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JP2001522906A - ポリアミド用の非結集性靭性賦与剤 - Google Patents

ポリアミド用の非結集性靭性賦与剤

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Publication number
JP2001522906A
JP2001522906A JP2000520489A JP2000520489A JP2001522906A JP 2001522906 A JP2001522906 A JP 2001522906A JP 2000520489 A JP2000520489 A JP 2000520489A JP 2000520489 A JP2000520489 A JP 2000520489A JP 2001522906 A JP2001522906 A JP 2001522906A
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polymer
graft
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ethylene
composition
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JP2000520489A
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イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、結集性ポリマーと、エチレンおよび少なくとも4個の炭素原子を有する1または複数種のα−オレフィン類のコポリマーとのポリマーの共グラフトに関する。共グラフト物はポリアミドの靭性賦与剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) (発明の分野) 本発明は、グラフトされていないポリマーブレンドを共グラフトすることによ
り製造した新規なポリマー組成物、ならびにこのような靭性賦与剤を含有する強
靭性のポリアミドおよび材料に関する。
【0002】 (関連技術の説明) ポリアミドの衝撃強さの改良に関連してかなりの先行技術がある。例えば、英
国特許出願番号第998,439号、あるいはEpsteinの米国特許第4,
174,358号を参照されたい。また、Nylon Plastics,E.
I.Kohan(1973,p.346)を参照されたい。
【0003】 ポリアミド成型品が衝撃により粉々になること、あるいは脆性破壊することに
対する抵抗についてはどのような成型品においても望ましい特徴であるため、ポ
リアミド樹脂の衝撃強さの改良については長い間関心を持たれてきた。「延性の
」とはクラックが衝撃領域から伝播する傾向のないことを意味し、したがってす
ぐれた延性を有する樹脂は衝撃により引き起こされたクラックの伝播に対して抵
抗するものである。また品物の延性はノッチ・アイゾット(NI)試験ASTM
D−256−73により測定することができる。
【0004】 これまで強さおよび延性を改良するためにポリアミド樹脂に様々な添加剤が加
えられていた。例えばEpsteinの米国特許‘358号には、ポリアミドと
反応する選択されたランダムコポリマーを添加することにより強さおよび延性を
改良することが記載されている。しかしながら衝撃によるポリアミドの脆性型の
破壊傾向は一般に温度が低下するに従って増加する。したがってウィンタースポ
ーツ装備品、自動車バンパー、およびこれに類するものなど低温用途における成
型品の使用は減っている。
【0005】 米国特許第5,346,963号には、一般に或る種のメタロセンで製造した
実質的に線状のエチレンポリマーをグラフトさせることが開示されており、また
このグラフトした材料と、グラフトした、またはしていないHDPE、LDPE
、LLDPE、ULDPE、ポリプロピレン、EPDM、および多数の他のポリ
マーを含む熱可塑性のポリマーとのブレンドが開示されている。しかしながらメ
タロセンの実質的に線状のエチレンポリマーと、メタロセンまたは非メタロセン
のいずれかにより製造したポリエチレンなどのポリマーまたはコポリマーとのブ
レンドの共グラフトにより製造される組成物あるいはブレンドについては教示さ
れていない。少量のポリエチレンが、時にはプレグラフトポリマーの賦形剤ある
いは添加剤として用いられる。
【0006】 エチレンと少なくとも4個の炭素原子をもつ1または複数種のα−オレフィン
とのコポリマーと、当業界で既知のグラフト剤で結集あるいは凝集するEPDM
あるいはEPR(メタロセンまたは別の方法による)もしくは他のポリマーなど
の固まる傾向を有するポリマー(「結集性ポリマー」)とのブレンドを共グラフ
トさせて調製した本明細書に記載の或る種の組成物で強靭化した場合、或る種の
ポリアミドは、優れた耐衝撃性ならびに他の有益な物性を有するこのようなブレ
ンドで作られた二次加工された部品を生むことを発見したという点において、本
発明はEpsteinの特許およびそれに続くナイロン用靭性賦与剤の特許に開
示された組成物よりも優れた改良である。本出願人等は、エチレン/α−オレフ
ィンと「結集性ポリマー」との、このブレンドの「共グラフト物」が、グラフト
したエチレン/α−オレフィンとグラフトした結集性ポリマーとの単純なブレン
ドあるいは混合物とは別個の、区別できるものと考える。
【0007】 加えて、本発明者等は、変性ポリマー組成物の製造方法に勝る著しく改良され
た方法、およびこれまで固まらないようにするために必要であったポリエチレン
・ダストなどの分配剤の排除と関係するこのような組成物を含有するナイロンの
強靭性材料を発見した。具体的にいえば、カルボン酸あるいは酸無水物で変性し
たEPDMおよびEPRが、一般にポリアミド用靭性賦与剤として用いられる。
しかしながら、非メタロセンEPDMおよびEPR、あるいは非晶質または粘着
特性を有するすべてのメタロセンあるいは非メタロセンポリマーの粘着性の性質
のため、これらの非変性あるいは酸または酸無水物で変性したポリマーのペレッ
トは、それらが自由に流動するように通常少量(10質量%まで)のタルク、カ
ーボンブラック、あるいはPEダストなどの分配剤でコーティングされる。分配
剤の添加は一般にコストのかかる面倒なステップである。これは変性の工程にお
いて余計なステップを意味する。分配剤を導入するには余計な装置が必要である
。さらに変性ポリマーの品質は、分配剤が多すぎる、または少なすぎるのいずれ
によっても悪化する。分配剤が少なすぎるとナイロンの調合のステップにおいて
取り扱いを困難にする生成物の結集を招く可能性がある。粉末が多すぎるとナイ
ロン用靭性賦与剤としての生成物の性能に有害な影響を与える可能性がある。た
とえ適量を使用したとしても分配剤が輸送中に分離し、効果がなくなる可能性が
ある。
【0008】 したがって本発明者等は、驚くべきことにポリアミド用靭性賦与剤としての生
成物の優れた性能を保ちながら、変性工程において予備変性あるいは変性したE
PDMあるいはEPR、または他の変性した結集性ポリマーに分配剤を添加する
必要性をなくす方法を見出した。
【0009】 上記で論じたようにポリアミド用靭性賦与剤として変性したEPDMあるいは
EPRを用いることはよく知られており、例えばEpstein(米国特許第4
