JP2001501562A - ひねり部により閉じられる包み紙及び包装方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 包装すべき品物１２の両側の２つのひねり部１８により閉じられるようになっており、しかも、包装すべき品物１２との関係において内側に、包装すべき品物１２の両側の２つの横方向ベルト２０ａ、２０ｂ及び４６ａ、４６ｂに沿って配置され、２つのひねり部１８を通過する軸に対して平行に延びた密封用コーティングを有する、１枚のフィルム１０、４０で構成された包み紙。包装方法は、横方向ベルトのレベルで包み紙を密封することから成る。

Description

【発明の詳細な説明】 ひねり部により閉じられる包み紙及び包装方法 本発明は、包装すべき品物の両側で２つのひねり部により閉じられるようにな ったフィルムから成る包み紙、ならびにこのような包み紙を用いた品物の包装方 法に関する。 特に、本発明は、糖菓製品の包装の分野に関する。 一般に、糖菓製品は、適切なサイズ及び形状の予めプリントされたフィルムの 一部分の中に個別に包装され、これらの個別包装された製品はそれ自体、適切な サイズの包装用袋の中にバラで梱包することができる。典形的には、包装すべき 品物はまず第１に矩形のフィルムの一部分の中に完全に包み込まれ、このように 形成された包みは、包装すべき品物の両側にある２ヵ所でひねり部によって閉じ られる。 本発明の枠内では、ひねり部というのは、前記包み紙を捩ることによる閉鎖の 紙包菓子のことを言う。 このレベルで浮上する重要な問題は、ひねり部の保持の問題である。この保持 は、下地としての利用されるフィルムの特殊な選択という代価を払ってしか得る ことができず、このフィルムは、折畳み可能性といった機械的な特性又は特に前 記フィルムを一旦捩った後はその初期位置まで戻らないという顕著な傾向を示さ なくてはならない。 特に、この問題は、キャンディ、棒付きキャンディ、大麦糖あめ、フルーツペ ーストゼリー、チョコレートバーといった糖菓製品といった実質的に丸い断面を もつ小さいサイズの品物、さらにはボトル、巻物などといったさらにかさの高い 製品の包装の際に発生する。 解決法としては、パラフィン紙やセロハンさらには下地の折畳み可能性を増大 させる添加物を適量含む合成フィルムといったような、その高い折畳み可能性に よって周知である特殊な下地を選択することが知られている。 この解決法は、包装用下地として利用されるフィルムの選択の可能性を著しく 制限し、かつそのコストを著しく増大させる。 現在、予め熱間密封用コーティングで被覆された下地から作られたひねり部に より閉じられる包装材が市販されている。包装すべき品物を収納した包み紙の端 部でひねり部を形成する際には、熱源を一定時間約１２０℃〜１６０℃の間に含 まれる温度に近づける。一般に、加熱されるのは、捩りを行うチャックであるが 、前記ひねり部上に適切な寸法の管を用いて高温空気をブローすることも可能で あり、その結果、熱間密封用コーティングが融解し、前記熱間密封用コーティン グが冷却する際にかくして形成されたひねり部が密封されることになる。 英国特許公開公報第１０９６０５８号は、ひねり部を捩ることによる包み紙の 閉鎖の後すぐれた保持を呈する冷間密封用コーティングを伴うフィルムを提案し ている。この冷間密封用コーティングは、包装すべき品物の両側でのひねり部の 形成ゾーン内にある２つの長手方向ベルトの形を呈している。 冷間密封というのは、約０〜５０℃の間の温度で単純に接触させることにより 瞬間的に行なわれる密封のことを言う。実際には、温度は、冷間密封用コーティ ングを用いて密封する上できわめて重要なパラメータというわけではなく、得ら れる密封の質に対する影響はほとんどない。従って、包装ユニットが置かれてい る空間の大気温に対する補足的熱の供給を必要とすることなく密封が行なわれる 。 