JP2001328411A - 車高調整機能付きショックアブソーバ - Google Patents
車高調整機能付きショックアブソーバInfo
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- JP2001328411A JP2001328411A JP2000149417A JP2000149417A JP2001328411A JP 2001328411 A JP2001328411 A JP 2001328411A JP 2000149417 A JP2000149417 A JP 2000149417A JP 2000149417 A JP2000149417 A JP 2000149417A JP 2001328411 A JP2001328411 A JP 2001328411A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 速やかに熱冷媒の温度を上昇させて車高調整
を行えるようにするとともに、この車高調整を簡単な車
高検知機構を用いて実施可能にする。 【解決手段】 シリンダ1側およびピストンロッド2側
の一方および他方にそれぞれ対向配置された薄形のラバ
ーマグネットからなるマグネット21およびリードスイ
ッチ18と、シリンダ1およびピストンロッド2とケー
ス6との間に形成され、圧力媒体が収容された圧力室1
7とを設け、車高低下時のマグネット21によるリード
スイッチ18の動作によりヒータ16に電流を供給して
発熱させ、この熱で圧力媒体を加熱膨張させて圧力室1
7内の媒体圧力を上昇させ、シリンダ1およびピストン
ロッド2を車高が上昇する方向に相対変位させる。
を行えるようにするとともに、この車高調整を簡単な車
高検知機構を用いて実施可能にする。 【解決手段】 シリンダ1側およびピストンロッド2側
の一方および他方にそれぞれ対向配置された薄形のラバ
ーマグネットからなるマグネット21およびリードスイ
ッチ18と、シリンダ1およびピストンロッド2とケー
ス6との間に形成され、圧力媒体が収容された圧力室1
7とを設け、車高低下時のマグネット21によるリード
スイッチ18の動作によりヒータ16に電流を供給して
発熱させ、この熱で圧力媒体を加熱膨張させて圧力室1
7内の媒体圧力を上昇させ、シリンダ1およびピストン
ロッド2を車高が上昇する方向に相対変位させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車体およ
びばね下部材間に架設される車高調整機能付きショック
アブソーバに関する。
びばね下部材間に架設される車高調整機能付きショック
アブソーバに関する。
【0002】
【従来の技術】ショックアブソーバは、シリンダと、シ
リンダ内を摺動するピストンに一端が取り付けられ、か
つ、そのシリンダ内に移動自在に挿入されたピストンロ
ッドとを備えて、これらのシリンダおよびピストンロッ
ドの一方をばね下部材に連結しながら他方を車体に連結
して、ばね下部材の振動に対する減衰力が得られるよう
にしている。
リンダ内を摺動するピストンに一端が取り付けられ、か
つ、そのシリンダ内に移動自在に挿入されたピストンロ
ッドとを備えて、これらのシリンダおよびピストンロッ
ドの一方をばね下部材に連結しながら他方を車体に連結
して、ばね下部材の振動に対する減衰力が得られるよう
にしている。
【0003】一方、このようなショックアブソーバと車
体との間に車高調整用のシリンダを介装して、車高の低
下時に、このシリンダへ圧力源から圧力流体を供給して
車高を高めるように車高調整を行えるようにしたものが
提案されている。
体との間に車高調整用のシリンダを介装して、車高の低
下時に、このシリンダへ圧力源から圧力流体を供給して
車高を高めるように車高調整を行えるようにしたものが
提案されている。
【0004】この場合には、圧力源としてエンジンによ
り駆動されるポンプを用いるため、エンジンの負担が大
きく燃費効率が悪くなる。
り駆動されるポンプを用いるため、エンジンの負担が大
きく燃費効率が悪くなる。
【0005】一方、これに対して、従来から圧力室に気
液変化する圧力媒体を封入した車高調整部を設けて、エ
ンジンの冷却水を熱媒体として用い、上記圧力媒体を加
熱冷却することにより、車高を昇降可能にした車高調整
機能付きショックアブソーバが提案されている。
液変化する圧力媒体を封入した車高調整部を設けて、エ
ンジンの冷却水を熱媒体として用い、上記圧力媒体を加
熱冷却することにより、車高を昇降可能にした車高調整
機能付きショックアブソーバが提案されている。
【0006】ところで、車高調整を行うには何らかの車