,174,358号、1979年11月13日)を参照されたい。EPDMある
いはEPRを用いるこの技術およびそれに続く技術は、分配剤を使用すること、
あるいは固まる傾向のない結晶性を増したEPDMあるいはEPRを選択するこ
とが必要であることを特徴とする。
【0010】 エチレンおよび少なくとも4個の炭素原子を有する1または複数種のα−オレ
フィンのコポリマーと、本発明者等の改良した方法の基材として固まる傾向を有
するエチレンコポリマーとのブレンドを用いることによって非結集性の機能性ポ
リマーが得られることが分かった。エチレンと少なくとも4個の炭素原子を有す
る1または複数種のα−オレフィンとのコポリマーの濃度、この成分の密度、お
よび得られるポリマーブレンドのグラフトのレベルを本明細書に記載のように適
切に選択することにより、その生成物をポリアミド用靭性賦与剤として用いるこ
とができる。
【0011】 (発明の概要) 本発明は、固まる傾向を有する任意のメタロセンのコポリマーまたは通常のエ
チレンコポリマー(「結集性ポリマー」)と、エチレンと少なくとも4個の炭素
原子(4〜10C)を有する1または複数種のα−オレフィンのコポリマー(「
組成物A」)とをカルボン酸あるいは酸無水物で変性した混合物を含む、あるい
は事実上これから成る組成物であって、その組成物がこのような「結集性ポリマ
ー」とエチレン/α−オレフィンコポリマーのブレンドを変性(共グラフト)す
ることにより製造される組成物に関する。エチレン/α−オレフィンと、EPD
MあるいはEPRなどの「結集性ポリマー」との比は、約10:90から約90
:10であることができる。
【0012】 驚くべきことに、また思いがけないことに、次に続いて無水マレイン酸などの
一般的な変性剤により一般的あるいはそれを超えるレベル(例えば0.3から2
質量%)まで変性される予備変性ブレンドは、低温の靭性を失うことなく、すぐ
れた靭性特性、および非結集性あるいは非結集特性を提供する。性質は、特定の
プレグラフトポリマーによって変ることになる。特に、プレグラフトブレンドに
エチレン/α−オレフィンを用いると、予備変性分配剤あるいは変性後分配剤の
どちらも必要でなくなる。
【0013】 本発明はより具体的には、エチレンと、少なくとも4個の炭素原子を有する1
または複数種のα−オレフィンとのコポリマー[0.930〜0.880の密度
範囲および0.01〜50のメルトインデックス(MI)を有する]と、結集す
る傾向を有するメタロセンあるいは非メタロセンにより製造されたプラストマー
[通常の(非メタロセン)ポリマーの場合には密度が0.88以下、メタロセン
の場合には密度が0.88以下、このプラストマーは共グラフトされて本発明の
組成物を形成する]とを含む組成物に関する。この組成物は、次いで参照により
本明細書に組み込まれる米国特許第5,346,963号の定義によるオレフィ
ン系あるいは非オレフィン系材料とブレンドするための成分として使用される。
ブレンドされた組成物は、次いで例えばポリアミド(ナイロン6あるいはナイロ
ン6,6など)の強靭化を含む多くの目的に使用されるが、また他の組成物また
はブレンド、あるいは材料に使用することもできる。好ましい事例における混合
物は、ポリアミド組成物用の靭性賦与剤として有用である。
【0014】 通常、強靭性のポリアミド組成物は、(a)ポリアミド、(b)組成物(A)
、および任意選択で(c)酸化、熱、および紫外線劣化の安定剤および抑制剤、
潤滑剤および離型剤、染料および顔料を含む着色材、繊維状および粒状の充填剤
および強化材、成核剤、可塑剤、およびこれらに類するものなどの添加剤から選
択される強靭化を許容しうる賦形剤を含有する。組成物(A)は、ポリアミド用
靭性賦与剤として、またエラストマー状あるいは熱可塑性のオレフィン系または
非オレフィン系ポリマーとブレンドを形成するための添加剤として有用である。
代表的な非オレフィン系ポリマーには、例えばポリエステル、ポリアミド、ポリ
カーボネート、ポリ塩化ビニル、エポキシ、ポリウレタン、およびこれらに類す
るポリマーが含まれる。組成物(A)および熱可塑性のオレフィン系または非オ
レフィン系ポリマーを含有する組成物は、包装、工業用途、およびこれらに類す
るものを含む広範囲の最終使用あるいは中間使用の用途に有用である。工業材料
などの成型品に対しては、好ましくは組成物(A)をポリアミドとブレンドする
【0015】 一実施形態において、(A)の製造工程は生成物のダスチングを必要としない
ため、EPDMあるいはEPRなどの結集性のポリマーを変性する既存の工程よ
りもはるかに優れている。したがって生成物に異質の、コストのかかる分配剤を
使用する必要性がなくなり、結果としてより優れた品質と、より安定した生成物
が得られる。
【0016】 また本発明は、好ましくはナイロン6,6あるいはナイロン6などの半結晶性
ポリアミドマトリックス樹脂と、ポリアミドマトリックス樹脂中に分散した組成
物Aのコポリマーの粒子とを含む、あるいは事実上これより成る熱可塑性の組成
物である。ポリアミドは、組成物中に、例えば好ましい事例の組成物の約75か
ら85質量%の量で存在してもよい。もちろん、これらの百分率は組成物A3%
とポリアミド97%から、組成物A40%とポリアミド60%まで変えることが
できる。コポリマーブレンドは、ポリアミド中に事実上均一に分散する粒子を有
する。非晶質ポリアミドもまた用いることができる。
【0017】 コポリマー材料は、190℃、荷重2.16Kgにおいて約0.01から50
dg/分の間のメルトフローインデックスを有する。コポリマーブレンドの組成
物は、(a)エチレン/少なくとも4個の炭素原子を有するα−オレフィン(例
えばポリエチレン)10〜90質量%、(b)結集性のポリマー90〜10質量
%を含有し、(a)と(b)の両者は、オレフィン性のカルボン酸または酸無水
物あるいは当業技術者には既知の他のグラフト用試薬によりコポリマーブレンド
の0.05から5質量%、好ましくは0.1から3質量%、最も好ましくは0.
3から2質量%をグラフトする。これらの共グラフトしたブレンドは、次いでポ
リアミドおよび他の賦形剤と混ぜ合わされて強靭性の組成物を形成する。コポリ
マー材料は、強靭性の組成物中に組成物の少なくとも1質量%の量で存在する。
本発明の幾つかの組成物中のコポリマー材料は、それらの質量とポリアミドポリ
マーの質量を合わせた質量が本発明の組成物の熱可塑性成分の100%になるよ
うに組み合わされるような量で存在する。本発明の組成物は、様々な充填剤、ガ
ラス繊維などの強化成分、顔料、安定剤、離型剤、静電防止剤、および当業技術
者には既知のこれらに類するあらゆるものを含有することができる。
【0018】 本発明はまた、 (a)オレフィン性のカルボン酸または酸無水物で変性した、エチレンと少な
くとも4個の炭素原子を有するまたは複数種のα−オレフィンとのコポリマー/
結集性ポリマーのブレンドを調製して非結集性の共グラフト物を形成するステッ
プと、 (b)ステップ(a)で生成した非結集性の共グラフト物を、(1)適切な反
応条件下で強靭性の組成物を形成するポリアミド材料、あるいは(2)非結集性
の共グラフト物を含有する調合物を形成するための別のオレフィン系または非オ
レフィン系材料と混ぜ合わせるステップとを含む強靭性の組成物の製造方法に関
する。
【0019】 この方法は、より具体的には、 (a)(1)結集性のポリマーとエチレン/α−オレフィンの両者を、エチレ
ン/α−オレフィン対結集性のポリマーの比率10〜90%で、150と400