従ってこの方法は、より安価で、品物の熱に対する感応性又は形状に関する制 約条件無く、品物の包装にとって最高の物性（剛性、印刷性向、美観的長所）を 呈するフィルムの利用を可能にする。 本発明の目的は、現在知られている包装材に比べ優れた閉鎖を可能にするひね り部による閉鎖タイプの新しい包装材ならびに新しい包装方法を提供することに ある。 この目的を達成するため、本発明は包装すべき品物の両側の２つのひねり部に より閉じられるようになつている１枚のフィルムで構成された包み紙において、 フィルムが、包装すべき品物との関係において内側に、包装すべき品物の両側の ２つの横方向ベルトに沿って配置され、２つのひねり部を通過する軸に対して平 行に延びた密封用コーティングを有することを特徴とする、包み紙を提供してい る。 前記密封用コーティングは、冷間密封用コーティングであっても熱間密封用コ ーティングであってもよい。 フィルムはさらに、ひねり部の形成ゾーン内で前記横方向ベルトに対し垂直に 包装すべき品物の両側に延びる密封用コーティングの２本の長手方向ベルトを有 していてよい。これらの密封用コーティングは同様に、冷間密封用コーティング 又は熱間密封用コーティングでありうる。フィルムの下地が高温に対する低い耐 性しかもたない場合及び／又は包装すべき品物が熱に敏感なものである場合、と くにチョコレート製品である場合、冷間密封用コーティングが好まれるべきであ る。 熱間密封用コーティングは、ＯＰＰ（延伸ポリプロピレン）上に同時押出しさ れたＰＥ（ポリエチレン）の層であってよい。 冷間密封用コーティングとしては、永久的に粘着力をもち、穏やかな圧力を加 えるだけで大部分の材料の表面に自己に接着する物質である、感圧式接着剤を考 慮することができる。 一般に、感圧式接着剤は、改質セロハン、フェノールホルムアルデヒド樹脂又 は炭化水素樹脂（ろう）に結びつけられた天然及び／又は合成ゴムベースの組成 物である。ゴム以外に、同じく樹脂と組合わせた形で、単独又は混合状態のスチ レン、（メタ）クリル酸又はビニルエーテルベースの重合体が広く用いられてい る。最後に、シリコン樹脂を利用することもできる。好ましくは天然ゴム及び合 成ゴムと（メタ）クリル酸及びスチレンの共重合体の混合物を含む組成物が利用 される。 これらの冷間密封用コーティングは、約１〜５ｇ/ｍ²の割合で下地上に被着さ せられる。これらのコーティングは溶液、分散の形さらには溶融状態でも塗布で きる。例えば、ヘリオグラフィ印刷又はフレキソ印刷さらにはオフセット印刷と いった当業者にとっては周知のコーティング被着技術を利用することができる。 本発明は同様に、密封用コーティングの少なくとも２本の横方向ベルトを含む フィルム内に品物を包装する方法において、前記ベルトの側でフィルム上に品物 を置き、これらの間で前記コーティングベルトの備わった２つの平面を実質的に 垂直にもち上げ、品物の上で２つの平面を近づけ、それらの縁部を互いに密封し 、 このように密封された２つの縁部を品物の上に折返し、２つのひねり部を形成す るべく品物の両側にはみ出したフィルムの突出部分を捩る包装方法をも提案して いる。 コーティングベルトが冷間密封用コーティングを有している場合、品物の上の ベルトの縁部の折畳み及び密封作業は、好ましくはプレスのチャックの間で唯一 回の作業で行なわれる。 コーティングが、熱間密封用コーティングである場合、縁部は、熱密封方法に よって互いに密封される。 本発明は、これまでに無いものとしてひねり部による閉鎖タイプの包装材が２ つのひねり部の間で横方向に密封されるという利点を呈している。ひねり部形成 ゾーン内の長手方向コーティングの無い包装材でさえひねり部のレベルでかなり 優れた気密性をもつことから、かくして完全に閉鎖された包装材が実現される。 一方、ひねり部のレベルで気密な閉鎖がある熱間又は冷間密封用コーティング の長手方向ゾーンが備わった包装材の場合、横方向密封のおかげでほぼ密閉した 閉鎖が実現される。この包装材の完全な閉鎖は、湿気、気体、空気又はその他の 有害物質の進入を妨げると同時に包装材の内部に香りを保つことから、品物の保 存に関しきわめて有利である。 