JP2001328948A - 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース含有固形製剤及びその製造方法 - Google Patents
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース含有固形製剤及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2001328948A JP2001328948A JP2001074044A JP2001074044A JP2001328948A JP 2001328948 A JP2001328948 A JP 2001328948A JP 2001074044 A JP2001074044 A JP 2001074044A JP 2001074044 A JP2001074044 A JP 2001074044A JP 2001328948 A JP2001328948 A JP 2001328948A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solid preparation
- bulk density
- sugar
- low
- average particle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
Abstract
とにより、口腔内で速やかに崩壊し、製造工程が容易
で、かつ製造時や流通過程において成形性を保持しうる
適度な強度を有する固形製剤及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 ゆるめ嵩密度が0.40g/ml以上
で、かつ固め嵩密度が0.60g/ml以上である低置換
度ヒドロキシプロピルセルロース及び糖・糖アルコール
を含有する固形製剤及びその製造方法を提供する。ゆる
め嵩密度が0.40g/ml以上で、かつ固め嵩密度が
0.60g/ml以上で、かつ乾式レーザー回折法による
体積平均粒子径が30ミクロン以上である低置換度ヒド
ロキシプロピルセルロースを粉砕して得られる体積平均
粒子径が25ミクロン以下の低置換度ヒドロキシプロピ
ルセルロース及び糖・糖アルコールを含有することを特
徴とする固形製剤及びその製造方法を提供する。
Description
少量の水により速やかに口腔内で崩壊する固形製剤に関
するものである。
の患者のために、易服用・易投与な固形製剤が望まれて
いる。具体的には、口腔内崩壊性製剤、ゼリー状製剤、
ペースト状製剤等が挙げられるが、特に口腔内崩壊錠剤
は水なしであるいは少量の水により服用することが可能
であり、簡便にかつ比較的容易に服用することができ高
齢者や小児などに適した剤形となり得る。
案されている。例えば、特公昭62−50445号公報
には薬物、ゼラチンなどのポリマー水溶液をPTP(Pr
essThrough Package)ポケットに充填して凍結乾燥する
ことにより製造される口腔内崩壊性錠剤及びその製造方
法が提案されている。しかしながら、この方法では、特
殊な製造工程が必要であり、得られる錠剤の強度が小さ
く取り扱いに問題があった。
は、薬物、糖類及び適当な水分を含む練合物を低圧で打
錠した後、乾燥した口腔内崩壊錠剤及びその製造方法が
提案されているが、打錠の際、臼・杵等に練合物が付着
しやすく、製造工程での水分管理が困難であるといった
問題があるため、大量生産には適していない。
特開平9−48726号公報には、糖類・糖アルコール
類、水溶性結合剤と薬物等を混合して低圧で打錠した
後、錠剤強度の増大のために加湿下で錠剤を湿潤させ、
次いで乾燥した口腔内崩壊性錠剤及びその製造方法が提
案されているが、製造工程が多段階になること、加湿工
程で錠剤の外観が変化し商品価値が損なわれる、さらに
湿度に不安定な薬物や潮解性を示す薬物には適さない等
の問題があった。
般的な設備で口腔内崩壊性製剤を調製する方法も幾つか
提案されている。特開平9−71523号公報では、薬
物と崩壊剤として低置換度ヒドロキシプロピルセルロー
ス、賦形剤として結晶セルロース及び滑沢剤からなる混
合物を低圧で打錠した口腔内崩壊錠剤が提案されてい
る。しかし、セルロース系やポリビニルピロリドン系の
添加剤を多く使用するため、錠剤の崩壊性、溶解性、舌
触り、味において実用上劣るという欠点が生じる。
物、糖及び置換度の限定された低置換度ヒドロキシプロ
ピルセルロースからなる口腔内崩壊錠剤が提案されてい
るが、錠剤の舌触り、味の改善は充分ではなかった。
液又は少量の水と共に服用することにより、口腔内で速
やかに崩壊し、製造工程が容易で、かつ製造時や流通過
程において成形性を保持しうる適度な強度を有する固形
製剤及びその製造方法を提供することを目的とする。
密度が0.40g/ml以上で、かつ固め嵩密度が0.
