JP2002042307A - 誘導型薄膜磁気ヘッドおよび磁気ディスク装置 - Google Patents
誘導型薄膜磁気ヘッドおよび磁気ディスク装置Info
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Abstract
アの磁極端の端部からも大きな磁界がもれるため、記録
時には所望のトラック幅よりも広い領域で記録磁界が記
録媒体に印加されてしまい、隣接する情報を壊すといっ
た問題があった。 【解決手段】本発明による誘導型薄膜磁気ヘッドでは、
磁極端層に効率よく磁束を運ぶために、磁極端層の後端
部上面を削り取り、磁極端層後端部と、磁極端層の後端
部の幅よりも広い幅を有する上部磁気コアの先端部とを
接続することにより、記録磁界の大きな記録ヘッドが実
現でき、かつ上部磁気コアの先端部を、浮上面から0.
2〜3.0μm後退させることにより上部磁気コアの端
部からの漏れ磁界を小さくできる。
Description
る誘導型薄膜磁気ヘッドに関する。
い、磁気記録媒体は高保磁力化し、記録に用いる誘導型
薄膜磁気ヘッドのトラック幅は狭小化している。また磁
気記録媒体の高保持力化に伴い、記録に充分な磁束を出
すために、誘導型薄膜磁気ヘッドの膜厚は厚くなってい
る。即ち現在では、誘導型薄膜磁気ヘッドの先端部で
は、トラック幅よりも膜厚の方が厚くなっており、その
製造はますます困難なものとなっている。
気ヘッドの磁極端領域に、上部磁気コアの磁極端よりも
狭い幅を有し、その幅がトラック幅を規定する磁極端層
を含むトレンチを有した誘導型薄膜磁気ヘッドの構造が
特開平7−296328号に記載されている。
−296328号に記載されている誘導型薄膜磁気ヘッ
ドでは、上部磁気コアの磁極端の幅は、トラック幅を規
定する磁極端層よりも広い。この構造により、上部磁気
コアの先端部でも磁束が大きいまま保たれ、薄い膜厚で
精度の良いトラック幅を有する磁極端層を作成すること
が可能となった。しかしながら、磁気ギャップ部のみな
らず、上部磁気コアの磁極端の端部からも大きな磁界が
もれるため、記録時には所望のトラック幅よりも広い領
域で記録磁界が記録媒体に印加されてしまい、隣接する
情報を壊すといった問題があった。
部磁気コアの磁極端部からのもれ磁界を小さくするため
に、上部磁気コアの磁極端面を浮上面より後方へ配置し
た磁気コア形状とする方法もある。しかし、その場合に
は、漏れ磁界の低下とともに記録磁界も低下してしまう
という問題がある。
磁気ヘッドでは、狭トラック幅を実現するために、上部
磁気コアと下部磁気コアの間に、少なくとも浮上面近傍
で略トラック幅を有する磁極端層を形成する。
磁極端層の後端部上面を削り取り、磁極端層後端部と、
磁極端層の後端部の幅よりも広い幅を有する上部磁気コ
アの先端部とを接続することにより、記録磁界の大きな
記録ヘッドが実現できる。
に露出した場合には、上部磁気コアの端部からの漏れ磁
界により、隣接トラックの情報を壊す恐れがある。この
恐れを避けるために本発明の記録ヘッドでは、上部磁気
コアの先端部を、浮上面から0.2〜3.0μm後退さ
せるのが望ましい。
面を参照して説明する。図1は本発明による誘導型薄膜
磁気ヘッドのモデル図で、図1(a)は本発明による誘
導型薄膜磁気ヘッドの断面図、図1(b)は図1(a)
に示したx方向に対して垂直な上面から見た上面図であ
る。図1(a)に示すように、本発明の誘導型薄膜磁気
ヘッドは基板上に下部磁気コア1と上部磁気コア2及び
下部磁気コアと上部磁気コアの間を周回して配置された
コイル3とからなり、下部磁気コア1と上部磁気コア2
とは、後端部ではバックコンタクト部4で接続し、先端
部では磁極端層11を介して接続している。磁極端層1
1は、磁極端層下側層111、磁気ギャップ膜10、磁
極端層上側層112の積層膜からなる。下部磁気コア1
から、磁極端層11の上面までの距離は、先端部よりも
後部の方を小さくし、少なくとも磁極端層11の後部に
おいて、上部磁気コア2の先端部と接続する。上部磁気
コア2の先端部の幅は、磁極端層11の後部の幅よりも
大きいことが望ましい。こうすることにより、磁極端層
に有効的に磁束が流入し、高い記録磁界を出せる誘導型
薄膜磁気ヘッドを提供できる。