本発明は、添付図面を参照しながら例として以下に示すいくつかの実施形態の 記述を読むことによって、より良く理解できるだろう。 なお図面中； − 図１は、本発明に従った包装材の第１の実施形態の平面図を概略的に示す。 − 図２は、本発明に従った包装材の第２の実施形態の平面図を概略的に示す。 − 図３ａ、３ｂ、３ｃ及び３ｄは、本発明に従った包装材を用いた、１つの品 物の連続的包装順序を表わしている。 − 図４ａ、４ｂ、４ｃ及び４ｄは、異なる包装順序の斜視図を表わしている。 − 図５及び図６は、ひねり部を通る軸に平行な横方向における、本発明に従っ た包装材の密封及び折畳み作業を表わしている。 図１は、開かないひねり部を得るのに捩るだけで良い優れた保持力をもつフィ ルム、すなわちひねり部を保持するのに粘着コーティングを必要としない下地で ある、１０という番号で全体的に表わされた１本のフィルム帯状物を示す。この ようなフィルムは、例えば、セロハンフィルム、流延ＰＰフィルム（流延ポリプ ロピレン）、パラフィン紙、アルミニウム/ＯＰＰ張合せなどであってよい。 包装すべき品物は、参照番号１２により破線で表わされている。フィルム帯状 物１０は、品物１２のための包み紙の役目を果たす互いに同一のフィルム片１６ を提供するためライン１４に沿って切断されるようになっている。図１には、包 装すべき品物１２の両側の突出部分を捩ることによって得られるひねり部１８の 輸郭も破線で表わされている。 本発明に従うと、フィルム帯状物１０は、包装すべき品物１２との関係におい て内側に帯状物の横方向に延びる密封用コーティング２０を有している。これら のベルト２０は、フィルム帯状物１０の切断後に各々の個々の片１６がその縁部 に沿って２本の密封用コーティング横方向べルト２０ａ、２０ｂを有するような 形で、切断ライン１４上にまたがって配置されている。 図１に表わされた例では、密封用コーティングは、例えば冷間密封用コーティ ング、例えば３ｇ/ｍ²の割合で被着されるＣＲＯＤＡ社の製品２２−３９２であ る。 図２は、本発明に従った包装用フィルム４０の第２の実施形態を示す。このフ ィルム４０は、単独ではひねり部１８の保持特性をもたないｃｏｅｘＯＰＰ（同 時押出し延伸ポリプロピレン）で構成されている。それでもこれらのひねり部１ ８を形成することができるようにするため、フィルムは、２つのひねり部１８形 成ゾーン内で、包装すべき製品１２との関係において内側に、図１の実施形態の 横方向ベルト２０のものと同じ材料により構成されうる冷間粘着用コーティング の２本のベルト４２、４４で被覆されている。図２の実施形態は、各片の縁部に 沿ってフィルムの切断後に横方向ベルト４６ａ及び４６ｂを形成する熱間密封用 コーティングの横方向ベルト４６を有する。これらの熱間密封用コーティング横 方向べルトは、ＯＰＰ上に同時押出し成形されたＰＥ層によって形成させること ができる。 ここで図１及び図２に従った実施形態の間で異なる組合せが可能であるという 点に留意されたい。かくして、例えば、図１の冷間密封用コーティングの横方向 ベルトを、熱間密封用コーティングの横方向ベルトにより置換することが可能で ある。同様に、図２の熱間密封用ベルト４６を冷間密封用ベルトで置換すること もできる。なお、図２の長手方向ベルト４２、４４も横方向ベルト４６と同様に 、全て熱間密封用コーティングか又は冷間密封用コーティングで構成させること も可能である。 図３ａから図３ｄならびに図４ａから図４ｄは、図１又は図２を参照しながら 以上で記述したとおりの包装材を用いる本発明に従った包装方法の異なる連続的 段階を例示している。品物１２は、横方向ベルト２０ａ及び２０ｂの内部で包装 フィルム１６上に置かれる。図面には、例として図１のフィルム片１６を表わし たが、当然のことながら、この方法は図２のフィルムならびに異なる可能な組合 せにも適用される。その後、密封用コーティング横方向ベルト２０ａ及び２０ｂ は、図３ａ及び図４ａ上に表わされている通り上に向かって折畳まれる。次に、 横方向べルト２０ａ及び２０ｂを伴う縁部が図４ｂに表わされているように互い に対面するような形で、２枚の平面Ａ及びＢを同時に品物１２上で内側に向かっ て折畳む。その後、図５に表わしたように、平面Ａ及びＢの縁部の各々の外側に 対し、これら２つの平面をその冷間密封用コーティングのレベルで一緒に充分に 密封させるよう幅全体にわたり圧力を加える。平面Ａ及びＢの折畳みとその縁部 の密封というこの作業は、プレス４８のチャックの間で唯一回の作業で行なうこ とができる（図３ｂ）。かくして、図３ｃ及び図４ｂ上に表わされているように 、幅全体に延びる密封用リブ５０が得られる。このリブはその後、好ましくは、 包装材に対し魅力的な体裁を付与するため図６に従って垂直圧力を及ぼすことに より、図３ｄ及び図４ｃに従って包装材上に折畳まれ折返される。包装は、図４ ｄに従って２つのひねり部１８を形成するよう、リブ５０の折返し方向で２つの 端部を捩ることで終了する。 冷間密封用コーティング横方向ベルト２０ａ、２０ｂの存在及び圧力の利用の ため、包装材の幅全体にわたり完璧な閉鎖が得られる。その上、ひねり部１８は 、特に図２に従った密封用コーティングの横方向ベルト４２及び４４のレベルで 実施された場合に、側方閉鎖も確保する。かくして、芳香が出ていくのを妨げる か又は空気、湿気、有害な臭いなどの侵入を防ぐほぼ密閉状態の包装が実現され る。 熱間密封用コーティング横方向ベルトの場合、プレス４８のチャックを、ベル ト２０ａ及び２０ｂの間に完璧な密封を得るために約１５０℃の温度に加熱する ことができる。同様に、プレス内で合わせて密封する前に２つの縁部上に高温空 気（±１５０〜１８０℃）をブローすることも可能である。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 包装すべき品物（１２）の両側の２つのひねり部（１８）により閉じられ るようになっている１枚のフィルム（１０、４０）で構成された包み紙において 、フィルム（１０、４０）が、包装すべき品物（１２）との関係において内側に 、包装すべき品物（１２）の両側の２つの横方向ベルト（２０ａ、２０ｂ）及び （４６ａ、４６ｂ）に沿って配置され、２つのひねり部（１８）を通過する軸に 対して平行に延びた密封用コーティングを有することを特徴とする、包み紙。 2. 前記コーティングが冷間密封用コーティングであることを特徴とする請求 項１に記載の包み紙。 3. 前記コーティングが熱間密封用コーティングであることを特徴とする請求 項１に記載の包み紙。 4. フィルムがさらに、ひねり部の形成ゾーン内で前記横方向ベルト（４６ａ 、４６ｂ）に対し垂直に包装すべき品物（１２）の両側に延びる冷間密封用コー ティングの２本の長手方向ベルト（４２、４４）を有していることを特徴とする 請求項２又は３のいずれか１項に記載の包み紙。 5. フィルムがさらに、ひねり部形成ゾーン内で前記横方向ベルトに対し垂直 に、包装すべき品物（１２）の両側で延びる熱間密封用コーティングの２本の長 手方向ベルトを有することを特徴とする請求項２又は３のいずれか１項に記載の 包み紙。 6. 密封用コーティング（２０ａ、２０ｂ）（４６ａ、４６ｂ）の少なくとも ２本の横方向ベルトを含むフィルム（１０、４０）内に品物（１２）を包装する 方法において、前記ベルトの側でフィルム（１０、４０）上に品物（１２）を置 き、これらの間で前記コーティングベルトの備わった２つの平面を実質的に垂直 にもち上げ、品物（１２）の上で２つの平面を近づけ、それらの縁部を互いに密 封し、このように密封された２つの縁部を品物（１２）の上に折返し、２つのひ ねり部（１８）を形成するべく品物の両側にはみ出したフィルムの突出部分を捩 る、包装方法。 7. 品物の上の平面の縁部の折畳み及び密封作業が、プレスのチャックの間で 唯一回の作業で行なわれることを特徴とする請求項６に記載の方法。