℃の間のバレル温度(好ましくは220〜350℃)をもつ40mmのBers
torff式同時回転二軸スクリュ押出機あるいは類似の装置の供給口に供給し
、 (2)任意選択で過酸化物などの遊離基開始剤(0〜5000ppm)をマス
ターバッチとして導入し、またオレフィン性のカルボン酸またはその酸無水物も
しくは誘導体を液状で押出機に導入して共グラフトされたポリマーブレンドを形
成し、 (3)過剰の未反応のオレフィン性のカルボン酸または酸無水物を除去し、ポ
リマーの共グラフト物を単離することにより、エチレンと少なくとも4個の炭素
原子を有する1つまたは複数種のα−オレフィンとのコポリマーと、結集性のポ
リマーのブレンドの変性された共グラフト物を調製するステップと、 (b)ステップ(a)で生成したポリマーの共グラフト物とポリアミド、およ
び任意選択でグラフトしていないエラストマーまたはポリエチレンを押出機、密
閉式混合機、あるいはゴム用ロール機中で、ブレンドを融解して強靭性の組成物
を形成するのに十分な温度で溶融ブレンドするステップとを含む。
【0020】 この方法は、さらに強靭性の組成物を注入された成型材料あるいは二次加工さ
れた部品に成形することに関する。
【0021】 (発明の詳細な説明) 上記で要約したように本発明は、現在入手し得るポリアミドの靭性賦与剤と比
べて同等もしくは改良された物性を有する、また最終の強靭性の組成物に同等も
しくは改良された物性を提供するポリマーの共グラフト物に関する。加えて本発
明者等は、通常では固まり易い酸または酸無水物で変性したEPRあるいはEP
DMの製造業者において、ダスチングの必要および分配剤の使用を排除する改良
した方法を発見した。
【0022】 組成物に用いられる熱可塑性ポリアミドは、8〜18個の炭素原子を含有する
少なくとも1個の芳香族ジカルボン酸と、(i)炭素1〜12個の直鎖脂肪族の
直鎖状ジアミンおよび(ii)少なくとも1個の脂環式環を含有する炭素8〜2
0個の脂環式ジアミンからなる類から選択された少なくとも1個のジアミンから
得ることができる。二酸はイソフタル酸およびテレフタル酸であってよい。
【0023】 好ましいジアミンはヘキサメチレンジアミンである。本発明に有用なポリアミ
ドにはナイロン6,6あるいはナイロン6がある。
【0024】 強靭性のナイロンブレンドの調製方法は当業界では既知である。好適な方法は
、例えばCaywoodの米国特許第3,884,882号に開示されている。
本発明の組成物は、ポリアミドおよび共グラフトしたポリマーの予め計量してブ
レンドした分量を、任意選択でグラフトしていないエラストマーあるいはポリエ
チレンと一緒に、高せん断下において融解状態で混合することにより調製するこ
とができる。このような混合は、Werner & Pfleiderer C
orporationにより製造された53mmの二軸押出機などの市販の装置
で達成することができる。長さ1860mmのスクリュに対する満足のいくスク
リュデザインには、スクリュの供給端部から750mmおよび1390mmに混
合要素がある。バレルの加熱器は260〜275℃に設定することができる。ダ
イ近傍に真空ポートを用いることができる。本発明の組成物は、スクリュ速度2
00〜250rpmおよび押出速度120〜230pphにより得られる。スト
ランドは水中で急冷し、ペレットにする。ペレットは最終工程(例えば射出成形
、ブロー成形、押出し)に先立って含水率0.3質量%以下に乾燥する。強靭化
されたポリアミド中の成分濃度は、共グラフト物が少なくとも3質量%、ポリア
ミドが97〜60質量%である。特に好ましい強靭性の生成物中の成分濃度は、
共グラフト物(靭性賦与剤)が15〜25質量%、ポリアミドが85〜75質量
%である。
【0025】 「結集性」とは、エチレン/少なくとも4個の炭素原子を有するα−オレフィ
ン(ポリエチレンを含む)の十分な量を欠く予備変性あるいは変性したポリマー
が、50℃、圧力100g/cm2において24時間で共に結集あるいは凝集す る傾向を有することを意味する。試料は、結集特性に対して物理的に検査され、
またドライフローの実験で評価される。ドライフローの実験では、樹脂250グ
ラムが軸付き(stemmed)プラスティック製の漏斗(軸の直径2cm)を
通過するに任せ、軸を通過する時間を記録する。相対的なドライフローは、樹脂
がいかに扱い易いかのよい指標である。
【0026】 本発明の組成物は、自動車の車体部品、例えば射出成形、ブロー成形、押出し
、および他の類似の技術によるバンパー、フェンダ延長部およびこれらに類する
ものなど高衝撃性部品に二次加工することができる。破壊時の降伏強さおよび伸
びはASTM D−638に従って決定することができる。曲げ弾性率はAST
M D−790に従って決定することができる(1/4インチ(約0.6cm)
の試験片)。ノッチ・アイゾット衝撃(1/2×2.5×1/8インチ(約1.
3×6.4×0.3cm))はASTM D−256−73に従って決定するこ
とができる。試験片の破壊の型式は下記のとおり書き留めることができ、AST
M D−256−73の規定に従う。すなわち、 C=完全破壊、ここでは試験片は2つ以上の断片に分かれる。 H=ヒンジ破壊、これは試験片の一部が水平より上に自分自身を支えられず、そ
の時もう一方の部分は垂直に保たれているような不完全破壊。 P=部分破壊、これはヒンジ破壊ではないが、ノッチの頂点とその反対側との間
の距離の少なくとも90%において砕けた不完全破壊。 N=非破壊、これは破壊の広がりがノッチの頂点とその反対側との間の距離の9
0%未満である不完全破壊。 M=混合破壊、これは試料の幾つかは完全破壊であり、試料の幾つかは部分破壊
である。 ノッチ・アイゾット衝撃の値を温度に対してプロットすることができる。延性/
脆性の転移温度は、試験片の半数が延性不足により破壊し、半数が完全破壊する
温度として定義される。延性/脆性の転移温度は、温度に対するノッチ・アイゾ
ット衝撃の値のプロットの最も急勾配の点で起こる。
【0027】 靭性賦与剤を含有するナイロンは、成型したままの乾燥状態で試験してもよい
。靭性賦与剤を含有するナイロンを、まず50℃の脱塩水に浸漬し、次いで23
℃、相対湿度50%の空気中に、このような試料を長期間平衡露出することによ
り達成される質量の増加と一致するまで23℃、相対湿度50%の空気中に保管
して、加速された手順により50%RHと等価の含水率までコンディショニング
してもよい。
【0028】 ポリアミド成型品の衝撃における破砕あるいは脆性破壊に対する抵抗はどのよ
うな成型品においても望ましい特徴であるため、ポリアミド樹脂の衝撃強さの改
良は長い間関心を持たれてきた。このような品物の有用性にとって衝撃による脆
性型(延性型よりはむしろ)の破壊の傾向は著しい制約である。「延性」とは、
クラックが衝撃領域から伝播する傾向のないことを意味し、したがってすぐれた
延性を有する樹脂は、衝撃により引き起こされたクラックの伝播に対して抵抗性
がある。品物の延性は、ノッチ・アイゾット試験ASTM D−256−73に
より測定することができる。「エラストマー状」とは、成型後のそのコポリマー
が、変形を引き起こす圧力を除かれたのち、ほぼ元の形状を呈することを意味す
る。「オレフィン性」とは、ジエンおよびこれに類するものを含む末端が不飽和
のモノマーを意味する。「コポリマー」とは、2種類以上の異なるモノマー単位
から構成されたポリマーを意味する。表および実施例に用いられたEPDMは、