高検知機構が必要であり、従来は、車高変化に応じた信
号を出力するポテンショメータなどの車高センサを別途
設けている。
高検知機構が必要であり、従来は、車高変化に応じた信
号を出力するポテンショメータなどの車高センサを別途
設けている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車高調整機能付きショックアブソーバにあっては、車高
検知のためにポテンショメータなどを用いた場合に、車
高センサ、車高センサ用ハーネスの配線、センサ信号処
理回路等が必要になり、使用部品数の増加および組付作
業の繁雑化、さらには構成の大形化を招くほか、車高セ
ンサの取り付けに際して、検知精度を出すための調整作
業が面倒であるなどの課題があった。
車高調整機能付きショックアブソーバにあっては、車高
検知のためにポテンショメータなどを用いた場合に、車
高センサ、車高センサ用ハーネスの配線、センサ信号処
理回路等が必要になり、使用部品数の増加および組付作
業の繁雑化、さらには構成の大形化を招くほか、車高セ
ンサの取り付けに際して、検知精度を出すための調整作
業が面倒であるなどの課題があった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するものであ
り、ショックアブソーバ本体に一体に設けた薄形のラバ
ーマグネットを持つ車高検知機構によって、車高検知が
高精度に行えるとともに、組立作業を簡単に実施できる
車高調整機能付きショックアブソーバを得ることを目的
とする。
り、ショックアブソーバ本体に一体に設けた薄形のラバ
ーマグネットを持つ車高検知機構によって、車高検知が
高精度に行えるとともに、組立作業を簡単に実施できる
車高調整機能付きショックアブソーバを得ることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のために、
本発明にかかる車高調整機能付きショックアブソーバ
は、ピストンロッドに一端部が気密的に連結され、シリ
ンダの外周に他端部が摺動自在に接する筒状のケース
と、シリンダ側およびピストンロッド側のいずれか一方
に設けられたマグネットと、シリンダ側およびピストン
ロッド側の他方に上記マグネットに対向するように配置
されたリードスイッチと、上記シリンダおよびピストン
ロッドとケースとの間に形成されて、圧力媒体を収容す
る圧力室と、車高低下時のマグネットによるリードスイ
ッチの動作により電流が供給されて発熱し、この熱で上
記圧力媒体を加熱膨張させて上記圧力室内の圧力を上昇
させ、シリンダおよびピストンロッドを車高が上昇する
方向に相対変位させるヒータとを備え、上記マグネット
を、ピストンロッドの軸線方向に対して略直交する方向
にS、N極を有する薄形のラバーマグネットとしたもの
である。
本発明にかかる車高調整機能付きショックアブソーバ
は、ピストンロッドに一端部が気密的に連結され、シリ
ンダの外周に他端部が摺動自在に接する筒状のケース
と、シリンダ側およびピストンロッド側のいずれか一方
に設けられたマグネットと、シリンダ側およびピストン
ロッド側の他方に上記マグネットに対向するように配置
されたリードスイッチと、上記シリンダおよびピストン
ロッドとケースとの間に形成されて、圧力媒体を収容す
る圧力室と、車高低下時のマグネットによるリードスイ
ッチの動作により電流が供給されて発熱し、この熱で上
記圧力媒体を加熱膨張させて上記圧力室内の圧力を上昇
させ、シリンダおよびピストンロッドを車高が上昇する
方向に相対変位させるヒータとを備え、上記マグネット
を、ピストンロッドの軸線方向に対して略直交する方向
にS、N極を有する薄形のラバーマグネットとしたもの
である。
【0010】また、本発明にかかる車高調整機能付きシ
ョックアブソーバは、上記マグネットを、車高が設定レ
ベル以下に低下している間リードスイッチのオン動作を
継続可能にする所定の上下方向長に形成したものであ
る。
ョックアブソーバは、上記マグネットを、車高が設定レ
ベル以下に低下している間リードスイッチのオン動作を
継続可能にする所定の上下方向長に形成したものであ
る。
【0011】また、本発明にかかる車高調整機能付きシ
ョックアブソーバは、上記ラバーマグネットを、上記ケ
ースおよびシリンダの少なくとも一部を被うように上記
シリンダに一体に設けられたカバーの内周に取り付けた
ものである。
ョックアブソーバは、上記ラバーマグネットを、上記ケ
ースおよびシリンダの少なくとも一部を被うように上記
シリンダに一体に設けられたカバーの内周に取り付けた
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
