニングされ、
また、除電ランプ414Mで均一除電される。また、転
写紙にトナー像を転写した後の中間転写ベルト415
は、再び、クリーニングユニット415Uのブレード接
離機構でブレードを押圧して表面をクリーニングする。
リピートコピーの場合には、スキャナの動作および感光
体への画像形成は、1枚目の4色目画像工程にひきつづ
き、所定のタイミングで2枚目の1色目画像工程に進
む。中間転写ベルト415の方は、1枚目の4色重ね画
像の転写紙への一括転写工程にひきつづき、表面をベル
トクリーニング装置でクリーニングされた領域に、2枚
目のBkトナー像がベルト転写されるようにする。その
後は、1枚目と同様動作になる。
【0048】図1に示すカラー複写機は、パソコン,フ
ァクシミリ,ワープロ,デジタル複写機等のホストか
ら、シリアルI/F又はパラレルI/Fを通じてプリン
トデ−タが与えられるとそれをカラープリンタ400で
プリントアウト(画像出力)でき、しかもスキャナ20
0で読取った画像データを遠隔のフアクシミリに送信
し、受信する画像データもプリントアウトできる複合機
能つきのカラー複写機である。この複写機は、構内交換
器PBXを介して公衆電話網に接続され、公衆電話網を
介して、ファクシミリ交信やサ−ビスセンタの管理サ−
バと交信することができる。
【0049】図2に、図1に示すカラー複写機の電気シ
ステムの概要を、図3に電気システムの一部をやや詳細
を示す。図2はメインコントローラ20を中心に、カラ
ー複写機の制御装置を図示したものである。まず図2を
参照すると、メインコントローラ20には、ユーザに対
する表示と、ユーザからの機能設定入力制御を行う操作
部58、スキャナの制御,原稿画像を画像メモリに書き
込む制御、および、画像メモリからの作像を行う制御等
を行う画像処理ユニット(IPU)49、ならびに、原
稿自動送り装置(ADF)1、等の分散制御装置が接続
されている。各分散制御装置とメインコントローラ20
は、必要に応じて機械の状態,動作指令のやりとりを行
っている。また、カセット給紙バンク500および大量
給紙バンク600も、メインコントロ−ラ20内の図示
しない入出力ポートに接続されている。
【0050】プリンタコントローラ136は、カラー複
写機の機能設定とシステム制御を行うシステムコントロ
ーラを含み、外部からコマンドがあつたときはコマンド
を解析し、ドキュメントのプリントアウト指示であると
きには、画像データを印刷できる状態にビットマップ展
開し、印刷モードをコマンドから解析し動作を決定して
いる。その画像及びコマンドをシリアルI/F及びパラ
レルI/Fを通じて受信し動作するために、シリアルコ
ントロール137とパラレルI/Fコントロール138
がある。
【0051】図3を参照する。CCD54が発生するア
ナログ画像信号は、A/Dコンバータ61にてデジタル
信号すなわち画像デ−タに変換される。画像デ−タに
は、シェーディング補正62がなされた後、画像処理部
63にてMTF補正,γ補正等がなされ、そして変倍処
理72で、変倍率に合せて拡大/縮小される。セレクタ
64が、画像デ−タの送り先を、書込みγ補正71また
は、画像メモリコントローラ65とする。書込みγ補正
71を経由した画像デ−タは書き込みユニット57に送
られる。画像メモリコントローラ65とセレクタ64間
は、双方向に画像デ−タを入出力可能な構成となってい
る。図3には特に明示していないが、画像処理装置(I
PU)49は、画像スキャナ50から入力される画像デ
ータ以外にも外部画像入出力77を介して外部から供給
される画像データ(例えばファクシミリ,パソコン,ワ
ープロ等のデータ処理装置(ホスト)から出力されるデ
ータ)も処理できるよう、複数のデータの入出力の選択
を行う機能を有している。
【0052】IPU49は、画像メモリコントローラ6
5の設定や、画像スキャナ部,書き込み部401の制御
を行うCPU68、及び、そのプログラムやデータを格
納するROM69,RAM70を備えている。更にCP
U68は、メモリコントローラ65を介して、画像メモ
リ66のデータの書き込み,読み出しを行なう。
【0053】図3に示すメモリーコントローラ65は、
入力データセレクタ,画像合成,1次圧縮/伸長,出力
データセレクタ、および、2次圧縮/伸長のブロックを
有している。各ブロックへの制御データの設定は、CP
U68が行なう。
【0054】図3に示す画像メモリ66は、1次および
2次記憶装置からなる。1次記憶装置は、入力画像デー
タの転送速度に略同期してメモリーへのデータ書き込
み、または画像出力時のメモリーからのデータ読み出し
が高速に行えるように、例えばDRAM等の高速アクセ
スが可能なメモリーを使用している。また、1次記憶装
置は、処理を行う画像データの大きさにより複数のエリ
アに分割して画像データの入出力を同時に実行可能な構
成(メモリーコントローラーとのインターフェース部)
をとっている。各分割したエリアに画像データの入力,
出力をそれぞれ並列に実行可能にするために、メモリコ
ントローラ65とのインターフェースで、リード用とラ
イト用の二組のアドレス・データ線で接続されている。
これによりエリア1に画像を入力(ライト)する間にエ
リア2より画像を出力(リード)するという動作が可能
である。
【0055】画像メモリ66の内部の2次記憶装置は、
入力された画像の合成,ソーティングを行うためにデー
タを保存しておく大容量のメモリーである。1次,2次
記憶装置とも、高速アクセス可能な素子を使用すれば、