エチレン72%、プロピレン24%、および1,4−ヘキサジエン4%から構成
されたコポリマーを意味する。これは強靭性のポリマー用エキステンダーとして
使用される。
【0029】 あるいは本発明は、 (a)結集する傾向を有する、密度が0.88未満のエラストマーと、 (b)密度が0.88から0.93の範囲にあるオレフィン系ポリマーとを含
み、ここで、 (a)と(b)がオレフィン性のカルボン酸あるいは酸無水物から選択されたグ
ラフト用モノマーで0.05から5質量%が共グラフトされるポリマーの共グラ
フト組成物を対象とする。
【0030】 PEと共に固まる、あるいは固まる傾向をもつことで特徴づけられるEPDM
あるいは他のエラストマーのグラフトあるいは変性は、結果として0.05から
5%、好ましくは0.1〜3%、最も好ましくは0.3〜2%の官能基、酸ある
いは酸無水物、あるいはその両者を有するアダクトブレンドを生じ、これは赤外
(分光光度計CPE671)、および190℃において荷重2.16Kgの下で
直径0.0825インチ(約2mm)のオリフィスを通過する0.05〜5dg
/分のメルトフローにより測定することができる。メルトフローは、好ましくは
0.1〜10dg/分、最も好ましくは0.5〜5dg/分である。
【0031】 本発明はより具体的には、 (a)ポリアミド60〜97質量%と、 (b)結集性のポリマーとポリエチレンのブレンドから調製される重合性の靭
性賦与剤共グラフト組成物3〜40質量%とを含む熱可塑性ポリアミドブレンド
を含む。
【0032】 熱可塑性ポリアミドはナイロン6,6あるいはナイロン6あるいはそのブレン
ドから選択することができる。ナイロン6はポリカプロラクタムであるが、ナイ
ロン6,6はポリヘキサメチレンアジパミドである。両者は、高分子量のポリマ
ー、すなわちフィルム形成用分子量のポリマーである。本発明はさらに、(a)
オレフィン系あるいは非オレフィン系材料60〜97質量%と、(b)結集性の
ポリマーとポリエチレンのブレンドから調製されるポリマーの共グラフト物(組
成物A)3〜40質量%を含む。
【0033】 カルボキシルあるいはカルボン酸エステルの官能基は、通常カルボキシルある
いはカルボン酸エステルの基を含有するエチレン不飽和性化合物をグラフト用試
薬として使用することにより供給される。カルボキシルあるいはカルボン酸エス
テルの官能基は、結集性のポリマーとポリエチレンのブレンドを、4から8個の
炭素原子を有するアルファ、ベータ−エチレン不飽和性ジカルボン酸あるいはそ
の誘導体と反応させることにより供給することができる。このような誘導体には
、炭素原子1から29個のアルコールのモノエステル、ジカルボン酸の無水物ま
たは酸の金属塩、あるいは金属の塩基性の塩で中和することによりカルボン酸の
基の0から100%がイオン化されたジカルボン酸のモノエステルなどがある。
このような酸および誘導体を例示すれば、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイ
ン酸モノエチルエステル、マレイン酸モノエチルエステルの金属塩、フマル酸、
フマル酸モノエチルエステル、イタコン酸、安息香酸ビニル、フタル酸ビニル、
フマル酸モノエチルエステルの金属塩、マレイン酸またはフマル酸またはイタコ
ン酸のモノエステルであり、ここで、アルコールはメチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、オクチル、2−エチル
ヘキシル、デシル、ステアリル、メトキシエチル、エトキシエチル、ヒドロキシ
あるいはエチルなどである。アダクトは、感知されるほどの遊離基を発生させず
に不飽和の酸あるいは誘導体とポリマーブレンド(EPDMまたはEPRとPE
など)とを均一に混和し、また同時にあるいは引き続いて混合物を熱付加反応が
起こる温度まで加熱する任意のグラフト法により調製することができる。選択さ
れた温度は、一般に許容できる速度でアダクトを形成するためには少なくとも2
25℃であり、また過剰なポリマーの分解を避けるためには約450℃未満であ
ろう。
【0034】 好ましい温度の範囲は、個別のポリマーにより変り、当業技術者により容易に
決定することができるであろう。酸あるいは誘導体とポリマーの混合は、密閉式
混合機あるいは押出機中でブレンドすることにより、あるいはよく換気したゴム
用ロール機上で細かく割った乾燥した化合物とポリマーをブレンドし、同時にあ
るいは引き続いてホットプレスまたは金型の中などで加熱することにより可能で
ある。酸あるいは誘導体は、グラフト反応を過度に妨げない臭素あるいは塩素な
どの基で置換することができる。
【0035】 一般には、結合するグラフト用モノマーを約0.05から5質量%、好ましく
は約0.1から3質量%含有するアダクトを形成することが望ましい。
【0036】 代表的な結集性のポリマーには、エチレンと少なくとも3個の炭素原子をもつ
α−オレフィンとの0.88g/cc未満の密度を有するコポリマーまたは実施
例に記載のものから選択された、これらメタロセンまたは非メタロセンのエチレ
ンプロピレンジエンゴム、およびエチレンプロピレンゴムあるいはポリマーが含
まれる。米国特許第5,346,963号に記載のメタロセンの実質的に線状の
エチレンコポリマーは、このようなポリマーが必要な密度および/またはグラフ
トの前あるいはオレフィン性のカルボン酸または酸無水物の化合物によるグラフ
ト後のいずれかで固まる傾向を有する場合には、特定的に本明細書に組み込まれ
る。これにはメルトフロー比I10/I2が6.13以上でかつMw/Mn比が4. 63未満のメルトフロー比以下の、ほぼ線状のエチレン/オクテンコポリマーが
特定的に含まれる。このようなメタロセンポリマーは市販され、DuPont−
Dow社からENGAGE(登録商標)という商標で販売されている。他の好適
な結集性のポリマーには、メルトフロー比I10/I2が6.53未満でかつMw
n比が4.63未満のメルトフロー比を超えることを除いて、必要な密度およ び/または結集特性を有するこれらメタロセンポリマーが含まれる。このような
ポリマーは、Exxon社からEXACT(登録商標)という商標で市販されて
いる。
【0037】 結集性のポリマーとのプレグラフトブレンドに適するポリウレタンは、エチレ
ンと少なくとも4個の炭素原子を有する1または複数種のα−オレフィンとのコ
ポリマー、例えば密度が0.880から0.930g/cc、好ましくは0.8
90から0.920g/cc、最も好ましくは0.900から0.910g/c
cの間にあるエチレンブテン−1コポリマー、エチレン−ヘキセン−1コポリマ
ー、エチレン−オクテン−1コポリマー、エチレン−ブテン−オクテンターポリ
マーから選択される。好ましいメルトインデックス(MI)(190℃、2.1
6Kgにおける)は、0.01から50dg/分の間にあり、より好ましくは0
.1から10dg/分の間にあり、最も好ましくは0.5から5dg/分の間に
ある。ポリエチレンは、従来のチグラー−ナッタ(Zeigler Natta
)触媒を用いて、あるいは既知のメタロセン触媒を用いて作ることができる。
【0038】 本発明の強靭性の材料ブレンドは、成分を指定された割合で混加し、均一な混
合物になるように溶融ブレンドすることにより調製される。好ましくはナイロン
6、ナイロン6,6、および強靭性ポリマーまたはポリマー群をまずドラム中で
タンブリングして混合する。溶融ブレンドは一般に成分の融点を超え、分解温度
未満の温度で行うことができる。約260℃から330℃の温度範囲が好ましい