60g/ml以上である低置換度ヒドロキシプロピルセル
ロース及び糖・糖アルコールを含有する固形製剤を用い
ることにより、固形製剤に適度な強度を与えるとともに
に口腔内で味の不快感を感じることなく、速やかに薬物
が崩壊することを見出し、本発明をなすに至ったもので
ある。即ち、ゆるめ嵩密度が0.40g/ml以上で、
かつ固め嵩密度が0.60g/ml以上である低置換度ヒ
ドロキシプロピルセルロース及び糖・糖アルコールを含
有することを特徴とする固形製剤及びその製造方法を提
供する。また、ゆるめ嵩密度が0.40g/ml以上
で、かつ固め嵩密度が0.60g/ml以上で、かつ乾式
レーザー回折法による体積平均粒子径が30ミクロン以
上である低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを粉砕
して得られる体積平均粒子径が25ミクロン以下の低置
換度ヒドロキシプロピルセルロース及び糖・糖アルコー
ルを含有することを特徴とする固形製剤及びその製造方
法を提供する。
とは、疎充填の状態の嵩密度をいい、直径5.03c
m、高さ5.03cm(容積100ml)の円筒容器
(材質:ステンレス)へ試料をJISの24メッシュの
篩を通して、上方(23cm)から均一に供給し、上面
をすり切って秤量することによって測定される。一方、
「固め嵩密度」とは、これにタッピングを加えて密充填
にした場合の嵩密度をいう。ここで、タッピングとは、
試料を充填した容器を一定の高さから繰り返し落下させ
て底部に軽い衝撃を与え、試料を密充填にする操作をい
う。実際には、ゆるめ嵩密度を測定する際、上面をすり
切って秤量した後、さらにこの容器の上にキャップ(下
記ホソカワミクロン社製パウダーテスターの備品)をは
め、この上縁まで粉体を加えてタップ高さ1.8cmの
タッピングを180回行う。終了後、キャップを外して
容器の上面で粉体をすり切って秤量し、この状態の嵩密
度を固め嵩密度とする。これらの操作は、ホソカワミク
ロン社製パウダーテスター(PT−D)を使用すること
により測定できる。
ロースは、ゆるめ嵩密度が0.40g/ml以上、かつ
固め嵩密度が0.60g/ml以上の低置換度ヒドロキ
シプロピルセルロース、好ましくはこの嵩密度を有する
乾式レーザー回折法による平均体積粒子径が30ミクロ
ン以上の低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを粉砕
するなどして得られるものである。なお、粉砕工程は、
常法に従って行われ、例えばボールミル、ハンマーミ
ル、ナイフミル、ジェットミルなどの粉砕機を用いるこ
とができる。本発明にいう乾式レーザー回折法とは、例
えばドイツSympatec社のHELOS装置を用いた方法のよう
に、圧縮空気で粉体サンプルを噴出させたものにレーザ
ー光を照射し、その回折強度により体積平均径を測定す
る方法をいう。体積平均粒径は、例えば「改訂増補粉体
物性図説」粉体工学会・日本粉体工業技術協会編、日経
技術図書、1985年、第88頁に記載されているよう
に、式{Σ(nD3)/Σn}1/3を用いて計算される。
式中、Dは粒子の直径、nはその直径の粒子数、Σnは
全粒子数を表す。
ルセルロースは、セルロースエーテルの一種であり、結
合剤として汎用されるヒドロキシプロピルセルロースと
類似するが、その性質を異にする。前者と後者の本質的
な違いは、ヒドロキシプロポキシル基の含有量にあり、
その値は、前者が5〜16.0重量%であるのに対し、
後者が53.4〜77.5重量%である。この値は、日
本薬局方に収載されている方法で測定し、その範囲は日
本薬局方「低置換度ヒドロキシプロピルセルロース」の
モノグラフで明確に規定されている。即ち、低置換度ヒ
ドロキシプロピルセルロースのヒドロキシプロポキシル