1次,2次の区別なくデータの処理が行え、制御も比較
的簡単になるが、DRAM等の素子は高価なため、2次
記憶装置107にはアクセス速度はそれほど速くない
が、安価で、大容量の記録媒体を使用し、入出力データ
の処理を一次記憶装置を介して行う構成になっている。
【0056】次にメモリーコントローラ65の動作の概
略を説明する:<1>画像入力(画像メモリ66への書
込み)メモリーコントローラ65の内部の入力データセ
レクタは複数のデータの内から、画像メモリ66(1次
記憶装置)への書き込みを行う画像データの選択を行
う。選択された画像データは、メモリーコントローラ6
5の内部の画像合成がで、既に画像メモリに保存されて
いるデータと合成される。画像合成によって処理された
画像データは、メモリーコントローラ65の内部の1次
圧縮/伸長によりデータ圧縮されて1次記憶装置に書き
込まれる。
【0057】画像メモリ66の内部の1次記憶装置に書
き込まれたデータは、必要に応じてメモリーコントロー
ラ65の内部の2次圧縮/伸長で更に圧縮を行った後
に、画像メモリ66の内部の2次記憶装置に保存され
る。<2>画像出力(画像メモリ66からの読み出し)
画像出力時は、画像メモリ66の内部の1次記憶装置に
記憶されている画像データの読み出しを行う。出力対象
となる画像が1次記憶装置に格納されている場合には、
1次圧縮/伸長で1次記憶装置の画像データの伸長を行
い、伸長後のデータ、もしくは伸長後のデータと入力デ
ータとの画像合成を行った後のデータをメモリーコント
ローラ65の内部の出力データセレクタで選択し、出力
する。メモリーコントローラ65の内部の画像合成は、
1次記憶装置のデータと、入力データとの合成(画像デ
ータの位相調整機能を有する),合成後のデータの出力
先の選択(画像出力,1次記憶装置へのライトバック,
両方の出力先への同時出力も可)等の処理を行う。
【0058】出力対象となる画像が画像メモリ66の内
部の1次記憶装置に格納されていない場合には、2次記
憶装置に格納されている出力対象画像データをメモリー
コントローラ65の内部の2次圧縮/伸長で伸長を行
い、伸長後のデータを1次記憶装置に書き込んでから、
以下、上述の画像出力動作を行う。
【0059】ここで画像圧縮する理由は、最大画像サイ
ズ分の256階調のデータをそのまま画像メモリ66に
書き込む事も可能であるが、1枚の原稿画像で画像メモ
リを大変多く使用する。画像圧縮を行う事で、画像限ら
れた画像メモリを有効に利用できる。また、一度に多く
の原稿画像データを記憶することが出来るため、ソート
機能として、貯えられた原稿画像イメージデータをペー
ジ順に出力する事ができる。この場合画像を出力する際
に画像メモリ66のデータをメモリコントローラ65内
の伸長装置で順次伸長しながら出力を行う。このような
機能は一般に「電子ソート」と呼ばれている。
【0060】またコントローラ65および画像メモリ6
6の機能を利用して、複数枚の原稿画像を、画像メモリ
の転写紙一枚分のエリアを分割したエリアに順次読み込
む事も可能となる。例えば4枚の原稿画像を、画像メモ
リの転写紙一枚分の4等分されたエリアに順次書き込む
事で、4枚の原稿が一枚の転写紙イメージに合成され集
約されたコピー出力を得ることが可能となる。このよう
な機能は一般に「集約コピー」と呼ばれている。
【0061】画像メモリ66の画像はCPU68からア
クセス可能な構成となっている。このため画像メモリの
内容を加工することが可能であり、例えば画像の間引き
処理、画像の切り出し処理等が行える。加工には、メモ
リコントローラ65のレジスタにデータを書き込む事で
画像メモリの処理を行う事ができる。加工された画像は
再度画像メモリに保持される。
【0062】画像メモリ66は、処理を行う画像データ
の大きさにより複数のエリアに分割して画像データの入
出力を同時に実行可能な構成をとっている。各分割した
エリアに画像データの入力、出力をそれぞれ並列に実行
可能にするためにメモリコントローラとのインターフェ
ースにリード用とライト用の二組のアドレス・データ線
で接続されている。これによりエリア1に画像を入力
(ライト)する間にエリア2より画像を出力(リード)
するという動作が可能になる。また、画像メモリ66の
内容をCPU68が読みだし、I/Oポート67を経
て、画像データ73として操作部30に転送することが
可能な構成となっている。一般に、操作部30の画面表
示解像度は低い為、画像メモリ66の原画像は画像間引
きが行われ操作部30に送られる。
【0063】画像メモリ66は、多くの画像データを収
納するためハードディスクが用いられる事もある。ハー
ドディスクを用いる事により、外部電源が不用で永久的
に画像を保持できる特徴もある。複数の定型の原稿(フ
ォーマット原稿)をスキャナで読み込み保持するために
は、このハードディスクが用いられのが一般的である。
【0064】また、外部記憶装置76としてCD−R、
CD−RW、そしてより容量の大きいDVDが接続可能
な構成になっている。外部記憶装置76はSCSIコン
トローラによってバスを制御され、画像の書き込み、読
み出しを実行する。書き込み、読み出しには本体の作像
やスキャナからの画像書き込みに対し処理速度の差を吸
収する為に、画像メモリに一旦記憶され処理される。つ
まり、外部記憶装置75へスキャナ画像を書き込む場合
必ず画像メモリ66を経由して書き込む事になる。また
画像記憶装置からのデータを書き込みユニット57に送
る際は、画像メモリ66に一旦記憶し、書き込みユニッ