について説明するが、図1は、本発明の車高調整機能付
きショックアブソーバを一部破断して示す正面図であ
り、同図において、1は、ショックアブソーバの本体と
なるシリンダで、このシリンダ1内を摺動するピストン
にピストンロッド2の一端が取り付けられている。
について説明するが、図1は、本発明の車高調整機能付
きショックアブソーバを一部破断して示す正面図であ
り、同図において、1は、ショックアブソーバの本体と
なるシリンダで、このシリンダ1内を摺動するピストン
にピストンロッド2の一端が取り付けられている。
【0013】そして、シリンダ1の上端に設けられたア
イ1aが車体に取り付け可能とされると共に、ピストン
ロッド2の下端に一体のロアキャップ(図示しない)に
設けられたアイ2aがばね下部材に取り付け可能とされ
ている。
イ1aが車体に取り付け可能とされると共に、ピストン
ロッド2の下端に一体のロアキャップ(図示しない)に
設けられたアイ2aがばね下部材に取り付け可能とされ
ている。
【0014】また、ピストンロッド2下端のインロー部
にはロッドガイド3が嵌挿され、このロッドガイド3下
端に当接するように、ホルダ4がピストンロッド2の下
端部に挿通され、このピストンロッド2下端にねじ込ん
だナット5によって、そのホルダ4がロッドガイド3と
ともに、ピストンロッド2に固定されている。
にはロッドガイド3が嵌挿され、このロッドガイド3下
端に当接するように、ホルダ4がピストンロッド2の下
端部に挿通され、このピストンロッド2下端にねじ込ん
だナット5によって、そのホルダ4がロッドガイド3と
ともに、ピストンロッド2に固定されている。
【0015】なお、ピストンロッド2の下端部およびホ
ルダ4にはヒータとしての後述のヒータプラグを嵌挿す
るための取付孔がそれぞれ設けられている。
ルダ4にはヒータとしての後述のヒータプラグを嵌挿す
るための取付孔がそれぞれ設けられている。
【0016】上記ホルダ4の外周部上面にはケース6の
下端が気密的に固定されており、このケース6の略上半
部がシリンダ1の略下半部の外周を一定間隙Gおいて被
っている。
下端が気密的に固定されており、このケース6の略上半
部がシリンダ1の略下半部の外周を一定間隙Gおいて被
っている。
【0017】そして、ケース6の上端部には、間隙Gを
気密的に塞ぐように、ホルダ、カラー、シール部材(い
ずれも図示しない)が設けられている。
気密的に塞ぐように、ホルダ、カラー、シール部材(い
ずれも図示しない)が設けられている。
【0018】このため、シリンダ1に対してケース6が
気密的に摺動可能とされる。
気密的に摺動可能とされる。
【0019】上記ホルダ4の外周部には、ケース6の外
周を囲むアウタシェル7の下端が取り付けられ、上記カ
ラーにアウタシェル7の上端部が固定されている。
周を囲むアウタシェル7の下端が取り付けられ、上記カ
ラーにアウタシェル7の上端部が固定されている。
【0020】また、このアウタシェル7の下端に、上記
アイ2aを一体に有する上記ロアキャップが取り付けら
れている。
アイ2aを一体に有する上記ロアキャップが取り付けら
れている。
【0021】さらに、アウタシェル7の外周には、円筒
状の樹脂カバー8がねじ9により取り付けられ、樹脂カ
バー8の上端部は図示しない上記カラーに固定されてい
る。
状の樹脂カバー8がねじ9により取り付けられ、樹脂カ
バー8の上端部は図示しない上記カラーに固定されてい
る。
【0022】なお、ねじ9は、樹脂カバー8の下部の取
付孔に一端が嵌合されたボス部材10に挿入され、その
ねじ9の先端がアウタシェル7にねじ込まれている。
付孔に一端が嵌合されたボス部材10に挿入され、その
ねじ9の先端がアウタシェル7にねじ込まれている。
【0023】樹脂カバー8の下部には側面から見て四角
形の枠部8aが突設され、この枠部8a内には回路基板
11の一端が図示のように水平保持され、この回路基板
11上に立設された取付板12が、ねじ13によってボ
ス部14に固定されている。
形の枠部8aが突設され、この枠部8a内には回路基板
11の一端が図示のように水平保持され、この回路基板
11上に立設された取付板12が、ねじ13によってボ
ス部14に固定されている。
【0024】なお、取付板12は、熱導伝性の良好なア
ルミニウムなどの金属材からなり、この取付板12に取
り付けられたヒータ電流制御用のFET(電界効果トラ
ンジスタ)15の放熱作用を持つ。
ルミニウムなどの金属材からなり、この取付板12に取
り付けられたヒータ電流制御用のFET(電界効果トラ
ンジスタ)15の放熱作用を持つ。
【0025】さらに、このFET15は、上記回路基板
11の回路パターンに接続されている。
11の回路パターンに接続されている。