基の含有量は、5.0〜16.0重量%である。
つ固め嵩密度が0.60g/ml以上の低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロースは、以下に示す方法により製造
することができる。すなわち、パルプをアルカリ溶液に
浸漬して、アルカリセルロースとし、これを酸化プロピ
レンと反応させる。この後の工程において、生成物を水
又はアルカリ性に調節した水に投入して、完全溶解さ
せ、ほとんど均一な透明なスラリー状にしてから、塩酸
で中和して析出された低置換度ヒドロキシプロピルセル
ロースを回収後、水で洗浄し乾燥して粉砕する。ここで
いう完全溶解状態とは、生成物がその形状をほぼ完全に
失う状態を意味する。すなわち、完全に透明になること
はもとより、不透明のスラリー状態や3リットルのスラ
リー中に5〜10個の割合で生成物小塊の残留が認めら
れる程度も含む。溶解した後の状態は、高粘度のスラリ
ー状であり、ニーダーなどの撹拌力の強い練合機が必要
である。この後、塩酸等の酸で中和することにより、低
置換度ヒドロキシプロピルセルロースが析出し、このも
のを回収して洗浄、乾燥、粉砕して製品とする。
度が0.40g/ml以上(より好ましくは0.40g
/ml以上0.60g/ml未満)、かつ固め嵩密度が
0.60g/ml以上(より好ましくは0.60g/m
l以上0.85g/ml未満)、かつ乾式レーザー回折
法による平均体積粒子径が30ミクロン以上(より好ま
しくは30ミクロン以上200ミクロン以下)の低置換
度ヒドロキシプロピルセルロースを粉砕して、該回折法
による体積平均粒子径が25ミクロン以下の低置換度ヒ
ドロキシプロピルセルロースが用いられる。このように
して得られた低置換度ヒドロキシプロピルセルロース
は、ゆるめ嵩密度が0.29g/ml以上(より好まし
くは0.29g/ml以上0.55g/ml未満)、固
め嵩密度が0.55g/ml以上(より好ましくは0.
55g/ml以上0.85g/ml未満)であることが
好ましい。
ルセルロースの添加量は、固形製剤100重量部中に1
〜99重量部、好ましくは、5〜50重量部である。低
置換度ヒドロキシプロピルセルロースの添加量が1重量
部未満だと、錠剤の強度が不十分で取り扱いが困難とな
り、99重量部を超えると錠剤強度は得られるが、口腔
内での崩壊が遅延するおそれがある。
糖アルコールを含めた広い意味の糖である。糖は、糖類
のうち水溶性で甘味をもつものの総称であり単糖類と大
多数の少糖類が含まれ、多糖類も加水分解によって糖に
帰着するため、糖類に含まれる。糖アルコールは、糖の
カルボニル基が還元された鎖上の多価アルコールを指
し、類似の性質をもつ環式糖アルコール(シクリトー
ル)も含む。本発明において、糖・糖アルコールとして
は、好ましくは、エリスリトール、ソルビトール、トレ
ハロース、キシリトール、マンニトール、グルコース、
白糖などが挙げられ、特に好ましくは、エリスリトール
又はソルビトール、トレハロース、キシリトールが挙げ
られ、これらは、単独又は2種以上混合して使用するこ
ともできる。これらの糖・糖アルコールは、結晶又は粉
末で用いられるが、特に平均粒子径が500ミクロン以
下のものを用いると、成形性、崩壊性、舌触りの点で優
れた特性を示す。
00重量部中に1〜99重量部、好ましくは10〜90
重量部である。糖・糖アルコールの添加量が、1重量部
未満だと口腔内での崩壊に時間を要し、99重量部を超
えると充分な製剤の強度が得られなくなるおそれがあ
る。
は、医薬品であれば解熱鎮痛剤、抗生物質、抗炎症剤、
ビタミンや栄養物など特に限定はされない。さらに、他
の成分として例えば滑沢剤、結合剤、安定化剤、着色
剤、矯味剤などを添加しても良い。