ト57に送ることになる。このように画像を記憶する装
置の画像メモリ66、HD75、外部記憶装置76の画
像、スキャナ画像、書き込みユニットに送る画像の入出
力は全てメモリコントローラ65によって画像パスを決
められる。このようにCPU68が画像データの入力、
出力を決めることでCPU68に接続されたメモリコン
トローラ65が画像の流れを切り替えることが可能とな
る。
【0065】図4に示す様に、操作部58には、液晶タ
ッチパネル59,テンキー60a,クリア/ストップキ
ー60b,スタートキー60c,モードクリアキー60
e,テスト印刷キー60f、および、「複写」機能,
「スキャナ」機能,「プリント」機能,「ファクシミ
リ」機能,「蓄積」機能,「編集」機能,「登録」機能
およびその他の機能の選択用および実行中を表わす機能
選択キー60gがある。液晶タッチパネル59には、機
能選択キー60gで指定された機能に定まった入出力画
面が表示され、例えば「複写」機能が指定されていると
きには、機能キー59gならびに部数及び画像形成装置
の状態を示すメッセージが表示される。テスト印刷キー
60fは、設定されている印刷部数に関わらずに1部だ
けを印刷し、印刷結果を確認するためのキーである。ま
た、初期設定キ−60dが操作されると、各種初期値を
設定するための「初期値設定」機能、および蓄積コピー
のコピー優先順の変更の可否の設定、ならびに「ID設
定」機能,「著作権登録/設定」機能,「使用実績の出
力」機能、の選択をするためのメニューが表示される。
【0066】このメニュー上に、蓄積コピーのモード
「順位変更/変更なし」の表示があり、オペレータが
「順位変更」を指定すると、順位変更モードが設定され
る。「変更なし」を指定すると順位変更モードが解除さ
れる。なお、順位変更モードが設定されると、後述の
「蓄積」機能でメモリに画像データを蓄積した予約コピ
ーを読み出してコピーしようとするとき、それを完了す
るに足る転写紙が残っていないと、該予約コピーはスタ
ートされず、つまりスキップされて、最低順位に実行順
位が下げられる。
【0067】図5に、メインコントローラ20の、操作
部58からの、又はプリンタコントローラ136を介し
てパソコンなどのホストからの、入力(コマンド)に応
答して実行する機能を示す。メインコントローラ20
は、機能指定コマンドの入力があると(SB1,S1,
S2)、指定された機能を実行するサブルーチンSB
3,SB4,SB5,・・・に進み、サブルーチンの中
のIDの設定又はチェックが必要なステージで、ID入
力を促し、IDの入力があるとそれをセーブして(SB
1,S1,SB2)、その登録又はチエック以下の処理
に進む。
【0068】「ID設定」機能(SB3)は、メインコ
ントローラ20(図3に示すカラー複写機)のIDと、
使用者(およびホスト)IDならびに使用者に対して
の、本複写機使用可否,使用制限ならびに使用可能な著
作権のIDを、NVRAM53に登録、あるいは登録を
変更,削除、するものである。
【0069】「著作権登録/設定」機能(SB4)は、
著作権登録と著作権設定の2系統の処理を含む。著作権
登録が選択された場合には、本装置の使用可能な著作権
の分類のIDと、個別管理が必要な著作権のIDと、そ
の使用管理に必要な情報をコントローラ20内のNVR
AMに登録、あるいは登録を変更,削除、する。著作権
設定が選択された場合には、著作権情報の入力を促し、
著作権情報の入力があるとそれをレジスタにセーブす
る。この著作権情報は、この機能を終了して、次に起動
される機能でのデータ転送で転送される、印刷データ,
原稿読取りデータ,これらを出力用に処理した出力画像
データ、又は、それらを圧縮した圧縮データ、に付加さ
れ、しかも、転送先が著作権使用処理要と定めた出力装
置(プリンタ400,ファクシミリ制御板,FDD又は
CDD)である場合は、該著作権情報に基づいた著作権
使用処理が実行される。
【0070】「使用実績の出力」機能(SB5)は、本
画像形成装置全体(装置ID)としての、また、各使用
者ID宛ての、機能使用実績および著作権使用実績を、
操作部58からの入力で指定される装置(FDD,CD
D又はHDD)に記録し、プリンタ400でプリントア
ウトするものである。この機能の実行は、NVRAMに
登録されている本画像形成装置のIDが操作部58から
入力されることを条件としている。
【0071】「コピー」機能(SB6)は、原稿スキャ
ナ200で読みとった画像を、プリンタ400で転写紙
に指定された動作で複写する機能である。この機能の実
行は、NVRAMに登録されているいずれかの使用者I
Dが操作部58から入力されることを条件としている。
また、原稿に著作権情報がついているときには、それに
あてられた著作権IDが、使用許可のものとして該使用
者IDにリンクしてNVRAM53に登録されているこ
とを条件としている。
【0072】「スキャナ」機能(SB7)は、操作部5
8又はホストからの指示に応じて、原稿スキャナ200
で原稿の画像を読み取ってホストのディスプレイに表示
し、もしくは、読みとった画像データを、プリンタコン
トローラ136を介してホストに、画像メモリ66に、
FDDに、CDDに、あるいは、HDDに転送して書込
む機能である。この機能の実行は、NVRAMに登録さ
れているい使用者IDまたはホストIDが操作部58又
はホストから入力されることを条件としている。また、
画像データの転送先がFDD,CDD又はホストなど、
外部への画像配布を生じる可能性がある転送になる場合