【0039】 強靭性のブレンドは、自動車のバンパー、スポーツ装備品、安全設備、および
これに類するものなど、低温における衝撃強さが重要な用途において特に有用で
ある。本発明のブレンドはまた、酸化、熱、および紫外線劣化の安定剤および抑
制剤、潤滑剤および離型剤、染料および顔料を含む着色材、難燃剤、繊維状およ
び粒状の充填剤および強化材、可塑剤、およびこれらに類するものなどの1また
は複数の通常の添加剤を含有してもよい。これらの添加剤は一般に混合のステッ
プの間に加えられる。
【0040】 本発明のブレンド中に存在する代表的な酸化および熱の安定剤には、I族金属
のハロゲン化物、例えば銅(I)のハロゲン化物、例えば塩化物、臭化物、ヨウ
化物を伴ったナトリウム、カリウム、およびリチウム、ヒンダードフェノール、
ヒドロキノンおよびこれらの群の様々な置換部材、およびこれらの組み合わせが
ある。代表的な紫外線安定剤には、様々な置換したレゾルシノール、サリチル酸
エステル、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノンなどがある。
【0041】 代表的な潤滑剤および離型剤にはステアリン酸、ステアリルアルコール、およ
びステアルアミドがある。代表的な有機染料にはニグロシンがあり、一方代表的
な顔料には、二酸化チタン、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、フタロシア
ニン、群青、カーボンブラックなどがある。
【0042】 代表的な充填剤には、カーボン繊維、ガラス繊維、非晶質シリカ、アスベスト
、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、炭酸マグネシウム、カオリン、チョ
ーク、石英の粉末、雲母、長石などがある。
【0043】 代表的な難燃剤には、デカブロモジフェニルエーテルおよびこれに類するもの
などの有機ハロゲン化合物がある。ジステアリン酸アルミニウムもまた添加する
ことができる。
【0044】 上記で論じたとおり強靭性の組成物は、基本的にポリエチレンと、結集の問題
を呈す任意の既知の結集性のポリマーとの共グラフトブレンドからなる。驚くべ
きことに本発明者等は、密度の範囲が0.880〜0.930g/ccのPEの
十分な量を、EPDMまたはEPRなどの未グラフトあるいは未変性のゴムある
いは固まりやすいこれらメタロセンポリマーに加え、続いて例えばマレイン酸ま
たは酸無水物から選択された一般的なグラフト剤を用いてグラフトすることによ
り、前記組成物を含有するポリアミドブレンドのこれら靭性特性を減ずることな
く、これまでこれら材料に必要であったダスチング材(分配試薬)の必要をなく
すことを発見した。
【0045】 熟練した技術者ならば認めることのできる変数には、相対的なPEの濃度の範
囲、PEの密度の範囲、およびブレンドのグラフトレベル(%)の範囲がある。
PEの濃度(EPDMあるいは他のポリマーに対する質量%)は、靭性を必要と
するポリアミドあるいは材料に靭性特性を与えるのに十分なEPDMおよびそれ
故グラフトEPDMを可能にしながら、なおブレンドに非結集性を与えるのに十
分なものであるべきである。適切なグラフト剤によりグラフトした場合にこのブ
レンド(PE/EPDMあるいはPE/EPR)が非結集特性および靭性特性を
有するPEの好適な質量比率は10%を超え、90%未満である。
【0046】 本発明の組成物は、さらに、(a)10%を超える(a)+(b)+(c)に
対する質量比率のPEと、(b)固まりやすいEPDMあるいは他のポリマーと
、(c)グラフト剤、から作られたグラフト変性したポリマーブレンドを含むか
、あるいは基本的にこれから構成される。PEおよびPE/プレグラフト靭性賦
与剤の密度の範囲およびグラフトレベルの範囲は、既知のPE密度および既知の
靭性賦与剤のグラフト比率に応じて変り、ここで、前述の密度およびグラフトレ
ベルは、十分な靭性特性を与え、かつPEの非結集作用を妨害しない。
【0047】 靭性賦与剤としての性能に対しては下記の変数を操作すべきである。すなわち
変数 好ましい傾向 PE濃度 低い PE密度 低い グラフトレベル 高い 非結集特性の選択に対しては下記の変数を操作すべきである。すなわち、 PE濃度 高い PE密度 高い グラフトレベル 影響なし
【0048】 PEがEPRあるいは結集性のポリマーを非結集性にする能力は、理論と結び
付けることなく、EPRあるいは結集性ポリマーの結晶性に左右されるというこ
ともまたあり得る。本発明は一態様において、好ましくは非結集性にとって有効
な量のポリエチレンを前記エラストマーに加え、続いて共グラフトすることを含
む半結晶性の結集性ポリマーの結集特性を改良する方法に関する。
【0049】 本発明の強靭性の組成物のポリアミドマトリックス樹脂は当業界でよく知られ
ており、少なくとも5000の分子量を有し、普通ナイロンと呼ばれるこれら半
結晶性および非晶質の樹脂を含む。好適なポリアミドには、米国特許第2,07
1,250号、第2,071,251号、第2,130,523号、第2,13
0,948号、第2,241,322号、第2,312、966号、第2,51
2,606号、および第3,393,210号に記載のものがある。ポリアミド
樹脂は、等モル量の、4から12個の炭素原子を含有する飽和ジカルボン酸と4
から14個の炭素原子を含有するジアミンとを縮合させることにより製造するこ
とができる。ポリアミド中のカルボキシル末端基を超える過剰のアミン末端基を
供給するために、過剰のジアミンを採用することができる。ポリアミドの例には
、ポリヘキサメチレンアジパミド(66ナイロン)、ポリヘキサメチレンアゼラ
アミド(69ナイロン)、ポリヘキサメチレンセバカミド(610ナイロン)、
およびポリヘキサメチレンドデカノアミド(612ナイロン)、ラクタム、すな
わちポリカプロラクタム、ポリラウリン酸ラクタムの開環により製造されるポリ
アミド、ポリ−11−アミノ−ウンデカン酸、ビス(パラアミノシクロヘキシル
)メタンドデカノアミドが含まれる。
【0050】 本発明においては、上記の2つのポリマーの共重合あるいは上記のポリマーま
たはそれらの成分の三元共重合により調製されたポリアミド、例えばアジピン酸
、イソフタル酸、ヘキサメチレンジアミンコポリマーを用いることもまた可能で
ある。好ましくはポリアミドは線状で、200℃を超える融点をもつ。組成物の
97質量%ほどをポリアミドで構成することができるが、しかし好ましい組成物
は60から85質量%、より厳密には75から85質量%のポリアミドを含有す
る。
【0051】 強靭性の組成物あるいは予め二次加工された材料は、少なくとも1種類のポリ
マーと最終的に上記グラフト剤でグラフトされるPEとの組み合わせにより強靭
化あるいは強化され、さらにポリアミドあるいは他の材料に加えられる。用語「
少なくとも1種類のポリマー」とは、ポリマーの混合物または混合物中のポリマ
ーの少なくとも1つのいずれかが下記の基準を満たすように、マトリックス中の
0.01から3ミクロン、好ましくは0.02から1ミクロンの範囲の粒径を有
する単独でばらばらの粒子として共存する1または複数種のポリマーを意味する
。すなわち、 (a)ポリアミドマトリックスと接着する部位、 (b)ポリアミドマトリックス樹脂の引張弾性率と前記少なくとも1種類のポ
リマーの引張弾性率との比が10対1を超え、好ましくは20対1を超える、約
1.0から20,000psi.(約0.007から137.9MPa)、好ま