膜磁気ヘッドの記録磁界分布の例を示す。比較のため、
図2(a)、(b)に従来の誘導型薄膜磁気ヘッドの記
録磁界分布の例を示す。いずれの場合も磁極端層下側層
の膜厚は0.5μm、ギャップ膜の膜厚は0.2μm、
磁極端層上側層の膜厚は2.0μmとし、磁極端層下側
層及び上側層の飽和磁束密度Bs及び比透磁率μは、C
o−Ni−Feの1.9T、μ=1500として、面積
要素法により求めた面内分布である。磁極端層の形状
は、先端部から0.5μmまでの幅を0.34μmと
し、それより後部では20°で広がる形状とし、長さを
3.0μmとした。磁極端層の長さと上部磁気コア先端
部の浮上面からの後退量との差が、磁極端層と上部磁気
コアの接触長さとなる。いずれの場合も磁極端層と上部
磁気コアの接触長さが5.0μmまでは、接触長さが長
いほど最大磁界は大きくなる。また、上部磁気コア先端
部の浮上面からの後退量が大きくなるほど最大磁界及び
上部磁気コア端部からの漏れ磁界が小さくなる。最大磁
界は上部磁気コア先端部の後退量が3.0μmを越える
と急激に減少し、上部磁気コア端部からの漏れ磁界は後
退量が0.2μm以上でほぼ一定となるため、上部磁気
コア先端部の後退量は0.2〜3.0μm、磁極端層の
長さは2.0〜7.0μmとするのが望ましい。
/非磁性膜/非磁性膜の3層構造とした場合は、上から
見た形状を3層とも同じ形状とする場合には、広がり角
度を5〜45°にすることにより、記録磁界を大きくす
ることができる。
での幅を1.34μmとし、それより後部では、コア幅
30μmまで広がり角度40°で広がる形状とした。下
部磁気コアの膜厚は2.5μm、上部磁気コアの膜厚は
3.0μmとし、下部磁気コア及び上部磁気コアのBs
及びμは、45Ni−55FeのBs=1.6T、μ=
1600とした。起磁力は0.36アンペア・ターンと
し、浮上面から25nm離れた位置での記録磁界の面内
成分を、積分要素法を用いて計算した。計算結果は約4
0kA/m(500Oe)毎の等高線図で示す。なお、
等高線図の上にモデル先端部の断面形状を示した。図
中、縦方向がダウントラック方向、横方向がトラック幅
方向を示し、数字はμm単位である。
先端部と後部の膜厚が同じで上部磁気コア先端部が浮上
面に露出している場合である。最大磁界は633kA/
m(7.97kOe)であるが、上部磁気コア端部から
の漏れ磁界が252kA/m(3.18kOe)と大き
く、隣接トラックの情報を壊す恐れがある。
層の先端部と後部の膜厚が同じで上部磁気コア先端部を
浮上面から1.0μm後退させた場合である。上部磁気
コア端部からの漏れ磁界が79kA/m(1000O
e)以下に減少するが、最大磁界も625kA/m
(7.88kOe)と減少してしまう。
気ヘッドで上部磁気コア先端部が浮上面に露出している
場合である。最大磁界は647kA/m(8.15kO
e)、上部磁気コア端部からの漏れ磁界は216kA/
m(2.72kOe)となり、従来の誘導型薄膜磁気ヘ
ッドの一例である図2(a)の場合と比較すると、最大
磁界が大きくなり、上部磁気コアからの漏れ磁界が小さ
くなることがわかる。
気ヘッドで上部磁気コア先端部を浮上面から1.0μm
後退させた場合である。上部磁気コア端部からの漏れ磁
界が79kA/m(1000Oe)以下に減少し、最大
磁界は642kA/m(8.09kOe)となり、従来
の誘導型薄膜磁気ヘッドの他の一例である図2(b)の
場合と比べても最大磁界が大きいことがわかる。図2
(d)の形状に対して、下部及び上部磁極端層のBs及
びμを70Fe−30CoのBs=2.3T、μ=10
0とした場合には、最大磁界は717kA/m(9.0
3kOe)まで向上する。また、トラック幅を0.6μ
mとした場合には、788kA/m(9.93kOe)
まで向上する。更に磁気ギャップ膜の膜厚及び磁極端層
の形状の最適化により、最大磁界はおおよそ79kA/
m(1.0kOe)以上向上が期待できる。
用いることにより、0.3〜0.6μmの狭トラック幅
の記録ヘッドで保磁力317〜476kA/m(4.0
〜6.0kOe)の媒体に高いS/N、記録密度で記録
することができる。
方法の一例を図3に示す。
端層形成のためのフレームマスクを形成し、めっき法に
より下部磁極端層111、磁気ギャップ膜10、上部磁