に、原稿に著作権情報がついているときには、それにあ
てられた著作権IDが、使用許可のものとして該使用者
ID又はホストIDにリンクしてNVRAMに登録され
ていることを条件としている。
【0073】「プリント」機能(SB8)は、シリアル
I/F及びパラレルI/F等で接続されたホストが与え
るデ−タあるいは画像メモリ66,FDD,CDD又は
HDDの印刷データを、ホスト又は操作部58の指示に
対応して、プリンタ400で画像出力(プリント出力)
する機能である。この機能の実行も、ホスト又は使用者
のIDがNVRAMに登録されていることを条件として
いる。また、印刷データに著作権情報が含まれている
か、印刷データの属性情報又はヘッダー情報、すなわち
属性データ、に著作権情報があるときには、それにあて
られた著作権IDが、使用許可のものとして該ホスト又
は使用者IDにリンクしてNVRAMに登録されている
ことを条件としている。
【0074】「ファクシミリ」機能(SB9)は、原稿
の画像をスキャナ200で読んでフアクシミリ制御板に
画像データを転送する機能である。また、シリアルI/
F及びパラレルI/F等で接続されたホストが与えるデ
−タを、ホストの指示に対応して、フアクシミリ制御板
に転送する機能、ならびに、画像メモリ66,FDD,
CDDまたはHDDに記録している印刷データを、操作
部58またはホストの指示に対応して、フアクシミリ制
御板に転送する機能も含まれる。この機能の実行も、使
用者あるいはホストのIDがNVRAMに登録されてい
ることを条件としている。また、転送データに著作権情
報がついているときには、それにあてられた著作権ID
が、使用許可のものとして該使用者あるいはホストのI
DにリンクしてNVRAMに登録されていることを条件
としている。
【0075】「蓄積」機能(SB10)は、換言すれば
予約機能であり、現行ジョブ実行中(例えば装置が「複
写」又は「プリント」機能での画像形成動作中)に、他
ジョブの、スキャナ200で読みとった画像やホストか
らの画像データを、画像メモリ66またはHDD75に
蓄積し、先行ジョブの遂行完了後にプリント出力する機
能である。この機能の実行も、使用者あるいはホストの
IDがNVRAMに登録されていることを条件としてい
る。
【0076】「編集」機能(SB11)は、プリンタコ
ントローラ136,画像メモリ66,FDD,CDD又
はHDDの印刷データ,原稿読取りデータ又はこれらを
出力用に処理した出力画像データ、をホストのディスプ
レイに表示して、文章編集および又はイメージ編集をし
て、必要(入力コマンド)に応じて、出力処理「プリン
ト」,「ファクシミリ」または「登録」を行う機能であ
る。この機能の実行も、使用者あるいはホストのIDが
NVRAMに登録されていることを条件としている。
【0077】「登録」機能(SB12)は、操作部58
またはホストの指示に対応して、ホストやスキャナ20
0からの印刷データ,原稿読取りデータ、もしくはこれ
らを出力用に処理した出力画像データ又はそれらを圧縮
した圧縮データを、画像メモリ66,FDD,CDDま
たはHDDに記録する機能である。この機能の実行も、
使用者あるいはホストのIDがNVRAMに登録されて
いることを条件としている。また、画像データの転送先
がFDD又はCDDなど、外部への画像配布を生じる可
能性がある転送になる場合に、転送データに著作権情報
がついているときには、それにあてられた著作権ID
が、使用許可のものとして該使用者ID又はホストID
にリンクしてNVRAM53に登録されていることを条
件としている。
【0078】図6および図7に、操作部58の液晶タッ
チパネル59の表示の数例を示す。オペレータが液晶タ
ッチパネル59に表示されたキーにタッチする事で、キ
−ブロックの表示が網掛け表示に変わる。また、機能の
詳細を指定しなければならない場合(例えば変倍であれ
ば変倍値等)は、キーにタッチする事で、詳細機能の設
定画面(サブメニュ−)が表示される。
【0079】図6の(a)は、「コピー機能」を選択設
定する画面で、該画面上の左上位置は、「コピーできま
す」,「お待ください」等のメッセージを表示するメッ
セージエリア、その右は、セットした枚数を表示するコ
ピー枚数表示部、その下は、画像濃度を自動的に調整す
ることを指定するための自動濃度キー,転写紙を自動的
に選択することを指定するための自動用紙選択キー,コ
ピーを一部ずつページ順にそろえる処理を指定するため
のソートキー,コピーをページ毎に仕分けする処理を指
定するためのスタックキー,ソート処理されたものを一
部づつ綴じる処理を指定するためのステープルキー,等
倍の倍率を指定するための等倍キー、拡大/縮小倍率を
指定するための変倍キー,両面モードを指定するための
両面キー,とじ代モード等を指定するための消去/移動
キー、および、スタンプや日付やページ等の印字を指定
するための印字キーである。変倍指示キーの上方には、
黒,青,赤および黄の各単色記録を指定するキー,フル
カラー記録指示キー,自動色選択指示キーがあり、それ
らの左隣にはカラーバランス調整指示キーがある。選択
されているモードはキーブロックの網掛け表示で示され
る。カラーバランス調整指示キーにタッチがあると、パ
ネル59の画面が、カラーバランス調整入出力用の画面
に切換る。
【0080】図6の(b)は、「プリンタ機能」用の操
作画面である。印刷要求の許可を設定するためのオンラ
イン/オフラインキー,データイン状態で排出されてい
ない画像を強制排出することを指定するための強制排出