【0026】また、16は、圧力媒体を加熱するヒータ
としてのヒータプラグで、これが枠部8a内の樹脂カバ
ー8およびアウタシェル7を貫通して、上記ピストンロ
ッド2端およびホルダ4の上記取付孔に水平保持されて
いる。
としてのヒータプラグで、これが枠部8a内の樹脂カバ
ー8およびアウタシェル7を貫通して、上記ピストンロ
ッド2端およびホルダ4の上記取付孔に水平保持されて
いる。
【0027】このホルダ4には上部に開口する切欠4a
が設けられ、この切欠4a内にヒータプラグ16の加熱
ロッド16a端が臨んでいる。
が設けられ、この切欠4a内にヒータプラグ16の加熱
ロッド16a端が臨んでいる。
【0028】さらに、切欠4aは、シリンダ1下部のケ
ース6内である圧力室17に連通しており、この圧力室
17には上記間隙Gも連通している。
ース6内である圧力室17に連通しており、この圧力室
17には上記間隙Gも連通している。
【0029】圧力室17内には気液変化する、例えば、
代替フロンガスのR134a、R152aなどの低沸点
の圧力媒体が封入されており、これがヒータプラグ16
の加熱ロッド16aにより直接加熱されて膨張し、圧力
室17の内圧を高めるように作用する。
代替フロンガスのR134a、R152aなどの低沸点
の圧力媒体が封入されており、これがヒータプラグ16
の加熱ロッド16aにより直接加熱されて膨張し、圧力
室17の内圧を高めるように作用する。
【0030】なお、この内圧の上昇によって、ピストン
ロッド2に対してシリンダ1が上方へ押し上げられるこ
ととなる。
ロッド2に対してシリンダ1が上方へ押し上げられるこ
ととなる。
【0031】さらに、上記ヒータプラグ16、圧力室1
7および圧力媒体は、後述のマグネットやリードスイッ
チとともに車高調整手段Aを構成している。
7および圧力媒体は、後述のマグネットやリードスイッ
チとともに車高調整手段Aを構成している。
【0032】また、ピストンロッド2側、すなわち、ピ
ストンロッド2にホルダ4、アウタシェル7を介して連
設された上記樹脂カバー8の中腹部から下部にかけての
肉厚内に、リードスイッチ18およびこのリードスイッ
チ18のオン、オフ動作によるオン、オフ信号を伝達す
るリード線19が埋設されている。
ストンロッド2にホルダ4、アウタシェル7を介して連
設された上記樹脂カバー8の中腹部から下部にかけての
肉厚内に、リードスイッチ18およびこのリードスイッ
チ18のオン、オフ動作によるオン、オフ信号を伝達す
るリード線19が埋設されている。
【0033】そして、シリンダ1側、すなわち、このシ
リンダ1と上記樹脂カバー8の各外周面を被うシリンダ
カバー20の内側にマグネット21が取り付けられ、こ
れがリードスイッチ18に対して上下方向に対向配置さ
れている。
リンダ1と上記樹脂カバー8の各外周面を被うシリンダ
カバー20の内側にマグネット21が取り付けられ、こ
れがリードスイッチ18に対して上下方向に対向配置さ
れている。
【0034】枠部8aの一部には、これの内外に貫通す
るゴムブッシュ22を介して、ヒータプラグ16など
に、外部電源からの電流を供給するコード23が挿入さ
れている。
るゴムブッシュ22を介して、ヒータプラグ16など
に、外部電源からの電流を供給するコード23が挿入さ
れている。
【0035】なお、図示しないが、枠部8a内には回路
の温度補償を行うサーミスタなども必要に応じ設けられ
る。
の温度補償を行うサーミスタなども必要に応じ設けられ
る。
【0036】また、枠部8aの開口部には樹脂蓋24が
被せられ、ねじ25により固定されている。
被せられ、ねじ25により固定されている。
【0037】図2および図3は、上記樹脂カバー8に設
けられたリードスイッチ18とシリンダカバー20に設
けられたマグネット21との位置関係を概念的に示す正
面図および一部を破断した側面図である。
けられたリードスイッチ18とシリンダカバー20に設
けられたマグネット21との位置関係を概念的に示す正
面図および一部を破断した側面図である。
【0038】ここでは、リードスイッチ18がリード軸
が水平となる方向に配置され、このリードスイッチ18
がリード線19を介して、上記FET15、サーミスタ
および抵抗などを含む電気回路部26に接続されてい
る。
が水平となる方向に配置され、このリードスイッチ18
がリード線19を介して、上記FET15、サーミスタ
および抵抗などを含む電気回路部26に接続されてい
る。
【0039】また、上記マグネット21としては全体と
してしなやかで薄形のラバーマグネットが用いられ、こ
れがシリンダカバー20の内周面に貼着されている。
してしなやかで薄形のラバーマグネットが用いられ、こ