前記の組成物を混合して直接打錠あるいは乾式打錠する
か、乾式造粒、流動層造粒あるいは湿式造粒等いずれの
方法も適用される。また、錠剤を製造するための打錠方
法は、一般に錠剤を成形又は造粒するための装置を用い
て行われ、例えば単発打錠機、ロータリー打錠機、タブ
レッティングテスターなどが挙げられる。打錠の際の成
形圧力は、通常50〜300MPa、好ましくは80〜
200MPaである。成形圧力が50MPaより低いと
錠剤硬度が不足し取り扱いが困難となり、300MPa
より高いと崩壊が遅延する場合がある。
製剤、特に口腔内崩壊錠剤は口腔内での崩壊性に優れ、
かつ適度な成形性(強度)を保持する。すなわち、本発
明の固形製剤の口腔内崩壊時間(健康な成人の口腔内の
唾液で錠剤が完全に崩壊するまでの時間)は、通常1〜
60秒、好ましくは1〜40秒、さらに好ましくは1〜
30秒程度である。また、錠剤硬度(錠剤硬度計によ
る)は、通常2〜15kgf好ましくは3〜10kgf
程度である。
剤、細粒剤、カプセル剤などが含まれる。
本発明はこれら実施例の内容のみに限定されるものでは
ない。 実施例1 エリスリトール(日研化学社製)を乳鉢で粉砕し、目開
き355ミクロンの篩で篩下した粉体を70重量部、本
発明の低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(乾式レ
ーザー法での体積平均粒子径が47ミクロン、ゆるめ嵩
密度0.47g/ml、固め嵩密度0.69g/ml、
ヒドロキシプロポキシル基含有量11.0重量%)30
重量部を混合後、この混合粉末に対して0.5重量%の
割合でステアリン酸マグネシウムを配合し、単発打錠機
(三共パイオテク社製タブレッティングテスター)を用
いて、打錠圧100MPaで11mmφ、1錠480m
gの固形製剤を得た。
ンの篩で篩下した粉体を70重量部、本発明の低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース(実施例1の低置換度ヒ
ドロキシプロピルセルロースを微粉砕した:乾式レーザ
ー法での体積平均粒子径が16ミクロン)30重量部を
混合後、この混合粉末に対して0.5重量%の割合でス
テアリン酸マグネシウムを配合し、単発打錠機を用いて
打錠圧100MPaで11mmφ、1錠480mgの固
形製剤を得た。
の篩で篩下した粉体70重量部に、実施例1の低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース30重量部を混合し、流
動層造粒機(パウレック社製マルチプレックスMP−0
1)を用いて、精製水を噴霧し、流動層造粒を行った。
続いて、得られた造粒末に対して0.5重量%の割合で
ステアリン酸マグネシウムを配合し、単発打錠機を用い
て打錠圧100MPaで11mmφ、1錠480mgの
固形製剤を得た。
の篩で篩下した粉体70重量部に、実施例2の低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース30重量部を混合し、流
動層造粒機(パウレック社製マルチプレックスMP−0
1)を用いて、精製水を噴霧し、流動層造粒を行った。
続いて、得られた造粒末に対して0.5重量%の割合で
ステアリン酸マグネシウムを配合し、単発打錠機を用い
て打錠圧100MPaで11mmφ、1錠480mgの
固形製剤を得た。
の方法で口腔内崩壊錠剤を得た。
の篩で篩下した粉体に0.5重量%のステアリン酸マグ
ネシウムを配合し、単発打錠機を用いて打錠圧100M
Paで11mmφ、1錠480mgの固形製剤を得た。
の篩で篩下した粉体70重量部に低置換度ヒドロキシプ
ロピルセルロース(信越化学工業社製LH―21、乾式
レーザー法での体積平均粒子径が37ミクロン、ゆるめ
