JP2002060662A - インクジェット用インク組成物及びその記録方法 - Google Patents
インクジェット用インク組成物及びその記録方法Info
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- JP2002060662A JP2002060662A JP2000248064A JP2000248064A JP2002060662A JP 2002060662 A JP2002060662 A JP 2002060662A JP 2000248064 A JP2000248064 A JP 2000248064A JP 2000248064 A JP2000248064 A JP 2000248064A JP 2002060662 A JP2002060662 A JP 2002060662A
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Abstract
ったオンデマンドインクジェット記録方式に用いるイン
ク組成物及び記録方法の提供。 【解決手段】 オンデマンド型インクジェットプリンタ
によりインク液滴を膜厚80〜200μmの非コート紙
記録媒体上に噴射させ、記録ドットを形成するために用
いられるインクジェット用インク組成物において、少な
くとも顔料、水およびグリコールエーテルを含有し、該
インク組成物の25℃/60RH%における重量減少率
が30分でインク総量の5〜25%、かつ24時間で、
残存量がインク総量の10〜40%となるインクジェッ
ト用インク組成物とする。
Description
を行うためのインクジェット記録装置に用いられるイン
ク組成物及び記録方法に関する。
成物としては、水溶性液体インク組成物が広く使われて
いる。しかし、オフィスで一般に使われているコピー用
紙等の普通紙に印字を行うと、印字したインクが紙の繊
維に沿って広がるため、ドット形状が不定形となりいわ
ゆるにじみが発生した。
良がなされている。例えば特公昭60-34992号公報には、
多量の界面活性剤によりインクの表面張力を低下させ乾
燥性を高めることが提案されている。また、特開昭58-1
08271号公報には室温で固体のワックス等を素材とした
ホットメルト型インク組成物を用いて記録する方法等が
記載されている。米国特許第4,391,369号、4,484,948号
には、紙質に関係なく良好な印刷品質を提供するインク
組成物が記述されている。
ンク滴の過剰な浸透、にじみを防止して濃度及び彩度の
高い印刷を実現し、更には耐水性、保存特性を向上する
ために、特殊な基体(インクジェット専用紙)が使用さ
れることが通例であった。これに関しては既に多くの報
告がなされているが、例えばUSP 5,854,649号、USP 5,8
53,899号、特開平11-192778号、特開平11-129610号、特
開平11-078223号、特開平11-078221号、特開平11-03448
5号、特開平11-028861号、特開平11-020300号、特許2,8
45,832号、特表平11-506991号公報等には、特定の水溶
性レジンを塗工することでインク吸着性を向上すること
が記載されており、例えばUSP 5,516,364号、特開平11-
192775号、特開平11-157207号、特開平11-129606号、特
開平11-048604号、特開平11-034481号、特許2、938,917
号,特許2,887,098号、特許2,883,299号、特許2,877,74
0号公報等には、特定のクレイ、アルミナ等無機材料を
含有することで、同様にインク吸着性を向上し高品質の
印刷を行うことが記載されている。
専用紙ではなく、一般的な用紙(普通紙)に対しても高
品質の印刷を実施したいとの需要が高まってきた。これ
は、用紙の価格低減のみならず、従来他の印刷方法で処
理されていた分野(オフセット、フレキソ印刷等インキ
印刷分野、レーザプリンタ、感熱記録等ノンインパクト
プリンタ分野、インパクトプリンタ分野等)にもインク
ジェット記録方法を適用する場合不可避的に遭遇する課
題である。特に定型文書、伝票、帳票等の多数の事務書
類を高速で印刷する事務用分野に関しては、普通紙の利
用及び高速印刷が不可欠の用件であり、従来の専用紙を
想定したインクジェット用インク及び記録方法では実現
は極めて困難であった。
2-233781号公報に、水溶性媒体と染料を用いた記録液に
ジエチレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリ
コールからなる水溶性有機溶剤を4〜20重量パーセン
ト保湿剤として含有する記録液が示されている。特許第
2516218号公報は、染料、湿潤剤および水を含有する組
成物が、動的表面張力と粘度の和が42〜49とし、こ
れを用いてステキヒトサイズ度が10以上の紙に印字す
る記録方法を示している。特許第2801295号公報では、
染料濃度を最適化してステキヒトサイズ度0〜15の被
記録材に記録を行う方法が開示されている。特許番号第
2529154号には、蒸発速度が酢酸ブチルの10分の1よ
り小さい非水性溶媒を使用したインクジェット組成物が
示されている。
インクの着色剤として顔料を用いることが一般的で、レ