れがシリンダカバー20の内周面に貼着されている。
【0040】また、このマグネット21の着磁パターン
は、図示のように、リードスイッチ18のリード軸方向
Pに対して図示の方向にS極、N極に分けて、リードス
イッチ18と対向する面に片面2極着磁が行われたパタ
ーンとされている。
は、図示のように、リードスイッチ18のリード軸方向
Pに対して図示の方向にS極、N極に分けて、リードス
イッチ18と対向する面に片面2極着磁が行われたパタ
ーンとされている。
【0041】つまり、マグネット21は、ピストンロッ
ド2の軸線方向に対して所定長さを持ち、その軸線方向
に対して略直交する方向にS、N極が形成され、その
S、N極が形成された面がリードスイッチ18と対向し
ている。
ド2の軸線方向に対して所定長さを持ち、その軸線方向
に対して略直交する方向にS、N極が形成され、その
S、N極が形成された面がリードスイッチ18と対向し
ている。
【0042】次に動作を説明すると、まず、車体に作用
する荷重が小さい場合には、車体とばね下部材との間隔
が十分に大きく保たれるため、図1に示すように、ピス
トンロッド2がシリンダ1内から伸び方向に相当量突出
している。
する荷重が小さい場合には、車体とばね下部材との間隔
が十分に大きく保たれるため、図1に示すように、ピス
トンロッド2がシリンダ1内から伸び方向に相当量突出
している。
【0043】従って、ピストンロッド2側の樹脂カバー
8は、シリンダ1に取り付けられたシリンダカバー20
内から上記伸方向に大きく突出している。
8は、シリンダ1に取り付けられたシリンダカバー20
内から上記伸方向に大きく突出している。
【0044】このため、リードスイッチ18に対してマ
グネット21が上下方向に大きく離れ、リードスイッチ
18は、マグネット21の磁界の影響を受けず(または
磁界の影響が小さい)、スイッチオフ状態を維持してい
る。
グネット21が上下方向に大きく離れ、リードスイッチ
18は、マグネット21の磁界の影響を受けず(または
磁界の影響が小さい)、スイッチオフ状態を維持してい
る。
【0045】このリードスイッチ18のオフ状態では、
回路上FET15がオフ状態のため、ヒータプラグ16
に対する電流の供給がしゃ断され、ヒータプラグ16
は、加熱制御されることはない。
回路上FET15がオフ状態のため、ヒータプラグ16
に対する電流の供給がしゃ断され、ヒータプラグ16
は、加熱制御されることはない。
【0046】一方、車体に作用する荷重が大きくなり、
車体が設定レベルを超えて低下すると、ピストンロッド
2がシリンダ1内に進入していき、従って、樹脂カバー
8もシリンダカバー20内に図4に示すように進入して
いき、遂にはリードスイッチ18がマグネット21の磁
界の影響を受けて、オン状態となる。
車体が設定レベルを超えて低下すると、ピストンロッド
2がシリンダ1内に進入していき、従って、樹脂カバー
8もシリンダカバー20内に図4に示すように進入して
いき、遂にはリードスイッチ18がマグネット21の磁
界の影響を受けて、オン状態となる。
【0047】これによりFET15がオンになり、ヒー
タプラグ16に対して外部電源から電流が供給され、F
ET15による制御下でヒータプラグ16の加熱ロッド
16aが熱せられる。
タプラグ16に対して外部電源から電流が供給され、F
ET15による制御下でヒータプラグ16の加熱ロッド
16aが熱せられる。
【0048】この加熱ロッド16aは、ホルダ4の切欠
4a内に臨んで、圧力室17内の圧力媒体を直接加熱す
るため、この加熱によって圧力媒体が速やかに膨張して
圧力室17の内圧を上昇させる。
4a内に臨んで、圧力室17内の圧力媒体を直接加熱す
るため、この加熱によって圧力媒体が速やかに膨張して
圧力室17の内圧を上昇させる。
【0049】この圧力室17の内圧上昇によってピスト
ンロッド2側のケース6に対してシリンダ1が上方へ移
動する。
ンロッド2側のケース6に対してシリンダ1が上方へ移
動する。
【0050】このため、アイ2aが取り付けられたばね
下部材に対して、アイ2bが取り付けられた車体が上昇
し、この上昇が、マグネット21の影響を受けなくなっ
てリードスイッチ18がオフとなるまで続いて、設定レ
ベルの上昇位置で停止することとなる。
下部材に対して、アイ2bが取り付けられた車体が上昇
し、この上昇が、マグネット21の影響を受けなくなっ
てリードスイッチ18がオフとなるまで続いて、設定レ
ベルの上昇位置で停止することとなる。
【0051】このようにして、車体が所定レベルの高さ
に保持される。
に保持される。
【0052】この場合において、マグネット21を、セ
ンターでN極、S極に分割した片面2極着磁とし、かつ