しくは約5から20,000psi.(約0.034から137.9MPa)の
範囲で応力を加えたときの引張弾性率。
【0052】 ポリアミドは組成物中において連続相であり、ポリマーはポリアミドマトリッ
クスと接着している柔らかい分散相の機能を果たす。
【0053】 共グラフトされた組成物のメルトフローは、190℃、荷重2160gにおい
て直径0.0825″(約0.2cm)のオリフィスを通すASTM D−12
38により0.05〜50dg/分、好ましくは0.1〜10dg/分、最も好
ましくは0.5〜5dg/分の範囲にある。本発明の組成物は、粘度がせん断に
きわめて敏感であるため、押出し用途によく適合する。
【0054】 様々な共グラフトされたポリマーブレンドが、ポリアミドの強靭化あるいは他
のオレフィン系または非オレフィン系材料の特性の改良に有効であり、また事実
上多数の組み合わせが有用であることは上記の記述から明らかである。したがっ
て、組成物の幾つかの成分の有効性の限界が他の成分に左右されることは驚くに
は当たらない。例えば、効果のある接着部位、例えば無水マレイン酸の濃度の下
限は、おそらくそれほど効果のない接着部位、例えばメタクリル酸より低いであ
ろう。同様に、マトリックス中のアミンとカルボキシルの末端基の間のバランス
が、少なくとも1種類のポリマーの異なる接着部位の相対的な有効性に影響する
であろう。より低い弾性率範囲のポリマーあるいはポリマー混合物は、より高い
弾性率範囲のそれらポリマーあるいはポリマー混合物よりも有効である傾向があ
り、より低濃度の接着部位で有用である可能性がある。しかしながら、2つ以上
のこれらポリマー混合物が、強靭性の熱可塑性組成物中に存在してもよい。
【0055】 安定剤は、熱可塑性組成物の調製の任意の段階において組成物中に取り込むこ
とができる。好ましくは安定剤は、組成物が保護され得る以前に劣化が開始する
のを阻止するために早期に包含される。このような安定剤は組成物と相溶性がな
ければならない。本発明の材料に有用な酸化および熱安定剤には通常添加用のポ
リマーに用いられたものが含まれる。これらは、例えばI族金属のハロゲン化物
、例えば銅(I)のハロゲン化物、例えば塩化物、臭化物、ヨウ化物を伴ったナ
トリウム、カリウム、およびリチウム、ヒンダードフェノール、ヒドロキノン、
およびこれらの群の様々な置換部材、およびこれらの組み合わせを、ポリアミド
の質量を基準にして1質量%まで含む。
【0056】 例えばポリアミドの質量を基準にして2.0%までの紫外線安定剤もまた通常
添加用のポリマーに用いられたものであってよい。紫外線安定剤の例には、様々
な置換したレゾルシノール、サリチル酸エステル、ベンゾトリアゾール、ベンゾ
フェノンなどがある。本明細書で規定された若干の用語の略称には下記のものが
ある。 PE;ポリエチレン EPR;エチレン/プロピレンゴム EPDM;エチレン/プロピレン/ジエンゴム mPE;メタロセン触媒されたポリエチレン
【0057】 下記の実施例は、本発明に従って作製された様々な共グラフトブレンドおよび
組成物について記述し、さらに、有利な性能に関係のある各組成物に関連した物
性を示す。これらは非限定的なものと解釈されるべきである。本明細書に記述さ
れた組成物に加えて、本発明は、閉鎖系において、(a)(1)少なくとも50
00の数平均分子量のポリアミドマトリックス樹脂60から97質量%と、(2
)前記ポリアミドマトリックス樹脂の融点を約5から100℃超える範囲の温度
で共グラフトした少なくとも1種類のポリマーブレンド3から40質量%とを混
和することと、(b)前記マトリックス中にポリマーを分散させるためにせん断
することを含む、靭性をもつ多相の熱可塑性の組成物の調製方法に関する。
【0058】 (実施例) 表1および2の実施例は、結集性のポリマー(EPDM)とPEの両者を指定
された割合で一緒に280℃に設定したバレル温度をもつ40mmのBerst
orff式同時回転二軸スクリュ押出機の供給口に供給することにより作製され
た。次いで過酸化物(300ppm)をマスターバッチの形で導入し、また無水
マレイン酸(全ポリマーフィードに対して1〜2質量%)を液体として添加し、
注入口を通して押出機に注入する。反応後、未反応のグラフト用モノマーを排気
口で真空を適用することにより除去する。得られる生成物はGala式水中ペレ
タイザーを用いてペレットにし、袋に回収する。
【0059】 下記の表は、供給材料にPEを混ぜた場合の非結集特性の改良を示す。
【0060】
【表1】
【0061】 固まる傾向は、ポリマーを50℃で24時間、圧力100g/cm2下にさら すことにより評価された。この圧力は、1トンの樹脂ペレットの底の層が受ける
ものと同様である。この時間の終わりに、ポリマーはペレットが固まったかどう
か、もしそうなら固まりが壊れるかどうかを知るために検査された。
【0062】 ドライフローの実験では、樹脂250gが軸付きプラスティック製の漏斗(軸
の直径は約2cmである)を通過するに任せた。樹脂が通過するのに要した時間
が記録された。この時間はペレットの形状に左右されるが、全ての試料が同じよ
うな条件で作製されるのでこれらの形状は似ている。それ故、相対的なドライフ
ロー時間は、樹脂がいかに容易に扱うことができるかのよい指標である。
【0063】 上記の実施例は、系の中のPEの存在が共グラフト物の固まる傾向を最小限に
するのに役立ち、これらのドライフロー特性を改良することを示す。PEが少し
も存在しない場合、生成物は著しく固まり、きわめて遅いドライフローが得られ
た(実施例17)。少量のPE(5%、実施例28)が存在する場合、まだ固ま
りを生じた。22%以上のLLDPE(PE2、密度0.920)またはHDP
E(PE1、密度0.956)の添加は、非結集性ですぐれたドライフロー特性
をもつ生成物にした。しかしながら、24%までのVLDPE(PE3、密度0
.885)の添加の場合、固まりは容易に壊れるが、生成物を非結集性にしなか
った。この低密度PEの場合、本当に非結集性にするには52%まで添加するこ
とが必要である。
【0064】 ポリマー混合物の靭性特性はPEの密度に左右される。PEの密度が大きいほ
どブレンド中に許容できるPEの量は少ない。
【0065】 表を点検すると、PEの密度が低いほどよりよい結果をもたらすことが分かる
かも知れない。PE1は、配合表の20%未満の場合のみ超強靭な衝撃性を与え
た。PE2は、23℃で超強靭な結果を与えるが、0℃の破壊の多くは脆性であ
った。PE3は、一様な延性破壊を与えた。
【0066】 強靭化の特性はまた変性ポリマーブレンドのグラフトレベルに左右される。P
Eの密度が大きい場合、より高いグラフトレベルが必要である。
【0067】 下記の実施例は、エチレン/少なくとも4個の炭素原子を有するα−オレフィ
ンの、0.880から0.930g/ccの密度範囲と、0.01から50dg
/分の間のMI(190℃、荷重2.16Kg)とを備えたコポリマー(ターポ
リマーを含む)を10%を超える割合で、固まる傾向のあるメタロセンによって
製造したポリマーに添加することの有効性を示す。この結果は、得られる共グラ
フト生成物の非結集特性をはっきり示している。共グラフト組成物は、ポリアミ
ド組成物の靭性賦与剤として有効であり、前記共グラフト物は共グラフト物/ポ
リアミドブレンドの3〜89%の割合で存在する。
【0068】 (実施例29) エチレン/ブテン/オクテンターポリマー(密度0.91g/cc、MI1.