キー,画像データのデータ入力状態を示すデータイン表
示、および、転写紙のセット状況を知らせる表示があ
る。パソコンの印刷コマンドを実行するオンラインのと
きには、印刷色選択キーなどカラー選択,調整キーは、
これらはパソコンのコマンドに従うので、選択不可のゴ
ースト表示であるが、オフライン(登録画像のプリント
アウト)のときには、選択可の実像表示になる。
【0081】図7の(a)は、蓄積コピー(予約コピ
ー)を入力するための、オペレ−タ入力画面である。オ
ペレ−タが各モードを設定し、スタートキー60cにて
読み込み動作が開始される。このファイルのユーザー名
およびファイル名は、自動的に図示例のように設定され
る。複数ある場合はファイル名を区別できるようにネー
ミングされる。読み込み終了キーで読み込み動作が終了
しファイルが閉じられる。図7の(b)および(c)
は、蓄積コピー入力を完了し、メインコントローラ20
が該蓄積コピーのプリントアウトを完了し得るか否かを
チェックした結果、用紙が不足する場合の警告メッセー
ジを示し、(b)は現在他の複写ジョブ又はプリントア
ウトジョブを実行中であるが、その給紙を妨げないで用
紙補充が出来る場合のメッセージであり、(c)は現在
の給紙を妨げるので、別のカセットに補充する様に促す
メッセージである。
【0082】現行ジョブ実行中(例えば装置が「複写」
又は「プリント」機能での画像形成動作中)に、スキャ
ナ200で読みとった画像やホストからの画像データ
を、画像メモリ66またはHDD75に蓄積するとき
に、それをプリントアウトするに必要な用紙量があるか
をチェックするために、ADF1は画像データ読み込み
のときに、原稿枚数および原稿サイズを検出出来る。
【0083】給紙バンク500および600は、収納用
紙のサイズおよび残量が把握出来る構成になっている。
すなわち、用紙カセット482Aを下支持する受け台に
は、カセットの底穴からカセット482A内に進入し、
カセット482A内の、用紙が載置される中板SPの下
面にあたって板ばねの力で中板SPを押し上げ回動する
回動レバーSAがあり、この押し上げにより中板SPに
載った用紙の最上部のものが、図示しない上ストッパ爪
に当たっている。用紙を給送するときには、給紙コロ4
83Aが下がって用紙の最上部のものに当たり、給紙コ
ロ483Aの回転により、用紙の最上部のものが繰り出
される。中板SPに載った用紙の最上部のものの位置
が、図示しない上ストッパ爪(固定)で定まるので、回
動レバーSAの回動角が用紙量に比例する。すなわち、
用紙がなく中板SPが上ストッパ爪に当たる角度が基点
の0で、そのとき用紙量が0、それから時計回りの回動
角が、中板SP上の用紙量に比例する。回動レバーSA
の、回転中心軸の近くには、回動レバーSAの回動角を
検出しそれに比例する用紙残量を表すアナログ信号すな
わち用紙残量信号を発生する用紙残量検出器484Aが
ある。
【0084】同様な用紙残量検出器484Bおよび48
4Cが、それぞれカセット482Bおよび482C内の
用紙残量を検出する。なお、カセット482A,482
Bおよび482Cのいずれにも、用紙サイズを規制する
規制板があり、収納希望の用紙サイズに定められた位置
にユーザが取り付けるようになっており、その取り付け
位置すなわち収納に設定した用紙サイズおよび姿勢
(縦,横)をあらわすコード信号(以下では単に用紙サ
イズコード又は信号と称す)を発生するスイッチがカセ
ット受け台にある。
【0085】メインコントローラ20から給紙指示を受
ける、給紙バンク500内の給紙コントローラは、メイ
ンコントローラ20から状態転送要求があると、バンク
500内の機構トラブルの有無などの状態情報に加え
て、各カセット482A〜482Cの用紙残量信号をデ
ジタル変換して読み込みまた用紙サイズコードを読みこ
んでこれらも、メインコントローラ20に転送する。メ
インコントローラ20は、メイン電源オン直後の複写機
各部の状態をチエックするとき、ならびに、給紙バンク
500の、各カセット挿脱口を閉じる各外カバーの開閉
があったときに、給紙バンク500内の給紙コントロー
ラに、状態転送要求を与える。
【0086】大量給紙バンク600は、大量の用紙を載
置できる支持板をモータ駆動で上下駆動するものであ
り、給紙コロ483Dの近くに、反射形のフォトセンサ
である紙センサ484Dがある。この紙センサ484D
は、その直下の所定距離以内に用紙があると紙検出
「1」の信号を発生し、所定距離より下方であると紙な
し「0」の信号を発生する。給紙するときに開く外カバ
ーには、そのロック用のボタンスイッチがあり、これを
ユーザが押し下げると、外カバーのロックがはずれると
同時に、大量給紙バンク600内の給紙コントローラ
が、大量の用紙を載置する支持板を下駆動すなわち退避
駆動する。例えばユーザが外カバーを開いて用紙を補充
して外カバーを閉めると、機械的にボタンスイッチによ
るロックが掛かると同時に、給紙コントローラが用紙支
持板を上駆動し、それに載置された用紙の最上部のもの
を紙センサ484Dが検出したときに上駆動を止める。
この間の上駆動量を給紙コントローラはカウントして、
カウント値に基づいて用紙支持板上の用紙量(残量)を
算出し、算出した用紙残量データをレジスタ(メモリ)
に保持し、その後、用紙の給送により紙センサ484D
が紙非検出になる度に、それが紙検出に切換るまで用紙
支持板を上駆動して、その上駆動量分の用紙量を、用紙
残量データから減算して残値データをレジスタに更新メ
モリする。
【0087】なお、大量給紙バンク600内にも、用紙