車高が設定レベル以下となっている間、リードスイッチ
18のオン動作を継続可能にする所定の上下方向長とす
ることで、車高が大きく低下した際にリードスイッチ1
8が再びオフとなって車高上昇制御が働かなくなるのを
防止できる。
ンターでN極、S極に分割した片面2極着磁とし、かつ
車高が設定レベル以下となっている間、リードスイッチ
18のオン動作を継続可能にする所定の上下方向長とす
ることで、車高が大きく低下した際にリードスイッチ1
8が再びオフとなって車高上昇制御が働かなくなるのを
防止できる。
【0053】また、このようなショックアブソーバにお
いては、マグネット21に薄形でリードスイッチ18を
オンさせるのに十分な磁界を発生するラバーマグネット
を使用しているため、シリンダカバー20内周への取り
付けが容易で、しかも嵩ばらず、従って、樹脂カバー8
の外径に対してシリンダカバー21の外径を必要以上に
大きくする必要がなくなり、ショックアブソーバ全体の
サイズの大形化を回避できる。
いては、マグネット21に薄形でリードスイッチ18を
オンさせるのに十分な磁界を発生するラバーマグネット
を使用しているため、シリンダカバー20内周への取り
付けが容易で、しかも嵩ばらず、従って、樹脂カバー8
の外径に対してシリンダカバー21の外径を必要以上に
大きくする必要がなくなり、ショックアブソーバ全体の
サイズの大形化を回避できる。
【0054】なお、上記ラバーマグネットはフェライト
磁石粉末と合成ゴムとを複合化したもので、強力な磁気
異方性を付与し、しなやかさと弾力性を持つ。
磁石粉末と合成ゴムとを複合化したもので、強力な磁気
異方性を付与し、しなやかさと弾力性を持つ。
【0055】また、マグネット21は、リードスイッチ
18のリードの軸方向Pに対して垂直方向にS極、N極
に分けて片面2極着磁されている。
18のリードの軸方向Pに対して垂直方向にS極、N極
に分けて片面2極着磁されている。
【0056】また、本発明では、加熱ロッド16aが圧
力媒体に直接接触しているため、従来のように、エンジ
ンの排熱を間接的に利用する場合に比べて、圧力媒体を
直接加熱でき、従って、圧力媒体の膨張による圧力室内
の圧力上昇を速やかに行わせることができ、エンジン始
動直後の車高調整を遅滞なく円滑に実現できるという利
点が得られる。
力媒体に直接接触しているため、従来のように、エンジ
ンの排熱を間接的に利用する場合に比べて、圧力媒体を
直接加熱でき、従って、圧力媒体の膨張による圧力室内
の圧力上昇を速やかに行わせることができ、エンジン始
動直後の車高調整を遅滞なく円滑に実現できるという利
点が得られる。
【0057】また、上記実施の形態では、マグネット2
1として片面2極着磁を行ったものを使用した場合を示
したが、本発明では、基本的に、ピストンロッド2の軸
線方向に対して所定長さを持ち、その軸線方向に対して
略直交する方向にS、N極が形成された面が上記リード
スイッチ18に対向すればよいのであるから、軸方向
(両面)2極着磁を行ったマグネットを使用することも
可能である。
1として片面2極着磁を行ったものを使用した場合を示
したが、本発明では、基本的に、ピストンロッド2の軸
線方向に対して所定長さを持ち、その軸線方向に対して
略直交する方向にS、N極が形成された面が上記リード
スイッチ18に対向すればよいのであるから、軸方向
(両面)2極着磁を行ったマグネットを使用することも
可能である。
【0058】さらに、ショックアブソーバの組立時に
は、マグネット21がリードスイッチ18に正対して移
動できるようにするために、これらを取り付けているカ
バー20や樹脂カバー8に位置合わせ用の目印を設ける
ことが望ましい。
は、マグネット21がリードスイッチ18に正対して移
動できるようにするために、これらを取り付けているカ
バー20や樹脂カバー8に位置合わせ用の目印を設ける
ことが望ましい。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ピスト
ンロッドに一端部が気密的に連結されて、シリンダの外
周に他端部が摺動自在に接する筒状のケースと、シリン
ダ側およびピストンロッド側のいずれか一方に設けられ
たマグネットと、シリンダ側およびピストンロッド側の
他方に上記マグネットに対向するように配置されたリー
ドスイッチと、上記シリンダおよびピストンロッドとケ
ースとの間に形成され、圧力媒体を収容する圧力室と、
車高低下時のマグネットによるリードスイッチの動作に
より電流が供給されて発熱し、この熱で上記圧力媒体を
加熱膨張させて上記圧力室内の圧力を上昇させ、シリン
ダおよびピストンロッドを車高が上昇する方向に相対変
位させるヒータとを備え、上記マグネットを、ピストン