極端層112を形成する。その後、不必要な部分のめっ
き膜及びフレームマスクを削除する(図3(a))。再
生ヘッドとして磁気抵抗効果型ヘッド、スピンバルブヘ
ッド、あるいは巨大磁気抵抗効果型ヘッドを用いる場合
には、下部磁気コアと上部シールドを兼用にしても、層
間に非磁性膜をはさんで分離しても構わない。
iO2、レジストなどの絶縁膜を形成し、ケミカル・メ
カニカル・エッチング法などの手法により平坦化処理を
施した後、イオンミリング、リアクティブ・イオン・エ
ッチング(R.I.E.)やウエット・エッチングなど
の手法を用いて上部磁極端層112の後部を削り取る
(図3(c))。
端層の後部を削り取っても構わない(図3(c’))。
平坦化処理をした方が工程が複雑になるが、所望の形状
が得られやすい。また、コイル形成前に磁極端層11を
形成しても構わない。
クコンタクトのためのスルーホールを形成、上部磁気コ
ア2を形成し、最後に保護膜を形成する(図3
(d))。バックコンタクト部は磁極端層形成時のめっ
き膜を用いたり(図3(d’))、新たな磁性膜で形成
しても構わない。
膜磁気ヘッドの断面図を示す。図1のように、平坦な下
部磁気コア1上に磁極端層11を形成した方が狭トラッ
ク幅加工が容易であるが、磁極端層11の後部と下部磁
気コア1の間に非磁性膜を挟むことにより、より強い記
録磁界が得られる。図4(a)のように磁極端層上部を
平坦化処理しても、図4(b)のように平坦化処理をし
なくても、同様の効果が得られる。
らに別の実施例の断面図を示す。図5では、下部磁気コ
ア1上の少なくともギャップ近傍に磁気ギャップ膜10
を形成、磁極端層11の後部と磁気ギャップ膜10を隔
てる非磁性膜を形成後、磁極端層11を形成する。続い
て、磁極端層11を含むマスクを用いて、少なくとも浮
上面近傍のマスクに覆われていない領域の磁気ギャップ
膜10及び下部磁気コア1の上部領域をイオン・ミリン
グやR.I.E.などにより削り取り、所望のトラック
幅を有する下部磁気コア1及び磁極端層11を形成す
る。本実施例のように、磁気ギャップ膜10及び非磁性
の段差膜の上に磁極端層11を形成した場合には、磁極
端層の広がり角度が大きいほど、また広がり位置が浮上
面に近いほど、強い記録磁界が得られる。しかしなが
ら、磁極端層11の広がり角度が大きいほど、あるいは
広がり位置が浮上面に近いほど、浮上面近傍の下部磁気
コア上面を所望のトラック幅を有する形状に加工するこ
とが困難となる。
11を形成し、磁気ギャップ膜及び下部磁気コア上部を
所望の形状に加工後、磁極端層後部を削り込み、磁極端
層よりも広い幅を有する上部磁気コア2と接続すること
により、トラック幅加工精度が良く、強い記録磁界が得
られる誘導型薄膜磁気ヘッドが提供できる。図5(a)
のように磁極端層上部を平坦化処理しても、図5(b)
のように平坦化処理をしなくても、同様の効果が得られ
る。
積分要素法を用いて磁界計算を行った。下部磁性膜は4
0〜60Ni−60〜40Fe(1.6T)2.5μm
の上にCo−Ni−Fe(1.9T)を0.5μmを積
層した2層膜とし、ギャップ膜の膜厚は0.2μm、磁
極端層の膜厚は2.0μm、飽和磁束密度はCo−Ni
−Feの1.9Tとした。磁極端層の形状は、先端部か
ら0.5μmまでの幅を0.34μmとし、それより後
部では20°で広がる形状とし、長さを3.0μmとし
た。下部磁気コア先端部は磁極端層及び非磁性段差膜で
覆われていない領域を深さ0.5μm削り込む構造とし
た。上部磁気コアは、浮上面から0.5μmまでの幅を
1.34μmとし、それより後部では、コア幅30μm
まで広がり角度40°で広がる形状とした。上部磁気コ
アの膜厚は3.0μmとし、飽和磁束密度は1.6Tと
した。起磁力は0.36アンペア・ターンとした。最大
磁界は647kA/m(8.15kOe)であり、図2
(d)の形状よりも若干強い記録磁界が得られる。ま
た、Co−Ni−Feの部分をFe−Co(2.3T)
に変えた所、最大磁界は722kA/m(9.10kO
e)が得られた。
らに別の実施例の断面図を示す。図6の実施例では、下
部磁気コア1上にコイル3と、下部磁気コア1上の少な
くともギャップ近傍に磁極端層下側層111を形成、平
坦化処理後、磁気ギャップ膜10、磁極端層上側層11
2を形成する。続いて、磁極端層上側層を含むマスクを
用いて少なくとも浮上面近傍のマスクに覆われていない
領域の磁気ギャップ膜10及び磁極端層下側層111の
上部領域をイオン・ミリングやR.I.E.などにより
削り取り、所望のトラック幅を有する磁極端層11を形
成する。続いてコイル3を形成後、磁極端層上側層11
2の後端部をイオンミリングやR.I.E.等により削
り取る。最後に上部磁気コア2を形成する。図6(a)
のように磁極端層上部を平坦化処理しても、図6(b)
のように平坦化処理をしなくても、同様の効果が得られ
る。
を用いた一実施例の磁気ディスク装置を示す図である。
磁気記録装置としての磁気ディスク装置に本発明による
誘導型薄膜磁気ヘッドを適用した概要を示すものであ
る。しかしながら、本発明の誘導型薄膜磁気ヘッドを例
えば磁気テープ装置などのような磁気記録装置にも搭載
する事は可能である。
トラックと呼ばれる記録領域にデータを記録する為のデ
ィスク上に形成された磁気記録媒体としての磁気ディス
ク1110と、磁気トランスデューサーからなり、上記
データの読み取り、書き込みを実施する為の本発明によ
る磁気ヘッド1118と、該磁気ヘッド1118を支え
磁気ディスク1110上の所定位置へ移動させるアクチ
ュエーター手段と、磁気ヘッド1118が読み取り、書
き込みするデータの送受信及びアクチュエーター手段の
移動などを制御する制御手段とを含み構成される。
る事により、記憶容量の大きなディスクアレイ装置を形
成する事が可能である。
壊を回避し、狭いトラック幅を有し、強い記録磁界を出
すことのできる誘導型薄膜磁気ヘッドを提供できる。
ある。
の磁界強度の面内成分の等高線図である。
を示す図である。
例の断面図である。
の実施例の断面図である。
の別の実施例の断面図である。
気ディスク装置を示す図である。
バックコンタクト部、5 非磁性膜、6 基板、8
ヘッド保護膜、9 浮上面、10 磁気ギャップ膜、1
1 磁極端層、111 磁極端層下側層、112 磁極
端層上側層、1110 磁気ディスク、1112 回転
軸、1114 モーター、1116スライダー、111
8 磁気ヘッド、1120 ジンバル、1122 アー
ム、1124 アクチュエーター、1126 制御手
段、1128 電送線、1130 電送線。
Claims (10)
- 【請求項1】基板上に形成された下部磁気コアと、下部
磁気コア上に形成された磁極端層と、先端部で磁極端層
と結合し、後端部で下部磁気コアと結合し、後端部より
も先端部における幅が狭く、後端部から先端部に向かい
徐々にその幅を狭める形状を少なくとも部分的に有する
上部磁気コアと、上部磁気コアと下部磁気コアの間を周
回して配置されたコイルと、コイルと上部磁気コア及び
下部磁気コアとの間に形成された絶縁層とを有し、浮上
面における前記磁極端層の上面と前記下部磁気コアとの
距離よりも、該磁極端層と前記上部磁気コアの接続領域
の浮上面から遠ざかった後端領域における該磁極端層の
上面と該下部磁気コアとの距離の方が小さい誘導型薄膜
磁気ヘッド。 - 【請求項2】基板上に形成された下部磁気コアと、下部
磁気コア上の少なくとも浮上面近傍に形成された磁気ギ
ャップ膜と、該記録ギャップ膜の浮上面から遠ざかった
領域上、あるいは、該記録ギャップ膜の浮上面から遠ざ
かった領域上および下部コアの浮上面から遠ざかった領
域上に、浮上面から遠ざかるに従い膜厚が増大したのち
その膜厚を維持する非磁性膜と、該磁気ギャップ膜及び
前記非磁性膜上に形成された磁極端層と、先端部で磁極
端層と結合し、後端部で下部磁気コアと結合し、後端部
よりも先端部における幅が狭く、後端部から先端部に向
かい徐々にその幅を狭める形状を少なくとも部分的に有
する上部磁気コアと、上部磁気コアと下部磁気コアの間
を周回して配置されたコイルと、コイルと上部磁気コア
及び下部磁気コアとの間に形成された絶縁層とを有し、
浮上面における前記磁極端層の上面と前記磁気ギャップ
膜との距離よりも、該磁極端層と前記上部磁気コアの接
続領域の浮上面から遠ざかった後端領域における該磁極
端層の上面と該磁気ギャップ膜との距離の方が小さい誘
導型薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項3】基板上に形成された下部磁気コアと、下部
磁気コア上に形成された磁極端層と、先端部で磁極端層
と結合し、後端部で下部磁気コアと結合し、後端部より
も先端部における幅が狭く、後端部から先端部に向かい
徐々にその幅を狭める形状を少なくとも部分的に有する
上部磁気コアと、上部磁気コアと下部磁気コアの間を周
回して配置されたコイルと、コイルと上部磁気コア及び
下部磁気コアとの間に形成された絶縁層とを有し、浮上
面における前記磁極端層の上面と前記下部磁気コアとの
距離よりも、該磁極端層と前記上部磁気コアの接続領域
の浮上面から遠ざかった後端領域における該上部磁気コ
アと該下部磁気コアとの距離の方が小さいことを特徴と
する誘導型薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項4】基板上に形成された下部磁気コアと、下部
磁気コア上の少なくとも浮上面近傍に形成された磁気ギ
ャップ膜と、少なくとも該記録ギャップ膜の浮上面から
遠ざかった領域上に形成され、浮上面から遠ざかるに従
い膜厚が増大したのちその膜厚を維持する部分を有する
非磁性膜と、該磁気ギャップ膜及び前記非磁性膜上に形
成された磁極端層と、先端部で磁極端層と結合し、後端
部で下部磁気コアと結合し、後端部よりも先端部におけ
る幅が狭く、後端部から先端部に向かい徐々にその幅を
狭める形状を少なくとも部分的に有する上部磁気コア
と、上部磁気コアと下部磁気コアの間を周回して配置さ
れたコイルと、コイルと上部磁気コア及び下部磁気コア
との間に形成された絶縁層とを有し、浮上面における前
記磁極端層の上面と前記磁気ギャップ膜との距離より
も、該磁極端層と前記上部磁気コアの接続領域の浮上面
から遠ざかった後端領域における該磁極端層の上面と該
磁気ギャップ膜との距離の方が小さい誘導型薄膜磁気ヘ
ッド。 - 【請求項5】前記磁極端層が、浮上面近傍では下部磁気
コア上に形成され、また浮上面から遠ざかった領域では
下部磁気コア上に形成された非磁性膜上に形成されたこ
とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の誘導
型薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項6】前記磁極端層が磁性膜/非磁性膜/磁性膜
の3層膜からなることを特徴とする請求項1乃至5のい
ずれかに記載の誘導型薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項7】前記上部磁気コアの先端部が、浮上面から
0.2〜3.0μm後退していることを特徴とする請求
項1乃至のいずれかに記載の誘導型薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項8】磁極端層の飽和磁束密度が少なくとも上部
磁気コアもしくは下部磁気コアのいずれかの飽和磁束密
度よりも大きいことを特長とする請求項1乃至7のいず
れかに記載の誘導型薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項9】磁気記録媒体とそれを駆動するモーター、
磁気記録媒体に記録再生するための磁気ヘッド及び磁気
ヘッドの位置決めをする機構からなる磁気記録再生装置
において、記録ヘッドとして請求項1乃至8のいずれか
に記載の誘導型薄膜磁気ヘッドを少なくとも1つ搭載
し、前記ヘッドの磁極端層の浮上面における幅が0.5
μm以下であり、該磁極層を構成する磁性膜の飽和磁束
密度が1.6T以上であり、該磁気記憶媒体の保磁力が
317〜634kA/m(4.0〜8.0kOe)であ
る磁気記録再生装置。 - 【請求項10】磁気ディスク装置を複数個接続してなる
磁気ディスクアレイ装置において、記録ヘッドとして請
求項1乃至8のいずれかに記載の誘導型薄膜磁気ヘッド
を少なくともひとつ搭載し、前記ヘッドの磁極端層の浮
上面における幅が0.5μm以下であり、該磁極層を構
成する磁性膜の飽和磁束密度が1.6T以上であり、該
磁気記憶媒体の保磁力が317〜634kA/m(4.
0〜8.0kOe)である磁気ディスクアレイ装置。
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