ーザプリンタ、溶融転写型プリンタ、液体インクジェッ
トプリンタ及びソリッドインクジェットプリンタ等の各
種のプリンタ用インクとして使用されている。
7278号、特開平4−339871号、特開平5−16343号、特開
平5−105832号、特開平6−49400号、特開平6−228479
号、特開平6−228480号、特開平6−306319号、特開平7
−109432号、特開平7−196968号、特開平7−278477号、
特開平7−306319号、特開平7−316479号、特開平7−331
141号、特開平8−295836号公報等多くの報告がなされて
いる。しかし、一般に普及しているインクジェット記録
用記録液は、ほとんどが水性媒体と染料を用いた記録液
であった。これは、顔料を用いた場合は、顔料の分散を
安定に保つことができるように構成材料を込み合わせる
ことが難しく、記録液を長期安定保存することが困難な
ためである。
用いた記録液と異なり、顔料を用いた記録液は、顔料が
水性媒体に不溶であり固体状態であるため、記録ヘッド
のノズル孔における目詰まりが発生しやすく、多量のポ
リアルキレングリコールやグリセリン等の保湿剤が必要
となる。例えば、特開平3-157464号公報には、顔料を用
いた記録液が示されているが保湿剤は水100部に対し
て30〜80部使用することが好ましいとされていた。
顔料凝集を防止するために多量の保湿剤を添加する手法
も試みられているが、記録液の粘度が高くなり吐出性が
低下してしまう。特公平5-30870号公報では、粘度が上
昇せずにペン先の耐乾燥性を向上させるため、トリメチ
ルペンタンジオールモノイソブチレートとエチレングリ
コールモノブチルエーテルを含む水性顔料インキを開示
した。特公平6-21250号公報では、ジアルキルエーテル
を含有することにより定着速度が速い記録液を示してい
る。特開平11-228884号公報では、顔料、保湿剤および
水性媒体からなるインク100g中、残存水分量が、
0.5〜10gであることを特徴としている。
インクを印刷に用いた場合、インク吸収性のない被記録
体に対しては印刷が困難で、専用紙を使用する場合にも
大型のインク乾燥装置が必要である。また、にじみの問
題から高精細印刷は困難で解像度に限界があるため用途
が限られる。速乾性の利点から溶剤インクが使用される
場合があるが、可燃性および環境安全性の点から望まし
いとは言えない。ホットメルトタイプの油性インクは高
速印刷は可能であるが、インクの性質上印字ドットが厚
いもので10〜20ミクロン程度になり、耐擦性が低く
印刷後の信頼性を得るのが難しかった。
ット記録方式は、特に耐候性の点で染料を用いたインク
ジェット記録方式に比べて多くの利点があるので、OA
機器、一般家庭用プリンタ、ファクシミリ等オフィスプ
リンタにとどまらず室内外用ポスター、大型看板、車、
ガラス、エレベータ、壁および建物の装飾、さらには布
へのプリントなどへ応用が期待されている。しかし前記
のように高信頼性印字品質が得られないという問題が製
品化の隘路となっていた。
良好な品質の記録物を与えるインクジェットプリンタ用
インク組成物及びその印字機構を提供するにある。本発
明の更に重要な目的は、微細なノズルからインク滴を噴
射させるに十分な、吐出安定性に優れた高速インクジェ
ットプリンタ用顔料インク組成物を提供することにあ
る。
明の要旨は、オンデマンド型インクジェットプリンタに
よりインク液滴を膜厚80〜200μmの非コート紙記
録媒体上に噴射させ、記録ドットを形成するために用い
られるインクジェット用インク組成物において、少なく
とも顔料、水およびグリコールエーテルを含有し、この
インク組成物の25℃/60RH%における重量減少率
が30分でインク総量の5〜25%、かつ24時間で、
残存量がインク総量の10〜40%となるようにした。
5℃における粘度が3〜6mPa.sおよび表面張力が30
〜45mN/mであって、好ましくは水とグリコールエーテ
ルの混合比を30:1から6:1まで変化させたときの
粘度の変化が1mPa.s、表面張力の変化が6mN/m以
内となっているとよい。
コールエーテルは、エチレングリコール系エーテルおよ
び/またはプロピレングリコール系エーテルを使用する
のが好ましく、これらを1〜10重量パーセント含有す
るのがよい。
紙の間の相対速度が10ips以上となる記録速度で印
刷した場合に良好な印刷品質を得られる。
の重量減少および残存量について、以下説明する。
ントの高乾燥性とノズル部分の乾燥による詰まりを両立
するために種々の工夫がなされてきた。例えば、湿潤剤
と称される高沸点の溶剤を適当量混合することにより、
主溶媒(例えば水)が蒸発した後にもこの溶剤が残存す
ることでノズルの詰まりを防止出来た。すなわち蒸発速
度を適当に制御することで所望の特性を達成すること
は、本分野では周知である。しかしながら、インクジェ
ット印刷における他の不具合のひとつとして、印刷開始
直後に吐出が遅延して十分な印刷ができない現象が暫々
認められた(印刷初期の遅延現象)。図1に従来インク
の印刷による不具合を示す。図の円で囲まれた部分にお
いて、印刷遅延が認められる。この現象に関しては多く
の素材が選定され個別に対処されてきたが、特に本発明
で目的とする普通紙に高速度で記録する分野には、未だ
十分な検討がなされていなかった。
性を種々検討した。
た長時間放置後の蒸発量ではなく、短時間(図中のt
a)時の減少率Dがある値以上の場合、顕著に印刷初期
の遅延現象を生じたことがわかった。また、蒸発を押さ
える目的で過剰量を添加した場合は、長時間時の残存量
Rが無用に多量となり易かった。これに対し、本発明の
インク組成物は、初期蒸発量およびほぼ減少が平衡状態
になる24時間後の残存率の両方を一定の範囲に保つこ
とにより、印刷物の高乾燥性とノズル部分の乾燥による
詰まりを両立し、さらに印刷物に適度な光沢があり指触
感にも優れることを見出した。そして、図2に示すよう
に本発明のインク組成物の印刷によれば、印刷初期の遅
延現象が生じないことが明らかとなった。
のインク組成物の100%からの重量減少を示し、曲線
1が本発明インク、2が従来インクに相当する。従来の
インクのように、通常の高沸点溶剤を単に混入しても初
期の蒸発を抑制する効果がなく(殆ど主溶媒、例えば水
の蒸発速度と同等)、目的とする減少率よりは過剰の蒸
発となりやすかった(図中のD2)。これに対して本発
明のインクではこれが適当な範囲にあり(図中の
D1)、印刷初期の遅延現象を効果的に抑制でき、また
残存量R1も適当な範囲に低下できる。つまり本発明は
従来の湿潤剤の添加とは全く異なった、非コート紙に高
速度で記録する観点に立脚することに注意する必要があ
る。具体的にはta=30分とした場合に、5%≦D1
≦25%、tb=24hとした場合に、10%≦R1≦
40%(25℃,60RH%)である。なお、減少率下
限は60%で、これはインク残存率40%に相当し、長
時間で残存するインク量が過大となる限度である。
化合物の種類及びその最適の添加範囲も見出している。
吐出が遅延する現象と重量減少率が相関する理由につい
ては明確ではないが、例えば図4に示すように、開放し
たノズルの大気に触れる部分のインク組成物中から、高
蒸発性成分(通常は主溶剤、例えば水)がわずかながら
も蒸発してインクの粘度を増加する等の変化を生じ、こ
れが吐出を妨げることが考えられる。図中、3はノズル
の断面を示し、4はヘッド中のインク、5はこのインク
の表面部分の高粘度(あるいは特性の変化した)部分を
示している。
インク組成物の具体的な実験結果の例を示す。前述した
ように、本発明のインク組成物の重量減少率は従来イン
ク組成物と異なる特定の範囲に限定されていることが明
瞭に判別出来る。
以下詳細に説明する。
は、25℃/60RH%、無風状態で24時間放置し
て、残存量がインク総量の10〜40%つまり、減少率
が60〜90%であることが特徴である。この残存量
は、インクの乾燥を示す指標である。一般に同値が小さ
いインクは乾燥しやすい。間欠印字特性を向上させるに
はこの値が大きく、乾燥しにくいことが望ましい。しか
し、残存量がインク総量の40%を超えると記録後のイ
ンクの乾燥性が不十分で、高速で普通紙に印刷した場
合、指触感が悪く指の接触だけで印刷物が汚れ品質が低
下する。一方、印字の定着性、堅牢性からは、インクの
残存量は小さい方が望ましいが、10%より小さいと噴
射が極度に不安定になり、さらに印刷物の光沢がなく品
質に劣る。10〜40%であるインク組成物は印刷物の
高乾燥性とノズル部分の乾燥による詰まりを両立し、さ
らに印刷物に適度な光沢があり指触感にも優れる。
て、25℃における粘度を3〜6mPa.s、表面張力を3
0〜45mN/mに調整する方法があげられる。ポリエチレ
ングリコール等の(ポリ)アルキレングリコールやグリ
セリン等の多価アルコールは蒸発速度が遅いことから、
湿潤剤として有効である。アルキレングリコールは特に
望ましい。
なインク量およびドット径を得ることができず、6mPa・
Sを超える粘度では安定したインクジェット記録を行う
ことが困難である。また、30mN/m未満の表面張力では
被記録体へのインクの浸透速度が速く、裏移り(記録紙
裏側へのインクのしみだし)し、45mN/mを越えると転
写(インク接触部汚染)が生じやすくなるため、高速印
刷には適さない。
リ)アルキレングリコールを1〜50重量パーセント含
有することが望ましい。1重量パーセント未満では主成
分の水の粘度増加が少なく、50重量パーセントを超え
るとインクの粘度が著しく増加しインクの吐出量が減少
して印字濃度の低下が生じたり、被記録材へのインクの
浸透性が低下して乾燥性が悪くなり印刷品質が低下した
りする。
てはグリコールエーテルが適していることを見出した。
一般にグリコールエーテル類は、低粘度であるために記
録液の粘度を上昇させずにボールペンのペン先やインク
ジェットのノズルの乾燥を防止する目的で添加される。
また、界面活性剤のエーテル類に比べてインク組成物の
発泡を著しく引き起こすこと無しに噴射が可能な表面張
力に調整できる。例えば前述したように、開放したノズ
ルの大気に触れる部分のインク組成物中から、高蒸発性
成分(通常は主溶剤、例えば水)がわずかながらも蒸発
してインクの粘度を増加し、表面張力を低下させる等の
変化を生じ、これが吐出を妨げることが考えられる。し
かし、水とグリコールエーテルの混合比を30:1から
6:1まで変化させたときの粘度の変化が1 mPa.sおよ
び表面張力の変化が6mN/m以内にすることによりこの現
象を回避できることを見出した。
ルグリコール、メチルジグリコール、メチルトリグリコ
ール、メチルポリグリコール、ブチルグリコール、ブチ
ルジグリコール、ブチルトリグリコール、イソブチルグ
リコール、(以上日本乳化剤製)等のエチレングリコー
ル系エーテルおよびメチルプロピレングリコール、メチ
ルプロピレンジグリコール、メチルプロピレントリグリ
コール、プロピルプロピレングリコール、 プロピルプ
ロピレンジグリコール、ブチルプロピレングリコール、
ブチルプロピレンジグリコール、フェニルプロピレング
リコール(以上日本乳化剤製)等のプロピレングリコー
ル系エーテルから選ばれるエーテルを1〜10重量パー
セント含むことが望ましい。10重量パーセントを超え
ると表面張力が低下し、印刷品質が低下する。
ロピレングリコール、ジエチレングリコールおよびジプ
ロピレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタ
メチレングリコール、ポリエチレングリコール(以上和
光純薬製)等が使用できる。
を添加しても良い。尿素も乾燥を防止するので効果的で
ある。
PEG400、PEG600、PEG1000、PEG
1540、PEG2000、PEG4000、PEG1
1000、PEG20000、ユニオールD250、D
400、D700、D1000、D1200、D200
0、D3000、D4000、TG330、TG100
0、TG3000、TG4000、ユニルーブ50MB
−2、50MB−5、50MB−11、50MB−2
6、50MB−72、50MB−168、50D−2
5、75DE−25、75DE−60、75DE−17
0、75DE−250、75DE−2620、75DE
−3800、75DE−5000等(以上日本油脂)が
挙げられる。
種以上を混合して用いることができる。
め必要量添加してもインク組成物の粘度を上昇せず、重
量減少率を抑制する効果に優れているので好ましい。
良い。
ン、メチルイソブチルケトン、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のケトンおよび低級アルコール
類やエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエ
チレングリコールおよびジプロピレングリコール等のア
セテート類、チオジグリコール、 N−メチル−2−ピ
ロリドン、1、3−ジメチルイミダゾリジノン、アミノ
アルコール、 乳酸ナトリウム、DMSO、ポリオキシ
エチレンアルキルフェノール、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル等の含窒素化合物類を単独又は混合溶剤とし
て使用しても良い。また、ポリエチレングリコールビス
フェノールAエーテル、ポリプロピレングリコールビス
フェノールAエーテル、ポリエチレングリコールモノメ
チルエーテル、ポリエチレングリコールグリセリルエー
テル、特殊ポリエチレングリコール、ポリエチレングリ
コールジメチルエーテル(以上日本油脂)等も使用でき
る。
料としては上記ビヒクルに良分散して耐候性に優れた顔
料が望ましい。本発明に特に使用される顔料の発色性
(添加濃度当たりの色濃度)は必ずしも高くなく、加え
て均質の微粒子分散体の製造が困難なため、高濃度とす
ると過剰に溶融粘度が増大する現象があって、インクジ
ェット用インクとしては従来実用化されていなかった。
特に限定されるわけではないが、本発明には例えばカラ
ーインデックスに記載される下記の番号の有機又は無機
顔料が使用できる。
t Red 3、5、19、22、31、38、43、48:1、48:2、48:
3、48:4、48:5、49:1、53:1、57:1、57:2、58:
4、63:1、81、81:1、81:2、81:3、81:4、88、10
4、108、112、122、123、144、146、149、166、168、16
9、170、177、178、179、184、185、208、216、226、25
7、Pigment Violet 3、19、23、29、30、37、50、88、P
igment Orange 13、16、20、36、青またはシアン顔料と
しては、pigment Blue 1、15、15:1、15:2、15:3、1
5:4、15:6、16、17−1、22、27、28、29、36、60、緑
顔料としては、Pigment Green 7、26、36、50、黄顔料
としては、Pigment Yellow 1、3、12、13、14、17、3
4、35、37、55、74、81、83、93、94、95、97、108、10
9、110、137、138、139、153、154、155、157、166、16
7、168、180、185、193、黒顔料としては、Pigment Bla
ck 7、28、26などが目的に応じて使用できる。
ファインイエロー2080、5900、5930、AF−1300、2700
L、クロモファインオレンジ3700L、6730、クロモファイ
ンスカーレット6750、クロモファインマゼンタ6880、68
86、6891N、6790、6887、クロモファインバイオレット
RE、クロモファインレッド6820、6830、クロモファイン
ブルーHS−3、5187、5108、5197、5085N、SR−5020、50
26、5050、4920、4927、4937、4824、4933GN−EP、494
0、4973、5205、5208、5214、5221、5000P、クロモファ
イングリーン2GN、2GO、2G−550D、5310、5370、6830、
クロモファインブラックA−1103、セイカファストエロ
ー10GH、A−3、2035、2054、2200、2270、2300、2400
(B)、2500、2600、ZAY−260、2700(B)、2770、セイ
カファストレッド8040、C405(F)、CA120、LR−116、1
531B、8060R、1547、ZAW−262、1537B、GY、4R−4016、
3820、3891、ZA−215、セイカファストカーミン6B1476T
−7、1483LT、3840、3870、セイカファストボルドー10B
−430、セイカライトローズR40、セイカライトバイオレ
ットB800、7805、セイカファストマルーン460N、セイカ
ファストオレンジ900、2900、セイカライトブルーC71
8、A612、シアニンブルー4933M、4933GN−EP、4940、49
73(以上大日精化工業製)、KET Yellow 401、402、40
3、404、405、406、416、424、KET Orange 501、KET Re
d 301、302、303、304、305、306、307、308、309、31
0、336、337、338、346、KET Blue 101、102、103、10
4、105、106、111、118、124、KET Green 201(以上大
日本インキ化学製)、Colortex Yellow 301、314、31
5、316、P−624、314、U10GN、U3GN、UNN、UA−414、U2
63、Finecol Yellow T−13、T−05、Pigment Yellow170
5、Colortex Orange 202、Colortex Red101、103、11
5、116、D3B、P−625、102、H−1024、105C、UFN、UC
N、UBN、U3BN、URN、UGN、UG276、U456、U457、105C、U
SN、Colortex Maroon601、Colortex BrownB610N、Color
tex Violet600、PigmentRed 122、Colortex Blue516、5
17、518、519、A818、P−908、510、Colortex Green40
2、403、Colortex Black 702、U905(以上山陽色素
製)、Lionol Yellow1405G、Lionol Blue FG7330、FG73
50、FG7400G、FG7405G、ES、ESP−S(以上東洋インキ
製)、Toner Magenta E02、Permanent RubinF6B、Tone
r Yellow HG、Permanent Yellow GG−02、Hostapeam Bl
ueB2G(以上ヘキストインダストリ製)、カーボンブラ
ック#2600、#2400、#2350、#2200、#1000、#99
0、#980、#970、#960、#950、#850、MCF88、#75
0、#650、MA600、MA7、MA8、MA11、MA100、MA100R、MA
77、#52、#50、#47、#45、#45L、#40、#33、#3
2、#30、#25、#20、#10、#5、#44、CF9、(以上
三菱化学製)などが挙げられる。
た分散液を使用することもできる。例えば、MICROPIGMO
WMBK-5、WMBE-5、WMRD-5、WMYW-5、AMBK-2、AMYW-2、A
MBE-4(以上オリエント化学製)、JA Black 25W、GA Bl
ack 2821、GA Yellow 1、GAMagenta1、GA Cyan 2(以上
御国色素製)CAB-O-JET200、CAB-O-JET300(以上キャボ
ットスペシャルティケミカルズ)などが挙げられ、顔料
濃度が10重量パーセント以上の高濃度で分散されてい
るものが特に望ましい。
が適量である。2重量パーセント未満では画像品質が低
下し、10重量部より多いとインク粘度特性に悪影響を
与える。また色の調整等で2種類以上の着色剤を適時混
合して使用できる。本発明のインク組成物に更に機能性
を発現するため、光安定化剤、表面処理剤、界面活性
剤、粘度低下剤、酸化防止剤、老化防止剤、架橋促進
剤、酸素吸収剤、可塑剤、防腐剤、防錆剤、蒸発促進
剤、pH調整剤、消泡剤、保湿剤、分散剤、染料等を混
合することができる。上記したビヒクル、顔料及びその
他の成分の混合、分散には、スターラー、ビーズミル、
ホモジナイザが最適であるが周知の各種の撹拌、粉砕又
は分散装置が特に制限無く使用できる。
用紙、特殊印刷用紙及び情報用紙の一部に属する。80
〜200μmの非コート紙が望ましい。用紙の分類とし
て、通商産業省の生産統計に使用されている分類方法が
よく使用される。これによると、大別して印刷情報用
紙、包装用紙、衛生用紙、雑用紙に区分され、印刷情報
用紙には非塗工用紙、微塗工用紙、塗工用紙、特殊印刷
用紙、情報用紙の区分がある。用紙の組成は多岐に渡っ
ており、パルプ素材、塗料の種類及び量、製造方法で多
様であり、又紙を評価区分する多数の方法がある。例え
ば紙の密度、厚さ、表裏差、縦目/横目(漉き方向)、
細孔の空隙率、透気性、吸水/吸油性、サイズ度、表面
粗さ、光沢度、pH、表面強度、剥離強度、剛度、折り
強度、帯電性等があり、各々印刷品質に影響する。本発
明者は、本発明の意図する分野の用紙を一般的に規定す
る方法として、用紙の厚みに着目した。
紙、中級印刷紙、下級印刷紙、薄様印刷紙、微塗工印刷
用紙、色上質紙等特殊印刷用紙、フォーム用紙、PPC
用紙、その他情報用紙等があり、具体的には下記する用
紙及びこれらを用いた各種の変性/加工用紙があるが、
本発明は特にこれらに限定されるものではない。上質紙
および色上質紙、再生紙、複写用紙・色もの、OCR用
紙、ノーカーボン紙・色もの、ユポ60、80、110
ミクロン、ユポコート70、90ミクロン等の合成紙、
その他片面アート紙68kg、コート紙90kg、フォ
ームマット紙70、90、110kg、発泡PET38
ミクロン、みつおりくん(以上小林記録紙)、OK上質
紙、ニューOK上質紙、サンフラワー、フェニックス、
OKロイヤルホワイト、輸出上質紙(NPP、NCP、
NWP、ロイヤルホワイト)OK書籍用紙、OKクリー
ム書籍用紙、クリーム上質紙、OK地図用紙、OKいし
かり、きゅうれい、OKフォーム、OKH、NIP−N
(以上新王子製紙)、金王、東光、輸出上質紙、特需上
質紙、書籍用紙、書籍用紙L、淡クリーム書籍用紙、小
理教科書用紙、、連続伝票用紙、上質NIP用紙、銀
環、金陽、金陽(W)、ブリッジ、キャピタル、銀環書
籍、ハープ、ハープクリーム、SKカラー、証券用紙、
オペラクリーム、オペラ、KYPカルテ、シルビアH
N、エクセレントフォーム(以上日本製紙)、パール、
金菱、ウスクリーム上質紙、特製書籍用紙、スーパー書
籍用紙、書籍用紙、ダイヤフォーム(以上三菱製紙)、
金毯V、金毯SW、白象、高級出版用紙、クリーム金
毯、クリーム白象、証券・金券用紙、書籍用紙、地図用
紙、複写用紙、HNF(以上北越製紙)しおらい、電話
帳表紙、書籍用紙、クリームしおらい、クリームしおら
い中ラフ、クリームしおらい大ラフ、DSK(以上大昭
和製紙)、せんだいMP上質紙、錦江、雷鳥上質、掛
紙、色紙原紙、辞典用紙、クリーム書籍、白色書籍、ク
リーム上質紙、地図用紙、連続伝票用紙(以上中越パル
プ)、OP金桜(チューエツ)、金砂、参考書用紙、交
換証用紙(白)、フォーム印刷用紙、KRF、白フォー
ム、カラーフォーム、(K)NIP、ファインPPC(以
上紀州製紙製)、たいおう、ブライトフォーム、カン
ト、カントホワイト、ダンテ、CM用紙、ダンテコミッ
ク、ハイネ、文庫本用紙、ハイネS、ニューAD用紙、
ユトリロエクセル、エクセルスーパーA、カントエクセ
ル、エクセルスーパーB、ダンテエクセル、ハイネエク
セル、エクセルスーパーC、エクセルスーパーD、AD
エクセル、エクセルスーパーE、ニューブライトフォー
ム、ニューブライトNIP(以上大王製紙製)、日輪、
月輪、雲嶺、銀河、白雲、ワイス、月輪エース、白雲エ
ース、雲岑エース(以上日本紙業製)、たいおう、ブラ
イトフォーム、ブライトニップ(以上名古屋パルプ)、
牡丹A、金鳩、特牡丹、白牡丹A、白牡丹C、銀鳩、ス
ーパー白牡丹A、淡クリーム白牡丹、特中質紙、白鳩、
スーパー中質紙、青鳩、赤鳩、金鳩Mスノービジョン、
スノービジョン、金鳩スノービジョン、白鳩M、スーパ
ーDX、はまなすO、赤鳩M、HKスーパー印刷紙(以
上本州製紙製)、スターリンデン(A・AW)、スター
エルム、スターメイプル、スターローレル、スターポプ
ラ、MOP、スターチェリーI、チェリーIスーパー、
チェリーIIスーパー、スターチェリーIII、スター
チェリーIV、チェリーIIIスーパー、チェリーIV
スーパー(以上丸住製紙製)、SHF(以上東洋パルプ
製)、TRP(以上東海パルプ製)。
「紙のステキヒトサイズ度試験方法」によりサイズ度2
以上の用紙が特に制限なく使用可能である。
4024、インクジェット普通紙および専用紙、再生紙
および伝票用紙等があげられる。通常普通紙として広範
に使用される膜厚95〜115μmの用紙が本発明の目
的に特に好ましい。
コート紙が望ましく、例えば用紙の元素成分の比率で言
えば、炭素元素100に対して、アルミニウム、けい素
元素数が各々150、200以下であることが望まし
い。表面粗さ係数は、厳密ではないが例えば平均表面粗
さRz10μm以上の用紙がほぼこれに該当する。
速度は、従来のインクジェット記録より著しく高速であ
ることが特徴である。速度に関して明瞭な限定はない
が、本発明のインク組成物を効果的に使用するには、ノ
ズル及び用紙の間の相対速度が10ips(inch/s)以上
となる記録速度が特に好ましい。高速に記録するには、
インク滴が記録媒体上に付着後直ちに定着(セット)す
ることが必要であり、不十分の場合には、付着したイン
ク溜が重ねられた他の用紙の裏面に転写する、記録装置
中の送りロールに付着する、記録ドットが乱れる等の致
命的な不具合を生じてしまう。記録速度10ipsを実現
するには、例えば記録後、約1s以内に記録が定着する
ことが必要である。すなわち、本発明によれば、約1s
以内に実質的に記録は取り扱い可能(手が触ふれる等)
となる。
ェット記録の記録ヘッドあるいは記録方法には、ライン
型記録、シリアル型記録、転写型(シャトル型)記録
等、様々な様式があるが、本発明はこれらに特に限定さ
れることなく使用される。いずれにおいても、ノズル及
び用紙(記録媒体)との相対的な移動速度が10ips以
上となる工程であり、例えばライン型記録の如く、ヘッ
ド部分が固定され用紙のみ移動する場合は紙移動速度
(紙送り速度)が上記相対速度に該当し、シリアル型記
録、すなわちヘッドが紙送り方向に垂直に移動して順次
記録し間欠的に紙送りが行われる場合は、ヘッド移動速
度(キャリジ速度)が上記相対速度に該当する。用紙が
回転するドラム等に設置されこれに記録を行う、あるい
は一旦ドラムに記録し次いでこれを用紙に転写する転写
型の場合は、移動する用紙ないしはドラム面とノズル間
の相対位置の変化する速度と理解する。いずれの場合
も、記録速度はノズル吐出周波数及び記録解像度に直接
関係する。例えば、ライン型記録の紙送り速度あるいは
シリアル型のヘッド移動速度(すなわち記録速度)V
は、インク滴の吐出周波数f、記録解像度Rにより、V
=f×Rで示される。従来の5ips以下(通常は1ips以
下)の記録においては従来報告されている多数のインク
組成物がそのまま適用出来る。本発明は少なくとも5ip
s以上、特に好ましくは10ips以上の高速度記録におい
て、効果的に利用出来る。
は多くの重要な因子のバランスを必要とする。これらの
要件は複雑で、本発明のインクについて必ずしも明瞭に
数値化できるわけではないが、本発明のインクは、イン
クジェットプリンタに適用するために、周知の幾つかの
要件を満足する。すなわち、このインクは室温で十分な
安定性があり、印刷前の保管および印刷後の画質に信頼
性がある。記録媒体に付着硬化後は十分な透明性と彩度
を有し、かつ均一な薄膜を形成して良好な画質の印刷物
を与える。印刷物を重ねておいた状態で、オフセットが
発生しないこと、また、環境および人体に配慮した安全
性が高い組成物であることが必要である。
きのみインク小滴を噴射させる、従来公知のインクジェ
ットプリンタ例えば、オフィス用プリンタ、工業用マー
キングに使用されているプリンタ、ワイドフォーマット
型プリンタ、刷版及び製版用プリンタ、ラベルプリンタ
およびこの典型的操作を持つすべてのタイプの高速プリ
ンタにも使用可能である。高速乾燥が可能であるため、
記録媒体としては、上述した用紙以外にもプラスチック
フィルム、カプセル、ジェル、金属箔、ガラス、アクリ
ル板、木材、天然繊維、合成繊維およびそれらの混紡か
らなる布等が使用できる。非接触印刷が可能なだけに媒
体の形状は広範なものが使用でき、これらに限定される
ものではない。
るが、記載例に限定されるものではない。 〔実施例1〜6〕47重量パーセントの精製水と平均分
子量200のポリエチレングリコール(和光純薬製、商
品名:ポリエチレングリコール200)を15重量パー
セントおよびジプロピレングリコール(和光純薬製)を
38重量パーセント、これに対して表1に示す各種アル
キレングリコールアルキルエーテル各々1〜10重量パ
ーセント添加し、さらに顔料として黒顔料分散体(キャ
ボットスペシャルティケミカルズ製、 CAB−O−J
ET300)10重量パーセントをそれぞれに混合し、
組成物各300gをホモジナイザ(日立工機製HG3
0)を用いて、回転数2,000rpmで均質な混合物が得
られるまで分散し、続いてろ過を行い不純物等を除去
し、均質なインク組成物4種を得た。結果を表1に示
す。
まず、ガラス板にマイクロピペットで50μlのインク
滴を2滴作り、直ちにインク組成物の重量を測定し、3
0分間25℃/60RH%、無風状態で保管した後再び
重量を測定し減少率を算出したところ5〜20パーセン
トであった。残存量は24時間後再び重量を測定し残存
率を算出したところいずれもおよそ40パーセントであ
った。
デル)を用いて測定したところ、25℃で6〜8mPa・s
であった。表面張力は自動表面張力計(協和界面科学社
製CVBP-Zモデル)を用いて測定したところ室温で28〜
48mN/mであった。
し、室温で3日間放置して、顔料の分離(分離割合を%
表示)を観察したところ、分離は見られなかった。
立工機製、型名:JOLT SJ01A)に入れて96のノズルか
らすべてインクが噴射していることを確認し、室温で2
4時間放置し、再び噴射を行った際不能になるノズル数
を調べたところ、96全てが問題なく噴射し、放置後も
吐出が安定していることを確認した。
紙製、NIP紙)に印刷した印刷後のインクの裏移り、
転写および耐水性を評価した。表中、◎は優秀、○は良
好、×は使用不可を意味している。実施例1におけるイ
ンク組成物は普通紙に対して良好な印刷が可能なことが
判った。 〔実施例7〕表1に示す組成の精製水86重量パーセン
ト、ジエチレングリコールモノメチルエーテル2重量パ
ーセント、2−ピロリドン5重量パーセント、N、N−
ジメチルエタノールアミン(いずれも和光純薬製)を7
重量パーセント使用し、これに対して顔料分散体を濃度
が全量に対して30重量パーセントの割合で混合し、実
施例1と同様の方法で均質なインク組成物を得た。実施
例1と同様の方法で評価した結果を表1に示す。
0パーセント、25℃における粘度は1.8mPa・s、表
面張力は室温で50mN/mであった。顔料の分離は見られ
なかった。放置後も吐出が安定していることを確認し
た。普通紙に対して良好な印刷が可能なことが判った。 〔比較例1〜6〕表1に示す組成の、精製水10重量パ
ーセントとエチレングリコール42重量パーセント、ジ
プロピレングリコール(和光純薬製)を48重量パーセ
ントこれに対して、表1に示す各種アルキレングリコー
ルアルキルエーテル各々1〜10重量パーセント添加
し、さらに顔料として黒顔料分散体(キャボットスペシ
ャルティケミカルズ製、CAB−O−JET300)1
0重量パーセントをそれぞれに混合したインク類似物6
種を製造し、実施例1と同様の測定、評価を行った。い
ずれの場合も重量減少率は4パーセント以下、残存率が
40パーセント以上であり普通紙印刷に不適であった。 〔実施例8〜14〕表2に示す組成の精製水60重量パ
ーセント、エチレングリコール35重量パーセント、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート5重
量パーセント、これに対してジエチレングリコールモノ
ブチルエーテルおよびトリエチレングリコールモノブチ
ルエーテル(すべて和光純薬製)を各2〜10重量パー
セント使用し、これに対して顔料分散体を濃度が全量に
対して10重量パーセントの割合で混合し、実施例1と
同様の方法で均質なインク組成物8種を得た。実施例1
と同様の方法で評価した結果を表2に示す。
率はいずれもおよそ40パーセント、25℃における粘
度は3〜5mPa・s、表面張力は室温で33〜42mN/mで
あった。水とグリコールエーテルの混合比を30:1か
ら6:1まで変化させたときの粘度の変化は1 mPa・s、
表面張力の変化が6mN/m以内であった。顔料の分離は見
られなかった。放置後も吐出が安定していることを確認
した。普通紙に対して良好な印刷が可能なことが判っ
た。 〔比較例7〜12〕表2に示す組成の精製水80重量パ
ーセント、エチレングリコール10重量パーセント、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート10
重量パーセント、、これに対してエチレングリコールモ
ノイソブチルエーテル(和光純薬製)を2〜10重量パ
ーセント使用し、これに対して顔料分散体を濃度が全量
に対して30重量パーセントの割合で混合し、実施例1
と同様の方法で均質なインク類似物4種を得た。市販品
AおよびBの2種類と併せて、実施例1と同様の方法で
評価した結果を表2に示す。
8パーセント、残存率はいずれも10パーセント未満
で、比較例11および12は重量減少率がそれぞれ5、
12パーセント、残存率は40%以上であった。25℃
における粘度は約3〜6mPa・s、表面張力は室温で25
〜35mN/mであった。水とグリコールエーテルの混合比
を30:1から6:1まで変化させたときの粘度の変化
は1 mPa・s以内であったが、表面張力の変化が7mN/mで
あった。顔料の分離は見られなかった。放置後ノズルが
乾燥し吐出が不安定であった。比較例11および12
は、吐出は安定していたが、普通紙印刷に不適であっ
た。
ク組成物は、従来水性インクで問題とされていたインク
の速乾性および保存安定性が改善され、さらに色剤とし
て顔料を用いるため、着色剤分散安定性と噴射特性の両
立が図られ、染料を主着色剤としたインクに比べ耐候性
に優れているため、高速性および低価格の要求を満た
し、用途が広いインクの製造が可能になった。
物の重量減少率を示す図
3はノズルの断面、4はノズル内のインク、5はこのイ
ンクの表面部分の高粘度部分を示している。
Claims (6)
- 【請求項1】オンデマンド型インクジェットプリンタに
よりインク液滴を膜厚80〜200μmの非コート紙記
録媒体上に噴射させ、記録ドットを形成するために用い
られるインクジェット用インク組成物において、 少なくとも顔料、水およびグリコールエーテルを含有
し、前記インクジェット用インク組成物の25℃/60
RH%における重量減少率が30分でインク総量の5〜
25%、かつ24時間で、残存量がインク総量の10〜
40%であることを特徴とするインクジェット用インク
組成物。 - 【請求項2】前記インクジェット用インク組成物の25
℃における粘度が3〜6mPa.sおよび表面張力が30〜
45mN/mであることを特徴とする請求項1記載のイ
ンクジェット用インク組成物。 - 【請求項3】前記インクジェット用インク組成物の水と
グリコールエーテルの混合比を30:1から6:1まで
変化させたときの粘度の変化が1mPa.sおよび表面張力
の変化が6mN/m以内であることを特徴とする請求項1ま
たは2記載のインクジェット用インク組成物。 - 【請求項4】グリコールエーテルとして、エチレングリ
コール系エーテルおよび/またはプロピレングリコール
系エーテルを1〜10重量パーセント含有することを特
徴とする請求項1ないし3記載のインクジェット用イン
ク組成物。 - 【請求項5】ノズル及び用紙の間の相対速度が10ip
s以上となる記録速度を使用することを特徴とする請求
項1ないし4記載のインクジェット用インク組成物の記
録方法。 - 【請求項6】前記オンデマンド型インクジェットプリン
タの駆動素子として、圧電素子を用いることを特徴とす
る請求項5記載のインクジェット用インク組成物の記録
方法。
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