支持板に載せる用紙サイズを規制する規制板があり、収
納希望の用紙サイズに定められた位置にユーザが取り付
けるようになっており、その取り付け位置すなわち収納
に設定した用紙サイズおよび姿勢(縦,横)をあらわす
コード信号(以下では単に用紙サイズコード又は信号と
称す)を発生するスイッチがある。
【0088】メインコントローラ20から給紙指示を受
ける、大量給紙バンク600内の給紙コントローラは、
メインコントローラ20から状態転送要求があると、バ
ンク600内の機構トラブルの有無などの状態情報に加
えて、レジスタに保持する用紙残量データおよび用紙サ
イズコードも、メインコントローラ20に転送する。メ
インコントローラ20は、メイン電源オン直後の複写機
各部の状態をチエックするとき、ならびに、給紙バンク
600の外カバーの開閉があったときに、給紙バンク6
00内の給紙コントローラに、状態転送要求を与える。
【0089】以上のようにメインコントローラ20は、
給紙バンク500および600に状態転送要求を与える
ことによって、そのとき装備されている用紙サイズおよ
び用紙残量を知ることが出来る。用紙残量の転送を受け
るたびにメインコントローラ20は、該当のカセット4
82A〜482C又は大量給紙バンク600あての用紙
残量レジスタのデータを、転送を受けたものに更新す
る。
【0090】メインコントローラ20が、操作部58へ
のオペレータ入力を監視し、機能指定スイッチ群60g
の中の「蓄積」が押されると、液晶タッチパネル59
に、図7の(a)に示す画面を表示する。ただし、他の
機能の操作画面を表示しその操作途中等、予約コピーの
入力(受付)が出来ない状態では、この表示切替はしな
い。
【0091】図8に、機能指定スイッチ群60gの中の
「蓄積」が押され、「蓄積」機能の実行が可能である時
に、メインコントローラ20とCPU68の協働で実現
する「蓄積」処理の概要を示す。
【0092】スイッチ群60gの中の「蓄積」が押され
ると、メインコントローラ20が液晶タッチパネル59
に、図7の(a)に示す画面を表示する(ステップ
1)。なお、以下においてカッコ内には、ステップと言
う語を省略して、ステップNo.数字のみを記す。
【0093】この入力画面を表示するとメインコントロ
ーラ20は、液晶タッチパネル59に対するユーザの入
力を読み込み、スタートキー60cが押されるのを待つ
(2−3−7)。スタートキー60cが押されると、メ
インコントローラ20は、ADF1に原稿供給を指示し
てスキャナ200のCCD54が発生するビデオ信号を
デジタルデータに変換して、図3に示す画像処理62〜
72を施してメモリ66,75または76に書込む
(4)。メモリへの書込みの制御は、CPU68が行
う。これをADF1にスタックされていた原稿のすべて
について終了すると、ADF1がメインコントローラ2
0に与えた原稿サイズおよび原稿枚数、ならびに、スタ
ートキー60cが押されたときに液晶パネル上に設定さ
れていたコピーモードに基づいて、「用紙枚数確認」
(5)および「コピーモードの確認」(6)を、CPU
68が行う。
【0094】図9に、「用紙枚数確認」(5)の内容を
示す。ここでCPU68は先ず、今回画像データをメモ
リに蓄積した予約ジョブの実行に必要な用紙サイズおよ
び枚数を算出する。設定されたコピーモードより、必要
転写紙枚数を得る方法としては、片面→片面or片面→両
面、または、集約コピー(片面複数枚→片面,両面→片
面,複数枚の両面→両面)か否かにて必要枚数を得る。
簡易的な方法として次に示す式にて求める。例えば、片
面原稿20枚を、両面モード、2in1(原稿2枚→表面
&原稿2枚→裏面、の集約コピー)にて10部作成する
時の必要原稿枚数は、 必要転写紙枚数=20(原稿枚数)/2(両面)/2
(2in1)×10部=50枚 となる。次に、メモリにある先順位(蓄積が先)の着手
(プリント出力)待ちの全ジョブの、今回蓄積したジョ
ブで必要な転写紙サイズと同一サイズの転写紙所要量の
総計を、今回算出した所要転写紙量に加えて、得た和
を、所要枚数とする(11)。
【0095】次にCPU68は、メインコントローラ2
0が保持する、現行のプリントアウト開始直前の、今回
蓄積したジョブで使用可能な転写紙残量ならびに、現行
のプリントアウトが同一サイズの転写紙を使用するもの
であるときには、その使用量(原稿枚数×セット枚数)
を得て、該転写紙残量−該使用量を利用可能枚数とする
(12)。
【0096】次にCPU68は、所要枚数と利用可能枚
数を比較し(13)、所要枚数が利用可能枚数以下であ
ると、次の「コピーモードの格納」(図8の6)に進ん
で、今回メモリに蓄積した画像データの蓄積ファイル
に、コピーモードと、必要転写紙サイズおよび枚数を格
納する。しかし、所要枚数が利用可能枚数を超えている
と、必要転写紙サイズを収納する給紙段(482A〜4
82D)が、現行のプリントアウトジョブで使用中かを
チェックして(14)、使用中であると、図7の(c)
に示すメッセージ59cを、液晶タッチパネル59に表
示する(16)。使用中ではないと、図7の(b)に示
すメッセージ59bを表示する(15)。いずれにして
も、メッセージを表示したときには、メッセージ欄に含
まれる入力キー「続行」,「取消」の入力(ユーザのタ
ッチ)があるのを待ち(17)、「続行」の入力がある
と、「コピーモードの格納」(図8の6)に進み、「取
消」の入力があると、今回の予約コピーをキャンセル
(消去)して、図7の(a)に示す初期入力画面にもど
る。