ロッドの軸線方向に対して略直交する方向にS、N極を
有する薄形のラバーマグネットとしたので、圧力媒体の
直接加熱によって圧力室の圧力を速やかに立ち上げるこ
とができるとともに、これによる車高調整をショックア
ブソーバ本体に一体の極めて簡素な車高検知機構を用い
て高精度かつローコストに実現できるほか、薄形のラバ
ーマグネットの磁界をこれに近接するリードスイッチに
対して強力に作用させることができ、従って、リードス
イッチのオン、オフ動作のタイミングを簡易的にコント
ロールでき、結果的に車高調整を安価に実現できるとい
う効果が得られる。
ンロッドに一端部が気密的に連結されて、シリンダの外
周に他端部が摺動自在に接する筒状のケースと、シリン
ダ側およびピストンロッド側のいずれか一方に設けられ
たマグネットと、シリンダ側およびピストンロッド側の
他方に上記マグネットに対向するように配置されたリー
ドスイッチと、上記シリンダおよびピストンロッドとケ
ースとの間に形成され、圧力媒体を収容する圧力室と、
車高低下時のマグネットによるリードスイッチの動作に
より電流が供給されて発熱し、この熱で上記圧力媒体を
加熱膨張させて上記圧力室内の圧力を上昇させ、シリン
ダおよびピストンロッドを車高が上昇する方向に相対変
位させるヒータとを備え、上記マグネットを、ピストン
ロッドの軸線方向に対して略直交する方向にS、N極を
有する薄形のラバーマグネットとしたので、圧力媒体の
直接加熱によって圧力室の圧力を速やかに立ち上げるこ
とができるとともに、これによる車高調整をショックア
ブソーバ本体に一体の極めて簡素な車高検知機構を用い
て高精度かつローコストに実現できるほか、薄形のラバ
ーマグネットの磁界をこれに近接するリードスイッチに
対して強力に作用させることができ、従って、リードス
イッチのオン、オフ動作のタイミングを簡易的にコント
ロールでき、結果的に車高調整を安価に実現できるとい
う効果が得られる。
【0060】また、本発明によれば、上記ラバーマグネ
ットを、上記ケースおよびシリンダの一部を被うよう
に、上記シリンダに一体に設けられたカバーの内周に取
り付けたことにより、ショックアブソーバの大形化を未
然に回避できるという効果が得られる。さらに、本発明
によれば、上記マグネットを、車高が設定レベル以下に
低下している間リードスイッチのオン動作を継続可能に
する所定の上下方向長に形成したので、車高が大きく低
下した際にリードスイッチが再びオフとなって車高上昇
制御が働かなくなるのを防止できるという効果が得られ
る。
ットを、上記ケースおよびシリンダの一部を被うよう
に、上記シリンダに一体に設けられたカバーの内周に取
り付けたことにより、ショックアブソーバの大形化を未
然に回避できるという効果が得られる。さらに、本発明
によれば、上記マグネットを、車高が設定レベル以下に
低下している間リードスイッチのオン動作を継続可能に
する所定の上下方向長に形成したので、車高が大きく低
下した際にリードスイッチが再びオフとなって車高上昇
制御が働かなくなるのを防止できるという効果が得られ
る。
【図1】本発明の実施の一形態による車高調整機能付き
ショックアブソーバを一部について破断して示す正面図
である。
ショックアブソーバを一部について破断して示す正面図
である。
【図2】図1におけるマグネットとリードスイッチとの
位置関係を概念的に示す車高調整機能付きショックアブ
ソーバの正面図である。
位置関係を概念的に示す車高調整機能付きショックアブ
ソーバの正面図である。
【図3】図2の車高調整機能付きショックアブソーバを
一部について破断して示す側面図である。
一部について破断して示す側面図である。
【図4】図3の車高調整機能付きショックアブソーバの
動作状態を示す側面図である。
動作状態を示す側面図である。
1 シリンダ 2 ピストンロッド 6 ケース 16 ヒータプラグ(ヒータ) 17 圧力室 18 リードスイッチ 20 カバー 21 マグネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 由紀夫 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D001 AA08 DA03 3J069 AA09 BB10 CC09 CC28 CC40 DD13 EE70
Claims (3)
- 【請求項1】 ピストンロッドに一端部が気密的に連結
され、シリンダの外周に他端部が摺動自在に接する筒状
のケースと、シリンダ側およびピストンロッド側のいず
れか一方に設けられたマグネットと、シリンダ側および
ピストンロッド側の他方に上記マグネットに対向するよ
