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JP2001336637A - 弁のシール構造 - Google Patents

弁のシール構造

Info

Publication number
JP2001336637A
JP2001336637A JP2000162070A JP2000162070A JP2001336637A JP 2001336637 A JP2001336637 A JP 2001336637A JP 2000162070 A JP2000162070 A JP 2000162070A JP 2000162070 A JP2000162070 A JP 2000162070A JP 2001336637 A JP2001336637 A JP 2001336637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
ring
valve body
valve seat
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000162070A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Oshima
利幸 大嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Piolax Inc
Original Assignee
Piolax Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Piolax Inc filed Critical Piolax Inc
Priority to JP2000162070A priority Critical patent/JP2001336637A/ja
Publication of JP2001336637A publication Critical patent/JP2001336637A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体の圧力やばねの荷重が偏心的に作用する
ことにより弁体が傾いても、シール不良が起こりにくく
した弁のシール構造を提供する。 【解決手段】 流体の流路に配置された弁体8と、この
弁体8が流路を塞ぐために当接する弁座6とを備え、弁
体8の外周にOリング溝88が形成され、このOリング
溝88にOリング86が嵌着されている。Oリング溝8
6は、Oリング86の太さよりも広い溝幅を有し、弁体
8が弁座6に当接するときに、Oリング86が弁座6に
よって押圧される方向に向けて、徐々に溝深さが浅くな
る傾斜面86cが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流路に配置
され、流体の圧力や温度応動要素によって作動する弁体
と、この弁体が当接する弁座との間のシール構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、水道水をそのまま飲料水として用
いることなく、水処理装置等を通した浄水を飲料水とし
て用いることが広く行われている。また、この水処理装
置として活性炭を内備するものがあり、更に、この活性
炭の再生機能を備えたものもある。このような活性炭再
生機能を備えた水処理装置においては、その活性炭の再
生方法として、活性炭層内部の水を加熱して処理する方
法がとられている。従って、このような水処理装置の活
性炭層からは、その通常運転時には常温の浄水が吐出さ
れ、活性炭再生時には熱排水が吐出されることになる。
【0003】ところが、浄水の吐出先には、中空糸膜フ
ィルタなどを介して給水管が配置されていることが多
く、熱排水を浄水と同じ吐出先に流すと、中空糸膜フィ
ルタを損傷してしまうという問題がある。このため、熱
排水が流れる場合には、排水管へ吐出させるように流路
を切り替える必要がある。この吐出先の切り替えのため
に、感温弁体を備えた流路切替装置が使用されている。
【0004】このような流路切替装置として、形状記憶
合金ばねとバイアスばねとを組み合わせて、流体の温度
によって弁体が作動し、流路が自動的に切替えられるよ
うにしたものが知られている。
【0005】この場合、弁体は、ハウジングで形成され
た流路内に移動可能に配置され、移動方向の一端には熱
水流出口が配置され、他端には浄水流出口が配置されて
いる。更に、弁体の浄水流出口側には、弁体を熱水流出
口に向けて付勢するバイアスばねが配置され、弁体の熱
水流出口側には、弁体を浄水流出口に向けて付勢する形
状記憶合金ばねが配置されている。更に、弁体は、その
外周に設けられたOリング溝に嵌着されたOリングを有
し、各流出口に設けられた弁座にOリングを介して当接
することにより、流路の開閉を行うようになっている。
【0006】上記のような流路切替装置によれば、水の