嵩密度0.335g/ml固め嵩密度0.597g/m
l、ヒドロキシプロポキシル基含有量が10.9重量
%)30重量部を混合し、この混合粉末に対して0.5
重量%の割合でステアリン酸マグネシウムを配合し、単
発打錠機を用いて打錠圧100MPaで11mmφ、1
錠480mgの口腔内崩壊錠剤を得た。
の篩で篩下した粉体を70重量部に比較例2の低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース30重量部を混合し、精
製水を噴霧して流動層造粒を行った。続いて、得られた
造粒末に対して0.5重量%の割合でステアリン酸マグ
ネシウムを配合した後、単発打錠機にて打錠圧100M
Paで11mmφ、1錠480mgの口腔内崩壊錠剤を
得た。
(信越化学工業社製LH−31、乾式レーザー法での体
積平均粒子径が17ミクロン、ゆるめ嵩密度0.323
g/ml固め嵩密度0.623g/ml、ヒドロキシプ
ロポキシル含有量が10.9重量%)に変えた以外は同
様の方法で、口腔内崩壊錠を得た。
(信越化学工業社製LH―32、乾式レーザー法での体
積平均粒子径が18ミクロン、ゆるめ嵩密度0.306
g/ml固め嵩密度0.582g/ml、ヒドロキシプ
ロポキシル基含有量が8.3重量%)に変えた以外は、
同様の方法で口腔内崩壊錠剤を得た。
壊錠剤の硬度と崩壊時間とを測定し、その結果を表1に
示す。なお、口腔内崩壊錠剤の硬度は、錠剤硬度計(エ
ルヴェカ硬度計)を用い、崩壊時間の測定には日本薬局
方崩壊試験機(試験液:水、37℃)を使用し、n=6
(nは試料数を表す。)で測定を行った。口腔内崩壊時
間は、健康な成人男女5人で試験し、口腔内で錠剤を噛
まずに軽く口に含んだ状態で、錠剤が完全に溶解又は崩
壊するまでの時間を測定し、平均値を算出した。また、
この時の服用感も併せて評価した。評価は、良好
(◎)、やや良好(○)、普通(△)、不良(×)の四
段階とした。表1の結果から、硬度と崩壊時間の関係に
おいて、本発明の固形製剤は、崩壊時間が速く、口腔内
の触感も良好なものが得られた。
崩壊性に優れた特徴を有するため、嚥下力の弱い高齢者
や小児が容易に服用することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 ゆるめ嵩密度が0.40g/ml以上
で、かつ固め嵩密度が0.60g/ml以上である低置換
度ヒドロキシプロピルセルロース及び糖・糖アルコール
を含有することを特徴とする固形製剤。 - 【請求項2】 ゆるめ嵩密度が0.40g/ml以上
で、かつ固め嵩密度が0.60g/ml以上で、かつ乾式
レーザー回折法による体積平均粒子径が30ミクロン以
上である低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを粉砕
して得られる該回折法による体積平均粒子径が25ミク
ロン以下の低置換度ヒドロキシプロピルセルロース及び
糖・糖アルコールを含有することを特徴とする固形製
剤。 - 【請求項3】 上記糖・糖アルコールが、エリスリトー
ル、ソルビトール、トレハロース、キシリトール、マン
ニトール、グルコース、白糖からなる一群から選ばれる
一以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
固形製剤。 - 【請求項4】 上記糖・糖アルコールの平均粒子径が、
500ミクロン以下である請求項1〜3のいずれかに記
載の固形製剤。 - 【請求項5】 上記低置換度ヒドロキシプロピルセルロ
ースのヒドロキシプロポキシル基含量が、5.0〜1
6.0重量%であることを特徴とする請求項1〜4のい
ずれかに記載の固形製剤。 - 【請求項6】 固形製剤の製造方法において、ゆるめ嵩
密度が0.40g/ml以上で、かつ固め嵩密度が0.