【0097】プリンタ400を、蓄積画像データのプリ
ントアウトに使用可能になると、メインコントローラ2
0は、CPU68に蓄積出力可を報知し、CPU68は
これに応答して図10に示す「蓄積コピーの実行」(A
CP)に進む。その最初には、メインコントローラ20
から、それがそのとき保持している転写紙サイズごとの
転写紙残量値を得る(31)。
【0098】なお、メインコントローラ20は、プリン
タ400で1ジョブのプリントアウトを実行中にはそれ
が保持する転写紙残量値は更新しないが、それが完了し
たときにそれによって消費した転写紙分、転写紙残量値
を更新するので、プリンタ400が、蓄積画像データの
プリントアウトに使用可能(実行中であったジョブの終
了)になったときは、ジョブ完了直後の転写紙残量値の
更新を終えている。
【0099】次にCPU68は、「順位変更モード」の
設定があるときには、蓄積ファイル(蓄積ジョブ)の高
優先順位のもの(蓄積作業が早く、最低順位への変更を
していないジョブ)をチェック対象にして(33)、そ
のコピーモードと、必要転写紙サイズおよび枚数を蓄積
ファイルから読み出して(33)、それを満たす転写紙
残量があるかをチェックして(34)、転写紙残量があ
るときはそのままチエック対象のジョブのプリントアウ
トを開始する(35)。そうで無いときは、該ジョブ
を、現在蓄積されている予約コピー群の最後列(優先順
位の最も低い位置)に、チェック対象順位を変更する
(36)。そして、次の高順位のジョブをチェック対象
に振り替えて、同様にその必要転写紙サイズおよび枚数
を蓄積ファイルから読み出して(33)、それを満たす
転写紙残量があるかをチェックする(34)。
【0100】「順位変更モード」の設定がないときに
は、蓄積ファイル(蓄積ジョブ)の中の最先に蓄積され
たジョブをチェック対象にして、そのコピーモードと、
必要転写紙サイズおよび枚数を蓄積ファイルから読み出
して(37)、それを満たす転写紙残量があるかをチェ
ックして(38)、転写紙残量があるときはそのままチ
エック対象のジョブのプリントアウトを開始する(3
5)。そうで無いときは、図7の(b)に示す転写紙の
補充を促すメッセージを表示して、1分間、続行又は取
消の入力を待つ(41)。
【0101】続行の入力があると、もしくは、いずれの
入力もなく又用紙の補充もなく1分が経過すると、次の
高順位のジョブをチェック対象に振り替えて、同様にそ
の必要転写紙サイズおよび枚数を蓄積ファイルから読み
出して(37)、それを満たす転写紙残量があるかをチ
ェックする(38)。
【0102】取消の入力があると、現チェック対象のジ
ョブ(蓄積ファイル)を消去(削除)する。転写紙の補
充を促すメッセージに従って転写紙の補充があつたとき
には、メッセージを消去して図11に示す「用紙残量確
認」(PRD)に進み、そして、また「蓄積コピーの実
行」(ACP)に進む。
【0103】図11に示す「用紙残量確認」(PRD)
は、給紙バンク500の各カセット挿脱口を閉じる各外
カバーの開閉があったとき、ならびに、大量給紙バンク
600のカバーの開閉があつたときに、メインコントロ
ーラ20およびCPU68が実行するものである。この
最初には、メインコントローラ20が、カバーの開閉が
あつた給紙バンク500又は600の給紙コントローラ
に、状態転送要求を与えて、機構の状態をあらわす情報
とともに、転写紙残量(サイズコードを含む)情報を受
け取る(21)。そして、メインコントローラ20に保
持している転写紙残量と比較して変化があると、今受取
った転写紙残量に保持情報を更新して、CPU68に、
転写紙補充ありを報知する(21)。CPU68はこれ
に応答して、順位変更モードの指定がないときには、図
10に示す「蓄積コピーの実行」(ACP)に進むが、順
位変更モードの指定があるときには、スキップさした予
約コピー(最終順位に変更したジョブ)があるかどうか
の確認を行い(23,24)、ある場合はその実行に必
要な転写紙残量があるかを確認する(25,26,2
7)。これがないときには、そのまま「蓄積コピーの実
行」(ACP)に進む。あつたときには、該当する予約
コピーの優先順位を元の順位に戻し(28)、スキップ
した予約コピーのすべてについてこのチェックと処理を
終えると、「蓄積コピーの実行」(ACP)に進む。
【0104】図12に、メモリー上での予約コピーモー
ドの格納例を示す。ここで図12の(a)に示すよう
に、予約コピーを優先順位1,2と順次こなしていき、
ここで表す3番目の予約コピーの必要転写紙枚数240
枚に対し、トレイ内の残用紙が100枚しかない場合
は、3番目の予約コピーをスキップし、4番目の予約コ
ピーを開始する。図12の(b)に示すように、スキッ
プした3番目の予約コピーは、内容をそのままに、優先
順位を最下位の6にして実行を待つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のデジタルカラー複写機の
機構概要を示す充断面図である。
【図2】 図1に示す複写機の電気システムの一部の概
要を示すブロック図である。
【図3】 図2に示す画像処理装置49の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】 図1に示す複写機の操作部58の拡大平面図
である。
【図5】 図2に示すメインコントローラ20の、操作
部58からの機能指定に対応して実行する機能項目を示
すフローチャートである。
【図6】 図4に示す液晶タッチパネル59の表示画面
を示す平面図であり、(a)は、複写機能が選択された
時のオペレータ操作画面を示し、(b)は、ホストから
の遠隔通信により与えられる情報をプリントアウトする
時の表示画面である。
【図7】 図4に示す液晶タッチパネル59の表示画面
を示す平面図であり、(a)は、蓄積機能が選択された
時のオペレータ操作画面を示し、(b)および(c)
は、コピー画像の蓄積を終えたときそのコピー出力のた
めの転写紙が不足であると表示される警報画面であり、
(b)は定常の転写紙補充が可能な場合のもの、(c)
は定常の転写紙補充はできないが格納場所を変えると補
充できる場合のものである。ことを、
【図8】 図2に示すメインコントローラ20が、図3
に示すCPU68と協働で実行する蓄積処理SB11の
概要を示すフローチャートである。
【図9】 図8に示す「用紙枚数確認」(5)の内容を
示すフローチャートである。
【図10】 図2に示すメインコントローラ20が、図
3に示すCPU68と協働で実行する蓄積コピーの実行
ACPの概要を示すフローチャートである。
【図11】 図2に示すメインコントローラ20が、図
3に示すCPU68と協働で実行する、「用紙残量確
認」PRDの内容を示すフローチャートである。
【図12】 (a)はメモリに蓄積した予約コピー群と
プリントアウト順位を示す図表であり、(b)は3つの
ジョブを消化した時のプリントアウト順位を示す。
【符号の説明】
1:ADF 59:液晶タッチパネル 200:スキャナ 400:プリンタ 500:給紙バンク 600:大量給紙バンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 7/04 B65H 7/04 5C073 H04N 1/00 H04N 1/00 E 1/21 1/21 Fターム(参考) 2C058 AB04 AB08 AF04 GB26 GB52 GC01 2C061 AP03 AP04 AQ06 AR01 AS02 HH01 HK16 HK23 HN15 2H027 DA42 FA02 GB03 ZA07 3F048 AA02 AA04 AA05 AB01 BA01 BB04 BC03 EA03 EA15 EB02 5C062 AA05 AB22 AC04 AC10 AC65 5C073 AB02 BC02 CC01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データ入力手段; 画像データを用紙上にプリントアウトするプリンタ; 該プリンタに用紙を送給する装置; 該用紙送給装置の用紙残量を表す用紙残量情報を保持す
    る用紙残量情報管理手段; 画像データを蓄積記憶するメモリ手段; 該メモリ手段に画像データを蓄積するとき、そのプリン
    トアウトに必要な所要用紙量を求め、そのプリントアウ
    トを開始する時の用紙残量を求めて、用紙残量が所要用
    紙量に不足するかをチェックする蓄積管理手段;およ
    び、 不足を報知する手段;を備える画像形成装置。
  2. 【請求項2】画像データ入力手段; 画像データを用紙上にプリントアウトするプリンタ; 該プリンタに用紙を送給する装置; 該用紙送給装置の用紙残量を表す用紙残量情報を保持す
    る用紙残量情報管理手段; 画像データをジョブ区分で蓄積記憶するメモリ手段;該
    メモリ手段に画像データを蓄積するとき、そのプリント
    アウトに必要な所要用紙量を求めてジョブ宛てにメモリ
    する蓄積管理手段;および、前記プリンタが前記メモリ
    手段の蓄積画像データのプリントアウトに使用可になっ
    た時、メモリ手段の、プリントアウト順位が高いジョブ
    からその所要用紙量が用紙残量以内かをチェックしてそ
    うであると該ジョブの画像データのプリントアウトを開
    始し、所要用紙量が用紙残量を超えるときには該ジョブ
    をスキップしてチェック対象を次順位のジョブに振り変
    える蓄積プリント管理手段;を備える画像形成装置。
  3. 【請求項3】プリントアウト順位の変更を指定するため
    の入力手段を更に備え、前記蓄積プリント管理手段は、
    該変更の指定があるときは、スキップしたジョブのプリ
    ントアウト順位を下げる、請求項2記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】前記用紙残量情報管理手段は、前記用紙送
    給装置に用紙の補充があると、用紙残量情報を補充後の
    用紙残量を表すものに更新し、前記蓄積プリント管理手
    段は、スキップしたジョブの所要用紙量が用紙残量を超
    えるときにはそのプリントアウト順位を上げる、請求項
    3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記画像データ入力手段は、原稿画像を読
    取って画像データを生成するスキャナを含む、請求項
    1,請求項2,請求項3又は請求項4記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】前記画像データ入力手段は、外部からのプ
    リント指示コマンドを解析して外部からの画像情報を画
    像データに変換するプリンタコントローラを含む、請求
    項1,請求項2,請求項3,請求項4又は請求項5記載
    の画像形成装置。
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