うに配置されたリードスイッチと、上記シリンダおよび
ピストンロッドとケースとの間に形成されて、圧力媒体
を収容する圧力室と、車高低下時のマグネットによるリ
ードスイッチの動作により電流が供給されて発熱し、こ
の熱で上記圧力媒体を加熱膨張させて上記圧力室内の圧
力を上昇させ、シリンダおよびピストンロッドを車高が
上昇する方向に相対変位させるヒータとを備え、上記マ
グネットが、ピストンロッドの軸線方向に対して略直交
する方向にS、N極を有する薄形のラバーマグネットで
あることを特徴とする車高調整機能付きショックアブソ
ーバ。 - 【請求項2】 ピストンロッドに一端部が気密的に連結
され、シリンダの外周に他端部が摺動自在に接する筒状
のケースと、シリンダ側およびピストンロッド側のいず
れか一方に設けられたマグネットと、シリンダ側および
ピストンロッド側の他方に上記マグネットに対向するよ
うに配置されたリードスイッチと、上記シリンダおよび
ピストンロッドとケースとの間に形成されて、圧力媒体
を収容する圧力室と、車高低下時のマグネットによるリ
ードスイッチの動作により電流が供給されて発熱し、こ
の熱で上記圧力媒体を加熱膨張させて上記圧力室内の圧
力を上昇させ、シリンダおよびピストンロッドを車高が
上昇する方向に相対変位させるヒータとを備え、上記マ
グネットが、車高が設定レベル以下に低下している間リ
ードスイッチのオン動作を継続可能にする所定の上下方
向長を有することを特徴とする車高調整機能付きショッ
クアブソーバ。 - 【請求項3】 上記ラバーマグネットが、上記ケースお
よびシリンダの少なくとも一部を被うように、上記シリ
ンダに一体に設けたカバーの内周に取り付けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の車高調整機能付きシ
ョックアブソーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000149417A JP2001328411A (ja) | 2000-05-22 | 2000-05-22 | 車高調整機能付きショックアブソーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000149417A JP2001328411A (ja) | 2000-05-22 | 2000-05-22 | 車高調整機能付きショックアブソーバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001328411A true JP2001328411A (ja) | 2001-11-27 |
Family
ID=18655284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000149417A Pending JP2001328411A (ja) | 2000-05-22 | 2000-05-22 | 車高調整機能付きショックアブソーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001328411A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100711002B1 (ko) * | 2002-12-27 | 2007-04-24 | 주식회사 만도 | 차고 조절용 쇽 업소버 |
US11999210B2 (en) | 2019-10-25 | 2024-06-04 | Iljin Motion & Control Gmbh | Electromechanical vehicle height adjustment unit and vehicle height adjustment method |
-
2000
- 2000-05-22 JP JP2000149417A patent/JP2001328411A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100711002B1 (ko) * | 2002-12-27 | 2007-04-24 | 주식회사 만도 | 차고 조절용 쇽 업소버 |
US11999210B2 (en) | 2019-10-25 | 2024-06-04 | Iljin Motion & Control Gmbh | Electromechanical vehicle height adjustment unit and vehicle height adjustment method |
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