60g/ml以上である低置換度ヒドロキシプロピルセル
ロースと糖・糖アルコール、又は該低置換度ヒドメキシ
プロピルセルロースであって乾式レーザー回折法による
体積平均粒子径が30ミクロン以上であるものを粉砕し
て得られた体積平均粒子径が25ミクロン以下の低置換
度ヒドロキシプロピルセルロースと該糖・糖アルコール
を混合させることを特徴とする固形製剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001074044A JP3698652B2 (ja) | 2000-03-17 | 2001-03-15 | 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース含有固形製剤及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-75092 | 2000-03-17 | ||
JP2000075092 | 2000-03-17 | ||
JP2001074044A JP3698652B2 (ja) | 2000-03-17 | 2001-03-15 | 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース含有固形製剤及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001328948A true JP2001328948A (ja) | 2001-11-27 |
JP3698652B2 JP3698652B2 (ja) | 2005-09-21 |
Family
ID=26587734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001074044A Expired - Fee Related JP3698652B2 (ja) | 2000-03-17 | 2001-03-15 | 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース含有固形製剤及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3698652B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008133330A1 (ja) | 2007-04-26 | 2008-11-06 | Toray Industries, Inc. | 4,5-エポキシモルヒナン誘導体を含有する安定な固形製剤 |
US8303868B2 (en) | 2009-01-26 | 2012-11-06 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Wet granulation tableting method using aqueous dispersion of low-substituted hydroxypropyl cellulose |
JP2016026226A (ja) * | 2010-03-05 | 2016-02-12 | ユニヴァーシティー オヴ ストラスクライド | 遅延性持続ドラッグデリバリー |
US11065205B2 (en) | 2010-03-05 | 2021-07-20 | Drug Delivery International Limited | Immediate/delayed drug delivery |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010109658A1 (ja) * | 2009-03-27 | 2010-09-30 | Ykk株式会社 | 連続ファスナーエレメント及びファスナーストリンガー、並びに、連続ファスナーエレメントの製造方法 |
-
2001
- 2001-03-15 JP JP2001074044A patent/JP3698652B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008133330A1 (ja) | 2007-04-26 | 2008-11-06 | Toray Industries, Inc. | 4,5-エポキシモルヒナン誘導体を含有する安定な固形製剤 |
US8420662B2 (en) | 2007-04-26 | 2013-04-16 | Toray Industries, Inc. | Stable solid preparation containing 4,5-epoxymorphinan derivative |
US8303868B2 (en) | 2009-01-26 | 2012-11-06 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Wet granulation tableting method using aqueous dispersion of low-substituted hydroxypropyl cellulose |
EP3031451A1 (en) | 2009-01-26 | 2016-06-15 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd | Wet granulation tableting method using aqueous dispersion of low-substituted hydroxypropyl cellulose |
JP2016026226A (ja) * | 2010-03-05 | 2016-02-12 | ユニヴァーシティー オヴ ストラスクライド | 遅延性持続ドラッグデリバリー |
US11065205B2 (en) | 2010-03-05 | 2021-07-20 | Drug Delivery International Limited | Immediate/delayed drug delivery |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3698652B2 (ja) | 2005-09-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4832956A (en) | Disintegrating tablet and process for its preparation | |
TWI271198B (en) | Tables disintegrating rapidly in the oral cavity | |
KR100571085B1 (ko) | 저치환도 히드록시프로필셀룰로오즈 함유 고형 제제 및그의 제조 방법 | |
JP4748627B2 (ja) | 賦形剤 | |
CN101374503B (zh) | 干式直压速崩性片剂 | |
JP5623275B2 (ja) | 直接打錠可能なデキストロース | |
JP2006501234A (ja) | 錠剤製造における、クエン酸およびラクチトール等の水溶性糖水溶液の、造粒液としての使用 | |
EP2007384B1 (en) | Orodispersible domperidone tablets | |
RU2500388C2 (ru) | Маннит, распадающийся в полости рта | |
CN101708336B (zh) | 一种药用预混辅料 | |
JP5552400B2 (ja) | 生薬類の苦味・不快味をマスキングした顆粒剤、及び口腔内速崩壊錠 | |
WO2007018057A1 (ja) | 口腔内速崩壊錠およびその製造法 | |
JP2001322927A (ja) | 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース含有固形製剤及びその製造方法 | |
JP4015485B2 (ja) | 制酸・緩下用錠剤 | |
JP3698652B2 (ja) | 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース含有固形製剤及びその製造方法 | |
US6274172B1 (en) | Therapeutic effervescent compositions | |
JP5584509B2 (ja) | 口腔内崩壊錠剤 | |
US20130072578A1 (en) | Orodispersible tablets of erythritol and isomalt | |
JP3796848B2 (ja) | 生薬類配合固形組成物 | |
JP2000007555A (ja) | 錠剤およびこの錠剤の製造方法 | |
JP2002138055A (ja) | 口腔内速崩壊性圧縮成型物およびその製造方法 | |
JP2008133294A (ja) | 口腔内崩壊型錠剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040123 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040130 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040330 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040330 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041130 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050127 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050322 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20050329 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050322 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050607 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050705 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3698652 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080715 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110715 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |