JP2002053067A - 車体の骨格構造 - Google Patents
車体の骨格構造Info
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Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 強度バランスを最適化し、部品点数の削減
と、トータルの軽量化を図り、作業工数低減を図れる車
体の骨格構造を提供することにある。 【解決手段】 縦向き延出部b1,b4と該縦向き延出
部より横向きに延出する下部の横向き延出部b2と該縦
向き延出部より横向きに延出する上部の横向き延出部b
3とのうち少なくとも該縦向き延出部と上下一方の横向
き延出部とを備える車体の補強枠部材4と、一対のパネ
ル2、3を接合することで縦向き閉空間d1,d4及び
上下一方の横向き閉空間d2,d3を形成し、かつ、縦
向き閉空間d1,d4に縦向き延出部b1,b4を横向
き閉空間d3,d2に上下一方の横向き延出部b2,b
3をそれぞれ配設してなる車体の中空部材G1,G2
と、補強枠部材4,13の複数箇所に支持され加熱発泡
することで一対のパネル2、3の内面に当接して対向位
置を閉塞する発泡ブロック6,7,17とを備えてい
る。
と、トータルの軽量化を図り、作業工数低減を図れる車
体の骨格構造を提供することにある。 【解決手段】 縦向き延出部b1,b4と該縦向き延出
部より横向きに延出する下部の横向き延出部b2と該縦
向き延出部より横向きに延出する上部の横向き延出部b
3とのうち少なくとも該縦向き延出部と上下一方の横向
き延出部とを備える車体の補強枠部材4と、一対のパネ
ル2、3を接合することで縦向き閉空間d1,d4及び
上下一方の横向き閉空間d2,d3を形成し、かつ、縦
向き閉空間d1,d4に縦向き延出部b1,b4を横向
き閉空間d3,d2に上下一方の横向き延出部b2,b
3をそれぞれ配設してなる車体の中空部材G1,G2
と、補強枠部材4,13の複数箇所に支持され加熱発泡
することで一対のパネル2、3の内面に当接して対向位
置を閉塞する発泡ブロック6,7,17とを備えてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体の骨格構造、
特に、車体の中空部材の閉空間に補強枠部材を配すると
ともに該閉空間に発泡ブロックを配して、該発泡ブロッ
クを加熱により高剛性の発泡ブロックに成形することに
より補強を行う車体の骨格構造に関する。
特に、車体の中空部材の閉空間に補強枠部材を配すると
ともに該閉空間に発泡ブロックを配して、該発泡ブロッ
クを加熱により高剛性の発泡ブロックに成形することに
より補強を行う車体の骨格構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の車体骨格構造の要部は車体剛性の
確保及び前面衝突、オフセット衝突、側面衝突に対処す
る補強構造として、各部品の板厚アップ、補強板(リン
フォースメント)取付けが一般的に成されているが、重
量増、部品点数増や溶接作業工数の増加により構造の複
雑化を招き易い。そこで、車両の車体骨格構造として、
一対のパネルを互いに重ね、閉空間を形成する構造を採
った車体骨格構造の場合、閉空間を充填する発泡補強体
を用い、部分的な補強を行うことが知られている。例え
ば、図7に示す車両のサイドシル100の場合、一対の
パネル110、120及び補強板(リンフォースメン
ト)130が閉空間140を形成し、その閉空間に高剛
性発泡材150(発泡前を表示)を配した上で、これを
加熱発泡させ、同閉空間140を充填して部分補強し、
衝突性能等の向上を図っている。
確保及び前面衝突、オフセット衝突、側面衝突に対処す
る補強構造として、各部品の板厚アップ、補強板(リン
フォースメント)取付けが一般的に成されているが、重
量増、部品点数増や溶接作業工数の増加により構造の複
雑化を招き易い。そこで、車両の車体骨格構造として、
一対のパネルを互いに重ね、閉空間を形成する構造を採
った車体骨格構造の場合、閉空間を充填する発泡補強体
を用い、部分的な補強を行うことが知られている。例え
ば、図7に示す車両のサイドシル100の場合、一対の
パネル110、120及び補強板(リンフォースメン
ト)130が閉空間140を形成し、その閉空間に高剛
性発泡材150(発泡前を表示)を配した上で、これを
加熱発泡させ、同閉空間140を充填して部分補強し、
衝突性能等の向上を図っている。
【0003】更に、特開平7−117728号公報に
は、車体骨格部材の一部を成すサイドシルの閉空間に筒
状支持部材とその長手方向の複数箇所に配備した発泡シ
ールとからなる補強子を配備し、発泡シールを加熱発泡
させて閉空間を覆う発泡補強体を成形配備し、この発泡
補強体でサイドシルの部分補強を行ったものが開示され
る。更に、実開昭58−87668号公報には、サイド
シルの閉空間に中空パイプを配備し、その回りにフォー
ム液をガンで注入し、同フォーム液を加熱発泡により発
泡補強体とし、これでサイドシルの部分補強を行ったも
のが開示される。
は、車体骨格部材の一部を成すサイドシルの閉空間に筒
状支持部材とその長手方向の複数箇所に配備した発泡シ
ールとからなる補強子を配備し、発泡シールを加熱発泡
させて閉空間を覆う発泡補強体を成形配備し、この発泡
補強体でサイドシルの部分補強を行ったものが開示され
る。更に、実開昭58−87668号公報には、サイド
シルの閉空間に中空パイプを配備し、その回りにフォー
ム液をガンで注入し、同フォーム液を加熱発泡により発
泡補強体とし、これでサイドシルの部分補強を行ったも
のが開示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一対のパネ
ルを互いに重ねて閉空間を形成する構造を採っている車
体骨格部を高剛性発泡材を用いて補強する場合、板厚補
強や補強板(リンフォースメント)での補強に加えて、
図7や上述の各従来構造に示すように、高剛性発泡材を
衝突時の屈曲或いは座屈部位に配備し、局所的補強を実
現するにとどまっている。このため、従来の高剛性発泡
材を用いた車体骨格部の補強構造では、板厚補強や補強
板での補強部がそのまま残り、これに加えて、高剛性発
泡材を用いた補強構造部が付加され、部品点数が増加
し、トータルの軽量化に繋がらないと共に作業工数の増
加を招き、強度バランスも不適切なものとなっている。
ルを互いに重ねて閉空間を形成する構造を採っている車
体骨格部を高剛性発泡材を用いて補強する場合、板厚補
強や補強板(リンフォースメント)での補強に加えて、
図7や上述の各従来構造に示すように、高剛性発泡材を
衝突時の屈曲或いは座屈部位に配備し、局所的補強を実
現するにとどまっている。このため、従来の高剛性発泡
材を用いた車体骨格部の補強構造では、板厚補強や補強
板での補強部がそのまま残り、これに加えて、高剛性発
泡材を用いた補強構造部が付加され、部品点数が増加
し、トータルの軽量化に繋がらないと共に作業工数の増
加を招き、強度バランスも不適切なものとなっている。
【0005】本発明は、上述の課題に基づき、車体の骨
格構造を補強枠部材と高剛性発泡材とを用いて補強する
にあたり、部品点数の削減と、トータルの軽量化を図
り、作業工数低減を図れる車体の骨格構造を提供するこ
とにある。
格構造を補強枠部材と高剛性発泡材とを用いて補強する
にあたり、部品点数の削減と、トータルの軽量化を図
り、作業工数低減を図れる車体の骨格構造を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、高さ方向に延出する縦向き延
出部と該縦向き延出部の下端より横向きに延出する下部
の横向き延出部と該縦向き延出部の上端より横向きに延
出する上部の横向き延出部とのうち少なくとも該縦向き
延出部と上下いずれか一方の横向き延出部とを備える車
体の補強枠部材と、一対のパネルを互いに重ねて接合す
ることで少なくとも縦向き閉空間及び上下いずれか一方
の横向き閉空間を形成し、かつ、該縦向き閉空間に上記
縦向き延出部を、該上下いずれか一方の横向き閉空間に
上記上下いずれか一方の横向き延出部をそれぞれ配設し
てなる車体の中空部材と、上記車体の補強枠部材の複数
箇所に支持され加熱発泡することで上記一対のパネルの
内面に当接して対向位置の閉空間を閉塞する発泡ブロッ
クとを具備している。
めに、請求項1の発明は、高さ方向に延出する縦向き延
出部と該縦向き延出部の下端より横向きに延出する下部
の横向き延出部と該縦向き延出部の上端より横向きに延
出する上部の横向き延出部とのうち少なくとも該縦向き
延出部と上下いずれか一方の横向き延出部とを備える車
体の補強枠部材と、一対のパネルを互いに重ねて接合す
ることで少なくとも縦向き閉空間及び上下いずれか一方
の横向き閉空間を形成し、かつ、該縦向き閉空間に上記
縦向き延出部を、該上下いずれか一方の横向き閉空間に
上記上下いずれか一方の横向き延出部をそれぞれ配設し
てなる車体の中空部材と、上記車体の補強枠部材の複数
箇所に支持され加熱発泡することで上記一対のパネルの
内面に当接して対向位置の閉空間を閉塞する発泡ブロッ
クとを具備している。
【0007】このように、一対のパネルを接合するのに
先立ち、両パネル間に連続して設けられる縦向き閉空間
や上下いずれか一方の横向き閉空間に、発泡前の発泡ブ
ロックを多数取付けた上記縦向き延出部及び上記上下い
ずれか一方の横向き延出部を連続して有する補強枠部材
を配設し、その上で両パネルを接合し、次いで、加熱処
理により補強枠部材上の全ての発泡ブロックを発泡させ
る。これにより、一対のパネルの内壁面に発泡後の高剛
性を示す各発泡ブロックを圧接して対向位置の閉空間を
それぞれ閉塞し、一対のパネルを互いに重ねて一体的に
接合する。このため、一対のパネルを互いに重ねて接合
してなる車体の骨格部材を成す中空部材の各発泡ブロッ
クが対向する部位を容易に補強でき、複数の発泡ブロッ
クを所望の部位に配置して発泡処理するという作業を容
易に作業性良く行うことができる。特に、設置時に発泡
ブロックが下方に位置ずれ易い縦向き延出部であって
も、補強枠部材に支持されるので位置ずれなく同部位を
容易に補強することができる。好ましくは、補強枠部材
が鋼管であることが良い。この場合、発泡後に、高剛性
を示す発泡後ブロックを、鋼管に支持された状態で一対
のパネルの内壁面に圧接することができるので、車体の
骨格部材の全域に渡って剛性強化をより向上させること
ができる。
先立ち、両パネル間に連続して設けられる縦向き閉空間
や上下いずれか一方の横向き閉空間に、発泡前の発泡ブ
ロックを多数取付けた上記縦向き延出部及び上記上下い
ずれか一方の横向き延出部を連続して有する補強枠部材
を配設し、その上で両パネルを接合し、次いで、加熱処
理により補強枠部材上の全ての発泡ブロックを発泡させ
る。これにより、一対のパネルの内壁面に発泡後の高剛
性を示す各発泡ブロックを圧接して対向位置の閉空間を
それぞれ閉塞し、一対のパネルを互いに重ねて一体的に
接合する。このため、一対のパネルを互いに重ねて接合
してなる車体の骨格部材を成す中空部材の各発泡ブロッ
クが対向する部位を容易に補強でき、複数の発泡ブロッ
クを所望の部位に配置して発泡処理するという作業を容
易に作業性良く行うことができる。特に、設置時に発泡
ブロックが下方に位置ずれ易い縦向き延出部であって
も、補強枠部材に支持されるので位置ずれなく同部位を
容易に補強することができる。好ましくは、補強枠部材
が鋼管であることが良い。この場合、発泡後に、高剛性
を示す発泡後ブロックを、鋼管に支持された状態で一対
のパネルの内壁面に圧接することができるので、車体の
骨格部材の全域に渡って剛性強化をより向上させること
ができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の車体の
骨格構造において、上記車体の補強枠部材には、同車体
の補強枠部材を上記縦向き閉空間或いは横向き閉空間内
に位置決めする位置決めブラケットが取付けられること
を特徴としている。このように、補強枠部材に位置決め
ブラケットが取付けられることで、補強枠部材を上記縦
向き閉空間或いは横向き閉空間内に位置決めする作業が
より容易化され、作業性が向上する。
骨格構造において、上記車体の補強枠部材には、同車体
の補強枠部材を上記縦向き閉空間或いは横向き閉空間内
に位置決めする位置決めブラケットが取付けられること
を特徴としている。このように、補強枠部材に位置決め
ブラケットが取付けられることで、補強枠部材を上記縦
向き閉空間或いは横向き閉空間内に位置決めする作業が
より容易化され、作業性が向上する。
【0009】請求項3の発明は、請求項1記載の車体の
骨格構造において、上記発泡ブロックは、発泡前に上記
車体の補強枠部材の外周面を挟持する一対の分割半部と
して形成されることを特徴としている。上記発泡ブロッ
クを一対の分割半部として形成しておくことで、これを
上記補強枠部材の外周面を挟持するように取付けでき、
発泡ブロックの取付け作業性が向上する。好ましくは、
一対の分割半部の一方に設けた凹部に他方に設けた凸部
が嵌合することで一対の分割半部が互いに連結されるこ
とが良い。この場合、一対の分割半部の一方に設けた凹
部に他方に設けた凸部がワンタッチ嵌合することで上記
補強枠部材の外周面を挟持するように一対の分割半部を
取付けでき、発泡ブロックの取付け作業性がより向上す
る。
骨格構造において、上記発泡ブロックは、発泡前に上記
車体の補強枠部材の外周面を挟持する一対の分割半部と
して形成されることを特徴としている。上記発泡ブロッ
クを一対の分割半部として形成しておくことで、これを
上記補強枠部材の外周面を挟持するように取付けでき、
発泡ブロックの取付け作業性が向上する。好ましくは、
一対の分割半部の一方に設けた凹部に他方に設けた凸部
が嵌合することで一対の分割半部が互いに連結されるこ
とが良い。この場合、一対の分割半部の一方に設けた凹
部に他方に設けた凸部がワンタッチ嵌合することで上記
補強枠部材の外周面を挟持するように一対の分割半部を
取付けでき、発泡ブロックの取付け作業性がより向上す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1乃至図4には本発明の一実施
形態としての車体の骨格構造を示した。ここでの車体の
骨格構造は、図4に示す乗用車1の前後ドア対向部及び
トランク対向部を連続形成する側壁骨格構造G1と、図
示しないエンジンルームと対向し前後方向Xに長いサイ
ドメンバG2とにそれぞれ適用されている。側壁骨格構
造G1は鋼板のプレス加工により成形された側部アウタ
パネル2と側部インナーパネル3と、これらが車幅方向
Yの外側と内側とより互いに重ね合わされることで形成
される閉空間に収容される補強枠部材4とで中空部材を
形成する。
形態としての車体の骨格構造を示した。ここでの車体の
骨格構造は、図4に示す乗用車1の前後ドア対向部及び
トランク対向部を連続形成する側壁骨格構造G1と、図
示しないエンジンルームと対向し前後方向Xに長いサイ
ドメンバG2とにそれぞれ適用されている。側壁骨格構
造G1は鋼板のプレス加工により成形された側部アウタ
パネル2と側部インナーパネル3と、これらが車幅方向
Yの外側と内側とより互いに重ね合わされることで形成
される閉空間に収容される補強枠部材4とで中空部材を
形成する。
【0011】側壁骨格構造G1は、図4に示すように、
高さ方向Zに延出するフロントピラ部a1(前部縦向き
延出部)と、前後方向Xである横向きに延出するサイド
シル部a2(下部横向き延出部)と、同じく横向きに延
出するルーフレール部a3(上部横向き延出部)と,高
さ方向Zに延出するセンタピラ部a4(後部縦向き延出
部)及びリアピラ部a5と、後方に延出するリアフェン
ダパネル部a6とを備え、これらを一体化して形成して
いる。図1に示すように、側部アウタパネル2はフロント
ピラアウタao1と、サイドシルアウタao2と、ルー
フレールアウタao3と、センタピラアウタao4と、
リアピラアウタao5及びリアフェンダパネルao6
と、これらの周縁部の適所より延出する複数のフランジ
foとを連続して形成している。側部インナーパネル3
はフロントピラインナai1と、サイドシルインナai
2と、ルーフレールインナai3と、センタピラインナ
ai4と、リアピラインナai5と、これらの周縁部の
適所より延出する複数のフランジfiとを連続して形成
している。側部アウタパネル2と側部インナーパネル3の
各フランジfo,fiが重ね合わされることで、フロン
トピラ部a1には前部縦向き閉空間d1(図4参照)
が、サイドシル部a2には下部横向き閉空間d2(図3
(c)、図4参照)が、ルーフレール部a3には上部横
向き閉空間d3(図3(a)、図4参照)が、センタピ
ラ部a4には後部縦向き閉空間d4(図3(b)、図4
参照)が形成される。
高さ方向Zに延出するフロントピラ部a1(前部縦向き
延出部)と、前後方向Xである横向きに延出するサイド
シル部a2(下部横向き延出部)と、同じく横向きに延
出するルーフレール部a3(上部横向き延出部)と,高
さ方向Zに延出するセンタピラ部a4(後部縦向き延出
部)及びリアピラ部a5と、後方に延出するリアフェン
ダパネル部a6とを備え、これらを一体化して形成して
いる。図1に示すように、側部アウタパネル2はフロント
ピラアウタao1と、サイドシルアウタao2と、ルー
フレールアウタao3と、センタピラアウタao4と、
リアピラアウタao5及びリアフェンダパネルao6
と、これらの周縁部の適所より延出する複数のフランジ
foとを連続して形成している。側部インナーパネル3
はフロントピラインナai1と、サイドシルインナai
2と、ルーフレールインナai3と、センタピラインナ
ai4と、リアピラインナai5と、これらの周縁部の
適所より延出する複数のフランジfiとを連続して形成
している。側部アウタパネル2と側部インナーパネル3の
各フランジfo,fiが重ね合わされることで、フロン
トピラ部a1には前部縦向き閉空間d1(図4参照)
が、サイドシル部a2には下部横向き閉空間d2(図3
(c)、図4参照)が、ルーフレール部a3には上部横
向き閉空間d3(図3(a)、図4参照)が、センタピ
ラ部a4には後部縦向き閉空間d4(図3(b)、図4
参照)が形成される。
【0012】補強枠部材4は複数の鋼管を枠状に組立て
溶接した剛性強化部材であり、図1、図2に示すよう
に、前後方向Xである横向きに延出すると共に下部横向
き閉空間d2に収容される下部横向き延出部b2と、そ
の先端部より高さ方向に延出すると共に前部縦向き閉空
間d1に収容される前部縦向き延出部b1と、その上端
より後方である横向きに延出すると共に上部横向き閉空
間d3に収容される上部横向き延出部b3と、上下の各
横向き延出部b3、b2の中央位置に上下端が溶接され
高さ方向に延出すると共に後部縦向き閉空間d4に収容
される後部縦向き延出部b4と、これら各延出部に溶接
された複数の位置決め片5及び各延出部に取り付けられ
る複数の発泡ブロック6とで形成されている。
溶接した剛性強化部材であり、図1、図2に示すよう
に、前後方向Xである横向きに延出すると共に下部横向
き閉空間d2に収容される下部横向き延出部b2と、そ
の先端部より高さ方向に延出すると共に前部縦向き閉空
間d1に収容される前部縦向き延出部b1と、その上端
より後方である横向きに延出すると共に上部横向き閉空
間d3に収容される上部横向き延出部b3と、上下の各
横向き延出部b3、b2の中央位置に上下端が溶接され
高さ方向に延出すると共に後部縦向き閉空間d4に収容
される後部縦向き延出部b4と、これら各延出部に溶接
された複数の位置決め片5及び各延出部に取り付けられ
る複数の発泡ブロック6とで形成されている。
【0013】下部横向き延出部b2の前後端には板状の
位置決め片5a、5bの中央部が溶接され、同位置決め
片5a、5bは板金製で上下に屈曲フランジfbをそれ
ぞれ形成される。上下の屈曲フランジfbは図3(c)
に2点鎖線で示すように、サイドシルアウタao2とサ
イドシルインナai2の内壁面の適所で当接し、当接点
wが点溶接され、位置決め処理される。前部縦向き延出
部b1の中間屈曲部には位置決め片5cの中央部が貫通
した状態で溶接され、同位置決め片5cは板金製で前後
方向Xの端縁に屈曲フランジfbを形成する。前後の屈
曲フランジfbはフロントピラアウタao1とフロント
ピラインナai1の図示しない内壁面に当接し、図示し
ない適所が点溶接され、位置決め処理される。上部横向
き延出部b3の後端の外周面には屈曲長片状の位置決め
片6aが溶接される。位置決め片6aの上下の屈曲フラ
ンジfbは図3(a)に2点鎖線で示すように、ルーフ
レールアウタao3とルーフレールインナai3の内壁
面の適所で当接し、当接点wが点溶接され、位置決め処
理される。
位置決め片5a、5bの中央部が溶接され、同位置決め
片5a、5bは板金製で上下に屈曲フランジfbをそれ
ぞれ形成される。上下の屈曲フランジfbは図3(c)
に2点鎖線で示すように、サイドシルアウタao2とサ
イドシルインナai2の内壁面の適所で当接し、当接点
wが点溶接され、位置決め処理される。前部縦向き延出
部b1の中間屈曲部には位置決め片5cの中央部が貫通
した状態で溶接され、同位置決め片5cは板金製で前後
方向Xの端縁に屈曲フランジfbを形成する。前後の屈
曲フランジfbはフロントピラアウタao1とフロント
ピラインナai1の図示しない内壁面に当接し、図示し
ない適所が点溶接され、位置決め処理される。上部横向
き延出部b3の後端の外周面には屈曲長片状の位置決め
片6aが溶接される。位置決め片6aの上下の屈曲フラ
ンジfbは図3(a)に2点鎖線で示すように、ルーフ
レールアウタao3とルーフレールインナai3の内壁
面の適所で当接し、当接点wが点溶接され、位置決め処
理される。
【0014】後部縦向き延出部b4の上下2位置の外周
面には屈曲長片状の位置決め片6b,6cが溶接され
る。位置決め片6b,6cの前後の屈曲フランジfbは
図3(b)に2点鎖線で示すように、センタピラアウタ
ao4とセンタピラインナai4の内壁面の適所で当接
し、当接点wが点溶接され、位置決め処理される。な
お、これら各当接点wの溶接作業は各インナーパネル側
の図示しない作業孔より溶接処理されても良く、場合に
より側部アウタパネル2と側部インナーパネル3の各フラ
ンジfo,fiが重ね合わされる際に、両フランジf
o,fi間に各位置決め片片5a〜5c及び6a〜6c
の各屈曲フランジfbを挟み込み、全体をスポット溶接
で一体接合しても良い。
面には屈曲長片状の位置決め片6b,6cが溶接され
る。位置決め片6b,6cの前後の屈曲フランジfbは
図3(b)に2点鎖線で示すように、センタピラアウタ
ao4とセンタピラインナai4の内壁面の適所で当接
し、当接点wが点溶接され、位置決め処理される。な
お、これら各当接点wの溶接作業は各インナーパネル側
の図示しない作業孔より溶接処理されても良く、場合に
より側部アウタパネル2と側部インナーパネル3の各フラ
ンジfo,fiが重ね合わされる際に、両フランジf
o,fi間に各位置決め片片5a〜5c及び6a〜6c
の各屈曲フランジfbを挟み込み、全体をスポット溶接
で一体接合しても良い。
【0015】補強枠部材4は下部横向き閉空間d2に収
容される下部横向き延出部b2に3つの矩形状の発泡ブ
ロック6を取付け、前部縦向き閉空間d1に収容される
前部縦向き延出部b1には1つの矩形状の発泡ブロック
6と2つのリング状の発泡ブロック6を取付け、上部横
向き閉空間d3に収容される上部横向き延出部b3には
2つの多角形状の発泡ブロック6を取付け、後部縦向き
閉空間d4に収容される後部縦向き延出部b4には2つ
の矩形状の発泡ブロック6を取付ける。しかも、下部横
向き延出部b2と前部縦向き延出部b1及び後部縦向き
延出部b4の各突合せ部と、上部横向き延出部b3と後
部縦向き延出部b4の突合せ部には略三角形の発泡ブロ
ック7が取りつけられる。各発泡ブロック6、7は、例
えば、エポキシ樹脂などを主成分とし、加熱発泡時には
3〜4倍の平均発泡倍率を達成できる高剛性発泡材が採
用される。各発泡ブロック6は後述する取付け構造がほ
ぼ同様に形成され、加熱発泡前における全体形状のみが
各閉空間の形状に応じ、大小調整されて成形されてい
る。
容される下部横向き延出部b2に3つの矩形状の発泡ブ
ロック6を取付け、前部縦向き閉空間d1に収容される
前部縦向き延出部b1には1つの矩形状の発泡ブロック
6と2つのリング状の発泡ブロック6を取付け、上部横
向き閉空間d3に収容される上部横向き延出部b3には
2つの多角形状の発泡ブロック6を取付け、後部縦向き
閉空間d4に収容される後部縦向き延出部b4には2つ
の矩形状の発泡ブロック6を取付ける。しかも、下部横
向き延出部b2と前部縦向き延出部b1及び後部縦向き
延出部b4の各突合せ部と、上部横向き延出部b3と後
部縦向き延出部b4の突合せ部には略三角形の発泡ブロ
ック7が取りつけられる。各発泡ブロック6、7は、例
えば、エポキシ樹脂などを主成分とし、加熱発泡時には
3〜4倍の平均発泡倍率を達成できる高剛性発泡材が採
用される。各発泡ブロック6は後述する取付け構造がほ
ぼ同様に形成され、加熱発泡前における全体形状のみが
各閉空間の形状に応じ、大小調整されて成形されてい
る。
【0016】例えば、図3(c)に示す矩形の発泡ブロ
ック6は比較的大きな下部横向き閉空間d2に発泡前に
おいて遊嵌状に収容され、下部横向き延出部b2の外周
面を車内側(図中左側)と車外側より挟持する一対の分
割半部6a,6bにより形成される。ここで、一方の分
割半部6aに設けた2つの凹部mに他方の分割半部6b
に設けた2つの凸部nが嵌合することで一対の分割半部
が互いに連結される。しかも、各分割半部6a,6bの
中央には位置決め凸部qが互いに対向する方向に突設さ
れ、これらは下部横向き延出部b2の外周面に形成され
た各位置決め孔rに嵌挿される。このため、一対の分割
半部6a,6bは各位置決め孔rと位置決め凸部qの嵌
合で精度良く位置決めされ、しかもワンタッチでずれ無
く互いに結合でき、発泡ブロック6の取付け作業性がよ
り向上する。
ック6は比較的大きな下部横向き閉空間d2に発泡前に
おいて遊嵌状に収容され、下部横向き延出部b2の外周
面を車内側(図中左側)と車外側より挟持する一対の分
割半部6a,6bにより形成される。ここで、一方の分
割半部6aに設けた2つの凹部mに他方の分割半部6b
に設けた2つの凸部nが嵌合することで一対の分割半部
が互いに連結される。しかも、各分割半部6a,6bの
中央には位置決め凸部qが互いに対向する方向に突設さ
れ、これらは下部横向き延出部b2の外周面に形成され
た各位置決め孔rに嵌挿される。このため、一対の分割
半部6a,6bは各位置決め孔rと位置決め凸部qの嵌
合で精度良く位置決めされ、しかもワンタッチでずれ無
く互いに結合でき、発泡ブロック6の取付け作業性がよ
り向上する。
【0017】同じく、図3(a)に示す多角形の発泡ブ
ロック6は上部横向き閉空間d3に発泡前において遊嵌
状に収容され、上部横向き延出部b3の外周面を車内側
(図中左側)と車外側より挟持する一対の分割半部6
a,6bにより形成される。ここでも、一方の分割半部
6aに2つの凹部mと1つの位置決め凸部qが形成さ
れ、他方の分割半部6bに2つの凸部nと1つの位置決
め凸部qが形成される。一対の分割半部6a,6bは上
部横向き延出部b3の各位置決め孔rに位置決め凸部q
を嵌合して位置決めされ、しかもワンタッチで2つの凹
部mに2つの凸部nが嵌着し、互いに位置ずれなく結合
でき、作業性よく取付けできる。
ロック6は上部横向き閉空間d3に発泡前において遊嵌
状に収容され、上部横向き延出部b3の外周面を車内側
(図中左側)と車外側より挟持する一対の分割半部6
a,6bにより形成される。ここでも、一方の分割半部
6aに2つの凹部mと1つの位置決め凸部qが形成さ
れ、他方の分割半部6bに2つの凸部nと1つの位置決
め凸部qが形成される。一対の分割半部6a,6bは上
部横向き延出部b3の各位置決め孔rに位置決め凸部q
を嵌合して位置決めされ、しかもワンタッチで2つの凹
部mに2つの凸部nが嵌着し、互いに位置ずれなく結合
でき、作業性よく取付けできる。
【0018】同じく、図3(b)に示す矩形の発泡ブロ
ック6は後部縦向き閉空間d4に発泡前において遊嵌状
に収容され、後部縦向き延出部b4の外周面を車内側
(図中上側)と車外側より挟持する一対の分割半部6
a,6bにより形成される。ここでも、一方の分割半部
6aに2つの凸部nと1つの位置決め凸部qが形成さ
れ、他方の分割半部6bに2つの凹部mと1つの位置決
め凸部qが形成される。一対の分割半部6a,6bは後
部縦向き延出部b4の各位置決め孔rに位置決め凸部q
を嵌合するので縦向きの外周面にもかかわらず、ずれな
く確実に位置決めされ、しかもワンタッチで2つの凹部
mに2つの凸部nが嵌着して互いに結合でき、作業性よ
く取付けできる。
ック6は後部縦向き閉空間d4に発泡前において遊嵌状
に収容され、後部縦向き延出部b4の外周面を車内側
(図中上側)と車外側より挟持する一対の分割半部6
a,6bにより形成される。ここでも、一方の分割半部
6aに2つの凸部nと1つの位置決め凸部qが形成さ
れ、他方の分割半部6bに2つの凹部mと1つの位置決
め凸部qが形成される。一対の分割半部6a,6bは後
部縦向き延出部b4の各位置決め孔rに位置決め凸部q
を嵌合するので縦向きの外周面にもかかわらず、ずれな
く確実に位置決めされ、しかもワンタッチで2つの凹部
mに2つの凸部nが嵌着して互いに結合でき、作業性よ
く取付けできる。
【0019】ここでは、図3(a)〜(c)の3箇所の
発泡前における発泡ブロック6について、説明したがそ
の他の部の発泡ブロック6も同様に位置ずれなく、ワン
タッチで作業性よく取付けでき、ここでは重複説明を略
す。図2において3箇所に示す各略三角形の発泡ブロッ
ク7は発泡前において車内側と車外側(紙面手前側)の
一対の分割半部7a,7bとして形成され、下部の横向
き延出部b2と前部縦向き延出部b1の前側の突合せ部
や、上下の横向き延出部b2、b3と後部縦向き延出部
b4の上下の各突合せ部をそれぞれ挟持するように取付
けられる。この場合、各分割半部7a,7bは3つの凸
部q1をそれぞれ突設し、これらは各横向き延出部b
2、b3側の2つの位置決め孔rと後部縦向き延出部b
4の上下端の各1つの位置決め孔rに嵌合可能に形成さ
れる。
発泡前における発泡ブロック6について、説明したがそ
の他の部の発泡ブロック6も同様に位置ずれなく、ワン
タッチで作業性よく取付けでき、ここでは重複説明を略
す。図2において3箇所に示す各略三角形の発泡ブロッ
ク7は発泡前において車内側と車外側(紙面手前側)の
一対の分割半部7a,7bとして形成され、下部の横向
き延出部b2と前部縦向き延出部b1の前側の突合せ部
や、上下の横向き延出部b2、b3と後部縦向き延出部
b4の上下の各突合せ部をそれぞれ挟持するように取付
けられる。この場合、各分割半部7a,7bは3つの凸
部q1をそれぞれ突設し、これらは各横向き延出部b
2、b3側の2つの位置決め孔rと後部縦向き延出部b
4の上下端の各1つの位置決め孔rに嵌合可能に形成さ
れる。
【0020】次に、図4乃至図6に示す左右のサイドメ
ンバG2(一方のみ示した)は鋼板のプレス加工により
成形されたサイドメンバアウタ11とサイドメンバイン
ナ12と、これらが形成する屈曲閉空間d5に収容され
る補強枠部材13とで構成される。サイドメンバインナ
12は図6に示すように、コ字型断面に形成され、サイ
ドメンバアウタ11は略長板状に形成され、これら両パ
ネルは周縁部よりフランジf2、f3を延出形成してい
る。ここでサイドメンバアウタ11とサイドメンバイン
ナ12の各フランジf2,f3が重ね合わされることで
前後方向Xに段差を持ち、前部より後部に向けて降下す
る傾斜部を有する屈曲閉空間d5が形成される。補強枠
部材13は上位置の前部より後部に向け屈曲して降下す
る形状の、即ち、高さ方向に延出する屈曲鋼管14と、
屈曲鋼管14の前後端近傍に溶接された前後の位置決め
片15、16及び屈曲鋼管14に取り付けられる複数の
発泡ブロック17とで形成される。
ンバG2(一方のみ示した)は鋼板のプレス加工により
成形されたサイドメンバアウタ11とサイドメンバイン
ナ12と、これらが形成する屈曲閉空間d5に収容され
る補強枠部材13とで構成される。サイドメンバインナ
12は図6に示すように、コ字型断面に形成され、サイ
ドメンバアウタ11は略長板状に形成され、これら両パ
ネルは周縁部よりフランジf2、f3を延出形成してい
る。ここでサイドメンバアウタ11とサイドメンバイン
ナ12の各フランジf2,f3が重ね合わされることで
前後方向Xに段差を持ち、前部より後部に向けて降下す
る傾斜部を有する屈曲閉空間d5が形成される。補強枠
部材13は上位置の前部より後部に向け屈曲して降下す
る形状の、即ち、高さ方向に延出する屈曲鋼管14と、
屈曲鋼管14の前後端近傍に溶接された前後の位置決め
片15、16及び屈曲鋼管14に取り付けられる複数の
発泡ブロック17とで形成される。
【0021】前後の位置決め片15、16は板金製で上
下に屈曲フランジfbをそれぞれ形成され、これらは図
6に2点鎖線で示すように、サイドメンバインナ12の
内壁面の適所で当接し、当接点wが点溶接され、位置決
め処理される。図6に示す矩形の発泡ブロック17は図
3(c)に示した矩形の発泡ブロック6と同様に形成さ
れ、即ち、屈曲閉空間d5に発泡前において遊嵌状に収
容され、屈曲鋼管14の外周面を車内側(図中右側)と
車外側より挟持する一対の分割半部17a,17bによ
り形成される。ここでも、一方の分割半部17aに2つ
の凹部mと1つの位置決め凸部qが形成され、他方の分
割半部6bに2つの凸部nと1つの位置決め凸部qが形
成される。一対の分割半部17a,17bは屈曲鋼管1
4の各位置決め孔rに位置決め凸部qを嵌合して位置決
めされ、しかも2つの凹部mに2つの凸部nが嵌着し、
互いに位置ずれなく結合でき、ワンタッチで作業性よく
取付けできる。特に、屈曲閉空間d5の傾斜部と対向す
る発泡ブロック17も各位置決め孔rに位置決め凸部q
を嵌合するので、ずれ落ちることを確実に防止でき、位
置決め精度を確保できる。
下に屈曲フランジfbをそれぞれ形成され、これらは図
6に2点鎖線で示すように、サイドメンバインナ12の
内壁面の適所で当接し、当接点wが点溶接され、位置決
め処理される。図6に示す矩形の発泡ブロック17は図
3(c)に示した矩形の発泡ブロック6と同様に形成さ
れ、即ち、屈曲閉空間d5に発泡前において遊嵌状に収
容され、屈曲鋼管14の外周面を車内側(図中右側)と
車外側より挟持する一対の分割半部17a,17bによ
り形成される。ここでも、一方の分割半部17aに2つ
の凹部mと1つの位置決め凸部qが形成され、他方の分
割半部6bに2つの凸部nと1つの位置決め凸部qが形
成される。一対の分割半部17a,17bは屈曲鋼管1
4の各位置決め孔rに位置決め凸部qを嵌合して位置決
めされ、しかも2つの凹部mに2つの凸部nが嵌着し、
互いに位置ずれなく結合でき、ワンタッチで作業性よく
取付けできる。特に、屈曲閉空間d5の傾斜部と対向す
る発泡ブロック17も各位置決め孔rに位置決め凸部q
を嵌合するので、ずれ落ちることを確実に防止でき、位
置決め精度を確保できる。
【0022】このような車体の骨格構造の適用された側
壁骨格構造G1及びサイドメンバG2を有する車両の組
立て工程について説明する。車両の組立てライン上で行
われる側壁骨格組立て工程部には、図1に示すような側
部アウタパネル2と側部インナーパネル3と補強枠部材
4とが供給され、ここで位置決めされる側部アウタパネ
ル2の凹部に補強枠部材4が組み込まれ、次いで、側部
インナーパネル3が重ね合わされ、両者の互いに重ね合
わされた複数のフランジfo,fiが複数箇所で溶接処
理され、次いで、側部アウタパネル2と側部インナーパ
ネル3の接合済みの組み立て体の外周側の開口や側部イ
ンナーパネル3に設けられている作業孔より溶接ガンが
差し込まれ、複数の位置決め片片5a〜5c及び6a〜
6cの各屈曲フランジfbを側部アウタパネル2及び側
部インナーパネル3の内壁面に点溶接Wし、両パネル
2,3間に連続して設けられる縦向き閉空間d1,d4
や上下の横向き閉空間d2,d3に、発泡前の発泡ブロ
ックを多数取付けた補強枠部材4を位置精度良く取り付
けることができる。
壁骨格構造G1及びサイドメンバG2を有する車両の組
立て工程について説明する。車両の組立てライン上で行
われる側壁骨格組立て工程部には、図1に示すような側
部アウタパネル2と側部インナーパネル3と補強枠部材
4とが供給され、ここで位置決めされる側部アウタパネ
ル2の凹部に補強枠部材4が組み込まれ、次いで、側部
インナーパネル3が重ね合わされ、両者の互いに重ね合
わされた複数のフランジfo,fiが複数箇所で溶接処
理され、次いで、側部アウタパネル2と側部インナーパ
ネル3の接合済みの組み立て体の外周側の開口や側部イ
ンナーパネル3に設けられている作業孔より溶接ガンが
差し込まれ、複数の位置決め片片5a〜5c及び6a〜
6cの各屈曲フランジfbを側部アウタパネル2及び側
部インナーパネル3の内壁面に点溶接Wし、両パネル
2,3間に連続して設けられる縦向き閉空間d1,d4
や上下の横向き閉空間d2,d3に、発泡前の発泡ブロ
ックを多数取付けた補強枠部材4を位置精度良く取り付
けることができる。
【0023】同じく、サイドメンバ組立て工程部では、
予め、発泡ブロック17を取り付けた補強枠部材13を
位置決めして収容したサイドメンバインナ12が供給さ
れ、これがサイドメンバインナ12と重ね合わされ、両
者のフランジf2、f3が互いに溶接されてサイドメン
バG2が組み立てられ、このサイドメンバG2は車両の
組立てライン上の車体前部の組み立て工程部に搬送さ
れ、同部で車体前部の組み立て体側に溶接処理される。
予め、発泡ブロック17を取り付けた補強枠部材13を
位置決めして収容したサイドメンバインナ12が供給さ
れ、これがサイドメンバインナ12と重ね合わされ、両
者のフランジf2、f3が互いに溶接されてサイドメン
バG2が組み立てられ、このサイドメンバG2は車両の
組立てライン上の車体前部の組み立て工程部に搬送さ
れ、同部で車体前部の組み立て体側に溶接処理される。
【0024】この後、車体の骨格構造の他の部位の組立
てを完了させると、完成した車体の骨格構造体は塗装ラ
インに搬送され、電着液槽内で全体が電着塗装され、こ
の後、塗装ラインの塗装焼き付け炉に搬送される。ここ
で、電着塗料の焼き付けに適した焼き付け温度で、適正
焼き付け時間をかけて塗料が焼き付け処理され、この
際、側壁骨格構造G1とサイドメンバG2内の各発泡ブ
ロック6、7、17は3〜4倍の平均発泡倍率で加熱発
泡する。これにより、側部アウタパネル2及び側部イン
ナーパネル3間に連続して設けられる縦向き閉空間d
1,d4や上下の横向き閉空間d2,d3の各発泡ブロ
ック対向部位の閉空間を各発泡ブロック6、17が完全
に閉鎖し、両パネルを一体的に接合し、側壁骨格構造G
1の剛性強化を図ることができる。同じく、サイドメン
バアウタ11とサイドメンバインナ12間の屈曲閉空間
d5の各発泡ブロック対向部位の閉空間を完全に閉鎖
し、両パネルを一体的に接合し、サイドメンバG2の剛
性強化を図ることができる。なお、略三角形の発泡ブロ
ック7は発泡後に、下部の横向き延出部b2と前部縦向
き延出部b1の前側の突合せ部や、上下の横向き延出部
b2、b3と後部縦向き延出部b4の上下の各突合せ部
をそれぞれ覆うようにして発泡し、各突合せ部との対向
内壁に圧接し、各突合せ部を補強できる。
てを完了させると、完成した車体の骨格構造体は塗装ラ
インに搬送され、電着液槽内で全体が電着塗装され、こ
の後、塗装ラインの塗装焼き付け炉に搬送される。ここ
で、電着塗料の焼き付けに適した焼き付け温度で、適正
焼き付け時間をかけて塗料が焼き付け処理され、この
際、側壁骨格構造G1とサイドメンバG2内の各発泡ブ
ロック6、7、17は3〜4倍の平均発泡倍率で加熱発
泡する。これにより、側部アウタパネル2及び側部イン
ナーパネル3間に連続して設けられる縦向き閉空間d
1,d4や上下の横向き閉空間d2,d3の各発泡ブロ
ック対向部位の閉空間を各発泡ブロック6、17が完全
に閉鎖し、両パネルを一体的に接合し、側壁骨格構造G
1の剛性強化を図ることができる。同じく、サイドメン
バアウタ11とサイドメンバインナ12間の屈曲閉空間
d5の各発泡ブロック対向部位の閉空間を完全に閉鎖
し、両パネルを一体的に接合し、サイドメンバG2の剛
性強化を図ることができる。なお、略三角形の発泡ブロ
ック7は発泡後に、下部の横向き延出部b2と前部縦向
き延出部b1の前側の突合せ部や、上下の横向き延出部
b2、b3と後部縦向き延出部b4の上下の各突合せ部
をそれぞれ覆うようにして発泡し、各突合せ部との対向
内壁に圧接し、各突合せ部を補強できる。
【0025】このような側壁骨格構造G1やサイドメン
バG2を有した車体の骨格構造を適用した車両が走行時
に衝突し、前後方向Xに大荷重を受けたとする。この場
合、サイドメンバG2は、発泡済みの発泡ブロック17
を複数有した屈曲鋼管14により屈曲閉空間d5におけ
る曲げ剛性が補強されるので、客室に近いために変形を
抑制したい部位の屈曲変形が抑えられる。この結果、客
室から離れた車両前部において、鋼管14及びサイドメ
ンバアウタ11とサイドメンバインナ12の座屈変形を
発生させることができ、衝撃吸収機能を発揮できる。同
じく側壁骨格構造G1側のサイドシル部a2もその部位
の横向き閉空間d2に発泡済みの発泡ブロック6、7を
複数有した横向き延出部b2により曲げ剛性が補強され
ることより,屈曲変形を抑えられる。
バG2を有した車体の骨格構造を適用した車両が走行時
に衝突し、前後方向Xに大荷重を受けたとする。この場
合、サイドメンバG2は、発泡済みの発泡ブロック17
を複数有した屈曲鋼管14により屈曲閉空間d5におけ
る曲げ剛性が補強されるので、客室に近いために変形を
抑制したい部位の屈曲変形が抑えられる。この結果、客
室から離れた車両前部において、鋼管14及びサイドメ
ンバアウタ11とサイドメンバインナ12の座屈変形を
発生させることができ、衝撃吸収機能を発揮できる。同
じく側壁骨格構造G1側のサイドシル部a2もその部位
の横向き閉空間d2に発泡済みの発泡ブロック6、7を
複数有した横向き延出部b2により曲げ剛性が補強され
ることより,屈曲変形を抑えられる。
【0026】更に、側壁骨格構造G1は側部アウタパネ
ル2及び側部インナーパネル3を互いに接合し、それら
組み立て体の部内に連続して縦向き閉空間d1,d4や
上下の横向き閉空間d2,d3を形成し、同閉空間内に
発泡済みの各発泡ブロック6、7を複数有した補強枠部
材4を充填し、これにより、フロントピラ部a1、サイ
ドシル部a2、ルーフレール部a3、センタピラ部a4
及びリアピラ部a5等の曲げ剛性を強化している。この
ため、これらの部位が側突時において衝撃荷重を受けて
も車室側の変形を低減でき、しかも、多数の発泡ブロッ
ク6、7が衝撃吸収機能を働かせることができ、乗員の
安全性を向上させることができる。更に、補強枠部材の
芯材である上下の横向き延出部b3,b2や、前後の縦
向き延出部b1,b4、或いは屈曲鋼管14が鋼管製な
ので、これに支持された発泡ブロックと共働し、車体の
中空部材の全域の剛性強化をより向上させることができ
る。
ル2及び側部インナーパネル3を互いに接合し、それら
組み立て体の部内に連続して縦向き閉空間d1,d4や
上下の横向き閉空間d2,d3を形成し、同閉空間内に
発泡済みの各発泡ブロック6、7を複数有した補強枠部
材4を充填し、これにより、フロントピラ部a1、サイ
ドシル部a2、ルーフレール部a3、センタピラ部a4
及びリアピラ部a5等の曲げ剛性を強化している。この
ため、これらの部位が側突時において衝撃荷重を受けて
も車室側の変形を低減でき、しかも、多数の発泡ブロッ
ク6、7が衝撃吸収機能を働かせることができ、乗員の
安全性を向上させることができる。更に、補強枠部材の
芯材である上下の横向き延出部b3,b2や、前後の縦
向き延出部b1,b4、或いは屈曲鋼管14が鋼管製な
ので、これに支持された発泡ブロックと共働し、車体の
中空部材の全域の剛性強化をより向上させることができ
る。
【0027】このように、図1の車体の骨格構造の適用
された側壁骨格構造G1及びサイドメンバG2は、一対
の側部アウタパネル2及び側部インナーパネル3を互い
に重ねて接合してなる車体の中空部材の所望の複数部位
に複数の発泡ブロックを配備できる補強枠部材4、13
を用い、発泡処理によって複数箇所を容易に補強でき、
特に、複数の発泡ブロックを所望の部位に配置して発泡
処理するという作業を作業性良く行うことができる。更
に、複数の発泡ブロックの設置時にこれら発泡ブロック
6、7、17が補強枠部材4、14に支持されるので下
方にずれ易い縦向き延出部d1、d4であっても、位置
ずれなく配備され、発泡後には同部位を容易に補強する
ことができる。
された側壁骨格構造G1及びサイドメンバG2は、一対
の側部アウタパネル2及び側部インナーパネル3を互い
に重ねて接合してなる車体の中空部材の所望の複数部位
に複数の発泡ブロックを配備できる補強枠部材4、13
を用い、発泡処理によって複数箇所を容易に補強でき、
特に、複数の発泡ブロックを所望の部位に配置して発泡
処理するという作業を作業性良く行うことができる。更
に、複数の発泡ブロックの設置時にこれら発泡ブロック
6、7、17が補強枠部材4、14に支持されるので下
方にずれ易い縦向き延出部d1、d4であっても、位置
ずれなく配備され、発泡後には同部位を容易に補強する
ことができる。
【0028】上述のところにおいて、補強枠部材13は
下向き傾斜部を備えていたが、傾斜部が完全に屈曲形成
されていとも良く、この場合も図1の補強枠部材13を
用いた装置と同様の作用効果が得られる。更に、補強枠
部材4は上下の横向き延出部b3,b2及び前後の縦向
き延出部b1,b4を一体的に組み合わせて形成されて
いるが、場合により、補強枠部材は上下の横向き延出部
b3,b2の一方と、前後の縦向き延出部b1,b4の
一方との2部材が一体的に組み合わされたものでも良
く、この場合も図1の装置と同様の作用効果が得られ
る。
下向き傾斜部を備えていたが、傾斜部が完全に屈曲形成
されていとも良く、この場合も図1の補強枠部材13を
用いた装置と同様の作用効果が得られる。更に、補強枠
部材4は上下の横向き延出部b3,b2及び前後の縦向
き延出部b1,b4を一体的に組み合わせて形成されて
いるが、場合により、補強枠部材は上下の横向き延出部
b3,b2の一方と、前後の縦向き延出部b1,b4の
一方との2部材が一体的に組み合わされたものでも良
く、この場合も図1の装置と同様の作用効果が得られ
る。
【0029】上述のところにおいて、発泡ブロック6、
17は位置決め用の凸部qを各延出部d1乃至d4の位
置決め孔rに押し込み嵌合し、位置決めを行っていた
が、構成の簡素化のため、これら位置決め用の凸部qや
位置決め孔rを排除しても良い。この場合、各発泡ブロ
ック6、17を成す分割半部6a、6bや分割半部17
a,17bの互いの凹部と凸部の結合時に縦向き延出部
d1、d4等を挟持し、ずれ抵抗となる摩擦力を発生さ
せ、ずれを防止してもよく、これらの場合も、図1の装
置と同様の作用効果が得られる。なお、本実施例中にお
いて、各発泡ブロック6、7、17には平均発泡倍率が
3〜4倍の高剛性発泡材を採用したが、求める補強効果
が発泡後に得られる発泡材であれば、より高倍率で発泡
する発泡材であってもよい。
17は位置決め用の凸部qを各延出部d1乃至d4の位
置決め孔rに押し込み嵌合し、位置決めを行っていた
が、構成の簡素化のため、これら位置決め用の凸部qや
位置決め孔rを排除しても良い。この場合、各発泡ブロ
ック6、17を成す分割半部6a、6bや分割半部17
a,17bの互いの凹部と凸部の結合時に縦向き延出部
d1、d4等を挟持し、ずれ抵抗となる摩擦力を発生さ
せ、ずれを防止してもよく、これらの場合も、図1の装
置と同様の作用効果が得られる。なお、本実施例中にお
いて、各発泡ブロック6、7、17には平均発泡倍率が
3〜4倍の高剛性発泡材を採用したが、求める補強効果
が発泡後に得られる発泡材であれば、より高倍率で発泡
する発泡材であってもよい。
【0030】また、本実施例においては、下部横向き延
出部の延出方向を前後方向としたが、断面形状が略コ字
形状を成して車幅方向に向かって延設されるクロスメン
バ部材を、車体の床部を成すフロアパネル部材の上面及
び下面側の少なくともいずれか一方の側から該フロアパ
ネル部材に固定して、該クロスメンバ部と該フロアパネ
ル部材とが協動して車幅方向Yに延びる閉空間を形成す
るよう設け、この閉空間の内部に補強枠部材及び発泡ブ
ロックを配設する構造としてもよい。
出部の延出方向を前後方向としたが、断面形状が略コ字
形状を成して車幅方向に向かって延設されるクロスメン
バ部材を、車体の床部を成すフロアパネル部材の上面及
び下面側の少なくともいずれか一方の側から該フロアパ
ネル部材に固定して、該クロスメンバ部と該フロアパネ
ル部材とが協動して車幅方向Yに延びる閉空間を形成す
るよう設け、この閉空間の内部に補強枠部材及び発泡ブ
ロックを配設する構造としてもよい。
【0031】さらに上部横向き延出部の延出方向を前後
方向Xとしたが、断面形状が略コ字形状を成して車幅方
向Yに向かって延設されるルーフリンフォースメント部
材を、車体のルーフ部を成すルーフパネル部材の車室内
側から該ルーフパネル部材に固定して、該ルーフリンフ
ォースメント部材と該ルーフパネル部材とが協動して車
幅方向Yに延びる閉空間を形成するように設け、この閉
空間の内部に補強枠部材及び発泡ブロックを配設する構
成としてもよい。
方向Xとしたが、断面形状が略コ字形状を成して車幅方
向Yに向かって延設されるルーフリンフォースメント部
材を、車体のルーフ部を成すルーフパネル部材の車室内
側から該ルーフパネル部材に固定して、該ルーフリンフ
ォースメント部材と該ルーフパネル部材とが協動して車
幅方向Yに延びる閉空間を形成するように設け、この閉
空間の内部に補強枠部材及び発泡ブロックを配設する構
成としてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、一対
のパネルを互いに重ねて接合してなる車体の中空部材の
各発泡ブロックが対向する部位を容易に補強でき、複数
の発泡ブロックを所望の部位に配置して発泡処理すると
いう作業を容易に作業性良く行うことができる。特に、
設置時に発泡ブロックが下方に位置ずれ易い縦向き延出
部であっても、補強枠部材に支持されるので位置ずれな
く同部位を容易に補強することができる。
のパネルを互いに重ねて接合してなる車体の中空部材の
各発泡ブロックが対向する部位を容易に補強でき、複数
の発泡ブロックを所望の部位に配置して発泡処理すると
いう作業を容易に作業性良く行うことができる。特に、
設置時に発泡ブロックが下方に位置ずれ易い縦向き延出
部であっても、補強枠部材に支持されるので位置ずれな
く同部位を容易に補強することができる。
【0033】請求項2の発明は、補強枠部材に位置決め
ブラケットが取付けられることで、補強枠部材を縦向き
閉空間或いは横向き閉空間内に位置決めする作業がより
容易化され、作業性が向上する。
ブラケットが取付けられることで、補強枠部材を縦向き
閉空間或いは横向き閉空間内に位置決めする作業がより
容易化され、作業性が向上する。
【0034】請求項3の発明は、発泡ブロックを一対の
分割半部として形成しておくことで、これを補強枠部材
の外周面を挟持するように取付けでき、発泡ブロックの
取付け作業性が向上する。
分割半部として形成しておくことで、これを補強枠部材
の外周面を挟持するように取付けでき、発泡ブロックの
取付け作業性が向上する。
【図1】本発明の一実施形態としての車体の骨格構造が
適用された車両の側壁骨格構造の分解斜視図である。
適用された車両の側壁骨格構造の分解斜視図である。
【図2】図1の車両の側壁骨格構造で用いる補強枠部材
の拡大斜視図である。
の拡大斜視図である。
【図3】図1の車両の側壁骨格構造の要部断面図で、
(a)は図1のA−A線断面図、(b)は図1のB−B
線断面図、(c)は図1のC−C線断面図である。
(a)は図1のA−A線断面図、(b)は図1のB−B
線断面図、(c)は図1のC−C線断面図である。
【図4】図1の車両の側壁骨格構造が適用される車両の
概略側面図である。
概略側面図である。
【図5】図1の車両の側壁骨格構造で用いるサイドメン
バに採用される補強枠部材の拡大斜視図である。
バに採用される補強枠部材の拡大斜視図である。
【図6】図1の車両の側壁骨格構造で用いるサイドメン
バの要部の拡大断面図である。
バの要部の拡大断面図である。
【図7】従来の車体の骨格構造が適用された車両のサイ
ドシル部分の拡大断面図である。
ドシル部分の拡大断面図である。
2 側部アウタパネル(パネル) 3 側部インナーパネル(パネル) 4,13 補強枠部材 6,17 発泡ブロック 7 三角形状の発泡ブロック b1,b4 縦向き延出部 b2 下部横向き延出部 b3 上部横向き延出部 d1,d4 補強枠部縦向き閉空間 d2,d3 横向き閉空間 G1 側壁骨格構造 G2 サイドメンバ X 前後方向
Claims (3)
- 【請求項1】高さ方向に延出する縦向き延出部と該縦向
き延出部の下端より横向きに延出する下部の横向き延出
部と該縦向き延出部の上端より横向きに延出する上部の
横向き延出部とのうち少なくとも該縦向き延出部と上下
いずれか一方の横向き延出部とを備える車体の補強枠部
材と、 一対のパネルを互いに重ねて接合することで少なくとも
縦向き閉空間及び上下いずれか一方の横向き閉空間を形
成し、かつ、該縦向き閉空間に上記縦向き延出部を、該
上下いずれか一方の横向き閉空間に上記上下いずれか一
方の横向き延出部をそれぞれ配設してなる車体の中空部
材と、 上記車体の補強枠部材の複数箇所に支持され加熱発泡す
ることで上記一対のパネルの内面に当接して対向位置の
閉空間を閉塞する発泡ブロックと、を具備した車体の骨
格構造。 - 【請求項2】上記車体の補強枠部材には、同車体の補強
枠部材を上記縦向き閉空間或いは横向き閉空間内に位置
決めする位置決めブラケットが取付けられることを特徴
とする請求項1記載の車体の骨格構造。 - 【請求項3】上記発泡ブロックは、発泡前に上記車体の
補強枠部材の外周面を挟持する一対の分割半部として形
成されることを特徴とする請求項1記載の車体の骨格構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000243967A JP2002053067A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | 車体の骨格構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000243967A JP2002053067A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | 車体の骨格構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002053067A true JP2002053067A (ja) | 2002-02-19 |
Family
ID=18734734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000243967A Pending JP2002053067A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | 車体の骨格構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002053067A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006321404A (ja) * | 2005-05-20 | 2006-11-30 | Toyota Auto Body Co Ltd | 車両のルーフサイドレールと中間ピラーの連結部構造 |
CN1305722C (zh) * | 2003-08-29 | 2007-03-21 | 三菱自动车工业株式会社 | 车身侧部结构 |
JP2008222087A (ja) * | 2007-03-14 | 2008-09-25 | Mazda Motor Corp | 車体前部構造 |
US7445400B2 (en) | 2002-09-05 | 2008-11-04 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Frame joint structure and joining method thereof |
JP2010120418A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Honda Motor Co Ltd | 車体側部構造 |
JP2010168040A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Lanxess Deutschland Gmbh | 自動車の車体構造の枠側部材 |
CN112061239A (zh) * | 2019-06-11 | 2020-12-11 | 新荣株式会社 | 加强部件 |
KR20210122574A (ko) * | 2020-04-01 | 2021-10-12 | 현대자동차주식회사 | 차량용 사이드구조 |
-
2000
- 2000-08-11 JP JP2000243967A patent/JP2002053067A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7445400B2 (en) | 2002-09-05 | 2008-11-04 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Frame joint structure and joining method thereof |
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KR20210122574A (ko) * | 2020-04-01 | 2021-10-12 | 현대자동차주식회사 | 차량용 사이드구조 |
KR102429509B1 (ko) * | 2020-04-01 | 2022-08-05 | 현대자동차주식회사 | 차량용 사이드구조 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060808 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061006 |
|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061226 |