9)20%およびメタロセンのエチレンオクテンポリマー(密度0.857g/
cc、MI1)80%を、43mmのBerstorff式同時回転二軸押出機
中で、300ppmのLupersol101の存在下において260℃で無水
マレイン酸により共グラフトした。共グラフト物は、MAレベル0.55%およ
びMI2.2dg/分であった。
【0069】 (実施例30) PEターポリマー20%の変わりに40%を用いたことを除いて、上記29に
記述したものと同様の手順が用いられた。共グラフト物は、グラフトレベル0.
45%およびMI1.7dg/分であった。
【0070】 (比較実施例(メタロセン)) エチレン/オクテンコポリマー(密度=0.857g/cc、MI1)を、4
3mmのBerstorff式同時回転二軸押出機中で、300ppmのLup
ersol101の存在下において260℃で無水マレイン酸によりグラフトし
た。生成物はGala式水中ペレタイザーを用いてペレットにし、袋に回収した
。これは0.59%の無水マレイン酸を取り込み、MI2.4であった。
【0071】 比較実施例(メタロセン)は一晩で結集特性を現し、一方実施例29および3
0は固まらなかった。
【0072】 (実施例31) エチレン/ブテン/オクテンターポリマー(密度0.910g/cc、MI1
.9)とエチレン/ブテンコポリマー(0.863g/cc、MI0.5)の質
量比80対20のブレンドを、上記実施例30と同様の方法で無水マレイン酸と
グラフトした。生成物は、グラフトレベル0.9%およびMI2dg/分であり
、非結集性であった。
【0073】 この実施例は、エチレン/少なくとも4個の炭素原子を有するα−オレフィン
のコポリマー(ターポリマーを含む)が高レベルであっても、密度0.863g
/ccおよびMI2dg/分を有するメタロセンのエチレン/オクテンの実質的
に線状のポリマーとともに共グラフトした場合、非結集性の共グラフト物をもた
らすことを示す。この共グラフト物は次いでポリアミドとブレンドされ、すぐれ
た強靭化特性をもたらした。
【0074】 下記の実施例32〜63は、非結集性の共グラフト物を調製し、続いて共グラ
フト物をポリアミドに添加して強靭性の組成物を形成することを示す。
【0075】 (実施例32) 47.5%のNORDEL(登録商標)3681、47.5%のPE(Att
ane4403、密度0.905、MI0.8)および5%の過酸化物の濃縮物
(VLDPE中5500ppmのLupersol101)の混合物を、同時回
転二軸スクリュ押出機中310℃で、2%の無水マレイン酸によりグラフトした
。NORDEL(登録商標)3681は、DuPont/Dow Elasto
mers Co.,Wilmington,DEから市販されているEPDMで
ある。Attane4403は、Dow Chemical Companyの
超低密度エチレンオクテンコポリマーである。Lupersol101は、2,
5−ジメチル2,5ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサンであり、Elf At
o Chem.の登録商標である。この生成物は、190℃におけるMI0.9
dg/分およびグラフトレベル1.46%を有する。
【0076】 記述した生成物および他の調製した共グラフト物は、ナイロン6,6(E.I
.duPont de Nemours and Company,Wilmi
ngton,DEからZYTEL(登録商標)101として市販されている)お
よびNORDEL(登録商標)3681とともに、ポリアミド16.1lbs.
(約7.3kg)、共グラフト物3.9lbs.(約1.8kg)、およびジス
テアリン酸アルミニウム9.1gを用いて溶融ブレンドした。ポリアミドと靭性
賦与剤の溶融ブレンドの操作の間、成分をまずドラム中のタンブリングによりド
ライブレンドした。混合物は、次いで230℃と260℃との間のバレル温度と
290℃のダイ温度を備えた30mmのWerner & Pfleidere
r式同時回転二軸スクリュ押出機中で溶融ブレンドすることにより化合させた。
押出しは大気に開放されたポートを用いて、あるいは真空下で行われた。スクリ
ュ速度は360rpmであり、押出機の送り速度は1時間当たり56+ポンド(
約25kg)であった。得られるストランドを水中で急冷し、ペレットに切断し
、冷却するまで窒素でスパージした。得られるペレット中の水分を必要に応じて
乾燥あるいは追加の水を加えることにより0.1%と0.2%との間に調整した
。試験用バー(1/2×2.5×1/8インチ(約1.3×6.4×0.3cm
))は射出成型機で成型した。成型されたバーは、ノッチ・アイゾット試験手順
ASTM D−256−73を用いて成型したままの乾燥した状態で試験した。
【0077】 下記の実施例は上記と同様に調製され、表2にその結果を示す。
【0078】
【表2】
【0079】 また上記で調製した実施例に加えて、効果を判定するため、強靭性ポリアミド
組成物をEPDMで希釈した。表3は、相対的な成分比およびNI試験ASTM
D−256−73を用いて得られるNIを示す。
【0080】 得られるブレンドのNIを下記に要約する。
【0081】
【表3】
【0082】 この結果は、グラフト源をEPDMで希釈した場合でさえ、室温および低温に
おける優れたノッチ・アイゾットの値が得られることを示す。また、(EPDM
/PE)−g−MAおよびPEはともに靭性賦与剤用ブレンドとして本明細書に
記載の方法に従って使用することができる。
【0083】 これまで記載した利点に加えて、共グラフトされたポリマーは向上したメルト
カット特性、より優れた扱いやすさ、および向上した造ペレット特性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウォン チュン シン カナダ ケイ7エム 5エイ7 オンタリ オ キングストン ホルゲート クレセン ト 745 Fターム(参考) 4J002 BB00W BN05X BN06X CL01W CL03W FD010 GC00 GN00 GT00 4J026 AA11 AA12 AA13 AA67 AC01 AC02 AC18 BA24 BA33

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマーの共グラフト物であって、 (a)エチレンと、少なくとも4個の炭素原子を有する1または複数種のα−
    オレフィンとのコポリマーであって、0.930から0.880g/ccの密度
    および190℃、2.16kgにおいて0.01から50dg/分のメルトイン
    デックス(MI)を有するコポリマーと、 (b)エチレンと、少なくとも3個の炭素原子を有する1または複数種のα−
    オレフィンとのコポリマーであって、0.850から0.880g/ccの密度
    および190℃、2.16kgにおいて0.01から50dg/分のメルトイン
    デックス(MI)を有するコポリマーから選択された結集性のポリマー[ここで
    (a)と(b)の比が10:90〜90:10である]と、 (c)オレフィン性のカルボン酸またはその酸無水物もしくは誘導体から選択
    され、(a)と(b)に共有結合により結合した、(a)と(b)に対して0.
    05〜5質量%のグラフトされたモノマーと を含むことを特徴とするポリマーの共グラフト物。
  2. 【請求項2】 成分(a)が0.890から0.920g/ccの密度およ
    び0.1から10dg/分のMIを有し、成分(b)が0.855から0.87
    5g/ccの密度および0.1から10dg/分のMIを有することを特徴とす
    る請求項1に記載のポリマーの共グラフト物。
  3. 【請求項3】 成分(a)が0.90から9.10g/ccの密度および0
    .5から5dg/分のMIを有し、成分(b)が0.86から0.87g/cc
    の密度および0.2から2dg/分のMIを有することを特徴とする請求項1に
    記載のポリマーの共グラフト物。
  4. 【請求項4】 成分(a)が0.890から0.920g/ccの密度およ
    び0.1から10dg/分のMIを有し、成分(b)が0.855から0.87
    5g/ccの密度および0.1から10dg/分のMIを有するポリマーの共グ
    ラフト物であって、成分(c)が(a)と(b)に対して0.1から3質量%で
    あることを特徴とする請求項1に記載のポリマーの共グラフト物。
  5. 【請求項5】 成分(a)が0.90から9.10g/ccの密度および0
    .5から5dg/分のMIを有し、成分(b)が0.86から0.87g/cc
    の密度および0.2から2dg/分のMIを有するポリマーの共グラフト物であ
    って、成分(c)が(a)と(b)に対して0.3から2質量%であることを特
    徴とする請求項1に記載のポリマーの共グラフト物。
  6. 【請求項6】 ポリマーの共グラフト物であって、 成分(a)が線状低密度ポリエチレンから選択され、成分(b)がエチレン/プ
    ロピレン/ジエンモノマー、エチレン/プロピレンゴム、6.53未満のメルト
    フロー比I10/I2と4.63未満のメルトフローを超すMw/Mn比とを有する メタロセンのポリエチレン、6.13を超すメルトフロー比I10/I2と4.6 3未満のメルトフロー比以下のMw/Mn比とを有するメタロセンのポリエチレン
    から選択され、(c)がアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、ナ
    ディック酸(nadic acid)、シトラコン酸、イタコン酸、および前記
    酸の無水物、金属塩、エステル、アミドあるいはイミドから選択される ことを特徴とする請求項1に記載のポリマーの共グラフト物。
  7. 【請求項7】 前記共グラフト物が非結集性であることを特徴とする請求項
    6に記載のポリマーの共グラフト物。
  8. 【請求項8】 組成物であって、 (1)(a)エチレンと、少なくとも4個の炭素原子を有する1または複数種
    のα−オレフィンとのコポリマーであって、0.930から0.880g/cc
    の密度および190℃、2.16kgにおいて0.01から50dg/分のMI
    を有するコポリマーと、 (b)エチレンと、少なくとも3個の炭素原子を有する1または複数種のα−
    オレフィンとのコポリマーで、かつ0.85から0.88g/ccの密度および
    190℃、2.16kgにおいて0.01から50dg/分のMIを有するコポ
    リマーから選択された結集性のポリマー[ここで(a)と(b)の比が10:9
    0〜90:10である]と、 (c)オレフィン性のカルボン酸またはその酸無水物もしくは誘導体から選択
    され、(a)と(b)に共有結合により結合した、(a)と(b)に対して0.
    05〜5質量%のグラフトされたモノマーと を含む、ポリマーの共グラフト物と、 (2)オレフィン性あるいは非オレフィン性材料と を含むことを特徴とする組成物。
  9. 【請求項9】 非オレフィン性材料がポリアミドから選択される組成物であ
    って、(1):(2)の質量百分率の比が3〜40:97〜60であることを特
    徴とする請求項6に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 ポリアミドがナイロン6あるいはナイロン6,6から選択
    される組成物であって、(1):(2)の質量百分率の比が15〜25:85〜
    75であることを特徴とする請求項7に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 二次加工された材料であって、 (1)(a)エチレンと、少なくとも4個の炭素原子を有する1または複数種
    のα−オレフィンとのコポリマーであって、0.930から0.880g/cc
    の密度および190℃、2.16kgにおいて0.01から50dg/分のMI
    を有するコポリマーと、 (b)エチレンと、少なくとも3個の炭素原子を有する1または複数種のα−
    オレフィンとのコポリマーで、かつ0.85から0.88g/ccの密度および
    190℃、2.16kgにおいて0.01から50dg/分のメルトインデック
    ス(MI)を有するコポリマーから選択された結集性のポリマー[ここで(a)
    と(b)の比が10:90〜90:10である]と、 (c)(a)と(b)に共有結合により結合した、(a)と(b)に対して0
    .05〜5質量%のグラフトモノマーとを含む、ポリマーの共グラフト物と、 (2)オレフィン性あるいは非オレフィン性材料と を含むことを特徴とする、二次加工された材料。
  12. 【請求項12】 エチレンと、少なくとも3個の炭素原子を有する1または
    複数種のα−オレフィンとのコポリマーから選択されたグラフトされた、または
    グラフトされていない[ここでグラフトされていないコポリマーが0.85から
    0.88g/ccの密度および190℃、2.16kgにおいて0.01から5
    0dg/分のMIを有する]結集性ポリマーの結集傾向をなくす方法であって、
    エチレンと、少なくとも4個の炭素原子を有する1または複数種のα−オレフィ
    ンとのコポリマーで、かつ0.930から0.880g/ccの密度および19
    0℃、2.16kgにおいてMIが0.01から50dg/分であるコポリマー
    を有する前記結集性ポリマーを、オレフィン性のカルボン酸またはその酸無水物
    もしくは誘導体から選択されたグラフト用モノマーと共グラフトするステップを
    含むことを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 ポリマー組成物の製造方法であって、 (a)オレフィン性のカルボン酸または酸無水物で変性した、エチレンと少な
    くとも4個の炭素原子を有する1または複数種のα−オレフィンとのコポリマー
    /結集性ポリマーのブレンドを調製して非結集性の共グラフト物を形成するステ
    ップと、 (b)ステップ(a)で生成した非結集性の共グラフト物を、 (1)適切な反応条件の下でポリマー組成物を形成するためのポリアミド、ま
    たは、 (2)ポリマー組成物を形成するための別の非オレフィン性材料あるいはオレ
    フィン性材料と混ぜ合わせるステップと を含むことを特徴とする、ポリマー組成物の製造方法。
  14. 【請求項14】 結集性ポリマーの結集性を排除あるいは減少するために分
    配剤を必要としないことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 ステップ(a)が、 (1)結集性ポリマーとエチレン/α−オレフィンの両者を、結集性ポリマー
    に対してエチレン/α−オレフィン10〜90質量%の割合で、二軸スクリュ押
    出機の供給口にバレル温度150〜400℃で供給する工程と、 (2)押出機に、任意選択で遊離基開始剤を導入し、オレフィン性のカルボン
    酸またはその酸無水物もしくは誘導体を導入してポリマーの共グラフト物を形成
    する工程と、 (3)過剰の未反応のオレフィン性のカルボン酸または酸無水物を除去するこ
    とおよびポリマーの共グラフト物を単離することを含み;かつステップ(b)が
    、ステップ(a)で生成したポリマーの共グラフト物をポリアミドとともに押出
    機、密閉式混合機、あるいはゴム用ロール機中でブレンドを融解してポリマー組
    成物を形成するのに十分な温度で溶融ブレンドする工程を含むことを特徴とする
    請求項13に記載の方法。
  16. 【請求項16】 ポリマーの共グラフト物が請求項1による組成物から選択
    され、オレフィン性のカルボン酸または酸無水物が無水マレイン酸であり、ポリ
    アミドがナイロン6,6またはナイロン6から選択されることを特徴とする請求
    項15に記載の方法。
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