温度が低いときには、バイアスばねによって弁体が熱水
流出口を塞ぎ、水の温度が所定値より高くなると、形状
記憶合金ばねによって弁体が浄水流出口を塞ぐので、水
の温度によって流路を自動的に切替えることができ、熱
排水が浄水側に流れるのを防止できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、流路内でス
ライドする弁体と、この弁体のスライドをガイドするガ
イド壁との間には、弁体のスライドを許容すると共に、
部品の寸法精度に許容度をもたせるため、わずかな隙間
が設けられている。しかし、弁体が流体の圧力を受けて
作動する場合には、流体の圧力の偏心によって、あるい
は弁体が形状記憶合金ばねとバイアスばねによって作動
する場合には、各ばねの荷重が偏心的に作用することに
よって、弁体が傾いて弁座に密着しないことがあった。
すなわち、弁体に装着したOリングが、弁座に斜めに当
たり、隙間が生じてしまい、シール不良が起こるのであ
る。
【0008】図8には、従来の弁体に設けたOリング溝
110と、このOリング溝110に嵌着されたOリング
111と、Oリング111が当接する弁座112との関
係が示されている。すなわち、従来のOリング111
は、Oリング溝110内でほとんど隙間がない状態で嵌
着されており、弁座112に圧接されてもOリング溝1
10内で移動することはほとんどない状態となってい
る。したがって、弁体が傾くと、弁座112に斜めに当
たり、隙間が生じてしまうのである。
【0009】また、これを防止する目的でシール荷重を
大きくし、Oリングの弾性変形量を大きくしてシール性
を確保しようとすると、両ばねも大型化し、弁全体が大
型化してしまうという問題点も有していた。
【0010】したがって、本発明の目的は、流体の圧力
やばねの荷重が偏心的に作用することにより弁体が傾い
ても、シール不良が起こりにくくし、かつ、シール荷重
をより軽減させることができる弁のシール構造を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1は、流体の流路に配置された弁体と、
この弁体が流路を塞ぐために当接する弁座とを備え、前
記弁体の外周にOリング溝が形成され、このOリング溝
に嵌着されたOリングを介して、前記弁体が前記弁座に
当接することによりシールがなされる弁のシール構造に
おいて、前記Oリング溝は、前記Oリングの太さよりも
広い溝幅を有し、前記弁体が前記弁座に当接するとき
に、前記Oリングが弁座によって押圧される方向に向け
て、徐々に溝深さが浅くなる傾斜面が形成されているこ
とを特徴とする弁のシール構造を提供するものである。
【0012】上記第1の発明によれば、弁体が傾いて弁
座に当接するとき、Oリングの弁座に強く当たる部分
は、Oリング溝の傾斜面を上るように軸方向に移動する
ので、弁体が傾いていてもOリングの全周が弁座に均一
に当たり、シール不良を防止することができる。
【0013】また、弁体が弁座から離れると、Oリング
の上記傾斜面を上るように移動した部分が、Oリングの
弾性的な収縮力によって傾斜面を下って、Oリング溝の
底面に戻るので、弁体が正しい角度で弁座に当接した場
合にシールがなされる当初の位置に自動的に復帰させる
ことができる。
【0014】本発明の第2は、上記第1の発明におい
て、前記Oリング溝の底面は、前記弁体の軸心に対して
平行な面をなし、この底面に連続して前記傾斜面が設け
られている弁のシール構造を提供するものである。
【0015】上記第2の発明によれば、弁体が弁座から
離れ、Oリングが傾斜面を下って底面に戻ったとき、底
面が弁体の軸心に対して平行な面からなるため、弁体が
底面のみに接した状態で変形することなく保持され、次
に弁体が弁座に当接するときにOリングが動きやすくす
ることができる。
【0016】本発明の第3は、上記第1又は第2の発明
において、前記Oリング溝の前記傾斜面は、前記弁体の
軸心方向に沿った断面で見たとき、傾斜した平面又は曲
面をなす弁のシール構造を提供するものである。
【0017】上記第3の発明によれば、傾斜面が傾斜し
た平面をなす場合には、傾斜面を上るOリングの移動量
に対して一定の割合でOリングの収縮力が増大し、傾斜
面が曲面をなす場合には、傾斜面を上るOリングの移動
量に対して急激にOリングの収縮力が増大するようにす
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜6には、本発明による流路
切替バルブの1実施形態が示されている。図1は、本流
路切替バルブの斜視図、図2は本流路切替バルブの分解
斜視図、図3は本流路切替バルブの弁体が第1の位置に
ある状態を示す側断面図、図4は本流路切替バルブの弁
体が第2の位置にある状態を示す側断面図、図5は弁体
に設けたOリング溝及びOリングを示す説明図、図6は
Oリング溝とOリングとの関係を拡大して示す説明図で
ある。
【0019】まず、本流路切替バルブの構造を説明す
る。図1に示すように、本流路切替バルブ11は、筒状
の本体2の一端部から延出する第1の吐出口4、他端部
から延出する第2の吐出口5を有し、更に、側面中央か
らT字形に延出する導入口3を有している。そして、図
2に示すように、前記本体2,前記導入口3及び前記第
1の吐出口4は一体となりケーシング10を構成してい
る。また、前記第2の吐出口5は、前記ケーシング10
と別体の筒状体であり、形状記憶合金ばね7、弁体8及
びバイアスばね9を前記ケーシング10の開口部よりそ
の内部に配置した後、該開口部に挿着できる構造となっ
ている。
【0020】前記ケーシング10を構成する筒状の本体
2の内部は、図3に示すように、前記弁座6を境にし
て、前記第1の吐出口4側の第2室102とその反対側
の第1室101に仕切られている。前記第1室101
は、形状記憶合金ばね7と、該形状記憶合金ばね7の内
周に挿入配置された弁体8とを備えている。第2室10
2の弁座6に近接した部分は、弁体8の端部81が挿入
されるガイド孔61をなしている。そして、弁体8は、
上記端部81が前記弁体ガイド孔61に挿入され、他端
部82が前記第2の吐出口5に挿入されることで、軸方
向にスライド可能に保持されている。
【0021】前記弁体8の前記弁体ガイド孔61に挿入
されている端部81は、断面が十字形となる柱状をなし
ている。そして、断面十字の放射状突片の外側面が前記
弁体ガイド孔61の内壁に当接することにより弁体8が
支持され、各突片の隙間部を流体が通過できる構造とな
っている。
【0022】前記弁体8の前記第2の吐出口5に挿入さ
れている端部82は、周壁が切り欠かれた有底円筒状を
なし、その円筒内部空間83と前記第2の吐出口5の管
内部51が連続して第3室103を形成し、前記有底円
筒状端部82の外周と前記第2の吐出口5の端部内周と
が摺接して、第1室101と第3室103とを区画する
ようになっている。なお、前記有底円筒状端部82の周
壁には連通孔84が設けられ、該連通孔84により前記
第1室101と前記第3室103とが連通されるように
なっている。また、前記第2の吐出口5は、前記ケーシ
ング10にねじ53で固定されている。そして、第2の
吐出口5の内方の端部は、弁座54をなしている。
【0023】前記形状記憶合金ばね7は、その一端が前
記弁座6の外周に設けられた環状溝62に係合し固定さ
れ、他端は、前記弁体8の外周に形成された環状突出部
85に当接している。また、前記バイアスばね9は、そ
の一端が前記有底円筒状端部82の内底部に当接し、他
端は、前記第2の吐出口5の内周に形成された環状突出
部52に当接している。なお、前記バイアスばね9は、
前記環状突出部52に当接している端部が固定端とな
り、前記弁体8への押力が作用する構造となっている。
また、前記形状記憶合金ばね7は、前記環状溝62に固
定されている端部が固定端となり、前記弁体8への押力
が作用する構造となっている。
【0024】また、図5に示すように、前記弁体8の前
記十字形柱状端部81の根元部分の外周には、第1のO
リング溝88が形成され、ここに第1のOリング86が
嵌着されている。第1のOリング溝88は、図5(b)
及び図6に示すように、第1のOリング86の太さWよ
り大きな幅Gを有し、弁体8の軸心に対してほぼ垂直に
立ちあがるストッパ面88aと、このストッパ面88a
の下端に連続し、弁体8の軸心とほぼ平行な底面88b
と、この底面88bの他端から再び立ちあがる傾斜面8
8cとで構成されている。
【0025】この実施形態では、第1のOリング溝88
は、弁体8の軸心に沿った断面において、傾斜面88c
が円弧状をなしている。この場合、第1のOリング溝8
8の幅をG、第1のOリング86の太さをW、傾斜面8
8cの半径をRとしたとき、W/G×100=50〜7
6(%)程度で、R=(0.55〜1.0)×Wの関係
となるようにすることが好ましい。
【0026】また、前記弁体8の環状突出部85の、有
底円筒状端部82側に隣接する部分には、第2のOリン
グ溝89が形成され、ここに第2のOリング87が嵌着
されている。第2のOリング溝89も、第1のOリング
溝88と同様な形状をなしており、弁体8の軸心に対し
てほぼ垂直に立ちあがるストッパ面89aと、このスト
ッパ面89aの下端に連続し、弁体8の軸心とほぼ平行
な底面89bと、この底面89bの他端から再び立ちあ
がる、断面円弧状の傾斜面89cとで構成されている。
なお、傾斜面88c、89cは、円弧状に限らず、各種
の曲面であってもよい。
【0027】第1のOリング溝88の傾斜面88cは、
弁体8が弁座6の方向に押圧されたとき、第1のOリン
グ86が弁座6に圧接されて移動しようとする方向の内
壁に形成されている。また、第2のOリング溝89の傾
斜面89cは、弁体8が弁座54の方向に押圧されたと
き、第2のOリング87が弁座54に圧接されて移動し
ようとする方向の内壁に形成されている。
【0028】次に、この流路切替バルブ11の作用を説
明する。まず、前記導入口3からバルブ本体2に導入さ
れた流体が常温の浄水である場合は、図3に示す状態と
なる。すなわち、導入口3から導入した浄水が、前記第
1室101に流入し、前記形状記憶合金ばね7に接触す
ると、形状記憶合金ばね7は変態点以下のためばね力が
小さい状態となる。この時、前記バイアスばね9の押力
が、前記形状記憶合金ばね7の押力を上回るため、弁体
8はこのバイアスばね9の押力により前記第2室102
の方向へ移動し、図3に示すような第1の位置になる。
この時、前記第1室101と前記第2室102との境に
設けられた弁座6には、弁体8の第1のOリング86が
当接し、前記第1室101と第2室102との間を液機
密の状態で閉塞する。一方、前記第1室101と前記第
3室103は、前記弁体8の有底円筒状端部82の周壁
に設けられた連通孔84を介して連通されており、第1
室101に導入された浄水は該連通孔84を通り、更に
前記第3室103を通り、第2の吐出口5から流出す
る。
【0029】前記導入口3からバルブ本体2に導入され
た流体が、例えば活性炭を再生するのに使用される熱排
水である場合は、図4に示す状態となる。すなわち、導
入口3から導入した熱排水が、前記第1室101に流入
し、前記形状記憶合金ばね7に接触すると、形状記憶合
金ばね7は逆変態して伸張し、ばね力が増大した状態と
なる。この時、前記形状記憶合金ばね7の押力が、前記
バイアスばね9の押力を上回るため、弁体8はこの形状
記憶合金ばね7の押力により第3室の方向へ移動し、図
4に示すような第2の位置になる。その結果、前記弁体
8の有底円筒状端部82の周壁に設けられた連通孔84
は、第2の吐出口5の内周面に覆われ、前記第2の吐出
口5の弁座54に第2のOリング87が当接し、前記第
3室103は第1室101に対して液機密の状態で閉塞
される。一方、前記第1室101と前記第2室102
は、前記弁体ガイド孔61により連通され、従って、第
1室101に導入された熱排水は該弁体ガイド孔61を
通り、前記第2室102を通り、前記第1の吐出口4か
ら排出される。
【0030】ところで、弁体8は、十字形柱状端部81
が弁体ガイド孔61に挿入され、有底円筒状端部82が
吐出口5に挿入されて、軸方向のスライドを可能とされ
ているが、弁体8のスライドを許容するため、また、各
部材の寸法精度の許容度を高めるため、上記十字形柱状
端部81と弁体ガイド孔61内周との間、及び有底円筒
状端部82と吐出口5内周との間には、わずかな間隙が
設けられている。このため、内部を流れる流体の圧力
や、形状記憶合金ばね7やバイアスばね9の偏荷重によ
って、弁体8がその軸心に対して傾くことがある。この
ように弁体8が傾くと、第1のOリング86が弁座6に
当接する際、あるいは第2のOリング87が弁座54に
当接する際に、隙間が生じてシール不良を起こす虞れが
ある。
【0031】しかしながら、本発明においては、弁体8
が弁座6の方向に押圧されて、第1のOリング86が弁
座6に圧接されたとき、第1のOリング86は、第1の
Oリング溝88の前記傾斜面88cに向けて押されるた
め、図5(b)の想像線で示すように、傾斜面88cを
上ろうとする。そして、第1のOリング86が傾斜面8
8cを上ると、第1のOリング86の収縮力によって傾
斜面88cを下ろうとする反力が高まり、それらがバラ
ンスしたところで第1のOリング86は停止する。した
がって、第1のOリング86が弁座6に強く圧接される
部分ほど、傾斜面88cを高く上り、弁座6に弱く圧接
される部分ほど、底面88bに近接した位置となる。こ
の結果、第1のOリング86が、弁体8の傾きを是正す
るように傾いて、弁座6の全周に密着し、シール不良を
防止することができる。また、弁体8が弁座6を離れる
と、第1のOリング86は、その収縮力によって傾斜面
88cを下るため、自動的にもとの位置(底面88b)
に戻る。
【0032】上記の作用は、弁体8が吐出口5の方向に
押圧されて、第2のOリング87が弁座54に圧接され
る場合も同様である。すなわち、第2のOリング87
の、弁座54に強く圧接される部分ほど、第2のOリン
グ溝89の傾斜面89cを高く上るため、第2のOリン
グ87が、弁体8の傾きを是正するように傾いて、弁座
54の全周に密着し、シール不良を防止することができ
る。また、弁体8が弁座64を離れると、第2のOリン
グ87は、その収縮力によって傾斜面89cを下るた
め、自動的にもとの位置(底面89b)に戻る。
【0033】図7には、Oリング溝の形状を変えた他の
実施形態が示されている。このOリング溝90は、弁体
の軸心に対して垂直なストッパ面90aと、このストッ
パ面90aの下端に連続し、弁体の軸心と平行な底面9
0bと、この底面90bの他端から斜めに立ち上がる傾
斜面90cと、この傾斜面90cの上端から、再び弁体
の軸心に対して垂直に立ち上がる対向面90dとで構成
されている。傾斜面90cは、底面90bに対して角度
θで立ち上がる平面をなしている。そして、Oリング溝
90の幅Gは、Oリング91の太さWよりも大きくされ
ている。
【0034】このOリング溝90の場合も、前記実施形
態と同様に、弁体が傾いたとき、Oリング91が弁座に
対して強く当たる部分ほど傾斜面90cを高く上るの
で、Oリング91が弁体の傾きを是正するように傾き、
弁座に密着してシール不良を防止することができる。な
お、W/G×100=50〜76(%)程度で、θ=1
0〜50°とされることが好ましい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
弁体が傾いて弁座に当接するとき、Oリングの弁座に強
く当たる部分は、Oリング溝の傾斜面を上るように軸方
向に移動するので、弁体が傾いていてもOリングの全周
が弁座に均一に当たり、シール不良を防止することがで
き、かつ、過大な荷重を与えることなくシールを行うこ
とができるので、弁全体も小型化できる。
【0036】また、弁体が弁座から離れると、Oリング
の上記傾斜面を上るように移動した部分が、Oリングの
弾性的な収縮力によって傾斜面を下って、Oリング溝の
底面に戻るので、弁体が正しい角度で弁座に当接した場
合にシールがなされる当初の位置に自動的に復帰させる
ことができる。
【0037】したがって、弁体のスライドを許容し、ま
た、部品の寸法精度の許容度を高めるため、弁体とその
ガイド壁部との間にわずかな隙間が設けられ、弁体が傾
くことがあっても、常にOリングが弁座に密着してシー
ル不良の発生率を飛躍的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による流路切替バルブの斜
視図である。、
【図2】同流路切替バルブの分解斜視図である。
【図3】同流路切替バルブの弁体が第1の位置にある状
態を示す側断面図である。
【図4】同流路切替バルブの弁体が第2の位置にある状
態を示す側断面図である。
【図5】同流路切替バルブの弁体に設けたOリング溝及
びOリングの構造を示す説明図である。
【図6】同Oリング溝及びOリングを拡大して示す部分
断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態におけるOリング溝及び
Oリングを拡大して示す部分断面図である。
【図8】従来のOリング溝及びOリングを拡大して示す
部分断面図である。
【符号の説明】
2 本体 3 導入口 4 第1の吐出口 5 第2の吐出口 6 弁座 7 形状記憶合金ばね 8 弁体 9 バイアスばね 11、12、13 流路切替バルブ 10 ケーシング 51 管内部 52 環状突出部 61 弁体ガイド孔 62 環状溝 81 十字形柱状端部 82 有底円筒状端部 83 円筒内部空間 84 連通孔 85 環状突出部 86 第1のOリング 87 第2のOリング 88 第1のOリング溝 88b 底面 88c 傾斜面 89 第2のOリング溝 89b 底面 89c 傾斜面 101 第1室 102 第2室 103 第3室
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F16K 17/04 F16K 17/04 A E 17/06 17/06 D 31/70 31/70 B 39/02 39/02 Fターム(参考) 3H057 AA02 BB04 BB06 CC03 CC04 DD13 EE02 FA02 FA22 FC04 GG05 HH03 3H059 AA06 BB04 BB06 CA02 CA03 CA23 CD05 CE08 FF02 3H066 AA01 DA02 3J040 AA01 AA13 AA17 BA02 HA03 HA15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流路に配置された弁体と、この弁
    体が流路を塞ぐために当接する弁座とを備え、前記弁体
    の外周にOリング溝が形成され、このOリング溝に嵌着
    されたOリングを介して、前記弁体が前記弁座に当接す
    ることによりシールがなされる弁のシール構造におい
    て、前記Oリング溝は、前記Oリングの太さよりも広い
    溝幅を有し、前記弁体が前記弁座に当接するときに、前
    記Oリングが弁座によって押圧される方向に向けて、徐
    々に溝深さが浅くなる傾斜面が形成されていることを特
    徴とする弁のシール構造。
  2. 【請求項2】 前記Oリング溝の底面は、前記弁体の軸
    心に対して平行な面をなし、この底面に連続して前記傾
    斜面が設けられている請求項1記載の弁のシール構造。
  3. 【請求項3】 前記Oリング溝の前記傾斜面は、前記弁
    体の軸心方向に沿った断面で見たとき、傾斜した平面又
    は曲面をなす請求項1又は2記載の弁のシール構造。
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